12月18日(火)の第31回地域力おっはークラブ定例会は、一般社団法人リディラバ代表理事の安部敏樹(あべとしき)くん。


安部敏樹くんに話していただくのは、母校大阪星光学院の新入生歓迎会以来2年ぶり。
Nobless Oblige ~社会を変える学びとは~
http://blog.livedoor.jp/sekainotakachan/archives/66452728.html

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あの頃からプレゼンが抜群にうまかったが、今回は更に磨きがかかっていた。つかみから聴衆をぐっと魅了する。


「ワカモノ、ヨソモノ、バカモノ」はうそでした。

という1行だけのパワーポイントから、

〇「ワカモノが好きなだけ、ヨソモノ、バカモノはうざいだけ

と、斬新な回答をだす。


そして、鉄板のマグロ漁師の体験談
「マグロはどのように捕まえるのか」と、次から次に当てていき、すぐさま聴衆を巻き込んでいく。はえ縄、銛、一本釣り・・・ひ
ととおり応えさせた後、「僕は素手でつかまえるんですよ」と安部君が種明かしをしたときには、これからどんな話をするのだろうかと、わくわく感に会場が包まれる


〇荒れた中学・高校時代~関心を持ってもらうことで人は頑張れる~
  中学・高校のときは、いわゆるヤンキー。まわりの友だちは、みんな自分たちに自信がなかった。なぜなら社会の誰も関心を持っていないから。学習院の付属高校に仮進級したが、「君は大学にいけないよ」と先生からも見放されていた。

 転機が訪れたのは、クラスメイトが遊び半分ではじめた「あべを東大に行かせよう」プロジェクト。これまでほとんど勉強したことがなかったが、まわりから関心をもってもらえることが劇的な快感となり、勉強が面白くなった。


このとき気づいたことが、今の活動の原点になっている。
⇒ 関心を持ってもらうことなく頑張れる人はほとんどいない。関心を持たれるだけ、それだけで人は頑張れる。


そして大学入学。路上生活者の見回りなどいろいろな社会問題の現場に足を運ぶと、また気づいたことがあった。
⇒ 世の中でエリート・勝ち組と呼ばれる人も意外に苦しんでいるのではないか。人間は誰しもが何らかのマイノリティに属している。



社会問題はなぜ解決しないのか?なぜ、同じような問題が繰り返されるのか。自分自身の体験を踏まえ、考えた。

⇒ 最大の原因は、関心がないこと。

〇いつもは社会問題に興味がない、自分に関係ができたときから助けを求める。
 路上生活の問題、就職難、シングルマザー、過労死、いじめ問題・・・社会には課題(issue)がたくさんあるが、これまで、それぞれの当事者は、自分自身に関係がある問題だけを訴えてきた。しかし、それだけでは問題はなかなか解決しない。マスコミがその問題を取り上げたときこそ注目されるが、すぐに火が消えてしまい、問題はそこに残ったままである。

⇒ みんなが社会問題に関心を持つことが一番大切ではないか。


だからこそ、社会問題に関心を持つコストを下げたい。
そのためのプラットフォームをつくりたい。


①関心の壁、②情報の壁、③現場の壁

この3つの壁を取り払うために「リディラバ」を始めた。

〇社会問題の百科事典「トラプロ」
トラプロは、自分のふと気付いたことをissue(課題)として共有する場所であり、みんなが作るissue(課題)の百科事典を目指している。社会の様々なIssue(課題)を文書化・可視化して、もっと多くの人がそれを発信する。そしてそれを見た人が連鎖的に次の行動を起こしていく。


非常によく練られたフォーマットが用意されているので、誰もが美しく発信することができる。熱い想いを簡単に、そして楽しく共有することができる。


(<関連記事>トラプロはウィキペディアを超えるか。)
http://blog.livedoor.jp/sekainotakachan/archives/67706730.html


リディラバ

そして社会問題のツアー
リディラバでは、現地に行ける社会問題の百科事典を目指して、


〇三宅島や福島県二本松などの地域振興ツアー
〇農業ツアー
〇町工場ツアー

などの魅力的なツアーをつくり・共有し続けている。


3年間の活動で50近くのツアーをつくり、組織としてのノウハウも確立。最近では、中学・高校の修学旅行事業の受託や自治体・大学との連携など活動の幅を更に広げている。


社会問題は当事者以外の関心を集めてこそ、解決に向かう。その安部くんの爽快な信念が響いた。


マスコミが社会問題をつくるのではなく、自分たちで定義していく。

どんなバカでも、どんないそがしい人でも、知らない人のために怒る。「するべき」から「したい」に、そしていつかは「みんなの当たり前に」。社会問題に関心を持つことが「モテル」社会にしたい。出口戦略も見据えた安部敏樹君の想いがひしひしと伝わってくる。