サガン

2011年07月14日

BONJOUR JALOUSIE

遅まきながら
「サガン」
を読んでから彼女の作品をいくつか再読してみた。

それにしても絶版になっているものが多くて驚いていたのだが、昨日古書店で
「愛とおなじくらい孤独」

「愛をさがして」
をそれぞれたったの百五円で買った。

まあ!

前者は昔に読んだが、まだコドモだったせいかあまり印象に残らなかった。彼女独特のもって回った言い方についていけなかったのかもしれない。
「愛をさがして」
は、存在すら知らなかった。1994年に発行されたとある。
癌の告知をされた男の一日、という内容らしい。
そんな映画がありませんでしたっけ?

「九時から五時までのクレオ」
とかいったと思う。
観ていないが。

ところでわたくしにだって、
「悲しみよこんにちは」
ではないが、名前の付けようのない感情におそわれた記憶があるのですよ!

ある日曜日
「ゆっちゃんが、おうちの前で誰かと遊んでいたわよ。」
と、聞かされたときである。
ゆっちゃんは仲良しの女の子だった。相手の子は話の様子からひとつ年下の女の子だとわかった。わたくしは親しくなかったが、ゆっちゃんだって親しくないはずだった。
不思議に思ったが、それ以上に、そのときにわたくしの中に生まれて初めて沸き起こった感情に当惑した。それは今でもはっきりと思い起こすことができる。
いやぁな気持ち。
心を侵食し酸のように蝕んでいくようなその感情は
「おもしろくない」
でもなければ
「悲しい」
でもなく、
「腹立たしい」
でもなかった。

小学校の四年生の時でしたね。
そのままわたくしは何の反応もしなかったと記憶している。

selber at 12:59|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2010年11月09日

ロッテンマイヤーさんとフランソワーズ・サガン

フランソワーズ・サガンがある女性雑誌の編集部に特集の提案をしたことがあるそうだ。

「いかにして、太るか?」
「いかにしてだらしなくつまらない女性になるか?」
「どうすれば意義のない人生を送れるか?」
「男性の興味をひかない女性にはどうやってなれるか?」
「早く老けるには?」

などをテーマにしたものだったらしい。

面白いではないか。

ボーヴォワールとも親しかった彼女だから
「既成の理想を押し付けられてそれに向かって汲々としてなるものか!」
という政治的メッセージが籠められていた、のかどうか知らないが、この提案は
編集部には受け入れられずにボツになってしまったそうだ。

カフェ・ロッテンマイヤーでは期間限定で
「おばあさんメイド」
がサービスする企画を行なっているらしい。従業員も楽しんでいるとか。

そろそろ何十年も前のパリで没にされた企画をどこかの雑誌が実行してほしいものです。
「STORY]
あたりで、どうですか?
こういうひねりの効いた企画はダメそうだが。

それはともかく、毅然とした働くおばあさんを見たら、年を取ることにも希望が湧いてくると思う。
若いのなんてほんのいっときのことですよ。

「アルプスの少女」
に出て来るロッテンマイヤーさんは
「メイド」
ではなくて
「ハウスキーパー」
ですけどね。
格はメイドよりもずうっと上です。



selber at 08:59|PermalinkComments(0)TrackBack(0)