2016年12月

2016年12月31日

ペルシアンナイト
牡3歳
調教師:池江泰寿(栗東)
父:ハービンジャー
母:オリエントチャーム
母の父:サンデーサイレンス
ここに注目!
調教で見せる動きが常に素晴らしく、実戦でも3戦連続で出走馬中最速の上がり3ハロンタイム(いずれも推定)をマークするなど、非凡な能力の持ち主だ。あえて死角を探せば、行きたがる面を見せないかだろう。

アルアイン
牡3歳
調教師:池江泰寿(栗東)
父:ディープインパクト
母:ドバイマジェスティ
母の父:Essence of Dubai
ここに注目!
デビューから2戦の馬体重が共に518kg。大型の馬格を生かしたパワフルなフットワークで走る本馬は、切れ味を身上とする父のイメージとは違うように見える。今回、速い上がりを要求される流れに対応できるかは、気になるところだ。

トラスト
牡3歳
調教師:中村均(栗東)
父:スクリーンヒーロー
母:グローリサンディ
母の父:エイシンサンディ
ここに注目!
ここまで走った芝の4戦は、洋芝の札幌(2戦)→稍重馬場の東京→良馬場ではあったがラストに上り坂のある阪神と、いずれもタフなコースだった。今回は、Aコース(2016年の最終開催はCコース)の開幕週で良好な馬場コンディションが見込める京都・芝コースが舞台。スピード競馬に対応できるかが鍵だろう。

コウソクストレート
牡3歳
調教師:中舘英二(美浦)
父:ヴィクトワールピサ
母:メジロアリス
母の父:アドマイヤコジーン
ここに注目!
前走の京王杯2歳S(4着)後は放牧へ出され、今回は約2か月の休み明けになる。ただ、前向きな気性の持ち主で、同じく休み明けだった前々走の500万下・くるみ賞(東京・芝1400m、1着)を勝ったように、間隔が空いても力を発揮できるタイプだ。

タイセイスターリー
牡3歳
調教師:矢作芳人(栗東)
父:マンハッタンカフェ
母:スターアイル
母の父:Rock of Gibraltar
ここに注目!
道中で外へモタれるような面を見せた前走のデイリー杯2歳S(8着)の内容をどうジャッジするかは悩むところだ。今回、約2か月間隔を空けたことで精神面がリフレッシュされていれば、デビュー戦で見せた高い能力を発揮できるかもしれない。

ディバインコード
牡3歳
調教師:栗田博憲(美浦)
父:マツリダゴッホ
母:ツーデイズノーチス
母の父:ヘクタープロテクター
ここに注目!
追われた時に馬体が沈まず、頭が高くなる面こそあるものの、この状態でも結果を残してきたのは高い能力があればこそ。新潟・芝コースで見せた走りが良かっただけに、京都の軽い芝も合っていそうだ。

メイショウソウビ
牡3歳
調教師:飯田祐史(栗東)
父:プリサイスエンド
母:カクテルローズ
母の父:タニノギムレット
ここに注目!
現状はスピードを生かしたレースをする馬で、今回は芝1600mの距離に対応できるかどうかが鍵になる。スタートで後手を踏むことがあるので、互角に出ることができるかも注目ポイントだ。

リンクスゼロ
牡3歳
調教師:森秀行(栗東)
父:アドマイヤマックス
母:チャメ
母の父:ホワイトマズル
ここに注目!
勝った2戦は共にスローペースで逃げ切ったもの。近2戦は共に後方からの追走となり、自分の形に程遠かった印象だ。今回、スタートからスムーズに流れに乗れれば、好走のチャンスが広がるだろう。


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2016年12月30日

アエロリット
牝3歳
調教師:菊沢隆徳(美浦)
父:クロフネ
母:アステリックス
母の父:ネオユニヴァース
ここに注目!
前々走のメイクデビュー東京(芝1400m)は、直線の瞬発力勝負を鮮やかに抜け出し、2着に1馬身3/4差をつけて快勝した。非凡な素質を秘めており、先々まで目が離せない存在だ。

コーラルプリンセス
牝3歳
調教師:高橋裕(美浦)
父:クロフネ
母:ホーリーブラウン
母の父:フジキセキ
ここに注目!
牝馬としては馬格に恵まれ、父をほうふつとさせるたくましい馬体から繰り出されるフットワークは迫力満点。今回、初の右回りコースが鍵となるものの、1勝馬が多いこのメンバーなら、2勝を挙げている本馬の実績は一枚上と言えるだろう。

メローブリーズ
牝3歳
調教師:石毛善彦(美浦)
父:スクリーンヒーロー
母:コンドルショット
母の父:エルコンドルパサー
ここに注目!
前々走のアルテミスSでは14着に大敗したが、騎乗した古川吉洋騎手が「3走前の函館2歳S(4着)の時に3コーナー手前で他馬と接触した影響が残っていたのかもしれない」と、敗因を挙げていた。ここはあらためて芝1600mでの走りに注目したい。

キャスパリーグ
牝3歳
調教師:浅見秀一(栗東)
父:ディープインパクト
母:レジェンドキャット
母の父:Storm Cat
ここに注目!
1勝馬ではあるものの、目下3戦連続で2着に入っており、唯一4着以下に敗れたのも新潟2歳Sの5着と、力量的にはこのメンバー相手でも十分に通用しそうだ。父譲りの瞬発力を受け継いでおり、ここは主役候補の一頭と言えるだろう。

シンボリバーグ
牝3歳
調教師:藤沢和雄(美浦)
父:ダイワメジャー
母:スポークンファー
母の父:Notebook
ここに注目!
2016年の阪神ジュベナイルフィリーズをソウルスターリング、朝日杯フューチュリティSをサトノアレスが制するなど、大活躍中の藤沢和雄厩舎が送り出す素質馬。本馬も、レースセンスの高さと非凡な瞬発力を持っており、ここでも引けを取らないだろう。

ブラックオニキス
牝3歳
調教師:加藤和宏(美浦)
父:ブラックタイド
母:ラリマー
母の父:チーフベアハート
ここに注目!
前走の阪神ジュベナイルフィリーズ(12着)でGI の舞台を経験し、今回が9戦目と豊富なキャリアがセールスポイント。夏場からコンスタントにレースを使われ、大きな上積みを見込むのは難しいかもしれないが、このメンバー相手なら侮れない存在だ。

アピールバイオ
牝3歳
調教師:牧光二(美浦)
父:ネオユニヴァース
母:ビクトリアスバイオ
母の父:キングカメハメハ
ここに注目!
前走の500万下・葉牡丹賞(中山・芝2000m)は11着に敗退。ただ、勝ったレイデオロ(次走でホープフルS優勝)など牡馬の強敵が相手だったことを考えれば、内容は悪くなかった。牝馬同士のここは、巻き返しに期待がかかる。

ラーナアズーラ
牝3歳
調教師:畠山吉宏(美浦)
父:パイロ
母:グロッタアズーラ
母の父:フジキセキ
ここに注目!
4コーナーで他馬に寄られてバランスを崩した3走前の函館2歳S(15着)を除く3戦でメンバー中最速の上がり3ハロンタイム(いずれも推定)をマーク。今回、瞬発力の生きる展開になれば上位争いも可能だろう。


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2016年12月29日

29日、大井競馬場で行われた第62回東京大賞典(GI・3歳上・ダ2000m・1着賞金8000万円)は、3番手でレースを進めた内田博幸騎手騎乗の5番人気アポロケンタッキー(牡4、栗東・山内研二厩舎)が、直線で前を交わして抜け出し、2番手追走から食い下がった1番人気アウォーディー(牡6、栗東・松永幹夫厩舎)に1.1/2馬身差をつけ優勝した。勝ちタイムは2分5秒8(重)。

 さらにクビ差の3着に2番人気サウンドトゥルー(セ6、美浦・高木登厩舎)が入った。なお、3番人気コパノリッキー(牡6、栗東・村山明厩舎)は先手を取っていったものの、直線で捕まり5着に終わった。

 勝ったアポロケンタッキーは、父Langfuhr、母Dixiana Delight、その父Gone Westという血統。初の交流重賞参戦で見事アウォーディー、サウンドトゥルーといった人気の強豪を下し、GI初制覇を果たした。

【勝ち馬プロフィール】
◆アポロケンタッキー(牡4)
騎手:内田博幸
厩舎:栗東・山内研二
父:Langfuhr
母:Dixiana Delight
母父:Gone West
馬主:アポロサラブレッドクラブ
生産者:Doug Branham
通算成績:19戦8勝(重賞2勝)
主な勝ち鞍:2016年みやこS(GIII)

【内田博幸騎手のコメント】
大井からスタートして、今はJRAで乗せていただいていますが、この地があったから今の自分がいると思っています。皆さんの暖かい応援のおかげで勝つことができました。
この馬には初めて乗りましたが、持久力が凄くある馬だと思っていましたので、差されてしまうならしょうがないという気持ちで早めに先頭に立ちました。力あふれる走りっぷりで、特に大井は合うと思います。

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エアスピネル
牡4歳
調教師:笹田和秀(栗東)
父:キングカメハメハ
母:エアメサイア
母の父:サンデーサイレンス
ここに注目!
2016年はクラシック三冠全てに出走し、皐月賞4着、日本ダービー4着、菊花賞3着と安定感のあるレースを見せた。折り合い面を考えると距離はマイルから2000mぐらいが理想と思われ、ここは主役候補になるだろう。

マイネルハニー
牡4歳
調教師:栗田博憲(美浦)
父:マツリダゴッホ
母:ブライアンハニー
母の父:ナリタブライアン
ここに注目!
前走のチャレンジCを勝って待望の重賞初制覇を達成しており、ここへきての上昇が目立つ一頭だ。今回、先行脚質だけに開幕週の馬場コンディションは合いそうで、重賞連勝も難しくはないだろう。

ガリバルディ
牡6歳
調教師:藤原英昭(栗東)
父:ディープインパクト
母:シェンク
母の父:Zafonic
ここに注目!
2016年の中京記念で、後方待機策から直線で見事な末脚を発揮し重賞タイトル奪取に成功した。前走のマイルチャンピオンシップは7着に敗れたが、勝ち馬とのタイム差は0秒4と大きくは離されておらず、ここは巻き返しが期待できる。

アストラエンブレム
牡4歳
調教師:小島茂之(美浦)
父:ダイワメジャー
母:ブラックエンブレム
母の父:ウォーエンブレム
ここに注目!
前走の1600万下・紅葉S(東京・芝1600m)を勝っての重賞参戦となるが、2015年のサウジアラビアロイヤルCで3着、2016年のシンザン記念とニュージーランドTで共に4着の実績がある馬。ここに入っても能力は見劣りしない。

ブラックムーン
牡5歳
調教師:西浦勝一(栗東)
父:アドマイヤムーン
母:ロイヤルアタック
母の父:ジェネラス
ここに注目!
前走のオープン特別・キャピタルS(東京・芝1600m)は、後方追走から直線で一気に先頭へ立つと、さらに後続を突き放す強い内容だった。今回、実績面では見劣りするものの、近5走で3勝をマークしている上昇度は魅力だ。

ミッキージョイ
牡5歳
調教師:萩原清(美浦)
父:ディープインパクト
母:ルドラ
母の父:Cape Cross
ここに注目!
順調にレースを使えない時期があり、レースキャリアはまだ10戦だが、その中で5勝をマークと非凡な才能を示している。また、逃げても差してもレースができる脚質の自在性を備えており、ここは魅力あふれる一頭と言えそうだ。

ブラックスピネル
牡4歳
調教師:音無秀孝(栗東)
父:タニノギムレット
母:モルガナイト
母の父:アグネスデジタル
ここに注目!
前走のチャレンジCは5着だったが、勝ったマイネルハニーとは0秒1差。馬体重(522kg)が18kg増えていたことを考慮すれば、今回につながる内容だったと判断していいだろう。当日の馬体重には注意を払いたい。

ケントオー
牡5歳
調教師:西橋豊治(栗東)
父:ダンスインザダーク
母:ポポチャン
母の父:トウカイテイオー
ここに注目!
前走のオープン特別・キャピタルS(東京・芝1600m)は13着に敗れたが、約3か月半の休養明けでテンションが高かった印象だ。今回、ここまで3勝を挙げている京都・芝へのコース替わりは歓迎材料で、変わり身があってもおかしくない。

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2016年12月28日

12月29日(木)に大井競馬場で行われる、第62回東京大賞典(GI・3歳上・ダ2000m・1着賞金8000万円)の枠順は25日確定しております。

昨年の本レース覇者で、今年のチャンピオンズCを制したサウンドトゥルー(セ6、美浦・高木登厩舎)は8枠14番、チャンピオンズC2着からの巻き返しを期すアウォーディー(牡6、栗東・松永幹夫厩舎)は5枠8番に入りました。
発走は16時30分。枠順は以下の通りです。

 ( )内は性齢、騎手、調教師

1-1 メジャープレゼンス(セ6、加藤和博、兵庫・山口浩幸)
2-2 コパノリッキー(牡6、戸崎圭太、栗東・村山明)
3-3 スパイア(牡7、的場文男、大井・宗形竹見)
3-4 モズライジン(牡4、田辺裕信、栗東・矢作芳人)
4-5 ノンコノユメ(セ4、C.ルメール、美浦・加藤征弘)
4-6 ハッピースプリント(牡5、吉原寛人、大井・森下淳平)
5-7 サンドプラチナ(牡3、矢野貴之、大井・市村誠)
5-8 アウォーディー(牡6、武豊、栗東・松永幹夫)
6-9 カゼノコ(牡5、川田将雅、栗東・野中賢二)
6-10 ヴァーゲンザイル(セ8、秋元耕成、浦和・冨田敏男)
7-11 アポロケンタッキー(牡4、内田博幸、栗東・山内研二)
7-12 コスモカウピリ(牡5、赤岡修次、大井・宗形竹見)
8-13 ストゥディウム(牡4、石崎駿、船橋・矢野義幸)
8-14 サウンドトゥルー(セ6、大野拓弥、美浦・高木登)

※出馬表は主催者発表のものと照合してください。

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ストロングタイタン
牡4歳
調教師:池江泰寿(栗東)
父:Regal Ransom
母:Titan Queen
母の父:Tiznow
ここに注目!
前々走の1000万下・玄海特別(小倉・芝2000m)の勝ち時計2分00秒2は、同開催に同舞台で行われた小倉記念の優勝タイムに0秒2差まで迫る優秀なもの。近2走で手綱を取った川田将雅騎手も「大きいところが取れる馬です」と、素質の高さを評価している。

ツクバアズマオー
牡6歳
調教師:尾形充弘(美浦)
父:ステイゴールド
母:ニューグランジ
母の父:Giant's Causeway
ここに注目!
以前は輸送でテンションが上がりやすく、滞在競馬(函館、札幌)でしか勝ち星を挙げられなかったが、心身共に成長した現在は直前輸送にも対応できている。前走のオープン特別・ディセンバーS(中山・芝2000m)で6勝目を挙げ、勢いに乗って重賞初制覇に挑む。

マイネルフロスト
牡6歳
調教師:高木登(美浦)
父:ブラックタイド
母:スリースノーグラス
母の父:グラスワンダー
ここに注目!
前走のオープン特別・ディセンバーS(中山・芝2000m)は7着だったが、14kg増(490kg)と減っていた馬体重は回復していた。2016年の中山金杯で2着、続くアメリカジョッキークラブCでも4着に好走しており、寒い時季に調子を上げてくるタイプと言えるだろう。

クラリティスカイ
牡5歳
調教師:斎藤誠(美浦)
父:クロフネ
母:タイキクラリティ
母の父:スペシャルウィーク
ここに注目!
前々走が過去最高の馬体重(508kg)で、前走も504kgでの出走と、近2走は馬体にいくらか余裕があった印象を受けた。中17日となる今回、馬体が絞れてくれば近走以上のパフォーマンスを発揮できそうだ。

シャイニープリンス
牡7歳
調教師:栗田博憲(美浦)
父:キングヘイロー
母:ダイタクピア
母の父:リンドシェーバー
ここに注目!
以前は芝1600m中心のローテーションだったが、近走は芝2000mを使われ、昨春のオープン特別・福島民報杯(福島・芝2000m)優勝→新潟大賞典3着と新境地を開拓した。ここも能力は引けを取らないだろう。

ダノンメジャー
牡5歳
調教師:橋口慎介(栗東)
父:ダイワメジャー
母:ヴィヤダーナ
母の父:Azamour
ここに注目!
折り合い面の難しさがある馬で成績は安定しないが、近走は逃げの競馬で2勝をマークしており、きっかけをつかんだ様子。前走のチャレンジCは8着に敗れたが、展開ひとつで巻き返しは可能だろう。

ロンギングダンサー
牡8歳
調教師:田村康仁(美浦)
父:シンボリクリスエス
母:ダンスパートナー
母の父:サンデーサイレンス
ここに注目!
母は現役時代にGI 2勝の活躍馬。半兄のフェデラリスト(父Empire Maker、5歳時の2012年に中山金杯→中山記念を連勝)を筆頭に産駒は晩成型が多い。本馬も年が明けて8歳となるが、年齢的な衰えは感じられない。

ライズトゥフェイム
牡7歳
調教師:加藤征弘(美浦)
父:ゼンノロブロイ
母:バラファミー
母の父:Barathea
ここに注目!
近走の成績はひと息だが、2016年の本レースでは、メンバー中最速となる上がり3ハロン32秒6(推定)の末脚で猛然と追い込み、勝ち馬から0秒4差の4着に健闘した。瞬発力はここでも互角以上だろう。


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2016年12月27日

史上2度目の「1→2→3」番人気の順番通りの組み合わせ

 ファン投票によって出走馬が選出される「グランプリ(大賞)」は、楽しいオールスター戦の趣きが前面に出ることが多かった。しかし、秋の主要路線のビッグレースの中身がきびしくなり、さらにはレベルが高くなるにしたがい、「天皇賞・秋(菊花賞)→ジャパンC(エリザベス女王杯)→有馬記念」の3戦に多くのトップホースが絶好の状態で出走し、満足できる結果を残すことは至難であると、最近になるほど変わってきた。

 今年の16頭、ここまで秋のG1を2戦した馬は1頭もいなかった。キタサンブラック、ゴールドアクター、サウンズオブアース、シュヴァルグランなどは、GIIをステップに「ジャパンC→有馬記念」を最初から予定の日程とし、たまたま今年はサトノダイヤモンドだけの出走になったが、「菊花賞(秋華賞)→有馬記念」の3歳馬が加わる形が完全に定着してきたのである。

 ファン投票ではあっても、年度末のおまけのオールスター戦ではなく、有馬記念でこそ雌雄を決してほしいとする「チャンピオンシップ」に完全に変化したのである。実際、もう「おつりは残っていない」という馬は存在しなかったように思える。

 過去60回の有馬記念で、たった1度しか出現したことのない記録があった。それは、すでにオールドファンの仲間入りした人びとだけがナマで見ている1977年の「テンポイント、トウショウボーイ、グリーングラス」の対決であり、「1番人気、2番人気、3番人気」の順番通りの決着だった。

 今年、「サトノダイヤモンド、キタサンブラック、ゴールドアクター」のレース結果は、史上2度目の「1→2→3」番人気の順番通りの組み合わせだったのである。高配当を望んだファンにはあまりに物足りない結末だったが、驚いたのは1番人気、2番人気馬の最終的な逆転だった。

 前日まで、キタサンブラック「2.5倍」、サトノダイヤモンド「3.1倍」で推移していたオッズは当日の午前中は変化しなかったが、午後になるとサトノダイヤモンドがしだいに票を伸ばし始め、直前には追いつこうとしている。そんな数字だったが、レース結果が出てびっくり。1番人気は逆転していたのである。ファンの目はあくまでも厳しくシビアだった。

 パドックに登場したキタサンブラックは、落ち着き払って、まさにGI3勝のチャンピオンホース。非の打ちどころなし。たとえ厳しい展開になっても失速などありえないと映る、それはハイレベルの仕上がりだった。

 ところが、研ぎ澄まされた11番サトノダイヤモンドは、光り輝いていたのである。父ディープインパクトは、あくまで見た目だが、ため息の出るような姿、形ではなかった。走り出すまで飛ぶようなフットワークを秘めているとは思わせない馬だった。そういう意味では500キロのサトノダイヤモンドは、440キロ前後だったディープインパクトにあまり似ていない。日本ダービー時、菊花賞時のサトノダイヤモンドは見栄えがするグッドルッキングホースにすぎなかったが、また一段と秘める資質に研磨が重なったようだった。誰もが満点をつけるパドックはめったにない。

 直前になって人気のキタサンブラックの評価が下がったわけではない。それを前日段階の310円から、(だれかが)一気にではなく、どんどん変化して260円にしたファンの眼力はすごい。

 宣言通りマルターズアポジーの先導した流れは、前後半の1200mに2分すると「1分13秒9-(6秒4)-1分12秒3」=2分32秒6。前半の1200m通過地点では6馬身前後は離していたから、2番手のキタサンブラックの前半は推定「1分15秒0」前後のスローである。マルターズアポジーから離れ、レース中盤で「2、3、4番手」にいたキタサンブラック、ゴールドアクター、サトノダイヤモンドは失速しようがない望外に楽なペースだった。

 キタサンブラックのジャパンC・2400mは「1分14秒2-1分11秒6」=2分25秒8のスローだったが、コースが異なるとはいえ、中間の100mをカットすると、2番手から抜け出して勝ったとも思えた有馬記念のキタサンブラックの前後半は、推定「1分14秒9-1分12秒3」となる。芝コンディションや坂の場所が関係するから後半のラップは少し落ちるが、ペースとするとキタサンブラックにとってはジャパンC以上に楽なペースだった。当然、このペースだから後方に位置した馬はよほどでないと届く道理がない。

 勝ったサトノダイヤモンドのルメール騎手の素晴らしかったところは、宣言通りのキタサンマークだったが、1コーナー過ぎのちょうど1000mから1200mにさしかかる地点「ハロンラップ13秒4」に落ち込んだ場所で、苦もなく3番手に進出したことである。それからは機をうかがいつつ進んだ3頭の、スパートのタイミングだけ。3コーナー手前でサトノノブレス(シュミノー騎手)があまりのスローに外から進出して3番手の外に並んだが、キタサンブラックに並んでペースを乱すまでには至らず、厩舎作戦でも、同オーナー作戦でも、確かにシュミノーは何か叫んでいたようみえるが、ルメール=シュミノー作戦でも、なんでもない。叫ぶとしたら「なにをみんなモタモタ牽制し合っているのだ…」だっただろう。結果として、外から進出したから、実際はサトノダイヤモンドのスムーズなスパートを邪魔しただけである。だから、3〜4コーナーで一度怪しくなりかけている。これは全周パトロールビデオで確認できる。

 平凡だが、「キタサンブラックは負けて強し」だった。この先も上がりの鋭さ勝負は歓迎ではないだろうが、まだまだパワーアップは可能である。あの手応えで、あの差を逆転して猛然と伸びたサトノダイヤモンドを称えるしかない。最終レースが終わってだいぶ経ってから、ひと息ついて窓の外を見たら、北島さんがニコニコしながらファンの前で歌っていた。口惜しいだろうに…。完全に勝ったとみえた態勢から、クビ差の逆転負けである。ふつうは立ち上がれない。半世紀にも及ぶオーナーの、見事なレースのあとだった。

 連覇を狙った5歳ゴールドアクター(父スクリーンヒーロー)は、勢いに乗っていた昨年とは違っていた。立ち直ってはいたが、2着キタサンブラックは4歳、勝ったサトノダイヤモンドは3歳。有馬記念にはそういう冷たい一面もある。6歳以上馬5頭は、みんな最後は後方だった。

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2016年12月26日

中央競馬全日程が終了し、JRAリーディングジョッキーには187勝を挙げた戸崎圭太が輝いた。
2位のルメールと1勝差の接戦を制して3年連続の獲得。
戸崎は「今年はルメールとM・デムーロが一年を通して騎乗するということで厳しい戦いになると思っていたが、本当にいい経験になった」と話した。

 また、JRA賞最高勝率騎手、同最多賞金獲得騎手はともにC・ルメール。
JRAリーディングトレーナーは57勝の矢作芳人師が14年以来2度目の獲得となった。

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12月25日の中山10Rで行われた第61回有馬記念(3歳以上オープン、GI、芝・内2500メートル、定量、16頭立て、1着賞金=3億円)は、クリストフ・ルメール騎手騎乗の1番人気サトノダイヤモンド(牡3歳、栗東・池江泰寿厩舎)が制し、菊花賞に次ぐGI・2勝目を挙げた。タイムは2分32秒6(良)。

 レースはマルターズアポジーが逃げ、2番人気のキタサンブラックは2番手。さらに昨年の覇者で3番人気のゴールドアクターが続いた。サトノダイヤモンドは中団から徐々にポジションをあげて向こう正面では3、4番手へ。最後の直線入り口で最内からキタサンブラックが先頭に立ち、その外をゴールドアクターが追走したが、サトノダイヤモンドがグイグイと脚を伸ばしてゴールドアクターをかわすと、ゴール前でクビ差でキタサンブラックを差した。ゴールドアクターはさらに1/2馬身差の3着。

 ◆クリストフ・ルメール騎手「(感動で涙を浮かべながら)あまりしゃべれません…。サトノダイヤモンドは新馬のときから(すべて)乗っていたので、有馬記念を勝ててすごくうれしいです。3歳で勝つのは難しいですけど、ポテンシャルが高くて、スーパーホースになりました」

 サトノダイヤモンドは、父ディープインパクト、母マルペンサ、母の父オーペンという血統。北海道安平町・ノーザンファームの生産馬で、里見治氏の所有馬。通算成績は8戦6勝。重賞は2016年きさらぎ賞・GIII、神戸新聞杯・GII、菊花賞・GIに次いで4勝目。有馬記念は、池江泰寿調教師が09年ドリームジャーニー、11、13年オルフェーヴルに次いで4勝目。クリストフ・ルメール騎手は05年ハーツクライに次いで2勝目。

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2016年12月25日

12月25日の中山9Rで行われた第33回ホープフルステークス(2歳オープン、GII、芝・内2000メートル、14頭立て、1着賞金=6700万円)は、C.ルメール騎手騎乗のレイデオロ(牡2歳、美浦・藤沢和雄厩舎)が後方追走から直線で鋭い伸び脚をみせて快勝。
デビューから無傷3連勝で重賞初制覇を果たした。タイムは2分1秒3(良)。
2着はマイネルスフェーン、3着にはグローブシアターが入った。

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サトノダイヤモンド断然有利としたい

 4歳キタサンブラック(父ブラックタイド)の充実度、成長力も素晴らしいが、3歳サトノダイヤモンド(父ディープインパクト)の素質開花は、早くもキタサンブラックに追いつき、総合能力でも上回るように思える。

 ともに菊花賞馬だが、世代レベルとかではなく、それぞれの三冠レースの中身(レースレベル)がかなり異なっていた。キタサンブラックの皐月賞3着は、1分58秒8(上がり35秒2)。同じく3着のサトノダイヤモンドは、1分58秒3(上がり34秒8)。

 日本ダービーは、14着のキタサンが2分25秒5(上がり36秒8)に対し、翌年に2着のサトノは2分24秒0(上がり33秒4)である。

 菊花賞は両レースともに同一に近い2000m通過は2分04秒4〜6だったが、上がり35秒0でしぶとく抜けたキタサンは、3分03秒9。一方、上がり34秒1でまくって抜けたサトノは、3分03秒3だった。

 芝状態、レースの流れ、出走馬のレベル差もあるが、三冠すべての走破タイム、上がりともにサトノダイヤモンドが大きく上回っている。

 そのあと、大きく成長してパワーアップし、今秋のジャパンCを快勝したキタサンブラックの記録は、2分25秒8であり、上がりは34秒7だが、この記録は自身の日本ダービーの走破タイムとほとんど同じであり、落鉄しながら日本ダービーを2分24秒0で乗り切ったサトノダイヤモンドの記録とあまりに差が大きいのである。短距離戦は、ビッグレースともなれば、時計差は0秒5前後なので、タイムはレベルの目安にならないが、中〜長距離戦では明確な秒単位のタイム差は、明瞭な能力差を示すことが珍しくない。

 ルメール騎手は、有馬記念でここ10年ばかりの間に、ハーツクライで勝っただけでなく、2着も、4着もあり、難しいコースであることも、有力馬を射程内にとらえていないと好走できないことも、百も承知。おそらく2〜3番手で事実上の主導権を握るだろうキタサンブラックを、最初から射程内に入れて行きたいと、公言している。

 基本の能力上位の可能性が高いうえ、人気の中心キタサンブラックを徹底マークしてレースを展開するサトノダイヤモンド断然有利としたい。

 両雄並び立たずになる危険は、かなりある。キタサンブラックが勝って、サトノダイヤモンドが届かず2着はあるが、サトノダイヤモンドが抜け出して勝つと、キタサンブラックが粘って2着はないかもしれない。勝ち切れないだろうが、混戦・接戦向きの伏兵アドマイヤデウスを2着、3着に入れておきたい。

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2016年12月24日

12月24日の阪神11Rで行われた第11回阪神カップ(3歳以上オープン、GII、芝・内1400メートル、定量、16頭立てのところラインハートが発走除外で15頭立て、1着賞金=6700万円)は、
川田将雅騎手騎乗の7番人気シュウジ(牡3歳、栗東・須貝尚介厩舎)が中団追走からしぶとく伸びて昨年の小倉2歳S以来の重賞2勝目をあげた。タイムは1分21秒9(稍重)。

 ミッキーアイルが逃げて、2番手にはイスラボニータ。この秋のマイルCSの1、2着馬がレースを引っ張る展開。中団の内を追走したシュウジは直線半ばで外に持ち出し、ジワジワと差を詰め、一旦は先頭に立ったイスラボニータをゴール前できっちりととらえた。

 アタマ差の2着にイスラボニータ(2番人気)、さらにクビ差遅れた3着に大外から追い込んだフィエロ(5番人気)。1番人気のミッキーアイルは6着に敗れた。

selvas2 at 16:16コメント(0) 
 前走、マイルチャンピオンSを勝ったミッキーアイル(父ディープインパクト)と、クビ差2着のイスラボニータ[6](父フジキセキ)が再度対戦する。

 ミッキーアイルの芝1400mは【2-1-0-1】。今春の阪急杯を1分19秒9で逃げ切り、14年のスワンSも早めに先頭に踊り出て、1分20秒3で勝っている。1200mはちょっと短いが、1400〜1600mがベストのスピード型。ここもまず崩れる危険はない。だが、前回のマイルチャンピオンSの2着に、あれで精一杯とは思えない印象があるので、もう一回イスラボニータの方から入りたい。

 イスラボニータのこなしてきた距離の幅は広く、1600mから日本ダービーの2400mもなんとかこなしてきた。ベストは1600mから2000mまでと考えるのがふつうだが、今回の1400mを意外や平気でこなし、ミッキーアイルを逆転するシーンまであるのではないか、そういう可能性はある。

 前回のマイルチャンピオンSでは、4コーナーを回ったあたりでは差し切れるのではないかというストライドだった。しかし、スパッと切れることはなく、斜行して降着寸前のミッキーアイルをクビ差まで追い詰めたにとどまっている。

 調教で見せる鋭さ満点のフットワークは、実戦よりもっと鋭利に映る。高い総合能力でマイルも、時には2400mまでこなしたが、1400mくらいの短距離ならもっと切れるのではないか。マイラー系の中でも本来は、短距離タイプ寄りだったのかもしれない。

 まずスピード負けはない。多くが1200mから1600mを中心に活躍したフジキセキの代表産駒。母の父はコジーン(その父カロ)。祖母の父はクラフティプロスペクター。パンチ力あふれるスピード色の濃い組み合わせである。

 初の1400mに挑戦するイスラボニータの、ここまでのイメージを変える鋭いレースに期待する。大穴は7歳のサンライズメジャーか。

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2016年12月23日

 年の瀬というには少し早いが、今週末はいよいよ有馬記念。
 過去22年間、前走指数上位馬が14勝をあげ、平均指数の上位馬が13勝をあげている。指数のランク外で勝った馬は過去22年間で5頭いるが、そのうちの3頭は3歳馬で、指数ランク外の古馬が勝ったのは、1昨年の牝馬ジェンティルドンナと、07年のマツリダゴッホだけだ。古馬、とりわけ牡馬の場合は指数上位でなければ勝利は難しいだろう。

 最近の10年に限ると、1番人気馬が(5212)と安定して強い傾向が見える。世代別では、3歳馬が3勝、4歳馬が4勝、5歳馬が3勝。2000年以降の過去16年間で6歳馬以上の勝利はない。

 今年は、サトノダイヤモンド、キタサンブラック、アドマイヤデウス、サウンズオブアース、シュヴァルグラン、ゴールドアクター、アルバートなどが指数の上位馬たちだ。

 例年、中心を構成しているのが、天皇賞とジャパンカップ組。それに菊花賞の勝ち馬たち。

 前走、ジャパンカップを逃げ切って勝ったのがキタサンブラックだ。春の天皇賞も勝っており、この有馬記念も勝つなら、今年の年度代表馬の栄冠も手にするだろう。逃げて好結果につなげてきた印象が強いが、今年はマルターズアポジーが逃げ宣言をしている。ただキタサンブラックは菊花賞も京都大賞典も、控えて快勝しており、無理して逃げる必要はないはず。有馬記念にふさわしく、1番人気を背負って、期待にたがわぬ強い勝ち方を見せてくれるのではないか。気になるとしたら、東京と京都に良績が多く、中山では皐月賞、昨年の有馬記念で3着に負けていること。意外と中山が苦手なのかもしれない。

 ジャパンカップでキタサンブラックに次いで2着だったのはサウンズオブアース。3着はシュヴァルグラン。4着はゴールドアクターだった。その中でも最も底力を感じさせるのは4着のゴールドアクターだ。ゴールドアクターは菊花賞3着の後5連勝。昨年の有馬記念を8番人気で勝った。中山コースは(4101)と得意としており、また、2500から2600メートルの距離では(5000)と負け知らずだ。馬場適性、距離適性では最上位で、有馬記念連覇の可能性も大きい。

 今年の菊花賞を完勝したのがサトノダイヤモンド。ダービーは落鉄がありながらも2着に好走しており、現3歳世代を代表する1頭だ。指数のレベルも高く、菊花賞で示した前走指数はここでも最上位にある。3歳馬の2キロの斤量減は大きなアドバンテージにもなるだろう。ちなみに2000年以降、3歳馬で前走指数がA、Bの上位2番手内だった馬は5頭いたが、3勝、2着1回と多くが結果を残してきた。(着外だった1頭はマイル戦での指数で、明らかに距離が合わなかった。)その点からしても、サトノダイヤモンドの前走指数の高さは価値が高く、勝利に最も近い1頭だといえる。

 連軸向きの有力馬は、近走の重賞の実績ではキタサンブラック。距離実績、コース実績ならゴールドアクター。成長余力なら3歳馬のサトノダイヤモンドといえそう。
 甲乙つけがたい3頭だが、初めての古馬相手でも、3歳馬でA馬のサトノダイヤモンドに夢を託したいと思っている。

 ホープフルSは、以前はラジオNIKKEI杯2歳Sとして阪神競馬場で行われていたが、1昨年前から名称も改めて中山の開催になった。
 今年の指数上位は、レイデオロ、ショワドゥロワ、ニシノアップルパイ、サングレーザー、アドマイヤウイナー、マイネルスフェーン、エンドゲームなど。

 スローペースは必至のメンバー構成だが、2000メートル戦を連勝しているレイデオロが指数の高さ、差し脚の鋭さでも抜けた存在に見える。
 先行して上がりの脚に見どころがあるグローブシアター、サングレーザーが相手の筆頭になりそう。
 
 阪神カップは1400メートルの短距離戦。比較的、指数上位馬が活躍している。
 今年はミッキーアイル、イスラボニータ、フィエロ、エイシンスパルタン、シュウジ、ダンスディレクター、ロサギガンティアなどが指数の上位馬だ。

 今年、阪急杯1着、高松宮記念2着、スプリンターズS2着、マイルCS1着と圧倒的なパフォーマンスが光るミッキーアイルが指数の高さ、安定感でも抜けた存在。定量戦なら、不動の中心だろう。

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12/25(日)


第61回グランプリ 有馬記念(GI)中山競馬場・芝2,500m


時代を映す夢の祭典、超越した才能が永遠の感動を生む。


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古馬になって粘り強くなる一族

 中心になる馬が見当たらず、いかにも波乱が生じそうなフルゲート18頭立ての接戦。阪神だけ、今週からBコースに移動するが、馬場状態も読みにくい。

 多頭数の1400mにしてはあまり強気に出そうな馬がいない点に注目して、人気薄のツィンクルソード(父デュランダル)から高配当狙いに出たい。

 2歳時は3戦2勝で強気にGI朝日杯FSに出走し、3歳初戦はオープン特別のクロッカスS・1400mで写真判定の微差3着したほどの期待馬だったが、そのあとは2度にわたる長期休養があったため、大スランプ。3歳夏以降は長く500万下、1000万下に低迷することになってしまった。だが、5歳秋の前々回の1000万特別で、途中からハナに行かせると一変した行きっぷりで後続を離し、1分20秒9で逃げ込んでいる。

 行く馬がいない展開で「35秒8-(11秒0)-34秒1」=1分20秒9という妙な流れだったが、少々行きたがったため、それなら「行かせてしまえ」とハナにたったテン乗り小牧太騎手のファインプレーだった。楽に行けたから、上がりを「11秒0-11秒4-11秒7」でまとめる快勝だった。

 今回は、今週から移動柵を設置したBコースで、引いたのが内の1番枠。再び小牧騎手に戻った。このちょっともろいところのあるスピード型、なぜか控えるレースばかりを続けるが、2歳時の2勝目と、前々回の4勝目。途中から一旦先頭に立ったレースはたった2回だけで、2戦2勝である。

 2走前に結果を出していることを買われて2度目の騎乗となった小牧騎手、ツィンクルソードが行きたい素振りを示したら、無理に控えてもまれるレースはしない可能性が高い。ダート、芝を合わせ距離1400mは【3-0-2-7】。もまれては望みが薄くなるが距離はまさにベスト。大駆けに期待したい。上のペールギュントなどもそうだったが、早熟系ではなく、古馬になって粘り強くなる一族である。

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2016年12月22日

25日に中山競馬場で行われる、第61回有馬記念(3歳上・GI・芝2500m・1着賞金3億円)の枠順が、21日確定しました。
ファン投票1位に選出されたキタサンブラック(牡4、栗東・清水久詞厩舎)は1枠1番からのスタートとなりました。
今年の菊花賞を制したサトノダイヤモンド(牡3、栗東・池江泰寿厩舎)は6枠11番、
昨年の覇者ゴールドアクター(牡5、美浦・中川公成厩舎)は1枠2番に入りました。
ジャパンCで2着に入ったサウンズオブアース(牡5、栗東・藤岡健一厩舎)は3枠6番、
ジャパンCで3着のシュヴァルグラン(牡4、栗東・友道康夫厩舎)は7枠14番、
春秋グランプリ制覇を狙うマリアライト(牝5、美浦・久保田貴士厩舎)は8枠16番となりました。
発走は15時25分。枠順は以下の通りです。

 ( )内は性齢、騎手・調教師

1-1 キタサンブラック(牡4、武豊・清水久詞)
1-2 ゴールドアクター(牡5、吉田隼人・中川公成)
2-3 ムスカテール(牡8、中谷雄太・友道康夫)
2-4 ヤマカツエース(牡4、池添謙一・池添兼雄)
3-5 サムソンズプライド(牡6、横山典弘・杉浦宏昭)
3-6 サウンズオブアース(牡5、M.デムーロ・藤岡健一)
4-7 マルターズアポジー(牡4、武士沢友治・堀井雅広)
4-8 ミッキークイーン(牝4、浜中俊・池江泰寿)
5-9 ヒットザターゲット(牡8、田辺裕信・加藤敬二)
5-10 アドマイヤデウス(牡5、岩田康誠・橋田満)
6-11 サトノダイヤモンド(牡3、C.ルメール・池江泰寿)
6-12 サトノノブレス(牡6、V.シュミノー・池江泰寿)
7-13 デニムアンドルビー(牝6、M.バルザローナ・角居勝彦)
7-14 シュヴァルグラン(牡4、福永祐一・友道康夫)
8-15 アルバート(牡5、戸崎圭太・堀宣行)
8-16 マリアライト(牝5、蛯名正義・久保田貴士)

※出馬表は主催者発表のものと照合してください。

なお、今回の枠順は2014、15年同様に公開抽選が行われました。下記の流れで枠順が決定しております。

1:馬番(1〜16番)の入ったボールがルーレットでA〜Pの枠に振り分けられる
2:スペシャルゲスト・NYヤンキースの田中将大投手が抽選ポットから馬名の入ったボールを選択
3:その馬の関係者がA〜Pの枠に収まっているボールを選び、中に入っている数字で枠順が決定
4:全馬の枠順が決定するまで2・3の繰り返し

選ばれた順番及び枠順は次の通り。

最初の抽選にはマルターズアポジーが選ばれ、武士沢友治騎手がFのボールを選択、4枠7番に決定した。
続いてデニムアンドルビーが選ばれ、M.バルザローナ騎手がDのボールを選択、7枠13番に決定した。
3番目はサウンズオブアースで、M.デムーロ騎手がMのボールを選び、3枠6番に決定した。
4番目はムスカテールで、中谷雄太騎手がAのボールを選び、2枠3番に決定した。
5番目はシュヴァルグランで、福永祐一騎手がKのボールを選び、7枠14番に決定した。
6番目はサトノノブレスで、V.シュミノー騎手がJのボールを選び、6枠12番に決定した。
7番目はアルバートで、戸崎圭太騎手がHのボールを選び、8枠15番に決定した。
8番目はアドマイヤデウスで、岩田康誠騎手がPのボールを選び、5枠10番に決定した。
9番目はミッキークイーンで、浜中俊騎手がNのボールを選び、4枠8番に決定した。
10番目はサムソンズプライドで、横山典弘騎手がIのボールを選び、3枠5番に決定した。
11番目はヤマカツエースで、池添謙一騎手がGのボールを選び、2枠4番に決定した。
12番目はサトノダイヤモンドで、C.ルメール騎手がLのボールを選び、6枠11番に決定した。
13番目はキタサンブラックで、武豊騎手がBのボールを選び、1枠1番に決定した。
14番目はヒットザターゲットで、田辺裕信騎手がCのボールを選び、5枠9番に決定した。
15番目はゴールドアクターで、吉田隼人騎手がEのボールを選び、1枠2番に決定した。
そして最後のマリアライトは蛯名正義騎手がOのボールを選び、8枠16番となった。

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グローブシアター
牡2歳
調教師:角居勝彦(栗東)
父:キングカメハメハ
母:シーザリオ
母の父:スペシャルウィーク
ここに注目!
父が2004年のダービー馬で、母が2005年のオークス馬。加えて、兄にエピファネイア(半兄・父シンボリクリスエス、2014年のジャパンカップ優勝など)とリオンディーズ(全兄、2015年の朝日杯フューチュリティS優勝)がいる良血馬。本馬も初戦で高い能力を示しており、V2を飾る可能性は十分だ。

レイデオロ
牡2歳
調教師:藤沢和雄(美浦)
父:キングカメハメハ
母:ラドラーダ
母の父:シンボリクリスエス
ここに注目!
新馬→500万下クラスと目下2連勝中。瞬発力に秀でており、完成度の高さが目を引く存在だ。前走の500万下・葉牡丹賞(1着)で中山・芝2000mを経験している点もプラス材料だろう。3戦3勝で重賞を制し、来春を迎えたいところだ。

アドマイヤウイナー
牡2歳
調教師:須貝尚介(栗東)
父:ワークフォース
母:ソングバード
母の父:ダンスインザダーク
ここに注目!
メイクデビュー函館(芝1800m)を勝った後、札幌2歳Sでは3着に好走した。前走の500万下・紫菊賞(京都・芝2000m)は、スローペースを後方から追い上げる厳しい展開になりながらも3着を確保。ここまで4着以下がなく、今回も好勝負になるだろう。

コスモス
牡2歳
調教師:河津裕昭(川崎)
父:フリオーソ
母:カーラ
母の父:ゴールドアリュール
ここに注目!
地方・川崎競馬からのエントリー。デビューから2戦2勝を記録しており、今後の活躍が楽しみな素質馬だ。軽いフットワークや馬体から、芝向きの印象を受ける点も魅力。JRAの強敵に挑む本馬の走りに、注目が集まる。

ベストリゾート
牡2歳
調教師:木村哲也(美浦)
父:ハービンジャー
母:ガラディナー
母の父:サンデーサイレンス
ここに注目!
操縦性が高く、折り合い面に不安がない馬。流れが落ち着く傾向にあるこの距離では、その点がプラス材料となるだろう。また、この中間は好内容の調教を披露しており、体調の良さも目立つ。今回、重賞でも上位争いが期待される。

メリオラ
牡2歳
調教師:中竹和也(栗東)
父:Giant's Causeway
母:Stop Traffic
母の父:Cure the Blues
ここに注目!
今回は3か月半ぶりの実戦だけに最終追い切りの動きが注目されるが、帰厩後の調整は順調に進んでいる。前走のメイクデビュー阪神(芝2000m、1着)で後続の追撃を退けた勝負根性もセールスポイントだろう。

マイネルスフェーン
牡2歳
調教師:手塚貴久(美浦)
父:ステイゴールド
母:マイネジャーダ
母の父:Jade Robbery
ここに注目!
全6戦中5戦で3着以内に入り、残る1戦も5着と堅実な走りを続けている。今回は一気にメンバーが強化されるが、芝2000mへの適性はすでに証明済み。末脚の生きる展開になれば、ゴール前で浮上するシーンがありそうだ。

ディアシューター
牡2歳
調教師:高木登(美浦)
父:サムライハート
母:ナムラクロシェット
母の父:Miswaki
ここに注目!
デビュー当初はイレ込むことが多かったが、前走の未勝利(中山・ダート1800m)では落ち着きが出ていて、結果も快勝。ダートで初勝利を挙げたが、デビューから2戦は芝で上々の走りを見せているので、芝へのコース変わりは心配無用だろう。


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2016年12月21日

ミッキーアイル
牡5歳
調教師:音無秀孝(栗東)
父:ディープインパクト
母:スターアイル
母の父:Rock of Gibraltar
ここに注目!
一昨年の本レースで7着に敗れているが、阪神・芝コースでは〔2・2・0・1〕と、連対を外したのはその1戦のみ。今年の阪急杯を制しており、阪神・芝1400mの舞台との相性はむしろ良いと言えるだろう。充実一途の現状を鑑みれば、上位争いは必至だ。

イスラボニータ
牡5歳
調教師:栗田博憲(美浦)
父:フジキセキ
母:イスラコジーン
母の父:Cozzene
ここに注目!
芝2000m前後の距離では最後にひと伸びを欠くようになってきたイメージがあるだけに、今回、初距離となる芝1400mの速い流れでどれだけ脚が使えるのかに注目が集まる。新味を発揮する可能性は十分だ。

シュウジ
牡3歳
調教師:須貝尚介(栗東)
父:キンシャサノキセキ
母:カストリア
母の父:Kingmambo
ここに注目!
今回は約2か月半の休養明けとなるが、15日に栗東坂路で行われた1週前追い切りでは4ハロン53秒1―ラスト1ハロン11秒7をマークしており、さらにパワーアップした印象を受ける。今回、重賞2勝目の期待が高まる。

エイシンスパルタン
牡5歳
調教師:藤岡健一(栗東)
父:Zensational
母:Lady Tak
母の父:Mutakddim
ここに注目!
ここまで3勝を挙げている京都・芝コースが得意なイメージもあるが、阪神・芝コースでも〔1・1・1・0〕と好相性を誇っている。先行力を生かしたいタイプだけに、ここは同型馬との兼ね合いが鍵になりそうだ。

フィエロ
牡7歳
調教師:藤原英昭(栗東)
父:ディープインパクト
母:ルビー
母の父:Danehill
ここに注目!
阪神・芝コースへの出走は一昨年のオープン特別・六甲S(外回りの芝1600m)の1戦だけだが、そこで勝利を飾っている。今回は阪神・芝の内回りコースが舞台となるだけに、この条件でどんなパフォーマンスを見せるのか、注目だ。

ダンスディレクター
牡6歳
調教師:笹田和秀(栗東)
父:アルデバランII
母:マザーリーフ
母の父:サンデーサイレンス
ここに注目!
スタートと折り合い面が課題の馬なので、今回もその点が鍵になる。前に馬を置く形で上手に立ち回った今年のシルクロードS(1着)のようなレースが理想だろう。勝ち馬ロサギガンティアのハナ差2着だった昨年の雪辱を果たしたい。

ロサギガンティア
牡5歳
調教師:藤沢和雄(美浦)
父:フジキセキ
母:ターフローズ
母の父:Big Shuffle
ここに注目!
本レースは過去10回で連覇を果たした馬が3頭いる。昨年の本レースを制した本馬の実績は覚えておいた方がいいだろう。530kg前後の大型馬で、パワーあふれる走りをするタイプ。調教でしっかりと動けているかどうかは注意したい。

グランシルク
牡4歳
調教師:戸田博文(美浦)
父:ステイゴールド
母:ルシルク
母の父:Dynaformer
ここに注目!
全15戦中11戦で芝1600mに出走しており、芝1400mへの出走は2回だけ。ただ、その2戦とも勝利しており、距離適性はむしろ芝1400mの方が高い可能性もあるだろう。一瞬の脚に秀でたタイプなので、阪神・芝の内回りコースは合いそうだ。


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2016年12月20日

とうとう実を結んだ母サトノアマゾネスの牝系

 勝負事には追い風が吹くことがある、とはこういうことなのか。伏兵サトノアレス(父ディープインパクト)の鮮やかな直線一気が決まった。

 この秋、菊花賞でサトノダイヤモンド(父ディープインパクト)により長年の悲願だったG1制覇を達成した里見治オーナーは、先週の香港ヴァースではサトノクラウン(父マルジュ)が快勝している。これまでビッグレースを勝てなかったことなどまるでウソのようにあっという間にG1競走3勝。今年はJRA重賞9勝でもある。トレーナーとして手がける藤沢和雄調教師も、久しぶりにG1を勝った先週のソウルスターリング(父フランケル)につづき2週連続となった。

 有馬記念には、オーナー歴ほぼ四半世紀、ついに最初のG1を制した里見オーナーのサトノダイヤモンドが出走する。対するキタサンブラック(父ブラックタイド)も、馬主歴53年目にしてとうとうG1を制した北島三郎オーナーの菊花賞馬である。悲願を果たして波に乗るオーナー同士の対決には、強烈な追い風が吹きまくりそうである。

 サトノアレスは、輸入牝馬の母サトノアマゾネス(父デインヒル)も里見オーナーの名義で走った馬であり、全兄のサトノヒーローも、同じく全兄のサトノフェラーリもすべて里見オーナーの所有馬なので、ほとんどオーナーブリーディングホースである。サトノダイヤモンド、サトノクラウンとは少し異なり、長年のオーナーとしての格別の喜びがあることだろう。

 勝ちタイムの1分35秒4(レースバランスは48秒3-47秒1)はいかにも平凡だが、ソウルスターリングが1分34秒0で勝った先週と異なり、土曜の古馬オープンのリゲルSが1分34秒8(47秒6-47秒2)であり、直前の古馬1600万下の元町Sが1分35秒4(48秒8-46秒6)だった。朝日杯FSの時計が遅いわけではない。馬場差は1秒0以上もあったろう。

 連続して種牡馬ディープインパクトを交配され、とうとう実を結んだ母サトノアマゾネスの牝系は、ちょっと見ただけではブラックタイプの並ぶ一族ではないが、サトノアレスの祖母にあたるプローンカクテルは、成功した種牡馬ロイヤルアカデミーII(父ニジンスキー)の半妹になる。競走馬としてBCマイル、ジュライCなどを制したロイヤルアカデミーIIは、安田記念を快勝したブリッシュラック(香港、トリプティクの一族)などの父として知られる。

 というより、祖母プローンカクテルは、大種牡馬ストームキャットの母ターリングア(父セクレタリアト)と姉妹同士なのである。競走馬としてのストームキャット直仔は日本にはあまり合っていなかったが、母方に入った時の重要性はみんなが予感していたから、社台グループを中心に輸入されたストームキャット牝馬はきわめて多い。時を経て、ディープインパクトとの配合で大成功していることは知られる。

 とすると、サトノアレスの母サトノアマゾネスにことさらこだわった「社台ファーム=里見オーナー」の期待が理解できたような気がする。母も、その産駒もみんな自分の名義で走った里見治オーナーの未来展望は素晴らしかったのである。また、サトノアレスから数えると3代母になるクリムズンセイントは、名前から推測できるように種牡馬クリムズンサタン産駒(USA伝統のヒムヤー系)。クリムズンサタンは、牝系を発展させる輸入牝馬スカーレットインク(ダイワメジャーなどの牝祖)の父でもある。ストームキャットの場合は、母の母の父がクリムズンサタンになる。

 ベテラン四位洋文騎手(44)は6年8ヶ月ぶりのG1制覇であり、種牡馬ディープインパクトはこのG1勝ちにより、2歳種牡馬ランキング部門で、ダイワメジャーを交わし2位からトップに躍り出た。残るはあと1週なので、昨年は2位に甘んじた2歳リーディングサイアーの1位返り咲きが濃厚となった。

 人気の中心となった牝馬ミスエルテ(父フランケル)は、イレ込みというほどではないが、パドックに登場したときから、カリカリする気性が前面に出てしまった。返し馬に入る前から汗ばんでいたのも、予測されたこととはいえ、男馬相手のG1ではマイナスだった。

 今回は出負けすることもなく、中位追走から正攻法のレースができたことも、直線苦しくなってからもう一回伸びた内容も悪くないが、テンションが上がりすぎる気性を封じるには小休止の期間が必要だろう。チューリップ賞あたりで戦列に戻るまで休養(再鍛錬)すると思われるが、3歳春シーズンの再出発を前に、精神的にどこまで成長するかがカギをにぎることになる。

 2着に突っ込んだモンドキャンノ(父キンシャサノキセキ、母の父サクラバクシンオー)は7番人気。状態の良さは衆目一致でも、いかにも短距離タイプを思わせるトモ高の体型から、総合力を求められる阪神のマイル戦ではもうひとつ強気になれないところがあった。

 これは、デイリー杯を粘って2着していたボンセルヴィーソ(父ダイワメジャー)にも通じるところがあり、本来は2歳のマイル重賞で評価を下げる必要はないが、前者は京王杯2歳Sのレベルに(2着レーヌミノル)、後者はデイリー杯2歳Sのレースレベル(勝ったのはジューヌエコール)にも疑問があったからである。阪神JFで、レーヌミノルは3着(3番人気)、ジューヌエコールは11着(4番人気)だった。

 しかし、牝馬ミスエルテが人気の中心になった今回、その理由の1つは、牡馬陣の全体のレベルはあまり高くないのではないか、と思われたところにあった。実際ほぼその通りだったのだから、7番人気モンドキャンノ、12番人気ボンセルヴィーソは、この時点での勢力図のなかではもっと評価されても良かったのかもしれない。

 2番人気ダンビュライト(父ルーラーシップ)、3番人気クリアザトラック(父ディープインパクト)、4番人気レッドアンシェル(父マンハッタンカフェ)、5番人気タガノアシュラ(父マンハッタンカフェ)は、もちろんこれでいきなり評価の下がる注目馬ではないが、理由は分かれても現時点では力負け。この組み合わせで力負けには厳しいものがある。

 トラスト(父スクリーンヒーロー)は、8番人気。デキは素晴らしく、先行態勢からインに入ってしぶとく粘ったから底をみせたわけではないが、逃げたボンセルヴィーソ(60秒6-35秒2=1分35秒8)に2馬身も突き放されたのはショックだろう。

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2016年12月19日

キタサンブラック
牡4歳
調教師:清水久詞(栗東)
父:ブラックタイド
母:シュガーハート
母の父:サクラバクシンオー
ここに注目!
今年は1年を通じて高いパフォーマンスを発揮し、天皇賞(春)、ジャパンカップと2つのビッグタイトルを獲得。この有馬記念も優勝となれば、本年度のJRA賞年度代表馬の座に近づくだろう。

ゴールドアクター
牡5歳
調教師:中川公成(美浦)
父:スクリーンヒーロー
母:ヘイロンシン
母の父:キョウワアリシバ
ここに注目!
前走のジャパンカップ(4着)時の馬体重は過去最高となる504kg。今回は、多少絞れているのが理想なのかもしれない。昨年の有馬記念優勝馬。今回、連覇に向けて力が入る一戦になりそうだ。

サトノダイヤモンド
牡3歳
調教師:池江泰寿(栗東)
父:ディープインパクト
母:マルペンサ
母の父:Orpen
ここに注目!
今回は他世代の馬との初対戦になるが、今年の皐月賞(3着)がレースレコードの1分57秒9で決着したように、現3歳世代はハイレベルと言われている。前走で菊花賞を制した本馬も、さらなる飛躍が期待される。

サウンズオブアース
牡5歳
調教師:藤岡健一(栗東)
父:ネオユニヴァース
母:ファーストバイオリン
母の父:Dixieland Band
ここに注目!
いまだに2勝馬ながら、GI で3度の2着があるように実績は十分。昨年の本レース(2着)は、勝ち馬のゴールドアクターとクビ差の惜敗だった。京都大賞典→ジャパンカップ→有馬記念というローテーションは昨年と同じで、体調も万全の様子だ。

シュヴァルグラン
牡4歳
調教師:友道康夫(栗東)
父:ハーツクライ
母:ハルーワスウィート
母の父:Machiavellian
ここに注目!
今年は天皇賞(春)とジャパンカップでともに3着に入るなど、GI タイトルに手が届くところまで地力をつけてきた印象だ。半妹ヴィブロス(父ディープインパクト)が今年の秋華賞を制しており、血統的な勢いも十分だ。

マリアライト
牝5歳
調教師:久保田貴士(美浦)
父:ディープインパクト
母:クリソプレーズ
母の父:エルコンドルパサー
ここに注目!
昨年のエリザベス女王杯を制し、今年の宝塚記念では、昨年の二冠馬ドゥラメンテ(2着)など、牡馬のトップクラスを撃破して見事に勝利を飾った。今回がラストランの予定。渾身の仕上げで有馬記念制覇に挑む。

ミッキークイーン
牝4歳
調教師:池江泰寿(栗東)
父:ディープインパクト
母:ミュージカルウェイ
母の父:Gold Away
ここに注目!
昨年にオークスと秋華賞を制した二冠牝馬。今秋の初戦に予定していた京都大賞典は捻挫のため見送ったものの、前走のエリザベス女王杯では勝ち馬から0秒2差の3着に入り、あらためて能力の高さをアピールした。今回、牡馬相手でも侮れない存在だ。

アルバート
牡5歳
調教師:堀宣行(美浦)
父:アドマイヤドン
母:フォルクローレ
母の父:ダンスインザダーク
ここに注目!
昨年と今年のステイヤーズSを連覇したように、豊富なスタミナが最大の武器。昨年の有馬記念はスローペースの瞬発力勝負になり11着に敗れたが、今回、持久力が問われる展開になれば、上位進出が狙えるだろう。


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2016年12月18日

12月18日の阪神11Rで行われた第68回朝日杯フューチュリティステークス(2歳オープン、GI、芝・外1600メートル、馬齢、18頭立て、1着賞金=7000万円)は、四位洋文騎手騎乗の6番人気サトノアレス(牡、美浦・藤沢和雄厩舎)がV。タイムは1分35秒4(良)。17番の外枠からのスタート。道中は後方から6頭目にじっくり構えて、直線は大外から強烈な末脚を繰りだして2歳王座についた。

 藤沢和雄厩舎は先週の阪神ジェベナイルフィリーズ(ソウルスターリング)に続いての勝利で、同年の阪神JFと朝日杯FSを一人の調教師が制するのは史上初。四位洋文騎手は2010年高松宮記念(キンシャサノキセキ)以来、6年ぶりのGI勝ち。

 ◆四位洋文騎手「まるっきりのテン乗りだったので。藤沢先生には外枠がイヤだねという話をしましたが、先生から『しまいはいい脚を使うから』と聞いていたので、じっくり行こうと思っていました。道中? この内容ですから。余裕で追走できたし、直線もいい手応えでした。ボク自身、久々のGI勝ちですが、藤沢先生は先週勝っているし、オーナーの里見さんも秋はいい成績ですから。その勢いにあやかれたかなと思います。この馬の良さはしまいの切れ。この先、当然、大きいところを狙えるでしょうね」

 半馬身差の2着には後方から追い込んだモンドキャンノ(7番人気)、さらに2馬身遅れた3着に逃げ粘ったボンセルヴィーソ(12番人気)。牝馬で1番人気に支持されたミスエルテは中団から脚も伸ばしたものの、3着馬とアタマ差の4着に敗れている。

 朝日杯フューチュリティSを勝ったサトノアレスは、父ディープインパクト、母サトノアマゾネス、母の父デインヒルという血統。黒鹿毛の牡2歳で、美浦・藤沢和雄厩舎の所属。北海道千歳市・社台ファームの生産馬で、馬主は里見治氏。戦績は5戦3勝。重賞初勝利。朝日杯FSは藤沢和雄調教師が1995年バブルガムフェローに次いで2勝目。四位洋文騎手は初優勝。

selvas2 at 16:34コメント(0) 
また今週も、フランケル産駒の牝馬ミスエルテが最大の注目を集めることになった。不敗【14-0-0-0】のフランケルは種牡馬としても期待通りのスタートを切ったことが伝えられる。欧州で出走した産駒は少ないが、出走できた馬はだいたい2歳戦で半数が勝ち上がっているという。日本でも血統登録された14年生まれの産駒は11頭(海外にいる馬も含めて)に達しているが、2歳デビューを果たしたのは4頭にとどまり、勝ち上がったのは半数の2頭。勝っていない2頭の成績は、ソウルスターリングや、ミスエルテとは大きな違いがある。天才型のフランケルは、その優秀性を伝えること成功しているが、もしかすると、走る産駒はたちまちステークスウイナーになるほど走るが、そうではない産駒は凡庸で出走に手間取り、その落差は大きく、平均して多くの馬が着実に走るという種牡馬ではないかもしれない。
 
 ミスエルテの前回はスローの1400mだったから、この牝馬の上がりは推定「12秒0-10秒8-10秒8」=33秒6である。楽々と爆発し、レースの最後に連続「10秒台」は素晴らしい。めったにない大変な記録である。現時点では、陣営も心配しているようにカリカリする気性もあって、距離延長は歓迎ではなく、流れも厳しくない方が、持ち味の切れが生きるだろう。
 
 牡馬ではレッドアンシェル[15](父マンハッタンカフェ)が、同じ京都1400mを、同じく上がり33秒6で快勝して2連勝となっている。こちらの上がりは対照的に推定「11秒2-11秒1-11秒3」=33秒6だった。こちらも素晴らしいが、爆発するというより、速い脚が長く続いた印象が濃い。
 
 ミスエルテの父フランケル(その父ガリレオ)がイギリスで初出走となった2歳夏のレースで小差2着したのは、のちにキングジョージ?世&クイーンエリザベスSなどを勝ったナサニエル(父ガリレオ)である。ナサニエルは、引退レースもフランケルと同じ4歳秋の英チャンピオンSで、全勝で引退したフランケルの3着だった。
 
 ナサニエルは、レッドアンシェルの母の半弟にあたる。レッドアンシェルからすると、ちょとだけ歳上の尊敬する叔父である。場所を日本に移し、叔父の宿敵フランケルの娘との対決となったレッドアンシェルは、叔父に代わって、フランケルの娘に土をつけることができるだろうか?

selvas2 at 00:30コメント(0) 

2016年12月17日

12月17日の中山11Rで行われた第2回ターコイズステークス(3歳以上オープン、牝馬、重賞、芝・外1600メートル、ハンデ、16頭立て、1着賞金=3600万円)は、クリストフ・ルメール騎手騎乗のマジックタイム(牝5歳、美浦・中川公成厩舎)が1番人気に応えて快勝した。タイムは1分33秒6(良)。

 後方3番手あたりを進んだマジックタイムは直線で外に持ち出されると、ハンデ戦らしい激しい争いの中から鮮やかに抜け出し、後続に1馬身1/2差をつける豪快な差し切り勝ちを収めた。最後方から追い込んだレッゴードンキ(6番人気)が1馬身1/2差の2着。さらにアタマ差の3着にカフェブリリアント(3番人気)が入った。

 マジックタイムは、父ハーツクライ、母タイムウィルテル、母の父ブライアンズタイムという血統。北海道安平町・ノーザンファームの生産馬で、馬主は(有)サンデーレーシング。通算成績は22戦6勝。重賞は2016年ダービー卿チャレンジT・GIIIに次いで2勝目。ターコイズSは中川公成調教師、クリストフ・ルメール騎手ともに初勝利。

 ◆クリストフ・ルメール騎手「リラックスしていて、4コーナーもスムーズ。直線で反応がすごく良かったし、強かったね。GIIIを勝ててうれしい」

selvas2 at 23:22コメント(0) 
強敵が少ない組み合わせに恵まれた

 重賞に昇格した第一回の昨年は「11、16、15」番人気の決着で、3連単はなんと295万円台だった。牝馬同士のハンデ戦。コース形態からして微妙な中山1600m。「夏の牝馬」のたとえがあるくらいだから、急に寒さが増し、大丈夫そうにみえて体調下降の馬も含まれる危険がある。

 まして今年は、ここまでに行われた世代の入り乱れる古馬牝馬限定重賞は「10鞍」。1番人気になって勝ったのは京都牝馬Sのクイーンズリングだけ、という記録もある。

 そこで人気のマジックタイム(父ハーツクライ)ではまずい気もするが、この牝馬、秋後半の10月から2月までの成績は【3-5-0-3】。冬型というほどではないが、このシーズンの成績は悪くない。桜花賞馬レッツゴードンキがハンデ頭になってくれたから、0秒5差前後に好走しているG1ヴィクトリアマイル、G1マイルチャンピオンSの55キロから、1キロ増だけ。ハンデの不利もない。この秋はまだ2戦しただけなので、ローテーションの死角もなく、元気いっぱいである。今回は強敵が少ない組み合わせに恵まれた印象が濃い。

 また、2戦1勝の中山1600mでは、今春のダービー卿CTを、ロゴタイプ、サトノアラジン相手に1分32秒8(上がり33秒8)で勝っている。

 前回のマイルチャンピオンSは、出負けしたうえ、直線は馬群の外に回るロスもあった。それで0秒5差なら悪くない。ハーツクライ産駒で、母の父はブライアンズタイム、祖母はサドラーズウェルズ産駒。この時期の少しタフな芝コンディションは歓迎に近いだろう。

 人気どおりの結果は考えにくいので、先行もできる自在型のクロコスミア、うまく内枠を引いて好位抜け出しの形が取れそうなダイワドレッサーが本線。以下は、少し手を広げたい。

selvas2 at 00:30コメント(0) 

2016年12月16日

 朝日杯フューチュリティSは、一昨年から阪神競馬場での開催になった。以前のトリッキーな中山のマイルに比べれば、比較的能力が表れやすいコースになって、連対馬の傾向も変わってくるだろう。中山で行われた過去の連対馬の傾向は役に立たないが、参考までに。

 今年は、モンドキャンノ、ボンセルヴィーソ、ミスエルテ、トラスト、ビーカーリー、レヴァンテライオン、ダイイチターミナルなどが指数の上位馬たちだ。

 阪神外回りのマイル戦だけに、スローペースで直線の差し脚比べになりそう。鋭い瞬発力は必須条件だろう。
 スローペースに対応した長く使える差し脚では、モンドキャンノ、サトノアレス、ミスエルテ、トリリオネアなどが上位だ。

 前走指数上位で差し脚も鋭いのはモンドキャンノ。前走の京王杯2歳Sでは中団から差し脚をのばし、ゴール前の叩き合いを制して堂々の重賞勝ちをおさめた。指数のレベルも高く、連軸向きの1頭だろう。ただ、距離の経験が1400メートルまでで、マイルは未経験。スローペースとはいえ、底力が問われることになると、取りこぼしがあるかもしれない。

 距離に不安がないのがサトノアレスだ。新馬戦から1800メートル戦を使って、勝ち上がりに3戦を要したが、差し脚は堅実。前走のマイル戦での鋭い差し脚、スピード指数の高さなら、ここでも勝負になるのではないか。

 巷間、注目を集めているのが、フランケル産駒の牝馬ミスエルテ。フランケルは英国で14戦14勝(内G1は10勝)の成績で引退。13年から種牡馬として供用されて、今年デビューの現2歳世代が、初年度の産駒になる。先週、3戦3勝で阪神ジュベナイルフィリーズを勝ったソウルスターリングもフランケル産駒の1頭で、いきなり種牡馬としての評価を高めることになった。ミスエルテもここまで2戦2勝の牝馬。あえて牡馬相手の朝日杯で真価を問うことになった。前走、ファンタジーSでは出遅れて最後方からのレースも、慌てることなく後方一気の差し脚で完勝しており、あの差し脚を見せられては、牡馬相手でも一目置かざるを得ない。ここはスローペースの差し脚比べだけに、展開も味方しそうで、牡馬たちを一蹴することもあるのではないか。

 牝馬ミスエルテから入るか、牡馬から入るか。悩むところだ。

 ターコイズSは昨年から重賞に格上げされた牝馬限定のハンデ戦。以前は同名でオープンのハンデ戦として実施されてきた。参考までに以前の傾向もあげてみたが、指数上位馬たちも苦戦続きで、牝馬限定のハンデ戦のむつかしさを示しているようだ。昨年は3連単で290万を超す高配当になった。

 今年の指数上位馬は、アルマディヴァン、レッツゴードンキ、マジックタイム、サンソヴール、クロコスミア、マイネグレヴィルなど。

 トップハンデは56.5キロのレッツゴードンキ。牝馬のハンデ戦だけに、高齢馬や重ハンデ馬は敬遠したいところ。
 差し脚では52キロのサンソヴール、54キロのクロコスミアが安定している。ともに先行力もあり、恵ハンデが生かせそうだ。先行力のある53キロのマイネグレヴィル、54キロのビービーバーレル、54キロのエンジェルフェイスなどにもチャンスがあるだろう。

selvas2 at 18:30コメント(0) 
12/18(日)
第68回
朝日杯フューチュリティステークス(GI)
阪神競馬場・芝1,600m

輝く無限の可能性、やがて伝説を創る世代が躍りだす。

18日に阪神競馬場で行われる、第68回朝日杯フューチュリティS(2歳・牡牝・GI・芝1600m・1着賞金7000万円)の枠順が16日確定しました。

怪物フランケルの初年度産駒で36年ぶりの牝馬Vを狙うミスエルテ(牝2、栗東・池江泰寿厩舎)は7枠13番からのスタートとなりました。
京王杯2歳Sを制したモンドキャンノ(牡2、栗東・安田隆行厩舎)は5枠10番、
サウジアラビアRCで2着のダンビュライト(牡2、栗東・音無秀孝厩舎)は4枠8番に入りました。

未勝利・ベゴニア賞と連勝しているサトノアレス(牡2、美浦・藤沢和雄厩舎)は8枠17番、
JRA平地GI全制覇がかかる武豊騎手とコンビを組むタガノアシュラ(牡2、栗東・五十嵐忠男厩舎)は3枠5番、無傷2連勝のレッドアンシェル(牡2、栗東・庄野靖志厩舎)は7枠15番となっております。
発走は15時40分。

 ( )内は性齢、騎手・調教師

1-1 レヴァンテライオン(牡2、内田博幸・矢作芳人)
1-2 アシャカリアン(牡2、国分優作・大根田裕之)
2-3 リンクスゼロ(牡2、A.シュタルケ・森秀行)
2-4 ボンセルヴィーソ(牡2、松山弘平・池添学)
3-5 タガノアシュラ(牡2、武豊・五十嵐忠男)
3-6 クリアザトラック(牡2、M.デムーロ・角居勝彦)
4-7 ビーカーリー(牝2、和田竜二・西村真幸)
4-8 ダンビュライト(牡2、C.ルメール・音無秀孝)
5-9 ダイイチターミナル(牡2、北村友一・高市圭二)
5-10 モンドキャンノ(牡2、M.バルザローナ・安田隆行)
6-11 トリリオネア(牡2、松田大作・小島太)
6-12 トーホウドミンゴ(牡2、池添謙一・谷潔)
7-13 ミスエルテ(牝2、川田将雅・池江泰寿)
7-14 ブルベアバブーン(牡2、幸英明・藤沢則雄)
7-15 レッドアンシェル(牡2、V.シュミノー・庄野靖志)
8-16 アメリカズカップ(牡2、松若風馬・音無秀孝)
8-17 サトノアレス(牡2、四位洋文・藤沢和雄)
8-18 トラスト(牡2、柴田大知・中村均)

※出馬表は主催者発表のものと照合してください。

selvas2 at 11:45コメント(0) 

2016年12月15日

ミスエルテ
牝2歳
調教師:池江泰寿(栗東)
父:Frankel
母:ミスエーニョ
母の父:Pulpit
ここに注目!
普段からテンションが高めの馬。陣営が“自分との戦い”を強調しているように、いかに落ち着いてレースに臨めるかがポイントになる。イレ込んで腹周りが薄くなっているような状態は歓迎ではないだろう。

ダンビュライト
牡2歳
調教師:音無秀孝(栗東)
父:ルーラーシップ
母:タンザナイト
母の父:サンデーサイレンス
ここに注目!
前走のサウジアラビアロイヤルC(2着)において、最後の直線で内へ逃避したレース内容が気になるところ。この中間はチークピーシーズを着用し、ハミも変更と、陣営の工夫がうかがえる。スムーズな競馬ができれば好勝負必至の一頭だろう。

モンドキャンノ
牡2歳
調教師:安田隆行(栗東)
父:キンシャサノキセキ
母:レイズアンドコール
母の父:サクラバクシンオー
ここに注目!
スピードに優れる馬で、今回の芝1600mは少し長いのかもしれないが、前走の京王杯2歳S(1着)のように前に馬を置いて折り合う競馬ができれば十分に克服可能だろう。枠順を含めて、レース前半の位置取りが重要になりそうだ。

アメリカズカップ
牡2歳
調教師:音無秀孝(栗東)
父:マンハッタンカフェ
母:ベガスナイト
母の父:Coronado's Quest
ここに注目!
追って切れるというよりも、長くいい脚を使うタイプ。2戦2勝というキャリアでも、レースぶりは大人びている。父の産駒らしい見栄えのする好馬体の持ち主。3か月ぶりの実戦となる今回、馬体重は多少増えているかもしれないが、成長分と見てよさそうだ。

レッドアンシェル
牡2歳
調教師:庄野靖志(栗東)
父:マンハッタンカフェ
母:スタイルリスティック
母の父:Storm Cat
ここに注目!
前走のオープン特別・もみじS(京都・芝1400m)を勝った後は、じっくりと間隔を取って調整されている。調教で見せる動きは相変わらずシャープで、牡馬としてはコンパクトな馬体から考えても、仕上がりに不安はなさそうだ。

タガノアシュラ
牡2歳
調教師:五十嵐忠男(栗東)
父:マンハッタンカフェ
母:レイサッシュ
母の父:パラダイスクリーク
ここに注目!
リフレッシュされて臨んだ前走の500万下・黄菊賞(京都・芝2000m、1着)では、10kg増の数字ほど馬体を太く見せなかったものの、イレ込みは相変わらずだった。今回も、レース当日の落ち着きが鍵になるだろう。

トラスト
牡2歳
調教師:中村均(栗東)
父:スクリーンヒーロー
母:グローリサンディ
母の父:エイシンサンディ
ここに注目!
前走の東京スポーツ杯2歳S(5着)では、馬体重が12kg増えていた(468kg)。太めには見えなかったものの、JRAへの移籍初戦で手探りの部分があったのだろう。1度使われた今回は、上積みを見込んでよさそうだ。

クリアザトラック
牡2歳
調教師:角居勝彦(栗東)
父:ディープインパクト
母:クロウキャニオン
母の父:フレンチデピュティ
ここに注目!
初戦では我慢が利いていたが、デビュー前の調教では行きたがる面を見せていた馬。今回は、ゆったりとしたペースになりやすい阪神・外回りの芝1600mが舞台なので、折り合いをしっかりとつけられるかどうかが鍵になるだろう。


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2016年12月14日

カフェブリリアント
牝6歳
調教師:堀宣行(美浦)
父:ブライアンズタイム
母:シンメイミネルバ
母の父:Caerleon
ここに注目!
今年は勝ち星こそ挙げていないが、前々走の京成杯オータムHでは牡馬を相手に2着の成績を残した。前走の府中牝馬Sはスタートダッシュがつかず6着に敗れたものの、実績のある芝1600mに距離が戻る今回は、主役級の評価が必要だろう。

マジックタイム
牝5歳
調教師:中川公成(美浦)
父:ハーツクライ
母:タイムウィルテル
母の父:ブライアンズタイム
ここに注目!
今春にダービー卿チャレンジTを優勝。その際にはロゴタイプ(2着、次走の安田記念優勝)、サトノアラジン(3着)といった強敵を退けており、マイルへの適性の高さは証明済みだ。今回、2度目の重賞Vのチャンスを迎えた。

ダイワドレッサー
牝3歳
調教師:鹿戸雄一(美浦)
父:ネオユニヴァース
母:リバティープリント
母の父:スウェプトオーヴァーボード
ここに注目!
重賞のタイトルはまだ獲得していないが、今年にフェアリーS2着、ラジオNIKKEI賞2着、福島記念3着と、勝利へ手が届くところまで来ている印象だ。この中間は調教で軽快な動きを見せており、体調の良さも目を引く。

エテルナミノル
牝3歳
調教師:本田優(栗東)
父:エンパイアメーカー
母:ダイワジェラート
母の父:フジキセキ
ここに注目!
この秋に1000万下・堀川特別(京都・芝1800m)→1600万下・ユートピアS(東京・芝1600m)を連勝しており、勢いが魅力の3歳馬だ。春にはデビュー3戦目だったフラワーCで見せ場十分の5着に入っており、素質は高い。

アットザシーサイド
牝3歳
調教師:浅見秀一(栗東)
父:キングカメハメハ
母:ルミナスハーバー
母の父:アグネスタキオン
ここに注目!
今年の桜花賞では、メジャーエンブレム(4着、次走でNHKマイルC優勝)を抑えて3着に好走した。前走のオープン特別・オーロC(東京・芝1400m)は、直線で前が壁になるシーンがありながらも3着。今回、スムーズな競馬ができれば好勝負が濃厚だ。

ウキヨノカゼ
牝6歳
調教師:菊沢隆徳(美浦)
父:オンファイア
母:アドマイヤダッシュ
母の父:フサイチコンコルド
ここに注目!
昨年にキーンランドCを制し、スプリンターズSでも3着と近年はスプリント路線での活躍が目立つが、3歳時の2013年にはクイーンCを優勝しており、マイルへの適性も十分にある一頭だ。今回、約7か月の休み明けでも侮れない。

クロコスミア
牝3歳
調教師:西浦勝一(栗東)
父:ステイゴールド
母:デヴェロッペ
母の父:ボストンハーバー
ここに注目!
前々走のローズSでは軽快なスピードを発揮して逃げ、勝ち馬シンハライトとハナ差の2着に好走した。前走の秋華賞でも勝ち馬から0秒6差の6着に逃げ粘っており、地力強化は目を引くものがある。

ウリウリ
牝6歳
調教師:藤原英昭(栗東)
父:ディープインパクト
母:ウィキウィキ
母の父:フレンチデピュティ
ここに注目!
今回は前走のスプリンターズS(13着)以来2か月半ぶりの実戦になるが、調整は順調に進んでいる様子だ。近走は芝のスプリント路線を走っていたが、一昨年の京都牝馬S(京都・芝1600mで開催)を勝っており、距離への心配はいらないだろう。


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2016年12月13日

 日本中央競馬会(JRA)は12日、レース中に騎手が使うムチを国際規格に合わせ、競走馬への負担が少ない衝撃吸収素材のパッドを付けたものに変更すると発表した。

 来年1月から導入する。パッド付きのムチは馬に当たる部分に突起がなく滑らかになっている。JRAによると、海外で競馬を開催する主な国では動物愛護の観点から義務化が進み、日本が最後となっていた。

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2400m級でも能力減はない

 注目のソウルスターリング(父フランケル)が好位のインからスパッと抜けて3戦3勝となった。レース全体の流れは「前半46秒7-後半47秒3」=1分34秒0。

 改装直後の高速の芝で、まして勝ったのがウオッカだった2006年の1分33秒1を別にすると、最近10年では、2007年の1分33秒8(トールポピー)、2013年の1分33秒9(レッドリヴェール)につづく3番目の好タイムである。

 バランスの取れたレースの流れにより、上位5着までに入ったのは、6番人気以内の高い支持を受けた人気馬ばかり(4番人気のジューヌエコールはかかって11着)。勝ったソウルスターリング、そして2着リスグラシュー(父ハーツクライ)は、時計、レースの中身から、文句なしに来季のクラシック候補となった。

 ソウルスターリング自身のレースの中身は推定「前半47秒4-(1000m通過59秒2)-後半46秒6(上がり34秒8)=1分34秒0」であり、同じ阪神の1600mで行われる桜花賞のレベルに早くも達していると考えられる。

 父フランケル(その父ガリレオ)の種牡馬としての優秀性は世界でも確かめられつつあるが、ソウルスターリングの馬体はバランス抜群。力強いスピード型というより、バネの利いた鋭いフットワークが持ち味であり、2000m、さらには2400m級でも能力減はないだろう。C.ルメール騎手とのコンビで仏オークス2100mを4馬身差で制した母スタセリタ(父モンズーン)は、ヴェルメイユ賞2400m(短首差からの繰り上がり)制覇もルメールだった。全10勝中の8勝までが2000m以上の記録がある。どこまで似ているかは分からないが、ルメールは母スタセリタで3歳時に芝2000m以上のG1を3勝している。そんな無形の強みが加わりそうである。

 ソウルスターリングのファミリーはドイツの名牝系として日本でも知られ、ブエナビスタの4代母ズライカ(54年独産。マンハッタンカフェの3代母でもある)は、ソウルスターリングの7代母シェへラザード(52年独産)の全妹である。

 前出のトールポピー(08年のオークス馬)は、今回のソウルスターリングと同じように最初は1800m以上だけに出走のあと、初距離1600mの阪神JFを制している。3歳になり桜花賞に出走するトップグループは、順調にいくほど(チューリップ賞→桜花賞)、オークスの前に1800m、2000mのレースに出走は難しい。ソウルスターリングの大目標がやがてのオークス2400mとするなら、すでに東京1800mを楽々とこなしている経験が大きな強みとなるだろう。

 2着リスグラシューは、スタートで約2馬身の出遅れ。ずっと最内を通って好位追走となった勝ち馬に比べると、18番枠から終始馬群の外を回ったので、走った距離の差はイメージ以上に大きい。直線、外から伸びて1馬身4分の1差。記録上は完敗とはいえ、上がり34秒5はメンバー中の最速である。ソウルスターリングも余力十分の完勝だったが、リスグラシュー(戸崎騎手)もロスを克服して連対確保(2番人気)が見えた時点でもうそれほど無理に追っていなかった。各馬ともに当面の目標のG1出走とあって、ほとんどの馬が馬体重減のなか、リスグラシューは素晴らしい追い切りをこなしながら、今回は当日輸送でプラス6キロ。434キロはデビュー以来最高だった。陣営は、敗戦を残念がるより、桜花賞に向けての手ごたえに納得だろう。

 牝系はフランス色が濃く、母リリサイド は仏5勝。10年の仏1000ギニー6着(1位入線降着)がある。その父アメリカンポスト(英)は2004年の仏2000ギニー馬で、3代前の父がシーバード。昨15年の仏2歳種牡馬ランキング1位ではあるが、短距離タイプというわけではないマイラー系種牡馬。リスグラシューはハーツクライ産駒。今回の内容から、桜花賞の1600mだけでなく、3歳牝馬同士なら2400mもこなせる範囲と思える。ソウルスターリングとほとんど互角の評価の候補としたい。

 3着レーヌミノル(父ダイワメジャー)は、前回の京王杯2歳Sの2着が少々弱気な先行策と映ったが、その意識的に少しひかえて進んだレース運びと、中間の素晴らしい調教が上昇につながり、今回は好位追走から追って伸び1分34秒5。先着を許した2頭にはスケール負けの印象はあっても、阪神の1600mをこなした自信は大きい。好タイムで小倉2歳を圧勝した内容が強烈だったため、早熟系のスピード型とみられていたが、少なくともマイル戦までは平気。祖母プリンセススキー(父ロイヤルスキー)は2歳時にマイル重賞を制したあと、古馬になってからは不振だったが、故障の長い休養があったためで、早熟系というのではなかった。

 人気のソウルスターリングをマークする形になった4着ディーパワンサ(父ディープブリランテ)は、前回の脚を余した印象から、もっと追って伸びるかと思えたが、コースも流れも大きく異なるのに、デイリー杯2歳Sが1分34秒7、阪神JFも1分34秒8。まだこれから成長するはずだが、今回の内容はもう一歩だった。

 4番人気のジューヌエコール(父クロフネ)は、好位追走から失速気味に1秒6差の11着。中間の動きは上々、当日の気配も決して悪くなかったが、前半からずっとかかり気味で鞍上とリズムが合っていなかった。若い2歳牝馬ゆえ、ちょっとしたことで凡走は珍しくないが、目標としてきたレースで乗り替わりを余儀なくされ、それで失速は痛い。

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2016年12月12日

12月11日の阪神11Rで行われた第68回阪神ジュベナイルフィリーズ(2歳オープン、牝馬、GI、芝・外1600メートル、馬齢、18頭立て、1着賞金=6500万円)は、フランケル産駒のソウルスターリング(美浦・藤沢和雄厩舎)がクリストフ・ルメール騎手に導かれて1番人気に応え、デビューから3連勝で2歳女王に輝いた。タイムは1分34秒0(良)。

 ソウルスターリングは2番枠から内の4番手あたりを追走。2番人気のリスグラシューは大外枠から出遅れて後方4番手を進んだ。ソウルスターリングは直線に向くと最内から一完歩ごとに力強く伸び、外から急追したリスグラシューに1馬身1/4差をつけて快勝。さらに1馬身3/4差の3着にはレーヌミノル(3番人気)が入った。

 ◆クリストフ・ルメール騎手「強かったね。とてもうれしい。母(GI・6勝馬スタセリタ)の現役時代に乗っていたし、父がフランケルという馬だからね。ずっと自信を持っていた。いいポジションをとった後はリラックスしていたし、直線では楽にハナに立てた。跳びが大きくてスタミナもあるので、もうちょっと距離が延びても大丈夫」

 現役時代にGI・10勝を含め14戦全勝を誇ったフランケルを父に持つソウルスターリングは、母スタセリタ、母の父モンズンという血統。北海道千歳市・社台ファームの生産馬で、馬主は(有)社台レースホース。重賞は初制覇。阪神JFは、藤沢和雄調教師は1998年スティンガーに次いで2勝目。クリストフ・ルメール騎手は2015年メジャーエンブレムに次いで2勝目。

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2016年12月11日

11日に香港シャティン競馬場で行われた第30回香港カップ(GI、3歳以上、芝・右2000メートル、定量、1着賞金1425万香港ドル=約2億1375万円)は、ライアン・ムーア騎手騎乗のモーリス(牡5歳、美浦・堀宣行厩舎)が後方追走から内々を進出、直線は縫うように馬群をさばき、2着に3馬身差をつける圧勝でラストランを飾った。タイムは2分0秒95(良)。

 2着には香港のシークレットウェポン。日本馬は、中団からレースを進めたステファノスが3着、先行策から粘り込んだラブリーデイが4着、中団の後ろを進んだクイーンズリングが9着。エイシンヒカリは、昨年優勝したときと同様にハナに立ち、離し逃げの形でレースを引っ張ったが、直線半ばで失速して10着に敗れている。

 香港カップを勝ったモーリスは、父スクリーンヒーロー、母メジロフランシス、母の父カーネギーという血統。通算成績は18戦11勝。2015年安田記念、マイルCS、香港マイル、2016年チャンピオンズマイル、天皇賞・秋に続いてGIは6勝目。

 日本馬の香港カップ優勝は、1995年フジヤマケンザン、98年ミッドナイトベット(1994年〜98年はGII)、2001年アグネスデジタル、15年エイシンヒカリに次ぐ5頭目。

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11日に香港シャティン競馬場で行われた第26回香港マイル(GI、3歳以上、芝・右1600メートル、定量、1着賞金1311万香港ドル=約1億9665万円)は、Z.パートン騎手騎乗のビューティーオンリー(セン5歳、香港・A.クルーズ厩舎)が追い込みを決め、国際GI初制覇。タイムは1分33秒48(良)。

 半馬身差の2着にも追い込んだヘレンパラゴン、さらに半馬身遅れた3着に中団から内めを伸びたジョイフルトリニティ。香港スプリントに続いてのZ.パートン騎手優勝、地元香港馬の上位独占となった。

 日本馬3頭は、3番手追走からインをついたロゴタイプが最先着の5着、最後方から大外を追い込んだサトノアラジンが7着、2番手を進んだネオリアリズムは9着。

 香港マイルを勝ったビューティーオンリーは、父ホーリーローマンエンペラー、母ゴールデンデール、母の父アリロイヤルという血統。通算成績は28戦10勝。重賞勝ちは、2013年グイドベラルデリ賞・イタリアGIII、2015年香港クラシックマイル・香港ローカルGI、2016年チェアマンズトロフィー・香港ローカルGII、ジョッキークラブマイル・GII。

selvas2 at 17:42コメント(0) 
11日に香港シャティン競馬場で行われた第18回香港スプリント(GI、3歳以上、芝・右1200メートル、定量、1着賞金1054万5000香港ドル=約1億5818万円、1頭取消して13頭立て)は、Z.パートン騎手騎乗のエアロヴェロシティ(セン8歳、香港・P.オサリバン厩舎)が3番手から抜け出して短頭差の接戦を制した。タイムは1分8秒80(良)。エアロヴェロシティは2014年に次ぐ2度目の優勝。8歳馬の優勝はレース史上初めて(これまでの最高齢は6歳)。

 2着には強烈な脚で追い込んできたラッキーバブルズ、さらに半馬身遅れた3着に逃げ粘ったペニアフォビアで、地元香港馬が上位を独占した。日本から遠征した2頭の着順は、ビッグアーサーが10着、レッドファルクスが12着。

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11日に香港シャティン競馬場で行われた第23回香港ヴァーズ(GI、3歳以上、芝・右2400メートル、定量、1着賞金940万5000香港ドル=約1億4108万円、14頭立て)は、J.モレイラ騎手騎乗のサトノクラウン(牡4歳、美浦・堀宣行厩舎)が後方10番手追走から、馬群を割って追い上げ、逃げ込みを図るハイランドリールをゴール寸前で差し切って初のGIタイトルを手にした。タイムは2分26秒22(良)。

 2着には半馬身差でハイランドリール、さらに6馬身3/4遅れた3着に追い込んだワンフットインヘヴン。ほかの日本馬2頭の着順は、ヌーヴォレコルトが4着、スマートレイアーが5着。

 香港ヴァーズを勝ったサトノクラウンは、父マルジュ、母ジョコンダII、母の父ロッシーニという血統。2015年の2冠馬ドゥラメンテのステーブルメイトで、日本ダービーの3着馬。重賞勝ちは2014年東スポ杯2歳S・GIII、2015年弥生賞・GII、2016年京都記念・GIIに次ぐ4勝目。

 香港ヴァーズの日本馬による優勝は、2001年のステイゴールドに次ぐ2頭目。

selvas2 at 17:38コメント(0) 
 ネット投票限定なので、そんなことはないと思えるが、ひょっとすると阪神ジュベナイルフィリーズよりそのあとの「香港マイルや、香港カップ」のほうが売れるのではないか、との推測もある。馬券購入資金はだれでも予定額があるから、阪神ジュベナイルフィリーズや、カペラSの売り上げは下がるはずである。一般に2歳戦は買いにくいファンが多い。ほとんど時差がないから、香港スプリントと、阪神ジュベナイルフィリーズの発走時刻は同じになってしまった。香港用のネット投票と、日本の馬券は(パドックを確認しながら)手持ちのお金で買おうとしているファンは、きょうの3時から香港カップの終了する5時半過ぎまで、それこそ大変。それでなくとも忙しい3場開催が、4場開催になったのである。テレビなどの放映も複雑で、限定発売であることも少し関係し(買えないファンもいるのだから)、少し時間を置いて放映することになる。そうすると、現代の世界の馬券発売レースがリアルタイムで放映されないことに物足りなさを感じるファンがいるかもしれない。もっともネット投票には、表だって不満を漏らすような大量買いの馬券購入者はいないから、大丈夫か。

 人気でも、ソウルスターリング[2](父フランケル)に注目したい。最初の目標は桜花賞となったから、この阪神のマイルに挑戦するが、来季の大目標はオークスだろう。身体つきは骨量も豊か、筋肉量も豊富なフランケル産駒だが、フットワークは軽く鋭い。こなせる距離の幅は広いはずである。近年の多くの活躍牝馬のパターンからして、オークスで勝ち負けできるようなスケールがあるなら、桜花賞でも快走できる。阪神のマイルは坂ができて直線が長くなって以降、桜花賞も完全な総合能力勝負である。

 有力馬の使い分けと思える次週のミスエルテとともに父フランケルの評価は世界で高まっているが、ミスエルテと比較すると、ソウルスターリングの方が、距離延長に不安はないはずである。母の父にモンズーンの名があるように、ファミリーはドイツで発展し多くの活躍馬を送っている名牝系。ただ単に母スタセリタが活躍牝馬だからではなく、同じ一族から日本で大活躍したブエナビスタ、マンハッタンカフェが出現しているからでもある。

 素晴らしい状態のリスグラシューが相手の筆頭。相手妙味は、前回は脚を余した感のあるディーパワンサ。穴馬は動きが光ったクインズサリナか。

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2016年12月10日

12月10日の阪神11Rで行われた第67回チャレンジカップ(3歳以上オープン、GIII、芝・外1800メートル、ハンデ、18頭立て、1着賞金=4100万円)は、柴田大知騎手騎乗の9番人気マイネルハニー(牡3歳、美浦・栗田博憲厩舎)が3番手追走から直線半ばで先頭に立ち、後続の追撃を振り切って重賞初制覇。タイムは1分46秒5(稍重)。

 クビ差の2着には道中は後方を追走して馬群を割って伸びてきたベルーフ(5番人気)、さらにアタマ差遅れた3着に中団から脚を伸ばしたケイティープライド(11番人気)。クビ差の4着にフルーキー(1番人気)、クビ差の5着にブラックスピネル(2番人気)が続く大接戦だった。

 ◆柴田大知騎手「何とかしのげました。道中はいい感じで流れてくれたし、長くいい脚を使うこの馬の持ち味を最後まで生かせたと思います。最初から能力は高いと思っていた馬ですし、ダービーが終わってからもいい内容できていましたが、このメンバーでこれだけの競馬ができるとは。力をつけていますね」

 チャレンジCを勝ったマイネルハニーは、父マツリダゴッホ、母ブライアンハニー、母の父ナリタブライアンという血統。北海道浦河町・高昭牧場の生産馬で、サラブレッドクラブ・ラフィアンの所有馬。通算成績は11戦3勝。重賞初勝利。チャレンジCは栗田博憲調教師、柴田大知騎手ともに初優勝。

selvas2 at 19:17コメント(0) 
来期の展望を大きく広げたい

 4年前から12月に移り、ハンデ戦の1800mになったばかり。現在は有馬記念の2週前なので、必ずしもトップクラスではないオープン馬の、年度末締めくくりの1戦。若い3-4歳馬は来期の展望を大きく広げたい。一方、あと少しでさらに年齢が加算されるベテラン組は、ここならなんとかならないか。ややたそがれムードを背負いながらの1戦になる。

 ここ4年間、馬券に関係した12頭の中には、若い3-4歳馬もいれば、7-8歳のベテラン組も存在する。ハンデ頭は多頭数の接戦とあってここまでは【0-0-0-5】だが、だからといって11月20日のG1マイルチャンピオンSで落馬しそうになるほど大きな不利を受け、このままでは引き下がれない58.5キロの7歳馬ディサイファ(武豊)は買えない、というほどのことはない。どのみち混戦。配当のメリットのありそうな馬を買いたい。

 4歳ベルーフ(父ハービンジャー)は、ちょっと気難しい一面があってなかなか善戦ホースから脱皮できないが、3歳春の皐月賞以降、除外になった今春の中山金杯を含めると、なんと13戦連続して乗り替わりである。それもすべて異なる騎手。難しい馬だけにときにはプラスもあるだろうが、もったいない惜敗も多いように思える。また、短期免許の外国人騎手が5人騎乗して【0-3-0-2】である。勝ってはいないが、その5戦の着差は「0秒0〜0秒4」。テン乗りでも追える外国人騎手との成績はいい。

 追うといっても、ムチに頼る騎手ではなく、長い腕を使って押すように追う外国人騎手と合っているように思える。今回は6人目の外国人騎手のV.シュミノー(23)が騎乗する。先週の土日(中京、中山)で、来日第1週目ながら【2-3-2-9】の成績を残したシュミノーは侮れない。ベルーフの騎乗が決まったとき、とくに根拠があるわけではないが、騎乗スタイルがハービンジャー産駒のベルーフ(母レクレドールはステイゴールドの全妹)に合っているのではないかと感じた。今週は栗東のウッドで長めからの最終追い切りにも騎乗して力強く伸びた。

 地元の阪神の芝は1戦しかしていないが、出世レースのエリカ賞を最内から(当時はクビを上げてよれつつ)快勝している。コースも合う。同じ差しタイプで人気のフルーキー(デムーロ)が近くの内枠にいるので、これをマークするような作戦になるだろうことも隠れたプラスである。相手本線はそのフルーキーと、ヒルノマテーラ、ヒストリカル、エキストラエンド。

selvas2 at 00:30コメント(0) 

2016年12月09日

 阪神ジュベナイルFは2歳牝馬戦。指数上は前走指数の上位馬が毎年連対しているが、スローペースで楽勝してきたランク外の馬たちや、上がり指数の高い馬たちにも注意が必要なレースだ。1番人気は過去10年で3勝、2着2回、3着1回。連対率は50%。

 今年は、レーヌミノル、ジューヌエコール、アリンナ、ディーパワンサ、リスグラシュー、ゴールドケープ、クインズサリナなどが指数の上位馬たちだ。

 2歳の牝馬戦で、加えて直線の長い阪神の外回りのマイル戦なら、スローペースは必至だ。当然、長く使える上がりの脚が問われることになりそうだが、差し脚上位といえそうなのは、ソウルスターリング、リスグラシュー、ヴィゼットジョリー、ジューヌエコール、ディーパワンサ、クインズサリナなどだ。

 マイルの素軽い瞬発力ではヴィゼットジョリー、リスグラシュー、ジューヌエコール、ディーパワンサなどが鋭いが、2歳牝馬のスローのマイル戦とはいっても、ここはG1戦だけに、ある程度スタミナのある馬たちの底力が最後にはものをいうのだろう。
 スタミナもあるという点からは、1800メートルの距離で長くいい脚を使って勝っているソウルスターリング、リスグラシューが連軸候補になりそうだ。

 ソウルスターリング、リスグラシューの差し脚に差はないものの、一瞬の鋭さ、スピードで上位のリスグラシューを中心にとりたいと思っている。リスグラシューは2走前の阪神の芝1800の未勝利戦で、直線だけで後続を大きく引き離して2歳のレコードタイムで楽勝。前走の東京のマイルの重賞も、直線で他を圧倒するスピードを見せて快勝している。素質も相当に高いようで、この先々の活躍を含めて、期待の集まる1頭だろう。

 中山のダート重賞カペラSは、08年に創設されて以来、1番人気は一度も勝てず8連敗中。2着が1回だけだ。指数上は平均指数上位馬が比較的健闘している。
 今年は、タールタン、ニシケンモノノフ、グレープブランデー、ゴーイングパワー、ダノングッド、ノボバカラなどが指数の上位馬たちだ。

 カペラSはダート1200戦だが、前走1200メートル戦を使ってきた馬は1勝もあげていない。過去8年の勝ち馬は全て1400か1600メートルを使ってきた馬たちだった。なかでも前走、霜月S組や武蔵野S組の成績が良いようで。霜月S2着のタールタン、武蔵野S9着のノボバカラなどが連軸の有力馬になりそうだ。

 安定した指数の高さと重賞成績からはタールタンが目につく。8歳馬ながら指数上は衰えもみえない。ベストの距離は1400だろうが、近走は瞬発力に進境が見られ、1200でも勝負になるだろう。ペースも上がりそうで、中団からの差し脚に期待したい。

 巻き返しがありそうなのが4歳馬のノボバカラ。この秋は東京盃9着、武蔵野S9着とふるわず、4勝した春シーズンに比べると一息の成績だが、先行力があり、ハイペースでも押し切る力はあるはずだ。

 チャレンジカップは芝1800メートルのハンデ戦。過去4年、1番人気は2勝とまずまずだが、トップハンデ馬は未勝利。2、3着もない。
 今年の指数上位馬は、エキストラエンド、デウスウルト、プランスペスカ、ダノンメジャー、フェイマスエンド、フルーキー、ベルーフ、ディサイファなど。トップハンデは58.5キロのディサイファだ。

 阪神の外回りの1800メートル戦でペースは落ち着きそうだ。直線の差し脚比べが濃厚で、後方一気の差し脚がある4歳馬ベルーフにもチャンスがあるだろう。

selvas2 at 18:00コメント(0) 
11日に阪神競馬場で行われる、第68回阪神ジュベナイルフィリーズ(2歳・牝・GI・芝1600m・1着賞金6500万円)の枠順が9日確定しました。

怪物フランケルの初年度産駒で無傷の3連勝を狙うソウルスターリング(牝2、美浦・藤沢和雄厩舎)は1枠2番からのスタートとなりました。
アルテミスSを制したリスグラシュー(牝2、栗東・矢作芳人厩舎)は8枠18番、
無傷3連勝でデイリー杯2歳Sを制したジューヌエコール(牝2、栗東・安田隆行厩舎)は6枠11番に入りました。

小倉2歳Sを圧勝したレーヌミノル(牝2、栗東・本田優厩舎)は2枠4番、
新潟2歳Sを勝ったヴゼットジョリー(牝2、栗東・中内田充正厩舎)は8枠17番、
中京2歳Sを制しているディーパワンサ(牝2、栗東・松下武士厩舎)は1枠1番となっております。
発走は15時40分。

 ( )内は性齢、騎手・調教師

1-1 ディーパワンサ(牝2、A.シュタルケ・松下武士)
1-2 ソウルスターリング(牝2、C.ルメール・藤沢和雄)
2-3 エムオービーナス(牝2、木幡初也・鹿戸雄一)
2-4 レーヌミノル(牝2、蛯名正義・本田優)
3-5 ポンポン(牝2、嘉藤貴行・田中清隆)
3-6 ショーウェイ(牝2、松若風馬・斉藤崇史)
4-7 ブラックオニキス(牝2、城戸義政・加藤和宏)
4-8 サトノアリシア(牝2、池添謙一・平田修)
5-9 ジャストザマリン(牝2、四位洋文・牧浦充徳)
5-10 クインズサリナ(牝2、V.シュミノー・西村真幸)
6-11 ジューヌエコール(牝2、M.バルザローナ・安田隆行)
6-12 アリンナ(牝2、田辺裕信・松元茂樹)
7-13 ゴールドケープ(牝2、丸山元気・荒川義之)
7-14 スズカゼ(牝2、松田大作・伊藤正徳)
7-15 フェルトベルク(牝2、川島信二・荒川義之)
8-16 シグルーン(牝2、藤岡康太・宮徹)
8-17 ヴゼットジョリー(牝2、和田竜二・中内田充正)
8-18 リスグラシュー(牝2、戸崎圭太・矢作芳人)

※出馬表は主催者発表のものと照合してください。

selvas2 at 10:30コメント(0) 

2016年12月08日

水槽の大掃除は基本的に行いません。
定期的な日常管理がきちんとしていることが大切です。
常に良好な環境を生き物たちに提供しようとすればするほど、大掃除の不必要さを感じることでしょう。
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selvas2 at 19:35コメント(0) 
12/11(日)
第68回 阪神ジュベナイルフィリーズ(GI)
阪神競馬場・芝1,600m

次代を翔ける才媛、会心の笑顔に桜の蕾も膨らむ。

selvas2 at 13:17コメント(0) 
日本中央競馬会(JRA)の2017年度新規調教師免許試験の合格者が8日発表され、
武幸四郎騎手(38)ら7人が合格した。
武騎手は、JRA歴代最多3855勝を挙げている名手、武豊騎手(47)の弟。
武兄弟の父邦彦さんは騎手、調教師として活躍し、今年8月に77歳で亡くなった。

幸四郎騎手は滋賀県出身。
1997年にデビューし、GIレースで6勝している。
騎手業は、競走馬を管理する調教師と両立できないため引退する。

吉報を出張先の香港(香港C出走のエイシンヒカリの追い切りの騎乗)で受けた兄の武豊騎手(47)=栗東・フリー=は「一生懸命勉強する姿を見ていたからこの知らせはうれしいですね」と我が事のように喜んだ。
「彼なりに覚悟を決めて目指した新しい道なので頑張ってほしい」とエールを送り、
「開業したら幸四郎厩舎の馬に騎乗できることを楽しみにしています」と“武兄弟”によるタッグ実現を望んだ。

 幸四郎は元騎手、元調教師の“名人”武邦彦の四男、“天才”武豊の弟として注目され、
97年3月1日に騎手デビュー。
初勝利がデビュー翌日のマイラーズC(オースミタイクーン)で、JRA史上最短記録となるデビュー2日目での最年少重賞制覇を成し遂げた。

 同年に37勝を挙げてJRA賞最多勝利新人騎手を受賞。
00年にはティコティコタックで秋華賞を勝ち、G1初制覇を決めている。

 JRA通算687勝(G16勝を含む重賞28勝)。今年、8月12日に父・武邦彦さんが死去。
2代目トレーナーとして父の遺志を継ぐことになる。

 調教師試験合格者7人は以下の通り。高柳大輔、武幸四郎、武英智、田中博康、林徹、安田翔伍、和田勇介

selvas2 at 10:54コメント(0) 
ソウルスターリング
牝2歳
調教師:藤沢和雄(美浦)
父:Frankel
母:スタセリタ
母の父:Monsun
ここに注目!
父は現役時代に“怪物”の異名を取り、14戦14勝でG1 10勝を挙げた歴史的名馬。母もフランスとアメリカのG1 を6勝と、ワールドクラスの良血馬だ。ハイレベルと目される今年の2歳牝馬の中でも、主役を張れる存在と言える。

リスグラシュー
牝2歳
調教師:矢作芳人(栗東)
父:ハーツクライ
母:リリサイド
母の父:American Post
ここに注目!
前走時の馬体重が428kgと、もうひと回り成長が欲しい印象も受けるが、均整の取れた馬体としなやかな身のこなしは素質の高さを示すもの。今回、2歳女王の座に輝き、来春のクラシックの主役候補として名乗りを挙げたい。

ジューヌエコール
牝2歳
調教師:安田隆行(栗東)
父:クロフネ
母:ルミナスポイント
母の父:アグネスタキオン
ここに注目!
前々走のオープン特別・ききょうS(阪神・芝1400m)は、後方待機策から鮮やかな差し切り勝ちを決め、前走のデイリー杯2歳Sでは、好位のインから抜け出して勝利。能力の高さに加え、非凡なレースセンスを兼ね備えており、ここは無傷の4連勝に期待がかかる。

ヴゼットジョリー
牝2歳
調教師:中内田充正(栗東)
父:ローエングリン
母:フレンチビキニ
母の父:サンデーサイレンス
ここに注目!
過去10年の本レースにおいて、3か月以上の休み明けで優勝を果たしたのは、2013年のレッドリヴェール1頭だけ。本馬も今回は約3か月半ぶりとなるため、多少の割り引きは必要かもしれないが、前走の新潟2歳Sを制した実力は侮れない。

ディーパワンサ
牝2歳
調教師:松下武士(栗東)
父:ディープブリランテ
母:ポロンナルワ
母の父:Rahy
ここに注目!
前走のデイリー杯2歳S(4着)は、レースの前半800m通過タイムが48秒4のスローペースで、上位3頭とは位置取りの差が出た印象だ。ただ、馬体重は10kg増(432kg)と成長を示しており、休み明けを1度使われた今回、本領発揮に期待がかかる。

レーヌミノル
牝2歳
調教師:本田優(栗東)
父:ダイワメジャー
母:ダイワエンジェル
母の父:タイキシャトル
ここに注目!
四肢の回転を利かせたフットワークはいかにもスピードタイプだが、前走の京王杯2歳S(2着)で2番手から我慢できたことは収穫だろう。今回、200mの距離延長は守備範囲と言えそうで、目が離せない存在だ。

アリンナ
牝2歳
調教師:松元茂樹(栗東)
父:マツリダゴッホ
母:ヴンダーゾンネ
母の父:グラスワンダー
ここに注目!
10月15日にデビューして今回が4戦目とローテーションは詰まっているが、420kg台の馬体重をキープしており、レースの疲れは少なそうだ。卓越したスピードが持ち味で、200mの距離延長をこなせれば、チャンスはあるだろう。

ブラックオニキス
牝2歳
調教師:加藤和宏(美浦)
父:ブラックタイド
母:ラリマー
母の父:チーフベアハート
ここに注目!
ここまで7戦のキャリアを誇り、オープン特別勝ち(クローバー賞)に札幌2歳S2着と実績も十分。前走のファンタジーSは8着に敗れたが、これまで培ってきた経験を生かせれば、上位進出も可能だろう。


selvas2 at 00:30コメント(0) 

2016年12月07日

コーリンベリー
牝5歳
調教師:小野次郎(美浦)
父:サウスヴィグラス
母:コーリンラヴィアン
母の父:ミシックトライブ
ここに注目!
ダート1200mでは、昨年のJBCスプリント(JpnI、大井)1着を筆頭に〔4・1・1・0〕と優秀な成績を残している。本レースは、JRAで行われるこの距離での唯一のダート重賞。ここは本領発揮が期待できそうだ。

ノボバカラ
牡4歳
調教師:天間昭一(美浦)
父:アドマイヤオーラ
母:ノボキッス
母の父:フレンチデピュティ
ここに注目!
4歳を迎えた今年、かきつばた記念(JpnIII、名古屋・ダート1400m)とプロキオンSの重賞2勝をマークし、成長を印象付けた。ただ、今秋はひと息の成績が続いており、ここは巻き返しが期待される。

ニシケンモノノフ
牡5歳
調教師:庄野靖志(栗東)
父:メイショウボーラー
母:グリーンヒルコマチ
母の父:アフリート
ここに注目!
今回は約3か月ぶりの実戦で仕上がりが鍵だが、11月中旬から時計を出し始め、乗り込み量は豊富。ダート1200〜1400mの距離で抜群の安定感を誇り、展開に左右されない自在性を兼ね備えていることも強調材料だろう。

タールタン
牡8歳
調教師:吉村圭司(栗東)
父:Tapit
母:Indian Town
母の父:Glitterman

ここに注目!
前走のオープン特別・霜月S(東京・ダート1400m)では、コースレコードに0秒1差まで迫る1分22秒0で走破し、勝ち馬と同タイム(アタマ差)の2着に入った。今回は2年ぶりのダート1200mになるが、スピードは引けを取らない。

エイシンブルズアイ
牡5歳
調教師:野中賢二(栗東)
父:Belgravia
母:Miss Fear Factor
母の父:Siphon
ここに注目!
キャリア21戦目で初めてのダート戦になるが、父がアメリカの重賞勝ち馬で、本馬もアメリカ生まれという血統背景から、こなしても不思議はない。今春のオーシャンSを制した実力馬がここで新境地を開拓するのか、注目だ。

マキャヴィティ
牡5歳
調教師:萩原清(美浦)
父:デュランダル
母:エアラグドール
母の父:Storm Cat
ここに注目!
前走のオープン特別・オータムリーフS(京都・ダート1200m、13着)は、スタートで出遅れたのが大きな敗因だろう。今回、中1週でも疲れは見られず、実績のある中山・ダート1200mなら軽視は禁物だ。

ゴーイングパワー
牡7歳
調教師:岩元市三(栗東)
父:サクラバクシンオー
母:クインネージュ
母の父:フジキセキ
ここに注目!
逃げ・先行が好走パターンの馬だったが、今夏のオープン特別・天保山S(阪神・ダート1400m)では、中団追走からの押し切りで勝利を挙げており、脚質に幅が出てきた印象だ。ここも十分に上位進出が狙えるだろう。

キタサンミカヅキ
牡6歳
調教師:古賀史生(美浦)
父:キングヘイロー
母:キタサンジュエリー
母の父:サクラバクシンオー
ここに注目!
デビューから32戦目にしてオープンクラス入りを果たし、昇級後2戦目のオープン特別・京葉S(中山・ダート1200m)も勝った晩成タイプ。約5か月の休み明けだった前走のオープン特別・室町S(京都・ダート1200m、12着)を1度使われた今回は、上積みが期待できそうだ。


selvas2 at 01:00コメント(0) 

2016年12月06日

タッチングスピーチ
牝4歳
調教師:石坂正(栗東)
父:ディープインパクト
母:リッスン
母の父:Sadler's Wells
ここに注目!
スタートダッシュがつかないタイプで、どうしても道中の位置が後方になる。コーナーを4度回る競馬だと忙しく、それを挽回するのが難しいのだろう。今回、コーナー通過が2回の阪神・芝の外回りコースでどんな競馬を見せるのか、注目だ。

ディサイファ
牡7歳
調教師:小島太(美浦)
父:ディープインパクト
母:ミズナ
母の父:Dubai Millennium
ここに注目!
7歳でも馬体はまだ若々しく、以前よりスピードの乗りがよくなったようにさえ感じる。前走のマイルチャンピオンシップ(10着)は直線で進路が狭くなるシーンがあっただけに、ここは巻き返しが期待される。

ヒストリカル
牡7歳
調教師:音無秀孝(栗東)
父:ディープインパクト
母:ブリリアントベリー
母の父:ノーザンテースト
ここに注目!
輸送で体重が減る馬で、前走の天皇賞・秋(8着)時も調教時馬体重から12kg減らしていた(462kg→450kg)。ただ、450kg前後の馬体重でも結果を残している馬なので、長距離輸送のない今回は、むしろ大幅な馬体増を避けたいところだろう。

ブラックスピネル
牡3歳
調教師:音無秀孝(栗東)
父:タニノギムレット
母:モルガナイト
母の父:アグネスデジタル
ここに注目!
阪神・芝コースでは〔0・2・0・1〕と勝ち星を挙げていないが、栗東坂路の追い切りで抜群の動きを見せるパワータイプの馬だけに、直線に坂のある同コースが合う可能性は十分にありそうだ。馬体重が大きく増えていなければ、好勝負になるだろう。

フルーキー
牡6歳
調教師:角居勝彦(栗東)
父:Redoute's Choice
母:サンデースマイルII
母の父:Sunday Silence
ここに注目!
ここはデビュー2戦目以来2度目となる中1週での出走。しかも、今回は東京競馬場への遠征後という日程になっている。馬体重が大きく減っていないかなど、レース当日の気配をしっかりとチェックしたいところだ。

ベルーフ
牡4歳
調教師:池江泰寿(栗東)
父:ハービンジャー
母:レクレドール
母の父:サンデーサイレンス
ここに注目!
気性の激しさは相変わらずだが、陣営がそれを手の内に入れてきているのがデビュー直後と違うところ。追い切りでも以前のように馬場入りを嫌うシーンは見せなくなった。脚の使いどころの難しさはあるものの、その末脚は堅実だ。

マイネルハニー
牡3歳
調教師:栗田博憲(美浦)
父:マツリダゴッホ
母:ブライアンハニー
母の父:ナリタブライアン
ここに注目!
関西圏への遠征はデビュー3戦目の500万下(阪神・芝2000m、4着)以来2度目となるが、これは本格化前の成績なので、不安材料とする必要はなさそうだ。長距離輸送でイレ込むことがなければ、上位争いが可能だろう。

ダノンメジャー
牡4歳
調教師:橋口慎介(栗東)
父:ダイワメジャー
母:ヴィヤダーナ
母の父:Azamour
ここに注目!
前走で1600万下クラスを勝ち上がったばかりだが、もともとはオープンクラスで走っていた馬。再昇級の形なら、力量差はほとんどないと考えていいだろう。この秋は馬体にボリュームが感じられ、体調もかなり良さそうだ。


selvas2 at 22:50コメント(0) 

2016年12月05日

能力全開を考えてこその爆発力勝負

 中京に移って最初の2014年が「前半62秒3→」のスローで先行タイプ同士の上位争い。2年目の昨2015年が「60秒2→」の少々きびしい流れで、差し〜追い込み馬だけの上位争い。

 3年目の今年は「60秒6-後半49秒5-37秒7」=1分50秒1。先行したアスカノロマンが寸前まで粘り、好位のアウォーディーが叩き出したところに 後方から馬群を割ったサウンドトゥルー(父フレンチデピュティ)が強襲して大接戦だった。以下、先行タイプも差しタイプも一団で入線して10着モンドクラッセまでが1分50秒台を記録し、勝ち馬と「0秒6」差以内の激戦。

 レース検討で触れたように、中京ダートで勝った記録があるのは、サウンドトゥルー(1800mのジュライS)、アスカノロマン(1800mの東海S、濃尾特別)、コパノリッキー(東海S)のわずか3頭だけ。一方、中京ダートが初コースになる馬が、人気のアウォーディーを筆頭に6頭もいる組み合わせは、レース展開を中心にして、ダートのビッグレースにしては肝心な要素が不確定なところがポイントだった。オープンのトップクラスになるほど、中京のダート戦に出走する機会は少ないのである。

 しかし、今年の結果を見ると、良馬場の中京ダート1800mは(JRAでは左回りダート1800mは2場)、今年の「前半1000m通過60秒台中盤→上がりはそれぞれ49秒台→37秒台の中盤」になるとき、どの馬にも等しくチャンスが訪れるオープンの平均ペースであり、改めて、芝コースに比べると各場のダートに差がないことが確認できた。あとはその馬に合わせ、あるいはコースに合わせてどこで脚を使うかである。

 各場のダートの供給場所が同じになった現在、決着タイムに差がないのは当たり前ではないか、といってはいけない。直線の長さや、コーナーの角度から、中京ダート1800mには中京コースならではのポイントが、騎手にも、馬にもある。サウンドトゥルーはすべて大野拓弥騎手とのコンビで、中京ダート1800mを「1着、3着、1着」である。サウンドトゥルーの持ち味と、中京コースに対する適性をセットにした能力全開を考えてこその爆発力勝負であり、でなければ4コーナーまでしんがりに近い位置での後方待機などない。

 たとえば、人気上位馬では、6着ノンコノユメ(父トワイ二ング)はムーア騎手のテン乗りであり、コパノリッキー(父ゴールドアリュール)のルメール騎手は2013年1月の500万下(東京ダート1400m)以来の騎乗であり、ゴールドドリーム(父ゴールドアリュール)のデムーロ騎手は、前回の東京ダート1600mで騎乗しただけだった。

 その馬のコースや距離適性を考えると、馬にとってほとんど経験のないコースで、鞍上がこのコースにも馬にも慣れていないというのは、ダート戦の場合、馬群に入ってもまれるのはだいたいの馬が歓迎ではないことが加わるから、乗り替わりは非常にきついのではないかと感じた。

 また、コパノリッキーは東海Sこそ勝っているが、すんなりした展開が望めないチャンピオンズCは、14年が12着(1番人気)、15年が7着(1番人気)であり、同馬に乗るのはまったくひさしぶりのルメール騎手に代って、またまた人気の3番人気(13着)は、鞍上にとってもつらいものがあったのではないかと感じた。ルメール騎手のレースのコメントは「いいスタートを切ったけど、マイペースの先行とはいきませんでした」だった。

 コパノリッキーはハイペースもこなせるが、このGI/JpnI8勝の実力馬、1800mのビッグレース制覇は1つもない。理由は、この距離のGIはないに等しいからではあるが、タイプとして1800mの流れはもうひとつ合わない(鬼門)のかもしれない。

 人気のアウォーディー(父ジャングルポケット)は、初コースのうえ、交流重賞ではないから何頭も強敵のいる組み合わせ。最初からインでもまれる形になり、終始スムーズな追走ではなく、再三気合をつけられていた。それでも直線で外に出すと力強く伸びて抜け出したが、今回はサウンドトゥルーの強烈な爆発力(レース上がりを1秒9も上回る35秒8)を称えるしかない。コース経験なしの死角が出て凡走した馬も多かったなか、きわめて中身の濃い惜敗である。

 このあと出走予定の東京大賞典(大井2000m)はまた初コースになるが、今回のようなゴチャつく展開にはならない。勝ったサウンドトゥルーも2連覇をめざして出走予定なので、年末の東京大賞典の対決は楽しみである。突然、JRAに注文。お願いですからもう、東京大賞典(国際GI)を前に、有馬記念直後にJRA賞に投票してしまう票は受理しないでほしいと思います。

 そのアウォーディーの半弟ラニ(父タピット)は、これまでよりはスムーズなレースができたが、勝負どころでムチが入ってもスパートできなかった。挟まれたりしながら0秒5差(9着)は善戦というより、同じ3歳のゴールドドリームとともにまだ総合力不足だったとするのが妥当だが、「あの馬、大跳びで柔らかいフットワークだから、案外、いまは芝(新馬2000m4着)だっていいんじゃないか」という見方が、一部の関係者にあるらしい。兄アウォーディーは芝からダートに転じて大成功したが、ラニは逆に、芝に戻って本格化がないともいえないのである。

 4歳カフジテイク(父プリサイスエンド)は、勝ったサウンドトゥルーとほぼ同じような位置から、大外を回って上がり36秒0。勝ち馬と0秒2差(4着)だった。通ったコースを考えると互角の中身ともいえる。この馬が強烈な切れを発揮するようになったのは、昨年後半からのこと。6番人気の武蔵野S1600mは3着だったが、ベストに近いマイル戦ならもうトップクラスに突入だろう。

selvas2 at 23:37コメント(0) 
下半期のダート王はサウンドトゥルー! 12月4日の中京11Rで行われた第17回チャンピオンズカップ(3歳以上オープン、GI、ダート1800メートル、定量、15頭立て、1着賞金=9700万円)は、大野拓弥騎手騎乗の6番人気サウンドトゥルー(セン6歳、美浦・高木登厩舎)が快勝。昨年3着の雪辱をするとともに、JRA・GI初制覇を果たした。タイムは1分50秒1(良)。

 レースはモンドクラッセがハナへ。中団を進んでいたアウォーディーが直線で先頭に立つと、2、3番手にいたアスカノロマンが追随した。しかし、道中は後方2番手を追走していたサウンドトゥルーが4コーナーを過ぎて外に持ち出されると、豪脚で一気の差し切り勝ちを収めた。

 ダート転向後は6戦全勝で1番人気に支持されていたアウォーディーが、クビ差の2着。さらに1/2馬身差の3着は10番人気アスカノロマンで、2番人気のゴールドドリームは12着、3番人気コパノリッキーは13着に終わった。

 サウンドトゥルーは、父フレンチデピュティ、母キョウエイトルース、母の父フジキセキという血統。北海道新ひだか町・岡田スタツドの生産馬で、馬主は山田弘氏。通算成績は38戦9勝(うち地方8戦2勝)。重賞は2015年日本テレビ盃・交流GII、東京大賞典・交流GIに次いで3勝目。チャンピオンズCは高木登調教師、大野拓弥騎手ともに初勝利。

 ◆大野拓弥騎手「はまりましたね。リズムよく運ぶことだけを考えていました。3〜4コーナーは内を回ろうと思っていましたし、直線で手前を替えてからゴーサインを出しました。残り100メートルで前の馬の脚が鈍っていましたね。ずっと乗せてもらっている馬で勝ててよかったです。

 2着にアウォーディー、3着にはアスカノロマンが入っている。

selvas2 at 00:30コメント(0) 

2016年12月04日

気難しさは無類の闘志につながる

 中京に移った最初の2014年が、
「前半62秒3-後半48秒7-36秒5」=1分51秒0
2回目の2015年が同じ良馬場で、
「前半60秒2-後半50秒2-37秒9」=1分50秒4

 絵に描いたように、2014年は「先行-好位-先行」組だけの決着になり、逆にきついペースで展開した2015年は「差し-追い込み-追い込み」馬の組み合わせ。

 中京ダート1800mの高額条件で勝っているのは、アスカノロマン「東海S-1分51秒9」と、コパノリッキー「東海S-1分50秒9」、サウンドトゥルー「ジュライS-1分51秒6」の3頭だけ。というより、距離を問わず中京ダートで勝ち星があるのはこの3頭だけ。中京ダートは初めての馬が6頭もいる。

 レースの流れは昨年と同じようなHペースとしてもいい平均ペースと推測し、差す脚のある馬を中心にしたいが、中京ダート1800mの経験なしの馬が過半数を占めるから、不確定要素の非常に多いG1レースである。

 思い切って3歳の伏兵ラニ(父タピット)の一気の素質開花に期待したい。

 アメリカで早速ゴジラのニックネームが進呈されたくらい怪しい気性の馬だが、ドバイ→アメリカ3冠レースと転戦してそれなりの結果を残したのだから、実にタフである。惚れ惚れする素晴らしい馬体の持ち主でもある。今回は2週連続して内田博幸騎手が栗東に駆けつけ、時計の出るダートのEコースとはいえ、最終追い切りなど1200mは1分12秒そこそこだから驚く。兄アウォーディーにならって装着したブリンカーが利いている。

 エンジンのかかりが遅く、12FのベルモントSで小差3着したのでスタミナ型と思われるムキもあるが、なかなか行く気にならない気性が原因で、本質は中距離スピード系。父タピットも、祖父プルピットもダート9F前後で快走し、母へヴンリーロマンスのダート1勝も1800mである。今回は、早めのエンジン全開をうながすため、強い返し馬でその気にさせる予定があるという。

 アメリカ血統というだけでなく、東京、ドバイ、そしてアメリカで好走してきたように左回り巧者。前回、久しぶりだった右回りの凡走は度外視したい。

 他馬をうなって威嚇したり、吠えたりの気性は大きな死角だが、苦しくなったベルモントSで伸びてきたあたり、並外れた心肺機能をもち、陣営も本物になれば半兄アウォーディー以上の大物のはずだ、との期待がある。気難しさは無類の闘志につながる。

 内田騎手は、同じ芦毛の気難しいゴールドシップとのコンビで皐月賞、菊花賞など7勝もしている。2週連続の栗東での追い切り騎乗で、怪獣(悪童)ラニと、スタートから真剣に走ろう。そんな意思の疎通が芽生えたことを期待したい。

selvas2 at 00:30コメント(0) 
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