内閣官房副長官補を務めた兼原信克さんと、中国大使を務めた垂秀夫さんの対談『中国共産党が語れない日中近現代史』(2026年1月)を拝読。明治から現代までの日中近現代史の見方が広がる1冊。

天安門事件直後のアルシュ・サミットで欧米諸国が対中制裁を主張する中で、当時の宇野宗佑首相が唯一「中国を孤立化させてはならない」と主張し、政治宣言にも盛り込まれたことを踏まえて、
最近でも中国人は「日本はかつて中国のために主張してくれたのに、なぜ米中がこれほど対立している現在は調停役になってくれないのか」としばしばこう言うが、
垂元大使が「そちらの日頃の言動によって日本国民の対中感情が悪化しているのだから、民主国家としてそんなことはできない、対日工作を改めるべきだ」と主張しているのは興味深い。
過度なナショナリズムが冷静で現実的な選択肢を狭め、あるいは内部での過度な批判が逆に外からのマッチポンプになり問題を複雑化することが、歴史のさまざまな局面で繰り返されていることがよく分かる。
国家の正統性とは何か、をよく考えさせられる本でした。


天安門事件直後のアルシュ・サミットで欧米諸国が対中制裁を主張する中で、当時の宇野宗佑首相が唯一「中国を孤立化させてはならない」と主張し、政治宣言にも盛り込まれたことを踏まえて、
最近でも中国人は「日本はかつて中国のために主張してくれたのに、なぜ米中がこれほど対立している現在は調停役になってくれないのか」としばしばこう言うが、
垂元大使が「そちらの日頃の言動によって日本国民の対中感情が悪化しているのだから、民主国家としてそんなことはできない、対日工作を改めるべきだ」と主張しているのは興味深い。
過度なナショナリズムが冷静で現実的な選択肢を狭め、あるいは内部での過度な批判が逆に外からのマッチポンプになり問題を複雑化することが、歴史のさまざまな局面で繰り返されていることがよく分かる。
国家の正統性とは何か、をよく考えさせられる本でした。
