小津安二郎

2010年08月12日

「白痴」


頑張って観ています。
「白痴」
主婦の悲しさ、まとまった時間が取れないので途切れ途切れなのが悲しいが。

やっと第二部、原と久我の対決のところまで来ました。
後ろで葉巻をくわえながら緊迫した表情で見つめる三船。
オルゴールが鳴り続けている。

何かを思い出した。
「新劇」
です!
日本人が紅毛碧眼のふりをして、ジェスチャー豊かに感情表現をするあれ、です。中でも、
「無理がある」
と、思わせるのは、三船の存在。
ぴかぴかのガウンを着て、眼を剥き、口をゆがめる三船は当時の暗い映画館のスクリーンで観たらそれなりに魅せられたのかもしれないが、今こうして観ていると背中がむずむずしてくる。
もう少し肩の力を抜いては如何でしょう?


久我美子は激しい表現ながら無理のないところにいる。自分でコントロールできている演技だ。
原節子は、異次元。
不自然だとか演技過剰だとかの批評を遠く超えたところにいる。この人がこれほどまでに
「西洋的」
な人だとは知りませんでした。
森は能面の
「蛙」
を思わせる顔つきで、まあ、仕方ないのだろう。
「無邪気」
と、顔に書いてある。

皮肉なことにクロサワの映画に欠かせないミフネに一番の違和感を覚えてしまいました。
演技が借り物のようである。
そして、思わず身を乗り出してしまうところもあったことを告白します。

小津の
「非常線の女」
は日本らしさを排除して作られている点で似ているところがあると思ったが、ちょっと痛々しくて、できればあまり観たくない作品です。

自らの限界を定めた小津。
世界に名を馳せた黒沢。

小通も黒沢も戦っていたのだなあ、と思った。

結局はどちらもその名を残したのだが。





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2009年09月02日

ピーマンの煮たの


タイトルは小津安二郎の「東京物語」に出てくる台詞です。
「ピーマンの煮たの。美味しいのよ。」

ピーマンって煮て食べるものなのだろうかと不思議に思った記憶がある。

ピーマンという野菜は、緑みどりしていていかにも栄養がありそうなのにあまり使い途が思いつかない。
炒める。塩、コショーで味付け。
ラタトゥイユに入れる。
焼き浸し。(あまり好きではない。)
こんなところか。
生で食べることもあるようだが。


さて、冷蔵庫を買った。

搬入される日には近所のドライアイス屋さんからドライアイス三キロを買って、クーラーボックスにに入れ、古い冷蔵庫から出した冷凍食品はそこで保管。
牛乳やバターも同じ。
お野菜は搬入直前に出して涼しいところで待っていてもらう。
「これから行きます。」
という電話をもらった時にはすっかり用意が出来ていた。
天網恢恢疎にして漏らさず。

「中は空ですね。」
「ハイ!」
「あれ?」
というハプニングはあったが。
チルドルームを片付けるのを忘れていました。

おじさんたちの活躍で新しい冷蔵庫がお勝手に登場。

保管してあった食品を全て中に納めた。
いい気持ちです。

「ほら、ほら。」
と、夫に自慢する。

朝になった。
冷凍庫に入れてあったパンが、少し柔らかい。
まだ冷え切っていないのだろうと思う。

夕方、野菜室を開けた。
ガリガリ・・・・・
バリバリ・・・・
??

大葉がそっくり返っている。。
おナスやトマトは、かちんかちん。
小松菜はバリバリ。
人参についている泥には霜が降りている。

冷凍庫と野菜室を取り違えていた事を発見!

これが昨日のことでした。
あわててお買い物に走る。

今日は昨日の残りのピーマンしか、ない。
で、煮て見ました。
ついでに冷凍庫に残っていたカボチャ三切れもおダシの中に放り込んでみる。
勢いに乗って「日本のベーコン」油揚げも投入。
味醂とおしょうゆで少し濃い目にお味を付けてみた。

「東京物語」で原節子がお隣から頂いたのはこんな味だったのだろうか?




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