犯罪に関するお話

2018年03月23日

アッキー・アントアネット

主な登場人物
・マリー・アントアネット
・ロアン大司教
・ド・ラモット夫人
・宝石商


マリー・アントアネットのお気に入りになりたくて仕方のなかったロアン大司教
もちろん名誉とおカネのためだが。

アントアネットがさる高価な首飾を
夫に内緒で買いたがっていると、ド・ラモット夫人から聞かされる。
夫?
もちろん時の国王
ルイ十六世ね。

ならば、仲介役を買って出ようと、猊下は、思う。
これで、王妃の歓心を買って、さらなる富を築くことができるだろう!!
大臣だってなれるかな?

事は順調に運んだかに見えたが
実は、すべて、ペテンだったのね。

首飾は王妃の手に渡らず
ド・ラモット夫人の仲間によって
バラバラにされて、外国で転売される。
残ったのは
王妃宛の莫大な金額の請求書だけ。

色々な経緯の後
裁判が行われ、王妃の責任もひそかに取りざたされる。
ド・ラモット夫人は有罪判決を受け
公開の場で焼印を押された。

シュテファン・ツヴァイクは、このくだりについて
ステキな言い回しをしている。

法廷で王妃の名が挙げられないからこそ
マリー・アントアネットはその見えざる姿を
法廷にさらしたのである。


王妃には法的責任はない
と、ツヴァイクは言う。ただし
道義的責任は
ある。
と。

彼女はのちに革命の象徴となる。

昭恵夫人の証人喚問は実現できないのではないか、と
思う。直接に改ざんを指示していたわけではないし
役人でも閣僚でもないので
責任を取らせることはできない。

ただ、光栄なことに、王妃様と同じく
考えなしで、軽率だったということだ。

本来問題とすべきは
改ざんにつながる
「忖度」
の存在と、そこに至った道筋と、この国の
体質
ではないかと思う。

やっとのことで証人喚問に応じることになった
佐川さんは、この場合はたかが
「宝石商」
だろう。
小さな欲は、あっただろう。長官にしてもらったし。
対価は大きかったが。

ド・ラモット夫人はその後、王妃に反感を抱く貴族たちの手で
外国に逃がしてもらって、いる。



selber at 14:41|PermalinkComments(0)

2017年09月20日

ブリュノ・クレメール

録画しておいた
「メグレ警視」
シリーズを観ている。

第一話の撮影監督が
ラウール・クタールだったですよ!

ということは、これは映画なのだろう。

画面が大変に、深い。

メグレ役のブリュノ・クレメールは、あの
「まぼろし」
でしか見たことがなかった。

メグレと言えばわたくしの中では、どうしても
ジャン・ギャバン
だったが、ローワン・アトキンソンも良かったし
このクレメールのメグレも、結構だ。

クレメールは、ちょっとジェラール・デパルデュー
を思わせるたたずまいだ。そして
ジャン・ギャバンに通ずる雰囲気を持っている。

生活感を備えた、重厚な男
哀しいことや残酷なことも沢山見て来た。
簡単に
「アッ!!」
などと驚いて叫んだり、しない。

優しい心を、持っているが、
感情的に動いたりは、しない。

前歯の隙間(ですよね?)がそのままなのも、いいですね。

いないかな。
こんな上司。

亡くなったのは残念だ。

あの
「恐怖の報酬」
のリメイクでロイ・シャイダーと共演しているそうだ!

観なくては。




selber at 10:16|PermalinkComments(0)

2017年09月08日

May I Help You?

少し前を歩いていたヲジさんが
いきなり道路の反対側に向かって
「イクスキューズミー!」
と、叫んだ。

声をかけられたのは
白人の男性
立ち止まって振り向き
「イエス?」
少し訝しそうに、でも
にこやかに答えた。

と、
いそいそと
道路を横切ったそのヲジさん

大きな声で
メイ・アイ・ヘルプ・ユー?
と、仰った。

先を急いでいたのでお話の続きは
拝聴できなかった。

どんな流れになったのだろうか?

う〜〜む
残念!


selber at 21:51|PermalinkComments(0)

2017年07月26日

自業自得

さる事情から
コインランドリーを利用した。

300円らしいので、お金を入れた。
まず100円。
入らない。
戻ってくる。

別の百円硬貨を使って押し込んでみた。
先の一枚は入ったが、二枚目は戻ってくる。
お金は要らないの!?

コインランドリーはモノスゴク暑い。
イライラする。ので
洗濯機をちょっとガタガタしてみた。

ダメみたい。
暑い!!

持っていた鍵の先端で
無理やり入れようと、試みた。

這入ろうとするが、にこにこして戻って来る100円君。

もう〜〜〜!

しばらく熟考した挙句に
壁に張り付けてある電話番号に掛けてみた。

7番の洗濯機が100円だけ入って次に進まないのですけど!!

すぐ行きます。
と、駆けつけてくれたヲジさん。

300円持って来てくれた。
そして
はい
と、コインを洗濯機に投入した。

あれ?
そこに入れるのですか?

そうですよ。

わたくしはお釣りが出て来るところに
お金を押し込んでいたみたい。

入らないのも道理だ。

結局ヲジさんの100円を頂戴することになってしまった。
お釣りが出るところに入っていった100円の分ですね。

壊したのでなければ良いが。

結構こういうことああいうこと
があるのです。




selber at 10:39|PermalinkComments(0)

2017年06月20日

はい 自分です

小学校3年生ぐらいだったと思う。
授業で郵便の仕組みを勉強した。
そして
実践、した。

クラスのお友達宛てに
お手紙を書く。
ポストに見立てた赤い箱に放り込む。

回収役の子が、それを集める。

郵便局職員役の子が
スタンプを押す。

そして仕分け。

郵便屋さん役の子が配達。

配達が終わった後
郵便局に見立てた机の上に
スタンプが転がっていたので、そっと
さわってみた。

ぽろり
と、柄に貼りつけたゴムのスタンプ部分が
剥がれてしまった。
別に乱暴に扱ったわけではないが。

あれ〜〜〜
と、思ったが、こっそりと自分の席に
戻った。

少ししたら誰かが
「センセイ。
 スタンプがこわれてます!」
と、報告した。

わたくしは石のようにカタマッテしまった。

先生は
「誰だ。
 ドロボーは!?」
と、仰った。
震え上がった。

知らぬ顔の半兵衛を、貫き通したカッサンドラ。
こういうのもドロボーなのか、と、思った。

腹筋運動は50回で落ち着いている。
あまり苦労せずに機械的にできるようになったのに
それ以上は、できない。
ナゼだろう?




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2017年06月14日

ケネス・ポアロ

クリスティーの
「オリエント急行殺人事件」
の映画化が進んでいることを、偶然知った。

監督と主演はケネス・ブラナー

以前に映画化されたのは
シドニー・ルメット監督で、主演は
アルバート・フィニー。
リチャード・ウイドマーク、ローレン・バコール
ジャクリーン・ビセット、イングリット・バーグマン、ショーン・コネリー
など多士済済たる顔ぶれだった。

ポアロは、フィニーよりもピーター・ユスティノフよりも
何と言っても
ディビッド・スーシェ
が一番だと思っているわたくしだが、この映画も
それなりに楽しめた。

でも、スーシェによる
「オリエント急行殺人事件」は
幕切れに至るまでの、ポアロの葛藤が迫って来て
単なる推理ドラマの域を超えていたと思う。
善と悪は相対的なのではないか?
という気すらしてくる。

スーシェのポアロは、頭脳明晰、うぬぼれの強い、有能でおシャレな小男
にとどまらず、人間性豊かな、真摯でしかも、確固たる信念の持ち主であることが
うかがわれる名演だ。

ブラナーも、計り知れない奥行きを持った役者だから
この人のポアロにも
期待したいな。

ところで我が腹筋
昨日は休み休み、51回で、沈没。
体重は、減った。




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2017年06月02日

我々のVIEのような・・・

わたくしが死んだら、花火を上げてもらおうと思っている。
膨大な遺産の一部で。

まず
「故・銅鑼・カッさんのご提供による、本日最大の花火です!」
とアナウンスしてもらう。
これぐらいは、してもらう。

全員が固唾を呑んで見守る中
(わたくしを偲んで、すすり泣きが聞こえたら、なお良い。)
シュルシュルシュル〜〜〜
と、光の糸が天に向かって昇って行く。
さあ!
と、思うと、そのまま、
ひょい〜〜〜んと、
消える。

ざわざわする観衆。
また、打ち上げられる。また
ひょい〜〜〜ん
と、消える。

なんだね、コレは・・・。

やっぱりね。
何が最大級だ。
こんなことではないかと、思ったよ。
何一つまともにできない人だったもんね。
などのささやきが交わされる。

と、

どっか〜〜〜〜〜〜〜〜ん!!

と大地を揺るがし、耳を聾する音が!

そして繰り広げられる大パノラマ
華麗なる色彩と音のスペクタクル
世界を圧する壮大な景観


人々は、故・わたくしの偉業をたたえ
人柄を称賛して合掌。

いいではないか。

え?
花火ってそんなにお高いものなのですか?

貯金しよう。

ところで我が腹筋
昨日は51回で沈没した。
夫がそばで茶々を入れるからイケナイのだ。




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2017年05月13日

Mr.ビーン・メグレ警視

ジュール・メグレといえばわたくしの中では
ジャン・ギャバンである。
刷り込み、であるのかもしれないが。

であるが、この
「メグレ警視」
は別の意味で、刷り込まれてしまった。
誰でもない、ローワン・アトキンソンの
「メグレ警視」
に、なっている。

もう、ドラマの作り方が上手なのです。
雰囲気があの当時のパリ。(知らないが)
奥さんも、英語を話しているのに、パリッ子に、見える。

フランス人という設定で、英語で話していて興を削がれるのは
(たとえば、あの「マリー・アントワネット」ですね。)
英語を話しているからではなくて、演出がヘタクソだからなのだと
判明した。

アトキンソンの繊細な演技がまた、良い。
表情がとてもデリケート。
そして
声!
あの声となら結婚しても、いい。

第二話までしか放映されていないが
続きは、ちゃんとやってくれますよね?



selber at 23:15|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2016年08月26日

貧困老人の問題

山手線で、ドアの脇に立っていた。

とある駅に着く。

ぞろ、ぞろ、と乗車してくる人たちが目の前を通る。

大きめのトートバッグが通過。
そのバッグに後ろから突っ込んだ手も、一緒に、通過。

何を思う暇もなく、反射的に
その腕を、いや、シャツを、ちょい、と
引っ張ってしまった。

腕の持ち主はおジィさんだった。

パッ、とわたくしに向き直って

何も取ってないからね
ほれ

と、両手を拡げて見せた。

ディパックを胸の前に掛けているので
その中に隠そうと思えば、隠すことは、できる。

黙ったいたら

ぶつかっただけだって!

と、言いつのる。

闘争的では、ない。

被害者候補の女性は何も気づいていない。

どうしましょ?

オジィさんはわたくしのそばに立ったまま。

少し考えてから、被害者候補女性に近づいて
そおっと
「何か無くなっていませんか?」
と、尋ねてみた。
「少し心配なことが起こったものですので。」

女性は慌ててバッグの中身を点検。
「何も無くなっていません。」

そうですか。

わたくしの降りる駅に着いた。

ジィさんに向かってうなずいて
電車を後にした。

後で、オケアノス、お友達、夫、きょうだい達、に
非難された。

アブナイ
らしい。
居直られたら、命も危い、らしい。
確かに。

わたくしとしては
猫がお魚を取ろうとした時に
これ
と、お鼻をはじく感覚だったのです。

もう、止めますね。

ジィさんも
もう、止めなさいね。




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2016年06月03日

BBCの
「モース警部シリーズ」
は、録画してまだ、観ている。
我ながらシツコイと、思う。

その中で、デクスターの原作ではない作品だが、好きなのに
「Death on Time」
が、ある。

モースが、昔婚約していた女性に皮肉な状況の中で再会する。

作品の終わり近くになってその女性は自殺する。

悲嘆にくれるモースは背後にいるルイスに
「あの男を捕えろ。」
と、命じる。

しかし・・・
と、口ごもるルイスに向き直ってモースは
”For God's sake,Louis
  Please !”
と、叫ぶ。

これほどの肺腑がえぐられるような
PLEASE
は、聞いたことがない。

元の婚約者とその夫の死に関係があるかもしれないその男を
捕えろ
と、命じるモースは、しかし
その男でなければ、誰が犯人なのかを
心の奥底では知って、いる。

婚約者と一緒に幸せになれなかった自分のことも
良く知っている。

幸せになれない自分、あるいは
幸せになりたくなどない自分。

何が真実かを知らないではいられない明晰な頭脳を持ちながらなお
幻影にすがる人間の弱さをさらけ出し
ルイスに一瞬だけ甘えるモースの姿が、ある。

しかも、その時のジョン・ソウは
観客に背中を見せている。


この
「プリーズ」
を聞きたいがためにまたこの作品を観てしまった。



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