2015年07月

2015年07月31日

今週から始まる夏の新潟競馬。
開幕週のメインレースは、直線1000メートルのアイビスサマーダッシュだ。
過去10年、前走指数や平均指数の上位馬が中心になっているが、過去10年で7勝をあげている牝馬も見逃せない。

今年は、シンボリディスコ、サフィロス、リトルゲルダ、ヘニーハウンド、アースソニックなどの前走指数が高く、他に、セイコーライコウ、サカジロロイヤルも過去の指数での上位馬だ。
 
セイコーライコウはアイビスサマーダッシュの昨年の勝ち馬で高指数もある馬だが、
この夏は2戦とも指数が上がってこず、着順も5着、4着と、まだ本来の力を見せていない。
新潟コースは(4103)、直線1000メートルも(2001)と得意にしているだけに、変わり身もあるかもしれないが、そこまでの信頼を置くには物足りない。
新潟の直線1000メートルの実績は、(3035)のアンゲネーム、(2121)のリトルゲルダが上位だが、
アンゲネームは7歳で、少し盛りを過ぎた印象だ。それなら牝馬の活躍が多いレースだけに、リトルゲルダを中心に取るのが妥当だろうか。
近走は高松宮記念16着、ヴィクトリアマイル11着だが、G1戦でのこと。着順は気にする必要はないだろう。
G3戦で、得意の距離なら巻き返しがあるかもしれない。ただ、牝馬で好成績を上げているのは3、4、5歳馬が中心になっており、6歳牝馬は過去10年で1着が1度あるだけ。ここは少し割り引いたほうが良いかもしれない。
結局、確たる有力馬不在のレースで、波乱もありそうに思える。
新潟は開幕週で馬場も絶好。野芝の素軽いスピード比べになりそうだ。
とすれば、短距離向きの鋭い瞬発力が問われるはず。短距離向きの鋭い瞬発力なら、サフィロス、ヘニーハウンド、シンボリディスコ、サカジロロイヤル、アースソニックなどが上位だ。
ここは格下ながら、シンボリディスコにもチャンスがあるだろう。シンボリディスコはまだ条件馬の身だが、
2走前、新潟の直線1000メートル戦で示した31秒9の上がりタイムは、ここでも十分に通用するレベルだし、前走の福島芝1200の上がりタイムも33秒4を示しており、素軽いスピードでは上位の馬だろう。芝1000と1200の成績は(2220)。距離は合うはず。
他に気になるのは3歳馬サフィロスだ。2歳11月の京王杯2歳S2着以来のレースになるが、(2200)の成績通り、素質は高い。ここは「初距離、初古馬相手、休み明け」と克服しなければならない課題も多いが、上がりの脚は断然の鋭さがあり、53キロの軽量を生かして一気の浮上もありそうな気がする。

今週から札幌競馬も開幕する。牝馬のクイーンSが注目のレースだ。
指数上は、過去10年のうち9年で連対する前走指数上位馬が中心だ。

今年は、レッドリヴェール、フーラブライド、フレイムコード、レイヌドネージュ、メイショウスザンナ、イリュミナンスなどが指数の上位馬たちだ。
指数上はフーラブライド、レッドリヴェールが少し抜けた存在だ。2頭に次ぐのがフレイムコード、メイショウスザンナ。順当ならこの4頭の戦いになりそうだが、先行力でフーラブライド、フレイムコード、上がりの脚でレッドリヴェールだろう。
ただ、2強がそのままワン、ツーで決まるとも思えず、あえて福永騎手に乗り替わったフレイムコードから馬券を組み立てたい。


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2015年07月30日

クイーンSは、1999年まで3歳牝馬限定の重賞として秋の中山競馬場で行われていたが、
2000年に夏の札幌競馬場に舞台を移し、出走条件も3歳以上の牝馬限定に変更されて、
毎年熱戦が繰り広げられている(2013年は函館・芝1800mで開催)。
過去10年の本レース出走馬を見ると、2005年の2着馬ヘヴンリーロマンスが2走後に天皇賞(秋)を制覇し、2011年に優勝した3歳馬アヴェンチュラが次走で秋華賞を優勝。
2012年の4着馬レインボーダリアは、2走後にエリザベス女王杯を勝利している。
秋のGI を占う意味でも見逃せない一戦と言えるだろう。
今年も、飛躍を期す牝馬たちが開幕週の緑鮮やかな芝が広がる札幌競馬場に集結。
北国に夏の到来を告げる牝馬重賞が、華麗なる競演で幕を開ける。

レッドリヴェール(牝4・須貝尚介)は、一昨年に札幌2歳S(函館・芝1800mで開催)を優勝してデビュー2連勝を飾ると、暮れの阪神ジュベナイルフィリーズでは、ハープスター(2着)をハナ差抑えて優勝し、同年のJRA賞最優秀2歳牝馬に選出された。3歳時の昨年は、桜花賞(2着)後のレースでは本領を発揮できなかったが、放牧で立て直された今年は、前々走の阪神牝馬Sが勝ち馬のカフェブリリアントから0秒6差の6着、前走のヴィクトリアマイルが勝ち馬のストレイトガールから0秒5差の4着と、復調の気配をうかがわせている。今回、札幌・芝コースは初参戦となるが、前述の札幌2歳Sでの走りから考えれば、洋芝はむしろ歓迎材料だろう。完全復活が期待される一戦となる。

フーラブライド(牝6・木原良一)は、7月上旬に函館競馬場へ入厩し、本レースを目標に入念な乗り込みを重ねている。22日に同Wコースで行われた1週前追い切りでは、5ハロン67秒台、3ハロン39秒台のタイムをマークしており、好仕上がりでレースに出走できそうだ。今春は、3走前の日経新春杯2着→前々走の阪神大賞典5着と、牡馬の強敵を相手に善戦。前走の天皇賞(春)こそ身上の鋭い末脚を発揮できず11着に敗れたが、6歳を迎えても年齢的な衰えは感じられない。重賞2勝(2013年愛知杯、2014年中山牝馬S)の実績は、今回のメンバーの中では上位で、芝1800mの距離も守備範囲。自身3度目の重賞制覇に挑む。

ノットフォーマル(牝3・中野栄治)は、今年のフェアリーSで勝利を飾って、重賞初制覇を達成した3歳馬。前々走の桜花賞では、先行策から粘り強いレースぶりを見せて5着に健闘した。今回は、前走のオークス(13着)以来、約2か月ぶりの実戦となるが、放牧先でもしっかり調教を積んできただけに、力を発揮できる状態でレースに臨めそうだ。52キロの別定重量での出走となる今回、斤量面でのアドバンテージを生かして軽快なスピードを発揮できれば、他世代の馬が相手でも勝機を見出せるだろう。

フレイムコード(牝6・谷潔)は、前走の1600万下・五稜郭S(函館・芝2000m)を優勝。オープンクラス入りを果たすとともに、洋芝への高い適性も示した。前走は約4か月の休養を挟んでのレースだったが、好位でうまく流れに乗って絶好の手応えで追走。最後の直線での反応もシャープで、1馬身1/4という着差以上に強さを感じさせる内容だった。昨年7月の500万下(中京・芝1600m)→8月の1000万下・三面川特別(新潟・芝1800m)を連勝したように、夏場に好成績を挙げている点も強調材料で、今回、重賞初制覇を果たしても不思議ではない。

ブランネージュ(牝4・藤岡健一)は、今年の函館開催で、前々走の北斗特別4着→前走のかもめ島特別(共に1000万下、芝1800m)1着という成績をマーク。もともと、3歳時の昨年にフローラSで2着に好走し、その後も、オークス5着、ローズS4着、秋華賞4着と、3歳牝馬三冠戦線で安定した走りを披露している堅実性がセールスポイントの馬だ。今回は、1600万下クラスからの格上挑戦に加えて相手も強化されるが、ここまで強敵を相手に戦ってきた実績を考えれば、通用してもおかしくない。また、今回は実績上位の馬たちに休み明けの馬が多いだけに、6月、7月と順調にレースを使われている点もプラス材料で、好勝負は十分に可能だろう。

メイショウスザンナ(牝6・高橋義忠)は、今年の福島牝馬Sで勝ち馬のスイートサルサから0秒1差の3着に好走。この時は16頭立ての13番人気という低評価だったが、道中は抑え切れない手応えで追走し、最後の直線で前が開くと一気に末脚を伸ばして追い上げた。前走のマーメイドSは10着に敗れたが、芝2000mは少し距離が長かった印象で、今回、評価を下げるのは早計だろう。この中間は栗東坂路で入念な乗り込みを消化してから札幌競馬場へ入厩。適距離の芝1800mに戻る今回は、上位争いに加わってくるだろう。

マンハッタンカフェ産駒のイリュミナンス(牝5・松永幹夫)は、半兄に2012年と2013年の中京記念を連覇したフラガラッハ(父デュランダル)がいる厩舎の期待馬。本馬も、3歳時の2013年に、フェアリーSで勝ち馬のクラウンロゼと同タイムの4着、続くクイーンCでも3着(同着)に入った実績がある。前走のマーメイドSは、最後の直線で前が壁になり、少し追い出しを待たされるシーンがあって6着に敗れたが、それでも、勝ち馬のシャトーブランシュとは0秒3差と大きくは負けていない。今回、スムーズなレースができれば、上位進出の場面もありそうだ。

ディルガ(牝4・矢作芳人)は、3歳時の昨年にオープン特別の忘れな草賞(阪神・芝2000m)を優勝し、オークス(15着)、秋華賞(9着)にも駒を進めた馬。今夏のクラス再編成で1000万下クラスへ降級して臨んだ前走の北海H(函館・芝2600m)は、約4か月半の休み明けながら3着に好走した。今回は格上挑戦となるが、レースを1度使われた上積みが見込めるだけに、侮ることはできないだろう。

レイヌドネージュ(牝5・菊沢隆徳)は、先週の1000万下・松前特別(函館・芝2000m)を優勝し、連闘で本レースにエントリーしてきた。その松前特別では、道中最後方追走から最後の直線で前の馬をまとめて差し切るインパクトの大きいレースを披露しており、今回、出走してくるようなら、注目の存在となりそうだ。

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2015年07月29日

アイビスサマーダッシュは、JRAで唯一、コーナーがない直線だけのコース(新潟・芝1000m)で行われている重賞レース。
2006年からスタートした『サマースプリントシリーズ』の第3戦(2011年までは第2戦)に指定されており、
夏競馬を彩る名物重賞の一つとして親しまれている。
今年も、絶好の芝コンディションで開幕する新潟競馬場に、スピード自慢の馬たちがエントリーしており、
激戦を予感させる。
直線競馬に実績のある馬が適性の高さを示すのか、それとも直線競馬未経験の馬の中に巧者がいるのか?究極のスピード勝負の行方に注目が集まる。

昨年のアイビスサマーダッシュを制したセイコーライコウ(牡8・竹内正洋)が、連覇を狙って今年もエントリー。デビュー時から管理してきた鈴木康弘調教師が今年2月末で定年を迎えたため、3月に竹内正洋厩舎へ転厩。環境は変わったものの、その後も前々走のオープン特別・韋駄天S(新潟・芝1000m)5着、前走の函館スプリントS4着と、8歳という年齢を感じさせないパフォーマンスを見せている。函館スプリントS4着からの臨戦は、優勝した昨年と同じ。この中間も引き続き上々の気配を保っているだけに、優勝争いに加わってくる公算は大きい。

アースソニック(牡6・中竹和也)は、2013年の京阪杯優勝馬。今回の舞台となる新潟・芝1000mの直線競馬には、昨年のアイビスサマーダッシュを含めてオープンクラスのレースに3回出走し、いずれも3着と好勝負を演じている。前走の函館スプリントSでは16頭立ての14番人気という低評価を覆して2着に好走しており、今回のメンバーに入っても、コース実績、近走内容の両面で上位にランクされる一頭と言える。本レースで重賞2勝目を挙げることができれば、『サマースプリントシリーズ』チャンピオンの座が視界に入ってくるだろう。

リトルゲルダ(牝6・鮫島一歩)は、5歳時の昨年に北九州記念とセントウルSを連勝し、『サマースプリントシリーズ』のチャンピオンに輝いた。香港へ遠征した暮れの国際G1・香港スプリント(シャティン・芝1200m)は14着と大敗を喫したものの、昨年の芝・短距離路線を大いに盛り上げた一頭と言える。このアイビスサマーダッシュにも過去2年連続で出走して3着、4着と上位争いを演じており、直線競馬の適性も実証済みだ。GI に挑戦した近2走は、前々走の高松宮記念が16着、前走のヴィクトリアマイルが11着に敗れたが、GIII への出走となる今回は、地力を見直す必要があるだろう。

サフィロス(牡3・手塚貴久)は、2歳時の昨年に未勝利→オープン特別のカンナS(共に新潟・芝1200m)を連勝し、重賞初挑戦となった前走の京王杯2歳Sでも2着に好走した。これまで〔2・2・0・0〕と1度も連対を外しておらず、まだ能力の底を見せていない馬だ。3歳を迎えた今年は、調整面で順調さを欠いて休養期間が長くなり、今回が約9か月ぶりのレースとなるが、美浦トレーニング・センターへ帰厩後は好内容の調教を続けている。久々に加えて、初めて他世代の馬と対戦する今回も、楽しみは大きい。

もう1頭の3歳馬レンイングランド(牡3・矢作芳人)も、早い時期からハイレベルな走りを見せてきた馬で、2歳時の昨年に、未勝利(札幌・芝1200m)、500万下の寒椿賞(中京・ダート1400m)、オープン特別のクリスマスローズS(中山・芝1200m)と3勝をマーク。今年に入っての3歳芝・マイル路線では好結果を残せなかったが、初めて他世代の馬と対戦した前走の函館スプリントSで、16頭立ての12番人気という低評価を覆して3着に好走。直線競馬への適性は未知数だが、スプリントレースなら重賞でも能力が通用することを示しているだけに、今回も上位進出のチャンスは十分にあるだろう。

ヘニーハウンド(牡7・吉村圭司)は、3歳時の2011年にファルコンS(阪神・芝1200mで開催)を勝って重賞初制覇を達成した後は重賞タイトルを上積みできていないものの、2012年の鞍馬S、2014年のオパールS(共に京都・芝1200m)と、オープン特別では2勝をマークしている。デビュー25戦目にして初めて新潟・芝1000mに挑んだ前走のオープン特別・韋駄天Sでは4着に善戦しており、直線競馬にも対応可能なことを示した。同コース2度目で慣れが見込める今回、重賞でも好勝負の期待が高まる。

フレイムヘイロー(せん7・蛯名利弘)は、6歳時の昨年11月に1600万下の2014ファンタスティックジョッキーズT(東京・芝1400m)を優勝してオープンクラス入りを決めた晩成タイプの馬。その後は芝1600mのレースを3戦して好結果を残せなかったが、初めて新潟・芝1000mの直線競馬に出走した前々走のオープン特別・韋駄天Sでは、一変した走りを見せて勝利を飾った。前走のCBC賞は11着に敗れたが、高い適性を示した直線競馬に戻る今回は、注目する必要があるだろう。

ネロ(牡4・森秀行)は、前々走のオープン特別・韋駄天Sで、1番人気の支持を受けたものの2着に敗れたが、勝ち馬のフレイムヘイローとはわずか0秒1差だった。新潟・芝1000mの直線競馬は〔1・1・0・0〕と好相性で、3走前の1600万下・駿風Sでは、54秒6の好タイムで2着馬に2馬身1/2差をつけて勝利を飾っている。今夏のクラス再編成を経たことでまだ1600万下クラスの身だが、格上挑戦でも地力は引けを取らないだけに、軽視は禁物だろう。

ベルカント(牝4・角田晃一)は、父サクラバクシンオーから受け継いだ豊かなスピードを武器に、2013年のファンタジーS、2014年のフィリーズレビューと重賞2勝をマーク。フィリーズレビューの後は勝ち星から遠ざかっているものの、軽快な先行力は健在だ。7月5日のCBC賞は右肩部挫創のため出走取消となったが、すぐに調教を再開できたように症状は軽く、出走取消の影響を心配する必要はなさそうだ。今回、初めて挑戦する直線競馬で、好調時の輝きを取り戻すことができるのか、注目したい。

エーシントップ(牡5・西園正都)は、2歳時の2012年秋から3歳時の2013年春にかけて、京王杯2歳S、シンザン記念、ニュージーランドTと重賞3勝をマーク。重賞実績では今回の出走メンバー中随一と言える存在だ。その後の勝ち鞍は2013年のオープン特別・霜月S(東京・ダート1400m)の1つだけだが、力の要る馬場コンディション(不良)で行われた昨年の高松宮記念では、逃げて4着に善戦しているように、雨が降って時計のかかる馬場状態になれば、先行粘り込みのシーンが見られるかもしれない。

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2015年07月28日

中京記念らしい難解な結果
 当然のように生じるはずの波乱を予測して、人気は大きく分散した。抜け出したのは6番人気のスマートオリオン(父グラスワンダー)。そこに突っ込んできたのは13番人気のアルマディヴァン(父メジロベイリー)。また今年も中京記念らしい難解な結果だった。

 1週前の日曜日は「外差し」の連続した芝コンディションは、連日の好天でインを衝いても不利のない馬場に大きく変化。7月のローカル開催のハンデ戦に、さらに想定外の要素が加わった。ハンデ戦らしく「クビ、クビ、クビ…」の差が6着までつづき、上位8着までが勝ち馬と「0秒3差」の大激戦に持ち込まれた。

 これで、荒れる中京記念の1番人気馬は通算16連敗【0-1-2-13】となり、この時期の1600mになっての連対馬は「5,6,5,13,7,11,6,13」番人気である。

 G1安田記念1600mから約1ヶ月半後の、同じ左回りのマイル重賞に移り、出走馬の全体レベルは上がることになった。だが、安田記念がどうも物足りない結果(凡走)だった馬がここに回ってくるわけで、一段と難しい要素が加わることにもなった。

 勝ったスマートオリオンは、4歳春に1200mのオーシャンSを制した重賞勝ち馬だが、全6勝が1400m以下であり、芝1600mの経験なしはこの馬だけ。M.デムーロ騎手を配し、素晴らしい調教をみせ、デキの良さは特注。しかし、一連のレース内容からハンデ57キロは重い印象もあった。好スタートからレースの流れ「前半46秒4-後半47秒0」に素早く乗り切り、予想以上の速い時計になった芝コンディションが大きな味方となったのだろう。前回、初めて芝1400mを勝った勢いをもっと高く評価すべきだったということか。

 2着に突っ込んできた伏兵アルマディヴァンは、ヴィクトリアマイルを15着に大敗のあと、スマートオリオンの勝ったパラダイスS1400mも8着止まり。中間の動きの良さと、得意の左回りで、少し時計のかかる追い込み競馬になるなら……。もつれそうな展開と、軽量52キロの大駆けに期待した人びとの期待にこたえた。重馬場のエリザベス女王杯を7番人気で差し切ったレインボーダリアのいとこで、母の父にメジロライアンを持つメジロベイリー産駒。13番人気が妥当だったろう。中京記念は、こういう伏兵の台頭を歓迎してしまうのである。

 人気上位馬で好走したのは、3番人気で3着に突っ込んだダローネガ(父ダイワメジャー)だけだった。4歳夏の条件再編成で1600万下に降級のあと低迷していたが、ようやく腰の甘さが解消して前回1600万下を快勝。再びオープンに巻き返してきた上昇馬である。大跳びのフットワークが持ち味だけに、先週の荒れた馬場が回復して切れの生きる良馬場になったのが良かった。もともと夏の高速コースに良績があるから、この夏の特注馬の1頭はこの馬。

 最終的に1番人気に支持されたカレンブラックヒル(父ダイワメジャー)は、評価の非常に難しいマイラーで、相手が本当に強化した3歳春以降、制した1600m重賞はNHKマイルC「1分34秒5」と、ダービー卿CT「1分34秒6」の2つ。1分32秒台の速い時計の記録は3回あるが、それは勝ち負けには加われなかったときの記録である。今回、58.5キロのハンデを課せられていただけになんともいえないが、週中に予測された先週と同じような芝コンディションではなく、馬場が予想外に良くなってしまったのが敗因か。自分のリズムで先行できなかった。

 2番人気のレッドアリオン(父アグネスタキオン)は、58キロの安田記念をもまれながら1分32秒7で8着に善戦。57.5キロの今回は、外に回りたい同馬にとって不利のない外寄りの11番枠。ところが、出足が悪く最初から流れに乗れなかった印象が濃い。

 昨年は、ずっと不振だったサダムパテックが、安田記念7着(17番人気)を契機に復活するように本来の力量発揮に成功。7番人気で中京記念を制したが、今年のカレンブラックヒルと、レッドアリオンは、春の最大目標だった安田記念を、前者は7着(9番人気)、後者は8着(7番人気)。ほぼ能力通りの結果で、力を出し切っていたともいえる。でも、物足りないから気を取りなおしてここに回ってきたが、安田記念以上の状態は難しかったのは否定できない。

 昨年、快走したのは安田記念組の人気薄サダムパテック。今年、凡走したのは安田記念組の人気馬カレンブラックヒルと、レッドアリオン。この時期の1600mに変わった中京記念のポイントは、天候によって全国のどこの競馬場より大きな馬場差が生じる「芝コンディション」と、「安田記念組」の評価ということになる。

 4番人気の伏兵オリービン(父ダイワメジャー)は、多頭数の内枠が良くなかったか、もまれてジリ下がりになってしまった。一転の復活を期待したメイケイペガスター(父フジキセキ)は、出負け気味なので気合を入れたら、やっぱり行きたがってしまった。無理に抑えず行かせたのは仕方がない。あれでいいと思える。あのペースで勝手に止まっては仕方がない。

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2015年07月27日

26日の中京11Rで行われた第63回中京記念(3歳上オープン、GIII、芝1600メートル、16頭立て、1着賞金=3800万円、サマーマイルシリーズ第1戦)は、ミルコ・デムーロ騎手騎乗の6番人気スマートオリオン(牡5歳、美浦・鹿戸雄一厩舎)が早め先頭から押し切ってV。1年4カ月ぶりの重賞2勝目を飾った。タイムは1分33秒4(良)。

 完全に新境地を開拓した。前走のパラダイスSを制して復活を遂げたスマートオリオンが一気にマイルの壁も突破。早め先頭から押し切る横綱相撲で夏のマイル王に名乗りを上げた。

 レースは予想通りカレンブラックヒルが先行策。オリービン、カオスモス、スマートオリオンなどが好位に続くが、3コーナー手前で加速がついたメイケイペガスターが一気に外から押し上げて先頭を奪う。さらにエールブリーズもこの動きに反応して前に行き、4コーナーではカレンブラックヒル、メイケイペガスター、エールブリーズにスマートオリオンも加わり、4頭が横並びの形で直線へ。この争いから抜け出したスマートオリオンが先頭に立つと、他の先行馬は食い下がるものの、なかなか前との差は詰められない。馬群を割って伸びてきた13番人気の伏兵アルマディヴァンが急追したが、クビ差まで迫ったところがゴール。スマートオリオンが押し切り、関東馬のワンツーとなった。2着からクビ差の3着に3番人気のダローネガが入っている。

 スマートオリオンは、父グラスワンダー、母トロピカルレディー、母の父ウイニングチケットという血統。北海道日高町・いとう牧場の生産馬で、大川徹氏の所有馬。通算成績は23戦7勝。重賞はGIII夕刊フジ賞オーシャンS(2014年)に次いで2勝目。鹿戸雄一調教師、ミルコ・デムーロ騎手ともに中京記念は初勝利。

 M.デムーロ騎手は「(一昨年12月に)中山1200メートルで勝ったとき、すごくスピードがあって強かった。前走も、1400メートルで勝ってたね。すばらしいポジションで、すごく頑張った。最後だけ止まったけど、問題なかった。強かった。(25日に4コーナーで外へ行って)3回失敗したね。(馬場の)内は悪いけど、まだ速かったから」と前日の失敗を糧にした重賞Vに笑顔を見せていた。

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2015年07月26日

 26日の函館11Rで行われた第47回函館2歳ステークス(2歳オープン、GIII、芝1200メートル、16頭立て、1着賞金=3000万円)は、岩田康誠騎手騎乗の1番人気ブランボヌール(牝、栗東・中竹和也厩舎)が中団追走からあっさりと抜け出して圧勝した。タイムは1分10秒6(稍重)。

 戦前の混戦という評判をあざ笑うような、大楽勝だった。1番人気のブランボヌールが直線ゆうゆうと抜け出して文句なしのV。この世代最初のJRA重賞ウイナーに輝いた。

 レースはメジェルダ、ドナルチア、オデュッセウスなどが雁行状態で先行。その後ろにヒルダ、コスモフレンチなどが続き、人気のブランボヌールも中団追走から徐々に前との差を詰め始める。直線に向くと、好位にいたヒルダが抜け出しを図るが、抜群の手応えで進出してきたブランボヌールがあっさりと突き抜け、あとは差を離すばかり。終わってみれば3馬身1/2差の圧勝で、無傷のV2で重賞制覇を決めた。2着は後方追走から大外を猛追した3番人気メジャータイフーン。さらにクビ差の3着に10番人気のヒルダが入っている。ホッカイドウ競馬のタイニーダンサーも見せ場十分の4着に健闘した。

 ブランボヌールは、父ディープインパクト、母ルシュクル、母の父サクラバクシンオーという血統。北海道新冠町・(株)ノースヒルズの生産馬で、前田葉子氏の所有馬。通算成績は2戦2勝。重賞初勝利。中竹和也調教師は函館2歳S初勝利。岩田康誠騎手は2009年ステラリードに次いで2勝目。

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2015年07月25日

 施行時期が変化すれば、レース名は同じでも競走の持つ性質は大きく変わる。中京記念は再三施行シーズンが移動したうえ、2012年からは距離1600mに衣替えした。

 春の安田記念、ヴィクトリアマイルなどで物足りなかったグループが参戦するようになり、レースのランクは上がったが、時期が時期だから、「七夕賞」や「函館記念」と通じるところも大きい。いかにもローカルのハンデ重賞らしく、1600mになってから3回の連対馬は「5,6,5,13、7,11」番人気の伏兵である。

 もともとローカルに準じるハンデ戦らしく、1番人気馬の成績は芳しくなかったが、この3年をあわせ、2000年以降「15連敗中」。内容は【0-1-2-12】。2着にがんばった馬もたった1頭しかいない。ただ、レースレベル自体は上がったことも関係し、2000年以降のトップハンデ馬はすべて57キロ以上を背負いつつ【3-3-4-11】。15年間で、57キロ以上馬が「10頭」も馬券に関係している。

 1600mになってまだ3年。傾向らしきものは少ないが、昨14年の勝ち馬サダムパテック(7番人気)、12年の勝ち馬フラガラッハ(5番人気)は、重賞勝ち馬ながら人気の落ちていた実力馬だった。2000m時代の10年の勝ち馬シャドウゲイト(4番人気)も重賞勝ち馬である。しいて中京記念でありがちなパターンというなら、「人気の落ちた重賞勝ち馬(実力馬)は侮れない」だろう。

 そういう理由だけではなく、方向転換していたここ2戦のダート戦で、復活の契機がつかめたように思えるメイケイペガスター[13](父フジキセキ)を狙いたい。2走前は慣れないダートで浜中騎手だから…もあるが、かかり気味になったので「そのまま行かせたら」、最後もバテずに「12秒0-12秒1-12秒2」でまとめる圧勝。オープンに帰り咲いた前回は9着だが、インで出負けし最初から砂を被り通し。折り合いを欠き、真剣みに乏しいメイケイペガスターとすれば、音を上げ失速凡走必至と見えたが、ゴール寸前まで懸命に伸びようとする姿勢を失わず、完敗とはいえ差は「0秒6」しかなかった。

 3歳春は、共同通信杯を1分46秒0のコースレコードで押し切り、クラシックの伏兵だった隠れた実力馬。芝1600mには「1分33秒台」の時計が5回ある。この記録では芝のGI、GIIは苦しいが、時期的に中京記念だけはこの時計で十分に通用する。

 近親に著名馬はいないが、母の父はブライアンズタイム、その前がシルヴァーデピュティ、バックファインダー(バックパサー)、ダンシングカウント(ND)、リボー。タフな北米育ちの血統背景があり、ダートをこなしたようにこの時期の少々タイムのかかるコンディションこそベストだろう。希望通りの外枠を引き当てたのも幸運。行きたがったら途中から行かせてもいいくらいの強気な騎乗に期待したい。

 相手はとても絞れないが、デキの良さなら最右翼と思えるスマートオリオン、インに突っ込めばささる癖が死角とならないカオスモスはぜひ買いたい。

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2015年07月24日

中京記念はマイルのハンデ戦。
中京競馬場が新しくなった2012年から、まだ3年を経過しただけで、傾向といえるようなデータはない。
ただ、過去3年とも10番人気以下の馬が馬券にからんで3連単は高配当続き。
一筋縄ではいかないレースだ。

今年の前走指数上位はオツウ、ネオウィズダム、ダローネガ、カレンブラックヒル、レッドアリオン、カオスモスなど。
他に過去の指数や平均指数で、オリービン、ミッキードリーム、トーセンレーヴ、アルマディヴァン、スマートオリオンなども上がってくる。
いずれにしても指数が接近したメンバー構成で大混戦。今年も波乱含みのレースになりそうだ。
 
重賞実績ではマイルG1勝ちを含み、重賞5勝のカレンブラックヒルが断然だ。
ただ、ハンデは58.5キロと楽ではないし、人気馬が苦戦しているレースだけ、軸馬には取りにくい。
加えて中京の芝戦は先行馬の苦戦が目につく。
中京記念も例外ではなく、過去3年、後方から追い込んだ馬たちが勝利を手にしている。
カレンブラックヒルは鋭い瞬発力には恵まれていない。先行してこその馬で、この点からも連軸向きではないだろう。
 
差し脚をポイントにするにしても、タフな中京コースだけに、スタミナをベースにした差し馬が求められるのだろう。
とすると、レッドアリオン、ダローネガ、アルマディヴァン、オツウ、ゴールドベル、オリービンなどが連軸候補に上がってくる。
 
なかでも底力があるのはG2勝ちのあるレッドアリオンだが、先行脚質で後方一気の鋭さはないようだ。
長くいい脚を使えるのはアルマディヴァンやダローネガだろう。
 
ハンデが52キロと恵まれたのは5歳牝馬のアルマディヴァンだ。
まだ、オープン勝ちもない条件馬の身で、強くは推せないが、マイル戦は(3322)と、距離の適性はある。
夏は牝馬のたとえもある。軽ハンデを生かして、後方一気に期待したい。

 
函館競馬の最終週を飾る函館2歳Sは、前走指数上位馬が中心で、過去10年、ABC馬のいずれかが連対している。
 
今年は、メジェルダ、ブランボヌール、ラッキーボックス、マコトルーメンが前走指数の上位馬だ。
新馬戦を3、4番手から差し脚を使って勝ったブランボヌールと、その同じレースで2番手で先行して差のない2着だったメジェルダが中心になりそう。メジェルダは新馬戦2着の後、未勝利戦をスピードの違いで逃げ、3馬身の差をつけて快勝している。
 
新馬戦で勝っているブランボヌールを中心にとるのが常識的だとは思うが、ここは積極的に前々でレースができるメジェルダからの手もあるはず。


selvas2 at 18:00コメント(0) 

2015年07月23日

最近のハンデ戦は、実績馬に対し寛容なハンデがつく傾向がある。既に60キロといった斤量は姿を消して久しく、それ未満のところでも、理屈より500グラム軽いハンデがつくことが多い。

 今回の中京記念だと、GI勝ちがあり58キロでGIIIを勝っているカレンブラックヒルは59キロではなく58.5キロ。もともとの持ちハンデが56キロだったところからGIIを勝ったレッドアリオンは58キロではなく57.5キロ、といった具合だ。

 上にいくと500グラム刻み、は最近の傾向で、例えばサダムパテックは58キロで中京記念を勝ち、京成杯AHでは58.5キロだった。

 この「500グラム」、実際にはどのように機能しているのだろうか? 2010年以降に行われたハンデの芝GIII(牡馬・セン馬のみ)を対象に見てみよう。


斤量  着度数     勝率  複勝率 単回収率 複回収率

56.5kg [1-0-2-5] 12.5% 37.5% 35  56

57kg [19-16-13-154] 9.4% 23.8% 85  96

57.5kg [8-4-7-49] 11.8% 27.9% 84  70

58kg [7-7-5-34] 13.2% 35.8% 76  114

58.5kg [1-1-0-6] 12.5% 25.0% 43   5

59kg [0-1-1-1] 0.0% 66.7% 0   156


 勝率・複勝率のピークは57.5〜58キロあたり(59キロはさすがにサンプルが少なくて参考にならない)。56.5キロも一見高いが、これはサンプル8頭のうえに3歳限定戦であるラジオNIKKEI賞のアンビシャスが含まれている。複勝回収率は57、58、59キロが高く、500グラムを刻んだ馬が低い構図になっている。

 ただ、単勝20倍未満の馬に限ると、57.5キロも[8-4-7-29]、回収率が単119%・複100%と高い。近走に好走がある57.5キロならアリということか。58.5キロは同じ条件でも[1-1-0-5]で、回収率は単50%・複62%となっている。

 こうしてみると、ハンデGIIIの牡馬は57〜58キロがスイートスポットというように思える。このレンジで単1.0〜19.9倍の馬は回収率が単106%・複96%と高い。これより軽い側は実績不足を乗り越えなくてはならないし、これより上はハンデによるリスクが出てくる。

 今回の中京記念で57〜58キロの牡馬は3頭のみ(うち500グラム刻みでないのは2頭)。このうち単勝20倍を切ってくる馬には注目したい。

selvas2 at 12:09コメント(0) 

函館・芝1200mで行われる函館2歳Sは、2013年生まれの2歳馬にとって、初めてのJRA重賞となる。JRAにおける2歳戦のスタート(6月6日)から約1か月半しか経っていないため、現時点での完成度の高さが問われるレースと言えそうだが、過去10年の優勝馬10頭の内7頭が翌春のクラシックレースに駒を進めており、先々のGI 戦線に向けて、早い段階で収得賞金を加算する意義も大きいようだ。今年も多彩なメンバーが集結し、世代最初のJRA重賞タイトル獲得を目指す。今年の函館競馬の掉尾を飾るにふさわしい一戦が期待できそうだ。

6月27日のメイクデビュー函館(芝1200m)を1分10秒5のタイムで勝ったディープインパクト産駒のブランボヌール(牝2・中竹和也)。母ルシュクルは、芝1200mでオープン特別(2008年のすずらん賞)を含む3勝を挙げた馬で、2008年の本レースにも出走(6着)している。完成度の高さと卓越したスピードは、母譲りと言えるだろう。この中間も順調に乗り込みを消化し、7月15日に函館Wコースで行われた1週前追い切りでは、5ハロン67秒9の時計をマーク。ラスト1ハロン12秒8とシャープな伸び脚を見せており、追い切りに騎乗した岩田康誠騎手も好感触を得たようだ。母が果たせなかった本レース制覇に向けて、期待は大きい。

同じくディープインパクト産駒のメジェルダ(牝2・昆貢)は、1番人気に支持されたメイクデビュー函館で前述のブランボヌールとクビ差の2着に敗れたものの、続く2戦目の未勝利(函館・芝1200m)を1分10秒2の好タイムで快勝した。母メリュジーヌはダートの短距離で3勝を挙げた馬で、父の瞬発力と、母のスピードを受け継いだ本馬の素質は相当なものだ。前走に引き続き今回も中1週のローテーションになるが、疲れは見られず、好調をキープしている。今回、キャリア1戦の馬が多い中で、レースを2度経験していることは強みと言える。重賞制覇の可能性は十分にありそうだ

6月28日のメイクデビュー函館(芝1200m)を力強く差し切って、初陣を飾ったマコトルーメン(牡2・水野貴広)。父ダイワメジャーは、現2歳世代から7頭のメイクデビュー優勝馬を輩出(7月19日終了時点)し、産駒の好調ぶりをアピール。また、本馬の全兄マコトダッソーもメイクデビューを勝ち上がっており、仕上がりの早い血統と言えそうだ。7月15日に函館Wコースで行われた1週前追い切りでは、5ハロン68秒5の時計をマーク。先行する併走馬に素早く並びかけると、最後の追い比べでグイッと伸びて先着を果たした。状態面は確実に上向いているようで、今回も高いパフォーマンスが期待できそうだ。

ダイワメジャー産駒のヒルダ(牝2・黒岩陽一)も、侮れない存在だ。母バロネスサッチャーはアメリカの重賞勝ち馬で、2つ歳上の半兄ナイトバロン(父Tiznow)が、地方競馬の2歳重賞・平和賞(2013年、船橋・ダート1600m)を優勝している期待馬だ。本馬は、7月5日のメイクデビュー函館(芝1200m)を快勝した後も順調で、16日に函館Wコースで行われた1週前追い切りは4ハロン58秒8と軽めの調整だったが、馬体が引き締まり、キビキビとした動きを披露した。初戦時に行きたがる仕草を見せていたため、今回、リラックスして追走できるかどうかが鍵になるが、奥の深さを感じさせる馬だけに、このメンバーに入ってどれだけの走りができるのか、注目したい。

7月11日のメイクデビュー函館(芝1200m)で、2着馬に4馬身差をつける圧勝劇を演じたダイワメジャー産駒のメジャータイフーン(牝2・高柳瑞樹)。叔父に2010年のダービー馬エイシンフラッシュがいる血統背景を持ち、父譲りの重厚感のある馬体と、柔軟な身のこなしからは、潜在能力の高さが感じられる。今回は中1週のローテーションになるが、レースの疲れは感じさせず、むしろ、馬体が引き締まって実戦を1度使われた上積みが期待できそうだ。気性面では今後の成長が待たれるところだが、現時点の完成度は水準以上。重賞の舞台でも期待は大きい。

6月21日のメイクデビュー函館(芝1200m)を1分10秒0の好タイムで逃げ切ったファルブラヴ産駒のオデュッセウス(牡2・手塚貴久)。おじにランフォルセ、ノーザンリバーがおり、血統的にも今後が楽しみな存在だ。7月15日に函館Wコースで行われた1週前追い切りでは、吉田隼人騎手が騎乗して、5ハロン70秒6、ラスト1ハロン12秒5をマーク。上がり重点の内容だったとはいえ、シャープな伸び脚を見せていた。実戦を1度使われた上積みが十分に感じられるだけに、今回も上位争いが期待できそうだ。

マイネルラヴ産駒のアルマククナ(牝2・中舘英二)は、6月20日のメイクデビュー函館(芝1000m)を、3番手追走から直線で一気に抜け出し、58秒0の走破タイムで優勝。仕上がりの早さとセンスの良さをアピールした。7月15日に函館Wコースで行われた1週前追い切りでは、5ハロン70秒2、ラスト1ハロン12秒5をマーク。上がり重点の内容だったが、仕掛けてからの反応は機敏だった。前走のレースぶりから200mの距離延長は問題なく対応できそうで、完成度の高さを生かして上位進出を目指す。

ディープスカイ産駒のラッキーボックス(牝2・黒岩陽一)は、7月4日のメイクデビュー福島(芝1200m)で後続に2馬身1/2差をつけて快勝。速い時計が出やすい馬場コンディションだったとはいえ、1分09秒3の走破タイムは評価できる。この中間は、函館競馬場への長距離輸送を控えていたため軽めの調整ながら、落ち着きがあり、動きは軽快。いい状態を維持したままレースに臨むことができれば、今回も好勝負に持ち込めそうだ。

ジャングルポケット産駒のシャドウアプローチ(牡2・須貝尚介)も、軽視は禁物だろう。6月21日のメイクデビュー函館(芝1200m)は、逃げ切った勝ち馬のオデュッセウスから0秒1差の2着に敗れたが、メンバー中最速の上がり3ハロン35秒1(推定)の末脚で追い上げており、中身の濃いレースだったと言える。続く未勝利(函館・芝1200m)では、単勝オッズ1.4倍の圧倒的1番人気の支持に応え、2着馬に2馬身1/2差をつけて快勝した。今回、重賞でも能力は見劣らないはずだ。

父Malibu Moonの外国産馬ドナルチア(牝2・矢作芳人)は、7月18日のメイクデビュー函館(芝1200m)を1分10秒9の走破タイムで優勝。陣営がデビュー前からこの函館2歳Sを視野に入れていたように、非凡な素質を秘めていることは明らかだ。今回は連闘での出走となるが、疲れさえなければ、上位に食い込むシーンが見られそうだ。

過去10年の函館2歳Sで2勝(2005年モエレジーニアス、2007年ハートオブクィーン)を挙げているホッカイドウ競馬所属馬は、今年、3頭が出走を予定。JRAより1か月以上早い4月22日に2歳戦が始まっているだけに、実戦や調教の経験値でJRA所属馬に勝ることが強調材料と言える。前走の地方重賞・栄冠賞(門別・ダート1200m)を快勝した3戦2勝のタイニーダンサー(牝2・角川秀樹)、前走のウィナーズチャレンジ(門別・ダート1200m、1着)でタイニーダンサー(2着)に先着した3戦2勝のリンダリンダ(牝2・角川秀樹)、2戦2勝のラプレシオーサ(牝2・田中淳司)と、いずれも高い能力を秘めているだけに、上位進出のチャンスがありそうだ。

selvas2 at 08:50コメント(0) 

2015年07月22日

中京記念は、中京競馬場の名物レースとして長く親しまれているハンデキャップ重賞。馬場改造工事を経てリニューアルオープンした2012年に、開催時期が3月から7月へ、距離が芝2000mから芝1600mへそれぞれ変更され、『サマーマイルシリーズ』の第1戦として行われている。中京・芝コースは“タフ”と表現されることがあるが、今開催は開幕週から雨の影響を受けただけに、レース当日の馬場コンディションには、注目する必要があるだろう。過去3回の優勝タイムは、良馬場で行われた2012年(優勝馬・フラガラッハ)が1分35秒1、同じく良馬場の2013年(優勝馬・フラガラッハ)が1分33秒5、稍重で行われた2014年(優勝馬・サダムパテック)が1分37秒1と幅があるが、過去3回ともすべて上がり3ハロン最速(推定)の数字をマークした馬が優勝している。鋭い決め手を持つ馬が台頭するシーンは、頭に入れておきたい。

カレンブラックヒル(牡6・平田修)は、2012年のNHKマイルC優勝を筆頭にここまで重賞5勝。今回のメンバーの中では実績最上位と言えるだろう。中京・芝コースへの出走は昨年12月の金鯱賞(5着)の1度だけだが、金鯱賞は距離が芝2000m。得意の芝1600mならゴール前の粘りが変わってくるはずだ。7月8日に栗東坂路で行われた2週前追い切りが4ハロン51秒9、15日に同坂路で行われた1週前追い切りでは同51秒7と、2週続けて好時計をマークしている。今回は58.5キロのトップハンデを背負うが、好気配を見せているだけに、優勝争いを期待してよさそうだ。

アグネスタキオン産駒のレッドアリオン(牡5・橋口弘次郎)は、前々走の読売マイラーズCを優勝して重賞初制覇を達成。半兄に、昨年の『サマーマイルシリーズ』チャンピオンに輝いたクラレント(父ダンスインザダーク)がおり、今回は、兄弟での同シリーズ制覇を目指す一戦となる。前走の安田記念(8着)の後は短期放牧でリフレッシュ。栗東トレーニング・センターへ帰厩後の調教本数は少なめで、15日に坂路で行われた1週前追い切りでは、併走馬(後述のオリービン)に遅れる内容だった。今週の最終追い切りの動きや、レース当日の気配に注目したい。

15日に栗東坂路で行われた1週前追い切りで前述のレッドアリオンに力強く先着した馬がオリービン(牡6・橋口弘次郎)だ。追い切りのスタート地点では5馬身ほど後ろを追走していたが、最後は約2馬身の差をつけてフィニッシュ。4ハロン50秒6、ラスト1ハロン12秒3という数字も抜群で、目下の体調の良さが感じられる。約3か月の休み明けで臨んだ前走のオープン特別・米子S(阪神・芝1600m)で2着に好走。実戦を1度使われた上積みが見込める今回は、重賞初制覇のチャンスだろう。

スマートオリオン(牡5・鹿戸雄一)は、前走のオープン特別・パラダイスS(東京)で、それまで勝利のなかった芝1400mの距離を克服して、昨年3月のオーシャンS以来約1年4か月ぶりとなる勝利を飾った。今回は前走からさらに距離が200m延長されるが、前走のように道中でうまく折り合ってレースを運ぶことができれば、問題なく対応できるだろう。前走勝利の勢いに乗って、重賞2勝目を挙げる可能性は十分にありそうだ。

カオスモス(牡5・森秀行)は、前走のオープン特別・パラダイスS(2着)でスマートオリオン(1着)に敗れたが、着差は1/2馬身と大きく離されておらず、悲観するような内容ではなかった。前走で大きく減っていた馬体重(マイナス18キロの496キロ)も、好成績を収めていた頃の数字にシェイプアップしたと判断できるだけに、本レースへ向けても好材料と言える。夏場の暑い時季に出走した経験は少ないが、馬体を絞りやすいという意味でも、この季節の方が合っているかもしれない。

昨年は好成績を残せなかったトーセンレーヴ(牡7・池江泰寿)だが、今年初戦となった前走のオープン特別・洛陽S(京都・芝1600m)では3着に好走しており、能力が衰えたという印象はない。今回は約5か月ぶりのレースとなるが、16日に栗東CWコースで行われた1週前追い切りでは、併走馬をあっさりと突き放す力強い走りを披露。出走態勢は整っていると言えそうだ。今回、2012年6月のエプソムC以来、約3年1か月ぶりの勝利を目指す。

ダローネガ(牡6・佐々木晶三)は、前走の1600万下・湘南S(東京・芝1600m)を制して、約2年ぶりにオープンクラス復帰を決めた。もともと、2011年のデイリー杯2歳S2着、2013年の小倉大賞典3着と、重賞での好走実績がある馬。中京・芝コースへの出走は今回が初めてだが、瞬発力勝負よりも持久力勝負の方が向くタイプなので、上がりがかかるタフな流れになれば、上位争いに加わってきてもおかしくない。

ゴールドベル(牡6・庄野靖志)は、前走の1600万下・豊明S(中京・芝1400m)で、後方追走から最後の直線で鮮やかな差し切り勝ちを決めて、オープンクラス入りを果たした。今回は昇級初戦でいきなりの重賞挑戦となるが、本馬はこれまでの全5勝中3勝を中京・芝でマークしているコース巧者。得意の舞台なら、上位進出の可能性は十分にありそうだ。

前走のオープン特別・パラダイスS5着から本レースへ挑むネオウィズダム(牡5・矢作芳人)。これまでの5勝のうち、東京・芝コースで3勝、中京・芝コースで1勝を挙げているように、左回りコースを得意にしている。今回は、これまで勝ち星のない芝1600mへの対応が鍵となるが、この距離で好結果を出すことができれば今後の選択肢も広がるだけに、レースぶりに注目したい。

アルバタックス(牡5・石坂正)は、前々走のオープン特別・谷川岳S(新潟・芝1600m)で3着に好走し、オープンクラスでも好勝負できる能力を示した。前走のオープン特別・モンゴル大統領賞(東京・芝1800m)は12着に敗れたが、今回は、これまで〔3・2・1・4〕と好結果を残している芝1600mに距離が替わる。巻き返すシーンはありそうだ。

他にも、昨年の京王杯スプリングCで3着に入った実績があるエールブリーズ(牡5・鮫島一歩)、前走のオープン特別・巴賞(函館・芝1800m)4着から本レースへ臨むオツウ(牝5・須貝尚介)などもスタンバイ。ハンデキャップレースならではの、ゴール前で二転三転する好勝負を期待したい。

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2015年07月21日

次走に予定している札幌記念が試金石
 今年は、「3歳馬…1頭、4歳馬…1頭、5歳馬…3頭」。若いグループはごく少なく、そのほかは「6歳以上馬…11頭」という近年のパターン通りの組み合わせだった。

 しかし、勝ったダービーフィズを筆頭の上位1〜3着は「5歳-4歳-3歳」。ベテランホースが好走することの多いこの時期のローカルのハンデ重賞とすれば、珍しい結果となった。1週前の七夕賞は「6歳-6歳-6歳」である。開催の関係で、再び函館記念が札幌記念の前の7月に行われるようになった1997年以降、今年のヤマカツエースのように出走数のごく少ない3歳馬が、3着以内に好走したのは初めてのことになる。

 勝った5歳ダービーフィズ(父ジャングルポケット)は、これが初の重賞制覇。これまで夏の北海道シリーズには出走したことがなかったが、父のジャングルポケットは、札幌芝【2-0-1-0】であり、母の全兄マンハッタンカフェは札幌芝【2-0-0-0】。牡馬とすればどちらかといえば小柄馬だが、北海道シリーズの洋芝はぴったり合っていたのだろう。父ジャングルポケット(その父トニービン)の産駒はこれでJRA重賞32勝目だが、うち7勝が函館、札幌となった。

 岩田康誠騎手(41)は、今年もうJRA重賞8勝目。函館シリーズではすでに独走の19勝を記録し、函館リーディングは確定的である。今回はテン乗りだったが、岩田騎手を配した陣営の作戦はズバリ大正解だった。このあとは、定量のG2「札幌記念」2000mを予定している。負担重量が一気に増えるそこで勝ち負けに持ち込むとき、5歳の今年になって3勝した遅咲きタイプは、秋のG1シリーズが展望できることになる。

 10番人気でアタマ差2着に快走した4歳ハギノハイブリッド(父タニノギムレット、母はトニービン産駒)は、3歳春に京都新聞杯を勝って日本ダービーに挑戦のあとずっとスランプ状態だったが、時計の速いレース、上がりの速い競馬に対応できないようなところがあった。おそらく洋芝の函館が合っていたのだろう。いつもより早め早めに動いた積極策も正解だった。

 この相手にハンデ56キロは、最近の成績を考えると楽ではないと思えたが、ベテランの多いハンデ戦のここでは、G2制覇の底力は1枚上だったということか。体を大きくし、パワーを前面に出す馬に育て上げるタイプではないのも良かったのだろう。

 53キロの軽ハンデだったとはいえ、2000mが初めてどころか、1800mの経験もなかった3歳ヤマカツエース(父キングカメハメハ)の3着健闘は立派だった。4番人気で500万下を勝ち、7番人気でニュージーランドTを制し、今回もまた7番人気での好走。大駆けタイプなのだろう。カナダG3勝ちのある輸入牝馬の祖母イクセプトフォーワンダ(加)には、ノーザンダンサー(加)直仔のヴァイスリージェント(加)=ヴァイスリーガル(加)の全兄弟クロスが[3×4]の形で成立している。全然、関係ない気もするが、11番人気で初距離だった87年の皐月賞2000mを2着したゴールドシチー(父ヴァイスリーガル)を連想してしまった。このあとも、穴馬タイプとして活躍してくれるだろう。

 1番人気のエアソミュール(父ジャングルポケット)は、中団につけて途中まで行きっぷりは悪くないように映ったが、あまりいいところなしの4着。いつも人気で、絶えず接戦に持ち込んでいるようなイメージのあるこの6歳馬、これで28戦【10-0-5-13】。まるで逃げ馬のような分かりやすい成績を残している。3着5回も振り返ってみると、だいたい勝ち負けとは関係ない3着である。気難しいといわれるが、実際は、淡白というか、いさぎよしの性格であり、勝てそうもなかったら2着にもこない。これで北海道シリーズは【1-0-0-4】となった。

 逃げたマイネルミラノ(父ステイゴールド)は、うまくマイペースに持ち込んだとみえたが、気分良く行きすぎて途中からオーバーペースに陥った。前半1000m通過「58秒6→」はもうあの時点でちょっと厳しかったが、前半1000m標識を過ぎたところから「11秒9−11秒8…」。やっとハロン12秒台にペースを落とせたとみえた向こう正面で、またピッチを上げる先導になってしまった。追走馬にも楽をさせないバランスラップ(イーブンペース)が身上なので、丹内騎手、ペースを落とさないのは予定通りだったと思えるが、1000m通過58秒6のあと、さらにペースを上げた結果、1600m通過は「1分34秒4」。これはさすがに厳しすぎた。

 4番人気のデウスウルト(父キングカメハメハ)は、春に無理使いしたわけでもなく、栗東で入念に乗って函館入りしたあとも好気配を伝えられたが、初の函館で環境慣れするのにやや時間がかかったか、輸送で減った体を回復させるのに苦心したか、当日輸送なしの滞在競馬とすればこころもち加減した調教での出走だった。道中は勝ったダービーフィズと内外に並んで進んだが、3コーナー過ぎに早くも脱落してしまった。速い時計での勝ち星が多く、洋芝(良発表のわりにタフな状態だった)も期待ほど合ってはいなかったのだろう。

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2015年07月20日

今回の物語は「大使館」という謎のベールに包まれた舞台を中心に展開します。
ネウストリア(劇中に登場する架空の国)大使館の裏通りで起きた交通事故の真相を追う久利生。
しかし、大使館は決して踏み込んではならない「絶対領域」。
この乗り越えられない「壁」を前に、久利生と城西支部はかつてなかったような闘いを見せます。
これまでのような「目に見える敵」が相手ではなく、国際社会のルールとも言うべき「治外法権」「外交特権」と向き合う『HERO』が、最後の最後に見せる「正義」のかたちとは、いったい何か!?
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2015年07月19日

 19日の函館11Rで行われた第51回函館記念(3歳上オープン、GIII、芝2000メートル、16頭立て、1着賞金=4000万円、サマー2000シリーズ第2戦)は、岩田康誠騎手騎乗の3番人気ダービーフィズ(牡5歳、美浦・小島太厩舎)が直線鮮やかに差し切って重賞初制覇を飾った。タイムは1分59秒1(良)。

 本格化を告げる重賞初Vだ。ゴール前の手に汗握る叩き合いをわずかに制したのは5歳馬ダービーフィズ。初コンビの岩田騎手に導かれ、待望の重賞タイトルを手に入れた。

 レースは大外からマイネルミラノが先行策。速いペースで飛ばし、2番手にヤマカツエースとサトノプライマシーが併走する。さらにエックスマーク、ハギノハイブリッド、ホーカーテンペストなどが続き、人気のエアソミュールは中団の後ろからレースを進めた。マイネルミラノはハイペースの逃げがたたって直線に入ると失速。代わって好位にいたヤマカツエース、ハギノハイブリッドが先頭をうかがうが、中団追走から勝負どころでいい位置に進出していたダービーフィズもグイグイと伸びてこの争いに加わる。最後はハギノハイブリッドとダービーフィズの叩き合いとなったが、わずかにダービーフィズが先着。待望の重賞初制覇を果たした。アタマ差2着が10番人気のハギノハイブリッド。さらに3馬身1/2差の3着が7番人気の3歳馬ヤマカツエースだった。

 ダービーフィズは、父ジャングルポケット、母マンハッタンフィズ、母の父サンデーサイレンスという血統。北海道千歳市・社台ファームの生産馬で、(有)社台レースホースの所有馬。通算成績は25戦5勝。重賞初勝利。小島太調教師、岩田康誠騎手ともに函館記念初勝利。

 初騎乗で重賞Vに導いた岩田騎手は「勢いがあって早めに先頭に立ちましたが、少しフワッとしてしまって、差し返されそうになりましたが、何とかこらえてくれました。スタート後にじっとしていると(進んで)行かない、と聞いていたので、内枠でもありますし、それなりに出していっていいところを取れれば…と思っていました。無理せずいいポジションが取れたと思います。前が残るレースになるかなと思っていたので、離れずに追走して直線まで我慢しようと思っていました。反応が良すぎて早めに先頭に立ってしまいましたが、手応えは十分にあったと思います。厩舎サイドが大事にしてきたのが分かる馬ですし、もっともっと上を目指せる馬だと思います」と素質馬の走りを高く評価していた。

selvas2 at 22:31コメント(0) 

2015年07月18日

伝統の函館記念は、夏競馬の日程がどんどん短縮されたこと。自身の施行時期が変化したこと。
さらには宝塚記念の時期が変化し、現在は中2週になっていること。
札幌記念が別定のGIIとなって秋の路線に直結したことなど、さまざまな理由で時代とともに重賞の特徴が大きく変化した。

だいぶ以前、夏のオープン馬は避暑を兼ねて北海道へ行くのがふつうだった当時のこと。
1988年の函館記念は、87年日本ダービー馬メリーナイス、長期の欧州遠征から帰国した85年の日本ダービー馬シリウスシンボリ、87年の2冠牝馬マックスビューティなど、現在とはまるで別の重賞のような超豪華版だった。
勝ったのはその88年の日本ダービーを1番人気で凡走したあと、秋への巻き返しを図ろうとした3歳馬サッカーボーイ(父ディクタス)である。

当時は、時計の速い寒冷地用の野芝だったが、豪快にまくってメリーナイスに5馬身もの差をつけたサッカーボーイの勝ちタイムは「1分57秒8」の日本レコード。
1分58秒のカベ突破の快記録である。そのサッカーボーイの3歳下の全妹は、ゴールデンサッシュ(父ディクタス)。繁殖牝馬としての代表産駒が、ステイゴールドである。

ステイゴールドは、夏の北海道は札幌で1戦1勝だけだが、サッカーボーイの一族らしい隠れた平坦巧者であり、7歳になって初めて海外遠征のドバイシーマクラシック勝ちも、初めてGIを制した最後の1戦香港ヴァーズも、坂のないコースである。

今春2月に21歳で死亡してしまったが、代表産駒のオルフェーヴル、ゴールドシップ、ドリームジャーニー、ナカヤマナイト…などの活躍馬は、その出発が夏の北海道や新潟などの平坦コースである。
函館記念のマイネルミラノ(父ステイゴールド)が、初遠征となったほぼ平坦の函館の巴賞を圧勝したのは、
洋芝が合っていたこともあるが、平坦に近いコースに対する適性抜群だったのである。
昨年の夏には、福島2000mを鮮やかに勝ってもいる。

函館競馬場のすぐ近くで生まれた丹内祐次騎手(29)。
函館の重賞になると大きく注目される。9戦してまだ未勝利だが、骨折での長期離脱が大きく影響したスランプ期間を脱し、今年はJRAの初重賞(マイネルクロップのマーチS)を制するなど、もう完全に本来の丹内騎手に復活している。自信を持ってレースを作れる。

前回のマイネルミラノはテン乗り(馬は初コース)だったが、変にペースを落とすことなく「前半47秒8-(1000m通過59秒5)-後半47秒0」=コースレコードと0秒5差の1分46秒5。いきなりマイネルミラノの最大の長所を生かすイーブンペース(バランスラップ)を作り上げてみせた。

函館2000mは最初の直線が長いから、外枠は少しも不利ではない。
内の各馬を見ながら、ハナに立つことができる。果敢に、強気に出るとき、今回も単騎マイペース必至だろう。サッカーボーイのように思い切って乗りたい。なお、マイネルミラノの母方はもともとはアメリカで発展した牝系であり、マイネルミラノから数えて6代母になるイコールヴェンチャ(1953)は、1946年、史上7頭目の米3冠馬となったアソールト(父ボールドヴェンチャ)の全妹になる。

相手本線は、ダービーフィズ、デウスウルト、ヴァーゲンザイル、エアソミュール。

selvas2 at 17:08コメント(0) 

2015年07月17日

今週の重賞はハンデ戦の函館記念。
トップハンデは過去10年で1勝、2着1回。1番人気馬も1勝、2着2回と少々物足りない。
指数上は前走指数の高い馬が、10年の内7年で中心になっているが、
ハンデ戦らしくランク外の馬の活躍も多い。

今年は、マイネルミラノ、レッドレイヴン、リベルタス、エックスマークなどが前走指数の上位馬たち。
過去の指数、平均指数で、エアソミュール、デウスウルト、ハギノハイブリッド、ラブイズブーシェ、ホーカーテンペストなどの名前も上がってくる。
 
苦戦の続くトップハンデ馬は57.5キロのエアソミュール。ラブイズブーシェが57キロで続く。
トップハンデのエアソミュールは、昨年秋の毎日王冠を勝ち、その後もG2戦で3戦連続3着に好走してきた。
前走はG3の鳴尾記念で1番人気に推されたものの、直線、脚が止まって4着に負けた。
敗因についての情報はないが、力負けという印象のレースで、ここはトップハンデ馬の苦戦もあって、
強く推す気にはならない。
また、函館では1昨年の巴賞を勝っているが、それ以外は札幌も含めて、10着、11着、5着の成績で、
力のいる洋芝は苦手なのかもしれない。これまで勝ったレースは全て良馬場でのもので、軽い馬場のほうが合うのではないか。
 
恵ハンデで注目は、前走、函館の巴賞を逃げ切って勝ったマイネルミラノ。
4コーナーで先頭なら8戦して(6011)。
勝てなかった2戦は、ともに重賞戦でのもの。
さすがに重賞戦では苦しかったが、それでもこの春の中日新聞杯では3着に粘っている。
逃げ切った前走の巴賞のスピード指数は自己最高のレベルで、
近走、着実に力をつけてきていることをうかがわせる。逃げ馬はマイネルミラノだけで、楽にハナに立てるだろう。息の入れやすい小回りの函館なら、再度の逃げ切りがあるのではないか。
 
他では、レッドレイヴン、リベルタスなど、前走、巴賞を先行した馬たちに加え、
ダート戦を先行して好走してきたサトノプライマシーが気になるところ。
3歳馬ヤマカツエースも53キロのハンデは魅力的だ。


selvas2 at 18:00コメント(0) 

2015年07月16日

平成27年7月18日(土曜日)午前10時〜午後6時
平成27年7月19日(日曜日)午前10時〜午後4時

場所: 行船公園

金魚の展示即売コーナーでは、リュウキン・ キャリコ・ランチュウ・オランダシシガシラ・アズマニシキ・シュブンキンなど生産者自慢の金魚が、20種類以上も展示即売されます。
そのほか金魚に関係したさまざまな催しが行われます。


金魚の飼育相談(午前10時〜午後5時)※19日は午後3時まで
金魚のPR冊子(歴史、飼育方法など)の配布
メダカの販売
水生動物・飼育器具・えさ等の販売
葛西臨海水族園・アクアマリンふくしまのディスプレイ展示、グッズ販売
金魚アート展
金魚屋台による金魚展示(すみだ水族館)

金魚すくい王選手権大会改め「キンギョリンピック」として金魚すくい大会を開催!
小学生以下の部(18、19日)、一般(中学生以上)の部(18日)、親子の部(19日)に分け両日とも午後2時から実施します。

申込み
小学生以下の部は、当日午前中の金魚すくいで3匹以上すくった子が参加できます。(先着40名)
一般(中学生以上)及び親子の部は、7月2日(木曜日)午前9時から電話(03-5662−0539)で受付します。(先着順:各10名、10組)
※ただし、親子の部は、小学生以下の子を持つ親子に限ります。
※小学生以下の部、一般の部の参加者は親子の部との重複参加はできません。

金魚すくい
毎年恒例となった「金魚すくい」には、2日間で20,000匹もの金魚が用意されます。


時間
7月18日(土曜日)
午前10時から午後4時30分(休憩時間:午前11時30分から午後1時30分)
7月19日(日曜日)
午前10時から午後2時30分(休憩時間:午前11時30分から午後1時30分)


料金
中学生以下無料、高校生以上1回100円


高級金魚すくい
今年も、好評だった高級金魚すくいを行います。
※高級金魚すくいとは、ワキンを扱った一般的な金魚すくいではなく、ランチュウ・オランダシシガシラ・アズマシニキ・タンチョウ・チャキンなど高級品種の金魚を扱った金魚すくいです。

時間
両日とも午前10時〜11時30分

料金
一人1回500円
※一人5匹までとさせていただきます。
※各日500匹限定のため、なくなり次第終了します。

会場内の模擬店は焼きそば、フランクフルト、かき氷などの飲食だけでなく、区内地場産業の出店が多数あります。
今年も「朝採れ新鮮!!江戸川区産の夏野菜」の即売も行います。
夏を彩る風物詩である伝統工芸「江戸風鈴」「つりしのぶ」「江戸硝子」などの実演・販売、「小松菜焼酎」「小松菜そば」などで話題の小松菜関連商品コーナーや、区特産の花卉、鶴岡市物産品の販売を予定しています。


今年も金魚まつりに江戸川区の金魚応援キャラクター「えど金ちゃん」が遊びにきます。
見かけたら、声をかけたり、一緒に写真を撮ってくださいね。

江戸川区の銭湯のキャラクターお湯の富士も登場予定、これは必見!

問い合せ先
生活振興部 産業振興課 農産係
電話 03‐5662‐0539

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selvas2 at 17:20コメント(0) 
プロジェクションマッピングや、
お客さんを呼ぶため、お客さんを喜ばすための色とりどりの照明。
こんなことをしても生きている魚たち、水族館やイベント会場で生活をする魚たちは
ちっともうれしくないんだな。
魚たちにとってはストレスが大きく、迷惑な話だと思います。

selvas2 at 11:49コメント(0) 

2015年07月15日

1965年に創設された函館記念は、現在函館競馬場で行われている重賞の中では最も古い歴史を持つ伝統の一戦。
2006年からは『サマー2000シリーズ』の対象レースに指定されており、本レースの優勝馬から、
2012年のトランスワープ、
2013年のトウケイヘイローが、同シリーズのチャンピオンに輝いている。
今年も、洋芝を得意とする馬や、今後の飛躍を期す馬たちが函館競馬場に集結。
ハンデキャップレースならではの白熱した攻防が期待できるだけに、見逃せない一戦だ。

エアソミュール(牡6・角居勝彦)は、5歳時の昨年に鳴尾記念と毎日王冠を優勝して本格化を遂げたミドルディスタンスホース。6歳を迎えた今年は勝ち鞍こそ挙げていないが、アメリカジョッキークラブC3着→産経大阪杯3着→鳴尾記念4着とまずまずのレースを続けている。今回の舞台となる函館・芝コースでは、一昨年の夏にオープン特別の巴賞(芝1800m)を快勝した実績があり、洋芝への適性に不安はない。1日に栗東CWコースで行われた2週前追い切りでは、5ハロン68秒台、ラスト1ハロン11秒台の切れ味を馬なりで披露しており、出走態勢は整っている様子。3度目の重賞制覇の大きなチャンスを迎えたと言えるだろう。

デウスウルト(せん7・平田修)は、前走の新潟大賞典で1番人気の支持を受けたものの、13着と思いもよらぬ大敗を喫した。スローペースの2番手からレースを進めたが、道中の走りに力みが感じられた分、最後の直線の末脚勝負で伸び切れなかった。それでも、勝ち馬のダコールとは0秒6差と着順ほど大きくは離されておらず、今回、巻き返す可能性は十分にありそうだ。この中間は栗東坂路で入念に乗り込んでから函館競馬場へ入厩。現地での調整も順調に進んでいる様子で、今回、この馬本来の末脚が生きるハイペースの展開になれば、好勝負できるだろう。

前走のオープン特別・巴賞(函館・芝1800m)を鮮やかに逃げ切って優勝したマイネルミラノ(牡5・相沢郁)。昨年暮れにオープンクラス入りを果たした後は、小倉大賞典5着、中日新聞杯3着など重賞でも健闘。着々と地力を強化しているだけに、重賞のタイトルに手が届くところまで来たと言えるだろう。好位からの競馬でも力を発揮できるが、ベストは持ち味のスピードを生かして逃げる形。前走で洋芝への適性の高さも示しているだけに、今回への期待は高まっている。上昇ムードにある本馬から、目が離せない。

ラブイズブーシェ(牡6・村山明)は、函館・芝コースで、昨年の函館記念優勝を含めて5戦3勝3着1回と、高い適性を示している馬。今年に入ってからは4戦すべて二桁着順の大敗を喫しているように近況はひと息だが、今回は、放牧で立て直したうえで得意コースへ参戦するだけに、侮ることはできない。この中間は早めに函館競馬場に入厩して調整が進められており、8日にWコースで行われた1週前追い切りでは、軽快なフットワークで5ハロン66秒台、3ハロン38秒台をマーク。上々の仕上がりを示しているだけに、鮮やかな復活劇があるかもしれない。

レッドレイヴン(牡5・藤沢和雄)は、約3か月の休み明けで臨んだ前走のオープン特別・巴賞で、勝ち馬のマイネルミラノから0秒4差の2着に好走。マイペースの逃げに持ち込んだ勝ち馬には2馬身1/2離されたものの、本馬も長くいい脚を使って追い上げており、レース内容は上々と判断していいだろう。重賞での連対実績は2012年の東京スポーツ杯2歳S2着だけだが、オープン特別は2勝をマーク。芝・中距離で見せる末脚は今回のメンバーの中でも上位と言えるだけに、重賞初制覇を果たしても不思議はない。

ダービーフィズ(牡5・小島太)は、前々走の1600万下・府中S(東京・芝2000m)で鮮やかな差し切り勝ちを収めてオープンクラス復帰を果たした。前走の目黒記念は、スタートでつまずきリズム良く走ることができず6着に敗れたが、出走メンバー中2位タイとなる上がり3ハロン34秒8(推定)の末脚を繰り出しており、今回につながる内容は残せたと判断していいだろう。今回のレースでステークスウイナーの仲間入りを果たして、飛躍を遂げたいところだ。

ヤマカツエース(牡3・池添兼雄)は、今年のニュージーランドTで差し切り勝ちを収めた切れ味が魅力の3歳馬。これまでの連対は全て芝1600m以下の距離で挙げていることから、今回は芝2000mへの対応が鍵になりそうだが、父キングカメハメハ、母の父グラスワンダーという血統背景を考えれば、こなしてもおかしくない。ここで新境地を開拓することができれば今後の選択肢も大きく広がるだけに、注目の一戦と言えるだろう。

アーデント(牡6・加藤征弘)は、昨年12月のオープン特別・リゲルS(阪神・芝1600m)を3コーナー手前から先頭に立つ競馬で優勝。前々走の新潟大賞典でも、レース途中からハナを切る競馬で勝ち馬のダコールから0秒3差の4着に善戦している。前走のエプソムCは、中団追走から最後の直線で伸び脚を欠いて9着に敗れたが、今回、すんなりと先行できれば、上位争いに加わってくるかもしれない。力を要する馬場を得意(不良で2勝、稍重で1勝)としている馬で、馬場が渋るようならば、さらに期待は高まるだろう。

エックスマーク(牡6・角居勝彦)は、ここまで29戦して5勝2着6回3着4回をマーク。豊富なキャリアと大きく着順を落とさない堅実性がセールスポイントの馬だ。前走のオープン特別・巴賞はスタートで後手に回って流れに乗り切れず5着に敗れたが、今回、スムーズに追走することができれば、上位進出は可能だろう。

リベルタス(牡7・角居勝彦)は、半兄に、現役時代に重賞4勝を挙げたローエングリン(父Singspiel)がいるディープインパクト産駒。前走のオープン特別・巴賞では、積極的に前を捕まえに行く競馬で3着と好走しており、ここでも上位争いが期待される。

ヴァーゲンザイル(せん7・田村康仁)は、前々走のオープン特別・メトロポリタンS(東京・芝2400m)で、最後方追走から鋭い伸び脚で追い上げて3着に好走。前走の目黒記念は13着と大敗を喫したが、本レースへ向けての調教では力強い動きを披露しているだけに、巻き返しがあるかもしれない。

selvas2 at 09:00コメント(0) 

2015年07月14日

「函館記念における巴賞組どうしの人気関係」はひっくり返ってくることが多い
 今年の函館記念には、巴賞組が4頭登録してきた。

 巴賞→函館記念というのは同じ競馬場で1ハロン違いなんだから両方で好走する馬が多そうなものだが、なぜかそうならない。少なくとも「函館記念における巴賞組どうしの人気関係」はひっくり返ってくることが多い。

 過去の巴賞を振り返ってみよう。

・2014年は該当3頭がすべて馬券圏外。

・2013年は函館記念7番人気馬が2着した一方、1、2、6番人気が馬券圏外。

・2012年は8番人気馬が2着、7番人気馬3着の一方、1番人気と14、16番人気馬が馬券圏外。

・2011年は4頭、2010年は2頭が全滅。2009年は札幌で施行。

・2008年は4、1、2番人気の順で1、2、3着したが、3番人気馬が飛んでいるし、勝ったのはあくまで4番人気馬。

・2007年は7、9番人気で1、2着して、3、4、6、8番人気が馬券圏外。

 函館が先の開催になった97年以降、巴賞組の人気最上位馬が函館記念で同組の中で最先着し、かつ馬券に絡んだのは06年のエリモハリアー(1番人気1着)、02年のトップコマンダー(2番人気2着)しかいない。

 巴賞組の人気順に、敢えて逆らう。函館記念の穴狙いではここがポイントになりそうだ。

selvas2 at 12:33コメント(0) 
「難解な七夕賞」の完全復活
 夏の福島の開催4日目(2週目)に移ったのは、マイネルラクリマの勝った2013年からのこと。いきなり「1分58秒9」のレースレコードだった。メイショウナルトの逃げ切った昨2014年、七夕賞のレコードはさらに更新されて「1分58秒7」となり、今年は、3年連続のレースレコード「1分58秒2」が記録された。

 これには時期だけでなく、芝刈りのタイミングも関係すると思われる。今週は、いつもよりふさふさ伸びた印象もあった第1週とは一変、7日(火)の芝刈りでかなり芝の長さが変化し、土曜日から芝コースの時計は明らかに速かった。

 この時計勝負の芝コンディションを最大の味方にできたのは、1800m(京都)に1分43秒9の日本レコードをもつグランデッツァ(父アグネスタキオン)だった。前回の鳴尾記念では折り合いを欠いたうえ、勝負どころでさらに下げる騎乗で不評を買った川田将雅騎手だが、結果は、前回のムリを承知で下げた騎乗が今回の快勝に見事につながったのである。前回の川田騎手=グランデッツァのあまりにも…のレース運びを嫌ったファンは、失敗だったかもしれない。

 グランデッツァはこれで3歳以降、14戦【3-1-1-9】。トップクラスのオープン馬とすれば非常に波の大きい成績である。もう折り合いの不安はなく、先行して抜け出すだけでなく、タメが利けば好位から伸びる脚質の幅を身につけたとしていいが、楽々と日本レコードを樹立するくらいだから、状態のいい時に爆走する燃焼型であるようにも思える。いつも調教は動くが、今回のように「それにしても身のこなしがいつにも増して鋭い」。そんな動きが伝えられたときが、グランデッツァのチャンスなのだろう。3歳以降、ここまで連続連対はない。

 もう、6歳夏。サマー2000シリーズのチャンピオンを狙う手はある。暑い夏の無理は避け、秋のビッグレースでやっと本物になったグランデッツァの真価を問うローテーションもある。最初から「アグネスタキオンの傑作。後継種牡馬に…」と大きな期待を集めていた注目馬(皐月賞1番人気)であり、このあと陣営の選ぶ日程に注目したい。母の父マルジュは、今春、サトノクラウンの父として大きく評価を上げた。

 2着に突っ込んだステラウインド(父ゼンノロブロイ)は、8番人気にとどまったあたり、ここにくるステップの判断が難しい馬だった。1月の中山金杯2000mを賞金不足で除外され、やむをえず回った万葉S3000mだったが、そこを勝った。ならばと、ダイヤモンドS→日経賞→目黒記念と2500m以上の長距離路線に転換したが、やっぱり距離が長すぎる。そこで、過去3勝を記録し、1分58秒2の勝ち星もある2000mに戻ったところ、本質スピード系のこの馬にとって絶好のコンディションであり、最速の上がり「34秒2」で突っ込んできたのである。

 夏のローカルのハンデ重賞「七夕賞」G3が今年の最大目標などという馬はいないところが、七夕賞を難解にする要因のひとつであり、成績の上がらない伏兵はここに出走したい。3着に粘り込んだのは1-2着馬と同じ6歳のマデイラ(父クロフネ)。なんと16番人気だった。

 マデイラは、オープンに昇級して【0-0-0-7】。福島コース【0-0-0-3】。ここまで計7回の連対は「8、8、4、5、5、2、6」番人気。根っからの伏兵タイプである。軽量52キロをフルに生かし、前後半の1000m「59秒5-58秒7」=1分58秒2という、この日の馬場にしてはスローにも近い平均ペースの流れに乗り切っての快走だった。強気、強気に攻めの騎乗となった大野拓弥騎手の好騎乗である。複勝4000円。

 これで、福島で行われた近年5回の七夕賞では、「11、6、14、7、7、14、10、8、16番人気」馬が3着以内に快走したことになった。かつて、1番人気馬26連敗で知られることになった「難解な七夕賞」は、しばらく鳴りを潜めていたが、これで完全復活である。

 1番人気に支持された5歳牡馬レコンダイト(父ハーツクライ)は、好調=音無厩舎、金子オーナー、M.デムーロ騎手…。加えて目黒記念2500mを2分29秒台の好タイムで2着した上がり馬であることなど、好材料がそろっていた。と同時に、過去6戦した2000mの最高時計が2分00秒9にとどまる決定的な死角があった。また、G2を好タイムで2着(55キロ)したのに、G3のここでも軽ハンデに近い同じ55キロにとどまった理由を考える必要もあったろう。直近に1600万下を勝ったばかり。2000mでの能力ランクは高くないのではないか、と。

 出遅れの不利がもっとも痛かったが、未勝利は小倉で勝っているものの、外から進出しかけてスムーズさを欠くなど、小回りコース(福島は初めて)のスピードレースは考えられていた以上に合っていなかった。のびのび走れる広いコースで巻き返したい。自身の最高タイムを1秒6も短縮して1分59秒3だった。

 3番人気のアルフレード(父シンボリクリスエス)は、中位でうまく流れに乗り、2着ステラウインドより早めのスパート。伸びかかるシーンもあったが最後は切れ味負けというより、自身のスタミナ切れの印象があった。新潟大賞典2000mを上がり32秒7で小差3着していたが、新潟の超スローの切れ味勝負でスタミナまで推し量るのは難しい。明らかに立ち直っているだけに、1600〜1800mの適鞍を探したい。

 穴馬として期待したフラアンジェリコ(父ネオユニヴァース)は、レコンダイトと並んで出遅れ。思い切って後方一気を狙ったが、メイショウナルトが控え、トウケイヘイローが主導権をにぎった流れは「59秒5-58秒7」。レース上がりが34秒5。力及ばずと同時に、流れも味方してくれなかった。マイネルディーンの444キロ(-12キロ)と、クランモンタナの478キロ(-12キロ)は、絞れるこの時期とあって大きな細化とは映らなかったが、そろって最初からレースの流れに乗れなかった。6歳クランモンタナは、もう今さらだろうが、本当は血筋通りのマイラーだった気がする。

selvas2 at 10:45コメント(0) 
マイネルミラノの前走、巴賞(芝1,800m)は逃げて楽勝でした。
1分46秒5。上がり3ハロン35秒5。
200mごとの時計とラップを見てみましょう。
200m 12.6   12.6
400m 24.3   11.7
600m 36.0   11.7
800m 47.8   11.8
1000m 59.5   11.7
1200m 1.11.0   11.5
1400m 1.22.5  11.5
1600m 1.34.0  11.5
1800m 1.46.5  12.5
機械のようなラップを刻み逃げ切りました。
ここで仮説。今回の函館記念(芝2,000m)のラスト200mを12秒5ないし12秒6で走破した場合。単純に巴賞の時計にこれを加えると2000mの函館記念の時計は1分59秒0から1分59秒1となります。このとき上がりは11.5+12.5+12.5で36秒5。

過去5年の勝ち馬と勝ち時計
ラブイズブーシェ  2.00.1
トウケイヘイロー  1.58.6
トランスワープ   2.00.4
キングトップガン  2.00.3
マイネルスターリー 1.58.5

過去5年の水準には達しており、マイネルミラノは優勝の可能性をじゅうぶんに持つ馬といえそうです。
当時絶好調だったトウケイヘイローが逃げ切った函館記念は上がり35秒7。
マイネルミラノが逃げ切った巴賞の上がりは35秒5。
マイネルミラノは前走より200m伸びる今回、どこでコンマ5秒ないし6秒を乗り切るか、
ここに鮮やかな逃げ切りと、からくも逃げ切りと、逃げ切れず馬混みに飲み込まれるか、ということの境界線があります。

函館コースは、
1800m:スタンド前からのスタート
2000m:直線引き込みポケットからのスタート
で、スタートしてから200mを走ると、あとは前走の1800mと同じコースとなります。

マイネルミラノの成績を見ると、
中山1800m 美浦S 逃げ切り 上がり36.6
福島2000m 松島特別 逃げ切り 上がり34.6
東京1800m むらさき賞 2着  上がり35.0
中山2000m 鹿野山特別 逃げ切り 上がり35.4
と記録があります。

予想ですが、マイネルミラノの逃げ切りに期待します。
直線坂のない函館なら
終い3ハロンを11秒台、11秒台、12秒台で走破することが可能ではないでしょうか。
先ほど単純に足し算した数字よりも早くゴールすることに期待するのです。
良馬場の場合、快時計が期待できそうです。

週末の確認事項)
巴賞時の追い切りタイム
今回のけいこの様子

確定事項)
ハンデは前走から据え置きの56.0kg



selvas2 at 09:52コメント(0) 

2015年07月13日

12日の中京11Rで行われた第20回プロキオンステークス(3歳上オープン、GIII、ダート1400メートル、16頭立て、1着賞金=3500万円)は、福永祐一騎手騎乗の4番人気ベストウォーリア(牡5歳、栗東・石坂正厩舎)が好位追走から抜け出して快勝。連覇を果たした。タイムは1分22秒5(良)。

 59キロの斤量も、GIウイナーには関係なかった。好位を追走していたベストウォーリアがあっさりと抜け出して快勝。4番人気の評価をあざ笑うような文句なしの勝ちっぷりで、連覇を果たした。

 レースはコーリンベリーが気合をつけて先行。サマリーズは2番手に控え、その後ろにタガノトネール、ベストウォーリア、さらに人気のレッドアルヴィスと続く。コーリンベリーがサマリーズを振り切って、直線に入ってもリードを保つが、抜群の手応えから仕掛けたベストウォーリアがあっさりとかわして先頭へ。そのまま後続を振り切って連覇を成し遂げた。2馬身差2着が2番人気のコーリンベリー。さらにクビ差の3着が8番人気のキョウワダッフィーだった。

 ベストウォーリアは、父Majestic Warrior、母Flirtatious Miss、母の父Mr.Greeleyという血統という血統の米国産馬で、馬場幸夫氏の所有馬。通算成績は19戦8勝(うち地方5戦1勝)。重賞はGIIIユニコーンS(2013年)、GIIIプロキオンS、交流GIマイルチャンピオンシップ南部杯(14年)に次いで4勝目。石坂正調教師は14年に次いでプロキオンS2勝目、福永祐一騎手は02年、03年スターリングローズに次いで3勝目。

selvas2 at 09:00コメント(0) 

2015年07月12日

12日の福島11Rで行われた第51回七夕賞(3歳上オープン、GIII、芝2000メートル、16頭立て、1着賞金=4000万円、サマー2000シリーズ第1戦)は、川田将雅騎手騎乗の2番人気グランデッツァ(牡6歳、栗東・平田修厩舎)が好位追走から抜け出して快勝。3度目の重賞勝ちを果たした。タイムは1分58秒2(良)。

 実力馬が完全復活を強烈に印象付けた。57キロのハンデを背負いながらも、グランデッツァが好位から抜け出して着差以上の強さを披露。3歳春以来、3年4カ月ぶりのうれしい重賞Vを飾った。

 レースはトウケイヘイローが先行して、軽快にラップを刻む。メイショウナルト、フィロパトールが続き、さらにマデイラ、グランデッツァがその後ろ。人気のレコンダイトはスタートでやや立ち遅れ、後方からのレースとなった。トウケイヘイローは4コーナーまで馬群を引っ張ったものの、直線に入ると脚いろが鈍り、代わって好位の外にいたグランデッツァが手応え良く抜け出す。外から追い込むステラウインドと、終始ロスなくインを立ち回った伏兵マデイラも追いすがるが、グランデッツァは余裕十分に押し切ってV。川田騎手は今年7度目の重賞勝ちとなった。1馬身1/4差の2着が8番人気のステラウインド。さらに1/2馬身差の3着にしんがり人気のマデイラが食い込み、3連単は100万円を超える大波乱となっている。レコンダイトは12着に終わった。

 グランデッツァは、父アグネスタキオン、母マルバイユ、母の父Marjuという血統。北海道千歳市・社台ファームの生産馬で、(有)社台ファームの所有馬。通算成績は16戦5勝。重賞GIII札幌2歳S(2011年)、GIIフジテレビ賞スプリングS(12年)に次いで3勝目。平田修調教師、川田将雅騎手ともに七夕賞初勝利。

 川田騎手は「僕が乗せていただいたなかでは一番落ち着いていたので、リズム良く運ぶことを心がけました。いい流れで競馬ができたと思います。いい内容で勝ってくれましたが、ゴール前はまだ余裕がありました。スムーズに運べれば、高い能力がある馬です。(福島での重賞初勝利について)なかなか来る機会がなくて、こういういい馬に乗せていただいて、勝てたことはうれしく思います。(JRA9場目の重賞Vについて)多くの競馬場で勝たせてもらえて、うれしく思います。残りは函館ですが、来週、同じ平田厩舎の馬(デウスウルト)で函館記念に参戦しますので、頑張れたらと思います」とレースを振り返り、安田富男、武豊、藤田伸二の3騎手に続く史上4人目のJRA全場重賞制覇に向けて意欲を燃やしていた。

selvas2 at 16:47コメント(0) 

2015年07月11日

05年、それまで「26連敗」を続けていた1番人気馬がついに勝ってしまい、福島のファンが最大の誇りとしていた、難解で「波乱など当たり前」の七夕賞の歴史にピリオドが打たれた。

芝コンディションの改善、整備も大幅に進み、開催の後半になっても、外枠有利(18年連続して外の7枠か、8枠が連対)など、波乱の要素が少なくなったのである。

しかし、波乱が当たり前のようだった七夕賞が、一転、平穏なハンデ戦に変わるわけがない。
難解な七夕賞の歴史が戻ってきた。直近の5年はとくに難しい結果が多い。
この5年で福島で行なわれたのは4回。馬券に関係した13頭(同着1回)のうち半分以上の7頭は「11、6、14、7、7、14、10」番人気馬である。3連単のもっとも低額配当が、同着で2通り的中があった年の「約91000円と、99000円」。七夕賞らしくない配当などないのである。

ハンデ戦だから大駆け候補は何頭もいるが、中心はフラアンジェリコ(ネオユニヴァース)にしたい。
もう7歳だが、上のオレハマッテルゼは6歳時にGI高松宮記念を制し、7歳時も重賞の常連だった。
母は、名牝ダイナカールの長女であり、エアグルーヴなどの姉になる。
その父がジャッジアンドルーチェというところが、ベストアンドベストの配合が多いこの名牝系にしてはちょっと弱いが、逆にタフであり、また、いままた脚光を浴びるボールドルーラー系なので、夏の平坦に近い小回りのローカルは合っている、とすることができる。

13馬人気だった3走前(昨秋)の福島記念。
インを突いてスルスルと進出すると、直線は外に出して鋭く伸びて自己最高の2000m1分58秒3(上がり34秒1)で2着に突っ込む快走だった。田辺騎手はもともと主戦に近く、コンビで(1.7.2.6.2.4)着の良績がある。差し馬に不利な流れではないと思える。

最近の伏兵は、まだ開催2週目だから、芝コンディションのいい内枠の馬。
マイネルディーンは、福島【1-0-2-0】。1分58秒7で勝っている。母方の平坦適性は文句なしであり、柴田大知騎手は、13年に1着、昨14年に3着している。

ユールシンギングは、この次の新潟が狙いとされるが、夏の新潟は時計(上がり)が速過ぎて、春はともかく、新潟記念は苦しいだろう。最終追い切りに乗った内田騎手、ゴール標を過ぎても闘魂注入の気合のムチを入れて、変わり身を促した。右回りではセントライト記念を鮮やかに勝っている。

人気馬では、グランデッツァか。勝負弱い一面があり、最近は人気を裏切ることばかりだが、今回は素晴らしくデキがいい。川田騎手、前回は控えたのはいいが、勝負どころでさらに下げる??な騎乗で、凡走。ただ、あれで脚質に幅が出る可能性はある。引っ張る馬がいるから、さすがにかかって凡走はないだろう。

selvas2 at 18:28コメント(0) 

2015年07月10日

2週目を迎える福島のメインレースはハンデ戦の七夕賞。
 
最近3年間の3連単は10万を超す高配当が続いている。
1番人気馬は過去10年で3勝、2着2回、3着2回。
トップハンデ馬は2勝、2着1回、3着2回。
微妙な連対率だし、加えて10番人気以下の人気薄馬の好走も多い。
指数上は平均指数や過去の指数が高い馬たちの連対率が高く、連軸は指数上位馬から取りたい。

今年は、マデイラ、ヒラボクディープ、レコンダイト、ユールシンギングの前走指数が高く、
過去の指数、平均指数などでは、グランデッツァ、メイショウナルト、アルフレード、マイネルディーン、フラアンジェリコなどが上位だ。
 
近走の内容からは、目黒記念2着のレコンダイト、新潟大賞典3着のアルフレード、鳴尾記念5着のグランデッツァなどが有力馬として上がってくる。
しかし、レコンダイトやアルフレードは鋭い差し脚で上位だが、スローペースでの差し脚であって、
先行馬に有利な小回りの福島ではどうだろうか。
また、グランデッツァは2000メートルは(0013)と、これまで連対したことがない。
1800メートルの(4201)と比べると距離の適性に疑問が出てくる。
ここはハンデ戦だけに、すんなりと決着するとも思えない。
 
逃げるのはトウケイヘイローかメイショウナルトだが、58キロのトップハンデを背負うトウケイヘイローは、
近走の指数や2桁着順が続くレース内容からは、少し苦しいのではないか。
 
昨年このレースを逃げ切って勝ったのがメイショウナルトだ。
ここは同型のトウケイヘイローを抑え込んでマイペースで逃げられるかどうかがポイントになりそう。
もし、逃げて4コーナーでも先頭なら(4023)の実績通り、勝機が生まれるだろう。
2000、2200メートルは(4227)と距離適性は高く、しかも好成績は全て夏場に集中している。
ここは夏が大好きな逃げ馬に期待したい。

 
プロキオンSは中京競馬場での開催になって、今年で4年目。
 
今年の前走指数上位馬は、レッドアルヴィス、コーリンベリー、ドリームバレンチノ、タガノトネールなど。
過去の指数、平均指数では、ワイドバッハ、エアハリファ、グレープブランデー、ベストウォーリア、キョウエイアシュラなどが上がってくる。
 
ダート1400メートルの瞬発力はワイドバッハ、エアハリファ、レッドアルヴィス、キョウワダッフィー、コーリンベリーなどが鋭い。
 
前走、根岸Sでは、好スタートも後方まで下げ、直線、馬群をついて差し脚を伸ばし快勝したエアハリファに期待したい。
1400戦は(2000)。中京コースは初参戦だが、左回りの東京では(3200)とパーフェクト連対だ。1800や1600メートルでも実績を残しているが、鋭い瞬発力からは、1400メートルのほうが合うだろう。


selvas2 at 06:30コメント(0) 

2015年07月09日


プロキオンSは、中京競馬場が馬場改造工事を経てリニューアルオープンした2012年から当地に舞台を移され今年で4年目を迎える、ダート1400mのGIII。移設初年の2012年は、16頭立ての12番人気の伏兵・トシキャンディが逃げ切り勝ちを収め波乱の決着となったが、2013年は2番人気のアドマイヤロイヤル、2014年は1番人気のベストウォーリアが順当に勝利している。直線が長い中京・ダートコースだけに紛れは少なく、実力馬が能力を発揮しやすいレースと見ていいだろう。また、リニューアル後の中京とコース形態の似ている東京競馬場で好結果を残してきた馬が好走する傾向もうかがえる。中京・ダートコースへの適性が未知数の馬については、東京・ダートコースでの成績を参考にしてみてもいいのかもしれない。今年も好メンバーがエントリーしており、熱戦が期待される。

エアハリファ(牡6・角居勝彦)が、中京競馬場に初参戦。コース適性は未知数だが、東京・ダートコースでは重賞を含む3勝をマークしているだけに、問題なく対応する可能性は高いと考えていいだろう。前走の根岸S(1着)後はフェブラリーSへの出走を予定していたが、右前脚にフレグモーネを発症し、同レースを回避。今回は、約5か月半ぶりの実戦で回復の度合いが鍵だが、6月中旬から乗り込みを開始し、7月1日に栗東CWコースで行われた1週前追い切りでは、エアソミュール(古馬オープン)と併せて軽快な動きを披露している。力を出せる仕上がりで出走できそうだ。

昨年の本レースの優勝馬で、東京・ダートコースでの実績も十分のベストウォーリア(牡5・石坂正)。今回の舞台への適性の高さは申し分ない一頭と言える。59キロの別定重量を背負う今回、斤量がゴール前での伸び脚に影響する可能性は否定できないものの、能力の違いで差し切るシーンは十分にありそうだ。前走のJpnI・かしわ記念(船橋・ダート1600m、2着)から約2か月間隔が空いているが、1日に栗東坂路で行われた1週前追い切りでは、4ハロン54秒0、ラスト1ハロン12秒2の時計をマーク。最後まで鋭く伸びて併走馬に先着を果たした内容から、状態面に不安なしと判断していいだろう。

レッドアルヴィス(牡4・安田隆行)は、約3か月半の休み明けで臨んだ前走のオープン特別・欅S(東京・ダート1400m)で、2着馬に2馬身差をつけて優勝。今回の条件と似た舞台で完勝した内容は高く評価できる。1日に栗東坂路で行われた1週前追い切りでは、4ハロン52秒6とまずまずの時計をマーク。今回は、実戦を1度使われた上積みも見込めそうだ。能力の高さは伝わるもののまだ馬体に芯が入っていない感があった3歳時とは違い、4歳となった今年はたくましさが増している印象を受ける。昨年のユニコーンSに続く重賞2勝目を挙げる可能性は、十分にあるだろう。

ワイドバッハ(牡6・庄野靖志)は、これまで中京・ダートコースでの勝ち星はないが、東京・ダートコースでは、エアハリファ(2着)、グレープブランデー(3着)を一気に差し切った昨秋の武蔵野S(1着)を含め2勝2着2回をマーク。中京・ダートコースへの適性が低いということはなさそうで、今回、高いパフォーマンスを披露してもおかしくない。1日に栗東坂路で行われた1週前追い切りでは併走馬に遅れたが、これは追走してのもので、それほど気にしなくていいだろう。最後の直線での鋭い末脚に期待したい。

グレープブランデー(牡7・安田隆行)は、2011年のJpnI・ジャパンダートダービー(大井・ダート2000m)と2013年のフェブラリーSを制しているGI 馬。実績馬であるがゆえに他馬より重い斤量になることが多く、今回も58キロの別定重量を負担するが、昨年の武蔵野Sでは、同じ58キロを背負って3着と結果を出していることから、斤量の心配はないだろう。今回は、前走のJpnIII・東京スプリント(大井・ダート1200m、4着)以来約3か月ぶりのレース。休み明けはそれほど得意としていない馬だが、今までの休み明けよりも調教の動きに活気が感じられる今回は、好結果を出せるかもしれない。

コーリンベリー(牝4・柴田政見)は、今回と同じ中京・ダート1400mで行われた昨春のオープン特別・昇竜Sで、2着馬に2馬身1/2差をつけて完勝しているように、コース適性に不安はない。今回は、前走のJpnIII・かきつばた記念(名古屋・ダート1400m、1着)から約2か月半間隔が空いているが、本レースを目標に調整が進められており、中間の調教では引き続きしっかりとした動きを見せている。この馬の力を出し切れば、結果はついてくるはずだ。

キョウエイアシュラ(牡8・森田直行)は、前走のオープン特別・アハルテケS(東京・ダート1600m)で、16頭立ての10番人気という低評価を覆して豪快な差し切り勝ち。それまで勝ち星を挙げていなかったダート1600mの距離を克服しての優勝で、勢いに乗っている一頭と言える。本馬が最も得意としているダート1400mに舞台が替わる今回、目下の好調さを生かして上位進出を目指す。

キョウワダッフィー(牡7・笹田和秀)は、昨年の本レースの2着馬。その後のレースではひと息の成績が続いているが、今回は、全7勝中5勝を挙げているダート1400mの距離で56キロの別定重量と、好走できる条件がそろった感がある。3走前の根岸Sにおいて、今回と同じ距離・同じ斤量で勝ち馬のエアハリファから0秒4差の5着に入った内容から見ても、上位争いを演じるシーンは十分にありそうだ。

タガノトネール(せん5・鮫島一歩)は、前走のオープン特別・天保山S(阪神・ダート1400m)を制してオープンクラス初勝利を飾った。今回は重賞初挑戦となるが、ダートでは、これまで19戦して掲示板(5着以内)を外したのは4回と、相手なりに走ることが可能なタイプ。相手が強化される今回も、差のない競馬ができるだろう。

アドマイヤロイヤル(牡8・橋田満)は、本レースで2012年が2着、2013年が優勝と好結果を残しているように、中京・ダートコースとの相性はいい馬だ。今年で8歳を迎えたが、3走前の根岸Sと前走のオープン特別・アハルテケSではともに3着と好走しており、大きく衰えた印象はない。4年連続の本レース出走(2014年は14着)となる今回、2度目の優勝を果たしても不思議はない。


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2015年07月08日

七夕賞 確定ハンデは以下の通りです。
登録20頭、フルゲートは16頭です。
月曜日の段階でヴィクトリースターとマデイラは抽選でどちらかが出走可能。
バーバラ、ヒラボクディープ、ブロードスターは除外対象で、出走回避馬が出た場合は
バーバラ、ヒラボクディープ、ブロードスターの順で出走が可能。

アルフレード 56.0
ヴィクトリースター 52.0
グランデスバル 52.0
グランデッツァ 57.0
クランモンタナ 55.0
ゲシュタルト 53.0
ステラウインド 56.0
ゼンノルジェロ 53.0
トウケイヘイロー 58.0
トラストワン 54.0
バーバラ 52.0
ヒラボクディープ 56.0
フィロパトール 52.0
フラアンジェリコ 54.0
ブロードスター 50.0
マイネルディーン 54.0
マデイラ 52.0
メイショウナルト 57.0
ユールシンギング 56.0
レコンダイト 55.0


selvas2 at 10:09コメント(0) 
七夕賞は、福島・芝2000mで争われるハンデキャップレースで、『サマー2000シリーズ』の第1戦。2006年から始まった『サマー2000シリーズ』は今年で区切りの10回目を迎えるが、本レースの出走馬から、ユメノシルシ(2007年3着)、ミヤビランベリ(2008年優勝)、ホッコーパドゥシャ(2009年3着)、イタリアンレッド(2011年優勝)の4頭が見事チャンピオンに輝いている。今年も、『サマー2000シリーズ』の栄冠を、そして秋以降の飛躍を目指す個性豊かな実力馬が集結。熱い戦いが期待できそうだ。

近走の充実ぶりが目立つレコンダイト(牡5・音無秀孝)。重賞初挑戦となった前走の目黒記念は、ゴール前でヒットザターゲット(1着)に交わされたものの、中身の濃い競馬で0秒2差の2着に好走。コースレコード(2分29秒6)に0秒3まで迫る2分29秒9という本馬の走破タイムも優秀と言える。この中間は本レースを照準に入念な乗り込みを重ねており、2日に栗東坂路で行われた1週前追い切りでは、4ハロン51秒7の好時計をマーク。併走馬のクランモンタナ(古馬オープン)に0秒3遅れたものの、全身を使った躍動感あふれる動きで、目下の好調ぶりをアピールしている。今回、優勝争いに加わってくる公算は大きい。

トウケイヘイロー(牡6・清水久詞)は、これまで重賞4勝をマーク。2013年の国際G1・香港カップ(シャティン・芝2000m)でも2着に入るなど、実績では抜けている一頭だ。屈腱炎による約9か月半の休養からの復帰初戦となった前走の鳴尾記念は、デビュー以来最も重い馬体重(プラス12キロの510キロ)が示すとおり若干の太め残り。最後の直線で失速して10着に敗れたが、すんなり先手を奪ったスピードは健在で、今回につながる競馬はできたと見ていいだろう。2日に栗東CWコースで行われた1週前追い切りでは、6ハロン83秒1、ラスト1ハロン11秒8と、シャープな伸び脚を披露。休み明けを1度使われた上積みが十分に感じられる今回は、能力全開のシーンが期待できる。

メイショウナルト(せん7・武田博)は、昨年の本レースを鮮やかに逃げ切って優勝。今年は連覇を目指しての登場となる。3か月半の休み明けで臨んだ前走の鳴尾記念は、レースの前半1000m通過タイムが59秒5という緩みのない流れになり、2番手追走から最後の直線で失速して9着に敗れた。2日に栗東CWコースで行われた1週前追い切りでは、馬場の大外を回って6ハロン81秒7の好時計をマーク。ラスト1ハロンは11秒6と最後までスピードが緩まず、実戦を1度使われた上積みが感じられる動きを披露した。これまでの成績が示す通り、すんなり先手を取れた時はいつも以上に力を発揮できる馬。今回、巻き返しがあってもいいだろう。

アルフレード(牡6・手塚貴久)は、2歳時の2011年に朝日杯フューチュリティSを制した実績馬。前走の新潟大賞典では、4コーナー12番手から、出走メンバー中最速の上がり3ハロン32秒7(推定)を繰り出して3着に好走した。1日に美浦南Wコースで行われた1週前追い切りでは、ラスト1ハロンを12秒4で駆け抜ける迫力満点の動きを披露しており、状態はさらに上昇カーブを描いている様子。500キロを優に超える大型馬で器用さに欠ける面があり、今回は小回りの福島・芝コースへの対応が鍵になるが、スムーズな競馬ができれば、差はないはずだ。

グランデッツァ(牡6・平田修)は、前走の鳴尾記念で勝ち馬のラブリーデイから0秒5差の5着に敗退。しかし、直線の入り口で前が壁になり、追い出しを待たされるシーンがあっての結果で、スムーズな競馬ならもっと差は縮まっていたはずだ。本馬は、芝1600m〜1800mの距離がベストだが、今回の芝2000mまでは十分に対応可能。1日に栗東坂路で行われた1週前追い切りでは、スピード感あふれる動きで4ハロン54秒0、ラスト1ハロン12秒4をマークしており、力を出せる仕上がりで出走できそうだ。昨年のマイルチャンピオンシップで3着に入った実績が示すとおり、実力は一枚上の存在。上位争いは必至だろう。

ユールシンギング(牡5・勢司和浩)も、侮れない一頭。前走のエプソムCは、それまでよりも前めのポジションでレースを運んだ分、最後の直線で伸び切れず8着に敗れたが、勝ち馬のエイシンヒカリから0秒7差と大きくは負けていない。この中間は、速い時計こそ出していないが熱心な乗り込みを重ねており、1日に美浦南Wコースで行われた1週前追い切りでは、力強いフットワークで5ハロン69秒7をマーク。近走の成績はひと息でも、一時のスランプからは脱してきた様子で、上位進出も可能だろう。

フラアンジェリコ(牡7・斎藤誠)は、キャリア31戦目となった昨夏の1600万下・五稜郭S(函館・芝1800m)を勝ってオープンクラス入りを果たすと、秋には福島記念で2着に好走した。前走のダービー卿チャレンジTで10着に敗れた後は放牧で立て直され、美浦トレーニング・センターへ帰厩してからは、本レースを目標に乗り込みが重ねられている。実績がある福島・芝コースに替わる今回、上位争いが期待される。

ステラウインド(牡6・尾関知人)は、一昨年に、キズナの帯同馬としてフランスへ遠征し、凱旋門賞の前哨戦にあたる国際G2・フォワ賞(ロンシャン・芝2400m)で5着に入った馬。今年初戦のオープン特別・万葉S(京都・芝3000m)優勝をはじめ、近走は芝2500m以上のレースを使われているが、折り合い面を考えれば、芝2000mへの距離短縮はプラス材料だろう。今回、重賞タイトルに手が届いても不思議ではない。

マイネルディーン(牡6・鹿戸雄一)は、前々走のオープン特別・福島民報杯(福島・芝2000m)で3着に好走し、前走の新潟大賞典では、勝ち馬のダコールから0秒3差の6着に入っている。差し馬だが、小回りコースでの好走歴がある点は心強く、今回、上位争いに加わってくるかもしれない。

クランモンタナ(牡6・音無秀孝)は、昨年7月に1600万下のマレーシアC(中京・芝2000m)を勝った後は勝ち星こそ挙げられていないものの、続く新潟記念では、残り200m付近で一旦先頭の場面を作って2着に好走した。2日に栗東坂路で行われた1週前追い切りでは、4ハロン51秒4の好時計をマーク。状態面は良さそうで、今回、うまくレースを運ぶことができれば、それほど差はないはずだ。

selvas2 at 07:07コメント(0) 

2015年07月07日

ダービー回避はすばらしい英断
 秋の展望が大きく広がる完勝だった。1番人気に支持されたアンビシャス(父ディープインパクト)が人気に応え、秋につなげたい重賞を楽々と制してみせた。

 ハンデ戦になった2006年以降、秋のビッグレースに直結することが少ない、少し軽い印象も与えかねない中距離1800mのG3重賞だが、世代のトップに立つ2冠馬ドゥラメンテ(父キングカメハメハ、堀厩舎)が長期の戦線離脱を余儀なくされている今年は、トップグループに加わる新星の台頭が期待された。

 トップハンデ馬が勝ったのは、ハンデ戦になって10年。この56.5キロのアンビシャスが初めてである。同じ1800mの共同通信杯でそのドゥラメンテと接戦を展開していたのだから、順当な重賞制覇だったのはたしかだが、トライアルのプリンシパルS・2000mを快勝しながら、「日程がこの馬にはちょっときつい。距離に多少の心配もある…」として、ふつうは少々の無理など承知で出走しても不思議ない日本ダービーを、あえて回避している。脚部不安があったわけでも、決定的な距離不安があったわけでもない。きわめてまれな判断だった。

 プリンシパルSのあと、ちょうど2カ月ぶりのラジオNIKKEI賞を、同じC.ルメール騎手で快勝し、これでC.ルメール=アンビシャスは【3-0-0-0】。秋のビッグレースで望ましい結果に結びつくとき、「日本ダービー断念」回避は、素晴らしい判断だったことになる。

 たら、れば…ではないが、ドゥラメンテの快勝した日本ダービーに挑戦していたら、あの時点では行きたがる面も大きかったから、たぶん、ドゥラメンテに負け、共同通信杯で接戦したリアルスティール(ダービー4着)と同じような結果だったかもしれない。

 日本ダービーを3-5着できる力関係だったのだから、「もったいなかった」という見方は成立する。しかし、まだまだ未完成の物足りない状態で日本ダービー善戦・好走は、その反動で「失う部分が想像以上に大きい」危険がある。陣営(オーナー)の心配したのは、後者だったことが推測される。秋になり、予定している「毎日王冠→天皇賞・秋」で望ましい結果をもたらすとき、さらには古馬になって大きく成長するとき、出走できたダービー回避の決断は、未来を見すえたすばらしい英断だったとなるだろう。

 ほぼ路線は決まっていると思えるが、今回は折り合い面の死角などまったく見せずに中団の馬群のインで我慢できたこと。体つきも決してスピード系という詰まった体型でもなく、母の父はエルコンドルパサー(凱旋門賞2着)。祖母の父はレインボウクエスト(凱旋門賞1着)。3代母カーニヴァルスピリットは、ソーマレズ(凱旋門賞1着。父レインボウクエスト)の半姉という欧州タイプの牝系から、本物になれば距離適性の幅は広がるのではないか。そういう期待はある。ドゥラメンテが不在だから…の方向転換は残ってはいるが、すべての楽しみは秋になってからである。

 2着に粘ったミュゼゴースト(父バゴ)は、豊富なキャリアと鞍上・柴田善臣騎手の好判断で、素早く2-3番手確保が正解だった。先手を奪ったマルターズアポジー(父ゴスホークケン)が「前半800m47秒3-(12秒2)-後半800m46秒9」=1分46秒4という絶妙な平均ペースを作り出して、そのまま自身も3着に粘り切る健闘を見せたなか、もっとも巧みにこの流れに乗り100点満点のレースをしたのがミュゼゴーストだった。

 このペースに乗って、勝ったアンビシャスに小回りの福島で3馬身半も引き離されては、中距離路線ではとても強気になれないが、賞金加算に成功した陣営は強気で、秋には「セントライト記念→菊花賞」を目ざす展望があるらしい。ミュゼゴーストの父バゴ(2004年の凱旋門賞馬。父ナシュワン)は、日本にきて初年度の産駒の中から菊花賞馬ビッグウィークを送ったあと不振だが、ここ2-3年は渋い産駒の活躍で少しずつ種牡馬ランキングの順位を上げている。

 ミュゼゴーストは、母の父リアルシャダイ。祖母の父はマルゼンスキー。さまざまなタイプの活躍馬を輩出するタフな牝系であり、3代母ホースメンテスコは桜花賞馬だが、4代母エーバンブ(父インディアナ)の半弟には、1974年、キタノカチドキの勝った菊花賞で2着したバンブトンオール(父セダン)がいる。前述のように今秋の菊花賞を目ざす有力候補は少ないはずである。ミュゼゴーストの距離延びての成長力に期待したい。

 伏兵ミュゼゴースト、マイペースに持ち込んだマルターズアポジーが好走したのに対し、2番人気のレアリスタ(父ステイゴールド)、5番人気のキャンベルジュニア(父エンコスタデラゴ)。

 この春シーズン絶好調=堀厩舎の注目馬2頭は、それぞれ福永祐一騎手、内田博幸騎手を配しながら、なんと16着、15着の大惨敗を喫してしまった。ともに今回が3戦目となる浅いキャリアで、前2戦は同じように広い東京コース。のびのび走れる条件だったが、今度は一気に相手強化し、一転、初の右回りで馬群のごちゃつく小回り福島1800m。ともに馬体も減っていた。また、この2頭は一緒の併せ馬の調教でも折り合い難を示しているほどだから、さすがにここはキャリア不足だったということか。衆目一致の注目馬である。立て直したあとの一変に期待したい。

 3番人気で4着にとどまったロジチャリス(父ダイワメジャー)も、外枠の不利・ロスがあったとはいえ、今回のレース内容は案外であり(2着以下の時計レベルはかなり低かった)、ゴール前が甘かった。距離が長いのだろうか。

 デキの良さが光った伏兵ナヴィオン(父ハーツクライ)は、蛯名正義騎手がこの福島コースの必殺騎乗(インぴったりから強襲)に持ち込んだが、最後はマルターズアポジーの横が狭くなった。これは覚悟の作戦、前が詰まっては仕方がない。

selvas2 at 08:29コメント(0) 

2015年07月06日

5日の福島11Rで行われた第64回ラジオNIKKEI賞(3歳オープン、GIII、芝1800メートル、16頭立て、1着賞金=3700万円)は、クリストフ・ルメール騎手騎乗の1番人気アンビシャス(牡、栗東・音無秀孝厩舎)が中団追走から楽々と抜け出して完勝。重賞初制覇を果たした。タイムは1分46秒4(良)。

 実績も力も違っていた。ハンデの影響など、どこにも感じられない。4コーナーをスムーズにさばいた時点で勝負はついていた。1番人気のアンビシャスが小回り福島の短い直線だけで3馬身1/2差をつける圧巻のパフォーマンス。文句なしの強さで初の重賞勝ちを成し遂げた。

 レースは予想通りマルターズアポジーが先手を取り、外からロジチャリスが2番手。さらにミュゼゴースト、ブランドベルグ、キャンベルジュニアなどが続く。人気のアンビシャスは中団のインからレースを進めた。マルターズアポジーはペースを落とさずに逃げ、その後ろからミュゼゴーストも手応え良く接近するが、持ったままで4コーナーを迎えたアンビシャスが直線入り口でスムーズに外へ進路を取ると、そこからは独壇場。一気に差し切るとみるみるうちに後続を突き放し、3馬身1/2差で圧勝した。2着は4番人気のミュゼゴースト。2着から3/4馬身差の3着には、12番人気のマルターズアポジーが逃げ粘っている。

 アンビシャスは、父ディープインパクト、母カーニバルソング、母の父エルコンドルパサーという血統。北海道浦河町・辻牧場の生産馬で、近藤英子氏の所有馬。通算成績は6戦4勝。重賞初勝利。音無秀孝調教師、クリストフ・ルメール騎手ともにラジオNIKKEI賞は初勝利。

 ルメール騎手は「とてもうれしいです。面白かった。(福島はこの週末が初騎乗だったが)コースは問題ない。(土日で6勝目となり)いっぱい勝てて、とてもうれしいです。ペースが速かったから、アンビシャスはとてもリラックスしていたし、4コーナーのあと、すごい走りました。いつもはメチャ元気いい馬でジャンピングしたりうるさいけど、きょうはレースでもとてもリラックスしていました。ストロングポイントは、すごい瞬発力があります」と土日とも大活躍した福島で会心の笑みを浮かべていた。

selvas2 at 09:00コメント(0) 

2015年07月05日

 7月8日(水)に大井競馬場で行われる、第17回ジャパンダートダービー(3歳・GI・ダ2000m・1着賞金4500万円)の枠順が、5日確定しました。

 ユニコーンSを制したノンコノユメ(牡3、美浦・加藤征弘厩舎)は6枠9番、
兵庫チャンピオンシップを圧勝したクロスクリーガー(牡3、栗東・庄野靖志厩舎)は5枠6番からのスタートとなりました。
発走は20時10分。枠順は以下の通りです。

 ( )内は性齢、騎手、調教師

1-1 コスモエポール(牡3、畑中信司、佐賀・中川竜馬)
2-2 マイネルサクセサー(牡3、柴田大知、美浦・畠山吉宏)
3-3 フジノサムライ(牡3、石川倭、北海道・米川昇)
4-4 ポムフィリア(牝3、戸崎圭太、美浦・高橋裕)
4-5 マイネルジャスト(牡3、真島正徳、佐賀・真島元徳)
5-6 クロスクリーガー(牡3、岩田康誠、栗東・庄野靖志)
5-7 ストゥディウム(牡3、石崎駿、船橋・矢野義幸)
6-8 インディウム(牡3、木村健、兵庫・田中範雄)
6-9 ノンコノユメ(牡3、C.ルメール、美浦・加藤征弘)
7-10 ライドオンウインド(牡3、古川吉洋、栗東・木原一良)
7-11 パーティメーカー(牡3、的場文男、浦和・小久保智)
8-12 ラッキープリンス(牡3、今野忠成、浦和・小久保智)
8-13 ディアドムス(牡3、三浦皇成、美浦・高橋裕)

※出馬表は主催者発表のものと照合してください。

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5日の中京11Rで行われた第51回CBC賞(3歳上オープン、GIII、芝1200メートル、17頭立て=ベルカントは出走取消、1着賞金=3800万円、サマースプリントシリーズ第2戦)は、岩田康誠騎手騎乗の2番人気ウリウリ(牝5歳、栗東・藤原英昭厩舎)が後方追走から直線で鋭くインから抜け出してV。初のスプリント戦で重賞2勝目を飾った。タイムは1分9秒1(重)。

 初のスプリント戦で、持ち前の決め手が爆発した。混戦の電撃戦を制したのは2番人気のウリウリ。大きく横に広がった重馬場の決め手比べをインから鮮やかに抜け出し、スプリント界のニューヒロイン誕生を強烈にアピールした。

 レースはレオパルディナが先行策に出て、レオンビスティーが2番手。その後ろにジャストドゥイング、フレイムヘイローと続き、人気のダンスディレクターは中団の後ろにつけ、ウリウリはそのさらに後ろからレースを進めた。直線に向くと大きく横に広がっての叩き合いとなったが、ゴール前で差し馬が一気に台頭。外の3頭が伸びていたが、空いた内のスペースを突いたウリウリが一気に突き抜けて、2度目の重賞勝ちを果たした。1/2馬身差の2着は1番人気のダンスディレクター。さらにクビ差の3着が3番人気のサドンストームで、上位は人気の3頭で決着した。

 ウリウリは、父ディープインパクト、母ウィキウィキ、母の父フレンチデピュティという血統。北海道安平町・ノーザンファームの生産馬で、金子真人ホールディングス(株)の所有馬。通算成績は21戦6勝。重賞はGIII京都牝馬S(2014年)に次いで2勝目。藤原英昭調教師、岩田康誠騎手ともにCBC賞は初勝利。

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2015年07月04日

 この時期だから完全な良馬場に恵まれる可能性は低いが、CBC賞の行われる中京競馬場に比べると福島の方が馬場の渋る危険は少ない。良馬場に近いだろう。

 アンビシャス(父ディープインパクト)に期待する。3戦目の共同通信杯1800mで、のちの皐月賞で2、1着するリアルスティール、ドゥラメンテに小差で続く3着。もちろん先着を許した2頭が強かったのは確かだが、少し行きたがって早めの進出で一度は先頭に立ちかけるシーンもあった。かかったうえに坂上でソラを使ったようなところもあり、あの時点で東京1800mを1分47秒4(上がり34秒5)なら、トップクラスである。事実、リアルスティールの勝ち時計1分47秒1は共同通信杯史上2位だった。

 続く毎日杯1800mでも、このときは最外の15番枠で前にカベを作れずに行きたがってしまい、コーナーで外に振られるロスまで重なって小差3着。勝ったミュゼエイリアンとは0秒1差の1分47秒3(上がり34秒5)だった。

 5月のプリンシパルS東京2000mを「2分00秒2(上がり34秒1)」で快勝しながら日本ダービー挑戦を見送ったのは、やっぱり少し行きたがったのと、中2週になるローテーション、その時点では東京2400mは長いと判断してのことで、故障や疲れではなく、先を考えての決断だった。

 秋までオーバーホールの休養に入るのか、と思えたが、無理使いをしていないからアンビシャス自身は元気いっぱい。短い休養期間を取っただけで、早くも秋に向けての始動である。騎手は、プリンシパルSと同様にC.ルメール騎手。まだ行きたがる面は残るとしても、コーナー4回の福島の1800mでルメール騎手なら心配はない。

 母の父はエルコンドルパサー。祖母の父はレインボウクエスト。凱旋門賞快走の血を重ねた底力を秘める欧州型のファミリー出身。ディープインパクト産駒は全体になんとなく先走りの印象があるが、ゆっくり育てるなら、これまでの代表産駒とはひと味違った豊かな成長力が長所となる産駒が出現するはずであり、アンビシャスにはそういうタイプに育つ可能性がある。

 相手本線は、同じディープインパクト産駒のグリュイエールが魅力。母ウインターコスモスはクロフネの半妹。そこにキングカメハメハ。さらにディープインパクトを配してみせた。金子ブランドというより、まさにオーナーブリーディングであり、馬主ならだれでも夢見る自分の活躍所有馬同士を組み合わせた結晶のようなグリュイエール。前回の勝ちっぷりは時計、着差以上に余裕があった。こちらは1800mベストだろう。

 もう1頭、ハイペースの三田特別を一旦は先頭に立った内容が光るグランアルマダ(父ダイワメジャー)。母ライクザウインド(父デインヒル)がディープインパクト兄弟の半姉にあたる注目馬であり、2200mまで好内容で乗り切っている強みは大きい。酒井騎手が強気にでると好勝負だろう。穴馬は上昇著しいブランドベルグ(父ネオユニヴァース)。

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2015年07月03日

今週から始まる夏の福島競馬。
開幕週の注目レースは3歳限定のハンデ戦・ラジオNIKKEI賞。
06年からハンデ戦になったが、それ以降、過去9年間で、1番人気は2着が2度あるだけ。
トップハンデ馬も2着が1度あるだけだ。
 指数上は過去9年の内6年で連対している平均指数上位馬が中心とはいえ、勝ち馬はランク外の馬が多く、波乱含みで難解なハンデ戦といえそうだ。

 今年は、グランアルマダ、キャンベルジュニア、ブランドベルグ、アンビシャス、ミュゼゴースト、グリュイエール、ストレンジクォーク、マイネルシュバリエなどが指数の上位馬たちだ。
 ハンデは唯一の3勝馬で、近走も共同通信杯3着、毎日杯3着、プリンシパルS1着と好走が続くアンビシャスが56.5キロのトップハンデを背負う。トップハンデ馬は過去9年間で2着が1度あるだけで苦戦が続いているが、アンビシャスの指数の高さと、実績を考えると、やっぱりこの馬を中心に取りたくなる。
ハンデも56.5キロなら苦しいとも思えないが、ただ、他の馬のハンデが軽い分、瞬発力比べで少し置かれるのかもしれない。
 スローペースの上がりの脚ではレアリスタ、アクセラレートなどが上位だが、小回りの福島だけに、前々でレースを進めたい馬も多く、超スローペースはないだろう。ある程度先行できて、差し脚で上位の馬たちに展開が向くのではないか。
 とすると、ミュゼゴースト、ロジチャリス、ホワイトウインド、マイネルシュバリエ、アンビシャス、キャンベルジュニアなどが有力馬に浮上してくる。
 なかでも瞬発力の鋭さはミュゼゴーストが最上位だろう。2走前、500万条件戦を好指数で快勝。前走はオープンの白百合Sで、直線、狭い内を突いて鋭く伸び、差のない3着に好走している。未勝利を勝ち上がるのに5戦を要したが、その後の3戦は内容の良いレースが続いており、着実に成長していることをうかがわせる。
 3勝馬のトップハンデ馬アンビシャスを除けば、あとは横一線のメンバー。ミュゼゴーストにも大きなチャンスがあるはずだ。

 中京競馬場も、開幕週の重賞は芝1200メートルのハンデ戦・CBC賞。
 中京コースが改修されて3年がたったが、それ以前と比べると、改修後のほうが指数上位馬の活躍する傾向が顕著にみえる。
 今年の指数上位は、ウリウリ、ホウライアキコ、ベステゲシェンク、ニンジャ、ジャストドゥイング、ダンスディレクター、サドンストーム、ベルルミエールなど。
 トップハンデはG1高松宮記念4着の57キロのサドンストーム。次いで56キロのワキノブレイブ。
 先行して鋭い差し脚があるのはウリウリだ。ハンデの55.5キロは、牝馬としては重く評価された印象だが、重賞でも好走してきた馬だけに当然だろうか。前走は1400メートルのオープン戦を中段から鋭い瞬発力で快勝。久々の勝利だったが、改めて能力のあるところを見せたレースだった。今回の1200メートル戦は初めての挑戦だが、あの鋭い瞬発力なら、むしろ1200メートルが合うのではないか。


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『サマースプリントシリーズ』の第2戦・CBC賞は、中京・芝1200mで行われるGIII。
馬場改造工事を経てリニューアルオープンした2012年3月以降の中京競馬場に、
タフな芝で時計がかかるイメージを持っているファンも多いかと思うが、
過去3年の本レースの勝ち時計はいずれも1分08秒台で、この数字はリニューアル前の優勝タイムとあまり変わらない。
むしろ、最後の直線が長くなり、直線に急坂が設けられたことによって、地力勝負の様相が強くなったと言えそうだ。ハンデキャップレースではあるものの、各馬の実績を素直に評価するべきだろう。
開幕週の絶好の芝コンディションの中で繰り広げられる熱戦に、大きな注目が集まる。

本レースで初の重賞タイトルを狙うダンスディレクター(牡5・笹田和秀)。前走の京王杯スプリングCは12着に敗れたが、最後の直線で終始前が壁になる消化不良の競馬だった。それでも、勝ち馬のサクラゴスペルとは0秒3差でゴールインしており、決して力負けではないと言える。中間は短期放牧でリフレッシュされ、6月24日に栗東坂路で行われた1週前追い切りでは、4ハロン51秒4、ラスト1ハロン12秒0の好時計をマーク。仕上がりは良好で、今週の最終追い切りを消化すれば、万全の状態になるだろう。折り合い面を考えれば、今回の芝1200mの方が競馬をしやすそうで、重賞初制覇の大きなチャンスを迎えた。

ウリウリ(牝5・藤原英昭)は、昨年の京都牝馬Sで芝1600mの重賞を勝っている馬。芝1200mは今回が初参戦となるが、前走のオープン特別・安土城S(京都・芝1400m、1着)で1分19秒0のコースレコードをマークしたスピードから考えると、問題なく対応できそうだ。前走後は短期放牧でリフレッシュ。6月24日に栗東坂路で行われた1週前追い切りでは、余力十分の動きで4ハロン53秒0、ラスト1ハロン12秒0をマークしており、引き続き状態の良さを感じさせている。今回も優勝争いに加わってくるだろう。

サドンストーム(牡6・西浦勝一)は、前走の高松宮記念で勝ち馬のエアロヴェロシティ(香港)から0秒7差の4着に善戦。重賞のタイトルこそ獲得していないものの、強豪相手のGI で健闘した能力は、今回のメンバーに入っても上位と言えるだろう。今回は約3か月ぶりの実戦となるが、6月24日に栗東坂路で行われた1週前追い切りでは、4ハロン52秒3、ラスト1ハロン12秒0をマークしており、状態面に不安はなさそうだ。重賞初制覇の機は熟した。

ベルルミエール(牝4・高橋亮)も、優勝候補の一頭と言えるだろう。本馬が最も得意にしているのは、これまで3勝をマークしている芝1400mだが、芝1200mでも勝ち星を挙げているだけに、今回の距離にも問題なく対応できる公算が大きい。6月25日に栗東CWコースで行われた1週前追い切りでは、5ハロン69秒3、ラスト1ハロン11秒2をマーク。体重の軽いジョッキーが騎乗していたとはいえ、鋭い伸び脚は際立っていた。体調の管理が難しい夏場だけに、状態面の良さは強調材料となりそうで、今回、重賞タイトルを獲得しても不思議ではない。

レッドオーヴァル(牝5・安田隆行)は、一昨年の桜花賞で2着、昨年のスプリンターズS(新潟・芝1200mで開催)で3着と、GI での好走歴がある馬。今回のメンバーの中では実績上位と言えるだろう。ここ2年連続で出走している高松宮記念では、昨年、今年共に14着と大敗を喫しているが、どちらも力の要る馬場コンディション(昨年が不良、今年が稍重)が応えたことによる結果で、中京・芝コースに対する適性が低いわけではないだろう。今回は約3か月ぶりの実戦となるが、中間の調教では及第点の動きを見せており、今週の最終追い切りをこなせば、出走態勢は整いそうだ。

デビュー以来、初めて芝1200mのレースに出走した前走のオープン特別・葵S(京都)を勝って、勢いに乗っているジャストドゥイング(牡3・中竹和也)。初めて他世代の馬と対戦する今回は力関係が鍵となるが、芝1200mではまだ能力の底を見せていない馬だけに、通用してもおかしくない。調教ではあまり動かない実戦タイプの馬。今週の最終追い切りをしっかりと消化できていれば、力を出せる状態にあると考えていいだろう。

トーホウアマポーラ(牝6・高橋亮)は、昨年の本レースの優勝馬。その後はひと息の成績が続いているが、中京・芝コースへの適性の高さは実証済みなだけに、軽視は禁物だろう。前走の高松宮記念(9着)時のような力の要る馬場コンディション(稍重)では、能力を存分に発揮できないタイプ。今回、良馬場での出走がかなえば、巻き返しが十分にありそうだ。

ベステゲシェンク(牡5・古賀慎明)は、昨年12月に1600万下のクロフネC(中京・芝1200m)を勝ってオープンクラス入りを果たした。その後は重賞に挑戦して、前々走のシルクロードSが4着、前走のオーシャンSが3着と健闘。共に最後の直線ではいい伸び脚を見せており、好内容と言える競馬だった。今回は骨折休養明けの一戦となるが、症状が軽度だったため休養期間は約4か月と短く、栗東トレーニング・センターへ帰厩後は順調に調整が進められている。力を出せる仕上がりで出走できそうだ。

ワキノブレイブ(牡5・清水久詞)は、前走のオープン特別・鞍馬S(京都・芝1200m)で勝ち馬のスギノエンデバーから0秒1差の3着に好走した。前走は、直線が平坦で速い時計の出やすい京都・芝コースでの好走だったが、直線に坂のあるコースでも問題なく対応できるタイプ。上位進出のシーンがあってもおかしくない。

他にも、前走のオープン特別・安土城Sで勝ち馬のウリウリに次ぐ2着に好走したホウライアキコ(牝4・南井克巳)、昨年のNHKマイルCで2着に入った実績が光るタガノブルグ(牡4・鮫島一歩)、前走のオープン特別・韋駄天S(新潟・芝1000m)を優勝したフレイムヘイロー(せん7・蛯名利弘)など、伏兵陣も上位進出の機会をうかがっている。

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2015年07月02日

夏の福島開催を彩る重賞としてファンに親しまれているラジオNIKKEI賞は、芝1800mで争われる3歳馬限定のハンデキャップレース。
春のクラシックロードやマイル路線を歩んできた実績馬と、秋の飛躍を狙う上がり馬たちが集結して、
毎年熱い戦いが繰り広げられている。
過去10年を振り返ると、
2006年の2着馬ソングオブウインド(同年の菊花賞優勝)、
2007年の2着馬スクリーンヒーロー(2008年のジャパンカップ優勝)、
2009年の3着馬ストロングリターン(2012年の安田記念優勝)は、後にGI レースを優勝。
本レースで上位争いを演じた馬たちのその後の活躍は、目を引くものがある。
今年も、開幕週の福島競馬場に3歳の精鋭たちが出走を予定。将来を占う意味でも目が離せないレースになりそうだ。

アンビシャス(牡3・音無秀孝)は、ここまで5戦して〔3・0・2・0〕。まだ4着以下に敗れたことがない素質馬だ。前走のダービートライアル・プリンシパルS(東京・芝2000m)では、後方待機策から、メンバー中最速の上がり3ハロン34秒1(推定)の素晴らしい切れ味を発揮して優勝。レース後は、距離適性を考慮して日本ダービーには出走せず、短期放牧を挟み、本レースに照準を合わせて調整されている。メイクデビュー京都(芝1600m)→500万下の千両賞(阪神・芝1600m)を連勝した後に挑戦した共同通信杯では、リアルスティール(1着)、ドゥラメンテ(2着)に次ぐ3着でゴールイン。早い段階から豊かな才能を示してきただけに、ここを飛躍の舞台としたいところだ。

レアリスタ(牡3・堀宣行)は、半兄に2011年の安田記念優勝馬リアルインパクト(父ディープインパクト)を持つ良血馬。父がステイゴールドに替わった本馬は、デビューこそ今年の5月と遅かったが、初戦の未勝利(東京・芝2000m)を、経験馬相手に豪快な差し切りで優勝すると、2戦目となった前走の500万下(東京・芝1800m)では、先行策から、最後の直線で内を突いて鮮やかに抜け出し2連勝を達成。今回、重賞戦線に駒を進めてきた。まだキャリアは浅いが、センスの良さと瞬発力は証明済み。V3で重賞のタイトルを獲得できれば、この秋には、GI での活躍が見られるかもしれない。

ナヴィオン(牡3・橋口弘次郎)は、前走の毎日杯(12着)の後に少し疲れが出たため放牧に出されていたが、6月中旬に栗東トレーニング・センターへ帰厩。本レースに向けて乗り込みを重ねている。昨年8月のメイクデビュー新潟(芝1600m)では、上がり3ハロン32秒7(推定)という破格の数字をマークして勝利を飾ったように、末脚の切れ味は世代屈指のものがある。これまで重賞で再三好勝負を演じているだけに、小回りの福島・芝コースでも末脚の生きる展開になれば、勝機を見出せるだろう。

キャンベルジュニア(牡3・堀宣行)は、これまで2戦2勝。まだ能力の底を見せておらず、未知の魅力にあふれている。経験馬が相手となったデビュー戦の未勝利を鮮やかな末脚で制し単勝オッズ1.7倍の圧倒的1番人気の支持に応えると、続く500万下の夏木立賞(共に東京・芝2000m)も、好位追走から最後の直線で抜け出し、2連勝を達成している。今回、無傷のままステークスウイナーの仲間入りを果たすことができれば、夢は大きく広がるはずだ。

アッシュゴールド(牡3・池江泰寿)は、全兄にドリームジャーニー、オルフェーヴルを持つ、厩舎期待の良血馬。デビュー2戦目の未勝利(京都・芝1600m)を制して初勝利を挙げると、続くデイリー杯2歳Sも2着に好走。今年初戦となった前々走のきさらぎ賞でも3着に入るなど、随所で良血馬らしい走りを披露している。前走の毎日杯で15着と大敗し、今回は放牧で立て直しを図っての出走。まだ1勝馬だが、能力を全開できれば、重賞でも楽しみな存在と言えそうだ。

グリュイエール(牡3・藤原英昭)は、昨年10月に、デビュー2戦目の未勝利(京都・芝2000m)を2分00秒3の2歳コースレコードで優勝。早い時期から能力の高さを示していた。前走の500万下(東京・芝1600m)では、上がり3ハロン33秒7(推定)の末脚を駆使して2勝目を挙げた。父ディープインパクト、母の父キングカメハメハという血統面からも先々が楽しみな馬。今回、初の重賞タイトル獲得も夢ではないだろう。

ミュゼゴースト(牡3・大江原哲)は、目下6戦連続して3着以内に好走している堅実性が大きなセールスポイントだ。6月24日に美浦南Wコースで行われた1週前追い切りでは、6ハロン84秒台、3ハロン38秒台の時計をマーク。馬体の張りが素晴らしく、状態の良さを感じさせる動きだった。今回、重賞初挑戦になるが、上位進出の可能性は十分にあるだろう。

ムーンクレスト(牡3・本田優)は、ここまで11戦して、掲示板(5着以内)を外したのがメイクデビュー京都(芝1600m)の1回(6着)だけという、堅実性が魅力の馬だ。前々走のダービートライアル・プリンシパルSで4着に健闘し、前走の1000万下・三木特別(阪神・芝1800m)では、他世代の馬を相手に2着と好走。着々とステップアップを果たしている印象を受けるだけに、ここでも上位争いが期待される。

ストレンジクォーク(牡3・小島太)は、12月28日の未勝利で初勝利を挙げると、約2か月半の休養を挟んで出走した500万下(共に中山・芝2000m)も優勝し、2連勝を達成した。重賞初挑戦となった前走の青葉賞は10着に敗れたが、最後の直線で前が狭くなるシーンがあっただけに、この一戦だけで評価を下げるのは早計だろう。今回、スムーズな競馬なら、前進が期待できそうだ。

マルターズアポジー(牡3・堀井雅広)は、軽快なスピードが武器の馬。今春の福島開催では、500万下・ひめさゆり賞(芝2000m)を逃げ切って勝利している。前走のダービートライアル・プリンシパルSは、大逃げを打ち、最後は失速して17着と大敗したが、持ち味が存分に生きる福島・芝コースに舞台が替わる今回、巻き返しても不思議ではない。

他にも、約8か月の休み明けだった前走の500万下(東京・芝1600m)を快勝したロジチャリス(牡3・国枝栄)、前走の500万下(阪神・芝2000m)を快勝して2勝目を挙げたブランドベルグ(牡3・牧田和弥)、前走の1000万下・三田特別(阪神・芝2200m)で2着に好走したグランアルマダ(牡3・西園正都)、昨年の札幌2歳S2着馬マイネルシュバリエ(牡3・和田正道)などがスタンバイ。虎視眈々と上位進出を狙っている。


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2015年07月01日

春の江戸川区花の祭典でいただいたひょうたん。
あっという間に1mを超える背丈となり花をつけはじめました。
ひょうたんについていろいろな資料や情報を集めたのですが、諸説ありどれも根拠に欠け、手探りでここまできました。
育ててみて確かだと思ったことは、脇のつるが出たら即カットするということです。脇のつるは支柱につかまろうとしてぐんぐん伸びます。切らないとこちらにばかり栄養がいってしまい、なかなか花芽に至らないことがわかりました。
じゃあ人の管理下にない野生の種はどうしているんだ?という問題が生じるのですが、こちらは未解決です。

selvas2 at 20:33コメント(0) 
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