Alture Cruig

2018年02月05日

無礼者!

怒りっぽい方では、ないと、思う。

夫は別の意見だろうけど。

無礼な人だな
モノの言い方を知らないのだろうな
世の中はそんなものだろう
不幸な人なのだな
理解できないけど、そういう人なのだろう

などと考えて、人前で怒りを見せることは、まず、ない。

状況を理解して、
怒りを自覚して、
心の中で、昇華するようにしている。

多分ね。

しかし、一度だけ、すさまじい勢いで吹き上がって来る怒りに
身を任せたことが、ある。

懐かしのアルチュール。

彼が反してしまった業務上の規則の後始末に、追われていたわたくし。
そのためには新しく書類が必要に、なる。
彼のサインも、要る。
これと、コレが必要なのですけど
と、恐る恐る進言したわたくしに向かって、アルチュールが
その規則を何とかしろ
それをするのが、仕事だろう
何のために仕事をしているのだ
と、大声で言いつのり
足音高く立ち去ろうとしたときに、ソレが
起こった。

そんな無礼は許しません!

と、知らないうちに怒鳴っていたわたくし。

あ〜〜〜〜
怖かった。
自分が。

アルチュール?
真っ青になって謝罪しましたが。
その後の半年ぐらいは、あからさまに避けられていた。

おかげで仕事がし易くなりましたが。



selber at 09:12|PermalinkComments(0)

2016年01月22日

2016年1月18日の大雪

天気予報で言っていたとおりに夜中から雪が降ったらしい。
起きたら真っ白。

今日から一時間早出の日だ。
困る。
困るが、仕方がない。

通常より一時間と30分、早く家を出た。

バスを使う人も多く、道路は渋滞。
山手線も、間引き運転。

コバちゃんあたりから
「今日は無理をしないで下さい。
 気を付けて。」
というメールなんか来るのかとちらりと期待してしまった。
勿論、来ない。

アルチュールからなんぞは来るわけが、ない。
本当は彼が責任者なのだが。
台風の時だって、何も言って来ない人間であるし。
あの時は
猩々さんの方が心配して部下の方を通じて
「お早くお帰り下さって結構です。」
と言って下さった。

ええと。
悪天候による遅刻は許されるのですよね?
早出のつもりで、涙ぐましい努力をして駆け付けるのですよ。

いつもタイミングの良いカッサンドラ。
なんと、早出の時刻ぴったりにオフィスに到着してしまった!

アルバイトのサリーちゃんも、定刻10分前に到着。
「早く出ました。」
そうで、健気である。

しばらくしてコバちゃんよりメール。
「駅に入るのに1時間待ち。
 喫茶店で仕事をします。」

そうですか。

そしてお昼過ぎに到着。
開口一番
タイヘンだったの〜〜〜!

なんだかんだと武勇伝。
駅員の手際の悪さやら、駅の構造の不都合さなど、延々と話し続ける。
ほう、ほう。

自分だったら、こうするのに、ああするのに。
だったら、なされば?
駅で働けば?

わたくしが早出の時刻に着いたことを言っても
よいか!
ねぎらいの言葉一つ、なし!

たまたま席を外していたサリーちゃんのことは
訊きも、しない!

アルチュールからは11時半に
休みます。」
というメールがあったそうだ。

はっきり、言う。

オマエ達は上司たる資格なし。
人間としてだって、怪しいものだ。



selber at 16:42|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2015年09月17日

QUEER!あるいは,LOCK OUT 其三と、四

其三)
「デンデンムシ課に行って来ます。」
と言って、オフィスを出る。

二階上なので、歩いていく。
帰りも階段で。
途中でふと見ると、エレベーターが我が階に止まっている。

ガラス張りなので中がよく見える。

アルチュールがいた。
しかも、こちらを見上げている。
じ〜〜〜〜ぃっと。
そして降りて行った。

オフィスに戻ると、出る時は開け放してあったドアが閉まっていて、
当然、施錠してある。
持参のカギで開けて入る。
ね。
ちょいといたずら心が湧いて、ドアを閉める。ロックは、しませんよ。

二分も経った頃、ドアの外に人の気配が。

ガチャガチャと、鍵を回している。
解錠しようとしているのだが、鍵は、閉まる。
ドアを開けようとしても開きませんよ。
再び鍵を差し込んで、解錠。

入って来るアルチュール。

わたくしは、どこにいると思ったのかしら?

其四)
二日後。
お昼になったので、オフィスを出て手を洗い、給湯室にある冷蔵庫から
お弁当を出して、オフィスに戻ろうとしたら、アルチュールが
エレベーターの前に立っている。

そのままオフィスのドアの前に戻り、振り向くとこちらを見ている。

ドアには施錠。
もう一度振り向くと、到着したエレベーターに入って、まだじっとこちらを覗っている。

思わず
ぷいっ
と、顔をそむけてしまった。
これ見よがしに鍵を開けて、大きくドアを開いて、中に入る。

二分ほどしたら、戻ってきた。

控えめに言っても
変質者
だ。



selber at 07:51|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2015年09月10日

部下の安全について

時々陽が射す。

あっという間に空がかき曇り、ぶわーっと雨が降ってくる。
開け放した窓をあわてて閉める。

と、雨が止む。
また窓を開ける。
暑いので。

この繰り返し。

わたくし一人のオフィス。
オケアノスは、いない。
アルチュールは、休暇。
コバちゃんは例によって出張。

外から何やらごちゃごちゃとした聞き取りにくい声がする。
防災無線
のようだ。

何とかかんとか、ゴチャゴチャ、避難勧告云々、ごちゃごちゃ。
「繰り返します。」
ゴチャゴチャ、なんとかかんとか、避難何とか、がさごそ。
ぴん〜ぽ〜〜ん

どうやらここ、波止場区では
「避難勧告」
が、出ているらしい。

やがて、本部からメール。
「状況に鑑み、早退の措置を取る。
上司に相談のこと。」

上司?
いない。

お休みだと部下の安全に配慮する義務から解放されるのだろうか?

しばらくすると、ドアに、控えめなノック。
猩々さんのところの女性。
帰り支度の済んだ姿。
「早退の手続きが、わからないといけないので。」
ありがたい。
でも
上司がいないので、相談のしようがない。

アルチュールに相談の為に電話するくらいなら、溺れ死ぬ方が、まし。

夜はお能の予定も入っているしね。

そう言えばアルチュールは、安全何とかの責任者でしたよ。



selber at 07:59|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2015年07月31日

悲劇のヒロイン 其一

オフィスの鍵を紛失しながらも、ともかく海外出張に出かけたコバちゃん。

仄聞するところによると、アルチュールからメールで
大分厳しいことを言われたみたいです。
「色々とお調べいただき、ありがとうございます。」
というアルチュール宛てのメールがCCで入って来た。

お調べしたのはわたくしですけどね。

そして
帰ってきた。

反省と困憊の色濃く、うなだれて部屋に入って来る。
気の毒に
と、思ってしまう。

アルチュールのブースに行って深々と頭を下げている。
返事は、聞こえない。
多分、何も言わないのだろうな。
何と言ってよいかも、わからないのだろうな。

やがて元気を回復するコバちゃん。

独り言のように
「もっと気を付けていればよかったんだけど。
 いろんなところに行っても確かに、情報は、なかったのよ。」

そうですか。
いま、忙しいのですけど。

「でも、会った人からは有益なお話が聞けたし。」

何のことか、わからない。

「せっかく行ったんだからね。」

え?

「あら、メールしましたよ。
 その催しはキャンセルになっていたの。
 会場に着いたら。」

半年前にキャンセルになっていた催しの為に海外に行ったのですか!!
コバちゃんよ!

メールは誰にも届いていなかったぞ。

そして、アルチュールから無言でスペアキーを渡されて
幸せそうなコバちゃん。
自分からは言い出せないでいたが
「さりげなく下さった。」
のだそうです。
自分の生殺与奪の権利を握ってもらってハッピーなんですね。

ダヴィンチコンビ
と、呼ぼうかしら。
DV、ですね。






selber at 10:36|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2015年07月23日

集中治療室?

【第一話】

[はい?」
と、電話の向こうにいるトロそうな女性がかわいい声で、言った。

「はい。
 いつもぺちゃんこ依頼の時にお送りするデータですが、
  今回は同件なので不要かと思ってお尋ねします。」
「あのう、データって・・・。」
「すくったキンギョの数とか、壊したコップの状態とか、ですね。」
「・・・・・・」

どうやらわかっていないみたいだ。
いつもの方に代わってもらおうかと思った矢先
「同件ならいらないんじゃないでしょうか。」
と、あやふやな口調で、仰った。
「あ、でも、やはりお送りしますね。」
わずかの手間を惜しんでは、いけない。
送る方がよさそうだ。

電話を、切る。

と、傍にじたばたしながら立っていたコバちゃんが、待ってましたとばかりに口を開く。
データ、と言うから相手が誤解する。
これとこれをお送りする、と、言わなければいけない。
データ、と言えば別のものを考えるだろう。

そうですか???
人間には文脈でものを考える力がある。
ぺちゃんこ依頼の時には相手もこちらも
「データ」
と言って、双方何を指しているか了解している。
それよりも何よりも、決着は、もうついている。
と、思うが、黙っておハナシを承っている。

やがて、コバちゃんは
「ワタシ何をしにここに来たのかしら?」
と、言いつつ遠ざかって行った。

忘れちまったみたい。


【第二話】

デンデンムシ課に送付しなければいけない書類が、ある。
先々週の金曜日の件。

アルチュールがハンコを押す書類だけが欠けている。
ハンコを押すだけの書類はとっくに渡してある。
それに添える書類は、きっちりと揃えて、ある。

待てども来ない。

いつも多少遅れるのだが、水曜日まで待って、メールをする。
普通に話せば聞こえる距離にいるのだが。

「金曜日の件、書類をよろしくお願いいたします。」
無返事。

待つ。

その週は虚しく過ぎた。
まるまる一週間が、過ぎたということである。

月曜日。
メールを再送。
無返事。

おカネが出なくたって、知りません。
もう、限界だろう。
書類を失くしたのなら、そう言って来い、と、言うのだ。

最初のメールから一週間、次の次の週の水曜日。
ハンコを押すべき時から10日が、経過。
朝。
トレイの上に打ち伏した紙一枚。
ハンコを押した書類。
裏返しに置く意味が、わからん。
(わかるかな?)


【第三話】

今朝から、またまたまた海外出張に出かけるコバちゃんから、メール。

「昨夜、オフィスを出ようとしたら鍵がないことに気がつきました。
 落としてしまったようです。」
アホ、ではなかろうか?

また、余計なシゴトが、増えた。

夫に報告。
「辞めれば?」
という返事。
そうしようかしら。

人間として我慢することは、した、
と、思う。



selber at 08:07|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2015年07月08日

不意打ち

ドアの向こうから柔和な笑みと共に、フランソワ先生が現れた。

「点検、です。」
と、仰る。
何の?
と思う間もなく、続々とあらわれた面々。
猩々さんに始まって、ハマルさんまで、七・八人。

安全点検、なのですって。

あっちこっちの書棚の固定具合なんかを見ていらっしゃる。
ぞろ、ぞろ。

そしてコバちゃんのブースも覗き込む。
ご本人は、お留守。

あ〜〜〜〜
と、思うわたくし。

あったかデンキ座布団が乗った上に、すうぷの素。
いえ、デスクの上ですよ。
電話なんか雑多な書類の下になって半分しか見えない。

開いたままの本。
なんだかわからないが半分入っている袋。
散らばったままの紙。
そこらじゅうで、半分剥がれかけた付箋が
半魚人の鱗のように列を作って垂れ下がっている。

振り返ると、書棚には歯ブラシ。
と、コップ。
なぜかポン酢。
溢れているゴミ箱。
なぜかサンダル。
バラバラに脱いである。
段ボールの箱が積み重ねられ、プラスチック・ケースがその上に乗っかって、いる。
何かがめちゃくちゃに、詰め込まれている。

どういうわけか、愛想を振りまくアルチュール。

皆様粛々と用事をこなして、しめやかにお帰りになりました。
紳士的。

でも、コバちゃんって、憎めないのですよ。




selber at 18:33|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2015年07月02日

「ごく小規模な噴火」

ケースBについてまた一段階手続きが、増えた。
7月1日、つまり今日から。

あら、まあ。
いつもの通り必要書類を出力しようとしたら
べっ、
と、1枚多く出て、来たのだ。

「こんなのまで必要になっちゃったみたいですよ。」
と、コバちゃんに見せたら
「コピーして下さい。」
というので差し上げる。

センセイ。センセイ。
と、アルチュールにご注進するコバちゃん。

「こんなのは合理的ではない。
 不可能だよ。
 意味が、ない。」
と、さんざんなアルチュール。
嬉しそうに生き生きとして、通俗的、かつ平易なボキャブラリーを駆使して
その欠陥と無意味さを説く。
大声で。
ウルサイのですけど。

やがて、それが自分の担当に関わっていると知った彼。
血相を変えてやって来た。
「お鍋先生は、こんなのは必要、ない。
 ケースBであろうと、 カタツムリも使わないし、ブランコだって、ないんだ!」

あら。
人の目を見てお話しすることができるのですね。
結構です。

「でも、ケースBです。」
と、わたくし。
ケースBならケースBとして処理しないといけない。

ケースB。
あなたがAにしなさいと言って、わたくしがケースBとして改めて正しく処理した、
ホレあの件ですよ。
「ケースB、ですよね。」
ちょっと声を大きくして、言ってあげた。
彼は、フリーズ。

「こんなのは私は出さない。
 念書だってなんだって書く!」
と、叫びながら(またもや!)遠ざかって行った。

「書類はトレイに入れておきます!」
と、言い置くわたくし。
あとは、知らんぞな。

その後は、
センセ、センセ。
アルチュール先生、流石〜〜
と、つまらんことで媚びるコバちゃん。

DV被害者になる典型と、見た。

帰り際
「お先に失礼します。」
というわたくしに、両手を合わせてご挨拶をするコバちゃん。



selber at 08:24|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2015年06月18日

アルチュールの小さな誇り

気がついた!
青く、なった。
一瞬目の前がゆらゆら、する。

あと二週間なのに、なぜか手続きをしていない!

わ〜〜〜い!

大急ぎで、アルチュールの了解を取ればいいところまでシゴトを進めて、メールを、する。
「この件は、このように処理しなければいけないものでした。
 データをトレイに置いておきますのでお目通しをお願いいたします。
 遅くなりまして申し訳ありませんでした。」

メールには返信なし。
いつものように。

トレイにも書類は置きっぱなし。
いつも通り。

手遅れになったらどうしましょ?
と、心配しつつ帰宅する。

次の日出勤途中にふと、思い当った。
そもそも、この処理をしなかったのは、アルチュールの指示に従ったからだった。
彼が、それはしなくてもよいと通告したからだったのだ!
だから、わたくしはソレをしなかったのだったのだったですよ!!!

ふん!

取り返しのつかないことになったってわたくしの知った事ではありません。
次は、アルチュールよ、コバちゃんではなく、お前さんが理由書を書く番だ!

オフィスのトレイにはわたくしが前日に置いたまま書類が放置されている。
見ていないらしい。

いいのです。
お好きに!

でも、気になる。

お昼近くになって、なんとなくその書類を手に取ってみたら(ナゼ?と訊かないでほしい。)
なんと、付けておいた付箋にちい〜〜ちゃな、ち〜〜ちゃな字で
「了解」
と、書かれてあった。
アルチュールの字。

なら、
「既決」
のトレイに置きなさい、というのだ。

即刻次の手続きにかかる。

ごめんなさい
と、言って欲しいとまでは、思わない。

でも、ビョーキですね。



selber at 08:08|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2015年06月04日

症例 その七

昨日は朝から雨だった。

道路が混んでバスが遅れることが考えられるので、早めに家を出ようと思った。

思ったが、いつもと同じ時間になってしまった。

バス停に近づくと
ぼい〜〜ん
と、一台出ていくのが見えた。
ほぼ無人のまま。
残念だが仕方がない。
次のバスを待つ。
来ない。
来ない。
いつの間にか長蛇の列がわたくしの後ろに出来ている。

やっと来たバスに乗っても、道は渋滞、次のバス停もにも山ほどの人が。

これでは定時に出勤ができないかもしれない。
仕方がない。メールを送信。
「道路が渋滞していて定刻に出勤できないかもしれません。
 申し訳ございませんがよろしくおねがいいたします。」
アルチュールに。

返事は、勿論、ない。

急げ!急げ!
バスはのろのろと走行し、信号には必ず引っ掛かり
相変わらずバス停には人の山。

しかし。
奇跡が起こり、定刻一分前にオフィスに到着したのであった。

一番乗り。
いつもだが。

「定時に到着できました。
お騒がせをいたしましたが。」
と、メール。
返事は、ない。
無論のこと。

しばらく経ってアルチュールがご出勤。

「・・・・お・・・よ・ご・・い・・・す」

言うに及ばず。





selber at 08:14|PermalinkComments(0)TrackBack(0)