釘山健一

議場の赤ちゃんの大切な役割

性議員が、生後7ヶ月の赤ちゃんを連れて市議会議場に入ったところ、他の議員から退席を求める声があり、混乱したという事件がありました。


それについて、
1)思いは理解できるが手法が過激ではないか。
2)単なるパフォーマンスではないか。


あるいは、
1)こういう状況では日本の少子化が更に進んでしまう。改善すべきではないか。


などさまざまな意見が交わされています。


僕が思うのは、そもそも、なぜ議場に赤ちゃんを連れて行ってはいけないのか
そして、実は、赤ちゃんにも大切な役割があるということです。


今の議会には、2つの大きな問題があると考えています。
1つ目は、構成員に偏りがあること
⇒ 市町村議員は「抽選」という選択肢があってもいい


2つ目は、対立ばかりで対話がほとんどないこと。
例えば原発問題や災害の避難の問題など、当事者だけで議論をすると、どうしても議論が先鋭化して対立する方向に向かってしまいます。


当事者以外の人が参加するからこそ、お互いに気づきが得られるのではないか


まちづくりの会議も、おじさん、おじいちゃんだけでは、議論が煮詰まってしまうことが少なくありません。そこに小さな子供がいて、子どもなりに一生懸命に机にメモを取ったりするのを見て、あるいは、子どもの何気ない一言から会議の方向が変わります


「会議に参加する」ということは、大人と同じように議論するということだけではありません。そこに子どもがいるからこそ、子どもたちのためにも、より良い未来をつくろうという機運が生まれてきます。それが、「社会の寛容性」ではないでしょうか。


この事件は、「社会の多様性と寛容性」を問うているのではないでしょうか。

小山町
(まちづくりサロンの様子)

もっと知りたい!
市町村議員は「抽選」という選択肢があってもいい

● 釘山健一さん「楽しい会議による楽しいまちづくり〜地域のことは地域で語り合う仕組みを1年で作る極意」

地方創生「産官学金労言」という落とし穴

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<井上貴至のプロフィール>
http://blog.livedoor.jp/sekainotakachan/archives/68458684.html


<井上貴至の働き方・公私一致>
東京大学校友会ニュース「社会課題に挑戦する卒業生たち
学生・卒業生への熱いメッセージです!
http://blog.livedoor.jp/sekainotakachan/archives/68581524.html



<井上貴至の提言>
間抜けな行政に、旬の秋刀魚を!

「地域のことは地域で決めましょう!」という悪魔の言葉

国で引っ張りだこ!
10月だけで、稚内市(北海道)から石垣市(沖縄県)まで、各地で研修されている会議ファシリテーター普及協会の釘山健一さん小野寺郷子さんに無理を言ってお願いし、長島町でも「楽しい会議による楽しいまちづくり」の研修を開催しました。

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行政主催の研修!?
と聞くと、どんなイメージがあるでしょうか?

かたくるしい、つまらない・・・

でも、↓↓↓ これが長島町役場主催の研修なんですよ。
町長にも「オヤジ代表」の赤いたすきをかけてもらいました。

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公務員も公務員でない人も、
男も女も、高齢者も青年層も、
町内の人も、町外の外の人も

みんなで楽しく語り合うことから、地域づくりは始まります。

商店街の活性化について、商店街の振興組合の理事だけで語り合って、実際に活性化した商店街なんて聞いたことがありません。

地域も同じです。
地域のことを地域のおじさん「だけ」で語り合っても、ほとんど効果がありません。地域の住民だけでなく、その地域のことが「好きなファン」にも会議に参加してもらうと新たな視点が出てきます。

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(長崎県佐世保市での研修)

市民と行政の対話というと、ともすれば、「行政への糾弾大会」とか「要望のオンパレード」になってしまい、行政側も住民との対話はしんどい、もぅい~やだとなってしまいます。

でも、こういう楽しい雰囲気では、お互いに前向きな意見が出てきます。

そして、ふだんは、行政の研修=疲れたと感じる人も、これは楽しい!と自分から進んで参加してくれるようになります。

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(終わった後は、講師を囲んで、写真撮影会が自然に発生しました。)

地域の会議というと、どんな分野でも、いつもいつも同じ人ばかりが出てきませんか?
それは会議が、つまらないからですよ。

楽しい会議なら、参加者や主催者が増えてきます。
新しい仲間が増える、それが大切です。

<関連記事>
ついに釘山健一さん・小野寺郷子さんの「日本で一番楽しい研修」に初参加。
 地方創生で1番大切なことは、「
気軽に、楽しく、中身濃く

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●地方創生「
産官学金労言」という落とし穴
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●大反響!地域力おっはークラブでの実践。
 会議や講演に「
30の動き」をつくることで、脳も活性化
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<
井上貴至(長島町副町長(地方創生担当)プロフィール>
http://blog.livedoor.jp/sekainotakachan/archives/68458684.html

編集長やってます!
【長島大陸食べる通信】
http://taberu.me/nagashima/

地域づくりは楽しい二行 

ついに釘山健一さん・小野寺郷子さんの「日本で一番楽しい研修」に初参加。地方創生で1番大切なことは、「気軽に、楽しく、中身濃く」

刺配りましょうね」「どんどん配りましょう。」
「名刺がない人は、お札を配りましょう。」
と、釘山健一さん。

「笑顔を配ってくださいね~」
突っ込みを入れるのは、相方の小野寺郷子さん。

「笑顔よりお札の方が喜ばれますよ~」
すかさず釘山さんがボケる。

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1年間かけて会議ファシリテーターを養成する
「協働のまちづくりのためのファシリテーション研修」の初回冒頭だ。
会場中が笑いにつつまれる。

モットーは、「気軽に、楽しく、中身濃く
2人は、本質的なことをやさしく、柔らかく伝える天才。

地域づくりを真面目にやればやるほど、特定の人だけが関わってしまう。
俺はこんなに一生懸命がんばっているのに、なぜ周りの奴らは協力しないのか
そうなればなるほど、周りの人は1歩引いてしまう。

気軽に、楽しく、中身濃く」やることで、
「これなら自分も参加できそう!」と、仲間が自然と増えてくる。

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釘山さん・小野寺さんの研修会場は、カラフルで季節感あふれる飾り付けがいっぱい。
8月の佐世保での研修は、海をイメージしたもの。
飛魚やいりこなど各グループも佐世保ゆかりの魚の名前だ。

テーブルのお茶・お菓子は食べ放題。
「これは、最近人気のお菓子ですよ~」
「コンビニで買いました。」
釘山さんがユーモラスに語りかけると、最初は行政の研修でお菓子?と思っていた人も、自然と手に取り、会話が弾んでくる

参加者が進んでお菓子を持ってくるようになると大成功
地域づくりを担う人が育ってきた証だ。

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告白するときに1番大切なことは??

参加者ひとりひとりで考え、その後グループで意見交換。
とっつきやすいテーマで、人はいつ動くのかという行動原理の本質に迫る。

告白で(=人を動かす時に)、1番大切なことは、ムード満点の場所で話すことだという。

人を変えることはできないが、人は変わる。
その1つが、ムード・雰囲気だという。

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楽しい会議による楽しいまちづくり
見学・参加させて頂いた長島町の有志も大満足。
「気軽に、楽しく、中身濃く」
これから長島町の地方創生に生かしていきたい。

(関連記事)
●地方創生「産官学金労言」という落とし穴
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●会議や講演に「30の動き」をつくることで、脳も活性化
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●釘山健一さん
楽しい会議による楽しいまちづくり〜地域のことは地域で語り合う仕組みを1年で作る極意」
http://blog.livedoor.jp/sekainotakachan/archives/68200166.html



集え全国の高校生!獅子島の子落とし塾募集中★
http://blog.livedoor.jp/sekainotakachan/archives/68418842.html

☆長島町では地域おこし協力隊等を募集しています☆
  一緒に地方創生の最先端を走りましょう!
  
http://blog.livedoor.jp/sekainotakachan/archives/68407178.html

 希望や適正に応じた柔軟な働き方・関わり方ができます。
 まずは、お気軽にご相談ください。
   (長島町役場代表:0996-86-1111)
地域づくりは楽しい二行 

しぞ〜か防災かるたで、大人も子供も遊ぼう!

清流に鮎の美味しい藁科川 ゲリラ豪雨で増水注意

牛すじのうまさを活かす静岡おでん ひとり七日の水と食料

金魚の形は静岡県四つのプレート ぎゅうぎゅうぎゅうぎゅう


静岡県の文化、歴史、風土と防災の心得を学ぶことができる
防災」。
かつて静岡で起きた災害や東日本大震災の教訓が盛り込まれています。

何より「楽しい!」のが特長。
遊び心満載のイラストや句で、思わず手に取りたくなります。

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気軽に 楽しく 中身濃く
作成した「しぞ~か防災かるた委員会」委員長の小野寺郷子さんの言葉が印象的です。

みんながみんな社会問題に関心を持つというのはとても不自然だし、みんながみんな関心を持たなければいけない状況というのはある面でとても過酷な状況です。みんな関心を持つべきだ!というのも肩が凝っちゃいます

それぞれ家庭、趣味、仕事・・・日常生活があり、その問題にだけエネルギーを使えるわけではありません。使う必要もありません。

そうしたときに、どうすれば、より多くの人に少しでも関心を持ってもらえるか。
そのエッセンスが、「気軽に、楽しく、中身濃く」であり、それがいい形で反映されたのが「防災」だと思います。

しぞ〜か防災かるた
http://bousai-karuta.seesaa.net/

・関連記事
釘山健一さん「楽しい会議による楽しいまちづくり〜地域のことは地域で語り合う仕組みを1年で作る極意」
http://blog.livedoor.jp/sekainotakachan/archives/68200166.html
小山町

「今日出た意見が、政策に反映されるなんて思うと大間違いですよ。
会議の達人・釘山健一さんと対談しました。行政と住民が楽しく懐疑するための秘訣とは。
http://blog.livedoor.jp/sekainotakachan/archives/68140463.html
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DV防止!そのパンフレットでは、当時者には届かない。
http://blog.livedoor.jp/sekainotakachan/archives/68079187.html
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釘山健一さん「楽しい会議による楽しいまちづくり〜地域のことは地域で語り合う仕組みを1年で作る極意」

第47回地域力おっはークラブ(2014年5月26日(月)開催)は、会議ファシリテーター普及協会(MFA)釘山健一さんに「楽しい会議による楽しいまちづくり地域のことは地域で語り合う仕組みを1年で作る極意」というタイトルで、お話しいただきました。


事務局の二村貴大君(早稲田大学3年)が概要をまとめてくれましたので、紹介します。



まず、第一印象として受けたのは、「とてもエネルギッシュな人だなぁ…」ということ。

講演の中にも随所にユーモアがちりばめられていました。参加者全員で笑い方の練習をしたり、話の要点で拍手をするように呼びかけたり、今までの講演とは一味違うにぎやかな、楽しい講演となりました。


では、そんな釘山さんはどのような活動をしてらっしゃるのでしょうか?

釘山さん

ファシリテーションとは、一般的に、「会議の流れを円滑にし、会議の質を向上させること」を言いますが、釘山さんは「楽しい会議のテクニック」とじつに単純に定義していました。



では、そもそも「会議の目的」とは何なのでしょう?

意見がどんどん飛び交い、建設的な議論が行われ、それによっていい結論が導きされることだと考える人も多いでしょう。これはロジカルシンキングをベースにファシリテーションです。

しかし、釘山さんのファシリテーションはこれとは違います。

コミュニケーションをベースにしたファシリテーションです。
会議の目的とは、組織を元気にすることだ」と釘山さんは言われます。


大事なのは、いい結論よりも、組織を元気にする面白い結論なのです。
釘山さんの会議のコンセプトは、「気軽に、楽しく、中身濃く」です。

釘山さんは、楽しい会議による、楽しい街づくりを行ってらっしゃいます。
その活動には、二つのスタイルがあります。

一つ目は、市民討議会です。

これに取り組んでいる自治体は多いですが、釘山さんは遊び心が足りないとおっしゃいます。タイトルが堅苦しく、服装もかしこまったものでつまらなそうに思えてしまうのです。

市民討議会とは、市民の意見を聞く場ではなく、市民と行政がともに話し合い、意見交換する場なのです。

それには、良好な人間を構築し、意見が飛び交う場を作ることが大切です。そのために釘山さんは地方の公務員の方を相手に多くの研修を開いています。


小山町

これは、静岡県小山町で行われた研修の様子です。

普通、研修というと講師がホワイトボードの前に立って一方的に話し続けるというイメージですが…
これは楽しそうですよね!

この中の方々がファシリテーターとなって楽しい会議が開けるようになるのです。
釘山さんいわく、「楽しくやってると、育ってきちゃう」のだそうです。

そして討議会を訪れた人が、「これなら楽しいから、運営スタッフやってもいいよ」と言ってくれる人もでてきます


市民討議会を「まちづくりについて話し合う場」にしてはいけない
、「
まちづくりについて“楽しく”話し合う場」にすることが大事とのことです。


そして二つ目はサロンの開催です。

これも市民と行政の交流の場なのですが、釘山さんの手にかかればこうなってしまいます。

備前市

これは岡山県備前市で行われたサロンの様子です。

若手職員の方がドラえもん一座を結成してパフォーマンスを行ったのだそうです。これもすごく楽しそうですよね!

このように、市民と行政が大盛り上がりし、協働することで市民と行政の距離はぐっと縮まります

さらに、市民の中にもファシリテーターになる人が現れると、サロンの回数が増え、意見交換が頻繁に行われるようになります。


このように、釘山さんは各地に赴き遊び心をベースとした「気軽に、楽しく、中身の濃い会議」がどこでも行えるように、一般的な「ロジカルシンキングをベースのしたファシリテーション」とは少し違った、コミュニケーションをベースとしたファシリテーションを広めてらっしゃいます。

釘山さん、ご講演ありがとうございました。

<関連記事>
今日出た意見が、政策に反映されるなんて思うと大間違いですよ。
会議の達人・釘山健一さんと対談しました。行政と住民が楽しく懐疑するための秘訣とは。
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第47回地域力おっはークラブは、会議の達人・釘山健一さん

地域を楽しむ人の社交場地域力おっはークラブ
北海道沖縄からも、多様な背景を持たれた志の高い方々が集まります

今回は、山健一(くぎやまけんいち)会議ファシリテーター普及協会(MFA)代表がゲスト。

会議ファシリテーターとは、平たく言えば「会議を楽しくするための場づくりをする人!」釘山さんは、教師、企業、NPOとトリプルキャリアで培った教え方、会議の仕方を独自のスキルとして確立し、2006年4月にMFAを設立されました。
釘山の写真

楽しい会議による楽しいまちづくり〜地域のことは地域で語り合う仕組みを1年で作る極意〜」と題して、住民が行政と楽しく会議することを通じて積極的にまちづくりに参加するための秘訣をお話いただきます。


主な著書:
「もっとすごい!非常識な会議」(電子ブック)
「会議ファシリテーションの基本がイチから身につく本」(すばる舎)
「誰でも60分以上スイスイ講演ができるコツ」(すばる舎)
「うちとけの法則」(すばる舎)

HP:
会議ファシリテータ普及協会(MFA)(
http://m-facili.seesaa.net/article/27549033.html)


facebook:
釘山健一(
https://www.facebook.com/kugiyama.ken)


官民協同とか住民参加とか頭ではなんとなく分かるけど、実際にやると疲れてしまう…。そんな方こそ釘山さんの話を聴いてみてください!きっと目から鱗が落ちるはず!今回の定例会では、またとない貴重なお話をざっくばらんに伺う機会でございますので奮ってご参加ください。


今年度から地域力おっはークラブをより多くの人により楽しんでいただくためにより交流を深めるためにリニューアルしています。

いつもお世話になっている日本財団さん、地域活性化センターさん、アカペラユニットXUXUさん、プロダクトデザイナーの鈴木啓太さん、アーティストのMIOさん始めたくさんの方々にご協力いただき、様々な仕掛けをご用意しております。ぜひ皆様お誘いあわせの上ご参加ください。

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(みんなで「立って」歌うことで、脳が元気になります。)


【日時】
5月26日(月)7:45~9:00
(交流の時間を増やすため、今年度より開始時間を15分早めています。)

【場所】
日本財団ビル2F会議室(最寄り駅溜池山王駅)
http://www.nippon-foundation.or.jp/about/access/

●  出欠につきましては、以下のフォームからお願いします。
https://docs.google.com/forms/d/1M4ldKwP5ou4M0ngKzqCVygDI4M477aRrRp0PfJFz3IE/viewform
※  フォームが開けない場合は、ohhaclub@gmail.com<mailto:ohhaclub@gmail.com>まで、直接ご連絡ください。

※  パンとコーヒー代として500円いただいております。

地域力おっはークラブは、ひとつの街を目指しています。誰でもウェルカム。皆様と一緒に、世界で一番面白い朝をつくりたいです。

<関連ブログ>
会議の達人・釘山健一さんと対談しました。住民と行政が楽しく会議するための秘訣とは
http://blog.livedoor.jp/sekainotakachan/archives/68140463.html
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会議の達人・釘山健一さんと対談しました。行政と住民が楽しく会議するための秘訣とは!?

会議ファシリテーター普及協会代表の山健一さんと会談しました。

会議ファシリテーターというと少し身構えてしまうかもしれませんが、要するに、会議を「楽しく」するための場づくりをする人です。

釘山さんは、地域の住民自らが、会議を楽しくするための場づくりや仕掛けができるよう、現場で養成を続けています。

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たくさん面白いお話を伺い、意見交換したのですが、特に印象に残ったことを2つだけ紹介します。

今日出た意見が、政策に反映されるなんて思うと、大間違いですよ。
 行政が住民の意見をただ聴くよりも、行政と住民と一緒に語り合うことが大切です。そして、1回だけではなく、何回も何回も語り合います
 公聴会や行政との意見交換会が1・2回しか開かれなければ、ここぞ!とばかりに、声が大きな人が、ともすれば過激な意見を言ってしまいますが、何回も機会があると思えば、そのときに無理に発言しようともしません。
 そして、普段、発言しない人も発言を楽しむことができます。
 何回も語り合うことになれば、当然ながら、今日出た意見がそのまま政策に反映されることにはなりません。だからこそ行政も本音で語ることができます。
 何回も語り合うことで、だんだんと行政と住民の双方が納得を深めていきます。

地域のことを当事者だけで考えるからダメ
 例えば、河川の流域住民だけを集めて話し合うと、今日は行政に一言、言ってやるぞ!という人が大きな声で意見を主張してしまいます。行政が真面目に応えれば応えるほど、感情的には、しこりがでてしまいます。
 敢えて流域以外の人にも参加してもらう、そして、物や仕掛けで驚きや楽しさを演出することで、場の雰囲気に合った意見が出てくるそうです。


官民協同とか住民参画とか頭ではなんとなく分かるけど、実際にやると疲れてしまうという方こそ釘山さんの本を読んで、釘山さんの話を聴いてみてください。

口で「主体的に会議に関わろう」と100回言うより、主体的に会議に関わるようになる物(ホワイトボード)や仕掛け(ホワイトボードのところに出て発言させる)を考えることがファシリテーターの技術ですが、釘山さんの本には、そのヒントがたくさん詰まっています。

この本はお薦めです。

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メールもFacwbookもLineも敢えて使わない”一周先のコミュニケーション”

「地方は、FacebookやLineも使わないから遅れている。」

なんてことを、もっともらしく言う人が少なくありませんが、ほんとにそうなのでしょうか?

情報の絶対量が少ない時代には、できる限りたくさんの情報を集めることが重要でしたが、インターネットの急速な普及等に伴い、数多の玉石混交の情報が発信されるようになると、人間が全ての情報を処理・分析することは到底不可能になり、情報の質・密度を高めていくことが重要になってきます。

そして、情報の質・密度という観点からいうと、メール、Facebook、Lineを始めとしたコミュニケーションツールを多用することよりも、「直接会う」ことの方がはるかに優れています。

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例えば、元気ですか」とメールで聞いて「元気です!」という返事が返ってきても、ほんとに「元気」かどうかは分かりません。「空元気」かもしれません。

電話をすると、声色や間、言い振りでなんとなく分かってきますが、やはり一番よく分かるのは、面と向かって会うことです。

直接対面すれば、顔色が良くないなとか、酒臭いなとか、肌が荒れているなとか、目にくまができているなとか、服が汚れているなとか・・・、文字情報だけではなく、いろいろな情報を得ることができます。

文字情報はたかだか何キロバイト、音声情報にしても何メガバイトに過ぎません。立体情報や香り、皮膚感覚などの情報量と比べものになりません。

だから、メールなどのコミュニケーションツールは、あくまで「直接会う」ことの補完として使うべきで、それが主役になることは正に”本末転倒”ですし、使わないからといって遅れているということにはなりません。

むしろ、何キロバイトの文字情報も含めて、できる限りたくさんの情報を集めるべきだと考えている人の方が、情報の絶対量が少なかった前世紀の発想を引きずっているのではないでしょうか。

地方には、メールもFacebookもLineも使わない「けれど」、面白いことを実現されている方がたくさんいます。そして、実は、政権や大企業の幹部も、発信・拡散用としては別にして、コミュニケーション用には、ほとんどこういうツールを使っていません。

もちろん、直接会うことには、時間や手間がかかります。しかし、仮に何時間かけて伺ったとしても、メールなどよりもはるかに多くの情報量が得られます。そのことを簡単に計算してみましょう。

例えば、往復4時間かけて、1時間直接会ったとすると、その効率は単純計算すると1/5かもしれませんが、直接会うということは、キロバイトのメールよりも正に桁違いの情報が得られるのですから、仮に1/5になったとしても、得られる情報量は比べものになりません。

そして、往復4時間の間ももちろん有効に活用することもできますし、往復4時間かけたという質感や、相手のフィールド(あの人が住んでいるところはこんなに寒いんだな、家の前の桜並木が綺麗だな・・・)こそが貴重な情報になります。

メールもFacebookもLineも敢えて使わないことを恥ずかしがる必要は全然ありません。むしろ、地方の人たちは、「直接会う」という一周先のコミュニケーションを昔から続けているのだと自信を持ってほしいです。

このことは、
会議も同じです

確かに、スカイプやテレビ電話は便利です。しかし、ほんとに大切なことを決めるときや、みんなで納得する過程をつくるときには、対面に勝るものはありません。

これまでの対面の会議が効率が悪かったのは、やり方を知らなかったからに過ぎません。会議はやり方次第で楽しくなります。より深い意思決定ができるようになります。

釘山健一さんの『会議ファシリテーションの基本がイチから身につく本』、これはほんとにお薦めです。まずは皆さんこの本を読んでみてください。
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