2015年01月

2015年01月31日

notteta

てっちゃんが、亡くなった
と、知らせてくれた。

左利きで、絵がとても上手だった。
お勉強は全然できなくて、おまけにランボーものだった、

てっちゃんが学校を止めるんだって、という噂が流れたときは嬉しかったな。
でも、そんな話をしているところにガタガタのランドセルを背負ったてっちゃんが、ちゃんと登場してしまったので、落胆した。

お習字の時間には、ハートに矢が刺さっているところを筆で書いたので
みんなで彼を囲んで大騒ぎをした。

「てっちゃんの変」
の、てっちゃんだ。


数年前偶然にあった時には、昔から太っているのが更に大きくなっていた。
そして、顔色が真っ白であまり元気がなかった。
でも、死ぬなんて思わなかった。

ローマ字を習っていた時
「まさかり山のてっちゃん」
と、書くように、という問題が、出された。

「masakariyama notteta]
と、書いて、それ以来てっちゃんは
「ノッテタ」
君、になった。

忘れないからね。



2015年01月30日

素質あり!

そういえば、大分前のことになるが面白い出来事が、あった。

夫と二人でとあるヤキトリヤにいたところ、隣のボックスからかなり大きな話し声が聞こえてきた。

正確にどんな言葉を使っていたかは忘れてしまったが、一人が
まあ、そんなんでいいんだ。
いい加減にやっててもどうということは、ない。
適当にやっときゃいいんだ。
というようなことを言っている。
そして、もう一人は
お前は本当に悪い奴だなあ!
こんなのに投票したらエライことだよな。
センセイだもんな。
と、相槌を打ち、二人でげらげら、笑っている。

あまりうるさいので、お手洗いに立った時に顔を見てあげた。

すると、
見た顔だ。
「ナントカ後援会事務所」
のポスターで。
そう。
都議選の始まりかけていた頃だった。

おやおや。
この人には、投票すまい。
あまりにも品が、ない。

数日後、我が家にある客様が見えた。

ポスターの君と同じ、奥手川大学の、沈黙部出身なので、この話をしてみた。
するとお客様は
選挙事務所に電話をする
と、言い出して、本当に電話をしてしまった。
彼の方が先輩なので、そして、お酒も入っているので
「オマエなあ。
こんなことがあったんだってな。」
なんて言っている。
電話の向こうでは何やら抗弁しているようだ。するとお客様はいきなりわたくしに受話器をよこした。
やむを得ずおハナシをするわたくし。

こんばんは。
お忙しいところ恐れ入ります。
カッサンドラと、申します。
いつ、どこで、あなたは、こんなふうでしたね。

彼は一切を否定した。
そこのヤキトリヤは、行っているが、そんな話は一切したことは、ないです。
そんなことは、言っていません。
身に覚えのないことです。
頑強に言いつのった。

適当に切り上げたが
「この人はきっと立派な政治家になるだろう。」
と、確信しましたね。

ならなかったみたいですけど。
素質だけでは足りなかったようだ。



2015年01月27日

まだ、生きてますよ

区議会議員の
「苔之筵子後援会事務所」
からはしょっちゅう印刷物が送られてくる。
今日も届いた。

わたくしは、この方を応援しているわけではない。
わたくしの住所氏名を、断りなしにこの事務所に知らせた犯人はわかっている。
わかってはいるが、もう、顔を合わせることもない人だから、何も言わない。

でも、ふと、思いついて
「苔之筵子後援会事務所」
に電話してみた。

電話がつながり、
「もしもし」
と言ったとたんに、女性の声が
「新聞のことでご迷惑をお掛けしていますか?」
と、言った。
はい?
あ、新聞のことでご迷惑をお掛けしているのかと思ったもんですから。
はい?新聞、ですか?
はい。亡くなられた方にお送りしたりしてご迷惑をお掛けしているのではないかと思ったのですが。

違います。
わたくしが差し上げた電話ですから、こちらからお話してよろしいですか?
すみません。どうぞ。
失礼ですがどちらさまでしょうか?

「苔之筵子後援会事務所のものです。」
「お名前を伺いたいのですが。」
「苔之です。」

ご本人なのですね。

わけをお話して、印刷物の送付は取りやめてもらうことが出来ました。

あのう。
区議会議員って、こんなもんなのですか?

新聞って?



「俺はキライだな。」
と、叔父。
「ああ、わたしも。」
と、母。

「ビョーテキだからな。」
と、叔父。
「そう。
びょうてき。」
と、母。

病的。
そうだろうか。
確かに、明るい印象は、ない。
子供の姿が必ず登場するが、健康的!では、ない。
確かに。
名づけようのない微かな不安や、そこはかとない哀しみが写し出されているようにも思う。

でも、キライではない。わたくしは。
むしろ、
「好き」
だ。

子供の世界なんて爽やかで、希望に満ちて、何の不安もないかというと、そんなことは決して、ない。
そうあってほしいと、大人は思うのだろうが。

わたくしは彼の世界に心を惹かれた。

谷内六郎

あなたは如何ですか?

小川未明
坪田譲治
やはり、かすかな影に彩られている世界だ。
どちらも、時々、
「読みたい。」
と、思う。




2015年01月23日

そうだったのか!

母の叔父にあたるその人は冗談が好きだった。
母と遊びに行くとフランスパンでこづかれたりなんかした。
ものすごく達筆で、水墨画もたしなんだ。
父とよく釣りにも行っていた。

何よりも、手品が上手くて、訪れると必ず見せてくれた。

金貨の形をしたチョコレートが一瞬にして消えたり、
ここにあったのに次の瞬間にはあっちに行ったり、していた。

最後にはそのチョコレートは必ずわたくしのものになった。

彼はいつも家にいた。
「Sさん」
という女性と
「Hさん」
という女性が一緒にいて、家事を行なっていた。
もとは、二人ともそこに住み込んでいた看護婦だったらしい。

「Sさん」
は、後に彼の妻に昇格?した。
でも、その後も
「Hさん」
は一緒に住んでいた。
「Sさん」
の連れ子も、一緒だった。

今考えると妙な話だが、その時は何とも思わなかった。

彼には趣味が沢山あったが、その一つが写真だった。
自宅に暗室があった。
その名を聞けば誰でも
「ああ」
という高名な写真家のところで技術を身に付けたらしい。

ある時彼が一枚の写真を母に示して、言った。
「どう、思う?」

そこには電信柱に立てかけられたかなり大きな立て看板が写っていた。
字が沢山、書かれていた。

しばらくそれを眺めていた母は、ちょっと、わからないという顔をした。

すると彼は
「治る、と言ってないだろう。」
と、嬉しそうに言った。
母は、
「ああ、そうね。」
と、答えていた。

怪しげな民間療法か、健康薬品か、
そんなものの広告だったのだろうと、今思う。

梶井基次郎に出てくる
「一匹喰わんうちに、治る。」
を思い出す。

「治る」
と言っていないのなら、この看板の主の方が、賢い。

彼の最初の奥さんは自殺した、と聞いたことがある。



2015年01月22日

ちゃら

「なんちゃら」
あなたは使いますか?
この言葉。

びっくりしたなあ。

この方が使うなんて。
パールのチョーカーをして、ひと部屋を秘書室として使っているこの方。
コウヒィの香の漂う朝のオフィス。
立派な秘書だと思っていたこの方。

かわいく、なんか、ない。
面白くも、ない。
無意識なら、おっかない。
ヘン。

もう。
世の中についていけない
と、思う朝だった。

かる〜〜く
方言を使うのは、ふざけたように見える。
方言にも失礼と思う。

やめませんか?
だって、お仕事のお話だったのですよ。



2015年01月20日

ケチンボな身体

「入りより出が多くては、いけない。」

家計の原則らしい。
我が家は違うが。

滅多にないが、便秘。

不思議なことに、食べ過ぎたな、と思うと起こる。
で、食べるのを少な目にすると元に戻る。
特に効くのは、甘いものを控えて、三度のお食事をきちんと摂取すること。

きょうだいの一人は昔から便秘に悩まされている。
この人は、大喰らい。
いっつも食べている。
そして
「五日ぶり!」
などと、恐ろしいことを言う。

え、そこに、アレをそんなにため込んでいるのですか?
コワイなあ。

沢山食べるから沢山出すのかと思うとそうではないみたいだ。

収入が多くなると出したくなくなるのだろうか?

お金持ちほど、シワい
のであろうか。身体も。

わたくしなんぞは定めし
「その日暮らし」
で、ございますよ。





2015年01月17日

ジョン・コッカー

朝ごはんを食べていたらラジオから苦しげ、かつ、メッセージ性のありそうな曲が流れてきた。

初めて聞くメロディ
初めての歌詞
つまりは、初めて聞く曲である。

でも、聞いたことがあるような気がする。
歌い方と声の出し方。

「ジョー・コッカーじゃない?」
と、言ってみた。
「そうかなあ。」
と、夫。

やがてその曲はまさしく
「ジョー・コッカー」
によって歌われていたことが、ピーター・バラカンによって明らかにされた。

「ほらね!」
と、得意げなわたくし。
「ふん。」
と、夫。

しかし。
考えてみればわたくしはジョー・コッカ―の歌声を聴いたのは初めてである。

わたくしが聞いたことがあるのは
ジョン・ベルーシによる
ジョー・コッカ―
だけだったのである。

ジョン・ベルーシ
恐るべし。



2015年01月14日

かっぱらい

ああ、そうだったのだ!
と、思った。
この人は。

「はい」
と、差し出した書類を
奪い取る。

ぐいっ
と。
「かっさらう」
の方が近いかもしれない。
野蛮この上ない。

ディッケンズに出てくる浮浪少年みたいですこと。

不愉快である。

でも、二回目なのに、忘れていて何の対策も講じなかったわたくしもいけませんね。
サファリ・パークでむやみに車の外に出て食べられてしまうのは、こちらの咎だ。

で。
対策。

家で夫を相手にトレーニングをする。

「はい」
と差し出して、相手が取ろうとしたまさにその瞬間に手を、はなす。
なかなか難しい。

稽古を続ける所存で、あります。



2015年01月12日

ロシア
だと、言った。
みんなに笑われた。

本には確かに
「プロシア」
と、書いてあった。

そんな変な国は、知らない。
だから
「ロシア」
と、言ったまでだ。
字が読めなかったわけでは、ない。

都合の悪いことは
「ない」
ことにするのは、コドモの頃からだったのだろうか?