IMG_20200306_0002_1<文芸同人誌「クレーン」第41号(前橋文学伝習所)>
  文芸同人誌「クレーン」の会則には、「井上光晴文学伝習所」前橋分校の参加者有志15名によって、1979年7月に創刊されたーーとなっている。
  過去の号に編集人の和田伸一郎氏と井上光晴のツーショット写真があった。若き頃の和田さんである。
  彼とは「関東文芸同人雑誌交流会」で知り合って以来の十年来毎号送付されてくる交流仲間である。
  昨年の関東の会議でも彼とは言葉を交わしている。ますます元気盛んで若くまぶしくさえ思える。
  年一回の発行である。昨年発行の40号は現在、「井上光晴作品を読む」が特集された228頁である。
  その中て゛水丘曜一氏の井上作品「書かれざる一章と日本共産党」に注目した。
  1950年の作品を私も1970代に読んだ記憶がある。政党の専従スタッフの献身が、身につまされたのだ。
  ゲーム製造会社大手のセガエンタープライゼス社で、個人加盟の労組を発足させた頃である。
  全国金属労組糀谷地域支部組合事務所で、専従書記長から受けた衝撃である。
  生のニンニクを齧りながら、年中無休24時間戦う決意を披露する彼に入党を促された時だ。
  文芸同人会を運営中の私はどちらに進もうかと猛烈に悩んだ。
  井上光晴の作品は、まさにそのことがテーマになっていた。
《参照:外狩雅巳のひろば 》