せきしろのブログ

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フィルムが落ちていた。

このフィルムを現像したら思いがけないものが映っていて……なんてことを思った。
それを見てしまったばかりに……なんてことも考えた。
そして事件に巻き込まれる……そう考えて怖くなったりもした。

私は落ちているフィルムのドラマ性の高さに驚いた。
白い半透明のケースに入ったありふれたフィルムが私の想像をかきたてた。

勝手にいろいろ想像したが、誰かにとって大切な写真なのかもしれない。
私は交番に届けようかと思ったが、落とし主の情報は皆無だ。
「私のフィルムです」という人が現れても、証拠がない。
写したものを言って、現像して、その通りのものが写っていたら証拠になるのだろうか。
現像して別のものが写ってる可能性もある。
そもそも勝手に現像して良いのか?
ただ単に紛失した日時とフィルムの種類が合致すればそれで良いのか?

もうかれこれ数時間、ずっとフィルムを見つめている状態である。

いろいろと短い話が必要となって、正月でも開いている喫茶店に行って考えることにした。
隣のおじいさんが何か書いているので横目で見ると、ノートにひたすら50音を書いていた。
いろいろな人生がある。
50音は3ページ進んだが、私は何も思いつかなかった。

初詣に行ったら、初詣用に設置された賽銭用の大きな箱の中に神社の人が二人いて、お金を集めてバケツに入れる作業の真っ只中だった。
「今はこちらに賽銭を入れないで!」みたいなことを言われ、通常の賽銭箱に入れた。
その後、鈴を鳴らして願い事をしたのだが、目の前では小銭集めの作業が続いていて、この人たちにお願いしてるみたいになった。

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