2005年12月05日

人生を左右するかもしれない一言

今朝、仕事に行く前に
家の近くのミスドでコーヒーとドーナツを食べていました。
30席位しかない全体が見渡せる小さなお店です。
お客さんは5人しかおらず、
新聞を読んだり、ドーナツをほおばったりしながら
おもいおもいに過ごしています。
朝のまったりとした空気が店内に流れていました。

アルバイトの女の子が1人。20歳くらいでしょうか。
何もすることがないときでもドーナツを並べ替えたり、
カウンターを拭いたり、椅子やテープルを整えたり、
彼女はとてもテキパキと動いていました。
自分の仕事にとても誇りを持っていることが感じ取れました。



私のコーヒーが少なくなった頃を見計らって
「コーヒーのお変わりはいかがですか?」
と笑顔で話しかけてくれました。
「とっても感じがいい女の子だなあ」と、
私はコーヒーカップを持ちながら、
彼女の動作を何気なく目で追っていました。

っと、1人の派手目のおばさまがトレーを下げようと立ち上がり
カウンターに近づいてきました。
彼女は急いで駆け寄ってトレーを受け取ります。

その時、そのおばさまが言いました。

「ごちそうさま。あなた、とっても感じがいいわね。
今日は一日気分良く過ごせそうだわ。」

「あ、ありがとうございます」

彼女は耳まで真っ赤にして少しうつむき、
でもとっても嬉しそうです。
おばさまがお店を出て行ったあとは、
前にも増して彼女はテキパキと最高の笑顔で接客していました。

私は「もしかしたら今の一言で、彼女はサービス業の醍醐味を知り、
一生の仕事にするかもしれないぞ」と思いました。

私が担当してもらっている美容師さんは
新人の頃、シャンプーばかりしている毎日に少々疲れ気味で
そんな時、あるお客さんに
「あー、気持ちよかった。今までシャンプーしてもらった中で一番上手だった」
と言われたことがきっかけで、
「カリスマ美容師になるぞ」と誓ったと言っていました。

私たちは飲食店などで最悪のサービスを受けた場合、文句を言います。
でもいいサービスを受けた場合には、
ちょっぴり恥ずかしくて、
「あなたのお陰で気分がいい!」などとはいえません。
「ありがとう」と言うのがせいぜいです。
でも、こういったプラスの気持ちを、
特に「自分にどんないい影響を与えたのか」を
素直に相手に伝えてあげることは
もしかしたらその人の職業人生をも左右してしまうくらい
大切な一言なんじゃないかと思いました。
コーチングでは「Iメッセージ」といいます。
これからは、いいサービスを受けた時、
うれしいことをしてもらった時には
遠慮することなくどんどんIメッセージを伝えてあげよう♪


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この記事へのコメント

1. Posted by 南酎亭多樂   2005年12月05日 09:15
おお素敵なブログ。ありがとう。
文面に人間性あらわれるよね。

そう、なにげない承認が他の人をも
幸せにする。感謝。
2. Posted by madam蝶々   2005年12月06日 13:50
 読み進めていて、思わず可笑しくて笑ってしまいました。

 派手目のおば様とは正に私の事?
かもね。
 私もいつも回りに誉め殺し作戦を実行しています。いいとこ見っけをしては「まあ素晴らしい!あなたって、えらいわ」と感心して、褒め称えてさしあげるともう待ったなしで最高の笑みが返って来ます。
 こんな瞬間は私の大きな喜びで、その方が喜んで下さっているあいだ中幸せに満ちていられるのです。

3. Posted by Diamonddreams☆   2005年12月11日 03:13
こんばんは!
Diamonddreams☆です。

う〜ん、良いお話ですねぇ。
どんな仕事でもひとつ誇りを持って望みたいものだ、と常々思ってきましたが、
ここのところ、少々忘れていたかもです。
ミスドの貴方、伝えてくれた早川コーチ、両方に感謝です

これが1+1=3なんですね^^?
4. Posted by 早川優子   2005年12月11日 18:35
共感してくださったみなさま、
どうもありがとうございます!
みなさまも今まで、
心に残る一言などいただいたことがあるのではないでしょうか?
良くも悪くも、何気ない一言が
相手の人生に影響を及ぼすほどの威力を持っているのだから、
一言一言大切に扱いたいですね。
私も最近いろんな方からの一言に励まされ、自分の人生を決めつつあります。

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