2017年04月

2017年04月28日

と‐其二‐

いつかお寿司屋さんで見た光景。

道で会ったら
間近ですれ違ったら
話しかけられたら
お友達と思われたら
ちょっと、困るような方が入って来た。

ねっとりと固められたヘア
ド派手なネクタイ
ダブルの黒服

貧弱なおニィさん。

なるべくそちらを見ないようにして食べ続けるわたくし達
言葉少なになってしまった。

へィらっしゃい!
と、お店の大将。
偉いものだ。

ニィさんは、カウンター席にぎくしゃくと座ると
とくじょうちらし
と、おっしゃった。

ヘイ!特上ちらし!
と、大将。

そしてニィさんは、お茶を飲みながら
特上ちらしをうつむき加減で食べ始めた。
ボタンエビ、ウニ、トロ、イクラ、アワビ、それにタマゴヤキ、‥などですね。
手首にはキンキラの大きな時計。
ピカピカの黒髪。
先のとんがった靴。


清水の舞台から飛び降りるような気持で
一人でお寿司屋さんに来たのだろうか?
そして、あれは自分へのご褒美だったのだろうか?
美味しかったことでしょうね。
よかったですね。