食べられる化粧品があると聴いて、早速、製造しているルバンシュ(石川県能美市(のみし))を訪れ、千田和弘社長と意見交換しました。 

たかちゃん
「なんで、食べられる化粧品を開発したのですか。」

千田社長
「食品にはさまざまな安全基準が設けられているが、化粧品は食品ほど厳格ではない。でも、例えば、口紅は毎日少しずつ体内に吸収されていく。積み重なれば無視できない。からだにやさしい化粧品をつくりたかった。」

ルバンシュが製造しているのは、食べられる化粧品だけではない。

飲める入浴剤
これならば、小さな子どもが、ついお風呂の水を飲んでしまっても大丈夫。

舐められる塗料
これならば、ハイハイする子どもも安心。

味と匂いがしないハンドクリーム
これならば、料理をする人も、つらい水仕事が楽になる。ある有名な食品工場では、ルバンシュのハンドクリームを全ての社員に提供しているという。

水で流さなくてもいいシャンプー
東日本大震災の時に、水がなくて何日もお風
呂に入ることができない人たちを見て、全社一丸となって開発したのがこれ。タオルでふきとるだけで使うことができるシャンプー。被災自治体に無償で提供したという。

いいものをつくりたい!
千田社長とお話しすると、その想いがひしひしと伝わってくる。
その想いが如実に現れているのが、大きな窓がある製造現場。

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(許可をいただき、撮影しています。)

人の肌に直接触れる化粧品は、衛生に細心の注意を払う。高性能のフィルターを搭載した「クリーンルーム」で製造し、外の空気が入り込まないよう気圧を調整している。

窓を設けると、そこから空気が漏れてくるので、通常の化粧品工場では窓を設けていない。ところが、千田社長の考えは違う。

「化粧品の製造過程というのは、どうしても単調な過程が多い。うち(ルバンシュ)は、能美の緑に囲まれた絶好のロケーションにあるのだから、外の美しい景色を観ながら気持ちよく仕事をしてほしい。

そのため、余分にお金をかけて、窓に特殊な加工をして、清潔な環境をつくりだしている。

そして、通常の化粧品工場では、秤量作業から充填作業だけを「クリーンルーム」にすることが多いが、ルバンシュは全工程がクリーンルーム。千田社長は「小さいからこそできる」と笑われるが、ここにも千田社長のいいものをつくりたい!という想いがしっかり反映されている。

節税はしない。税金を支払うことが一番の社会貢献。

銀行や税理士からアドバイスを受けても、千田社長の信念は揺るがない。
そして、社員一人あたりの年間納税金額を、石川県や能美市の一人あたり年間納税金額と比べながら、社員一人ひとりにルバンシュがいかに税金を支払っているのかを分かりやすく示す。

これだけ税金を支払い、社会に貢献しているのだという自信を持ってほしいとのこと。

今年(2014年)の3月には、ルバンシュの理念、卓越した商品開発、社員を大切にする姿勢、税金を支払うという信念・・・が総合的に評価されて、第4回「日本でいちばん大切にしたい会社大賞」の審査委員会特別賞を受賞。快挙である。

(参考)日本でいちばん大切にしたい会社の応募基準

過去5年以上にわたって、以下の5つの条件に該当していることとします。

  1. 人員整理、会社都合による解雇をしていないこと(東日本大震災等の自然災害の場合を除く)
  2. 下請企業、仕入先企業へのコストダウンを強制していないこと
  3. 障害者雇用率は法定雇用率以上であること(常勤雇用50人以上の場合)
  4. 黒字経営(経常利益)であること(一過性の赤字を除く)
  5. 重大な労働災害がないこと(東日本大震災等の自然災害の場合を除く)


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(ルバンシュの玄関で、千田社長と、能美市役所の中西さんと。)

ルバンシュを訪れた審査員の方も、玄関に入られた瞬間、感動したという。いい場所には、いい空気が満ちている。掃除が行き届いた清潔さや凛としたものがあり、それでいて全然殺風景ではなく、むしろ遊び心やわくわく感があふれるこの空気をぜひ感じてほしい

千田社長はどこまでも真っ直ぐ。最近、ルバンシュでは4年に1度の社員による社長の投票が始められたという。

たかちゃん
「えっ!社員による社長の投票って、なんで初められたんですか。もし投票で負ければ、株も売られて引退ですか。」

千田社長
社長一族が利益を独占することはよくない。会社は社員にも社会にも還元しなければ。若い社員にもチャンスを与えたい。社長になりたくて、周りから評価されるよう、率先して仕事に励んでくれたらおおいに結構。もし私が負けたら潔く身を引く。

投票用紙は、能美市の選挙で実際に使われているものに、敢えて似せて作った。これをきっかけに実際の選挙にも関心を持ってほしい。」

たかちゃん
「「私が社長になれば給料倍にします」とか、そういう人が立候補すれば(笑)」

千田社長
「ははは、それは社員を信頼しています。」

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(千田社長へのハッピーバースデイ)

ルバンシュや学生向けの就職説明会やインターンの受け入れにもほんとに熱心。インターンの応募は全国から殺到するが、できる限り一人ひとりに丁寧に対応している。

たかちゃん
「実際に採用するのが1人か2人ならば、東京で就職説明会をしなくても十分に集まるんではないですか。」

千田社長
大学生に伝えたいことがある。それを伝えたい。

千田社長のしっかり地に足をつけて、自分ができることを少しずつ広げていくという姿勢がとても素敵だ。

千田社長 
「ルバンシュを50年は続けたい。継続することに価値がある。そのためには、あと何回選挙勝たなくちゃいけないんだろう(笑)」

気が付けば、工場を見せていただき、馴染みのお蕎麦屋さんでご馳走になり、・・・5時間も意見交換させていただきました。千田社長、ルバンシュの皆様ほんとにありがとうございます!

ルバンシュ

http://www.revanche.co.jp/