2009年09月08日
茄子でも煮とけ
「秋茄子は嫁に食わすな」
という言葉がある。
そのいわれについては
「身体が冷えるから。」とか
「秋の茄子はおいしいから。(おヨメさんに食べさせるのはもったいない!)」
「アクがきついから。」とか諸説あるようだ。ほかにもあるがまあ、いいでしょう。
ところで漱石のお父さんは息子に言わせるとケチンボだったようだ。そのくせ「妙に金の貯まらぬ男だった。」そうです。
漱石はお母さんのことは
「品位のある床しい女性だった。」
と言っているのにお父さんには厳しい。
「よくあの親爺のところに嫁に来たものだ。」
とも言ったことがあるらしい。
ふうん。
そのお父さんは歳を取ってからも結構うるさくて、女中さんが
「ご隠居さん。今日のお昼はなんにいたしますか?」
と訊きに来ると、決まって
「茄子でも煮とけ。」
と、仰ったそうな。
本当だろうか?
お茄子の煮たのは、結構好きなのです。
軽くオリーブオイルで炒めたところにおダシを入れ、梅干と一緒に煮て、味醂、おしょうゆで味をつける。
梅干を入れるところがミソです。
漱石先生はグルメを自認していたようだ。
「女子供の喰うものは喰わない。」
と、安倍川餅が好物の鏡子夫人を軽蔑したのに、南京豆が好きだったとも聞いたことがある。
餅菓子とか。
可愛いなあ、と、思う。
という言葉がある。
そのいわれについては
「身体が冷えるから。」とか
「秋の茄子はおいしいから。(おヨメさんに食べさせるのはもったいない!)」
「アクがきついから。」とか諸説あるようだ。ほかにもあるがまあ、いいでしょう。
ところで漱石のお父さんは息子に言わせるとケチンボだったようだ。そのくせ「妙に金の貯まらぬ男だった。」そうです。
漱石はお母さんのことは
「品位のある床しい女性だった。」
と言っているのにお父さんには厳しい。
「よくあの親爺のところに嫁に来たものだ。」
とも言ったことがあるらしい。
ふうん。
そのお父さんは歳を取ってからも結構うるさくて、女中さんが
「ご隠居さん。今日のお昼はなんにいたしますか?」
と訊きに来ると、決まって
「茄子でも煮とけ。」
と、仰ったそうな。
本当だろうか?
お茄子の煮たのは、結構好きなのです。
軽くオリーブオイルで炒めたところにおダシを入れ、梅干と一緒に煮て、味醂、おしょうゆで味をつける。
梅干を入れるところがミソです。
漱石先生はグルメを自認していたようだ。
「女子供の喰うものは喰わない。」
と、安倍川餅が好物の鏡子夫人を軽蔑したのに、南京豆が好きだったとも聞いたことがある。
餅菓子とか。
可愛いなあ、と、思う。