2023年06月08日 00:30

トウシンマカオ
牡4歳
調教師:高柳瑞樹(美浦)
父:ビッグアーサー
母:ユキノマーメイド
母の父:スペシャルウィーク
ここに注目!
前走の高松宮記念は15着に敗れたが、G気龍敵相手に加えて、不良馬場も影響したようだ。今回は開幕週に行われるだけに、走りやすい馬場でまた違った姿を見せられるはず。重賞勝ち馬の力を示す。

リバーラ
牝3歳
調教師:高柳瑞樹(美浦)
父:キンシャサノキセキ
母:インドリヤ
母の父:Stormy Atlantic
ここに注目!
昨年の本レースでは、同じ3歳牝馬のナムラクレアが2馬身1/2差の快勝を見せた。最大で6キログラム差となる52キログラムの斤量は、プラスに働くとみてよさそうだ。重賞勝ち馬の底力を発揮し、久しぶりに勝利の美酒を味わう。

ウォーターナビレラ
牝4歳
調教師:武幸四郎(栗東)
父:シルバーステート
母:シャイニングサヤカ
母の父:キングヘイロー
ここに注目!
豊かなスピードを武器に先行する戦法で実績を重ねてきた。初距離だった前走の高松宮記念では16着に敗れたが、走りから1200メートルのレースは合っているはず。慣れが見込める2度目で新たな一面を見せられるのか、注目だ。

ヴィズサクセス
牡6歳
調教師:奥村武(美浦)
父:Siyouni
母:Viz
母の父:Darshaan
ここに注目!
函館・芝1200メートルでは4戦して2勝、2着1回の好成績を挙げているように、コース適性の高さは疑いようがない。今回は初めての重賞挑戦となるが、条件はぴったりと言えるだろう。

ブトンドール
牝3歳
調教師:池添学(栗東)
父:ビッグアーサー
母:プリンセスロック
母の父:スウィフトカレント
ここに注目!
昨年の函館2歳SをV。現3歳世代での初めてのJRA重賞ウイナーに輝いた。1200メートルでは2戦してともに勝利を挙げているように、前走・桜花賞(9着)からの距離短縮でパフォーマンスアップが見込めそうだ。

キミワクイーン
牝4歳
調教師:奥村武(美浦)
父:ロードカナロア
母:チェリーペトルズ
母の父:ダイワメジャー
ここに注目!
1200メートルから1400メートルで全4勝をマーク。名スプリンターだった父ロードカナロアの長所をしっかりと受け継いでおり、短距離のスペシャリストと言っていいだろう。今回も条件はぴったりだ。

ムーンプローブ
牝3歳
調教師:上村洋行(栗東)
父:モーリス
母:スマイリングムーン
母の父:フジキセキ
ここに注目!
母は現役時代に、ダートとはいえ1200メートルで1勝、1400メートルで3勝を挙げ、短距離戦で活躍を見せた。本馬は今回が初めての1200メートルとなるが、血統的にはこなせる下地があると言えるだろう。

テイエムトッキュウ
牡5歳
調教師:木原一良(栗東)
父:ロードカナロア
母:アグネスナチュラル
母の父:サクラバクシンオー
ここに注目!
今回は4走ぶりの芝のレースとなるが、もともと芝でも3勝をマークしているように、どちらもこなせるタイプ。条件替わりはなんら問題なく、現在の充実ぶりをしっかりと見せたいところだ。

2023年06月07日 15:28

ジャスティンカフェ
牡5歳
調教師:安田翔伍(栗東)
父:エピファネイア
母:カジノブギ
母の父:ワークフォース
ここに注目!
昨秋のマイルチャンピオンシップでは、直線で前が開かずスムーズさを欠きながらも、勝ち馬から0秒4差の6着に入って能力の高さをアピール。収得賞金順で安田記念への出走はかなわなかったが、ここなら主役の座は譲れない。

インダストリア
牡4歳
調教師:宮田敬介(美浦)
父:リオンディーズ
母:インダクティ
母の父:ハーツクライ
ここに注目!
3歳春のNHKマイルCで5着に入るなど能力の片りんは示していたが、前走のダービー卿チャレンジTで重賞初制覇を達成。中山での好成績が多く、東京へのコース替わりは鍵になるが、有力候補の一頭に挙げられる。

エアファンディタ
牡6歳
調教師:池添学(栗東)
父:Hat Trick
母:Nokaze
母の父:Empire Maker
ここに注目!
キャリアを重ねるごとに地力をつけて、6歳を迎えた今年は大阪城S(リステッド・阪神・芝1800メートル)では2着に入り、前走の都大路S(リステッド・京都・芝1800メートル)で6勝目をマークした。勝った勢いに乗って重賞制覇を狙う。

マテンロウスカイ
せん4歳
調教師:松永幹夫(栗東)
父:モーリス
母:レッドラヴィータ
母の父:スペシャルウィーク
ここに注目!
2200メートルのセントライト記念(13着)を除けば3着以内を外さない抜群の安定感を誇り、前走のオープン特別・メイS(東京・芝1800メートル)では1分44秒7の好時計で2着に好走。重賞でも目が離せない存在だ。

エアロロノア
牡6歳
調教師:笹田和秀(栗東)
父:キングカメハメハ
母:エアワンピース
母の父:ロックオブジブラルタル
ここに注目!
これまでリステッドを2勝、3走前の京都金杯では0秒1差の2着と、重賞タイトルに手が届くまでの地力をつけている。今回は久々の1800メートルだが、この距離でも勝利実績があるだけに問題なさそう。末脚の生きる展開なら、あっさり勝っても不思議はない。

フィアスプライド
牝5歳
調教師:国枝栄(美浦)
父:ディープインパクト
母:ストロベリーフェア
母の父:Kingmambo
ここに注目!
前走のターコイズSで僅差の3着に入り、地力強化は明白。約6か月ぶりの実戦になるが、気性面から休み明けは苦にせず、帰厩後の追い切りでは好調時と遜色のない動きを披露している。牡馬相手でも引けは取らない。

ヤマニンサルバム
牡4歳
調教師:中村直也(栗東)
父:イスラボニータ
母:ヤマニンエマイユ
母の父:ホワイトマズル
ここに注目!
好位で脚をためる競馬が板についたことで、2勝クラス、3勝クラスを連勝。3走前の白富士S(リステッド・東京・芝2000メートル)では勝ち馬から0秒2差の3着に入り、本格化ムードを示している。ここでも立ち回りひとつで上位争いが可能だ。

レインフロムヘヴン
牡5歳
調教師:堀宣行(美浦)
父:ドゥラメンテ
母:レディオブヴェニス
母の父:Loup Solitaire
ここに注目!
前走の3勝クラス・府中S(東京・芝2000メートル)を勝ってオープンクラス入りを果たした。3歳時の青葉賞で勝ち馬から0秒3差の6着に健闘した好素材。素質の高さに成長が追いついてきた印象で、重賞でも侮れない。

2023年06月06日 06:28

この先の戦線に期待が高まった名レース

 GI勝ち馬が10頭も集結。まれにみる好カードとされた今年の安田記念は、想像された以上の中身を秘めた素晴らしいマイル戦となった。上位を占めたグループを中心に期待以上のレースが展開された結果だろう。

 マイルGIの頂点に立つ「安田記念、マイルCS、ヴィクトリアマイル」は、エース級が簡単には崩れないレースとして育ってきた。もう分かりすぎたことだけに、いまさらリピーターに注意などとみんな言えなかったが、近年になるほど激しくリピーター大活躍のGIとなった。

 最近10年に限定しても、今年のソングライン(22年1着、23年1着)、シュネルマイスター(21年3着、22年2着、23年3着)を筆頭に、「グランアレグリア、インディチャンプ、アーモンドアイ、アエロリット、ロゴタイプ、モーリス、ショウナンマイティ、グランプリボス」。計10頭が、2回以上3着以内に快走した馬になる。

 今年のセリフォス(父ダイワメジャー)は、「22年4着、23年2着」なので、まだ複数回馬券に絡んだリピーターではないが、今回が10戦目の4歳馬。惜しい4着だったガイアフォース(父キタサンブラック)とともに、秋のマイルCS、来季の安田記念では当然のように主役に成長しているだろう。

 快勝した5歳牝馬ソングライン(父キズナ)は、連覇を達成すると同時に、これで東京の1600m5勝目(GI3勝)。東京1600mではもまれない利がある外枠も味方したが、昨年よりずっと強かった。充実著しいキズナ産駒で、4代母は名牝ソニックレディ(マイルG1を3勝)。昨年はアクシデントで断念したが、今秋はアメリカのBCマイルに挑戦の可能性が高い。すでに海外遠征(サウジアラビア)で勝っているタフな牝馬であり、海外で活躍したディアドラと同じ一族でもある。

 1番人気で3着のシュネルマイスター(父Kingmanキングマン)は、心配された馬場は回復、気負うレース前のロスも少なかったが、上がり32秒8の数字は最速でも、いつも以上に直線の反応が鈍かった。惜しい3着というより、ゴール寸前は4着ガイアフォースの追撃を受けて危うい3着の印象があった。中間に太め残りとされた馬体は理想の490キロだったが、絶好調時より迫力が乏しかった気がした。

 一方、そのガイアフォースは惜しい4着。初のマイル戦だった前回と同じように中団追走。直線は馬群を切り抜けなければならない苦しい展開になったが、前走の1分31秒5(自身の上がり33秒2)に続き、今回も1分31秒6(上がり33秒3)。この距離に方向転換してまだ2戦目ながら、もうトップマイラーの記録である。同じ4歳セリフォスとともにまだまだスケールアップが望める。

 初めての1600mの流れは厳しいのではないかと思われたジャックドール(父モーリス)は、1000m通過57秒6で主導権を主張したウインカーネリアン(父スクリーンヒーロー)を追って、自身は「57秒7-34秒0」=1分31秒7。慣れないペース追走とあって最後の追い比べで屈したが、初のマイル戦とすれば文句なしの内容だった。守備範囲が広がったのはこれから大きな強みになる。陣営は、「この秋の最初の目標は天皇賞(秋)の2000m」としている。

 同じように強気な先行策に出たソダシ(父クロフネ)は、最後に鈍って「57秒8-34秒2」=1分32秒0。差は少ないが7着。初めて間隔の詰まった出走(中2週)がきつかったのか、追い出して苦しくなったが、意欲的に挑戦したのだから仕方がない。

 この10年間では3位(史上4位)の勝ち時計1分31秒4以上に、今年の安田記念は接戦の好カードだった。秋の「1600-2000m」の重賞路線はさらに白熱するだろう。

2023年06月05日 00:30

6月4日の東京11Rで行われた第73回安田記念(3歳以上オープン、GI、芝1600メートル、定量、18頭立て、1着賞金=1億8000万円)は、
戸崎圭太騎手の4番人気ソングライン(牝5歳、美浦・林徹厩舎)が道中は中団の外めを追走すると、直線で抜群の切れ味を発揮して一気に突き抜け優勝。
ヴィクトリアマイルに続くGI連勝で、グレード制が導入された1984年以降ではウオッカ(2008、09年)以来、史上3頭目の連覇を果たした。
タイムは1分31秒4(良)。

1馬身1/4差の2着にはセリフォス(3番人気)、
さらにアタマ差遅れた3着にシュネルマイスター(1番人気)が入った。

◆戸崎圭太騎手(1着 ソングライン)「素晴らしい馬に巡り合えて、GI2連勝ということで、非常に嬉しいです。中間の追い切りにも乗せていただいていて、状態もさらにアップしているんじゃないかなと、そういう感触を得ていたので、自信を持って乗せていただきました。ポジションも良いところに収まったので、いい形になりましたし、手応えも十分にありました。しっかり伸びてくれる馬なので、この馬の良いパフォーマンスを見せることができたと思います。ここにきてソングラインも一段、二段と上がっているんじゃないかと思いますね。良い馬に乗せていただいて、感謝したいです。GI2連勝ということで、こういう馬に乗れたこと、嬉しく思いますし、今後もソングラインを期待して応援していただきたいと思います」


安田記念を勝ったソングラインは、
父キズナ、母ルミナスパレード、母の父シンボリクリスエスという血統。
北海道安平町・ノーザンファームの生産馬で、
馬主は(有)サンデーレーシング。
通算成績は15戦7勝(うち海外2戦1勝)。
重賞は21年富士S(G供法■横嫁1351ターフスプリント(G掘▲汽Ε献▲薀咼◆法安田記念(GI)、今年のヴィクトリアM(GI)に次いで5勝目。
林徹調教師は22年ソングライン、戸崎圭太騎手は11年リアルインパクトに次いで安田記念2勝目。

2023年06月04日 00:30

渋馬場で評価を落とす所を狙いたい

 土曜日の朝は「不良馬場」で出発し、まだ少し雨も残っていた。日曜午後の安田記念がどんな芝状態で行われるのか予測するのは難しいが、排水のいい東京の芝コースは回復が早い。日曜の午後は「稍重」程度か。急速に回復する可能性がある。

 渋馬場向きの馬に注目が集まるので、少し評価下降のシュネルマイスター(父Kingmanキングマン)に対する評価は下げることなく、中心馬に期待したい。

 シュネルマイスターの東京芝1600-1800mの4戦は、

NHKマイルC 1600m  1分31秒6 1着
21年安田記念 1600m 1分31秒8 3着(0秒1差)
毎日王冠 1800m   1分44秒8 1着
22年安田記念 1600m 1分32秒3 2着(0秒0差)

 明らかに総合力(底力)が求められる東京向きを示している。前走、京都のマイラーズC1600mも1分31秒5。マイル戦を計3回も1分31秒台で乗り切っているのはメンバー中この馬だけである。3歳秋の毎日王冠では、春の安田記念を勝った5歳ダノンキングリーを差し切って総合力も示した。昨年の安田記念2着は、ドバイ遠征からの難しいレース間隔で、2番人気が示すように必ずしも完調ではなかった。

 切れ味勝負型だけに馬場の回復が遅れるのは不利だが、父キングマン(3代父ダンチヒ)は欧州のマイルG1を4勝。うち2勝が重馬場での圧勝。独オークス馬の母セリエンホルデも、不良馬場の勝ち星がある。父や母が重馬場で勝ったといって、シュネルマイスターが渋馬場をこなすとは限らない。あくまで別の個体なので似ていない危険もあるが、少なくとも稍重程度なら苦にしない可能性の方が高い。

 良馬場より少し時計がかかるくらいの東京コースなら、かえって追い出した瞬間の反応の鈍さもカバーできる。外枠14番枠も微妙な馬場状態を考えれば好材料だ。

 強敵は数頭を超えるが、上昇セリフォス、昨年の安田記念も外の13番だったソングラインを相手本線に、人気割れなのでシュネルマイスターから手広くいきたい。

2023年06月03日 18:45

6月3日の阪神11Rで行われた第76回鳴尾記念(3歳以上オープン、G掘⊆韮横娃娃哀瓠璽肇襦∧鳴蝓■隠菊立て、1着賞金=4300万円)は、
浜中俊騎手の5番人気ボッケリーニ(牡7歳、栗東・池江泰寿厩舎)が中団馬群でリズム良く追走。勝負どころで外々を回って進出し先団に取りつくと、直線では持ち前の長くいい脚を使ってゴール前の混戦を制し、2015年の覇者ラブリーデイとの兄弟制覇を果たした。
池江泰寿調教師は昨年のヴェルトライゼンデに続くVで、歴代最多を更新する7勝目。
タイムは1分59秒1(良)。

クビ差の2着には逃げたフェーングロッテン(3番人気)、
さらにクビ差遅れた3着に直線しぶとく脚を伸ばしたアドマイヤハダル(6番人気)が入った。
なお、1番人気のソーヴァリアントは好位追走も直線で馬群に沈み12着に敗れた。


◆浜中俊騎手(1着 ボッケリーニ)「スタートも良かったですし、そんなに位置取りにはこだわっていませんでした。自分の中ではいいところに付けられました。前にいる馬たちが相手だと思っていたので、勝負どころから差を詰めにいくという感じで。いい手応えだったし、強かったです。7歳とは思えない若々しい体です。これからさらに力を付けてくるんじゃないかという手応えも感じていますので。さらに大きいレースにトライしていける馬だと思うので、そういうレースに向かって応援していただければと思います」

◆川合助手(同)「(目黒記念は)ハンデもあったので、こっちを選択して良かったです。前向きなレースをしてくれました。最後はソラを使って詰められたので、そこは課題ですが本当に強かったです」


鳴尾記念を勝ったボッケリーニは、
父キングカメハメハ、母ポップコーンジャズ、母の父ダンスインザダークという血統。
北海道安平町・ノーザンファームの生産馬で、
馬主は金子真人ホールディングス(株)。
通算成績は25戦7勝。
重賞は20年中日新聞杯(G掘法■横嫁目黒記念(G供砲房,い韮馨〔棔
池江泰寿調教師は12年トゥザグローリー、15年ラブリーデイ、16年サトノノブレス、17年ステイインシアトル、18年ストロングタイタン、22年ヴェルトライゼンデに次いで鳴尾記念7勝目、浜中俊騎手は初勝利。

道悪巧者が多いオルフェーヴル産駒のソーヴァリアントに期待したい

 台風の影響は少なくなって天候は回復するが、馬場コンディションは簡単には回復しないので「渋馬場」の巧拙が大きなポイントになる。立て直しに成功し、本来の推進力あふれる動きになったソーヴァリアント(父オルフェーヴル)の巻き返しに期待したい。

 デビューして4戦目に未勝利戦を脱出したときが、中山芝2200mの不良馬場。相手関係もあるので難しいが、2分21秒8(自身の上がり37秒8)も要するレースだった。これを先行して抜け出しているので、少なくとも道悪が不得手ということはない。オルフェーヴルの産駒は父と同じように総じて道悪は苦にしない馬が多い。むしろ巧者が多い。

 この馬、初勝利は中山で記録しながら、そのあと中山の芝では【0-1-0-3】。一度も勝ったことがない。相当巡り合わせが悪いのだろう。ところが、他場では【4-0-0-0】。負けたことがない。それもすべて芝2000m。阪神の芝2000mでは「チャレンジC」を2連勝して【2-0-0-0】。

 流れ次第で先行策が取れるので、フェーングロッテン(父ブラックタイド)が行きそうなくらいで、先行馬が少ないここは、チャレンジC2連勝の内容と同じように先行して抜け出しを図るレースだろう。

 行って再加速ができるフェーングロッテン、不良馬場の日経賞で崩れなかったボッケリーニ、不良馬場の新潟大賞典を59キロ(今回は57キロ)で勝っているベテランのカラテが相手本線。伏兵は、母の半兄に雨馬場での好走例が多かった天皇賞(春)の勝ち馬スズカマンボを持つスカーフェイス。

2023年06月02日 19:05



春の東京開催最後のG1はマイルの安田記念。

過去10年、1番人気は3勝、2着3回、3着2回。一応、連対率60%だが、

最近の7年間は1番人気の勝利はなく(0322)と低迷。波乱の傾向も見える。


今年の時計上位は、ジャックドール、シュネルマイスター、ガイアフォース、ウインカーネリアン、カフェファラオ、メイケイエール、ソウルラッシュ、ダノンスコーピオンなど。


近走、マイルの重賞で好時計で走破しているのはシュネルマイスター、ガイアフォース、ソウルラッシュなどの読売マイラーズC組。なかでも後方一気の鋭い差し脚で1番人気に応えたシュネルマイスターに期待したい。


新京都の絶好の馬場で行われた読売マイラーズC。シュネルマイスターは後方3番手から。逃げるシャイニーロックが押し切るのかと思われたが、後方大外から目の覚めるような差し脚で各馬を飲み込んだのがシュネルマイスターだった。馬場状態が良く、先行馬たちにとってもダメージが少ないレースで、追い込み馬たちには、次元の違う差し脚が求められたが、シュネルマイスターはそれを難なくクリア。32秒9の圧倒的な上がりタイムで勝利をつかんだ。


今回、安田記念は3度目の挑戦になるが、一昨年は3着、昨年は2着に好走しており、マイルの実力はすでに古馬G1レベルだろう。3歳時にはNHKマイルCも制しており、東京マイルG1は(1110)と最も得意なカテゴリー。ここではマイルに必要な素軽い瞬発力も上位で、直線の長い東京コースは合うはず。また、同馬で(4201)の好成績をあげるルメール騎手の手綱も心強い。良馬場が望ましいが、あいにく金曜日から本格的な雨模様とのこと。日曜日までに馬場がどれだけ回復するか気にかかる。


マイル向きの鋭い瞬発力からは4歳馬ガイアフォース、前走ヴィクトリアマイルを勝ったソングラインも上位をうかがう力がある。

とりわけ、読売マイラーズC2着のガイアフォースは初のマイル戦で適性の高さを示しており、勝利にも手が届くレベルだろう。


前走時計最上位のジャックドールも気になる1頭だ。ここまで2000メートルを戦い(8204)の成績。前走、大阪杯は武豊騎手を背に果敢に逃げ、ハナ差で念願のG1タイトルを手にした。今回マイルは初挑戦。素軽い瞬発力には欠けるが、陣営の「マイラー体形」の見立てもあり、馬場が渋いままなら、圧巻の逃げ切りがあるかもしれない。



鳴尾記念は3年ぶりに阪神に戻ってきた。

過去10年、1番人気は2勝、2着3回。指数上は、前走時計や過去の時計が高い馬が連軸の中心だ。

今年の時計上位は、ボッケリーニ、マリアエレーナ、フェーングロッテン、カラテ、グラティアス、ソーヴァリアント、ヒンドゥタイムズ、モズベッロ、マイネルファンロン、アドマイヤハダル、サトノルークスなど。

スローペースは考えにくく、一定のスタミナが求められるレースになりそう。


連軸候補には7歳の古豪ボッケリーニを取った。ここまでG1は2戦ともに2桁着順だったが、G2、G3に限れば(2413)と上々の成績だ。前走のG2日経賞は不良馬場の中山が舞台。タイトルホルダーが逃げ、最後の直線だけで後続馬をぶっちぎって圧勝したが、中団から4コーナーで大外の4番手に進出、2着に押し上げたのがボッケリーニ。日経賞のように、中団から差し脚を伸ばすのがスタイルで、重馬場も苦にしない。近走、長めの距離を使っているが、(1102)の2000メートルも適性の範囲だろう。底力に期待したい。


逆転候補はラジオNIKKEI賞の勝ち馬、4歳馬フェーングロッテン。逃げるか、4コーナー3番手以内なら(3230)の成績で、複勝率100パーセント。前走の金鯱賞は33秒9の上りの脚を使った勝ち馬に屈したが、逃げ粘って2着。時計も上々で、重賞でも勝ち負けできるレベルだ。



6月4日に東京競馬場で行われる、第73回安田記念(3歳上・GI・芝1600m・1着賞金1億8000万円)の枠順が2日確定しました。

芝のマイルでGI4勝目を狙うソダシ(牝5、栗東・須貝尚介厩舎)は3枠5番からのスタートとなりました。
また、前走の大阪杯でGI初勝利を挙げたジャックドール(牡5、栗東・藤岡健一厩舎)は2枠3番、
前走のマイラーズCを快勝しGI2勝目を目指すシュネルマイスター(牡5、美浦・手塚貴久厩舎)は7枠14番に入りました。

昨年のマイルCSを勝ったセリフォス(牡4、栗東・中内田充正厩舎)は2枠4番、
前走のヴィクトリアMを勝ち連覇を狙うソングライン(牝5、美浦・林徹厩舎)は8枠18番、
NHKマイルCを勝った3歳馬シャンパンカラー(牡3、美浦・田中剛厩舎)は5枠9番となっております。発走は15時40分。
枠順は以下の通りです。

 ( )内は性齢、騎手・調教師

1-1 ナランフレグ(牡7、丸田恭介・宗像義忠)
1-2 メイケイエール(牝5、池添謙一・武英智)
2-3 ジャックドール(牡5、武豊・藤岡健一)
2-4 セリフォス(牡4、D.レーン・中内田充正)
3-5 ソダシ(牝5、川田将雅・須貝尚介)
3-6 ダノンスコーピオン(牡4、M.デムーロ・安田隆行)
4-7 ガイアフォース(牡4、西村淳也・杉山晴紀)
4-8 ドルチェモア(牡3、坂井瑠星・須貝尚介)
5-9 シャンパンカラー(牡3、内田博幸・田中剛)
5-10 ソウルラッシュ(牡5、松山弘平・池江泰寿)
6-11 イルーシヴパンサー(牡5、岩田望来・久保田貴士)
6-12 ナミュール(牝4、横山武史・高野友和)
7-13 レッドモンレーヴ(牡4、横山和生・蛯名正義)
7-14 シュネルマイスター(牡5、C.ルメール・手塚貴久)
7-15 マテンロウオリオン(牡4、横山典弘・昆貢)
8-16 カフェファラオ(牡6、浜中俊・堀宣行)
8-17 ウインカーネリアン(牡6、三浦皇成・鹿戸雄一)
8-18 ソングライン(牝5、戸崎圭太・林徹)

※出馬表は主催者発表のものと照合してください。

フェーングロッテン
牡4歳
調教師:宮本博(栗東)
父:ブラックタイド
母:ピクシーホロウ
母の父:キングヘイロー
ここに注目!
近2戦連続で逃げる形の競馬をしているが、重賞勝ちを決めたラジオNIKKEI賞は好位より後ろのポジションから。3着だった新潟記念は3番手でレースを進めていた。自在性に富むタイプという認識は持っておきたい。

インダストリア
牡4歳
調教師:宮田敬介(美浦)
父:リオンディーズ
母:インダクティ
母の父:ハーツクライ
ここに注目!
5着に敗れた昨春の弥生賞ディープインパクト記念後は全て1600メートルの距離に出走。前走のダービー卿チャレンジTでは重賞初制覇を達成した。今回は久々の中距離戦で力を発揮できるかが最大のポイントだ。

カラテ
牡7歳
調教師:辻野泰之(栗東)
父:トゥザグローリー
母:レディーノパンチ
母の父:フレンチデピュティ
ここに注目!
左回りでコーナー通過2回のコースがベストというイメージが強く、実際に3度の重賞制覇もそれに該当しているが、昨年の中山記念ではパンサラッサの2着に好走。右回りをこなせないわけではなく、ここでも評価を下げる必要はないだろう。

マリアエレーナ
牝5歳
調教師:吉田直弘(栗東)
父:クロフネ
母:テンダリーヴォイス
母の父:ディープインパクト
ここに注目!
直線に坂のあるコースがダメという戦績ではないが、阪神コースでは〔0・1・1・2〕と勝ち星がなく、一方で直線平坦の小倉記念(1着)では圧巻のパフォーマンスを見せた。阪神でもうひと押しが利くかどうかが今回のポイントになってくるはずだ。

ボッケリーニ
牡7歳
調教師:池江泰寿(栗東)
父:キングカメハメハ
母:ポップコーンジャズ
母の父:ダンスインザダーク
ここに注目!
近走は2400メートル以上の距離をターゲットにしており、この距離は2021年の中日新聞杯(4着)以来。重賞制覇を果たしている距離とはいえ、約1年5か月ぶりの2000メートルには不安が残る。流れに対応できるかどうかが鍵になる。

ソーヴァリアント
牡5歳
調教師:大竹正博(美浦)
父:オルフェーヴル
母:ソーマジック
母の父:シンボリクリスエス
ここに注目!
前走の中山記念(9着)は、勝負どころを迎えた段階で手応えがなかった。初めての1800メートルの距離が影響したのか、それとも12キログラム増でキャリア最高の馬体重だったことが影響したのか。まずは当日の馬体重に注目したいところだ。

アドマイヤハダル
牡5歳
調教師:大久保龍志(栗東)
父:ロードカナロア
母:スウェアトウショウ
母の父:ディープインパクト
ここに注目!
以前から調教で動くタイプだが、長期休養明けの近2走は速い調教タイムこそ出ていても、本来の鋭さがない印象があった。休み明け3走目で状態面が上昇。若葉S(リステッド)を勝った阪神・芝2000メートルに替わるのもプラス材料と言える。

ヒンドゥタイムズ
せん7歳
調教師:斉藤崇史(栗東)
父:ハービンジャー
母:マハーバーラタ
母の父:ディープインパクト
ここに注目!
重賞を制した小倉コースの適性が高い印象がある馬。だが、最も勝ち星を稼いでいるのは阪神コースで、リステッド勝ちに加えて重賞3着の実績もある。雨で時計がかかる状況になれば、さらにチャンスは広がるだろう。

2023年06月01日 12:18

6月4日(日曜)

第73回安田記念(G機謀豕競馬場・芝1,600メートル
揺るがぬ信念で自身を超越する覇者が伝統を繋ぐ。

2着惜敗のソールオリエンスも失敗ではなかった

ソールオリエンス(父キタサンブラック)の勝った皐月賞2000mは、重馬場で前後半バランスは前傾の「58秒5-62秒1」=2分00秒6。
ところが、日本ダービー2400mは良馬場で前後半「1分12秒8-1分12秒4」=2分25秒2。まったく逆のスローにも近い流れになったが、勝ったのは皐月賞2着のタスティエーラ(父サトノクラウン)。2着が皐月賞馬ソールオリエンス。上位は変わらなかった。

皐月賞と日本ダービーの強い結びつきは知られるが、各陣営が出走レースを絞るようになった近年、これで10年連続して皐月賞組が日本ダービーの3着以内に「2頭以上(3頭が三回)入るという図式が成立した。

逆転勝ちのタスティエーラの最大の勝因は、緩い流れを察知してライバルより先に抜け出して懸命にもたせたD.レーン騎手の果敢なレース運びだろう。「大レースでは、決して脚を余すな」。どこの国でも共通のビッグレースでの騎乗だった。皐月賞のタスティエーラの松山弘平騎手も同じだった。

ただ今回、皐月賞と違っていたのは良馬場の落ち着いた流れで、大半の馬が上がり33秒台前半の切れ味勝負になったこと。テン乗りで勝った騎手は、遠く1954年のゴールデンウエーブに騎乗した岩下密政騎手以来になる。

では、2021年のエフフォーリアに続き、またしても2着惜敗の無念を味わうことになったソールオリエンスの横山武史騎手は失敗だったのか。そうではない。

2013年のキズナ、1999年のアドマイヤベガなどで日本ダービーを6勝もしている武豊騎手の、サンデーサイレンス系産駒の勝ち方には、長い直線の攻防でライバルを先にスパートさせ、そのあとのエンジンフル回転を、一歩ときには二歩も遅らせて最後の最後に差し切る東京2400mだからこその極意があった。

2021年、エフフォーリアで抜け出して必勝の形を作りながらシャフリヤールにハナだけ差さされた横山武史騎手は、道中ずっとタスティエーラを射程に入れて進み、レーン騎手のスパートを見てからスパートに出たと思えた。最後の1ハロンで0秒2も速い脚を使って、あとちょっとで差し切れそうな「クビ差」だった。小さな誤算は少し寄られる形になり、ソールオリエンス自身がささり気味だったこと。また、後半だけの勝負になったため上がり「33秒3-5」の決着が待っていたことだった。

残念な惜敗だが、武豊騎手も、父の横山典弘騎手も、3勝もした福永祐一(元)騎手も若い20代にはみんな2回も3回も日本ダービー「2着」の記録がある。近年はささやかれないが、若手には簡単に手が届かないのがダービー。D.レーンだって来年30歳だ。

前半1200mを1分12秒台の絶妙なペース(オークスのライトクオンタムも1分12秒台)で場内を沸かせたパクスオトマニカの田辺裕信騎手のペース判断はすばらしいが、これを早々と読んで前半は最後方近くにいたのに、勝負どころの4コーナー手前ではスルスルと6-7番手まで進出していたのが松山騎手のハーツコンチェルト(父ハーツクライ)。「クビ、ハナ」差の3着。決定力もう一歩だったが、秋には大きく変わるだろう。

最内の好枠を利し、勝ち馬と同タイムの4着に突っ込んだベラジオオペラ(父ロードカナロア)は上がり最速の33秒0。最後に外から一気に突っ込んだ15番人気ノッキングポイント(父モーリス)の5着も、粘って6着の16番人気ホウオウビスケッツ(父マインドユアビスケッツ)も、楽に追走できた緩い流れが味方したとはいえ、頂点の日本ダービーでの善戦は大きな自信となるだろう。

激しくなかったレース展開に物足りなさを感じた声もあったが、今年は、そういう流れだから逆にめったにない大接戦になった面白さが上回った気がした。

期待を集めた2番人気のスキルヴィング(キタサンブラック)は、最後はもうルメール騎手が止めているのに、それでもゴールしてから倒れ込んだ。動かなかった。

2023年05月31日 00:30

シュネルマイスター
牡5歳
調教師:手塚貴久(美浦)
父:Kingman
母:Serienholde
母の父:Soldier Hollow
ここに注目!
一昨年のNHKマイルC優勝を含め、東京・芝のレースでは4戦して2勝、2着1回、3着1回の好相性ぶりを誇る。このコースの長い直線なら、自慢の末脚を思う存分発揮することができるだろう。

セリフォス
牡4歳
調教師:中内田充正(栗東)
父:ダイワメジャー
母:シーフロント
母の父:Le Havre
ここに注目!
全5勝を芝1600メートルでマークしているように、自身の能力をしっかりと発揮できる条件とみていいだろう。昨年の本レースでは4着に敗れたが、ここで1年間の成長を示したいところだ。

ジャックドール
牡5歳
調教師:藤岡健一(栗東)
父:モーリス
母:ラヴァリーノ
母の父:Unbridled's Song
ここに注目!
今回は、初めての1600メートルという点が鍵となりそうだ。ただ、これまでのレースぶりから既に高いレベルのスピードを示しており、距離短縮をこなせる下地はあるとみていいだろう。

ソングライン
牝5歳
調教師:林徹(美浦)
父:キズナ
母:ルミナスパレード
母の父:シンボリクリスエス
ここに注目!
安田記念は、昨年にシュネルマイスター(2着)やセリフォス(4着)といった強敵を破ってG欺蘋覇を果たした思い出深いレース。今年は2008年、2009年と達成したウオッカ以来、史上3頭目の連覇がかかる。

ソダシ
牝5歳
調教師:須貝尚介(栗東)
父:クロフネ
母:ブチコ
母の父:キングカメハメハ
ここに注目!
これまでG3勝をマークしている。今回は、牡馬相手のG欺蘋覇を目指す一戦。東京・芝1600メートルのレースでは3戦して2勝、2着1回と実績を残しており、条件はベストに近いはずだ。

レッドモンレーヴ
牡4歳
調教師:蛯名正義(美浦)
父:ロードカナロア
母:ラストグルーヴ
母の父:ディープインパクト
ここに注目!
祖母エアグルーヴは、オークス、天皇賞(秋)と現役時代にG気2勝。繁殖牝馬としても枝葉を伸ばし続け、名門ファミリーを築いている。本馬は今回が初めてのG議戦になるが、素質は通用していいはずだ。

ウインカーネリアン
牡6歳
調教師:鹿戸雄一(美浦)
父:スクリーンヒーロー
母:コスモクリスタル
母の父:マイネルラヴ
ここに注目!
前走は初めての海外遠征を経験。ここは帰国初戦となるだけに、状態面が重要になってくるだろう。ただ、休み明けでもしっかりと能力を発揮できるタイプなので、必要以上の心配はいらないのかもしれない。

シャンパンカラー
牡3歳
調教師:田中剛(美浦)
父:ドゥラメンテ
母:メモリアルライフ
母の父:Reckless Abandon
ここに注目!
近親に桜花賞を制したジュエラーがいるように、1600メートルの距離は血統的にもぴったり。今回は他世代との初対戦になり、条件は易しくはないが、自身の能力は出し切れる舞台と言っていいだろう。

2023年05月30日 00:30

5月28日の東京11Rで行われた「第137回目黒記念」(4歳以上オープン、G供⊆韮横毅娃哀瓠璽肇襦▲魯鵐如■隠呼立て、1着賞金=5700万円)は、
4番人気でダミアン・レーン騎手とコンビを組んだハンデ58キロのヒートオンビート(牡6歳、栗東・友道康夫厩舎)がゴール前の叩き合いを制して重賞初Vを飾った。
タイムは2分30秒8(良)。

アタマ差の2着は逃げて懸命に粘ったディアスティマ(6番人気)。
さらに3/4馬身差の3着には中団から伸びたサリエラ(1番人気)が入った。

レースはディアスティマが先手を取り、バラシ、バーデンヴァイラーがこれを追う。やや離れてカントル、アーティットが好位におさまり、さらにアリストテレス、ラストドラフトが続いて、人気のサリエラは中団の外めから競馬を進めた。3コーナー手前でセファーラジエルが位置取りを上げて先行集団に加わるが、ディアスティマが逃げたまま直線へ。粘りに粘るディアスティマが後続を振り切りにかかったが、中団のインで脚をためていたヒートオンビートが馬群の中から迫り、最後は2頭の一騎打ち。首の上げ下げとなったが、わずかにゴール前でヒートオンビートがかわして待望の重賞初Vを決めた。レーン騎手は日本ダービー(タスティエーラ)に続く重賞連勝。


目黒記念を勝ったヒートオンビートは、
父キングカメハメハ、母マルセリーナ、母の父ディープインパクトという血統。
北海道千歳市・社台ファームの生産馬で、
馬主は(有)社台レースホース。
通算成績は24戦5勝。
重賞初勝利。
目黒記念は友道康夫調教師が2013年ムスカテールに次いで2勝目、
ダミアン・レーン騎手は19年ルックトゥワイスに次いで2勝目。

2023年05月29日 00:30

5月28日の東京11Rで行われた第90回日本ダービー(3歳オープン、牡・牝、GI、芝2400メートル、定量、18頭立て、1着賞金=3億円)は、
ダミアン・レーン騎手の4番人気タスティエーラ(牡、美浦・堀宣行厩舎)が5番手追走でレースの流れに乗ると、直線で抜け出し最後、外から来たソールオリエンスの追撃を振り切って優勝。
皐月賞2着から逆転で2020年に生まれたサラブレッド7708頭の頂点に立った。
皐月賞2着馬の日本ダービー制覇は、16年マカヒキ以来7年ぶり12頭目となった。
レーン騎手は1954年ゴールデンウェーブの岩下密政騎手以来69年ぶりのテン乗りでの勝利で、タスティエーラの父、サトノクラウンは初年度産駒でのGI初制覇。
タイムは2分25秒2(良)。


クビ差の2着はソールオリエンス(1番人気)、
さらにハナ差遅れた3着にハーツコンチェルト(6番人気)が入った。

◆ダミアン・レーン騎手(1着 タスティエーラ)「アリガトウゴザイマス。何よりも特別な勝利になりました。素晴らしい気持ちになっているし、いつもサポートしていただいている堀厩舎とキャロットファームにも感謝しています。馬の強いポイントは、速いスタートを切ってポジションを取り、そのあとすぐ折り合ってリズムよく競馬ができること。今日はすべて馬のおかげで出来ました。(2020年のダービーで)堀厩舎のサリオスで2着で…もっと素晴らしいコントレイルがいたのですが、また同じ厩舎で同じ関係者に、まだ数年しか経っていないのにチャンスをいただいて嬉しかったので、結果を残すことができたのが嬉しいです」


日本ダービーを勝ったタスティエーラは、
父サトノクラウン、母パルティトゥーラ、母の父マンハッタンカフェという血統。
北海道安平町・ノーザンファームの生産馬で、
馬主は(有)キャロットファーム。
通算成績は5戦3勝。
重賞は今年の弥生賞ディープインパクト記念(G供砲房,い韮仮〔棔
堀宣行調教師は15年ドゥラメンテに次いで日本ダービー2勝目、D・レーン騎手は初勝利。

2023年05月28日 00:30

無敗の皐月賞馬は好成績の傾向

 出走レースを絞る近年の方が「皐月賞」と「日本ダービー」の結びつきは強く、最近10年の3着以内馬30頭中22頭が皐月賞出走馬。男馬の春の2冠は似た距離区分なのでもともと日本ダービーと、皐月賞(1939年が第一回。名称は別)の結びつきは強く、史上、皐月賞組が馬券圏内(3着以内)から消えたことは1940年のたった1回だけである。

 グレード制導入後、今年が40年目。無敗の皐月賞馬として挑戦したのは1984年のシンボリルドルフなど7頭。その成績は【5-1-0-1】。さらにこの間、皐月賞、日本ダービーの2冠馬は2020年のコントレイルなど11頭存在するが、うち10頭までが皐月賞の内容を評価されて1番人気に支持された馬だった。

 ソールオリエンス(父キタサンブラック)の勝った皐月賞は重馬場で、前後半バランス「58秒5-62秒1」=2分00秒6。差し馬向きの前傾ペースのためレース上がりは37秒2だった。それでも直線は、好位から坂上で先頭に立って上がりを36秒6でまとめたタスティエーラ(父サトノクラウン)が勝ったと思えた。

 だが、まだ同馬から約6馬身も離れた後方から、大外に回ったソールオリエンスが一気に差し切った。レースの最終1ハロンは12秒0。ソールオリエンスの最後の1ハロンは推定11秒0前後であり、3ハロンというより直線だけに徹した上がりが最速の35秒5だった。桜花賞のリバティアイランドと同様、ちょっと破壊力が違っていた。コース、距離、反動が心配だった体調の不安もなく、ソールオリエンスの2冠制覇に期待したい。

 さすがにそろそろ「青葉賞」組の快走があって不思議ないので、好枠を引いたスキルヴィング(キタサンブラック産駒は、イクイノックス、ソールオリエンスなどキャリアは不問)と、急上昇を感じさせるハーツコンチェルト、そして皐月賞2着のタスティエーラが相手本線。以下、武豊騎手のファントムシーフ、好調教の光ったフリームファクシ、この距離向きのサトノグランツを買いたい。

2023年05月27日 16:05

5月27日の京都11Rで行われた第6回葵ステークス(3歳オープン、G掘⊆韮隠横娃哀瓠璽肇襦■隠呼立て、1着賞金=4000万円)は、
武豊騎手の4番人気モズメイメイ(牝、栗東・音無秀孝厩舎)が抜群のスタートを切って先頭に立つと、そのまま危なげなく先頭を守ってゴール。
桜花賞13着から巻き返し、重賞2勝目を挙げた。
タイムは1分7秒1(良)。

半馬身差の2着にはルガル(2番人気)、
さらにクビ差遅れた3着にビッグシーザー(1番人気)が入った。


葵Sを勝ったモズメイメイは、
父リアルインパクト、母インラグジュアリー、母の父Frankelという血統。
北海道千歳市・社台ファームの生産馬で、
馬主は(株)キャピタル・システム。
通算成績は6戦4勝。
重賞は今年のチューリップ賞(G供砲房,い韮仮〔棔
音無秀孝調教師は葵S初勝利、武豊騎手はオープン特別時代に2勝(1995年イサミサクラ、2013年ティーハーフ)を挙げており、重賞格上げ後は初勝利。

舞台は京都に戻り高速決着が予想される

 人気のビッグシーザー(父ビッグアーサー)には、大きな記録がかかっている。父ビッグアーサーは、すでにトウシンマカオ(2022年の京阪杯)、ブトンドール(2022年の函館2歳S)の2頭の産駒が重賞レースを勝っているが、ビッグアーサーは2016年の高松宮記念、2016年セントウルSなど8勝馬。その父サクラバクシンオーは、1993-1994年のスプリンターズS連勝など11勝馬。さらにその父サクラユタカオー(その父テスコボーイ GBは輸入種牡馬)は、1986年の天皇賞(秋)など6勝した名種牡馬。

 輸入されたテスコボーイ産駒の最初の重賞レースの勝ち馬は、1972年の皐月賞を制したランドプリンスであり、もしビッグシーザーが重賞勝ち馬となると、日本で断然最長不倒のサイアーラインを存続させている「テスコボーイ系」は、もう半世紀を超えて重賞勝ち馬を輩出し続ける貴重な父系だが、ビッグシーザーにも後継種牡馬の道が開けるとき、さらにその記録が延長する可能性が高くなるのである。

 今年は京都の1200mに戻って1分07秒台の高速決着が予測されるが、ビッグシーザーの初勝利は4走前の中京1200mの2歳コースレコード「1分07秒9」。同じ1分07秒9の記録を持つ馬はほかにもいるが、あのあとビッグシーザーは完勝で3連勝中。好位抜け出しのレース運びを身につけているので、相手が強化するとき、さらにタイム短縮が可能と思える。

 この時期の京都芝1200mは歴代の勝ち馬、好走馬が示すように内枠断然有利のケースが多い。内の2番枠を引き当てたのは大きなプラス材料だ。

 デキ絶好と映った内枠のルガル(父ドゥラメンテ)、外枠からでも先手を主張しそうなモズメイメイ(父リアルインパクト)が強敵。穴馬には好調教のカンチェンジュンガ(父ビッグアーサー)、入念に乗ってきたアームズレイン、トールキンを加えたい。

2023年05月26日 18:30

今週は競馬の祭典ダービー。

2003年以降、過去20年間で時計ランク馬が16勝をあげ、時計の上位馬、とりわけ前走時計の上位馬たちが強いレースだ。  

2019年は12番人気のロジャーバローズが勝ったが、過去20年間で10番人気以下の馬が勝ったのはその1度だけ。1番人気馬は10勝、2、3番人気馬があわせて6勝と、上位人気馬で16勝しており、時計上位の人気上位馬が中心のレースだろう。


 今年は、ソールオリエンス、タスティエーラ、スキルヴィング、ファントムシーフ、ハーツコンチェルト、メタルスピード、ベラジオオペラ、パクスオトマニカ、ホウオウビスケッツなどが時計の上位馬たち。


 過去10年、前走で皐月賞を使った馬たちが7勝、2着9回。他では京都新聞杯組が2勝、2着1回。毎日杯組が1勝。連対馬に限れば、それがすべて。今年も当然、時計上もレベルの高い皐月賞上位馬から中心馬を取りたい。

 なかでも皐月賞の1、2着馬、ソールオリエンス、タスティエーラが中心になるのではないか。


 今年の皐月賞は重馬場に加え、1000メートル通過が58秒5というハイペースで流れた。先行馬たちが早々に失速していくなか、4コーナー4番手から、直線浮上してきたのがタスティエーラだ。抜け出しを図るタスティエーラを後続馬たちが追うが、思うように差を詰められず、ただ1頭タスティエーラが栄光のゴールに突き進む。勝利の扉が開いたと思ったその時、最後方から大外一気に飛んできたのがソールオリエンスだった。ソールオリエンスはタスティエーラに並ぶ間もなく、楽々と交わし、ゴールでは1馬身4分の1の差を付ける快勝だった。


 ソールオリエンスは最内枠もあって、道中は控えて後方4番手から。4コーナーでもまだ後方のまま。直線、勝負を決めに行く馬たちの叩き合いからも大きく離されていた。しかし、大外から追い出されると、疾風のような末脚で、一気に各馬をとらえて快勝。ソールオリエンスの上りタイムは35秒5。2番目の上りと比べてもコンマ9秒も速い。まさに異次元の差し脚だった。その差し脚の鋭さなら、直線の長い東京コースも合うはず。3戦3勝の実績の通り、ダービー馬の栄冠に最も近いだろう。


 逆転候補として期待したいのが、皐月賞2着のタスティエーラ。皐月賞の直線、果敢に先頭に立ち、そのまま勝利を想像させる場面もあったが、ソールオリエンスの一気の差し脚に後塵を拝することになった。ただ、先行して重馬場とハイペースを克服したのはタスティエーラだけ。2400メートルならペースは落ち着くし、週末は天気も良さそうで、良馬場の平均ペースなら、先行馬に向く展開になるのではないか。ソールオリエンスは前が止まるペースで、皐月賞での一気の差し脚が発揮できたともいえるかもしれず、前が楽できる流れでは、追って届かずのケースも想定しておいたほうがいいかもしない。ならばスタミナを生かして先行するタスティエーラの巻き返しもあるのではないか。


 他では3連勝中のスキルヴィング。前走は東京の芝2400の青葉賞をゴール前の叩き合いを制して優勝。青葉賞馬のダービー制覇はないが、素軽い瞬発力を備えており、東京の2400戦を連勝している経験値も大きいだろう。


 今年は例年になく混戦模様のダービーだけに、サトノグランツ、パクスオトマニカ、ベラジオオペラ、メタルスピード、ファントムシーフなどの伏兵にも要注意だ。



 ハンデ戦の目黒記念。1番人気は、過去10年で(1225)。トップハンデ馬は2勝と、苦戦続きだ。時計上は過去10年のうち7年で連対する平均時計上位馬が有力だが、ハンデ戦らしく、ランク外の馬も活躍が目立つ。例年、波乱の多いレースで、一筋縄では行かず、思い切った組み立てもあり得る。

 今年は、プラダリア、ライラック、ヒートオンビート、ディアスティマ、ラストドラフト、アリストテレスなどが指数の上位馬たち。


 苦戦しがちなトップハンデ馬は58キロのアリストテレス、バーデンヴァイラー、ヒートオンビート、ユーキャンスマイルなど。

 それらのトップハンデを除けば、近走、2500以上の距離で好走しているのはディアスティマだろう。2走前には日経賞で3着に好走。前走の天皇賞(春)は中団の内で機をうかがうも、直線、伸びきれず9着。ただ、3コーナー過ぎ、下がってきた馬たちをうまくさばけず、また直線でもスペースがなかったことも影響したようだ。ここまで2500から2600の距離では(2010)と距離適性を示しており、天皇賞は少し距離も長かったのだろう。ここは適距離であらためて巻き返しを期待したいところ。


 新勢力として注目はプラダリア、ライラック、ゼッフィーロ、サリエラなどの4歳馬の4頭。とりわけプラダリアはダービーで5着。菊花賞でも7着があり、2500の距離も合うはず。4歳馬からの組み立てもある。

 


 葵Sは、2018年から重賞に格上げされた3歳芝1200メートル戦。

 今年の時計上位馬は、ルガル、アンビバレント、モズメイメイ、ビッグシーザー、カンチェンジュンガ、タマモブラックタイ、ブーケファロスなど。


 中心は目下1200メートル戦を4連勝中のビッグシーザー。先行してきっちりと差し切る堂々のレースぶりは信頼できる。素軽いスピードと瞬発力でも抜けており、スプリンターとしての資質は高い。久々の実戦になるが、中心馬としての期待に応えてくれるだろう。

 相手は先行力のあるタマモブラックタイ、ルガル、アンビバレント、タツダイヤモンドなど。



サリエラ
牝4歳
調教師:国枝栄(美浦)
父:ディープインパクト
母:サロミナ
母の父:Lomitas
ここに注目!
半兄に2019年朝日杯フューチュリティSを制し、翌年の皐月賞、日本ダービーでともに2着のサリオス(父ハーツクライ)がいる良血馬。本馬はまだキャリア4戦だが、オール連対とその素質は本物だ。重賞初勝利の可能性は十分にある。

プラダリア
牡4歳
調教師:池添学(栗東)
父:ディープインパクト
母:シャッセロール
母の父:クロフネ
ここに注目!
東京・芝2400メートルの2022年青葉賞を勝利。次戦の日本ダービーでも5着に頑張っており、東京コースの長丁場は自信を持って臨める。日経新春杯、京都記念と今年に入ってG兇3着2回。地力も強化された印象だ。

ヒートオンビート
牡6歳
調教師:友道康夫(栗東)
父:キングカメハメハ
母:マルセリーナ
母の父:ディープインパクト
ここに注目!
母が2011年桜花賞を優勝し、本レースと舞台設定の近いオークスでも4着に入ったマルセリーナという良血馬。本馬は2年前の目黒記念2着、昨年のアルゼンチン共和国杯3着と、東京・芝2500メートルへの適性は高い。

ライラック
牝4歳
調教師:相沢郁(美浦)
父:オルフェーヴル
母:ヴィーヴァブーケ
母の父:キングカメハメハ
ここに注目!
半兄は2019年札幌2歳Sを制したブラックホール(父ゴールドシップ)。本馬は昨年のエリザベス女王杯で3歳馬ながら2着(同着)に好走し、年明け初戦の前走・日経賞でも4着に頑張った。まだまだ成長する時期だけに、警戒が必要だ。

アーティット
牡4歳
調教師:友道康夫(栗東)
父:ディープインパクト
母:アブソリュートレディ
母の父:Galileo
ここに注目!
キャリア全11戦が5着以内と、非凡なポテンシャルの持ち主。格上挑戦だった前走のオープン特別・大阪ーハンブルクC(阪神・芝2600メートル)を勝利し、豊富なスタミナを証明した。重賞初挑戦でも臆するところはない。

ゼッフィーロ
牡4歳
調教師:池江泰寿(栗東)
父:ディープインパクト
母:ワイルドウインド
母の父:Danehill Dancer
ここに注目!
近親にリアルスティール、ラヴズオンリーユーのG鞠呂名を連ねる良質な母系の出身。キャリア9戦でオール3着以内と、今回のメンバーでも安定感は上位だろう。近2戦は2400メートルで好走しており、スタミナも確かだ。

ディアスティマ
牡6歳
調教師:高野友和(栗東)
父:ディープインパクト
母:スウィートリーズン
母の父:Street Sense
ここに注目!
芝3200メートルで行われた2021年の3勝クラス・松籟S(阪神)をコースレコードで制したスタミナは強力だ。前走の天皇賞・春(9着)は相手が強かったが、2走前・日経賞で3着と能力は健在。タフな流れで浮上する。

2023年05月25日 15:25

5月28日に東京競馬場で行われる、第90回日本ダービー(3歳・牡牝・GI・芝2400m・1着賞金3億円)の枠順が25日確定しました。

戦無敗で皐月賞を制し二冠に挑むソールオリエンス(牡3、美浦・手塚貴久厩舎)は3枠5番からのスタートとなりました。

また、青葉賞を制し2400mで2戦2勝のスキルヴィング(牡3、美浦・木村哲也厩舎)は1枠2番、
共同通信杯を勝ち皐月賞3着のファントムシーフ(牡3、栗東・西村真幸厩舎)は7枠14番に入りました。

弥生賞馬で皐月賞2着のタスティエーラ(牡3、美浦・堀宣行厩舎)は6枠12番、
京都新聞杯を勝ったサトノグランツ(牡3、栗東・友道康夫厩舎)は8枠18番、
ホープフルSの覇者ドゥラエレーデ(牡3、栗東・池添学厩舎)は8枠17番となっております。
発走は15時40分。
枠順は以下の通りです。

 ( )内は性齢、騎手・調教師

1-1 ベラジオオペラ(牡3、横山和生・上村洋行)
1-2 スキルヴィング(牡3、C.ルメール・木村哲也)
2-3 ホウオウビスケッツ(牡3、丸田恭介・奥村武)
2-4 トップナイフ(牡3、横山典弘・昆貢)
3-5 ソールオリエンス(牡3、横山武史・手塚貴久)
3-6 ショウナンバシット(牡3、M.デムーロ・須貝尚介)
4-7 フリームファクシ(牡3、吉田隼人・須貝尚介)
4-8 メタルスピード(牡3、津村明秀・斎藤誠)
5-9 グリューネグリーン(牡3、石川裕紀人・相沢郁)
5-10 シャザーン(牡3、岩田望来・友道康夫)
6-11 ハーツコンチェルト(牡3、松山弘平・武井亮)
6-12 タスティエーラ(牡3、D.レーン・堀宣行)
7-13 シーズンリッチ(牡3、戸崎圭太・久保田貴士)
7-14 ファントムシーフ(牡3、武豊・西村真幸)
7-15 ノッキングポイント(牡3、北村宏司・木村哲也)
8-16 パクスオトマニカ(牡3、田辺裕信・久保田貴士)
8-17 ドゥラエレーデ(牡3、坂井瑠星・池添学)
8-18 サトノグランツ(牡3、川田将雅・友道康夫)

※出馬表は主催者発表のものと照合してください。

  • 5月28日(日曜)

    第90回日本ダービー(G機東京競馬場・芝2,400メートル

    英雄を超えろ、屈強な勇者が時代を築く。



ビッグシーザー
牡3歳
調教師:西園正都(栗東)
父:ビッグアーサー
母:アンナペレンナ
母の父:Tale of Ekati
ここに注目!
未勝利(中京・芝1200メートル)から4連勝中。中京、福島、阪神と3つの競馬場で勝ち星を挙げており、初めての京都にも不安はなさそうだ。57キログラムの斤量も前走で克服済み。勢いに乗って重賞初タイトルをつかみ取る。

モズメイメイ
牝3歳
調教師:音無秀孝(栗東)
父:リアルインパクト
母:インラグジュアリー
母の父:Frankel
ここに注目!
3月のチューリップ賞で重賞初制覇。全3勝を1600メートル戦で挙げているが、非凡なスピードの持ち主で、初めての1200メートルは歓迎だろう。桜花賞13着から距離短縮で反撃なるか、注目だ。

タマモブラックタイ
牡3歳
調教師:角田晃一(栗東)
父:デクラレーションオブウォー
母:タマモイヤリング
母の父:ブラックタイド
ここに注目!
重馬場だった3月のファルコンSで重賞初制覇。ここまで〔3・1・0・4〕の成績を残しているが、連対したのはすべて稍重か重馬場だった。今回も、雨が降ってある程度時計の掛かる馬場コンディションになるのが理想だろう。

ルガル
牡3歳
調教師:杉山晴紀(栗東)
父:ドゥラメンテ
母:アタブ
母の父:New Approach
ここに注目!
ダートで初勝利を挙げた後、芝路線に転向。前走の橘S(リステッド・京都・芝1400メートル)は好位から抜け出し、5馬身差の圧勝だった。過去5年の本レースで、前走・橘S組が2勝、2着2回。好ステップから重賞Vを狙う。

ペースセッティング
牡3歳
調教師:安田隆行(栗東)
父:Showcasing
母:Jet Setting
母の父:Fast Company
ここに注目!
小倉で挙げた未勝利(芝1200メートル)Vは、2着ビッグシーザーを寄せつけず3馬身差の逃げ切り。今年1月のシンザン記念も逃げて0秒1差の2着に粘った。リズム良く運べれば、重賞でも通用するポテンシャルを秘めている。

ヤクシマ
牡3歳
調教師:寺島良(栗東)
父:Havana Grey
母:Satsuma
母の父:Compton Place
ここに注目!
今年1月のクロッカスS(リステッド・東京・芝1400メートル)では、好位から抜け出してデビュー戦以来の勝ち星を挙げた。近2走は重、不良の馬場状態に泣いて不完全燃焼。良馬場なら巻き返しが可能だろう。

スピードオブライト
牝3歳
調教師:相沢郁(美浦)
父:ロードカナロア
母:サイレントソニック
母の父:ディープインパクト
ここに注目!
昨年の京王杯2歳Sが3着、今年のフェアリーSでも3着と、重賞で上位争いを演じた。芝1200メートルでは2戦2勝と負けなし。ベストな距離で行われる重賞だけに、チャンスはあるはずだ。

タツダイヤモンド
牡3歳
調教師:鮫島一歩(栗東)
父:サトノダイヤモンド
母:オリオンザブラック
母の父:サクラプレジデント
ここに注目!
芝1200メートルでは、逃げた3走前こそ4着に敗れたが、近2走は中団から鮮やかに差し切り連勝。この距離で脚をためる形なら、最後はしっかりと伸びてくる。重賞初挑戦でも目下の勢いは侮れない。

2023年05月24日 00:30

早くも名牝の歴史に名を連ねる勝ち方だった

 驚愕の桜花賞も強烈だったが、リバティアイランド(父ドゥラメンテ)のオークスは早くも名牝の歴史に名を連ねる勝ち方だった。

 競走馬資源の乏しかった遠い時代には、大差勝ち、10馬身差の記録も残っているが、現在とほぼ同じような形態になって以降は、1975年に桜花賞を大差で勝った伝説のテスコガビー(父テスコボーイ)が、オークスを8馬身差で勝った。

 ほかにこの半世紀のあいだに1980年のケイキロク(父ラディガ)と、2012年の3冠牝馬ジェンティルドンナ(父ディープインパクト)がともに5馬身差で勝っているが、全体のレベルが高くなっている現代のオークスで「6馬身差独走」は、長く語り継がれることになりそうである。

 2019年にラヴズオンリーユー(父ディープインパクト)の記録した2分22秒8のレースレコードにはわずかに及ばず、史上2位のタイムだが、今年のレース全体の前後半は「1分12秒0−1分11秒1」=2分23秒1。中間地点で先頭のライトクオンタム(父ディープインパクト)から約10馬身は離れた6番手にいたリバティアイランドの前半1200m通過は推定1分13秒7前後。するとあくまで推測だが後半の1200mは1分09秒4前後。

 この後半に見せたスピードとスタミナを結集した「1分09秒台前半」の記録は、レコードのラヴズオンリーユーはもちろん、史上3位となった2分23秒6のジェンティルドンナ、4位アーモンドアイの2分23秒8の後半1200mの数字を確実に上回る。

 陣営は、まず秋の秋華賞で牝馬3冠達成を目標にすると同時に、「来年は海外遠征も考えることになるでしょう」。未来の展望を掲げている。

 過去にオークス2400mを「2分22秒台−2分23秒台」で制し、タイム上位だったラヴズオンリーユー、ジェンティルドンナ、アーモンドアイの3頭は、みんな海外のビッグレースを勝っている。リバティアイランドも当然のように、さらに強い相手を求めて海外遠征に踏み出すだろう。パドックを歩くと、466キロの馬体重よりひと回りも、ふた回りも大きく見せる身体は、迫力にあふれていた。

 そのリバティアイランドをマークする位置にいた2番人気のハーパー(父ハーツクライ)が必死に伸びて2着。4コーナーでは手応えもう一歩。勝ち馬には離されてしまったが、2分24秒1(上がり34秒8)は例年の勝ち馬に相当する記録であり、順調に成長するなら、4歳、5歳になるとき、例年のオークス馬と同じようなランクになって不思議ない。

 3着に、勝ち馬と互角の上がり34秒1で突っ込んだのはドゥーラ(父ドゥラメンテ)。成長が止まったかのような成績が続いたが、前3戦のマイル戦は距離不足だった。1番人気で札幌2歳S1800mを制した牝馬らしい底力再現は見事だった。

 3番人気のコナコースト(父キタサンブラック)は、スタートで両脇の馬にぶつかる不利があまりにも痛かった。前半に本来のリズムを欠いたので、能力全開とならなかったのは残念だった。

 4番人気のゴールデンハインド(父ゴールドシップ)は前の4頭から離れた5番手で、ハナを切っているのと同じような展開になったが、「前に馬がいるとふわふわしていた」と菅原明良騎手が振り返ったように、終始スムーズな追走ではなかった。

2023年05月23日 00:30

ソールオリエンス
牡3歳
調教師:手塚貴久(美浦)
父:キタサンブラック
母:スキア
母の父:Motivator
ここに注目!
皐月賞は4コーナー17番手から豪快な追い込み勝ち。史上20頭目となる無敗の皐月賞馬に輝いた。何しろ末脚が強烈。東京・芝2400メートルに替わってさらに上のパフォーマンスを見せられそうだ。二冠目も手中に収めるか、楽しみだ。

タスティエーラ
牡3歳
調教師:堀宣行(美浦)
父:サトノクラウン
母:パルティトゥーラ
母の父:マンハッタンカフェ
ここに注目!
弥生賞ディープインパクト記念を快勝して臨んだ皐月賞は、勝ち馬の末脚に屈したとはいえ、一度は後続を突き放して見せ場十分の2着。地力はもちろん、あらためてセンスの高さがうかがえた。総合力を問われる大舞台で逆転を期す。

ファントムシーフ
牡3歳
調教師:西村真幸(栗東)
父:ハービンジャー
母:ルパン
母の父:Medaglia d'Oro
ここに注目!
皐月賞は最後にしぶとく脚を伸ばして3着を確保。前を捕らえるほどの勢いこそなかったが、東京替わりと距離延長でもっと走れそうな印象を受けた。実際、共同通信杯の勝ち馬。条件好転が巻き返しの強力な材料になりそうだ。

メタルスピード
牡3歳
調教師:斎藤誠(美浦)
父:シルバーステート
母:マイビビアーヌ
母の父:Shamardal
ここに注目!
4着だった皐月賞は、先に抜け出していたタスティエーラ(2着)を一度は捕らえようかという脚色。8枠17番スタートで終始外を回ったことを思えば、2400メートルをこなせるスタミナは示したと言えるだろう。皐月賞以上の結果も期待できる。

ショウナンバシット
牡3歳
調教師:須貝尚介(栗東)
父:シルバーステート
母:ギエム
母の父:Medaglia d'Oro
ここに注目!
5着だった皐月賞はインで我慢して、3、4コーナーも他馬が避けるインを一気に進出して直線へ。結果、外の馬に伸び負けたものの、タフな馬場コンディションを苦にしないパワーと根性は十分にうかがえた。持久力勝負になれば躍進のチャンスだ。

ドゥラエレーデ
牡3歳
調教師:池添学(栗東)
父:ドゥラメンテ
母:マルケッサ
母の父:オルフェーヴル
ここに注目!
昨年のホープフルSの勝ち馬。今年初戦のUAEダービー(G2・ダート1900メートル)は2着。それ以来となるローテーションが注目を集めるところだ。前述のホープフルSの4着馬が皐月賞3着のファントムシーフ。異例の臨戦でも好勝負の計算は立つ。

スキルヴィング
牡3歳
調教師:木村哲也(美浦)
父:キタサンブラック
母:ロスヴァイセ
母の父:シンボリクリスエス
ここに注目!
目下3連勝中。東京・芝2400メートルを2勝している経験で他馬をリードしているうえ、3連勝目となった青葉賞が余力残しに映る完勝だった。“青葉賞組はダービーを勝てない”。そのジンクスを破るにふさわしい一頭と言えるだろう。

サトノグランツ
牡3歳
調教師:友道康夫(栗東)
父:サトノダイヤモンド
母:チェリーコレクト
母の父:Oratorio
ここに注目!
京都新聞杯を勝って3連勝で日本ダービーへの切符をつかんだ。その京都新聞杯は0秒1差に5頭がひしめく大接戦。混戦を制した勝負根性と末脚は、本番でも大きな武器となるだろう。ここにきて一戦ごとに増えている馬体重も成長の証だ。

2023年05月22日 00:30

5月21日の東京11Rで行われた第84回オークス(3歳オープン、牝馬、GI、芝2400メートル、定量、18頭立て、1着賞金=1億5000万円)は、
川田将雅騎手の1番人気リバティアイランド(栗東・中内田充正厩舎)が優勝。まずまずのスタートから、道中は中団の馬群でしっかり折り合い、持ったまま直線を迎えると、他馬を寄せ付けず豪快に突き抜けて6馬身差の圧勝を決めた。昨年のスターズオンアースに続く、史上17頭目の牝馬クラシック2冠制覇を達成、GI3連勝で同世代の牝馬では敵なしとなった。
阪神JF、桜花賞、オークス制覇はブエナビスタ、アパパネ以来史上3頭目の快挙。
タイムは2分23秒1(良)。

6馬身差の2着にはハーパー(2番人気)、
さらにクビ差遅れた3着にドゥーラ(15番人気)が入った。
なお、桜花賞2着で3番人気のコナコーストは7着に敗れた。


オークスを勝ったリバティアイランドは、
父ドゥラメンテ、母ヤンキーローズ、母の父All Americanという血統。
北海道安平町・ノーザンファームの生産馬で、
馬主は(有)サンデーレーシング。
通算成績は5戦4勝。
重賞は2022年阪神JF(GI)、今年の桜花賞(GI)に次いで3勝目。
中内田充正調教師はオークス初勝利、川田将雅騎手は12年ジェンティルドンナに次いで2勝目。

2023年05月21日 00:30

リバティアイランド筆頭も伏兵に注意

 桜花賞を驚異的な切れで勝ったリバティアイランド(父ドゥラメンテ)が圧倒的な支持を受けるオークス。「これまでの4戦はすべて1600m。不可能を可能にした激闘のあと…」などの心配はあっても、まず8割方大丈夫だろう。信頼性は高い。

 ただ、波乱の歴史があるオークスで、桜花賞を勝ち、オークスで1番人気になった馬はグレード制導入後【7-4-2-7】。好走率は高いが、必ずしも勝率は高くないという記録もある。リバティアイランドを候補の筆頭としつつ、快走がありそうな伏兵に注意したい。

 一連の重賞路線で好時計を演出してきた快速の逃げタイプは、2400mを嫌ってみんな回避し、全体のペースは速くならない可能性がある。行くはずのゴールデンハインドの逃げは侮れない。レース史上2位の1分58秒9で逃げ切ったフローラS2000mは、前後半「60秒8-58秒1」。単騎スローの展開に恵まれたのは確かだが、あの流れは全体のタイムが速くなる形ではない。それを後半「58秒1-34秒1-11秒6」でまとめて好時計にしたのは、父ゴールドシップ譲りのスタミナと考えることはできる。

 ゴールドシップ産駒は、2021年のオークス馬ユーバーレーベンを筆頭に、ウインキートス(目黒記念)、ウインマイティー(2020年のオークス3着)など、ほとんどが長距離タイプ。時計の速いレースは得意ではない。だが、ゴールデンハインド(母の父シャマーダルは2005年の仏ダービー2100mを逃げ切り勝ち)は、スタミナだけでなく時計勝負のレースにも対応できた。

 牝馬クラシックは、いつの時代も時流に合わせた活躍馬を送ってきた。ヒップホップソウルの父キタサンブラックは、候補コナコースト、伏兵ラヴェルの父でもあり、イクイノックス(GI3勝)、ダービー候補ソールオリエンス(皐月賞馬)、スキルヴィング(青葉賞馬)の父でもある。いま、最も勢いのある種牡馬キタサンブラック産駒は軽視できない。

 時代により控除率はだいぶ異なるが、オークスで現在の単勝「160円」相当より高い支持を受けた馬は史上12頭いて【7-4-0-1】。まず凡走しないが、ダンスインザムード(ヒップホップソウルの祖母)が4着だった2004年、オークスではめったにないダイワエルシエーロの逃げ切り(2角過ぎから先頭)が決まっている。

2023年05月20日 16:12

5月20日の京都11Rで行われた第30回平安ステークス(4歳以上オープン、別定、G掘▲寸隠坑娃哀瓠璽肇襦■隠尭立て、1着賞金=3800万円)は、
川田将雅騎手の1番人気グロリアムンディ(牡5歳、栗東・大久保龍志厩舎)が好スタートから道中は3、4番手を追走し、早めに逃げたロードヴァレンチに並びかけ、抜け出すとそのまま押し切った。
3月のダイオライト記念に続く重賞連勝で、再びG祇鐇へ弾みのつく勝利となった。
タイムは1分59秒8(稍重)。

2馬身半差の2着には、中団馬群追走から直線で脚を伸ばした2番人気のハギノアレグリアス、
さらに1馬身遅れた3着に3番人気のヴァンヤールが入り、人気馬が上位を独占した。
なお、武豊騎手で59キロを背負った4番人気のノットゥルノは9着に敗れた。


平安Sを勝ったグロリアムンディは、
父キングカメハメハ、母ベットーレ、母の父Blu Air Forceという血統。
北海道安平町・ノーザンファームの生産馬で、
馬主は吉田和美氏。
通算成績は17戦7勝(うち地方1戦1勝)。
重賞は今年のダイオライト記念(Jpn供砲房,い韮仮〔棔
大久保龍志調教師は2012年ヒラボクキング、19年チュウワウィザードに次いで平安Sは3勝目、
川田将雅騎手は11年ダイシンオレンジ、17年グレイトパール、19年チュウワウィザードに次いで4勝目。

最近10年間の勝ち馬は、9頭までが「4-5」歳馬

 3月の「マーチS」、4月の「アンタレスS」あたりまでは、ダート重賞路線はベテラン6歳以上馬の好走が少しも珍しくなかったが、まもなく2歳戦が始まる時期とあって、世代交代が進んでいる。

 まだまだ能力減を見せていないベテランを侮ってはいけないが、このレースの最近10年間の勝ち馬は、9頭までが「4-5」歳馬によって占められている。

 改修期間があったので、大半の馬に「京都ダート」の実績がないことと、パワーの必要な交流重賞の好走馬が多い点がポイント。負担重量も考えると波乱もありえる。

 5歳ヴァンヤール(父タートルボウル)は3歳夏まで未勝利で、公営で2勝してJRAに再入厩したやや遅咲きタイプ。でも、再転入後にしだいに本物になり、3走前のスタートでの落馬を別にすると、目下オープンで「2、2、2」着。

 前回は1800mを1分49秒6の自己最高タイムで乗り切り、現在5連勝中の注目馬プロミストウォリアを半馬身まで追い詰めている。ダート1800mの自身の走破時計を5戦連続して短縮しているから、目下の充実は本物だろう。時計の速くなりがちな京都のダートは合うはずだ。

 人気のグロリアムンディも5歳馬。強敵の筆頭。好調続くハギノアレグリアス、前回、京都のダート1800mで勝った4歳タイセイドレフォン、ダート1900mでも勝っている5歳メイショウフンジンがこれに続く。右回り巧者でも4歳ノットゥルノはいきなりの59キロが心配なので押さえにしたい。

2023年05月19日 19:55

今週は3歳牝馬クラシック第2弾オークス。

過去10年、1番人気馬は(5212)と、連対率70パーセント。

比較的安定した成績を残している。

他に2番人気が1勝、3番人気が3勝をあげ、上位人気馬で合わせて9勝。

勝ち馬は上位人気から。

中心を担うのは7勝をあげる桜花賞組で、

他路線からは、忘れな草賞の勝ち馬が2勝、フローラS3着馬が1勝。
時計上は前走時計上位馬が中心。

平均時計の上位馬や過去の時計上位馬も差なく好走している。


今年の時計上位は、リバティアイランド、コナコースト、ペリファーニア、ハーパー、ドゥアイズなど。桜花賞の上位馬たちの時計が上位で、中心勢力としての信頼性は高そう。

断然の中心となるのはリバティアイランド。リバティアイランドは新馬勝ち、アルテミスS2着の後、阪神JF、桜花賞を勝ってG1を連勝。

2戦ともに、その時点での世代牝馬のトップの時計だった。

衝撃的だったのが、後方から驚異的な末脚をみせた桜花賞の勝利。リバティアイランドはスタートから行く気をみせず、後方3番手から。レースはゆるみないペースで進み、直線、コナコーストとペリファーニアの2頭が他の馬たちを引き離しにかかったが、後方から大外一気の差し脚で飛んできたのがリバティアイランド。前を行く2頭との差を見る見るうちに詰め、ゴールでは4分の3馬身差をつける鮮やかな差し切り勝ちだった。リバティアイランドの上りは32秒9。

次元の違う末脚にも脅かされたが、リバティアイランドの時計も、その時点での牡馬を含む現3歳馬世代のトップだった。

ここまでマイル戦を4戦して、2400の距離は初挑戦。一気の距離延長に課題がないわけではないが、どの馬にとっても2400の距離は初距離であり、長く使える差し脚があるリバティアイランドにとっては、距離の不安はどの馬よりも少ないはず。

秋の秋華賞での勝利も視野に、名牝の仲間入りも間違いない逸材と思われ、このオークスも通過点に過ぎないのではないか。

ここは相手探し。

中心は桜花賞の上位馬コナコースト、ペリファーニア、ハーパー、ドゥアイズ、シンリョクカなど。

他路線からはフローラSの勝ち馬ゴールデンハインド、フラワーCの勝ち馬エミューなど。

楽なペースではなかった桜花賞を、2番手で先行して2着に粘ったコナコーストを最上位に評価したい。


ダート重賞・平安Sは久々、京都に戻ってきた。

今年の時計上位は、ハギノアレグリアス、ヴァンヤール、テリオスベル、カフジオクタゴン、グロリアムンディ、メイショウカズサ、ノットゥルノなど。

安定した時計で、ハギノアレグリアスに期待。中央ではまだ重賞制覇はないが、前走、公営の名古屋大賞典をアタマ差で初重賞制覇を果たした。2走前、中京の東海Sは1番人気に支持され、直線、中団から差し脚を伸ばして、逃げる勝ち馬プロミストウォリアに迫ったものの、2馬身ほど届かなかった。ただ、直線、落馬したカラ馬に絡まれ続けた状況を考えれば、上出来の内容だった。

勝ち馬プロミストウォリアは次走も逃げて重賞を連勝しており、その比較からも、ハギノアレグリアスに能力の不足はないはず。

相手はヴァンヤール、グロリアムンディ、カフジオクタゴンなど。



2023年05月18日 14:23

5月21日に東京競馬場で行われる、オークス(3歳・牝・GI・芝2400m・1着賞金1億5000万円)の枠順が18日確定しました。

桜花賞を上がり3ハロン32.9秒の末脚で制し牝馬2冠に挑むリバティアイランド(牝3、栗東・中内田充正厩舎)は3枠5番からのスタートとなりました。

また、桜花賞2着のコナコースト(牝3、栗東・清水久詞厩舎)は5枠9番、
クイーンSの勝ち馬で桜花賞4着のハーパー(牝3、栗東・友道康夫厩舎)は6枠12番に入りました。
桜花賞3着のペリファーニア(牝3、美浦・鹿戸雄一厩舎)は7枠14番、
フローラS2着のソーダズリング(牝3、栗東・音無秀孝厩舎)は5枠10番、
2戦2勝でここに挑む
ミッキーゴージャス(牝3、栗東・安田隆行厩舎)は6枠11番となっております。
発走は15時40分。
枠順は以下の通りです。


 ( )内は性齢、騎手・調教師

1-1 ラヴェル(牝3、坂井瑠星矢作芳人)
1-2 ライトクオンタム(牝3、田辺裕信武幸四郎)
2-3 キタウイング(牝3、杉原誠人小島茂之)
2-4 キミノナハマリア(牝3、三浦皇成千田輝彦)
3-5 リバティアイランド(牝3、川田将雅中内田充正)
3-6 ゴールデンハインド(牝3、菅原明良武市康男)
4-7 ヒップホップソウル(牝3、津村明秀木村哲也)
4-8 レミージュ(牝3、荻野極松永幹夫)
5-9 コナコースト(牝3、D.レーン清水久詞)
5-10 ソーダズリング(牝3、武豊音無秀孝)
6-11 ミッキーゴージャス(牝3、戸崎圭太安田隆行)
6-12 ハーパー(牝3、C.ルメール友道康夫)
7-13 ドゥーラ(牝3、斎藤新高橋康之)
7-14 ペリファーニア(牝3、横山武史鹿戸雄一)
7-15 エミュー(牝3、M.デムーロ和田正一郎)
8-16 ドゥアイズ(牝3、吉田隼人庄野靖志)
8-17 シンリョクカ(牝3、吉田豊竹内正洋)
8-18 イングランドアイズ(牝3、横山和生安田翔伍)

※出馬表は主催者発表のものと照合してください。

5月21日(日曜)

第84回オークス(G機謀豕競馬場・芝2,400メートル
磨きあげた美がきらめく、次代に夢を繋ぐ女王。

ハギノアレグリアス
牡6歳
調教師:四位洋文(栗東)
父:キズナ
母:タニノカリス
母の父:ジェネラス
ここに注目!
長い休養を経験していることもあり、適度に間隔を空けての出走となっているが、早めに栗東トレーニング・センターに帰厩して坂路で乗り込むパターンが定着。今回は1週前に坂路で好時計をマークしている。好仕上がりで出走できそうだ。

ノットゥルノ
牡4歳
調教師:音無秀孝(栗東)
父:ハーツクライ
母:シェイクズセレナーデ
母の父:Unbridled's Song
ここに注目!
地方交流重賞を走ることが多く、右回りのJRA重賞は今回が初めての経験。とはいえ、阪神のダート戦では2戦2勝のパーフェクトで、メンバー中最速の推定上がり3ハロンタイムもマークしていた。初の京都だが、適性は高いのかもしれない。

ヴァンヤール
牡5歳
調教師:庄野靖志(栗東)
父:タートルボウル
母:ブライトエルフ
母の父:ブライアンズタイム
ここに注目!
以前は勝負どころでズブさを見せるようなところがあった馬だが、現在は手応えを残したまま直線を迎えられるまでに成長。地力強化は明らかだ。初めて挑む京都コースも、問題なくこなせるだろう。

タイセイドレフォン
牡4歳
調教師:西村真幸(栗東)
父:ドレフォン
母:デイトユアドリーム
母の父:トワイニング
ここに注目!
京都コースの経験に乏しい馬が多い今回の一戦。前走でコースを経験し、結果を残していることは強みになるだろう。太め残りの馬体が絞れ、前々走よりもすっきりと見せていた前走時のシルエットを維持したい。

グロリアムンディ
牡5歳
調教師:大久保龍志(栗東)
父:キングカメハメハ
母:ベットーレ
母の父:Blu Air Force
ここに注目!
栗東CWコースでのラスト1ハロンタイムが11秒台後半だった前走時と違い、今回は1週前追い切りで同11秒4をマーク。状態面が変わってきた印象を受ける。スピードを求められる京都コースに対応できるかどうかがポイントだ。

メイショウフンジン
牡5歳
調教師:西園正都(栗東)
父:ホッコータルマエ
母:シニスタークイーン
母の父:シニスターミニスター
ここに注目!
派手な勝ち方はしないが、他馬と馬体を併せてからがしぶといタイプ。そのような形に持ち込めるかどうかが最大のポイントで、今回もスタートから手綱を押していく形になりそうだ。最初のコーナーまでに思うような位置を取りたい。

カフジオクタゴン
牡4歳
調教師:矢作芳人(栗東)
父:モーリス
母:メジロマリアン
母の父:メジロベイリー
ここに注目!
550キログラム前後の馬格を誇り、見た目もパワータイプだが、重賞勝ちはほぼ平坦の新潟コース。直線が平坦の京都はプラス材料だろう。近2走は脚抜きのいい馬場状態に泣いた印象もあっただけに、良馬場での出走がかなえば巻き返しがあっていい。

ロードヴァレンチ
せん4歳
調教師:中舘英二(美浦)
父:エスポワールシチー
母:アンダルシア
母の父:アルカセット
ここに注目!
スタートセンスが抜群で、そこからの加速も速い。栗毛の父エスポワールシチーに似た見た目ではないが、そのレースぶりとスピードは父に似たものがある。直線が平坦の京都コースは適性が高そうだ。

2023年05月17日 00:30

リバティアイランド
牝3歳
調教師:中内田充正(栗東)
父:ドゥラメンテ
母:ヤンキーローズ
母の父:All American
ここに注目!
母はオーストラリアのG1で2勝を挙げたヤンキーローズ。本馬は単勝オッズ1.6倍の1番人気に推された桜花賞を制し、堂々と樫の舞台に登場する。同世代の絶対的中心として、自信を胸に戦う。

ペリファーニア
牝3歳
調教師:鹿戸雄一(美浦)
父:モーリス
母:ケイティーズハート
母の父:ハーツクライ
ここに注目!
半兄が2021年皐月賞、天皇賞(秋)、有馬記念を制したエフフォーリア(父エピファネイア)という良血馬。本馬は良化の余地を残しながらも、桜花賞で3着とポテンシャルの高さを示した。前走からの上積みで逆転を目指す。

コナコースト
牝3歳
調教師:清水久詞(栗東)
父:キタサンブラック
母:コナブリュワーズ
母の父:キングカメハメハ
ここに注目!
前走・桜花賞は器用な立ち回りで2着に好走。チューリップ賞(2着)に続き、レースセンスの高さが光った。父は今年の皐月賞馬ソールオリエンスと同じキタサンブラック。昨年から止まらない同産駒の勢いが怖い。

ゴールデンハインド
牝3歳
調教師:武市康男(美浦)
父:ゴールドシップ
母:オレゴンレディ
母の父:Shamardal
ここに注目!
母はアメリカのG3勝ち馬オレゴンレディ。本馬は前走・フローラSを鮮やかに逃げ切り、オークスの優先出走権をゲットした。父ゴールドシップ譲りのスタミナで3歳牝馬戦線の勢力図を変えられるのか、注目だ。

ハーパー
牝3歳
調教師:友道康夫(栗東)
父:ハーツクライ
母:セレスタ
母の父:Jump Start
ここに注目!
母がアルゼンチンの2歳G1を優勝したセレスタという良血馬。本馬は3番人気の前走・桜花賞で4着に頑張り、クイーンC勝ちの地力をあらためて示した。東京コースで反撃を誓う。

ドゥアイズ
牝3歳
調教師:庄野靖志(栗東)
父:ルーラーシップ
母:ローズマンブリッジ
母の父:ディープインパクト
ここに注目!
ここまで札幌2歳S2着、阪神ジュベナイルフィリーズ3着、クイーンC2着の成績を残す堅実派。前走・桜花賞でも5着に踏ん張った。血統的に距離延長に大きな不安はなく、ここでも軽視はできない。

ソーダズリング
牝3歳
調教師:音無秀孝(栗東)
父:ハーツクライ
母:ソーマジック
母の父:シンボリクリスエス
ここに注目!
きょうだいに2頭の重賞勝ち馬がいる良質な母系の出身。1番人気の前走・フローラSは2着だったが、初挑戦の重賞でも自身の走りは通用した。距離延長は歓迎の血統。1強ムードに風穴を開ける実力派の新興勢力だ。

ライトクオンタム
牝3歳
調教師:武幸四郎(栗東)
父:ディープインパクト
母:イルミナント
母の父:Quality Road
ここに注目!
母がアメリカのG1勝ち馬イルミナントという良血馬。本馬は、メンバー中唯一の牝馬として出走した2走前・シンザン記念を優勝しており、実力は確かだ。中団から伸び切れなかった桜花賞(8着)からの反撃に注目したい。

2023年05月16日 06:49

一直線に内を狙ったのが大正解だった

 レース直前に波乱を予感させるかのような豪雨があったが、結果は昨年の「安田記念」を1分32秒2で差し切ったソングライン(父キズナ)が、まったく同じ1分32秒2で差し切り勝ちを決めた。昨年の「ヴィクトリアマイル」を1分32秒2で制していたソダシ(父クロフネ)がアタマ差同タイムの1分32秒2で2着。東京コースのGIのマイル戦を勝っていた2頭の1着、2着だった。

 もちろん、雨の影響は少なからずあったが、レース全体の流れは「前半46秒2–(1000m通過58秒5)-後半46秒0」=1分32秒2。雨で全体に少し時計を要したものの、かえってバランスの取れた流れになっていた。

 勝ったソングラインはサウジアラビアで凡走した後の一戦だったため少し評価が下がっていたが、中間の入念な調整で立て直しに成功。スタート直後はもまれたが、インを嫌う馬が多かったため、途中から好位の人気馬スターズオンアース(父ドゥラメンテ)をマークして進める絶好のポジション。直線もインの馬にはスペースがあったため、そのまま一直線に内を狙ったのが大正解だった。体調がキープできれば、昨年と同じように安田記念に向かって不思議ない。

 2着ソダシはもまれない外枠がプラスだった。スタートして間もなく内に寄って過怠金を課せられているが、挟まれた形のナミュール(父ハービンジャー)の受けた不利は大きかったものの、実際には外に回ろうと動いていた馬もいたので、ソダシ(D.レーン騎手)が著しく内斜行したものではない印象もある。

 残り400m地点で手応え十分に先頭に立ち、最後の2ハロンを「11秒0-11秒4」でまとめているから、力を出し切ったとはいえるが、もしレーン騎手が2度目の騎乗だったら、もっと早くスパートして並ばれる形を避けたのではないか、とする見方もあった。陣営は予定通り、安田記念に出走を表明している。

 3着にとどまったスターズオンアースは、残り400m標を過ぎてソダシを射程内に入れると、まだ手ごたえがあったのだろう、内寄りの馬場を嫌ってソダシの外に回っている。だが、内を衝いたソングラインほどは伸びず、ソダシも捕えられなかった。雨の馬場を気にしたところもあるが、これでマイル戦【1-2-1-0】。総合力で対応はできているが、本質はマイラーではないといえる。ルメール騎手のコメントも距離適性についてで「ベストは2000-2400m級」だった。

 前半は後方にいた15番人気の伏兵ディヴィーナ(父モーリス)が、上がり最速の33秒1で猛追し勝ち馬から0秒2差の4着。オープンに出世して以降、重賞ではいいところがなかったが、さすが2013年、2014年のヴィクトリアマイルを「1分32秒4、1分32秒3」で連覇したヴィルシーナ産駒。同馬の今回は1分32秒4だった。

 2番人気で7着にとどまったナミュールは、ひと回り成長して452キロの好馬体になっていたが、牝馬だけにスタート直後に両脇から挟まれてリズムを崩したのが痛かった。残念な結果が続くが、まだ通算10戦の4歳馬。やがてGI勝利のチャンスが訪れるだろう。

2023年05月15日 00:30

5月14日の東京11Rで行われた第18回ヴィクトリアマイル(4歳以上オープン、GI、芝1600メートル、牝馬、定量、16頭立て、1着賞金=1億3000万円)は、
戸崎圭太騎手の4番人気ソングライン(5歳、美浦・林徹厩舎)が道中は中団を追走すると、直線では内から抜け出し、先に抜け出したソダシをゴール前捕らえて優勝。
昨年の安田記念を制すなど3勝を挙げている得意の東京芝マイル戦で、再び輝きを放ち2つ目のGIタイトルを手にした。
タイムは1分32秒2(良)。

アタマ差の2着には昨年の覇者ソダシ(3番人気)、
さらに3/4馬身遅れた3着に1番人気のスターズオンアースが入った。

◆戸崎圭太騎手(1着 ソングライン)「人気馬が前にいましたので、それを見る形で行けました。しっかり反応して伸びてくれました。スタートはうまく決まって、位置取りは思ったより後ろになりましたし、馬場も外を走りたかったのですが、流れで内に入り込んでしまいまして…。馬は馬場が緩くてもしっかり走ってくれました。外が狙いだったのですが、馬場もこなしてる感じでしたし、手応えもあったので、馬を信じて内を選択しました。この馬は安田記念も勝って高い能力を持っていますし、1着を獲れたことを嬉しく思います。今後もソングラインに期待したいと思います」


ヴィクトリアMを勝ったソングラインは、
父キズナ、母ルミナスパレード、母の父シンボリクリスエスという血統。
北海道安平町・ノーザンファームの生産馬で、
馬主は(有)サンデーレーシング。
通算成績は14戦6勝(うち海外2戦1勝)。
重賞は2021年富士S(G供法■横嫁1351ターフスプリント(G掘▲汽Ε献▲薀咼◆法安田記念(GI)に次いで4勝目。林徹調教師はヴィクトリアM初勝利、
戸崎圭太騎手は15・16年ストレイトガールに次いで3勝目。

2023年05月14日 00:30

東京マイルへの適性に注目
 先週に続き今週も雨の影響を受ける公算大。金曜日から激しく降ったり止んだりの天候なので、メインの時間の馬場状態は読めないが、先週のように雨が続いていると、ペース以上に外に回った馬の方が有利なコンディションだろう。

 総合力勝負の東京1600mのGIなので、スターズオンアースのような実績上位馬が有利なのは間違いない。ただ、過去17回、渋馬場で行われたのは3回。その勝ち馬は「2、6、8」番人気だった。難しい結果が生じる。

 馬場状態が微妙なので、同じマイルのエースでも、左回りでワンターンの東京1600mこそベストの馬の快走例が多い点に注目したい。過去17回、2回以上馬券に絡んだリピーターが7頭(連勝馬は2頭)も存在する。

 昨年の勝ち馬ソダシはこの枠なら自由に動けるはずだ。もともと東京の芝1600mでは枠順の有利不利はないが、渋馬場で、もまれる危険がない外枠なら、同じ先行型の動きを見られる。昨年は好位のインで慎重に控えたが、この枠順で渋馬場ならレーン騎手は昨年より強気な早めのスパートに出る可能性がある。マイルなら簡単には失速しない。

 東京ダートをこなしたからといって渋馬場の巧拙はなんともいえないが、同じ白毛一族でイトコのハヤヤッコ(父キングカメハメハ、母の父クロフネ)は重の函館記念を勝った渋馬場巧者。ソダシは父クロフネ、母の父キングカメハメハ。下手ではないと思える。

 東京の1600mこそベストに近いという視点で、昨年の安田記念を制しているソングラインは当然、有力。前走の東京新聞杯を好内容で2着しているナミュールも強気になれる。

 東京芝2戦2勝、マイル2戦2勝のララクリスティーヌも浮上する。人気薄の伏兵で侮れないのは、渋馬場の内枠は厳しいが、デキ上々のアンドヴァラナウトか。

2023年05月13日 16:28

5月13日の東京11Rで行われた第68回京王杯スプリングカップ(4歳以上オープン、別定、G供⊆韮隠苅娃哀瓠璽肇襦■隠呼立て、1着賞金=5900万円)は、
横山和生騎手の2番人気レッドモンレーヴ(牡4歳、美浦・蛯名正義厩舎)が前走で出遅れたスタートをきっちり決めると、道中は中団の後方を追走。直線では外から末脚を伸ばして、鮮やかに差し切り重賞初制覇を決めた。
安田記念(6月4日、東京、GI、芝1600メートル)への優先出走権を獲得、
開業2年目の蛯名正義調教師は、9回目の挑戦でJRA重賞初勝利となった。
タイムは1分20秒3(良)。

半馬身差の2着にはウインマーベル(7番人気)、
さらにクビ差遅れた3着にダディーズビビッド(6番人気)が入った。
なお、1番人気のダノンスコーピオンは11着に敗れた。


◆横山和生騎手(1着 レッドモンレーヴ)「(蛯名正調教師は重賞初制覇で)先輩(ジョッキー)としてすごくお世話になったので、少しでも恩返しができてうれしく思います。調教でコンタクトを取らせてもらって素晴らしい馬だと思ったので、純粋に馬のためにも勝ちたいと思っていました。ゲートでは難しいところを見せましたが、力を信じて(前に)目標がたくさんいると切り替えました。直線は見ての通りですね。僕は馬を邪魔しないようにリードできたと思います。(安田記念は)メンバーのレベルが上がりますが、素晴らしい馬なので頑張ってくれると思います」

京王杯SCを勝ったレッドモンレーヴは、
父ロードカナロア、母ラストグルーヴ、母の父ディープインパクトという血統。
北海道安平町・ノーザンファームの生産馬で、
馬主は(株)東京ホースレーシング。
通算成績は9戦5勝。重賞は初勝利。
蛯名正義調教師、横山和生騎手ともに京王杯SCは初勝利。

馬場状態も微妙で、フルゲートの大接戦必至

 京王杯SCはそれほど波乱の重賞ではないが、フルゲート18頭立ての年は難しい結果が多く、なぜか不利と思われる外枠の馬が快走してきた歴史がある。

 5歳牝馬アヴェラーレ(父ドゥラメンテ)は、まだ3勝クラスを勝ったばかり。日曜のヴィクトリアマイルにもダブル登録があったが、予定騎手と、相手関係も考慮してこちらに回ってきた。格上がりでいきなりGIIの別定戦はいかにも不利。ただし、東京芝の1400mに限れば【2-1-0-1】。距離はベストだ。ルメール騎手とのコンビで全4勝中の3勝を記録してもいる。

 外国産馬の母アルビアーノは2015年のNHKマイルCを2着し、秋には1400mのGIIスワンSを制している。その半妹コヴフェフェは米の3歳牝馬チャンピオン。米牝馬チャンピオンスプリンターでもあった、3代母の全妹になるヤマニンパラダイスは現在の阪神JFを勝ち、5歳時にはこの京王杯SCを小差の3着馬。

 4代母アルセアは北米のG1を3勝。牡馬相手のアーカンソーダービーを制し、ケンタッキーダービーにも挑戦した。

 アヴェラーレは前回、重馬場を上がり最速で勝った牝系の伝えるパワーがあると同時に、またまた対戦するレッドモンレーヴとは3走前の秋色Sではハナ差同タイム1分32秒0の3着で、上がり33秒3は上回っていた。

 馬場状態も微妙で、フルゲートの大接戦必至だが、目下のデキは上々。最近は出遅れグセも解消している。別定とはいえ55キロの負担重量なら差はない。

2023年05月12日 09:15

 14日に東京競馬場で行われる、第18回ヴィクトリアマイル(4歳上・牝・GI・芝1600m・1着賞金1億3000万円)の枠順が12日確定しました。

昨年の牝馬二冠馬スターズオンアース(牝4、美浦・高柳瑞樹厩舎)は1枠2番からのスタートとなりました。

また、史上3頭目の連覇を狙うソダシ(牝5、栗東・須貝尚介厩舎)は8枠16番、
昨年の
オークス3着馬ナミュール(牝4、栗東・高野友和厩舎)は6枠11番に入りました。

昨年の安田記念勝ち馬ソングライン(牝5、美浦・林徹厩舎)は3枠6番、
高松宮記念で2着だったナムラクレア(牝4、栗東・長谷川浩大厩舎)は6枠12番、
昨年の
秋華賞スタニングローズ(牝4、栗東・高野友和厩舎)は3枠5番となっております。
発走は15時40分。
枠順は以下の通りです。


 ( )内は性齢、騎手・調教師

1-1 ロータスランド(牝6、横山典弘辻野泰之)
1-2 スターズオンアース(牝4、C.ルメール高柳瑞樹)
2-3 サウンドビバーチェ(牝4、松山弘平高柳大輔)
2-4 アンドヴァラナウト(牝5、吉田隼人池添学)
3-5 スタニングローズ(牝4、坂井瑠星高野友和)
3-6 ソングライン(牝5、戸崎圭太林徹)
4-7 イズジョーノキセキ(牝6、岩田康誠石坂公一)
4-8 ララクリスティーヌ(牝5、菅原明良斉藤崇史)
5-9 クリノプレミアム(牝6、松岡正海伊藤伸一)
5-10 サブライムアンセム(牝4、三浦皇成藤原英昭)
6-11 ナミュール(牝4、横山武史高野友和)
6-12 ナムラクレア(牝4、浜中俊長谷川浩大)
7-13 ディヴィーナ(牝5、M.デムーロ友道康夫)
7-14 ステラリア(牝5、団野大成斉藤崇史)
8-15 ルージュスティリア(牝4、川田将雅藤原英昭)
8-16 ソダシ(牝5、D.レーン須貝尚介)

※出馬表は主催者発表のものと照合してください。

ダノンスコーピオン
牡4歳
調教師:安田隆行(栗東)
父:ロードカナロア
母:レキシールー
母の父:Sligo Bay
ここに注目!
昨年のNHKマイルC勝ち馬。近2戦はG気之覯未鮖弔擦討い覆い、3走前の富士Sは好時計での3着。もっと走れていいはずの実力馬だ。しっかりと立て直して挑む初の1400メートル。成長と真価を問う一戦になる。

ウインマーベル
牡4歳
調教師:深山雅史(美浦)
父:アイルハヴアナザー
母:コスモマーベラス
母の父:フジキセキ
ここに注目!
シルクロードS7着、高松宮記念10着と今年2戦は不本意な成績になっているが、昨年のスプリンターズSではクビ差の2着に好走。国内トップクラスのスプリンターと言えるはずだ。芝1400メートルは、昨年の橘S(リステッド・中京)を勝った距離。巻き返しを期す。

レッドモンレーヴ
牡4歳
調教師:蛯名正義(美浦)
父:ロードカナロア
母:ラストグルーヴ
母の父:ディープインパクト
ここに注目!
ダービー卿チャレンジTは枠内駐立不良もあって出遅れ。後方からの競馬を余儀なくされ、7着まで押し上げるのが精一杯だったが、上がり3ハロン33秒0(推定)という驚異的な末脚を見せた。1400メートルは初めてでも、東京は歓迎。大きな躍進が見込める。

ゾンニッヒ
牡5歳
調教師:池江泰寿(栗東)
父:ラブリーデイ
母:エンドレスノット
母の父:ディープインパクト
ここに注目!
前走のダービー卿チャレンジT3着など、オープンクラスでも勝利近しを思わせる近況。東京は3勝クラス・秋色S(芝1600メートル)で5着があるのみ。芝1400メートルも未経験だが、何しろ抜群のレースセンスの持ち主。この条件でも好勝負が可能だろう。

ピクシーナイト
牡5歳
調教師:音無秀孝(栗東)
父:モーリス
母:ピクシーホロウ
母の父:キングヘイロー
ここに注目!
一昨年のスプリンターズS勝ち馬。続く香港スプリント(G1・芝1200メートル)は競走中止となり、骨折のため休養へ。前走の高松宮記念(13着)は、それ以来約1年3か月ぶりの実戦だった。一度使っての良化度がポイントになる。

ラウダシオン
牡6歳
調教師:斉藤崇史(栗東)
父:リアルインパクト
母:アンティフォナ
母の父:Songandaprayer
ここに注目!
一昨年の本レース勝ち馬。昨年も勝ち馬に0秒3差の5着と力走を見せた。ここ2戦は海外での競馬で力を出せなかったが、3走前の阪神Cでは0秒1差の3着。復調の兆しは示していた。好相性の本レースで復活なるか、注目だ。

トゥラヴェスーラ
牡8歳
調教師:高橋康之(栗東)
父:ドリームジャーニー
母:ジャジャマーチャン
母の父:アドマイヤコジーン
ここに注目!
一昨年の本レースがラウダシオンとクビ差の2着。当条件に適性を示しているうえ、今年初戦の高松宮記念では3着と、8歳の年齢を感じさせない走りを見せている。再上昇を示して臨む良績のある舞台。軽視はできない。

アヴェラーレ
牝5歳
調教師:木村哲也(美浦)
父:ドゥラメンテ
母:アルビアーノ
母の父:Harlan's Holiday
ここに注目!
前走を好内容で勝ってオープンクラス入り。一気の相手強化となるが、3走前の3勝クラス・秋色S(東京・芝1600メートル)では、勝ち馬と同タイムの3着(2着がレッドモンレーヴ)。走破時計自体も重賞級の優秀さだった。本舞台で2勝の実績からも、即通用していい。

2023年05月11日 12:28

5月14日(日曜)

第18回ヴィクトリアマイル(G機謀豕競馬場・芝1,600メートル
完成された美しさに喝采を送る才女の春舞台。

スターズオンアース
牝4歳
調教師:高柳瑞樹(美浦)
父:ドゥラメンテ
母:サザンスターズ
母の父:Smart Strike
ここに注目!
桜花賞、オークスを制した昨年の二冠牝馬。秋華賞(3着)以来、約5か月半の休み明けとなった前走の大阪杯では、牡馬相手にハナ差の2着に入った。今季2戦目で状態面の上積みがあり、主役の座は譲れない。

ソダシ
牝5歳
調教師:須貝尚介(栗東)
父:クロフネ
母:ブチコ
母の父:キングカメハメハ
ここに注目!
昨年のヴィクトリアマイルで、阪神ジュベナイルフィリーズ、桜花賞に続くG3勝目をマークした。今回は約6か月の休み明けになるが、3月中旬から時計を出し始めて調教量は豊富。力を出せる態勢は整っている。

ナミュール
牝4歳
調教師:高野友和(栗東)
父:ハービンジャー
母:サンブルエミューズ
母の父:ダイワメジャー
ここに注目!
これまで2か月以上の休み明けでは、1勝クラス・赤松賞(東京・芝1600メートル)1着、チューリップ賞1着、秋華賞2着、東京新聞杯2着と好成績を収めており、今回の3か月ほど空けたローテーションも狙い通り。6度目のG議戦で、念願のビッグタイトル獲得を狙う。

ソングライン
牝5歳
調教師:林徹(美浦)
父:キズナ
母:ルミナスパレード
母の父:シンボリクリスエス
ここに注目!
昨年の安田記念では、シュネルマイスター以下を退けてビッグタイトルを獲得。1351ターフスプリント(G3・サウジアラビア・芝1351メートル)からヴィクトリアマイルのローテーションは昨年と同様だが、今年は大敗後だけに中間の気配が鍵になりそうだ。

スタニングローズ
牝4歳
調教師:高野友和(栗東)
父:キングカメハメハ
母:ローザブランカ
母の父:クロフネ
ここに注目!
昨年のオークスでスターズオンアースの2着に入り、秋華賞でG汽織ぅ肇襪魍容世靴拭昨年2月以来の1600メートル戦になるが、距離短縮がプラスに働けば、これまで以上のパフォーマンスを発揮できるだろう。

メイケイエール
牝5歳
調教師:武英智(栗東)
父:ミッキーアイル
母:シロインジャー
母の父:ハービンジャー
ここに注目!
気性の激しさがありながら、昨秋のセントウルSなどこれまで重賞6勝を挙げる個性派。2021年桜花賞(18着)以来の1600メートル戦となるが、キャリアを積んで常識にかかってきた今なら、距離延長も問題なさそうだ。

ナムラクレア
牝4歳
調教師:長谷川浩大(栗東)
父:ミッキーアイル
母:サンクイーン
母の父:Storm Cat
ここに注目!
小倉2歳Sを皮切りに芝1200メートルで重賞3勝を挙げ、前走の高松宮記念では0秒1差の2着に好走した現役屈指のスプリンター。昨年の桜花賞で3着の実績があるように1600メートルも守備範囲で、有力候補に挙げられる。

ララクリスティーヌ
牝5歳
調教師:斉藤崇史(栗東)
父:ミッキーアイル
母:スーパーマダム
母の父:タニノギムレット
ここに注目!
昨秋はスワンSで2着に入り、続くキャピタルS(リステッド・東京・芝1600メートル)を快勝。今年初戦となった前走の京都牝馬Sで重賞制覇を達成した。東京コースは2戦2勝と相性が良く、G気任眤戎Г里覆ざデ呂できそうだ。

2023年05月10日 00:30

「50代でGI優勝騎手」の仲間入りを果たした名手・内田博幸

 雨の稍重馬場。一段と混戦ムードとなった中、鮮やかな差し切りを決めたのはベテラン内田博幸騎手の9番人気の牡馬シャンパンカラー(父ドゥラメンテ)だった。

 有力な前哨戦の「ニュージーランドT」の小差3着馬であり、2着に突っ込んだ牝馬ウンブライル(父ロードカナロア)も同じレースの2着馬。3着オオバンブルマイ(父ディスクリートキャット)は、もうひとつの前哨戦「アーリントンC」の勝ち馬。実際は波乱ではなかったのだろう。

 JRAに移籍する前年に内田博幸騎手(当時は大井所属)が、テン乗りで大波乱の主役として追い込み勝ち決めた牝馬ピンクカメオ(17番人気)ほどの穴馬ではなく、勝たれてみればシャンパンカラーはこれで東京の芝1600m【3-0-0-0】。2着馬も、3着馬も有力候補であって不思議はないが、とくに1-2着馬は大混戦がささやかれた中、なんとなく主軸にはしにくい候補だったのかもしれない。

 レース全体の流れは、前後半「46秒3-(1000m通過58秒4)-47秒5」=1分33秒8(上がり35秒4)。先行タイプが総崩れになるほどのハイペースではないが、降り続いた雨の影響は大きく、進路選択のむずかしい芝コンディションだった。

 シャンパンカラーはスタートで少し立ち遅れている。2着ウンブライルもダッシュ一歩で前半は最後方近く。だが、内田博幸騎手も、横山武史騎手も慌てることなく後方で我慢したのが大正解。好スタートだったオオバンブルマイ(武豊騎手)もいつのまにか後方3-4番手まで下げている。その少し前にいたのが横山典弘騎手の6着モリアーナ(父エピファネイア)。「難しい馬場コンディションのときは、経験豊富なベテラン騎手の馬を買え」という金言(?)があったりするが、キャリアの浅い3歳馬同士の東京のマイル戦、まして渋馬場、ベテラン騎手はそろって最後の直線勝負になることを読んでいた。

 勝った内田騎手は、この勝利で2018年のフェブラリーS以来のGI勝利。50代でGIを勝ったときの騎手の年齢順は「武豊、岡部幸雄、内田博幸、安藤勝己、横山典弘」。見事にグレード制導入後「50代でGI優勝騎手」の仲間入りを果たした。現役のジョッキーはあまりうれしくないだろうが、実際はなにより輝かしい勲章である。ベテラン内田博幸騎手らしい勝利騎手インタビューも良かったが、雨の中、伏兵馬が勝ったレースとは思えないほど勝った人馬を称えるファンの拍手と声援は大きかった。

 輸入された3代母バルドウィナから発展するファミリーは、シャンパンカラーと同じ青山オーナーのワンカラット、ジュエラーなど、どちらかといえば牝馬に活躍馬が多かったが、シャンパンカラーだけでなく、同じ3歳のワンダイレクト(父ハービンジャー)、さらにはアラタ(父キングカメハメハ)など、近年は牡馬の活躍馬が増えている。

 2着に上がり最速の34秒0で突っ込んだウンブライルは、2018年のマイルCSなどの勝ち馬ステルヴィオの全妹。シンボリルドルフの一族でもある。前走からのブリンカー装着で追っての鋭さが一変した。まだパドックの仕草など若い印象を与え、レース前のロスがあるはずだが、今回の強烈な追い込みは馬場や展開が味方したものではない。大きく成長するだろう。このGI、この10年で牝馬が7頭も1-2着したことになった。

 3着オオバンブルマイは勝ったとみえたシーンもあったが、残念ながらあまりに反応が良すぎて最後に鈍ってしまった。1400-1600mなら今後も崩れない。

 1番人気のカルロヴェローチェ(父シルバーステート)は、13着に沈んだセッション(父シルバーステート)とともに重心の低いパンチあふれる好馬体だが、道中で首を振るなど無駄な動きがあったように映った。セッションもそうだが、まだ最初から行きたがる若さがあり、無理なく折り合ってレースの流れに乗れる落ち着きが欲しい。

 2番人気のエエヤンもシルバーステート産駒。こちらも気が良すぎるのか、道中の折り合い一歩の印象が残った。内枠が災いし、やむなく直線でもインを狙ったが、勝負どころで狭くなって他馬と接触してしまった。

2023年05月09日 00:30

5月7日の新潟11Rで行われた「第45回新潟大賞典」(4歳以上オープン、G掘⊆韮横娃娃哀瓠璽肇襦▲魯鵐如■隠尭立て、1着賞金=4300万円)は、
菅原明良騎手とコンビを組んだハンデ59キロの5番人気カラテ(牡7歳、栗東・辻野泰之厩舎)が4番手のイン追走から直線でのマッチレースを制してV。3度目の重賞勝ちを決めた。
タイムは2分3秒8(不良)。

3/4馬身差の2着は逃げ粘ったセイウンハーデス(2番人気)。
そこから8馬身差離れた3着には中団の後ろからじりじり伸びたイクスプロージョン(12番人気)が入った。

セイウンハーデスが馬群を引っ張って先行策。ショウナンマグマが2番手につけて、レッドランメルトがこれを追う。さらに人気を集めたスパイダーゴールドが4番手で、カラテもそのインからレースを進めた。直線は不良馬場で大きく横に広がっての争いとなったが、セイウンハーデスが軽快にリードを保つ。そこに1頭だけ迫ってきたのがカラテ。直線半ばからは2頭が後続を突き放してのマッチレースとなった。その争いから最後に抜け出したのがカラテ。59キロのトップハンデと悪化した馬場をものともせずに押し切り、3度目の重賞勝ちを決めた。


◆菅原明良騎手(1着 カラテ)「この(不良)馬場は得意としているので、変に考えずに自信を持って乗りました。終始手応えは良かったですし、直線でも伸びる自信がありました。59キロを背負っていていつもより反応してから伸びるまでに時間がかかりましたが、差し切れてよかったです。フレッシュで返し馬から元気でしたし、まだまだ走れると思います」


新潟大賞典を勝ったカラテは、
父トゥザグローリー、母レディーノパンチ、母の父フレンチデピュティという血統。
北海道新冠町・中地康弘氏の生産馬で、
馬主は小田切光氏。
通算成績は35戦8勝。
重賞は2021年G慧豕新聞杯、22年G型軍禝念に次いで3勝目。
新潟大賞典は辻野泰之調教師、菅原明良騎手ともに初勝利。

2023年05月08日 00:30

5月7日の東京11Rで行われた第28回NHKマイルカップ(3歳オープン、牡・牝、GI、芝1600メートル、定量、17頭立て=クルゼイロドスルが出走取消、1着賞金=1億3000万円)は、内田博幸騎手の9番人気シャンパンカラー(牡、美浦・田中剛厩舎)が後方追走から直線で力強く抜け出し優勝。3歳マイル王決定戦を制し、初のG汽織ぅ肇襪鮗蠅砲靴拭
52歳の内田博幸騎手は、2018年フェブラリーS(ノンコノユメ)以来、約5年3カ月ぶりのJRA・G祇覇。
タイムは1分33秒8(稍重)。

アタマ差の2着にはウンブライル(8番人気)、さらに1馬身1/4差遅れた3着にオオバンブルマイ(3番人気)が入った。なお、1番人気のカルロヴェローチェは5着、2番人気のエエヤンは9着に敗れた。

◆内田博幸騎手(1着 シャンパンカラー)「(5年ぶりのG犠〕)なかなか大きなレースに乗る機会が少なくなってきて、今年はフェブラリーSも乗せてもらって、G気隆恭弌感じを味わったのでそれもひとつステップになって今回につながったと思います。4コーナーくらいから手応えが良かったので早めに抜け出さないように周りを見ながらという感じで追い出しを待ちました。あとはゴールを1着で駆け抜けてくれ、という気持ちで追っていました。周りに飛ばす馬がいたので、楽に5、6番手に行ければそれがベストかなと思ったのですが、けっこう主張する馬もいました。雨が降って馬場も重くなっていたことですし、だったら馬に負担をかけないでしまい生かそうかなと乗りました。(このレースは20001年ピンクカメオでV)すごく昔の話になってしまいますが、改めてこのレースを勝てたことが本当に幸せですし、田中剛調教師やオーナー、この馬の関係者のみなさんにはすごく感謝しています。僕を乗せてくれたということを本当にありがたく思います。(シャンパンカラーは東京3戦3勝)こないだ(ニュージーランドT3着)は休み明けでもきっちり優先出走権を取ってくれました。東京の広いコースの方が合っていると思いますし、これくらいの競馬ができれば、この先もうひとつ力をつけて実りのある馬になっていくと思います」

NHKマイルCを勝ったシャンパンカラーは、
父ドゥラメンテ、母メモリアルライフ、母の父Reckless Abandonという血統。
北海道千歳市・社台ファームの生産馬で、
馬主は青山洋一氏。
通算成績は5戦3勝。
重賞は初勝利。
田中剛調教師はNHKマイルC初勝利、内田博幸騎手は2007年ピンクカメオに次いで2勝目。

2023年05月07日 00:30

秘める可能性に注目したい
 ケンタッキーダービーでも悲喜交々の出走回避や、繰り上げ出走があったが、このレースでも伏兵の1頭クルゼイロドスル(父ファインニードル)が前日に出走取り消しになってしまった。

 NHKマイルCでは予測された通り人気が割れ、例年と同じように波乱必至の組み合わせ。GI朝日杯FSを1着、2着したドルチェモア、ダノンタッチダウン(ともに前走凡走)の評価が難しいだけでなく、さらには天気(馬場状態)も微妙だ。

 秘める可能性に注目して、今回がマイル戦出走2戦目になるセッション(父シルバーステート)に期待したい。前走のアーリントンCは、前後半「45秒8-48秒1」=1分33秒9(上がり36秒2)の前傾バランス。初の1600mだったセッションには厳しいペースだった。この流れを好位から直線に向いて楽々と先頭に立ったが、結果的にスパートが早かった。初のマイル戦で、重馬場。あれは仕方がない。

 今度は東京1600mの、より厳しいペース。1800m、2000mでも好走してきた総合スピードが生きてくるレースだ。他馬の動きに合わせスパートを待つこともできる。

 種牡馬シルバーステート(その父ディープインパクト)産駒が3頭もそろった。これまで仕上がりの早さ、軽快なスピード能力を全面に出して注目の新種牡馬となったが、初年度の産駒からは重賞勝ち馬は少なかった。だが、2世代目の産駒は今回出走するエエヤン(ニュージーランドT)、カルロヴェローチェ(ファルコンS2着)、そしてセッション(アーリントンC2着)など、もうちょっとでビッグレースに手が届きそうな素質馬が揃っている。ディープインパクトの最良の後継種牡馬の1頭として一段と評価を高める絶好のチャンスだ。

 馬場状態の変化や、思わぬ売れ方などでオッズは変化するだろうが、シルバーステート産駒の中ではもっとも売れないと思える伏兵セッションから、難しい結果必至なので手広くいきたい。

2023年05月06日 18:56

5月6日の京都11Rで行われた「第71回京都新聞杯」(3歳オープン、G供⊆韮横横娃哀瓠璽肇襦馬齢、12頭立て、1着賞金=5400万円)は、川田将雅騎手とコンビを組んだ1番人気のサトノグランツ(牡、栗東・友道康夫厩舎)がゴール前で前の各馬をかわしてV。重賞初制覇を飾り、大きな賞金加算を果たした。タイムは2分14秒1(良)。

クビ差の2着はダノントルネード(2番人気)、さらにアタマ差の3着にリビアングラス(7番人気)が入った。

外からリビアングラスが先手を取り、ダノントルネードが2番手へ。その後ろはドットクルーとマコトヴェリーキーが続いたが、流れが落ち着いたところでマキシが最後方から一気に押し上げて先頭をうかがう位置まで進出する。人気のサトノグランツは出入りの激しい流れにも動じることなく中団からの競馬を進めた。リビアングラスとマキシが並んだまま直線に向き、さらにダノントルネードもこの争いに加わって激しい叩き合いとなったが、ゴール前で最後にこの争いを差し切ったのがサトノグランツ。測ったように前をかわし去って、日本ダービー(5月28日、東京、GI、芝2400メートル)に向けて大きな賞金加算を果たした。


◆友道康夫調教師「3、4コーナーの反応が悪く、直前の雨で馬場もぬかるんでいたので、そのぶん最後は際どくなりました。一戦ごとに力をつけていますね。体はまだまだ緩いけど、しっかりはしてきたかな。調教でも動けるようになってきた。カイ食いもしっかりしている。まだまだこれから良くなってくる。前半は遅かったけど、折り合いもついていたし、距離も大丈夫でした」

京都新聞杯を勝ったサトノグランツは、
父サトノダイヤモンド、母チェリーコレクト、母の父Oratorioという血統。
北海道安平町・ノーザンファームの生産馬で、
馬主は里見治氏。
通算成績は5戦3勝。
重賞初勝利。
京都新聞杯は友道康夫調教師が2021年レッドジェネシスに次いで2勝目、
川田将雅騎手は15年サトノラーゼン、21年レッドジェネシスに次いで3勝目。

2着でも日本ダービー出走ボーダーに届く可能性が

 今年の「皐月賞」には、クラス分け賞金1000万の馬が2頭出走できた。「日本ダービー」出走のボーダーラインはそこまで低くないはずだが、東京の「プリンシパルS」では1着にならないと優先出走権は生じない。そこで出走馬は7頭だけ。

 一方、こちらの重賞なら2着でも出走ボーダーに届く可能性がなくもない。ダブル登録していたダノントルネード、リビアングラスは京都新聞杯に回ってきた。キャリア不足は問われない時代でもある。素質に注目したい。

 ダノントルネード(父ハーツクライ)はまだ1勝馬。当初はプリンシパルS予定だったが、状況を読んでこちらに方向転換してきたと思われる、

 1勝馬とはいえ、新馬戦で2着シャザーンに競り勝った新潟1800mでは、超スローなので珍しくはないが、上がり32秒4だった。シャザーンはやがて「すみれS」を制し、皐月賞も6着。また、前回の2000mで0秒2差だけ及ばなかったフリームファクシは、きさらぎ賞を勝って皐月賞を4番人気だった(9着)。

 連続して使えないが、成績が示すように休み明けは大丈夫。この中間も入念に乗り込み、3週連続して素晴らしい動きを見せている。切れるので京都の外回りは合うはずだ。

 母シーウィルレインは豪の2歳牝馬チャンピオン(通算6勝)。スプリンターに近い成績なので判断は難しいが、ハーツクライとの配合で目下1800−2000m「1、2、2」着。うまく調和が取れているのだろう。前出の新馬戦で、4着に下したシーズンリッチ(上がり最速タイの32秒4だった)は、のちに毎日杯を勝ってもいる。

 目下2連勝中のサトノグランツ、同じくリビアングラス、巻き返しを図るマイネルラウレア、ドットクルー、オメガリッチマン…など相手は強力。おとなしく馬連で流したい。

2023年05月05日 18:30

NHKマイルCの1番人気は過去10年で(2116)、2番人気馬が(3214)。1、2番人気がそろって連対できなかったのは2度。ただ、人気薄の台頭も目立ち3連単は高配当も多い。
指数上は7勝している過去の指数上位馬や、8年間で連対する前走指数上位馬が連軸の中心になっている。


今年の前走指数上位馬は、シングザットソング、オオバンブルマイ、セッション、タマモブラックタイ、カルロヴェローチェなど。過去の指数上位馬は、ドルチェモア、オールパルフェ、ダノンタッチダウン、モリアーナなど。

重賞勝ちがあるのは2勝のオオバンブルマイ、ドルチェモアに、1勝のエエヤン、オールパルフェ、シングザットソング、タマモブラックタイなど。

注目は目下マイル戦を3連勝中のエエヤン。中山マイルの未勝利、1勝クラスを勝って、前走はG2NZTを快勝した。NZTは2番人気に推され、平均ペースの流れを先行。直線、楽に抜け出す強い勝ち方だった。厳しいペースを先行しても末脚はしっかりとしており、また2走前のスローペースでみせた長く使える差し脚にも見どころがあり、ペースの対応力は高く評価できるだろう。

馬場悪化でスタミナが問われるとすると、タマモブラックタイ、カルロヴェローチェ、オールパルフェなどに要注意だ。ペースが落ち着くようなら、差し脚上位のモリアーナ、ウンブライルなどの浮上もありそう。

京都新聞杯は、過去10年、1番人気は(2305)。指数上は平均指数の上位馬の連対率が高い。

今年の指数上位馬は、ダノントルネード、サトノグランツ、ドットクルー、マキシ、オメガリッチマンなど。

芝2200メートル戦でスローペース必至。先行力があり、差し脚もしっかりとした馬たちに流れが向くだろう。

注目はサトノグランツ、ダノントルネードの2頭。

サトノグランツは3戦目の未勝利に続き、前走は2400メートルのゆきやなぎ賞を勝ちあがった。スローペースのゆきやなぎ賞は3番手から直線の叩き合いを制した。長く良い脚を使えるのが持ち味で、2200メートルの距離も合うだろう。

片やダノントルネードはまだ1勝馬。ただ、前走の1勝クラス2着の指数はここでは最上位にあたる。同レースの勝ち馬フリームファクシは、その後きさらぎ賞を勝ち、皐月賞も9着と、力のある馬。ダノントルネードの好指数も信頼に足るはず。1月初旬のレースから4カ月ほど間隔があいたが、その分、成長も期待できるだろう。逆転があっても不思議ではない。

他では、オメガリッチマン、マキシの差し脚に注意したい。


新潟大賞典はハンデ戦。1番人気は過去10年で勝ち星がなく2着2回、3着3回のみ。最近は10年連続で、1、2番人気馬がともに勝てず、波乱のレースが続いている。

今年の指数上位馬は、スパイダーゴールド、セイウンハーデス、モズベッロ、ヤマニンサルバム、カイザーバローズ、ブラヴァス、ハヤヤッコなど。

トップハンデは59キロのカラテ、キラーアビリティ。58.5キロのハヤヤッコと続く。

ここは目下4連勝中の4歳馬スパイダーゴールドに期待したい。前走指数は重賞でも通用する好レベルで、重賞初挑戦のここはハンデも56キロと恵まれた。2000メートルの距離で3連勝。新潟でも勝ち星があり、条件に不足はない。

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