2011年05月21日
壺坂寺にて
奈良の高取町にある西国第6番札所、壺坂寺に参りました。
壺坂寺の境内にある養護盲老人ホームにて、講演をさせていただいたのです。
ご住職からご依頼があり、アレルギーマーチのお話をさせていただきました。
入所者は視覚障害を持たれた方ばかりです。
中には、福島から避難してこられた全盲の方もいらっしゃるとのことでした。
光を失うという、とても重い障害を抱えておられる方々の前で、私なぞがいったいどのようなお話をすれば良いのか、
本当に悩みました。
でも、私がこのように戸惑いやおこがましさを感じていること自体が、私の心のバリアなのではないかと気付きました。
ありのままをお話するしかない。
とにかく一生懸命、お話をさせていただきました。
入所者の皆様は、うなずいてくださったり、涙ぐんで下さる方がいたり、とても真剣に耳を傾けてくださいました。
声と声の繋がりですが、肌が触れ合っているような、そんな親密な空気を感じました。
講演を終えた後は、聞いて下さった方々への感謝の気持ちでいっぱいでした。
素晴らしい体験をさせていただきました。
慈母園の皆様、本当に本当にありがとうございました。
壺坂寺は、古来から眼病に霊験あらたかな寺として信仰され、全国各地から訪れる人が絶えません。
また、インドとの交流も深く、境内にはインドで制作された巨大な観音様や涅槃像がどーんとおかれています。
まさに、絶景です。

他のお寺では決して見られない景色を体感していただけることでしょう。
6月はラベンダーと紫陽花が美しいそうです。