瀧口友里奈さんの新刊『東大教授の超未来予測』(2025年11月)を拝読。

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前作『東大教授が語りあう10の未来予測』も新鮮で驚きの情報や切り口が分かりやすくまとまっていたので、とても楽しみにしていました。


「酵素のX線結晶構造解析における最高解像度」でギネス世界記録を受賞した農学生命科学研究科の五十嵐圭日子教授の

人間が、キノコがやっているように木を溶かそうとすると硫酸や塩酸といったすごく強い酸を使って、120度や150度で何時間もグツグツ煮ないといけない。キノコの酵素はそれを常温で数時間で溶かしてしまうことができる。

これからは世の中でものづくりをするときに、どんどんエネルギーを使えなくなる。そういう時に低エネルギーで自然からできてくるものをすっと変換できると、面白い。

キノコからプラスチックと同じような硬い・軽い素材はつくれる。


というお話も、また、構造生物化学分野で世界的に著名な理学系研究科の濡木理教授の

結局、人間の寿命を左右するのは免疫。それをゲノム編集で活性化できる。

という視点もとても興味深かったです。


たまたま先週の九州台湾クリエイティブカンファレンスで一緒に登壇した半導体デバイス工学の染谷隆夫教授の

Tシャツを着るだけで心電図の波形が正確に計測できる技術までは開発されていて、実際に病院で使われています。さらには、そこから呼吸数や体温などいろいろな情報も計測できるようになってきています。

というお話も改めて拝見し理解が深まりました。


映画やアニメ、ユーモアも散りばめられていて、最先端の知見が面白く分かりやすく、世界経済フォーラム ヤング・グローバル・リーダーズ日本代表にアナウンサー・キャスターとして史上初めて選出された著者の編集力が光る本でした。

科学技術の大きな方向性を理解した上で自治体経営も進めていきたいです。