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漫画

あずみ、第一部完結

担当番組のムーブ!が終了してから一週間が経過しました。

すっかり普通に生活しております。

手紙を書いたり、メールを書いたり、娘とのんびり過ごしたり・・・

我が家の娘(現在8歳)は工作が大好きで、家のゴミ(たとえば空のペットボトルやトイレットペーパーの芯など)から巨大なお城を作ったりして遊んでいます。

そのお城の壁に絵具を塗るのを手伝わされたりしています。


本当にたくさんの励ましのメールや温かいコメントをありがとうございました。

本(アレルギーマーチと向き合って)を読んで下さった方も、本屋さんでぱらぱらとページをめくってくださった方も、本当にありがとうございました。

私の本を手に取って下さったこと自体がとてつもなく幸せで光栄です。

同じようなアレルギー疾患に悩まれている方、お子さんやご家族がアレルギー疾患を抱えているという方、本当にたくさんの方が現在もアレルギーと向き合っていらっしゃることを知り、私自身が何より励まされております。

難しい病気です。

病態は千差万別で、個人の体質や環境に大きく左右される病気であることから、闘病記でありながら治療法などを提示して差し上げることができる病気ではありません。

私があえて「向き合う」というところにこだわったのは、私自身の経験から、アレルギーは人の心と密接に関わっている病気であると思っているからです。

私の場合は、疲労が溜まった時、ストレスを抱えた時、緊張状態から解けてリラックスした状態になった時、普段より一層痒みが増します。

本の巻末でインタビューさせていただいている小児アレルギー医療の権威でいらっしゃる馬場実先生のお話では、「交感神経が優位になっている時にはアレルギー反応は起きづらい。副交感神経がドミナント(優位)に立った時にアレルギー反応が起きる時が多い」のだそうです。

つまり、疲労が溜まった時やストレスが重くのしかかったとき、体の反応としては、なんとか緊張状態を和らげようと副交感神経を働かせます。緊張状態から解けてリラックスしたときも同様です。体の中では副交感神経が優位に働いています。

こういう状態の時に、どっと痒みが襲いかかるのです。

だから、そういう自覚さえあれば、「来るぞ」という備えができます。

アトピーでいえば、痒みが生じた時にどうやって出来るだけ掻かないように、発作的に掻き毟らないように済ませるかというのが重要です。

ですから、サーフィンのように、今から痒みの波が自分に襲い掛かかってくるぞ、という心構えがあれば、あとは波にどう乗っていくかというテクニックになるわけです。

最近の私の痒み対処法はマスクです。

痒みが襲いかかるというタイミングで、使い捨ての安い紙のマスクを着けてます。

すると、直接掻き毟ることはできませんし、水蒸気を多分に含んだ呼気がマスクの中に一度留まることで、適度な潤いを肌に与えてもくれます。

花粉防止にもなるし、まさに一石三鳥くらい重宝しています。

ただし・・・

現在、アトピーがかなり悪化していらっしゃる方の場合、もしくは小さなお子様の場合は、肌がかなり過敏な状態にあると思われますので、直接マスクが肌に触れるだけで刺激になって更に痒みが増したり、接触性の皮膚炎をおこしたりする可能性もあると思われますので、ある程度沈静化していらっしゃる方にお勧めな方法だと強調させて下さい。


タイトルの話を書くのが、こんなにラストの方になってしまいました(汗)

私はかつて漫画家志望だったこともあり、最も快楽的な趣味は漫画の乱読なのですが、小山ゆうさん作の「あずみ」という漫画ほど、長く楽しませていただいた作品はありませんでした。

かつて上戸綾さんが主演で映画化されたことのある作品です。

無敵の女性剣士の残酷なほどに切ない宿命と、人間に対する深い愛情と孤独が描かれた、とってもヒューマンな作品です。

最近の傾向として、人気のある漫画はどこまでも連載が続いていくことが多いので、この「あずみ」はどういうエンディングを迎えるんだろうか、ひょっとしたらサザエさんみたいにずっとあずみだけは歳をとらずに、江戸幕府の始まりから終わりまでずっと長生きし続けるんじゃなかろうかとすら思っていました。

しかし、第一部の終わりとして、この代の「あずみ」は徳川三代将軍の時代で幕を下ろしました。

とてもあずみらしい、ラストシーンです。

ちょっぴり切なくもあり、ひたむきな覚悟が愛おしくもある。あずみを抱きしめてあげたくなるような気持ちになります。

第二部はまったくべつの「あずみ」が登場して、幕末が描かれるのだということです。

小山ゆうさんの作品は「竜馬が行く」も本当に素晴らしかったので、第二部も大いに期待しています♪

関根 友実sekinetomomi  at 23:34コメント(4)トラックバック(0) この記事をクリップ! 

君に届け

今日も最近読んだ漫画のお話を・・・

食べ物か漫画の話しか書いていないような気がしますが、

どうかお許しを。

現在9巻まで出ている椎名軽穂さん作の「君に届け」という作品。

少女マンガの永遠のモチーフである、いわゆる両思い恋愛物です。

読者は主人公の女の子と、主人公の女の子が思いを寄せている男の子が実はお互いに思い合っている事をすでに知っているのだが、恥ずかしがったりすれ違ったりしてなかなか思いを通じ合わせることができないので、本人達はそれぞれに片思いだと思っているという設定。

読者は二人の行動にやきもきしたり、ドキドキしたり、にんまりしたりします。

ただ、この「君に届け」という作品。

キャラクター設定が実に斬新なのです。

主人公が片思いをしている風早くんは、少女マンガに登場するヒーロー像のど真ん中をいくようなとびっきり好感度の高い男の子です。

もちろんスポーツも万能で、女の子にも人気抜群。性格もとてもいいから、同性人気も高い。こんな息子を産めるものなら産みたいと思うような(笑)男の子。

ここまでは普通なんですが、主人公の女の子が凄い。

腰まで伸ばした黒髪、重たく切りそろえられた前髪、陰鬱な三白眼・・・表情は暗く、声も沈んでいて、笑顔を浮かべることも苦手な女の子。

爽子という可愛らしい名前があるにもかかわらず、あだ名は貞子。

そう、かつて一世を風靡したホラー小説、「リング」に登場する井戸から出てきた女性の怨霊「貞子」にちなんで付けられたあだ名。

クラスメイトは、貞子と話をすると運が逃げるとか、貞子は黒魔術をやっているとか、あらぬ噂をしては貞子を避けていました。

貞子はいつも一人ぼっちでしたが、それでもみんなのためにと、みんなが嫌がる学級委員長や花壇の植物の世話などを引き受けているとってもいい子。

この貞子の魅力が素晴らしいのです。

平凡な女の子が主人公になることはよくあります。

でも、クラスに一人はいたような、引っ込み思案で友達がいなくて表情も暗い女の子が主人公というのは実に新鮮でした。

そんな彼女の魅力に唯一気づいたのが、女の子達のアイドル風早くんだったわけです。

風早くんは、彼女のことが好きで好きでたまらなくて、彼女の気持ちがわからないので、彼女の一挙手一投足が気になって気になってたまらない。

女性読者にとっては、その風早くんの葛藤もたまらなく可愛らしい。

貞子も風早くんもとっくの昔から両思いなのに、

思いが通じ合うことはなかなかなくて、単行本も9巻に突入。

「こんなにひっぱってどうすんねん」と普通なら突っ込みを入れたくなるのですが、

この漫画の場合はいつまでも続いて欲しいと思ってしまうから不思議です。

きっと、主人公とヒーローの魅力が際立っているからでしょう。

貞子の気持ちがわからなくて身悶える風早くんの姿をもっと見ていたい。

シンデレラ願望。

女性たちの永遠の憧れなのかもしれませんね。


関根 友実sekinetomomi  at 08:26コメント(4)トラックバック(0) この記事をクリップ!