2015年05月03日 22:07

天皇賞 春 結果

 3日の京都11Rで行われた第151回天皇賞・春(4歳上オープン、GI、芝3200メートル、17頭立て、1着賞金=1億5000万円)は、横山典弘騎手騎乗の2番人気ゴールドシップ(牡6歳、栗東・須貝尚介厩舎)が優勝。6度目のGI制覇を成し遂げた。タイムは3分14秒7(良)。

 千両役者の独壇場だ。もう、京都はダメだなんて言わせない。ゲート入りをゴネたのもご愛敬。無尽蔵のスタミナを見せつけたゴールドシップが、苦手といわれた京都の高速馬場を克服して6度目のGI制覇を果たした。レース前からレース中盤、ゴール前までファンの視線を独り占め。父ステイゴールド譲りともいえる稀代の個性派が、またひとつ伝説を残した。

 レースはクリールカイザーが気合をつけて先行策。カレンミロティックとスズカデヴィアスが2番手を併走して、その後ろにラブリーデイ、タマモベストプレイと続く。ゲート入りを長くゴネていたゴールドシップはダッシュが鈍く最後方となり、その前にキズナが追走した。レースの流れが落ち着いた2周目の向こう正面に入ってゴールドシップの横山典騎手がゴーサイン。一気に馬群の外からまくり上げていき、4コーナーでは好位の外まで進出する。直線に向くと、カレンミロティックが先頭に立って後続とのリードを広げるが、ゴールドシップは鞍上のアクションに応じてバテずにグイグイと伸び、先頭に立つ。ゴール前ではフェイムゲームが猛追してきたが、クビ差しのいでV。4年連続、6度目のGI制覇を果たし、悲願の天皇賞初制覇となった。2着は7番人気のフェイムゲーム。2着と3/4馬身差の3着に10番人気のカレンミロティックが粘り込んでいる。1番人気のキズナは0秒5差の7着だった。

 ゴールドシップは、父ステイゴールド、母ポイントフラッグ、母の父メジロマックイーンという血統。北海道日高町・出口牧場の生産馬で、合同会社小林英一ホールディングスの所有馬。通算成績は25戦13勝(うち海外1戦0勝)。重賞はGIII共同通信杯、GI皐月賞、GII神戸新聞杯、GI菊花賞、GI有馬記念(2012年)、GII阪神大賞典、GI宝塚記念(13年)、GII阪神大賞典、GI宝塚記念(14年)、GII阪神大賞典(15年)に次いで11勝目。須貝尚介調教師は13年秋ジャスタウェイに次いで天皇賞2勝目、横山典弘騎手は96年春サクラローレル、04年春イングランディーレ、09年秋カンパニーに次いで4勝目。

 昨秋の凱旋門賞以来の騎乗で勝利に導いた横山典騎手は「最高ですね。もしスタートで出てくれたらハナに行ってもいいと思っていたのですが、スタートはやっぱり遅いので、馬の機嫌を損ねない程度にぼちぼちとついて行きました。(直線は)ああなるとなかなかしぶとい馬なので、最後まで馬が頑張ってくれました。(京都は苦手と言われていたが?)何回もレースを見させてもらったし、乗せてもらってもいるし、コースが合わないというよりも不器用な面があると思っていたので、そこを僕が補えば走ってくれると思っていました。きょうは皆さんの応援のおかげで、最後までまじめに一生懸命に走ってくれました。僕やスタッフの力だけでなく、皆さんの応援があって勝てたと思います。ありがとうございました」と両手を合わせてファンの大歓声に応えていた。

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