2018年03月

2018年03月30日

不明を恥じています

路地を歩いていたら
おじい様が近づいてきた。

腕の中に何かを抱えている。
すれ違う時によく見たら、それは
犬のぬいぐるみとわかった。

ハゲチョロケ
四肢は突っ張って、いる。
顔の毛も、まだら。
眼は、あるのかないのかわからない。
余り、きれいとは、言えない。

おじい様は、歩きながらそのぬいぐるみになにやかやと
話しかけている。

優しい言葉をかけているようだ。

・・・・・・。

やがておじい様は、側溝の脇にしゃがみ込んで
御用をさせているような気配だ。

!!!!!

ぬいぐるみと思ったそれは
本物のワンちゃんだった!

眼もほとんど見えていない
手足も使えない
そのワンちゃん。

最後まで可愛がられていたのだろうと
思う。


2018年03月23日

アッキー・アントアネット

主な登場人物
・マリー・アントアネット
・ロアン大司教
・ド・ラモット夫人
・宝石商


マリー・アントアネットのお気に入りになりたくて仕方のなかったロアン大司教
もちろん名誉とおカネのためだが。

アントアネットがさる高価な首飾を
夫に内緒で買いたがっていると、ド・ラモット夫人から聞かされる。
夫?
もちろん時の国王
ルイ十六世ね。

ならば、仲介役を買って出ようと、猊下は、思う。
これで、王妃の歓心を買って、さらなる富を築くことができるだろう!!
大臣だってなれるかな?

事は順調に運んだかに見えたが
実は、すべて、ペテンだったのね。

首飾は王妃の手に渡らず
ド・ラモット夫人の仲間によって
バラバラにされて、外国で転売される。
残ったのは
王妃宛の莫大な金額の請求書だけ。

色々な経緯の後
裁判が行われ、王妃の責任もひそかに取りざたされる。
ド・ラモット夫人は有罪判決を受け
公開の場で焼印を押された。

シュテファン・ツヴァイクは、このくだりについて
ステキな言い回しをしている。

法廷で王妃の名が挙げられないからこそ
マリー・アントアネットはその見えざる姿を
法廷にさらしたのである。


王妃には法的責任はない
と、ツヴァイクは言う。ただし
道義的責任は
ある。
と。

彼女はのちに革命の象徴となる。

昭恵夫人の証人喚問は実現できないのではないか、と
思う。直接に改ざんを指示していたわけではないし
役人でも閣僚でもないので
責任を取らせることはできない。

ただ、光栄なことに、王妃様と同じく
考えなしで、軽率だったということだ。

本来問題とすべきは
改ざんにつながる
「忖度」
の存在と、そこに至った道筋と、この国の
体質
ではないかと思う。

やっとのことで証人喚問に応じることになった
佐川さんは、この場合はたかが
「宝石商」
だろう。
小さな欲は、あっただろう。長官にしてもらったし。
対価は大きかったが。

ド・ラモット夫人はその後、王妃に反感を抱く貴族たちの手で
外国に逃がしてもらって、いる。



2018年03月06日

「いや」と「結局」

「すごいなあ!」
と、言うので
「え?」
と、訊きかえす。

「いや」
と、答える。そのくせ
なんだかんだと、説明してくれる。

お話ししたいのなら、独り言めいた言い方は
やめて、ちゃんとわたくしに、話しかけてほしいな。


「こんなことが、あったの。」
と、言うと
「結局」
で話を始める。

お話していても
楽しく、ないぞ。

2018年03月01日

「学ぶことは想起することである」

スマホ認知症
というものがあるらしい。

若くして認知症になる人の中には
スマホが原因と思われる症例が、数多あるらしい。

脳は、新しい知識をいれると
それについて考えることが必要となるらしい。しかし
スマホで手軽に、多量の
「正しい」
知識を取り込みすぎると脳は
それについて考えることができなくなり
ひいては、脳に
障害を起こす
というものらしい。
認知症への、道。

わかる。

消化不良ですね。


何に関してでも、即刻正解を出せばいい、というものでは
ないのだ。

すぐにスマホを出して
「こうなのよ!」
ほれ!
という人とのお話は楽しくないと、思っていた。

テレビで
「ジェイン・エア」
をやっていた。もう、ラストに近いところからだったので
どんなお話だったのだろうと思って、検索した。

ふむふむ
そういえばそんなお話だったな。
昔の記憶が、よみがえった。

これぐらいが、わたくしには心地よい。


プレゼントなのに

友人が、結婚して間ももない息子夫婦に
「家を買ってあげる。」
と、言ったという。

いいなあ!!

そして、息子さん夫婦に向かって
「だから、自分たちで探してみてね。」
と、言った。

彼女は外国に、息子夫婦は日本に住んで、いる。

好きな家を見つけて、夫の親御さんに買ってもらう。
ステキ!

しかるに、おヨメさんは
「そんなこと、言われても私、忙しいんです。」
と、答えたそうだ。

友人はとっさに返答ができなかったそうだ。

そうだろう。
そんな言い方はないだろう!
まずは、ありがとう、が先だろう。

友人はあまり言わなかったが、
悲しかっただろうと、思う。
折角の配慮を・・・。

という話を夫にしたら
「別に欲しくなかったんじゃないの?」
と、言った。

え?

「ご主人の親御さんが日本に遊びに来たら、当然そこに滞在するんだろう?」
そうでしょうね。
「それも、いやなんだろうと、思うよ。
 鍵だって、渡すだろうし。」

そうか・・・。

もしかしたら、そうかもしれない。
夫をあなどって、いたかもしれない。でも、
夫よ。そこまでの想像力があるのなら
あの時にきちんと、断ってほしかったな。

でも
もっと別の言い方があるだろうと、思う。
乱暴だ。
友人の息子さんの、おヨメさんよ。
結局買っていただいて、嬉しそうに画像を公開していたし。