2011年02月

2011年02月25日

こひねこや


二階の窓から下を見たらお隣の家との間の土が、へんてこになっていることに気がついた。

掘り返されている。
結構盛大に。
しかも何箇所も。

見に行った。

乾いた土の下から黒い湿った土が出ている。
つまりは、浅い穴が掘られている!
しかも、
そこにはいくつものアヤシイかたまりが。
ころ、ころ。
気のせいか、妙な臭いも、する。

捜査の開始と犯人の特定が同時、という珍しいケースですね。

犯人は泳がせておくことにして、再犯を防止する策を講じる。

やつらは
・柑橘系の香り
・酢
などを苦手とするので、会議の結果
「酢緑茶液」
を使うことに決定した。

おいしくない緑茶を、お酢に漬けておくのです。濾してスプレーノズルの付いた空き瓶に入れると消臭殺菌効果のあるスプレー液として使用できる。
ゴミ箱などに使っています。

ちょうど抽出中のものがあったので、これを使う。
あたりにスプレーするだけでなく濾し殻を土に混ぜ込むのが効果があるのでは、と気がつく。
茶褐色になったスッパイ臭いのするお茶殻を適当な大きさで撒いていく。
ますます怪し気な光景になる。
シャベルで土をならして、おしまい。
立ち籠める強烈なお酢の臭いに満足。

さあ。
来るなら来てごらんなさいませ!

タイトルの句は
「からくれなゐひの紐を引き」
と続く。
松本たかしの句です。

こんな恋猫ならいいのですが。

2011年02月24日

「われ未だ都を見ず候ほどに」

「複式夢幻能」
の形式においては、旅の途中でお坊さんがどこかに立ち寄ることからお話が始まることがほとんどである。

一休みしてお弁当などをつかっている(のだろうと想像する)と、知らない人が現れて曰くありげなことを言うのですね。
例えばその土地に伝わる伝説とか、そこにあるお墓に葬られている人のことだとかをお坊さんに詳しくお話しする。
いやに詳しい。
「詳しすぎるな。」
と、思っていると
「そのお話に出てくる女性は実は自分です。」
とか
「その時の煩悶が残っていて未だに成仏できませんので、どうか、弔ってやってくださいまし。」
などと言い残して
「かき消すように」
消えたりする。

お坊さんは仕方なく(ではないか!)、そこで夜すがら読経しているとその亡霊が在りし日の姿で現れて、自分の言いたいことだけを言って、スッキリしてあの世へ帰っていく、というのがまあ定石ですね。

いつも不思議に思うのだが、大抵のお坊さんは舞台に出てくると
「まだわたくしは都へ行ったことがないので、今行くところなのですよ。」
と、言うのです。

お坊さんはそんなに都へ行きたいのですか?
どのお坊さんも、どのお坊さんも、そう、言う。
どうも弁解がましい。
「こないだ行ってみて、おもろかったのでまた行くところなのよ。」
でも良いではありませんか。

都に行くのはお坊さんにとってどうやら憧れみたいです。

「都とはどんなところだろう?」
「見聞をひろめたい。」
「貴僧高僧にお目にかかってお教えを受けたい。」
と、思うのでしょうね、きっと。
ね?

ブランド品のショッピングとかアキバに行きたい、河原町でアソビたい、とかいうのではないのでしょうね。
まあ






早く都へ行きたいので急いで出てきてくださいな。
ねむくなってきちゃったの。

2011年02月21日

新しいヨガの先生が来ました!

カッターハウスの
「ヨガ教室」
が新しくなりました。
今までのグループレッスンに加えて、個人指導も行ないます。

インストラクターも増員しました。

ぴょんノービ先生です。
インドでの過酷な修行に耐え抜き、帰国したばかりです。

肩こりや腰痛の緩和、肥満防止、ストレスの解消などその方に合ったプログラムをご用意して丁寧にお教えいたします。

あなたの生活を楽しくするヨガをぴょんノービ先生とご一緒にどうぞ!

のびのび






肩こりに効くポーズです。

2011年02月15日

雪のいと高う降りたるを

アン・ルイーズ・ランバートのことを考えていたら、雪が降った。

雪が降ったので、
「枕草子」
に出てくるシーンを思い出した。

「枕草子」
のことを考えていたら、ピーター・グリーナウェイの
「ブック・オヴ・ピロー」
を思い出した。

そしてまた、アン・ルイーズ・ランバートに考えが戻った。

snow1

「香炉峰の雪?」

snow3

「知りらないなあ」

2011年02月14日

アン・ルイーズ・ランバート

ヴァレンタイン・デーなのだと考えていたら、ピーター・ウィアの
「ピクニック・アット・ハンギングロック」
を思い出した。
最初のほうに
「聖ヴァレンタインに!」
と言いながら小さな像を捧げ持つシーンがあるのです。

あれは聖ヴァレンタイン・デーの出来事だった。

ヴィクトリア朝の少女達は真っ白なレースのドレスに麦藁帽子、黒の靴下を身につけ、黒い編み上げ靴を履いている。白い手袋は人前で外してはいけないのだ。

森鴎外がドイツから茉莉のためにレースの服を取り寄せた時、
「靴下は白」
という奥さんに
「いや。黒の靴下だ。」
と言ったそうだ。

なるほど。

美しくも危うい年頃の少女達の中でも更にぬきんでていた一人が突然姿を消す。もう一人消えたのはオールドミスのお堅い女先生だった。
一緒にいなくなった黒髪の少女は数日後に救出される。

「ピクニック・アット・ハンギングロック」
暗示に満ちた美しい映画だった。

アン・ルイーズ・ランバート
木漏れ日を浴びながら、せせらぎを飛び越えようとしていた姿は本当に夢のように綺麗だった。
「フランス式庭園殺人事件」
に出ていたときは嬉しかった。
「シャーロック・ホームズ・シリーズ」
に出演していたのを観たこともあるが、その後どうしているのでしょうか?

妖精のような透明なきらめきと儚さ、天使のような美しさを持った本当の美少女でしたね。



2011年02月12日


叔父が子供のころ読んだ漫画を眺めていた。
法事か何かで親戚の家に言った時のことです。

お侍が茶店に入って
「ぞうにでも貰おうか。」
と、言った。

わたくしはわくわくした。
「すごい!」
何かとてつもない物が出てきそうだぞ。
何に入っているのだろうか?

でも、出てきたのは普通の器だった。
お侍は当たり前の顔をして箸を取り上げている。

「ゾウはどうしたの?」

「象煮」
だと、思ったわたくし。

残念でした。

2011年02月10日

逃げるな!

新しい友達としかうまくいかない人がいる。
わたくしも何人か知っている。

誰とでもすぐに親しくなり、楽しそうに興じている人。
お話も面白いし、何でも知っていていつでも座の中心になる。
こんな人が時々います。
感心して眺めることが多い。
でも、こういう人の中には次々と友人を換えていく人も多い。

まだ余り親しくないうちには遠慮もあるから、こういう人が
「ワタシってこういうヒトなの。」
「こういう環境に生まれて。」
「ナニが好きで」
「こういう生活をしています。」
と話すと大抵の人は耳を傾ける。
「ははあ、そうなのね。」
「ふうん。すごい。」
「ああ、そういう方なのね。」
社交的に相槌を打つ。
半ば儀礼的にせよ、感心する。

話す方は相手の中に
「こうありたい」
「こう思ってほしい」
自分を見出して安心する。

それが続くうちは結構です。
でも、親しくなるにつれて相手の視線は
「こう」
である自分ではなく
「こうありたいと思っている」
自分へ
「こうである、と人に説明しないといられない」
自分へと移っていく。

そうなるとどうやらこういう人は居心地が悪くなるようだ。
適当な口実や、ひどい時には悪口なんぞを言って距離を置き、新しいお友達のところに行ってしまう。

あれほど親しくお付き合いしていたのに気がつくと別の人とさも親しげに肩を寄せ合っている。

いませんか、こんな人?

新しいお友達のところには逃げられても、自分自身からは逃げられないのに、と、思う。

2011年02月09日

わかってはいるのですが


あるところにある品を送った。
ではお話にならないから、もう少し詳しく言うと
「××見舞い」
ですね。
いま毎日報道されている天災に見舞われたお二方へのお見舞いです。
わたくしと直接関係があるのはどちらも奥様のほう。
でも、ご主人様宛で送りました。
お二人へのねぎらい、というか、食べ物なのでお二人で召し上がっていただきたかったからですね。

Aさんのご主人はまずお電話で御礼を仰って下さった。次いで奥様からメールでの御礼。
そして今日はご主人様のお名前でお礼状が届いた。

Bさんは、奥様の携帯からご主人のお名前で御礼メールがあった。



それだけでした。

人様に何かして差し上げるのは、自分の満足の為だとはわかっている。
でも、感謝してくれているな、と感じさせられたらこちらも嬉しい。なかなか難しいものです。
あっさりと、でも、喜んで受け取ってくださった、と感じられるのがベストですね。




2011年02月04日

十一年待て!?

お年玉付き年賀葉書。
今年は切手シートが三枚当たった。
ウサギさんの柄である。

いただくものはいただく。
しかし、これは使い途に困る。

だって、これを貼ってお手紙を出したら
「ははぁ。貰ったのを貼ったな。」
と、すぐに露見するではありませんか。
目上の方宛の郵便には使えない。

身近な人、気の措けない人向けに使うとしても、もう、お正月気分なんぞ、
消え去っている。季節はうつろうのですよ。
月日は移りわたしは残る。
しからば、十一年待って年賀状に使うか?
まずそれまでには失くしてしまうだろう。

困る。
貰っておいて言うのはナンだが。

コレクター向けなのですか?

お願いですから、今から使える図柄のものにして欲しいです。
「春の花シリーズ」
とか。
平凡な柄で結構ですから。

大体、ですね。
記念切手や、特に植物やお花のシリーズの切手は、
「四季」
を網羅してあることが多い。
ひどい時には、一シート買っても数枚しか使えない。
おまけに、
「シート売り」
になっております、などど仰る。

もう。
宅配郵便にしてしまいますからね!


通勤

え?







 え?お仕事1










 

それでは行ってまいりますね。



お仕事2












 始め!お仕事3












 えっさえっさお仕事4











 ほれお仕事5












 ご褒美は?
お仕事6













 くれないの?