東海自然歩道東京高尾から大阪箕面まで続く全長1,697キロメートルの自然歩道です。

富士五湖(山梨県)、鳳来山(愛知県)、明智(岐阜県)、青山高原(三重県)、比叡山(滋賀県)・・・の山道をとおり、緑豊かな自然と歴史を伝える貴重な文化財に触れ親しむことができます。

東海自然歩道ホームページ
http://www.tokai-walk.jp/


今日は、中学・高校の気のおけない友人と桜井市の大神神社から東海自然歩道(山の辺の道)をゆっくり歩きました。



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住民、地域ボランティアの方々がしっかり手入れをしています。手入れが行き届いた道は美しい。道を曲がる度に、景色が移り変わり、気が赴くままに歩きます。


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「たかし~、こんなに歩いたら三が日は筋肉痛で動かれへんわ。どうしてくれる~奈良はいつも車やで。」、中学・高校時代と同じノリで、会話が弾みます。あの頃は、昼休みになると、いつのまにか僕の前に座って、勝手に僕のお弁当を食べたりしていたことを思い出します。


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古事記にも出てくる檜原神社。すぐ近くには卑弥呼の墓といわれている箸墓古墳もあります。由緒あるお寺・神社が次から次にあらわれ、古(いにしえ)の浪漫を感じます。


「歩く」ということは、地に足がついていて、昔の方と同じような感覚に浸ることができます。この感覚は車では絶対に再現できません。そしてこの感覚がなければ、明治期以前の人、例えば日本中を歩いて逃亡した高野長英とか、歩いて思索した河井継之助とか、そういう方の思いは、本当の意味で理解できないと思います。


(高野長英を描いた)吉村昭の『長英逃亡』や、(河井継之助を描いた)司馬遼太郎の『峠』が、時を越えて優れた文学なのは、作者自身が何度も何度も同じ道を歩いて、その感覚を文学に昇華しているからなのでしょう。(吉村昭は、長英が匿われた宇和島には、40回以上足を運んだといわれます。)


四国のお遍路さんもいいですが、いずれ東海自然歩道を40日、あるいは50日かけて踏破したいです。


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夕日が映える大神神社の大鳥居。

大鳥居のすぐそばに、今日のお目当て、最中(もなか)の老舗「白玉屋榮壽」があります。創業弘化元年、爾来160年余念の間、「みむろ」のもなか一筋。今でも、商品は「もなか」と「おしるこ」しかありません。

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「みむろ」の八代目、石河敏和君が高校の柔道部の後輩。

彼が進路で悩んでいたとき、僕がなにげなくいった言葉が印象に残ったそう。


「三輪の地域をどうつくっていくかが重要だよね。大神神社や三輪の地域に魅力がなくなれば、みむろもいずれは衰退してしまう。」


僕にとっては当たり前なのですが、そういう観点からのアドバイスは彼には新鮮だったようで、それ以来、お菓子の修行先から東京に出張したときには、わざわざ自分がつくったお菓子を持ってきてくれたりしました。いい後輩です。

昨年の秋、彼が修行先から戻ってきていたので、久しぶりに、みむろが食べたくなったしだい。


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あんこの香ばしい香りがたまりません。くせのない、すっきりした味。

今でも、創業当時と同じ隣町、宇陀の小豆を使用して、毎日炊いています。 

デパートでは絶対に売らない、売るのはあくまで桜井と奈良だけ、そのこだわりが素敵。


「奈良にうまいものなし」なんて誰がいいはじめたか知りませんが、きっと、「みむろ」のもなかを食べたことがなかったのでしょう。一緒に山の辺の道を歩いた高校の同級生の実家で醸造する「吉備醤油」だって、日本料理がひきたつ絶品。奈良、特に中南部にはまだまだ観光のポテンシャルがあるように思います。


さあ、明日からは、講道館の寒稽古です。 朝5時30分に起きて柔道。昨年は、情報公開法の改正でおおあらわでしたが、今年もなんとか皆勤したいです。