2011年11月

2011年11月21日

お・もう一度だけ


あるところで、ドアに
「おす」
と、書いてあった。
わたくしは
「ねえねえ、お母さん。
 このドアはオスだったんだね!」
と、よばわった。

ドアにもオスとメスがあるのだ!
大発見!!

しかるに母は大笑いするだけだった。

我が家の庭にはイチョウの木があったが、実を付けなかった。
父や母は
「オスのイチョウだからじゃないかな。」
と、言っていたので、わたくしは幼にして世の中にはオスとメスの区別があることを知っていたのだった。

またある時。
銀行で。
壁に貼ってあったポスターに
「大事にしよう。あなたのお金」
と、書かれてあった。

これは読める!
わたくしは、大声で読み上げた。
漢字の箇所は音読みで。

母は再び爆笑した。
理由はわからなかった。


2011年11月10日

弁当療法


このところ訳あってお弁当を作ることが時々ある。

ところで、お弁当は
「作る」
のだろうか、それとも
「詰める」
のだろうか?
ついでに、お弁当は
「食べる」
のだろうか
「つかう」
のだろうか?

「詰めた」
「弁当」
は、おそらく
「つかう」。

「作った」
「お弁当」
は、たぶん
「食べる」
ような気がするぞ。

お弁当を製作するのは結構楽しい。
こまごまと
・赤いプチトマト
・緑色のほうれん草
・きつね色のフライ
・ピンクのシャケ
・黄色いタマゴヤキ
・白いゴハン
・黒いお海苔
などを、バランスよく詰めていく。
ちっちゃな世界を作る。
きれいにできると嬉しいし、スカスカだったり、おいしそうに見えないと、つまらない。
おままごとのようだ。

ふと、これは、心理療法の一つである
「箱庭療法」
に通ずるものがあると考えた。

「弁当療法」
如何でしょう?

完成したら患者と療法士で仲良く食べる。

いいのではないかしら。
おいしい療法。