長島大陸の離島・獅子島を舞台に、勉強のやり方、そしてその先にある将来のキャリアデザインについて中学生・高校生が学び、成長していくのを大学生がサポートする獅子島の子落とし塾。
この「獅子島の子落とし塾」の初代塾長を務めた「たかにい」こと二村貴大(にむらたかひろ)君が、4か月に及ぶ長島生活を振り返りました。
(寄稿)
私は8月に「獅子島の子落とし塾」の準備で長島大陸に来て以来、生活の半分以上、累計4か月弱長島町で生活してきました。
では、なぜそうなってしまったのか??
中・高の先輩の井上さんが長島大陸に赴任されて数か月が経ったころ、井上副町長からこんなお話をいただきました。
●井上さん●
「今度、獅子島の子落とし塾っていう塾をやりたいんだけど、二村くん塾長やってくれない?」
■たかにい■
「いいですね!やらせていただきます!」
●井上さん●
「うん、じゃあとりあえず長島大陸に一か月おいでよ!」
■たかにい■
「一か月は厳しいので一週間くらいなら」
●井上さん●
「一か月おいでよ!」
■たかにい■
「いや、それは厳し…」
●井上さん●
「一か月おいでよ!」
■たかにい■
「一か月行きます!」
という運びで、一か月長島大陸に行き、「獅子島の子落とし塾」という企画をゼロから創り上げました。
(針尾公園から望む雪の長島。めったに見られない光景。)
そこから私は残りの学生生活の半分以上を長島大陸で過ごすようになりました。
なんでそんなに田舎(長島大陸)にいるの?とよく聞かれます。自分なりに考えてみました。
◎地方はチャンスの宝庫!
地方は様々な問題を抱えているからこそ、それを解決するために日夜新しい企画を考えています。
そんな地方では、ともに企画を立案し、その実現に向けて本気で取り組む人を必要としています。そこには立場なんて関係ありません。ともにプロジェクトを成功に向けて奮闘するチームメイトですから、立場なんて関係ない本気のやり取りが行われます。
そんな環境だからこそ、自分のような大学生でもこの「獅子島の子落とし塾」を創り上げ、その実現の全てに携わることができました。大学生の時に、本当にゼロから企画を立案し、その実現までやったことのある人が果たしてどれだけいるでしょうか。 
◎大学生が自然と町の広報係に!
地方には、大学生だから発見できる魅力がたくさん眠っています。
町の人がいつも食べているものは、よその人からすると絶品かもしれません。
町の人がいつもしている作業は、よその人からすると貴重な経験かもしれません。
町の人がいつも見ている景色は、よその人がなかなか見られない絶景かもしれません。
「獅子島の子落とし塾」に訪れた大学生も、普段からお世話になっているあじろさんの食事や針尾公園からの絶景に大感激しています。
そうすると彼らが次にすることは何か。決まってます。SNSで拡散ですね。長島大陸での食事や景色をfacebookなどにアップしています。
(実際に学生がアップした「ブリの焼きしゃぶ」の写真。
これをさっと焼くと、もう絶品です)
今やSNSは大きな宣伝効果を持っています。こういうところから、じわじわと町の魅力が広がっていくのです。
◎最後は人の魅力
しかし、食べ物や景色というのは一つのきっかけでしかありません。食べ物や景色を目当てに行く旅行なら、今自分がいる長島大陸以外にもいいところはあるでしょう。
では、なぜ自分がずっと長島大陸にいるのか??
それは、自分が長島大陸の人に会いに来ているからです。長島大陸の人は長島大陸にしかいません。他の場所では絶対にダメなんです。
自分が長島大陸に滞在しているとき、自分はずっとブリの養殖業者さんの家にホームステイしていました。そこの家の子たちは自分のことを「たかにい」と呼んでくれるし、家族のみんなは自分が気を遣うと「家族なんだからいいよ」と言ってくれます。

(子供の保護者として学習発表会、卒業式など色々な行事に出席しました)
そんな家族に顔を見せに行くのは当たり前のことですよね。自分はこの先も必ず長島大陸を訪れ続けますし、いつかは長島大陸でも仕事がしたいと思います。
こんな人とのつながりは消えないし、その人と町を結びつける何よりも強い糸になります。この町には家族がいると言う確かなつながりは、移住・定住とは違う地域との関わり方です。
自分で言うのもなんですが、この関わり方はなかなか素敵じゃないかな、と思います。こんな大学生が増えれば、この学生たちが地方創生のひとつの推進力になるのではないでしょうか。
(寄稿終わり)
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