村山地区の保健体育の先生向けに講演する機会をいただき、私自身の柔道やスキーなどの経験を踏まえ、①スポーツで培われたこと、そして②今後の部活動の方向性などについてお話しました。

【スポーツで培われること】
〇 判断力、集中力、持続力、決断力

〇 やりぬく力

〇 できなかったことが(少しずつでも)できるようになる喜び

〇 チームワーク

〇 職業、役職、年齢を超えた多様な仲間

〇 相手や環境に感謝する力

〇 生身の人間としての謙虚さ

〇 スマホをオフにする時間、没頭する時間


一方で、日本において、スポーツの重要な役割を担っていた部活動は、先生の働き方改革や少子化で、これまでと同様に活動するのが難しくなってきました。

そこで、地域の資源を活用して、タテ(学年)やヨコ(学校)を超えた連携がますます重要になっています。山形では、山形交響楽団の楽団員が市内の中学生を集めて教えるだけでなく(ヨコ)、吹奏楽をもう一度やりたい大人も一緒に教えること(タテ)で、少人数ではできなかった発表会も開催しています。

そして、地域にとって1番の資源は高校です。高校には、充実した設備があり、各競技の専門の先生がいます。

高校生と中学生が一緒に練習することで、専門の先生がいない、あるいは生徒の人数が少ない中学校でも各競技を楽しむことができます。高校生も中学生に教えることで理解が深まり、後輩が入ることで刺激を受けます。

部活の地域展開では、高校をしなやかに開放していくことが大切ではないでしょうか。