2014年02月

2014年02月28日 18:15

大雪に泣かされた東京開催が終わり、今週から、関東は中山、関西は阪神での開催が始まる。
週末はもう3月。春はすぐそこにある。

中山の開幕週は、芝1800メートル戦の中山記念がメイン。
過去10年をみると、平均指数の上位馬を中心に、比較的、指数上位馬たちが活躍しているレース。

今年は、ジャスタウェイ、ダイワファルコン、カレンミロティック、マイネルラクリマなどが前走指数の上位馬で、
過去の指数ではロゴタイプ、トウケイヘイロー、ダークシャドウが上位。
他に平均指数でダイワマッジョーレが上がってくる。

実績では昨秋の天皇賞を高指数で圧勝したジャスタウェイ、皐月賞を勝ったロゴタイプの2頭が上位。

ジャスタウェイは秋の天皇賞以来のレース。
調教には全く問題はないようだ。ただ、軽いスピードが持ち味の馬で、比較的、パワーのいる中山の芝が合うかどうか。後方一気の脚質も東京コース向きのはずで、この点からも中山が合うとは思いにくい。

ロゴタイプは朝日杯、スプリングS、皐月賞と、中山での重賞を3連勝しており、コース適性は高い。
成長も期待できる4歳馬で、連軸の有力候補だろう。

しかし、今年は先行指数の平均値が高く、荒れるかもしれない。
波乱があるとすると逃げ、先行馬の前残りか。
この点からピックアップできるのは逃げるトウケイヘイロー、2番手でもレースができるカレンミロティックだが、
2頭の比較なら、前走、香港Cでも2着に逃げ粘ったトウケイヘイローのスタミナに期待したいところ。
逃げて連に絡めなかったのは東京コースの天皇賞秋と京王杯スプリングCだけで、
コーナーが4つあり息が入れやすい中山の1800メートル戦は合うのではないか。


阪急杯は阪神内回りの1400メートル戦。前走指数の上位馬たちの成績がよい。

今年は、エピセアローム、ガルボ、ダノンシャーク、レッドオーヴァルなどの前走指数が高く、
他にカレンブラックヒル、ラトルスネークの過去指数が上位。

短距離戦としては、さほどペースが速くはならないようで、先行力があり、差し脚もある
エピセアローム、ダノンシャーク、ガルボなどに流れが向きそう。

前走、G1マイルCSで3着に好走しているが、鋭い瞬発力をみるかぎり、
マイルよりは1400あたりの距離の方が合いそうなダノンシャークに期待したい。


3歳重賞アーリントンカップは、ミッキーアイル、タガノグランパ、タガノブルグ、グッドスピリッツ、アドマイヤメテオ、フェルメッツァなどが指数の上位。

注目は高指数で3連勝中のミッキーアイル。
スピードの違いでいずれも逃げ切り勝ちを収めているが、無茶なハイペースで飛ばしているわけではなく、
おおむねペースは平均的。そのペースで逃げても、直線まだ余力があるようで、ここも逃げ切りの公算が高い。

阪神の外回りのマイル戦はスローペースの上がり勝負になりがち。
ミッキーアイルに対抗できるのは、長く良い脚を使えるタガノブルグが筆頭。
次いでエイシンブルズアイ、グッドスピリッツ、タガノグランパなどが有力。


2014年02月27日 07:17

2回中山競馬の開幕週に芝1800mの距離で行われている中山記念は、今年で88回目を迎える伝統のGII 競走。
出走条件は4歳以上で、GI やGII の勝利実績に応じて1〜2キロ斤量が増量される方式の別定重量となっている。
収得賞金が多い馬でも極端に重い斤量とはならないため、高い実績を誇る現役最強クラスの大物も参戦しやすく、ハイレベルな顔ぶれになる年が多い。
2011年の国際G1・ドバイワールドC(メイダン・オールウェザー2000m)で日本調教馬として初優勝を飾ったヴィクトワールピサは、この中山記念Vをステップに遠征し、見事に栄冠を手に入れた。
今年もGI ホース4頭を含む豪華なメンバーがエントリー。今後のGI 戦線を占ううえでも、絶対に見逃せない一戦だ。

昨年の天皇賞(秋)でGI ホースの仲間入りを果たしたジャスタウェイ(牡5・須貝尚介)が、2014年はこの中山記念から始動する。その天皇賞(秋)は3歳時のアーリントンC制覇以来、約1年8か月ぶりのVだったが、勝利から遠ざかっていた間も、父ハーツクライ譲りの強烈な決め手を武器にハイレベルな走りを見せていた。特に昨年の夏以降は、エプソムC→関屋記念→毎日王冠と、3戦連続で2着確保と安定した成績を残し、現役最強クラスがそろった大一番の天皇賞(秋)でビッグタイトルを手に入れた。今回は約4か月ぶりの実戦になるが、2月に入ってから栗東坂路で順調に調教を消化。着々と臨戦態勢を整えており、休み明けでも存在感を示す走りを見せてくれるはずだ。

トウケイヘイロー(牡5・清水久詞)は、4歳時の昨年に重賞4勝をマークと、大ブレークしたゴールドヘイロー産駒。3月のダービー卿チャレンジTで重賞初制覇を飾ると、続く京王杯スプリングCは8着に敗退したものの、その後に鳴尾記念→函館記念→札幌記念(函館・芝2000mで開催)と重賞3連勝を果たすとともに『サマー2000シリーズ』チャンピオンの座も獲得した。勢いに乗って臨んだ天皇賞(秋)は10着に大敗したが、その後に遠征した前走の国際G1・香港C(シャティン・芝2000m)では2着に逃げ粘り、ワールドクラスの実力があることを証明してみせた。5歳を迎えた今年は、芝の中距離路線でさらなる飛躍が期待される。

ヴェルデグリーン(牡6・相沢郁)は、5歳時の昨年に素質が一気に開花したジャングルポケット産駒。500万下(中山・芝2000m)→1000万下の調布特別(東京・芝1800m)→1600万下の常総S(中山・芝2000m)と、3連勝をマークしてオープンクラス入り。重賞初挑戦となった新潟大賞典は10着に大敗したものの、約4か月半の休養を挟んで出走した産経賞オールカマーで9番人気の低評価を覆して初の重賞タイトルを獲得した。その後は天皇賞(秋)8着、有馬記念10着とGI で完敗を喫したが、2014年の始動戦となった前走のアメリカジョッキークラブCで重賞2勝目をゲット。この中山記念で3つ目の重賞タイトルを狙う。

アルキメデス(牡5・藤原英昭)は、3歳時からアーリントンCとダービートライアルのプリンシパルS(東京・芝2000m)でともに3着に入り、素質の片鱗を見せていたアドマイヤムーン産駒。3歳6月から4歳5月まで1年近い長期休養があったが、復帰後は1000万下のテレ玉杯(東京・芝1800m)と京橋特別(阪神・芝2000m)を連勝して夏場は休養、秋初戦の1600万下・八坂S(京都・芝1800m)に続き、前走の朝日チャレンジCも制覇。破竹の4連勝で一気に重賞ウイナーの仲間入りを果たした。今回は約3月ぶりと少しレース間隔があいているが、2月19日の1週前追い切りは栗東CWコースで併せ馬を敢行して大きく先着と、素晴らしい動きを披露。勢いに陰りはまったくなく、さらに連勝を伸ばす可能性も十分にある。

ロゴタイプ(牡4・田中剛)は、2012年の朝日杯フューチュリティS、2013年の皐月賞とGI を2勝しているローエングリン産駒。クラシック三冠の2戦目・日本ダービーは0秒3差の5着に敗れたが、3歳春までは、文句なしに世代トップクラスとしてクラシック戦線の主役を演じた。しかし、極端な道悪馬場(重)で行われた前走の札幌記念では優勝馬トウケイヘイローに2秒1も離された5着に大敗。その後に疲労が抜けなかったため、放牧に出されて秋シーズンは全休となった。やや順調さを欠いているのは確かだが、じっくりと時間を掛けて立て直された今回は、その底力を見直す必要があるだろう。

カレンミロティック(せん6・平田修)は、5歳時の昨年春までは条件クラスで惜敗を繰り返していたが、6月の1600万下・垂水S(阪神・芝1800m)を1分44秒5のコースレコードで制して、待望のオープンクラス入りを果たしている。昇級初戦の札幌日経オープン(函館・芝2600m)では8着に大敗したが、約4か月の休養を挟んで出走した前々走の金鯱賞では一変した走りを披露し、2番手から抜け出して重賞初制覇を飾った。現役最強クラスと初めて対戦した前走のGI・有馬記念は勝ち馬のオルフェーヴルから2秒も離された6着に敗れたが、3着馬ゴールドシップからは0秒5差。前走と比べて相手関係が楽になり、適距離に戻る今回は、V争いに加わってくる公算が大きい。

昨年の桜花賞馬アユサン(牝4・手塚貴久)の参戦も、今年の中山記念の見どころのひとつと言えよう。桜花賞は7番人気での戴冠だったが、一気に距離が800mも延びた牝馬クラシック二冠目のオークスでも4着と掲示板を確保し、まずまずの走りを披露。現4歳牝馬の中でトップクラスの実力を持つのは間違いない。昨秋に戦列復帰へ向けて調整中に脚部不安を発症し、結果的に休養期間が長くなってしまったが、2月20日に美浦南Wコースで行われた1週前追い切りでは力強い走りを披露、併せ馬で先着を果たしている。レース勘などの面で不安は残るものの、牡馬の一線級を相手にどんな走りを見せてくれのるか楽しみだ。

エアソミュール(牡5・角居勝彦)は、まだ重賞のタイトルは保持していないものの、芝1800〜2000mのオープン特別を4勝しているジャングルポケット産駒。特に、ディセンバーS(中山・芝1800m)→白富士S(東京・芝2000m)と連勝したここ2戦は、凄みを感じさせる勝ちっぷり。本格化したムードが漂っている。好位でスッと折り合い、最後の直線でしっかりと伸びる脚質は安定感抜群。これまで重賞では2013年鳴尾記念の4着が最高着順だが、今の充実ぶりなら、重賞初制覇のチャンスも十分にあるだろう。

ダイワファルコン(牡7・上原博之)も、芝の中距離重賞でコンスタントに上位争いを演じているジャングルポケット産駒。2012年と2013年の福島記念を連覇と、すでに2つの重賞タイトルを獲得している。今回の舞台となる中山・芝コースで全8勝中5勝をマーク、昨年の中山記念では優勝馬ナカヤマナイトとクビ差2着の接戦を演じているように、コース適性の高さには太鼓判を押せる。7歳とベテランの域に入ってきた今年も、軽視は禁物だろう。

ダイワマッジョーレ(牡5・矢作芳人)は、昨年の京王杯スプリングCの優勝馬。重賞タイトルはこのひとつのみだが、昨秋にはGI のマイルチャンピオンシップで1着馬トーセンラーから1馬身差の2着に健闘、1番人気のダノンシャーク(3着)の追撃を3/4馬身退けており、芝のマイル路線で頂点を狙えるだけの実力を持っている。芝1800mは条件クラスの戦績ながら、〔3・0・0・1〕と好成績をマーク。昨年2月以降は芝1600m以下の距離ばかり使われているが、久々の芝1800mでも十分に対応できるだろう。

サダムパテック(牡6・西園正都)は、2012年マイルチャンピオンシップの覇者。3歳時には弥生賞を制して皐月賞(東京・芝2000mで開催、2着)で1番人気、日本ダービー(7着)でも2番人気に支持されるなど、クラシック戦線を大いににぎわせた実績も持つ。ただし、5歳時の昨年は5戦して未勝利と不本意な成績が続き、6歳を迎えた今年も始動戦となった前走・アメリカジョッキークラブCで11着に大敗。好調時と比較すると、ややパフォーマンスに陰りが出ているのは否めない。芝1800mに距離が短縮される今回、どこまで変わってくるか、注目したい。

2014年02月26日 11:07

高松宮記念の重要な前哨戦に位置付けられている阪急杯。
昨年の優勝馬ロードカナロアは、このレースをステップに高松宮記念へ駒を進めて見事に勝利した。
だが、1200mで行われる他の前哨戦(シルクロードSやオーシャンS)と違い、
距離が1400mの阪急杯はスプリンターだけでなく、マイラーの参戦も見られる。
2010年の阪急杯を優勝したエーシンフォワードは、その年のマイルチャンピオンシップを制覇してGI 馬へと出世している。
同じ阪神競馬場の芝1400mで行われる年末の阪神Cもそうだが、異なる路線のトップクラスが激突するレースは見応え十分。
1回阪神競馬の開幕週で絶好の芝コンディションが見込めることから、阪神Cよりもスピードを活かすスプリンタータイプが優位になりやすい阪急杯だが、今年の有力馬はどちらかというとマイラー寄りのタイプが多い。
例年以上に激戦となりそうだ。

昨年はマイル重賞路線で大活躍を見せたダノンシャーク(牡6・大久保龍志)。
芝1400mへの出走は一昨年のスワンSのみだが、勝ち馬から0秒2差の4着と上位争いに加わっており、
この距離は十分守備範囲と言えるだろう。阪神・芝コースは〔2・1・1・1〕と得意にしており、前の馬をしっかりと射程圏内に入れて競馬をすることができれば、直線でこの馬の持ち味である鋭い末脚を発揮できるはずだ。積雪の影響で1週間順延された東京新聞杯への出走を回避し、目標を切り替えての出走になるが、2月19日の1週前追い切りは栗東坂路で4ハロン52秒5−ラスト1ハロン12秒8をマーク。大雪で関東圏への長距離輸送に長時間を要した影響を感じさせない動きを見せていた。

自慢のスピードが活きる開幕週の競馬が魅力のコパノリチャード(牡4・宮徹)。
3歳の昨年は、2月にアーリントンCを1馬身半差で快勝して重賞初制覇を飾り、秋には休み明け2戦目のスワンSでダイワマッジョーレ(2着)やサダムパテック(3着)といった古馬の一線級を相手に堂々の逃げ切り勝ちを演じている。
前走の阪神Cで10着と大敗を喫したあとは休養に入り、このレースを目標に2月5日に栗東トレーニング・センターへ帰厩。テンションが上がると少し心配なタイプだが、ここまでの調教過程では落ち着きがあって、非常にいいムードできている。19日の1週前追い切りは坂路で4ハロンから51秒8−38秒5−25秒9−13秒7をマーク。ゴール前は脚が上がっていたものの、フットワークには力強さがあり、今週のひと追いで仕上がりそうな印象を受けた。力を発揮できる状態で今年初戦を迎えることができそうだ。

エピセアローム(牝5・石坂正)は、2月19日に栗東坂路で行われた1週前追い切りで4ハロンから51秒6−37秒9−25秒1−12秒6の好タイムを楽々とマーク。
GI レベルの強力なメンバーを相手に好勝負をしていた3歳秋の気配を取り戻した印象だ。今回の登録馬の中でも瞬発力は屈指の存在。2012年のセントウルSで5番手追走から上がり3ハロン33秒4(推定)の豪脚を繰り出し、ロードカナロアをアタマ差の2着に退けて2度目の重賞制覇を飾った時のような競馬ができれば、3つ目の重賞タイトル獲得も十分に可能だろう。

2010年のシンザン記念と2012年の東京新聞杯を優勝、2011年の京都金杯と阪急杯、2012年と昨年の阪神Cでいずれも2着、今年の京都金杯が3着と、寒い時季の重賞で好成績を残しているガルボ(牡7・清水英克)。
阪急杯は今年で3度目の出走(2011年2着、2012年5着)となる。7歳のベテランホースとあって関西圏への長距離輸送もすっかり慣れたもので、中1週とレース間隔が詰まっていた阪神C→京都金杯でも馬体重(474キロ)の増減はなかった。今回は約2か月ぶりの実戦となるが、しっかりと追い切りを消化しての出走なら、能力を素直に信頼してもいいだろう。

4歳時の昨年は、4戦して読売マイラーズC4着を除けば3戦すべて二桁着順の大敗と、極度のスランプに陥ってしまった印象のカレンブラックヒル(牡5・平田修)。
前走のマイルチャンピオンシップ(18着)後は放牧でリフレッシュを図られて、1月末に帰厩。栗東坂路で行われた2月12日の2週前追い切りと19日の1週前追い切りではともに4ハロン53秒台をマーク。メイクデビュー京都(芝1600m)→500万下のこぶし賞(京都・芝1600m)→ニュージーランドT→NHKマイルCと破竹の4連勝でGI 制覇を成し遂げた3歳春当時のうなるような迫力をまだ取り戻してはいないが、それでも前走時よりは素軽さが出てきているように感じた。今週の最終追い切りでどこまで本調子に戻ってくるか、注目したい。

昨年の桜花賞2着馬レッドオーヴァル(牝4・安田隆行)は、前走のマイルチャンピオンシップ(8着)後に放牧でリフレッシュ。今回が3か月半ぶりの実戦になるが、栗東トレーニング・センターに帰厩後の調整は順調そのもの。2月19日の1週前追い切りは坂路で4ハロンから53秒1−38秒2−24秒4−12秒4と、鋭い伸び脚を披露。好仕上がりで復帰戦を迎えられそうだ。
芝1400mは、デビュー2戦目の未勝利(中京)→オープン特別の紅梅S(京都)をともに3馬身差で完勝しているように、ベストの舞台と言える。休み明けで牡馬の実績馬が相手と厳しい条件がそろっているが、得意の距離なら重賞初制覇のチャンスも十分にあるだろう。

今年で8歳を迎えたサンカルロ(牡8・大久保洋吉)。2009年のニュージーランドT、2011年の阪急杯・阪神C、2012年の阪神Cと、重賞4勝の実績を誇る古豪である。
前走の阪神Cでは勝ち馬のリアルインパクトから0秒4差の4着に健闘。相変わらずの阪神巧者ぶりをアピールしている。2月20日の1週前追い切りは、美浦坂路で4ハロンから54秒0−36秒7−23秒7−12秒0をマーク、鋭い伸び脚を披露した。年齢を感じさせない走りを見せており、力を出せる状態で復帰戦に臨めそうだ。

昨夏に函館スプリントSを制したパドトロワ(牡7・鮫島一歩)だが、その後の3戦は、アイビスサマーダッシュ10着→キーンランドC(函館・芝1200mで開催)14着→スプリンターズS15着と、精彩を欠くレースぶり。
重賞3勝の実績を誇るだけに、これが同馬の実力ではないだろう。約5か月ぶりの実戦になるが、今回は珍しく調教での動きに硬さを感じさせていない。休み明けは得意としないタイプの馬だが、スプリンターズSの大敗から変わり身があっても良さそうだ。

昨秋のスプリンターズSで15番人気の低評価を覆して勝ち馬のロードカナロアから0秒1差の3着に食い込んだマヤノリュウジン(牡7・庄野靖志)。約2か月ぶりの実戦となった前走の京阪杯では3番人気の支持を受けたものの、9着に敗退した。初のGI 挑戦となったスプリンターズSで強力なメンバーを相手に目一杯の競馬をした疲れを前走時の調整過程で感じさせていただけに、度外視してもいいだろう。
この中間は放牧でリフレッシュを図られて仕切り直しの一戦とあれば、その地力を見直したいところだ。

2014年02月25日 17:46

春の阪神競馬の開幕を飾るアーリントンCは、外回りコースの芝1600mが舞台。
クラシックや3歳マイル王決定戦のNHKマイルCを目指す素質馬たちが集結するレースであり、
今後のGI を占う意味でも重要な位置を占めている。
2002年の優勝馬タニノギムレットは4走後の日本ダービーで世代の頂点に立ち、
2000年優勝のエイシンプレストンは古馬になって香港で国際G1・3勝を挙げた。
また、一昨年の優勝馬ジャスタウェイは4歳時の昨年に天皇賞(秋)を4馬身差で圧勝してGI 初制覇を達成、
大きな飛躍を遂げている。
このようにアーリントンCを制した馬たちは、3歳シーズンに限らず、古馬になってからも活躍が目立っているのが特徴だ。春の足音が近づいてきた阪神競馬場で大舞台に向けて大きく羽ばたくのはどの馬だろうか。

ミッキーアイル(牡3・音無秀孝)は、昨年9月のメイクデビュー阪神(芝1600m)こそ勝ち馬のアトムに半馬身先着を許して2着に敗れたが、2戦目から未勝利(京都・芝1600m)→500万下のひいらぎ賞(中山・芝1600m)→シンザン記念と、一気に3連勝をマーク。
現3歳のマイル路線でトップクラスの能力をアピールしている。
5馬身差の圧勝劇を演じた未勝利は、京都・内回りコースの芝1600mを1分32秒3の2歳JRAレコードで走破。また、ひいらぎ賞では、同じ週に行われたGI の朝日杯フューチュリティS(1分34秒7)を0秒5上回る1分34秒2の勝ち時計で鮮やかに逃げ切っている。
そのスピード能力は、世代屈指と言ってもいいだろう。そして、重賞初挑戦となった前走のシンザン記念でも自慢のスピードを存分に活かして優勝、初の重賞タイトルを獲得している。
この中間はひと息入れて中6週のローテーションとなるが、乗り込みは順調に進んでおり、出走態勢は整ってきた印象。1回阪神競馬の開幕週で絶好の馬場状態が見込める今回も、身上とするスピード全開が期待できそうだ。

エイシンブルズアイ(牡3・野中賢二)は、デビュー前から高い評価を受けていた素質馬。
昨年11月のメイクデビュー京都(芝1600m)を1馬身3/4差で快勝と、評判どおりの強い内容で初勝利を収めた。
続く2戦目の500万下・千両賞(阪神・芝1600m)でも圧倒的な1番人気に支持されたが、
スタートがひと息で流れに乗れず、後方からのレースを余儀なくされて3着に敗退。
ただし、勝ち馬のウインフルブルームは次走の朝日杯フューチュリティSで3着、
2着馬アズマシャトルは次走のラジオNIKKEI杯2歳Sで2着と、先着を許した上位2頭がのちの重賞でともに好走していることを考えれば、スタートで出遅れて3着まで追い上げたレース内容は高い評価が必要だろう。
そして、巻き返しを期した前走の500万下・白梅賞(京都・芝1600m)では、2馬身半差を付けて鮮やかな逃げ切り勝ちを演じている。福永祐一騎手はレース後に「重賞でも十分勝負になる馬です」と、同馬の将来性を高く評価していた。逃げても差してもレースができるセンスの良さからも、ここは重賞初制覇の期待が懸かる。

タガノグランパ(牡3・松田博資)は、前走の500万下・なずな賞(中京・芝1400m)を力強く差し切って2勝目をマーク。勢いに乗っての重賞エントリーだ。
これまでの勝ち鞍はともに芝1400mで記録しているが、父キングカメハメハ、母の父スペシャルウィークという血統背景からも、距離の融通性は高いはず。芝2000mのラジオNIKKEI杯2歳Sでメンバー中最速の上がり3ハロンタイム(34秒6、推定)を記録して0秒3差の5着に健闘、また、芝1600mのシンザン記念で3着好走と、強力なメンバーを相手にした重賞で実績を残している。実戦を重ねつつ着実に末脚に磨きをかけてきた良血馬が、春の飛躍を期して重賞タイトル奪取に挑む。

タガノブルグ(牡3・鮫島一歩)は、昨年暮れの中山開催で500万下の黒松賞(芝1200m)を快勝して2勝目を挙げたあと、今年の初戦となった前走のオープン特別・クロッカスS(東京・芝1400m)でアタマ差の2着に好走。レース前半の3ハロンタイム(35秒3)が後半の3ハロンタイム(34秒5)よりも遅い流れながら、同馬はメンバー中最速となる上がり3ハロン33秒1(推定)の素晴らしい切れ味を発揮して連対を確保している。
勝ち馬のマイネルディアベル(朝日杯フューチュリティS4着馬)に際どく迫った末脚は見どころ十分。ここにきての地力強化が目立つ存在だ。今回は初めての1600mでこれまで以上に折り合い面が重視されるが、一戦ごとに進境を示しているように、今の充実ぶりなら克服は可能だろう。有力馬の多くが先行タイプだけに、展開の利も少なからず見込めそうだ。

マキャヴィティ(牡3・萩原清)は昨年6月のメイクデビュー東京(芝1400m)で5着に敗れたものの、2戦目の未勝利(東京・芝1400m)→オープン特別のダリア賞(新潟・芝1400m)を連勝。
次走の新潟2歳Sで16着と大きく着順を落としたあとは、リフレッシュ放牧で立て直しを図られた。
約3か月の休養を経て、地方競馬のダート交流重賞に転戦。前々走のJpnII・兵庫ジュニアグランプリ(園田・ダート1400m)で2着に好走、前走のJpnI・全日本2歳優駿(川崎・ダート1600m)で4着に入って掲示板を確保と、安定感のあるレースを続けた。
再び芝の重賞にエントリーする今回は、約2か月半ぶりの実戦で仕上がり面がポイントになるが、調教では力強い動きを披露。
19日の1週前追い切りは美浦南Wコースで6ハロン85秒台をマーク。併走馬に先着を果たしており、出走態勢は着々と整ってきた印象。先行しても差してもレースができる自在性はセールスポイントになるはず。豊富な実戦経験を活かして、上位進出を狙う。

アドマイヤメテオ(牡3・橋田満)は、1月5日のメイクデビュー京都(芝1600m)を快勝。
鮮烈なデビューを飾った素質馬だ。中団から徐々にポジションを押し上げると、直線で抜群の反応を示して差し切り勝ちを演じている。勝ちタイムの1分33秒8は、初戦としては極めて優秀。
1馬身1/4差の2着に退けたヤマノフェアリー(その後に未勝利→500万下の春菜賞を連勝)が3着馬に9馬身差をつけていることから、レベルの高さがわかるだろう。
圧倒的な1番人気に支持された2戦目の500万下(東京・芝1800m、5着)は、初めての関東圏への長距離輸送が響いた感じでレースの前にテンションが上がってしまい、直線での伸び脚を欠いた印象。敗因は明確で、度外視してもいいだろう。再び地元の関西圏でレースができる今回は、巻き返しが期待される。

ディープインパクト産駒のフェルメッツァ(牡3・松永幹夫)は、半兄に2012年・2013年の中京記念を連覇したフラガラッハ(父デュランダル)を持つ良血馬。
昨年7月のメイクデビュー中京(芝1600m)では、中団追走から直線で鮮やかに抜け出してデビュー勝ちを飾った。2戦目の野路菊S(阪神・芝1800m)が0秒3差の4着、3戦目の萩S(京都・芝1800m)が0秒2差の3着とオープン特別で上位争いを演じたあと、自己条件の500万下クラスで必勝を期したが、4着→2着→5着と、勝ち切れない競馬が続いている。
しかし、相手なりの競馬ができるタイプで、オープン特別2戦のレース内容から、重賞のここで上位争いを演じてもおかしくないはずだ。

2014年02月24日 12:54

大雪での開催中止。
日程変更が2週間も連続したが、同じ2週連続の大雪が、先々週と先週ではなく、先週と今週だったら、
重賞日程の変更はもっとややこしくなっていたかもしれない。

共同通信杯は、ただ移動して行われればいいというものでもない。
東京コースで行われることに重要な意味があるのであり(やがての日本ダービーコース)、
次週からの中山では3月9日の弥生賞が迫っている。
阪神では3月1日にアーリントンCがあり、2日にはすみれSも組まれている。
出走できるレースがあればいいというわけではなく、ひと叩きでいい馬もいれば、重賞の2着でとりあえずボーダーラインを超えそうな2勝馬と、
日程を考えると2着ではボーダーラインの下にとどまってしまうから、重賞に挑戦するからには勝たなくてはならない1勝馬もいる。
クラシック路線の日程変更は大変である。歴史の中には、1頭が回避してくれたからクラシックを勝てた馬もいれば、
直前の条件戦をハナ差で勝てたから、ダービーを勝ってしまった馬もいる。
ストで日程変更になり、場所が変わったこともあった。調子を崩した馬もいた。
共同通信杯は1週間の日程変変更で済んで良かった。

ここ2戦、スケールの大きさを生かし切れないでいるサトノアラジンは、1週間の延期で済んだのは、幸運に近いだろう
。皐月賞出走にはあまりこだわっていないはずだから、共同通信杯が東京で行われなければ、出走に意味は乏しい。また、ここを2着にとどまったとしても、まだ皐月賞出走をあきらめる必要はない。日程は苦しくなるが、トライアルを使える。
しかし、1週ズレたここに改めて出走するからには、勝ってボーダーラインを超える賞金額にしたい。
期待された東京スポーツ杯2歳Sでは、まるで萎縮したかのような小さなストライドになって、豊かなスケールどころではなかったが、同じ期待外れの結果でも、前回のゴール寸前の身のこなしは悪くなかった。
追い出されても加減してエンジン全開とはならないフットワークから脱し、やっと体を沈めて伸びる構えを見せたのである。全力疾走していい自信が生まれたとも考えたい。返し馬でみせる大きなフットワークが全開するなら、今回は勝ち負け必至だろう。陣営は、この馬には大きな身体を動かせることが最重要ポイントとして、戸崎騎手とはスタイルの異なる岩田騎手にチェンジしてきた。

レース巧者イスラボニータは、あまり強いという印象を与えなかったが、一連の内容は実際には文句なしであり、
ここは受けて立つ立場。オーバーホール完了。ひと回り成長した身体つきでパワーアップを示したい。大関のイメージを払拭するとき、しかるべき衆目一致のランキング確保となる。

日程がズレて良くなったと思えるのは、東京2戦2勝のショウナンワダチ。
朝日杯FSでも坂を上がってからの伸びが印象的だったから、坂を上がっての距離がある東京コース向きなのだろう。ショウナンカンプ産駒とあって、また、線の細さも残るからどちらかといえばマイル路線だろうが、意外に距離は持ちそうな気がする。馬券の妙味はこの馬か。

血統配合上位のガリバルディのレースぶりも注目。

2014年02月23日 18:03

JRA創立60周年記念競走
メモリアルホースファン投票画像1

指定された10のレースの歴代優勝馬から一頭を選び、その馬のキャッチコピーを創作するキャンペーンです。
私が選んだのは、
札幌記念 エアグルーヴ
函館記念 エリモハリアー
七夕賞 ツインターボ
新潟記念 アイリッシュダンス
天皇賞秋 ウオッカ
皐月賞 ディープインパクト
チャンピオンズカップ クロフネ
菊花賞 ビワハヤヒデ
宝塚記念 メジロライアン
小倉記念 メイショウカイドウ
です。

GIに昇格して今年で18回目になる。
とくに最近10年くらいは、ダート分野の充実は素晴らしく、あの年はあまり好カードではなかったかもしれない、などということはめったにない。また今年も重量級のたくましいメンバーが揃った。

事前の水木検量によると、500キロ以上の馬体重を誇る馬が11頭もいる。
530キロ以上馬が7頭もふくまれて、全16頭の馬体重平均は、約522キロに達している。
当日は少しずつ減るとしても、おそらく馬体重平均は、510キロ台ではないかと思われる。
バカバカしい、およそ意味のない数字だから計算した酔狂な人物はいないだろうが、
ひょっとするとこれは日本記録かもしれない。

意味のありそうなデータは、GIに昇格して17回、1番人気馬の成績は、【8-1-1-7】。
勝率.471は、全22のGIレース中、日本ダービーについで2番目に高いこと。
芝のマイルの安田記念こそ、1番人気馬の3着以内率が22レース中でもっとも低いが、マイル戦は総じてチャンピオンは崩れないからである。

ただ、両雄並び立たずが当てはまるのか、2番人気で勝った馬は17年でたった1頭だけ。
東京のマイル戦は、他場より総合能力が求められる厳しいレースになる結果、
1800m、2000mくらいでも好成績を残していないと厳しい。という金言があるが、
それがダート1600mとなると、もっと顕著な傾向になる。
最近10年の連対馬20頭は、前2戦でどんなレースに出走していたか。
距離1800m〜2100mのジャパンCダート、2000mの東京大賞典、2100mの川崎記念。
この3つのGIに、前2走のうち少なくとも1回は出走していた馬が、全20頭中の「18頭」を占めている。
残る2頭は、直前の東京ダート1400mの根岸Sをきちっと勝った馬だった。

もちろん、こんな杓子定規のパターンが今年も当てはまることはないだろうが、
これに該当するのは、
1番ゴールスキー、4番ワンダーアキュート、7番ニホンピロアワーズ、8番グランドシチー、11番ベルシャザール、12番ブライトライン、15番ホッコータルマエ。この7頭になる。

なんだ、人気馬ばかりじゃないかなどと考えてはいけない。
前2戦でポイントになる重要レースに出走していたから、それだけで人気になるのではなく、
多角度から有力候補をピックアップすると、それは総合能力を求められる近年の連対馬の出走パターンと一致してしまうということである。
この7頭以外の9頭の快走もなしとは決してできないが、パターンに当てはまっていない馬同士の組み合わせだけは、さすがに可能性が乏しいだろう。

ニホンピロアワーズについて。
好位でスパートのタイミングを見計らうことが多いこの馬、1700m〜1800mで8勝。
残る4勝を1900m〜2500mで記録しているが、同じホワイトマズル産駒で、配合形まで似ているシルポートと同じようなダンシングブレーヴ系と思える。
さして距離に不安はないから、2000m級をがんばっているが、1600mの方がさらに秘めるスピード能力が生かせるのではないか。
逃げても、差しても、多分に一本調子がこの父系の最大特徴。先々週の3歳バンドワゴンがそうだった。好位差しがもっとも合わない特徴を持っているのである。
内田騎手のエーシントップ陣営が逃げ宣言をしている。
平均ペースで正攻法の逃げと思える。ついて行けばいい。スパートのタイミングは迷う必要もない。
いつもより距離短縮のマイル戦のダートである。果敢に攻めた結果、鈍ってしまえば差し込まれるだろうが、待っていて、追い比べでこそのベルシャザールなどに並ばれては、もっと勝ち目はない。
1600mなら簡単には止まらないと信じて、酒井騎手に積極果敢に、強気にスパートしてもらおう。
1800mのジャパンCダートを1分48秒8で、ワンダーアキュート以下に3馬身半差の圧勝を決めたときと同じように、あるいは59キロを背負いながら、57キロのホッコータルマエと互角だった13年のアンタレスSをイメージしたい。
昨秋の体調不振時からは完全に立ち直っている。

前出馬が相手になるのは当然だが、
東京のマイルこそベストのアドマイヤロイヤルと、
案外マイペースになりそうなエーシントップは買いたい。エーシントップも一本調子。
だから、バラバラの成績だが、一定ペースのマイルは合うはずである。

2014年02月22日 10:22

今週は今年最初のG1、フェブラリーSがメイン。
過去のデータからは、前走指数の上位馬が強い傾向がみてとれる。
指数でランク外だった馬が勝ったのは09年のサクセスブロッケンだけで、連軸候補の有力馬は、前走指数の上位馬や平均指数の上位馬たち。
また、勝ち馬は4、5、6歳で占められており、7歳以上の勝利はない。

今年はニホンピロアワーズ、ベルシャザール、ワンダーアキュート、ホッコータルマエ、ノーザンリバー、アドマイヤロイヤル、ベストウォーリアなどが指数の上位馬だ。

指数上位馬の中で、過去10年、勝ち馬を出していない7歳馬以上を除くと、
勝ち馬の条件を備えているのは、ベルシャザール、ホッコータルマエ、ノーザンリバー、ベストウォーリア。

ベルシャザールは昨年5月、ダートに戦線を移して6戦4勝。
前走はジャパンカップダートを制して目下3連勝と最も勢いがある。
ジャパンカップダートでは後方から徐々に押し上げて、直線に向くところで先行集団に取り付くと、そのまま押し切って勝った。長く良い脚を使えるのが特徴で、東京コースも合うだろう。

ホッコータルマエはジャパンカップダートで1番人気に支持されたが、直線差し切られて3着。
そのあと、大井の東京大賞典、川崎の川崎記念を連勝している。

実績はもちろん、指数上でもベルシャザール、ホッコータルマエが2強といえそうで、勝利に最も近い2頭だろう。

2頭を脅かすとしたら4歳馬ベストウォーリア。
古馬との初対戦だった武蔵野Sでは3着だったが、直線で包まれて出し所がなく、追い出しが遅れたのが敗因だったのではないか。
前が開いてからのスピード、瞬発力は最も光っており、勝ったベルシャザールに比べても力差はなかった。
前走は1400戦のオープン特別をレコードタイムで圧勝しており、直線の瞬発力で2強をしのぐスピードがあるのではないか。

他に、古豪ニホンピロアワーズ、ワンダーアキュート、アドマイヤロイヤル、ゴールスキー、シルクフォーチュンなどもあなどれず、
上位に押さえておきたい。


ダイヤモンドSは芝3400メートルの長距離のハンデ戦。
トップハンデは56キロのセイクリッドバレー。長距離戦とはいえ、長距離で実績のある馬は不在。
距離を考えても当然、スローペース必至で、軸馬は長く良い脚を使える差し馬からが基本だろう。
ここはアドマイヤバラード、ラブラドライト、フェイムゲーム、セイクリッドバレー、サイモントルナーレなどを上位に評価。


ハンデ戦の小倉大賞典は、10年で7勝を上げている過去の指数が高い馬や、平均指数の上位馬が活躍している。今年はラストインパクト、ラブイズブーシェ、カフナなど。
他にブレイズアトレイル、スマートギアは前走指数の上位馬だ。

差し脚の鋭いのは菊花賞4着の4歳馬ラストインパクトだろう。
スタミナもあり、スローペースにも対応できる長く使える差し脚が魅力だ。他にこの距離での瞬発力が鋭いアロマティコや、距離短縮で切れる脚が使えそうなシャトーブランシュなどが連軸候補だ。


雪で仕切り直しになった3歳牡馬の重賞・共同通信杯。

前走指数の上位馬が10年連続して連軸の中心。

今年はベルキャニオン、ピオネロ、イスラボニータ、ハギノハイブリッド、ネオヴァロンなどが前走指数の上位馬で、
サトノアラジン、ガリバルディなどが過去の指数や平均指数での上位馬だ。

注目は4戦3勝のイスラボニータ。
前走は東スポ杯2歳Sでプレイアンドリアルと叩き合って制した。そのスピード指数は、その時点での世代最高指数で、さらに直線の瞬発力も鋭かった。2着のプレイアンドリアルはその後、京成杯を高指数で勝っており、東スポ杯2歳Sのレベルの高さをうかがわせる。


2014年02月21日 10:26

23日に東京競馬場で行われる、第31回フェブラリーS(4歳上・GI・ダ1600m・1着賞金9400万円)の枠順が、
21日確定しました。

昨年のジャパンカップダートを制したベルシャザール(牡6、栗東・松田国英厩舎)は6枠11番からのスタートとなりました。

また、東京大賞典・川崎記念と連勝中のホッコータルマエ(牡5、栗東・西浦勝一厩舎)は8枠15番、
東海Sを快勝したニホンピロアワーズ(牡7、栗東・大橋勇樹厩舎)4枠7番に入りました。

3戦連続でGI2着のワンダーアキュート(牡8、栗東・佐藤正雄厩舎)は2枠4番、
根岸Sを制したゴールスキー(牡7、栗東・池江泰寿厩舎)は1枠1番となりました。
発走は15時40分。枠順は以下の通りです。

 ( )内は性齢、騎手・調教師

1-1 ゴールスキー(牡7、F.ベリー・池江泰寿)
1-2 ベストウォーリア(牡4、浜中俊・石坂正)
2-3 ソロル(牡4、G.ブノワ・中竹和也)
2-4 ワンダーアキュート(牡8、武豊・佐藤正雄)
3-5 エーシントップ(牡4、内田博幸・西園正都)
3-6 ノーザンリバー(牡6、戸崎圭太・浅見秀一)
4-7 ニホンピロアワーズ(牡7、酒井学・大橋勇樹)
4-8 グランドシチー(牡7、U.リスポリ・相沢郁)
5-9 アドマイヤロイヤル(牡7、四位洋文・橋田満)
5-10 ドリームバレンチノ(牡7、岩田康誠・加用正)
6-11 ベルシャザール(牡6、C.デムーロ・松田国英)
6-12 ブライトライン(牡5、福永祐一・鮫島一歩)
7-13 コパノリッキー(牡4、田辺裕信・村山明)
7-14 ダノンカモン(牡8、三浦皇成・池江泰寿)
8-15 ホッコータルマエ(牡5、幸英明・西浦勝一)
8-16 シルクフォーチュン(牡8、横山典弘・藤沢則雄)

※出馬表は主催者発表のものと照合してください。

2014年02月20日 18:04

マレーシアと日本の古生物学チームがこのほど、
マレーシア中部パハン(Pahang)州で、推定7500万年以上前の恐竜の歯の化石を発掘した。
マレーシアで恐竜の化石が見つかったのは、これが初めてという。

19日発表された声明によると、化石はマレーシア・マラヤ大学(University of Malaya)の曽根正敏(Masatoshi Sone)氏率いる研究チームがパハン州で2年近くにわたって行っていた発掘調査で見つかった。
日本からは早稲田大学(Waseda University)と熊本大学(Kumamoto University)の研究者が参加した。

発見された化石は長さ23ミリメートルほどで、黒ずんでいる。
魚を食べる恐竜の歯の化石とみられ、1億4500万〜7500万年の中生代末期の堆積岩から発掘された。
研究者らは、マレーシア国内にまだ多くの恐竜の化石が眠っている可能性があるとして期待を高めている。

詳細な発掘場所は、盗掘を防ぐため公開されていない。

2014年02月19日 00:08

厳寒期のローカル開催において負担重量がハンデキャップで争われる小倉大賞典は、小回り巧者や今後の飛躍をもくろむ馬たちが多数参戦。GI を目指すような一線級は、前後の週に組まれている別定重量の中距離GII(京都記念、中山記念)に回るケースが多い。このレースでは上位人気馬が不振傾向を示しており、過去10年で1番人気馬の優勝は小倉巧者として有名な2005年のメイショウカイドウのみ。2006年以降は、すべて5番人気以下の伏兵馬が勝利を挙げている。しかし、軽ハンデ馬が台頭しているかというとそうではなく、53キロ以下のハンデで優勝したのは2004年のメイショウバトラー(51キロ)だけ。57キロ以上のハンデを背負った実績馬が、5勝2着3回3着3回と健闘しているのが目立つ。2009年は、57キロのハンデを背負った2頭(1着馬サンライズマックス、2着馬ヤマニンキングリー)がワンツーフィニッシュを決めている。重いハンデを背負った実績馬に注目が必要なレースと言えるだろう。

前走の愛知杯で14着(同着)に敗れて2番人気の支持に応えることができなかったアロマティコ(牝5・佐々木晶三)だが、小倉・芝コースは2戦2勝と相性抜群。また、一昨年の秋華賞と昨年のエリザベス女王杯でともに3着とGI での好走実績があるほか、昨年のマーメイドS3着と、ハンデキャップ重賞でも上位争いを演じており、いつ重賞制覇を飾ってもおかしくない実力の持ち主だ。北村友一騎手が手綱を取って行われた12日の1週前追い切りは、栗東坂路で4ハロン54秒7−ラスト1ハロン12秒6をマーク。しっかりとしたフットワークで駆け抜けており、前走で大敗を喫した不安を感じさせない好状態で出走することができそうだ。

昨年暮れの有馬記念でGI 初挑戦ながら並み居る強豪を相手に4着と掲示板を確保したラブイズブーシェ(牡5・村山明)。前走のGII・日経新春杯では3番人気の高い評価を受けたものの、中団追走から直線で追い出されると、56キロのトップハンデが影響したのか、有馬記念のような鋭い伸び脚を見せることができず、8着に敗退。また、それまで2戦して、5着、4着と好結果が出ていない京都・芝の外回りコースが合わなかったのかもしれない。しかし、3走前に小回りコースで行われたハンデキャップ重賞の福島記念では、7番人気ながらメンバー中最速となる上がり3ハロン34秒5(推定)の末脚を発揮して0秒1差の3着に食い込んでいる。得意の小回りコースに替わる今回、巻き返しのチャンスは十分だろう。13日の1週前追い切りは、栗東坂路で4ハロン55秒4−ラスト1ハロン12秒4をマーク。馬場が悪化した時間帯だったことを考慮すれば、及第点以上の動きと言えそうだ。

ラストインパクト(牡4・松田博資)は約3か月半ぶりの実戦となった前走の1600万下・松籟S(京都・芝2400m)を勝ち上がったばかりで、今回がオープンクラス復帰初戦となる。しかし、昨年の青葉賞3着、前々走の菊花賞で4着の実績があり、重賞でも通用する能力があることはすでに証明済みだ。今回は中2週と日程が詰まっているため、12日の1週前追い切りは栗東CWコースで6ハロン85秒5−ラスト1ハロン13秒0とセーブ気味だったが、ひと叩きされた上積みは十分で、馬体は良化していた。前走勝利の勢いに乗って、待望の重賞初制覇を目指す。

前走の中山金杯で2着に好走したカルドブレッサ(牡6・吉田直弘)。小回りコースに強いタイプで、小倉・芝コースは〔1・1・0・1〕の好成績。今回と同じ小倉・芝1800mで行われた2012年7月の1000万下・九州スポーツ杯では、1分44秒8の好タイムをマークして0秒1差の2着と好勝負を演じた実績がある。ここにきて地力強化が目立つだけに、重賞初制覇のチャンスと言ってもいいだろう。1週前追い切りは15日の土曜日に栗東坂路で行われ、4ハロン54秒1−ラスト1ハロン12秒9をマーク。馬場が悪かったために伸びきれなかったが、気配そのものは変わらず良好だ。

ブレイズアトレイル(牡5・藤岡健一)は、前走の京都金杯で55キロのハンデを背負って、勝ち馬のエキストラエンドから0秒3差の4着に好走。3着馬ガルボとはアタマ差の接戦を演じている。3走前の富士S5着に続き、重賞でも能力が通用することを証明した。9日に出走を予定していた東京新聞杯が積雪の影響で17日(月)に順延されたことにより、この小倉大賞典に矛先を変えて出走するが、状態そのものへの影響はあまりなさそうだ。出走してくる以上は万全の態勢と考えてもいいだろう。

シャトーブランシュ(牝4・清水出美)は、前走の愛知杯で7着に敗れたが、勝ち馬のフーラブライドとのタイム差は0秒5。1000m通過タイムが62秒0というスローな流れで、中団のやや後方から直線でよく追い上げたものの、消化不良の競馬に終わった印象。展開次第で巻き返しは可能と考えてもいいだろう。前走後は自厩舎で調整し、13日の1週前追い切りは栗東坂路で4ハロン53秒5−ラスト1ハロン12秒2をマーク、迫力満点の走りを披露した。レースキャリアはまだ9戦と浅いが、昨夏以降の成長を感じさせる一頭だ。

エディン(牝5・白井寿昭)は前走のエリザベス女王杯で12着と二桁着順に敗れたが、1600万下の古都S(京都・芝2200m)を勝ち上がったばかりで、オープンクラス昇級初戦がGI の大舞台というのはさすがに厳しかったと考えるべきだろう。果敢に先手を奪いながらも、勝ち馬のメイショウマンボから0秒7差と大きくは負けていないだけに、GIII のここなら、巻き返しのチャンスは十分あるはず。強力な同型馬との兼ね合いがポイントになりそう。

2011年のラジオNIKKEI賞3着、昨春の目黒記念で3着の実績があるカフナ(牡6・池江泰寿)は、ここが約9か月の休み明けとなる。調教でひと追いごとに良くなってきているとはいえ、まだ本調子の動きには戻り切っていない印象だ。潜在能力でどこまでカバーできるかどうかだろう。

サクラプレジール(牝4・尾関知人)は、デビュー2戦目でフラワーCを制した逸材だ。オークス(14着)以来約5か月の休み明けでのGI 挑戦となった前走の秋華賞では17着と大敗したが、ローカル開催のGIII なら能力的に大きな変わり身を見せても不思議ではない。今回は放牧で立て直されて仕切り直しの一戦となるが、仕上がり具合がポイントになるだけに、直前の追い切りとレース当日の気配に注目したい。

サンライズメジャー(牡5・中村均)は、1000万下のドンカスターC(京都・芝1600m)→1600万下の南総S(中山・芝1600m)を連勝した上がり馬。勢いに乗って挑んだ前走の京都金杯では10着に敗退したが、勝ち馬のエキストラエンドとのタイム差は0秒6。巻き返す可能性は十分にあるだろう。13日に行われた1週前追い切りは栗東坂路で4ハロン52秒1をマーク。馬場の荒れた時間帯でのものだけに、内容の濃い調教だった。

テイエムイナズマ(牡4・福島信晴)は、前走の日経新春杯が6着。一昨年のGII・デイリー杯2歳Sを優勝した素質馬で、昨年は皐月賞(6着)、日本ダービー(6着)、菊花賞(11着)とクラシック三冠にすべて出走し、暮れには有馬記念(9着)も参戦と、強豪相手に戦った経験は今後に活きてくるはずだ。GIII のメンバーが相手なら、巻き返しがあってもいいだろう。平坦の小回りコースは意外に合いそうだ。

2014年02月18日 18:12

東京競馬場の芝3400mを舞台に行われるダイヤモンドSは、JRAの平地競走の中では暮れのステイヤーズS(中山・芝3600m)に次ぐ長距離重賞。
芝の長距離部門の最高峰であるGI・天皇賞(春)を目指すスタミナホースが毎年集結し、
タフな戦いを繰り広げている。今年はGI 級の大物こそ不在ながら、経験豊富なベテランホースや、これから本格化を迎えそうな新興勢力と、非常にバラエティーに富んだ顔ぶれがエントリー。
ハンデキャップ競走ということもあり、大混戦ムードが漂っている。

タニノエポレット(牡7・村山明)は、堅実に上位争いはするものの、なかなか1600万下クラスを勝ち上がれずにいたが、格上挑戦した前走のオープン特別・万葉S(京都・芝3000m)を約2年2か月ぶりに先頭でゴールイン。デビュー43戦目にして待望のオープンクラス入りを果たした。昨年の万葉Sでも2着と連対を確保しており、芝3000m以上に限れば〔1・1・0・0〕の好成績。年齢的にはベテランの域に入っているものの、芝の長距離重賞路線で活躍が期待される新興勢力の代表格と言えるだろう。1996年の菊花賞を制した父ダンスインザダークから受け継いだ豊富なスタミナを武器に、このダイヤモンドSで重賞初制覇を狙う。

フェイムゲーム(牡4・宗像義忠)は、昨年1月に行われた京成杯の優勝馬。次走のスプリングS4着をステップに臨んだクラシック三冠の第1戦・皐月賞では12着と大敗を喫し、その後に骨折が判明。8か月の長期休養を余儀なくされた。復帰初戦となった前々走のオープン特別・ディセンバーS(中山・芝1800m)では8番人気と評価は低かったが、1着馬エアソミュールから0秒2差の6着に善戦。続く前走のアメリカジョッキークラブCでは優勝馬ヴェルデグリーンから0秒1差の3着と、着実にパフォーマンスを上げてきている。今回は、前走から一気に1200mも延びるうえ、3400mの長距離も初体験となるだけに、うまく対応できるかがポイントになるが、未知の魅力はたっぷり。実力馬の復活が成るか、注目したい。

セイクリッドバレー(牡8・高橋裕)は、2011年の新潟大賞典の優勝馬。重賞タイトルはこのひとつのみだが、2009年セントライト記念など2着は3回、3着も2回と、芝の中距離重賞でコンスタントに好勝負を演じてきたベテランホースだ。唯一の重賞勝ち以降、約2年9か月も勝利から遠ざかっているが、昨年暮れに行われたオープン特別のディセンバーSで2着、前走のオープン特別・白富士S(東京・芝2000m)でも4着と、地力健在を示す走りを披露。3歳時の菊花賞(7着)以来の出走となる芝3000m以上の長丁場でどんな走りを見せてくれるか楽しみだ。

ファイヤー(牡6・本田優)は、5歳時の昨年6月に障害界へ転向して4戦したものの、7着、2着、2着、3着と勝ち切れず、平地のレースに復帰して2戦目の1600万下・晩秋S(東京・ダート2100m)を優勝、オープンクラス入りを果たした。昇級初戦でいきなり芝のGI・ジャパンカップに挑戦。結果は17頭立ての16着と大敗を喫したが、異色の臨戦過程で注目を集めた。これまで全5勝をダートで挙げているが、前走のオープン特別・万葉Sで5着と掲示板を確保し、まずまずの走りを披露。持ち前の持久力を活かせる長丁場なら、芝の重賞でも上位に食い込むチャンスがあるだろう。

ラブラドライト(せん5・音無秀孝)は、まだ1000万下クラスの身だが、2階級の格上挑戦となった前走のオープン特別・万葉Sで2番人気の高い支持を受けて2着に入り、連対を確保。芝の長距離なら、オープンクラスでも通用する力があることを実証した。デビューが3歳6月と遅かったため、5歳でもキャリアは僅かに11戦。終始離れた最後方でまったく競馬にならなかったデビュー戦の未勝利(阪神・芝2000m、16着)を除けば、敗れたレースでもすべて勝ち馬から0秒6差以内と、大崩れはしていない。相手なりの競馬ができるタイプだけに、重賞のメンバーに入っても軽視は禁物だろう。

アドマイヤバラード(牡5・友道康夫)は、2006年の日本ダービー2着馬アドマイヤメイン(父サンデーサイレンス)の半弟にあたるハーツクライ産駒。3歳1月にデビューして3戦目の未勝利(中京・芝2200m)で初勝利を飾ったが、その後は500万下クラスで惜敗が続いてなかなか勝ち上がれずにいた。しかし、昨年1月から3か月の休養で立て直しを図られて大きく変身。休み明け2戦目の500万下(新潟・芝2400m)を2馬身半差で快勝すると、夏のクラス再編成で500万下クラスへの降級初戦となった駒ケ岳特別(函館・芝2600m)も連勝。良血馬がようやく軌道に乗ってきた感がある。前走の1000万下・箱根特別(東京・芝2400m)を勝ち上がったばかりで今回は格上挑戦の形になるが、素質は間違いなく一級品だ。近5戦で3勝をマークと、詰めの甘さも払拭。今の充実ぶりなら、主役級の評価が必要だろう。

ロードオブザリング(牡7・笹田和秀)は、3歳時の2010年1〜2月に未勝利(京都・芝2200m)→500万下(京都・芝2400m、1着同着)を連勝したものの、続く青葉賞で14着に大敗。クラシックには参戦できなかった。その後は徐々に力をつけ、5歳時の2012年6月に1600万下の垂水S(阪神・芝2000m)を制してオープンクラスに復帰。昨年8月の札幌日経オープン(函館・芝2600m)では、1着馬セイカプレストとクビ差の2着と接戦を演じた。前走の日経新春杯では15着に大敗しているが、馬場状態・レース展開・体調面などがうまく噛み合えば、大駆けが見られるかもしれない。

セイカプレスト(牡8・相沢郁)は、昨年8月に1600万下クラスの身で格上挑戦した札幌日経オープンで、8番人気の低評価ながら鮮やかな差し切り勝ちでオープン特別初勝利を挙げた。2012年のステイヤーズSで4着に善戦した実績もあり、マラソンレースの適性は高い。ただし、昨年暮れのステイヤーズSでは、優勝馬デスペラードから1秒8も離された10着に大敗。やや勢いに陰りが出ているのは否めず、約2か月半の休養を挟んで臨む今回、どこまで好調時の走りを取り戻せるかが鍵と言えるだろう。

2014年のJRA・GI 競走の幕開けとなるフェブラリーSは、東京競馬場のダート1600mを舞台にして行われる上半期のダート王決定戦。
3月下旬にUAEで行われるドバイワールドカップデー諸競走を目指す馬たちの参戦も多く、
世界のトップステージにつながる一面を備えている。
2011年の覇者トランセンドは次走の国際G1・ドバイワールドカップ(メイダン・オールウェザー2000m)でも2着に好走。優勝馬ヴィクトワールピサとともに日本馬によるワンツーフィニッシュを演じたことは、記憶に新しい。
今年も現役を代表するダート巧者が集結。寒さを吹き飛ばす熱い走りを見せてくれるだろう。

ホッコータルマエ(牡5・西浦勝一)は、4歳の昨シーズンにJRAと地方競馬のダート交流重賞で7勝をマーク。
素晴らしい充実ぶりを示した。2月のJpnIII・佐賀記念(佐賀・ダート2000m)を3馬身差で圧勝すると、
JpnIII・名古屋大賞典(名古屋・ダート1900m)、アンタレスS、JpnI・かしわ記念(船橋・ダート1600m)、JpnI・帝王賞(大井・ダート2000m)と、5連勝を記録。
続くJpnI・マイルチャンピオンシップ南部杯(盛岡・ダート1600m)こそ勝ち馬のエスポワールシチーから1馬身半差の2着に敗れたが、11月にJpnI・JBCクラシック(金沢・ダート2100m)を制覇した。
そして、ジャパンカップダート3着を挟んで、暮れにはGI・東京大賞典(大井・ダート2000m)を優勝。
抜群の安定感を強くアピールしている。2013年度のJRA賞最優秀ダートホースの座こそベルシャザールに譲ったものの、現役屈指のダート巧者であることは誰もが認めるところだろう。そして、迎えた今年の初戦、JpnI・川崎記念(川崎・ダート2100m)では2周目の4コーナーで先頭に立ち、そのまま後続馬の追撃を封じて地方交流重賞のJpnI・GI 5勝目を記録。初のJRA・GI 制覇、さらには国際G1・ドバイワールドカップ(メイダン・オールウェザー2000m)へ向けて、視界は良好だ。

ベルシャザール(牡6・松田国英)は、3歳春のクラシック戦線で、スプリングS(阪神・芝1800mで開催)2着、日本ダービーでは優勝馬オルフェーヴル、2着馬ウインバリアシオンに続く3着に好走。
芝でも高い能力を示した素質馬だ。
その後はノドの手術や骨折等で長期休養を余儀なくされたが、昨年の5月からダート路線に矛先を向けて新境地を切り開いた。
10月のオープン特別・ブラジルC(東京・ダート2100m)で芝のレース並みの瞬発力を披露して快勝すると、次走の武蔵野Sで重賞初制覇を達成。
一気に軌道に乗ってきた。そして迎えたジャパンカップダートでは、中団の外目を追走して直線で先に抜け出した1番人気のホッコータルマエ(3着)を交わし、最後はワンダーアキュート(2着)の追撃もクビ差抑えて見事にGI 初制覇を飾っている。
目下3連勝中と、ダート戦線での快進撃はとどまるところを知らない感じだ。今回は約3か月ぶりの実戦になるが、ここを目標に鋭意調整。2013年度JRA賞最優秀ダートホースの勲章を引っ提げて、2度目のGI 制覇に挑む。

ワンダーアキュート(牡8・佐藤正雄)は、ダートで通算11勝を記録している強豪。
その中には、2012年のJpnI・JBCクラシック(川崎・ダート2100m)を筆頭に重賞5勝が含まれており、
コース・距離を問わず高いパフォーマンスを続けている。
また、JRAのGI でも、2011年・2012年・2013年とジャパンカップダートで3年連続2着の実績を誇り、フェブラリーSでは2012年・2013年と2年連続3着の好成績を残しているように、地力の高さはトップクラスにランクされる一頭だ。今回は暮れのGI・東京大賞典(2着)以来約2か月ぶりのレースになるが、調整は順調に進んでおり、状態は高いレベルで安定している様子。ここは悲願のJRA・GI 制覇の大きなチャンスと見ても良いだろう。

ニホンピロアワーズ(牡7・大橋勇樹)は、今年の初戦となった東海Sを快勝。
好発進を遂げている。この時は2度目の左回りコースということもあって、本番のフェブラリーSを見据えて臨んだ一戦だったが、好位から楽々と抜け出し、残り200m地点で先頭に立つと、2着馬グランドシチーに2馬身差をつける見事な内容で通算12勝目を飾っている。
2012年のジャパンカップダートの覇者であり、今回の豪華メンバーに入っても実績では上位にランクされる。
昨秋以降の3戦で、休養明けのジャパンカップダート5着→GI・東京大賞典3着→東海S1着と、確実に上昇カーブを描いてのフェブラリーS参戦。前哨戦で左回りコースを克服し、隙のない内容で勝ったことにより、自信を持って本番に臨めそうなのは心強い材料と言える。2度目のJRA・GI 制覇も十分に可能だ。

ゴールスキー(牡7・池江泰寿)は、半兄に2003年フェブラリーSの覇者ゴールドアリュール(父サンデーサイレンス)を持つ良血。兄はダートで輝く実績を残したが、日本ダービーで0秒3差の5着と掲示板を確保しているように、芝でも高いレベルの走りを見せた名馬だ。
父がネオユニヴァースに替わったこの馬も、3歳秋に芝のGI・マイルチャンピオンシップで3着に好走するなど高い能力をアピールしたが、本格化を示したのはダート路線に転じてからである。
昨年の夏から秋にかけて、阿蘇S(小倉・ダート1700m)→ペルセウスS(東京・ダート1400m)とオープン特別を連勝したあと、ダート重賞初参戦の武蔵野Sで4着に健闘。転向早々にダート適性の高さを示したのは、血統面の後押しもあってのことだろう。そして、今年初戦の根岸Sでは豪快な末脚を発揮して待望の重賞初制覇を達成した。GI の大舞台で兄弟制覇を飾り、ダート界の頂点を極めることができるか、大きな注目が集まる。

ブライトライン(牡5・鮫島一歩)は、一昨年の3歳春にファルコンSを優勝し、次走のニュージーランドTで3着に入るなど、芝の3歳マイル路線で活躍を見せた。
昨年の春後半にダート路線に転じると、僅か半年余りの短期間で3勝をマークし、本格化を遂げている。
ダート2戦目の1600万下・麦秋S(東京・ダート1400m)を2馬身差で快勝すると、夏の函館開催でオープン特別のマリーンS(ダート1700m)を4馬身差で楽勝。
一気に軌道に乗ってきた。ダート重賞に初挑戦したエルムSは3着に敗れたが、そこから約2か月半の休み明けで臨んだみやこSをハナ差で制し、芝・ダートの両分野で重賞タイトルを獲得した。
また、暮れにはGI・ジャパンカップダートに挑戦して、7番人気ながら4着に善戦。大舞台でも通用する実力が身についたことを証明してみせた。1番人気の支持を受けて登場した前走の根岸Sはスタートで後手を踏んで4着に敗退したが、優勝馬ゴールスキーとのタイム差は0秒2。スタートを決めてうまくレースの流れに乗れば、大仕事を成し遂げても不思議ではない。

シルクフォーチュン(牡8・藤沢則雄)は、一昨年のフェブラリーSでメンバー中最速タイとなる上がり3ハロン35秒7(推定)の末脚を駆使して2着に好走。昨年も5着に入り、2年連続で掲示板を確保している。
今年で8歳を迎えたが、切れ味鋭い追い込みを武器に、個性派の代表格としてGI の舞台に登場する。
これまでの重賞勝利は、2011年のプロキオンS(京都・ダート1400mで開催)、2012年の根岸SとカペラSで、いずれもダートの1200mから1400mでマークしたものだが、流れさえ向けば1600mの距離でも上位進出が可能なことは一昨年と昨年の当レースで証明済みだ。
直線の長いコースはぴったり。前哨戦の根岸Sでも、大外から強烈な末脚を披露して3着に好走。鞍上の横山典弘騎手もすっかり手の内に入れた感が強いだけに、今年も直線の強襲劇が見られるかもしれない。

ノーザンリバー(牡6・浅見秀一)は、昨秋にオープン特別の京都オータムリーフプレミアム(京都・ダート1400m)→カペラSを連勝。
そして、今年初戦となった前走の根岸Sでも勝ち馬のゴールスキーから半馬身差の2着に好走。
ここへきての充実ぶりが際立っている一頭だ。カペラSでは絶好の手応えで進出すると、直線で狭いスペースをあっという間に抜け出す強い内容を披露。
また、根岸Sでは距離延長に難なく対応し、パワフルな末脚で追い上げてきた。
ここまでの戦績を振り返ると、1200mで2勝、1400mで3勝を挙げていることからスプリンターの印象もあるが、3歳時の2011年に芝のマイル重賞・アーリントンCを優勝した実績があり、芝とダートの違いはあるものの、この距離は問題なくこなせそうだ。
また、6勝中5勝を気温の低い11月〜2月にマーク。寒い時季に好成績を挙げている点もセールスポイントと言える。今回はさらに相手が強化されるが、目下の状態を維持できれば勝機は見出せそう。

ベストウォーリア(牡4・石坂正)は、昨年のユニコーンSの優勝馬で、古馬と初対戦した武蔵野Sでも勝ち馬のベルシャザールから0秒1差の3着に好走。東京・ダート1600mは、3戦2勝3着1回と3着内率100%を誇るベストの舞台だ。
前走のオープン特別・すばるS(京都・ダート1400m)を1分21秒7のコースレコードで快勝した勢いも大きな魅力と言える。レースキャリアはまだ9戦と少なく、今後の成長も期待できる器。今回は初のJRA・GI エントリーとなるが、歴戦の勇者たちを相手に大仕事を成し遂げる可能性も十分だろう。


2014年02月17日 20:15

化粧水を肌に浸透させようと手のひらで叩きこんでいませんか?
実はこれも逆効果という説があります。
刺激を与えるとシミができたり、
防御本能が働き肌が固くなったりしてしまいます。
手のひらで優しくつつみこむようにプレスする方法を一考です。

毛穴を引き締めるためと冷水で顔を洗う方がいるようですが、
これは正しい美容法と言えるのでしょうか?
もちろん、毛穴の開きっぱなしもよくないですが、化粧水などでケアする前に急激に冷やしてしまうと、血行が悪くなり、美容成分も浸透しにくくなってしまいます。

2014年02月16日 22:04

先週に続いて東京競馬の「中止」→「代替開催」が複雑に絡み合い、ファンの方がたはもちろん、競馬関係者も、きょうが何日目の開催で、なにがメインレースの日で、いったいきょうは何曜日なのか分からないくらい混乱している。

17日(月)に行われる「東京新聞杯」当日は、先週の9日(日)から1週間も日程がズレたから、最初のメンバーとはだいぶ変わっている。関西馬は競馬に出走しないカラ輸送もあった。

18日(火)に行われる「クイーンC」の日は、15日(土)のメンバーがそのままの組み合わせで同じ枠順で行われるから、15日付けの新聞がそのまま使用できる。

16日(日)が中止になり、来週の24日(月)に移動して行われる「共同通信杯」の日は、特別登録からやり直して新しいメンバーで行われる。

今週のような水気たっぷりの大雪を雪かきしたあとの芝コースは判断が難しい。発表以上にタフなコンディションになっている危険がある。ただ、カラ輸送になった関西馬の評価は難しいものの、近年の馬運車は思われているよりずっと快適。ほとんど高速道路だけの輸送になった今回の関西馬は、まず再輸送の疲れはないと考えていい。プラスはありえないが、ほとんどマイナスはないという意味である。疲れの危険を考えた馬は、ちゃんと回避している。

5歳クラレント(父ダンスインザダーク)は東京への輸送競馬は今回が9回目。
慣れているうえ、東京1600〜1800mにもっとも高い適性を示しているから評価を下げる必要はないだろう。

総合スピード能力がもとめられる東京1600mでは、12年のNHKマイルCを、0秒6差の3着。秋には富士Sを1分32秒4で抜け出して快勝。続くキャピタルSは4着だが、1分32秒3で差は0秒2だけ。そして、昨13年の東京新聞杯は、好位から抜け出して1分32秒9の1着。凡走は1度もない。

東京向きの底力あるスピード能力を裏付けるように、距離1800mでは、2歳時の東スポ杯こそ凡走したが、昨年のエプソムCでジャスタウェイ(秋の天皇賞馬)を封じて快勝し、秋の毎日王冠ではエイシンフラッシュから0秒1差の3着だった。

おそらくここは、どの馬が行くにせよ落ち着いた平均ペースの公算大。自在型のクラレントは、楽に好位追走だろう。パワフルなストライドになっているので、少しタイムを要するくらいの芝はもっとも合っているとおもえる。

京都金杯を鮮やかに勝ったエキストラエンド(父ディープインパクト)と、
いよいよマイル路線にマトを絞ることになったコディーノ(父キングカメハメハ)。

エキストラエンドはマイラーではなく1800〜2000向きと思えるが、東京コースなら総合力が生かせる。以前は輸送を気にしたが、14日(金)にきちっと追えたくらいだから、再輸送の心配は少ない。

コディーノは、クラシック路線になってもう一歩だったあたり、さまざまな敗因はあるだろうが主因は距離だったろう。あのフットワークがシャープに回転するのは、血筋通り1600m前後と思える。

データからの買い目は、
二番人気馬、
五番人気馬、
七番人気馬だ。

2014年02月15日 18:50

またまた大雪の影響で東京開催は中止→代替開催が連続しているから要注意。

すでに発表済みのメンバーでそのまま行われるのは、15日(土)から、2日飛んで18日(火)に移動したクイーンCの「東京5日目」。専門紙などはそのまま通用する。

でも、1週間も日程が移動する場合はとても公正なレースとはならない。
新しい出馬表による代替開催になる。17日(月)に行われるのは、先週の日曜日(9日)に中止となった東京新聞杯がメインの「東京4日目」である。
新メンバーだから専門紙などは最初から刷り直し。
同様に、共同通信杯が行われる予定だった16日(日)の「東京6日目」も中止→代替開催となり、
次週24日(月)に移動した。
新しい登録馬を受け付けることになり、メンバーは変わる。開催日が複雑に入れ替わっていること。
中止は東京競馬だけであること。1週間ズレて再登録となったメンバーで行われる開催日(17日、24日)が生じた点に注意。

「京都記念」の断然人気の注目馬は、5歳牝馬ジェンティルドンナ(父ディープインパクト)。
頂点のジャパンCを2連覇している女傑だから当然である。昨年は2着にとどまったドバイ(シーマクラシック)に今年も遠征する予定で、今年はここを使ってから乗り込むローテーションをとってきた。

距離はすでに経験している2200m。コースは地元の京都。斤量の56キロも別に初めてではない。
今回は福永祐一騎手にチェンジするが、当りの柔らかい「牝馬の福永騎手」だから、とくに気にならない。

まず大きく崩れることはないだろうが、死角らしき要素はある。
2歳のデビュー当時が470キロ前後だったこの牝馬、3歳春に少し絞ったことはあるが、安定した昨年はずっと470キロをキープした。馬体重の変動がないのは、不変の能力を、ずっと長い期間にわたり発揮してくれる馬の特徴である。

だが、厳寒期のいま、もし当日480キロ前後でふっくらとして、やけに良く見せたりしたら少し心配。
ここまでポン駆けOKとされているが、新馬を含めたポン駆けは「2、1、2、3、2着」。
ほかの馬なら好成績でも、ジェンティルドンナはそれ以外だと【7-0-0-1】である。
着外は、2カ月ぶりだったチューリップ4着。これを休み明けに組み入れると、1か月くらいの間隔で出走したときは7戦7勝。
間があくと6戦1勝。本番に向けて使って良くなるのがジェンティルドンナ。ポン駆けはしていないのである。

もうひとつ。逃げ馬不在でスローが予測される。
少し柔らかい馬場とあって超スローもありえる。ジャパンCで3歳デニムアンドルビーに「ハナ」まで詰め寄られたときが超スロー。
3歳時に秋華賞、ジャパンCを連勝したときもスローペースだった。「ハナ差」「ハナ差」の辛勝である。
強烈に伸びているようでいて、そんなには切れないのが(ドナウブルーの下)のジェンティルドンナともいえる。
折り合いに苦心した際でもあるが…。

これと関連し、56キロは一応こなしてはいるが、宝塚記念3着は、0秒6差。天皇賞(秋)の2着は、0秒7差。
ジェンティルドンナにしては信じがたい完敗である。

対する武豊騎手のトーセンラー(父ディープインパクト)も58キロを背負っているから、簡単に切れ負けすることはないだろうが、ぴたっとマーク(目標に)されて、直線で馬体を離しての強襲を受ける形は歓迎ではない。

ジェンティルドンナの当面の敵はもちろんトーセンラーだが、スローでスパートの位置が難しくなったトーセンラーの10月の京都大賞典(同じ外回り)を思い出したい。
57キロのトーセンラーは、このとき前にいたゴールドシップを目標に早めに動いたところ、
56キロのヒットザターゲットと、56キロのアンコイルドに、外と内からまとめて差されて3着に沈んでいる。

トーセンラーはあのあとパンチを強化したが、今回は58キロ。
ヒットザターゲットも1キロ増だけの57キロ。そして(今の京都の芝向きと思える欧州血統の)アンコイルドは、あのときと同じ56キロである。トーセンラーがスケールアップしたのは間違いないが、ヒットザターゲットと、アンコイルドがそろって出走してきたから軽視はできない。

天候の異変と呼応するかのような、大波乱も考えておきたい。
ジェンティルドンナ
マークするトーセンラー、
後藤騎手が2度目の騎乗となるアンコイルド(父ジャイアンツコーズウェイ)、ヒットザターゲット(父キングカメハメハ)、
さらにはスタミナも問われそうな芝なので、動き絶好デスペラード(父ネオユニヴァース)にも食指を動かしたい。
京都記念は、前走・有馬記念組の成績が良いのが特徴だ。

2014年02月14日 21:03

明日【2月15日(土)】の東京競馬については、
降雪の影響により安全な競馬の施行に支障があると判断されるため、競馬開催を中止とする。
なお、明日の東京競馬(第1回東京競馬第5日)の代替競馬については、2月18日(火)に出馬表の内容(出走馬、出走馬の馬番等)を変更せずに施行。


3歳牡馬の重賞・共同通信杯は、前走指数の上位馬が10年連続して連軸の中心。

今年はピオネロ、イスラボニータ、ガリバルディ、アポロスターズなどが前走指数の上位馬で、
他にサトノアラジン、ショウナンワダチ、レッドオラシオンなどが過去の指数や平均指数での上位馬だ。

注目は4戦3勝のイスラボニータだ。前走は東スポ杯2歳Sでプレイアンドリアルと叩き合って制した。
その指数は、その時点での世代最高指数で、さらに直線の瞬発力も鋭かった。
2着のプレイアンドリアルはその後、京成杯を高指数で勝っており、東スポ杯2歳Sのレベルの高さをうかがわせる。

他では、安定した指数の高さがあるピオネロ、アポロスターズに、スローペースで長く良い脚を見せているガリバルディ、ラインカグラ、サトノアラジン、ローハイドなどが有力だろう。


3歳牝馬のクイーンカップも、前走指数上位馬たちが中心になっている。
今年は、フォーエバーモア、マジックタイム、フリュクティドール、プレミアステイタス、サクラパリュールなどの前走指数が高く、
グリサージュ、ニシノアカツキは過去の指数や平均指数での上位馬だ。

マイル戦とはいえスローペース必至のメンバーで、鋭い上がりの脚は必須条件だ。
スローペースの上がりの脚はデルフィーノ、マジックタイム、セレナビアンカなどが鋭く、なかでも指数の高さも併せ持つマジックタイムが中心になるのではないか。
前走は阪神JFで6着だったが、スピードのでる新潟のマイル戦を、33秒台の上がりタイムで2勝しており、絶対的なスピードが持ち味だ。
ただ、東京の週末は雨、雪予報がででおり、馬場が悪化するようならスタミナと先行力のあるフォーエバーモアからの手もありそうだ。



京都記念は、平均指数の上位馬が10年連続で連対中。

今年はジェンティルドンナ、トーセンラー、ヒットザターゲット、アンコイルドなどが平均指数の上位馬で、
他にデスペラード、コウエイオトメ、コスモロビンなどが前走指数の上位馬たちだ。

例年、2000メートル以上の距離で、上がりの脚が鋭い馬たちが中心になっており、
条件の合うジェンティルドンナ、アンコイルド、コスモロビンなど有力馬として上がってくる。
実績ではジャパンカップ2勝を始めとして、近走、牡馬とのG1戦で4戦して(1 2 1 0)と他を圧倒しているジェンティルドンナが中心になるのだろう。

しかし、ジェンティルドンナが常に33秒台の上がりの脚を使えるとはいえ、上がりの脚だけなら他の馬もまったく差はなく、ペースによっては案外もつれるレースになりそうな気配がする。
波乱の主役に推したいのは前走、有馬記念で7着だったデスペラード。有馬記念は直線、内で詰まって脚を余しており、ここは一気の浮上があるかもしれない。


雪による中止で月曜日に代替開催となった東京新聞杯。再登録され、一部メンバーが変わった。
前走指数上位馬は、コディーノ、エキストラエンド、レイカーラ、クラレント、コスモセンサーなど。
ショウナンマイティ、サクラゴスペルは過去の指数の上位馬だ。

過去10年、休み明けや、58キロ以上の負担重量の馬たちに好走例はない。
順調に使われている指数上位馬の中で、マイルの適性が高いのはサトノギャラント(4 1 0 0)、エキストラエンド(1 0 0 0)だが、前走、初のマイル戦だった京都金杯を後方から馬群を割って差し切り勝ちのエキストラエンドに期待したい。


2014年02月13日 22:41

 13日の船橋競馬8Rで、最後の直線で1度止まった馬が再度走り直して勝利する珍しいできごとがあった。

 珍事は中央交流・ベストレイン特別(中央3歳未勝利・南関東サラ3歳、ダート1600メートル、11頭立て)で起こった。ダッシュ良く飛び出した4番人気のグランフィデリオ(牡3)=栗東・森秀行厩舎=がハナに立つと、10頭を引き連れる形で逃げる。2馬身ほどのリードを保って直線に入り、勝利へ向かって一直線に走る…、はずだった。

 しかし、残り300メートル付近でグランフィデリオが急ブレーキ。追い上げてきていた6、7頭に一気にかわされた。故障発生か、と思われたが、鞍上の吉原寛人騎手が体勢を立て直すと再加速。内ラチ沿いを鋭く伸びて他馬を次々に抜き返すと、2着馬に1馬身半差をつけて勝利した。

 レース後、検量所のモニター前からは「こんなの初めて」、「ゲームみたい」という、関係者の声が漏れ聞こえてきた。当の吉原騎手は「道中からずっとフワフワしていて、少し怖いなと思っていたんです。それで直線に向いたら物見をして急に止まって…。あのタイミングで追い出すと僕が前に転げ落ちてしまうので、いったん手綱を引かざるをえなかったんですよ。でも、すぐに馬が走る気を見せたので、必死に追ったらすごくいい脚を見せてくれて…」と身振り手振りをまじえて話した。

 かつてオルフェーヴルが、2012年の阪神大賞典において2周目3コーナー(残り1000メートル付近)で逸走したにもかかわらず、2着まで追い上げたことがあった。しかし、今回は残り300メートルでのできごとで、しかも勝ってしまうという、非常に珍しい事例。記者のみならず、吉原騎手自身も「これまでも止まりそうなことはあったけど、実際に止まって、しかも勝ったのは初めて」と目を丸くしながら話した。ただ最後は神妙な表情で「ごめんなさい。迷惑をかけました」と各騎手に謝罪し、次のレースのパドックに向かった。

 なお、この件に関して処分はなく、吉原騎手は裁決委員から口頭で注意を受けるにとどまった。

この京都記念は、今年で107回を数える伝統の重賞。
近年では、馬場管理の技術向上や調教技術の進歩が厳寒期のレースに対する不安を払拭し、
さらにドバイ国際招待競走を含めた多岐にわたるローテーションが確立されたことにより、
この時期に行われる中距離GII の重要性とレースレベルを高めたと言えるだろう。
2000年は、前年の皐月賞馬テイエムオペラオー(1着)と菊花賞馬ナリタトップロード(2着)がそろって参戦し、
直線で見ごたえあるマッチレースを演じている。
また、2010年には、ドバイ遠征を控えたブエナビスタが登場し、次走で天皇賞(春)を制するジャガーメイルを半馬身差の2着に退けて優勝、JpnI・3勝馬の貫録を見せつけた。
ビッグレースでも好勝負可能な一流馬がこのレースに多数出走しており、今後もこの流れは継続していくはずだ。特に今年は例年以上に注目度の高いメンバー構成で、見逃すことのできないレースになりそうだ。

昨年のジャパンカップで連覇を成し遂げ、GI・5勝目をマーク。すでに歴史的名牝の仲間入りを果たしているジェンティルドンナ(牝5・石坂正)が、今年は京都記念から始動する。年が明けた1月9日に栗東トレーニング・センターへ帰厩した同馬は、2月5日の1週前追い切りを含めて4本の追い切りを消化。その1週前追い切りは今回コンビを組む福永祐一騎手が騎乗して行われ、坂路で4ハロン52秒5−ラスト1ハロン13秒1をマーク、併走馬をアッサリと突き放す力強い走りを披露した。海外遠征を控えている立場だけに、ここが目一杯の仕上げではないと思われるが、この馬の能力は十分に発揮できる調整過程と言える。一昨年の秋華賞(1着)以来となる京都・芝コースで、その強さを存分に見せてくれるはずだ。

トーセンラー(牡6・藤原英昭)は、昨年に続く連覇を狙っての登場。昨年(56キロ)との違いは、前走のGI・マイルチャンピオンシップ制覇による2キロの斤量増。線が細いイメージがあった以前のトーセンラーであれば、今回の58キロという重い斤量は不安材料のひとつになっただろうが、2歳秋のデビュー戦(438キロ)と比べて前走時(460キロ)は20キロ以上も馬体重が増えていたように、本格化した現在の同馬なら何の問題もないだろう。ここを目標に順調な乗り込みを消化しており、武豊騎手が騎乗した6日の1週前追い切りは、栗東CWコースで併せたアルキメデス(古馬オープン)がまったく相手にならないほどの強烈な動きを披露、6ハロン78秒5の好タイムをマークしている。文句なしの状態で出走できそうだ。

わずか5戦のレースキャリアで挑戦した前走のエリザベス女王杯で強豪牝馬を相手に2着と好走したラキシス(牝4・角居勝彦)。今回は別定重量でこの馬は53キロで出走できるため、初めて対戦する名牝ジェンティルドンナ(56キロ)やトーセンラー(58キロ)を筆頭とする牡馬の実績馬たちとの斤量差を活かしたいところだ。今回は約3か月ぶりの実戦となるが、栗東坂路とCWコースを併用し、これまでにないほどのハードな乗り込みを消化。5日の1週前追い切りもCWコースで3頭併せを敢行している。強力なメンバーを相手にどんな走りを見せてくれるのか、不安よりも楽しみのほうが大きい一戦だ。

昨年の下半期に、函館記念2着→札幌記念(函館・芝2000mで開催)3着→京都大賞典2着→天皇賞(秋)4着と、重賞戦線で4戦続けて人気を上回る健闘ぶりを見せたアンコイルド(牡5・矢作芳人)。前走のジャパンカップで8着に敗れたあと、放牧でリフレッシュを図られ、今回は約3か月ぶりの実戦となる。1月25日に放牧先から栗東トレーニング・センターへ帰厩したあと、速い調教の本数は他の登録馬よりも少ないが、坂路で行われた2月6日の1週前追い切りで4ハロン52秒2とまずまずの時計をマーク、併走馬に先着を果たしている。今週のひと追いでほぼ仕上がる状態になっていると判断してもいいだろう。〔2・1・0・0〕と得意の京都・芝コースなら、休み明けでも上位争いが期待できる。

前々走のステイヤーズSで待望の重賞初制覇を飾ったあと、勢いに乗って挑んだ前走の有馬記念で7着に敗れたデスペラード(牡6・安達昭夫)。今年の始動戦に選んだのは、この京都記念。4歳の秋にダートから芝に転向して挙げた最初の勝利は、京都・芝1800mで行われた1600万下の八坂S。芝の長距離に強いイメージだが、中距離でも実績を残しており、今回の芝2200mにも十分に対応は可能だろう。5日の1週前追い切りは栗東Dコース(ニューポリトラック)で6ハロン76秒5−3ハロン37秒2−ラスト1ハロン11秒6の好時計をマーク。状態に関しての不安はなさそうだ。

昨年は、小倉大賞典、京都大賞典と重賞2勝の活躍を見せたヒットザターゲット(牡6・加藤敬二)。昨秋のGI 戦線は、前々走の天皇賞(秋)が7着、前走のジャパンカップが11着と、GI の壁にはね返された形で好結果を残せなかった。その後は放牧で疲れを癒されて、1月11日に栗東トレーニング・センターへ帰厩。坂路でじっくりと乗り込み、2月5日の1週前追い切りは4ハロン54秒5−ラスト1ハロン12秒8をマーク。約3か月ぶりの実戦でも、この馬の力は発揮できる仕上がりと考えてもいいだろう。昨秋の京都大賞典を制した時に見せた末脚を再現できれば、この相手でも上位争いに加われそうだ。

アクションスター(牡4・音無秀孝)は、前走の1600万下・寿S(京都・芝2000m)でメンバー中2位タイとなる上がり3ハロン33秒8(推定)の豪脚を発揮して2勝目をマーク。今回はオープンクラス復帰初戦で、一線級のメンバー相手にどこまで力が通用するかが鍵となるが、もともとは3歳時に京成杯で2着に好走し、日本ダービー(14着)、菊花賞(9着)と、クラシックの舞台も経験した素質馬だ。潜在能力の高さでは、引けを取らないだろう。6日の1週前追い切りは栗東坂路で4ハロン51秒7−ラスト1ハロン12秒8をマークするなど、気配はかなり良好。明け4歳馬の成長力を加味すれば、GI ホースを相手に大仕事をやってのける可能性もありそう。

トレイルブレイザー(牡7・池江泰寿)は、一昨年のこのレースの優勝馬で、〔3・1・0・4〕と京都・芝コースの適性が高い一頭。一昨年の秋にはアメリカ遠征を敢行し、国際G2・アロヨセコマイル(サンタアニタパーク・芝1600m)2着、国際G1・ブリーダーズCターフ(サンタアニタパーク・芝2400m)4着の実績を残している。また、昨夏の七夕賞では、約3か月の休み明けを克服して2着に好走。今年で7歳を迎えたが、まだまだ重賞で活躍が期待される実力馬だ。今回は昨秋の京都大賞典(12着)以来約4か月半の休み明けで、仕上がり具合がポイントとなる。6日に栗東CWコースで行われた1週前追い切りは3頭併せで一杯に追われて併走馬に遅れを取っているだけに、出走態勢が整ったかどうかは今週の最終追い切りで判断したい。

コウエイオトメ(牝6・松元茂樹)は、昨秋の1600万下・比叡S(京都・芝2400m)を勝ち上がり、5歳秋にして待望のオープンクラス入りを果たした晩成タイプの馬。重賞初挑戦となった前々走の愛知杯は展開が向かずに14着(同着)と大敗を喫したが、前走の日経新春杯では52キロの軽ハンデを活かして4着に善戦。前2戦の重賞で、ともにメンバー中2位の上がり3ハロンタイム(34秒0、34秒4、推定)をマークしている。その末脚は堅実だけに、展開次第で上位進出のチャンスがあるかもしれない。

このほかにも、2011年の京都記念、2012年の日経新春杯と、京都のGII を2勝しているトゥザグローリー(牡7・池江泰寿)、2012年の目黒記念3着馬コスモロビン(牡6・清水英克)、2012年のエリザベス女王杯で15番人気の低評価を覆して4着に健闘したマイネオーチャード(牝6・畠山吉宏)もエントリー。虎視眈々と上位に食い込むチャンスを狙っている。

共同通信杯は、春のクラシックの重要な前哨戦として位置付けられている3歳重賞。
日本ダービーを目指す若駒たちにその舞台となる東京・芝コースを経験させることができるため、
ここを始動戦として選択する陣営も多く、毎年素質馬たちが熱戦を繰り広げている。
一昨年の優勝馬ゴールドシップは、皐月賞と菊花賞のクラシック二冠を制したあと、同年の有馬記念、翌年の宝塚記念も制覇。
また、同年2着のディープブリランテが見事に日本ダービーを制覇したことは、まだ記憶に新しい。
過去にも三冠馬のミスターシービーやナリタブライアンがこのレースを飛躍の舞台としており、
その注目度は非常に高い一戦だ。

イスラボニータ(牡3・栗田博憲)は、ここまで4戦3勝2着1回と、安定感抜群の成績を残している。昨年6月のメイクデビュー東京(芝1600m)を余裕十分に抜け出して初勝利を挙げると、キャリア1戦の身で挑戦した新潟2歳Sは直線で目を引く伸び脚を見せて2着に好走。優勝馬ハープスターの豪脚には屈したが、豊かな才能を示している。続いて、秋初戦のオープン特別・いちょうS(東京・芝1800m)を制して2勝目をマーク。さらに、前走の東京スポーツ杯2歳Sでは力強い末脚を駆使し、2歳JRAレコード(1分45秒9)をマークして初の重賞タイトルを獲得、クラシックの最有力候補に浮上した。クビ差の2着に退けたプレイアンドリアルは、今年に入って京成杯を優勝。また、6着のワンアンドオンリーも次走のラジオNIKKEI杯2歳Sを制しており、出走メンバーのレベルも高かっただけに、価値の高い勝利と言えるだろう。今回は放牧明けで3か月ぶりの実戦になるが、ここにきての乗り込みはすこぶる順調。現3歳牡馬のトップホースが今年初戦でどんな戦いぶりを見せてくれるのか、大きな注目が集まる。

ショウナンワダチ(牡3・大竹正博)は、東京・芝コースで2戦2勝。豪快な末脚が魅力の素質馬だ。昨秋のメイクデビュー東京を大外一気の強襲で快勝すると、2戦目に選んだ500万下のベゴニア賞(ともに東京・芝1600m)も4コーナー15番手からメンバー中最速となる上がり3ハロン33秒6(推定)の豪脚を披露して、鮮やかに差し切った。前走の朝日杯フューチュリティSで6着と初めての敗戦を喫したが、ラストはよく伸びており、悲観する内容ではなかった。この馬の持ち味は、やはり広い東京・芝コースでこそ全開が期待できるはず。父ショウナンカンプは2002年の高松宮記念を逃げ切った稀代のスピード馬だが、同馬はマイルから中距離での強烈な末脚が身上。タイプはまったく異なるものの、父同様にGI 制覇も可能な能力を秘めている。この中間の動きの良さは、見逃せない。得意の東京・芝コースに舞台が戻る今回は、自慢の末脚さく裂が期待される。

ピオネロ(牡3・松永幹夫)は、今年初戦の京成杯で7番人気ながら勝ち馬のプレイアンドリアルから0秒5差4着に善戦。上々のスタートを切っている。このレースではスムーズに折り合いもつき、うまくスタミナを温存できたが、コーナーでの反応がひと息だった分、追い上げに苦労した印象だ。それでも、4コーナー11番手からしぶとく伸びており、能力の高さは示したと言えるだろう。ただし、メイクデビュー阪神(芝1800m)、前々走の500万下・百日草特別(東京・芝1800m)での鮮やかな勝ち方を見ると、現状では小回りコースよりも直線の長いコースにより高い適性があると思われる。その点で今回はぴったりの東京・芝コース。じっくりと脚をためて直線で末脚を活かす競馬ができるだけに、大きな前進が期待される。ここは重賞初制覇のチャンスが巡ってきた。

ディープインパクト産駒のサトノアラジン(牡3・池江泰寿)は、デビュー前から評判を集めていた素質馬。昨夏のメイクデビュー新潟(芝1600m)で圧巻の強さを披露して初勝利を飾っている。4コーナーで前の馬たちを射程圏に入れると、楽な手応えで抜け出し、ステッキを入れることなく後続馬を3馬身半突き放した。大物感をたっぷりと漂わせたレース内容から、早くもクラシック候補の声が上がったほどだ。そして、キャリア1戦で迎えた重賞の東京スポーツ杯2歳Sは1番人気の支持を受けて5着に敗れたが、メンバー中2位の上がり3ハロンタイム(33秒6、推定)をマーク。能力の一端を示している。前走のラジオNIKKEI杯2歳Sでも脚を余した形で3着に敗れたように、エンジンの掛かりが遅い点が今後の課題と言えるだろう。今回は直線の長い東京・芝コースに舞台が替わり、同コースも2度目で慣れが見込めるだけに、能力全開が期待される。

マイネルフロスト(牡3・高木登)は、昨年の6月から8月にかけてメイクデビュー東京(芝1800m)→オープン特別のコスモス賞(函館・芝1800m)を連勝して、一気にエリートコースに乗った素質馬。1番人気に支持された3戦目の札幌2歳S(函館・芝1800mで開催)では、3コーナーから進出して見せ場は作ったものの、勝ち馬のレッドリヴェールから3秒4も離された5着に敗退。道悪馬場(不良)に脚をとられて伸び脚を欠いたのが敗因で、度外視してもいいだろう。約3か月半の休み明けで臨んだ暮れのラジオNIKKEI杯2歳Sでは先行して7着に敗れたが、勝ち馬のワンアンドオンリーから0秒4差と、着順ほど大きくは負けていない。デビュー戦を快勝した東京・芝1800mが舞台となる今回は、上位争いが期待される。

ディープインパクトを父に持つガリバルディ(牡3・藤原英昭)は、半兄に2005年デイリー杯2歳Sと2008年関屋記念の優勝馬マルカシェンク、半姉に2009年京成杯オータムHの優勝馬ザレマを持つ、厩舎期待の良血馬。メイクデビュー新潟(芝1800m)は惜しくも2着に敗れたが、1馬身半先着を許した勝ち馬のクラリティシチーはのちの東京スポーツ杯で3着に好走する実力馬。2戦目の未勝利(阪神・芝1800m)は余裕十分に差し切る強い内容で初勝利を飾っている。続く前走の500万下・福寿草特別(京都・芝2000m)はひと息伸び脚を欠いて3着に敗れたが、勝ち馬のサトノロブロイとのタイム差は0秒3。次走につながる競馬はできたと言える。デビューから前走までの3戦ですべて1番人気の支持を受けていることからも、潜在能力の高さは誰もが認めているところだ。少し器用さに欠ける一面が見られるだけに、広い東京・芝コースで真価発揮が期待される。

ローハイド(牡3・松田博資)は、デビュー当初から高い評判を集めていたディープインパクト産駒。昨夏のメイクデビュー函館(芝1800m)で5着に敗れたあと、未勝利で2着を2回続け、秋の京都開催で未勝利(芝2000m)を勝ち上がって待望の初勝利をマーク。その際は後方追走から直線で追われると外にふくれる若さを見せたが、ラスト1ハロンの伸び脚は目を引く鋭いもの。大物感あふれる勝ち方だった。その後は放牧休養で成長を促されて、今年1月の500万下・白梅賞(京都・芝1600m)でカムバック。1000m通過タイムが61秒5という先行馬に有利な展開ながら、中団追走から素晴らしい末脚を発揮して2着に好走した。上がり3ハロン33秒5(推定)はメンバー中最速タイムで、その切れ味は一級品だ。実戦を重ねるごとに成長を示しているだけに、初の重賞参戦でも侮れない。

トップアート(牡3・藤岡健一)は、1月26日のメイクデビュー京都(芝1800m)を優勝。好位追走から力強い末脚を駆使してクビ差の接戦を制したように、センスの良さと勝負根性に光るものが感じられた。半姉に重賞4勝のワンカラット(父Falbrav)がいる良血で将来性は高い。短距離路線で大活躍した姉とは異なり、父がディープインパクトに替わったこの馬は芝の中距離で活躍が期待できそうだ。1戦1勝の身で重賞にエントリーするのは厳しい条件と言えるが、将来を占う意味でも注目したい。

2014年02月12日 22:05

クイーンCは、東京競馬場の芝1600mを舞台に行われている3歳牝馬限定の重賞。このレースの優勝馬で、その後に牝馬クラシックのタイトルを獲得したのは2004年のオークス馬ダイワエルシエーロが最後だが、近年は3歳秋以降にビッグタイトルを手に入れるケースが頻出している。2006年コイウタ、2011年ホエールキャプチャ、2012年ヴィルシーナは翌年のヴィクトリアマイルを制し、2008年リトルアマポーラは同年のエリザベス女王杯V。過去10年の優勝馬のうち5頭がGI ホースとなっており、まさしく“牝馬の出世レース”と言えよう。今年も豊かな将来性を感じさせる好素材がズラリ集結しており、レース内容まで含めて要注目の一戦だ。

2歳時に極めてハイレベルな走りを披露し、現時点の実績でライバルを一歩リードしているのはネオユニヴァース産駒のフォーエバーモア(牝3・鹿戸雄一)だ。昨年8月に牝馬限定のメイクデビュー新潟(芝1600m)で初陣Vを飾ると、続く牝馬限定の500万下・サフラン賞(東京・芝1400m)も連勝。3戦目の2歳女王決定戦・阪神ジュベナイルフィリーズでは3着と初黒星を喫したものの、優勝馬レッドリヴェール、2着馬ハープスターとタイム差なしの大接戦を演じた。その後に短期放牧へ出され、今回は約2か月ぶりの実戦となるが、このクイーンCを目標に調整は順調そのもの。始動戦のここで重賞初制覇を飾り、クラシック本番へ弾みをつけたいところだ。

オペラハウス産駒のニシノアカツキ(牝3・武藤善則)は、昨年7月のメイクデビュー新潟(芝1600m)で8番人気ながら3着に善戦すると、同じ舞台で行われた2戦目の未勝利で1番人気に応えて初勝利をマーク。その後は百日草特別(東京・芝1800m)8着→ベゴニア賞(東京・芝1600m)11着と500万下のレースで完敗が続いたが、重賞初挑戦となった前走のフェアリーSでは、10番人気の低評価を覆して2着に好走。重賞2着で収得賞金の加算に成功した。今回でデビュー6戦目と休養を挟んで順調に使われており、この中間も元気いっぱい。引き続き牝馬同士の戦いとなるここなら、主役級の評価が必要になる。

マジックタイム(牝3・中川公成)は、昨年7月のメイクデビュー福島(芝1800m)で、13番人気の低評価を覆して後方から豪快に追い込み、2着に好走。舞台が新潟競馬場に移った2戦目の未勝利を鮮やかに差し切って初勝利を挙げると、続く500万下のきんもくせい特別(いずれも芝1600m)も連勝した。4戦目のGI・阪神ジュベナイルフィリーズは6着に敗れたが、優勝馬レッドリヴェールとのタイム差は0秒4。2歳時の戦績は同世代の牝馬ではトップクラスだ。父ハーツクライを彷彿とさせる破壊力満点の末脚を武器に、初の重賞タイトル奪取を虎視眈々と狙っている。

ヤマノフェアリー(牝3・矢作芳人)は、昨年のジャパンカップで優勝馬ジェンティルドンナとハナ差の接戦(2着)を演じたデニムアンドルビーの全妹とあって、デビュー前から大いに注目を集めていたディープインパクト産駒。1番人気に推された1月5日のメイクデビュー京都は2着に惜敗したものの、2戦目の未勝利(いずれも京都・芝1600m)で1馬身3/4差を付けて逃げ切り、単勝オッズ1.3倍という圧倒的な支持に応えて順当に勝ち上がった。さすがは良血馬と感じさせる、あか抜けた好馬体の持ち主。一気の相手強化となるここでどんなパフォーマンスを見せてくれるか、楽しみは大きい。

デルフィーノ(牝3・牧光二)は、昨年11月のメイクデビュー東京(芝2000m)を1番人気に応えて勝ち上がったハーツクライ産駒。1000m通過タイムが66秒7という超スローペースを3番手で折り合い、メンバー中最速の上がり3ハロンタイム(33秒2、推定)をマークして鮮やかに抜け出すというセンスあふれる勝ちっぷりを披露した。その後に約2か月半の休養を挟んで出走した前走の500万下・若竹賞(中山・芝1800m)は3着に敗れたが、優勝馬イタリアンネオとは僅かに0秒2差。今回は休養明け2戦目で体調面の上積みが見込めるだけに、牝馬同士なら重賞でも好勝負に持ち込めるだろう。

サクラパリュール(牝3・尾関知人)は、昨年10月の牝馬限定・メイクデビュー新潟(芝1600m)で初陣Vを飾ったサクラプレジデント産駒。キャリア僅か1戦でいきなりの重賞挑戦となった前走のアルテミスSは13番人気と低評価だったが、中団のやや後方からじわじわと末脚を伸ばし、1着馬マーブルカテドラルから0秒3差の4着に善戦した。今回は約3か月半の休養明けとなるが、1月中旬から急ピッチで追い切りを重ね、ひと追いごとに動きは良化している印象。前走以上のパフォーマンスも十分に期待できるだろう。

ハーツクライ産駒のガーリッシュハート(牝3・野中賢二)は、好メンバーがそろっていた昨年10月のメイクデビュー京都(芝2000m)で4着とまずまずの走りを披露。約3か月の休養を挟んで出走した前走の未勝利(京都・芝1800m)では堂々の1番人気に支持され、C.ルメール騎手とのコンビで中団追走からメンバー中最速の上がり3ハロンタイム(34秒9、推定)をマークして鮮やかに差し切った。中3週での臨戦となる今回は、栗東CWコースで行われた2月6日の1週前追い切りで上積みを感じさせる素晴らしい伸び脚を披露。好調キープをアピールした。重賞のメンバーに入っても、十分に通用するだけの素質を秘めている。

アラフジ(牝3・高橋裕)は、1月26日に行われたメイクデビュー中京(芝1400m)で初陣Vを飾ったフジキセキ産駒。後方待機から直線一気に差し切るという、強烈なインパクトを残す勝ちっぷりを披露。中2週とレース間隔は詰まっているが、2月6日に美浦南Wコースできっちりと1週前追い切りを消化できたように、相当な上積みが見込める状況。初戦のレースぶりを見る限り、200mの距離延長にも問題なく対応できるだろう。

カノーロ(牝3・堀宣行)は、名牝エアグルーヴの孫にあたる良血のディープインパクト産駒。昨年11月の牝馬限定・メイクデビュー東京(芝1600m)で初陣を迎え、中団待機から強烈な末脚を繰り出して初勝利を飾った。前走でマークした上がり3ハロン34秒1(推定)は、メンバー中最速タイム。410キロ台の小柄な馬体だが、鋭い末脚は重賞のメンバーに入っても、引けを取らないだろう。その後にひと息入れ、今回は3か月ぶりの実戦になるが、2月5日の1週前追い切りは美浦南Wコースで素軽いフットワークを披露。臨戦態勢を着々と整えてきている。デビュー2連勝で重賞タイトル奪取となれば、クラシックへ大きく視界が広がる。

ツクバアスナロ(牝3・菊沢隆徳)は、デビュー2戦目の牝馬限定・未勝利(中山・芝1600m)で豪快な末脚を発揮して勝ち上がったサムライハート産駒。3戦目のアルテミスSでは15着と大敗を喫したが、2か月半のレース間隔をあけて臨んだ前走の牝馬限定・500万下の菜の花賞(中山・芝1600m)では、中団追走からまずまずの伸び脚を見せて4着と、復調を感じさせる走りを披露した。アルテミスSと同じ東京・芝1600mに戻る点が鍵となるが、一度の敗戦だけでコース適性を疑問視するのは早計だろう。未勝利Vは不良馬場を克服して挙げたものだけに、道悪競馬は大歓迎と言える。

スペシャルウィーク産駒のペイシャフェリス(牝3・高市圭二)は、勝ち上がるまでに時間を要したが、4戦目の未勝利(中京・芝1600m)で初勝利を飾ると、続く前走の牝馬限定・500万下の菜の花賞で3着に善戦。キャリアを積みながら徐々に成長しており、重賞で相手関係が強化される今回も好位でスムーズに流れに乗れるようなら、上位に食い込むチャンスがあるかもしれない。

ラインハーディー(牝3・水野貴広)は、デビュー4戦目で初めてダートのレースを使われた前走の牝馬限定・未勝利(中山・ダート1800m)を3馬身差で完勝したゴールドアリュール産駒。非凡なダート適性を示す走りを披露したが、評判馬がそろっていた昨年10月のメイクデビュー東京(芝1800m)で1着馬トレクァルティスタとクビ差2着の接戦を演じており、芝でも良績を残している。バランスの取れた好馬体からも、軽視は禁物だろう。

◆時代とともに変わるダービーへの道のり

クラシックの位置は不変。ただし、時代によってクラシックに進むローテーションは微妙に変化する。2歳戦のスタートが早まった。サンデーサイレンスの大きな影響を受ける現在は、それに合わせた候補の育て方が問われる。育成、調教、出走レースの選び方など、それぞれに流儀はあるものの、明らかに出走レースの選び方が多様化している。

頂点の「日本ダービー」の好走馬が、そこに至るまでにどんなレースを選んで出走していたか。「皐月賞」はもうクラシックの出発だから別扱いとして、「札幌2歳Sからスタートし、東スポ杯、京都2歳S,朝日杯FS,ラジオNIKKEI杯2歳S、共同通信杯、弥生賞、スプリングS」などポイントになる重要なレースはいっぱいあるが、近年のダービーで好走した馬は、1996年のダンスインザダーク、98年のスペシャルウィークあたりから変化の度合いが大きく、99年ナリタトップロード、03年ネオユニヴァース……。06年メイショウサムソン、07年アサクサキングス……。11年オルフェーヴル、ウインバリアシオン。それ以前は、厳寒期の重賞レースとして、シンザン記念とともに人気のなかった「きさらぎ賞出走馬」がどんどん増えているのである。

関西馬の攻勢はもちろん関係するが、以前に比べると、もっとも重要度の高まりが大きく、ダービー好走馬に限ると、もっとも多くの馬がその成長過程で出走しているのが、(レースが多頭数になることはないのに)、きさらぎ賞出走馬。そんな記録がある。

その観点からすると、稍重馬場ながら、1分47秒6(レースレコードは12年ワールドエースの1分47秒0)の好時計で快走したトーセンスターダム(父ディープインパクト)の評価はこれで一段と高まったことになる。

ファミリーは、カンパニーなどが代表するクラフティワイフから大きく広がる一族。母アドマイヤキラメキの半弟には、天皇賞(秋)などのトーセンジョーダン(父ジャングルポケット)、早くもディープの後継馬として種牡馬入りしたトーセンホマレボシ(父ディープインパクト)などが名を連ね、セレクトセールで2億5000万円(税抜き)の高馬。

最初からダービー候補として育ってきたが、新馬戦が「クビ差」。京都2歳Sが「アタマ差」。そして今回も「アタマ差」。離して独走、楽勝の強さはないが、武豊騎手とのコンビでの勝ち方は、まるでキズナ、タニノギムレット、アドマイヤベガのダービーを連想させるから、春に向けての展望には強固な基盤を思わせる。行きたがるところはなく、折り合い自在。エンジン全開になると大跳びのストライドに転じ、しなやかに重心が沈む。計算されたかのように届くからすごい。

レース全体のバランスは「前半47秒4-(12秒5)-後半47秒7」=1分47秒6。見た目だけの推定だが、トーセンスターダムの後半1000mは58秒6前後だろう。

◆バンドワゴンは「お利口さん」からの脱皮を

この平均ペースで寸前まで食い下がったのがバンドワゴン(父ホワイトマズル)。最後は、武豊騎手が余裕すら感じさせ、大きなアクションなしに差し切ったのに対し、捕まりそうになった逃げ馬だから仕方がないが、バンドワゴンと鞍上は、バランスもリズムも崩れていたように映った。

自分のレースができたのは確かだが、これからの課題は脚質に幅をもたせる(先行抜け出し)とかではなく、多くのホワイトマズル産駒のエースに見られるように、お利口さんのレースから脱皮する方向だろう。イングランディーレ、シルポート型の先行力に磨きをかける作戦のほうがビッグレースには合っていると思える。ダンシングブレーヴ系のトップホースは、逃げても、差しても(加速したら一気)、一本調子のことが多い。また、これを自在型のお利口さんのレースを覚えさせようとすると、なんでもない馬になってしまうことも珍しくない。

中山2000mの皐月賞はともかく、ビッグレースになれば主導権を主張する馬不在のスローになるレースの方が多い。ありふれた発想かもしれないが、「肉を切らせて、骨を断つ」。少なくともバンドワゴンの春シーズンは、並ばれてムチを連打するシーンが生じては、それは負けパターンではないかと思えた。このタイプ、もしふつうの逃げで皐月賞を粘って勝ち負けしたら、当然のようにダービーは負ける。しかし、飛ばして捕まって負けるとき、逆に、ダービー制覇のチャンスがわずかに生じるだろう。

伏兵エイシンエルヴィン(父シャマーダル)は、トーセンスターダムと同じような位置から、トーセンスターダムの上がり34秒7に続き、上がり34秒9で伸びて0秒2差の3着。「寒い時期だからどうも絞れない」。そんな陣営のコメントどおりプラス16キロの馬体だったが、調教で動いていたように半分以上は成長である。気配は良かった。インを通って伸びた内容もいい。

このレースでトーセンスターダムの評価が一段と高くなるとき、エイシンエルヴィンの評価も確実に上昇していい。父シャマーダルは、ジャイアンツコーズウェイ(その父ストームキャット)直仔で、2004年の全欧2歳チャンピオン。3歳時には仏2000ギニー、仏ダービーも勝っている。シャマーダルの母ヘルシンキ(父マキャベリアン)は、ドバイWCなどの勝ち馬ストリートクライの全姉に当たる。マイラー系でもない。

母ライナ(その父モンズーン)は、独オークスの2着馬。ファミリーにはドイツ色が濃く、使いながら良くなってきたあたり成長力も十分にある。

好気配とみえた3番人気のサトノルパン(5歳クラレントの弟)は、ちょっと渋っていた馬場を気にしたのか、前半からレースに集中できなかった。まだ非力なのだろう。

2014年02月11日 20:41

スノボやモーグルのユニフォームは
ダボダボなのか?
競技として速さや高さや美しさを競うならば、身体にピタッとフィットする
エアロユニフォームでやるべきではないのか?

2014年02月10日 16:58

観測史上最古の恒星を発見したとするオーストラリアの研究報告が9日、
英科学誌ネイチャー(Nature)に発表された。
この星は鉄含有量がこれまで知られている恒星の60分の1未満で、
宇宙の始まりであるビッグバン(Big Bang)から間もない136億年前に誕生したとみられるという。

今まで最古とされていたのは約132億年前に誕生した星で、欧州と米国の研究チームによって2個がそれぞれ2007年と2013年に報告されていた。

オーストラリア国立大学(Australian National University)のステファン・ケラー(Stefan Keller)氏によると、
この星「SMSS J031300.36-670839.3」は地球のある「天の川銀河(Milky Way)」の中に位置し、
地球からの距離は約6000光年。宇宙の規模から見れば、地球に比較的近いところにあるという。

「この星のスペクトルには検出可能なレベルの鉄がまったく存在しない。太古の星だという明らかな証拠だ」と、ケラー氏はAFPの電子メール取材に説明した。


■古い星ほど鉄は少ない

ケラー氏によれば、ビッグバンで誕生した宇宙は、水素とヘリウムと微量のリチウムで満たされていた。
現存するその他の元素は全て、恒星の中で作られたものだ。
恒星は、寿命が尽きた巨大な星が超新星爆発を起こした後に残るガスと塵(ちり)の雲の中で誕生する。

恒星の年齢を判定する方法の1つが、星に含まれる鉄の量を調べることだ。
鉄含有量は新しく誕生した恒星ほど多くなるため、スペクトル中の鉄の量が少ないほど、
その星は古いということになる。

ケラー氏は「われわれが報告した星の場合、鉄含有量は太陽の100万分の1に満たず、現在分かっているどの恒星と比べても60分の1未満しかない。この事実は、この星がこれまで見つかった中で最古の星だということを示している」と述べている。
論文によるとこの星は、質量が太陽の約60倍の星が爆発した低エネルギーの超新星の中で誕生したのだという。

「SMSS J031300.36-670839.3」は、南天の空を5年にわたって調査中のオーストラリア国立大のスカイマッパー(SkyMapper)望遠鏡によって発見された。
同様に鉄含有量の非常に少ない星がこれまで他に4個見つかっており、こうした超新星が初期宇宙での星や銀河の形成に極めて重要な役割を担っていたことを示唆していると論文は述べている。

第54回きさらぎ賞(9日、京都11R、GIII、3歳オープン国際(特指)、別定、芝・1800メートル、1着本賞金3700万円=出走9頭)
武豊騎乗の2番人気トーセンスターダムが、無敗対決を制した。
5、6番手追走から直線で末脚を伸ばし、粘るバンドワゴンをアタマ差かわして重賞初制覇。
タイム1分47秒6(稍重)。
武豊騎手はデビューした1987年から28年連続でJRA重賞勝利となり、連続年重賞勝利で岡部幸雄元騎手と並ぶ歴代1位となった。

残雪に映える淀のターフから、トーセンスターダムがクラシックへ大きく前進した。
父ディープインパクト譲りの豪脚で強力なライバルを撃破。無傷の3連勝で、初の重賞タイトルを手に入れた。

「相手を気にせず、この馬の競馬をしました。最後はギリギリでヒヤヒヤしたけど、いいレースができました。ここまでいい形で来ています」

武豊騎手がパートナーをたたえる。鞍上はこれで1987年のデビューから28年連続JRA重賞勝利。岡部幸雄元騎手に並び、歴代1位となった。

道中は5番手を追走。直線は外から脚を伸ばし、逃げ込みを図るバンドワゴンとの差を一完歩ずつ詰めていく。父を思わせる末脚で、アタマ差かわしたところがゴールだった。

「きょうは中身も結果も両方求めていました。こういう(稍重)馬場でもこなしてくれたし、3戦目でもテンションが上がりすぎず、折り合いもついていました」とユタカは収穫をあげる。

「デビューの頃から目標はダービー」と主戦の期待は大きいだけに「ゲートで駐立できないし、直線もフラフラ。もう一段成長してくれないと」と、さらなる進化を望む。

次走は未定だが、池江調教師は皐月賞(4月20日、中山、GI、芝2000メートル)の前に出走することを示唆。「ゲートが相変わらずうるさいし、トモが甘いから下り坂で加速できなかった。課題は見えたので、皐月賞前にキャリアを積み重ねたい」と語った。

2012年のセレクトセール(1歳)で最高額となる2億5000万円(税抜き)で取引された素質馬。無限の可能性を秘めたスター候補が、父の背中を知るユタカとともに、ノンストップでクラシック制覇を目指す。

2014年02月09日 23:13

二月十一日は祝日なのだから、
代替競馬をここでやればいいのに。
締切まで馬券に売り切れはないのだから。
売る気あるのかしら?

2014年02月08日 20:15

むやみな外出を控えてください
なんていわれ、お店をやるかたにはつらい土日ですな。

選挙のときにはトーセン馬名馬だ
などというささやきも聞くことがむずかしくて
それはそれでさみしい。

あすは都知事選挙。

2014年02月07日 18:00

きさらぎ賞はクラシックを目指す3歳戦だけに、指数上位馬が活躍する傾向が強い。
過去10年は前走指数の上位馬たちが中心になっているが、前哨戦にスローペースが多く、指数は低くても鋭い差し脚のある馬たちの浮上もあるレース。

今年はブラックカイト、セセリ、オールステイ、サトノルパン、ピークトラムが指数の上位馬たちだが、1勝馬ばかり。
ここは、マイペースで逃げて2連勝中のバンドワゴン、前走、後方一気の差し脚を見せて新馬、オープンを連勝しているトーセンスターダムの方が能力は高いと評判。

指数上は全く差がない2頭。ペースによってはバンドワゴンの逃げ切りもありそうだが、オールステイがハナを主張して逃げるなら、無理してまでは行かないだろう。
いずれにしてもスローペースは必至。差し脚の勝負になりそうで、前走、京都2歳Sで前残りのスローペースを、後方から大外を回って33秒6の上がりタイムで差し切って勝ったトーセンスターダムに分があるのではないか。

2強に割ってはいるのがブラックカイト、セセリなどの指数上位馬という構図だろう。


東京新聞杯の指数上位馬は、コディーノ、エキストラエンド、ブレイズアトレイル、ダノンシャーク、ショウナンマイティ、サトノギャラントなど。

過去10年、休み明けや、58キロ以上の負担重量の馬たちに好走例はないので、
指数上位で人気になりそうなコディーノや、58キロを背負うダノンシャークは連軸にはとりにくい。

順調に使われている指数上位馬の中で、マイルの適性が高いのは
サトノギャラント(4100)、
エキストラエンド(1000)だが、
前走、初のマイル戦だった京都金杯を後方から馬群を割って差し切り勝ちのエキストラエンドに期待したい。


重賞3勝の実績を誇る現役最高齢の平地オープン馬トウカイトリック(栗東・野中賢二厩舎、牡12歳)が
8日付で競走馬登録を抹消することになった。
今後は京都競馬場で乗馬となる予定。
通算成績は63戦9勝(うち海外2戦0勝)。獲得賞金は5億5038万8000円だった。

栗東・松元省一厩舎からデビューしたトウカイトリックはディープインパクトと同世代の古豪で、
2007年にGIIIダイヤモンドSで重賞初制覇。
その後、松元師に定年に伴い、08年に野中厩舎に転厩すると、
10年に阪神大賞典を制し、さらに12年には10歳の暮れという時期になってGIIステイヤーズSに優勝するなど、“中高年の星”を地でいく活躍をみせた。
07年には天皇賞・春で3着に好走したほか、10年にはオーストラリアへの遠征も敢行。
明け12歳となった今年も、前走の万葉Sで4着と元気なところをみせていたが、ここで競走生活にピリオドを打つことになった。

なお、トウカイトリックが引退することで、中央競馬のエルコンドルパサー産駒は全て姿を消すことになる。

◆野中賢二調教師「先週、速い調教をやったあとで、いつもより重い筋肉痛(コズミ)の症状が出たので、このあたりが潮時かと思い、オーナーと相談して引退を決めました。開業時から走ってくれた馬なので思い出は重賞初制覇、豪州遠征、ステイヤーズSと、いろいろあります。今後は京都競馬場で誘導馬になる予定なので、ぜひ天皇賞・春の誘導馬を務めてほしいですね」

2014年02月06日 18:31

JRAは6日、28日付での上村洋行騎手(40)の引退を発表した。

同騎手は1992年デビュー、通算568勝を挙げた。
93年にはナムラコクオーでラジオたんぱ杯3歳S(当時)、94年には同馬でシンザン記念を制し、3冠馬ナリタブライアンの好敵手としてクラシック戦線で覇を競った。

2008年にはG1スプリンターズSをスリープレスナイトで制するなど重賞10勝。
今後は池添厩舎で調教助手となる予定。

2014年02月05日 12:33

◆ゴールスキーはフェブラリーSでもチャンスあり

ダートの短距離らしい大激戦が展開された。外から差して勝ったゴールスキーから、10着アドマイヤサガスまでわずか「0秒5差」。2分の1馬身差で差し切ったゴールスキーのあとは、2着ノーザンリバーから10着アドマイヤサガスまで、「クビ、クビ、クビ…」の着差が連続8回(頭)も並ぶ大接戦だった。

レースの中身は「前半35秒3-(12秒0)-36秒1」=1分23秒4。先行馬つぶれというほど厳しいペースではなかったが、激しい一団の追い比べになった結果は、追っての味で上回る馬、競り合いを外から差す形になった馬が有利なのだろう。4コーナーで先行集団にいた馬のうち、掲示版を確保できたのは4着ブライトラインたった1頭だった。

勝ったゴールスキー以下、1600mにも不安なしと思える多くの馬が2月23日の「フェブラリーS」を展望することになる。ただ、最近10回の「フェブラリーS連対馬20頭」のうち、その前2走中に「ジャパンCダート(1800-2100m)、東京大賞典(2000m)、あるいは(川崎記念2100m)」。この3つの1800m以上のビッグレースに出走の記録がなかった馬は、2005年の勝ち馬メイショウボーラー(父タイキシャトル)と、2012年の2着馬シルクフォーチュン(父ゴールドアリュール)。たった2頭しかいない。

よほど高いマイル適性を秘めていない限り、1800-2000mのGIでも善戦、好走するくらいの総合能力がないとフェブラリーSは苦しいことを示しているが、今年の根岸S組はどうなのだろう。フェブラリーSの展望を重ねながら、振り返りたい。

ゴールスキー(父ネオユニヴァース)は、東京大賞典、フェブラリーSなどダート【7-0-0-2】の星を残したゴールドアリュールの4分の3弟。比較的早くダート戦に転じた兄と異なり、ダートに転じたのは6歳になってから。これでダート6戦【3-1-0-2】となった。

「この状態で勝ったことに意義がある――池江調教師」というくらいで、休み明けの今回は完調ではなかったと思えるが、追い出しての大跳びのストライドは完全に1枚上だった。ダートサイアーランキングで上位(昨年は6位)に順位を上げている父ネオユニヴァース(サンデーサイレンス)のダート適性も文句なし。休み前の武蔵野S1600mの内容が案外だったのと、芝当時もあわせ1600m以下に良績が集中するのが心配だが、ベルシャザール、ホッコータルマエ、ニホンピロアワーズなど、さらに相手強化のフェブラリーSでも、チャンスはあるだろう。

オーシャンブルー(同じ池江厩舎)につづいて早くも今年重賞2勝。大活躍をつづけるF.ベリー騎手の今回の短期免許は、一応、フェブラリーSの2月23日まである。すっかり日本のダート戦も手の内に入れたベリー騎手の連続騎乗が可能かどうかも大きなポイントとなりそうである。

種牡馬ゴールドアリュール(父サンデーサイレンス)は、もう5年も連続して日本のダートサイアーランキングで「2位」をつづけている。ここまでの代表産駒は、エスポワールシチー、スマートファルコン、オーロマイスター、クリソライト…。そして今回3着のシルクフォーチュン。自身の競走時代とくらべると、あまり距離は延びない方がいい産駒が多いのだが…。

◆ブライトラインのフェブラリーS出走は厳しいか、ドリームバレンチノは強気の挑戦もあり

一度は先頭に立ったノーザンリバー(父アグネスタキオン)が惜しい2着。一連の好成績からすると、今回の8番人気は異常に評価が低かったかもしれない。しかし、これはフェブラリーSの好走馬が距離1800m級を平気でこなすタイプであるのと同じように、ノーザンリバーのダートでの好走が1400m以下に限られていたからである。たしかに根岸Sは独立した1400m重賞ではあるが、1400mまでがベストではこういう1600mも平気なメンバーでは苦しいのではないか、もうひとつプラスアルファのパンチが乏しい、と考えられたためと思える。

道中うまくタメを利かせて、スパートを待って抜け出した内容は文句なし。これで獲得賞金順位からフェブラリーS出走も大丈夫と思えるが、距離延長は歓迎ではないだろう。

ベテラン8歳シルクフォーチュン(父ゴールドアリュール)は、ただ1頭だけ上がり35秒を切る切れを爆発させ(34秒9)、これで1400mの根岸Sは、12年1着、今年3着となった。ベテランの切れは少しも鈍っていないから素晴らしい。フェブラリーSは12年が0秒3差の2着。13年が0秒4差の5着。今年も3年連続の挑戦だろう。ただ、下級条件の2-3歳時は別にして、4歳以降の距離別成績は、1400m以下【7-0-2-10】に対し、1600mは【0-1-3-6】。2着した6歳時の総合力は健在かが問われることになる。

先行グループの中で小差4着に踏みとどまったのは、人気のブライトライン(父フジキセキ)。好スタートのドリームバレンチノ(2番人気)がすぐ前にいたため、「前半に位置を取りに出て脚を使ったのが応えたかもしれない――戸崎騎手」。非常に惜しい0秒2差の4着だった。

ブライトラインは、1800mのみやこSを勝ち,ジャパンCダート4着。1400mよりフェブラリーSの1600mの方がずっと合うと思えるが、根岸Sの出走馬決定順位は12番目だった。根岸Sでの賞金加算がかなわなかったから、おそらく、というより高額の賞金獲得馬が多く加わるフェブラリーS出走はまず不可能な順位と思える。今回の出走馬の中では4歳エーシントップと並び、数少ない若手のただ1頭の5歳馬。ダート界の層はあまりにも厚い。実績を重ねつつ、早くG1に出走可能な賞金ランクに達したい。

2番人気のドリームバレンチノ(父ロージズインメイ)は、ダートに方向転換して、2着、1着。7歳馬とはいえダートでは底をみせていなかった。果敢に先行し、けっして手ごたえは悪くなかったが、残り1ハロンで苦しくなって0秒4差の8着。ペースは速くはなく、もう少し粘って不思議ないが、「この馬はもう少し控えたほうがいいタイプだったかもしれない――内田騎手」。1600m以上には、500万時に芝1600m(9着)があるだけなので、フェブラリーS挑戦はないかもしれないが、ブライトラインとは逆に出走可能な順位である。強気の挑戦はありだろう。

というのも、惜しかった、ひょっとすると3-4着くらいはあったのではないか。と思わせた、現在は公営所属のジョーメテオ(父ネオユニヴァース)のようなケースも珍しくないからである。この人気の圏外におかれた8歳馬は、最後方近くから馬群の中に突っ込んだが、そこでスペースを探すのは難しく、2回ぐらいブレーキを踏んだようにもみえた。明らかに脚を余した印象を残しながら7着に突っ込み、0秒3差だけである。JRA所属時は1600万条件止まりで、公営に転じて急に強くなったとも思えない成績ゆえ、単勝「406倍」。でもこのベテラン、JRAに所属時はダート1500m以下に出走したことは1回もない。公営に転じてダート1400mを3着、1500mを圧勝の1着。そして今回の根岸S1400mを0秒3差。ひょっとすると非常に残念な距離選択の道を歩んできたかもしれないのである。

10年の年度代表馬で、11年の有馬記念(7着)を最後に現役を引退し、繁殖入りしたG1・6勝の名牝ブエナビスタ(8歳)が、3日午後8時35分、北海道安平町のノーザンファームで、第1子となるキングカメハメハの牝馬(鹿毛)を出産したことが、4日わかった。

同馬は、デビュー3戦目の阪神JFでG1初制覇。
その後も連勝を重ね、桜花賞、オークスで2冠達成。
秋華賞は3着(2着入線降着)に終わったが、同年の有馬記念で2着に入るなど古馬の牡馬相手に実力を証明した。
その後も10年のヴィクトリアマイル、天皇賞・秋、翌11年のジャパンCを制覇。
またドバイ(10年シーマクラシック2着、11年ワールドカップ8着)にも遠征するなど、
国内トップクラスの走りでファンを魅了し続けた。

繁殖入り初年度(12年)は、10年から2年連続でリーディングサイアーに輝いたキングカメハメハと交配。
受胎が確認されたが、3か月後に早期流産となっていた。
2年目の昨年もキングカメハメハと交配。
順調な経過をたどり、出産予定日(1月22日)より遅れはしたが、待望の2世が誕生した。

ノーザンファーム早来の中尾義信事務局長は「寒さと、初子ということもあり予定日から遅れましたが、無事に女の子が生まれました。何もなければいいな、と思っていましたが、健康な体で出てきてくれました。見た目は、小ぶりですが、祖母のビワハイジもそうでしたし、特に心配はありません。顔はお母さんに似ているように感じます。これだけ注目されている子なので、今後も無事に育ってくれればと思います」と喜んだ。
04年NHKマイルC、ダービーを制したキングカメハメハとの、夢のG18冠ベビーの将来が今から楽しみだ。

◆松田博師も歓喜 
現役時代にブエナビスタを管理していた松田博調教師も初子の誕生を喜んだ。
一昨年は早期流産も経験していただけに、4日朝に届いた一報にはホッとした様子。
「無事に産まれてきて良かった。とにかく順調に、丈夫に育ってくれれば」。
2年後に定年を迎えるため、16年に2歳を迎える初子を管理をすることはかなわないが、
ブエナの血を引く牝馬の今後の成長を切に願っていた。


きさらぎ賞はクラシックの行方を占う重要な3歳重賞だが、フルゲート(16頭)で行われたのはスペシャルウィークが優勝した1998年が最後で、出走頭数は全体的に落ち着いている印象。
クラシック出走に向けてどの陣営も収得賞金の加算が必要な時期で、比較的少頭数で行われる重賞は絶好のターゲットとなるはずだが、今週のきさらぎ賞と来週の共同通信杯は、クラシックでも好勝負になるようなハイレベルなメンバーが出走してくるレース。
そこに1勝馬が参戦するのはかなりリスキーで、次開催以降に行われるトライアルレースに目標を定める馬が多いのだろう。
それでも、過去10年では、
2006年ドリームパスポート、
2010年ネオヴァンドーム、
2011年トーセンラー、
2012年ワールドエースが1勝馬の身で優勝を飾っている。厩舎陣営が好勝負を見込んで挑戦させてくる1勝馬にも注目したいレースだ。

今年のきさらぎ賞は、厩舎関係者の間で早い段階から少頭数のレースになるのではないか、という予測が出ていた。ともに2戦2勝で2歳シーズンを終え、クラシックの有力候補に名前が挙がっているトーセンスターダム(牡3・池江泰寿)とバンドワゴン(牡3・石坂正)が、きさらぎ賞を今年の始動戦とすることが報道されていたからだ。
実際に発表された今回の特別登録馬は14頭。フルゲートには満たないが、これでも想定段階からはかなり増えているのだから、この2頭の評価がいかに高いかがわかるだろう。

トーセンスターダムは、昨年10月のメイクデビュー京都(芝1800m)で圧倒的な1番人気の支持に応えて優勝。スタート直後は4番手を追走し、向正面で2番手に進出すると、直線で逃げ込みを図るリバーソウル(2着)を叩き合いの末にゴール前できっちりクビ差交わした。2戦目に選んだオープン特別の京都2歳S(京都・芝2000m)では後方を追走し、勝負どころで馬群の外を通って徐々に追い上げ、直線で逃げ粘るアグネスドリーム(2着)をあっさりとアタマ差退けてデビュー2連勝を飾った。その後は放牧で心身ともにリフレッシュを図られ、1月12日に栗東トレーニング・センターへ帰厩。武豊騎手が騎乗して行われた29日の1週前追い切りは、CWコースで6ハロン82秒7−3ハロン38秒3−ラスト1ハロン11秒8をマーク、3頭併せの最内で楽々と先着を果たしている。休養の効果で、調教の動きにもパワーアップが感じられた。

バンドワゴンは、昨年9月のメイクデビュー阪神(芝1800m)で好スタートから軽快な逃げ脚を披露、1番人気のトゥザワールド(その後に3連勝でオープン特別の若駒S優勝)を6馬身差の2着に退けて楽勝した素質馬。圧倒的な1番人気の支持を受けた2戦目の500万下・エリカ賞(阪神・芝2000m)では、スタートはひと息も二の脚を利かせて先頭を奪い、直線で追われると後続馬を一気に引き離し、5馬身差の圧勝。抜群のスピードを活かしてデビュー2連勝をマークした。レース後は放牧でリフレッシュを図られ、1月15日に栗東トレーニング・センターへ帰厩。坂路で行われた29日の1週前追い切りでは、4ハロンから54秒5−39秒2−25秒3−12秒6を馬なりでマーク。この馬の特徴でもある大きなフットワークは相変わらず健在だ。軽快なスピードで逃げるバンドワゴンをトーセンスターダムが鋭い末脚を発揮して捕らえられるかどうかという競馬になりそうだが、いずれにしても今回のレースで、混戦とされる今年の牡馬クラシックの勢力図が見えてくることになるだろう。

2強に迫る可能性を持っているのは、サトノルパン(牡3・村山明)だろう。昨年11月のメイクデビュー京都(芝1600m)3着→未勝利2着→未勝利(ともに阪神・芝1600m)1着と、徐々に着順を上げて初勝利をマーク。直線で一気に突き抜けて2着馬に3馬身半差を付けた前走は、完勝と言えるレース内容だった。放牧先から栗東トレーニング・センターに帰厩したのは1月30日で、レースまで10日と調整期間が短い点がどうかだが、それは今週の追い切りの動きを見て、しっかりとジャッジしたい。半兄のリディル(父アグネスタキオン)、クラレント(父ダンスインザダーク)が、今回と同じ京都・芝の外回りコースで行われたデイリー杯2歳Sをともに優勝している。また、ディープインパクト産駒は今年の京都・芝コースで行われた重賞を早くも4勝。血統的にこのコースは合いそうな印象が強い。

エイシンエルヴィン(牡3・中尾秀正)は、昨年8月のメイクデビュー小倉(芝1800m)4着、阪神開催の未勝利(芝1600m)3着と敗れたあと、新潟開催の未勝利(芝1600m)を2馬身差で快勝し、待望の初勝利をマーク。今回は、約4か月の休み明けに加えて、昇級初戦が格上挑戦での重賞という厳しい条件になるが、調教の動きは休養前よりも力強さを感じさせるもの。栗東CWコースで行われた1月29日の1週前追い切りは、手応えに余力を残した状態で6ハロン82秒0−3ハロン38秒2−ラスト1ハロン12秒0をマークしている。休養の効果により馬体がひと回り成長した印象で、精神面でのリフレッシュ効果にも期待したいところだ。

ピークトラム(牡3・橋口弘次郎)は、昨年6月のメイクデビュー阪神と未勝利(ともに阪神・芝1600m)でいずれも3着に敗れたあと中京開催の未勝利(芝1600m)で初勝利をゲット。その後もコンスタントに実戦を使われており、8戦のレースキャリアは今回のメンバーの中で最多となる。前走の500万下・白梅賞(京都・芝1600m)では10着に大敗しているが、馬体重が一気に14キロも増えていたことが応えた印象だ。掲示板(5着以内)を確保できなかったのはこのレースだけで、5走前の新潟2歳Sと4走前のデイリー杯3歳Sでともに3着と重賞でも好走している実績馬だけに、馬体さえ絞れてくれば、好勝負は可能なはず。

ルファルシオン(牡3・松田国英)は、昨夏のメイクデビュー小倉(芝1800m)で2着に好走したものの、11月の京都開催で未勝利(芝1600m)を勝ち上がるまで5戦を要している。しかし、昇級初戦となった前走のオープン特別・ホープフルS(中山・芝2000m)では12番人気ながら4着に善戦し、掲示板を確保してみせた。1月29日の1週前追い切りは栗東CWコースで6ハロン83秒5−3ハロン38秒9−ラスト1ハロン12秒4をマーク。少し気難しい面は見せていたが、併走馬との手応えの差は歴然だった。ここにきての成長が目立つ一頭だろう。

ダノンアンビシャス(牡3・藤原英昭)は、昨年11月のメイクデビュー京都(芝2000m)でメンバー中最速となる上がり3ハロン33秒8(推定)の豪脚を繰り出して、2番手から抜け出しを図るレッドアルゴ(2着)をハナ差交わして優勝。1番人気の支持に応えた。2戦目は年明けの中山開催に遠征し、500万下・寒竹賞(芝2000m)で3着と、まずまずの内容を残している。4コーナーで1・2番手につけていた馬が2着までを占める前残りの展開ながらも、8番手追走から力強い末脚を繰り出してよく追い上げており、昇級初戦で関東圏への長距離輸送も克服した点は評価できる。今回は重賞のメンバーが相手になるが、芝の軽い京都コースに舞台が替わるのはプラスだろう。

サトノフェラーリ(牡3・藤沢和雄)は、昨夏のメイクデビュー函館(芝1800m)を2馬身半差で快勝した素質馬。2戦目のオープン特別・コスモス賞(函館・芝1800m)では、勝ち馬のマイネルフロストとハナ差の大接戦を演じて2着を確保した。前々走のオープン特別・いちょうS(東京・芝1800m)は勝ち馬のイスラボニータから0秒3差の4着に敗れたが、メンバー中最速の上がり3ハロンタイム(33秒8、推定)をマークし、後方追走から馬群の外を通って追い上げたレース内容は見どころ十分だった。約3か月の休養明けで臨んだ前走の500万下・若竹賞(中山・芝1800m)は1番人気ながら14着と大敗を喫したが、大幅な馬体重の増加(+12キロ)と直線で他の馬に挟まれるアクシデントが大きく響いた印象。スムーズな競馬ができれば、巻き返しは可能な実力の持ち主だ。

今週の土曜日に組まれている3歳牝馬限定のオープン特別・エルフィンS(京都・芝1600m)にも特別登録を済ませているシードオブハピネス(牝3・角田晃一)。昨年12月のメイクデビュー阪神(芝1600m)でクビ差の2着に惜敗したあと、年が明けて京都開催2週目の未勝利(芝1600m)でクビ差の接戦を制して初勝利をマーク。追われてからじわじわと伸びてくる印象で、勝負根性も備えており、相手なりの競馬ができるタイプの馬。牡馬が相手の重賞でどんな戦いぶりを見せるのか、注目したい。

2014年02月04日 16:52

東京新聞杯は安田記念と同じ東京・芝1600mの舞台で行われるため、マイル重賞路線で頂点を目指す馬たちが集まり、厳寒期のGIII としては好メンバーがそろう傾向が強い。
今年は、マイル巧者に加えて、中距離路線でも実績を残している強豪や牝馬のGI ウイナーもエントリー。
今後のGI 路線を占う意味で見逃せない重要な一戦と言えるだろう。

エキストラエンド(牡5・角居勝彦)は、前走の京都金杯で見事に重賞初制覇を飾り、今年の好発進を遂げている。3か月の休養明けに加えて、芝1600mも初めてで6番人気の評価だったが、メンバー中最速となる上がり3ハロン33秒5(推定)の豪脚を披露して、1番人気のオースミナイン(2着)を寄せ付けない鮮やかな内容で勝利を収めている。道中は後方のインで脚をためて、直線半ばから馬群の内めを強襲したC.ルメール騎手の好騎乗も光ったが、この馬の瞬発力にも驚かされた。半兄に重賞4勝を挙げたローエングリン(父Singspiel)を持つ良血馬で、デビュー当初から期待されていたディープインパクト産駒が、ここにきていよいよ本格化。マイルで新境地を開いた点も魅力だけに、重賞連勝の可能性も十分だろう。

ダノンシャーク(牡6・大久保龍志)は、昨年に京都金杯と富士Sを優勝したほか、GI の安田記念とマイルチャンピオンシップでともに3着の実績を持つ、現役屈指の名マイラーである。5歳の昨年は、6戦を消化して2勝2着1回3着3回を記録。すべて重賞レースでの成績だけに、その安定感には高い評価が必要だろう。今回は約2か月半ぶりの実戦になるが、年明けから乗り込みのピッチを早めており、出走態勢は十分に整いそうだ。東京・芝1600mは、3戦して富士S優勝、安田記念3着と好成績を残しており、この馬にはベストの舞台と言えるだろう。気性的にも休み明けからいきなり能力全開が期待できるタイプ。今年こそマイルの頂点を極めるためにも、ここで好発進を決めたいところだ。

ホエールキャプチャ(牝6・田中清隆)は、2歳の暮れに阪神ジュベナイルフィリーズで2着と好走したのを皮切りに、3歳時は桜花賞2着、オークス3着、秋華賞3着、エリザベス女王杯4着とGI 戦線で活躍。そして、4歳春にヴィクトリアマイルで待望のGI 初制覇を成し遂げた。5歳の昨年は、ヴィクトリアマイルで勝ち馬のヴィルシーナとハナ差2着の大接戦を演じ、秋には府中牝馬Sを優勝している。今回は昨秋のエリザベス女王杯(6着)以来3か月ぶりの実戦になるが、美浦坂路で1月22日に4ハロン50秒5、29日に51秒0と2週連続で好タイムをマーク。出走態勢は着々と整ってきた。東京・芝1600mは、2011年クイーンC優勝に加えて、GI のヴィクトリアマイルで2年連続連対を記録している得意の舞台。牡馬の一線級が相手でも、好勝負が期待される。

ショウナンマイティ(牡6・梅田智之)は、昨年の安田記念で2着に好走。マイル重賞初挑戦で素晴らしいパフォーマンスを示している。この時は後方でじっくりスタミナを温存。満を持して直線に向くと、18頭立ての14番手からメンバー中最速となる上がり3ハロン32秒8(推定)の豪脚を駆使して、勝ち馬のロードカナロアにクビ差まで迫った。レース内容は非常に濃く、この路線で頂点を極めることが可能と思われる器だ。昨秋は体調が整わず、毎日王冠(6着)の一戦のみで放牧に出されたが、帰厩後は熱心に乗り込まれており、今年に懸ける意欲は並々ならぬものがある。ここで産経大阪杯(2012年)に次ぐ2度目の重賞制覇を飾れば、上半期の最大目標とする安田記念でのGI タイトル奪取もぐっと近づいてくるはずだ。

コディーノ(牡4・藤沢和雄)は、メイクデビュー札幌(芝1800m)→札幌2歳S→東京スポーツ杯2歳Sと、デビュー3連勝を飾り、エリートコースに乗った素質馬だ。続く朝日杯フューチュリティSでは、勝ち馬のロゴタイプ(のちの皐月賞馬)とクビ差の接戦を演じて2着を確保。3歳の昨年は勝ち鞍を挙げることができなかったが、弥生賞3着、皐月賞3着、天皇賞(秋)5着と、随所に能力の高さを披露。前走の天皇賞(秋)で手綱を取ったU.リスポリ騎手は「マイルくらいまでなら、素晴らしい能力が発揮できそうです」と、その時の感触を述べている。前走後に放牧で英気を養い、年明け早々から入念な調整を続けている。GI 2着の実績がある芝1600mに戻ってどんな走りを見せるか、ここは注目の復帰初戦となった。

クラレント(牡5・橋口弘次郎)は、重賞4勝の実績馬。2歳秋にデイリー杯2歳Sで重賞初制覇を達成し、3歳秋に富士Sを優勝。そして、4歳の昨年に東京新聞杯とエプソムCを優勝。また、毎日王冠(3着)では、次走で天皇賞(秋)を快勝するジャスタウェイ(2着)とクビ差の接戦を演じ、大きな成長を示している。4番人気の支持を受けて出走した前々走のマイルチャンピオンシップこそ11着と大敗を喫したが、前走の阪神Cでは勝ち馬のリアルインパクトから0秒1差の3着に好走。すぐさま巻き返しを果たしているように、調子下降の心配はない。ここで東京新聞杯の連覇を飾って再び軌道に乗れば、上半期のマイル王決定戦・安田記念の視界も開けるはず。重賞3勝と好相性の東京・芝コースで、今年も重賞Vを狙う。

ヴィルシーナ(牝5・友道康夫)は、3歳2月のクイーンCで重賞初制覇を達成すると、桜花賞2着、オークス2着、秋華賞2着と、牝馬三冠レースでオール連対をマーク。さらには古馬相手のエリザベス女王杯でも勝ち馬のレインボーダリアと激しい追い比べを演じてクビ差2着を確保と、素晴らしい戦績を残している。そして、4歳の春にヴィクトリアマイルで悲願のGI 初制覇を達成。現役牝馬の中ではトップクラスの力量を誇る一頭だ。活躍を期待された昨秋は、中長距離重賞を3戦して思うような成績を残せなかったが、重賞2勝を挙げている東京・芝1600mが舞台となる今回は、2か月半の休み明けで牡馬が相手の重賞でも上位争いが期待される。

レッドスパーダ(牡8・藤沢和雄)は、芝1600mで〔5・1・0・5〕の好成績をマーク。この中にはGI・NHKマイルC2着も含まれており、当距離での強さが目立つ存在だ。7歳の昨夏は関屋記念でのちの天皇賞馬ジャスタウェイを寄せ付けず、1馬身1/4差の2着に退けて優勝。年齢的な衰えは微塵も感じられない。ここは昨年10月の天皇賞(秋)17着以来約3か月半ぶりのレースになるが、暮れから美浦坂路で乗り込みを開始。1月の下旬以降は4ハロン51秒台の好タイムを連発しており、仕上がりの良さが目を引く。東京・芝コースは、全6勝中4勝をマークしているベストの舞台。休み明けからいきなり好勝負が期待できそうだ。

サトノギャラント(牡5・藤沢和雄)は、芝1600mで5戦4勝2着1回と、連対率100%の素晴らしい戦績を残している。また、東京・芝コースでは7戦5勝2着1回と安定感抜群の成績を挙げている。まだ重賞の勝ち鞍こそないが、マイラーとしての才能は非常に豊かな馬だ。今回は、昨年11月のオープン特別・キャピタルS(東京・芝1600m)優勝以来2か月半ぶりの実戦になるが、乗り込み量は実に豊富。動きも申し分のないもので、仕上がり面にはまったく不安はない。一昨年のスプリングSと昨年の函館記念でともに4着の実績があり、重賞で通用する見通しも立っている馬。ベストの舞台に満を持して登場する今回、強力なメンバー相手にどんな走りを見せるか、注目したい。

ブレイズアトレイル(牡5・藤岡健一)は、祖母に1996年の秋華賞馬ファビラスラフインを持つ良血。昨年の夏から秋にかけて、500万下(中京・芝1600m)→1000万下の豊栄特別(新潟・芝1600m)→1600万下の秋風S(中山・芝1600m)と、一気に3連勝をマークしてオープンクラス入りを果たし、本格化を遂げている。スッと好位を奪えるセンスの良さに加えて、瞬発力も非凡だ。その後は、3走前の富士Sで5着に善戦。前々走のオープン特別・リゲルS(阪神・芝1600m)は11着と大敗を喫したが、馬体重の大幅な増加(+18キロ)が影響したもので、力負けではなかった。今年初戦に選んだ前走の京都金杯でも勝ち馬のエキストラエンドから0秒3差の4着に健闘。重賞制覇の見通しは十分に立ったと見ても良いだろう。

2014年02月03日 17:43

生物学的研究において、ザリガニは、in vitro、in vivoのいずれにおいても微小電極法により
神経活動の測定が容易に行えることから、神経生理学や行動生理学の実験材料として用いられてきました。
ザリガニの研究を通じて、今日の神経科学理解の基礎を築いた重要な概念、仮設が提唱されています。

微小電極法

細胞内電位記録法の一。
神経細胞などの興奮性細胞に電極を置き、刺激パルスを与え、その興奮(活動電位)を記録する方法。


2014年02月02日 20:57

ペットショップやお祭りの屋台で販売されているミドリガメ。
美しい緑の甲羅が目を引き、ペットとして古くから親しまれていますが、野外に遺棄された個体が繁殖し、日本の生態系を脅かしています。年々状況が悪化するなか、現在どのような対策が求められているのでしょうか。

捨てられた個体が野生化して繁殖
ミドリガメとは、一般的に北米原産のミシシッピアカミミガメ(以下アカミミガメ)の幼体のことを指します。子どもの頃は小さくてかわいい姿をしているのですが、大きくなると甲羅の全長が約30センチメートルにもなり、人間の指に噛みつくなど性格も荒っぽくなるといわれています。
飼い主の手に負えなくなったアカミミガメは、川や池に遺棄されがちで、そういった個体が野性化して繁殖しているのです。

アカミミガメは繁殖力が強く、在来種のニホンイシガメが2012年に準絶滅危惧種に指定されるなど、ほかのカメを駆逐しています。
また雑食性で、藻類や水草のほか、魚や貝、水生昆虫などをエサにしており、生態系への影響が問題視されています。地下茎がレンコンとして収穫されるハスの新芽をアカミミガメが食べてしまうなど、食害も報告されています。

こういった事態を受けて、対策に乗り出す自治体も出てきており、兵庫県の明石市では昨年、家庭で飼えなくなったアカミミガメを無料で引き取る「カメポスト」が設置されて話題になりました。
また、須磨海浜水族園では、2010年からアカミミガメを捕獲して持参すれば入園料が無料になる「アカミミガメ・パスポート」を毎年期間限定で発行しています。

このように、いくつかの対策が実施されていますが、まだまだ不十分というのが現実のようです。

飼育を規制するだけでは解決しない
アカミミガメは「要注意外来生物」に指定されていますが、いまのところ飼育や輸入の規制はありません。
輸入や飼育、遺棄を禁じる「特定外来種」にするべきだという意見もあり、2014年1月9日付けの読売新聞(夕刊)には、「ミドリガメ飼育規制へ」という見出しのついた記事も掲載されました。

しかし、単に飼育を規制するだけでは、家庭で飼われている大量の個体が遺棄され、さらなる生態系の悪化を招く恐れもあります。同記事でも、「数十万匹とみられるペットの飼育を禁じるのは初の試みで、混乱も予想される」と指摘されています。
また、責任を持って最後まで飼うという姿勢を大切にするべきだという意見もあります。

週刊朝日2014年1月31日号では、「まだ情報収集をしたり、大量に捨てられないような規制の方法を検討している段階で、禁止とは決まっていない」という環境省のコメントを紹介しており、即座に飼育を規制するという方向にはならないようですが、強力かつ実効性のある対策が急務であることは間違いありません。

2014年02月01日 19:20

3週間後のフェブラリーSへ向けて16頭が争うG3・第28回根岸ステークス、
本番よりも1ハロン短い1400mで争います。この距離得意のセイクリムズン収まって態勢完了。

ゲートが開きました!エーシントップが行きます、スリーボストンがかわそうというところ、外からブライトラインも押し上げていく、4番手にセレスハント、黄色い帽子ノーザンリバー、8番のドリームバレンチノ、内を通ってアドマイヤロイヤル、ダノンカモンが追走していきます、緑の帽子ティアップワイルド、中団からアドマイヤサガス、セイクリムズンであります。浦和からの参戦ジョーメテオ、テスタマッタは後方4番手であります。ゴールスキーも後方から、3枠もう1頭スノードラゴン、一昨年の勝ち馬シルクフォーチュンであります。

残り800を通過、スリーボストンが先頭に代わっている、エーシントップ2番手、ブライトライン外から2番手に上がるか、セレスハント4番手、9番のノーザンリバー、残り600にさしかかります、その後ろドリームバレンチノ、内を通ってアドマイヤロイヤル、第4コーナーをカーブ、スリーボストン先頭で直線に入ります。

第4コーナーをカーブして直線!先頭はスリーボストン、外からブライトラインが来る、内を突いてエーシントップ、ノーザンリバーも差を詰めてくる、
先頭は13番のブライトラインに代わった!スリーボストンは一杯か、最内エーシントップ、
200を通過する!ノーザンリバー、さらにドリームバレンチノ、間を割ってアドマイヤロイヤル!
大外はシルクフォーチュンとゴールスキー!
ブライトライン抜け出して2馬身リード!2着争いノーザンリバーとアドマイヤロイヤル!さらにはゴールスキーも加わるか!
先頭ブライトライン!ブライトライン快勝!
ブライトラインです!

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