麦秋

2011年09月05日


お友達から借りた
「つばき姫」
を読んでいた。

椿姫は結核にかかっていて、肺から血を吐いてしまう。
「化粧室」
で。

そして病は悪化し、椿姫は回復することなく恋人のアルマンにも会えないまま死んでしまうのだった。

「化粧室」
って、何だろう、と、思った。

父は
「普通
『化粧室』
といえば、トイレのことが多いけど、椿姫がまさか、トイレで血を吐いたわけではないだろうから、これは、お化粧をしたり着替えをする部屋のことだろうね。」
と、言った。

なるほど。

挿絵でも、ソファにぐったりともたれかかっている椿姫の足元にアルマンがひざまづき手をとっていた。

トイレにはソファはないですものね。
納得したわたくしだった。

小津の
「麦秋」
では
話すたびに唾を多量に飛ばして敬遠される先生を
「ツバキ姫」
と呼んでいた。
しばらくぶりのクラス会で
「ツバキ姫」
の前に座った元生徒達は、誰もお紅茶を飲まないのだった。



selber at 16:39|PermalinkComments(0)TrackBack(0)