2016年09月24日

柏木集保先生の見解 神戸新聞杯

直結するダービーと神戸新聞杯

 日本ダービーとの強烈な結びつきが知られる。最近10年間(2000mで開催された06年含む)の連対馬20頭のうち、75パーセントにあたる「15頭」が、約4ヶ月前の日本ダービーで掲示板に載った馬(5着以内)によって占められている。ダービーで着外から巻き返して連対した1頭を加えると、80パーセントの「16頭」までがダービー組となる。3歳牡馬のトップクラスが揃う同じ距離2400mだからとはいえ、ありえないほどの直結である。

 だから、このレースで2頭を選ぶなら文句なしに日本ダービー5着以内馬であり、今年は「サトノダイヤモンド、エアスピネル」。なにせ、今年のダービー5着以内馬は、そのまま「皐月賞の5着以内馬」だったという、史上初の大記録が生まれた年であり、疑いなくレベルは高い。マカヒキは凱旋門賞の上位人気馬となり、ディーマジェスティは菊花賞にリーチがかかった。

 ただ、ありえない。という感じ方は正解に近いところもあり、連対馬と差のない神戸新聞杯の3着馬の中には、春のダービーは不出走でも、夏から力をつけた上がり馬が計「8頭」食い込んでいた。驚くことに、そのうちの4頭「06年ソングオブウインド、08年オウケンブルースリ、10年ビッグウィーク、14年トーホウジャッカル」は菊花賞の勝ち馬となり、13年のサトノノブレスは菊花賞2着だった。ダービー組で、春のランキング通り神戸新聞杯で連対した「15頭」より、3着にとどまった「8頭」の方が、本番の菊花賞の成績は比較の対象にならないくらい好走の可能性が高いのである。単に距離適性うんぬんの問題ではないところがありそうに思える。

 距離適性の問題というなら、「皐月賞と菊花賞」だけの2冠馬は数多く存在するが、現在と同様の体系になって以降、約半世紀以上、「ダービーと菊花賞」の2冠馬は1970年代のタケホープのみ、という歴史の教訓にも反することになる。

 ダービー馬を筆頭に、春のランキング上位馬ほど、神戸新聞杯を試走のトライアルにできない危険はある。
とくにダービー快走馬は、例えば14年のワンアンドオンリーではないが、神戸新聞杯でもそれなりの仕上げと、結果が求められる。ダービー好走には春にかなり無理を強いられ、負担がかかっている。それらの実績上位馬が、秋シーズンの最初からまたまたスキのない仕上げをされては、肝心の菊花賞本番でもう上積みは乏しいのではないか、という見方がささやかれることがある。

 3着に善戦好走してくれれば、そのあとの楽しみが広がるという意味も含めてナムラシングン(父ヴィクトワールピサ)に期待したい。まだまだ馬体が成長途上だった春の皐月賞でハイペースを強引にまくって直線先頭に立ちかけて7着。サトノダイヤモンドと0秒4差。遅咲きタイプと思えるので秋の成長があるはずだ。母の父ピヴォタル(その父ポーラーファルコン。祖父ヌレイエフ)は、スプリンターだった競走時と異なり、種牡馬となってスタミナのある中距離型を数多く送っている。

selvas2 at 18:30コメント(0) 

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