2016年09月

2016年09月30日

 今週はいよいよスプリンターズS。ここから秋のG1戦が始まる。
 中山で開催された過去9年間は、前走指数の高い馬が、毎年、連軸の中心になっており、近走の好調さが勝敗を左右するレースだ。1番人気は過去10年で4勝、2着2回と比較的安定している。その1番人気が連対できなかった4年間も、代わって2、3番人気馬が連対しており、人気面から、連軸の中心は1、2、3番人気から取るのがセオリーだろう。

 今年は、ビッグアーサー、ミッキーアイル、レッドファルクス、レッツゴードンキ、ダンスディレクター、サトノルパン、スノードラゴンなどが指数の上位馬だ。ほとんどの馬が前走、サマースプリントシリーズを戦っており、前哨戦で好成績をあげてきた馬たちが中心になるだろう。

 シリーズの多くはG3戦だが、唯一、格が上なのはビッグアーサーが勝ったG2セントウルS。ビッグアーサーはG1高松宮記念を勝った後、休み明けのセントウルSでは58キロを背負いながらも、危なげなく堂々の逃げ切り勝ちをおさめた。スピード指数の高さも上々で、G1馬の底力を示したレースだったといえそう。この2走とも福永騎手が手綱を取って2戦2勝と相性も抜群だし、ここは他の牡馬と同じ57キロで乗れる。順当なら勝利に最も近い馬だろう。

 対抗に推したいのは、前走、CBC賞を勝ったレッドファルクスだ。CBC賞は久々の芝戦だったが、中団後方から直線、ゴール前200メートルから鋭い一気の脚で、ベルカント、ラヴァーズポイントを一蹴して完勝。前残りの流れだっただけに、その差し脚は高く評価できる。これでダートでの1勝も含めて、1200メートル戦は3戦3勝。芝の2戦ではいずれも上がりタイムは最速だった。今年のスプリンターズS出走馬のなかでも差し脚の鋭さはナンバー1。ビッグアーサーを逆転する力もあるはずだ。M・デムーロ騎手で2戦2勝と騎手との相性も良く、福永騎手のビッグアーサーとの一騎打ちもある。

 3番手にはミッキーアイルを取りたい。高松宮記念では直線早めに先頭に立ったが、ゴール前、ビッグアーサーに交されて2着も、大きな差はないだろう。
 他では、スノードラゴン、シュウジなどが気になる存在だ。

 シリウスSはダート2000メートルのハンデ戦だが、まだトップハンデ馬が勝ったことがない。指数上もランク馬が勝ったのは4回のみ。ただ、2着馬には平均指数の上位馬や前走指数上位馬が多く、ハンデ戦らしい傾向が見える。
 今年の指数上位馬はランウェイワルツ、シンゼンレンジャー、カゼノコ、マスクゾロ、ピオネロ、ミツバ、メイショウイチオシ、アポロケンタッキーなど。

 苦戦の続くトップハンデは58キロを背負うカゼノコだが、差し脚に懸ける脚質で、この重量は厳しいかもしれない。
 ダート2000メートル戦だけにハイペースは考えられない。前々でレースができて、直線でも差し脚が使えるスタミナが問われることになりそうだが、その条件で浮上するのは、ピオネロ、ランウェイワルツ、シンゼンレンジャーなど。近走、ダートに路線を変えて2戦2勝と新境地を開いたピオネロが中心になるだろう。

selvas2 at 18:30コメント(0) 
10月2日に中山競馬場で行われる、第50回スプリンターズS(3歳上・GI・芝1200m・1着賞金9800万円)の枠順が30日確定しました。
春秋スプリントGI制覇を狙うビッグアーサー(牡5、栗東・藤岡健一厩舎)は1枠1番からのスタートとなりました。
また、春の高松宮記念で2着のミッキーアイル(牡5、栗東・音無秀孝厩舎)は8枠15番、
ビッグアーサーに2度先着しているダンスディレクター(牡6、栗東・笹田和秀厩舎)は6枠11番に入りました。

キーンランドCを制したブランボヌール(牝3、栗東・中竹和也厩舎)は1枠2番、
スプリント戦では連対を外していない3歳馬シュウジ(牡3、栗東・須貝尚介厩舎)は3枠5番、
セントウルSで2着のネロ(牡5、栗東・森秀行厩舎)は8枠16番となっております。
発走は15時40分です。

 ( )内は性齢、騎手・調教師

1-1 ビッグアーサー(牡5、福永祐一・藤岡健一)
1-2 ブランボヌール(牝3、武豊・中竹和也)
2-3 ティーハーフ(牡6、池添謙一・西浦勝一)
2-4 ソルヴェイグ(牝3、田辺裕信・鮫島一歩)
3-5 シュウジ(牡3、川田将雅・須貝尚介)
3-6 ベルカント(牝5、蛯名正義・角田晃一)
4-7 スノードラゴン(牡8、大野拓弥・高木登)
4-8 サクラゴスペル(牡8、横山典弘・尾関知人)
5-9 サトノルパン(牡5、和田竜二・村山明)
5-10 レッドアリオン(牡6、川須栄彦・橋口慎介)
6-11 ダンスディレクター(牡6、浜中俊・笹田和秀)
6-12 レッツゴードンキ(牝4、岩田康誠・梅田智之)
7-13 レッドファルクス(牡5、M.デムーロ・尾関知人)
7-14 ウリウリ(牝6、戸崎圭太・藤原英昭)
8-15 ミッキーアイル(牡5、松山弘平・音無秀孝)
8-16 ネロ(牡5、内田博幸・森秀行)

※出馬表は主催者発表のものと照合してください。

selvas2 at 12:21コメント(0) 
内田博幸騎手(46)がJRA通算1000勝を手に、ネロ(牡5、森)でのスプリンターズS制覇に挑む。

 先週までの勝利数は999。
王手をかけても「意識していないわけではないが、気にしすぎていては駄目だからね」と冷静に振る舞うが、
大台到達はやはり感慨深い。
「乗り続けていれば、いつかは達成できるのではと思っていた。苦しい時期もあったしね」。
11年には頸椎(けいつい)歯突起骨折。大けがを乗り越え、積み重ねてきた数字だ。

 土曜日は9鞍がスタンバイ。
記録達成で弾みをつけて日曜のスプリンターズSに向かいたい。
そのネロはセントウルS2着からの参戦。「(ビッグアーサーに)あれだけのペースでいって残られては」と展開に前走の敗因を求める。
近3戦は連続2着。うち2走が重賞と力をつけているのは確か。
迎えた初の大一番。ベテランは「先行した方がいい結果が出ているからね」とレースをにらむ。

selvas2 at 12:19コメント(0) 
ビッグアーサー
牡5歳
調教師:藤岡健一(栗東)
父:サクラバクシンオー
母:シヤボナ
母の父:Kingmambo
ここに注目!
昨年のスプリンターズSは収得賞金不足で出走がかなわなかったが、今春の高松宮記念を制してスプリント王の座に輝いた。前走のセントウルSを勝利し、盤石の態勢で春秋スプリントGI 制覇を目指す。

ミッキーアイル
牡5歳
調教師:音無秀孝(栗東)
父:ディープインパクト
母:スターアイル
母の父:Rock of Gibraltar
ここに注目!
前走の高松宮記念(2着)以来約6か月ぶりの実戦になるが、前向きすぎる気性の持ち主で、使い込むよりも休み明けの方がいいタイプ。レースキャリアを重ねるごとにスピードに磨きをかけており、昨年(4着)以上のパフォーマンスが期待できそうだ。

レッドファルクス
牡5歳
調教師:尾関知人(美浦)
父:スウェプトオーヴァーボード
母:ベルモット
母の父:サンデーサイレンス
ここに注目!
前々走のオープン特別・欅S(東京・ダート1400m)→前走のCBC賞を連勝。ここにきての充実ぶりは目を見張るものがある。今回はGI 初挑戦で相手が一気に強くなるが、芝・ダート兼用のパワーを生かして、優勝争いに食い込みたい。

ベルカント
牝5歳
調教師:角田晃一(栗東)
父:サクラバクシンオー
母:セレブラール
母の父:ボストンハーバー
ここに注目!
今夏はCBC賞3着→アイビスサマーダッシュ1着→北九州記念2着という成績を残し、2年連続で『サマースプリントシリーズ』のチャンピオンに輝いた。スプリンターズSは3年連続の参戦。3度目で初勝利となるか、注目の一戦だ。

ブランボヌール
牝3歳
調教師:中竹和也(栗東)
父:ディープインパクト
母:ルシュクル
母の父:サクラバクシンオー
ここに注目!
芝1200mの距離は負け知らずと、現3歳世代屈指のスプリンター。全3勝を函館(2勝)と札幌(1勝)で挙げ、洋芝への適性の高さを示している分、今回は時計勝負への対応が鍵になるが、ポテンシャルはGI のメンバーとも互角以上だろう。

ダンスディレクター
牡6歳
調教師:笹田和秀(栗東)
父:アルデバランII
母:マザーリーフ
母の父:サンデーサイレンス
ここに注目!
3走前の阪神C(2着)、前々走のシルクロードS(1着)と、2度ビッグアーサーに先着した実力馬。脚部不安による約7か月半の休み明けだった前走のセントウルSは7着に敗れたが、今回は1度使われた上積みが見込めるだけに、本領発揮が期待できそうだ。

スノードラゴン
牡8歳
調教師:高木登(美浦)
父:アドマイヤコジーン
母:マイネカプリース
母の父:タヤスツヨシ
ここに注目!
一昨年の本レース(新潟・芝1200mで開催)を制し、同年度のJRA賞最優秀短距離馬に選出された実績馬。脚部不安による戦線離脱を余儀なくされた時期もあったが、今春のオーシャンS(3着)で復帰を果たし、前走のセントウルSでは勝ち馬から0秒3差の5着と、古豪健在を示している。

レッツゴードンキ
牝4歳
調教師:梅田智之(栗東)
父:キングカメハメハ
母:マルトク
母の父:マーベラスサンデー
ここに注目!
昨年の桜花賞を逃げ切って以降は勝ち星から遠ざかり、今春の成績もひと息だったが、その間に差す競馬を身に付け、近2走は共に3着と復調ムードを見せている。持ち味のスピードを末脚に転化し、2つ目のGI タイトル獲得を狙う。

selvas2 at 01:10コメント(0) 

2016年09月29日

キョウエイギア
牡3歳
調教師:矢作芳人(栗東)
父:ディープスカイ
母:ローレルアンジュ
母の父:パラダイスクリーク
ここに注目!
前走のJpnI・ジャパンダートダービー(大井・ダート2000m)を4馬身差で圧勝した、現3歳世代トップクラスのダートホース。今回は初めて他世代の馬と対戦するだけに、楽な競馬にはならないだろうが、ここを突破できれば、ダート界の頂上が見えてくる。

ピオネロ
牡5歳
調教師:松永幹夫(栗東)
父:ネオユニヴァース
母:クルソラ
母の父:Candy Stripes
ここに注目!
デビューから芝のレースを使われてきたが、前々走からダートに転向。1600万下・白川郷S(中京・ダート1800m)→オープン特別・BSN賞(新潟・ダート1800m)を連勝し、砂の舞台で新境地を開拓している。ここは重賞初制覇の好機だろう。

マスクゾロ
牡5歳
調教師:岡田稲男(栗東)
父:Roman Ruler
母:Saravati
母の父:Giant's Causeway
ここに注目!
休養を挟んで目下2連勝中。特に、前走のオープン特別・ジュライS(中京・ダート1800m)では、2着馬に6馬身差をつけるワンサイドレースを演じた。この中間もひと息入っているが、本レースを目標に態勢は整っている印象だ。

アポロケンタッキー
牡4歳
調教師:山内研二(栗東)
父:Langfuhr
母:Dixiana Delight
母の父:Gone West
ここに注目!
今年に入ってから3戦3勝。豊富なスタミナの持ち主だけに、ダート2000mの距離はぴったりの印象だ。今回は約5か月の休養明けで仕上がりが鍵だが、もともとレース間隔が空いても力を出せるタイプ。4連勝での重賞初制覇も十分に可能だろう。

カゼノコ
牡5歳
調教師:野中賢二(栗東)
父:アグネスデジタル
母:タフネススター
母の父:ラグビーボール
ここに注目!
2014年のJpnI・ジャパンダートダービー(大井・ダート2000m)を制覇。その後は勝利の美酒を味わっていないが、切れ味鋭い末脚は健在だ。今回は約8か月の休み明けで仕上がりが鍵だが、得意の渋った馬場コンディションになれば面白い存在だ。

ミツバ
牡4歳
調教師:加用正(栗東)
父:カネヒキリ
母:セントクリスマス
母の父:コマンダーインチーフ
ここに注目!
前走の1600万下・オークランドレーシングクラブT(阪神・ダート1800m)では、鮮やかな末脚を発揮して差し切り勝ち。近3走で2勝を挙げてオープンクラス入りを決めた上がり馬だ。阪神・ダートコースでは3勝、2着3回と、好相性を誇る。

トラキチシャチョウ
牡5歳
調教師:目野哲也(栗東)
父:マヤノトップガン
母:タイキプレリュード
母の父:Cozzene
ここに注目!
前走の平安Sでは後方追走から6着まで追い上げており、重賞でも通用する力が付いてきた印象だ。典型的な末脚勝負タイプでレースの流れに左右されやすい面はあるものの、ハイペースの展開になれば、前の馬をまとめて差し切るシーンがあるかもしれない。

メイショウイチオシ
牡5歳
調教師:庄野靖志(栗東)
父:メイショウボーラー
母:グリーンヒルレッド
母の父:スキャン
ここに注目!
前々走の1600万下・甲南S(阪神・ダート2000m)を、強い内容で優勝。前走のオープン特別・BSN賞(新潟・ダート1800m)は、休養明けに加えて、スタートで後手を踏んだことで流れに乗れなかった印象だ。状態面の上積みが見込める今回は、変わり身が期待できる。

selvas2 at 01:07コメント(0) 

2016年09月28日

いい意味でも、悪い意味でも春のサトノダイヤモンド

 この秋は、それにしても人気の中心馬がGIシリーズに向けて順調な滑り出しをみせてくれるものだと感じていたら、神戸新聞杯をサトノダイヤモンドが勝ち、直後のオールカマーをゴールドアクターが制した。9月10日の新重賞「紫苑S」から、オールカマーまで、JRA重賞は1番人気馬が「8連勝」となり、グレード制が導入された1984年以降の新記録だという。

 今週はGIシリーズの第一弾「スプリンターズS」。そして「凱旋門賞」。マカヒキは現地では1番人気ではなくても、この秋からスタートする日本の海外馬券発売では1番人気に支持される可能性が高い。土曜日の「シリウスS」→日曜日の「スプリンターズS」→その夜の「凱旋門賞」…。いい流れがつづいて欲しいものである。ここまで凱旋門賞に挑戦した日本馬は【0-4-0-15】。記念の応援馬券は別にして、マカヒキの2着づけの馬単が一番売れるのではないか、などといわれるが、凱旋門賞がロンシャンではなく、シャンティで開催されるのは初めて。歴史は動くかもしれない。

 サトノダイヤモンド(父ディープインパクト)は、夏場の調整がちょっと遅れ、入念には乗っていたので死角は小さかったが、1ヶ月前に栗東に帰厩しながら長めを追ったのは2本だけ。いい意味でも、悪い意味でも春のサトノダイヤモンドとあまり変わっていなかった。後半「11秒6-11秒5-11秒4-11秒7」=46秒2-34秒6の上がり勝負となり、内から詰め寄ってきた上がり馬ミッキーロケット(父キングカメハメハ)を最後にクビ差封じたのは実力通り。ただ、ねじ伏せたというほどの完勝ではなかった印象もある。

「これで見通しが明るくなった(池江調教師)」のは確かだが、予定通りの余裕残しで本番を見据えた馬体作りで勝ったというより、ちょっと仕上がりが遅れたのを巧みな調整でしのぎ切って期待に応えたという感じも残った。これでガラっと良くなる方向に期待したいが、短い夏の休養(充電)から、ひとたたきして本番3000mは、実績で上回る陣営にとり、息を入れる時間がないから、上がり馬よりずっときびしい日程である。だから、近年の菊花賞の勝ち馬は「日本ダービー組5頭、ダービー不出走組5頭」であり、これは距離適性の問題ではない。3000mを嫌った3歳の日本ダービー出走馬が天皇賞・秋を勝ったのは、天皇賞・秋が2000mになって30年以上、シンボリクリスエスだけ。方向を変えたところで同じである。

 ミッキーロケットは、終始サトノダイヤモンドをマークする位置取り。4コーナーでちょっと詰まる不利があったように見えたが、先に抜け出したサトノダイヤモンドに「クビ差」は、文句なしの好内容。14番人気の皐月賞を13着にとどまった当時より明らかにパワーアップしている。上がり34秒0は最速だった。久しぶりの当日輸送を考えれば10キロ減の馬体も細化ではなく、夏の上がり馬として菊花賞に挑戦できることになった。ファミリーは、ディーマジェスティやトレヴなどと同じくマルガレーゼン(USA)から広がる一族。右回りの芝だけに出走し【3-5-0-2】。3着以下には3馬身も差をつけたから陣営は強気になった。

 レッドエルディスト(父ゼンノロブロイ)は、前の2頭に最後は3馬身も離されてしまったのでそう評価は上がらないが、勝負どころから一気に進出した内容は悪くない。レース前の落ち着いた印象も良く、距離延長にも不安は少ないだろう。芦毛は母方に流れるクリスタルパレス譲り。牡馬3冠レースの中で芦毛馬の快走が驚くほど多いのが3000mの菊花賞である。

 4着カフジプリンス(父ハーツクライ)は、直線に向いて前に十分スペースがあったように見えたが、反応が鈍かったのか、前に取りつくのがちょっと遅かった。でも、ゴール寸前の脚は光っていた。条件賞金1500万だとちょうどボーダーライン上と推測され、再三の乗り替わりでコンビの騎手がいないのも痛いが、出走がかなえば侮れない。

 人気のエアスピネル(父キングカメハメハ)は、春からずっと同じようなレースで同じような結果がつづいてきたので、思い切って行くか、下げるか、これまでと同じようなレースを繰り返すのを嫌っての後方待機策と思われる。一転、直線一気に伸びて…とはいかなかったが、大外を回ってそれなりの脚は使っている。ただ、落ち着いてはいたが、馬体全体の与えるイメージが春ととくに変わっていなかった点が死角か。皐月賞4着、頂点の日本ダービーも小差4着であり、ふつうの2〜3勝馬とはわけがちがう。陣営にしても、武豊騎手にしても、このままでは…の努力と試行を重ねるが、最強の相手にも大きく崩れることはない。よって挑戦はつづけるしかない。

 3番人気のナムラシングン(父ヴィクトワールピサ)は、直線に向いてもまだ十分に手ごたえは残っているように見えたが、並ばれて追い出すとまったく抵抗できなかった。折り合っているようにみえて、道中のスタミナロスが大きいタイプなのだろうか。あれで失速は残念だった。

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2016年09月27日

9月25日の阪神11Rで行われた第64回神戸新聞杯(3歳オープン、牡・牝、GII、芝・外2400メートル、15頭立て、1着賞金=5400万円)は、クリストフ・ルメール騎手騎乗のサトノダイヤモンド(牡、栗東・池江泰寿厩舎)が単勝1.2倍と断然の人気に応えた。タイムは2分25秒7(良)。

 皐月賞3着、ダービー2着の実績を持つサトノダイヤモンドは中団でレースを進め、直線で満を持して抜け出すと、後方から伸びて食い下がるミッキーロケット(6番人気)をクビ差で退けた。さらに3馬身離れた3着のレッドエルディスト(4番人気)までの3頭が、菊花賞(10月23日、京都、GI、芝3000メートル)の優先出走権を獲得した。

 サトノダイヤモンドは、父ディープインパクト、母マルペンサ、母の父オーペンという血統。北海道安平町・ノーザンファームの生産馬で、里見治氏の所有馬。通算成績は6戦4勝。重賞は2016年GIIIきさらぎ賞に次いで2勝目。神戸新聞杯は、池江泰寿調教師が07年ドリームジャーニー、11年オルフェーヴルに次いで3勝目。クリストフ・ルメール騎手は15年リアファルに次いで2勝目。

 ◆クリストフ・ルメール騎手「ペースが速くなかったので心配したけど、直線での反応が良かったですね。簡単に勝てると思っていたので、2着馬はいい馬です。菊花賞はもっとリラックスして走れるだろうし、スタミナに問題はないので楽しみです」

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2016年09月26日

 9月25日の中山11Rで行われた第62回産経賞オールカマー(3歳以上オープン、GII、芝・外2200メートル、12頭立て、1着賞金=6700万円)は、吉田隼人騎手騎乗の1番人気ゴールドアクター(牡5歳、美浦・中川公成厩舎)が人気に応えてV。中団追走から3コーナーで一緒に進出したマリアライトを直線で置き去りにすると、力強く伸びて秋初戦を快勝した。タイムは2分11秒9(良)。

 2着にはクビ差でサトノノブレス(3番人気)。さらに1馬身離れた3着にツクバアズマオー(6番人気)が入線した。2番人気のマリアライトは直線で伸びを欠き5着に敗れている。

 ゴールドアクターは、父スクリーンヒーロー、母ヘイロンシン、母の父キョウワアリシバという血統。北海道新冠町・北勝ファームの生産馬で、居城寿与氏の所有馬。通算成績は16戦9勝。重賞は2015年アルゼンチン共和国杯・GII、有馬記念・GI、16年日経賞・GIIに次いで4勝目。中川公成調教師、吉田隼人騎手ともに産経賞オールカマーは初優勝。

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2016年09月25日

  NHK大河ドラマ「真田丸」(日曜後8・00)で主人公・真田信繁(堺雅人)の父・真田昌幸を演じる俳優の草刈正雄(64)。戦国時代を楽しむかのような豪快で飄々としたキャラクターと、草刈の熱演ぶりが相まって、今年1月の初回放送から視聴者に愛され、MVP級の存在感で作品を牽引した。草刈は、今作の昌幸を語る上で欠かすことのできない重要なシーンがあったことを明かした。

 知略軍略に優れた天才武将として知られる昌幸を、熟練の演技力で巧みに演じている草刈。放送開始当初からその妙演ぶりを絶賛する声が上がっているが、草刈本人は「台本の通りに楽しく暴れていたら、こうなりました。台本の通りにやることだけを考えて(自分の中で)ここはああしよう、こうしようというのは一切考えなかったですね」と、あくまでも“自然体”の演技だったことを強調する。

 だが、昨年9月のクランクインから約1年に及ぶ撮影の中で、忘れることのできないシーンがある。

 第1話「船出」(1月10日放送)の中盤。上野の国にある自らの居城・岩櫃城で織田勢を迎え討つよう武田勝頼(平岳大)に進言する場面で、昌幸は「この真田安房守がいる限り、武田は滅びません!」と語気を強めた。「あのセリフ回しで今作の昌幸が決まった」と断言するほど、草刈にとって渾身の演技だった。

 「凄くキツい言い方をワンフレーズやったんですよ。あれにかかっていたんです。(カメラワークが)“引き”だと少し(印象が)弱かったんですね。(演出の)木村(隆文)さんに『これは“寄り”の方がいい』としつこく言いました。これだけは凄く印象に残っていて、オンエアされるまでドキドキしていましたね。あれで昌幸が“決まって”ブレずにここまで来れました」と熱弁する。

 今作で数多く描かれた信之(大泉洋)、信繁との父子3人でのシーンについても「芝居に変な遠慮がなくて凄く楽しかったです。日本の俳優さんは気を遣った芝居をすることが多いですが、そういうことが一切なかった。それぞれが演技をぶつけ合いましたね」と感慨深げ。
 
 父子3人以外のシーンでも“一体感”があったという真田家。「とにかく楽しいんですよ。芝居しているという感じではなかったですね」と笑顔で振り返り「頬を両手で叩くスキンシップがありますが、あのスキンシップの発祥はおとりさん(草笛光子)なんです。第2話(1月17日放送)で田んぼに助けに行った時、僕の頬をパチパチと叩いて喜んでくれた。それから真田家にスキンシップが増えました。そういうのがあると、画的にも家族だなと感じることができましたね」と撮影の裏側を明かす。

 18日放送の第37話「信之」で徳川家康(内野聖陽)に降伏した昌幸と信繁。家康と直接顔を合わせ、高野山への流罪を言い渡される屈辱のシーンは見る者の心を揺さぶった。草刈は「内野くんの芝居が憎々しくて、とても重厚で、やっていて楽しかったです」と内野の演技を称賛する。

 25日放送の第38話「昌幸」では、幽閉先の九度山(和歌山県)で徐々に衰えていく昌幸の姿が描かれる。真田家の“柱”として、信繁の偉大な父として「真田丸」を引っ張ってきた昌幸が、惜しまれつつもこの世を去る。

selvas2 at 21:31コメント(0) 
9月25日の中山5R・2歳新馬(芝・2000メートル)は、柴山雄一騎手騎乗の1番人気キャナルストリート(牝、美浦・大竹正博厩舎)が中団追走からV。4コーナーで前を射程圏に入れると、直線で先頭に立っていたベストリゾート(3番人気)をきっちりハナ差とらえて初陣を飾った。タイムは2分2秒9(良)。

 2着ベストリゾートからさらに2馬身遅れた3着にアグニシャイン(5番人気)が入線した。

 キャナルストリートは、父マンハッタンカフェ、母フィラストリート、母の父コジーンという血統。半姉に秋華賞2着、ローズS・GII勝ちのブロードストリートがいる。

 ◆柴山雄一騎手「なんとか力で差してくれました。素直で乗りやすいし、どんな競馬もできそう。距離は問題ないし、これからが楽しみです」

selvas2 at 14:19コメント(0) 
9月25日の阪神5R・2歳新馬(芝・外1800メートル)は、クリストフ・ルメール騎手騎乗の2番人気ムーヴザワールド(牡、栗東・石坂正厩舎)が快勝した。タイムは1分47秒8(良)

 ムーヴザワールドは4、5番手の外めでレースを進めた。逃げたオーサムバローズ(6番人気)を、中団後ろから伸びてきたエアウィンザー(1番人気)が直線半ばで捕らえたが、ムーヴザワールドが最内から鋭く伸びて、クビ差で差し切った。さらに2馬身差の3着にオーサムバローズ。

 ムーヴザワールドは、父ディープインパクト、母リッスン、母の父サドラーズウェルズという血統。

 ◆クリストフ・ルメール騎手「ラスト50メートルでスペースができました。ストライドの大きい馬で、エンジンがかかるのに時間はかかりましたが、最後の反応は良かったです。ポテンシャルが高いですし、もう少し長い距離でも問題ありません」

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2016年09月24日

直結するダービーと神戸新聞杯

 日本ダービーとの強烈な結びつきが知られる。最近10年間(2000mで開催された06年含む)の連対馬20頭のうち、75パーセントにあたる「15頭」が、約4ヶ月前の日本ダービーで掲示板に載った馬(5着以内)によって占められている。ダービーで着外から巻き返して連対した1頭を加えると、80パーセントの「16頭」までがダービー組となる。3歳牡馬のトップクラスが揃う同じ距離2400mだからとはいえ、ありえないほどの直結である。

 だから、このレースで2頭を選ぶなら文句なしに日本ダービー5着以内馬であり、今年は「サトノダイヤモンド、エアスピネル」。なにせ、今年のダービー5着以内馬は、そのまま「皐月賞の5着以内馬」だったという、史上初の大記録が生まれた年であり、疑いなくレベルは高い。マカヒキは凱旋門賞の上位人気馬となり、ディーマジェスティは菊花賞にリーチがかかった。

 ただ、ありえない。という感じ方は正解に近いところもあり、連対馬と差のない神戸新聞杯の3着馬の中には、春のダービーは不出走でも、夏から力をつけた上がり馬が計「8頭」食い込んでいた。驚くことに、そのうちの4頭「06年ソングオブウインド、08年オウケンブルースリ、10年ビッグウィーク、14年トーホウジャッカル」は菊花賞の勝ち馬となり、13年のサトノノブレスは菊花賞2着だった。ダービー組で、春のランキング通り神戸新聞杯で連対した「15頭」より、3着にとどまった「8頭」の方が、本番の菊花賞の成績は比較の対象にならないくらい好走の可能性が高いのである。単に距離適性うんぬんの問題ではないところがありそうに思える。

 距離適性の問題というなら、「皐月賞と菊花賞」だけの2冠馬は数多く存在するが、現在と同様の体系になって以降、約半世紀以上、「ダービーと菊花賞」の2冠馬は1970年代のタケホープのみ、という歴史の教訓にも反することになる。

 ダービー馬を筆頭に、春のランキング上位馬ほど、神戸新聞杯を試走のトライアルにできない危険はある。
とくにダービー快走馬は、例えば14年のワンアンドオンリーではないが、神戸新聞杯でもそれなりの仕上げと、結果が求められる。ダービー好走には春にかなり無理を強いられ、負担がかかっている。それらの実績上位馬が、秋シーズンの最初からまたまたスキのない仕上げをされては、肝心の菊花賞本番でもう上積みは乏しいのではないか、という見方がささやかれることがある。

 3着に善戦好走してくれれば、そのあとの楽しみが広がるという意味も含めてナムラシングン(父ヴィクトワールピサ)に期待したい。まだまだ馬体が成長途上だった春の皐月賞でハイペースを強引にまくって直線先頭に立ちかけて7着。サトノダイヤモンドと0秒4差。遅咲きタイプと思えるので秋の成長があるはずだ。母の父ピヴォタル(その父ポーラーファルコン。祖父ヌレイエフ)は、スプリンターだった競走時と異なり、種牡馬となってスタミナのある中距離型を数多く送っている。

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2016年09月23日

初の中山も大きな死角ではない

 この夏から芝1200m路線に転向すると、福島のさくらんぼ特別をつつまれて1度下がり、脚を余した印象の1分08秒0(上がり33秒6)でハナ差2着。つづく中京のフィリピンTは、大外から上がり33秒1で猛然と伸びて1分07秒9。1000万特別を2馬身半差で楽勝した4歳牝馬メラグラーナ(父ファストネットロック)のさらなる進展に期待したい。

 一応は格上がりだが、7月だから旧オープン馬も、元1600万条件の4歳馬も数多く含まれたのが、条件再編成直後の新「1000万下」であり、自身も4歳のメラグラーナは1600万下に盛り返してきただけ。必ずしも格上がりではない。

 父ファストネットロックは豪州産のデインヒル直仔。ほとんどの勝ち星を芝1200m以下で記録し、豪チャンピオンスプリンターに輝いている。そのうえ、種牡馬となったファストネットロックは、デインヒル系らしく、産駒は短距離戦だけでなく英オークス馬、英チャンピオンSなどを制するスピードあふれる中距離タイプも送っている。短距離戦の多いオーストラリアではもちろんスプリンター型の父となり、もう2回も豪チャンピオン種牡馬になっている。

 メラグラーナは母も豪州産。牝馬ながら500キロを楽に超える馬体には、父母両系からくるタフな成長力もあるはずである。ファストネットロックが頭角を現したのも、満3歳をすぎ古馬になってからだった。

 牝馬だけにインでもまれるのは歓迎ではないが、幸い外の12番枠。重馬場も、ダートも、直線の坂もこなし、毎回のように出走場所も異なるから、初の中山も大きな死角ではない。キャリアは浅いがたちまちオープン馬になるだろう。

 今週はちょっと馬場状態も難しいハンデ戦なので、人気馬だけでなく、アドマイヤイナズマ、アルマエルナトなど、人気薄も含めて少し手広くいきたい。

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3着馬までに菊花賞の優先出走権が与えられる神戸新聞杯が今週のメイン。
例年、ダービーで好走していた馬たちが集まるレベルの高いレースだけに、
1番人気馬は5勝、2着3回、連対率は80%と安定している。
前走ダービー出走組が強いが、とりわけダービーで5着以内の馬が過去10年で8勝をあげ、2着まで広げると、100%の連対率を示している。
 指数上も、過去10年、指数上位馬が上位を占め、圧倒的に強い傾向が続いている。
 今年の指数上位馬は、サトノダイヤモンド、エアスピネル、レッドエルディスト、アグネスフォルテ、ナムラシングン、カフジプリンスなど。

 ダービー出走組ではダービーを勝ったマカヒキとハナ差、指数上は全く差のない2着のサトノダイヤモンドが最上位だ。
ダービーでは上位3頭と少し離された恰好だが4着のエアスピネルがこれに続く。
他に、夏の間に大きく指数を伸ばしてきた馬は見当たらず、サトノダイヤモンド、エアスピネルの2頭が最も有力な連軸候補になるだろう。

 ただ、スピード指数、上がり指数などを検証すれば、ダービー上位3頭の力が他の出走馬たちを上回っており、春の力関係が続くのであれば、ここではサトノダイヤモンドが連軸の中心になるだろう。

 ダービー組以外では、ナムラシングン、ミッキーロケット、カフジプリンスなどに注目したい。

 オールカマーは、過去10年、1番人気が3勝、2着3回、3着1回。まずまずの成績だろう。
前走は、宝塚記念や天皇賞などのG1戦や、札幌記念なとのG2戦に出走していた馬たちが強い傾向も見える。指数上は平均指数の上位馬たちが比較的好走している。

 今年の指数上位は、マリアライト、ゴールドアクター、アクションスター、クリールカイザー、カレンミロティック、サトノノブレス、ワンアンドオンリーなど。

 注目は、前走、宝塚記念を勝った5歳牝馬マリアライトだろう。宝塚記念は8番人気だったが、中団の後方待機から、3コーナー過ぎに仕掛けていって、直線に向くところで4、5番手に取り付いた。
直線必死に追って、逃げるキタサンブラックをとらえ、後方から追ってきたドゥラメンテにはクビ差をつけた。人気の4歳G1馬2騎を下しての勝利には驚いたが、思い返せば、昨年秋のエリザベス女王杯を勝って以降、有馬記念4着、日経賞3着、目黒記念2着と、牡馬相手に好走を続けてきた牝馬だった。力をつけてきた証がG1宝塚記念の勝利だったに違いない。ここでも連軸の中心に期待できるのではないか。

 重賞実績では有馬記念、日経賞を連勝して、天皇賞(春)で1番人気に推されたゴールドアクターだ。天皇賞(春)は12着に失速したが、(3101)と得意な中山コースで巻き返しもあるだろう。
 他では、サトノノブレス、ショウナンバッハ、アクションスター、ツクバアズマオー、クリールカイザーなどに要注意だ。

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ゴールドアクター
牡5歳
調教師:中川公成(美浦)
父:スクリーンヒーロー
母:ヘイロンシン
母の父:キョウワアリシバ
ここに注目!
昨年夏から今年の春にかけて、アルゼンチン共和国杯→有馬記念→日経賞の重賞3勝を含む5連勝をマークし、一気にスターダムへ駆け上がった。中山・芝コースでは〔3・1・0・1〕と、相性抜群だ。

マリアライト
牝5歳
調教師:久保田貴士(美浦)
父:ディープインパクト
母:クリソプレーズ
母の父:エルコンドルパサー
ここに注目!
前走の宝塚記念では、牡馬の強敵を相手に正攻法の競馬で優勝。昨年のエリザベス女王杯に続く2度目のGI 制覇を達成した。この2戦と同じ芝2200mの距離なら、今回も好勝負必至だろう。

カレンミロティック
せん8歳
調教師:平田修(栗東)
父:ハーツクライ
母:スターミー
母の父:A.P. Indy
ここに注目!
重賞勝利こそ2013年金鯱賞の1つだけだが、2014年宝塚記念2着、2015年天皇賞(春)3着、2016年天皇賞(春)2着と、GI 実績は豊富だ。先行して抜け出す形を得意にしている馬。今回の中山・芝2200mの舞台にも十分に対応できそうだ。

サトノノブレス
牡6歳
調教師:池江泰寿(栗東)
父:ディープインパクト
母:クライウィズジョイ
母の父:トニービン
ここに注目!
前走の宝塚記念(8着)ではこの馬本来の走りができなかったが、今年は重賞2勝(中日新聞杯、鳴尾記念)を挙げており、充実著しい。今回は3か月の休み明けだが、レース間隔が空いても能力を発揮できるタイプだけに、注目が必要だろう。

ワンアンドオンリー
牡5歳
調教師:橋口慎介(栗東)
父:ハーツクライ
母:ヴァーチュ
母の父:タイキシャトル
ここに注目!
2014年のダービー馬。同年秋の神戸新聞杯優勝以来は勝ち鞍から遠ざかっているものの、前々走の国際G1・ドバイシーマクラシック(メイダン・芝2410m)では5着に入っており、まだ能力の衰えはないはずだ。

クリールカイザー
牡7歳
調教師:相沢郁(美浦)
父:キングヘイロー
母:スマイルコンテスト
母の父:サツカーボーイ
ここに注目!
重賞初制覇を果たした昨年のアメリカジョッキークラブCを含む全6勝中5勝を中山・芝コースで挙げており、舞台適性が高い一頭だ。長期休養明けを3戦して復調ムードにある今回、本馬の走りから目が離せない。

ツクバアズマオー
牡5歳
調教師:尾形充弘(美浦)
父:ステイゴールド
母:ニューグランジ
母の父:Giant's Causeway
ここに注目!
今年の北海道シリーズで、オープン特別・巴賞(函館・芝1800m)3着→函館記念3着→オープン特別・札幌日経オープン(札幌・芝2600m)4着と活躍を見せた一頭。重賞で通用する能力を示した上で迎える秋初戦だけに、注目度は高い。

サムソンズプライド
牡6歳
調教師:杉浦宏昭(美浦)
父:メイショウサムソン
母:フェザーレイ
母の父:エルコンドルパサー
ここに注目!
3歳時の2013年春にダービートライアル・プリンシパルS(東京・芝2000m)を優勝するなど、早い時期から活躍している一頭。まだ重賞の勝ち鞍こそないが、持ち味の粘り強い走りができれば、今回も侮れない。


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2016年09月22日

サトノダイヤモンド
牡3歳
調教師:池江泰寿(栗東)
父:ディープインパクト
母:マルペンサ
母の父:Orpen
ここに注目!
走りにブレがなく、体幹の強さを感じさせる馬。以前は走らせた方が凄みの出るタイプだったが、最近は歩く姿にも風格が出てきた。500kgを超える大型馬ではあるが、本レースへ向けて馬体はすっきりと仕上がっている印象だ。

エアスピネル
牡3歳
調教師:笹田和秀(栗東)
父:キングカメハメハ
母:エアメサイア
母の父:サンデーサイレンス
ここに注目!
春よりも馬体のたくましさが増しており、特に腹回りがふっくらとしてきた印象。これなら、好仕上がりで秋初戦を迎えることができそうだ。レースに向かうまでの精神面が課題とされている馬。返し馬で落ち着きがあるかどうかはチェックしたい。

ナムラシングン
牡3歳
調教師:高野友和(栗東)
父:ヴィクトワールピサ
母:ドリームオブジェニー
母の父:Pivotal
ここに注目!
前走の1000万下・宮崎特別(小倉・芝2000m、1着)では、馬体重が14kg増の518kgだったが、これは前々走の皐月賞(7着、504kg)で減っていた数字が戻ったもの。今回も、前走程度の馬体重をキープしておきたい。

カフジプリンス
牡3歳
調教師:矢作芳人(栗東)
父:ハーツクライ
母:ギンザフローラル
母の父:シンボリクリスエス
ここに注目!
札幌で芝2600mのレースを2戦した疲れが心配だが、出走回数の多いことで知られる矢作芳人厩舎の管理馬なら、そこまで気にする必要はないだろう。ただ、パドックでの気配はしっかりと確認しておきたい。

ミッキーロケット
牡3歳
調教師:音無秀孝(栗東)
父:キングカメハメハ
母:マネーキャントバイミーラヴ
母の父:Pivotal
ここに注目!
北海道から栗東トレーニング・センターへ戻った後の調整は順調で、14日に栗東坂路で行われた1週前追い切りでは、自己ベストとなる4ハロン50秒8をマーク。馬体も腹構えをすっきりと見せており、調子の良さを感じさせる一頭だ。

レッドエルディスト
牡3歳
調教師:笹田和秀(栗東)
父:ゼンノロブロイ
母:ショウダウン
母の父:Darshaan
ここに注目!
伸びのある馬体の持ち主で、いかにも長距離向きという印象があった馬。秋を迎えて、春よりトモの筋肉が盛り上がっている点に注目したい。脚をためて直線勝負が持ち味のタイプだが、GI で堅実に走るためには、そろそろ自在性を身に付けたいところだ。

アグネスフォルテ
牡3歳
調教師:長浜博之(栗東)
父:ハービンジャー
母:アグネスリース
母の父:フレンチデピュティ
ここに注目!
前走の日本ダービー(14着)出走時の馬体重はマイナス8kgの430kgで、さすがに減り過ぎと感じた。今回は当日の馬体重に注目だが、もともと牡馬にしては線が細いタイプ。大幅な馬体増だとしても、仕上がり自体の心配はそれほどいらないのかもしれない。

ロードヴァンドール
牡3歳
調教師:昆貢(栗東)
父:ダイワメジャー
母:ジャズキャット
母の父:Storm Cat
ここに注目!
北海道から栗東トレーニング・センターへ戻った後の追い切り本数が少し足りない気もするが、夏場に2戦を消化してきた馬なので、大きな問題ではないだろう。逃げ馬なので、ここもマイペースの競馬がかなえば、残り目が十分にありそうだ。

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2016年09月21日

余力を残しての完勝

 1分57秒9の皐月賞レコードで決着した皐月賞上位の5頭「ディーマジェスティ、マカヒキ、サトノダイヤモンド、エアスピネル、リオンディーズ」は、コースが変わり、距離も異なる日本ダービー・2400mでも、少し順位が入れ替わっただけでそのまま上位5着までを独占した。

 きわめて高いレベルを誇る5頭が存在したから生じた記録であるのはまちがいなく、皐月賞76回(日本ダービー83回)の長い歴史のなか、こんなことは史上1例である。

 残念ながらそのうちの1頭リオンディーズは脚部不安(屈腱炎)に見舞われたが、順当に菊花賞の最有力候補となったディーマジェスティ、凱旋門賞に注目の人気馬として挑戦するマカヒキ、今週の神戸新聞杯に出走予定のサトノダイヤモンド、エアスピネルを中心に、この世代はさらに高いレベルのレースを展開してくれるだろう。

 ディーマジェスティ(父ディープインパクト)は、日本ダービーでは皐月賞激走の反動があり、中間の発熱がささやかれるなど、少なからぬ不安があった。日本ダービーのあとも疲れが出て、もともと弱かったツメの不安も生じるなど、まだ完成途上の若さがあった。だが、今回のセントライト記念ではこれまでよりずっと順調に乗り込めた結果、当日の返し馬の動きなどこれまでよりはるかにスムーズ。動きが柔らかくしなやかに映った。

 ブライアンズタイムの影響を受ける馬の中には、お腹のラインが張り出して映る場合があるため、連れてトモのほうが寂しくみえ、ときにはアンバランスな印象を与えることも珍しくないが、夏を経たディーマジェスティにはそんな印象が消え、全体のバランスがとれてきた。迫力のフットワークに柔らかさが加わり、確実に進化している。

 スタートはあまり良くなく、しばらく行って両脇から挟まれるシーンもあったが、レース全体を通じて折り合いはきわめてスムーズ。外々を回って皐月賞と同じようにまくって出る予測された通りのレース運びをみせた。直線、外からプロディガルサン(父ディープインパクト)が接近し、先行していたゼーヴィント(父ディープインパクト)がもう一回脚を使って差し返しに出たとき、蛯名正義騎手は例のアクションで追い出しにかかり、ムチが入った。

 楽勝というわけではないが、きわどい「クビ差」ではなく、ゴールの瞬間は「もう一段ギアチェンジをしても大丈夫」、ディーマジェスティ自身には余力があるように映った。始動のトライアルとすれば、ニエル賞のマカヒキと同じように着差は小さくても、中身は余力を残しての完勝である。「春より芯がしっかりしてきた。本番を見据えての仕上げであり、これで余裕を持って臨める(二ノ宮調教師)」。菊花賞へむけて好スタートである。

 1970年代のタフな牝馬トリリオン(父ヘイルトゥリーズン)は2回凱旋門賞に挑戦して「2着、5着」。その産駒トリプティク(父リヴァーマン)はジャパンCに2回来日し、凱旋門賞は3回挑戦して「3着、3着、13着」だった。トリプティクの半姉を3代母に持つトレヴ(父はエルコンドルパサー2着の凱旋門賞馬モンジュー直仔)は、凱旋門賞「1着、1着、4着」である。トリリオンの妹ドッフザダービーを母に持つ輸入種牡馬ジェネラスは1番人気の凱旋門賞「8着」。ディーマジェスティの祖母シンコウエルメスは、ジェネラスの妹になる。

 まだ本格化途上のため、1次登録だけで今秋の凱旋門賞を見送ったディーマジェスティ陣営は、さまざまな意味でマカヒキの動向が気になるが、もし、マカヒキが勝つなら、日本馬2連勝を狙って来年こそは…となる。仮にマカヒキが惜しいところで惜敗し、日本馬通算5度目の2着にとどまったりするなら、いよいよ名うての凱旋門賞一族「ディーマジェスティ」の挑戦である。

 2着した上がり馬ゼーヴィントは、好スタートから「61秒0-(12秒5)-59秒6」=2分13秒1の流れに乗ってフルに能力を発揮してみせた。JRA重賞騎乗機会「10回連続連対」の戸崎圭太騎手のそれこそ絶妙の騎乗は、ディーマジェスティが外から来るのを待って、残していた脚を使うという計算され尽くされていたようなレースだった。だが、戸崎騎手の巧みな騎乗だけではない。明らかにパワーアップしている。最初に示したようにこの世代のトップ数頭のレベルは高い。その頂点の1頭ディーマジェスティとわずか「クビ差」である。

 陣営から、菊花賞挑戦は「様子をみてから…」となったが、母の父は勝ち馬と同じブライアンズタイムであり、ファミリーはブライアンズタイムとの組み合わせでもっとも成功しているナリタブライアン、キズナなどが代表するパシフィックプリンセスから広がる牝系である。

 プロディガルサンは、レース前は落ち着いて素晴らしい状態だったが、レースでは道中の折り合いを欠いていた。勝負どころを前に少しひかえ、先にスパートしたディーマジェスティを目標に一旦は並びかけるほどの脚をみせたが、坂上で止まったのは道中の目にみえないスタミナロスも関係しているだろう。休み休みでまだ6戦【2-1-1-2】しただけなので軽々しくはいえないが、全兄リアルスティールと同様、高い能力でこなすことはできても、ベストの距離というなら1800-2000m級ではないかとも思わせた。

 勝負根性を発揮して4着に突っ込んだ野中騎手の上がり馬ネイチャーレット(父タニノギムレット)は素晴らしかったが、同馬を尺度にすると、メートルダール(父ゼンノロブロイ)、マウントロブソン(父ディープインパクト)はちょっと物足りなかった。マウントロブソンは調整遅れが響いてプラス18キロ。さすがに成長だけではなく体に余裕が残っていた。

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2016年09月20日

9月18日の阪神11Rで行われた関西テレビ放送賞第34回ローズS(3歳オープン、牝馬限定、GII、芝・外1800メートル、15頭立て、1着賞金=5200万円)は、池添謙一騎手騎乗のオークス馬シンハライト(栗東・石坂正厩舎)が1番人気に応え、秋華賞(10月16日、京都、GI、芝2000メートル)での牝馬2冠獲得へ弾みをつけた。タイムは1分46秒7(重)。ハナ差2着のクロコスミア(11番人気)、さらに1/2馬身差で3着のカイザーバル(6番人気)までが、秋華賞の優先出走権を獲得。桜花賞馬ジュエラー(2番人気)はシンハライトとの2強対決と目される中、11着に敗れた。

 シンハライトは中団より後ろでレースを進めて外から豪快に脚を伸ばし、逃げ切り寸前だったクロコスミアをゴール前で捕らえた。

 シンハライトは、父ディープインパクト、母シンハリーズ、母の父シングスピールという血統。北海道安平町・ノーザンファームの生産馬で、(有)キャロットファームの所有馬。通算成績は6戦5勝。重賞2016年チューリップ賞(GIII)、オークス(GI)に次いで3勝目。ローズSは、石坂正調教師は12年ジェンティルドンナ、15年タッチングスピーチに次いで3勝目、池添謙一騎手は11年ホエールキャプチャに次いで2勝目。

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2016年09月19日

9月18日の中山11Rで行われた第70回セントライト記念(3歳オープン、GII、芝・外2200メートル、12頭立て、1着賞金=5400万円)は、蛯名正義騎手騎乗の1番人気ディーマジェスティ(牡、美浦・二ノ宮敬宇厩舎)が貫禄勝ち。道中は後方から3〜4番手で進み、3コーナー手前でスパート。外から一気に先頭に立つと、追い出しを待つ余裕をみせてクビ差でV。秋初戦を無事通過した。タイムは2分13秒1(良)。セントライト記念歴代トップの5勝目となった蛯名正義騎手は「スタートで寄られたので後方から。慌てることなくタイミングをみて行こうと思った」とコメント。「余裕を持ってダメージなく」というように本番を意識したレースに終始した。

 2着には重賞で今最も頼れる男・戸崎圭太騎手のゼーヴィント(2番人気)が入り、さらに1馬身1/4差の3着にプロディガルサン。ディープインパクト産駒のワンツースリーとなった。

 ディーマジェスティは、父ディープインパクト、母エルメスティアラ、母の父ブライアンズタイムという血統。北海道新ひだか町・服部牧場の生産馬で、嶋田賢氏の所有馬。通算成績は8戦4勝。重賞は2016年共同通信杯・GIII、皐月賞・GIに次いで3勝目。二ノ宮敬宇調教師は09年(ナカヤマフェスタ)に次いでセントライト記念は2勝目。蛯名正義騎手は03年(ヴィータローザ)、09年(ナカヤマフェスタ)、12年(フェノーメノ)、14年(イスラボニータ)に次いで5勝目。

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2016年09月18日

 武豊騎手(47=栗東・フリー)が18日、阪神競馬4Rのメイショウヤクシマ(3番人気)で1着となり、87年3月1日の中央デビューからJRA、地方、海外を含めた通算4000勝目を挙げた(JRA所属馬に限る)。中央競馬史上では初めて。

 内訳は中央3835勝、地方154勝、海外11勝。武豊は「一つ区切りができて、ホッとしています」と話した。

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価値のあるダービー小差3着

 皐月賞を快走のあと、日本ダービーはマカヒキ、サトノダイヤモンドの3着にとどまった。マカヒキ、サトノダイヤモンドの力量と素晴らしいレースを受け入れると同時に、春のディーマジェスティは爪や体質の弱さがあって、万全に近い状態とはいえない物足りなさがあった。3ヶ月ぶりで共同通信杯、また2ヶ月空いて皐月賞、そして日本ダービー。間を空けた慎重な3戦限定の春は、予定通りというより、よく大事な3戦にそれなりの状態で挑戦できたといった方がいいかもしれない。とくに皐月賞を激走後の日本ダービーは、熱発などもあり物足りないデキだった。あの小差3着は価値がある。

 ぶっつけで挑戦した皐月賞は、外からまくって伸び切り1分57秒9。エアレーションなど芝コンディションの整備が変わったここ3年ほど、古馬でも中山2000mに1分58秒台の記録はあまりないから、事実上のコースレコードに相当する大変な記録である。この世代、明らかにレベルが高い。優劣はのちのちまで判明しないだろうが、世代の最強馬は「皐月賞馬であることが多い」。そんなパターンが、ディーマジェスティには当てはまる可能性さえある。

 夏の調整で悩まされた爪の弱さが完全に解消したわけではないが、春に比べればはるかに順調。身体つきも整ってきた印象がある。その身体つきは母の父ブライアンズタイム寄りなので、スリムでシャープなディープインパクトとはだいぶ異なるが、パワーもスタミナもある。今年の凱旋門賞はマカヒキにまかせたが、来年は凱旋門賞挑戦が実現するくらいの充実を示したい。ファミリーは、トレヴ、トリプティク、トリリオン、1番人気になったジェネラスなどが代表馬に並ぶ凱旋門賞一族である。二ノ宮調教師、蛯名騎手とのコンビでこのセントライト記念を制し、やがて凱旋門賞挑戦を実現させた09年のナカヤマフェスタに続きたい。

 共同通信杯の内容が光るメートルダール、力強さが出てきたプロディガルサンが相手本線。穴馬はステイゴールド産駒のステイパーシストか。

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2016年09月17日

母はきわめつきのダート一族

 3歳ケイティブレイブは、芝の新馬1800mを3秒2の大差負け。そのあとダート【3-3-3-2】。なぜ、典型的なダートホースなのか。体型や走法は別にして、あとは推測するしかないが、父アドマイヤマックス(その父サンデーサイレンス)の代表産駒は、ショウナンアポロン、ナガラオリオンなどダート巧者が大半。

 アドマイヤマックスは高松宮記念馬だが、サンデーサイレンス系のダート戻りであると同時に、アドマイヤマックスの母方はふつうは芝の平坦コース向きのシヤダイマイン直系だが、その母になる輸入牝馬ファンシミン(USA)の父は、1954年のケンタッキーダービー馬デターミンである。デターミンの祖母は、伝説のシービスケットの半妹ブラウンビスケット。そんなダート巧者の血が流れていては、代を経てダート巧者に戻って不思議ない。

 ケイティブレイブの母ケイティローレルは、スタミナ型のダート巧者を送るサクラローレル(天皇賞馬)産駒であると同時に、母の半兄ビーマイナカヤマは交流重賞を中心にダート12勝(芝1勝)の典型的なダート巧者。グラマー(USA産。父ナスルーラ)から広がる牝系の代表馬は「ウッドマン、リズム、アサティス」。きわめつきのダート一族である。

 ケイティブレイブは、最初のうちは評価は高くなかったものの、兵庫CS(G2格)を独走で勝ち、G1格のジャパンダートダービーを2着。前走のレパードSはペースを落とすことなく自分でレースを作り(前半1000m通過60秒7)、ライバル=グレンツェント(すでにダート4勝)にクビだけ差されたものの、後半も「49秒9-37秒3-12秒7」で粘っている。

 このオープン特別はまだ4回だけのため、3歳馬の馬券絡みは1度もないが(13年にレパードSを勝ったインカンテーション6着)、ここは単騎逃げに持ち込める公算大。同じ3歳の牝馬ビービーバーレル(父パイロ)以外の古馬7頭はみんな差しタイプで、なおかつ好調としていいのは58キロのロワジャルダンと、56キロメイショウスミトモくらい。54キロが生きるスピード系のダート巧者ケイティブレイブのチャンスだろう。穴馬ならパイロ産駒の3歳牝馬ビービーバーレル(フェアリーS勝ち馬)の粘り込みか。絞って買いたい。

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2016年09月16日

セントライト記念は3着馬までに菊花賞の優先出走権が与えられ、ダービー出走馬をはじめ、ここから始動する有力馬も多い。
過去10年の連対馬は、過去指数の上位馬や、前走指数の高い馬が中心になっている。
過去10年、6番人気以下の馬が4勝をあげており、波乱がないわけではない。
1番人気は3勝、2番人気も1勝止まり。人気馬たちは少し微妙な数値だ。

今年は、ディーマジェスティ、マウントロブソン、プロディガルサン、プロフェット、メートルダールなどが指数の上位馬だ。

今年のダービーを勝ったマカヒキは凱旋門賞に挑戦、ダービー2着のサトノダイヤモンドは次週の神戸新聞杯に回わる予定で、上位2頭が不在。
ここでは皐月賞を制して、ダービーで3着のディーマジェスティが大将格だ。

ディーマジェスティは、未勝利、共同通信杯、皐月賞を3連勝。
1番人気でダービーに臨んだが、直線、中団後方から、ごちゃついた馬群を抜け出すのに少し手間取り、
先に抜け出したマカヒキ、サトノダイヤモンドとの半馬身差を詰めきれなかった。
ただし、上がりタイムはマカヒキと並ぶ33秒3を記録。
3着とはいえ、勝ち馬とは指数上1の差しかなく、素質の高さを示したレースだった。

ここはダービー以来のレースになるが、スピード指数の高さでは抜けた存在で、上がり指数も最上位にある。調整も万全のようで、マカヒキ、サトノダイヤモンドが不在のレースで負けるわけにはいかないだろう。
ディーマジェスティの相手になりそうなのは、指数上位のマウントロブソン、プロディガルサン、プロフェット、メートルダールに、ゼーヴィント、ノーブルマーズなど。

阪神のローズSは3着馬までに秋華賞の優先出走権が与えられる。
過去10年、1番人気馬は5勝、2着2回で、連対率は70%と堅実。
前走、オークスの出走組が8勝、桜花賞馬が1勝をあげ、春のG1戦での成績が生きるレースだ。
指数上は前走指数上位馬が過去10年で9連対と好調。連軸の中心を担っている。

今年は、シンハライト、レッドアヴァンセ、デンコウアンジュ、ジュエラー、アットザシーサイド、ラベンダーヴァレイ、フォールインラブ、クィーンズベストなどが指数の上位馬たちだ。

注目は、オークス馬シンハライトと、桜花賞馬ジュエラーの2頭だ。
シンハライトとジュエラーは2度対戦しているが、チューリップ賞ではシンハライトが勝ち、ジュエラーは2着。
桜花賞ではジュエラーが勝ち、シンハライトは2着。ともに1勝1敗と星を分けたが、2戦ともきわどいハナ差の決着で、指数上は全く差がなかった。

ジュエラーは骨折のためオークスに出走がかなわなかったのは残念だったが、シンハライトは圧倒的な1番人気に推され、オークスを快勝。
ゴール前100メートル手前からみせた差し脚は、他の馬とは次元の違う飛ぶような鋭さだった。

これまでに見せた2頭の熾烈な戦い、とりわけ瞬発力の鋭さは特筆もの。
ローズSは阪神外周りコースの1800メートル戦でスローペースは必至。
長く使える差し脚が問われるレースだ。その点からも、鋭い差し脚のある2頭の中心は揺るがないように見える。ただ、骨折明けのジュエラーよりは、順調さでシンハライトを中心にとるのが妥当なのではないか。


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ディーマジェスティ
牡3歳
調教師:二ノ宮敬宇(美浦)
父:ディープインパクト
母:エルメスティアラ
母の父:ブライアンズタイム
ここに注目!
春の疲れを休養で癒やし、函館競馬場を経由して美浦トレーニング・センターへ帰厩。ここまで順調に乗り込みを消化し、好調時と遜色のない動きを披露している。皐月賞馬が秋初戦でどのような走りを見せるのか、注目だ。

マウントロブソン
牡3歳
調教師:堀宣行(美浦)
父:ディープインパクト
母:ミスパスカリ
母の父:Mr.Greeley
ここに注目!
ディーマジェスティとはこれまで3戦3敗と分が悪いが、皐月賞(6着)は先行馬に厳しい展開、日本ダービー(7着)はスタートで出遅れと、共に敗因は明らか。未勝利(東京・芝2000m、2着)では同馬とクビ差の接戦を演じており、立ち回りひとつで逆転可能だろう。

ゼーヴィント
牡3歳
調教師:木村哲也(美浦)
父:ディープインパクト
母:シルキーラグーン
母の父:ブライアンズタイム
ここに注目!
母が全7勝を1000〜1200mの距離で挙げたスプリンターという血統背景。今回、初経験となる芝2200mの距離に少し不安はあるものの、潜在能力は相当で、春の実績馬相手にどこまで通用するのか、注目の一戦だ。

プロディガルサン
牡3歳
調教師:国枝栄(美浦)
父:ディープインパクト
母:ラヴズオンリーミー
母の父:Storm Cat
ここに注目!
今春は青葉賞4着→日本ダービー10着と好結果を残せなかったが、今年初戦に予定していた弥生賞を体調が整わずに回避するなど、順調さを欠いた面があったのも確か。夏場にリフレッシュを図り、仕切り直しの一戦に挑む。

プロフェット
牡3歳
調教師:池江泰寿(栗東)
父:ハービンジャー
母:ジュモー
母の父:タニノギムレット
ここに注目!
3走前の京成杯を制した実力馬。春のクラシックでは皐月賞11着→日本ダービー17着とひと息の成績だったが、近親にトゥザヴィクトリー(古馬になって重賞4勝)など活躍馬が多数いる母系は成長力を兼ね備え、今回、巻き返しの可能性は十分だ。

メートルダール
牡3歳
調教師:戸田博文(美浦)
父:ゼンノロブロイ
母:イグジビットワン
母の父:Silver Hawk
ここに注目!
今春の京成杯3着→共同通信杯3着と、重賞で高いパフォーマンスを見せているものの、現在の収得賞金は900万円。菊花賞へと駒を進めるためにも、ここで優先出走権(3着以内)を獲得したい。

アルカサル
牡3歳
調教師:大竹正博(美浦)
父:ドリームジャーニー
母:アビラ
母の父:Rock of Gibraltar
ここに注目!
半兄ジェベルムーサ(父アグネスタキオン、昨年のエルムS優勝馬)と同様に長くいい脚が使えるタイプ。メイクデビュー中山(芝1800m)→500万下・水仙賞(芝2200m)を連勝した中山・芝コースで、重賞初制覇を狙う。

ノーブルマーズ
牡3歳
調教師:宮本博(栗東)
父:ジャングルポケット
母:アイアンドユー
母の父:Silver Hawk
ここに注目!
前走のオープン特別・白百合S(京都・芝1800m)では主導権を奪い、勝ち馬とクビ+クビ差の3着に逃げ粘った。自分でレースを作れるタイプだけに、今回もマイペースの競馬がかなえば、あっと言わせるシーンがあるかもしれない。

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2016年09月15日

シンハライト
牝3歳
調教師:石坂正(栗東)
父:ディープインパクト
母:シンハリーズ
母の父:Singspiel
ここに注目!
オークス優勝時の馬体重は422kg。桜花賞(2着、426kg)から大きく減らさなかったのは本馬の精神力の強さゆえだろうが、馬格のない馬だけに、輸送距離の短い関西圏の競馬の方がベターだろう。本番の秋華賞を考慮し、プラスの馬体重で出走したいところだ。

ジュエラー
牝3歳
調教師:藤岡健一(栗東)
父:ヴィクトワールピサ
母:バルドウィナ
母の父:Pistolet Bleu
ここに注目!
今回は桜花賞(1着)以来5か月余りの休み明け。久々というだけで大幅に割り引く必要はなさそうだが、500kgに迫る大型馬なので、まずは当日の馬体重に注目したい。目標が秋華賞ということを考慮すれば、少し太いくらいまでは問題ないだろう。

アットザシーサイド
牝3歳
調教師:浅見秀一(栗東)
父:キングカメハメハ
母:ルミナスハーバー
母の父:アグネスタキオン
ここに注目!
レースセンスの高い馬で、前走のオークス(11着)でも折り合いに苦労するようなことはなかったものの、芝2400mの距離は長かった印象だ。コンパクトな馬体で仕上がりにそれほど時間を要さないタイプ。今回、芝の中距離にめどを立てることができれば、秋華賞への期待も膨らんでくる。

レッドアヴァンセ
牝3歳
調教師:音無秀孝(栗東)
父:ディープインパクト
母:エリモピクシー
母の父:ダンシングブレーヴ
ここに注目!
近3戦は腹回りが少し巻き上がり気味で、馬体が薄い印象を受けた。数字だけで判断はできない部分もあるが、できれば450kgくらいまで馬体重を戻したい。また、ゲートの出が安定しないタイプなので、スタートも鍵になるだろう。

カイザーバル
牝3歳
調教師:角居勝彦(栗東)
父:エンパイアメーカー
母:ダンスインザムード
母の父:サンデーサイレンス
ここに注目!
パドックでのテンションは高くなくても、実戦で行きたがる面を見せるのが本馬の課題。今回も、折り合って運べるかどうかが鍵だろう。前走の1000万下・道新スポーツ賞(札幌・芝1500m、6着)を1度使われた上積みが見込めるのは、プラス材料になりそうだ。

デンコウアンジュ
牝3歳
調教師:荒川義之(栗東)
父:メイショウサムソン
母:デンコウラッキー
母の父:マリエンバード
ここに注目!
昨年秋に、デビュー戦で5着と敗れた後2連勝したことからも、本質的にはレースを使われて良化するタイプなのかもしれない。今春は好結果を残せなかったが、スムーズさを欠くレースもあっただけに、ここで巻き返して秋華賞へ向かいたい。

ラベンダーヴァレイ
牝3歳
調教師:藤原英昭(栗東)
父:ディープインパクト
母:クロウキャニオン
母の父:フレンチデピュティ
ここに注目!
前走の500万下(小倉・芝1200m、1着)では、馬体重が16kg減の416kgになっており、さすがに細く見えた。今回は、それ以前の430kg前後まで戻したいところだろう。前走の行きっぷりの良さが600mの距離延長でどう影響するかも鍵だが、血統面を考えれば、十分にこなせそうだ。

アドマイヤリード
牝3歳
調教師:須貝尚介(栗東)
父:ステイゴールド
母:ベルアリュールII
母の父:Numerous
ここに注目!
父の産駒らしい気性の激しさを持つ馬だが、パドックで極端にイレ込むような面は見せない。数字より体を大きく見せるタイプだが、馬体重の数字自体は400kg前後。仕上がりに時間を要すタイプではなさそうで、今回、ほぼ万全の態勢で出走できるだろう。

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2016年09月14日

まだこれから成長する3歳秋

 衝撃的な勝ち方で昨15年の新潟2歳Sを制したあと、この1年間は勝ち星から遠ざかっていた3歳ロードクエスト(父マツリダゴッホ)が、1600mの京成杯AHで久しぶりに勝った。

 これで、NHKマイルC2着を含め、1600m【3-1-0-0】となり、皐月賞、日本ダービーを含めた1800m以上は【0-1-1-2】となった。

 もともとコンパクトに映る体つきは完成度が高いように思われてきたが、馬体重の変化こそないものの、輪郭にメリハリの出てきた今季の体つきは、3歳春までのこじんまりまとまりかけていた印象を脱し、パンチ力強化を思わせる。

 多くの活躍馬は成長するにしたがい、ひと回り体が大きくたくましくなるケースが多いが、近年ではディープインパクト産駒、ステイゴールド産駒などのサンデーサイレンス系にはそういう傾向が少ない。「ジェンティルドンナ、ヴィルシーナ」などのディープインパクト産駒も、「オルフェーヴル、ゴールドシップ、ドリームジャーニー」などのステイゴールド産駒も、引退するまで馬体重そのものはほとんど不変だった。

 マツリダゴッホ産駒のロードクエストがそれに当てはまるかどうかはまだ3歳なので判断できないが、ロードクエストの属するクレアーブリッジの牝系の代表馬といえば、古馬になって天皇賞・秋を制したサクラチトセオー(父トニービン)。ロードクエストに似た印象を与えるコンパクトに映る体型で、引退するまで馬体重の変化のない馬だった。

 ロードクエストは1600m以下なら崩れない。やっぱりマイル戦がもっとも合う、というのはここまでは事実に近いが、まだ新潟2歳Sと、京成杯AHを勝っただけ。それで1600mでこその優れたマイラーだとされるのは、素質を高く評価する小島茂之調教師にとっても、ロードクエスト本人にとっても、必ずしも嬉しくない評価だろう。まだこれから成長する3歳秋である。この秋は高い適性をもつマイル路線の頂点を目ざすことになるが、やがては「1600〜2000m」の守備範囲をもつ、マイル〜中距離でスピードと切れ味を爆発させる馬に出世したい。

 自身の中身「58秒8-34秒2-11秒6」=1分33秒0は、現在の芝コンディションもあり、予測された通りか。ただ、まだまだ余力十分だったとはいえ、同日の1000万下のハンデ戦が1分33秒5だったくらいだから、現時点ではGIIIランクである。予定のひとつとされるこのあとの富士S・1600mでは、さらにスケールアップすることを期待したい。

 6歳牝馬として2着したカフェブリリアント(父ブライアンズタイム)は、休養でひと回り体が大きくなった印象を与えるプラス18キロ。2歳秋にデビューし、3歳以降はずっと「420〜430」キロ台だったから、今回は初の450キロ台で結果を出したことになる。内枠を利した戸崎騎手の巧みな騎乗によるところ大としても、男馬相手の重賞で結果を出したのだから立派。快速系ではないから、整備方法が変わった現在の中山は抜群に合っていた。

 残念だったのは3着にとどまったダノンプラチナ(父ディープインパクト)。チャカチャカするのはもともとそういう面があるので気にならないが、減った数字以上にこじんまりみせた。1年前のこの時期、楽勝かと映ったサトノアラジン(ルメール騎手)を、外から楽々と差し切った富士S当時の力強さがなかった。香港でぎくしゃくしてスムーズさを欠くレースをして以降、爪の不安で長期休養になるなど、どうもリズムが悪いが、今回もまだ完全復調とはいえない秋のスタートになってしまった。モーリスに追いつくくらいのマイル路線の期待馬であり、1度使ってこのあと大きく変わって欲しいものである。

 3番人気に支持されたダノンリバティ(父キングカメハメハ)は、素晴らしい状態にみえた。外枠が大きな不利となったところもなく、好位4〜5番手の外で折り合っているように見えたが、外からロードクエストが進出してきたところでひるむように手ごたえを失った。コースが合わなかった面はあるにせよ、このデキで10着はちょっと負け過ぎか。

 ダイワリベラル(父ダイワメジャー)は、最内枠だから隣の戸崎騎手のカフェブリリアントのようなレースがしたかったが、ダッシュもう一歩。内枠の利を生かせる一番いい場所に先に入られてしまった。

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2016年09月13日

「ニエル賞・仏G2」(11日、シャンティイ)

 ダービー馬マカヒキが11日、凱旋門賞(10月2日・シャンティイ)と同じ舞台で行われた3歳馬による前哨戦を完勝。落鉄のアクシデントをモノともせずに世界デビュー戦を勝利で飾った。一夜明けた12日も馬体にダメージは見られず、状態は至って順調そのものだ。現時点での大手ブックメーカーによるオッズは8・50倍で4番人気。3週後の大本番が楽しみになってきた。

 実力をいかんなく見せつけた。日本の誇る第83代ダービー馬マカヒキが、世界デビュー戦を完勝。着差以上の強さで、本番へ大きく弾みをつけた。

 迎え撃った欧州馬はお世辞にも強豪ぞろいとは言いがたい。とはいえ、不慣れな海外初戦。しかもレース中、勝負どころで右後肢を落鉄するアクシデントもあった。そんな不利を難なくはねのけ、きっちりと結果を出したのだから恐れ入る。

 ルメールは「最後の100メートルぐらいで少しステップが乱れた。そこで落鉄したのだと思うが、それでも最後はすごく伸びてくれた」と振り返り、「日本の馬に乗って凱旋門賞を勝つのは僕にとっても夢」と笑顔をのぞかせた。見届けた友道師も「着差はわずかだったけど、叩き台としては理想的な競馬での勝利。決して100%の仕上がりではなかったので、次はしっかりとやっていきたい」とカブトの緒を締め直した。

 一夜明けた12日、マカヒキは厩舎内で1時間の引き運動を行い、体をほぐした。「馬体にダメージはなく、歩様も問題ありません。あすからまた、ペースを上げて調整していきたいと思います」と師。06年に3位入線→失格となった父ディープインパクトのリベンジもかかる大一番へ、日本競馬界の悲願を胸に出陣する。

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9月11日の中山11Rで行われた第61回京成杯オータムハンデ(3歳以上オープン、GIII、芝・外1600メートル、16頭立て、1着賞金3900万円)は、中団を進んだ池添謙一騎手騎乗の1番人気ロードクエスト(牡3歳、美浦・小島茂之厩舎)が、直線で外から豪快に脚を伸ばして快勝。2015年のGIII新潟2歳Sに次ぐ重賞2勝目を挙げた。タイムは1分33秒0(良)。1/2馬身差の2着にカフェブリリアント(6番人気)、さらに1馬身1/4遅れた3着にダノンプラチナ(2番人気)が入線した。

 ロードクエストは、父マツリダゴッホ、母マツリダワルツ、母の父チーフベアハートという血統。北海道様似町・様似堀牧場の生産馬で、馬主は(株)ロードホースクラブ。鹿毛。通算成績は8戦3勝。京成杯オータムHは、小島茂之調教師、池添謙一騎手ともに初勝利。

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2016年09月12日

 現地時間11日、フランス・シャンティイ競馬場で行われたニエル賞(3歳・牡牝・GII・芝2400m・1着賞金7万4100ユーロ)に、日本のマカヒキ(牡3、栗東・友道康夫厩舎、C.ルメール騎手)が出走。

 有力馬の回避もあって圧倒的な1番人気に支持されたマカヒキは、5頭立ての3番手でレースを進め、直線に向いて先行2頭を追い、ゴール前でキッチリと差し切って優勝。派手な着差こそつけなかったが、海外遠征初戦を見事勝利で飾り、本番の凱旋門賞に向け弾みをつけた。日本調教馬によるニエル賞制覇は、2013年のキズナ以来で2頭目。

 クビ差の2着にはV.シュミノー騎手騎乗のミッドターム(牡3、英・M.スタウト厩舎)、さらに短頭差の3着にはG.ブノワ騎手騎乗のドーハドリーム(牡3、仏・A.ファーブル厩舎)が入った。勝ちタイムは2分35秒84。

【日本馬プロフィール】
◆マカヒキ(牡3)
騎手:C.ルメール
厩舎:栗東・友道康夫
父:ディープインパクト
母:ウィキウィキ
母父:フレンチデピュティ
馬主:金子真人ホールディングス
生産者:ノーザンファーム
通算成績:6戦5勝(重賞3勝)
主な勝ち鞍:2016年日本ダービー(GI)


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9月11日の阪神11Rで行われた第30回セントウルステークス(3歳以上オープン、GII、芝・内1200メートル、13頭立て、1着賞金5900万円)は、福永祐一騎手騎乗の1番人気ビッグアーサー(牡5歳、栗東・藤岡健一厩舎)が逃げ切り勝ち。タイムは1分7秒6(良)。スプリントGIの春秋制覇がかかる次走スプリンターズSに向け、秋初戦で好発進を決めた。1馬身差の2着には大外から追い込んだネロ(2番人気)、さらにクビ差遅れた3着に先行粘ったラヴァーズポイント(9番人気)が入線した。

 ◆福永祐一騎手「メンバー的にペースが速くなりそうにないので、こういう逃げる形も想定していました。ちょっと仕掛けるとガツンとハミを取るところはあるけど、それでも最後まで我慢してくれました。休み明けの馬は、このレースをなかなか勝てないというデータがあるなかで、休み明けで58キロで勝ち切ってくれたのは価値があると思います。大型馬だし、叩いた上積みもあるだろうし、本番には自信を持って向かえます。だいぶ隙がなくなってきたと思うので、不安のない状態で、ぜひもうひとつタイトルを取りたいと思っています」

 セントウルSの勝ち馬ビッグアーサーは、父サクラバクシンオー、母シヤボナ、母の父キングマンボという血統。北海道浦河町・バンブー牧場の生産馬で、馬主は中辻明氏。鹿毛の牡5歳。通算成績は12戦8勝。重賞は2016年高松宮記念・GIに次いで2勝目。藤岡健一調教師はセントウルSは初優勝。福永祐一騎手は2000年ビハインドザマスクに次いでセントウルSは2勝目。

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2016年09月11日

 開催変わりのハンデ戦。各馬のローテーションもさまざまに分かれるため、1番人気馬が「13連敗」もしている。それもただ勝っていないのではなく、連敗が始まった03年以降、1番人気馬は【0-0-2-11】の不振である。

 ただし、人気馬が信頼できないわけではなく、2番人気〜3番人の計26頭は合わせて【9-1-4-12】の好成績。

 夏のマイル重賞「関屋記念」で好走した馬が1番人気になったときに【0-0-1-6】。このケースが目立っている。あとは、春以来の休み明けで1番人気の支持を受けた馬が【0-0-1-3】。夏の上がり馬として前回勝って1番人気になった馬が【0-0-0-2】だった。この記録にドンピシャ当てはまる馬が1番人気になったら、少し心配が生じるかもしれない。

 もう1点。昨年はスローも影響したが、エアレーション作業の馬場整備が関係し、12年の1分30秒7の日本レコードを筆頭に毎年「1分31秒台〜1分32秒台」だった勝ちタイムが1分33秒3にとどまったこと。昨年の9月の中山から1年間、1600m戦は62レースも行われたが、最高勝ちタイムは今年4月のダービー卿CTの「1分32秒8」。ほかには1回も1分32秒台はなかった。3年前あたりから(14年の京成杯オータムHは新潟)、中山の芝コースは季節を問わず、高速の芝ではなくなっている点も要注意か。

 関屋記念を松若騎手の積極策で2着に粘り込んだダノンリバティ[14](父キングカメハメハ)に注目。時計の速い日の新潟だったから、別に急に能力アップして1分31秒8を記録したわけではなく、詰めの甘さも相変わらずだったが、芝のマイルでも先行できたのは大きな収穫。スカーレットインクから広がる牝系出身とあって粘り強さが長所のような1面があるから、詰めの甘さを補うには強気な先行策こそベストなのである。高速の芝ではなくなったのもプラスになる。鋭くは切れないが、簡単にはバテないしぶとさがフルに発揮できる。幸い、どうしても行きたい脚質の馬はいない。強気に出るなら好位2〜4番手追走が可能と思える。

 マイルの総合能力というなら、ダノンプラチナ断然。切れるロードクエストのマイル適性も高いが、自在の先行力ではこちらが一枚上。56キロのハンデに不利もなく、高速の芝ではなくなった利を生かしたい。人気のダノンプラチナ、ロードクエスト本線。穴馬は、ここ2戦連続して0秒2差の接戦だが、また今回も人気にはならないダンスアミーガ(父サクラバクシンオー)の台頭。まだ夏の続きであり、53キロなら今回も差はないはずである。

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2016年09月10日

9月10日の中山11Rで行われた第1回紫苑ステークス(3歳オープン、牝馬、GIII、芝・内2000メートル、18頭立て、1着賞金3500万円)は、戸崎圭太騎手騎乗の1番人気ビッシュ(美浦・鹿戸雄一厩舎)が勝ち、2馬身半差2着のヴィブロス(3番人気)、さらに3馬身半差3着のフロンテアクイーン(5番人気)とともに秋華賞(10月16日、京都、GI、芝2000メートル)の優先出走権を獲得した。タイムは1分59秒7(良)。

 最内枠のゲッカコウがハナを切り、落ち着いた流れに。馬群が固まってすすむ中、大外枠のビッシュは好スタートを一旦下げて中団の外めにつけてコースロスを最小限にとどめて進む。3コーナー過ぎからビッシュが持ったままで進出して、直線入り口では先頭に並びかける。ラスト1ハロン標の手前で戸崎騎手がゴーサインを出すと、力強く加速したビッシュはあっさりと後続を突き放した。

 ◆戸崎圭太騎手「追い切りに乗ったときに、すごくいい馬だなという感触だったので自信を持って乗りました。馬のリズムを崩さないように。大外枠なので、馬混みに入ることはないなと。リズム良く行けたし、4コーナーの手応えも十分でした。秋華賞はさらに強い馬が出てきますが、その強い相手でも、こちらもさらに力をつけていると思うので楽しみです」

 紫苑Sの勝ち馬ビッシュは、父ディープインパクト、母バランセラ、母の父アカテナンゴという血統。北海道安平町・ノーザンファームの生産馬で、馬主は窪田康志氏。鹿毛の牝3歳。通算成績は5戦3勝。重賞は初勝利。

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2016年09月09日

平均ペースに持ち込みたい

 オープン特別から昇格してGIIIになった新重賞。秋華賞トライアルは同様だが、優先出走権が昨年までの2着馬までから、「3着馬まで」に変わった。

 3着したビッシュ(父ディープインパクト)を筆頭にオークス組が5頭もいるが、3番人気で10着(0秒6差)だったエンジェルフェイス(父キングカメハメハ)に注目。そのオークス。1頭が飛ばしただけでなく、数頭が先頭集団を作って緩みのない流れになり、2分25秒0の勝ちタイムは史上2位。複数の馬が先行して前後半「1分12秒3-1分12秒7」=2分25秒0は数字以上にきつかった。

 10着までに入った馬のほとんどは中団より後方にいた馬によって占められている。例外は、4コーナー通過地点、5-6番手追走から3着したビッシュ。最初から積極的に2番手を追走して10着に粘ったエンジェルフェイスだけである。

 エンジェルフェイスは3月のフラワーC(中山1800m)の勝ち馬であり、6歳上の全姉レディアルバローザは、中山牝馬Sを2勝し、Vマイルを3着、秋華賞5着もある。4歳上の半姉キャトルフィーユ(父ディープインパクト)は、クイーンS、忘れな草賞勝ち馬。前者は28戦、後者の姉も25戦しているように非常にタフで、成長力のあるファミリーの出身。母ワンフォーローズ(父はカロの孫世代テハノラン)は、6歳までに27戦15勝の星を残し、カナダ古馬牝馬チャンピオンに3回も輝いている。母方の近親馬の代表はベルモントS、プリークネスS勝ち馬のタバスコキャット(父ストームキャット)であり、もともとはマカヒキやサトノダイヤモンドと同じように「アルゼンチン」で繁栄している牝系である。

 得意の右回りの中山なら、オークスで0秒5先着を許したビッシュとも差がないレースが可能。ペースしだいでは逆転も望めるはずである。ファミリーに流れるタフで成長力のある血に期待したい。平均ペースに持ち込みたい。

 もちろん強敵は戸崎騎手を配してきたビッシュだが、好仕上がりのパールコード、急上昇ヴィブロス、パーシーズベスト、右回りならのギモーヴも買いたい。

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 今週から秋競馬がスタート。
 中山の開幕週は波乱の多い京成杯オータムハンデだ。1番人気馬は過去10年で3着が1回あるだけ。勝利どころか2着もない。指数上も、前走指数上位馬の連対率が高いものの、ランク外の馬たちも上位をにぎわし、ハンデ戦らしい傾向が見える。

 今年は、リーサルウェポン、ダノンリバティ、ダンスアミーガ、アルマディヴァン、ロードクエスト、ダイワリベラル、ラングレー、ピークトラムなどが指数上位馬。
 トップハンデは58キロのダノンプラチナ、次いで57.5キロのクラリティスカイ、57キロのスマートオリオンへと続く。

 前走、同じマイル戦の関屋記念組の好走が多い。その点からは、関屋記念を先行して2着に好走したダノンリバティが中心になりそう。ハンデも56キロなら適量。中山の開幕週で、馬場は絶好。先行馬に向くはずだし、野芝の素軽いスピードも兼ね備えている。

 中団から差し脚を伸ばすダンスアミーガ、ラングレー、アルマディヴァンに加え、NHKマイルCで2着と、素質の高い3歳馬ロードクエストにもチャンスはあるだろう。
 例年、波乱の多いハンデ戦で、人気薄でも後方一気の脚がある軽量リーサルウェポン、カフェブリリアントに要注意だ。

 阪神のセントウルSは芝1200メートルの短距離戦。
 今年は、ダンスディレクター、レッドアリオン、ビッグアーサー、スノードラゴン、エイシンブルズアイなどが指数の上位馬だ。

 実績では、前走G1高松宮記念を勝ったビッグアーサーが最上位だ。課題は、ただ1頭58キロを背負うこと。指数上は大きな力の差があるとは思えず、他の牡馬の56キロと比べると2キロの差は少し重いかもしれない。休み明けも少し気になる。スノードラゴンも一昨年のスプリンターズSを勝ったG1馬だが、今年8歳になって上積みも考えにくい。

 ならば、阪神Cで2着、シルクSを完勝。いずれのレースでもビッグアーサーに先着しているダンスディレクターにもチャンスはあるだろう。高松宮記念は骨瘤で回避して順調さを欠き、休み明けも気になるが、力は上位とみていいのではないか。

 順調に使われている組では、エイシンブルズアイが鋭い差し脚で浮上もありそう。レッドアリオンも1200は初距離だが、案外適性があるのではないか。
 牝馬か強い傾向のレースで、ウリウリ、ラヴァーズポイントも押さえておきたい。

 昨年までオープン特別だった紫苑Sは、今年から重賞に格上げされ、秋華賞のトライアルレースになった。 オークス出走組のビッシュ、フロンテアクイーン、エンジェルフェイスに、オークスの前哨戦フローラSで2着に最先着したパールコード、夏競馬も順調に使われてきたクィーンズベストなどが指数の上位馬たちだ。
 いずれもしっかりとした差し脚がある馬たちだが、デビュー4戦目でオークス3着に好走したビッシュの成長力に注目したい。

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2016年09月08日

レース全体はスローに近い

 8歳の伏兵メイショウナルトが単騎で飛ばしたため、数字に残るレースの表面上のペース(先頭の馬のラップ)は、前後半の1000m「58秒5-59秒0」=1分57秒5。新潟の外回り2000mにしては珍しいハイペースになった結果、現コースになって以降、3位タイの1分57秒5の速い時計が生まれたようにみえる。

 実際、メイショウナルトの離して逃げるペースに少し幻惑され、いつもより早めに脚をつかって失速に追い込まれた馬もいるが、飛ばしたのは単騎のメイショウナルトだけで、離れた2番手以下のグループは少しも速くなかった。2〜3番手でも前半1000m通過は推定「60秒0」を切るか切らないかくらいか。脚のつかいどころが難しかったのである。レース全体はスローに近い。

 直線の入り口では後方17番手にいて勝ったアデイインザライフ(父ディープインパクト)の上がり3ハロンは「32秒7」であり、同じく最後方18番手から小差4着に突っ込んだベルーフ(父ハービンジャー)の後半3ハロンも「32秒8」。

 アデイインザライフの前後半バランスはレースラップから推測すると、少し誤差はあるだろうが「60秒8-56秒7」=1分57秒5に近く、後半は56秒5〜6かもしれない。ベルーフの推定前後半も「60秒9-56秒8」=1分57秒7である。これはハイペースに乗じて突っ込んだ前後半バランスではない。後半1000mも、上がりも速すぎる。

 極端にいうと、現在はどういうペースでも失速するメイショウナルトに関係したのはメイショウナルトの逃げに幻惑されつつ先行したグループ(16着ダコール、18着エキストラエンド、9着クランモンタナなど)だけで、勝ったアデイインザライフ、そのすぐ前の15〜16番手にいた3着ロンギングダンサー(父シンボリクリスエス)、2着アルバートドック(父ディープインパクト)、後方18番手にいた4着ベルーフは、われ関せず、みんな最後方追走の4頭である。

 スローになるケースの多い関屋記念、新潟2歳Sとそっくり同じように、最後の直線約660mまではできるだけスタミナロスのない楽な追走(助走)に徹し、直線に向いたら芝のいい1番外に回るという、新潟特有の「直線660mのレース」が展開されたのである。だから、アデイインザライフ、ベルーフの上がりは緩いスローペースでこそ記録される「32秒台」であり、アルバートドック、ロンギングダンサーの上がりも超高速の「33秒1〜2」だった。

 たまたまそういう脚質に近い馬ではあったが、上位4着までに乗っていた騎手は「横山典弘、戸崎圭太、吉田豊、田辺裕信」。みんな新潟外回りの変則ペースのレースに再三騎乗し、最後の「660mだけの新潟競馬」の特性を百も承知のジョッキーだけだった。珍しく人気馬が上位に複数台頭する結果は、好タイムの決着になったため、紛れに乗じて…の伏兵向きのレースではなかったのだろう

 メイショウナルトに幻惑され、そこで小出しに脚を使ってはならないという位置でレースを展開したのは、新潟の外回り2000mに慣れていない騎手だったかもしれない。

 勝ったアデイインザライフは、とてもディープインパクト産駒とは思えない560キロの大型馬。

 前回の1600万特別は大外に振られるように回らされての辛勝。休み明けで格上がりの今回は苦しいかと思えたが、平坦の長い直線は抜群に合っていた。5歳馬ながら、まだ【6-1-4-2】。陣営は、「まだまだ未完成でムリはできない」と、このあともすぐ放牧に出るが、このあとの広い東京なら能力全開だろう。この夏はたった1戦しかしていないが、この夏最大の上がり馬である。ファミリーは輸入牝馬コランディアから発展する、渋い成長力を誇るタフな一族。もともと平坦巧者の多い牝系であるが、パンとした状態に進化した秋には、大仕事をしてくれるかもしれない。

 2着して「サマー2000シリーズ」チャンピオンに輝いたアルバートドックは、いよいよ本格してきた4歳馬。ここまで経験の乏しかった左回りコースを、58キロをこなし1分57秒台で乗り切った自信は大きい。ヌレイエフ系種牡馬産駒の母はUSA産。マイラーの成績を残しているが、祖母の代から前は約1世紀もニュージーランドで存続してきた牝系の出身。勝ったアデイインザライフもそうだが、種牡馬ディープインパクトは相手の牝馬のファミリーに注文がない。というより、異色の牝系の秘める可能性を引き出してしまう種牡馬であり、今春のマカヒキも、サトノダイヤモンドも、近年になるほど異地域出身のファミリーを好むようなところがある。

 7歳ロンギングダンサー(父シンボリクリスエス)は、それこそ狙いすました新潟のハンデ重賞を自己最高の1分57秒7で乗り切ったが、自分よりハンデの重い馬に差し比べで及ばなかったから、これは仕方がない。「直線で勝ち馬より先に大外へ出していればもっときわどかったかもしれない(吉田豊騎手)」。でも、能力はほぼ出し切ったと思える。

 同じ7歳ファントムライト(父オペラハウス)は、今回はマイナス12キロで理想体重。巧みに流れに乗ったが、切れる馬だけが上位を独占するレースになって、渋い粘り腰が生きなかった。0秒3差は力負けではあるが、鋭さ負けでもあった。

 マイネルミラノ(父ステイゴールド)には非常にやりにくい展開になり、スパートして先頭に立ちかけたが、自己最高の1分57秒9を記録し、上がりも2000m級では自己最高の34秒1。あの形になってしまってはメイショウナルトをつぶしに出ても、それは無理筋である。

selvas2 at 12:30コメント(0) 
ビッグアーサー
牡5歳
調教師:藤岡健一(栗東)
父:サクラバクシンオー
母:シヤボナ
母の父:Kingmambo
ここに注目!
リフレッシュ放牧から8月12日に帰厩。31日に栗東坂路で行われた1週前追い切りでは、4ハロン49秒5をマークするなど、猛暑の影響を感じさせない動きを披露している。大型馬でも休み明けを苦にしないタイプ。課題は初めて背負う58kgの別定重量だろう。

ダンスディレクター
牡6歳
調教師:笹田和秀(栗東)
父:アルデバランII
母:マザーリーフ
母の父:サンデーサイレンス
ここに注目!
パドックでは高めのテンションで周回しているが、そこをあまり気にする必要はないだろう。前走のシルクロードS(1着)では上手に決めたが、やはり本馬の課題はゲートの克服。ここもまずはスタートをしっかりと決めたいところだ。

ウリウリ
牝6歳
調教師:藤原英昭(栗東)
父:ディープインパクト
母:ウィキウィキ
母の父:フレンチデピュティ
ここに注目!
8月10日に栗東トレーニング・センターへ帰厩。夏の暑さを考慮したのか強い負荷をかけておらず、いかにも休養明け初戦といった調整過程だが、動き自体は軽快そのもの。今回、54kgの別定重量で出走できる点は魅力で、切れ味勝負になれば上位争いが可能だろう。

エイシンブルズアイ
牡5歳
調教師:野中賢二(栗東)
父:Belgravia
母:Miss Fear Factor
母の父:Siphon
ここに注目!
7月28日に栗東トレーニング・センターへ帰厩し、かなりの追い切り本数を消化。坂路のみでの調整だった前走(CBC賞、9着)時と違い、今回はCWコースで長めから追い切られるなど、調教内容に変化を加えてきた。ここは変わり身が期待できそうだ。

スノードラゴン
牡8歳
調教師:高木登(美浦)
父:アドマイヤコジーン
母:マイネカプリース
母の父:タヤスツヨシ
ここに注目!
近3走は58.5〜59kgと重い負担重量を背負っていたが、今回は57kgの斤量で出走できる。阪神・芝コースは初出走となるも、直線に坂のあるコースを苦にするタイプではなく、十分対応できそうだ。

ネロ
牡5歳
調教師:森秀行(栗東)
父:ヨハネスブルグ
母:ニシノタカラヅカ
母の父:サンデーサイレンス
ここに注目!
今回は休み明けの有力馬もいるが、過去10年の本レース優勝馬のうち9頭が夏場のレースを使われていた。本馬は、前走のアイビスサマーダッシュで2着に入った後も栗東坂路で速い時計をマークしており、気配の良さが目立っている。ここは重賞初制覇のチャンスだ。

アットウィル
牡6歳
調教師:高橋義忠(栗東)
父:アドマイヤムーン
母:アフレタータ
母の父:タイキシャトル
ここに注目!
前走のアイビスサマーダッシュ(4着)で芝1000mの競馬を経験したことから、今回、GII のペースにも戸惑うことはないだろう。阪神・芝コースでは勝ち鞍こそないものの、〔0・1・2・1〕とまずまずの成績をマーク。ここは上位争いの期待がかかる。

レッドアリオン
牡6歳
調教師:橋口慎介(栗東)
父:アグネスタキオン
母:エリモピクシー
母の父:ダンシングブレーヴ
ここに注目!
馬具を変更するなど、色々な試みをしているものの結果が出ない近走の内容を考慮し、今回はデビュー以来初めて芝1200mに挑む。体形的にスプリンターというタイプではないものの、この距離なら集中力を保ってレースを進められそうだ。

selvas2 at 00:37コメント(0) 

2016年09月07日

ロードクエスト
牡3歳
調教師:小島茂之(美浦)
父:マツリダゴッホ
母:マツリダワルツ
母の父:チーフベアハート
ここに注目!
春にGI を連戦した疲れを放牧で癒やし、帰厩後は本レースに照準を合わせて、順調に乗り込みを消化している。3歳の秋を迎えて精神面の成長がうかがえ、調教の動きもひと追いごとに良化。今後の活躍を占う意味でも、復帰初戦に注目が集まる。

ダノンプラチナ
牡4歳
調教師:国枝栄(美浦)
父:ディープインパクト
母:バディーラ
母の父:Unbridled’s Song
ここに注目!
前走の東京新聞杯は、香港遠征の疲れからか4着に敗れ、安田記念は爪の不安で出走見送り。4歳を迎えた今年の上半期は順調さを欠いたが、美浦トレーニング・センターへ帰厩後は本レースを目標として順調に調整が進められている。ここで好結果を出し、春のうっぷんを晴らしたい。

ダノンリバティ
牡4歳
調教師:音無秀孝(栗東)
父:キングカメハメハ
母:スカーレットベル
母の父:エリシオ
ここに注目!
前々走の中京記念(5着)→前走の関屋記念(2着)と結果を残し、『サマーマイルシリーズ』で7ポイントを獲得。本レースを勝てば、サマーマイル王の座を手中に収めることができるだけに、目が離せない一頭だ。

トウショウドラフタ
牡3歳
調教師:萱野浩二(美浦)
父:アンライバルド
母:ウイッチトウショウ
母の父:ジェイドロバリー
ここに注目!
全4勝を芝1400mで挙げており、芝1600mでは5着が最高着順。さらに右回りコースへの出走も今回が初めてと不安要素は少なくないが、潜在能力は世代トップクラスと言っても過言ではない。今後に向けて試金石の一戦だが、あっさり勝っても不思議ではない。

ピークトラム
牡5歳
調教師:橋口慎介(栗東)
父:チチカステナンゴ
母:タッチザピーク
母の父:スペシャルウィーク
ここに注目!
ここまで30戦のキャリアで、出走メンバー中最速の上がり3ハロンタイム(推定)をマークしたのは1度だけ。切れ味よりも長くいい脚を使うタイプと言えるだろう。前走の関屋記念(11着)は、新潟・芝の外回りコースで瞬発力の差が出たもの。ここは巻き返しの期待がかかる。

カフェブリリアント
牝6歳
調教師:堀宣行(美浦)
父:ブライアンズタイム
母:シンメイミネルバ
母の父:Caerleon
ここに注目!
折り合い面の不安はあるものの、道中で脚がたまれば、鋭い瞬発力を発揮できるタイプ。6歳の秋を迎えても、調教の動きから気力の衰えは感じられず、また休み明けも苦にしないだけに、侮れない存在だ。

ダンスアミーガ
牝5歳
調教師:中竹和也(栗東)
父:サクラバクシンオー
母:ダンスオールナイト
母の父:エルコンドルパサー
ここに注目!
前々走の中京記念は16番人気、前走の関屋記念では14番人気の低評価を覆し、共に4着と健闘。『サマーマイルシリーズ』で6ポイントを獲得している。ここを勝てば同シリーズチャンピオンに輝くだけに、全力投球の一戦だろう。

クラリティスカイ
牡4歳
調教師:斎藤誠(美浦)
父:クロフネ
母:タイキクラリティ
母の父:スペシャルウィーク
ここに注目!
現厩舎への転厩初戦となった前走の関屋記念(8着)は、まだ手探り状態の中での調整だっただけに、環境への慣れが見込める今回は、状態面の上積みが見込めそうだ。昨年のNHKマイルCを制した実力馬で、見限るのは早計だろう。


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2016年09月06日

ビッシュ
牝3歳
調教師:鹿戸雄一(美浦)
父:ディープインパクト
母:バランセラ
母の父:Acatenango
ここに注目!
前走のオークスでは、直線で一旦先頭に立つ見せ場を作った。最後はシンハライト(1着)、チェッキーノ(2着)に差されて3着に敗れたものの、今後が楽しみになるような内容だった。現在の収得賞金(900万)から考えても、秋華賞に出走するためにはここで確実に優先出走権(3着以内)をゲットしたい。

エンジェルフェイス
牝3歳
調教師:藤原英昭(栗東)
父:キングカメハメハ
母:ワンフォーローズ
母の父:Tejano Run
ここに注目!
今年の春は、フラワーCを鮮やかに逃げ切って重賞初制覇を達成。前走のオークス(10着)は最後の直線でスタミナ切れした印象だが、道中の走りは悪くなかった。持ち味の先行力が生きる中山・芝2000mの舞台なら、勝機は十分にありそうだ。

パールコード
牝3歳
調教師:中内田充正(栗東)
父:ヴィクトワールピサ
母:マジックコード
母の父:Lost Code
ここに注目!
前走のフローラSで2着に好走しオークスへの優先出走権を獲得したものの、無理をせず休養に入り秋に備えていた。先行・差し自在のレースぶりからセンスの良さを感じさせる一頭。前々走の500万下・ミモザ賞(1着)で中山・芝2000mの舞台を経験していることも強みと言える。

ウインファビラス
牝3歳
調教師:畠山吉宏(美浦)
父:ステイゴールド
母:サマーエタニティ
母の父:アドマイヤコジーン
ここに注目!
昨年は、新潟2歳Sで勝ち馬ロードクエストの2着、阪神ジュベナイルフィリーズでは優勝馬メジャーエンブレムの2着と、随所で能力の高さを見せた。今春の牝馬クラシック路線では好結果を残せなかったが、放牧で立て直された今回は、巻き返しの期待がかかる。

フロンテアクイーン
牝3歳
調教師:国枝栄(美浦)
父:メイショウサムソン
母:ブルーボックスボウ
母の父:サンデーサイレンス
ここに注目!
今春は、クイーンCで勝ち馬のメジャーエンブレムに次ぐ2着に好走し、その後も前々走のフローラSで4着、前走のオークスで6着という成績を残した。やや勝ち味に遅い面はあるものの、相手なりに走れる堅実性はセールスポイントだろう。休養の効果でさらなる成長があれば、勝機は十分だ。

ヴィブロス
牝3歳
調教師:友道康夫(栗東)
父:ディープインパクト
母:ハルーワスウィート
母の父:Machiavellian
ここに注目!
全姉のヴィルシーナは2013年と2014年のヴィクトリアマイルを連覇した名牝で、半兄のシュヴァルグラン(父ハーツクライ)が今年の阪神大賞典を優勝と、勢いのある血統。本馬も、前走の500万下(中京・芝2000m)を4馬身差で快勝して高い能力を見せただけに、今回の走りに注目が集まる。

ベアインマインド
牝3歳
調教師:加藤征弘(美浦)
父:ディープインパクト
母:ウルトラブレンド
母の父:Richly Blended
ここに注目!
前々走の未勝利(東京・芝1600m)を勝った後は休養に入り、約3か月半の休み明けで臨んだ前走の500万下(新潟・芝1800m)を連勝。心身共に大きな成長を示している一頭だ。前々走が中団から差す競馬、前走が2番手抜け出しと、脚質の自在性がある点もプラス材料だろう。

クィーンズベスト
牝3歳
調教師:大久保龍志(栗東)
父:ワークフォース
母:ラスティングソング
母の父:フジキセキ
ここに注目!
軽快なスピードを武器に、ここまで9戦して掲示板(5着以内)を外したのが1回だけと、安定感のあるレースを続けている。今回は4回中山競馬の開幕週で、良好な芝コンディションが見込めるだけに、そのスピード能力が存分に生きるかもしれない。

selvas2 at 22:30コメント(0) 

2016年09月05日

2番人気のアデイインザライフが重賞初タイトルを手にした。
道中は後方に構えて末脚をため、直線では迷わず大外へ。力強く末脚を繰り出し、先団をとらえ切った。
勝ちタイムは1分57秒5。横山典弘騎手は、この勝利で史上4人目となるJRA全10場重賞制覇を達成した。

 なお、サマー2000シリーズは、2着でポイントを加算したアルバートドックがチャンピオンに輝いた。

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9月4日の小倉11Rで行われた第36回小倉2歳S(2歳オープン、GIII、芝1200メートル、15頭立て、1着賞金=3100万円)は、浜中俊騎手騎乗の1番人気レーヌミノル(牝、栗東・本田優厩舎)が無傷の2連勝。タイムは1分8秒0(良)。押して押してハナを切ったナムラアイドルの直後につけたレーヌミノルは、4コーナーで早くも先頭。直線は馬場の荒れたインをパワフルに伸びて、後続を突き放した。

 6馬身差の2着には中団追走から内めを伸びたダイイチターミナル(10番人気)、さらに半馬身遅れた3着に好位を進んだカシノマスト(4番人気)が入線した。

 レーヌミノルは、父ダイワメジャー、母ダイワエンジェル、母の父タイキシャトルという血統。北海道新ひだか町・フジワラファームの生産馬で、吉岡實氏の所有馬。通算成績は2戦2勝。初重賞制覇。本田優調教師は小倉2歳Sは初優勝。浜中俊騎手は2008年デグラーティア、2010年ブラウンワイルド、2011年エピセアロームに次いで小倉2歳Sは4勝目。

selvas2 at 02:30コメント(0) 
 3日、札幌競馬場で行われた札幌2歳S(2歳・GIII・芝1800m)は、先手を取った柴田大知騎手騎乗の5番人気トラスト(牡2、川崎・河津裕昭厩舎)が、そのままゴールまで逃げ切り、2着の10番人気ブラックオニキス(牝2、美浦・加藤和宏厩舎)に2.1/2馬身差をつけ優勝した。勝ちタイムは1分49秒9(良)。

 さらにクビ差の3着に7番人気アドマイヤウイナー(牡2、栗東・須貝尚介厩舎)が入った。なお、3番人気インヴィクタ(牡2、栗東・友道康夫厩舎)は7着、1番人気タガノアシュラ(牡2、栗東・五十嵐忠男厩舎)は8着、2番人気ディープウォーリア(牡2、栗東・中竹和也厩舎)は10着に終わった。

 勝ったトラストは、父スクリーンヒーロー、母グローリサンディ、その父エイシンサンディという血統。中央初挑戦のクローバー賞では2着に敗れたが、ここで見事巻き返し、2003年のモエレエスポワール以来13年ぶりの地方馬による札幌2歳S制覇を果たした。

【勝ち馬プロフィール】
◆トラスト(牡2)
騎手:柴田大知
厩舎:川崎・河津裕昭
父:スクリーンヒーロー
母:グローリサンディ
母父:エイシンサンディ
馬主:岡田繁幸
生産者:中本牧場
通算成績:4戦3勝(重賞1勝)


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2016年09月04日

武豊騎手(47)が小倉1R(芝1200メートル)でベルウッドカペラ(牡2、高橋康)に騎乗し、史上初のJRA通算2万回騎乗を達成した。

 13着だったが、同騎手は「この記録は負けても達成されるし、気楽に迎えることができました。(2万回騎乗は)デビューの時、初騎乗の時を思うと、夢にも思わなかった数字。あまり記録のことは考えていなかったですが、あらためて2万回乗せてもらって多くの人に感謝しています」と話した。

selvas2 at 16:10コメント(0) 
10年間の結果から人気上位馬の組み合わせは買えない

 夏のローカルの最後を飾るにふさわしい、難解なフィナーレになることになっている。

 配当はともかく、最近10年間で馬券に絡んだ30頭の中に、人気の中心馬は少ない。上位1番人気〜3番人気に支持された人気馬をみんな合わせた計30頭の成績は、なんと【2-1-2-25】にとどまる。

 馬券に絡んだ30頭には、上位5番人気には入らない伏兵が「19頭」もふくまれ、馬券に絡んだ30頭の人気は、平均すると「7.2番人気」である。

 わずか10回のことだから、そのような傾向がある程度にすぎない数字だが、10年間の結果をにらんでいると、さすがに人気上位馬の組み合わせは買えない。

 波乱にパターンはないが、ランク上位とされるハンデ「58キロ」の馬は、この10年【0-0-1-8】。今年も2頭がハンデ頭の58だが、人気はともかく、中心にはしにくい。

 連対馬20頭の中で目立つのは、ちょうど4分の1の「5頭」もの連対馬を送るベテラン7歳馬。人気の4歳馬や、5歳馬をしのぐ連対率を誇り、7歳で連対した5頭の人気は「5、10、9、7、6」番人気である。

 決してそういう短絡な理由で中心にするわけではないが、函館記念で期待し、なんと15着(8番人気)にとどまった7番ファントムライト(父オペラハウス)にもう一度期待したい。休み明けで、初の北海道遠征とあって調整が難しかったのか、プラス14キロはさすがに太めだった。休み前の天皇賞・春は距離不向き。2度の凡走で人気急落だが、前回の凡走を別にすると、距離2000mは【1-4-4-0】であり、新潟コースは【1-2-1-0】。また、多少ともズブくなった最近は、間が開くと良くないが、4歳になって以降、叩き2戦目は【2-2-1-0】である。

 今回はビシビシ追ってきた。ウリウリには遊ばれたが、ファントムライト自身の動き、時計は上々である。7歳の秋、もう中央場所では苦しい危険大。ハンデ55のここはリーチに近い。新潟2000mなら、切れ味に勝るとか、時計で上回るわけではなく、父オペラハウス産駒(今春死亡する前に引退していたからもうJRAに産駒は少ないが)らしく、簡単には音を上げないしぶといがんばりが、長い直線で生きてくる。

 そのオペラハウスの代表産駒の1頭、メイショウサムソンのルミナスウォリアー本線に、相手には人気薄の7歳馬エキストラエンド(前回より気配はずっといい)、ここに間に合った7歳ロンギングダンサーをぜひ入れたい。

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2016年09月03日

素直に買うならタガノアシュラ

 ふつうに素直に買えば、タガノアシュラ。函館の新馬1800mを1分49秒9のレコードで4馬身差独走。2着サトノアリシアは2戦目を順当に勝ち、札幌に移るとコスモス賞1800mを1分49秒4で勝って、もう2勝馬である。

 タガノアシュラ(父マンハッタンカフェ)は、ステイゴールドの半妹レイサッシュの産駒。ちょっとカッカする気性だが、ここを勝てばもう「候補」の評価を得て不思議ない。

 ただ、この2歳S。他にも使って大きく変わった印象のある注目馬がいる。

 新種牡馬タートルボウル産駒のトリオンフ。同じく新種牡馬アイルハヴアナザー産駒のアンノートルには、種牡馬タートルボウル、アイルハヴアナザーの可能性をなんとか早く見きわめたいという意味で、注目したい。

 タートルボウル(その3代父がノーザンダンサー)は、フランスを中心に【7-6-3-5】の名マイラーと紹介されるが、ジャックルマロワ賞、ムーランドロンシャン賞、仏2000ギニーなどランクの高いG1では大敗に近く、少なくとも快速系のトップマイラーではない。父方はND系の中ではスピード色の濃い父系であり、タートルボウルの産駒も欧州ではマイラーとして頭角を現したが、日本の1分33秒台とか、1分32秒台の高速レースは、例えば母方からサンデーサイレンスや、キングカメハメハの強い影響力を相当に受けないと難しい印象がある。

 タートルボウルの牝系で日本で知られる馬は、近親馬ではないが、ディクタス、タイテエム、カラジ、仏オークスのカーリーナなど。意外やタートルボウルは日本では、マイルより中距離タイプの父になる可能性もあるのである。

 トリオンフ(父タートルボウル)の牝系は、代は経たがメジロマックイーン、メジロファントムが代表馬に名を連ねる一族でもあり、トリオンフにはタガノアシュラの先行する流れを追撃しながら、みんなが苦しくなったところで伸びてみせるようなレースを期待したい。

 アイルハヴアナザーはケンタッキーダービー、プリークネスSの2冠馬。その父フラワーアレイ(父ディストーティドヒューマー)の母になるプリンセスオリビアは、日本に輸入され、天皇賞・秋のスピルバーグ、トーセンラーなどを送っているから、ややっこしい父系である。多様に広がり続けるフォーティナイナー系らしく、もちろんダート巧者が多いだろうが、中には芝の方がずっといい産駒を送るのが、アイルハヴアナザーであっても驚けない。

 アンノートル(父アイルハヴアナザー)の牝系には、祖母タイキトゥインクルを筆頭に軽快な芝向きのマイラー型が多い。人気はないが、同じ芝なら前2戦の東京や中京より、パワーも必要な洋芝のほうが合うだろう。アンノートルにも、人気のタガノアシュラを射程に入れて進みながら、直線はしっかり伸びてみせるようなレースで、未来を広げて欲しい。

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2016年09月02日

 波乱の続くハンデ戦、新潟記念が今週の注目レース。1番人気馬は過去10年で1勝のみ。2、3着もない。2番人気馬も振るわず、過去10年で1勝、2着1回だけだ。逆に5番人気以下の馬たちが8勝をあげており、高配当の多いレースだ。トップハンデ馬も過去10年で1勝のみ。トップハンデ馬も苦しい。
 指数上は、前走指数の上位馬が連軸の中心になっているが、2、3着はランク外の馬にも注意が必要なレースだ。

 今年は、アルバートドック、マイネルミラノ、アデイインザライフ、ロンギングダンサーなどが前走指数の上位馬。他に過去の指数や平均指数でダコール、マジェスティハーツ、サトノギャラント、ルミナスウォリアー、エーシンマックス、ベルーフ、ムスカテールなども上がってくる。ランク馬が多いが、それだけ指数差がない混戦だということだ。

 苦戦を強いられることが多いトップハンデ馬は、58キロのダコールとアルバートドック。続いて57.5キロのマイネルミラノだ。

 良馬場の新潟コースに求められる、素軽いスピードがあるのは、ルミナスウォリアー、バーディーイーグル、サトノギャラント、アデイインザライフ、エーシンマックスなど。
 なかでも、2戦2勝の得意な新潟コースで巻き返しを図るルミナスウォリアーに期待したい。前走の七夕賞は2番人気に推されながらも8着止まりだったが、位置取りが後ろ過ぎたのが敗因。柴山騎手の反省もあるはずで、もう少し前でレースを進めるなら、浮上もあるはず。芝2000メートル戦は(4204)と、距離適性も高く、ハンデも55キロなら狙いどころだ。ただルミナスウォリアーは、そこそこ人気も集めそう。

 思い切った狙いを立てるなら 外回りの長い直線むきの差し脚があるアデイインザライフ、サトノギャラントからの手もあるかもしれない。

 小倉2歳Sは1200メートル戦。スローペースにはなりにくく、指数の高さと能力は比較的結びつきやすい。過去の連対馬を見ても、前走指数上位馬が多く好走している。
 今年は、ダイイチターミナル、カシノマスト、レーヌミノル、クインズサリナ、ドゥモワゼル、シゲルベンガルトラ、テイエムヒッタマゲなどが指数の上位馬だ。

 ペースは上がりそうだが、そのペースに対応でき、差し脚も使える馬たちに向く流れだろう。ここは新馬戦を直線3番手から余力十分に抜け出して、好指数で快勝したレーヌミノルが連軸向きだ。

 他に、先行して粘れるカシノマスト、ダイイチターミナル、クインズサリナ、シゲルベンガルトラなどに加え、差し脚の上位のオールポッシブル、ドゥモワゼルなどが有力だろう。

 札幌2歳Sは芝の1800メートル戦。
 今年は、アンノートル、ジャコマル、ブラックオニキス、タガノアシュラなどが、指数の上位馬だ。距離を考えればスローペース必至で、長くいい脚を使えることが勝ち馬の条件だが、指数上位馬たちは比較的先行馬が多く、ここは素直に前々で粘れる馬を中心にとりたい。

 注目は、函館芝1800メートルの新馬戦を逃げ切って勝ったタガノアシュラ。直線で更に差を広げる快勝で、2歳のレコードタイムを記録。スピード指数も好レベルだった。直線の脚もしっかりしており、控えてもレースはできるはず。
 長くいい脚を使えるディープウォーリア、コパノカーニバル、コリエドール、インヴィクタ、トリオンフ、アンノートルなどの差し脚に要注意だ。

selvas2 at 18:00コメント(0) 
マイネルミラノ
牡6歳
調教師:相沢郁(美浦)
父:ステイゴールド
母:パールバーリー
母の父:Polish Precedent
ここに注目!
前走の函館記念を鮮やかに逃げ切り、待望の重賞初制覇を達成。今回は直線の長い新潟・芝コースに舞台が替わるが、昨年の本レースで2着に好走しており、不安材料にはならないだろう。自分でレースを作れる強みは大きく、重賞連勝のシーンは十分だ。

クランモンタナ
牡7歳
調教師:音無秀孝(栗東)
父:ディープインパクト
母:エアトゥーレ
母の父:トニービン
ここに注目!
前走の小倉記念は12頭立ての11番人気という低評価だったが、積極的なレース運びで優勝。また、2014年の本レースで2着と好走しているように、夏の暑い時季が向くタイプだ。今回も目が離すことのできない存在だろう。

アルバートドック
牡4歳
調教師:須貝尚介(栗東)
父:ディープインパクト
母:ゴールデンドックエー
母の父:Unusual Heat
ここに注目!
今年は小倉大賞典と七夕賞を優勝。早くから期待されていた素質馬が軌道に乗ってきた感がある。今回はこれまで勝ち星のない左回りコースへの対応が鍵だが、末脚に切れ味と力強さが加わった今なら、十分にこなせるはずだ。

ダコール
牡8歳
調教師:中竹和也(栗東)
父:ディープインパクト
母:アジアンミーティア
母の父:Unbridled
ここに注目!
前走の小倉記念は最後の直線で進路が狭くなる場面があって4着だったが、大きく崩れなかったのは立派。8歳馬でも能力の衰えは感じられず、コースを問わずに安定した成績を残している。昨年の新潟大賞典を制した相性のいい舞台で、重賞2勝目を狙う。

ベルーフ
牡4歳
調教師:池江泰寿(栗東)
父:ハービンジャー
母:レクレドール
母の父:サンデーサイレンス
ここに注目!
3歳時の昨年には、京成杯を優勝して小倉記念でも2着に好走。前走となった今年の小倉記念では、持ち前の豪快な末脚を披露して2着まで追い上げた。夏場の暑い時季が得意なタイプで、距離は芝2000mが最適。直線の長い新潟・芝の外回りコースも合いそうだ。

アデイインザライフ
牡5歳
調教師:萩原清(美浦)
父:ディープインパクト
母:ラッシュライフ
母の父:サクラバクシンオー
ここに注目!
レースキャリアはまだ12戦ながら、掲示板(5着以内)を外したのは1度だけと、能力の底を見せていない一頭だ。今回は、前走の1600万下・常総S(中山・芝2000m、1着)以来約5か月ぶりとなるが、帰厩後の調整は順調。いきなりの好走も可能だろう。

エキストラエンド
牡7歳
調教師:角居勝彦(栗東)
父:ディープインパクト
母:カーリング
母の父:Garde Royale
ここに注目!
芝のマイル路線に転向して実績を積んだが、年齢と共にズブさが出たようで、前走の小倉記念で再び芝の中距離路線へシフト。ここで3着と好走し、能力の衰えがないことをアピールした。今回も持ち味の末脚を武器に、上位進出を目指す。

ルミナスウォリアー
牡5歳
調教師:和田正一郎(美浦)
父:メイショウサムソン
母:ルミナスハッピー
母の父:アグネスタキオン
ここに注目!
2番人気の支持を受けた前走の七夕賞は8着に敗れたが、この一戦だけでは見限れない能力の持ち主だ。これまで2戦2勝の好相性を誇る新潟・芝コースに舞台が替わる今回、巻き返しの期待がかかる。


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2016年09月01日

オークスを展望できるような中距離タイプを思わせた

 昨15年の牡馬ロードクエスト(上がり32秒8で4馬身差)、あるいは2013年の牝馬ハープスター(上がり32秒5で3馬身差)など、直線一気を決めた勝ち馬と比較すると、必ずしも印象的な勝ち方を示したわけではない。しかし、中位から抜け出して勝った牝馬ヴゼットジョリー(父ローエングリン)には豊かな将来性が感じられた。

 新馬戦もそうだったが、今回もスパッと切れたわけではないのに、抜け出してからの伸び伸びした大きなフットワークが印象的だった。父方の祖父になるシングスピール(かかりながらドバイワールドCを制したサドラーズウェルズの孫)と、母の父になるサンデーサイレンスとの組み合わせでヘイローの「4×3」。父ローエングリンは菊花賞挑戦に失敗して以降、マイル路線になったが、もともとはマイル向きのスピード系とは縁もゆかりもないくらいの中・長距離系であり、代を経たこのヴゼットジョリーは、たまたま新潟2歳S1600mを制してみせたが、桜花賞というよりは2400mのオークスを展望できるような中距離タイプを思わせた。

 ローエングリン産駒で最初に頭角を現したロゴタイプ、ゴットフリートがマイラータイプであり、母の父サンデーサイレンスまで同じとなると、たしかにマイル戦は平気だろうし、ヴゼットジョリーには半姉にスピード型のベルルミエール(父スウェプトオーヴァーボード)がいることや、また3代母ベルエシェールの半姉に英1000ギニーなどを制して全欧2歳牝馬チャンピオンになったマビシュ(父はボールドルーラー直仔のキイトゥザキングダム)がいることを考慮してもなお、レース運びやゆったり見せるフットワークからして、どちらかというと「平均ペース型に思える」というレース直後の多くの記者の感覚が当たっている気がする。

 レースの流れはもちろん予想された通りのスローだったが、人気上位馬に早めに動ける自在型が多かったため、前後半「48秒5-45秒8」=1分34秒3の数字は明らかなスローでも、直線だけの切れ味勝負になった印象は薄い。

 そんな中、「ポジションを取りに行くと、ガツンとなる危険がある(岩部騎手)」気性を考えた伏兵6番人気のオーバースペック(プリサイスエンド)は、注文をつけて最後方からのレース。直線に向いて外に出すと、上がり最速の32秒9でゴール寸前、素晴らしい勢いで突っ込んできた。

 ミルファームの生産馬で、父は産駒にダートの短距離タイプが多いプリサイスエンド。実はその父エンドスウィープ系の広がりはすごいが…。母の父キャプテンスティーヴ(父フライソーフリー)は、ドバイワールドCの勝ち馬(2着トゥザヴィクトリー)として期待されたが、12年間の供用で残念ながらGレース勝ち馬を送れないまま16歳で13年に急死。美浦の南田厩舎所属で、鞍上は重賞未勝利の岩部純二騎手(40)。

 ハデな活躍をしているわけではないという意味で、かなり地味な印象を与え、オーバースペックは当初の評価はあまり高くなかったとされる。だが、美浦に入厩して調教が進むうちにスタッフの評価が大きく変わったと伝えられる。9番人気の新馬戦でメンバー中の最速の上がりを爆発させて以降、ここまで3戦連続して上がり最速である。今回のゴール前もまだ脚は十分に残っているのではないか思えるほど迫力があった。大跳びの素晴らしいストライドである。

 4代母ホクセーミドリ(父ヴェンチア)は、現在のラジオNIKKEI賞が福島に移った最初の年の勝ち馬。その母フェアリーテイル(父シカンブル)は、非常に珍しいベルギー産。血統背景はもちろん、さまざまな点で意外性に満ちている。ここまで素質馬と巡り会うことが少なかった「岩部純二騎手とのコンビ」で、ぜひ路線に加わって欲しいものである。

 早め早めの位置取りで、一度は抜け出しかかったイブキ(父ルーラーシップ)は、鋭く切れるタイプではないので積極的なスパートになったが、それでも最後にはやっぱり鋭さ負け。心配された通りマイル戦は合わなかった。まして高速上がりの新潟である。でも、この内容なら、もう少し距離が延び、レース経験を重ね、総合力の問われるレースになったら本領発揮だろう。

 1番人気に支持された牝馬モーヴサファイア(父ハービンジャー)は、内枠でスタートが良くなかった。うまくエンジン全開に持ち込めた際のハービンジャー産駒と、そうでないときのハービンジャーの落差は大きい。秘めるスケールを発揮するのに新潟コースは合っていることもあるが、それは少頭数のバラけた展開。JRAで一番副員の狭いコースで、この多頭数の一団に近いスローのレースは、合わない。内枠が痛かった。

 主導権をにぎった伏兵アピールバイオ(父ネオユニヴァース)も、はっきり高速のマイル戦向きではなかった。前半「36秒0-48秒5-60秒7→」のマイペースは、ほかのコースなら理想のマイペースになるが、新潟ではこのペースだと最低でも上がり33秒台前半でまとめる鋭さを兼備していないと善戦止まりになる。2歳戦では難しいが、外回りの新潟で、スローがみえているレースで主導権を握ったら、もっと飛ばす策がある。伏兵に離して飛ばされると、後続は打つ手がない。

selvas2 at 11:16コメント(0) 
ドゥモワゼル
牝2歳
調教師:粕谷昌央(美浦)
父:ショウナンカンプ
母:ステキプレゼント
母の父:ジェニュイン
ここに注目!
デビューから3走を函館で経験し、2着→1着→5着。その後は美浦トレーニング・センターに戻って調整された。今回は約1か月半と十分な間隔を取っての出走となるが、直前輸送を無事にクリアできるかどうかが鍵だろう。

クインズサリナ
牝2歳
調教師:西村真幸(栗東)
父:ダノンシャンティ
母:ケイアイギャラリー
母の父:ウォーニング
ここに注目!
2か月ぶりの出走となった前走のオープン特別・フェニックス賞(小倉・芝1200m、1着)は太め感のない仕上がりだった。現時点での完成度は他馬を上回る印象で、大幅な体重減がなければ、ここでも力を発揮できるはずだ。

レーヌミノル
牝2歳
調教師:本田優(栗東)
父:ダイワメジャー
母:ダイワエンジェル
母の父:タイキシャトル
ここに注目!
前走のメイクデビュー小倉(芝1200m)は、追い切りでの鋭い動きそのままの走りを見せて快勝。初戦とあって馬体(458kg)は少し緩さを感じたが、一度使われたことで締まってくれば、パフォーマンスはさらに向上するだろう。

カシノマスト
牡2歳
調教師:蛯名利弘(美浦)
父:キャプテントゥーレ
母:レインボウスズラン
母の父:スキャン
ここに注目!
九州産馬限定競走ではないメイクデビュー小倉を快勝し、前々走のオープン特別・フェニックス賞(共に小倉・芝1200m)でも2着に入って実力を示した鹿児島県産馬。今回が2回小倉開催で4走目となるが、注目したい一頭だ。

メイソンジュニア
牡2歳
調教師:渡辺薫彦(栗東)
父:Mayson
母:アナアメリカーナ
母の父:American Post
ここに注目!
デビュー前は、栗東CWコースにて2週連続で併せ馬が敢行されていただけに、馬体(492kg)に余裕があったメイクデビュー小倉(芝1200m、1着)での姿は意外なものだった。実戦を一度使われて馬体が絞れれば、さらに鋭さを増してくるだろう。

キョウヘイ
牡2歳
調教師:宮本博(栗東)
父:リーチザクラウン
母:ショウナンアネーロ
母の父:ダンスインザダーク
ここに注目!
デビュー2走とも最後の直線で外から鋭い伸び脚を見せているが、道中では他馬を気にする怖がりな所があり、ポジション取りに苦労する場面が見られた。今回は円滑なレース運びができるかどうかがポイントとなるだろう。

オールポッシブル
牝2歳
調教師:高橋亮(栗東)
父:ダイワメジャー
母:シーズインポッシブル
母の父:Yankee Victor
ここに注目!
前走のメイクデビュー中京(芝1200m)でのパドックは、2人引きでイレ込み気味だった。その中でもメンバー中最速の末脚(推定)で快勝しているだけに、もう少し落ち着いてレースに挑めるかどうか、当日の気配に注目したい。

ドリームアロー
牡2歳
調教師:池添兼雄(栗東)
父:トランセンド
母:パシャ
母の父:デュランダル
ここに注目!
前走のメイクデビュー小倉(芝1200m)で逃げ切り勝ちを収めたが、パドックでは少しうるさい面もあった。その後の調教ではいい気配を見せているだけに、スムーズな競馬ができれば、上位争いに食い込むシーンもありそうだ。


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