◎中仕切り作者の弁
 現在のような社会では労働者の力は低下していると思います。組合も減っています。
 もう一度労働者の団結を築く事は可能でしょうか。現在も労働者が社会の生産を支えています。
 世界有数の日本の国力・ジーエヌピー。優秀な産業は労働者が居てこそだと思います。
 今回作品で私は組合員への宣伝教育活動を取り上げました。賃上げのみでは駄目だと書きました。
 あの、高揚した七十年代の闘争時ですら組合内部の教宣活動は軽視されていました。
 世の中は階級で構成されている事を説明し労働者階級と資本家階級の対立を説く事です。
 当時ならまだ成功率が高いでしょう。しかし、成果主義が浸透した現在は困難でしょう。
 国民連合政府の提起では若者の活動も評価しています。学生たちがデモをしました。
 高橋源一郎氏もこの行動と共同しています。文化人の多くが安倍政権に反対しています。
 しかし、国を動かす原動力である生産を担う労働者が労組に結集していません。
 その労組が国内全域で政治闘争に立ち上がらなければ国の根幹は揺るがないでしょう。
 私は半世紀前に小田実氏の呼掛けたべ平連に賛同し大田区で青年たちと活動しました。
 大田べ平連を名乗り代表に担ぎ上げられました。実態は学生と青年たちです。
 それなりの盛り上がりも日本を変える動きにはなりませんでした。
 現在も強力な労働組合もあります。動力車労働組合は激しく政治活動を行います。
 成果主義に負けた民間会社の労働者より公務員労働者の方が戦う力が残っています。
 私が学生時代に自治会は革マル派でした。マルクス主義学生同盟・革命的マルクス主義派です。
 当時は跳ね上がりのトロッキストとたたかれました。トロッキーがレーニンと対立した為です。
 レーニンの正しい承継である共産党こそが革命の本家なのだといわれていました。
 日本でもそうでした。反政府勢力がひとまとまりにならず内部対立しているのです。
 昔、スペインで軍部独裁のフランコ政府に対立して戦った人民政府の歴史を読みました。
 それが出来なかった七十年安保闘争。おおいなる希望はこのとき私たちの手をすり抜けました。
 現在の国民連合政府の呼掛けの脆弱さを直視し労働者への働きかけを言いたいのです。
 それが作者の言い分です。労働者こそ社会の主役です。階級的立場を自覚しましょう。
 半世紀前の思い出からの意見発表を作品化したかった作者の一言でした。
《参照:外狩雅巳のひろば》