2015年01月

2015年01月31日

レベルの高いオープン馬のスプリント戦1200mには、ほとんどの場合ペースとか展開うんぬんの概念は関係しない。
たとえば、スプリンターズSで、馬場状態とメンバーレベルから、「1分07秒0」前後の勝ち時計が衆目の予測とすると、どの位置にいようが、どの地点でエンジン全開態勢に入ろうが、それは各自の自由で、
たとえばデュランダルのように最後方に下げてもいい。
しかし、1分07秒0でゴールしないことには、勝てる道理がない。
自分自身の時計との勝負に近いところがあり、人間のスプリント勝負と共通する。
スプリンターズSの有力馬の陣営は、したがって、前が止まってくれれば……などというマト外れのコメントを出すことはない。

 ところが、京都の芝1200mはたとえオープン馬でも、全体のペースに左右されることがある。中間地点にさしかかる前に上り坂があるのが、他場と決定的に異なるポイントで、そのうえ、後半は坂を下りながら最後の直線は平坦になる。

 たとえば、ヘニーハウンドが前々回コースレコードの1分06秒7を樹立したオパールSのレース全体の前後半バランスは「32秒6−34秒1」だった。高速の芝で飛ばす馬がいたためであり、京都にしては珍しく明らかな前傾ラップが刻まれ、中山の1200mと同じような前後半のバランスになった。これだと時計が大幅に速くなる。

 しかし、ここ2戦連続して逃げて好走しているアンバルブライベンのレース内容は、京阪杯が「34秒7−33秒6」=1分08秒3。前回の淀短距離Sは自身「34秒9−33秒8」=1分08秒7である。

 似たようなメンバーで馬場差もそれほどなかったが、なんと両レースともに、オパールSより前半600mが「2秒以上」も遅いのである。1200mで2秒はあまりにも大きい。中山や他場の1200mでは、こんな前半ラップの差は生じない。ここ2戦のアンバルブライベンは、失速のしようがなかったのである。

 構成メンバーのそれぞれの脚質や出方により、ここまで走破タイムや、その中身のバランスが異なると、京都だけは、オープン馬の1200mにペースとか展開は関係ないなどと言っていられない。

 きわめて極端な馬が今回のメンバーに関係することになるが、シルクロードSの最近10年を平均したモデルパターンは、前後半「34秒15−34秒15」=1分08秒3である。絵に描いたようなバランスである。

 ということは、実はちゃんとしたメンバーと騎手が揃うと、京都の1200mは、どの馬にとっても能力を発揮できる距離ともいえるのだった。

 ただし、中山の1200mのスプリンターズSや、高額条件ではありえないが、京都の1200mには、ときどき、いや再三、ちょっとした各馬の出方で、緩い流れどころかスローペースもありえる。いつも、これは忘れてはいけない。

 では、今回はどうか。アンバルブライベンは行く。だが、飛ばせぱ行けるホウライアキコ、ベルカント、ブルーストーンなどの出方が、どうにも読み切れない。モデルパターンの前半「34秒15」より速くなるとみて、差すサドンストームから入りたいが、やっぱり速くはならないかもしれない。

 流れに左右されそうにないエイシンブルズアイ本線に、急上昇のベステゲシェンク、1200mなら一変しそうな穴馬カオスモス、切れないアンバルブライベン、へニーハウンド、ベテラン=スギノエンデバーなど、手広くいきたい。

selvas2 at 21:25コメント(0) 

2015年01月30日

今週から、雪に泣かされることも多い冬の東京開催。週末の雪予報が気に掛かる。

GIフェブラリーSを目指す根岸Sがメイン。
指数上は、過去10年のうち9年で連対している平均指数の上位馬が連軸の中心だろう。
勝ち馬は指数の上位馬が占めているものの、2、3着馬はランク外の馬たちが多く、連下は要注意だ。

今年の指数上位馬はエアハリファ、ワイドバッハ、ジョーメテオ、レーザーバレット、ポアゾンブラック、マルカフリート、グレープブランデー、キョウワダッフィーなど。

根岸Sはダート1400メートル戦。
ペースは厳しくなりがちだが、多少ペースが厳しくても、先行して押し切るスタミナがなければ重賞戦での勝機はない。ここは先行できて直線も粘る差し脚がある馬を中心に取りたい。

有力馬は武蔵野Sの勝ち馬ワイドバッハ、同2着のエアハリファ、初ダートになるがGIを2勝しているロゴタイプ、先行力のあるグレープブランデー、レーザーバレット、ダート1400が得意なマルカフリートなど。

なかでも、先行して差し脚もよいのはエアハリファだろう。
前走、武蔵野Sを3、4番手で先行して、直線、大きく抜けだし勝利が見えたところ、最後方からワイドバッハに差し切られてしまったが、後続には大きな差をつけて2着。
東京ダートは(2200)と適性も高い。1600や1800の距離で実績を積んできたが、ダート1400でも1戦1勝。鋭い瞬発力があり、むしろこの距離が合うのではないか。

気になるのは初ダートのロゴタイプだが、1400の距離が合うかどうか。スタミナはありそうで、ダートは問題なくこなせるだろう。


京都のシルクロードSはハンデ戦。

ハンデ戦の割には指数の上位馬がよく健闘しており、10年のうち9年で連対する平均指数の上位馬や、前走指数の上位馬たちが連軸の中心だろう。

今年はメイショウツガル、セイコーライコウ、ワキノブレイブ、カオスモス、へニーハウンド、ベステゲシェンクなどが指数の上位馬たちだ。

先行して差し切る力があるのは、トップハンデ58キロのマジンプロスパーと、57キロのセイコーライコウ。ともに8歳になったが、まだ健在。とはいえ、高齢馬は連対もなく、軸にはとりにくいだろう。

1200の瞬発力が鋭い馬たちが揃って、へニーハウンド、ルナフォンターナ、スギノエンデバー、メイショウツガルなどにもチャンスはありそう。ただスタミナの点では少し物足りない気がする。

スタミナがあり、瞬発力もあるのは、カオスモス、ベステゲシェンク、バクシンテイオー、サドンストームなど。
ともに5、6歳馬で馬齢も若く、連軸にとるならこの馬たちからだろう。ここは指数上位のカオスモスに期待。

selvas2 at 17:30コメント(0) 
【AFP=時事】
絶滅寸前のキタシロサイを救う方策について話し合うため、
ケニアで27日、自然保護活動家や研究者による会議が行われた。

現在生き残っているキタシロサイは世界でわずか5頭──
そのうち3頭がケニア中部のオルペジェタ自然保護区(Ol Pejeta Conservancy)の700エーカーの敷地内にいる。他の2頭はチェコと米国に1頭ずつだ。

27日に会議が行われたオルペジェタ自然保護区の最高責任者、リチャード・ビーン(Richard Vigne)氏は
AFPの取材に「課題は、われわれに残された短い時間の中で科学的に実行可能なものに取り組むことだ」と語った。

キタシロサイは、中央アフリカ、チャド、コンゴ民主共和国の北東部、南スーダンなどにかつて生息していた。
だが、長年の慢性的な衝突や無法状態により、これらの国々のキタシロサイの生息地は失われた。
国際環境保護団体フォーナ・フローラ・インターナショナル(Fauna and Flora International、FFI)の
アフリカ責任者、ロブ・ブレット(Rob Brett)氏は、これらの情勢不安定な地域では「保護活動が不可能な場合がある」と語る。

密猟も大きな被害をもたらした。
キタシロサイの角は伝統的に儀式用短剣の柄の材料として重宝され、
最近ではアジアで治療薬としても使われてきた。

サイの角は1キロ6万5000ドル(約770万円)以上で闇市場で売買されているが、
これは金価格やコカインの卸値よりも高い。

現在生きているキタシロサイは5頭とも高齢ないしは自然な繁殖が不可能な状態。
人工的な繁殖方法が最後の希望だ。

最善策は体外受精で「試験管サイ」をつくること。
胚は近縁種のミナミシロサイの子宮に移植する。だが過去にチェコの動物園で行われたキタシロサイの人工授精は失敗に終わっており、代理出産の実施例は過去にない。

精子と卵子を冷凍保存しておくことで、将来的にキタシロサイを復活させることができるかもしれない。
だが現状の解決にはならないため、キタシロサイは少なくとも、しばらくの間姿を消すことになる。

生き残っている5頭のうちの2頭はすでに平均寿命の40歳を過ぎている──
この2頭には唯一の雄であるスーダン(Sudan)が含まれている。

「(キタシロサイは)地球上で最も絶滅の危機にひんしている大型動物だ」と、ビーン氏は語る。
ビーン氏の背後では、24歳の雌のナジン(Najin)が泥のプールを転がり涼をとっていた。

「たぶん、われわれは種の絶滅を目撃するだろう。
それが現実だ。
彼ら(キタシロサイ)はここで死ぬんだ」と、ビーン氏は付け加えた。

selvas2 at 09:26コメント(0) 

2015年01月29日

ゴールドシップのもっとも嫌うレース運びとなってしまった

 断然人気(単勝オッズ130円)の支持を受けた6歳牡馬ゴールドシップ(父ステイゴールド)が、7着に凡走してしまった。力尽きて失速したわけではないゴールドシップは、ゴールを過ぎるとものの50mも行かないうちに、自分の前にいた6頭をすべて抜き去ってみせた。

 すでにビッグタイトルを5つ(皐月賞、菊花賞、有馬記念、宝塚記念2勝)も制しているゴールドシップの、古馬になってからの、ちょっと理解しがたい一面がまた複雑になったようだった。

 ときに凡走するゴールドシップは、3歳春、上がり33秒3でディープブリランテ(後の日本ダービー馬)を封じて共同通信杯を勝ったのを最後に、成長するにしたがい、「高速上がり」のレースは得意ではないことが分かった。東京コースでは「日本ダービー、ジャパンC」、京都では菊花賞のあと「京都大賞典、天皇賞・春」。いいところなしである。コンビでGIを4勝もした内田博幸騎手から、4歳時の有馬記念はR.ムーア騎手に、5歳春の天皇賞はC.ウィリアムズ騎手にチェンジしたが、そんなことで一変するゴールドシップではない。

 途中で岩田騎手を1回はさみ、5歳時は横山典弘騎手とのコンビで宝塚記念を勝ったが、凱旋門賞凡走のあと、他馬と鞍上がかち合い、岩田康誠騎手になって今度が通算3戦目だった。

 GIを5勝もしているゴールドシップにはここまで計7人の騎手が乗っている。それぞれ、テン乗りのレースは「秋山真一郎…1着、安藤勝己…2着、内田博幸…1着、岩田康誠…1着、横山典弘…1着」。パーフェクトである。ただ、急にゴールドシップをまるで知らない外国人騎手が乗ると「R.ムーア…大差3着、C.ウィリアムズ…7着」。いいところなしである。

 ゴールドシップは、きわめて自尊心の強いチャンピオンになって以降、調子うんぬんは別に、気が乗らなければ走る気にならないといわれる。こういうトップホースの鞍上を再三再四チェンジする少々気難しい陣営と、代わって騎乗することになった騎手と、プライドの高い独特の気質を前面に出すことになったゴールドシップ。3者の気分が一致することなどそう簡単にあるわけがない。それにわたしたちファンの期待は、ぴったり重ならなければならないから大変である。

 今回は、陣営も、岩田騎手も「ゴールドシップは、絶好調!」を公言し、その通りだったと思えるが、好スタートをムリなく下げ、気分良く追走となったところで、待っていたのはスローだった。向こう正面に入ったゴールドシップは「こんなペースだから、行こうぜ」と進出しかけたようにみえたが、岩田騎手は「まさかこんなところからスパートしたらまずい」、2回くらいゴールドシップをたしなめたようにみえた。一巻の終わりである。相手はG3級の格下馬、ゴールドシップの感覚のほうがはるかに正しかった。スローを、ペースが上がったところでみんなと一緒にスパートするなど、ゴールドシップのもっとも嫌いなレース運びである。

 でも、岩田康誠騎手が悪いわけではない。内田博幸騎手も、横山典弘騎手も、何度もなんども自問自答しながら、なんとかゴールドシップを理解し、難しい青年に変わりつつあるゴールドシップに少しでも気分良くレースをしてもらおうと試行した。結果が出たことも、まるで空回りだったこともある。1回だけのムーア騎手や、ウィリアムズ騎手が凡走だったのは当たり前である。

 まだ3回目の岩田康誠騎手に、ゴールドシップを理解して乗ってくれというのは、陣営でさえ現在は6歳になってまたまた変わりつつあるゴールドシップを理解できないでいる証拠のようなものである。これで、岩田康誠騎手はごくろうさんになりそうな気がする。いい意味でも、悪い意味でも、ファンに圧倒的な支持を受けるゴールドシップが、ときには反発しながらも、こころを許し合って気分良くレースに挑戦できる仲間を失わないことを願いたい。

 勝ったクリールカイザー(父キングヘイロー)は、今回がテン乗りだったが、田辺裕信騎手は、昨年のこのAJCCを同じ相沢厩舎のヴェルデグリーンで勝っている。今回は主戦の吉田豊騎手が自厩舎のショウナンラグーンとかちあったための乗り代わりだったが、行く馬が少ないとみての果敢な先行だった。昨年は、この日の中京で東海Sを完勝したコパノリッキーのフェブラリーS、メイショウナルトの七夕賞、クラレントの関屋記念を「テン乗り」で鮮やかに押し切っている。

 今回は「63秒0-(11秒9)-58秒7」=2分13秒6のスローだったが、一度はかかって競ってきたラインブラッドをやりすごし、4コーナー手前から一気のスパートで完勝。素晴らしい積極策だった。クリールカイザーは、母スマイルコンテスト(父サッカーボーイ)の半姉に2002年のオークスを制したスマイルトゥモロー(父ホワイトマズル)がいる。このあとは、日経賞から、天皇賞・春に挑戦するとされる。

 すっかり軌道に乗ったミトラ(父シンボリクリスエス)は、蛯名正義騎手の落馬負傷で急きょ柴山雄一騎手への乗り代わりだったが、しぶとく粘り込んで2着。6歳秋に初の2000mとなった福島記念を快時計で制し、今回は2200mのG2を2着。去勢、のどの手術、5歳時からは16カ月もの長い休養期間など、さまざまな苦境を乗り越えての本格化だから、見事である。ベテランになったから距離をこなせるようになったのは確かだが、土曜日にはダートに転じて3連勝を決めたベルゲンクライがオープン入りするなど、競走馬の距離適性や、ダート・芝の巧拙など、揺るがぬポリシーも大切だが、一方で、固定観念にとらわれない柔軟な挑戦もまた大事であり、それが実を結ぶケースが最近は増えている。

 伸び悩んだベテラン勢が多い中、今季の成長が期待される4歳馬では、ショウナンラグーン(父シンボリクリスエス。祖母メジロドーベル)は展開も味方せず案外の内容だったが、日本ダービー3着(0秒3差)のマイネルフロスト(父ブラックタイド。母の父グラスワンダー)の上がりは、フラガラッハ(父デュランダル)と並んでメンバー最速の「34秒1」。坂を上がって一気に伸び、まだ余力があった。今シーズンのスケールアップに期待したい。

selvas2 at 09:00コメント(0) 
28日、川崎競馬場で行われた川崎記念(ダート2100メートル)は
単勝1・0倍の圧倒的支持を受けたJRAホッコータルマエ(牡6、西浦)が貫禄の差し切りV。
チャンピオンズC、東京大賞典に次ぐ3連勝で、8つ目のGI(JpnI)タイトルを手に入れた。
勝ち時計は2分16秒9(重)。

最初のコーナーでごちゃつく不利にも全く動じない横綱相撲の完勝劇に
「いつもと違う形になったが、ずっと手応えは良かったですからね。後ろから抜かれることはないと思った」と幸。

今年の大目標はドバイワールドカップ(3月28日=メイダン、ダート2000メートル)でのリベンジ。
そして、ヴァーミリアン、エスポワールシチーが持つGI最多勝記録(9勝)の更新になる。

★2着=カゼノコ・秋山騎手「使いながら状態は良くなっていた。勝った馬は強いが、いいところは見せられたと思う」

★3着=サミットストーン・石崎駿騎手「ハナに行って内ラチを頼らせたかったが…。勝つには全部うまくいかないとね」

★4着=ハッピースプリント・吉原寛騎手「3、4角の動きたいところで詰まったが、1枠でもまれても競馬ができたし、今後にメドが立った」

selvas2 at 08:28コメント(0) 

2015年01月28日

ファンシーリシェス 牝 大和田成厩舎
父 キングカメハメハ
母 ワイキューブ
母の父 アグネスタキオン
評価ランク= C
距離適性 マ〜中 芝適性 ○ ダ適性 ○
 Lady Angelaクロスを伴うNorthern Dancer5・5・7×4により祖母内ノーザンテーストを強調。これにNashua、Almahmoudのスピード・スタミナをアシスト。血の統一性を欠き、全体の血の流れはいまひとつだが、大きな不備なくまとめられている。ダートや時計を要す芝で、好調期のしぶとい走りは可能。

ギンガ 牡 小笠倫弘厩舎
父 ハーツクライ
母 ポニーガール
母の父 Seattle Slew
評価ランク= B
距離適性 中距離 芝適性 ○ ダ適性 ○
 母自身はシンプルな形態により米系の血を生かした妙味ある配合馬だが、父との傾向は必ずしも万全ではない。その結果、当馬の配合は主導の明確性に欠け、ここが上位クラスに入った際の不安要素となる。とはいえ、全体がバランス良くまとめられており、芝・ダートを問わず、中距離で粘りある走りは期待できる。

ユイマール 牡 松永幹夫厩舎
父 ネオユニヴァース
母 チアズヒカリ
母の父 マヤノトップガン
評価ランク= B
距離適性 中距離 芝適性 ○ ダ適性 ○
 Turn-toクロスを伴うHail to Reason4×5により全体をリード。父の特徴であるGainsborough系の流れを再現した配合馬ではないが、Wild Risk−Rialtoなどスタミナのアシストは良好。スピード対応には時間を要するタイプかもしれないが、芝・ダート兼用資質を備え、使われつつ徐々に良化する余地を残している。

シンダーズ 牝 荒川義之厩舎
父 パイロ
母 キュームレイト
母の父 Gone West
評価ランク= C
距離適性 短〜マ 芝適性 △ ダ適性 ○
 Mr.Prospector4×3(中間断絶)を呼び水として、Secretariat5×4の系列ぐるみにより全体をリード。これにNearcticのスピードをアシスト。近親度の強さから芝対応は割引きが必要で、安定味にも欠けるタイプ。とはいえ、Round Table(=Monarchy)のスタミナを得て、好調期にダートで意外性発揮は可能。

ニットウスバル 牡 高橋文雅厩舎
父 フォーティナイナーズサン
母 エイシンサーメット
母の父 エイシンサンディ
評価ランク= C
距離適性 短〜中 芝適性 □ ダ適性 ○
 Northern Dancer5×5・5は中間断絶のため影響力はやや弱く、全体をリードするのはNative Dancerクロスを伴うRaise a Native5・6×4。全体を通じて大きな不備を生じず、Hail to Reason、Cohoes、Bold Rulerなど米系スピードがアシストされている。開花は早く、ダート中堅レベルの内容は確保された。

クルミナル 牝 須貝尚介厩舎
父 ディープインパクト
母 クルソラ
母の父 Candy Stripes
評価ランク= B
距離適性 中距離 芝適性 ○ ダ適性 □
 Lyphard4×4(中間断絶)を呼び水として、これにWild Risk7×5やCourt Martial6・7×6・7をアシスト。欧州系の生かし方が良く、特に母の父Candy Stripesのスピード・スタミナの再現状態に妙味がある。早期に完成するタイプではないが、牝馬同士の芝中距離路線で息の長い活躍を見せる可能性を秘める。

マテンロウハピネス 牡 昆貢厩舎
父 ダイワメジャー
母 レディハピネス
母の父 Montjeu
評価ランク= B
距離適性 短〜中 芝適性 ○ ダ適性 □
 Lady Angelaクロスを伴うNorthern Dancer4×4により父内ノーザンテーストを強調。この配合のマイナス材料は、母の父Montjeuの世代が後退し、その良質なスタミナが半減したこと。よって、成長力・底力は物足りないが、血の結合力を備えた点は見どころ。早期は有利に戦える可能性を秘めたマイラータイプ。

selvas2 at 09:30コメント(0) 
シルクロードSは、ハンデキャップレースとして行われるGIII の短距離重賞。
一般的なイメージからすると、なかなかGI には直結しにくいと思われる条件だが、
このレースにおいては、のちに大きく飛躍を遂げる馬が参戦するケースがしばしば見られてきた。
その最たる例が、2012年の本レース優勝後に国内外でGI・6勝を挙げスプリントチャンピオンとして世界に名をとどろかせたロードカナロアだ。
2000年以降の勝ち馬を振り返ると、2001年のトロットスター、2008年のファイングレインが、本レース優勝をステップに、次走のGI・高松宮記念制覇を成し遂げている。
また、2013年のドリームバレンチノは、続く高松宮記念2着、2014年のストレイトガールも高松宮記念3着と、
本番で上位を確保。本レースは、軽ハンデの馬の好走が少なく、実力馬がしっかりと好結果を残すことが多い一戦だ。実力を高く評価されて重いハンデを負担する馬は、それなりの結果を出すものと考えていいだろう。

重賞初制覇を目指すエイシンブルズアイ(牡4・野中賢二)は、デビュー当時から素質を高く評価されていた馬で、これまでに出走してきた多くのレースで上位人気に支持されてきた。前走のオープン特別・淀短距離S(京都・芝1200m)を優勝し、収得賞金の加算に成功したが、GI の大舞台を視野に入れている陣営からすれば、遅すぎるくらいのオープンクラスでの勝ち星だったかもしれない。京都・芝コースでは、これまでの全3勝をマークしているように、相性は良好。また、1月25日に栗東坂路で行われた1週前追い切りでは、4ハロン54秒2、ラスト1ハロン12秒5をマークしており、前走から中2週という詰まったローテーションでも疲れは見られない。今回のシルクロードSでの初タイトル獲得に向けて機は熟している印象だ。

アンバルブライベン(牝6・福島信晴)も、前走の淀短距離S(2着)からこのシルクロードSへと駒を進めてきた。前走ではエイシンブルズアイ(1着)に1馬身先着を許したが、当時負担した別定重量の57キロは牡馬なら59キロに相当するもの。そこでの2着という結果は、地力強化を十分に示すものと言えるだろう。本馬も中2週での参戦となるが、1月23日に栗東坂路で行われた1週前追い切りでは4ハロン55秒8、ラスト1ハロン12秒4をマークし、状態は高いレベルで安定している。昨年の京阪杯に続く重賞2勝目に向け、視界は良好だ。

ルナフォンターナ(牝6・池江泰寿)は、2番人気に支持された前走のオープン特別・京洛S(京都・芝1200m)で5着に敗れ、今回は約3か月の休み明けでの出走となる。3か月以上の休み明けでの戦績は〔0・0・0・2〕と、記録されている数字は良くないが、この2戦はともに本格化を迎える前の段階でのもの。昨春には、約2か月半の休み明けで出走した1600万下の淀屋橋S(阪神・芝1200m)を、直線一気の末脚で優勝している。1月22日に栗東CWコースで行われた1週前追い切りでは軽快な走りを見せており、休み明けを理由に評価を大きく下げる必要はなさそうだ。

ベルカント(牝4・角田晃一)も、前走となった昨秋のスワンS(7着)以来の実戦で、今回は3か月の休み明けでの出走となる。しかし、1月22日に栗東坂路で行われた1週前追い切りでは、4ハロン50秒9、ラスト1ハロン12秒3の好時計をマーク。2013年のファンタジーS、2014年のフィリーズレビューと重賞2勝をマークしている実績馬の能力を十分に証明するだけの豪快な動きを見せている。前走から200m距離が短縮されて芝1200mに戻る今回、スムーズなレースができれば、巻き返す力は持っているはずだ。

2番人気に支持された前走の淀短距離Sでスローペースの展開になり追い込み届かず5着に敗れたサドンストーム(牡6・西浦勝一)も、今回のレースで巻き返しを狙う一頭。近走は、3走前のスワンSが勝ち馬のミッキーアイルから0秒3差の4着、前々走の京阪杯が勝ち馬のアンバルブライベンから0秒2差の2着、前走が勝ち馬のエイシンブルズアイから0秒3差の5着と、勝てないながらも差のない競馬を続けている。前走から中2週と詰まったローテーションでの出走になるが、栗東坂路での調教では、1月21日に4ハロン55秒1−ラスト1ハロン12秒9、25日に4ハロン55秒9−ラスト1ハロン12秒6をマーク。しっかりと負荷をかけられている。今回も好勝負可能と考えていいだろう。

マジンプロスパー(牡8・中尾秀正)は、これまでに重賞3勝をマークと、今回のメンバーの中でも実績上位の馬。前走のスプリンターズS(新潟・芝1200mで開催、9着)以来約4か月ぶりの実戦となる。500キロを超える大型馬で、寒い時季はなかなか馬体が絞れないタイプ。しかし、1月21日に栗東CWコースで行われた1週前追い切りでは6ハロン81秒5の時計をマークしており、長めからしっかりと追われたことで馬体も締まってくるはずだ。

マコトナワラタナ(牝6・鮫島一歩)は、前走の淀短距離Sでは4着に敗れたが、これまでに京都・芝コースで3勝、芝1200mの距離で5勝を記録しているように、今回の京都・芝1200mという条件はぴったりと合っている馬。最後の直線での末脚勝負にかける戦法自体は変わらないが、以前は後方待機中心だったところ、最近は中団からでも競馬ができるようになっている。今回、最後の直線で馬群をさばくことができるようなら、チャンスはあるはずだ。

ヘニーハウンド(牡7・吉村圭司)は、前々走のオープン特別・オパールS(京都・芝1200m)で1分06秒7のコースレコードをマーク。速いタイムでの決着を得意としている馬だ。レースを使い込まれると身のこなしに硬さが出やすいタイプで、間隔があいた時の方がしっかりと走るイメージがある。前走の京阪杯(8着)以来約2か月の休み明けとなる今回、ハイペースの展開になるようなら、鋭い末脚で上位に浮上してくるだろう。

ホウライアキコ(牝4・南井克巳)は、2歳時の一昨年に小倉2歳S、デイリー杯2歳Sと重賞2勝を挙げている実績馬。今回の舞台となる芝1200mの距離への参戦は、その小倉2歳S以来1年5か月ぶりとなる。同距離では2戦2勝をマークしており、スピード勝負になる今回、巻き返す可能性は十分ある。1月21日に栗東坂路で行われた1週前追い切りでは4ハロン53秒4、ラスト1ハロン12秒7をマーク。状態も好調時に近いところまで戻ってきた印象があり、ここでの復活に期待したい。

セイコーライコウ(牡8・鈴木康弘)は、昨夏のアイビスサマーダッシュの優勝馬。スプリント能力は今回のメンバーの中でも上位と考えられるが、京都・芝コースではこれまで〔0・0・0・3〕と好結果を残していない。今回は、実績がないコースを克服できるかどうかが鍵となるだろう。

プリンセスメモリー(牝8・高橋義博)は、16頭立ての11番人気という低評価で迎えた前走のオープン特別・ラピスラズリS(中山・芝1200m)を優勝し、能力に衰えのないところを示した。一瞬の速い脚を使うことができる馬で、混戦に強いタイプ。馬群が密集する形の競馬になれば、チャンスが巡ってきそうだ。

selvas2 at 08:35コメント(0) 
根岸Sは、東京競馬場で行われるその年最初のダート重賞であるとともに、同開催の最終週に行われるダート王決定戦・フェブラリーSの前哨戦に位置付けられているレース。
2014年からは、1着馬にフェブラリーSへの優先出走権が付与されている。
本番と同じ東京・ダートコースが舞台となる本レースには、ダート界の頂点を目指す馬たちが集結し、
毎年熱い戦いが繰り広げられている。今年もダート巧者が数多くスタンバイ。
白く輝く富士山を望む東京競馬場で本レースを制し、頂上決戦への優先出走権を獲得するのはどの馬か、
本番を占ううえでも見逃せない一戦だ。

クラシックホースのロゴタイプ(牡5・田中剛)が、初めてダートのレースにエントリー。2歳時の2012年には朝日杯フューチュリティSを優勝して、同年のJRA賞最優秀2歳牡馬に選出された。さらに、3歳時の2013年にはスプリングS→皐月賞を連勝した後に、日本ダービーでも5着と掲示板(5着以内)を確保。今回のメンバーに入っても実績は上位の存在だ。皐月賞以来勝利の美酒を味わっていないが、今年の初戦となった前走の中山金杯では、トップハンデの58キロを背負いながらも、好位追走から最後の直線で早めに抜け出す正攻法の競馬で2着に好走。1分58秒0の走破タイムは優秀なうえに、勝ち馬のラブリーデイ(57キロ)とは1キロのハンデ差があったことを考えれば内容は勝ちに等しいものと言える。芝のGI ホースがダートでどんなレースを見せるのか、大きな注目を集めて登場する。

エアハリファ(牡6・角居勝彦)は、これまでに東京・ダートコースで4戦2勝2着2回と連対率100%を記録している。その中には、2012年の1000万下・青梅特別(1600m)で、のちに2014年のチャンピオンズC制覇などダート王として君臨するホッコータルマエ(1着)から3/4馬身差の2着に好走した一戦や、2014年のオープン特別・アハルテケS(1600m)で、その後にJpnI・マイルチャンピオンシップ南部杯(盛岡・ダート1600m)を優勝するベストウォーリア(2着)に勝利したレースが含まれているように、中身も濃い。1番人気の支持を受けた前走の武蔵野Sでは、好位追走から最後の直線で抜け出したところをゴール前でワイドバッハ(1着)に強襲されたものの、正攻法のレースで2着を確保。今年初戦となる根岸Sで重賞初制覇を達成して、さらなる飛躍を遂げたいところである。

ワイドバッハ(牡6・庄野靖志)は、根岸Sと同じ東京・ダート1400mの舞台で行われた3走前のオープン特別・エルコンドルパサーメモリアルで、上がり3ハロン35秒5(以下推定)の切れ味を発揮して差し切り勝ち。続く前々走の武蔵野Sでも、後方待機策から最後の直線で大外を強襲。出走メンバー中最速となる上がり3ハロン35秒7の末脚を繰り出して、重賞初制覇を達成した。前走のチャンピオンズCは、レースの1000m通過タイムが1分02秒3というスローペースの展開が向かず6着に敗退したが、本馬がマークした上がり3ハロン35秒4のタイムはメンバー中最速。前走から400mの距離短縮に加えて、広い東京・ダートコースに替わる今回は、条件が好転したと判断してもいいはず。自慢の末脚で2度目の重賞制覇を狙う。

グレープブランデー(牡7・安田隆行)は、2011年にJpnI・ジャパンダートダービー(大井・ダート2000m)を優勝。2013年には、前哨戦の東海Sを快勝した勢いに乗ってフェブラリーSも制覇した強豪だ。今回のメンバーの中でダート実績では最右翼にランクされる存在と言っていいだろう。2014年は、5戦して勝ち星を挙げることができなかったが、前々走の武蔵野Sでは3着に好走。また、前走のチャンピオンズCでも勝ち馬のホッコータルマエから0秒7差の9着と着順ほど大きくは負けておらず、完全復調も近い印象を受けた。今回、前述のフェブラリーS勝ちがある東京・ダートコースで約2年ぶりの勝利を飾ることができれば、本番となる同レース2度目の優勝も視界に入ってくる。

サトノプリンシパル(牡5・矢作芳人)は、前々走となった昨年11月のオープン特別・オータムリーフS(京都・ダート1400m)で2着馬のナガラオリオンに5馬身差をつける圧勝劇を演じた。道中は2番手を手応え良く追走し、4コーナーを回って追い出されると瞬く間に後続との差を広げ、最後は独走。それまでは中距離を中心に使われていたが、初参戦のダート1400mで新境地を開拓した。さらに200m距離が短縮された前走のカペラSは、ハイペースを3番手で追走する展開からラストで失速して10着に敗れたが、今回は圧勝した前々走と同じダート1400mに戻る。自分のリズムで先行できれば、その再現も可能だろう。

レーザーバレット(牡7・萩原清)は、昨秋のオープン特別・霜月S(東京・ダート1400m)で2着に好走した後、前走のオープン特別・ジャニュアリーS(中山・ダート1200m)を見事な末脚で優勝。通算6勝目はオープンクラスでの初勝利で、本格化を告げる一戦となった。明け7歳になったが、再三の休養期間があったためキャリアは17戦と少なく、まだまだ上が望める器だろう。1月21日に行われた1週前追い切りでは、美浦坂路で4ハロン51秒9の好タイムをマーク。軽快な動きを見せ、目下の体調の良さを感じさせた。遅れてきた素質馬が、前走Vの勢いに乗って初の重賞タイトル奪取にチャレンジする。

キョウワダッフィー(牡7・笹田和秀)は、ダート1400mで通算〔5・4・2・1〕の好成績をマークし、3着内率は実に90%を超える優秀な数字を残している。1番人気に支持されて出走した前走のオープン特別・2014ファイナルS(阪神・ダート1400m)は、ゴール前でひと息伸び脚を欠いて4着に敗れたが、別定重量で58キロを背負っていたことが影響した印象だ。勝ち馬のコーリンベリーが53キロだったことを考えれば、力負けではないはず。まだ重賞のタイトルこそ獲得していないが、昨年のプロキオンSでは勝ち馬のベストウォーリアとクビ差の2着に好走。得意のダート1400mなら勝機は十分に見出せるだろう。

タールタン(牡7・吉村圭司)は、東京・ダートコースで過去9戦して3勝2着2回3着1回を記録。最も相性の良いコースと言える。今回と同じ東京・ダート1400mで行われた昨春のオープン特別・欅Sでは、ワイドバッハ(2着)の追い込みを1/2馬身退けて優勝。逆に、昨秋のエルコンドルパサーメモリアルでは、ワイドバッハ(1着)に先着を許したものの、2着を確保。安定感のある走りを見せており、高い評価が必要だろう。前走のカペラSは久しぶりのダート1200m出走だったが、中団追走から直線では内を突いて確かな末脚を発揮し5着と掲示板(5着以内)を確保。2着馬のサトノタイガーとは0秒1差の接戦で、次につながる内容だった。ベストの舞台に登場する今回は、好勝負が期待できる。

シルクフォーチュン(牡9・藤沢則雄)は、昨年12月のカペラSの馬場入場後に左肩跛行を発症して競走除外となったが、その後はすぐに乗り込みを開始。1月21日に行われた1週前追い切りでは、栗東CWコースで6ハロン81秒台−5ハロン64秒台−3ハロン38秒台のタイムを計時。力強い脚さばきで駆け抜けている。今回、実戦は昨年11月のスワンS(13着)以来3か月ぶりとなるが、仕上がり面に不安はなさそうだ。これまで重賞3勝に加え、2012年のフェブラリーS2着など、今回のメンバーの中では実績上位。末脚勝負のタイプだけに展開に左右される面はあるが、速いペースになればゴール前で一気に浮上してくる場面もありそうだ。

ブライトライン(牡6・鮫島一歩)は、2013年のみやこS優勝馬。この時はよどみのない流れを好位で追走。4コーナー手前で先頭を奪い、最後の直線でも粘り強い末脚を見せて後続の追い上げを封じ込んだ。その後も同年のジャパンカップダート4着、2014年のフェブラリーS5着とGI でも健闘を見せており、地力は十分と言える。今回は約2か月ぶりの実戦になるが、1月22日に行われた1週前追い切りでは栗東坂路で4ハロン53秒2を計時。軽快な動きを見せていた。昨年の本レースでは1番人気に支持されたものの4着に敗退。その雪辱を果たしたうえで続くGI に向かうためにも、今回は大事な一戦になる。

レッドアルヴィス(牡4・安田隆行)は昨年のユニコーンSの優勝馬。東京・ダートコースには良績があるうえに、年齢的にもまだ成長の余地が大きい。今回は昨秋の武蔵野S(6着)以来約2か月半ぶりの実戦になるが、年明けから乗り込みを開始して、1月21日に栗東坂路で行われた1週前追い切りでは4ハロン53秒4をマーク。調整は順調に進んでおり、力を発揮できる状態でレースに臨めるだろう。

アドマイヤロイヤル(牡8・橋田満)は、ダート路線の常連として息の長い活躍を続けている古豪。特に東京・ダートコースでは〔4・4・4・4〕と好相性が光る一頭だ。前走の武蔵野Sは14着と大敗したが、今回は放牧で立て直したうえでの登場。うまく流れに乗ることができれば、上位進出も可能だろう。

ゴールスキー(牡8・池江泰寿)は、昨年の根岸Sの優勝馬で、今年は連覇を狙っての登場となる。昨年の本レースでは、中団追走から直線でパワフルな末脚を発揮。10着馬までが0秒5差以内に入る混戦を制して重賞初制覇を飾った。東京・ダート1400mは〔2・0・1・0〕と相性がいい舞台。阪神・ダート1400mで行われた前走の2014ファイナルSは12着と大敗したが、今回、大きく巻き返しても不思議ではない。

浦和競馬所属の地方馬サトノタイガー(牡7・小久保智)は、前々走のJpnI・JBCスプリント(盛岡・ダート1200m)で2着に好走した後、前走はカペラSに出走して再び2着に好走。全国の競馬ファンにパワーアップを印象付けている。今回も、手ごわい存在となりそうだ。

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2015年01月27日

東京都立葛西臨海水族園(江戸川区)でマグロやカツオが大量死している問題で、
同園は26日、ハガツオが全滅したと公表した。

回遊魚の大型水槽には昨年12月1日時点でクロマグロが63匹、カツオの仲間のスマが67匹、ハガツオが35匹の計165匹がいたが、
スマが1月18日に全滅。ハガツオもいなくなり、26日午前9時半現在、
生き残っているのはクロマグロ3匹だけになった。

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2015年01月26日

◆第56回アメリカJCC・G2(25日・芝2200メートル、中山競馬場、良)

 第56回アメリカJCC・G2(25日、中山・芝2200メートル)は4番人気のクリールカイザーが早め先頭から押し切って重賞初制覇。相沢厩舎と田辺のコンビは、昨年のヴェルデグリーンに続く勝利となった。2着は1馬身1/4差でミトラ、3着にエアソミュール。1番人気に推されたゴールドシップ(岩田)は精彩を欠き、7着に終わった。

 前走までコンビを組んでいたコパノリッキーの東海S勝利を見届けた田辺は、苦楽をともにした“相棒”と同じ積極策でクリールカイザーをエスコート。好ダッシュでハナに立ち、向こう正面でいったん先頭を譲ったが、3コーナー過ぎで再び主導権を奪い返す。気合をつけられながら後続を一気に離すと、残り250メートルから左ムチを連打した。「着を拾うのではなく、どうやったらゴールドシップを負かせるかを考えた。その結果が前へ行くことだった」。達成感に満ちた表情で振り返った田辺。2着ミトラに1馬身1/4差をつける、完璧なレース運びだった。

 亡きヴェルデグリーンに捧げる重賞初勝利だ。昨年のAJCCを田辺とのコンビで制したのち、腸閉塞で14年8月、天国へと旅立った。「あの馬の成長を楽しみにしていた。残念なことになってしまったけど同じ相沢厩舎がこうしてチャンスをくれた。恩返しができて良かった」と感謝を口にした。主戦の吉田豊がショウナンラグーンに騎乗し、田辺自身がコパノリッキーから乗り替わったからこそ生まれたドラマに、相沢調教師も「弔い合戦だったし、縁というものはあるんだね」と感無量の面持ちだった。

 レース後、千代田牧場の飯田正剛社長と固い握手を交わしたトレーナーは、鞍上は未定としつつも、日経賞(3月28日、中山)から天皇賞・春(5月3日、京都)のローテーションを明言。「若いころから乗り難しい馬だったけど、こうしてようやく重賞ウイナーになれた。今後が楽しみです」と、さらなる飛躍へ期待はふくらむばかり。ゴールドシップを破って得た“金星”を胸に、いざ、G1戦線へと乗り込む。

 ◆クリールカイザー 牡6歳の栗毛。父キングヘイロー、母スマイルコンテスト(父サッカーボーイ)。戦績29戦6勝。総収得賞金2億3734万4000円。重賞初制覇。生産者・北海道新ひだか町の千代田牧場。馬主・横山修二氏。美浦・相沢郁厩舎所属。

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◆第32回東海S・G2(25日・ダート1800メートル、中京競馬場、良)

 第32回東海S・G2(25日、中京・ダート1800メートル)は、1番人気のコパノリッキー(武豊)が直線で後続を4馬身引き離す圧勝で、重賞5勝目を飾った。2着は昨年2着で9番人気と低評価だったグランドシチー、3着はインカンテーション。2番人気のナムラビクターは直線で伸びず、11着に終わった。

 横綱相撲で圧倒した。最終4コーナー。2番手で折り合っていた武豊とコパノリッキーは、逃げるニホンピロアワーズなどライバルの動きが激しくなる中、手綱を持ったままで先頭へ躍り出た。1頭だけ全く違うスピードでラスト1ハロンは独走状態。後続の叩き合いは、はるか後ろ、涼しい顔でゴール板を駆け抜けた。

 メンバー中唯一の58キロを背負いながら、4馬身差の完勝。「手応えが良すぎて、自分のペースで先頭に立ちました。強かったですね」と人馬のリズムを重視した手綱さばきで勝利へ導いた武豊が振り返る。その横で村山調教師もホッとした表情だ。「中間は結構カイバを食わせ込んで、仕上げました。十分すぎる内容でした」。連覇を狙うフェブラリーS(2月22日、東京)の前哨戦という意識はなく、勝利にこだわった。

 1番人気に推された昨年のチャンピオンズCでは出遅れ、12着と大敗した。続く東京大賞典でもホッコータルマエに完敗の2着。V請負人として名手に白羽の矢が立った。コパノリッキーの父はゴールドアリュール。武とのコンビでG14勝を挙げ、ダート界で一時代を築いた名馬だ。そのDNAを受け継ぐスマートファルコンと交流重賞を19勝したが、産駒でJRA重賞勝利は初めて。「力強く一定のリズムでバテずに走るのは似ている」と偉大な父の姿をダブらせる。

 完全復活を果たしたG13勝馬に「本当に良かった。この状態を維持して(フェブラリーSに)向かいたい」とトレーナー。最低人気でアッと言わせてから1年。今年は堂々の主役として、ダート界の制圧を狙う。

 ◆コパノリッキー 牡5歳の栗毛。父ゴールドアリュール、母コパノニキータ(父ティンバーカントリー)。戦績15戦8勝(うち地方5戦3勝)。総収得賞金3億9982万円。主な勝ち鞍・13年兵庫チャンピオンシップ、14年フェブラリーS、かしわ記念、JBCクラシック。生産者・北海道日高町のヤナガワ牧場。馬主・小林祥晃氏。栗東・村山明厩舎所属。

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2015年01月25日

ヒシアマゾンとのコンビで1994年のエリザベス女王杯を制するなどG1で3勝、JRA通算1823勝をマークした中舘英二騎手(49)が25日、中山競馬場で現役最後の騎乗を終え、全レース後に引退式が行われた。

 ラストランは6R(3歳500万下、ダート1200)で4番人気のサウスリュウセイ(牡3)に騎乗。“逃げの中舘”らしく先行して粘る持ち味を発揮したものの、5着に終わった。

 多くのファンが集まった引退式で中舘騎手は「まだ実感がない。来週の乗っちゃいそうな気がします」と言いつつ、「これぐらいでいい。いい潮時だと思います」とキッパリ。最後のあいさつでは、ファンや関係者に感謝。涙で言葉を詰まらせる場面もあったが「たくさんのいい馬に恵まれ、多くの騎乗機会に恵まれて引退式をしてもらえるほど勝つことができました。本当にいい騎手人生でした」と振り返った。

 初騎乗は1984年3月4日、ラストランと同じ中山が舞台だった。同年5月6日に初勝利を挙げると、歴代9位となるJRA通算1823勝をマーク。93年阪神3歳牝馬S、94年エ女王杯、07スプリンターズSのG1・3勝を含め重賞30勝。ヒシアマゾンとのコンビでは実に重賞9勝を記録している。今後は調教師に転身する。

selvas2 at 22:45コメント(0) 
断然人気のゴールドシップが1月から始動ということで話題となっております。
ゴールドシップはデビューからずっとトップクラスで活躍をしてきた馬で
ゴールドシップがたいへん丈夫な馬であることが証明されております。

出走馬中で5代目までにクロス馬を持たないのはエアソミュールだけで、
健康さ丈夫さという点ではこの馬かなと思います。
武豊騎手をもってしても難しいところのある馬であることがレースから見てとれますが、
それでも走破時計は安定しており、今日のメンバーでは上位の数字であります。
札幌記念でゴールドシップに0.9秒差つけられた時計はここではゴールドシップに次ぐもので、
前走の数時計はメンバー中トップの数字。

ゴールドシップとエアソミュールで勝負してみます。

selvas2 at 09:03コメント(0) 

2015年01月24日

 第50回京都牝馬ステークス(G3、芝1600メートル・晴良18頭)は24日、京都競馬場11Rで行われ、内田騎手騎乗の9番人気、ケイアイエレガント(牝6=尾形充厩舎、父キングカメハメハ、母ポストパレード)が、逃げ切り優勝した。勝ち時計は1分33秒9。

 まずまずそろったスタートからケイアイエレガントが先頭に立ち、2番手にシャイニーガール、その後にマコトブリジャール、ウイングドウィール、フォーエバーモアなどがつける展開。

 4コーナーから直線に入ると、逃げるケイアイエレガントがさらに加速して後続を引き離す。ウリウリやキャトルフィーユなど人気どころが伸びず、最内を突いた15番人気ゴールデンナンバーが猛追するが、ケイアイエレガントの脚色は衰えず、最後はゴールデンナンバーを首差振り切り重賞2勝目を飾った。

 2着ゴールデンナンバーから3/4馬身差の3着にはパワースポットが入った。

 ◆ケイアイエレガント 6歳牝馬、父キングカメハメハ、母ポストパレード。北海道新ひだか町の松田牧場生産、馬主は亀田和弘氏。戦績は29戦7勝、重賞2勝。獲得賞金は1億6304万3千円。

selvas2 at 23:50コメント(0) 

2015年01月23日

1月の中山最終週のメインレースはアメリカジョッキークラブC。
今年の注目は何といってもGIで5勝をあげているゴールドシップだ。
もちろん1番人気だろうが、過去10年の傾向を見ると、1番人気馬は3勝のみで、
他の年は3着もなく、1番人気馬の取捨は難しい。

アメリカジョッキークラブCは全体として指数上位馬が強い傾向にあり、
前走指数や平均指数の上位馬、過去の指数が高い馬たちが、万遍なく活躍している。
この10年、指数ランク外の馬が勝ったのは1頭だけだった。

今年はパッションダンス、マイネルフロスト、エアソミュール、ミトラが、前走指数上横並びの最上位馬。
他に過去の指数、平均指数でゴールドシップ、ショウナンラグーン、フェイムゲーム、クリールカイザー、セイクリッドバレー、ダークシャドウなどもピックアップできる。

例年、有馬記念や菊花賞、天皇賞秋、ジャパンCなどGIを使ってきた馬が中心になっており、
底力が問われるレースだが、その点からは、GIを5勝して実績断然のゴールドシップが最有力だろう。
前走の有馬記念はスローペースを生かしきったジェンティルドンナが勝ったが、
ゴールドシップは後方から追い込んで差のない3着は実力の証といえそう。
中山コースはGI戦ばかりで(2020)と得意コースで、連軸はこの馬を置いて考えにくい。
「逆転候補は」と考えてみたが、どの馬もピンとこない。週中の雨の影響が残るはずで、それほど心配する必要はないかもしれない。

相手はスタミナのある馬たちの粘り込み。マイネルフロスト、ショウナンラグーンの4歳馬に、
クリールカイザー、フェイムゲームなどを上位に取りたい。


京都牝馬Sは明け4歳馬が強く、10年で7勝。5歳馬は2勝、6歳馬が1勝。
指数上ランク外で勝った馬はすべて4歳馬で、京都牝馬Sは若さが勝ち馬の条件といえそうだ。

4歳馬で指数上位はベルルミエール。
5歳馬ではウリウリ、マコトブリジャール。
6歳馬はアロマティコ、キャトルフィーユ、ゴールデンナンバー、ケイアイエレガント、トーセンベニザクラが指数上位にある。
ここは安定した底力があるウリウリ、アロマティコ、キャトルフィーユなどが連軸の有力候補になりそう。

ただ、牝馬戦だけに上がりの脚は必須条件だ。
切れる上がりの脚があるのはパワースポット、ゴールデンナンバー、レーヴデトワール、ダンスアミーガ、キャトルフィーユ、アロマティコ、シャイニーガールなどだが、
スローペース必至だけに、指数ランク馬ではないが、4歳馬ダンスアミーガ、レーヴデトワールにもチャンスはあるかもしれない。

東海Sは2013年から、1月の中京開催に変わった。
次週の根岸Sと合わせて、フェブラリーSの前哨戦に位置づけられ、出走馬のレベルは比較的高い。

今年の指数上位馬は、ナムラビクター、インカンテーション、ランウェイワルツ、マイネルクロップ、コパノリッキー、ニホンピロアワーズ、ソロルなど。

実績ではダートGIを3勝しているコパノリッキーが最上位だ。
中京のチャンピオンズCで大敗したあと、前走、大井の東京大賞典では果敢に逃げて、勝ったホッコータルマエには差をつけられが2着に粘った。

ダート王、ホッコータルマエを基準に考えるなら、前走チャンピオンズCで勝ったホッコータルマエにコンマ1秒にまで迫って、差のないレースをしたナムラビクターのほうが指数や成績に安定感があり、コパノリッキーより力が上だろう。

selvas2 at 17:23コメント(0) 
前身となったウインターS時代を含め、東海Sは、中京競馬場の名物レースとして長く親しまれている。
2010年から2012年の3回は中京競馬場のスタンド改築および馬場改造工事に伴い5月の京都競馬場でダート1900mを舞台に行われたが、
2013年からは再び中京競馬場に戻ったうえで、時期が1月に、距離がダート1800mにそれぞれ変更され、
GI・フェブラリーSの重要な前哨戦として開催されている。
2013年の優勝馬グレープブランデーは次走でフェブラリーSを制し、両レースの密接な関係を証明。
さらに、2014年からは本レースの1着馬にフェブラリーSの優先出走権が与えられるようになった。
また、本レースと同じ中京・ダート1800mの舞台では、2014年からチャンピオンズCが暮れのダート王決定戦として行われている。
東海Sは、今年のダートGI 路線を展望するうえで見逃せない一戦と言えるだろう。寒風を吹き飛ばすダート巧者たちの熱戦に注目したい。

コパノリッキー(牡5・村山明)は、昨年のフェブラリーSを制してGI 初制覇を飾ると、続くJpnI・かしわ記念(船橋・ダート1600m)を連勝。さらに、秋にはJpnI・JBCクラシック(盛岡・ダート2000m)も快勝し、大きな飛躍を遂げた。JRA・GI 2勝目を目指した前々走のチャンピオンズCは、1番人気に支持されたものの、スタートで出遅れて逃げの形に持ち込めず12着に大敗したが、前走のGI・東京大賞典(大井・ダート2000m)では、先手を奪う本来のパターンから最後の直線でもよく粘って2着を確保。ダートにおける実力は現役でもトップクラスの存在だ。この中間の調教では、疲れも見せず栗東坂路とCWコースを併用して力強い脚さばきを披露。引き続き好調を維持しているだけに、今回ダート重賞5勝目をマークしてフェブラリーS連覇に向けて弾みをつけたいところだ。

ナムラビクター(牡6・福島信晴)は、前走のチャンピオンズCで強豪を相手に2着と好走し、今後の活躍が大いに期待される存在だ。前走では陣営が熱望していた内側の偶数枠(16頭立ての2枠4番)をゲット。互角のスタートから素早く好位につけて絶好の手応えで追走し、最後の直線で満を持して追い出されると、ゴール前では鋭く伸びて連対を確保した。勝ち馬のホッコータルマエが次走のGI・東京大賞典を連勝し2014年のJRA賞最優秀ダートホースに選出されたことを考えれば、1/2馬身差まで迫った本馬の能力は高く評価できる。5歳時の昨年、7戦してすべてのレースで掲示板(5着以内)を確保した安定感も立派。前走後も栗東坂路で入念な乗り込みを重ねており、引き続き状態の良さも目を引くだけに、昨年のアンタレスSに続く2度目の重賞制覇も難しくないはずだ。

昨年の東海Sの優勝馬ニホンピロアワーズ(牡8・大橋勇樹)が連覇を狙って登場する。単勝オッズ1.6倍という圧倒的1番人気の支持を受けて出走した昨年の本レースでは、好位を絶好の手応えで追走。最後の直線で軽く仕掛けられるとシャープな反応を示し、グランドシチー(2着)に2馬身差をつけてゴールインした。この時が初の中京コース参戦で、それまで経験の少なかった左回りコースでの快勝劇だった。昨年の下半期は3戦して勝ち鞍を挙げることはできなかったが、前走のJpnII・名古屋グランプリ(名古屋・ダート2500m)では勝ち馬のエーシンモアオバーとクビ差の2着に好走。まだまだ力の衰えがないことを証明している。明け8歳を迎えたものの、馬体は若々しく、優勝争いできる力量は十分にあるだろう。

インカンテーション(牡5・羽月友彦)は、3歳時の一昨年8月にレパードSを制し、早い段階から豊かな才能を見せていたが、完全本格化を遂げたのは4歳時の昨年夏以降だ。約8か月の長期休養明けで迎えたエルムSで3着に好走すると、BSN賞→ラジオ日本賞(ともにオープン特別、新潟・ダート1800m)→みやこSと破竹の3連勝を記録。そのレースぶりも、先行からの抜け出しあり、中団からの差し切りありと自在性を示す好内容だった。4番人気で出走した前走のチャンピオンズCは、外枠(16頭立ての8枠15番)からのスタートで、終始馬場の外めを回る形になり、レースの流れに乗れないまま10着に敗退。今回は巻き返しを期すレースだ。これまで、左回りのダートコースでは8戦5勝をマーク。今回の舞台となる中京・ダート1800mでも2勝を挙げており、条件は絶好と判断していいだろう。スムーズなレースができれば、3度目の重賞Vも見えてくる。

ランウェイワルツ(牡4・音無秀孝)は、昨夏のレパードSで3着に好走して以降、6戦連続で3着以内の成績を残している。その中に1着はなく勝ち味に遅い印象があるが、安定感は抜群だ。前走のオープン特別・ポルックスS(中山・ダート1800m)は、勝ち馬のイッシンドウタイから1馬身1/4差の2着。最後の直線では身上とする力強い末脚を繰り出して連対を確保しており、内容としては濃かった。今回、中京競馬場には初参戦となるが、ここまで地方競馬(門別、園田)を含め7か所の競馬場で連対をマークしているように適応能力は高く、左回りコースも東京と新潟で経験済み。念願の重賞初制覇を達成できるか、注目したい。

ソロル(牡5・中竹和也)は、2003年のフェブラリーSなどGI 4勝を挙げたゴールドアリュールを伯父に持つ良血馬。昨年のマーチSで重賞初制覇を飾り、平安Sでは勝ち馬のクリノスターオーから1/2馬身差の2着に好走。本格化を示した。ただし、まだ安定感に欠けるようで、夏以降はエルムS(7着)、シリウスS(10着)、みやこS(9着)と好結果を残せず、この中間は放牧でひと息入れたうえでの出走となる。これまでの全6勝中5勝をダート1800mの距離で記録。中京・ダートコース自体は初参戦だが、力を発揮できる舞台と見ていいだろう。マーチS(重馬場)を勝った時のように脚抜きの良い馬場コンディションになれば、重賞2勝目のチャンスも見出せるはずだ。

グランドシチー(牡8・相沢郁)は、過去2年の東海Sで5着、2着という成績を残し、今年で3年連続の出走となる古豪。道中じっくりと脚をためて最後の直線で末脚を活かすタイプだけに、レース展開に左右される面はあるが、これまで強い相手と数多く戦ってきた経験は大きな財産だ。明け8歳を迎えたベテランホースだが、ここ3戦もシリウスS6着→JpnII・浦和記念(浦和・ダート2000m)5着→オープン特別の師走S(中山・ダート1800m)4着と、大きな衰えはなく気力充実の走りを見せている。鋭く追い込んで2着に好走した昨年の東海Sと同様の末脚を今回も発揮できれば、上位進出が期待できる。

マイネルクロップ(牡5・飯田雄三)は、今年初戦となった前走の1600万下・初夢S(京都・ダート1800m)で2着馬に3馬身差をつける快勝劇を演じ、オープンクラス復帰を果たした。中団のインで脚をため、最後の直線に向いてから馬場の外めに出して追い出されるとシャープな反応を示し、一気に差し切る強い内容で優勝。それまでは詰めの甘さを見せていたが、このレースで完全に払拭し、ひと回り成長した印象を残している。今回は、3歳時の2013年弥生賞(8着)以来となる重賞エントリー。相手は大幅に強化されるが、今は勢いがあるうえに、相手なりに走れる堅実性も備えている。全5勝中4勝をダート1800mで挙げているように距離も最適。上位進出があっても不思議ではない。

マイネルバイカ(牡6・白井寿昭)は、昨年、1600万下の初夢S(京都・ダート1800m)を勝ち上がり、オープンクラスに復帰してすぐの挑戦となった東海Sで勝ち馬のニホンピロアワーズから0秒7差の3着に好走。中団追走から最後の直線で前があくと目を引く末脚を披露した。その後は少し精彩を欠くレースもあったが、3走前のオープン特別・ブラジルC(東京・ダート2100m)では、2番手追走から直線で抜け出し、2着馬のランウェイワルツに1馬身1/4差をつけて優勝。通算6勝目を挙げている。今回は〔1・0・1・1〕と良績のある中京・ダートコースが舞台のうえに、1800mの距離も〔3・1・2・3〕と好相性。伏兵でも注意は怠れない。

イッシンドウタイ(牡6・伊藤圭三)は、前走のオープン特別・ポルックスSを快勝してこの東海Sに参戦。勢いがあるだけに侮れない一頭だ。前走は16頭立ての7番人気と低めの評価だったが、中団待機から3〜4コーナーで徐々に進出し、最後の直線では馬群の中から鋭い末脚を発揮。2着馬ランウェイワルツに1馬身1/4差をつけての勝利だけに価値がある。もともと寒い時季が得意なタイプ。ここでも伏兵の一頭として目を離せない。

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新春の中山競馬を彩る重賞のひとつとして定着しているアメリカジョッキークラブCは、芝2200mの距離で行われる4歳以上のGII レース。
GI のタイトルを持つビッグネームが一年の始動戦として登場するケースもあれば、
力をつけてきた上がり馬が本レースでの好走を経て大きく飛躍した例もある。
その年の4歳以上の芝・中長距離路線を占ううえで重要度の高い一戦と言えよう。
今年も、GI・5勝の大物ゴールドシップを筆頭に、今後のGI 戦線を大いににぎわせてくれそうな好素材が多数エントリー。厳寒期の中山競馬場で、ハイレベルなV争いが繰り広げられる。

今年のアメリカジョッキークラブCにおける最大のトピックは、現役最高レベルの実績を持つゴールドシップ(牡6・須貝尚介)の参戦だ。3歳時の2012年に皐月賞、菊花賞、有馬記念を制してJRA賞最優秀3歳牡馬のタイトルを獲得。さらに2013年と2014年の宝塚記念を優勝して同レース史上初の連覇を達成し、現役では最多となる5つの芝のGI タイトルを保持している。初の海外遠征を敢行した前々走の国際G1・凱旋門賞(ロンシャン・芝2400m)では14着と大敗を喫したが、帰国初戦となった前走の有馬記念では優勝したジェンティルドンナから0秒1差の3着と実力馬健在をアピール。この中間の調教では、さらなる体調アップを感じさせる素晴らしい動きを見せている。本馬以外にGI ホースが不在の今回、主役の座は譲れないところだろう。

フェイムゲーム(牡5・宗像義忠)は、これまでに2013年の京成杯、2014年のダイヤモンドS、アルゼンチン共和国杯と重賞を3勝。GI では昨年の天皇賞(春)と宝塚記念の6着が最高着順だが、その天皇賞(春)ではゴールドシップ(7着)に先着を果たしている。2馬身1/2差で快勝した前走のアルゼンチン共和国杯後はグランプリ・有馬記念への挑戦を表明していたものの、収得賞金不足で出走がかなわなかった。このアメリカジョッキークラブCに目標を切り替える形になったが、引き続き順調に調教を積まれて上々の気配を保っている。5歳を迎えた今年はさらなる飛躍が期待されるだけに、強敵相手となる始動戦でどんなパフォーマンスを見せてくれるか楽しみだ。

ゴールドシップと同じ世代のエアソミュール(牡6・角居勝彦)は、キャリアを積みながら徐々にステップアップを遂げてきた。2013年の大阪城S(阪神・芝1800m)を皮切りにオープン特別を4勝し、5歳時の2014年6月に鳴尾記念を制して待望の重賞初制覇を飾った。3走前の札幌記念は勝ち馬のハープスターから1秒0離された5着と敗れたが、好メンバーがそろった前々走の毎日王冠で重賞2勝目をマーク。GI のビッグタイトルを狙えるところまで力をつけてきている。前走の金鯱賞も、1分58秒8のコースレコードで優勝したラストインパクトから0秒3差の3着。以前よりも安定感が格段に増しており、今回も優勝争いに持ち込む公算が大きい。

明け4歳世代からも魅力的な好素材がエントリーしている。ショウナンラグーン(牡4・大久保洋吉)は、昨年5月のダービートライアル・青葉賞で鮮やかな差し切り勝ち。重賞初制覇を飾った。本番の日本ダービーでは6着に敗れたものの、出走メンバー中最速の上がり3ハロン33秒9(推定)をマーク。秋には、クラシック三冠最終戦となった前々走の菊花賞でも後方待機から最後の直線で追い込んで5着に入っているように、末脚の威力は現4歳世代の中においてもトップクラスと言える。2015年の初戦となった前走のオープン特別・万葉S(京都・芝3000m)は4着と、1番人気の期待に応えられなかったが、1着馬ステラウインドとは僅かに0秒1差。今回、持ち前の末脚を活かせる展開になれば、勝機は十分にあるはずだ。

クリールカイザー(牡6・相沢郁)は、まだ重賞のタイトルは獲得していないものの、昨年の秋シーズンは、産経賞オールカマー(新潟・芝2200mで開催)3着→アルゼンチン共和国杯2着→ステイヤーズS3着と、GII で安定感のある走りを続けた。この中間は短期放牧でリフレッシュ。今回は中6週のローテーションでの出走になるが、15日に美浦南Wコースで行われた1週前追い切りでは迫力満点の動きを披露。さらに調子を上げている印象があり、強敵が相手となる今回も上位争いに加わってくるだろう。

パッションダンス(牡7・友道康夫)は、2012年に、500万下(新潟・芝2400m)→1000万下の再度山特別→1600万下のサンタクロースH(ともに阪神・芝2000m)と3連勝をマークして条件クラスを卒業。翌2013年には、オープンクラス昇級後3戦目となる新潟大賞典で重賞初制覇を飾った。続く鳴尾記念6着後から約1年半の長期休養を余儀なくされたが、復帰2戦目となった前走の中山金杯で17頭立ての15番人気という低評価を覆して4着に善戦。復調をアピールした。2006年の桜花賞2着馬アドマイヤキッス(父サンデーサイレンス)の半弟にあたる良血のディープインパクト産駒。休養期間が長かったためにキャリアもまだ12戦と浅い。7歳でもこれからが充実期というムードが漂っている。

ミトラ(せん7・萩原清)は、初勝利から3勝目までをダート1200mの距離で挙げたが、その後に芝へとシフト。2012年は1600万下のフリーウェイS(東京・芝1400m)と紅葉S(東京・芝1600m)を優勝。さらに、2013年のオープン特別・ニューイヤーS(中山・芝1600m)、2014年のオープン特別・パラダイスS(東京・芝1400m)と、芝1400〜1600mの距離で勝利を積み上げた。重賞では善戦止まりのレースが続いたが、初めて芝2000mの距離を使われた前走の福島記念で好位から鋭く抜け出して先頭ゴールイン。デビュー20戦目で初の重賞タイトルを手に入れた。今回は相手関係が格段に強化されるうえに、距離もさらに200m延長となる。克服すべき課題も多いが、未知の魅力にあふれた一頭と言えよう。

スーパームーン(牡6・藤沢和雄)は、5歳時の昨年7月に1600万下の札幌競馬場グランドオープン記念(芝2000m)を制してオープンクラス入りを決めた。続く札幌記念は10着と大敗したものの、その後はオープン特別のアイルランドT(東京・芝2000m)とアルゼンチン共和国杯で連続して3着に好走。オープンクラスでも十分に通用する力があることを実証した。今回は、放牧を経て2か月半の休み明けになるが、このレースを目標に調整は順調そのもの。素質馬が軌道に乗ってきた印象があり、今回も大崩れはしないだろう。

マイネルフロスト(牡4・高木登)は、2歳時にメイクデビュー東京(芝1800m)→オープン特別のコスモス賞(函館・芝1800m)とデビュー2連勝を飾り、才能の片りんを見せた。その後は重賞を3戦して勝ち鞍を挙げられなかったが、3歳3月に毎日杯で重賞初制覇。青葉賞6着を経て出走した競馬の祭典・日本ダービーでは3着に好走した。秋シーズンはセントライト記念(新潟・芝2200mで開催)9着、菊花賞7着と好結果を残すことができず、2015年の始動戦となった前走の中山金杯も6着に敗れたが、日本ダービーで見せた底力は現4歳世代の中でもトップクラス。休養明け2戦目で体調面の上積みが見込める今回、軽視は禁物だろう。

ディサイファ(牡6・小島太)は、4歳時の2013年10月に1600万下・甲斐路S(東京・芝1800m)を制してオープンクラス入りを果たした。その後は重賞やオープン特別で惜敗が続いたが、昨年6月のエプソムCで待望の初重賞制覇を達成した。秋シーズンは、始動戦の毎日王冠4着の後、GI に挑戦。前々走の天皇賞(秋)が12着、前走のジャパンカップは15着といずれも完敗だったが、強敵相手にもまれた経験は今後活きてくるはずだ。前走後は放牧には出されず厩舎で調整。約2か月ぶりの実戦でも抜群の好気配を見せており、GII に戻る今回はその実力を見直す必要がある。

ダークシャドウ(牡8・堀宣行)は、2011年にエプソムCと毎日王冠を連勝し、勢いに乗って臨んだ天皇賞(秋)でも2着に好走。翌2012年にも天皇賞(秋)とジャパンカップで連続4着に善戦しており、今回のメンバーの中でも上位にランクされる実績の持ち主だ。3年以上も勝利から遠ざかっており、今年で8歳と年齢的にもベテランの域に入っているが、前走の金鯱賞では、スタートで出遅れたものの、長くいい脚を使って1着馬ラストインパクトから0秒6差の6着。10着に敗れた前々走の天皇賞(秋)も、1着馬スピルバーグとは0秒5差と着順ほど大きくは負けていない。衰えたと判断するのは早計だろう。

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3月から調教師に転身する中舘英二騎手(49)=美浦・フリー=が、今週の中山競馬で現役を退く。
騎手生活最終週は4鞍を予定し、25日6Rのサウスリュウセイがラスト騎乗となる。
最終レース後には同競馬場のウイナーズサークルで引退式が行われる。

 84年3月に中山競馬でデビュー。
JRA通算勝利は歴代9位の1823勝で、重賞はヒシアマゾンで制した94年エリザベス女王杯など、
GI・3勝を含む30勝を挙げている。
過去の騎手人生で最も印象に残っているレースには、86年の皐月賞で騎乗したアサヒエンペラー(3着)を挙げた。「下手な騎乗をしてしまった」と今でも自省しているようだった。

 調教師としての準備を進めるために予定より1か月早くムチを置く。
“逃げの中舘”としてイメージが定着しているが、「最後も逃げ? 新聞受けするコメントをしないよ。差しても勝てるよ」と周囲の笑いを誘いながら、
「やり切った感じはする。最後にこれだけ乗せてもらって感謝している」と悔いはない様子だった。

 ▼今週の騎乗馬

【中山】▽24日

2R・エレガントソング

7R・ラドゥガ

10R・トレノソルーテ

【同】▽25日

6R・サウスリュウセイ

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2015年01月22日

京都牝馬Sは、開催時期が年明けに変更された2013年からAコースで行われており、
同コースを使用してのレースは今年で3回目となる。
同じ1回京都で開催される外回りの芝1600mの重賞でも、開幕週に行われる京都金杯と違い、
開催が進んだ状況で行われる京都牝馬Sは、内ラチ沿いを通る馬だけでなく、外を回る馬でも十分に上位を狙える。
むしろ、先行馬よりも差し馬のほうにチャンスが大きい印象があるレースだ。
最後の直線で前にいる馬を交わすことができる瞬発力を備えているかどうかが一番のポイントと言えるだろう。

前々走のエリザベス女王杯で勝ち馬のラキシスから0秒3差の5着と善戦し、56キロのトップハンデを負担した前走の愛知杯で勝ち馬のディアデラマドレから0秒2差の2着を確保したキャトルフィーユ(牝6・角居勝彦)は、今回のメンバーの中でも充実度で群を抜く存在と言える。だが、この馬が武器としているのは、瞬発力よりも息の長い末脚。脚質的にはあまり向いていると言えない今回の舞台でどんな走りを見せられるかがポイントになりそうだ。15日に栗東CWコースで行われた1週前追い切りでは、サンビスタ(古馬オープン)、シャドウダンサー(古馬1600万下)という調教駆けする馬を相手に、熱の入った3頭併せを敢行。状態は高いレベルで安定している。

昨年の京都牝馬S優勝馬のウリウリ(牝5・藤原英昭)は、キャトルフィーユと同じディープインパクト産駒だが、この馬のセールスポイントは軽い芝での瞬発力。前述したレース傾向に沿うタイプと言えるのは、こちらだろう。前走の阪神C(4着)後の調整も順調で、15日に栗東坂路で行われた1週前追い切りでは4ハロン51秒8、ラスト1ハロン12秒4という出色のタイムをマークした。本レース連覇を成し遂げる可能性も十分にありそうだ。

アロマティコ(牝6・佐々木晶三)は、3走前のクイーンSが勝ち馬のキャトルフィーユとタイム差なしの2着、前々走の産経賞オールカマー(新潟・芝2200mで開催)が勝ち馬のマイネルラクリマから0秒1差の5着、18頭立ての8枠18番からのスタートだった前走のエリザベス女王杯でも勝ち馬のラキシスから0秒7差の8着。近3走とも、重賞で大崩れすることのない走りを見せてきた。今回のメンバーに入っても、能力は上位の存在と言える。先週の日経新春杯に出走するプランもあって調教を積んできただけに、約2か月半ぶりの実戦でも仕上がりに問題はなさそうだ。

フォーエバーモア(牝4・鹿戸雄一)は、3歳時の昨年に桜花賞(8着)→オークス(11着)とクラシック路線を歩んだ馬。そのオークス以来の実戦となる今回、初めて他の世代と対戦することになる。比較が難しい一戦だが、この馬自身は、一昨年の阪神ジュベナイルフィリーズで1着馬レッドリヴェール、2着馬ハープスターとタイム差なしの3着に好走し、昨年のクイーンCを優勝と、同世代の中で上位の力を持っている。今回、8か月の長期休養明けでの出走となるだけに、直前の最終追い切りに最も注目が必要な一頭と言えそうだ。

ダンスアミーガ(牝4・中竹和也)は、3走前の1000万下・五頭連峰特別→前々走の1600万下・長岡S(ともに新潟・芝1600m)と条件クラスを連勝したうえで、前走のオープン特別・ポートアイランドS(阪神・芝1600m)に出走。中団追走から伸びきれないレース内容で、結果は5着と敗れたが、オープンクラスへの再昇級初戦に加えて牡馬の手ごわいところが相手と、条件が少し厳しかったのかもしれない。今回は、重賞への挑戦となるが牝馬限定レースに替わる。約3か月半の休み明けとなるここで好結果を残せるようなら、今後が楽しみになる。

パワースポット(牝7・菊沢隆徳)は、18頭立ての14番人気という低評価だった前走の愛知杯で、勝ち馬のディアデラマドレから0秒3差の5着。今年で7歳を迎えたベテランホースだが、現在が充実期と言えるほどの末脚の切れ味を毎回ゴール前で発揮している。上がり3ハロン33秒台(推定)をマークできる自慢の瞬発力は、今回の舞台となる京都・外回りの芝1600mでこそ活きるはずだ。

ベルルミエール(牝4・高橋亮)は、前々走の1000万下・久多特別→前走の1600万下・長岡京S(ともに京都・芝1400m)と条件クラスを連勝してここにエントリー。芝1600mの距離は微妙に長いかもしれないが、スピードを活かせる京都・芝コースでは3戦3勝の負け知らずと相性は抜群。今回、スローペースになるようなら、この馬が得意としている先行策で押し切る可能性もありそうだ。

ゴールデンナンバー(牝6・鈴木康弘)は、上がり3ハロン32秒台(推定)の数字をマークできるほどの瞬発力を持っている馬。しかし、500キロを超える大型馬で、3か月以上の休み明けでの成績はこれまで〔0・0・0・3〕と結果を残していない。昨年9月の京成杯オータムH(新潟・芝1600mで開催)にエントリーしたものの、スタート地点で前胸部裂創を発症したため競走除外となり、手術を受けたうえで迎える今回のレース。昨年6月のオープン特別・パラダイスS(東京・芝1400m、5着)以来約7か月ぶりの実戦となるが、実力を発揮できるかどうかがポイントになるだろう。

レイカーラ(牝6・堀宣行)は、1番人気に支持された前走のオープン特別・ターコイズS(中山・芝1600m)で、14頭立ての11番手と後方を追走する展開から、最後の直線で伸びきれず9着と、人気を大きく下回る着順に敗れた。今回、前走からの巻き返しを果たすとともに重賞初制覇を成し遂げることができるか、注目したい。

ゼンノロブロイ産駒のレーヴデトワール(牝4・松田博資)は、2010年の阪神ジュベナイルフィリーズ優勝馬レーヴディソール(父アグネスタキオン)を半姉に持つ良血馬。3走前の秋華賞トライアル・紫苑S(新潟・芝2000m)をクビ差で制し、オープン特別初勝利を挙げたものの、前々走となる本番の秋華賞が13着、前走の愛知杯も13着と、近2走の成績がひと息。この中間は調教での動きが良く、馬体もふっくらとして好気配がうかがえるだけに、今回は正念場の一戦と言えるだろう。

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2015年01月21日

ハービンジャーの長所はおそらく成長力

 魅力のある馬が、それこそ何頭も、いっぱいいる。だが、まだ抜け出したエースはいない。そんな今年の3歳牡馬路線を象徴するような大接戦が展開された。

 接戦をねじ伏せるように勝ったのは、新種牡馬ハービンジャー(父ダンシリ、その父デインヒル)を父にもつベルーフだった。ローズS、クイーンSを制した母レクレドール(01)は、種牡馬ステイゴールド(94、父サンデーサイレンス)の全妹であり、2006年のきさらぎ賞を勝ち、皐月賞を2着したドリームパスポートの母グレースランド(父トニービン)は半姉にあたる。

 また、昨2014年の秋華賞を勝ったショウナンパンドラの母キューティゴールド(父フレンチデピュティ)は、レクレドールの半妹である。

 祖母ゴールデンサッシュ(父ディクタス)は、驚異の多産牝馬として知られ、合計19頭もの産駒を送っている。ただ多産なだけではなく、クラシックレースを中心のビッグレース向きの血を伝えながら、さらに広がる巨大なファミリーを発展させている。

 若い競馬ファンにとってベルーフは、いまや名種牡馬の形容こそふさわしいステイゴールドの、妹の産駒である。ちょっと古いファンにとってのベルーフは、1988年の日本ダービーで1番人気になった河内騎手のサッカーボーイ(父ディクタス)が登場し、その全妹ゴールデンサッシュの産駒がステイゴールドという図式になる。

 もっと古いファンにとっては、ときに猛然と飛ばしてハデなレースを展開させたアスコットロイヤル(1976年生まれ。父エルセンタウロ)の半妹になるのが、サッカーボーイの母ダイナサッシュ(父ノーザンテースト)という結びつきになるかもしれない。

 もう半世紀近くも、勢いを失うどころか、新しい活力を取り込み続けるのが、輸入牝馬ロイヤルサッシュ(1966年)を起点とするファミリーである。そのロイヤルサッシュの父は、いまも日本で貴重なスピード父系を連続させているサクラバクシンオー父子に影響を与え続ける種牡馬プリンスリーギフト(父ナスルーラ)である。

 けっして古典の話題ではない。今週のAJC杯に出走する注目のゴールドシップは、前述のように父ステイゴールドの牝系の出発点にプリンスリーギフトが登場する。と同時に、ゴールドシップの3代母トクノエイティーの父はトライバルチーフ(父プリンスリーギフト)。よって、ゴールドシップはプリンスリーギフトの[5×5]の血量をもっている。だから、現代の若いファンにも、ちょっとだけ古い芦毛のメジロマックイーンのファンにも、もっと古いプリンスリーギフト時代のファンにとっても、旧知の友人のようなチャンピオンとなりえたのである。

 脱線しかかったが、もう何十年も日本の競馬ファンとともに歩んできたファミリーから飛び出した新星ベルーフは、新種牡馬ハービンジャー(先駆けの意)の産駒。期待どおり、距離のびてこそのクラシックタイプを送り出すことに成功した。検討でも触れたが、ディープインパクト産駒のような垢ぬけた切れはないかもしれない。やや無骨かもしれないが、最後の坂上で内に並んだ3頭を交わしたのは、パワーの爆発だった。

 もう1頭のハービンジャー産駒のクラージュシチーが、「力を出し切っていないと思う(菱田騎手)」と残念がったように、もまれたりすると器用に馬群をさばくような脚はない危険がある。

 ベルーフのちょっと荒々しいフットワークを生かすには、外枠が合っていた気がする。必ずしも優雅ではないが、激しく追いまくる川田騎手にもハービンジャー産駒は合っている。

 あの位置から届くのだから、スタミナも底力もある。また、少々タフなコンディションの春の中山も合っている。今年は、「きさらぎ賞…共同通信杯…アーリントンC…弥生賞…スプリングS…」と連続するこれから、新星が次つぎと台頭し、今回、さっそく巻き返してきた5着ダノンリバティ(父キングカメハメハ)のようなタイプもいるはずだが、これで皐月賞戦線を半歩か1歩リードしたのがベルーフだろう。ハービンジャーは新種牡馬ランキング1位に輝いたが、長所はおそらく成長力。最大の魅力はこれからもっと強くなることである。

 出世レースの「エリカ賞」阪神2000m組。重賞に昇格した「ホープフルS」中山2000m組が上位を独占したのが今回の「京成杯」であり、上位グループは早々とマイル路線から離れたグループだった。京成杯はクラシックに向かう路線のなかで、必ずしも重要な位置を占めてきたわけではないが、シンザン記念の歴史が変わり、かつてと比較するときさらぎ賞が大きなポイントレースになったのと同じように、路線のなかの重要度は絶えず変化する。「ホープフルS→京成杯→弥生賞」の路線は、牝馬の「阪神JF→チューリップ賞」と同じように、本番の皐月賞2000mとまったく同じ条件で行われる。これから主流の王道になるかもしれない。

 ブラックバゴ(父バゴ)は、脚を余して3着にとどまったホープフルSと同様、また今回も不完全燃焼だった。道中でクビを上げて折り合いを欠き、他馬と接触のシーンもあった。それで一度は抜け出して勝ったと思わせる「ハナ差」だから、ランクは勝ったベルーフとまったく互角か。4戦連続して騎手がテン乗りになっている点が、ブラックバゴには大きな死角であり、今回の蛯名騎手には朝日杯FSを制したダノンプラチナがいる。もちろん、そのときベストと思える騎手を配する手法は成立するが、ブラックバゴは母の父がステイゴールド。高い能力をもつ産駒ほど、一筋縄ではいかないタイプであって不思議ない。

 3着クルーガー(父キングカメハメハ)は、最初の1コーナーで挟まれる不利はともかく、勝負どころの3コーナー過ぎからは最高の位置にいたと思えたが、ズブさをみせ馬群の密集したところで下がってしまった。直線、寄られながら間を割って一気に伸び、外のベルーフ、ブラックバゴに「ハナ、クビ」の差だけ。ダートで勝ったパワフルなタイプであり、牝系はドイツ血統。2戦連続して賞金加算ならずの足踏みは痛いが、1-2着馬と能力差はほとんどないに等しい。

 4着ソールインパクト(父ディープインパクト)は、道中、予測されたよりかなり後方でベルーフと同じような位置取り。したがって、ベルーフと0秒0差なので、上がりは最速タイの34秒8だった。ゴールの瞬間は迫力負けの印象もあるが、「前半61秒9」のペースで、「後半60秒4-レース上がり35秒7」はディープインパクト産駒向きの馬場ではなかったことを示している。流れひとつ、芝コンディションしだいで逆転できる差である。

 前回が、まったく基準外を示したダノンリバティ、いつもより控える形で良さが出たフォワードカフェ(父マンハッタンカフェ)も、0秒2-3差が示す力関係であり、クラージュシチーも、タケルラムセス(父キングカメハメハ)も巻き返せる。今春の3歳牡馬は、近年にない接戦連続の難解なクラシック路線を展開すること必至。そんな京成杯だった。

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2015年01月20日

リーガルプレゼンス 牡 木村哲也厩舎
父 キングカメハメハ
母 エレガントマナー
母の父 シンボリクリスエス
評価ランク= B
距離適性 中〜長 芝適性 ○ ダ適性 □
 少しシンプルさに欠ける形態だが、Nashua5×6の系列ぐるみ主導のもと、Princequillo−Prince Rose、Charlottesville、Djebel、Bois Rousselなど、良質な欧州系スタミナを押さえた点が見どころ。ダ1800m戦での勝ち上がりだが、生きているの血の傾向からは芝の中長距離に適性を示している。開花はやや遅め。

サンマルスカイ 牡 牧浦充徳厩舎
父 アルデバラン2
母 ジョウノオーロラ
母の父 サンデーサイレンス
評価ランク= C
距離適性 短〜中 芝適性 □ ダ適性 ○
 Lady Angelaクロスを伴うNorthern Dancer5×4により祖母内ノーザンテーストを強調。血の統一性に欠けることは芝スピード・瞬発力勝負への対応という面でマイナス要素となるが、Almahmoud、Native Dancer、Menowなど米系の血がしっかりとアシストされている。ダート中堅級で通用可能な内容を示す。

ノーザンバローズ 牡 角居勝彦厩舎
父 Pulpit
母 Word o'Wisdom
母の父 ヘネシー
評価ランク= A
距離適性 短〜中 芝適性 □ ダ適性 ○
 Secretariat4×5の系列ぐるみを主導として、これにNashua、Native Dancer、Hail to Reason、Tom Foolなどのスピード・スタミナをアシスト。米系の血の再現状態は良好で、ダート巧者資質を備えており、開花を果たせばオープンクラスで通用しても不思議のない配合馬。少し時計を要す馬場ならば芝もOK。

ウィズレヴェランス 牡 堀宣行厩舎
父 Henrythenavigator
母 Glorificamus
母の父 シンコウフォレスト
評価ランク= B
距離適性 短〜中 芝適性 ○ ダ適性 □
 Northern Dancer4・5×5・6(中間断絶)を呼び水として、Native Dancer、Never Bend、Bold Rulerなどのスピードを傘下に収める。マイナスは母内の世代後退で、上位クラスにおける瞬発力勝負に不安を残すが、Lalun、KlaironなどDjebel系スタミナを得て、開花後の粘りある走りが可能なマイラータイプ。

ネオアトラクション 牡 角居勝彦厩舎
父 Montjeu
母 Attraction
母の父 Efisio
評価ランク= B
距離適性 中距離 芝適性 ○ ダ適性 □
 父の父方3代目のNorthern Dancerは世代ズレで、Forli5×4は中間断絶、High Top4×4は単一のため影響力が弱まっており、主導の明確性やシンプルさに欠ける形態。とはいえ、父母のもつ欧州系の血の生かし方に妙味があり、仕上がった際には意外にしぶとい脚を使えるタイプ。平均ペースの芝中距離に向く。

カレンスフィーダ 牡 安田隆行厩舎
父 ハーツククライ
母 タイキロザリオ
母の父 スピニングワールド
評価ランク= B
距離適性 中距離 芝適性 ○ ダ適性 □
 Almahmoud5・7×6、Nasrullah7×5・6・7の系列ぐるみにより全体をリード。父母を通じて大きな不備を生じず、母内の質の高いが再現され、影響度キきЛい肇丱薀鵐耕未睥氷ァ上位クラスに入った際にはツメの甘さを見せるかもしれないが、芝中距離路線で開花後の安定した走りが期待できる血統構成馬。

selvas2 at 09:30コメント(0) 

2015年01月19日

スーパーで菓子容器につまようじを突き刺す様子などが動画サイトに投稿され、
建造物侵入容疑で東京都三鷹市の無職少年(19)が逮捕された事件で、
少年が警視庁少年事件課の調べに対し、「少年法改正のためにまずは有名になり、英雄になる必要があった。発言の力を増すための準備として動画を投稿した」などと供述していることが同課への取材で分かった。

同課は19日、少年について、万引きをしたように装う虚偽の動画を撮影する目的で
武蔵野市のコンビニエンスストアに不法侵入した容疑で送検。
他にも万引きを偽装する動画を撮影する目的で店舗に立ち入ったり、実際に商品にいたずらをしたりした疑いがあるとみて追及する。

同課によると、少年は万引きを装った理由について、「万引きでは捕まりたくなかった」が、
過激な動画を投稿して世間の注目を集めたかったという趣旨の供述をしているという。
その上で、「(逮捕を避けるため)昨年8月以降、万引きは一切していない」と説明。
「マスコミのおかげで英雄に近づけた。テレビで放送されるのが楽しみだった」とも供述しているという。

少年は12日ごろから逃亡していたが、万引きを偽装したことを警察が見破り、
建造物侵入容疑で逮捕状が出たことをニュースで知り、逃亡を続けようと決意したとされる。
逮捕時の所持品の紙ナプキンには3月2日まで逃亡を続ける計画が書かれていたという。

selvas2 at 12:52コメント(0) 

2015年01月18日

18日の京都11Rで行われた第62回日経新春杯(4歳上オープン、GII、芝2400メートル、18頭立て、1着賞金=5500万円)は、岩田康誠騎手騎乗の6番人気アドマイヤデウス(牡4歳、栗東・橋田満厩舎)が直線最内から突き抜けて重賞初制覇。タイムは2分24秒8(良)。

 昨年のダービー以来、7カ月半ぶりの実戦となった4歳馬アドマイヤゼウスが、鮮やかに最内から差し切ってV。骨折で昨秋を棒に振った素質馬が、そのうっぷんを晴らす会心の勝利で重賞初制覇を成し遂げた。

 レースは予想通りメイショウサミットが出ムチを入れて先行。離れた2番手にムーンリットレイクが続いて、アドマイヤフライト、タマモベストプレイが好位を追走する。連覇を狙った1番人気サトノノブレスは中団のやや後ろからレースを進めた。速いラップで逃げたメイショウサミットは4コーナーで一杯になり、後続がドッと押し寄せて直線へ。差し脚比べとなったが、人気馬は伸びあぐねる。馬場の真ん中から抜け出しを図るフーラブライドと、アドマイヤフライトが見せ場を作ったが、最内に進路を取ったアドマイヤデウスが鋭い末脚で突き抜けてV。久々をものともせず、重賞初制覇を果たした。3/4馬身差の2着が10番人気のフーラブライド。さらに3/4馬身差の3着が7番人気のアドマイヤフライトだった。

 アドマイヤデウスは、父アドマイヤドン、母ロイヤルカード、母の父サンデーサイレンスという血統。北海道浦河町・辻牧場の生産馬で、近藤利一氏の所有馬。通算成績は9戦4勝。重賞初制覇。橋田満調教師は2006年アドマイヤフジに次いで日経新春杯2勝目、岩田康誠騎手は初勝利。

 岩田騎手は「思ったより前に行けたし、自分からハミを取ってリズム良く運べました。直線もうまく内をさばけました。落ち着きが出て大人になっているし、もっともっと走ってくれると思います」とさらなる飛躍を期待していた。

selvas2 at 20:11コメント(0) 

2015年01月17日

サンデーサイレンスの血が飽和状態に近づく前から、異父系の種牡馬が求められていた。
欧州タイプの名馬が連続して出現した時期と、円高にも円安にも揺れる大きな波がうまく重なったといわれる。

立て続けにヨーロッパのチャンピオン級が種牡馬として輸入され、まず、ハービンジャー(父ダンジリはデインヒル直仔)が大成功を予感させている。
相手の繁殖牝馬がサンデーサイレンス系の血を引く馬がほとんどだったこともあるが、
ここまでに勝ち上がった20頭の現3歳馬の「母の父」は、18頭までがサンデーサイレンスか、その直仔の種牡馬であり、残る2頭は「祖母の父」がサンデーサイレンスである。
最初から、サンデー系の牝馬のための種牡馬の1頭として輸入されたハービンジャーは、
サンデー牝馬がいたから良かったのか、逆に、サンデー牝馬のほうがハービンジャーが相手になってくれて良かったのか、難しいところだが、ハービンジャーはサンデー系の血を味方に引き入れたことは確かである。
ほとんどサンデー牝馬だから、ニックスうんぬんはいえず、案外の産駒もかなりいる。

勝ち上がった20頭が記録する22勝の平均距離は1823mであり、とてもフレッシュマンサイアーランキング1位になった数字ではないところが、ハービンジャー産駒の特徴。
また、そういう勝ち距離だから、ここまでの勝ち上がり率は、新種牡馬ランキングトップとは思えない約22パーセントにとどまるのも特徴である。距離適性とは別に、サンデーサイレンスの柔軟なスピードをうまく取り込めなかった産駒は、かなり凡庸でもある。

迫力のパワーと底力で、少し乱暴なくらいのレースを展開させて勝つ産駒もいるあたりはやや異なるが、
現在活躍している種牡馬では、産駒の成績は、ステイゴールド、マンハッタンカフェに近いものになるのではないか。平均点は高くなくても、大物が出現すること必然。さらに、成長力は互角以上のはずである。

まだ、約半年くらいだから、何年かが経過すると、もっと異なる産駒が誕生するだろうが、
ダートで勝った馬は1頭しかいない。フットークが空回りする産駒がいる。
出走例は少ないが、短距離は合わない。マイル戦もレベルが低いといいが、高速のハイレベルのレースは合わない危険大。ロカの阪神JF挑戦は、GIだから仕方ないが、完成度が低いというだけでなく、正解ではなかったかもしれない。

器用な小足はつかえず、爆発するパワーはあってもディープインパクト産駒が秘める鋭い瞬発力は疑問なので、インを狙うような小細工は合わない気もする。

ベルーフは、たまたまだが、種牡馬としてのハービンジャーに似た一面のあるステイゴールドのファミリーである。前回は馬群のインに突っ込んだが、スケールを生かすには外枠のほうがいいだろう。
中山の2000mはコースロスもほとんどない。もう1頭のハービンジャーのクラージュシチーは、そう遠くない近親馬にメイショウサムソンがいるから、このあとの成長が非常に楽しみである。2戦目に騎乗してぶっちぎった菱田騎手に戻り、強気な先行策がありえる。

ブラックバゴ、クルーガー、タケルラムセス、さらにはコスモナインボール、ソールインパクトなど、候補の多い好カードだが、ここはハービンジャー産駒に大きく注目したい。

selvas2 at 21:12コメント(0) 

2015年01月16日

日経新春杯はこの季節の伝統のハンデ戦。
トップハンデ馬は苦戦続きで、過去10年で1勝、2着1回。
1番人気馬もなかなか勝てないが、近5年に限ると、1勝、2着3回、3着1回と、こちらはまずまず。
指数上は、前走指数や過去指数の上位馬たちが連軸向きといえそう。

今年の指数上位はホーカーテンペスト、トウシンモンステラ、ハギノハイブリッド、タマモベストプレイ、サトノノブレス、コスモロビン、アドマイヤデウスなど。

距離適性があり、スタミナもありそうなのは、58キロのサトノノブレス、57キロのタマモベストプレイ、56キロのアドマイヤフライト、メイショウカンパク、55キロのコスモロビン、ハギノハイブリッドなどだろう。

過去10年、6、7歳馬で勝ったのは2頭だけで、後はすべて4、5歳馬だったことを考えると、
勝ち馬候補は4歳馬ハギノハイブリッドと、5歳馬サトノノブレス、タマモベストプレイあたりだろうか。
ただし、58キロのトップハンデを背負うサトノノブレスは昨年、このレースを逃げ切って勝ったが、
苦戦が続くトップハンデ馬だけに勝ち馬の候補には考えにくい。

結局、距離適性があり、ハンデも楽で、若さもあるのは4歳馬ハギノハイブリッドと、5歳馬タマモベストプレイに限られてしまいそうだ。

超スローペースはないはずだが、2400メートルの距離を考えれば、スタミナのある先行馬に向く展開だろう。
ここは前々で粘れるタマモベストプレイから馬券を組み立ててみたい。
前走、ジャパンカップは果敢に先行して、直線で早々と先頭に立ったものの脚をなくして10着に負けたが、
内容は悪くなかった。57キロのハンデは少し厳しいかもしれないが、京都コースは(3111)と得意なコースで、大きな変わり身に期待したい。


京成杯は春のクラシックを目指す馬たちの前哨戦。
3歳戦だけに、過去の指数上位馬や前走指数の上位馬たちが連軸の有力馬候補だ。

2000メートル戦での着実な差し脚が求められるレースで、
ベルーフ、タケルラムセス、クラージュシチー、ナスノセイカン、ブラックバゴなど差し脚の鋭い馬たちが有力。
なかでも、芝2000メートルを3戦2勝のベルーフの差し脚が安定しており、連軸向きだろう。

selvas2 at 17:13コメント(0) 
タイヨウノコ 牝 相沢郁厩舎
父 エンパイアメーカー
母 ムーンライトソナタ
母の父 サクラバクシンオー
評価ランク= B
距離適性 短〜中 芝適性 □ ダ適性 ○
 Northern Dancer4×5は中間断絶で影響力はやや弱く、主導は父系Rough'n Tumbleと母系Aspidistraクロスを伴うDr.Fager5×5。芝対応に不安を残す形態だが、開花を果たせばダート路線で意外なスピードを発揮する可能性を秘めている。母系の欧州系スタミナも押さえられ、距離適応範囲の広い個性的な配合馬。

プレスクアイル 牝 木村哲也厩舎
父 ゼンノロブロイ
母 アイルドフランス
母の父 Nureyev
評価ランク= B
距離適性 マ〜中 芝適性 ○ ダ適性 ○
 Nearctic6×4、Almahmoud5×5の系列ぐるみのリードにより母の父Nureyevを強調。祖母内4代目にRaise a Nativeクロスが派生し、主導がやや不明確になったことは残念だが、Northern Dancerへの血の集合力は備わり、開花は比較的早いタイプ。芝・ダート兼用資質を備え、開花後は中堅級以上で通用も可能。

グランジゲレイロ 牡 昆貢厩舎
父 ローレルゲレイロ
母 エルトベーレ
母の父 Lion Heart
評価ランク= B
距離適性 短〜中 芝適性 □ ダ適性 ○
 Hail to Reason5×5をはじめ、Nijinsky、Raise a Native、Buckpasserなど異種のクロスが前面に派生。シンプルさを欠くため、硬い芝のスピード・瞬発力勝負はやや割引き。長所は父母内の欧米系キーホースがきめ細かく押さえられたこと。ダートや時計を要す芝で、しぶとい先行力やタフさ発揮が期待できる。

ホームゲーム 牝 蛯名利弘厩舎
父 オレハマッテルゼ
母 シルクマイホーム
母の父 ストーミングホーム
評価ランク= D
距離適性 短〜マ 芝適性 □ ダ適性 ○
 父と母の父の相性は悪くないが、この配合の問題は祖母の世代が新しく、バランスを崩していることで、成長力や安定味はいまひとつ。Halo3×5・7は、その父系Hail to Reason−Turn-toが世代ズレを生じたものの、呼び水やスピード源として有効性を発揮しており、早期やローカル戦での意外性発揮は可能。

キロハナ 牡 池江泰寿厩舎
父 ディープインパクト
母 ハウオリ
母の父 キングカメハメハ
評価ランク= B
距離適性 中距離 芝適性 ○ ダ適性 □
 父内5代目のAlmahmoudが世代ズレを生じ、主導の明確性はいまひとつで、ここが上位クラスに入った際にツメの甘さを見せる要因となりそう。とはいえ、Gainsboroughを核とした血の流れ、Vilmorin−Gold Bridgeのスピードを押さえた点は見どころ。芝中距離路線で反応の良い自在性のある走りが可能な配合馬。

マルターズシャトル 牡 堀井雅広厩舎
父 タイキシャトル
母 マルターズホビー
母の父 スピニングワールド
評価ランク= B
距離適性 短〜中 芝適性 ○ ダ適性 ○
 Northern Dancer5×4・6(中間断絶)を呼び水として、Almahmoudの系列ぐるみにより全体をリード。Special(=Thatch)4×4は単一だが、スピード源としての有効性はある。血の統一性に欠ける面はあるが、祖母内Buckarooのもつ米系の生かし方も良く、芝・ダートを問わずスピード発揮が可能なタイプ。

ロングスピーク 牡 荒川義之厩舎
父 ハーツクライ
母 アルヴァーダ
母の父 Hernando
評価ランク= C
距離適性 中距離 芝適性 ○ ダ適性 □
 Northern Dancerクロスを伴うLyphard4×5で全体をリード。母の世代がやや新しく、ムラな面を見せることは予想される。とはいえ、「47」と比較的少ないクロス馬でまとめられ、スピード・スタミナのバランスも整ったことから、好調期の意外性発揮は可能。生きている血の傾向からすると、適性は芝中距離。

オートリボーン 牝 沖芳夫厩舎
父 ブラックタイド
母 オートクリス
母の父 シンボリクリスエス
評価ランク= B
距離適性 マ〜中 芝適性 ○ ダ適性 □
 Hail to Reason4×5とAlmahmoud5・7×7の系列ぐるみにより父内Haloを強調。影響度がキと整ったわりに、全体バランスは万全とはいえないが、Haloへの血の集合力を備えたや、母の父内Kris S.の良さを生かしたことは当馬の見どころ。芝マイル〜中距離に適性を示し、早期に頭角を現す可能性を秘める。

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2015年01月15日

日経新春杯は、今年で62回目を迎える伝統のレースで、年明けの京都開催を代表するハンデキャップ重賞。
最近の優勝馬を振り返ると、
2011年のルーラーシップ(56.5キロ)、
2012年のトゥザグローリー(58.5キロ)は、すでに重賞勝ちがあった実績馬がハンデを克服して結果を残したケースだが、
一方、
2013年のカポーティスター(52キロ)、
2014年のサトノノブレス(55キロ)は、ともに重賞未勝利馬がこのレースで初タイトルを獲得したものだった。
実績馬か上がり馬か。今年の日経新春杯もこの見極めがポイントになりそうだ。

前記のカポーティスターは、1000万下クラスを勝った直後に1600万下クラスの身で格上挑戦しての日経新春杯優勝だったが、これと同様のパターンで挑んでくるのが、前走の1000万下(東京・芝2400m)を勝ち上がったラングレー(牡4・矢作芳人)だ。同馬は、3歳時の昨年に毎日杯4着、セントライト記念(新潟・芝2200mで開催)5着と、重賞でも通用するだけの能力は証明済み。8日に栗東坂路で行われた1週前追い切りでは4ハロン53秒9をマークし軽快な動きを見せているだけに、今回、約3か月ぶりのレースでも力を発揮できそうだ。前走勝ちの勢いに乗って、一気の重賞初制覇を狙う。

ハギノハイブリッド(牡4・松田国英)は、前走の菊花賞では12着と大敗を喫したが、日経新春杯と同じ京都・芝の外回りコースで行われた昨年の京都新聞杯で、のちの菊花賞2着馬サウンズオブアースを2着に退けて優勝した実績がきらりと光る。今回は約3か月の休み明けでの出走となるが、8日に栗東CWコースで行われた1週前追い切りでは6ハロン80秒8という速い時計をマーク。動きにいい頃の迫力が戻っており、馬なりで併走馬に先着した。この気配の良さなら休み明けを気にする必要はないだろう。

アドマイヤデウス(牡4・橋田満)は、昨年の日本ダービー7着以来約7か月半ぶりの実戦となる。他の世代の馬とは初対戦のうえに長期休養明けと、条件的には厳しいが、栗東トレーニング・センターに帰厩後の乗り込みは実に入念。11月下旬には坂路で4ハロン60秒を切る時計を出していた。1月10日にCWコースで行われた1週前追い切りでは、6ハロン78秒台の好時計をマーク。併走馬には遅れたものの、これだけ走ることができれば仕上がりに問題はないだろう。

シャドウダンサー(牡4・角居勝彦)は、先週の1600万下・迎春S(中山・芝2500m)への出走がかなわず、1週スライドして、格上挑戦となる日経新春杯にエントリーしてきた。1番人気の支持を受けた昨年の京都新聞杯で、勝ち馬のハギノハイブリッドから0秒2差の4着に入っているように、重賞でも好勝負できる下地は十分ある。先週の時点で出走態勢は整っていただけに、状態の良さも好材料のひとつ。今回は相手強化の一戦になるが、差のない競馬ができるはずだ。

実績を十分に積んでいる5歳以上の馬たちは、ハンデキャップとの兼ね合いが鍵になりそうだ。昨年の日経新春杯優勝馬サトノノブレス(牡5・池江泰寿)は、その後に小倉記念を勝ってさらに重賞タイトルを上積みした。前々走の金鯱賞で2着に好走して臨んだ前走の有馬記念では、この馬が苦手とする直線での瞬発力勝負の競馬になり11着と大敗を喫したが、今回、速めのペースでレースが進むようなら巻き返しは十分にありそうだ。

フーラブライド(牝6・木原一良)は、一昨年の愛知杯で重賞初制覇を達成して臨んだ昨年の日経新春杯で、52キロの軽ハンデを活かして3着に好走。その後に中山牝馬S優勝、エリザベス女王杯4着などの実績を積んだ。8日に栗東CWコースで行われた1週前追い切りでは相変わらず素晴らしい動きを見せており、状態面に問題はない。最後の直線での瞬発力勝負になると分が悪いだけに、道中のペースがポイントになるだろう。

前走のジャパンカップで10着に敗退したタマモベストプレイ(牡5・南井克巳)は、有馬記念への出走がかなわず、日経新春杯にエントリーしてきた。2013年のきさらぎ賞優勝など、今回のメンバーの中では実績上位のうえ、京都・芝コースでは〔3・1・1・1〕と好相性を誇っている。9日に栗東坂路で行われた1週前追い切りでは4ハロン53秒3−ラスト1ハロン12秒3の鋭い伸び脚を見せており、体調に陰りはない。

前走のオープン特別・アンドロメダS(京都・芝2000m)で約2年3か月ぶりの勝利を飾ったダコール(牡7・中竹和也)。短期放牧を挟んでレースに挑むのはこの馬のパターンで、今回は約2か月ぶりの実戦となる。8日に栗東坂路で行われた1週前追い切りでは4ハロン53秒8をマークしており、出走態勢は整っているものと考えていいだろう。7歳と年齢的にはベテランの域に入ったが、まだまだ馬体は若い。今回、悲願の重賞タイトルを獲得するシーンも十分に期待できそうだ。

アクションスター(牡5・音無秀孝)は、前走の京都金杯で勝ち馬のウインフルブルームから1秒1差の13着に敗退。昨春の読売マイラーズCでも10着と大敗していることから考えると、芝1600mの距離はこの馬にとって忙しいのかもしれない。陣営は今回、800mの距離延長となる日経新春杯に矛先を向けてきた。中1週のローテーションでの出走になるが、体調は安定しており、力を出せる状態と見ていいだろう。

昨年の日経新春杯で4着に入ったコウエイオトメ(牝7・松元茂樹)は、前走のエリザベス女王杯で勝ち馬のラキシスから0秒5差の7着。GI の舞台でも大きくは負けておらず、ハンデキャップレースなら差のない競馬ができるだろう。8日に栗東CWコースで行われた1週前追い切りでは6ハロン80秒5の好時計をマーク。約2か月の休み明けを感じさせない好仕上がりを見せている。

トウシンモンステラ(牡5・村山明)は、前走の1600万下・ディープインパクトC(京都・芝2400m)を優勝してオープンクラス復帰を果たした。今回は約3か月ぶりの実戦となるが、8日に栗東CWコースで行われた1週前追い切りでは併走馬に先着して、軽快な動きを見せた。力を出せる状態でレースを迎えられそうだ。

ホーカーテンペスト(牡6・藤沢和雄)は、デビュー以来初となる芝2400mの距離に挑んだ前走の1600万下・オリオンS(阪神)を勝ってオープンクラス復帰を決めた。それまでは芝1600m〜2000mの距離で実績を残していた馬だが、今は2400m前後の距離のほうが合っているようだ。オープンクラスのレースは久々となるが、今回、重賞で結果を残せるようなら今後が楽しみになってくる。

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2015年01月14日

京成杯が行われる中山競馬場の芝2000mは、クラシック三冠の第1弾・皐月賞と同じ舞台。
早い段階でこのコースと距離を経験しておくことはアドバンテージとなるだけに、
年明け初戦に本レースを選択する素質馬は多い。
最近の京成杯好走馬が皐月賞を優勝した例こそ見られないものの、
2009年の2着馬ナカヤマフェスタは、翌2010年の宝塚記念優勝後にフランス遠征を行い、国際G1・凱旋門賞(ロンシャン・芝2400m)で2着に好走。
2010年の優勝馬エイシンフラッシュは、皐月賞で3着に入ったあと日本ダービーを制覇して同世代の頂点に輝き、古馬になってからも2012年の天皇賞(秋)を優勝する活躍を見せた。
明け3歳馬の将来を占ううえでも重要な一戦と言えるだろう。
新春の中山競馬場で繰り広げられる若駒たちの熱戦から目を離せない。

ハービンジャー産駒のベルーフ(牡3・池江泰寿)は、10月14日のメイクデビュー京都(芝2000m)で初陣を迎えた。レースの1000m通過タイムが1分07秒4という超スローペースにもうまく折り合い、最後の直線では上がり3ハロン33秒4(推定)の瞬発力を発揮して優勝。2戦目の500万下・百日草特別(東京・芝2000m)では、最後の直線で長くいい脚を使い、2歳コースレコードの2分00秒8で優勝したルージュバックから2馬身1/2差の2着。そして、前走の500万下・エリカ賞(阪神・芝2000m)では、後方待機策から出走馬中最速となる上がり3ハロン34秒8(推定)の切れ味を披露して2勝目をマーク。あらためて能力の高さをアピールした。今回は重賞初挑戦となるが、このメンバーの中でも素質は文句なく上位にランクされる存在。クラシック路線への足がかりとなる勝利を飾れるか、大いに注目を集めそうだ。

バゴ産駒のブラックバゴ(牡3・斎藤誠)は、9月14日のメイクデビュー新潟(芝1800m)で上がり3ハロン33秒2(推定)の末脚を披露して2着に入り、初戦から素質の高さを示した。そのあとは成長を促すために放牧に出され、約2か月半の休養を経て臨んだ2戦目の未勝利(東京・芝1800m)を力強い末脚で差し切り、初勝利を挙げた。続く前走のホープフルSでは、直線で前が詰まるシーンがあったもののゴール前で急追し、勝ち馬のシャイニングレイから0秒2差の3着に好走している。2着馬のコメートとは僅かハナ差で、坂を上がってからの脚色は優勢だっただけに、価値ある3着と判断できる。今回は中2週のローテーションになるが、依然として張りのある好馬体をキープ。前走で中山・芝2000mを経験していることも大きなアドバンテージになるはずだ。ここで重賞のタイトルを獲得してクラシックロードに進みたいところだろう。

ディープインパクト産駒のソールインパクト(牡3・戸田博文)は、ここまでに5戦を消化して1勝2着2回3着1回をマークと、堅実な成績を挙げている。8月10日のメイクデビュー新潟(芝1600m、2着)で先着を許したミュゼスルタンが次走で新潟2歳Sを優勝、また、3戦目に初勝利(未勝利、東京・芝1600m)を飾った時の2着馬ナイトフォックスがその後に年明けのオープン特別・ジュニアC(中山・芝1600m)を優勝しているように、早い段階から強敵を相手にしてきた。重賞初挑戦となった前々走の東京スポーツ杯2歳Sでは、勝ち馬のサトノクラウンから0秒1差の3着と接戦を演じ、力のあるところを証明。前走のホープフルSでも、中団追走から最後の直線でしっかりとした末脚を見せて4着でゴールイン。常に強いメンバーと戦って、非常に内容の濃い走りを続けている。重賞初制覇への手応えをつかんで明け3歳を迎えており、今回はタイトル奪取の好機だ。

ハービンジャー産駒のクラージュシチー(牡3・高橋義忠)は、近親に、2006年の日本ダービーなどGI を4勝したメイショウサムソンがいる血統。9月20日のメイクデビュー新潟(芝1600m)は2着に敗れたが、前々走となる2戦目の未勝利(阪神・芝2000m)では2着馬に10馬身差をつける圧勝劇を演じ、初勝利を飾った。2番人気の支持を受けて出走した前走の東京スポーツ杯2歳Sでは5着に敗れたが、勝ち馬とのタイム差は0秒2と僅か。初勝利を挙げていきなりの重賞初挑戦であったことを考えれば、十分に及第点を与えられる内容と言える。今回は、短期放牧でひと息入れての出走になるが、順調に調整が進んでおり馬体に太め感もない。前々走で披露したスケールの大きな走りを再現できれば、重賞初制覇のチャンスは十分だ。

ハイアーゲーム産駒のコスモナインボール(牡3・和田雄二)は、デビュー2戦目の未勝利で2番手追走から抜け出して初勝利をマークし、続く500万下・アスター賞(ともに新潟・芝1600m)では最後の直線での競り合いを制して優勝。さらに、オープン特別のアイビーS(東京・芝1800m)でも200mの距離延長を難なく克服して先頭ゴールイン。見事3連勝を飾り、前走の朝日杯フューチュリティSに駒を進めた。重賞初挑戦がGI となった前走は、中団からの競馬になり9着に敗れたが、今後に向けていい経験になったはずだ。レースから10日後の12月31日には美浦南Wコースで軽い時計を出しており、連戦の疲れはまったく感じられない。豊富なキャリアと卓越した勝負根性を活かして重賞初制覇を目指す。

キングカメハメハ産駒のタケルラムセス(牡3・田村康仁)は、デビュー前の追い切りで古馬相手に先着し、素質の高いところを見せていた。11月30日のメイクデビュー東京(芝2000m)では、大逃げを打ったオケアノス(2着)から離れた5〜6番手を追走すると、最後の直線で持続力のある末脚を披露し、粘るオケアノスに2馬身1/2差をつけて初勝利。続く前走の500万下・寒竹賞(中山・芝2000m)では、後方待機から息の長い末脚を再び繰り出して差し切り勝ちを収め、2連勝をマーク。勝ちタイム2分01秒6は初戦の2分04秒4から2秒8も短縮しており、大きな進境を見せた。また、前走で中山・芝2000mの舞台を経験していることもアドバンテージになるだろう。今回、無傷の3連勝での重賞奪取にチャレンジする。

ゼンノロブロイ産駒のバルビエール(牡3・武井亮)は、近親に、1998年・1999年有馬記念連覇などGI 4勝を挙げたグラスワンダーがいる血統。9月28日のメイクデビュー新潟(芝1800m)は勝ち馬のルージュバックから0秒3差の3着。しかし、約2か月半の休養を挟んで出走した2戦目の未勝利(中山・芝2000m、1着)では、好位の外めをスムーズに追走し、最後の直線で追い出されると素早く反応するセンスの良さを見せ、力強い末脚を駆使して初勝利を飾った。勝ちタイム2分01秒9は、重賞のホープフルSの勝ち時計と同じで、タイム面でも優秀と言えるだろう。重賞初挑戦となる今回、相手は大幅に強化されるが、キャリア2戦の身でも侮れない存在だ。

バトルプラン産駒のマイネルシュバリエ(牡3・和田正道)は、7月27日のメイクデビュー福島(芝1800m)で初陣を飾ると、次走は札幌2歳Sに挑戦。11番人気という低評価を覆し、勝ち馬のブライトエンブレムから0秒2差の2着に好走した。その後は、前々走の東京スポーツ杯2歳Sと前走のホープフルSでともに12着と連敗したが、前走は勝ち馬のシャイニングレイから0秒7差に粘っており、着順ほど内容は悪くなかった。札幌2歳S出走時に458キロだった馬体重が、前々走・前走ともに478キロと、やや余裕が感じられた状態。中2週のローテーションで出走する今回、しっかり絞れてくれば、大きく巻き返しても不思議ではない。

キングカメハメハ産駒のクルーガー(牡3・高野友和)は、デビュー2戦目の未勝利(阪神・ダート1800m)を快勝し、続く500万下のエリカ賞でも勝ち馬のベルーフから3/4馬身差の2着に好走。昇級初戦のうえ、芝のレースへの出走も初めてだっただけに、価値ある2着と判断していいだろう。軽快な先行力があり、センスの良さも魅力。今回、初の関東圏への長距離輸送をクリアして、上位争いに加わりたいところだ。

その他にも、1番人気に支持された前走の500万下・寒竹賞5着からの巻き返しを期すブライトバローズ(牡3・堀宣行)、骨折休養明けで臨んだ前走の500万下・エリカ賞(12着)からの上積みが見込めるダノンリバティ(牡3・音無秀孝)、芝は初めての出走になるが、ダートで2勝を挙げているイーデンホール(牡3・大久保洋吉)、それぞれ未勝利クラスを直線一気の末脚で勝ち上がったザイディックメア(牡3・村山明)、ナスノセイカン(牡3・矢野英一)など伏兵勢も多士済々。上位進出を狙っている。

selvas2 at 09:00コメント(0) 
上位勢の能力は紙一重かもしれない

 年が明けて3歳馬(2012年生まれ)となったこの世代の初重賞を制したのは、グァンチャーレ(父スクリーンヒーロー)だった。

 武豊騎手(45)は、これで歴代単独トップとなる29年連続「JRA重賞」制覇であり、シンザン記念制覇は7回目となった。その7勝は、1997年シーキングザパール、1999年フサイチエアデール、2002年タニノギムレット、2003年サイレントディール、2004年グレイトジャーニー、2005年ペールギュントに続いてだった。

 日本ダービーを勝つことになるタニノギムレットを筆頭に、シーキングザパールはNHKマイルC、モーリスドギース賞(仏GI)…など。フサイチエアデール、サイレントディール、グレイトジャーニーものちの重賞勝ち馬であり、3歳グァンチャーレにとっても、武豊騎手にとっても、なによりうれしい年最初の重賞勝ちである。

 種牡馬スクリーンヒーロー(父グラスワンダー。祖母は名牝ダイナアクトレス)にとっては、2世代目の産駒から出現した初めてのJRA重賞の勝ち馬だった。

 1分34秒8(前後半48秒2-46秒6)の勝ちタイムは、高速レースが続く最近5年間ではもっとも遅い時計だが、これは前半1000m通過「60秒1」のスローが原因として、4着ダッシングブレイズまで同タイム1分34秒8で、「アタマ、ハナ、クビ」の差だけ。スローで逃げたレンイングランドも当然のように残って、1分34秒9。ひょっとすると、結果が示すようにみんなの能力は紙一重かもしれない。各馬のこのあとの展望や評価は大きく分かれそうでもある。

 勝ったグァンチャーレは、2歳11月の東スポ杯1800mをインに詰まって不満足な7着のあと立て直し、今回はプラス12キロの446キロ。中間の動きも素晴らしく、この時点では満点に近い状態だったろう。スローの流れの中団。4コーナー手前から一気に先頭を射程に入れたスパートは鋭かった。3代母ハシノシーダー(父ミンシオ)は、中京記念などのパワーシーダー(その産駒ヴァイスシーダーはニュージーランドTの勝ち馬)の、半姉。中山記念などのヒカルジンデンの一族である。

 馬体重より大きく見せる体のバランスは良く、騎乗した武豊騎手のコメントは「距離は延びたほうがいい」というトーンだったが、ここが難しい。もちろん短距離タイプではないが、個人的には2000m級の方がいいという中距離タイプではなく、マイラー色が濃いようにも思える。陣営が次走にマイル戦を選ぶことはないだろう。有力なクラシック候補になれるかどうか、次のステップレースに大いに注目である。

 2着に突っ込んだロードフェリーチェ(父ハービンジャー)は、前半は最後方から差を詰めたあと、そう外には回らずに突っ込んで、先に抜けたグァンチャーレとアタマ差。上がりは勝ち馬を0秒2上回った。高速上がりのマイル戦で、あまり器用な脚を使う産駒が少ないハービンジャー産駒とすれば(だから9番人気)、頭数が少なかったこともあるが、京都1600mでこの内容は素晴らしい。ファミリーは、トリプティク、ジェネラスで知られる日本でも大人気の牝系であり、凱旋門賞2連覇中のトレヴと同じ一族。ロードフェリーチェの3代母バーガー(父リヴァーマン)は女傑トリプティクの1歳下の全妹であると同時に、トレヴの3代母トレヴィラの半妹でもある。グァンチャーレが6戦目だったのに対し、こちらは3戦目。短絡にハービンジャー産駒だからというだけでなく、距離はもっとあった方がレースはしやすいだろう。反骨の昆厩舎所属、四位騎手のコンビ。だれもが抱くイメージ通りのタイプに育ってくれたら、楽しみが大きくなる。

 評価の難しくなっていたナヴィオン(父ハーツクライ)が、道中は最後方近くでモタつきながら、猛然と割って伸びて「アタマ、ハナ」差の3着。上がり33秒2は、断然のNo.1だった。なまじ動かず、直線だけのレースになったときにだけ好走し、これで全6戦が1600m以下であり、【2-0-2-2】。ハーツクライ産駒で橋口厩舎の期待馬。ここまで1600m以下だけを6戦もしてしまったが、当然のことながら、目ざすはワンアンドオンリーである。勝ったグァンチャーレと同じく、本当に2000m級になって能力全開があるのか。マイルを使いすぎてはいないか。問われるのはこの後の重要なステップの一戦である。

 1番人気のダッシングブレイズ(父キトゥンズジョイ)は、大外から突っ込んだが同タイムの4着。コース取りではなく、一気にペースが上がったときに対応できず、エンジンフル回転となるのに手間取ったのがこの馬だった。こういうタイプはどの世代にもいるもので、負けて強しの印象がずっと残るからやっかいだが、ここがまだ3戦目。どうみても器用なマイラー系のスピード型ではないのは明らかであり、あまりにも月並みだが、「負けて評価が落ちないのはこの馬」ではないかと思える。

 上位陣はまだみんなコンビの騎手を確保したわけではないが、今回はダッシングブレイズだけがまたまた騎手変更でテン乗りだった。賞金を加算するため(早く展望の開ける権利を得るため)には、ジョッキーの変更は仕方のないことではあるが、クラシック本番まであと3ヶ月。どんどん強化する相手に立ち向かい、これを切り抜けていかなければならない当の馬自身も大変だが、同時に陣営の力量が問われるのがクラシックである。

 5着レンイングランド(父クロフネ)は浜中騎手も認めるように、「マイルはぎりぎりで、ちょっと長いかもしれない」だろう。サトノフラム(父マンハッタンカフェ)は、行きたがる気性が前面に出てしまい、レース振りが1戦ごと悪くなっている。ふつうは休んでいる時期ではないが、素質を開花させるには、さすがにもう連戦はつらいかもしれない。

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2015年01月13日

凱旋門賞の馬券を買えるようになる! 
政府は12日、国内の競走馬が出走する海外のレースの馬券を、日本中央競馬会(JRA)などが国内で発売できるようにする方針を固めた。26日召集予定の通常国会に競馬法改正案を提出する。世界最高のレースである仏GI凱旋門賞をはじめ、海外の大レースで日本馬が活躍するケースが増えていることが後押しとなっており、競馬ファンにとって朗報だ。

 近年、日本馬の世界挑戦は当たり前のように行われ、昨年だけでも延べ30頭以上が出走。競馬ファンは国内で応援するだけだったが、ついに馬券購入の道が開ける。

 自民党競馬推進議員連盟の橋本聖子会長(参院議員)は昨年12月、東京都内の競馬のイベントで「海外で活躍する日本馬の馬券を買えるよう整備を進めたい」と明言。政府によって具体的な一歩が記されることになる。

 現行制度では、JRAは海外のレースの馬券を販売することができない。競馬法を改正することで、農林水産相が国内の競走馬の実績などを基準にレースを指定。JRAや地方競馬の主催者が海外の主催者に代わって馬券を発売することができるようにする。

 海外のレースでも競馬場や場外馬券売り場、インターネットなどで馬券を買えるようになり、JRAは海外の主催者からレースの映像の提供を受けることになる。

 政府が法改正に動き出した背景にあるのは日本馬の目覚ましい活躍だ。

 最近だけでも、中東ドバイでのGIドバイワールドカップを2011年にヴィクトワールピサが制覇。凱旋門賞では12、13年に3冠馬オルフェーヴルが出走して、国民的な関心を集めた(いずれも2着)。

 昨年はドバイの両GI、シーマクラシックでジェンティルドンナが、デューティフリーでジャスタウェイがV。特にジャスタウェイは2着馬に6馬身1/4差をつけて圧勝し、昨年4月から8カ月連続で世界1位にランクされた。

 フルゲートの頭数が日本では18頭なのに対し、凱旋門賞は20頭、豪州のGIメルボルンカップは24頭など、海外のレースの馬券発売には課題もあるが、日本独自のルール・オッズで発売することになる。

 一流馬が海外のレースに参戦することで国内のレースは興行的に痛い。しかし、JRAは売り上げを原資に、東日本大震災被災地の畜産復興支援などの公益事業を行っており、法改正で振興を強化する狙いもある。

 競馬法改正案は参院で先に審議されることになりそう。通常国会では安全保障法制の整備など重要法案があるとはいえ、成立へ向けての動きが注目される。

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2015年01月12日

 12日の中山11Rで行われた第31回フェアリーステークス(3歳牝馬オープン、GIII、芝1600メートル、16頭立て、1着賞金=3400万円)は、黛弘人騎手騎乗の11番人気ノットフォーマル(美浦・中野栄治厩舎)が逃げ切ってV。人馬ともに重賞初Vを果たした。タイムは1分35秒2(良)。

 デビュー10年目、黛騎手のうれしい重賞初制覇は、見事な逃げ切り勝ちで決めた。新種牡馬ヴァーミリアン産駒にとっても重賞初VとなったフェアリーSを制したのはノットフォーマル。11番人気の伏兵がまんまと逃走劇を演じてみせた。ノットフォーマルを担当するのは黛騎手の父である黛幸弘調教助手(元騎手)。親子鷹での重賞Vでもあった。

 レースは好スタートを切ったヤマタケマツリがハナに行くかと思われたが、これを制してノットフォーマルが先行策。その外にオーミアリス、ナイアガラモンローが続き、トーセンラーク、コートシャルマンなどが好位を追走する。レース中盤には外からローデッドが押し上げて好位に取り付き、直線へ。ノットフォーマルが後続を振り切って逃げ込みを図るところに、外からローデッド、内からはテンダリーヴォイス、コートシャルマンなども迫ってきたが、最後までリードを保ったノットフォーマルが逃げ切り勝ち。鮮やかな逃走で重賞初Vを果たした。3/4馬身差の2着は8番人気のローデッド。さらに3/4馬身差の3着が3番人気のテンダリーヴォイスだった。

 ノットフォーマルは、父ヴァーミリアン、母リミッターブレイク、母の父マンハッタンカフェという血統。北海道新ひだか町・千代田牧場の生産馬で、芳賀克也氏の所有馬。通算成績は8戦2勝。重賞初勝利。中野栄治調教師、黛弘人騎手ともにフェアリーS初勝利。

 うれしい重賞初Vとなった黛騎手は「行く馬がいなかったので、自然とハナに行きましたが、先頭に立ってからは馬が落ち着いて走ってくれて、最後までしぶとい持ち味を生かしてくれました。馬が本当に頑張ってくれました。(重賞初Vは)すごくうれしいです。デビュー1、2年目に足踏みしてしまって、重賞なんて夢のまた夢でした。勝たせていただいて、関係者、(中野栄)先生、これまで助けてくれた皆さんに感謝したいです。(馬は)レースが終わってからも疲れた感じがなくて、いい雰囲気だったし、今後が楽しみです」と喜びに満ちた表情でレースを振り返っていた。

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グァンチャーレ「シンザン記念」優勝 

武豊が単独トップ29年連続重賞勝利
 
11日、京都競馬場で行われたG3第49回シンザン記念(芝外1600メートル)は、2番人気のグァンチャーレが差し切り勝ちを決めた。勝ち時計は1分34秒8。

鞍上の武豊騎手はデビューした1987年から29年連続重賞勝利となり、岡部幸雄元騎手を抜いて単独1位となった。アタマ差の2着は9番人気のロードフェリーチェ。ハナ差の3着は3番人気のナヴィオン。

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2015年01月11日

ポルックスステークス
近走安定のランウェイワルツの勝機。
1番ゲートをひいたタイムズアローが相手。

シンザン記念
ダッシングブレイズに期待した。
穴は1番ゲートをひいたノースストーム。

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2015年01月10日

「3歳未勝利戦」(10日、京都)

 “ブチ模様”の白毛馬としてデビュー前から大きな注目を集めていたブチコ(牝3歳、栗東・音無秀孝厩舎)が、デビュー4戦目で初勝利を飾った。

 初めてダート(1800メートル)に出走したこの日は岩田康誠騎手を背に道中3、4番手を追走。早めに先頭に並びかける積極策で直線を迎えると、楽々と抜け出し8馬身差で圧勝した。

 岩田康誠騎手は「走りが軽く、直線もグングン伸びた。時計も優秀だし、上でもやれると思う」と好感触。音無秀孝調教師も「ブチコだけに、ブッチぎりやったね」とご満悦だった。

 同馬は、母に白毛馬のシラユキヒメを持つキングカメハメハ産駒。半姉のユキチャンは交流重賞を3勝しており、この日の内容からも砂戦線での大きな飛躍が期待できそうだ。

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2015年01月09日

シンザン記念は春のクラシックに向けて、素質のある3歳馬が多数出走してくる。
ジェンティルドンナ、オルフェーヴル、ダイワスカーレット、ミッキーアイルなど、
過去の上位馬の中には、その後GI馬となった馬も多く、クラシック戦線を左右するポイントになるレースだろう。過去10年の連対馬は、3歳戦らしくというか、前走指数の高い馬が中心になっている。

今年はレンイングランド、グァンチャーレ、ナヴィオン、ダンツメガヒットなどの前走指数が高く、
他にメイショウマサカゼ、サトノフラム、ロードフェリーチェなども過去の指数や平均指数で上位の馬たちだ。

最多の3勝をあげているのはレンイングランド、2勝馬はナヴィオン、メイショウマサカゼの2頭だけで、
他はすべて1勝馬たちの戦いだ。

3勝のレンイングランドは芝1200で2勝、ダート1400で1勝をあげているが、ダートのマイル戦で大敗しており、距離が合うかどうか。
同じようにメイショウマサカゼも、芝1200とダート1000での2勝だけに、心許ないし、マイルの朝日杯で17着に大敗していることも、距離適性に疑問を抱かせる。

ナヴィオンは1400と1600で勝っており、他のマイル戦でも3着、6着があり、
マイルを中心に使われて、距離は合うのだろう。
ただ、前走の朝日杯では、ゆるい馬場が合わなかったようで、後方のまま、見せ場もなく11着に負けた。
馬場の良い京都なら巻き返しもありそうだが、すでに5戦を消化して(2012)。大きな上積みも期待しにくいのではないか。

とすると、今年のシンザン記念は1勝馬たちにも、大いにチャンスがあるということ。

なかでも、マイルの新馬戦を勝ち、続く500万条件のマイル戦でも好走しているダッシングブレイズやロードフェリーチェ。
3走前のマイル戦で6着とはいえ好指数をあげているグァンチャーレ。
あるいは2000メートル戦で好走のノースストームなどが有力馬候補になるだろう。

外回りのマイル戦でペースが落ち着くとすると、長く良い脚を使えるダッシングブレイズやノースストームなどに展開が向くのではないか。


中山のマイルで行われるフェアリーSは3歳牝馬限定戦。
本来、指数上位馬が強いはずの3歳戦だが、シンザン記念と違って、ランク外の馬の台頭が目立ち、
超人気薄馬の好走もあって、波乱の多いレースだ。
過去の穴馬は、前走、新馬戦や未勝利戦を勝ち上がってきたばかりの馬たちだ。

今年の指数上位馬はローデッド、アドマイヤピンク、ハナズプルメリア、コートシャルマン、オーミアリス、トーセンラーク、ノットフォーマルなど。

前走、未勝利の中京2000メートルを離れた3番手で先行、直線、差し切るレースで快勝したローデッドの先行力が魅力的だ。
切れる脚ならカービングパス、メイショウメイゲツ、ギンザヴィクトリア、ノットフォーマルなどが上位。

selvas2 at 18:21コメント(0) 

2015年01月08日

2009年以降、年明けの中山・芝1600mを舞台として行われているフェアリーSは、
3歳牝馬たちが覇を競う重賞レース。
このあとは、2月のクイーンCや、桜花賞の各トライアル競走を経て、本番に向かう牝馬クラシック路線が確立されている。
若き乙女たちの将来を占う意味でも重要な一戦と言えるだろう。
近年は僅差で決着するシーンが多く、2013年は優勝馬クラウンロゼから5着馬スイートサルサまでのタイム差が0秒1。
2014年も優勝馬オメガハートロックから7着馬シーロアまでが0秒2差以内でゴールインする大接戦になっており、ゴール前では白熱した攻防が繰り広げられている。
新春の中山競馬場のターフで輝きを放ち、桜の季節を待つのはどの馬か?乙女たちの熱戦から目を離せない。

オーミアリス(牝3・藤沢則雄)は、前々走の小倉2歳Sで17頭立ての15番人気という低評価を覆して重賞初制覇を達成したホワイトマズル産駒。道中は後方に待機してじっくり脚をため、最後の直線で大外に持ち出されると、前を走っていた馬たちをごぼう抜き。マークした上がり3ハロン34秒3(推定)は出走メンバー中断然の1位で、その切れ味は一級品と言えるもの。約3か月の休み明けでの出走となった前走の阪神ジュベナイルフィリーズの敗戦(9着)は、スタートで後手に回ったうえに、向正面で他の馬に寄られるアクシデントがありスムーズなレースができなかったためで、参考外と判断してもいいだろう。今回は初参戦の中山・芝1600mが舞台となるが、距離は前走に続いて2度目で慣れが見込めるうえ、放牧明けを一度使われて状態面の上積みも期待できるだけに、2つ目の重賞タイトル獲得も十分に可能だろう。

ハーツクライ産駒のコートシャルマン(牝3・松永幹夫)は、半兄に2012年の安田記念優勝馬ストロングリターン(父シンボリクリスエス)、半姉に2013年の桜花賞2着馬レッドオーヴァル(父ディープインパクト)を持つ、厩舎期待の良血馬。単勝オッズ1.4倍の圧倒的な1番人気の支持を受けて登場した7月6日のメイクデビュー中京(芝1400m)では、素晴らしい切れ味を発揮して初陣勝ち。2戦目の500万下・りんどう賞(京都・芝1400m)でも、最後の直線で馬群の外に持ち出されると、目の覚めるような末脚を披露して2連勝を達成。前評判に違わぬ能力の高さを示した。3番人気の支持を受けた前走の阪神ジュベナイルフィリーズでは、道中でうまくスタミナを温存できなかったことで、身上の末脚を発揮できず10着と大敗を喫した。しかし、レース後は疲れもなく、この中間の調教でも引き続き軽快なフットワークを見せて好調をアピールしているだけに、今回初参戦となる中山・芝1600mが舞台でも巻き返しは十分に可能だろう。重賞初制覇のチャンス到来だ。

ハービンジャー産駒のカービングパス(牝3・藤沢和雄)は、母に2003年の京都牝馬S優勝馬ハッピーパスを持つ、厩舎ゆかりの良血馬。母は、3歳時の2001年にクイーンC2着→フィリーズレビュー2着→桜花賞4着→オークス7着とクラシック路線を歩んだが、この馬も、8月10日のメイクデビュー札幌(芝1500m)を鮮やかな末脚で制し、素質と完成度の高さをアピールしている。前走の500万下・赤松賞(東京・芝1600m)では、ゴール前のひと伸びを欠き1番人気の支持に応えることはできなかったが、3着を確保。勝ち馬のディアマイダーリンとのタイム差はわずかに0秒1で、約3か月半の休み明けだったことを考慮すれば、次につながる内容と判断してもいいだろう。この中間は美浦坂路で軽快なフットワークを披露しており、実戦を一度使われた効果がうかがえる。今回は重賞初挑戦になるが、素質では互角以上の存在と思えるだけに、重賞タイトル獲得のシーンが期待される。

テンダリーヴォイス(牝3・萩原清)は、6月22日にメイクデビュー東京(芝1600m)を快勝、2戦目の500万下・アスター賞(新潟・芝1600m)でも勝ち馬のコスモナインボールからクビ差の2着に好走しているように、早い時期から能力の高さを見せていたディープインパクト産駒。前々走のアルテミスSは10着と大敗を喫したが、巻き返しを期した前走の500万下・赤松賞では、好位追走から上がり3ハロン33秒8(推定)の末脚を繰り出して2着に好走。勝ち馬のディアマイダーリンとはハナ差の接戦で、勝ちに等しい内容と言っていいだろう。今回は初めて右回りコースに出走するが、レースセンスの良さと器用さを備えているだけに、問題なく対応できるだろう。中間の調教でもはつらつとした動きを続けており、好勝負が期待できる。

アルデバランII 産駒のトーセンラーク(牝3・菅原泰夫)は、6月7日のメイクデビュー東京(芝1400m)で5着に敗れたあと、2戦目の未勝利(東京・芝1600m)で初勝利をマーク。その後は北海道に遠征し、函館2歳S4着→オープン特別のクローバー賞(札幌・芝1500m)優勝という活躍を見せた。約3か月の休養明けで臨んだ3走前のアルテミスSでは、道中は好位を追走し、最後の直線でも粘り強い末脚を発揮して、勝ち馬のココロノアイから0秒2差の3着に好走。重賞タイトル獲得に向けて確かな手応えをつかんだ。前々走のJpnII・兵庫ジュニアグランプリ(園田・ダート1400m)3着を経てエントリーした前走の阪神ジュベナイルフィリーズは17着と大敗を喫したが、向正面で他の馬に寄られるアクシデントがあっただけに、この一戦だけで見限ることはできないだろう。先行して抜け出す器用さがあるうえに、じっくり脚をためればゴール前で瞬発力を発揮できるタイプ。強敵を相手に戦ってきた経験を活かせば勝機は見出せそうだ。

キングカメハメハ産駒のアドマイヤピンク(牝3・戸田博文)は、今回と同じ中山・芝1600mで行われた前走の500万下・ひいらぎ賞で大外から鋭い末脚を発揮。勝ち馬のキャットコインから1馬身1/4差の2着に好走し、能力とコース適性の高さを示している。稍重発表の馬場状態を考慮すれば、1分35秒3の走破タイムも上々。3走前のオープン特別・芙蓉S(新潟・芝1800m)では逃げる競馬で4着という結果だったが、現時点では、道中で脚をためて最後の直線での末脚勝負に徹するレースのほうが持ち味を活かせる印象だ。すでに中山・芝1600mを経験して好結果を残していることはアドバンテージになる。ハイペースの展開になれば、ゴール前で一気に追い込んでくる場面がありそうだ。磨きをかけた末脚で重賞のタイトル奪取に挑む。

ブラックタイド産駒のエヴァンジル(牝3・菊川正達)は、11月30日のメイクデビュー東京(芝1600m)で初陣を迎えたものの、スタートがひと息で道中は後方のインを追走。しかし、最後の直線では狭いスペースにも臆することなく、馬群の中からメンバー中最速の上がり3ハロン34秒3(推定)の末脚を披露して、勝ち馬のトゥルッリからクビ差の2着まで追い上げた。3着馬ウインオリファンには3馬身差をつけており、中身の濃いレース内容と言える。2戦目の未勝利(中山・芝1800m)でも、最後の直線で内から見事な瞬発力を発揮。レトロクラシック(2着)をクビ差交わして初勝利を飾った。まだキャリアは2戦だが、非凡な勝負根性に加えて、鋭い切れ味も兼備。初の重賞挑戦で相手は強化されるが、好勝負が期待される一頭だ。

ローデッド(牝3・荒川義之)は、半姉に重賞4勝馬オースミハルカ(父フサイチコンコルド)、半兄に2006年と2008年の新潟大賞典優勝馬オースミグラスワン(父グラスワンダー)を持つディープインパクト産駒。デビュー3戦目となった前走の未勝利(中京・芝2000m)で、2分02秒2の2歳コースレコードをマークして初勝利をマークした。今回は、重賞初挑戦のうえに、前走から距離が400m短縮される点が鍵となる。これまでの3戦はすべてスタートで後手に回っているだけに、順調にレースを進めて、しっかりと能力を発揮したいところだ。

メイショウメイゲツ(牝3・小島太)は、昨年8月2日のメイクデビュー新潟(芝1400m)で初陣を飾ったディープインパクト産駒。互角のスタートからスッと好位置につけると、最後の直線でもシャープな反応を示し、楽に抜け出すセンスの良さを見せた。3か月の休養を経て臨んだ前々走のアルテミスSでは、道中で折り合いを欠くような面を見せて17頭立ての16着に敗れたが、前走の500万下・赤松賞では、出走馬中最速タイとなる上がり3ハロン33秒6(推定)の末脚を繰り出してインを強襲。勝ち馬のディアマイダーリンから0秒3差の4着まで追い上げ、あらためて能力の高さを示した。今回は初参戦の中山・芝コースが舞台となるが、これまで先行・差しと自在のレースぶりを見せており、対応は十分に可能だろう。中間の調教の動きから目下の状態の良さも目立つ一頭だけに、上位進出が期待される。

マラケシュ(牝3・佐藤吉勝)は、10月25日のメイクデビュー東京(芝1600m)を逃げ切って好発進を遂げたヴァーミリアン産駒。2戦目となった前走の500万下・赤松賞では、見せ場を作ることができず11頭立ての11着と大敗を喫したが、控える競馬になり持ち味を出せなかった印象。初戦のようにうまくマイペースに持ち込むレースができれば、大きく巻き返すことも可能だろう。この中間の調教では目立つ動きを披露しているだけに、前走の敗戦だけで見限ることはできない。

ディープインパクト産駒のクイーンズターフ(牝3・須貝尚介)は、デビュー前の調教で古馬1600万下クラスのコレクターアイテム(2012年のアルテミスS優勝馬)と互角以上の動きを見せていた評判馬だ。1番人気に支持された12月14日のメイクデビュー阪神(ダート1400m)では、最後の直線で力強い末脚を繰り出して差し切り勝ち。前評判に違わぬ脚力を示した。この中間は、初戦の反動もなく、張りのある好馬体をキープ。今回、土つかずの2連勝で重賞初制覇を成し遂げ、牝馬クラシック路線に乗っても不思議ではない一頭だ。

ケイムホーム産駒のトラストレイカ(牝3・尾関知人)は、美浦トレーニング・センターへ入厩したあとに軽い骨折をしてデビューが遅れたが、12月13日のメイクデビュー中山(ダート1200m)でいきなり初勝利をマーク。ダートのレースでの初陣だったが、軽いフットワークを見せていただけに、芝のレースにも十分に対応可能だろう。前走後は、実戦を使われた反動もなく好調を維持。一気の相手強化と初の芝コースをクリアして、重賞初制覇を飾りたいところだ。

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かつては、その年のクラシックの主役となるような馬が年明けの重賞に出走することはほとんどなく、
シンザン記念の出走馬から、クラシックをはじめとする3歳GI を争う候補が出るケースも少なかった。
だが、それもすでに昔の話。
昨年の勝ち馬は、のちにNHKマイルCを制すミッキーアイル、
2012年の勝ち馬は、その後牝馬三冠に輝き、昨年の有馬記念でGI 7勝目を挙げて有終の美を飾った名牝ジェンティルドンナ。
そして、さらに目を引かれる出走メンバーだったのが2011年だ。
勝ち馬のレッドデイヴィスはその後に重賞を2勝しながらもGI 未勝利だが、
2着馬は、のちにクラシック三冠を制し、凱旋門賞で2年連続(2012年、2013年)2着に入るなど、
競馬史に名を刻むことになるオルフェーヴルで、3着馬は、その後桜花賞を優勝するマルセリーナだった。
いまやシンザン記念は、ここでの好走をきっかけに大きく飛躍を遂げる出世レースと言っても過言ではない。
今年はここからどんな馬が大舞台へと羽ばたいていくのか、今後を占ううえでも、注目すべき大事な一戦だ。

Kitten's Joy産駒のダッシングブレイズ(牡3・吉村圭司)は、ここまで2戦1勝2着1回のキャリアで迎える重賞初参戦。500万下クラスの身での格上挑戦となるが、シンザン記念はそれまでのキャリアがあまり問われない傾向があるレース。資質は今回のメンバーの中でも上位のはずで、当初からここを目標にしていたというローテーションも魅力だ。12月31日に栗東坂路で行われた1週前追い切りでは4ハロン54秒3−ラスト1ハロン12秒9を馬なりでマークしており、状態はさらに良くなっている印象がある。

ハーツクライ産駒のナヴィオン(牡3・橋口弘次郎)は、今回と同じ京都・外回りの芝1600mの舞台で行われた前々走のデイリー杯2歳S(3着)で1番人気の支持を受けた馬。今回も上位人気に支持される可能性が高い一頭だ。前走の朝日杯フューチュリティSでは、稍重発表で時計が掛かる状態だった馬場コンディションが合わず11着と好結果を残せなかったが、速い時計が出やすい良馬場での決め手勝負なら巻き返してくるはず。ここで収得賞金を加算し、春のGI 出走を確実なものとしたいところだ。

キングカメハメハ産駒のダノンリバティ(牡3・音無秀孝)は、前々走のメイクデビュー新潟(芝1800m)でメンバー中最速の上がり3ハロン33秒3(推定)をマークして直線一気の差し切り勝ち。しかし、骨折による約4か月半の休み明けだった前走の500万下・エリカ賞(阪神・芝2000m)では12着と大敗を喫した。陣営が当初予定していなかったシンザン記念に登録してきたのは、前走での疲労が少ないことに加え、早い段階で収得賞金を上積みしたいという考えがあるからだろう。厩舎でも高い評価を受けている馬だけに、休み明けを一度使われた今回は大きく巻き返してきそうだ。

スクリーンヒーロー産駒のグァンチャーレ(牡3・北出成人)は、前走の東京スポーツ杯2歳Sで、最後の直線で前が壁になる場面があり、勝ち馬のサトノクラウンから0秒3差の7着に敗退。スムーズな競馬なら上位争いに加わっていたはずで、今回のメンバーでも力量上位と考えていい馬だ。12月31日に栗東坂路で行われた1週前追い切りでは4ハロン54秒8−ラスト1ハロン12秒5をマークしており、好調をキープ。前走から中6週という、ゆったりとしたローテーションでの挑戦にも好感が持てる。

マンハッタンカフェ産駒のサトノフラム(牡3・安田隆行)は、1番人気に支持された前々走のいちょうSで10着に敗れたのに続き、自己条件に戻った前走の500万下・千両賞(阪神・芝1600m)でも3番人気の支持を受けながら9着に敗退。2戦続けて人気を大きく下回る結果で、今回は評価が難しくなりそうだ。しかし、潜在能力が高いことは、調教で抜群の動きを見せることからもはっきりと伝わってくる。レースでも問題なく自身の能力を発揮することができれば、今回のシンザン記念で巻き返し、重賞タイトル奪取を成し遂げてもおかしくない。

クロフネ産駒のレンイングランド(牡3・矢作芳人)は、前々走の500万下・寒椿賞(東京・ダート1400m)と前走のオープン特別・クリスマスローズS(中山・芝1200m)を連勝して通算3勝をマーク。すでに、春のGI 出走に向けて十分と思えるだけの収得賞金を獲得している。今回、芝では初経験となる1600mの距離を克服できるようなら、今後の選択肢もかなり増えてくる。

クイーンズターフ(牝3・須貝尚介)は、地方の船橋競馬に所属して地方交流重賞のGI・JpnI 計6勝を挙げたフリオーソを伯父に持つ馬。そんな血統背景もあり、前走のメイクデビュー阪神はダート1400mを使われて優勝しているが、父はディープインパクト。その産駒は、芝で能力を発揮するタイプが多く、京都・芝1600mでは抜群の好成績を記録している。本馬は、今回キャリア2戦目での重賞初挑戦となるが、ここにも陣営の期待の高さが表れている。

ケイムホーム産駒のメイショウマサカゼ(牡3・本田優)は、前走の朝日杯フューチュリティSで、勝ち馬のダノンプラチナから3秒5差の17着と大敗を喫した。芝1600mの距離が初経験だったことに加えて、阪神競馬場の芝・外回りコースが本馬には合わなかったようだ。阪神・外回りの芝1600mに比べて、今回の舞台となる京都・外回りの芝1600mは、最後の直線が平坦で短い。このコースならば、2度目となる芝1600mの距離も克服して、上位進出が見込めるだろう。

ショウナンカンプ産駒のナリタスターワン(牡3・高橋亮)は、10月18日に行われた前走のメイクデビュー東京(芝1400m、1着)以来約3か月の休み明けのうえに、キャリア1戦での重賞初挑戦となる。通常で考えると厳しい条件だが、メンバー中最速の上がり3ハロン33秒9(推定)をマークして一気に差し切った前走のレース内容は、素質の高さを感じさせるものだった。母の父は、さまざまな距離のカテゴリーで活躍馬を輩出したサンデーサイレンス。本馬も、初経験となる芝1600mの距離をこなしても不思議ではない。

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2015年01月07日

丈夫でタフな成長力こそが最大特徴でもある大きなファミリー出身のラブリーデイ

 今年最初の重賞をあざやかに抜け出して制したのは、F.ベリーの騎乗した栗東・池江厩舎のラブリーデイ(父キングカメハメハ)だった。

「ああ、また今年も外国人騎手と、関西所属馬でスタートしたのか…」。となりの記者の嘆きのセリフも昨年と同じだったように思える。そう、昨2014年の中山金杯を勝ったのも、池江厩舎の、ベリー騎手の乗ったオーシャンブルーであり、伏兵4番人気まで同じだった。

 しかし、ジェンティルドンナ、ジャスタウェイなどのチャンピオンホースが引退し、今年の活躍を予感させる次の世代に相当するグループから飛躍する馬が出たところは、決して昨年と同じではない。確実に、昨年とは異なっている。ベリー騎手が「若い馬なので、まだまだこれから伸びていく」と評したように、明けて5歳のラブリーデイはこれが初の重賞制覇であり、年齢のわりには出走レース数も多くない。

 Cコースに移動して1月とは思えないほど走りやすい芝だったとはいえ、2000m「1分57秒8」はコースレコードだった。走りやすいコンデションで、もっとも時計が速くなるようなペースに乗ったとはいえ、1月の中山で芝のレコードが飛び出すのはきわめて珍しいことである。5歳ラブリーデイは、大きなファミリーを築きあげるシャダイチャッターが代表する一族の出身。丈夫でタフな成長力こそがファミリーの最大特徴でもある。

 西の「京都金杯」を勝ったのも、若い4歳馬ウインフルブルーム(父スペシャルウィーク)であり、やっぱり昨年と同じではない。新しい年がスタートしたのである。

 マイネルミラノ(父ステイゴールド)を筆頭に先行タイプがそろったので、中山の2000mにしては速い流れが予測された。流れそのものはハイペースではないが、前後半1000mのバランスは「59秒4-58秒4」=1分57秒8。前半がムリのないほどよいペースで、チャンス大の有力どころはこのペースに乗ったから、速い時計が生まれる流れになったのだろう。前半59秒台前半で流れながら、後半の800mは「11秒6-11秒5-11秒4-11秒9」。好位にいたグループが上がり「46秒台-34秒台」でまとめては、後続の差しタイプは苦しい。

 勝ったラブリーデイは、指定席のような好位のインで、すぐ前にいる人気のロゴタイプ(父ローエングリン)をマークする位置。これまではそこからの詰めが甘く善戦止まりが多かったが、こういうタイプに、苦しくなりかけたところでもうひとがんばりのスパートをさせてしまうのが、短期免許のトップ騎手の素晴らしいところである。今回のラブリーデイは、夫人、長男まで伴って来日したF.ベリー騎手の腕のみせどころそのものだった。

 5歳ロゴタイプがようやく復活してくれた。最後は同じ5歳ラブリーデイに差されたとはいえ、スランプ時のロゴタイプとは気迫も、動きの迫力もちがっていた。走破タイムは1分58秒0。3歳春、皐月賞で記録したコースレコードとまったく同じであり、それをラブリーデイに更新されたが、今回は58キロである。皐月賞の上がりが「35秒3」だったから、今回の自身の上がり「34秒6」はそれ以上だった。完全復活に近い。父ローエングリンも再三スランプの期間があったが、何度も何回も立ち直ってみせた。次の12Rで、ライバルだった同じローエングリン産駒の5歳ゴットフリートも復活して2着したから、ローエングリン産駒は冬シーズン向きかもしれない。ゴットフリート(ロゴタイプが勝った朝日杯FSの3着馬)は、今回はかなり慎重に大事に乗っていたので次は確勝級である。

 2番人気に支持されたマイネルミラノにとって、前半1000m通過59秒4のペースはきつくなかったが、今回の相手は重賞の常連やGI級であり、それらにピタッとマークされる展開。数字には表わせないプレッシャーをかけられたように映った。ペースはこれまでとさして変わらないが、先行タイプにとってもっとも重要なのは、自分が主体のリズムであり、直後のロゴタイプに早めに接近されてはきびしい。これまでとは後続からくる威圧感がちがったのだろう。1、2着馬と同じ5歳馬だが、こちらは強敵と対戦した経験が少ない。これから本物になりたい。

 3着デウスウルト(父キングカメハメハ)は、6歳末にオープンに出世したばかりの遅咲きの上がり馬。インに突っ込んできた川田騎手の好騎乗も大きかった。7歳馬となると印象はベテランホースそのものだが、つい4、5日前までは6歳馬の表記であり、ましてデウスウルトはオープン馬になったばかりのセン馬である。まだこれから、もっとずっと活躍しなければならない。

 4着にがんばったパッションダンス(父ディープインパクト)も7歳だが、このディープインパクトの第一期生は、長い休養期間があって今回がまだ12戦目である。5歳の春に新潟大賞典を1分56秒9で勝ったスピード能力に少しも陰りなどないことを示した。この7歳馬2頭は、ベテランホース組に入れて考えてはいけない。

 後方からうまく直線は外に出して突っ込んできた牝馬アイスフォーリス(父ステイゴールド)は、先行型がそろって展開の利を受けそうに思えたが、先行した人気馬にこの上がりでまとめられては、5着は仕方がなかったか。善戦というより、自身の中身は快走に近い。

 人気で凡走したのは、3番人気で後方のまま14着にとどまったラブイズブーシェ(父マンハッタンカフェ)だが、どちらかというと夏の北海道シリーズに良績の集中する夏型。今回は、天皇賞・秋を間隔を空けて好走したあと、また間があいた1戦。追い切りでは動いたが、絶好調という状態ではなかったように思える。

selvas2 at 10:38コメント(0) 
オトコギイッポン 牡 金成貴史厩舎
父 キングヘイロー
母 ビクトリーステップ
母の父 オジジアン
評価ランク= C
距離適性 マ〜中 芝適性 ○ ダ適性 ○
 Royal Charger6・7・7×5の系列ぐるみを主導として、母の父オジジアンを強調。そのスピード・スタミナがうまく再現されたことは、この配合のポイント。ただし、祖母内トニービン、ファバージなどの傾向が異なることや、世代後退が見られることは安定味を欠く要因となりそう。ダートや時計を要す芝向き。

ライトファンタジア 牝 松田博資厩舎
父 ゼンノロブロイ
母 スプリットザナイト
母の父 トニービン
評価ランク= B
距離適性 中距離 芝適性 ○ ダ適性 □
 Almahmoud、Turn-to、Nearctic、Hyperionが5代目で系列ぐるみを形成し、主導の明確性に欠けることは惜しまれる。とはいえ、これらの系統はNearcoやGainsboroughを介して相互に連動しており、大きな能力減要因にはならないものと推測される。芝中距離路線で早期から反応の良い走りが期待できるタイプ。

アルビアーノ 牝 木村哲也厩舎
父 Harlan's Holiday
母 Antics
母の父 Unbridled
評価ランク= A
距離適性 短〜中 芝適性 ○ ダ適性 ○
 Northern Dancer5×4は中間断絶で影響力はやや弱く、Raise a Native5×5・5がほぼ系列ぐるみとなり全体をリード。Crafty AdmiralやAlmahmoudのスピードをアシスト。生きている血の傾向から、硬い馬場での瞬発力勝負に不安を残すが、先行力を武器とした個性派マイラーに育つ可能性を秘めた配合馬。

バトルクライス 牡 吉村圭司厩舎
父 クロフネ
母 バトルマドカ
母の父 スペシャルウィーク
評価ランク= B
距離適性 マ〜中 芝適性 ○ ダ適性 ○
 Northern Dancer5×4・5とLady Angelaの系列ぐるみにより全体をリード。血の統一性に欠ける面はあるが、父内米系スピードのキーホースをきめ細かく押さえ、強調された祖母内ノーザンテーストへの血の集合力を備えたことが、この配合の見どころ。早期の開花が期待できる芝・ダート兼用タイプの配合馬。

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2015年01月06日

「2014年度JRA賞」の受賞馬選考委員会が6日、東京都港区のJRA六本木事務所で行われ、
ドバイシーマクラシック、そして引退レースとなった年末の有馬記念で有終Vを決めたジェンティルドンナ(牝6歳、栗東・石坂正)が、最優秀4歳以上牝馬の座を285票の満票で獲得するとともに、栄えある年度代表馬に輝いた。同馬の受賞は3冠牝馬に輝いた12年に続き2度目。

 ジェンティルドンナは既に5日に北海道安平町のノーザンファームに到着。初年度の交配相手には、キングカメハメハが最有力候補に挙がっている。

 また注目された最優秀3歳牝馬部門は桜花賞馬ハープスターが170票、オークス馬ヌーヴォレコルトが112票、該当馬なしが2票、秋華賞ショウナンパンドラが1票で、ハープスターが選出された。

 同じく票数が割れたのは最優秀3歳牡馬部門。皐月賞馬イスラボニータが170票、ダービー馬ワンアンドオンリーが109票、菊花賞馬トーホウジャッカルが4票、該当馬なしが2票で、イスラボニータが選出されている。

 その他の受賞馬は以下の通り

 ▽最優秀2歳牡馬・ダノンプラチナ

 ▽最優秀2歳牝馬・ショウナンアデラ

 ▽最優秀4歳以上牡馬・ジャスタウェイ

 ▽最優秀短距離馬・スノードラゴン

 ▽最優秀ダートホース・ホッコータルマエ

 ▽最優秀障害馬・アポロマーベリック

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2015年01月05日

昨年の世界ランキング1位ジャスタウェイ(栗・須貝、牡6)の引退式が4日、京都競馬場で行われた。

 主戦の福永騎手が騎乗して、GI初制覇となった一昨年の天皇賞・秋と同じゼッケン『7』をつけて登場。ファンの拍手を浴びながら、直線を駆け抜けた。あいさつに立った大和屋暁オーナーは「これから父としてのジャスタウェイに期待してください」と語った。

 初年度の種付け料は350万円に決定。7日に栗東トレセンから種牡馬生活を送る北海道安平町の社台スタリオンステーションに向かう。花嫁候補は未定も、社台コーポレーション白老ファームの角田修男氏は「総力をあげていきます」と話した。ワールドベストレースホースランキングで130ポンドを獲得し、日本馬初の単独トップに。その血を引く2世は、2018年デビューの予定だ。

selvas2 at 12:25コメント(0) 

2015年01月04日

 4日、中山競馬場で中山金杯(4歳上・GIII・芝2000m)が行われ、先団の後ろでレースを進めたF.ベリー騎手騎乗の4番人気ラブリーデイ(牡5、栗東・池江泰寿厩舎)が、直線で脚を伸ばし、3〜4コーナーで先に動いて一旦先頭に立っていた1番人気ロゴタイプ(牡5、美浦・田中剛厩舎)を捕らえ、これに1.1/4馬身差をつけ優勝した。勝ちタイムは1分57秒8(良・コースレコード)。

 さらに3/4馬身差の3着に5番人気デウスウルト(セ7、栗東・平田修厩舎)が入った。なお、3番人気ラブイズブーシェ(牡6、栗東・村山明厩舎)は14着、2番人気マイネルミラノ(牡5、美浦・相沢郁厩舎)は15着に終わった。

 勝ったラブリーデイは、父キングカメハメハ、母ポップコーンジャズ、その父ダンスインザダークという血統。2012年8月のデビューから通算18戦目での重賞初制覇を果たした。鞍上のF.ベリー騎手、本馬を管理する池江泰寿調教師はともに昨年のオーシャンブルーに続く連覇となった。

【勝ち馬プロフィール】
◆ラブリーデイ(牡5)
騎手:F.ベリー
厩舎:栗東・池江泰寿
父:キングカメハメハ
母:ポップコーンジャズ
母父:ダンスインザダーク
馬主:金子真人ホールディングス
生産者:ノーザンファーム
通算成績:18戦4勝(重賞1勝)


selvas2 at 19:39コメント(0) 
 4日、京都競馬場で京都金杯(4歳上・GIII・芝1600m)が行われ、先手を取った池添謙一騎手騎乗の5番人気ウインフルブルーム(牡4、栗東・宮本博厩舎)が、そのまま直線に入り、一旦は2番手を追走していた1番人気グランデッツァ(牡6、栗東・平田修厩舎)に並ばれたものの、これを競り落として再び抜け出し、最後は直線で最内を突いて伸びてきた4番人気エキストラエンド(牡6、栗東・角居勝彦厩舎)をクビ差退けて優勝した。勝ちタイムは1分32秒8(良)。

 さらに1/2馬身差の3着に7番人気マイネルメリエンダ(牡4、美浦・和田正一郎厩舎)が入った。なお、2番人気フルーキー(牡5、栗東・角居勝彦厩舎)は4着、グランデッツァはゴール前で後続に捕まり5着に終わった。

 勝ったウインフルブルームは、父スペシャルウィーク、母ハナノメガミ、その父サクラユタカオーという血統。朝日杯FS、皐月賞とGIで2度3着に入っていた実力馬がここで初めての重賞制覇を果たした。

【勝ち馬プロフィール】
◆ウインフルブルーム(牡4)
騎手:池添謙一
厩舎:栗東・宮本博
父:スペシャルウィーク
母:ハナノメガミ
母父:サクラユタカオー
馬主:ウイン
生産者:ビッグレッドファーム
通算成績:11戦4勝(重賞1勝)

selvas2 at 19:36コメント(0) 
中山金杯
近走時計を更新、前走で自己ベストで金鯱賞4着。ラブリーデイに期待。
先行馬が揃ってペースは遅くならない、と予想される。
スタミナのある先行馬が揃った場合はやはり前残り。
相手にはロゴタイプ、メイショウナルト、マイネルフロスト、クランモンタナ、ラブイズブーシェ、パッションダンスら。

京都金杯
前走マイルCSの時計はここでは上位。
グランデッツァとエキストラエンドに期待。
相手にはフルーキー、レッドデイヴィス、ミッキーラブソングら。

selvas2 at 11:00コメント(0) 

2015年01月03日

昨年12月の中山開催のタイムは、ほぼ例年並みで決して時計の速いコンディションではなかった。
これに、最近数年の中山金杯の勝ちタイムが「1分59秒台の中盤から、2分00秒台」に集中することを重ね合わせると、良馬場で行われそうな今年の推定勝ちタイムも、1分59秒台の後半か。

メイショウナルト、マイネルミラノ、さらにはケイアイエレガント、バッドボーイなどの逃げ=先行タイプがいるから、
競らなくても、さすがにスローは可能性が低い。


selvas2 at 22:47コメント(0) 

2015年01月02日

2014年度のJRA賞について、
調教師、騎手部門はJRAの内規により各賞が決定した。
なお、競走馬部門は6日に行われる「受賞馬選考委員会」のあとに決定する。

1.調教師部門(地方・海外の指定レース成績含む)

 最多勝利調教師=矢作芳人調教師(栗東) 56勝

 最高勝率調教師=藤沢和雄調教師(美浦) .170(のべ100頭以上出走)

 最多賞金獲得調教師 角居勝彦調教師(栗東) 18億1768万4400円

 優秀技術調教師 角居勝彦調教師(栗東) ※勝率、1馬房あたりの勝利度数・獲得賞金・出走回数の得点により決定

2.騎手部門

 JRA最多勝利騎手 戸崎圭太騎手(美浦・田島俊明厩舎)

 JRA最高勝率騎手 川田将雅騎手(栗東・フリー)

 JRA最多賞金獲得騎手 岩田康誠騎手(栗東・フリー)

 MVJ 戸崎圭太騎手 ※JRAと地方・海外の指定レースを合わせた成績を「勝利度数」「勝率」「獲得賞金」「年間騎乗回数」の項目ごとに順位付けをして、その総合得点により決定

 最多勝利障害騎手 北沢伸也騎手(栗東)

 最多勝利新人騎手 松若風馬騎手(栗東・音無秀孝厩舎)

selvas2 at 18:34コメント(0) 

2015年01月01日

あけましておめでとうございます
旧年中は大変お世話になりました
本年も変わらず宜しくお願い致します

今週の勝負レースは
東西の金杯ではなく
万葉ステークスであると思われます

selvas2 at 21:58コメント(0) 
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