型落ちの走馬灯

せきしろのブログです

私はオレンジ系統の色が好きだ。
小学生の頃に学校で使っていた水彩絵具に「山吹色」というのがあって、その初めて聞く言葉の響きと色の鮮やかさに魅了されたことを覚えている。
魅了されすぎてすぐに使い切ってしまったことも覚えている。
思えばみかんも夕焼けも軒先に柿が吊るされている風景も好きであるから、オレンジ色は私の感情を刺激する色なのかもしれない。

762CA3E7-F788-4DD0-BD60-408CF7C8FCDD

何か珍しい服はないかと久々に古着屋さんに行った。
古着屋さんの特有の匂いが90年代を思い出させた。
一時期下北沢に住んでいたことがあって、お金がなかったので古着は重宝した。
王将の近くのシカゴに何度行ったかわからない。
西荻窪と吉祥寺の間にも古着屋さんがあって、そこにもよく行った。
そこでまだ話したことのない又吉君を見かけたことがある。

古着を見ていると、私を店員だと勘違いした人が話しかけてきた。
私もこのミスをしたことがあるので「僕、店員じゃないんですよ」と言われた時の恥ずかしさはよくわかる。
そこで「まだ入ったばかりでわからないんですよ、すみません」と新入バイトのふりをした。

ところでこの年齢で古着を着ると、そのまま「古着」になってしまうことに改めて気づいた。
古着は若者の特権だったのだ。


1603DA92-2D79-47CB-AEE1-8C372D2F22CB

近所にいつも歩きながら仕事の電話をしている人がいる。

直線道路をまっすぐ歩き、交差点になると引き返してきて逆の交差点まで歩く。
それを繰り返し、何往復もしながらずっと電話をしている。

電話は仕事の指示であったり、部下らしき人への説教であったりする。大きな取引の話だったりすることもある。

その人を1年近く見てきて私はあることに気づいた。

彼は電話をしていない。

9B8EA030-B7AF-4A03-A242-93528F836996

↑このページのトップヘ