川俳句賞を受賞した友人から、「雲の峰いくつ崩れて月の山」という芭蕉の俳句を教わり、そのダイナミックな情景を想像して、ずっと行きたかったのが月山だ。

LINE_ALBUM_月山_211004_0

LINE_ALBUM_月山_211004_1

一面の紅葉に心を奪われたが、風が早く、天気が変わりやすい。着いた時は一面のガス山だった。古来、月山は黄泉がえりの場所と言われるが、黄泉の世界に行くような感覚を味わった。

LINE_ALBUM_月山_211004_6

それにしても、「雲の峰いくつ崩れて月の山」とは、よく詠んだものだ。月山の移り変わりやすい気候を体験すると、芭蕉の想像力と表現力にも心を奪われる。

LINE_ALBUM_月山_211004_4

当時史上最年長で芥川賞を受賞した森敦さんの自伝的小説「月山」では真冬の厳しい月山が描かれているが、多様な顔を見せるのが面白い。また季節を変えて登ってみたいです。

S__19283972_0
<井上貴至のプロフィール>
http://blog.livedoor.jp/sekainotakachan/archives/68458684.html