2015年05月14日

土曜 京王杯スプリングカップ

京王杯スプリングCは、上半期の芝・マイル王を決める安田記念の前哨戦。
2014年から、1着馬に安田記念への優先出走権が与えられることになり、前哨戦としての位置付けがより明確になった。
ただし、東京・芝1400mで行われる本レースには、マイルを主戦場とする馬に加えて、芝1200m前後の距離を得意とするスプリンタータイプが出走してくることも多い。
過去10年で1番人気の支持に応えて優勝した馬が、2013年のダイワマッジョーレ1頭のみとなっていることからも、レース傾向としては波乱含みだ。
今年はGI 馬の出走こそないものの、勢いのある好調馬がそろい、混戦の様相を呈している。このレースを制して、マイル王候補に名乗りを挙げるのは果たしてどの馬か? 目が離せない一戦になりそうだ。

今回のメンバーの中で、最も勢いを感じさせる馬はヴァンセンヌ(牡6・松永幹夫)だろう。5歳時の昨秋に、500万下の小峰城特別(福島・芝1800m)→1000万下の2014エクセレントジョッキーズT(東京・芝1600m)→1600万下の元町S(阪神・芝1600m)と3連勝でオープンクラス入り。さらに、今年初戦の東京新聞杯も制して連勝を「4」に伸ばすとともに重賞ウイナーの仲間入りを果たした。父ディープインパクト、母に1996年の高松宮杯(現在の高松宮記念)とスプリンターズSを優勝したフラワーパークを持つ良血馬が、6歳にして本格化ムード。この京王杯スプリングCも勝って連勝記録を「5」に伸ばすことができれば、安田記念の主役候補に浮上することになる。

今回のメンバーの中で実績最上位の馬はダイワマッジョーレ(牡6・矢作芳人)だ。一昨年の京王杯スプリングC、今年の阪急杯と芝1400mの重賞2勝をマーク。2013年のマイルチャンピオンシップでも、優勝馬のトーセンラーから0秒2差の2着に好走しているように、芝・マイル路線における現役トップクラスの一頭と言えるだろう。初めて芝1200mに出走した前走の高松宮記念は、スタートで出遅れて6着に敗退。今回は短期放牧を挟んでのレースとなるが、帰厩後は順調に調整が進められている。一昨年の優勝馬として、主役級の評価が必要になりそうだ。

クラリティシチー(牡4・上原博之)は、3歳時の昨年に、スプリングS3着から皐月賞(8着)へ駒を進め、7月のラジオNIKKEI賞では勝ち馬から0秒2差の2着に好走した。秋初戦のセントライト記念(新潟・芝2200mで開催)で11着(同着)に大敗した後は、芝・マイル路線に転向。今年初戦となった前々走のオープン特別・東風S(中山・芝1600m)を勝つと、前走のダービー卿チャレンジTでも2着と、ハイレベルな走りを披露している。半弟のクラリティスカイ(父クロフネ)は、先週のNHKマイルCを制し、兄よりひと足先にビッグタイトルを獲得。キングカメハメハ産駒の本馬も、まだまだ強くなりそうなムードが漂う。

サクラゴスペル(牡7・尾関知人)は、2013年と2015年のオーシャンS優勝馬。重賞タイトルはともに芝1200mでのものだが、芝1400mでも4勝を挙げているだけに、距離は十分に守備範囲だ。5歳時の2013年秋から6歳時の2014年秋にかけてはやや精彩を欠いていたが、前々走のオーシャンSで2年ぶりの重賞制覇を果たし、完全復活をアピール。今年で7歳を迎えたが、衰えは感じられないだけに、今回、重賞3勝目のチャンスを迎えたと言えるだろう。

昨年3月のファルコンSで2着に入るなど、3歳の早い段階から素質の片りんを見せていたサトノルパン(牡4・村山明)。その後のGI では好結果を残すことができなかったが、夏場を休養に充てて10月に復帰すると、ポートアイランドS(阪神・芝1600m)4着→オーロC(東京・芝1400m)3着→タンザナイトS(阪神・芝1400m)1着→六甲S(阪神・芝1600m)2着と、オープン特別で堅実に上位争いを続けている。半兄のクラレント(父ダンスインザダーク)、レッドアリオン(父アグネスタキオン)は、ともに芝・マイルの重賞で現在も活躍中。父がディープインパクトに替わった本馬も、まだまだ奥がありそうだ。

ダンスディレクター(牡5・笹田和秀)は、3歳の6月と遅いデビューだったものの、初陣の未勝利(阪神・芝1400m)→500万下(京都・芝1600m)と連勝を達成した。3戦目の1000万下(京都・芝1400m)で2着に敗れたが、その後は実戦を重ねながら着実に地力を強化。前走の1600万下・斑鳩S(京都・芝1400m)では、出走メンバー中最速の上がり3ハロン33秒1(推定)の鮮やかな末脚を繰り出して快勝。満を持してオープンクラス入りを果たした。今回は重賞初挑戦となるが、不安よりも楽しみの方が大きい。

ブレイズアトレイル(牡6・藤岡健一)は、一昨年の夏から秋にかけて3連勝を飾ってオープンクラス入り。その後はあと一歩足りないレースが続いていたが、昨年9月の京成杯オータムH(新潟・芝1600mで開催)で重賞初連対を果たした。前走のダービー卿チャレンジTは5着に敗れたものの、2着のクラリティシチーとは0秒2差だった。今回は、初めて出走する芝1400mの流れに対応できるかどうかが鍵になるが、侮ることはできない。

レッドファルクス(牡4・尾関知人)は、芝とダートでともに2勝ずつ挙げている兼用タイプ。前走の1600万下・トリトンS(中京・芝1200m)で鮮やかな差し切り勝ちを決めて、デビュー10戦目にしてオープンクラス入りを果たした。これまでの4勝全てを左回りコースでマークしているサウスポー。今回、重賞初挑戦で相手は一気に強化されるが、未知の魅力にあふれた存在だ。

プリンセスメモリー(牝8・高橋義博)は、2歳時から息の長い活躍を見せている馬で、重賞勝ちこそないものの、3歳時の2010年にはクイーンCで2着に好走。オープン特別では3勝を挙げている。今回の舞台となる東京・芝1400mは〔2・1・0・2〕と好相性。セールスポイントである末脚が生きる展開になれば、牡馬相手のGII でも上位進出のチャンスはありそうだ。

タガノブルグ(牡4・鮫島一歩)は、昨春に、オープン特別・橘S(京都・芝1400m)を制して臨んだNHKマイルCで、18頭立ての17番人気という低評価を覆して勝ち馬のミッキーアイルからクビ差の2着に好走した。その後は二桁着順の大敗が続いているが、休養明け3戦目となる今回、好調時の走りを取り戻すことができるか、注目したい。

ショウナンアチーヴ(牡4・国枝栄)は、2歳時の一昨年に朝日杯フューチュリティSで2着と好走し、3歳時の昨年はニュージーランドTで重賞初制覇を達成。続くNHKマイルCは6着に敗れたが、勝ち馬とのタイム差はわずかに0秒1だった。近走は不振が続いているが、本レースで復活のきっかけをつかみ、大舞台に駒を進めたいところだろう。

selvas2 at 09:00コメント(0) 

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