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愛媛県宇和島伊達藩10万石の城下町。

脱獄した幕末の蘭学者高野長英が匿われた地であり、日本最初の女医シーボルトの娘が滞在したことでも有名。
長英逃亡』や『ふぉん・しーぼるとの娘』を書いた作家の吉村昭は、50回以上宇和島を訪れたという。
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少し急な坂道を登ると、すぐに宇和島城。海と山が近いのが特長。

お城の前で、「お茶一杯どう?」志民の方々がお接待をしてくれるのが嬉しい。宇和島のことが大好きな方々。宇和島のことをなんでも教えてくれる。

「宇和島城の城門は広いでしょ。戦国時代のお城はもっと狭かった。泰平の時代に新しく作られたんだよ。」

「昔は、遠浅の海が広がっていた。参勤交代のときは、東(写真右)の方で船を泊めて、そこから籠でお城に入った。でも、痔のお殿様は、籠が大変だったので、お城の近くまで小船を出した。そういう記録が残ってるんだよ。」

司馬遼太郎の『街道を行く』は宇和島が舞台。司馬さんは、宇和島のことがほんとに好きで、お手伝いさんはみんな宇和島の人だったんだよ。」

時間を忘れて、ついついお話を伺う。「何事にも先達はあらまほしきこと」(徒然草)だが、志民の方々のおかげで、はじめて訪れる街に深みがでてくる。

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お城をくだり、宇和島の商店街を突き抜けると、ひときわ美しい建物が目に映る。「木屋旅館」。吉村昭や司馬遼太郎が愛用した明治の旅館。

老朽化のため、平成7年に一度廃業したが、宇和島のシンボルを復活させるため、志民が勉強会を重ね、昨年4月からリニューアルオープン

宇和島市が買い取り、中心市街地を活性化する交流拠点として整備、基礎改修工事を行った上で、地元内外の志民が出資したまちづくり会社が運営する。

原則一棟貸しで、二名から八名まで一日一組限定での貸切。木屋旅館にふさわしい贅沢な1日が楽しめる。

参考:『グローバル化の終わり、ローカルからのはじまり』(吉澤保幸著)

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木屋旅館復活プロジェクトに参加するため、宇和島に移住したポーランド生まれの方の言葉が胸に響く。

木屋旅館では、敢えて食事は提供しません。宇和島には素晴らしいお店がたくさんあります。そちらを利用してほしい。そうすることで木屋旅館から、宇和島の中心街が元気になります。」

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(宇和島名物鯛めし。とれたての鯛に、独特の
たれをつける。)

宇和島の志民は面白い!