2009年02月28日
竹内さんの量子論を読んで
ムーブ!も残すところあと五日になりました。
電車に乗っていても、乗客の人から「なんでムーブ終わるの?寂しいわ」と声をかけられることしばしば。
番組が終わってしまうことをまだまだ実感することが出来ません。
きっと終わってしまってからじんわり、感じるんだと思います。
以前、このブログでご紹介させていただいた、サイエンスライター竹内薫さんの「量子論」という作品。
猫の耳が生えた可愛らしい萌え系の少女が「量子論」を教えてくれるという摩訶不思議な漫画なんですが、量子論という物理学でもかなり難解なジャンルの話を素晴らしく身近に感じられる、いままでにない感覚の本です。
漫画部分はあっという間に読めます。
さらに章立ての漫画の間に竹内さんの文章が挿入されているんですが、文系の私にも分かりやすい表現で量子が説明されています。
物理学なんてもっとも自分に遠い話だと思っていたんですが、この本を読んで、身の回りの物を持ったり、娘を抱きしめるたびに、量子の存在を意識するようになりました。
とはいえ、今もって「量子とはなんぞや」という疑問も残っています。
この量子という、とんでもなくミステリアスな存在が世界を形成しているということを知っただけでも、人生はかくも彩りを変えるものかという驚きを覚えます。
そう。
目に見えるものが全てではないんです。
みなさんが、物理的空間的に別々の個体だと認知している二つの物体は、実は量子同士が結びつき、絡み合い、相互に影響を及ぼしあっているかもしれません。
まさに世界観が変わる一冊です。