10月2日(火)の第29回地域力おっはークラブ定例会は、
NPO法人エル・コミュニティ代表の竹部美樹(たけべみき)様にお話いただいた。

竹部美樹様
IMGP0846


地域力おっはークラブは、地域づくり・地域そだてを本気で考える人々が集う自主的な勉強会。具体的な活動としては、毎月1回朝8時から、地域で活躍している方をお招きして勉強会を開催している。
官公庁、民間企業、大学、新聞社、金融機関・・・いろんな人が集まる。今回は趣向を変えて、少人数座談会形式で開催した。


今回のテーマは、「大学生の力を発揮するフィールドを鯖江に~若者の地域活動への参加促進~


福井県鯖江市は、京都精華大学との河和田アートキャンプや、明治大学との
鯖江ブランド創造プログラムなど、大学との交流が盛んな都市であるが、今回の講演では、特に今年で五回目となる鯖江市地域活性化プランコンテストhttp://profo.jp/sabae-plancontest/index.php)を中心にお話していただいた。

鯖江地域活性化コンテストとは・・・
全国の大学生に参加を募り、ESや電話面接といった選考を通過した24名の学生が鯖江に集結。2泊3日の合宿を行う。3名1組でチームを組み、市長の講義や市内各地の聞き込み調査を行いながら、鯖江をより良い街にするためのプランを考え、最終日には市長・商工会議所会頭・地元企業の社長・市民といった方々の前でプレゼンテーションを行い、プランを競い合うもの。

集合写真ヒアリングする参加学生2

鯖江地域活性化プランコンテストには、大きな特長が2点ある。

〇 1点目は、提案されたプランが、実際に市役所等で具体化検討をされること。コンテストだけの一時的な盛り上がりに終始せず、提案された全てのプランをできる限り実現するために議論が重ねられ、その結果が公開される。

 検討の結果、第一回のめがねギネス事業、第二回西山公園愛の鐘事業、第三回トキワ荘事業、第四回サバ男、サバ子の鯖江大好きPR隊:さばえブランド大使事業、中国の学生と鯖江市民の交流事業など多数のプランが実現している。

 学生達が心血を注いで作り上げたプランの実現のために街をあげて動く姿勢が、学生達のモチベーション向上にもつながり、より良いプラン作りにつながるという好循環を生み出している


〇 2点目は、運営を地元の学生団体が行い、メンターとしてOB・OGがつくこと1チームに1人、地元学生が専属でサポート、参加学生の質問や要望(鯖江に関する情報や現地移動など)に丁寧に応じてくれる。

 また、プランをよりブラッシュアップするためにかつてのコンテスト参加者(OB・OG)がメンターとして参加、今回の参加者に対して厳しいアドバイスがなされ、議論が白紙に戻るという過程を経ながら、プランが練りあげられていく。限られた時間の中で質の高いプランを作成するためにメンターの存在はとても大きい。

 地元の学生にとっても、参加学生の存在は刺激になり、OB・OGにとっても鯖江へのふるさとがえりという意味を持ち、いわゆるwin-winの関係となっている。


〇 その他にも、参加賞・優秀賞・最優秀賞賞品といった記念となる賞品、地元学生からの参加学生一人一人への寄せ書き三日間の軌跡をまとめたムービーhttp://www.youtube.com/watch?v=KzaMyYcjQPc)などなど、心に残る工夫が多数ほどこされており、参加学生に良し、運営に良し、街に良しの「三方よし」が、鯖江地域活性化プランコンテストの成功の秘訣とのこと。


どうやって、これだけの学生を巻き込むことができたのかと聴いてみると、
地元のお祭りなどに積極的に参加して中心的な方々に声を掛けたり、地元新聞に掲載されている学生に会いに行ったり、地道な積み重ねの結果、鯖江地域活性化プランコンテストが形になったという。

新聞に掲載された学生に会いに行くというのが面白い。

審査委員の牧野市長

(牧野市長。 学生がプランを発表するときは、市長室から「市長のプレート」を持ってきて、発表者に渡すという。「市長をやってみませんか」。そういう演出も素晴らしい。)


趣向を凝らした鯖江地域活性化コンテストは、いまや若手の登竜門のひとつになっている。優秀な学生が後輩に声を掛けることで、その輪が広がっていく。

総務省の後輩や、地域力おっはークラブの事務局にも参加者が多い。

鯖江市地域活性化プランコンテストの卒業生は今、こんな活躍をしている。
http://blog.livedoor.jp/sekainotakachan/archives/67730027.html