2015年04月

2015年04月30日

5月3日に京都競馬場で行われる、第151回天皇賞・春(4歳上・GI・芝3200m・1着賞金1億5000万円)の枠順が、30日確定しました。

休み明け3戦目で完全復活を狙うキズナ(牡5、栗東・佐々木晶三厩舎)は7枠13番からのスタートとなりました。
また、阪神大賞典3連覇からここに臨むゴールドシップ(牡6、栗東・須貝尚介厩舎)は1枠1番、
日経新春杯・日経賞と連勝中のアドマイヤデウス(牡4、栗東・橋田満厩舎)は8枠17番に入りました。

昨年の菊花賞2着馬サウンズオブアース(牡4、栗東・藤岡健一厩舎)は8枠15番、
悲願のGI制覇を目指すウインバリアシオン(牡7、栗東・松永昌博厩舎)は8枠16番、
ダイヤモンドS連覇のフェイムゲーム(牡5、美浦・宗像義忠厩舎)は7枠14番となっております。
発走は15時40分。枠順は以下の通りです。

 ( )内は性齢、騎手・調教師

1-1 ゴールドシップ(牡6、横山典弘・須貝尚介)
1-2 カレンミロティック(セ7、蛯名正義・平田修)
2-3 ネオブラックダイヤ(牡7、秋山真一郎・鹿戸雄一)
2-4 ラストインパクト(牡5、川田将雅・松田博資)
3-5 タマモベストプレイ(牡5、津村明秀・南井克巳)
3-6 ホッコーブレーヴ(牡7、幸英明・松永康利)
4-7 トーセンアルニカ(牝5、池添謙一・木村哲也)
4-8 スズカデヴィアス(牡4、藤岡佑介・橋田満)
5-9 クリールカイザー(牡6、田辺裕信・相沢郁)
5-10 ラブリーデイ(牡5、C.ルメール・池江泰寿)
6-11 フーラブライド(牝6、酒井学・木原一良)
6-12 デニムアンドルビー(牝5、浜中俊・角居勝彦)
7-13 キズナ(牡5、武豊・佐々木晶三)
7-14 フェイムゲーム(牡5、北村宏司・宗像義忠)
8-15 サウンズオブアース(牡4、内田博幸・藤岡健一)
8-16 ウインバリアシオン(牡7、福永祐一・松永昌博)
8-17 アドマイヤデウス(牡4、岩田康誠・橋田満)

※出馬表は主催者発表のものと照合してください。

selvas2 at 17:36コメント(0) 

2015年04月29日

青葉賞は、日本ダービーと同じ東京・芝2400mを舞台に争われているトライアルレース。
本レースの1・2着馬に日本ダービーへの優先出走権が付与されており、毎年世代屈指の素質馬が集結して、ハイレベルな戦いを繰り広げている。
近年の優勝馬を振り返ると、2011年のウインバリアシオン、2012年のフェノーメノは、ともに続く日本ダービーで2着に入り、古馬となってからも息の長い活躍を続けている。
日本ダービーだけでなく、先々の芝・中長距離路線を占う意味でも見逃せない一戦と言えるだろう。
ここで好結果を残し、晴れの大舞台に進むのはどの馬か? 手に汗握る熱い戦いから目が離せない。

ブラックバゴ(牡3・斎藤誠)は、デビュー2戦目の未勝利(東京・芝1800m)を勝ち上がると、重賞初挑戦となった次走のホープフルSでも、上がり3ハロン34秒9(推定)の末脚を駆使してゴール前で猛追し、勝ち馬のシャイニングレイから0秒2差の3着に好走。高い能力を示した。続く京成杯では1番人気に支持されたものの2着。しかし、勝ち馬のベルーフとはわずかにハナ差で、勝ちに等しいレース内容だった。前走のスプリングSで6着に敗れた後は放牧で英気を養い、帰厩後は本レースに向けて出走態勢を整えてきた。脚質的に広い東京・芝コースは歓迎のタイプだけに、ここで何としても日本ダービーの優先出走権を獲得したいところだろう。

ゼンノロブロイ産駒のタンタアレグリア(牡3・国枝栄)は、デビュー2戦でともに2着と優勝争いを続けた後、3戦目の未勝利(東京・芝2000m)で後方追走から直線一気の末脚を繰り出して初勝利。次走のホープフルSは7着に敗れたものの、勝ち馬のシャイニングレイとは0秒5差で、ゴール前の伸び脚は目を引くものがあった。今回と同じ東京・芝2400mが舞台となった前々走の500万下・ゆりかもめ賞で僅差(クビ)の2着に入り、前走の500万下・大寒桜賞(中京・芝2200m)では、最後の直線で馬群の中から力強く伸びて2勝目を挙げた。まだ幼さを残しながらも、これまで6戦して〔2・3・0・1〕という堅実性が魅力の馬。ベストに近い条件が整った今回、2着以内に入って夢舞台への切符を手中にしたい。

キングカメハメハ産駒のレーヴミストラル(牡3・松田博資)は、半姉に2010年の阪神ジュベナイルフィリーズ優勝馬レーヴディソール(父アグネスタキオン)がいる厩舎期待の良血馬。デビュー3戦目となった1月24日の未勝利(京都・芝1800m)で初勝利を挙げると、約2か月半の休養を挟んで臨んだ前走の500万下・アザレア賞(阪神・芝2400m)も快勝した。デビュー当時は馬体に線の細さを残していたが、休養が功を奏したようで、前走では力強いフットワークを披露。道中は最後方追走から、直線に向いてエンジンがかかると豪快な末脚を発揮して、前を走る馬たちをまとめて差し切った。追われてからの末脚は一級品で、今回、直線が長い東京・芝コースに替わるのはプラス材料になるだろう。3連勝で重賞初制覇を飾り、大舞台に進みたいところだ。

レッドライジェル(牡3・藤沢和雄)は、デビュー4戦目の未勝利(中山・芝1800m)を後方追走から直線で力強く伸びて初勝利をマーク。前走の500万下・山吹賞(中山・芝2200m)でも、出走メンバー中最速となる上がり3ハロン33秒7(推定)の末脚を発揮し、単勝オッズ1.8倍の圧倒的な支持を受けたグレーターロンドン(2着)を直線で並ぶ間もなく交わして優勝。見事に2連勝を飾り、重賞の舞台に駒を進めてきた。以前は他の馬を怖がるような面があって軌道に乗るまでに少し時間を要したが、実戦経験を重ねながら徐々に解消されてきた印象を受ける。今回は東京・芝コースが舞台となるが、脚質からも長い直線は歓迎だろう。V3で日本ダービーの優先出走権獲得を目指す。

ハーツクライ産駒のヴェラヴァルスター(牡3・木村哲也)は、ここまで4戦して2勝2着1回。まだレースキャリアは浅いが、今回と同じ東京・芝2400mで行われた前走の500万下・ゆりかもめ賞を優勝して、すでに舞台適性の高さを示している点は大きなアドバンテージになる。前走では、道中は中団のインでうまく流れに乗ってスタミナを温存。最後の直線で内から鮮やかに抜け出し、後続の追い上げを封じ込んだ。立ち回りの器用さと豊富なスタミナを感じるだけに、重賞初挑戦となる今回も好勝負に持ち込むことは可能だろう。前走から約3か月の休養明けで、仕上がり面が鍵を握りそうだが、2週前と1週前の追い切りではともに美浦南Wコースで軽快な動きを披露しており、出走態勢は着々と整ってきている。

ティルナノーグ(牡3・松永幹夫)は、6月29日のメイクデビュー阪神(芝1800m)を勝った後、約3か月半の休養を経て臨んだ500万下の紫菊賞(京都・芝2000m)も連勝。紫菊賞では、出走メンバー中最速となる上がり3ハロン33秒1(推定)の見事な切れ味を発揮し、一躍クラシックの有力候補に挙げられるほどの鮮烈な印象を残した。その後は1番人気に支持された3走前のラジオNIKKEI杯京都2歳S7着→前々走のホープフルS10着(同着)→前走の共同通信杯7着と、デビュー2戦で見せた鋭い追い込みは影を潜めているが、まだ見限るのは早計だろう。中間に放牧でひと息入れて立て直しが図られた今回、リフレッシュの効果が見られれば、豪快な末脚で上位争いに加わってきそうだ。

ストレンジクォーク(牡3・小島太)は、休養を挟んで目下2連勝中。近親にタイキフォーチュン(1996年のNHKマイルC優勝馬)がいる良血馬が、勢いに乗って重賞初挑戦を迎える。前々走となった昨年暮れの未勝利(中山・芝2000m)では、直線で弾けるような末脚を発揮し2着馬に3馬身1/2差を付けて初勝利をマーク。前走の500万下(中山・芝2000m)では直線で狭いスペースをうまくさばいて優勝し、切れ味に加えて非凡な勝負根性も兼ね備えていることをアピールした。前走後は短期放牧でリフレッシュ。今回、東京・芝コースには初参戦となるが、3連勝での重賞初制覇も十分に可能だろう。

2006年のダービー馬メイショウサムソンを父に持つマサハヤドリーム(牡3・今野貞一)は、前々走の500万下・アルメリア賞(阪神・芝1800m)を優勝。前走の毎日杯は、スタートで後手を踏んだものの二の脚で位置取りを上げ、最後は勝ち馬のミュゼエイリアンから0秒4差(8着)まで追い上げた。スタートに課題は残るものの、瞬発力は今回のメンバーに入っても見劣りしない。うまくレースの流れに乗って末脚を生かす競馬ができれば、上位進出のチャンスはあるだろう。

フォワードカフェ(牡3・小島太)は、7月6日のメイクデビュー福島(芝1800m)で、2着馬タンタアレグリアに2馬身差をつけて快勝し、2戦目の札幌2歳Sでは2番人気の高い支持(5着)を受けた。初勝利後は不本意な成績が続いていたが、前々走の500万下・水仙賞(中山・芝2200m)を優勝して2勝目をマーク。前走のスプリングSは直線で伸び脚を欠いて8着に敗れたが、本馬は父マンハッタンカフェ譲りの豊富なスタミナが身上だけに、600mの距離延長に加えて広い東京・芝コースに替わる今回、大きな浮上が期待できそうだ。

その他にも、前走の500万下・水仙賞(4着)から200mの距離延長が魅力のカカドゥ(牡3・奥村武)、芝・ダート兼用の末脚が持ち味のスモークフリー(牡3・戸田博文)、相手なりに走れる堅実性を持つウェスタールンド(牡3・佐々木晶三)などが優先出走権獲得を目指してスタンバイ。ゴール前は白熱した追い比べが見られそうだ。

selvas2 at 09:00コメント(0) 

2015年04月28日

先行力があるのは大きな強み
 
3着までにオークスの出走権が与えられるトライアルを、高い支持を受けた「2,1,3」番人気の3頭が「1-3着」して、オークスの出走権を得た。

 このトライアルをステップに、本番で「1-3着」したのは、レース展望でも示したが、この10年間で8頭存在する。とくに今年は、桜花賞組の能力がいったいどのくらいなのか不明なところがあるので、東京の2000を好走したこの3頭はオークスの伏兵になりえるかどうか、例年以上に慎重に振り返る必要がある。

レース内容とは別に、この10年間のオークスで通用したフローラS組は、

▽05年
ディアデラノビア
2分01秒8(2人気1着)→3人気3着

▽07年
ベッラレイア
2分00秒8(1人気1着)→1人気2着

▽10年
サンテミリオン
2分00秒2(1人気1着)→5人気1着

アグネスワルツ
2分00秒4(4人気2着)→8人気3着

▽11年
ピュアブリーゼ
(重)2分03秒3(3人気3着)→8人気2着

▽12年
アイスフォーリス
2分02秒4(2人気2着)→9人気3着

▽13年
エバーブロッサム
(稍)2分04秒0(2人気2着)→5人気2着

デニムアンドルビー
2分03秒9(1人気1着)→1人気3着

 本番でも通用した馬は、トライアルの段階から評価が高く、それに応えてフローラSを1-2着した馬ばかり(3着は1頭だけ)。みんな大駆けしてオークス出走の権利を得たわけではないところが共通点である。今年の3頭はレースレベルは別観点として、本番のオークスでも好走できる条件は満たしている。

 勝ったシングウィズジョイ(父マンハッタンカフェ)は、内枠を味方に好スタートからスムーズに2番手で流れに乗り、自身は推定「62秒8-59秒0」=2分01秒8の前後半バランス。2番手から抜けてしぶとく我慢しきった。

 自身の上がりは34秒3-11秒7。二の足を使って突き放した印象はなく、強いと感じさせる勝ち方ではなかったが、内からディアマイダーリン(父ハーツクライ)が接近してきてからが、粘り強かった。スローが味方したのは確かだが、桜花賞が歴史的なスローペースで、トライアルのこのレース全体も、前後半1000mずつの差が「2秒9」もある緩い流れ。今年はこういうメンバーであり、本番で一転、思い切ってレースを作る有力馬でも出現しない限り、先行力があるのは大きな強みになる。

 母シングライクバード(父シンボリクリスエス)はこのフローラS5着。オークスには出走していないが、3代母フリートーク(父リアルシャダイ)は、1988年のフラワーCを勝って挑戦した桜花賞を3着。コスモドリームの勝ったオークスは、22頭立ての外枠18番の不利を克服し、0秒5差の4着にがんばっている。輸入牝馬ロイヤルレジナから発展する名牝系であり、一族の代表馬はダイナシュガー。最初はマイラー色が濃かったが、代を経た現在は配されてきた種牡馬から考え、3歳牝馬同士の2400mなら十分にこなせる中距離型だろう。平凡な時計だったとはいえ、東京の2000mをしのぎ切って勝った自信は大きい。十分、オークスの伏兵の資格ありと思える。

 2着のディアマイダーリンは、シングウィズジョイをピタッとマークする3番手追走。直線の中ほどでは差し切れそうだったが、相手が思いのほかしぶとかったのか、自身があまり切れなかったのか、数字の上では上がりは勝ち馬を上回る「34秒1」ながら、とうとうクビ差及ばなかった。

 だが、本番への見通しは立った。キングマンボ産駒の母オネストリーダーリンは、ゴールドアリュールなどの母として知られるニキーヤ(ヌレイエフ)の5歳下の半妹。父はハーツクライ。近年の活躍馬にもっとも多いパターンであるノーザンダンサーの[5×5.5]。勝ったシングウィズジョイと着差「クビ」が示すように、ほとんど互角の力量を秘めるオークスの伏兵だろう。

 この2頭を「クビ、クビ」の差まで追い詰めたマキシマムドパリ(父キングカメハメハ)は、母マドモアゼルドパリ(父サンデーサイレンス)が、ハシッテホシーノの4分の3同血の姉。センスあふれる注目の牝馬は、マークした2頭を上回る上がり「33秒9」。レース内容は先着を許した2頭にまったく見劣らなかったが、問題はギリギリに映った馬体か。2歳11月のデビュー戦が「470キロ」。あれから5戦連続して減り続け、今回はさらにガクンと18キロ減。とうとう「432キロ」になってしまった。未知の距離2400mを前に、約5ヶ月間で38キロ減。絞れたとはいい難い。赤信号だろう。

 今年のオークス、桜花賞組は負担がかかるほど走っていないから、おそらく元気いっぱいのはずである。フローラSの上位馬もこのスローだからマキシマムドパリ以外、反動はない。しかし、能力比較のベースになりそうなのは路線の中のどのレースなのか。オークスが近づくほど、見えなくなってしまった難しさがある。

selvas2 at 08:58コメント(0) 

2015年04月27日

京都・芝3200mの舞台で争われる天皇賞(春)は、JRAの平地GI で最長距離を誇るレース。
スタミナ自慢の馬たちによる戦いというだけではなく、騎手の駆け引きも魅力のひとつとなっている。
スピード化が進んだ昨今のレース体系において、芝3200mという距離設定は異彩を放っているが、
伝統のある本レースのファンは現在も多い。
近年はGI 初制覇をこの天皇賞(春)で飾るケースが目立っており、過去の実績にとらわれず、各馬の長所、短所を見極めることがなによりも重要になってくる。
今年もGI 馬から上がり馬まで好メンバーが集結。実績上位の馬が強さを見せるのか、
それともニュースターが誕生するのか。手に汗握る熱戦に期待が高まる。

重賞未勝利のサウンズオブアース(牡4・藤岡健一)は、実績こそ今回のメンバーに入ると見劣りするが、前々走の菊花賞で3分01秒0のJRAレコードをマークした勝ち馬のトーホウジャッカルから0秒1差の2着に好走したことは評価に値する。約5か月の休養明けで臨んだ前走の日経賞では、追われてから反応の鈍さを見せるシーンがありながらもゴール前で鋭い伸び脚を見せて4着。前哨戦としてはまずまずの競馬だった。開幕2週目で良好な馬場コンディションが見込める中での芝3200mという舞台設定は、本馬にぴったり。並み居る強豪を抑えてビッグタイトルを獲得するシーンもありそうだ。

前々走の日経新春杯に続き前走の日経賞も優勝し、GII 2連勝を飾ったアドマイヤデウス(牡4・橋田満)は、本レース最大の上がり馬として注目されることになりそうだ。強敵相手に勝ちきった前走ももちろん強かったが、今回と同じ京都・芝の外回りコースで重賞初制覇を飾った前々走の日経新春杯がインパクト十分の内容。中団のインでぴったりと折り合い、最後の直線で追われると機敏な反応を示して内から抜け出した。芝3200mという距離が合うかどうかは未知数だが、これを克服する走りができれば、3連勝でのGI 初制覇を成し遂げる可能性は十分にあるだろう。

キズナ(牡5・佐々木晶三)は、昨年の天皇賞(春)で4着に敗れ、その後に骨折が判明。長期休養を余儀なくされた。今年2月に復帰した後の2戦は、前々走の京都記念が馬体重プラス22キロ(514キロ)で3着、レースを1度使われた前走の産経大阪杯ではマイナス8キロ(506キロ)と多少締まったものの2着と、まだ本領発揮には至っていない。今回はどこまで馬体を絞れるかが大きな鍵になるだろう。前2戦は敗れたとはいえ、勝負どころでの反応はさすがと思わせるもの。瞬発力をフルに生かせる状態で出走できれば、あっさりと勝っても不思議ではない。

前走の阪神大賞典を快勝し、同レース3連覇を達成したゴールドシップ(牡6・須貝尚介)。一旦は天皇賞(春)を回避する可能性も示唆していたが、2週前の調教で見せた動きが良く、出走にゴーサインが出たようだ。GI 5勝をマークしている本馬の参戦は、今回のメンバー構成に厚みを加えることになる。しかし、このレースでは、一昨年が5着、昨年が7着と好結果が出ていない。速い時計が出やすい馬場コンディションで本馬の持ち味を発揮することができるのか、今回もそれが最大の焦点となりそうだ。

前走の阪神大賞典で勝ち馬のゴールドシップから0秒2差の2着と好走したデニムアンドルビー(牝5・角居勝彦)。最後はGI 5勝馬の底力にねじ伏せられた格好だが、軽い芝の京都コースに舞台が替わる今回は、本馬の最大の武器である瞬発力をさらに生かせるはずだ。芝3000m以上の長距離レースに出走したのは前走が初めてだったが、折り合い面に不安がなく、道中でじっくりと脚をためるレースができることから、陣営が考えていた以上に高い適性があったのだろう。前走からさらに200m距離が延びる今回、念願のGI 初制覇のシーンが見られるかもしれない。

ウインバリアシオン(牡7・松永昌博)は、天皇賞(春)に過去2回出走。勝利こそないものの、2012年が3着、2014年が2着と、本レースとの相性は良く、今回は“三度目の正直”でGI 初制覇に挑むことになる。昨秋の2戦は案外な結果だったが、3か月の休み明けで臨んだ前走の日経賞では勝ち馬のアドマイヤデウスから0秒3差の2着と、久々にこの馬らしいパフォーマンスを見せた。7歳でも力の衰えは感じないだけに、今回、悲願のビッグタイトルを獲得したいところだ。

一昨年・昨年と2年連続で天皇賞(春)を制しているフェノーメノ(牡6・戸田博文)は、本レース3連覇の大偉業に挑むことになるが、昨秋からの成績が振るわないこともあり、今回は伏兵的な存在として出走することになりそうだ。不振の原因が能力の低下ではなく、精神面に問題があるとすれば、きっかけさえつかめば復活の可能性は十分にある。前走の日経賞(8着)に続き2度目の騎乗になる戸崎圭太騎手の手綱さばきにも期待したい。気配を表に出すタイプの馬だけに、レース当日のパドックに最も注目したい一頭だ。

昨年に、小倉大賞典、京都大賞典、金鯱賞と重賞3勝をマークし、一気にブレークを果たしたラストインパクト(牡5・松田博資)。キズナと同じディープインパクト産駒の大型馬で、腹回りのしっかりとしたタイプだが、最近は馬体をシャープに見せるようになってきた。昨年の本レースでは9着に敗れているが、本格化を果たした今なら、上位進出が期待できそうだ。

フェイムゲーム(牡5・宗像義忠)は、前走のダイヤモンドSで、58キロのトップハンデをものともせず2馬身差で優勝。同レース連覇を達成するとともに重賞4勝目をマークした。昨年のアルゼンチン共和国杯も快勝しているように、長距離レースでの強さが際立つ一頭だ。スローペースで瞬発力勝負になるよりも、スタミナを要する展開のほうが向く馬で、緩みのない流れになれば、持ち前の末脚を発揮してくれるだろう。

今年に入って中山金杯、京都記念と強敵を破って重賞連勝を果たしたラブリーデイ(牡5・池江泰寿)は、本格化気配の漂う一頭。しかし、連勝の勢いに乗って臨んだ前走の阪神大賞典では、スタミナに課題を感じさせる内容で勝ち馬のゴールドシップから1秒6も離された6着に完敗。それだけに、本馬は持久力をそれほど問われない緩い流れで展開するほうがよさそうだ。

selvas2 at 08:26コメント(0) 

2015年04月26日

<マイラーズC>◇26日=京都◇G2◇芝1600メートル◇4歳上◇出走18頭

 レッドアリオン(牡5、橋口弘)が、重賞初制覇を果たした。サンライズメジャーがじわっと出てハナに立ち、直線も先頭で粘る。しかし、外から迫ったレッドアリオンが、ゴール直前で差し切った。

 1番人気のフィエロは内から伸びてきたが、首+首差届かず3着だった。13年の福島記念以来となる重賞5勝目を飾った川須栄彦騎手(23)は「理想的な形で乗れた。後ろに強い馬がいたが、馬が頑張って残してくれた。馬の成長を感じた。(安田記念に向け)今が充実期。これからもっとよくなってくると思う」と話した。

selvas2 at 16:32コメント(0) 
◆第50回フローラS・G2(26日・芝2000メートル、東京競馬場、良)

 3歳牝馬17頭が臨んだ一戦は、好位につけた2番人気のシングウィズジョイ(内田)が直線抜け出して、1番人気のディアマイダーリンを首差おさえて2分1秒8のタムで重賞初勝利。3着のマキシマムドパリまでの3頭にオークス・G1(5月24日、東京)の優先出走権が与えられた。

 シングウィズジョイ騎乗の内田博幸騎手は、08年レッドアゲート、09年ディアジーナ、13年デニムアンドルビーに続く、フローラS4勝目。3歳牝馬世代のマンハッタンカフェ産駒は、ルージュバック(きさらぎ賞)、クイーンズリング(報知杯FR)に続く3頭目の重賞ウイナーとなった。

selvas2 at 16:30コメント(0) 

2015年04月25日

本番のオークスでは、最近10年、

▽桜花賞から直行組が【1着-8頭、2着-6頭、3着-4頭】。馬券に関係した30頭の、60%に当たる「18頭」を占めている。勝率が光る。

▽ほかのステップでオークスを快走した馬は12頭となるが、中では、このフローラS組の【1着-1頭、2着-3頭、3着-4頭】=8頭がもっとも多い。また、フローラS好走からオークスに出走して3着以内に快走した8頭のうち、7頭はフローラSの1-2着馬だった。

▽その他のステップでオークスを好走した馬は、全部で4頭にとどまる。フローラSは思われるより、かなり重要なトライアルである。

 とくに今年は、オークスに直結するはずの桜花賞が、レベルを推し量れない異常な流れになったため、オークスのベースになるのは例年通りだろうが、総合能力が不明である。余計、フローラSは重要になるかもしれない。

 少し脱線するが、JRAの担当者もあまりにひどいレース内容に混乱したのだろう。 着差だけでレッツゴードンキに「112」という、ジェンティルドンナを上回り、ブエナビスタと同じレーティングを与えてしまった。これは同じ阪神1600mで回を重ねる桜花賞の歴史の中、GIでは最も基本のタテの比較という整合性を欠いている。残念ながらマト外れだろう。離された2着以下は、同日の未勝利より劣る中味だったから、3ケタのレーティングは成立しない。さすがにあそこまでひどいと、4馬身差には意味がない。他場や他国のマイル戦との比較ではなく、同じ阪神1600mのレースで走った馬には、整合性を持たせるためにタイム比較も重要である。ジャパンCのエピファネイアの数値を、他機関から指摘されて大幅に変更した失敗があったが、これは早めに修正したほうがいい。歴史的な恥になり、来年からもっと整合性を欠くレーティングを出し続けることになりかねない。レッツゴードンキの能力が低いという意味ではなく、あれはレースが破綻している。

 東京コース【2-0-0-0】のディアマイダーリンから入りたい。前走はスタートで出負け。スローを察知して早めに動いたが、全体のペースアップとタイミングが合ってしまい、結果、なし崩しに脚を使った形になってしまった。休み明けの不利もあったろう。

 この時期からどんどんパワーアップして不思議ないハーツクライ産駒。キングマンボ産駒の母は、ゴールドアリュールなどの母として知られるニキーヤの半姉。こちらも成長力はある。1800mの内容から、距離延長に不安はない。

 柔らかな動きが光るフロレットアレーと、前回1800mの内容がいいシングウィズジョイが相手の本線。伏兵では、ロックキャンディと、目下波に乗るキングカメハメハ産駒のバンゴールに魅力がある。

selvas2 at 17:15コメント(0) 
25日の福島11Rで行われた第12回福島牝馬ステークス(4歳上牝馬オープン、GIII、芝1800メートル、16頭立て、1着賞金=3700万円、1着馬にヴィクトリアマイルの優先出走権)は、田中勝春騎手騎乗の3番人気スイートサルサ(5歳、美浦・菊川正達厩舎)がゴール前で差し切り、重賞初制覇を果たした。タイムは1分46秒0(良)。

 出走取消明けのハンデを乗り越えて、待ちに待った重賞タイトルをつかんだ。オッズが示す通りの混戦を最後に制したのは、5歳馬スイートサルサ。早くから重賞で好走していた素質馬が、1000万下からリスタートして、ようやくタイトルホルダーの仲間入りを果たした。

 レースはペイシャフェリスが先手を取り、リラヴァティが2番手。ミナレット、シャイニーガールなどが好位に続き、人気を分け合ったブランネージュは中団、パワースポットは最後方からレースを進めた。先行争いは意外に激しくならず、ペイシャフェリスが先頭のまま4コーナーを迎える。満を持して2番手から抜け出すリラヴァティと、外から手応え良く進出してきたスイートサルサがゴール前では抜け出して、2頭の争い。最後はスイートサルサがねじ伏せる形で、クビ差先着した。2着は格上挑戦だった9番人気のリラヴァティ。3/4馬身差の3着には、大外から追い込んだ13番人気の伏兵メイショウスザンナが入っている。

 スイートサルサは、父デュランダル、母スイートハビタット、母の父Grand Lodgeという血統。北海道日高町・シンボリ牧場の生産馬で、シンボリ牧場の所有馬。通算成績は16戦5勝。重賞初勝利。菊川正達調教師、田中勝春騎手ともに福島牝馬S初勝利。

selvas2 at 17:12コメント(0) 

2015年04月24日

今週から東京と京都の開催が始まる。東京の開幕週の重賞はオークスの出走権を争うフローラS。
3歳牝馬戦だけに、前走指数上位の馬が連軸の中心になっている。とはいえ、牝馬限定戦はスローペースが多く、指数が低くても上がりの脚がある馬たちには注意が必要だろう。

 今年の前走指数上位馬は、ディアマイダーリン、リアンドジュエリー、フロレットアレー、ロックキャンディなどで、他に過去の指数などでシングウィズジョイ、マキシマムドパリ、アドマイヤピンク、レッドカーラなども名前が上がってくる。

 重賞戦線で好走してきたのはフラワーC3着のディアマイダーリンとチューリップ賞5着のアスカビレンの2頭だが、全体にスローペースの影響を受けて指数が低く表される馬が多く、混戦は間違いないだろう。

 東京の2000メートル戦だけに、ここはスローペースは必至で、上がりの脚比べになりそうだ。近走、上がりの脚が鋭かったのはエバーシャルマン、ナガラフラワー、ディアマイダーリンなどだ。なかでも注目はディアマイダーリンだろう。前走フラワーCは、先行馬有利のスローペースで、勝ち馬は逃げ切り勝ちをしている。ディアマイダーリンは向正面最後方から早めに動いて3着まで押し上げたが、最後は少し苦しくなってしまった。それでも内容は悪くなかったし、指数の高さも上々のレベルだった。出遅れ癖があるとしても、東京コースならもう少し落ち着いてレースができるはず。東京コースは2戦2勝と相性も良く、ここは自慢の差し脚に期待したい。

 他で気になるのは、前走、未勝利戦を勝ったばかりのエバーシャルマン。2戦1勝馬とはいえ、スローペースならディアマイダーリンとも互角に戦える鋭い差し脚が魅力だ。


 京都の開幕週のメインレースは読売マイラーズC。

 2012年から京都での開催に替わったが、前走指数の上位馬が中心というこれまでの傾向と大きく変わりはないようだ。

 今年の指数上位はフィエロ、テイエムタイホー、クラレント、ディアデラマドレ、サンライズメジャー、エキストラエンド、タガノグランパ、レッドアリオンなど。

 マイルの実績ではフィエロが最上位だ。前走のGIマイルチャンピオンシップは直線なかばで先頭に立ったが、内から差されて惜しくもハナ差の2着。指数は99という高レベルで、あらためて距離適性の高さを示した。これでマイル戦は(4202)。連軸の最有力馬だ。不覚を取るとしたらスローペースで上がりの脚比べの場合だろうか。後方から切れる脚があるディアデラマドレ、エキストラエンド。前々で粘るテイエムタイホーなどの浮上があるかもしれない。


 福島牝馬Sも前走指数の上位馬たちが有力だ。今年はパワースポット、ケイティバローズ、ウエスタンメルシー、グレイスフラワー、ブランネージュ、スイートサルサ、リラヴァティなどが指数の上位馬たちだ。

 上がりの脚ではパワースポットの差し脚が安定している。前走の中山牝馬Sも最後方から大外一気の脚を見せて3着。7歳になっても充実振りがうかがえる。

 牝馬は若さがポイントになることが多いが、4歳馬ならウエスタンメルシー、リラヴァティの差し脚が上位だ。他ではスイートサルサ、アルマディヴァンも切れる脚がある。


selvas2 at 17:12コメント(0) 
名古屋大学の丸山大輔特任助教(植物生理学)らの研究グループは、植物の細胞が融合する現象を新たに発見したと発表した。

 植物の細胞は硬い細胞壁に覆われているため、卵細胞の受精といったケースを除き、細胞同士が融合することはないと考えられており、「生物学の教科書を書き換える発見」という。研究成果は23日付の米科学誌「セル」電子版に掲載される。

 植物は雌しべに受粉すると、花粉から管を伸ばし、種子のもとになる組織「胚珠」へ精細胞を届ける。この際、卵細胞の隣にある「助細胞」が、花粉管を正確に胚珠へ導くための誘引物質を分泌する。研究グループは、受精後、助細胞が分泌をやめる仕組みを解明するため、シロイヌナズナをレーザー顕微鏡で観察した。発表によると、受精後、胚へ栄養を供給する細胞「胚乳」が作られると、胚乳は隣り合う助細胞と融合。この融合により、助細胞が分泌機能を失うことを確認した。

selvas2 at 13:08コメント(0) 
読売マイラーズCは、上半期における芝・マイル路線のチャンピオン決定戦・安田記念の前哨戦に位置付けられるレース。2014年から1着馬に本番への優先出走権が付与されることになり、そのポジションがより明確になった。例年、この路線の頂点を狙う実力馬が集結してハイレベルな争いが繰り広げられており、今年も、昨年のマイルチャンピオンシップで上位に好走した馬をはじめとする豪華なメンバーが出走を予定している。本番を占ううえでも、絶対に見逃せない一戦だ。

昨年のマイルチャンピオンシップを制し、芝・マイル路線の頂点に立ったダノンシャーク(牡7・大久保龍志)。5歳時の一昨年に、京都金杯、富士SとGIII 2勝をマーク、GI でも安田記念とマイルチャンピオンシップでともに3着と本格化を果たし、6歳時の昨年に待望のGI 初優勝を飾った。今年は、始動戦となった前走の阪急杯で5着に敗れたが、約3か月半の休養明けに加えて、芝1400mの距離も本馬には少し短かった印象で、悲観する内容ではなかった。7歳を迎えたがまだまだ力の衰えは感じられず、今回は、実戦を1度使われた上積みも見込める。ベストと言える芝1600mの距離なら、確実にパフォーマンスを上げてくるはずだ。

昨年のマイルチャンピオンシップで勝ち馬のダノンシャークとハナ差の接戦を演じた馬がフィエロ(牡6・藤原英昭)だ。デビューは3歳時の2012年7月と遅かったが、4歳時の2013年暮れから5歳時の2014年春にかけて、1000万下・中京日経賞(中京)→1600万下・新春S(京都)→オープン特別・六甲S(阪神)と、芝1600mの距離で3連勝をマーク。続く読売マイラーズCは2着で連勝がストップし、GI 初挑戦となった安田記念も8着と敗れたが、秋シーズンには、スワンS3着から臨んだ前述のマイルチャンピオンシップでGI 初連対を果たした。まだ重賞のタイトルは保持していないものの、芝・マイル路線でトップクラスの実力を持つことは間違いない。今回は、前走となった昨年12月の国際G1・香港マイル(シャティン・芝1600m、6着)以来約4か月半ぶりの実戦となるが、主役級の評価が必要だろう。

昨年のマイルチャンピオンシップ3着馬グランデッツァ(牡6・平田修)は、早い段階から活躍していた馬で、2011年の札幌2歳Sと2012年のスプリングSを制し、皐月賞では堂々の1番人気に支持された(5着)。続く日本ダービー(10着)の後に左前脚の屈腱炎を発症して1年7か月以上に及ぶ長期休養を余儀なくされたが、復帰後3戦目となった2014年のオープン特別・都大路S(京都・芝1800m)では、1分43秒9のJRAレコードをマークする衝撃の勝ちっぷりを披露して、実力馬の復活を印象づけた。その後は勝ち星こそないものの、6歳を迎えた2015年も、芝・マイル路線で大いに活躍が期待される強豪と言えよう。今回も有力な優勝候補に数えられる。

ディアデラマドレ(牝5・角居勝彦)は、4歳時の昨年に、マーメイドS、府中牝馬S、愛知杯と、牝馬限定重賞で3勝をマーク。GI でも、前々走のエリザベス女王杯で優勝馬ラキシスから0秒2差の3着に好走した。前走の愛知杯の後は放牧に出されて休養し、今回は約4か月ぶりの実戦となるが、4月に入ってからコンスタントに追い切りを消化しており、着々と臨戦態勢を整えている。今回、牡馬の強敵を相手にどんなパフォーマンスを見せるか、非常に楽しみな一戦だ。

フルーキー(牡5・角居勝彦)は、3歳時の一昨年秋に出走した菊花賞(6着)の後に約11か月の長期休養があったが、昨年9月に復帰を果たし、1000万下の甲東特別(阪神・芝1600m)→1600万下の清水S(京都・芝1600m)と2連勝をマーク。その後もチャレンジC2着(同着)→京都金杯4着→東京新聞杯3着と重賞でコンスタントに上位争いを演じている。今回が13戦目と5歳馬でもまだまだ伸びしろが見込めるだけに、好メンバーがそろったこの読売マイラーズCで重賞初制覇を飾ることができれば、次はGI のビッグタイトルが視界に入ってくる。

今回特別登録を行ったメンバーの中で、近走内容から最も勢いが感じられる馬がテイエムタイホー(牡6・鈴木孝志)だ。3走前までは1600万下クラスで善戦止まりのレースが続いていたが、初めて芝1600mの距離を使われた前々走の武庫川S(阪神)で約1年11か月ぶりの勝利を飾ってオープンクラスへ復帰。同じ舞台で行われた前走のオープン特別・六甲Sも連勝して、勇躍、重賞のここに駒を進めてきた。今回、3連勝で重賞初制覇を飾ることができるか、注目の一戦だ。

サンライズメジャー(牡6・浜田多実雄)は、昨年に、安土城S(京都・芝1400m)2着→米子S1着→ポートアイランドS(ともに阪神・芝1600m)3着と、オープン特別で3戦続けて好走し、前走のスワンSで2着と重賞で初めて連対を果たした。出走を予定していたマイルチャンピオンシップを感冒のため枠順発表前に出走取消となり、今回は約6か月ぶりの実戦となるが、しっかりと立て直されて仕上がりは良好。休み明けでも軽視は禁物だろう。

エキストラエンド(牡6・角居勝彦)は、昨年の京都金杯を制して重賞ウイナーの仲間入りを果たした。その後は勝ち星から遠ざかっているが、3走前となった今年初戦の京都金杯では1着馬ウインフルブルームとクビ差の2着。惜しくも同レース連覇は逃したものの、地力健在を示す走りを披露した。京都・芝1600mは、昨年の読売マイラーズCでも1分31秒9の好時計で3着に入っているように、最も力を発揮できる舞台と言える。今回も上位争いに加わってくるだろう。

クラレント(牡6・橋口弘次郎)は、今回特別登録を行ったメンバーの中で最多となる重賞6勝を挙げている実績馬。そのうちの5勝を芝1600mの距離でマークしており、マイル適性も申し分ない。3走前のマイルチャンピオンシップ15着、前々走の阪神C14着と大敗が続いたが、今年の始動戦となった前走のダービー卿チャレンジTでは、トップハンデの58.5キロを背負いながらも6着とまずまずの走りを披露。力が衰えたと判断するのは早計だろう。

レッドアリオン(牡5・橋口弘次郎)は、3歳時の2013年にニュージーランドTで2着と好走し、続くNHKマイルCでも4着に善戦するなど、芝・マイル路線で早い時期から活躍を見せた。まだ重賞勝ちこそないものの、オープン特別は2勝をマーク。昨年の富士Sでも僅差の3着に好走しており、重賞タイトルに手が届くだけの実力は十分に備えている。着実に成長している印象があり、今回、念願の重賞初制覇を達成するチャンスは十分にありそうだ。

selvas2 at 09:00コメント(0) 

2015年04月23日

「別人」クレームも

 26日投開票の統一地方選後半戦が告示され、街中の掲示板でよく見かける候補者の選挙ポスター。有権者に好印象を与えて戦いを勝ち抜こうと、近年の選挙で各陣営は構図や色使いなどを工夫するほか、顔写真に“微修整”を加えることもある。作製には通常、1枚当たり数百〜数千円程度の公費が支出されるため、予算内で最良のポスターを作ろうと躍起だが、勢い余って仕上がりが実物とかけ離れ、反感を買うこともあるという。

 衆院選の公示を控えた昨年秋、出馬を予定していた現職候補が、大阪府内の写真スタジオを貸し切り、プロのカメラマンに笑顔を向けた。秘書によると、撮影費用は約30万円。数百枚の中から、光の加減が最適で自然な笑顔をとらえた写真を選び、肌のしみやそばかすをデジタル技術で消去した上でポスター用の写真を作ったという。

 秘書は「ポスター写真は選挙戦を勝ち抜く上で重要な要素だ」と断言する。撮影費用に政治団体の資金などを充てることも可能だが、「顔にカネをかけたことが判明すると有権者の印象が悪くなる恐れがあるため、費用は全額候補が自腹を切った」と話す。

 得票数が規定に達せず供託金を没収された場合を除き、ポスター作製代は自治体の公費負担もある。大阪府選挙管理委員会によると、選挙区ごとなどに1枚当たりの限度額が設けられ、12日に投開票が行われた府議選では900〜4千円程度の範囲だった。

 統一地方選で全国の候補者陣営に選挙戦術などをアドバイスする選挙コンサルタント、野口隆亮さん(28)によると、ポスター作製の費用は印刷代に限れば1枚当たり500円程度だが、撮影代やデザイン代などを加えると「1枚当たり1500〜2千円程度の費用がかかることが多い」と説明する。

 顔写真の修整について府選管の担当者は「直接禁じる規定はない」という。ただ、20年以上の経験を持つベテラン議員秘書によると、過去に候補者が顔の輪郭を細くし、しわを除去しすぎた写真を使ったことで、有権者から「別人ではないか」とクレームを受けたことがあったという。

 野口さんは「有権者は写真の修整に全く気づかないほど甘くはない。候補者の魅力を引き出そうと極端に修整して反感を買うと、せっかくの努力が台無しになる。十分な注意が必要だ」と話している。

selvas2 at 16:53コメント(0) 
東京・芝2000mを舞台に争われるフローラSは、3歳牝馬三冠の二冠目となるオークスのトライアルレースで、3着以内の馬に本番への優先出走権が与えられる。2000年(当時のレース名はサンケイスポーツ賞4歳牝馬特別)に開催時期が1週繰り上げられ、桜花賞から中1週のローテーションになったことで、桜花賞組の参戦が少なくなり、芝・中長距離に高い適性を持つ新興勢力が多く出走するようになっている。近年の本レース出走馬を振り返ると、2010年の優勝馬サンテミリオンがオークスを優勝(同着)、2011年の3着馬ピュアブリーゼと2013年の2着馬エバーブロッサムがオークスで2着と、本番につながるケースが多く、非常に重要な一戦と言える。今年も“樫の女王”を目指して素質馬が集結。若き乙女達が繰り広げる熱い戦いから目が離せない。

ディアマイダーリン(牝3・菊沢隆徳)は、前走のフラワーCで3着。プラス10キロの馬体重(486キロ)は成長分と見てよさそうだが、約4か月ぶりの実戦で少しテンションが高く、スタートで出遅れて中団の後ろからの追走。向正面で早めに前へ上がったこともあってゴール前で脚が鈍り3着に敗れたが、外を回って勝ち馬のアルビアーノから0秒2差なら優秀な内容と言える。16日に美浦南Wコースで行われた1週前追い切りでは6ハロン82秒6をマーク。休み明けを1度使われて身のこなしが滑らかになっているうえに、落ち着きも出てきた。身上とする切れ味を生かすには、広い東京・芝コースはベストの舞台。今回のレースで優先出走権を確保して、本番のオークスへとつなげたい。

リアンドジュエリー(牝3・奥村武)は、クロフネを父に持ち、半兄に2007年の東京スポーツ杯2歳S優勝馬フサイチアソート(父トワイニング)がいる良血馬。前走の500万下・ミモザ賞(中山・芝2000m)では、最後の直線で外から末脚を伸ばし、ゴール前の接戦を制して2勝目を挙げた。走破タイムの2分00秒6は、同週に同舞台で行われた古馬1600万下・常総Sの勝ち時計(2分00秒0)に0秒6差という優秀なものだった。今回の1週前追い切りが行われた16日の美浦坂路はパワーを要する馬場コンディション。それでもまったく重心がぶれず、4ハロン58秒6で駆け上がり、能力の高さをアピールしている。初めての重賞挑戦になるが、牝馬限定レースなら好勝負になるはずだ。

シングウィズジョイ(牝3・友道康夫)は、前走の500万下・君子蘭賞(阪神・芝1800m)を優勝。3番手追走から残り200m付近で先頭に躍り出ると、後続の追撃を振り切って2勝目をマークした。16日に栗東坂路で行われた1週前追い切りでは、4ハロン53秒2を計時。併走馬を2馬身追いかけ、ラスト1ハロン12秒5の鋭い伸び脚できっちり先着を果たした。中間の調整はすこぶる順調で、状態は高いレベルで安定している。本レースで優先出走権を獲得して、オークスの大舞台に駒を進めたい。

アスカビレン(牝3・中尾秀正)は、前走のチューリップ賞では、雨で切れ味がそがれる馬場コンディション(重)の中を、最後方のポジションからしぶとく末脚を伸ばして5着まで追い上げた。15日に栗東坂路で行われた1週前追い切りでは、4ハロン53秒4、ラスト1ハロン12秒4をマーク。シャープな伸び脚を披露しており、引き続き好調と見ていいだろう。テンションが上がりやすい馬で、今回は、東京競馬場への長距離輸送と前走から400mの距離延長が鍵になるが、道中で脚をためることができれば非凡な瞬発力を発揮するタイプ。展開次第でまとめて差し切るシーンもありそうだ。

フロレットアレー(牝3・小島茂之)は、2010年のフローラS3着→オークス7着とクラシック戦線をにぎわせたブルーミングアレーを母に持ち、叔父にトーセンラー(2013年マイルチャンピオンシップ優勝)やスピルバーグ(2014年天皇賞(秋)優勝)がいる良血馬だ。前走の500万下・ミモザ賞では、好位追走から自ら前を捕らえにいく正攻法の競馬で、勝ち馬のリアンドジュエリーとクビ差の2着に好走した。15日に美浦坂路で行われた1週前追い切りは、雨の影響で普段より大きく時計の掛かる馬場コンディションで4ハロン64秒3とタイム自体は遅いものだが、ラスト1ハロン13秒9で伸びた脚力は評価できる。馬体を大きく見せており気配は上々。まだ1勝馬の身だが、ここでも素質は引けを取らない。

マキシマムドパリ(牝3・松元茂樹)は、1番人気の支持を受けた前走の500万下・君子蘭賞で勝ち馬のシングウィズジョイから0秒1差の2着。メンバー中最速となる上がり3ハロン34秒6(推定)の末脚を駆使したものの、レースの1000m通過タイムが1分01秒0というスローペースだったこともあり追い込みきれなかった。16日に栗東CWコースで行われた1週前追い切りでは、5ハロン66秒3、ラスト1ハロン11秒8をマーク。鋭い伸び脚を見せて、目下の好調ぶりをアピールした。本馬もまだ1勝馬の身だが、これまで3着以内を外したことがない堅実なタイプ。今回のメンバーの中に入っても決して見劣りはしない。

アドマイヤピンク(牝3・戸田博文)は、前走の桜花賞トライアル・アネモネS(中山・芝1600m)で3着。レースの800m通過タイムが48秒8というスローペースの中、4コーナー15番手の位置から猛然と追い込んできたパフォーマンスは十分に評価できるものだった。今回、持ち前の末脚が生きるハイペースの展開になれば、上位食い込みも可能だろう。

ナガラフラワー(牝3・高橋亮)は、12月14日のメイクデビュー阪神(芝1800m、1着)と2戦目のオープン特別・エルフィンS(京都・芝1600m、2着)で、ともにメンバー中最速の上がり3ハロンタイム(推定)をマークし、非凡な瞬発力をアピールした。前走のオープン特別・すみれS(阪神・芝2200m)はパワーを要する馬場コンディション(重)が合わず6着に敗れたが、今回、良馬場での出走がかなえば、侮れない一頭になる。

エバーシャルマン(牝3・堀宣行)は、デビュー2戦目となった前走の未勝利(中山・芝1800m)で初勝利をマーク。スタートで後手を踏み、道中は最後方の位置取りになったが、外々を回って力でねじ伏せる強いレースを披露した。今回は一気に相手が強化されるが、本馬も素質で見劣りすることはない。所属する堀宣行厩舎は先週の皐月賞で3週連続となる重賞勝ちを達成しており、その勢いも見逃せない。

前走の未勝利(中山・芝1800m)を勝ち上がったバンゴール(牝3・尾関知人)も、軽視は禁物。祖母ローズバド→曽祖母ロゼカラーにさかのぼり数多くの一流馬を輩出している血脈。前走後は本レースを目標に調整されており、15日に美浦南Wコースで行われた1週前追い切りでは6ハロン83秒2をマーク。長めからしっかりと負荷をかけられ、申し分ない動きを見せた。いい状態で出走できそうだ。

ロックキャンディ(牝3・土田稔)は、デビューから6戦目の未勝利(東京・ダート1400m)で初勝利を挙げ、前走の500万下・ミモザ賞では、メンバー中最速となる上がり3ハロン34秒7(推定)の末脚を繰り出して、リアンドジュエリー(1着)、フロレットアレー(2着)と接戦の3着と肉薄する走りを見せた。今回、前走の上位2頭が有力候補に挙げられるメンバー構成だけに、チャンスはありそうだ。

selvas2 at 09:00コメント(0) 

2015年04月22日

「鳥かごに猫」「不潔で悪臭」…苦情100件、劣悪環境のペットショップに業務停止命令

鳥かごに猫を入れ、フンを放置するなど、劣悪な環境でペット販売を続けたとして、東京都は21日、動物愛護法に基づき、昭島市緑町のペットショップ「パピオン熱帯魚」(望月悦暢社長)に業務停止命令を出した。今後1カ月間、犬猫などの販売が禁じられる。都がペットショップに業務停止命令を出すのは初めて。

 都によると、昨年5月以降、「鳥かごに猫が入っていてかわいそう」「不潔で悪臭がする」など都に約100件の苦情が相次ぎ、昨年度は立ち入り調査を計34回行うなどして、改善を求めたが従わなかった。

 昨年6月の調査では、柴犬やチワワ、ペルシャなど犬猫約60匹、インコやニワトリなどの鳥210羽などが狭い店内に押し込められ、身動きの取れない状況にあった。また、糞尿は放置され、店内にはハエなどが飛び交っていたという。

 同店には望月社長の妻とアルバイト2人の計3人しか従業員がおらず、ペットが売れないまま、仕入れを行うために動物の数が増え、飼育が行き届かない状況に陥ったとみられる。望月社長は改善しなかった理由について、都に「自分なりに一生懸命やっている」と説明したという。

selvas2 at 11:37コメント(0) 
福島牝馬Sは、4歳以上牝馬による上半期の大一番・ヴィクトリアマイルへ向けた重要な前哨戦のひとつ。2014年からは1着馬に本番への優先出走権が与えられている。本レースで好走した馬は、ヴィクトリアマイルだけでなく、その後の牝馬重賞戦線でも活躍する傾向が見られる。昨年の勝ち馬ケイアイエレガントは今年の京都牝馬Sを優勝、同2着馬のキャトルフィーユも夏の北海道開催でクイーンSを優勝しているように、本レースが飛躍のきっかけとなっている。春たけなわの福島開催を締めくくる牝馬限定重賞から今年も目が離せない。

パワースポット(牝7・菊沢隆徳)は、昨秋に、デビューから数えて31戦目となった1600万下の紅葉S(東京・芝1600m)を勝ち上がった晩成タイプ。このときは中団待機からメンバー中最速となる上がり3ハロン33秒2(推定)の豪脚を繰り出してのV。その後も重賞で安定感のあるレースを続けており、ここにきての地力アップは明らかだ。特に、前走の中山牝馬Sでは、最後方追走から4コーナーで大きく外に持ち出す形になりながらも最後の直線で猛追。勝ち馬のバウンスシャッセに0秒2差まで迫った末脚は見事だった。今回も小回りの福島・芝コースが舞台となるが、瞬発力に磨きがかかった今なら対応は可能なはず。遅咲きの牝馬が福島で満開の時を待つ。

ブランネージュ(牝4・藤岡健一)は、昨春のフローラSで2着に好走し、続くオークスでも5着に健闘。秋にはローズS→秋華賞でともに4着の成績を残している。昨年の牝馬三冠戦線を沸かせた実績馬だけに、今回のメンバーに入っても実力は上位と言えるだろう。2番人気の支持を受けて登場した前走の中山牝馬Sは好位追走から直線で伸び脚を欠き10着と大敗したが、このときは前々走のエリザベス女王杯(13着)以来4か月ぶりの実戦だったことを考慮すれば、着順ほど内容は悪くなかったはず。休養明けを1度使われて体調面で上積みが見込める今回は、大きな変わり身が期待される。

ペイシャフェリス(牝4・高市圭二)は、3歳時の昨年春に桜花賞トライアルのアネモネSを制し、今年初戦となった前々走のオープン特別・ニューイヤーS(ともに中山・芝1600m)でも2着に好走。安定感こそ欠けるが、能力は重賞のここでも十分に通用するものがあるはずの馬だ。前走のオープン特別・東風S(中山・芝1600m)では、得意とする逃げの形に持ち込むことができず8着に敗れたが、重賞で好走歴のある牡馬が相手でメンバーが強力だったのも確かで、悲観する内容ではないだろう。今回は、軽快なスピードを存分に生かせる小回りの福島・芝コースに舞台が替わる。スムーズに先手を奪うことができれば、一気に逃げ切るシーンが見られるかもしれない。

スイートサルサ(牝5・菊川正達)は、3月15日の中山牝馬Sを右肩跛行のため出走取消。今回は仕切り直しの一戦となるが、中間は美浦南Wコースで軽快なフットワークを見せており、状態面に不安はなさそうだ。前走となった昨年暮れの愛知杯では4コーナー17番手の位置から最後の直線で猛追して3着に食い込んでおり、重賞タイトルも手の届くところまできている。末脚勝負型の馬だけに、今回も展開が鍵になりそうだが、小回りコースで他馬の仕掛けが早くなれば、ゴール前で強襲するシーンも十分に考えられる。切れ味鋭い追い込みを武器に重賞初制覇へ挑む。

アルマディヴァン(牝5・高橋文雅)は、2013年10月の500万下(新潟・芝1600m、2着)から前走の1600万下・幕張S(中山・芝1600m、1着)まで15戦連続して掲示板(5着以内)を確保している堅実派だ。ここまでの5勝すべてを芝1400mから芝1600mで挙げているだけに、今回は芝1800mの距離克服が最大の鍵になりそうだが、母の父メジロライアンは1991年の宝塚記念を勝つなど芝・中長距離で活躍した馬。本馬も中距離までなら対応可能と思える血統背景を有している。初の重賞エントリーで試金石の一戦となるが、最近の3戦で2勝をマークしている勢いでタイトル奪取を成し遂げても不思議はない。

グレイスフラワー(牝6・宗像義忠)は、昨年秋に1000万下の火打山特別(新潟・芝2000m)→1600万下のオクトーバーS(東京・芝2400m)を連勝し、オープンクラス入りを果たした。続くエリザベス女王杯は18着とGI の壁に跳ね返される格好となったが、4か月の休養を経て臨んだ前走の中山牝馬Sでは、勝ち馬のバウンスシャッセから0秒5差の6着に健闘。それまで芝のレースでの好走実績は2000m以上の距離に集中していたが、芝1800mの距離に対応できたことからも、収穫の大きい一戦と言える。オープンクラスのレースの流れに慣れてきた今回は、さらなる前進が期待される。

オメガハートロック(牝4・堀宣行)は、デビュー2連勝で昨年のフェアリーSを制した素質馬だ。しかし、骨折による長期休養を余儀なくされ、クラシックの舞台に立つことはかなわなかった。戦列復帰後の成績は振るわないが、4か月の放牧休養明けとなった前走の中山牝馬Sでは、最後の直線で内からまずまずの伸び脚を見せて8着まで追い上げ、復調の兆しを見せた。レースを1度使われて体調面の上積みが見込める今回は、久々の勝利を飾りたいところだ。

フィロパトール(牝6・武藤善則)は、福島・芝コースで3勝2着1回3着2回をマークしており、同コースの適性では上位にランクされる存在だ。昨年の本レースにも出走して、勝ち馬のケイアイエレガントから0秒2差の3着に好走。16頭立ての16番人気という低評価を覆すレース内容だった。他の競馬場でのレースとは一変した走りを見せるだけに、福島競馬場で出走する際は目を離すことができない馬と言えるだろう。今回は約4か月ぶりの実戦となるが、放牧で英気を養いリフレッシュされた状態で臨めるはず。気分良く先行できれば、上位進出は十分に可能だ。

リラヴァティ(牝4・石坂正)は、まだ1600万下クラスの身で今回は格上挑戦となるが、昨秋のローズSでは勝ち馬のヌーヴォレコルトから0秒4差の3着に好走。重賞でも通用する能力があることはすでに証明済みだ。また、前走の1000万下・四国新聞杯(阪神・芝2000m)は主導権を握って押し切る形で優勝したが、過去に、好位からの差し切り、2番手から抜け出してのVなど、レースぶりに幅がある点は大きなセールスポイントと言えるだろう。

ウエスタンメルシー(牝4・奥村武)は、今年初戦となった前走の1600万下・初音S(東京・芝1600m)を直線一気の鮮やかな末脚で優勝。昨年暮れの1000万下(中山・芝1600m)に続いての連勝で本格化を果たした印象だ。

その他にも、重賞で連対実績のあるマイネグレヴィル(牝4・和田正道)、格上挑戦でも潜在能力は見劣りしないハピネスダンサー(牝4・高野友和)、全4勝をダートで挙げているが芝でも前走の中山牝馬Sで4着に善戦したケイティバローズ(牝5・角田晃一)、小回りコースが得意なリメインサイレント(牝5・田中章博)など、伏兵陣も多士済々。“みちのく”福島で咲き誇る場面を夢見ている。


selvas2 at 09:00コメント(0) 
「飛龍革命」
1988年4月22日、沖縄奥武山体育館。
いつまでもメインを張り続け後進に譲ろうとしない猪木に対しての藤波。
自らの前髪を切って現状改革を訴える藤波が、涙ながらにエース宣言をした4月22日。
藤波(猪木とのタッグでベイダー組に敗れ)「お疲れ様でした。」
猪木「・・・・」
藤波「ベイダーとやらせてください、シングルで」
猪木「え?」
藤波「今日はなにもやってないです。もういいかげん、許してください、まっすぐに自分の思うことをやります。」
猪木「本気か?」
藤波「本気です。」
・・・・・・・・・
藤波「もう何年続いてるんですか、これが。」
猪木「だったらブチ破れよ。なんでオレにやらせるんだよお前。」
藤波「じゃあやらせてください、大阪を。」
猪木「オレは前から言ってる。遠慮なんかすることねえ、リングの上はたたかいなんだからヨ!先輩も後輩もない。」
藤波「これが新日本プロレスの流れなんですよ。」
猪木「じゃあ力でやれよ力で。」
藤波「やりますよ。」
猪木「やれんのか?」(ビンタ)
(藤波、ビンタ返し)
この行動は前年に天龍源一郎が全日本プロレスで起こした天龍革命に対して飛龍革命と呼ばれ、ファンから圧倒的な支持を得ました。
5月8日に有明コロシアムでIWGPヘビー級王座をビッグバン・ベイダーとの王座決定戦の末に獲得。
8月8日には猪木が藤波に対する挑戦者として横浜文化体育館でIWGP戦を行い、60分フルタイムの名勝負の末引き分ける。
試合後、猪木が藤波の腰にIWGPのベルトを巻いてやり、共に涙するシーンは感動を呼びました。


selvas2 at 08:43コメント(0) 

2015年04月21日

あまりに素晴らしすぎたドゥラメンテ
 ドゥラメンテ(父キングカメハメハ)はあまりに素晴らしすぎた。勝者には何もやるな、に当てはまるくらい恵まれた環境に育ってはいるが、馬は人間とは大きく異なりもっとずっと厳しい世界に生きている。素直に皐月賞の圧勝をたたえたい。

 ドゥラメンテは、2月の共同通信杯を2着に負けて放牧に出ている。美浦に帰ってきたのが3月26日。すでに弥生賞もスプリングSも終了し、獲得賞金1650万では皐月賞出走は非常にむずかしい状況だった。その時点で賞金ボーダーラインに達していない。もちろん、皐月賞出走をあきらめたわけではないが、同じ堀厩舎には3戦3勝のサトノクラウンがいる。皐月賞に出走できないようなら、日本ダービーに狙いを定めよう。そんなムードもあった。

 でも、皐月賞の2週前の登録が行われた時点で、賞金順位16位。出走が可能になると同時に、鞍上はM.デムーロ(皐月賞6戦3勝)に決まった。なんとしても皐月賞に出走しなければならない。そういう状況ではない立場が、ムリするとテンションが上がり、一族特有の激しい性格が前面に出てしまう死角を封じてくれたのかもしれない。なにが幸いするかわからない。

 レッツゴードンキが桜花賞を勝った父キングカメハメハは、これが牡馬クラシック初勝利。いま、勢いに乗っているどころではないからすごい。ドゥラメンテは、合計6頭もの出走馬を送ったノーザンファームの生産馬で、母アドマイヤグルーヴも、祖母エアグルーヴも、3代母ダイナカールもJRAのG1格の勝ち馬である。勝って当然のような基盤にささえられたドゥラメンテは、この圧勝で日本ダービーの最有力馬となると同時に、陣営から秋の「凱旋門賞挑戦」の意志も示された。

 ドゥラメンテの皐月賞制覇により、ダイナカール、エアグルーヴが代表するこの牝系は「4代連続してG1馬」となった。その前、4代母はシャダイフェザー(父ガーサント)。5代母が輸入牝馬パロクサイド(父ネバーセイダイ)であり、ドゥラメンテの母方に配されてきた種牡馬は「ガーサント、ノーザンテースト、トニービン、サンデーサイレンス、そして、キングカメハメハ」。

 グループの擁する代表的な成功種牡馬ばかりである。数年前に調べた際、社台グループの繁殖馬名簿にはダイナカールから広がる繁殖牝馬が実に20数頭もいた。素晴らしい輸入牝系はいくつも存在するが、パロクサイドの牝系は、社台グループの歴史とともに歩んできた代表的なファミリーであり、中でも、もっとも大切にされてきたファミリーである。

 4コーナーを回りながら、勢い余ってふくれるように斜行し、そこからさらに猛然と伸びて、この快時計1分58秒2(自身の上がり33秒9)を記録。それで最後の1ハロン推定11秒0を切ったか? の鋭さで大楽勝の底力は、名牝系に配されてきた歴代の活躍種牡馬の血の結集かもしれない。だいたい、乗っていたデムーロ騎手が一番びっくりである。

 もし、日本ダービーで死角があるとするなら、一歩間違えれば暴走にもなりそうなパワーを調教やレースでうまく制御できなかったときか。今回はハードな調教をあえて避け、M.デムーロ騎手が最初から後方に下げ、なだめて進んで秘める能力を爆発させたが、一族の激しい気性は知れわたっている。出発点の4代母の半姉にあたる持ち込み馬シャダイカール(父カールモント)は、オークス路線で活躍し、有馬記念を勝つことになるタニノチカラをダートで倒したこともあるくらいだが、3歳春の馬体重は成績には載っていない。だいたい410キロ前後の小柄馬だったと思えるが、係員に馬体重など計らせない。汗をしたたらせながらぶっ飛んで馬場に出てきたからである。それでもオークス4着だった。

 M.デムーロ騎手は斜行により、JRAの開催4日間の騎乗停止となったが、わざと斜行したのでも、不注意の斜行でもなかった。その強さに驚嘆しながら、本当は「4コーナーは怖かった」と振り返っている。ドゥラメンテ自身がぶっ飛んだのである。たしかに影響を受けた馬はいたが、大きな不利を生じた馬は奇跡のようにいない。ドゥラメンテの持って生まれた運の強さである。

 ドゥラメンテは文句なしの日本ダービーの最有力馬であるが、過去、中山2000mの皐月賞を「1分58秒台」で快勝した勝ち馬は、日本ダービー成績【0-0-0-4】である。なぜ、という明解な理由はないが、血統背景とは関係なく、スピード能力が前面に出すぎてしまっているからではないかと推測することはできる。ここは熟考の必要がある。

 レースの流れは、桜花賞の不名誉を恥じた横山典弘騎手(クラリティスカイ)の演出による「前半59秒2-後半59秒0」=1分58秒2。完ぺきなバランスラップだった。こうなると力のある馬は必ず上位に浮上する。フロックの好走はなくなり、展開が…、ペースが…。そういう敗因を挙げることができない総合力の激突である。

リアルスティールは中身文句なし、キタサンブラックもダービーを展望していい内容
 
 このペースに4-5番手で流れに乗り、4コーナーを回って先頭に立ったリアルスティール(父ディープインパクト)は、追いすがろうとする3着のキタサンブラック(父ブラックタイド)には2馬身半もの差をつけ、1分58秒4(自身の上がり34秒5)で乗り切った。「先頭に立つのが早すぎた(福永祐一騎手)」もなにもない。ふつうの年なら、2馬身半差圧勝であり、走破タイム歴代2位の勝ち馬に輝く寸前だった。ありえない勢いでドゥラメンテが交わしてしまったのである。

 今回が4戦目。ビシッと追っての出走。いつもとは周囲のムードからして違うG1とあって、少し気負っていた印象もあるが、これは許容範囲。正攻法のレースに、正攻法すぎたということもない。中身文句なしの2着である。今回は、ドゥラメンテがすごすぎただけ。リアルスティールはまだ完成度は高くない。日本ダービーに向けてあと1ヶ月半。どこまで前進できるかである。

 3着キタサンブラックは、北島オーナーが「良く走った。立派なものだ」と誉めたたえるのに、十分に値する力走だった。このペースに乗って1分58秒8は、日本ダービーを展望していい内容である。東京の芝は【2-0-0-0】。皐月賞ほどきびしいペースにはならないはずである。

 4着ブライトエンブレム(父ネオユニヴァース)も、現時点の能力はほぼ出し切った4着ではないかと考えたい。こちらも日本ダービーでさらに前進したい。

 1番人気のサトノクラウン(父マルジュ)の敗因は、「出負け、直線入り口で寄られた不利」が響いた部分もあるが、実際には小さなことで、それ以上に全体に迫力不足だった。素晴らしい状態はみんなが認めるところであり、たとえ負けてもこんな完敗の力関係ではないはずだが、渾身の仕上げにより、目に見えないリズムの変調が生じたのか。馬場入り直前の発汗も変ではないが、素晴らしくいい馬だからこそ、なんとなく上品すぎる印象が心配だった。息の入れにくい厳しいペースを追走した今回、思うほど伸びなかったのは、スタミナ兼備型ではない死角をみせたともいえる。自身の走破タイムは前回より約3秒速かった。これが応えるタイプはいる。

 ダノンプラチナ(父ディープインパクト)も、非の打ちどころがない素晴らしい状態と思えた。カッカするのはこういう舞台では仕方がないことである。だが、道中の蛯名騎手は行きっぷりが悪いためなのか、やけに自信がなさそうに弱気であり、徐々に下げていいところなしだった。このあとは、NHKマイルCではないかと推測される。

selvas2 at 08:42コメント(0) 

2015年04月20日

「皐月賞・G1」(19日、中山)

 後方から運んだ3番人気のドゥラメンテが、4角で外斜行しヒヤッとさせながらも直線は驚異的な末脚を披露。母子4代G1制覇の偉業を達成した。M・デムーロは騎乗停止処分を科せられたが、レース歴代単独トップの4勝目。今後はダービー(5月31日・東京)で春2冠を目指し、秋には凱旋門賞・仏G1参戦も視野に入れている。

 皐月賞を制したドゥラメンテは4角で約5頭分一気に外斜行し、ダノンプラチナ(11着)、タガノエスプレッソ(13着)、ベルラップ(14着)の走行を妨害。着順の変更はなかったが、騎乗したM・デムーロは25日から5月3日まで開催日4日間の騎乗停止処分を受け、「裁決委員にすごく怒られました」と頭を下げた。これにより、天皇賞・春(5月3日・京都)で騎乗を予定していたサウンズオブアース(牡4歳、栗東・藤岡)とのコンビ継続は不可能となった。

ゴール前決勝線、ガッツポーズが早すぎる点も怒られる原因のひとつかな。

selvas2 at 10:43コメント(0) 

2015年04月19日

 中央競馬のクラシック3冠第1戦、第75回皐月賞(G1)は19日、中山競馬場の芝2000メートルに3歳馬15頭が出走して行われ、単勝3番人気のドゥラメンテが1分58秒2で優勝し、賞金9700万円を獲得した。イタリア出身で今年3月に日本中央競馬会(JRA)に移籍したミルコ・デムーロ騎手は、歴代最多の皐月賞4勝目、堀宣行調教師は初勝利を挙げた。

 後方2、3番手を進んだドゥラメンテは、最後のコーナー手前でスパート。直後に外側に大きくよれるアクシデントもあったが、進路が開けたところを一気に加速し、そのまま押し切った。2番人気のリアルスティールが2着。3月の弥生賞(G2)で優勝し1番人気に推されたサトノクラウンは伸びを欠き6着だった。

 売り上げは168億3778万700円で昨年比3・4%減だった。

 ◇大外一気の加速

 「怖かった」。ドゥラメンテの脚力をデムーロはこう表現した。

 道中は後方につけ、第4コーナー手前で一気に加速した。近づく正面スタンドからファンの大声援が押し寄せ、「馬も、怖かったんだと思う」とデムーロ。飛ぶようにコース外側によれるハプニング。だが、これで前方にスペースができると、「すごく速くて、びっくり」という勢いで、ゴールを駆け抜けた。

 2度にわたる騎手免許試験挑戦で、今年3月にJRAに移籍した。皐月賞では、斜行で3頭の進路を狭めたとして9日間の騎乗停止処分を受けたが、着順には影響せず、JRA騎手としては自身初のG1勝利を挙げた。短期免許で騎乗して挙げた10勝を合わせ、これでG111勝目。皐月賞4勝は、早くも単独トップだ。

 「怖い」までに激しい気性とスピードを持つドゥラメンテを勝利に導き、その力量を改めて示した。斜行で、レースの公正を害する行為を取り締まる裁決委員が「すごく怒ってた」と恐縮してみせたデムーロだが、今年の主役であることは間違いない。

 【ドゥラメンテ】 父キングカメハメハ、母アドマイヤグルーヴの牡。馬主はサンデーレーシング。北海道安平町、ノーザンファーム生産。これで通算5戦3勝で、重賞初勝利。獲得賞金は1億6034万6000円。

selvas2 at 21:32コメント(0) 

2015年04月18日

天気は大丈夫。珍しく15頭立てになったが、1600mとなって半世紀以上の歴史のなか、事実上、もっとも遅いペースだった不可思議な桜花賞とは異なる、白熱の2000mが期待できる。出走馬全体のレベルは高いはずである。前後半「59秒5-59秒5」=1分59秒0に近いような、中身の濃いレースを展望したい。土曜日の5R3歳未勝利戦でさえ2分00秒2だった。

 史上、牡馬の3冠馬は7頭いる。次いで、2冠馬は24頭も存在する。その2冠の内容は、次の通り。

 ・皐月賞と日本ダービー「15頭」
 ・皐月賞と菊花賞 「 8頭」
 ・日本ダービーと菊花賞「 1頭」

 皐月賞を勝たないことには「3冠馬」と無縁は当たり前だが、2冠馬となるためにも皐月賞を勝たないと望みは消えるところを重視したい。

 皐月賞馬と、日本ダービー馬が、菊花賞で対戦すると、圧倒的に皐月賞馬が先着してきた歴史は知られる。実際、春に日本ダービーを勝った1冠馬は、菊花賞を【1-4-2-22】にとどまる。一方、皐月賞を勝った1冠馬は、たとえ日本ダービーを負けようと、菊花賞になると【8-3-4-12】である。

 日本の牡馬クラシックの歴史は、日本ダービーを中心に展開してきたが、3冠馬は別格として、ダービー馬は決して世代のチャンピオンでも、エースでもないことが多い。「もっとも幸運な馬が日本ダービーを勝つ」とたとえられるが、まったくその通りの一面がある。ダービー馬の栄冠を掌中にしてしまうと、運をすべて使い果たしてしまったかような馬が、歴史の中に何頭もいる。

3冠の形態は各国で異なるが、イギリスに範をとった日本の牡馬クラシックの第1冠皐月賞は、アメリカのケンタッキーダービーに相当するというのは、栄誉の大きさは別に本当である。ふつう、皐月賞の検討はダービーの展望とセットになる。

 イスラボニータや、ロゴタイプのように、「中山の2000mだから…」というタイプに狙いを定め、ダービーはまた別角度からの狙いにするのも悪くないが、歴史は、皐月賞馬こそが世代のエースであることを伝えてきた。時代によって色彩は変わるが、皐月賞馬を探す検討は、ことクラシック路線では、世代のチャンピオンを探す作業に近いのである。

 3冠馬はともかく、かなりレベルが高いと思える今年は、ストレートに2冠制覇(的中)を目指したい。ダービー候補を皐月賞でも最有力馬としたい。

 中山の2000mなら…のアプローチも捨て難いが、それはダービーでは苦しいという意味になってしまう。

 2戦目に、いきなり東京1800mの共同通信杯を1分47秒1(上がり34秒0)の秀逸な内容で勝ったリアルスティールは、あの時点でダービー候補の1頭となった。まだまだ完成度が低いのは事実でも、必ずしも適性は高くないのではないかと思われたトライアルのスプリングSも、期待以上の好内容だった。先行残りの流れをちょっとスパートを遅らせたような仕掛けで、上がり33秒6。急坂を含むゴール前の1ハロンは推定「11秒0」前後だった。2戦目にしてすでに重賞を勝っているから、余裕のトライアル仕立てであり、レース運びもまた、トライアルらしいスパートだった。本番の今回は、前3戦とは動きからして明らかに違っている。

 サトノクラウン、ドゥラメンテ、ブライトエンブレム、キタサンブラックなど強敵ばかりだが、日本ダービーでも続けて(いまの段階では)期待するつもりで、リアルスティールから入りたい。


selvas2 at 17:11コメント(0) 
18日の中山11Rで行われた第17回中山グランドジャンプ(4歳上障害オープン、J・GI、芝4250メートル、15頭立て、1着賞金=6500万円)は、林満明騎手騎乗の4番人気アップトゥデイト(牡5歳、栗東・佐々木晶三厩舎)が最終4コーナーで先頭に立つと、後続を引き離してV。4分46秒6(良)のレコードタイムで圧勝した。

 48歳のベテラン林満明騎手が、ついに悲願を成し遂げた。直線は後続を引き離す一方の圧勝劇。レコードのおまけ付きでジャンプ界の頂点に立ったのは、4番人気の伏兵アップトゥデイトだった。

 レースは昨年の覇者アポロマーベリックが果敢に先行。ショウナンカミングが何度か絡むシーンも見られたが、最終的には振り切って単騎での逃げに持ち込んだ。1番人気のレッドキングダムは終始6番手あたりで、前を視界に入れながらのレース。道中で何頭も落馬するハードなレースとなったが、レース中盤から2番手につけていたアップトゥデイトが最終4コーナーで2番手から先頭に立ち、直線では後続をぶっちぎって大差をつけて圧勝した。デビュー30年目の林騎手はうれしいGI初制覇。2着が5番人気のソンブレロで、2馬身1/2差の3着が3番人気のサンレイデュークだった。

 アップトゥデイトは、父クロフネ、母リニアミューズ、母の父トニービンという血統。北海道新冠町・(株)ノースヒルズの生産馬で、今西和雄氏の所有馬。通算成績は21戦5勝(うち平地13戦2勝)。重賞初勝利。佐々木晶三調教師、林満明騎手ともに中山グランドジャンプは初勝利。

selvas2 at 16:40コメント(0) 
18日の阪神11Rで行われた第20回アンタレスステークス(4歳上オープン、GIII、ダート1800メートル、16頭立て、1着賞金=3500万円)は、幸英明騎手騎乗の6番人気クリノスターオー(牡5歳、栗東・高橋義忠厩舎)が2番手追走からしぶとく伸びてV。3度目の重賞制覇を果たした。タイムは1分49秒6(良)。

 持ち前のしぶとさを生かす真骨頂をみせた。1、2番人気馬の間に入ったクリノスターオーが、鞍上のゲキに応えて競り合いを制し、3度目の重賞V。4カ月半ぶりの実戦にもかかわらず、堂々と結果を出した。

 レースは1番人気のアジアエクスプレスが積極的にハナを切る展開。クリノスターオーも外から行く気を見せたが、控えて2番手からレースを進めた。ダノンバトゥーラ、サンレイレーザー、マスクゾロなどが好位に続き、ナムラビクターは中団のインから。速めのペースで流れたが、アジアエクスプレスとクリノスターオーは手応え十分に直線へ向かう。外からナムラビクターもジリジリと迫ってきたが、粘るアジアエクスプレスをかわしたクリノスターオーが、外の追撃も振り切って快勝。GI連対経験のある2頭との真っ向勝負を制した。1/2馬身差の2着がアジアエクスプレス。さらにクビ差の3着が2番人気のナムラビクターだった。

 クリノスターオーは、父アドマイヤボス、母マヤノスターライト、母の父ジェイドロバリーという血統。北海道日高町・日西牧場の生産馬で、栗本守氏の所有馬。通算成績は16戦7勝。重賞GIII平安S、GIIIシリウスS(2014年)に次いで3勝目。高橋義忠調教師、幸英明騎手ともにアンタレスSは初勝利。

 幸騎手は「道中もずっと手応えは良かったです。(逃げているアジアエクスプレスは)強い馬なので、マークしながらの競馬になりました。もっと走れるくらいの力は残っているのですが、抜け出すとソラを使うので、ギリギリのところで追ってのゴールでした。(コンビで重賞3勝については)いいときに乗せてもらっています。これからどんどん活躍すると思いますし、僕が乗っているホッコータルマエに迫る勢いで力をつけていますね。これからもっと良くなると思うので、応援してくれたらと思います」とお手馬ホッコータルマエのライバルとなりうる充実ぶりを高く評価していた。

selvas2 at 16:39コメント(0) 

2015年04月17日

いよいよ牡馬クラシック第1弾の皐月賞。

過去10年、前走指数の上位馬や、過去に高指数がある馬などが連軸の中心になっているが、
ランク外の馬も上位に食い込んでいる。ランク外で皐月賞を勝った3頭は、いずれも前走で勝っている馬たちだ。3連単の3着馬では、スローペースで指数を下げている上がりの脚がある馬たちにも要注意だ。

今年の前走指数上位はサトノクラウン、ブライトエンブレム、ドゥラメンテ、ミュゼエイリアン、タガノエスプレッソ、ダノンリバティなど。
他に過去の指数などでリアルスティール、クラリティスカイ、ダノンプラチナなども上位に上がってくる。

3戦3勝、無敗で皐月賞に臨むのは、サトノクラウンとキタサンブラックの2頭。

サトノクラウンは前走、皐月賞と同距離の同舞台の弥生賞を、先行して快勝した。指数も最上位にあり、無敗の皐月賞馬の誕生に期待がかかる最有力馬だろう。

同じく3戦3勝のキタサンブラックは、前走、スローペースのスプリングSで2番手から早め先頭に立つと、そのまま押し切って勝った。先行力もありスローペースにも対応できる差し脚もある有力馬だ。

そのスプリングSで鋭い差し脚を使ってキタサンブラックにクビ差まで迫ったのがリアルスティールだ。
2着とはいえ、ペースと位置取りを考えれば「負けて強し」の好内容だった。鋭い差し脚ではナンバー1で、皐月賞でも有力候補の1頭にあげられるはずだ。

皐月賞のペースが上がるとは思えず、スローペースは必至だろう。少なくとも切れる差し脚は必須条件だ。
連軸の有力候補は上記の3頭だと考えているが、距離経験でサトノクラウンが一歩リードしているものの、スローペースでの鋭い瞬発力はリアルスティールが最上位だ。スローペースを想定するなら、切れる脚のあるリアルスティールが中心になるのではないか。


ダートの重賞アンタレスSは、3年前から阪神での開催になった。
12年以降、前走指数上位の馬が3年連続で連対している。

今年はアスカノロマン、クリノスターオー、アジアエクスプレス、マルカプレジオ,ダノンカモンなどが前走指数の上位馬で、他にローマンレジェンド、ナムラビクター、ワイドバッハなども過去の指数などで上位だ。

平均ペースのダート戦で、直線の瞬発力の戦いになりそうだ。とすると、連軸候補は切れる脚があるマルカプレジオ、ナムラビクター、クリノスターオーなどだろうか。ただ、アジアエクスプレス、アスカノロマン、ローマンレジェンドなど、底力があり気になる馬も多い。


selvas2 at 17:42コメント(0) 

2015年04月16日

19日に中山競馬場で行われる、第75回皐月賞(3歳・牡牝・GI・芝2000m・1着賞金9700万円)の枠順が、16日確定しました。

新馬、東京スポーツ杯2歳S、弥生賞と3連勝中のサトノクラウン(牡3、美浦・堀宣行厩舎)は5枠8番からのスタートとなりました。
また、デビュー2戦目で共同通信杯を勝ったリアルスティール(牡3、栗東・矢作芳人厩舎)は3枠5番、
無傷の3連勝でスプリングSを制したキタサンブラック(牡3、栗東・清水久詞厩舎)は4枠7番に入りました。
昨年の2歳王者ダノンプラチナ(牡3、美浦・国枝栄厩舎)は8枠15番、
共同通信杯2着のドゥラメンテ(牡3、美浦・堀宣行厩舎)は2枠2番、
弥生賞2着のブライトエンブレム(牡3、美浦・小島茂之厩舎)は1枠1番となっております。
発走は15時40分。枠順は以下の通りです。

 ( )内は性齢、騎手・調教師

1-1 ブライトエンブレム(牡3、田辺裕信・小島茂之)
2-2 ドゥラメンテ(牡3、M.デムーロ・堀宣行)
2-3 スピリッツミノル(牡3、酒井学・本田優)
3-4 ワンダーアツレッタ(牡3、柴田大知・河内洋)
3-5 リアルスティール(牡3、福永祐一・矢作芳人)
4-6 タガノエスプレッソ(牡3、菱田裕二・五十嵐忠男)
4-7 キタサンブラック(牡3、浜中俊・清水久詞)
5-8 サトノクラウン(牡3、C.ルメール・堀宣行)
5-9 ミュゼエイリアン(牡3、柴山雄一・黒岩陽一)
6-10 ベルーフ(牡3、戸崎圭太・池江泰寿)
6-11 ダノンリバティ(牡3、岩田康誠・音無秀孝)
7-12 ベルラップ(牡3、三浦皇成・須貝尚介)
7-13 コメート(牡3、嘉藤貴行・土田稔)
8-14 クラリティスカイ(牡3、横山典弘・友道康夫)
8-15 ダノンプラチナ(牡3、蛯名正義・国枝栄)

※出馬表は主催者発表のものと照合してください。

selvas2 at 15:00コメント(0) 
4/19(日)  
第75回皐月賞(GI)  
中山競馬場・芝2,000m

新たな時代の創世、三冠の夢を語る瞬間だけは譲れない。


selvas2 at 10:58コメント(0) 
中山グランドジャンプは、12月に行われる中山大障害と並んでJ・GI のグレードが付与され、ジャンプ競走の最高峰に位置するレース。国内最長の4250mという距離に加えて、9つの障害を合計12回飛越し、バンケットと呼ばれる坂路(谷)を5回下って上るタフなコース設定。さらに、本レースと中山大障害だけで使用される「大障害コース」には、最高難度を誇る「大竹柵」と「大いけ垣」が設けられており、高度な飛越テクニックと豊富なスタミナ、そして強じんな精神力が要求される。今年も精鋭ジャンパーたちが集結。どんな熱戦が繰り広げられるか楽しみだ。

前哨戦のオープン特別・ペガサスジャンプS(中山・芝3350m)を制し、堂々の主役候補として登場する馬がレッドキングダム(牡6・松永幹夫)。本馬をスターダムにのし上げたレースは、前々走となった昨年のJ・GI 中山大障害(芝4100m)だろう。好位追走から早めに抜け出して押し切りを図るアポロマーベリック(2着)を、直線で並ぶ間もなく抜き去り、最後は3馬身突き放す快勝劇。中1週というローテーションに加え、初めての「大障害コース」という難題を克服しての栄冠は、本格化を示すものだった。8日に栗東坂路で行われた1週前追い切りは4ハロン59秒6と疲労回復に主眼を置いた軽めの調整だったが、レースを1度使われた上積みを十分に感じさせる内容。本番へは万全の態勢で臨めそうだ。

アポロマーベリック(牡6・堀井雅広)は、2013年・2014年と2年連続でJRA賞最優秀障害馬に選ばれた、ハードル界のトップホースだ。約3か月半の休み明けで臨んだ前走のオープン特別・ペガサスジャンプSでは、水ごう障害で飛越のタイミングが合わずリズムを崩したことが響いて5着に敗退。今回、本番での巻き返しを期している。8日に美浦南Cコース(芝)で行われた1週前追い切りでは、併走馬を追走し、5ハロン64秒5の時計をマーク。実戦を1度使われたこともあり、調教の動きから良化が感じられる。ここ2戦はレッドキングダムの後じんを拝しているが、王座奪還に向けて全力の仕上げで臨む。

サンレイデューク(牡7・高橋義忠)は、前走のJ・GII 阪神スプリングジャンプ(芝3900m)では、スタートで出遅れたものの、慌てずにじっくりと構えてレース中盤から徐々に進出を開始。4コーナーで前を射程圏に入れると、最後は一完歩ごとに差を詰めて、ゴール寸前できっちりと差し切り勝ち。昨年のJ・GII 東京ハイジャンプ(芝3110m)に続く重賞2勝目をマークした。8日に栗東CWコースで行われた1週前追い切りでは、難波剛健騎手が騎乗して6ハロン82秒1を計時。軽快なフットワークを披露して、引き続き好調キープをアピールしている。J・GI では、一昨年の中山大障害7着、昨年の中山グランドジャンプ5着、中山大障害3着と敗れているが、現在の充実ぶりなら、これまで以上の好結果が期待できる。

障害馬として非凡なセンスを見せるアップトゥデイト(牡5・佐々木晶三)は、1番人気に支持された前走のJ・GII 阪神スプリングジャンプで勝ち馬のサンレイデュークから0秒6差の4着に敗退。勝負どころで馬群が密集し、動き出しが遅れたことが敗因としては大きいが、初めてのジャンプ重賞挑戦で見せたパフォーマンスとしては及第点と言える。1日に栗東CWコースで行われた2週前追い切りでは6ハロン80秒9、8日に同コースで行われた1週前追い切りでも6ハロン81秒6と、2週続けて意欲的な追い切りを消化。力強い脚さばきで、動きは申し分のないものだった。今回は、初めての「大障害コース」に加えて、J・GI 馬2頭がそろう相手関係で楽観はできないが、この大舞台でどんな競馬を披露するか、目が離せない。

ソンブレロ(牡5・松田国英)は、前走のJ・GII 阪神スプリングジャンプで、水ごう障害飛越の際にトモを落とすシーンがありながらも、4コーナーで一気に先頭へ躍り出て、ゴール寸前までしぶとく粘り、勝ち馬のサンレイデュークから0秒2差の3着と好走。早めに動いたことで後続の目標になったが、レース内容は濃いものだった。8日に栗東CWコースで行われた1週前追い切りでは、高田潤騎手が騎乗し、6ハロン82秒8をマーク。動きはスムーズで、目下の好調ぶりをアピールした。今回、初参戦となる中山・障害コースに不安はあるものの、飛越が上手なことに加えて、母系に流れる重厚な血統背景からスタミナの裏付けも十分。J・GI 馬を含む強敵が相手でも決して引けは取らないはずだ。

シャイニーブラック(せん8・伊藤伸一)は、約3か月半ぶりの実戦となった前走のオープン特別・ペガサスジャンプSで3着に敗れたものの、休み明け初戦に良績が少ないことを考えれば、上々の滑り出しと言えるだろう。9日に美浦南Wコースで行われた1週前追い切りでは、5ハロン72秒3と全体の時計は軽めだが、ラスト1ハロンはシャープな伸び脚を披露して12秒5でまとめた。大幅な良化とは言えないものの、状態面は高いレベルで安定している。8歳馬でも衰えはなく、豊富なキャリアで培ってきた飛越は安定感抜群。時計の掛かる決着になるようなら、上位に食い込むシーンもありそうだ。

ファイヤー(牡7・本田優)は、一昨年に一旦障害へ転向して4戦した後、平地に戻ってオープンクラスまで出世した馬。昨年暮れに再び障害へ転向して2戦目の障害未勝利(阪神・芝→ダート2970m)で初勝利を挙げ、前々走のオープン特別・牛若丸ジャンプS(京都・芝→ダート3170m)でも2着に好走した。今回の強力なメンバーに入るとジャンプホースとしての実績は見劣りするうえに「大障害コース」も初経験だが、平地の脚力はメンバー随一のものがある。スタミナも豊富で、ジャンプの実績馬たちにひと泡吹かせるシーンがあるかもしれない。

リキアイクロフネ(牡8・田中剛)は、2013年に、オープン特別・ペガサスジャンプS(中山・芝3350m)を制し、続くJ・GI 中山グランドジャンプ(芝4250m)でも勝ち馬のブラックステアマウンテンから0秒1差の2着に好走した。その後、脚部不安で約1年7か月の長期休養を余儀なくされ、戦列復帰後も復調に時間が掛かっているが、前走で平地の1000万下(中山・芝1800m、11着)を使われた後は状態面に良化の兆しがうかがえる。今回のレースでかつての輝きを取り戻す走りができるかどうか、注目したい。

テンジンキヨモリ(牡5・武井亮)は、渋ったコンディションを得意とする馬。稍重馬場で行われた昨年4月の障害未勝利(中山・芝→ダート2880m)では、12番人気の低評価を覆して障害初勝利を挙げ、不良馬場で行われた6月のオープン特別・青富士ジャンプS(東京・芝→ダート3100m)でも2着に好走。近走では差す競馬も板について安定感がアップしている。今回は重賞初挑戦となるが、雨が降って馬場が渋るようなら、急浮上も考えられる。

ショウナンカミング(牡7・田中剛)は、前走のオープン特別・ペガサスジャンプSでは7着に敗れたが、休み明け初戦に良績がない馬で、前々走の障害オープン(中京・芝3330m、6着)からレース間隔が約2か月あいていたことを考慮すれば、悲観する内容ではない。障害オープンクラスで再三の好走歴があり、平地で4勝をマークした脚力も上位。今回は、休み明けを1度使われた上積みが見込めるだけに、混戦になれば、浮上の余地がありそうだ。

selvas2 at 09:00コメント(0) 
JRAにおける上半期のダート王者決定戦・フェブラリーSが終わった後は、5月のJpnI・かしわ記念(船橋・ダート1600m)→6月のJpnI・帝王賞(大井・ダート2000m)と、ダートの王道路線は地方交流重賞へと移っていく。アンタレスSは、過去に優勝したレースのグレードによって負担重量が加増される別定重量のGIII で実績馬でも極端に重い斤量を背負うことがない。そのため、上半期の最終目標になる帝王賞までの日程を考えながらレースを選択していく実績馬が参戦しやすく、また、重賞レースで収得賞金を加算して今後の選択肢を少しでも増やしたい新進気鋭の上がり馬たちも集結する本レースには、GIII という格付け以上に豪華なメンバーがそろうことがある。今回の登録馬を見ると、昨年12月のチャンピオンズCや今年2月のフェブラリーSで人気を集めた馬の名があり、その一方で、オープン特別や条件クラスのレースを勝って勢いに乗る新星の存在もある。今後のダート路線を占う注目の一戦となりそうだ。

今夏のクラス再編成で収得賞金が半分になる4歳馬は、今後のためにも何とかここで加算をしておきたいところ。アジアエクスプレス(牡4・手塚貴久)は、2歳時の一昨年に芝のGI・朝日杯フューチュリティSを勝ち同年のJRA賞最優秀2歳牡馬に輝いた実績馬。昨年夏にはレパードSも制して、芝・ダート両方での重賞勝ちを収めており、現在の収得賞金は7720万円。これが半分になる今夏以降は出走したいレースへの参戦が確実とは言えない状況となるだけに、狙いを定めてレースに出走できる春シーズンのうちに収得賞金の加算をしておきたいだろう。骨折による7か月半の休養明けで臨んだ前走のJpnIII・名古屋大賞典(名古屋・ダート1900m、2着)を使われた今回は、上積みが見込める一戦。中間の調教でもいい動きを見せているだけに、ここは好結果が期待される。

アスカノロマン(牡4・川村禎彦)の収得賞金は、前述のアジアエクスプレスより少ない3600万円。収得賞金加算の必要性は本馬の方がはるかに高く、夏までの一戦一戦が重要なレースになってくる。前走のJpnII・ダイオライト記念(船橋・ダート2400m、3着)では、マイナス17キロ(501キロ)と大きく馬体重を減らしていたが、この中間は馬体をふっくらと見せており、8日に栗東CWコースで行われた1週前追い切りでは、7ハロンの長めから追われる意欲的な調教を消化。問題ない状態で出走を迎えられそうだ。これまで〔4・2・0・3〕と得意にしているダート1800mの距離に出走する今回は、この馬らしい走りが期待できるだろう。

ナムラビクター(牡6・福島信晴)は、昨年の本レースの勝ち馬で、今回は連覇を狙っての参戦となる。前走の東海Sで11着と大敗を喫した後はフェブラリーSに向かわず、放牧に出され心身ともにリフレッシュ。今回、約3か月ぶりの実戦を迎える。8日に栗東坂路で行われた1週前追い切りは、4ハロン55秒6、ラスト1ハロン14秒2という時計。調教ではあまり動かない実戦タイプの馬で、馬体には張りがあり気配そのものは良好だ。今回新たにコンビを組むM.デムーロ騎手の手綱さばきにも注目が集まりそうで、どんなレースを見せるか注目したい。

今年で7歳になる古豪のローマンレジェンド(牡7・藤原英昭)も、今回が短期放牧明け。前走のフェブラリーS(5着)でも約2か月の間隔を取って出走していたように、レース間隔を適度にあけたほうがいいタイプだ。8日に栗東CWコースで行われた1週前追い切りでは、フィエロ(古馬オープン)と併せ馬を行い僅かに遅れたが、動きそのものは実にシャープだった。2012年のGI・東京大賞典(大井・ダート2000m)優勝をはじめダート重賞で4勝を挙げており、実績は今回の出走馬の中でも最上位と言える。格の違いを見せつけるシーンも十分にありそうだ。

前走となった昨年のチャンピオンズCで8着に敗れたクリノスターオー(牡5・高橋義忠)は、今回のレースが約4か月半の放牧休養明けになるが、栗東トレーニング・センターへ帰厩した後は意欲的な調教を消化している。9日に坂路で行われた1週前追い切りでは、4ハロン52秒2、ラスト1ハロン12秒3の好時計をマークし、併走馬に先着を果たした。今週の最終追い切りを消化すれば、きっちりと仕上がりそうだ。前走はGI の壁に跳ね返された格好だが、昨年に平安SとシリウスSの重賞2勝を挙げた実績は今回のメンバーの中でも上位。巻き返しがあっても驚けない。

ワイドバッハ(牡6・庄野靖志)は、前走のJpnIII・黒船賞(高知・ダート1400m)では5着と敗れたが、もともと広いコース向きの脚質だけに、阪神・ダートコースに替わる今回は見直せるはずだ。ダート1800mの距離では、勝ち鞍こそないものの、昨年のチャンピオンズCで勝ち馬のホッコータルマエから0秒5差の6着と健闘しており、克服のめどは立てている。今回、末脚が活きるハイペースの展開になれば、一気に突き抜けて勝利を飾ってもおかしくない。

ダノンバトゥーラ(牡4・角居勝彦)は、前走の1600万下・韓国馬事会杯(中山・ダート1800m)を優勝してオープンクラス入りを果たした。重賞初挑戦となる今回はあくまで挑戦者という立場になるが、それでも大きな可能性を感じさせるのは、本馬がまだ幼さを残しており、能力を出しきれたというレースがこれまでにほとんどないため。まだまだ伸びしろを十分に秘めており、潜在能力は今回のメンバーに入っても互角と言える。陣営が大きな期待を寄せている一頭。将来を占う意味でも、その走りに注目したい。

マスクゾロ(牡4・岡田稲男)は、前走の1600万下・伊丹S(阪神・ダート1800m)を勝ち上がりオープンクラス入りを決めた。脚抜きのいい馬場状態(不良)だったとはいえ、1分49秒6という速い勝ち時計をマークしたことからも、今後の活躍を予感させる。9日に栗東坂路で行われた1週前追い切りでは、4ハロン54秒4、ラスト1ハロン12秒5をマーク。鋭い伸び脚を披露しており、現在の充実ぶりが伝わってきた。今回は重賞で相手が一気に強化されるが、スムーズに走ることができれば、上位争いも十分に可能だろう。

マルカプレジオ(牡7・今野貞一)は、3走前のベテルギウスSを優勝し、前走の仁川S(ともに阪神・ダート2000m)でも勝利を収めてオープン特別2勝をマーク。今年で7歳と年齢的にはベテランの域に入ったが、現在こそが充実期と思わせる高いパフォーマンスを披露している。前走後の調整も順調で、引き続き状態は絶好。今回は、2013年11月のみやこS(9着)以来約1年5か月ぶりの重賞挑戦となるが、近走好調な勢いに乗って重賞初制覇を成し遂げても不思議はない。

selvas2 at 09:00コメント(0) 

2015年04月15日

ゴール前で何頭もが横一線に並ぶ大接戦−。
過去にゴール前での攻防が幾多の名勝負を演出してきた。
手に汗を握りながら着順確定の瞬間を今か今かと待った経験は、競馬ファンなら誰しもがあるはずだ。
では、そんな際どい写真判定はどのようにして行われているのか。
馬券の発売額が世界で最も多い日本だからこそ、その責任も大きい。
着順の判定を行う決勝審判委員の仕事に迫った。 

 フルゲートのハンデ戦。
馬群がゴールを通過していく。果たして勝ったのは!? 
掲示板には『写真』の2文字…。写真判定に持ち込まれたとき、着順確定のシステムはどうなっているのか。

 JRAで使用されている決勝写真撮影カメラは、レンズの焦点面の前に、縦に幅0・02ミリの超高感度CCDラインセンサーを設け、決勝線上の時間の経過を撮影。決勝線を通過する馬を1万分の1秒ごとにスキャンし、その静止画を時系列につなぐことで、決勝線を通過した馬が画像となって表れる仕組みになっている。

 数頭が重なり合って入線した場合でも、個々の馬の位置は把握できるようになっている。カメラはスタンドの高い位置にある上、対面のゴール板には鏡が取り付けられており、そこに写る反射像も同時に撮影することができるからだ。

 以前は映写機のような35ミリの高速カメラを使用していたが、より正確で精密な差を判定するため、1950年に決勝写真撮影カメラを導入。以後、時を経るごとに解像度などの性能はアップしている。96年にはカラーフィルムに移行し、精度がさらに上がると同時に、確定までの時間短縮にもつながった。

 もちろん、カメラに頼り切っているわけではない。到達順位の判定の際は必ず決勝審判委員3人が同席。ゴールの瞬間は角度によって差が生じないよう、決勝線の延長線上に3人がひな壇のように縦に並んで見届け、厳正に判定が行われる。中山競馬場だとスタンドの最上階で待機している。

 審判課の佐藤秀一係長によると、判定を必ず審判員が3人で行うのはおそらく日本だけ。JRAでは、そうすることで精度を高めている。

 到達順位の判定はまず目視で入線を確認し、次に撮影された決勝写真で入線した全馬が写っていることをチェックして、着順が確定する。微差だった場合は写真をプリントして判定されるが、拡大したり引き伸ばしたりすることはない。公開するものと同じ大きさで判定しているためだ。差が認められなかったときには同着となるが、この際には3人の審判員が協議して決定する。

 佐藤係長は「絶対に間違いがないように、余計な感情を入れず客観的に判定を行うことを心がけています。人によって異なりますが、私は判定と関係のない情報(人気など)をなるべく入れないようにしています」と語る。

 ゴール前の激しい攻防は、競馬の醍醐味(だいごみ)の一つ。決勝審判委員による正確な判定によって公正競馬が守られているからこそ、ファンは安心して馬券を買うことができる。

★大井競馬場は同じカメラを使用

 JRAの写真判定は「山口シネマ」(本社・東京都)が請け負っており、決勝写真撮影カメラも同社が開発したものを使用。他の公営競技では場所によってカメラの種類や仕組みが異なるが、大井競馬場ではJRAと全く同じものを使用している。

★ファンに公開

 判定に用いられた決勝写真は公正のため、競馬場やWINSに設置されているモニターでの表示、競馬場の総合インフォメーションでの掲示などによって公開される。2004年6月からはJRAのホームページでも閲覧できるようになった。

★長さではなく時間

 僅かな差で決着した際に「何センチ差」と表現されることがある。ゴールを通過する馬のスピードを時速約60キロとすれば計算上、1スリット(縦線の間隔)は約9センチとなるが、これはあくまでも目安。決勝写真は時間の経過を撮影しているため、差は本来、長さではなく時間で表されるのが正しい。

selvas2 at 09:00コメント(0) 

2015年04月14日

あまりにも特殊なレース

 総括の難しい桜花賞である。ただただ反省し、なんとかこのあとに結びつけなければならないことが山のようにあるが、振り返ってみるに、あまりにも特殊なレースだった。

 レースは前半「50秒0」、後半「46秒0」=1分36秒0。1000m通過62秒5だった。

 桜花賞が距離1600mになったのは1947年。68年も前である。現代にも通用する正確な時計やレースラップが発表されるようになったのは、半世紀ほど前の1960年前後からのことである。それ以前は時計も5分の1秒単位だった。したがって、レース史上もっとも遅い1947年の「1分42秒2/5」当時の記録の中身は推測するしかないが、ほかに1分40秒台-41秒台で決着した年のレースラップや、1981年、水田のような馬場をブロケードが制した史上2番目に遅いレースでさえ、前後半「48秒1-53秒2」=1分41秒3であることから推測するに、今回の、調教並みの前半「800m通過50秒0→1000m62秒5…」は、1600mの桜花賞の歴史69回、飛び抜けて遅い。ふつうは、どんなに遅くても1000m通過59秒台である。

 正確な記録が残る中では、桜花賞史上「もっとも緩いペース」である。ところが、現代の整備された芝コースだから、後半は「46秒0-33秒5」。つじつまは合ったが、なんと生じた前後半の差は「4秒0」。信じがたいバランスになった。前半1000m通過62秒5は、今年の阪神大賞典3000mより2秒1も遅い。それが、マイルのG1桜花賞だからとらえ方が難しい。

 もちろん、快勝したレッツゴードンキ(父キングカメハメハ)の評価はいささかも低くなるものではないが、これはパート1国日本で行われた国際G1の、頂点のクラシックである。勝ったレッツゴードンキのレーティングは、いかにおまけしても103程度にとどまるはずであり、2着以下は、レーティングの数値にはとても相当しない2ケタだろう。勝ったレッツゴードンキ以外は、自分たちでその原因を作ったとはいえ、「壊れてしまった」レースであり、みんな最後は余力十分だから、2着クルミナルと、18着クールホタルビさえ1秒の差もなかった。芝ではめったに先行しない岩田騎手に、ペースについて語られるようでは、ほかの陣営のうつろはやむをえない。

 長い歴史の中では、たまにはこういうこともある。こればっかりは仕方がない。笑って済ませたい。でも、天気は回復してくれた。ルージュバックや、ココロノアイの桜花賞を楽しみにしていたファンは、(黙ってはいても)きっと悲しいはずである。むなしかった。

 ルージュバックを嫌っても、「勝つのはレッツゴードンキだ」とはならなかったから、完敗は仕方がないが、ルージュバックに傾斜しすぎたことは大きく反省したい。型破りの「新馬1800m→2000m→1800m」→桜花賞の1600m。もちろん破綻をきたした理由のひとつになるが、これはレースに出走させる側の長期展望であり、それぞれの開拓したい流儀だから、結果が出なかったから失敗ということではない。いや、生産牧場やオーナー名から察するに、みんなそろって「チューリップ賞」や「フィリーズR」に出走するわけにはいかないから、分散されたのだという見方もできるが、桜花賞でそんなことまで考える方向は、多くのファンにとって歓迎したくないことである。育成から、出走レース、騎手まで、大オーナーの意向が、欧州の限られた大富豪、大オーナーの意向の大きさと同様になった現在では、むしろみんなと同じ方向に向かう姿勢だけは歓迎したくないから、理由はともかく異端は悪くないのである。

 男馬相手に3戦3勝は、能力の高さに確信をもたせたと同時に、陣営に小さな奢りをもたらした危険はある。その型破りのローテーションに、かえって新鮮な魅力を感じたが、自信は、細心のレース展望にほころびをもたらした。今回は輸送する前の段階で450キロ。それをカバーできなかった。別に細くはないが、いつもの落ち着き払ったルージュバックではなかった。今回がまだ4戦目の牝馬には、十分に考えられた死角である。

 これほどの歴史的なスローペースはどの陣営にとっても想定外だが、はさまれて引いた時点で、当然のように勝利の女神はルージュバックを見捨てた。18頭立ての桜花賞はそんなに甘くない。はさまれる前に、あれだけ好スタートの自分は好位を譲ってはいけないレースであり、残念なことにルージュバックの前半は推定「半マイル51秒2-1000m通過63秒4」である。中盤ですでに絶望である。桜花賞は、相手のペースに合わせた馬に勝機はおとずれない。

 勝ったレッツゴードンキ(岩田康誠騎手)もスタート直後は一瞬、位置取りが非常に難しく、少しかかりかけた印象があったが、どの馬も行く気を見せないから、リズムを壊さなかったレッツゴードンキは自然に主導権をにぎることができた。逃げたわけでも、捕まらないように先行したわけでもないが、2-3番手につけたのが無理せずに粘り込んで好走したいムーンエクスプレス(松山騎手)と、ノットフォーマル(黛騎手)。このペースでつつかれることもなかった。逃げ切りといえばそうだが、逃げ切りというよりは、「単騎楽走」がレース短評ではないかと思える。

 2着に負けたものの、積極的な好騎乗が光ったのはクルミナル(父ディープインパクト)の池添騎手だった。例によってスタートは良くなかったが、出負け気味だからといって最初から押さえて進むような弱気な作戦はとらず、前半でロスを最小限にとどめる位置にもぐりこんだあと、4コーナー手前からのコース取りも実に巧みだった。クルミナルは、不満足な結果が多かった馬のなかにあって、オークスへの展望が開けた数少ない1頭だろう。

 430キロ台の馬体を大きく見せ、素晴らしい状態に映ったのはアンドリエッテ(父ディープインパクト)だった。「ルージュバックをマークする位置にいたが…(川田騎手)」というコメントがあった。戦法を決めていたのであれば、まあ仕方がないといえば仕方がないが、上がり最速の33秒2を記録しながら6着止まり。さすがにもったいない気がした。

 だいたい同じようなメンバーの対戦が予想される東京のオークス2400m。桜花賞が波乱になった年は、オークスも簡単な結果にはおさまらない。これがほぼ決まりのパターンだが、あまりにも特異な流れの桜花賞のあとだけに、今年はとくに難しいだろう。さすがに、またまた歴史的なスローはありえないが、少なくとも、信頼に足る中心馬はいなくなってしまった。

selvas2 at 10:29コメント(0) 

2015年04月13日

中山・芝2000mを舞台に行われる皐月賞は、弥生賞、スプリングS、若葉S(阪神・芝2000m)と各トライアルで優先出走権を獲得した馬たちに加えて、別路線からも素質馬たちが集結して、毎年熱戦が繰り広げられている。過去10年の優勝馬を振り返ると、2005年のディープインパクトと2011年(東京・芝2000mで開催)のオルフェーヴルが日本ダービーと菊花賞も制して見事三冠を達成。2010年のヴィクトワールピサは同年の有馬記念も制したうえで翌2011年に国際G1・ドバイワールドカップ(メイダン・オールウェザー2000m)を優勝と国内外で活躍した。今年も、無敗で臨む2頭をはじめハイレベルなメンバーがそろった。春本番を迎えた中山競馬場のターフで最も輝きを放ち、三冠制覇への資格を得るのはどの馬か? 熱い視線を集めて栄光へのゲートが開く。

サトノクラウン(牡3・堀宣行)は、重賞勝ち馬が7頭出走していた前走の弥生賞を快勝。無傷の3連勝を飾り、本番に姿を見せる。10月25日のメイクデビュー東京(芝1800m)では、上がり3ハロン33秒5(推定)の末脚を発揮して優勝。いきなり非凡な才能をアピールしたが、衝撃的だったのは2戦目の東京スポーツ杯2歳Sだ。直線で前を行く馬が壁になり万事休すかと思われた状況から、残り100m付近で進路があくと瞬く間に抜け出して優勝。瞬発力は世代屈指と判断していいだろう。さらに、前走では、課題となっていたスタートも無難にクリア。本番と同じ中山・芝2000mの舞台での勝利経験は大きなアドバンテージで、無敗のまま皐月賞を制覇して名馬への道を歩みたいところだ。

キタサンブラック(牡3・清水久詞)は、前走のスプリングSを優勝。デビューからの連勝を「3」に伸ばし、前述のサトノクラウン同様無敗で皐月賞に登場する。1月31日のメイクデビュー東京(芝1800m)では、中団追走から直線で豪快な末脚を披露して優勝した一方で、2戦目の500万下(東京・芝2000m)と3戦目のスプリングSでは、ともに先行して押し切る形で勝利を飾っており、脚質に幅がある点はセールスポイントだ。また、前走ではコーナーを4回通過するコース形態に難なく対応して勝利を飾っただけに、中山・芝2000mの舞台にも不安はない。父ブラックタイドが2004年にスプリングS優勝から臨んだ皐月賞で16着と敗れているだけに、今回は、その雪辱もあわせて期待される一戦だ。

ダノンプラチナ(牡3・国枝栄)は、昨年秋に、未勝利→500万下のベゴニア賞(ともに東京・芝1600m)→朝日杯フューチュリティSと3連勝を飾り、同年のJRA賞最優秀2歳牡馬に選出された素質馬だ。今年初戦となった前走のスプリングSは、ゴール前の伸び脚をひと息欠いて3着に敗れたが、課題となっていた折り合い面はスムーズで、収穫の大きい一戦だった。3か月ぶりの実戦に加えて、芝1800mの距離も初めてだったことを考慮すれば、悲観する内容ではない。今回は、レースを1度使われた状態面の上積みに加えて、2回目の中山・芝コースへの出走で慣れも見込める。朝日杯フューチュリティS優勝時に見せた豪快な末脚を発揮して、巻き返しを果たしたいところだ。

リアルスティール(牡3・矢作芳人)は、12月27日のメイクデビュー阪神(芝1800m)で抜群の末脚を発揮して勝ち上がり、2戦目となった前々走の共同通信杯も好位から抜け出す競馬で優勝して、2連勝を達成。デビュー2戦目での共同通信杯制覇は初のケースで、一躍クラシックの有力候補に躍り出た。3連勝を目指して臨んだ前走のスプリングSは、直線で猛追したものの僅かに及ばず敗れたが、2着と連対を確保。今回は、中山・芝コースへの出走も2回目で慣れが見込めるうえに、前走が若干余裕のある馬体だったことから、体調面の上積みもあるはず。瞬発力とセンスの良さは折り紙つきの一頭。卓越した勝負根性も備えているだけに、有力な優勝候補に挙げられるだろう。

ドゥラメンテ(牡3・堀宣行)は、父がキングカメハメハ、母が2003年・2004年のエリザベス女王杯を連覇したアドマイヤグルーヴという良血馬。前々走の500万下・セントポーリア賞(東京・芝1800m)では、1分46秒9の好タイムをマークして2着馬に5馬身差をつける圧勝劇を演じた。重賞初制覇を目指した前走の共同通信杯は、勝ち馬のリアルスティールから0秒1差の2着に敗れたが、折り合い面での難しさを見せたことが微妙に影響した結果で、能力の高さは現3歳世代の中でも屈指の存在と判断してもいいだろう。今回、うまく折り合ってスムーズな競馬ができれば、実績上位の馬たちを逆転しても驚けない。

ブライトエンブレム(牡3・小島茂之)は、昨年の札幌2歳Sで持続力のある末脚を繰り出して優勝。早い段階から能力の高さを示してきた一頭だ。前々走の朝日杯フューチュリティSでは、2番人気の支持を受けたもののゴール前での追い上げ届かず7着に敗れたが、今年初戦となった前走の弥生賞では、身上とするパワフルな末脚を存分に発揮して勝ち馬のサトノクラウンから0秒2差の2着に好走。あらためての素質の高さをアピールした。父ネオユニヴァースは2003年の皐月賞と日本ダービーを優勝した二冠馬で、本馬もその高い能力を受け継いでいる。父と同様にパワーを要する馬場コンディションは得意としており、雨が降るようならば、さらにチャンスは広がるだろう。

ミュゼエイリアン(牡3・黒岩陽一)は、“皐月賞への最終便”と言える前走の毎日杯を優勝。上昇ムードに乗っての参戦だ。前々走の共同通信杯(4着)の後にひと息入れた効果で落ち着きが感じられた前走は、2番手追走から直線で早めに抜け出すと、外から追い込んできたダノンリバティ(2着)とハナ差の接戦を制し、初の重賞制覇を飾った。自分から勝ちに動いての勝利で、セールスポイントとする長くいい脚が存分に活きた印象。着差は僅かだが中身の濃いレースだった。今回は、中2週でのレースとなるが、最終追い切りで好調をアピールするようならば、あなどれない一頭になるだろう。

ベルーフ(牡3・池江泰寿)は、ここまで5戦3勝。勝ち鞍はいずれも芝2000mでマークしたもので、距離適性では上位にランクされる一頭だ。前々走の京成杯では、直線で馬場の大外から豪快に伸びて優勝。2着馬との着差はハナと僅かだったが、鮮烈な印象を残した。前走のスプリングSでは最後の伸び脚を欠いて4着に敗れたが、勝ち馬のキタサンブラックとのタイム差は0秒3と大きくは負けていない。前哨戦としてはまずまずの内容だっただけに、前走から200m距離が延びる今回、身上とする息の長い末脚をフルに発揮できれば、GI タイトル奪取のシーンが見られてもおかしくない。

その他にも、いちょうSを制し朝日杯フューチュリティSでも3着に好走したクラリティスカイ(牡3・友道康夫)、デイリー杯2歳S優勝の実績が光るタガノエスプレッソ(牡3・五十嵐忠男)、ラジオNIKKEI杯京都2歳Sの優勝馬ベルラップ(牡3・須貝尚介)、シンザン記念の優勝馬グァンチャーレ(牡3・北出成人)、オープン特別の若駒S(京都・芝2000m)を制したアダムスブリッジ(牡3・石坂正)など、厳しいレースを戦い抜いてきた精鋭たちが、虎視眈々とタイトル奪取を狙っている。

selvas2 at 08:37コメント(0) 

2015年04月12日

 12日の阪神11Rで行われた第75回桜花賞(3歳牝馬オープン、GI、芝1600メートル、18頭立て、1着賞金=8900万円、1〜4着にオークスの優先出走権)は、岩田康誠騎手騎乗の5番人気レッツゴードンキ(栗東・梅田智之厩舎)が先手を取ってスローペースに落とし、まんまと逃げ切って優勝。重賞初制覇をこの大一番で果たした。タイムは1分36秒0(良)。

 善戦どまりの称号とは、もうさよならだ。これまでの惜敗続きがウソのような4馬身差の圧勝劇。果敢に先手を取ったレッツゴードンキが、待ちに待った2勝目をこの大舞台でつかみ取り、桜の女王に輝いた。

 ムーンエクスプレスとノットフォーマルが好スタートを切ったものの、これを制してレッツゴードンキがハナに立つ。競りかける馬はおらず、スローに落としてマイペースの逃げ。断然人気のルージュバックなど有力馬は中団から後ろに控えて我慢する形となった。4コーナーでも手応え十分のレッツゴードンキは、直線でゴーサインを出されると一気に伸びて後続を突き放す。2番手以下の激しい争いを尻目に、大きなリードを保って圧勝。1997年のキョウエイマーチ以来となる4馬身もの差をつけて、75回目の桜の女王に輝いた。2着は7番人気のクルミナル。さらに3/4馬身差の3着には8番人気のコンテッサトゥーレが入り、ハナ差4着のクイーンズリングまでの4頭がオークス(5月24日、東京、GI、芝2400メートル)の優先出走権を獲得した。ルージュバックは9着に敗れている。

 レッツゴードンキは、父キングカメハメハ、母マルトク、母の父マーベラスサンデーという血統。北海道平取町・清水牧場の生産馬で、廣崎利洋氏の所有馬。通算成績は6戦2勝。重賞初勝利。梅田智之調教師は桜花賞初勝利。岩田康誠騎手は2012年ジェンティルドンナに次いで桜花賞2勝目。

 岩田騎手は「誰も行く馬がいないなら“行ったろ”という気持ちでいきました。内の馬を見ながら…と考えていましたが、けん制しすぎていたので、(馬と)ケンカするくらいなら行ってしまおう、と。道中は楽に運べたのがよかったと思います。(上がり3ハロン33秒5という速いタイムについて)あれだけ引き付けてレースができましたし、馬場も良かったのでこういう脚も使えると思いました。強い馬がいて、いつ来るかと思っていましたが、前半の貯金で勝てたと思います。新馬を勝ってからずっと惜しい競馬が続いていましたが、力のあるところを証明できたと思います。まだまだ素質を隠している部分がありますし、成長していくうえで課題も残っていますが、素質がある馬なのでこれからも応援をお願いします」とオークスでの2冠制覇に期待を寄せていた。

selvas2 at 16:30コメント(0) 

2015年04月11日

今年は1984年にグレード制が導入されて以降、初めて3戦3勝以上の無敗馬が「3頭」も出走する。

 また、目下4連勝中のディープインパクト産駒が「6頭」も出走して5連覇を狙っている。過去、8世代でわずか3頭(2着、3着、16着)しか出走馬を送っていなかった種牡馬マンハッタンカフェが、3戦3勝のルージュバック、3戦3勝のクイーンズリングなど、今年は突然「3頭」もの出走馬を挑戦させるのも大きなポイント。

 毎年のように「男馬より強いのではないか」と思わせる名牝の出現が続いている。今年のルージュバックは、もうすでに、皐月賞で印がつきそうなベルーフ(京成杯)、ミュゼエイリアン(毎日杯)を完封して、東京2000mを2分00秒8(上がり33秒3)の快レコードで圧勝している。この高い総合力を素直に評価したい。

 坂のある新阪神コースになって以降、無理なハイペースがなくなったと同時に、桜花賞は総合能力の勝負に変わった。これと名牝の時代が重なり、いままた桜花賞の重要度は高まっている。

1984年以降、GIを4勝以上もした歴史的な牝馬が6頭誕生している。ジェンティルドンナ【7-3-1-2】、ウオッカ【7-2-3-5】、ブエナビスタ【6-7-2-3】、メジロドーベル【5-1-0-3】、アパパネ【5-0-2-4】、ダイワスカーレット【4-2-0-0】である。メジロドーベルと、アパパネ以外は、男馬相手にジャパンC、有馬記念、天皇賞・秋、日本ダービー、安田記念などを制しているから、文字通り男勝りである。これらほとんどの名牝は、距離は1600mから、2500m級まで平気でこなしてみせた。

 注目は、この6頭の桜花賞成績である。順に「1、2、1、2、1、1」着だった。(ウオッカはダイワスカーレットの2着)。

 GIを3勝した牝馬は計7頭いるが、そのうちスティルインラブ、ニシノフラワー、ファレノプシス、テイエムオーシャン、メジロラモーヌの5頭は、桜花賞を勝っている。

 つまり、歴史に残るような牝馬は、適距離とか、短いとか、長いとかは関係なく、基本距離の桜花賞を勝ち負けできたから、名牝への道が開けたともいえる。

 ルージュバック陣営は、百日草特別をレコード勝ちしたことにより、この牝馬のテーマは、できるだけ活力を消耗することなく春のクラシックを切り抜け、さらに広がる未来展望となったように思える。桜トライアルは、桜花賞を狙う牝馬の1戦。きさらぎ賞は、世代のトップを目ざす牡馬の重要レース。

 後者を選んでの圧勝は、陣営に確信をもたらした。ルージュバックに桜花賞の距離1600mがどうかとかは、ほとんど重要ではない。マイルが心配なら、マイル戦に出走している。陣営のルージュバックへの展望は、そういう次元の期待ではないということである。

 マンハッタンカフェは、なぜ14〜15歳前後(種牡馬としては多くの場合、そろそろピーク過ぎに近い)になってブレークしようとしているのか。

 同じサンデーのステイゴールドの代表産駒は、相手の牝馬の質の変化もあるが、オルフェーヴル、ゴールドシップなど、ほとんどが14〜15歳になってである。だいたい、ディープインパクト、ハーツクライ、ネオユニヴァース、ダイワメジャーなどの大物は、サンデーサイレンスが、15歳に近くなっての産駒である。

 サンデー自身からして、父ヘイローが15歳前後になってからの代表産駒だった。他の著名父系よりやや遅咲きがサンデー系の隠れた特徴に近い。マンハッタンカフェ産駒のブレークも、ちょうどそういう年齢になってだから、偶然ではないかもしれない。

 誉め過ぎたかもしれないルージュバックの相手本線は、自在のココロノアイ、前回の切れが光ったアンドリエッテ、同じマンハッタンカフェの3戦3勝馬クイーンズリング。

selvas2 at 18:38コメント(0) 
11日の阪神11Rで行われた第58回サンケイスポーツ杯阪神牝馬ステークス(4歳上牝馬オープン、GII、芝1400メートル、17頭立て、1着賞金=5300万円、1着馬にヴィクトリアマイルの優先出走権)は、福永祐一騎手騎乗の4番人気カフェブリリアント(5歳、美浦・堀宣行厩舎)が好位追走から抜け出してV。3連勝で重賞初制覇を果たし、ヴィクトリアマイル(5月17日、東京、GI、芝1600メートル)の優先権を獲得した。タイムは1分21秒1(稍重)。

 オーストラリア、中山に続いて、またも堀厩舎の管理馬が躍動した。前週のモーリス(ダービー卿チャレンジT)と同様、3連勝で重賞ウイナーに輝いたのはカフェブリリアント。一昨年の勝ち馬サウンドオブハートに続き、サンスポ杯の姉妹制覇を飾った。

 レースはバーバラとベルルミエールが併走する形で先行。フォーエバーモア、ダンスアミーガが好位につけて、カフェブリリアントは馬なりで5番手のインを追走し、人気のスマートレイアーは後方で脚をためた。直線に向くと、バーバラを振り切ったベルルミエールが抜け出して粘るところに、楽な手応えでカフェブリアントが並びかける。2頭がマッチレースを繰り広げるところにゴール前でウリウリも強襲してきたが、最後にわずかに抜け出したのはカフェブリリアント。懸命に粘るベルルミエールをクビ差かわして、重賞初Vを果たした。2着は7番人気のベルルミエール。1/2馬身差の3着が3番人気のウリウリだった。

 カフェブリリアントは、父ブライアンズタイム、母シンメイミネルバ、母の父Caerleonという血統。北海道新ひだか町・タイヘイ牧場の生産馬で、西川光一氏の所有馬。通算成績は16戦6勝。重賞初勝利。堀宣行調教師は2007年、09年ジョリーダンスに次いでサンスポ杯阪神牝馬S3勝目、福永祐一騎手は06年ラインクラフトに次いで2勝目。

 福永騎手は「先行馬が少ないので、スタート次第でいいポジションで競馬をしたいと思っていました。難しいところがある馬で、出していくとムキになるので、できれば馬なりでポジションを取りたいと思っていたのですが、スタートも完璧で、イメージ通りのポジションにつけられたし、レースぶりは完璧でした。2着馬がしぶとくて、なかなかスッとかわせませんでしたが、追って伸びたし、心配ありませんでした。次のヴィクトリアマイルが目標の馬なので、あまり1400メートルに対応しすぎても困ると思っていたのですが、こういう競馬が楽にできて、レースの幅が広がったのはよかったと思います。次も楽しみです」と目標の一戦に向けた好内容のレースを満足そうに振り返っていた。

selvas2 at 18:31コメント(0) 
11日の中山11Rで行われた第33回ニュージーランドトロフィー(3歳オープン、GII、芝1600メートル、16頭立て、1着賞金=5200万円、1〜3着馬にNHKマイルCの優先出走権)は、池添謙一騎手騎乗の7番人気ヤマカツエース(牡、栗東・池添兼雄厩舎)が中団から差し切り勝ち。重賞初制覇を果たし、2着グランシルク、3着アルマワイオリとともにNHKマイルC(5月10日、東京、GI、芝1600メートル)の優先出走権を獲得した。タイムは1分34秒8(稍重)。

 惜敗の3着に泣いた前走のリベンジを果たした。池添父子のタッグに戻ったヤマカツエースが待ちに待った重賞初V。胸を張ってNHKマイルCに向かう。

 スタートで1番人気のグランシルクが大きく立ち遅れて場内がざわめくなか、レースは最内枠のアンブリカルが先手を取り、よどみないペースを刻む。離れた2番手にアクティブミノル、さらにマテンロウハピネス、エイシンライダーなどが続く。グランシルクは腹をくくって最後方追走。速いペースで流れ、直線半ばでは形勢が一気に変わり差し馬が台頭する。その中から脚いろが目立ったのはヤマカツエース。中団追走から直線で外に持ち出して差し脚を伸ばし、後続の追撃も振り切って先頭でフィニッシュした。2着は大外から猛然と追い込んだグランシルク。3着には折り合いに苦労しながらも何とか我慢して脚を伸ばした2番人気のアルマワイオリが入っている。

 ヤマカツエースは、父キングカメハメハ、母ヤマカツマリリン、母の父グラスワンダーという血統。北海道新ひだか町・岡田牧場の生産馬で、山田和夫氏の所有馬。通算成績は9戦3勝。重賞初勝利。池添兼雄調教師、池添謙一騎手ともにニュージーランドTは初勝利。

 池添騎手は「父の管理する馬で重賞を勝てたのは久しぶりなので、うれしいですね。(他の馬と)並ぶと少し(ハミを)かむところがあるので、折り合いをつけていこうと思っていました。いいポジションを取れたし、うまく馬の後ろで我慢ができていたので“いいな”と思っていて、ギリギリまでためて、差されたら仕方ないというタイミングで追い出しました。最後までしのいでくれて、強かったですね。(次のNHKマイルCは)直線が長くなるので、仕掛けどころひとつだと思います。考えて乗りたいですね」と春の3歳マイル王決定戦に思いを馳せていた。

selvas2 at 18:26コメント(0) 

2015年04月10日

2015年、クラシック第1弾の桜花賞。

 過去10年の連対馬をみると、前走指数上位馬や、過去の指数上位馬が連軸の中心になっている。
ただ、スローペースで指数が低いランク外の馬も上位に食い込んでおり、要注意だ。

 今年の指数上位馬はキャットコイン、ココロノアイ、アンドリエッテ、レッツゴードンキ、クイーンズリング、ムーンエクスプレス、メイショウメイゲツ、ローデッドなどだ。

 スローペースになりがちな阪神外回りのマイル戦で、鋭い上がりの脚は必須条件だ。今年のメンバーでは、ルージュバックの上がり指数が最上位で、少し抜けた存在に見える。

 ルージュバックは牡馬相手にデビューから3戦3勝。前走はきさらぎ賞も圧勝して見せた。
きさらぎ賞は若干低調なメンバー構成で、相手に恵まれたことがあったとしても、先行して押し切って勝ったレース内容には、ケチのつけようがない。
前走のきさらぎ賞がスローペースで、指数上はランク外になったが、2歳秋の11月上旬の指数がその時点での2歳牝馬の最高指数だったことを考えれば、素質の高さを疑う余地はない。ここまでマイルの距離経験がないことがマイナス材料といえばいえるが、2走前の百日草特別の上がり指数を見る限り、マイルが合わないとは思えない。ここは不動の中心馬として考えたい。

 ルージュバックの相手は、瞬発力のあるレッツゴードンキ、ココロノアイ、アンドリエッテ、クルミナル、テンダリーヴォイス、メイショウメイゲツ、キャットコインなど。なかでもココロノアイ、アンドリエッテ、レッツゴードンキなど、桜花賞と同条件(阪神マイル戦)のチューリップ賞の上位組には要注意だ。


 中山のニュージーランドTは前走指数上位馬が中心。今年はアクティブミノル、グランシルク、ヤマカツエース、コスモナインボール、アルマワイオリ、ルナプロスペクターなどが指数の上位馬たちだ。

 重賞を勝っているのはアーリントンCのヤングマンパワーと、函館2歳Sのアクティブミノルだけ。
重賞戦線で好走してきたなかではアクティブミノル、ヤマカツエース、アルマワイオリなどの指数が上位だ。
マイル戦ばかりを使って3戦2勝のヤングマンパワーが引き続き好調のようだが、他に、朝日杯フューチュリティS2着、アーリントンC2着のアルマワイオリも有力馬の1頭だろう。ただ、少し低調なメンバー構成だけに、中山マイルの500万条件を好指数で勝ち上がってきたばかりのグランシルクにもチャンスはあるかもしれない。


 阪神牝馬Sは前走指数上位馬を中心に、指数の上位馬たちが強い。

 今年はスマートレイア−、ホエールキャプチャ、コナブリュワーズ、ウリウリ、サングレアル、レッドリヴェールなどの指数が高い。ただ、底力のあるスマートレイア−やホエールキャプチャ、レッドリヴェール、メイショウマンボなどの有力馬たちは休み明けで、その取捨が難しいだろう。

 芝1400メートル戦とはいえ、スローペース気味の流れで、先行馬に有利な展開が想像できるが、先行馬にもこれといった馬が見あたらない。強いて、順調に使われてきたなかから連軸候補をあげるとするとウリウリ、コナブリュワーズあたりだろうか。

 瞬発力が鋭く、目下連勝中のカフェブリリアントが指数は低いが気になる存在だ。

selvas2 at 17:06コメント(0) 

2015年04月09日

12日に阪神競馬場で行われる、第75回桜花賞(3歳・牝・GI・芝1600m・1着賞金8900万円)の枠順が、9日確定しました。

新馬、500万、きさらぎ賞と3連勝中のルージュバック(牝3、美浦・大竹正博厩舎)は4枠8番からのスタートとなりました。
また、チューリップ賞を制したココロノアイ(牝3、美浦・尾関知人厩舎)は7枠15番、
阪神JF2着・チューリップ賞3着のレッツゴードンキ(牝3、栗東・梅田智之厩舎)は3枠6番に入りました。
無傷の3連勝でフィリーズレビューを制したクイーンズリング(牝3、栗東・吉村圭司厩舎)は7枠13番、
無敗のクイーンC勝ち馬キャットコイン(牝3、美浦・二ノ宮敬宇厩舎)は6枠11番、
チューリップ賞2着のアンドリエッテ(牝3、栗東・牧田和弥厩舎)は5枠9番となっております。
発走は15時40分。枠順は以下の通りです。

 ( )内は性齢、騎手・調教師

1-1 コンテッサトゥーレ(牝3、C.ルメール・安田隆行)
1-2 ムーンエクスプレス(牝3、松山弘平・鈴木孝志)
2-3 ノットフォーマル(牝3、黛弘人・中野栄治)
2-4 トーセンラーク(牝3、吉田隼人・菅原泰夫)
3-5 ペルフィカ(牝3、菱田裕二・岡田稲男)
3-6 レッツゴードンキ(牝3、岩田康誠・梅田智之)
4-7 クルミナル(牝3、池添謙一・須貝尚介)
4-8 ルージュバック(牝3、戸崎圭太・大竹正博)
5-9 アンドリエッテ(牝3、川田将雅・牧田和弥)
5-10 アースライズ(牝3、幸英明・矢作芳人)
6-11 キャットコイン(牝3、柴田善臣・二ノ宮敬宇)
6-12 ローデッド(牝3、川島信二・荒川義之)
7-13 クイーンズリング(牝3、M.デムーロ・吉村圭司)
7-14 テンダリーヴォイス(牝3、福永祐一・萩原清)
7-15 ココロノアイ(牝3、横山典弘・尾関知人)
8-16 メイショウメイゲツ(牝3、吉田豊・小島太)
8-17 レオパルディナ(牝3、武豊・高橋康之)
8-18 クールホタルビ(牝3、小牧太・清水久詞)

※出馬表は主催者発表のものと照合してください。

selvas2 at 15:02コメント(0) 
4/12(日)   第75回桜花賞(GI)  
阪神競馬場・芝1,600m

桜色に染める夢の轍、才媛は女傑へと美を極めていく。


selvas2 at 10:30コメント(0) 
エリザベス女王杯時よりもパワフルに
 
2000mを2分02秒9(レース上がり37秒1)も要する不良馬場を、C.ルメール騎手を背に力強く抜け出した5歳牝馬ラキシス(父ディープインパクト)は思われていたよりはるかに強いのか? それとも長い骨折休養を経てカムバックしたキズナ(父ディープインパクト)が、期待ほどの成長力や底力を示してくれないのか? ラキシス(ルメール騎手)を祝福する歓声や拍手も湿りがちに響くような1戦だった。

 後方に控えた人気のキズナは、レースの流れが前後半「61秒1-61秒8」。レース上がりが37秒台にまで落ち込むような流れだから、別に置かれ過ぎたわけではない。レース中盤で後方3番手にいたキズナの3馬身くらい前、後方4番手にひかえていたのがラキシスであり、3コーナー過ぎのキズナは「どこでスパートしようか」、手ごたえ十分だった。

 外からスパートを開始したキズナは楽々と先行勢を捕らえにかかり、レース実況の佐藤アナウンサーも、「早くも一気に先頭に並びかけたのはキズナ。キズナが……、」と、引き離しにかかるキズナにマトを絞ってトーンを上げようとした瞬間、いやそうではない。「勝つのはラキシスだ」と切り換えなければならなくなっていた。一瞬、間をとらざるをえなかったように聞こえたほど、楽に抜け出すと思えたキズナと、その内から同じように伸びていたラキシスの逆転は強烈であり、勢いの差は歴然だった。

 最後の1ハロン「12秒8」のところで、一旦先頭に立ったキズナは、内から伸びたラキシスに2馬身も離され、脚が止まってしまった。位置取りの違いがあるから、ラキシスの上がりは「35秒9」であり、その後方にいたキズナの上がりも「36秒0」の記録になるが、ラキシスの最後の1ハロンがほぼ「12秒8」なのに対し、キズナのそれは「13秒1-2」である。ラキシスはぐんぐん差を広げている。止まったキズナは、もう脚が上がらなかった。

 角居厩舎の牝馬は、みんな強い。それぞれが狙いを定めたビッグレースで、次つぎと快走する。だが、11月のエリザベス女王杯で3歳ヌーヴォレコルトをクビだけ差したラキシスは、こんなに力強くパワフルではなかった気がする。当時と比較して10キロ増の468キロ。さらに進化していたということか。キズナをねじ伏せてしまった。

 と同時に、キズナには別に急に鈍らなくてもいいところで、ぱたっと力尽きた印象が残った。前回の京都記念では、届く、かわせると思えた瞬間、ゴール前100mくらいで伸びが止まり、ラブリーデイ、スズカデヴィアスに先着を許した。しかし、あれはスローの先行馬ペースであり、キズナは上がり33秒3だった。休み明け、余裕残しの514(プラス22キロ)の馬体が敗因であることをみんなが納得した。骨折休養明けのエースを調教で攻めすぎるわけにもいかない、と。

 ただし、今回のキズナは調教でも破格の動きを見せ、体も適度に絞れ、陣営も自信満々。なにより、現在の日本のエース格であることを自他ともに認めるキズナは、平凡な内容で負けていられない立場だった。ここまでダービー馬のプライドが自身を支えてきた。ところが、気がつけばビッグタイトルは3歳時の日本ダービーだけ。現4歳ワンアンドオンリーや、チャンピオン牝馬とされながら勝ったのは桜花賞だけのハープスターと同じである。この秋、再び凱旋門賞に挑戦したいキズナは、もっと進化し、さらに高いレベルに到達することが求められている。自身(陣営)もそう考えていた。

 だが、今回はゴール前200mで止まってしまった。それも、みんなが黙りこくってしまうような完敗である。重馬場? 昨年のフランスでロンシャンの渋馬場を2回経験してこなしている。凱旋門賞に行こうというエースが、重馬場を敗因にしていても意味がない。タイプは異なるとはいえ、身内にも相当する同じディープインパクトの牝馬ラキシスは平気だった。

 骨折休養ブランクの影響が大きいのか? 楽々と快調教をこなす動きから考え、競走能力の陰りは考えられない。敗因は、ない(ように思える)から、深刻である。はたして天皇賞・春で巻き返せるだろうか。スタミナはあるのか。心配である。

 もう1頭、イギリス遠征を前にした6歳スピルバーグ(父ディープインパクト)もほとんどいいところがなかった。58キロで、重馬場。内回りの阪神2000m。直前のレースでまたまた騎乗停止の処分(今度は開催6日間)をうけた北村宏司騎手……。不利な要素が重なりすぎたから、今回は仕方がない面が大きいが、6月のイギリスで一変のレースができるのだろうか。

 チャンピオンを自負するとき、より強い相手を求めて、挑戦の姿勢をつづけるのは使命である。ぜひ、アスコットの10ハロンで本当のスピルバーグの真価を発揮したい。5番人気で天皇賞・秋を制した意外性に期待しよう。



快勝のモーリスは「安田記念だって負けない」
 一方、中山の「ダービー卿CT」を制した4歳馬モーリス(父スクリーンヒーロー)は、ケタ違いの内容だった。ひとまくりを決めて、実際は稍重にも相当しそうな馬場で1分32秒2。坂を上がって、抜け出してからがすごかった。レースの最終1ハロンは「10秒9」である。マイル戦をこういう快時計で乗り切って、最後の1ハロンを10秒9(この馬自身は10秒8に近いか)で楽にまとめた馬などみたことがない気がする。最後の1ハロンだけで、並んでいた2着のクラリティシチー(上がり33秒7で1分32秒8)を、3馬身半も引き離したのである。

 500キロを超す馬体には、父スクリーンヒーロー(その父グラスワンダー)を通して、ダイナアクトレスや、サンデーサイレンスのいいところばかりを。母メジロフランシスからは、その母メジロモントレーや、3代母メジロボサツ(父モンタヴァル)からくる伝統のメジロ牧場の底力が受け継がれているのかもしれない。

 帰りのバスの中で、「安田記念だって、負けないよな。そうだろ…」、連れに同意を求めていたおじさんがいたが、まったくその通りだとわたしも思いました。

selvas2 at 09:00コメント(0) 

2015年04月08日

3歳牝馬クラシック初戦となる桜花賞。桜の花が咲き誇るもとで乙女たちが覇を競うこの一戦は、数あるJRAのGI の中でも見る者に最も華やかな印象を与えている。阪神・外回りの芝1600mを舞台に毎年見応えあるレースが繰り広げられているが、今年の3歳牝馬は例年以上にハイレベル。デビューから無傷の3連勝で重賞勝ち馬へと駆け上がってきた3頭をはじめ、その他の面々も、いずれ劣らぬ素質馬が今回の大舞台に顔をそろえた。新たなスターホースが誕生しそうな今年の出走馬をチェックしていきたい。

昨年の優勝馬ハープスターに続き、今年も世界の舞台を意識させる馬が登場する。3戦3勝の無敗でGI の舞台に躍り出るマンハッタンカフェ産駒のルージュバック(牝3・大竹正博)がその馬で、スケールの大きさでは前年の覇者をしのぐ可能性すら感じさせる。前々走の500万下・百日草特別(東京・芝2000m)では、のちに京成杯を優勝するベルーフ(2着)に2馬身1/2差をつけたうえで、2歳コースレコードの2分00秒8をマークして優勝。3か月の休み明けで重賞に初挑戦した前走のきさらぎ賞でも、牡馬の強敵を相手に難なく完封して勝利を収めた。牝馬限定レースには目もくれず、適性の高い舞台に出走することを優先する姿勢に、陣営の自信の大きさを感じる。本レースをも通過点にするようなら、近い将来、世界の大舞台で走る姿が見られるかもしれない。

前述のルージュバックという大物がいるにもかかわらず、同馬が話題を独占とはならないところに今年のメンバーのレベルがいかに高いかが表れている。前走のフィリーズレビューを制したクイーンズリング(牝3・吉村圭司)も、3戦3勝の無敗の重賞勝ち馬で、父がマンハッタンカフェという点もルージュバックと同じ。前走は、マイナス20キロ(444キロ)という大幅な馬体減をものともせず、4コーナー13番手の位置から最後の直線で鋭い末脚を発揮して勝利。素質はかなり高そうだ。前走の阪神・芝の内回りコースから、今回、直線の長い外回りコースへ替わる点は歓迎材料。前の馬をまとめて交わして先頭ゴールを果たす可能性は十分にある。

キャットコイン(牝3・二ノ宮敬宇)も、重賞初挑戦となった前走のクイーンCを優勝し、デビューから無傷の3連勝を達成。勇躍、桜花賞に駒を進めてきた。ステイゴールド産駒らしい我の強さを持っていながらも、実戦ではしっかりと折り合えるのがこの馬のセールスポイントだ。前走後は放牧でレースの疲れを癒やし、3月20日に美浦トレーニング・センターへ帰厩。28日には早めに栗東へ移動して万全の態勢を整えている。本馬と同じ二ノ宮敬宇厩舎所属の2歳女王ショウナンアデラは、骨折が判明して桜花賞への出走を断念。その分まで頑張りたいところだ。

桜花賞のトライアルの中でも最も本番につながりやすいと言われるチューリップ賞を制したのは、関東馬のココロノアイ(牝3・尾関知人)。これで重賞の勝ち鞍は昨年のアルテミスSに続き2つ目。暮れには阪神ジュベナイルフィリーズでも3着に好走しており、実績という点では今回のメンバーに入っても上位と言える。本馬もキャットコインと同じステイゴールド産駒だが、こちらは気性の激しさを感じるタイプだけに、レース当日のテンションが鍵になる。落ち着いて走ることができれば、今回も好勝負を演じられるはずだ。

2011年のマルセリーナ、2012年のジェンティルドンナ、2013年のアユサン、2014年のハープスターと、ここ4年連続でディープインパクト産駒が桜花賞を制覇。今年も同産駒の素質馬たちが出走を予定している。そのうちの一頭、アンドリエッテ(牝3・牧田和弥)は、前走のチューリップ賞で、ディープインパクト産駒がそれほど得意ではないとされる力の要る馬場(重)を克服して2着に好走。本番への優先出走権を獲得した。直線で瞬発力を発揮して追い込むタイプで、今回、良馬場での出走がかなえば、逆転も十分に可能だろう。

同じくディープインパクト産駒のミッキークイーン(牝3・池江泰寿)は、前走のクイーンCで2着に好走。馬体重はマイナス20キロ(424キロ)と大幅に減っていたが、道中最後方追走から最後の直線で外に持ち出されると強烈な末脚で追い込み、先に抜け出したキャットコイン(1着)にクビ差と迫るところまで追い上げた。ポテンシャルの高さは折り紙つき。今回は、前走から約2か月と十分な間隔を取って馬体の回復に努めている。レース当日にプラス体重で臨めるようなら、この強力メンバーが相手でも互角に戦えるはずだ。

前々走のオープン特別・紅梅S(京都・芝1400m)を優勝したディープインパクト産駒のコンテッサトゥーレ(牝3・安田隆行)は、前走のチューリップ賞で6着と敗退。雨が降る中で行われたレースで、パワーの要る馬場(重)が向かず能力を発揮しきれなかった可能性が高い。今回、良馬場での出走がかなえば、前走のようなことはないはずだ。2008年の皐月賞を優勝した半兄キャプテントゥーレ(父アグネスタキオン)に続いて、クラシックレースを制覇できるか、注目の一頭だ。

ディープインパクト産駒のクルミナル(牝3・須貝尚介)は、1月25日のメイクデビュー京都(芝1800m、1着)から中1週のローテーションで臨んだ前々走のオープン特別・エルフィンS(京都・芝1600m)を優勝。デビュー2連勝をマークして、桜花賞馬候補に名乗りを挙げた。前走のチューリップ賞では、1番人気に支持されたものの11着と大敗を喫したが、本馬も、パワーを要する馬場コンディションが合わなかった模様。今回、良馬場での瞬発力勝負になって、父譲りの鋭い末脚を発揮できれば、巻き返しは十分に可能だろう。

桜花賞トライアルのアネモネS(中山・芝1600m)を優勝したテンダリーヴォイス(牝3・萩原清)も、ディープインパクト産駒。過去の桜花賞の傾向を見ると、アネモネS組は、本番での成績という点ではチューリップ賞組やフィリーズレビュー組と比べて成績は今ひとつと言える。しかし、本馬は、祖母にJRA重賞5勝のブロードアピールを持つ、成長力が魅力の血統。本番での大駆けが十分に期待できるだけの良血馬だ。

キングカメハメハ産駒のレッツゴードンキ(牝3・梅田智之)は、勝ち鞍こそメイクデビュー札幌(芝1800m)の1勝のみだが、その後の4戦は重賞に挑戦して、すべて3着以内を確保している。近3走はいずれもココロノアイと一進一退の競馬を続けているだけに、実力は引けを取らない一頭と見ていいだろう。折り合い面に少し課題を残しており、今回もスムーズな競馬ができるかどうかが鍵となる。ラストの瞬発力勝負にならないようなペースでレースが展開すれば、今回も大崩れはしないはずだ。

selvas2 at 09:00コメント(0) 
阪神牝馬Sは、上半期における4歳以上の牝馬ナンバー1決定戦・ヴィクトリアマイルの前哨戦となるGII。2014年から1着馬に本番への優先出走権が与えられることになり、位置付けがより明確になった。ただし、本レースは、ヴィクトリアマイルが行われる左回りコースの東京・芝1600mとは異なる、右回りコースの阪神・内回りの芝1400mが舞台。そのため、マイル以上の距離で良績を挙げているタイプと、スプリント色の強いタイプが混在したメンバー構成となることが多い。今年は国内外でのGI ホース4頭を含む現役屈指の強豪牝馬たちがエントリーしており、ハイレベルかつ混戦ムードが漂う。このレースを制し、ヴィクトリアマイルの主役候補に躍り出るのは果たしてどの馬だろうか。注目の一戦を迎えた。

前年の阪神牝馬Sを制したスマートレイアー(牝5・大久保龍志)が、連覇を狙って今年も参戦してくる。昨年のヴィクトリアマイルは1番人気で8着と期待に応えられなかったが、その後は、クイーンS3着→府中牝馬S2着と牝馬限定重賞でハイレベルな走りを披露。現役牝馬の中でトップクラスの実力を持つことに疑いはない。前走のチャレンジC(6着)後は放牧でひと息入れ、今回は約4か月ぶりの実戦となるが、1日に栗東坂路で行われた1週前追い切りでは、4ハロン51秒2、ラスト1ハロン11秒8という素晴らしい時計をマーク。臨戦態勢を着々と整えており、休み明けでも好勝負が期待できる。

そのスマートレイアーと、昨年の本レースでタイム差なしの2着という接戦を演じたウリウリ(牝5・藤原英昭)も、2年連続でエントリー。3歳時の一昨年は、春の牝馬クラシックには出走できなかったものの、秋はローズS3着で優先出走権を獲得して秋華賞に挑戦。結果は10着ながらも、優勝したメイショウマンボから0秒4差と大きくは負けなかった。その後は、自己条件の1000万下・衣笠特別(京都・芝1800m)を優勝し、勢いに乗って格上挑戦した昨年の京都牝馬Sで重賞初制覇を達成。続く前述の阪神牝馬Sでも連対を確保と、完全に本格化した。前走となった今年の京都牝馬Sは5着に敗れたが、逃げ切った勝ち馬のケイアイエレガントとは0秒3差だった。今回、昨年のリベンジを果たして優勝するチャンスは十分にあるだろう。

ホエールキャプチャ(牝7・田中清隆)は、2012年のGI・ヴィクトリアマイルを優勝し、GII・GIIIは、2011年のクイーンC、ローズS、2013年の府中牝馬S、2014年の東京新聞杯と、4勝をマーク。他にもGI で2着3回3着2回と、現役牝馬の中ではトップクラスの戦績を誇る。今回は、前走の阪神C(5着)以来3か月半の休み明けになるが、3月に入ってから美浦坂路でコンスタントに追い切りを消化しており、4月1日に行われた1週前追い切りでは同4ハロン52秒7、ラスト1ハロン12秒5の好タイムをマーク。馬体の張りが良く、7歳を迎えた今年もまだまだ一線級での活躍が期待できる。

これまでに獲得したGI タイトルの数でライバルを圧倒している馬がメイショウマンボ(牝5・飯田祐史)だ。3歳時の2013年に、オークス、秋華賞、エリザベス女王杯とGI 3勝をマークし、同年のJRA賞最優秀3歳牝馬に満票で選出された。4歳時の昨年は、ヴィクトリアマイルこそ2着とハイレベルな走りを披露したが、その後は4戦連続で二桁着順の大敗が続いた。前走の有馬記念(15着)の後、3か月半の休養でリフレッシュされ、2013年のフィリーズレビュー(1着)以来久々の芝1400mへの出走となる今回、好調時のパフォーマンスを取り戻すことができるか。まだ5歳と若く、復活を遂げる可能性は十分に残されている。

レッドリヴェール(牝4・須貝尚介)は、2歳時の一昨年に、メイクデビュー阪神(芝1600m)→札幌2歳S(函館・芝1800mで開催)→阪神ジュベナイルフィリーズと、無傷の3連勝でGI タイトルを獲得したエリートホース。3歳時の昨年は、約4か月の休み明けで臨んだ桜花賞で優勝馬のハープスターとクビ差の2着と接戦を演じると、次走は牡馬が相手となる日本ダービーへ果敢に挑戦。結果は12着と敗れたが、春のクラシック戦線を大いに盛り上げた。さらなる飛躍が期待された秋シーズンは、3走前のローズS6着→前々走の秋華賞6着→前走のエリザベス女王杯16着という結果で、精彩を欠いたが、約5か月の休養で立て直された今回は、その実力を見直す必要がある。

ハナズゴール(牝6・加藤和宏)は、強烈な末脚を武器に実績を積み上げてきた個性派の海外G1 優勝馬。3歳時の2012年にチューリップ賞でジェンティルドンナ(4着)を破って重賞初制覇を飾るなど、早い段階から非凡な才能を示していた。その後は、2013年の京都牝馬S優勝が目立つ程度だったが、5歳時の昨春にオーストラリアへ遠征し、国際G1・オールエイジドS(ロイヤルランドウィック・芝1400m)で初のビッグタイトルを手に入れた。その後は国内での3戦、香港での2戦とも大敗を喫しているが、馬場状態や展開などの条件がうまく噛み合った時の破壊力は一級品。今回も軽視は禁物だろう。

ゼンノロブロイ産駒のサングレアル(牝4・松田博資)は、GI 6勝を挙げた名牝ブエナビスタ(父スペシャルウィーク)の半妹としてデビュー前から大いに注目を集めていた。メイクデビュー阪神(芝1600m)を単勝オッズ1.6倍の断然人気に応えて勝ち上がり、2戦目の500万下・福寿草特別(京都・芝2000m)は4着に敗れたものの、続くフローラSを強烈な末脚で差し切り勝ち。デビューから3戦目で重賞ウイナーの仲間入りを果たした。その後は勝ち星から遠ざかっているが、3走前の秋華賞では、5着ながらもメンバー中最速の上がり3ハロンタイム(33秒9、推定)をマーク。まだまだ成長が見込める高い素質を秘めているだけに、今回も目が離せない。

ダンスアミーガ(牝4・中竹和也)は、2歳時の一昨年11月のデビューから3戦2勝で3歳春はフィリーズレビューに駒を進めた素質馬。結果は6着で桜花賞には参戦できなかったが、夏に1000万下の五頭連峰特別→1600万下の長岡S(ともに新潟・芝1600m)を連勝し、オープンクラス復帰を果たした。その後は善戦止まりのレースが続き、前走のオープン特別・洛陽S(京都・芝1600m)も、実力のある牡馬を相手に4着。今回、これまでに2勝を挙げている芝1400mに距離が短縮されるのはプラス材料で、重賞でも牝馬同士のレースなら十分に出番があるはずだ。

カフェブリリアント(牝5・堀宣行)は、4歳時の昨年後半に戦績が急上昇。1000万下クラス2戦目となった前々走の中京日経賞(中京・芝1600m)を勝ち上がると、前走の1600万下・節分S(東京・芝1600m)も連勝して一気にオープンクラス入り。勇躍、重賞のここに駒を進めてきた。前走はハンデ(53キロ)が軽かったとはいえ、昨年の京成杯と弥生賞でともに3着という実績を持つアデイインザライフ(2着)を破っての勝利と、価値は高い。今回は重賞初挑戦となるが、不安よりも楽しみの方が断然大きい。

フォーエバーモア(牝4・鹿戸雄一)は、2歳時の一昨年に、メイクデビュー新潟(芝1600m)→500万下のサフラン賞(東京・芝1400m)を連勝し、2歳女王決定戦の阪神ジュベナイルフィリーズでも3着に好走。続く3歳初戦のクイーンCで重賞初制覇と、ハイレベルな走りを見せていたが、クラシック本番では桜花賞8着、オークス11着と、好結果を残すことができなかった。体調が整わず秋シーズンは全休し、前走となった今年1月の京都牝馬Sで8か月ぶりに戦列へ復帰。結果は11着に敗れたが、実戦を1度使われて体調面の上積みが見込める今回は、前進必至だろう。

selvas2 at 07:00コメント(0) 

2015年04月07日

中山・外回りの芝1600mを舞台に行われるニュージーランドTは、3歳マイル王決定戦であるNHKマイルCのトライアルレースで、1〜3着馬に優先出走権が与えられる。過去10年を振り返ると、本レース出走馬のうち、2006年の3着馬ロジック、2009年の3着馬ジョーカプチーノ、2011年(阪神・芝1600mで開催)の3着馬グランプリボス、2012年の優勝馬カレンブラックヒル、2013年の7着馬マイネルホウオウと、5頭が次走でNHKマイルCを制している。中山・芝コースは、本番が行われる東京・芝コースとは異なった適性を求められるため、出走に慎重となる陣営も少なくないが、本レースが重要な前哨戦のひとつであることは間違いない。今年も3歳マイル王の座を目指す若駒たちの熱戦が期待できそうだ。

アルマワイオリ(牡3・西浦勝一)は、8月23日のメイクデビュー札幌(芝1500m)で危なげなく逃げ切り勝ちを収めた後、好メンバーが顔をそろえた札幌2歳Sでも勝ち馬のブライトエンブレムから0秒4差の6着に健闘。3戦目のオープン特別・もみじS(京都・芝1400m)では直線で豪快に差し切り2勝目を挙げた。3走前のデイリー杯2歳Sは道中力んだことで直線の伸びを欠き4着に敗れたが、前々走の朝日杯フューチュリティSでは、後方で折り合いに専念し、ラストは狭いスペースを割るように伸びて2着まで追い上げた。今年初戦となった前走のアーリントンCは、折り合い面に進境を見せ、大外から鋭く伸びて勝ち馬のヤングマンパワーとクビ差の2着。今回のメンバーの中では実績上位と言えるだけに、初の重賞タイトル獲得に向けて視界は良好だ。

アクティブミノル(牡3・北出成人)は、7月12日のメイクデビュー函館(芝1200m)で2着馬に5馬身差をつけて圧勝。連闘で挑んだ函館2歳Sも鮮やかに逃げ切って優勝し、またたく間に重賞タイトルを奪取した。前々走の朝日杯フューチュリティSでは、ハイペースで逃げる展開となりながらもゴール寸前まで踏ん張り5着に健闘。見せ場たっぷりの走りを見せた。今年初戦となった前走のファルコンSでもハイペースで逃げて、勝ち馬のタガノアザガルとハナ差の2着。ゴール前の首の上げ下げで僅かに先着を許したが、勝ちに等しいと言える走りを見せた。これまでのレースぶりから能力上位なのは確か。今回も本馬が展開の鍵を握りそうで、その走りから目が離せない。

ヤングマンパワー(牡3・手塚貴久)は、3走前となった12月13日のメイクデビュー中山(芝1600m)で2着馬に2馬身差をつけて快勝。前々走のオープン特別・ジュニアC(中山・芝1600m)では、勝ち馬のナイトフォックスからアタマ+ハナ差の3着に好走した。1勝馬の身で重賞に挑んだ前走のアーリントンCでは、9番人気と評価は低かったが、ゴール前で混戦からぐいっと抜け出し、アルマワイオリ(2着)の追撃をクビ差しのいで重賞初制覇を飾った。収得賞金の加算に成功したことでNHKマイルCへの出走はほぼ大丈夫と言える状況だが、今回もきっちりと好結果を出して本番へ弾みをつけたいところだ。

非凡な素質を秘めるマテンロウハピネス(牡3・昆貢)は、祖母に2001年のオークス馬レディパステルを持つ良血馬。3走前となった1月25日のメイクデビュー中京(芝1400m)を勝ち上がり、キャリア1戦で重賞に挑んだ前々走のアーリントンCでは、一気の相手強化をものともせずゴール寸前まで逃げ粘って、勝ち馬のヤングマンパワーとクビ+ハナ差の3着に好走。前走の500万下・フローラルウォーク賞(中京・芝1600m)を1番人気の支持に応えて優勝し、今回、再び重賞の舞台に登場する。同型馬との兼ね合いが鍵になるが、スムーズにレースを進めることができれば、まず好勝負になるだろう。

グランシルク(牡3・戸田博文)は、本馬と同じ戸田博文厩舎に所属し2009年の共同通信杯を優勝したブレイクランアウトを叔父に持つ、厩舎ゆかりの血統馬だ。11月24日のメイクデビュー東京(芝1800m)は勝ち馬のカボスチャンにクビ差及ばず2着。2戦目の未勝利(中山・芝1800m)も3着と敗れたが、今年初戦となった前々走の未勝利で待望の初勝利を挙げると、前走の500万下(ともに中山・芝1600m)も快勝。目下2連勝の勢いに乗って重賞に駒を進めてきた。今回のニュージーランドTと同じ中山・芝1600mの舞台で連勝をマークしており、コース適性は高い。重賞のメンバーに入っても、決して引けは取らないだろう。

ネオユニヴァース産駒のネオルミエール(牡3・藤沢和雄)は、母に2000年のオークス馬シルクプリマドンナ、半兄に2013年のNHKマイルC3着馬フラムドグロワール(父ダイワメジャー)を持つ良血馬だ。9月20日のメイクデビュー新潟(芝1600m)を優勝して初陣を飾り、続くいちょうSでも2着に好走。前々走の朝日杯フューチュリティSでは、スタートで後手を踏んだことが響き4着に敗退したが、最後の直線での伸び脚は目立っており、能力の高さを十分に示す走りだった。約2か月半の休み明けで臨んだ前走のアーリントンC9着からの巻き返しなるか、今回のレースに注目したい。

ダイトウキョウ(牡3・戸田博文)は、9月6日のメイクデビュー札幌(芝1500m)で、のちに朝日杯フューチュリティSを制してJRA賞最優秀2歳牡馬に選出されるダノンプラチナ(2着)を抑えて勝利。その後の3戦は勝利を挙げることができなかったが、前走の500万下・黄梅賞(中山・芝1600m)では、逃げたエイブルボス(2着)をゴール前でクビ差交わして2勝目を挙げた。レースセンスが高い馬だけに、器用さを求められる中山・芝1600mの舞台なら、今回も上位食い込みが十分に可能だろう。

ナイトフォックス(牡3・大竹正博)は、デビューから2戦して勝ち上がることができなかったが、3戦目の未勝利(中山・芝1600m)で鮮やかな差し切り勝ちを決めて初勝利をマーク。続くオープン特別・ジュニアCも正攻法の競馬で押し切って勝利を収め、2連勝を達成した。前走のアーリントンCは10着に敗れたが、本レースに向けての調教では引き続き絶好の動きを見せており、2連勝した中山・芝1600mに舞台が戻る今回は、巻き返しが期待できる。

ビヨンジオール(牡3・的場均)は、3走前の未勝利を勝ち上がり、前々走の500万下・朱竹賞(ともに中山・芝1200m)では、4コーナー14番手の位置から豪快な差し切り勝ちを収め、2連勝をマークした。折り合い面にまだ課題を残しているが、競馬を覚えさせている段階での2連勝は高い素質のなせるわざと言えるだろう。前走のファルコンSは、力を要する馬場コンディション(稍重)となり、切れ味を存分に発揮することができず12着と大敗を喫した。今回の芝1600mの距離は、メイクデビュー中京で2着に入っており問題ないはず。差し脚を活かせる良馬場での出走がかなえば、巻き返しは可能だろう。

ヤマカツエース(牡3・池添兼雄)は、3走前の500万下(京都・芝1400m)で2勝目を挙げ、前走のファルコンSでは、最後の直線で鋭い末脚を発揮して勝ち馬のタガノアザガルと同タイムの3着に好走した。ここにきての地力強化は明らかで、これまでに2戦して4着と6着に敗れている芝1600mの距離も、差す競馬が板についてきた今なら十分に対応可能と言える。展開ひとつで侮れない存在だ。

その他にも、前々走の500万下・若竹賞(中山・芝1800m)で、外を回って差し切る強い競馬で優勝したルナプロスペクター(牡3・金成貴史)。伯母に名牝ヒシアマゾン、母に1999年のローズSの優勝馬ヒシピナクルを持つ良血馬タケルラムセス(牡3・田村康仁)など、伏兵陣も虎視眈々と上位進出を狙っている。

selvas2 at 15:12コメント(0) 
◆ドンカスターマイル・G1(6日、オーストラリア、ロイヤルランドウィック競馬場・芝1600メートル)

 オーストラリア遠征中のリアルインパクト(牡7歳、美浦・堀厩舎)とワールドエース(牡6歳、栗東・池江厩舎)が出走した一戦は日本時間6日15時20分、20頭立てで行われ、先月21日のジョージライダーSに続く連勝を狙ったリアルインパクト(55キロ、マクドナルド騎乗)は2着、ワールドエース(55・5キロ、ホール騎乗)は8着に終わった。

 勝ったのは、カーマデック(50キロ、ボス騎乗)。タイムは1分37秒61。同レースは4日に開催される予定だったが、現地の荒天のため、6日に延期されていた。

selvas2 at 09:00コメント(0) 

2015年04月06日

北村宏司騎手(34)=美浦・フリー=は5日、阪神7Rでロワサーブルに騎乗した際、
最後の直線で急に内側へ斜行。
オアフライダーの進路が狭くなった。同騎手は2月21日にも不注意騎乗による騎乗停止処分を受けていたにもかかわらず、短期間に同様の騎乗を行ったため、加重制裁も加わり、
4月11日から26日(開催6日間)まで騎乗停止となった。

これにより皐月賞の騎乗が不可能となり、3戦3勝で挑むキタサンブラックの鞍上は乗り替わりとなる。

selvas2 at 08:59コメント(0) 

2015年04月05日

5日の阪神11Rで行われた第59回産経大阪杯(4歳上オープン、GII、芝2000メートル、14頭立て、1着賞金=6500万円、1着馬に天皇賞・春の優先出走権)は、クリストフ・ルメール騎手騎乗の4番人気ラキシス(牝5歳、栗東・角居勝彦厩舎)が差し切り勝ち。3月にJRA騎手免許を取得したルメール騎手は、これがJRA騎手としての初勝利となった。タイムは2分2秒9(不良)。

 日本のファンへのあいさつは、強烈な一撃だった。前日にJRA騎手としてのデビューを飾ったルメール騎手が、初騎乗のラキシスを駆ってキズナを破る大金星。1カ月の騎乗停止によるうっぷんを晴らす完勝劇で、見事なGII勝ちを成し遂げた。

 レースは予想どおりゼロスが先手を取り、後続を離す大逃げ。離れた2番手にカレンブラックヒルが続いて、その後ろにトラストワン、ロゴタイプが続く。断然人気のキズナは後方3番手からの競馬となった。4コーナーまでにゼロスのリードは縮まって、ほぼ一団となって直線へ。外に持ち出したキズナが反応良く末脚を伸ばして差し切るかと思われたが、その少し前に位置していたラキシスがひと呼吸我慢してキズナの内から並びかけ、ゴール前でこれを突き放して快勝。2馬身差をつけて今期初戦を飾り、天皇賞・春(5月3日、京都、GI、芝3200メートル)の優先出走権を手にした。2着がキズナで、さらに3馬身差の3着に6番人気のエアソミュールが入っている。

 ラキシスは、父ディープインパクト、母マジックストーム、母の父Storm Catという血統。北海道安平町・ノーザンファームの生産馬で、大島昌也氏の所有馬。通算成績は13戦5勝。重賞はGIエリザベス女王杯(2014年)に次いで2勝目。角居勝彦調教師、クリストフ・ルメール騎手ともに産経大阪杯は初勝利。

 ルメール騎手は「本当にうれしいです。4カ月の乗れない期間は長すぎました。だから、きょうはすばらしいです。(レースは)理想通り。全部完璧。キズナはいい馬ですが、ラキシスも(キズナと)争って、すばらしいハートがあります。キズナは外から見えましたが、ラキシスはすごい走りました。たぶん、(きょうの)馬場はキズナは好きじゃない。でもラキシスは好きです」と習得中の日本語を駆使しながら満面の笑みで会心のレースを振り返っていた。

selvas2 at 16:40コメント(0) 
5日の中山11Rで行われた第47回ダービー卿チャレンジトロフィー(4歳上オープン、GIII、芝1600メートル、16頭立て、1着賞金=3800万円)は、戸崎圭太騎手騎乗の1番人気モーリス(牡4歳、美浦・堀宣行厩舎)が後方2番手から直線一気に突き抜けて圧勝。3連勝で重賞初制覇を果たした。タイムは1分32秒2(良)。

 強い。オープン昇級初戦にもかかわらず55キロを課せられたモーリスが、みるみるうちに歴戦の実績馬をぶっちぎる。他馬を寄せ付けない圧勝で3連勝。本格化を強烈に印象付ける勝ちっぷりで重賞初Vを飾った。

 レースは、内から好スタートを切ったカオスモスを制してラインスピリットがハナを奪う。マイネルメリエンダ、外からクラレントも加わり、カオスモス、ウインマーレライが好位からの競馬。人気のモーリスは後方2番手で折り合いに専念した。ハンデ戦らしく直線半ばまでは混戦ムードに思われたが、外から抜け出しを図るクラリティシチーのさらに外から、モーリスがすごい勢いで末脚を伸ばす。一瞬のうちに突き抜けて、さらに後続を突き放して3馬身1/2差の圧勝。直前にキズナが敗れてどよめいた競馬場を、今度は感嘆のどよめきが包み込んだ。2着4番人気のクラリティシチー。2着とクビ差で接戦の3着争いは、9番人気のインパルスヒーローが先着して中波乱を演出している。

 モーリスは、父スクリーンヒーロー、母メジロフランシス、母の父カーネギーという血統。北海道日高町・戸川牧場の生産馬で、吉田和美氏の所有馬。通算成績は10戦5勝。重賞初勝利。堀宣行調教師、戸崎圭太騎手ともにダービー卿チャレンジT初勝利。

selvas2 at 16:39コメント(0) 

2015年04月04日

 ◇2度の落馬事故で左半身にまひが残り…

 競馬で大きなレースを制しながら、2度の落馬事故で左半身にまひが残り、引退を余儀なくされた日本中央競馬会(JRA)の元騎手、常石勝義(つねいし・かつよし)さん(37)が2020年東京パラリンピックの馬術競技に出場することを目指している。左目の視野が狭く、記憶力や集中力が低下する高次脳機能障害にも悩まされながら「もう一度、大きな舞台に立ちたい」と練習に打ち込む。

 馬場できびきびとした動作を馬が繰り返す。「今も馬に乗るのは全く怖くない」。兵庫県明石市の乗馬教室で手綱を握る常石さんの表情は柔らかかった。

 名馬オグリキャップに憧れ、中学卒業後、騎手を養成する競馬学校に進んだ。同期は2013年に最多勝利に輝いた福永祐一騎手(38)、和田竜二騎手(37)ら粒ぞろいで「花の12期生」と言われた。1996年にデビューし常石さんも5カ月間で12勝を挙げた。

 同年8月のレースで落馬して脳挫傷で意識不明の重体になったが、奇跡的な回復で半年後に復帰。03年には障害レースの最高峰、中山グランドジャンプ(JG1)も制した常石さんは「歓声が最高に気持ちよかった」と絶頂期を振り返る。

 しかし、04年8月のレースで再び落馬し、頭を強打。1カ月後に意識を取り戻してリハビリに励んだが、今度は左半身のまひと高次脳機能障害が残った。「復帰しか考えていなかったので、ほんまにショックだった」。07年に29歳で引退した。

 「馬に会いたい、触りたい」との気持ちは変わらなかった。リハビリを兼ねて滋賀県草津市の自宅から栗東トレーニングセンター(滋賀県栗東市)に歩いて通い詰めた。競馬ライターとして活動を始め、乗馬教室にも通った。昨秋の全国障がい者馬術大会では難易度の高いチームテスト部門で初優勝。指導する明石乗馬協会(明石市)の三木薫さん(59)は「騎手時代の習性で姿勢が前かがみになるが、馬を操る技術は問題ない」と言う。

 パラリンピックの馬術は、動作の正確性や美しさで競う馬場馬術のみ。課題は、定められたコースを覚えること。高次脳機能障害で人の名前や約束を忘れがちな常石さんにとっては難題だが、自宅で毎朝、母由美子さん(63)とコースを紙に書き込んで覚えるのが日課だ。「周りの人に支えられて、ここまで来た。次は僕が恩返しをしたい」と常石さん。再び歓声を浴びる日を夢見ている。

selvas2 at 23:02コメント(0) 

2015年04月03日

大阪杯は春の天皇賞の前哨戦に位置づけられるレースだ。
それだけに能力の高い馬たちが集まり、少頭数でもメンバーのレベルは高い。
当然というべきか、指数上は過去10年の内9年で連対している前走指数の上位馬が中心になっている。
また、1番人気馬も(5221)と圧倒的に強い傾向が見え、指数上位の人気馬が連軸の中心のレースといえそうだ。世代的には4歳馬が5勝、5歳馬3勝、6歳馬1勝、7歳馬1勝。過去10年、ランク外で連対した2頭はいずれも4歳馬で、5歳馬以上は指数上のランク馬であることが連対の条件になっている。
ただし、4歳馬で勝つか連対しているのは、いずれも評判も実績も高いビッグネームの馬たちだ。

今年は、キズナ、スピルバーグ、カレンブラックヒル、デウスウルト、ロゴタイプ、エアソミュール、ショウナンパンドラなどが指数の上位馬だ。

安定した指数の高さや、差し脚の鋭さ、重賞の実績などから、中心は一昨年のダービー馬キズナだろう。
前走の京都記念は後方から、上がり33秒台の脚を使ってゴールに迫ったが、
スローペースを先行した2頭にわずかに及ばず3着だった。期待された分、3着では物足りないが、
スピード指数や上がりの鋭さなど、内容は悪くなかった。休み明けをひと叩きされて、息もできれば、勝利に最も近い馬だろう。

キズナの相手は天皇賞馬スピルバーグが筆頭だ。
天皇賞(秋)、ジャパンCなどでみせた差し脚ならここでも通用するだろう。
4歳馬も3頭出走しているが、指数の高さ、上がりの鋭さなどで、牝馬のショウナンパンドラの差し脚が見所十分。
上がりの脚だけならラキシスも気になるところだ。
有力馬には上がりの脚に懸ける馬が多く、こんな年は得てして逃げ馬が残ることもありそうで、逃げるカレンブラックヒルにも要注意だ。


中山のダービー卿チャレンジTは波乱続きのハンデ戦。

過去10年、1番人気馬は(1108)と1勝のみ。2番人気馬も(0118)と勝ち星がない。
トップハンデ馬も2勝どまりだ。指数上は指数上位馬、なかでも平均指数の上位馬の連対率が高いが、2、3着はランク外の馬が多く目につく。

今年のトップハンデはクラレントだが、58.5キロのハンデはさすがに少し苦しいだろう。
連対率の高い平均指数の上位馬はエキストラエンド、ブレイズアトレイル、フラアンジェリコ、マイネルメリエンダなど。平均指数上位馬のなかで、差し脚でも上位にあるのはエキストラエンドとブレイズアトレイルだ。
前走指数上位のクラリティシチーも鋭い差し脚がある。
ここは55キロとハンデの楽なブレイズアトレイルが連軸むきだろうか。

selvas2 at 17:10コメント(0) 
秋に向けて日本馬はパワーアップを

 中京の芝状態の変化は激しい。9R岡崎特別(古馬1000万下)が芝1200m1分08秒6で決着したころは、発表通りの稍重でまだ大丈夫と思えたが、それは「34秒7-33秒9」で差し切り3戦3勝となったビッグアーサー(父サクラバクシンオー)が、オープン級の素質を秘めていたからだった。メインのころには表示は稍重馬場でも、もう明らかな重馬場。かなり走りにくいコンディションに思えた。

 明らかに内枠不利と変化した馬場を、前半はコースロスを避けてインでがまんし、直線は斜めに外に出したZ.パートン騎手のエアロヴェロシティ(父トムフール直父系のピンズ)が粘るハクサンムーン、外から伸びるミッキーアイルの間を割って、力強く差し切った。

 香港の7歳騙馬エアロヴェロシティは、7歳といってもここを勝ってまだ17戦【9-4-1-3】であり、強くなったのは日本のストレイトガール、スノードラゴン、リトルゲルダが挑戦した昨2014年12月の香港スプリントを勝ち、初G1制覇を達成したあたりからのこと。

 香港シャティンの1200mでは、目下4戦連続して「1分08秒57-99」を記録するほど安定して能力を発揮できる。遠征競馬も、坂も平気だった。過去の例からして、高速の中山なら楽に「1秒0以上」は速い時計で乗り切る能力があると推測できる。改めて秋に対戦することになるはずの日本馬はさらにパワーアップしたい。

 P.オサリバン調教師は、1989年、オグリキャップと死闘を展開し驚異の2分22秒2を記録した芦毛のホーリックスで、共同管理していた父のD.J.オサリバン調教師とともにジャパンCを勝っている。騎手は、弟のL.A.オサリバンだった。日本のG1は大好きである。やっぱり、今回の快勝でさらに自信を深め、10月のスプリンターズS(中山)にも参戦してくる気がする。グローバルスプリントチャレンジは、12月の香港スプリントまであと7戦もある。ボーナスの生じる3カ国での優勝は、エアロヴェロシティならさして不可能ではないだろう。

 内寄りをみんなが避けるようになった渋馬場とはいえ、18頭立てで先行馬までみんな外に回ることはあり得ない。好ダッシュで飛び出したアンバルブライベンはそのまま内を通って前半「34秒0」。馬体を離してずっと外を回る形になったハクサンムーンが34秒1。この馬場とあって2頭ともにムリなハイペースで競らなかったから、アンバルブライベンは内で失速したが、外のハクサンムーンは後半も「34秒5」でまとめることができた。

 快速ハクサンムーン(父アドマイヤムーン)は、出遅れた昨年の高松宮記念で5着に差を詰めたくらいだから、渋馬場の宝塚記念を制した父の特徴を受けつぎ渋った馬場も下手ではない。直線、巧みに外から先頭に立った時点では勝ったと見えたが、内から外に出してきたZ.パートン騎手はハクサンムーンを見ながら、さらにその外に回ったのだから、役者が1枚上だったということだろう。しかし、ハクサンムーン(酒井学)は惜しかった。不振は完全に脱した。

 ミッキーアイル(父ディープインパクト)はハクサンムーンを見ながら好位の外。2戦目に京都1600mを1分32秒3で圧勝してNHKマイルまで4連勝したから、快速マイラーとされてきたが、2戦目は馬場差が1秒5はあった超高速馬場であり、本質はどうやら母の父ロックオブジブラルタルの影響で、粘り強いしぶとさを前面に出すスピード系。前哨戦の阪急杯(不良の1400m)をひかえて抜け出したあたり、渋馬場はディープインパクト産駒ながら全然苦にしない。

 浜中騎手も、音無調教師も、そろって「力んで行きたがってしまう」のが敗因で一致している。上位をベテランホースが独占した中、4歳ミッキーアイルにかかる期待は大きい。このあとは「安田記念の予定(音無調教師)」とされるが、その内容しだいでは、秋はスプリンターズS1200mに回ってくることも十分考えられる。これから総合力をつける成長株だからなんともいえないが、1200-1400mに対する適性も非常に高い。

 4着サドンストーム(父ストーミングホーム)は、中団でもまれながらうまく外目に出してきたが、良馬場の場合とあまり変わらず善戦止まり。好状態でもパンチ力もう一歩だった。

 13着に沈んだストレイトガールは、めったに崩れない安定した能力を持ち、昨年の不良馬場でも3着に押し上げた。遠征した香港でエアロヴェロシティとわずか0秒2差だったことが買われ、外枠有利が判明するにつれ評価があがり、1番人気になった。ただ、いつもより出脚が良くない。好仕上がりとはみえたが、狙いの春の大目標のG1に休み明けで出走になったあたり、必ずしも順調ではないローテーションが不利だったろう。

 体調一歩といえば、昨年の勝ち馬コパノリチャードも今年は好調ではなかった。昨年はここを圧勝し、つづく京王杯SCは58キロで7着失速でも、他を圧するような動きを示していたころの迫力がなかった。内のリトルゲルダは、残念ながらこの枠順では道悪馬場に対応できなかった。

 ダイワマッジョーレは、デビューしてずっと1600m以上に出走していた中距離タイプにも近いマイラー。1600mで高い総合力を示していたから、スピード競馬の鉄則通り、1ハロン短い1400mへの短縮では総合力を生かし、見事に結果が出た。ただし、1400mに対応できたから、では今度は1200mというのはさすがに無理だったかもしれない。「スタートはいつもあまり良くない。1200mは短かった(M.デムーロ騎手)」のコメントがある。

selvas2 at 09:00コメント(0) 

2015年04月02日

新潟県弥彦村で、輸入や飼育が禁止されている特定外来生物のカミツキガメが1年余で相次いで6匹見つかり、なぞを呼んでいる。カミツキガメは強固なあごを持ち、人間の指を食いちぎるほどの力を持つ。繁殖力が高く、千葉県の印旛沼では野生下で大量自然繁殖が確認されているが、専門家の間では「新潟で冬を越すのは無理」とされていた。このため、誰かが捨てたとみて警察も捜査に乗り出したが、手がかりはない。村は「なぜうちの村なのか。手の打ちようがない」と困惑している。

 県警によると、県内では2009年以降13匹のカミツキガメが発見されているが、このうち7匹が同村で見つかった。県警では、カミツキガメが見つかった場合、危険なため、警察が引き取り、飼い主が分からない場合は環境省に引き渡している。原則、殺処分されている。

 同村では昨年5月から立て続けに4匹見つかったため、県警は何者かが捨てた外来生物法違反などの疑いもあるとみて捜査。調べによると、県内で許可を受けて飼育されているのは2匹で、いずれも飼い主の元で飼われていた。見つかったカミツキガメにはいずれも飼い主の身元を示すチップが埋め込まれていなかった。

 一方、村はカミツキガメが見つかった用水路の近くに注意を促す看板を設置するとともにパトロールを実施。地元小学校などにも文書を配布し、見つけても触らないよう要請した。今のところ、けが人はいないが、今年1月には相次いで、田んぼ脇の用水路の泥の中から、冬眠中とみられるカミツキガメ2匹が見つかった。

 こうした事態に、自然繁殖の可能性を指摘する声も上がっている。だが、県は「カミツキガメは犬や猫などと違って保健所で収容義務のある動物ではない。村が環境省と相談すべき問題」としている。一方の環境省関東地方環境事務所の担当者は「卵や子どもが見つかっていない以上遺棄された可能性が高く、現段階では調査の予定もない」。

 カメを研究している「日本カメ自然誌研究会」代表の矢部隆・愛知学泉大教授(51)は「カミツキガメは順応性が高く繁殖力が旺盛。遺棄されたにしてもこれだけ大量に見つかるのであれば、関係機関が早急にわなを仕掛けるなどして調査すべきだ」と話している。

 ◆カミツキガメ 北米〜南米北部原産。体長は約50センチ。ペットとして輸入されていたが、2005年に外来生物が日本に上陸して生態系に影響を及ぼすことを防ぐ「外来生物法」で特定外来生物に指定され、これ以降、原則として輸入、飼育、販売などが禁止されている。同法施行前から飼っている場合でも、飼育には環境相の許可が必要で、カメにマイクロチップを埋め込み、飼い主を把握できるようにしている。違反した場合、個人は3年以下の懲役、または300万円以下の罰金。数十年生きることもあり、飼い主に捨てられたカミツキガメが全国各地で見つかっている。

 ◆弥彦村で見つかったカミツキガメ◆ 

  発見日    発見地点    体長

(1)2012年4月23日 用水路     約20センチ

(2)  14年5月5日 用水路     約20センチ

(3)     6月17日 用水路     約20センチ

(4)     7月6日 用水路     約30センチ

(5)     7月12日 路上      約50センチ

(6)  15年1月8日 用水路(泥中) 約40センチ

(7)     1月14日 用水路(泥中) 約30センチ

selvas2 at 15:38コメント(0) 
産経大阪杯は、阪神大賞典、日経賞とともに天皇賞(春)の前哨戦として位置づけられており、
1着馬に同レースへの優先出走権が付与される。
また、芝2000mという距離設定のため、宝塚記念を目指すミドルディスタンスホースの参戦も目立つ。
古馬のトップクラスが春の始動戦として出走するケースが多く、毎年豪華メンバーが顔をそろえて非常にハイレベルな戦いを繰り広げている。
過去10年の優勝馬には、メイショウサムソン(2007年)、ダイワスカーレット(2008年)、ドリームジャーニー(2009年)、オルフェーヴル(2013年)、キズナ(2014年)など、スターホースの名前が並ぶ。
今後のGI 戦線を占ううえで決して見逃すことのできない重要な一戦だ。
春本番を迎えた阪神競馬場のターフで輝きを放つのはどの馬か? 
今年も好メンバーが集結した本レースに注目したい。

キズナ(牡5・佐々木晶三)は、一昨年の日本ダービーを直線一気の末脚で優勝。同年秋にはフランスに遠征して、国際G2・ニエル賞1着、国際G1・凱旋門賞(ともにロンシャン・芝2400m)4着という成績を残した、現役を代表するスターホースだ。活躍が期待された昨年は、初戦の産経大阪杯を快勝したものの、続く天皇賞(春)で4着に敗れた後に骨折が判明して長期休養を余儀なくされた。約9か月半の休養を経て、前走となった今年の京都記念で戦列に復帰。後方追走から直線で猛追及ばず3着に敗れたが、上がり3ハロンはメンバー中最速の33秒3(推定)をマーク。休養前と変わりない素晴らしい切れ味で健在ぶりをアピールした。レース後は放牧に出されることなく自厩舎で調整を進め、3月に入ってからは栗東坂路とCWコースを併用して入念な乗り込みを消化。順調に出走態勢は整ってきた。昨年の産経大阪杯を見事な追い込みで勝っているように、阪神・芝2000mは最適と言える舞台。今回、本レース連覇を飾って、再び世界の舞台に挑みたいところだ。

ロゴタイプ(牡5・田中剛)は、2歳時の2012年暮れに朝日杯フューチュリティSを制し、3歳時の2013年春にはスプリングS→皐月賞を連勝した、同世代トップクラスの実力馬である。3歳夏以降は休養期間が長かったこともあり、しばらく勝利から遠ざかっているが、2015年初戦となった3走前の中山金杯では、芝2000mを1分58秒0の好タイムで走破して2着を確保。確かな復調をアピールした。さらに、前走の中山記念でも、絶好の手応えで一旦は先頭に立つ場面を作って2着。ゴール前でインコースを突いて伸びてきた昨年のオークス馬ヌーヴォレコルト(1着)に交わされたが、着差は僅かにクビとレース内容はほぼ勝ちに等しいと言えるものだった。久々の勝利も間近に迫ってきた印象を受ける。引き続き好調を維持してレースに臨む今回は、約2年ぶりとなる勝利の美酒を味わう大きなチャンスを迎えた。

イスラボニータ(牡4・栗田博憲)は、昨年の皐月賞馬。その他にも一昨年の東京スポーツ杯2歳S、昨年の共同通信杯、セントライト記念(新潟・芝2200mで開催)を優勝。現4歳世代を代表する強豪だ。今年初戦となった前走の中山記念では、1番人気の支持を受けながらも直線で伸び脚を欠いて5着に敗れたが、これは、力の要る馬場コンディション(稍重)が少なからず影響した模様。勝ち馬のヌーヴォレコルトとのタイム差は0秒4と大きくは離されておらず、悲観する内容ではない。3か月の休養明けだった前走を使われて、状態面の上積みが見込める今回、良馬場での出走がかなうようなら本領を発揮できるだろう。芝・中距離で頂点に立てると考えられる存在だけに、ここは巻き返しが期待される。

スピルバーグ(牡6・藤沢和雄)は、前々走となった2014年の天皇賞(秋)を優勝し、GI ホースの仲間入りを果たした。互角のスタートから中団の後方に控え、3コーナーから徐々に追い上げを開始。4コーナーを抜群の手応えで回り、最後の直線で大外に進路を取ると豪快な末脚を発揮。メンバー中最速となる上がり3ハロン33秒7(推定)をマークして、一気に突き抜けた瞬発力は文句なく一級品と言えるものだった。今回は、前走のジャパンカップ(3着)以来約4か月ぶりの実戦で、仕上がりがポイントになるが、2月の中旬から熱心な乗り込みを消化しており、万全の態勢が整いそうだ。ベストの舞台は直線の長い東京・芝コースだが、阪神・芝コースでも、本格化前の3歳春に出走した2012年の毎日杯で3着に好走した実績があり、対応は可能なはず。この後はイギリス遠征を予定しているだけに、本レースを勝って弾みをつけたいところだ。

エアソミュール(牡6・角居勝彦)は、ここまで25戦10勝、勝率40%を記録している実力馬。5歳時の昨年、鳴尾記念を勝って待望の重賞初制覇を飾り、秋には毎日王冠を優勝した。この時の3着馬スピルバーグが次走で天皇賞(秋)を制するなど、好メンバーがそろった一戦を鋭い末脚で勝利しており、6歳の今年はGI でも活躍が期待される。前々走の金鯱賞(3着)では、少し折り合いを欠いて難しい面を見せていたが、前走のアメリカジョッキークラブC(3着)では、それも修正されて確かな末脚を披露。同じ3着という着順でもレース内容は良くなっていただけに、収穫は大きいはずだ。今回の舞台となる阪神・芝2000mは、鳴尾記念での重賞Vがあるうえに、前走から200mの距離短縮もプラス材料。3度目の重賞制覇に向けてチャンス到来だ。

ショウナンパンドラ(牝4・高野友和)は、前々走となった昨年の秋華賞を優勝しており、現4歳世代の牝馬ではトップクラスの実力を持つ馬。昨春は勝ちきれないレースが続いたが、夏の新潟遠征を機に急上昇。500万下の糸魚川特別1着の後、秋華賞トライアル・紫苑S(ともに新潟・芝2000m)で2着に入って優先出走権を獲得し、本番で見事ビッグレース制覇を成し遂げた。今回は、前走のエリザベス女王杯(6着)以来約4か月半ぶりのレースで仕上がりが鍵を握りそうだが、25日に栗東坂路で行われた1週前追い切りでは4ハロン52秒6、ラスト1ハロン12秒3をマーク。この産経大阪杯に照準を合わせて着々と出走態勢は整ってきただけに、好走が期待される。

カレンブラックヒル(牡6・平田修)は、2012年のNHKマイルC優勝馬。その他にも、同年のニュージーランドT、毎日王冠を優勝するなど3歳時は6戦5勝を挙げ、豊かな才能をアピールした。4歳時以降は、2014年のダービー卿チャレンジT優勝が目立つ程度だったが、2015年初戦となった前走の小倉大賞典をV。5度目の重賞制覇を達成している。この時は、逃げるメイショウナルト(15着)を3コーナーで交わす積極策から、最後の直線でも力強い粘りを発揮。トップハンデの58キロを負担しての勝利だけに価値が高く、完全復活なったと見てもいいだろう。今後もマイルから中距離での活躍が期待できる一頭で、今回のメンバーに入ってどんなレースを見せるか楽しみだ。

ラキシス(牝5・角居勝彦)は、前々走となった昨年のエリザベス女王杯を優勝。初の重賞制覇をGI の大舞台で飾り、一気に現役牝馬トップクラスの位置まで駆け上がった。3歳時の一昨年にも同レースに挑戦して2着に好走するなど能力の高さを示していたが、4歳の昨年は牡馬の強敵を相手に厳しいレースを経験。中日新聞杯2着、産経賞オールカマー(新潟・芝2200mで開催)2着など、確実に実力アップを果たし、秋の大一番で見事に花開いた。前走の有馬記念でも、勝ち馬のジェンティルドンナから0秒2差の6着に善戦。一旦は2番手まで上がって見せ場をたっぷり作るあたり、地力強化は明らかだ。今回は約3か月の放牧休養明けになるが、帰厩後は栗東坂路とCWコースを併用して入念な乗り込みを消化。着々と出走態勢を整えているだけに、好勝負が期待される。

デウスウルト(せん7・平田修)は、重賞初挑戦となった昨年のチャレンジCで2着(同着)に好走すると、今年初戦となった前々走の中山金杯が3着、前走の中日新聞杯が2着と、安定した走りを続けている。重賞のタイトルこそ獲得していないものの、中距離では常に目を離せない存在にまで成長した印象だ。以前は折り合い面で苦労することも少なくなかったが、今ではその不安も解消。強豪がそろったここで重賞を制覇することができれば、次はさらに大きなステージでも注目を集めることになる。上昇度と順調さを活かして金星を狙う。

タガノグランパ(牡4・松田博資)は、昨年のファルコンSで直線大外一気の鮮やかな末脚を発揮して重賞初制覇を達成。芝1400mで切れ味鋭い追い込みを披露した馬だが、その後に日本ダービーと菊花賞でともに4着という実績も残しているように、距離の融通性は非常に高い。今回は、前々走の東京新聞杯10着→前走の中山記念6着と、着実に上昇カーブを描いての登場。意外性のあるタイプだけに、この豪華メンバーを相手に大駆けがあっても驚けない。

selvas2 at 09:00コメント(0) 
Archives
記事検索