2018年10月

2018年10月31日

プリンシアコメータ
牝5歳
調教師:矢野英一(美浦)
父:スパイキュール
母:ベルモントフェリス
母の父:アジュディケーティング
ここに注目!
コース替わりが大きなポイントだ。京都・ダートコースは3走前の平安Sで1度走って、勝ち馬から1秒5差の11着。牡馬相手だったので情状酌量の余地はあるものの、過去に2桁着順が2回しかない堅実派だけに、気になる材料ではある。

クイーンマンボ
牝4歳
調教師:中竹和也(栗東)
父:マンハッタンカフェ
母:スズカエルマンボ
母の父:シンボリクリスエス
ここに注目!
休み明けだった前走のレディスプレリュード(Jpn供B膂罅Ε澄璽1800メートル)は、馬体重がプラス11キログラムで、いくらか余裕残しに見えた。道中の反応がひと息だったのも、そのあたりが影響したのだろう。馬体が絞れていれば、パフォーマンスを上げられるはずだ。

ラビットラン
牝4歳
調教師:中竹和也(栗東)
父:Tapit
母:Amelia
母の父:Dixieland Band
ここに注目!
昨年のローズSを制し、秋華賞でも4着に健闘。今年の夏にはブリーダーズゴールドC(Jpn掘L臺漫Ε澄璽2000メートル)を勝利し、芝とダートの両方で重賞勝ちを収めた。今回は、ダートで初のビッグタイトル獲得に挑む。

アンジュデジール
牝4歳
調教師:昆貢(栗東)
父:ディープインパクト
母:ティックルピンク
母の父:フレンチデピュティ
ここに注目!
1200メートルから2100メートルまでの距離で勝った経験があるオールマイティーな馬。ただ、1800メートルでは3着、5着、2着、4着と勝ち切れていない。ここで嫌なジンクスを吹き飛ばし、念願のビッグタイトルを手に入れたいところだ。

ブランシェクール
牝5歳
調教師:藤田輝信(大井)
父:ダイワメジャー
母:モンプティクール
母の父:クロフネ
ここに注目!
過去4年のJBCレディスクラシック勝ち馬は、いずれも前走がレディスプレリュード(Jpn供B膂罅Ε澄璽1800メートル)で、かつ、そこで2着から4着に惜敗していた。本馬は前走のレディスプレリュードで2着だから、条件と合致している。

サルサディオーネ
牝4歳
調教師:羽月友彦(栗東)
父:ゴールドアリュール
母:サルサクイーン
母の父:リンドシェーバー
ここに注目!
過去4勝をすべて逃げ切りで挙げている一方で、ハナを奪えなかった4戦はいずれも2桁着順に敗れている。今回も逃げる意気込みを示しているだけに、同型との兼ね合いがつくかどうかが大きなポイントとなるだろう。

リエノテソーロ
牝4歳
調教師:武井亮(美浦)
父:Speightstown
母:Akilina
母の父:Langfuhr
ここに注目!
本馬のほかにドスライスやマテラスカイが重賞を制しているSpeightstown産駒だが、そのほとんどがスプリンター。JRAにおける全50勝のうち48勝が1400メートル以下で、1800メートルは1勝だけとなっている。本馬も、今回は距離の克服が鍵になりそうだ。

カワキタエンカ
牝4歳
調教師:浜田多実雄(栗東)
父:ディープインパクト
母:カワキタラブポップ
母の父:クロフネ
ここに注目!
父は芝で活躍する産駒が多いディープインパクトだが、母系にはダート向きの血が詰まっている。母の父は2001年のジャパンカップダートを制したクロフネで、祖母の父がフォーティナイナー。本馬も、初のダートをこなして不思議はない。

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マテラスカイ
牡4歳
調教師:森秀行(栗東)
父:Speightstown
母:Mostaqeleh
母の父:Rahy
ここに注目!
前々走のプロキオンSでは、従来のJRAレコードを1秒2更新する1分20秒3という破格の時計をマーク。派手な重賞初制覇を飾り、G気任眥麺僂垢襪世韻離櫂謄鵐轡礇襪鮠斂世靴拭今回、JRAのG気禄蘢戦となるが、大きな期待が持てる。

レッツゴードンキ
牝6歳
調教師:梅田智之(栗東)
父:キングカメハメハ
母:マルトク
母の父:マーベラスサンデー
ここに注目!
ダートは今回が3度目。一昨年のJBCレディスクラシック(Jpn機川崎・ダート1600メートル)では、初ダートながら2着と適性を示した。今春のフェブラリーSでも強豪を相手に5着。能力、適性共に今回のメンバーでは上位の存在となるだけに、期待がかかる。

キタサンミカヅキ
牡8歳
調教師:佐藤賢二(船橋)
父:キングヘイロー
母:キタサンジュエリー
母の父:サクラバクシンオー
ここに注目!
地方競馬に移籍後は11戦して掲示板(5着以内)を外したことがなく、安定したレースを続けている。地方所属馬の大将格として、2007年のフジノウェーブ以来11年ぶりの地方所属馬によるJBCスプリント制覇を成し遂げたいところだ。

グレイスフルリープ
牡8歳
調教師:橋口慎介(栗東)
父:ゴールドアリュール
母:ラビットフット
母の父:Seeking the Gold
ここに注目!
昨年のコリアスプリント(韓国G1。ダート1200メートル)を含め重賞4勝の実績は、今回のメンバー中でも上位と言えるだろう。休み明けを1度使われた上積みもありそうなだけに、念願のビッグレース制覇へ準備は整った。ベテランホースとしての意地を見せたい。

モーニン
牡6歳
調教師:石坂正(栗東)
父:Henny Hughes
母:Giggly
母の父:Distorted Humor
ここに注目!
一昨年のフェブラリーS優勝馬。初めてのダート1200メートルだった前走のコリアスプリント(韓国G1)で勝利を飾り、新たな一面を示すことができた。京都・ダート1200メートルは初経験だが、前走の経験が後押しをしてくれるはずだ。

キングズガード
牡7歳
調教師:寺島良(栗東)
父:シニスターミニスター
母:キングスベリー
母の父:キングヘイロー
ここに注目!
左回り1勝に対し、右回りで7勝を挙げる無類の右回り巧者。ダート1200メートルの経験は前走のオープン特別・室町S(京都)が唯一だが、後方追走から4着まで追い上げた脚には見どころがあった。末脚は堅実な馬だけに、速いペースで流れて欲しい。

ナックビーナス
牝5歳
調教師:杉浦宏昭(美浦)
父:ダイワメジャー
母:レディトゥプリーズ
母の父:More Than Ready
ここに注目!
昨年の東京盃(Jpn供B膂罅Ε澄璽1200メートル)で約1年8か月ぶりのダートに挑戦したが、9着に敗れた。ただ、未勝利をダートで勝ち上がっており、今年は芝ながら重賞初制覇を経験。力をつけた今なら、ダートでも力を見せることができるだろう。

ニシケンモノノフ
牡7歳
調教師:庄野靖志(栗東)
父:メイショウボーラー
母:グリーンヒルコマチ
母の父:アフリート
ここに注目!
昨年の本レース(Jpn機B膂罅Ε澄璽1200メートル)優勝馬も、それ以来白星から遠ざかっている。京都・ダート1200メートルは、3戦して2勝を挙げる絶好の舞台。同レース連覇を達成し、復活した姿を示したい。

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2018年10月30日

ケイティブレイブ
牡5歳
調教師:杉山晴紀(栗東)
父:アドマイヤマックス
母:ケイティローレル
母の父:サクラローレル
ここに注目!
栗毛の馬体はサクラローレル、Be My Guestがいる母系の影響を強く感じさせ、それが本馬のスタミナの源になっていると思われる。スピード戦よりもスタミナ勝負が理想だろう。すでに5歳の秋。馬体はいい意味で完成され、かつ安定もしている。

オメガパフューム
牡3歳
調教師:安田翔伍(栗東)
父:スウェプトオーヴァーボード
母:オメガフレグランス
母の父:ゴールドアリュール
ここに注目!
前走(シリウスS1着)時の馬体重が450キログラム。牡馬のダート馬にしては馬格がないタイプで、それだけに前走は53キログラムのハンデも大きかったのだろう。今回、2キログラム増の55キログラム自体は問題なさそうだが、他馬との斤量差が詰まる点は頭に入れておきたい。

ノンコノユメ
せん6歳
調教師:加藤征弘(美浦)
父:トワイニング
母:ノンコ
母の父:アグネスタキオン
ここに注目!
コーナー通過が2回の左回りコースを走っている印象が強い馬。そのどちらにも該当しないレースは、一昨年の東京大賞典(G機B膂罅Ε澄璽2000メートル、4着)までさかのぼらなければならない。今回は、初の京都・ダート1900メートルをクリアできるかが鍵になる。

テイエムジンソク
牡6歳
調教師:木原一良(栗東)
父:クロフネ
母:マイディスカバリー
母の父:フォーティナイナー
ここに注目!
父クロフネのイメージに近い大きなストライドが特徴的な馬。その見た目以上のスピードで走ることができるが、一方で、瞬間的な脚を求められる展開は苦手としている。馬群に囲まれない状況で直線に入ってこられるかが、ポイントとなりそうだ。

サウンドトゥルー
せん8歳
調教師:高木登(美浦)
父:フレンチデピュティ
母:キョウエイトルース
母の父:フジキセキ
ここに注目!
キャリア豊富で様々な競馬場への遠征を経験している馬だが、馬体重の変動が少なく、前走まで15戦連続で3キログラム以内の増減にとどめている。それが、本馬の安定したパフォーマンスに繋がっているのかもしれない。ここも自身の力を発揮できるだろう。

クリソライト
牡8歳
調教師:音無秀孝(栗東)
父:ゴールドアリュール
母:クリソプレーズ
母の父:エルコンドルパサー
ここに注目!
地方交流重賞を走っているイメージもあるが、実は京都・ダートコースとは相性抜群。これまでに4戦して〔1・2・1・0〕と3着以内を外したことがなく、そのうちの3戦で出走馬中最速の上がり3ハロンタイム(推定)をマークしている。今回の条件は合うはずだ。

サンライズソア
牡4歳
調教師:河内洋(栗東)
父:シンボリクリスエス
母:アメーリア
母の父:スペシャルウィーク
ここに注目!
マイル戦での実績も持っているが、近走はダート2000メートル前後の距離に絞って出走。京都のダートコースも1戦1勝と、今回の舞台は合いそうだ。休み明けを1度使われたことで、馬体も充実してきている。

センチュリオン
牡6歳
調教師:田村康仁(美浦)
父:キングカメハメハ
母:ハンドレッドスコア
母の父:ホワイトマズル
ここに注目!
中山・ダート1800メートルで8勝をマーク。それ以外の競馬場では勝ち鞍がない成績の評価が難しい。京都競馬場への遠征は今回が初めてで、直線が平坦なコースの経験も少ない。ここは相手関係だけでなく、コースへの対応も鍵となりそうだ。

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2018年10月29日

前年のクラシックホースが上位を独占

 2017年の日本ダービー馬レイデオロ(父キングカメハメハ)が、1分56秒8の快時計で完勝した。日本ダービー馬がその後にGIを制覇したのは、2011年のオルフェーヴル以来、7年ぶりのこと。それも、勝ち時計は2011年の勝ち馬トーセンジョーダンの1分56秒1に次ぐ天皇賞(秋)史上2位。非常に中身のあるGI制覇だった。

 また、1着レイデオロ、2着サングレーザー(父ディープインパクト)、3着キセキ(父ルーラーシップ)、4着アルアイン(父ディープインパクト)……。上位を独占したのはすべて4歳牡馬であり、前年のクラシックホース(皐月賞馬、日本ダービー馬、菊花賞馬)がみんなそろって上位に名をつらねる珍しい結果だった。

 日本ダービー馬レイデオロを筆頭に、3歳時に頂点のビッグレースを制した馬がそのあともトップグループを形成するのはきわめて希なこと。同世代3頭のクラシックホースがのちに同じレースに出走したのは、グレード制が導入された1984年以降、初めての記録とされる。

 C.ルメール騎手は、これで秋の中山が開幕して以降、重賞は【10-3-1-1】。うちGI・3勝となった。ビッグレースを展望する陣営の奪い合い状態が激化している。それも関係しレイデオロの次走はジャパンCではなく、有馬記念ではないかとされる。

 流れを作ったのは、菊花賞馬キセキ。同じ4歳のダンビュライト(父ルーラーシップ。3冠3、6、5着)が興奮しすぎて落馬後に逸走のため除外となり、ますます先行タイプが少なくなった中、意欲的に自身の前後半「59秒4-57秒6」=1分57秒0の流れをつくり、レースの中身を高めた。結果、格好の目標となり惜しい3着だったが、レースを作って1分57秒0で乗り切ったのは、馬場差は別にして、2008年に先手を奪って2着したダイワスカーレットの1分57秒2(前後半58秒7-58秒5)に遜色ない価値ある内容だろう。

 先手を奪ったキセキから、前半1000m通過地点では約9馬身ほど離れた6番手にいたのがレイデオロ。その2馬身ほど後方でマークする形がサングレーザー。レイデオロはリズムを大切にしての追走で、まだ先頭との差を詰めに出る場所ではなく、同馬の前半1000m通過は推定「60秒8」前後か。すると4コーナー手前から動いたこの勝ち馬の1分56秒8は、前後半推測「60秒8-56秒0」となる。この速い全体時計で上がりは33秒6だった。

 ディープインパクト一族のレイデオロは、スピード能力にあふれたチャンピオンとされるが、これでロードカナロア、ドゥラメンテなどとともに「キングカメハメハ系」のさらなる発展に貢献することになる。祖母レディブロンド(父シーキングザゴールド)はディープインパクトの半姉ではあるが、ディープインパクト牝馬との交配も可能な範囲と思える。

 2着に突っ込んだサングレーザーは、前走比マイナス12キロでも、絞って究極の仕上げでGI制覇に臨んだもので、カリカリしていても細くなかった。テン乗りとなったJ.モレイラ騎手は、作戦ということもないが、道中ずっとルメール(レイデオロ)をマークする位置取り。レース後半があまりに高速になったため届かなかったが、レイデオロの後半1000mが推定56秒0とするなら、この馬はおそらく56秒を切っていたことになる。京都1600mのレコードは自身の「1分31秒3」なので、もし反動がなく11月18日のマイルチャンピオンシップに挑戦できるようなら、チャンス十分。

 残念なことに、1番人気の4歳スワーヴリチャード(父ハーツクライ)は後方のままレースに参加できなかった。休み明けでも仕上がりに不安はなく、落ち着いていた。しいていえば、休み明けのわりにはやけに落ち着きすぎて、気迫が乏しいように感じられたことだが、やはり、スタートの接触が最大の敗因。あまりスタートの巧みな馬ではなく、自身もあおり気味になったが、その瞬間、隣のマカヒキ(父ディープインパクト)が内によれたためいきなり第一完歩でぶつかって挟まれた。出遅れというよりダッシュつかずのスタートになった。

 そのあと、気迫満点のスワーヴリチャードなら追い上げて行く気をみせただろうが、まったく闘志に火がつかなかった。ぶつかったマカヒキも武豊騎手が接触を気にしたのか、同じように後方追走となり、向こう正面では早くも2頭ともに黄信号どころか赤信号。

 縦長になった隊列は、ちょうど中位のサングレーザーが推定1000m通過61秒0前後なので、決して追い上げ不可能なペースではないが、スワーヴリチャードは3コーナーあたりですでに戦意喪失。ほぼ同じ位置にいたマカヒキも加速することができず、2頭ともに直線は形作りに追う姿勢をみせただけ。前方のキセキ、レイデオロ、サングレーザーが激しい競り合いを展開する中、最初から最後まで圏外のままだった。

 スワーヴリチャードは続けて出走しないタイプだが、まったくレースをしていないので、陣営は「一応、ジャパンCを目標に…」というトーンになったが、ダメージがなく巻き返す気力が戻ることを期待したい。マカヒキも絞った身体は決して悪くはなかった。スタートでよれ(スワーヴリチャードにダメージを与え)、自身も後方差詰めの7着では、とうとう8連敗の悲しいダービー馬になりかねない。なんとしても、立ち直ることを期待したい。

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10月28日の東京11Rで行われた第158回天皇賞・秋(3歳以上オープン、GI、芝2000メートル、定量、13頭立て、1着賞金=1億5000万円)は、
クリストフ・ルメール騎手騎乗の2番人気レイデオロ(牡4歳、美浦・藤沢和雄厩舎)が堂々の差し切り勝ち。
昨年のダービーに続くGI・2勝目を挙げた。
ルメール騎手は3週連続のGI制覇。
タイムは1分56秒8(良)。
2着はサングレーザー(4番人気)、
3着は昨年の菊花賞馬キセキ(6番人気)だった。

 5〜6番手を追走していたレイデオロは直線でグングンと脚を伸ばし、
逃げていたキセキを力強くかわしてトップでゴールを駆け抜けた。
道中は勝ち馬をマークする形だったサングレーザーが直線で急追し、1馬身1/4差の2着。
さらにハナ差の3着でキセキが続き、4着は昨年の皐月賞馬アルアイン(5番人気)だった。
今年の大阪杯優勝馬で1番人気だったスワーヴリチャードは、スタート直後に他馬に寄られたため出遅れ。後方2番手を追走し、10着に終わった。

 レイデオロは、
父キングカメハメハ、母ラドラーダ、母の父シンボリクリスエスという血統。
北海道安平町・ノーザンファームの生産馬で、
馬主は(有)キャロットファーム。
通算成績は11戦7勝(うち海外1戦0勝)。
重賞は2016年ホープフルS・GII、17年日本ダービー・GI、神戸新聞杯・GII、18年産経賞オールカマー・GIIに次いで5勝目。
天皇賞・秋は、藤沢和雄調教師は1996年バブルガムフェロー、2002、03年シンボリクリスエス、04年ゼンノロブロイ、14年スピルバーグに次いで6勝目。クリストフ・ルメール騎手は初勝利。

 ◆クリストフ・ルメール騎手「天皇賞(制覇)は、(春秋を通じて)初めてです。大きなチャンスだと思っていたし、レイデオロのコンディション、レース(ぶり)も完璧でした。ずっといい気持ちでしたね。ちょうどいいペースでしたし、馬はとてもリラックスして、ずっとスムーズでした。長い脚(長くいい脚)で頑張ってくれましたね」

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2018年10月28日

レイデオロはもちろん強敵だが、他に妙味ある馬も多数

 距離2000mにも、東京コースにも、また読みにくい展開(レースの流れ)にも、もっとも死角が少ないのは4歳スワーヴリチャード(父ハーツクライ)。コンビで【3-0-1-1】。総合能力の高さに確信を持つM.デムーロは、例えば予測以上のスローになった際には、強気に自分からスパートするだろう。

 デムーロがテン乗りになった3歳時のアルゼンチン共和国杯2500mは、いきなり総合力全開の2分30秒0で圧勝だった(日本レコードと0秒5差)。4歳になり、当時よりパワーアップしている現在、スタミナも求められる厳しい中身の2000mになるほどスワーヴリチャードが有利になると考えられる。

 高速の2000mに対応できるスピード能力は大丈夫か。前回の安田記念は初の1600m挑戦、それもGI。坂上で抜け出しそうになりながら3着に負けたものの、自身1000m通過57秒5で積極的に追走して、1分31秒4(上がり33秒9)。レースがコースレコードタイだったので、初の1600mでコースレコードとわずか0秒1差だった。スピード能力もある。

 今回の2000mの天皇賞(秋)は、「前半スローになるのではないか」と予測されるが、スローの2000mは春のGI大阪杯で経験済み。逃げ馬が前半1000m61秒1のスローに持ち込み、出遅れたスワーヴリチャードは最後方近くからになったが、スローを察知したデムーロが900m通過あたりからロングスパートに入ると、1000m通過地点では先頭から約6馬身差の中位の外まで進出。この馬の1000m通過は「62秒1」前後だった。そこからレースのピッチが上がり、1000〜1200mは「11秒8」となったが、スワーヴリチャードはさらに加速しこの1ハロンで一気に先頭に並んでいる。

 下級条件の小回りではたまにあるが、GIの大阪杯ではありえない破天荒なロングスパートであり、その1ハロンの同馬(デムーロ)は推定「10秒9〜11秒0」の脚を使ったことになる。そこから残り800mは「11秒2-11秒1-11秒4-11秒6」=45秒3-34秒1となった。

 レースの後半1000mは「57秒1」なので、スワーヴリチャード自身の1分58秒2の中身は、限りなく「62秒1-56秒1」に近い。途中で脚を使ったため2着と0秒1差だが、あれは辛勝ではない。中間300mくらいの間に、スワーヴはありえないスパートで先頭に立っているから、実際は圧勝としていい。

 今回は約5カ月ぶりだが前出のAR共和国杯が約5カ月の休養明け。ポン駆けには慣れている。木曜計測で530キロあったが、安田記念のときが526キロ。それが当日は506キロ。輸送とレース直前を馬が察して絞れる。

 相手本線は、先週の動きが素晴らしかったマカヒキ。不振は脱したと思える。同じ4歳のライバル=レイデオロはもちろん強敵だが、妙味は良馬場の2000mの方がずっといいキセキと、北村友一騎手が強気に攻めの先行策に出たときのアルアイン。意外に人気がないミッキーロケットも侮れない。

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2018年10月27日

10月27日の京都11Rで行われた第61回スワンステークス(3歳以上オープン、別定、GII、芝1400メートル、11頭立て、1着賞金=5900万円)は、
ミルコ・デムーロ騎手騎乗の2番人気のロードクエスト(牡5歳、美浦・小島茂之厩舎)が後方2番手を追走から直線大外一気の差し切り勝ち。
2016年の京成杯AH以来となる勝利を飾るとともに、
マイルチャンピオンシップ(11月18日、京都、GI、芝1600メートル)の優先出走権を獲得した。
タイムは1分21秒5(良)。

 ハナ差2着は後方から脚を伸ばして一旦は先頭に立った1番人気のモズアスコット、
さらに半馬身遅れた3着には直線インから伸びた8番人気のグァンチャーレが入った。

 勝ったロードクエストは、
父マツリダゴッホ、母マツリダワルツ、母の父チーフベアハートという血統。
北海道様似町・様似堀牧場の生産馬で、
馬主は(株)ロードホースクラブ。
通算成績は21戦4勝。
重賞は2015年GIII新潟2歳S、16年のGIII京成杯AHに次いで3勝目。

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10月27日の東京11Rで行われた第7回アルテミスステークス(2歳オープン、牝馬、GIII、芝1600メートル、馬齢、15頭立て、1着賞金=2900万円)は、
武豊騎手騎乗の6番人気シェーングランツ(美浦・藤沢和雄厩舎)が大外一気の強襲で重賞初制覇。
シェーングランツの上がり3ハロンはメンバー中最速の33秒7。
勝ちタイムは1分33秒7(良)。
シェーングランツの母スタセリタは仏オークス馬で、半姉ソウルスターリング(父フランケル)は阪神JF&オークスの勝ち馬。
その血に違わぬスケールの大きさを垣間見せる走りだった。

 半馬身差の2着には中団追走から直線外めを伸びたビーチサンバ(5番人気)、
さらに1馬身1/4差遅れた3着に馬群を割って伸びたエールヴォア(2番人気)。

 アルテミスSを勝ったシェーングランツは、
父ディープインパクト、母スタセリタ、母の父モンズンという血統。
北海道千歳市・社台ファームの生産馬で、
馬主は(有)社台レースホース。
通算成績は3戦2勝。
重賞初勝利。
アルテミスSは、藤沢和雄調教師は初優勝、武豊騎手は2016年リスグラシューに次いで2勝目。

 ◆武豊騎手(1着 シェーングランツ)「期待を持ってゲート入りしましたが、出があまり良くなかったし、道中も自分から走ろうというところを見せませんでしたね。でも、直線で外に出したら走るフォームが変わって、すごい脚で伸びてくれました。素質を感じます。お姉さんとの比較ですか? ボクはソウルスターリングは遠くから見ていただけですから(笑)。素質は感じますし、可能性はかなりあると思います」

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全く異なる展開で2連勝、内容も勝ち時計も秀逸

 アユサン(13年桜花賞)、レッツゴードンキ(15年桜花賞)、メジャーエンブレム(16年NHKマイルCなど)、ラッキーライラック(17年阪神JF)のGI馬が4頭。

 現4歳のリスグラシュー(桜花賞などGIで2着4回)を筆頭に、のちのGI(JpnI)で2着-3着の好走記録をもつ馬をここまでに7頭も送り出しているのが、まだ「6回」しか行われていないこの牝馬重賞。

 ずっと以前から、2歳の秋に「東京の1600-1800mのオープンクラスで善戦.好走した馬は将来性十分」とされてきたが、とくに牝馬の場合はその通りである。

 1-2番人気に支持された注目馬は、6年間合わせて【4-3-0-5】。多頭数の牝馬戦とすれば上々であり、まだまだ評価と結果が結びつく時期ではないが、前出のGI馬4頭は、ここで「4,1,1,2」番人気だった。

 グレイシア(父ダイワメジャー)に期待したい。例年だと、この時期の全国2歳種牡馬ランキングで1-3位にいるはずの父ダイワメジャー(17歳)は、今年は現在のところ7位止まり。生産頭数は変わらないのに、出走数、勝ち馬数ともに、昨年あたりから下降カーブを描いているのは気になる。ピークは過ぎたのだろうか。

 ロードカナロア、オルフェーヴル、ジャスタウェイ…などに勢いで見劣るのは、繁殖牝馬全体のレベルダウン(新勢力に押されて)なのだろうか。その心配は否定できないが、競走時のダイワメジャー自身はすばらしい成長力を示した馬であり、素質を秘めた馬をまだ多く送り出してくれるはずである。

 グレイシアの新馬戦は新潟1400mを果敢に飛ばして「45秒9-35秒7」=1分21秒6の逃げ切り圧勝。1400mの夏の新潟2歳戦8鞍の中では、ダリア賞(ジャスタウェイ産駒のアウィルアウェイが快勝)と並んで最速タイだった。

 光るのは2戦目のアスター賞(中山1600m)。新馬戦とはちがってスタートで出負けして最後方追走となったが、4コーナー手前からふくれるように大外に回って1分34秒9(自身の上がり33秒5)。スローでレース上がり「12秒1-11秒3-11秒1」=34秒5を楽々と差し切って、最後11秒1のゴール前は余力さえあった。4回中山1600mの2歳戦10鞍の最高タイムだった。

 カリカリするテンションの高さが、ここまではレースでの闘志に直結していたので、そのバランスが崩れると(まだ3戦目なので)まったくの不発に終わる心配もあるが、イトコにしぶとく成長したラブリーデイ(宝塚記念など9勝)のいる一族。早熟系ではないと思える。

 ダート巧者のような血統背景だが、スケールあふれる大跳びのフットワークで阪神1800mを1分46秒8で圧勝してきたエールヴォア(父ヴィクトワールピサ)が相手筆頭。注目馬が多いが、強気に逃げが打てれば怖いライデンシャフト(父ノヴェリスト)は、ぜひ穴馬にマークしたい。前走の札幌1500m1分31秒0は、人気のウインゼノビア(父スクリーンヒーロー)を1秒2も上回っている。

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2018年10月26日

 秋の天皇賞は、東京の2000メートルが舞台。この10年間、1番人気は5勝、2着2回、3着2回。勝率50%、連対率は70%と信頼性が高い。他に、5番人気馬が4勝、7番人気が1勝をあげ、2、3、4番人気馬は2、3着まで。10年間で合わせて9勝をあげている4、5歳馬が馬券の中心だ。

 過去10年、指数上は前走指数と平均指数の上位馬が7勝をあげている。ランク外の馬は3頭が勝利しているが、いずれも前走、重賞で1、2着だった馬たち。指数ランク外の馬の場合は、前走、重賞で上位に好走していなければならない。


 今年は、ミッキーロケット、キセキ、スワーヴリチャード、ヴィブロス、ダンビュライト、ステファノス、アルアインなどが指数の上位馬たちだ。

 秋の天皇賞は過去10年、前走、毎日王冠組が5勝、宝塚記念組と札幌記念組が2勝、京都大賞典組が1勝をあげて、中心勢力を構成している。
 今年の毎日王冠は4歳牝馬のアエロリットが逃げ切り勝ちを収めた。中団から伸びた3歳馬ステルヴィオが1馬身4分の1の差で2着。3着に2番手で先行したキセキが入り、3番手のステファノスが4着に粘った。スローペースの流れで、先行馬に向く展開も、キセキ、ステファノスの内容は悪くなかっただろう。

 ただ、今年は逃げ馬不在の天皇賞(秋)とはいえ、スローペースになるとは思えず、もう少しスタミナのある先行馬に向く流れになるのではないか。
 その点から、前走、自己ベストの高指数で宝塚記念を快勝したミッキーロケットに注目したい。宝塚記念では内ラチ沿いの7番手で流れにのった。3コーナーからロングスパートを仕掛け、4コーナーでは2番手にまで押し上げ、直線に入ると早々に先頭に立った。直線、1番人気のサトノダイヤモンドとの叩き合いを制して、さらに差を広げ、香港のワーザーの追い込をも退けて、初のG1のタイトルを手にした。

 今年の春の天皇賞でも長くいい脚を使って4着に好走しており、ロングスパートが同馬の最大の強みだろう。宝塚記念の勝利はミッキーロケットの本格化を示すレースだったといってよいだろう。

 スローペースとみるや後方から果敢に動いて大阪杯を押し切り勝ち、前走の安田記念でも3着のスワーヴリチャードや、前走オールカマーを完勝した昨年のダービー馬レイデオロにもチャンスがあるだろう。
  他では牝馬のヴィブロスにも注目したい。

 京都の重賞は芝1400メートル戦のスワンS。
 今年の指数上位馬は、モズアスコット、ロードクエスト、レーヌミノル、グァンチャーレ、ヒルノデイバロー、サフランハートなど。

 指数上は前走、G1安田記念を勝ったモズアスコットが1頭だけ抜けた存在だ。デビューからここまで、マイルまでの距離では(5301)と安定しており、課題があるとすると、1頭だけ背負う58キロの重量だけ。それも大きな障害とも思えない。後方からの差し脚も鋭く、不動の中心馬だろう。


 アルテミスSは2歳牝馬の重賞。
 指数上位は、エールヴォア、レディードリー、アフランシール、シェーングランツ、ライデンシャフト、キタイ、ウインゼノビア、グレイシアなど。

 エールヴォアの前走指数は現2歳世代牝馬の最高指数であり、その指数と差のないレディードリーなどが中心になるべきレースだろう。ただスローペース必至で、スローの流れに対応できるかどうか。スローペースで長くいい脚を使えるのは。ビーチサンバ、グレイシア、ミディオーサなどで、逆転があるかもしれない。



selvas2 at 18:30コメント(0) 
モズアスコット
牡4歳
調教師:矢作芳人(栗東)
父:Frankel
母:India
母の父:Hennessy
ここに注目!
今年の安田記念を連闘で制して初G祇覇を飾ったマイルの新王者が、秋の初戦を迎える。今回はこれまでのキャリアで一番長いレース間隔を空けての実戦となるが、G汽Εぅ福爾箸靴董△呂擁屬靴討れるはずだ。

ロードクエスト
牡5歳
調教師:小島茂之(美浦)
父:マツリダゴッホ
母:マツリダワルツ
母の父:チーフベアハート
ここに注目!
末脚の爆発力を武器に重賞を2勝しているが、近3走は、ある程度前の位置で運んでまずまずの結果を出している。全3勝は芝1600メートルで挙げたものだが、今のレース運びなら200メートルの距離短縮もこなせるだろう。

レーヌミノル
牝4歳
調教師:本田優(栗東)
父:ダイワメジャー
母:ダイワエンジェル
母の父:タイキシャトル
ここに注目!
昨年の桜花賞馬だが、今春の高松宮記念で勝ち馬から0秒3の7着という競馬をしており、よりスピードに特化してきた印象を受ける。京都・芝コースは、昨年のマイルチャンピオンシップで4着に健闘した舞台。今回は、現在のベストに近い条件がそろったと言えそうだ。

デアレガーロ
牝4歳
調教師:大竹正博(美浦)
父:マンハッタンカフェ
母:スーヴェニアギフト
母の父:Souvenir Copy
ここに注目!
母は、JRAでデビューした産駒8頭のうち4頭が平地のオープンクラス入りを果たしている優秀な繁殖牝馬。また、成長スピードが遅めの血統だけに、本馬も今後のもうひと伸びが期待できそうだ。ここで母の産駒として初の重賞制覇を飾りたい。

コウエイタケル
牡7歳
調教師:山内研二(栗東)
父:ステイゴールド
母:ケイアイエリザベス
母の父:フレンチデピュティ
ここに注目!
7歳とはいえ、近走の成績から衰えは感じられない。休み明けや北海道を経由してくる出走馬が多いなか、コンスタントにレースに出走できている点は、アドバンテージとなりそうだ。安定して実力を発揮できる持ち味を生かして、上位進出を目指す。

キングハート
牡5歳
調教師:星野忍(美浦)
父:オレハマッテルゼ
母:ラブハート
母の父:マイネルラヴ
ここに注目!
半妹ラブカンプー(父ショウナンカンプ)は重賞勝ちこそないものの、今年のスプリンターズSでも2着となるなど現在のスプリント界で上位の存在となっている。本馬も春に重賞初制覇を飾っており、ポテンシャルは見劣りしないはず。兄の威厳を見せたいところだ。

グァンチャーレ
牡6歳
調教師:北出成人(栗東)
父:スクリーンヒーロー
母:チュウオーサーヤ
母の父:ディアブロ
ここに注目!
京都競馬場は、3歳時にシンザン記念で重賞制覇を飾った思い出のコース。白星から約2年も遠ざかっているが、何度も上位争いを繰り広げており、能力は確かだ。持ち前の先行力と立ち回りのうまさを生かすことができれば、このメンバーでも十分通用するだろう。

サフランハート
牡5歳
調教師:北出成人(栗東)
父:アドマイヤオーラ
母:サフランカーネギー
母の父:カーネギー
ここに注目!
前走でオープンクラス入りを果たしたばかりだが、芝・ダートを含めた全レースが1500メートル以下で、距離への経験値の高さは、重賞のメンバーに入っても生きてくるはず。今までより厳しいペースになりやすい重賞なら、自身の末脚を生かせそうだ。


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2018年10月25日

10月28日(日曜)

第158回天皇賞(秋)(G機謀豕競馬場・芝2,000m

王道の意義、王者の威厳。


28日に東京競馬場で行われる、第158回天皇賞・秋(3歳上・GI・芝2000m・1着賞金1億5000万円)の枠順が25日確定しました。

大阪杯に続くGI・2勝目を狙うスワーヴリチャード(牡4、栗東・庄野靖志厩舎)は4枠5番からのスタートとなりました。

昨年のダービー馬レイデオロ(牡4、美浦・藤沢和雄厩舎)は4枠4番、
2016年のダービー馬マカヒキ(牡5、栗東・友道康夫厩舎)は5枠6番に入りました。

札幌記念を制したサングレーザー(牡4、栗東・浅見秀一厩舎)は6枠9番、
昨年の菊花賞馬キセキ(牡4、栗東・中竹和也厩舎)は7枠10番、
昨年の皐月賞馬アルアイン(牡4、栗東・池江泰寿厩舎)は5枠7番となっております。
発走は15時40分。
枠順は以下の通りです。

 ( )内は性齢、騎手・調教師

1-1 ステファノス(牡7、C.オドノヒュー・藤原英昭)
2-2 ブラックムーン(牡6、横山典弘・西浦勝一)
3-3 ヴィブロス(牝5、福永祐一・友道康夫)
4-4 レイデオロ(牡4、C.ルメール・藤沢和雄)
4-5 スワーヴリチャード(牡4、M.デムーロ・庄野靖志)
5-6 マカヒキ(牡5、武豊・友道康夫)
5-7 アルアイン(牡4、北村友一・池江泰寿)
6-8 ダンビュライト(牡4、戸崎圭太・音無秀孝)
6-9 サングレーザー(牡4、J.モレイラ・浅見秀一)
7-10 キセキ(牡4、川田将雅・中竹和也)
7-11 ミッキーロケット(牡5、和田竜二・音無秀孝)
8-12 サクラアンプルール(牡7、田辺裕信・金成貴史)
8-13 アクションスター(牡8、大野拓弥・和田勇介)

※出馬表は主催者発表のものと照合してください。

selvas2 at 10:10コメント(0) 
グレイシア
牝2歳
調教師:栗田徹(美浦)
父:ダイワメジャー
母:クーデグレイス
母の父:ホワイトマズル
ここに注目!
メイクデビュー新潟(芝1400メートル)を鮮やかに逃げ切って初陣を飾ると、前走の500万下・アスター賞(中山・芝1600メートル)も連勝。前走は初戦と違い、後方を進んで大外から一気に差し切る競馬だった。異なる戦法での連勝は価値が高く、3連勝も十分可能だ。

アズマヘリテージ
牝2歳
調教師:河内洋(栗東)
父:トーセンジョーダン
母:ヘリテージゴールド
母の父:フジキセキ
ここに注目!
メイクデビュー小倉(芝1200メートル)は、中団から進んで差し切り勝ち。前走の小倉2歳Sでは後方からの競馬で2着に好走し、あらためて豊かな才能をアピールした。今回、400メートルの距離延長にうまく対応できれば、重賞初制覇も可能だろう。

アフランシール
牝2歳
調教師:尾関知人(美浦)
父:ハーツクライ
母:ルシュクル
母の父:サクラバクシンオー
ここに注目!
半姉のブランボヌール(父ディープインパクト)はスプリント重賞を2勝したが、本馬はマイルから中距離で活躍が楽しみな一頭。3番人気に支持された前走の札幌2歳Sは5着だったが、道中リラックスして走ることができれば、巻き返しが見られそうだ。

ウインゼノビア
牝2歳
調教師:青木孝文(美浦)
父:スクリーンヒーロー
母:ゴシップクイーン
母の父:フレンチデピュティ
ここに注目!
6月の未勝利(東京・芝1600メートル)を3馬身差で快勝すると、前走のオープン特別・クローバー賞(札幌・芝1500メートル)でも軽快な逃げを打ち、最後は3馬身差をつけて2連勝を飾った。今回も、持ち前の豊かなスピードを生かしたい。

ビーチサンバ
牝2歳
調教師:友道康夫(栗東)
父:クロフネ
母:フサイチエアデール
母の父:サンデーサイレンス
ここに注目!
厩舎期待の良血馬が、メイクデビュー阪神(芝1600メートル)を期待通りの強さで勝利。今回はキャリア1戦での重賞挑戦で、楽な競馬にはならないだろうが、センスの良さと瞬発力は一級品だ。2連勝での重賞制覇となるのか、その走りから目が離せない。

ミディオーサ
牝2歳
調教師:堀宣行(美浦)
父:ディープインパクト
母:ミスエーニョ
母の父:Pulpit
ここに注目!
メイクデビュー東京(芝1600メートル)は2着に敗れたが、直線で大外を強襲して高い能力を披露。前走の未勝利(新潟・芝1600メートル)を、好位追走から楽々と抜け出す余裕十分の内容で勝ち上がった。半姉に重賞ウイナーのミスエルテ(父Frankel)がいる血統背景も魅力だ。

ミリオンドリームズ
牝2歳
調教師:藤沢和雄(美浦)
父:Frankel
母:ミリオンセラー
母の父:A.P. Indy
ここに注目!
前走のメイクデビュー札幌(芝1800メートル、1着)時の馬体重が510キログラムという雄大な馬体の持ち主で、大物感が漂う一頭。前走で見せたパワフルな末脚を再度発揮できれば、ここでも素質は見劣りしない。2連勝も十分に可能だろう。

トスアップ
牝2歳
調教師:池江泰寿(栗東)
父:ジャスタウェイ
母:トップライナー
母の父:Thunder Gulch
ここに注目!
前走のメイクデビュー札幌(芝1500メートル)を、後続に5馬身差をつけて快勝。小柄ながらも抜群のレースセンスを備えている。半姉にアメリカのG1ホースがいる良血馬で、この先の活躍が楽しみな一頭だ。


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2018年10月24日

記録続出の一戦は、アイビスサマーダッシュ並みの高速決着

 フィエールマン(父ディープインパクト)の勝った今年の菊花賞は、新記録、珍しい記録続出のレースとなった。

 関東の所属馬が勝ったのは、2001年マンハッタンカフェ(父サンデーサイレンス)以来17年ぶり。手塚貴久調教師(54)は牡馬クラシック初勝利。

 戦歴「3戦」の勝利は、1938年に創設されここまでに勝った79頭のなかで最少キャリアだった(4戦もいない)。最多キャリアは、1951年トラックオー(父レイモンド)の持つ菊花賞までに31戦【13-8-7-3】。

 勝ったフィエールマンの3戦はすべて芝1800m。距離2000m以上の経験なしの馬が勝ったのは、史上初めて。

 勝ちタイムは、馬場状態.レースの流れに左右されるが、晴れの良馬場で3分06秒1はきわめて遅い。38年も前の1980年、ノースガスト(父アラナス)が記録したレコードと同じ。現在の菊花賞レコードは、2014年トーホウジャッカル(父スペシャルウィーク)の3分01秒0。

 超スローになったため、レース上がりは、ナリタトップロードが勝った1999年の「11秒4-11秒3-11秒5」=34秒2と並ぶ最速タイの34秒2。ただ、今年は直線に向くまでペースが上がらず、急加速の「12秒2-10秒7-11秒3」=34秒2となった。

 菊花賞3000mの最後の直線で、ハロン「10秒台」が刻まれたのは初めてのこと。最終2ハロン「22秒0」は夏のアイビスサマーダッシュ並みの高速フィニッシュとなり、断トツの史上最速。

 勝ったフィエールマンの最速上がり「33秒9」とそっくり同じ33秒9を記録した馬が計5頭も出現した。

 C.ルメール騎手は9月以降の重賞【9-2-1-1】。勝率.692となった。

 現在の日程になった2000年以降19回に限ると、「皐月賞にも日本ダービー」にも不出走の勝ち馬は10頭目。春のクラシック経験馬9頭を抜いた。またフィエールマンは、現日程で初の「3カ月以上の休養明け」の勝ち馬となった。

 フィエールマンのズバ抜けた素質は、今回14着のメイショウテッコン(父マンハッタンカフェ)を、4コーナー最後方から大外を回り0秒1差まで追い詰めた7月のラジオNIKKEI賞で示されていたが、「休み明け、キャリア3戦、経験1800mまで」。死角が3つも重なったため有力候補とはならず、絶好調のC.ルメール騎乗でも7番人気は、伝統の菊花賞だけに仕方がなかった。

 冴えわたるルメールは、先行型のすぐ直後の6〜7番手で流れに乗った。積極策を宣言していた伏兵の出足が悪く、ジェネラーレウーノ(父スクリーンヒーロー)の作ったペースは「62秒7-64秒2-59秒2」=3分06秒1の超スロー。望外のペースで単騎逃げになったジェネラーレウーノ(田辺騎手)は、2000m通過2分06秒9の地点をすぎ、さらに2400m通過2分31秒9の勝負どころでも,2600m通過2分44秒1の直線入り口までだれも来ないから、(あまりに楽すぎて)ロングスパートのかけようもなかった。

 そのため、前出のように直線はいきなり「10秒7-11秒3」。10頭以上が横に並ぶ1団になった。フィエールマンは一瞬、包まれて下がったかのように映った。ここで生きたのが、短距離戦でも珍しいほどの爆発力勝負ヘの対応力。ハロン10秒7の地点で、フィエールマンのみせた切れは10秒台前半だろう。スタミナを秘める可能性も十分だが、ディープインパクト譲りの爆発力がすごい。このあと、どういうタイプに育つのだろう。有馬記念の可能性はある。

 菊花賞にはさまざまな形容が可能だが、近年では15年のキタサンブラック,13年エピファネイアが代表するように、三冠の最終戦ではなく「未来へ向けた出発点」と考えたい。ちょっとさかのぼれば、デルタブルース、ヒシミラクル、マンハッタンカフェでもいい。あまり連続して出走できない身体の若さを解消したときの、4〜5歳のフィエールマンは素晴らしい馬になるだろう。

 母リュヌドール(仏3勝、伊1勝)は、ゼンノロブロイの勝った2004年のジャパンC7着馬。その父グリーンチューンは、武豊騎手のクラシック初勝利となった菊花賞馬スーパークリークの父ノーアテンションと同じグリーンダンサー(その父ニジンスキー)直仔。日本のニジンスキー直父系種牡馬は、いま消滅寸前だが、マルゼンスキーが示すように、母方に入っても影響力を失わないニジンスキー(父ノーザンダンサー)系の威力はすごい。

 2着エタリオウ(父ステイゴールド)は、再生のアップになるまで勝ったようにみえた。ルメールでさえ、デムーロに「おめでとう」と、自分は負けたと感じていたらしい。無念のエタリオウ(ミルコ)は、これで【1-6-0-2】。一見、悲しい成績になったが、全然そんなことはない。通算【7-12-8-23】の父ステイゴールドがみんなに愛されたのは、初重賞制覇は6歳春の目黒記念で、ついにGIを勝ったのは7歳12月の香港(引退レース)だったからでもある。

 超スローを読んで途中で進出し、また、直線に向いても一気のスパートで先頭に立ったのは、最高に乗ったM.デムーロ(エタリオウ)だった。エタリオウにもフィエールマンと同様、この菊花賞が未来への出発になることを期待したい。

 フィエールマン、エタリオウをぴたっとマークするかのような位置にいて、同じ上がり33秒9で伸び、いつのまにか3着していたのが10番人気だった武豊騎手のユーキャンスマイル(父キングカメハメハ)。派手なタイプではないが、自在性を示したと同時にしぶとく脚を使ったから、スタミナを秘めている。難しい流れになって台頭したのが、人気を集めたデムーロのエタリオウと、ルメールのフィエールマンと、武豊のユーキャンスマイル。もちろん、たまたまではない。

 1番人気で4着だったブラストワンピース(父ハービンジャー)は、ダービー小差5着の力は発揮している気もする。デムーロのエタリオウの直後にいたのだから、位置取りも失敗ではない。やや器用さに欠けるのと、見るからにいかつい大型馬になったため、ほんのちょっとだけ自身の抱えるスタミナロスが最後の伸び不足に影響したのかもしれない。まだキャリア5戦。この馬こそ、これからの成長株だろう。

 しいて今回の死角を反省すると、新潟の長い直線の外回りでああいう勝ち方をした馬は、これまでだっていっぱいいる。関屋記念、新潟2歳S,新潟大賞典……。大外を回って一気というのが、実は盲点。あの勝ち方は直線1000m(670m)のコース取りと同じである、という説もある。

 春の二冠を快走したエポカドーロ(父オルフェーヴル)は、「スタミナ不足が敗因」とされる。あの位置にいて抜け出せなかったのだから、たしかにそれもあるだろうが、今回はスタミナの優劣を問われたレースではなかった。終始、前にも横にも、後ろにも他馬のいる展開は、位置は最高でもオルフェーヴル産駒のエポカドーロには、歓迎ではなかったろう。また、上がりだけの切れ味勝負も合わない。

 勝手に、あまり置かれず、インから突っ込んでくるはずのグレイル(父ハーツクライ)をイメージして買ったが、まったくマト外れだった。

 レースが終わると、いつも通りに後方のままだった愛馬をみつめて、「なにかあったのか?」「そうだ、きっとなにかあったに違いない…」とつぶやくオーナーを知っている。同じようにつぶやきたい。

selvas2 at 00:30コメント(0) 

2018年10月23日

レイデオロ
牡4歳
調教師:藤沢和雄(美浦)
父:キングカメハメハ
母:ラドラーダ
母の父:シンボリクリスエス
ここに注目!
昨年の日本ダービーでは、ペースの緩んだ向正面で一気に2番手に押し上げ、直線はスワーヴリチャードとの追い比べを制して優勝。2014年生まれのサラブレッド7015頭の頂点に輝いた。前哨戦のオールカマーを制し、G2勝目に向けて視界は良好だ。

スワーヴリチャード
牡4歳
調教師:庄野靖志(栗東)
父:ハーツクライ
母:ピラミマ
母の父:Unbridled's Song
ここに注目!
昨年の有馬記念は直線で内へモタれて4着に敗れており、左回りコースがベストと思われていたが、今年の大阪杯では、早め先頭で内ラチ沿いを走れたとはいえ、右回りコースで初のG祇覇を成し遂げた。今回は約5か月の休み明けだが、絶好の舞台なら主役候補の一頭だ。

ディアドラ
牝4歳
調教師:橋田満(栗東)
父:ハービンジャー
母:ライツェント
母の父:スペシャルウィーク
ここに注目!
昨年は、夏を境に頭角を現して秋華賞を制覇。今年のドバイターフ(G1・UAE。芝1800メートル)では3着(同着)に入り、秋初戦となった前走の府中牝馬Sを快勝した。中1週のローテーションで当日の気配は鍵だが、今の充実ぶりなら、牡馬の一線級が相手でも上位争いが濃厚だ。

ヴィブロス
牝5歳
調教師:友道康夫(栗東)
父:ディープインパクト
母:ハルーワスウィート
母の父:Machiavellian
ここに注目!
一昨年の秋華賞を制し、昨年のドバイターフ(G1・UAE、芝1800メートル)では、世界の強豪を撃破して見事に優勝。3歳時は410キログラム前後の馬体重だったが、4歳以降はひと回り体が大きくなり、優れた成長力を示している。今季も目が離せない存在だ。

アルアイン
牡4歳
調教師:池江泰寿(栗東)
父:ディープインパクト
母:ドバイマジェスティ
母の父:Essence of Dubai
ここに注目!
昨年の皐月賞を1分57秒8のレースレコードで優勝。その後は勝ち星を挙げていないが、距離が長かった菊花賞(7着)を除けば安定した成績を残している。アメリカG1馬の母に、ディープインパクトが配された良血馬で、もうひと皮むけても不思議はない。

キセキ
牡4歳
調教師:中竹和也(栗東)
父:ルーラーシップ
母:ブリッツフィナーレ
母の父:ディープインパクト
ここに注目!
かなりの不良馬場だった昨年の菊花賞(1着)での疲れが尾を引いたのか、その後の成績はひと息だったが、今秋初戦となった前走の毎日王冠で見せ場十分の3着に入り、復調をアピール。豊富なスタミナを生かせれば、ここでも上位進出が可能だろう。

マカヒキ
牡5歳
調教師:友道康夫(栗東)
父:ディープインパクト
母:ウィキウィキ
母の父:フレンチデピュティ
ここに注目!
一昨年の日本ダービーでは、サトノダイヤモンド(2着)、ディーマジェスティ(3着)との追い比べを制して見事に優勝。秋には凱旋門賞(G1・フランス。芝2400メートル、14着)にも挑戦した実力馬だ。ここで復活のG祇覇を果たせるのか、注目だ。

ミッキーロケット
牡5歳
調教師:音無秀孝(栗東)
父:キングカメハメハ
母:マネーキャントバイミーラヴ
母の父:Pivotal
ここに注目!
7度目のG議戦となった前走の宝塚記念で、念願のビッグタイトルを獲得。そこから天皇賞(秋)に直行するローテーションになるが、9月下旬から時計を出し始めて入念な乗り込みを消化している。もともと間隔が空いても力を出せるタイプだけに、能力を発揮できそうだ。

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2018年10月22日

10月21日の京都11Rで行われた第79回菊花賞(3歳オープン、牡・牝馬、GI、芝・外3000メートル、馬齢、18頭立て、1着賞金=1億2000万円)は、
クリストフ・ルメール騎手騎乗の7番人気フィエールマン(牡、美浦・手塚貴久厩舎)が
好位追走から直線内めを伸びて、先に抜け出したエタリオウとの差をグイグイと詰めてゴールではハナ差先着、菊の大輪を見事に咲かせた。
タイムは3分6秒1(良)。
フィエールマンはここまで3戦2勝。
1月東京の新馬勝ち、
4月中山の山藤賞(500万下)勝ち、
7月福島のラジオNIKKEI賞・GIIIで2着から
3カ月半ぶりのぶっつけという異例なローテーションで、
アヅマライ(1964年・菊花賞まで5戦2勝)、
サクラスターオー(1987年・5戦3勝)が持つ菊花賞最少キャリアV記録を更新した。

 ミルコ・デムーロ騎乗のダービー4着馬、エタリオウ(2番人気)はトライアルの神戸新聞杯に続く2着。
ハナ差で明暗を分けた2頭からさらに1馬身半分遅れた3着には中団から脚を伸ばした武豊騎乗のユーキャンスマイル(10番人気)が入った。
1番人気のブラストワンピースは中団から外めを追い込み4着。

 菊花賞を勝ったフィエールマンは、
父ディープインパクト、母リュヌドール、母の父グリーンチューンという血統。
北海道安平町・ノーザンファームの生産馬で、
馬主は(有)サンデーレーシング。
通算成績は4戦3勝。
重賞初制覇。菊花賞は、手塚貴久調教師は初優勝、
クリストフ・ルメール騎手は2016年サトノダイヤモンドに次ぐ2勝目。

 ◆クリストフ・ルメール騎手(1着 フィエールマン)「調教で乗っていい感じでしたし、自信はありました。前走も負けたけどいい競馬をしていましたし、距離も心配していませんでした。直線はちょっとせまいところがあって、ちょっとだけ我慢しなければなりませんでした。ミルコのほう(2着のエタリオウ)はスムーズなレースで向こうは3、4馬身前にいましたが、ボクの馬はすごい瞬発力でゴールで届きましたね。ラスト50メートルぐらいでミルコの馬がもう一度頑張ったのでゴールではぎりぎりでしたね。ゴールした瞬間は負けたと思いました。ミルコに『おめでとうございます』と言いました。勝ったとわかってビックリしました」

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2018年10月21日

必殺のイン強襲を狙うにこれ以上の枠順はない

 アーモンドアイのように抜けた候補がいない菊花賞では、さまざまな角度からのデータ(記録の積み重ね)も考えたい。消去法をとるのではない。主軸を決定するための要素のひとつにしたい。ジンクスなどいつかは消える。ただ、理由がはっきりしている記録は軽視できない。

 目下、関西馬が16連勝中。16年間に「西=西」が15回もある。つまり関東馬の2着は1回だけ。「東=東」の決着など32年間もない。理由は簡単。関東馬は弱いから。でも今年は、20年前の8頭にちかづく近年最多の「7頭」が挑戦し、巻き返しを図る。人気のブラストワンピースを筆頭にみんながんばりたい。

 過去20年に限ると、「皐月賞にもダービーにも不出走馬」が9勝もしている。遠い時代の菊花賞とは出走馬の色合いが異なる。もともと菊花賞は3冠の最終戦というより、未来に向けた出発点である。新星狙いは大胆にいきたい。不可能などない。

 逆に11勝は、春の2冠両方に出走していた馬。かつ、10頭までが春の2冠を「1秒0差」以内だった。例外はダービーで大きく崩れたキタサンブラックだけ。春の実績とは、皐月賞でも日本ダービーでも1秒差以内にがんばったくらいの総合力のことであり、そういう馬は菊花賞馬になって不思議ない。今年はエポカドーロと、伏兵グレイルが該当する。

 距離短縮の牝馬の秋華賞(23年間に4頭も4カ月以上の休養馬が勝利)と、3000mの菊花賞はだいぶ異なる。現在の日程になった2000年以降、馬券に関係した全54頭が「中8週(2ヶ月)以内」に出走している。ただ、11月当時に皐月賞以来約7カ月ぶりの87年サクラスターオーが勝っている。現在なら調教技術の進歩で補えるだろう。

 2歳戦が創設された1946年以降、最小キャリア優勝はそのサクラスターオーの5戦3勝(皐月賞馬)ただ1頭だけ。戦歴4戦以下の勝ち馬はまだいない。するとグロンディオーズと、フィエールマンは2つ(キャリア、日程)も苦しい死角を抱えることになるが、大丈夫だろうか。ここだけはちょっと心配もある。

 また、その1946年以降、1勝馬が菊花賞を勝ったことはない。これは春の日本ダービーも同様なので、1勝馬エタリオウにとっては大きな課題だが、2戦2勝のフサイチコンコルドが日本ダービーを制し、数々のデータ(ジンクス)を覆したときと同じで、エタリオウが歴史を塗り変えて不思議はない。

 日本ダービー14着は軽度とはいえ剥離骨折の影響もあったはずのグレイル(父ハーツクライ)は、対応の難しい流れになった皐月賞も、骨折明けで叩き台だったセントライト記念も、上がり最速タイの34秒台。とくに前回はゴール寸前、猛然と伸びていた。遅咲きタイプが多いハーツクライ産駒にしては、陣営が「考えていたより良化してくれるのが早い」とするくらいで、この中間、急激に良くなっている。

 岩田騎手は、今年ちょっと元気がなくJRA重賞はたった2勝だが、阪神大賞典3000mと、天皇賞(春)3200mである。必殺のイン強襲を狙うにこれ以上の枠順はない。パフォーマプロミス(感冒で京都大賞典回避)、スカーレットカラー(秋華賞取り消し)、ここ2週はさんざんだが、弱気にならず、菊花賞は攻めに出て欲しい。

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2018年10月20日

 10月20日の東京11Rで行われた第21回富士ステークス(3歳以上オープン、GIII、芝1600メートル、別定、18頭立て、1着賞金=4100万円)は、
クリストフ・ルメール騎手騎乗の2番人気ロジクライ(牡5歳、栗東・須貝尚介厩舎)が2番手追走から直線は内めを伸びて快勝。
マイルチャンピオンシップ(11月18日、京都、GI、芝1600メートル)の優先出走権を獲得した。
勝ちタイムの1分31秒7(良)はレコードにコンマ4秒差。

 2馬身差の2着には大外を追い込んだJ.モレイラ騎乗のワントゥワン(3番人気)、
さらにハナ差遅れた3着に好位から外めを伸びたレッドアヴァンセ(5番人気)。

 富士Sを勝ったロジクライは、
父ハーツクライ、母ドリームモーメント、母の父マキアヴェリアンという血統。
北海道安平町・ノーザンファームの生産馬で、馬主は久米田正明氏。
通算成績は13戦5勝。
重賞は2016年シンザン記念・GIIIに次いで2勝目。
富士Sは、須貝尚介調教師、クリストフ・ルメール騎手ともに初優勝。

 ◆クリストフ・ルメール騎手(1着 ロジクライ)「逃げた馬の後ろでちょうどいいポジションにつけられました。能力があるので、次のGI(マイルCS=11月18日、京都芝1600メートル)でもチャンスはあると思います。京都競馬場は時計が速いコースなのでこの馬にはちょうどいいと思います」


selvas2 at 16:34コメント(0) 
過剰人気に注意、伏兵馬に注目

 争覇圏に入る有力馬の多い好カード。京成杯AHで快走した牝馬ワントゥワン(父ディープインパクト)は、今回J.モレイラが騎乗する。この牝馬、海外出身の騎手が乗るとなんと【4-2-1-1】。素晴らしい好成績を残しているので、モレイラなら好走必至。ただ、異常に売れる危険がある。

 伏兵クルーガー(父キングカメハメハ)に期待したい。4歳初期までずっと1800m以上に出走してオープン入りすると、初の芝1600mになった16年の京都の「マイラーズC」を1分32秒6で勝ってみせた。

 そのあと残念ながら膝を骨折して1年も休んでいる。その長期休養明けの一戦は凡走したものの、それを別にするとマイル戦は【1-1-1-2】。6歳馬ながら通算16戦【5-3-3-5】、まだ底をみせていない魅力がある。

 昨17年の「富士S」は今回と同じように春以来6カ月の休養明けとなったが、不良馬場のなか、出負けしながら追い上げて3着(11番人気)。渋馬場巧者ぶりを発揮して快勝したエアスピネルと0秒4だった。

 今年も軽度の骨折明けのため長期休養後の一戦となったが、それだけに入念に乗り込んで仕上がっている。最終追い切りの栗東坂路で最後の1ハロン楽々と11秒8。ダイナミックに伸び余力十分だった。

 ふつうは6歳になって長期休養明けとなると狙いにくいが、芦毛のドイツ産の母アディクティドはドイツの芝1600mのGIII勝ち馬にとどまったものの、タフなマイラーを送る牝系。母の父ディクタット(その父ウォーニング)は、日本で種牡馬として供用された2年間の成績こそ平凡だったが、2000年の安田記念2着など【7-2-1-4】。スピード能力を伝える。

 少し渋ったコンディションの方が脚元のためにもいいかもしれないが、初のマイル戦を1分32秒6で乗り切っているのだからスピード競馬は大丈夫。

 枠順が決まったらなんとワントゥワンの隣で同じ6枠。穴狙いでクルーガーから流したあと、買うかどうかはともかく、押さえに枠連の人気も見てみたい。

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2018年10月19日

 3歳馬最後のG1菊花賞が今週のメイン。
 過去10年、1番人気は6勝、2着1回、3着1回と、まずまずの成績をあげている。
 指数上は、前走指数の上位馬と、過去の指数が高い馬たちが中心になっており、指数ランク外の馬が勝ったのは09年のスリーロールス1頭だけだ。勝ち馬は指数上位馬からとるのがセオリーだろう。

 今年の指数上位馬は、ブラストワンピース、グローリーヴェイズ、ジェネラーレウーノ、エタリオウ、グレイル、メイショウテッコン、ステイフーリッシュ、エポカドーロなどだ。

 ダービーはワグネリアンが勝ったが、ダービー2着のエポカドーロ、3着コズミックフォース、4着エタリオウ、5着ブラストワンピースなど、ダービーの上位馬は大接戦で、いずれも勝ち馬とは1馬身以内の僅差だった。ダービー馬不在の菊花賞になったが、ほとんど力差のないメンバーたちで、混戦の菊花賞だろう。

 過去の菊花賞の勝ち馬の多くは、前走、2400メートルの神戸新聞杯で3着内に好走した馬たちで、該当馬は10年で8勝をあげている。同世代トップがそろう直近のレースで、上位の実績は当然、評価が高い。

 今年の神戸新聞杯はダービー馬ワグネリアンが中団後方から、ゴール前、逃げるメイショウテッコンを34秒2の上りタイムで差し切って勝った。最後方からレースを進めたエタリオウは33秒9の最速の上りでワグネリアンに迫ったが、半馬身届かず2着だった。逃げたメイショウテッコンが3着に粘り、離された4着に皐月賞馬エポカドーロ、ステイフーリッシュが5着だった。

 ダービー、神戸新聞杯の結果からすると、ダービー4着、神戸新聞杯2着のエタリオウが真っ先に有力馬としてピックアップされるだろう。

 エタリオウは3走前の青葉賞までは中団からレースを進めていたが、外国人騎手に乗り替わったダービー、神戸新聞杯は最後方から追い込みに懸ける戦法で一変した。ダービーの上りは2番目の速さだったし、神戸新聞杯は最速の上りタイムだった。まだ重賞勝ちはないが、「距離が伸びればもっといい」というデムーロ騎手のコメントもあり、ここは中心馬に推したい。

 他では、ダービーでの上りが良かったブラストワンピースが、前走、新潟記念でも最速の上りで快勝しており、ここでも有力候補になりそう。

 富士Sの1番人気馬は過去10年で3勝、2着1回と、やや不振。指数上は平均指数の上位馬の連対率が高い。
 今年の指数上位馬は、エアスピネル、レッドアヴァンセ、ペルシアンナイト、ハクサンルドルフ、ヒーズインラブ、ヤングマンパワー、ストーミーシー、クルーガーなど。
  マイルのG1マイルCSを勝っているペルシアンナイトといえども59キロの負担重視量は厳しいだろう。

 マイルの瞬発力が鋭いのは、ワントゥワン、エアスピネル、レッドアヴァンセ、ガリバルディ、ハクサンルドルフなど。

 とりわけ、近走、最後方から鋭い差し脚を使って、関屋記念2着、京成杯オータムハンデでも2着に好走したワントゥワンに注目したい。素軽いスピードが持ち味で、2走とも上りは最速だ。ただ、雨で馬場が悪くなるようなら、エアスピネル、ハクサンルドルフのほうが連軸向きかもしれない。



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2018年10月18日

10月21日(日曜)

第79回菊花賞(G機傍都競馬場・芝3,000m

血統の確信、菊冠の浪漫。

 21日に京都競馬場で行われる、第79回菊花賞(3歳・牡牝・GI・芝3000m・1着賞金1億2000万円)の枠順が18日確定しました。

 神戸新聞杯2着からの戴冠を狙うエタリオウ(牡3、栗東・友道康夫厩舎)は5枠9番からのスタートとなりました。

 また、新潟記念で古馬を一蹴したブラストワンピース(牡3、美浦・大竹正博厩舎)は2枠3番、
皐月賞エポカドーロ(牡3、栗東・藤原英昭厩舎)は3枠5番に入りました。

 セントライト記念を制したジェネラーレウーノ(牡3、美浦・矢野英一厩舎)は2枠4番、
神戸新聞杯3着のメイショウテッコン(牡3、栗東・高橋義忠厩舎)は3枠6番、セントライト記念3着のグレイル(牡3、栗東・野中賢二厩舎)は1枠2番となっております。
発走は15時40分。

関連情報

みんなのコメント 6



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ペルシアンナイト
牡4歳
調教師:池江泰寿(栗東)
父:ハービンジャー
母:オリエントチャーム
母の父:サンデーサイレンス
ここに注目!
3歳春の皐月賞で2着に好走。秋には他世代の強敵を撃破してマイルチャンピオンシップを制し、G汽曄璽垢涼膣崙りを果たした。前走の安田記念は6着に敗れたが、直線で進路が開かず不完全燃焼だったもの。秋初戦の今回、好発進が期待される。

レッドアヴァンセ
牝5歳
調教師:音無秀孝(栗東)
父:ディープインパクト
母:エリモピクシー
母の父:ダンシングブレーヴ
ここに注目!
前走のヴィクトリアマイルでは、最後の直線で1度先頭に立つ場面を作って3着。前々走の阪神牝馬S2着に続く好走で、地力アップを強烈にアピールした。今回は牡馬相手になるが、前走と同じ舞台なら待望の重賞初制覇も可能だろう。

エアスピネル
牡5歳
調教師:笹田和秀(栗東)
父:キングカメハメハ
母:エアメサイア
母の父:サンデーサイレンス
ここに注目!
昨年秋は、富士Sを制して臨んだマイルチャンピオンシップで勝ち馬にハナ差の2着と好走。G祇覇にあと一歩のところまで迫った。今回は約6か月ぶりのレースになるが、気性的に休み明けでも力を出せるタイプで、同レース連覇を目指す。

ワントゥワン
牝5歳
調教師:藤岡健一(栗東)
父:ディープインパクト
母:ワンカラット
母の父:Falbrav
ここに注目!
中京記念5着、関屋記念2着に続いて、前走の京成杯オータムHでも2着に好走。サマーマイルシリーズでの活躍が目立った。高いマイル適性を示しており、順調に実戦を使われている強みを生かして、待望の重賞初制覇に挑む。

ジャンダルム
牡3歳
調教師:池江泰寿(栗東)
父:Kitten's Joy
母:Believe
母の父:Sunday Silence
ここに注目!
前走の日本ダービーは距離面の不安が出た印象で17着と敗れたが、昨年のホープフルS2着、今年の弥生賞3着の実績があり、世代上位の脚力を誇ることは間違いない。ここまで2戦2勝の芝1600メートルなら、見直しが必要だろう。

ロジクライ
牡5歳
調教師:須貝尚介(栗東)
父:ハーツクライ
母:ドリームモーメント
母の父:Machiavellian
ここに注目!
一昨年1月のシンザン記念を優勝した後に骨折が判明して、長期休養を余儀なくされたが、昨年12月に復帰し、再び重賞戦線で活躍を始めている。前走の京成杯オータムH(3着)の内容は着順以上に濃く、ここは2度目の重賞制覇のチャンスだ。

ハクサンルドルフ
牡5歳
調教師:西園正都(栗東)
父:アドマイヤムーン
母:キングスミール
母の父:Theatrical
ここに注目!
重馬場で行われた前走のエプソムCで、勝ったサトノアーサーに次ぐ2着と好走。重賞制覇はすぐ手の届くところまで来た印象だ。晴雨兼用のタイプで、馬場コンディションを問わない点は心強い。末脚勝負型で展開に左右されやすいが、ここでも軽視はできない。

ヤングマンパワー
牡6歳
調教師:手塚貴久(美浦)
父:スニッツェル
母:スナップショット
母の父:サンデーサイレンス
ここに注目!
2015年アーリントンC、2016年関屋記念、富士Sと、既に重賞を3勝している実力馬。しばらく勝利の美酒を味わっていないが、近2走は共に見せ場十分だった。休養明け3戦目で状態のアップが見込める今回は、さらに楽しみが広がる。


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2018年10月17日

残り2Fで8馬身もの差を逆転した、驚くべき爆発力

 前日10月13日(土)の「府中牝馬S」を勝った4歳牝馬ディアドラ(父ハービンジャー)の強さには、相手をねじ伏せる凄みがあった。2キロ軽い54キロで抜け出しかかったリスグラシュー(父ハーツクライ)に騎乗し、「クビ」差2着のM.デムーロ騎手でさえ残念がるより驚いている。「勝った馬が強すぎた」。驚嘆のフレーズがすべてを表している。

 そのディアドラのC.ルメール騎手が乗った秋華賞の3歳牝馬アーモンドアイ(父ロードカナロア)は、軽々しくいえるものではないが、こと3冠目(秋華賞、1995年以前はエリザベス女王杯)の勝ち方に限定するなら、「2012年ジェンティルドンナ、2010年アパパネ、2003年スティルインラブ、1986年メジロラモーヌ」の4頭よりずっと強く、かつ鮮やかだった。

 直線の短い内回りで一番外に回ったアーモンドアイと、楽に逃げ切り態勢に入ったミッキーチャーム(父ディープインパクト)との差は、4コーナーでどのくらいあったろう。送られてきた映像からすると(角度があって難しいが)、まだ推定8馬身前後はあったと思える。最後にちょっとだけ脚いろの鈍ったミッキーチャームの上がりは35秒4(11秒5−11秒8−最後12秒1)。対して、1馬身半も差し切ったアーモンドアイの上がり3ハロンは「33秒6」だった。

 残り600mから400mまでレースラップは「11秒5」。ここでは少ししか差が詰まっていないから、残り400mのレースラップ「11秒8−11秒9」のあいだに、アーモンドアイは約8馬身もの差を逆転。さらに1馬身半も抜けたことになる。一気に突き抜けた最後の200mは推定「11秒0」前後だった。

 2着ミッキーチャームは自身「59秒6−59秒1」=1分58秒7。ふつうならきれいな逃げ切りが決まったレースであり、現時点での能力は出し切った。

 レース展望に出てきたように、春より距離短縮となる過去22回の秋華賞では、すでに「ファビラスラフイン、テイエムオーシャン、カワカミプリンセス」の3頭が春のG1以来それぞれ約5カ月ぶりで勝っている。だから、予定通りの5カ月ぶり圧勝はアーモンドアイにすればたやすいことだったろうが、それにしても驚くべき爆発力だった。

 決して相談してのコメントではないのに、国枝調教師も、ルメール騎手も、5カ月ぶりの今回は「8分くらいの仕上がり」「仕上がりは80%くらい」で一致する。まだまだ、もっと良くなる可能性があるとしている。

 3着カンタービレ(父ディープインパクト)は、展開を読んで一転、差しに徹する作戦。アーモンドアイをマークする形で0秒4差なら上々だろう。

 ラッキーライラック(父オルフェーヴル)は決して悪くない状態に仕上がっていたが、いきなりのテン乗りは厳しかったのか、強気な北村友一騎手にしてはちょっと弱気だった気もする。

 アーモンドアイに次ぐ33秒8の上がりを記録したプリモシーン(父ディープインパクト)は、外枠でスムーズな追走にならなかったためか、3コーナーで最後方に下がってしまった。これでは苦しい。

 ルメール騎手で府中牝馬Sを制したディアドラは12月の香港Cを予定するとされる。アーモンドアイはこのあとジャパンCの公算が大きい。そのルメール騎手には、28日の天皇賞(秋)に出走するレイデオロもいる。毎日王冠を勝ったアエロリットはマイルチャンピオンSと思えるが、オーナーはそれぞれに異なっても、みんな同じノーザンFの生産馬である。

 できるなら分散して出走し,より多くのビッグレースを勝ちたい展望がある。この秋に一段と飛躍したトップホースの対決はどのレースになるのだろう。有馬記念向きは、一応レイデオロだが…。注目の対戦の実現は来季のことになるかもしれない。

 それにしても、ここ10日間の「牝馬」はすごい。6日にオーストラリアでウィンクスが28連勝(通算32勝)を決めたあと、7日にアエロリットが4カ月ぶりで牡馬相手に快勝。その夜の凱旋門賞では型破りの日程(今年2戦だけ)でエネイブルが2連覇を決め、2着も牝馬シーオブクラス。そして13日にはディアドラが強烈に勝ち、14日にはアーモンドアイが牝馬3冠を達成してみせた。

 今週の菊花賞。3歳牡馬の快走、激走を期待したい。

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2018年10月16日

エタリオウ
牡3歳
調教師:友道康夫(栗東)
父:ステイゴールド
母:ホットチャチャ
母の父:Cactus Ridge
ここに注目!
前走の神戸新聞杯は2着。同じ友道康夫厩舎所属の勝ち馬ワグネリアンは天皇賞(秋)へ向かい、菊花賞は本馬とユーキャンスマイルに託されることとなった。同厩舎の菊花賞最高着順は2012年の2着(スカイディグニティ)で、本馬が勝てばクラシック三冠全制覇となる。

エポカドーロ
牡3歳
調教師:藤原英昭(栗東)
父:オルフェーヴル
母:ダイワパッション
母の父:フォーティナイナー
ここに注目!
リーディングを独走している藤原英昭厩舎だが、意外にも3000メートル以上のG気肋,辰討い覆ぁ5堂崗泙2011年トーセンラーの3着、天皇賞(春)は2011年エイシンフラッシュと2013年トーセンラーの2着が最高着順。本馬が厩舎初の長距離タイトルを狙う。

ブラストワンピース


牡3歳
調教師:大竹正博(美浦)
父:ハービンジャー
母:ツルマルワンピース
母の父:キングカメハメハ
ここに注目!
夏の新潟をステップに菊花賞へ挑むローテーションになるが、昨年の本レースでは、8月の1000万下・阿賀野川特別から挑んだポポカテペトルが3着に好走している。本馬は脚元の影響もあって間隔を空けて使いたいタイプ。この馬の個性を重視したまでで、問題はないだろう。

メイショウテッコン
牡3歳
調教師:高橋義忠(栗東)
父:マンハッタンカフェ
母:エーシンベロシティ
母の父:Lemon Drop Kid
ここに注目!
菊花賞を逃げ切れば、1998年セイウンスカイ以来、実に20年ぶりとなる。それ以降の逃げ馬による最高着順は、2001年マイネルデスポットの2着。ちなみに、当時の勝ち馬は本馬の父マンハッタンカフェだった。ただ、本馬は一介の逃げ馬ではないので、ここは展開の鍵を握りそうだ。

ジェネラーレウーノ
牡3歳
調教師:矢野英一(美浦)
父:スクリーンヒーロー
母:シャンハイロック
母の父:ロックオブジブラルタル
ここに注目!
初の関西遠征となるだけに、パドックの気配は要チェックだ。ホライゾネットを着用しているように、気持ちが乗りやすいタイプ。多少うるさいぐらいなら許容範囲だが、日本ダービー(16着)のように発汗が激しいと割り引きたい。

グロンディオーズ
牡3歳
調教師:田村康仁(美浦)
父:ルーラーシップ
母:シェリール
母の父:サンデーサイレンス
ここに注目!
2000年以降で見ると、前走が1000万下クラスの馬は73頭が出走して2勝、2着1回、3着4回。さすがに勝ち負けする馬は多くないが、あまり人気にならないだけに、本馬も注目が必要だろう。2勝(2004年デルタブルース、2009年スリーロールス)は共に8番人気の伏兵だった。

フィエールマン
牡3歳
調教師:手塚貴久(美浦)
父:ディープインパクト
母:リュヌドール
母の父:Green Tune
ここに注目!
ディープインパクト産駒は、本馬とグローリーヴェイズの2頭が登録。同産駒は菊花賞に27頭が挑んで、2016年サトノダイヤモンドの1勝だけ。日本ダービーを4勝、皐月賞も2勝していることを思えば、少し物足りない成績と言える。

グレイル
牡3歳
調教師:野中賢二(栗東)
父:ハーツクライ
母:プラチナチャリス
母の父:Rock of Gibraltar
ここに注目!
ハーツクライ産駒は京都・芝コースのG気鬼門だ。のべ48頭が出走して未勝利。2着が11回もあるだけに、詰めの甘さが目につく。菊花賞には過去9頭が出走し、2011年ウインバリアシオンの2着が最高着順。それ以外の8頭は掲示板(5着以内)を外している。


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2018年10月15日

10月14日の京都11Rで行われた第23回秋華賞(3歳オープン、牝馬、馬齢、GI、芝2000メートル、17頭立て=スカーレットカラーは左後肢跛行のため出走取消、1着賞金=1億円)は、
クリストフ・ルメール騎手騎乗の断然の1番人気アーモンドアイ(美浦・国枝栄厩舎)が快勝。
4月の桜花賞、5月のオークスに続く勝利で、6年ぶり史上5頭目の牝馬3冠を達成した。
タイムは1分58秒5(良)。

 逃げた5番人気のミッキーチャームが1馬身半差の2着、
勝ち馬と一緒に伸びた3番人気カンタービレが2着馬からさらに1馬身遅れた3着に入った。

 逃げたのはミッキーチャームで、まずまずのスタートを切ったアーモンドアイは、中団待機から3〜4コーナーでは持ったままで大外を進出。
逃げ込みをはかるミッキーチャームに、カンタービレとともに外から強襲。
力の違いを見せつけるような切れ味で一気に前を差し切って完勝劇を披露した。

 アーモンドアイは、父ロードカナロア、母フサイチパンドラ、母の父サンデーサイレンスという血統。
北海道安平町・ノーザンファームの生産馬で、
馬主は(有)シルクレーシング。
通算成績は6戦5勝。
重賞は2018年シンザン記念(GIII)、桜花賞(GI)、オークス(GI)に続き4勝目。

 デビュー戦こそ2着に敗れたが、2戦目の未勝利を勝ち上がると3戦目となる今年初戦のシンザン記念をスローペースにもかかわらず、後方から直線一気の内容で勝ったアーモンドアイ。
その後、中89日で桜花賞へ直行し、前年の2歳女王ラッキーライラックなどを相手にレースレコードで優勝。
続くオークスではレース史上2位のタイムで勝ち、史上14頭目の桜花賞&オークス制覇を達成。
秋華賞はオークス以来、中146日での出走で、
1986年メジロラモーヌ、
2003年スティルインラブ、
2010年アパパネ、
2012年ジェンティルドンナに続く史上5頭目の牝馬3冠制覇の偉業を成し遂げた。
父は短距離馬のロードカナロア。
母フサイチパンドラは、2006年の牝馬3冠レースで桜花賞14着、オークス2着、秋華賞3着の成績を残し、
古馬との対戦となったエリザベス女王杯でGI初勝利を挙げている。

 また、この勝利によってアーモンドアイを管理する国枝栄調教師は、アパパネで牝馬3冠を制した2010年以来、2度目の同一年”牝馬3冠”制覇。
ルメール騎手は昨年の秋華賞をディアドラで制しており、史上3人目の秋華賞連覇を果たした。

 ◆クリストフ・ルメール騎手(1着 アーモンドアイ)「ありがとうございます、素晴らしい馬です。三冠を獲りましたが、まだ信じられないね。今日のレースは、彼女のテンションが高く、ずっと心配していました。ゲートの中でもチャカチャカしていて、スタートもあまりよくありませんでした。勝負どころで、大外から行かないといけませんでした。でも、そのあとは凄かった。ファンタスティックホースですね。“三冠”は世界で初めて獲ったので、凄く嬉しい。GIはいつもメインのターゲットですが、いつもトップコンディションを維持するのは難しいですから、国枝先生を祝いたいですし、感謝したいです。もうちょっと上は行けるかわからないけど、今まで日本で一番強い馬ですから、次走が楽しみです」

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2018年10月14日

牡馬ほど春の勢力図から変化は少ない

 断然人気のアーモンドアイ(父ロードカナロア)は、予定通りとはいえ5月のオークス以来5カ月ぶりの一戦。トライアル出走の予定が少し狂ったラッキーライラックも、好仕上がりながらオークス以来5カ月ぶり。大丈夫だろうか。

 第1回秋華賞2000mが創設されたのは1996年。勝ったのは、5月のNHKマイルC以来「中160日」のファビラスラフインだった。2001年にはテイエムオーシャンがオークス以来約5カ月ぶりで勝ち、2006年にはカワカミプリンセスがやっぱり5月のオークス以来約5カ月ぶりの「中146日」で勝っている。

 3歳牝馬の「秋華賞」は、しだいに距離が延びる牡馬3冠「2000m→2400m→3000m」と異なり、距離変更は「1600m→2400m→2000m」。3歳牝馬の秋には伝統のクラシックとされるレースが存在しないことも関係し、菊花賞のように未知の距離に挑むわけではない。勢力図が変化することが少ないのである。

 クラシック競走とされる他の3歳GIは、はるかに歴史は古い。これを秋華賞と同じ22年間の歴史として振り返ると、次週に組まれている菊花賞を3カ月以上の休養明けで勝った馬は1頭もいない。連対馬もいない。春の日本ダービーも同じ。皐月賞もまったく同様で、牝馬のオークスでも3カ月以上もの休み明けで勝った馬も、連対馬もいない。

 ヒントは、同じ牝馬の桜花賞にありそうだ。桜花賞ではこの22年間、2014年レッドリヴェールと、2000年マヤノメイビーが、12月初旬の阪神JF(阪神3歳牝馬S)以来約4カ月の休み明けで、2着した記録がある。

 距離区分に注目すると、もともと基本距離とされる1600mの重要レースは、2歳12月の「阪神JF」を頂点に「クイーンC」「チューリップ賞」などいくらでもあり、マイル戦での力関係はそうそう簡単には逆転しないとされている。

 だから、4カ月ぶりくらいは平気なのだろう。それと同じことが「オークス2400m→秋華賞2000m」でも起こり、未知の距離(距離延長)でなければ、4カ月ぶりでも、5カ月ぶりでもさして問題なくGIを快走できるのである。ましてレースへの対応力に優れているのは、ウインクス、エネイブルなど、直近の世界のニュースが伝えるように牝馬の方である。

 この世代では、アーモンドアイの能力が抜けていることを信用したい。相手本線は、春までとは身体つきが変わったラッキーライラックと、3連勝中のミッキーチャーム。

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2018年10月13日

10月13日の東京11Rで行われた第66回府中牝馬ステークス(3歳以上オープン、牝馬、GII、芝1800メートル、別定、11頭立て、1着賞金=5500万円)は、
クリストフ・ルメール騎手騎乗の1番人気ディアドラ(牝4歳、栗東・橋田満厩舎)が夏のクイーンSに続く重賞連勝を決めた。
勝ちタイムは1分44秒7(良)。

 途中から大逃げの形てレースを引っ張ったのはカワキタエンカ。
最初の1ハロンは12秒5、2ハロン目からすべて11秒台という流れを、ディアドラは最後方から追走する。
直線ではジワジワと外に持ち出して、ゴール寸前で内のリスグラシューをキッチリとかわした。
優勝したディアドラは、エリザベス女王杯(11月11日、京都、GI、芝2200メートル)の優先出走権を獲得。

 リスグラシュー(2番人気)がクビ差の2着、
そこからさらに半馬身遅れた3着に中団追走から脚を伸ばしたフロンテアクイーン(7番人気)。

 府中牝馬ステークスを勝ったディアドラは、
父ハービンジャー、母ライツェント、母の父スペシャルウィークという血統。
北海道安平町・ノーザンファームの生産馬で、
馬主は森田藤治氏。
通算成績は19戦7勝(うち海外1戦0勝)。
重賞は2017年紫苑S・GIII、秋華賞・GI、2018年クイーンS・GIIIに次いで4勝目。
府中牝馬Sは、橋田満調教師は初優勝、クリストフ・ルメール騎手は2015年ノボリディアーナに次いで2勝目。

selvas2 at 17:23コメント(0) 
ポイントは「仕上がり状態」と「負担重量」

 頭数は多くないが、格上がりの4歳キョウワゼノビア以外はみんな重賞レースの常連に近く、なおかつGIも経験している好メンバーの対戦。

 距離にも、コース適性にもみんな不安はない。ポイントは大半が休み明けだけに、「仕上がり状態」と、わずかとはいえ微妙な差が生じた「負担重量」か。

 4歳リスグラシュー(父ハーツクライ)から入りたい。2歳の阪神JF(2着)当時からずっと牝馬のトップがそろうレースに出走し、3歳の牝馬3冠に相当するレースを「2・5・2」着。桜花賞は0秒1差だけ。5着のオークスは今回も対戦するソウルスターリング(父フランケル)に0秒8負けたが、距離不向き。2着の秋華賞は今回も対決するディアドラ(父ハービンジャー)と0秒2差だけ。

 ずっと現4歳世代牝馬の「能力基準」になる崩れない馬だった。4歳になった今年もだいたい同じような位置にいるが、今回の出走メンバーのうち7頭が挑戦した5月のヴィクトリアマイルを、ジュールポレール(父ディープインパクト)のハナ差2着。上がりは、勝ち馬の33秒3(2位)をしのぐ最速の32秒9。18頭立ての接戦を、16番枠から終始外々を回らされた不利を考慮すれば、中身は勝ち馬とまったく遜色なかった。

 今回の利点は、3歳以降に勝った重賞はGIIIの東京新聞杯だけなので、同馬の負担重量は4歳以上馬のベース「54キロ」。5月のヴィクトリアマイルを同じ55キロでハナ差だった勝ち馬ジュールポレールは、GI勝ち馬なのでここは56キロになった。この「2キロ」差は大きい。

 同じ4歳の好敵手ディアドラ56キロとは昨年の秋華賞で「1馬身4分の1(0秒2)差」の2着接戦だった。当時は同じ55キロだったものが、今回はやっぱり2キロの差が生じたのだから、リスグラシューに利がある。

 せこい負担重量比較だが、能力大接近のこういう組み合わせだからやむをえない。いつも攻め馬は動くが、今週、テン乗りになるM.デムーロが乗って栗東坂路52秒5-12秒2。450キロ前後の牝馬とは思えない迫力があった。

 そのデムーロ。8日の交流GI南部杯をルヴァンスレーヴで快勝。土曜は(東西の乗り馬の関係で)武豊騎手のお手馬リスグラシューが回ってきたうえ、抽選だった秋華賞のダンサールも出走できた。

selvas2 at 00:30コメント(0) 

2018年10月12日

 JBCも含めて、今週から年末まで12週連続G1が続く。競馬は本番シーズンだ。今週は3歳牝馬に残された最後の1冠、秋華賞がメイン。 

 指数上は、過去10年のうち9年で連対する平均指数の上位馬が連軸の中心。勝ち馬に限れば、過去10年間で、ランク外の馬が勝ったのは1度だけで、全体としても指数上位馬の活躍が目立つ。
 1番人気は3勝、2着1回、3着2回と微妙な成績だが、2、3番人気馬も含めると、上位人気馬が過去10年で9勝をあげて、連軸は指数上位の人気馬から取るのがセオリーのようだ。

 今年は、アーモンドアイ、ラッキーライラック、ミッキーチャーム、プリモシーン、パイオニアバイオ、トーセンブレス、スカーレットカラーなどが指数の上位馬たちだ。

 不動の中心馬は、桜花賞、オークスを勝った2冠馬アーモンドアイだ。桜花賞は後方2番手から直線一気の差し切り勝ち。圧倒的な1番人気に推されたオークスでは中団6番手から、直線半ばで先頭に立つと、危なげなく押し切って2冠を達成した。

 桜花賞、オークスとも、その時点での世代トップの高指数を記録。10月の現時点でも、オークスでの指数が世代の最高指数にランクされ、同世代牝馬との戦いでは敵なしといってよい。

 アーモンドアイの持ち味は鋭い差し脚。デビューから桜花賞、オークスまでの5戦すべてで最速の上りを示している。

 課題があるとしたら、オークスからの休み明けになるローテーションだが、馬なりで坂路の1番時計をたたき出しているようで、調教の動きも抜群によく、とくに課題とするまでもないだろう。
 ここは史上5頭目の3冠牝馬の誕生を祝福する舞台になるだろう。

 相手は阪神JFの勝ち馬で、桜花賞2着、オークス3着のラッキーライラックを筆頭に、前走関屋記念を勝ったプリモシーン、前走1000万条件戦を好指数で勝ち上がってきた3連勝中のミッキーチャーム、紫苑Sを逃げて3着に粘ったランドネなどを上位に取りたい。

 府中牝馬Sは、過去10年、1番人気は0勝、2着4回、3着2回と、信頼はイマイチだ。指数上は、過去10年で8連対している前走指数上位馬が連軸向き。
 今年の指数上位は、ティアドラ、ソウルスターリング、フロンテアクイーン、リスグラシュー、カワキタエンカなど。

 なかでも、前走、好指数でクイーンSを勝ったディアドラに注目したい。
 4歳馬のティアドラは、桜花賞、オークスでは6着、4着だったが、昨年の秋華賞では後方待機昨から、直線、内にいれ、馬群を縫うように差し脚を伸ばし最後の1冠を手に入れた。

 前走のクイーンSも後方一気の差し切り勝ち。3歳秋以降、着実に力をつけてきたのがわかる。1800メートルは2戦2勝。ルメール騎手騎乗も2戦2勝と好相性だ。

 逆転候補は、阪神JF、チューリップ賞、オークスの勝ち馬ソウルスターリング。オークス後は勝ち星から見放されているが、前走、クイーンSではティアドラに差し切られたとはいえ、復調を感じさせる3着だった。

 素軽いスピードがあり、差し脚鋭いリスグラシューにもチャンスがあるだろう。



selvas2 at 18:30コメント(0) 
 14日に京都競馬場で行われる、第23回秋華賞(3歳・牝・GI・芝2000m・1着賞金1億円)の枠順が12日確定しました。

 史上5頭目の牝馬3冠を狙うアーモンドアイ(牝3、美浦・国枝栄厩舎)は6枠11番からのスタートとなりました。

 また、2歳女王ラッキーライラック(牝3、栗東・松永幹夫厩舎)は4枠7番、
ローズSを制したカンタービレ(牝3、栗東・中竹和也厩舎)は1枠2番に入りました。

 ローズSで2着のサラキア(牝3、栗東・池添学厩舎)は3枠5番、
3連勝中のミッキーチャーム(牝3、栗東・中内田充正厩舎)は7枠13番となっております。
発走は15時40分。
枠順は以下の通りです。

 ( )内は性齢、騎手・調教師

1-1 ラテュロス(牝3、秋山真一郎高野友和)
1-2 カンタービレ(牝3、武豊中竹和也)
2-3 スカーレットカラー(牝3、岩田康誠高橋亮)
2-4 ランドネ(牝3、戸崎圭太中竹和也)
3-5 サラキア(牝3、池添謙一池添学)
3-6 パイオニアバイオ(牝3、柴田善臣牧光二)
4-7 ラッキーライラック(牝3、北村友一松永幹夫)
4-8 トーセンブレス(牝3、藤岡佑介加藤征弘)
5-9 サトノガーネット(牝3、浜中俊矢作芳人)
5-10 オールフォーラヴ(牝3、幸英明中内田充正)
6-11 アーモンドアイ(牝3、C.ルメール・国枝栄)
6-12 オスカールビー(牝3、川須栄彦矢作芳人)
7-13 ミッキーチャーム(牝3、川田将雅中内田充正)
7-14 ゴージャスランチ(牝3、横山典弘鹿戸雄一)
7-15 ハーレムライン(牝3、大野拓弥田中清隆)
8-16 プリモシーン(牝3、北村宏司木村哲也)
8-17 サヤカチャン(牝3、高倉稜田所秀孝)
8-18 ダンサール(牝3、M.デムーロ・須貝尚介)

※出馬表は主催者発表のものと照合してください。


selvas2 at 14:27コメント(0) 
ディアドラ
牝4歳
調教師:橋田満(栗東)
父:ハービンジャー
母:ライツェント
母の父:スペシャルウィーク
ここに注目!
3歳時の昨年は、夏を境にメキメキと地力をつけて、3連勝で秋華賞を制覇。今年の春には、世界の強豪が集ったドバイターフ(G1・UAE。芝1800メートル)で3着に好走した。ここは大舞台へ向けての前哨戦だが、牝馬同士なら恥ずかしい競馬はできない。

リスグラシュー
牝4歳
調教師:矢作芳人(栗東)
父:ハーツクライ
母:リリサイド
母の父:American Post
ここに注目!
2歳時の阪神ジュベナイルフィリーズを皮切りに、G気4度の2着がある馬。デビュー当時は430キログラム台だった馬体も、年齢を重ねながら徐々に大きくなり、成長力も示している。念願のG祇覇へ向けて、好発進を決めたい。

ソウルスターリング
牝4歳
調教師:藤沢和雄(美浦)
父:Frankel
母:スタセリタ
母の父:Monsun
ここに注目!
昨年のオークスを、2分24秒1の好タイムで見事に優勝。その後の成績はひと息だが、昨春の牝馬クラシック路線で主役を演じた実力馬で、ポテンシャルの高さは折り紙つきだ。本レースでの完全復活が期待される。

ジュールポレール
牝5歳
調教師:西園正都(栗東)
父:ディープインパクト
母:サマーナイトシティ
母の父:エリシオ
ここに注目!
距離の長かった昨年のエリザベス女王杯(16着)を除けば、掲示板(5着)を外さない安定感を誇り、今春のヴィクトリアマイルでG汽織ぅ肇襪盂容澄2鴇譴魑挈椶暴爾董∈2鵑5か月の休み明けになるが、順調に乗り込まれており、力を出せる態勢が整っていそうだ。

アドマイヤリード
牝5歳
調教師:須貝尚介(栗東)
父:ステイゴールド
母:ベルアリュール
母の父:Numerous
ここに注目!
昨年のヴィクトリアマイルでビッグタイトルを獲得。これまで2か月半以上の休み明けでは8、16、7、6、12着と、実戦を使われながら良化するタイプだけに、5か月ぶりとなる今回は多少の割り引きが必要かもしれないが、G鞠呂猟賣呂老攣襪任ない。

クロコスミア
牝5歳
調教師:西浦勝一(栗東)
父:ステイゴールド
母:デヴェロッペ
母の父:ボストンハーバー
ここに注目!
2歳時から重賞で活躍を続けていたが、昨夏を境に本格化を遂げて、昨年の本レースで待望の重賞初制覇を達成。今年3戦の結果はひと息だが、牡馬相手のもので、レース内容は悪くなかった。展開の鍵を握る一頭で、ここも持ち前の先行力から目が離せない。

ミスパンテール
牝4歳
調教師:昆貢(栗東)
父:ダイワメジャー
母:エールドクラージュ
母の父:シンボリクリスエス
ここに注目!
デビュー2戦目で、約7か月の休み明けとなったチューリップ賞で2着に入り、素質の片りんを見せていた一頭。昨秋以降は気性面が成長し、重賞3勝を含む4連勝を飾って本格化を遂げた。全5勝がマイル以下で、今回は芝1800メートルの距離が課題になりそうだ。

カワキタエンカ
牝4歳
調教師:浜田多実雄(栗東)
父:ディープインパクト
母:カワキタラブポップ
母の父:クロフネ
ここに注目!
テンションを上げないように帰厩後はソフトな調整だが、燃えやすい気性ゆえに無駄肉がつきにくく、休み明けも苦にしないタイプ。レース当日の気配は鍵になるが、重賞勝ちの実力馬で、スピードの絶対値はここでも引けを取らないだろう。


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2018年10月11日

  • 10月14日(日曜)

    第23回秋華賞(G機京都競馬場・芝2,000m

    絢爛に舞え、譲れない秋に想いを遂げる。



selvas2 at 13:35コメント(0) 
毎日王冠を勝ち、名牝への道が見えたアエロリット

 秋のビッグレースに向けて始動する注目馬の揃う毎日王冠は、今年はビッグネームが少ないといわれていたが、上位を占めたのは4着に食い込んだ7歳ステファノス(父ディープインパクト)以外、7着までが「若い3歳と4歳」だった。秋の主役級とまでは期待されていなかった伏兵まで含め、このあとがすごく楽しみになる成長株が多かった。

 勝った4歳牝馬アエロリット(父クロフネ)は、馬体重は春シーズンと大きくは変わらない508キロだが、明らかにボリュームアップ。多くの馬が充実する4歳の秋を迎え、少しもムダ肉はないのにひと回り大きく、たくましく映った。

 先行して抜け出した3歳時のNHKマイルC、さらにクイーンSは持ち味のスピード能力をけれんのない積極策で存分に生かし切ったが、今回の主導権を握っての押し切りは、バランスが鮮明に分かるように前後半の800mに分けると、「47秒3-(11秒7)-45秒5)=1分44秒5となる。

 クイーンSの1800mは前傾バランスの「46秒8-(11秒5)-47秒4」=1分45秒7であり、NHKマイルCも3コーナーから行く気になったから苦しいバランスの推定「46秒3-46秒0」=1分32秒3だった。

 ところが、今回はコースレコードと0秒3差の1分44秒5の快時計なのに、アエロリットの「行く気に任せて」グングン先行した快時計ではない。モレイラ騎手が内を確認して、相手が絡んでこないことを分かって主導権をにぎると、たちまちスムーズに折り合った。行きたがっていないから、後続に脚を使わせながら突き放したい残り600m〜400mの1ハロンは「10秒9」後半800m45秒5に前出の(11秒7)を加えると、自身の後半1000mは「57秒2」となる。

 モレイラが絶賛するように「リラックスして走っていて、プレッシャーをかけたらしっかり反応してくれた」まさにその通りの記録が残ったのである。

 2016年に勝ったルージュバック(重賞4勝)は今年2018年春から繁殖入りしたばかりだが、過去に牡馬を封じて毎日王冠を勝った牝馬シンコウラブリイ、ダイナアクトレス、シービークインなどは、繁殖に上がってもチャンピオン牝馬である。毎日王冠を勝ったことにより、名牝への展望まで広がった。

 クロフネ産駒は、軽快なスピード能力をフルに全面に出すからだろう、牝馬に活躍馬が集中することで知られる。アエロリットの場合は、3代母ステラマドリッドを筆頭に圧倒的に牝馬の活躍が連続するファミリーでもある。

 このあとはマイルCS挑戦が発表されている。もともとバランスラップを踏めるアエロリットは、前半を自制できるスピード型にまで成長したので、京都のマイルCSは合うはずである。

 猛然と2着に突っ込んだ3歳ステルヴィオ(父ロードカナロア)の中身(上がり断トツの33秒2)も、絶賛されていい。皐月賞、日本ダービーは善戦にとどまったが、これでマイル〜2000mで大きく前進すること必至となった。

 4歳キセキ(父ルーラーシップ)は、不良馬場を差し切った菊花賞の印象が強かったが、優れたスピード型を送って当然のロンドンブリッジが祖母。10キロ増の今回の体つきは、光かがやいていた。積極策で高速の1800mを乗り切った自信は大きい。58キロでもあった。これで現代の選手権距離(2000〜2400m)を不安なくこなせることを証明したことになる。

 5着は3歳ケイアイノーテック(父ディープインパクト)。最後は力尽きたが、高速馬場とはいえ、この相手に1800m1分44秒9は立派である。

 人気のサトノアーサー(父ディープインパクト)は、この父の産駒にしては珍しいクビを突き出すフットワークをみせる馬。実戦でもシュッと動けるタイプではないから、出負け気味に流れに乗れなかったのが痛い。直線もスムーズに馬群をさばけなかったが、軽快ではなくとも全体スピードで見劣ることはない。前半ゆったり展開する2000m級の方がいいのではないかと感じた。

 「京都大賞典」で、ようやくというか、やっとサトノダイヤモンドの復活が成った。激しく落ち込んでいた心身のスランプを脱したのである。今回は気力が戻っていた。また、自分からスムーズに動ける京都は思われる以上に絶妙に合うのだろう。


 このあとの展望は、ここは見解が分かれるが、個人的には実績とは違って本当は2000m級がベストではないのか、という気もする。おそらくジャパンC→有馬記念の路線になるだろうし、2400m級は日本ダービー2着、有馬記念制覇の距離だから、ふつうは不安などあるわけもないが、ジャパンC直前に先入観なしにもう2回、3回とこれまでのレースを再生して考え直したい。

 人気のシュヴァルグラン(父ハーツクライ)は、3〜4歳時に比べると気性的にポン駆けが利かなくなっている。仕上がりも馬体も上々にみえても、今回は仕方がないと映った。もっとみんなが苦しくなるような厳しい流れで、底力の追い比べになる本番で見直したい。

 7歳アルバート(父アドマイヤドン)は、あの形になって3着はやっぱり距離不足だったか。上がり34秒4は、3連覇中のどのステイヤーズSよりずっと速いのだから仕方がない。不滅の4連勝がちかづいている。活力を温存したい。

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2018年10月10日

アーモンドアイ
牝3歳
調教師:国枝栄(美浦)
父:ロードカナロア
母:フサイチパンドラ
母の父:サンデーサイレンス
ここに注目!
シンザン記念から直行して結果を残した桜花賞(共に1着)が証明しているように、休養明けでも問題なく能力を発揮できるタイプ。内回りと外回りの違いこそあれ、京都競馬場での競馬も経験で、長距離輸送も問題ない。能力を発揮できる態勢であれば、結果はついてくるはずだ。

ラッキーライラック
牝3歳
調教師:松永幹夫(栗東)
父:オルフェーヴル
母:ライラックスアンドレース
母の父:Flower Alley
ここに注目!
放牧先で右後脚に腫れの症状が見られたため前哨戦を使わず、本番へ直行することになった。普段から長めの距離を乗り、負荷をかけられてはいるが、帰厩直後の馬体にはかなり余裕があったように感じられた。仕上がった状態で出走できるかどうかが鍵になりそうだ。

プリモシーン
牝3歳
調教師:木村哲也(美浦)
父:ディープインパクト
母:モシーン
母の父:Fastnet Rock
ここに注目!
レースで折り合いを欠くことがなく、それほど難しい気性の馬には見えないが、長距離輸送で出走した桜花賞では、パドックでテンションの高い面を見せていた(結果は10着)。今回、まずは京都競馬場への長距離輸送をクリアすることが大事になりそうだ。

カンタービレ
牝3歳
調教師:中竹和也(栗東)
父:ディープインパクト
母:シャンロッサ
母の父:Galileo
ここに注目!
馬体の維持が常にポイントとなる馬。理想を言えば、夏を越した前走(ローズS1着)はプラス体重が望ましかったが、大きく減らさなかったことをポジティブに考えるべきだろう。長距離輸送の連続だった春と違い、関西圏でレースを続けられる強みを生かしたい。

サラキア
牝3歳
調教師:池添学(栗東)
父:ディープインパクト
母:サロミナ
母の父:Lomitas
ここに注目!
成長を促す期間を設けたことで、馬体に幅が出てきた印象。春は430キログラム台だった馬体重も、前走のローズS(2着)では450キログラムまで増えていた。上昇度という点では、実績馬をしのぐものがありそうだ。

ミッキーチャーム
牝3歳
調教師:中内田充正(栗東)
父:ディープインパクト
母:リップルスメイド
母の父:Dansili
ここに注目!
3連勝のいずれもが滞在競馬。輸送距離の短い京都競馬場で走れるのは大きいが、テンションが高くなりやすいタイプなので、当日の落ち着きが鍵になる。前走時の馬体が好印象だったが、成長期の3歳馬。多少増えていたとしても問題はないだろう。

ランドネ
牝3歳
調教師:中竹和也(栗東)
父:Blame
母:Loure
母の父:A.P. Indy
ここに注目!
広いコースの方が走りはスムーズだが、未勝利(芝2000メートル)勝ちは阪神の芝内回りコース。前走(紫苑S3着)では中山・芝コースも上手に走れていた。前が残りやすい京都の芝内回りコースなら、持ち前の先行力を生かせそうだ。

ラテュロス
牝3歳
調教師:高野友和(栗東)
父:ディープインパクト
母:スウィートハース
母の父:Touch Gold
ここに注目!
430キログラムの馬体重だった前々走で敗退し、12キログラム数字を減らした前走のローズS(3着)で好走。ただ、前走の体つきがギリギリに見えたのは確かで、さすがにこれ以上は減らしたくないところだ。輸送距離の短い京都が舞台なのは好材料と言える。


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2018年10月09日

10月8日の京都11Rで行われた第53回京都大賞典(3歳以上オープン、別定、GII、芝2400メートル、11頭立て、1着賞金=6700万円)は、
川田将雅騎手騎乗の2番人気サトノダイヤモンド(牡5歳、栗東・池江泰寿厩舎)が道中、
中団からレースを進め、直線に入って外から前をかわすとそのまま押し切って快勝。
2017年3月の阪神大賞典以来約1年7カ月ぶりの復活勝利を挙げ、
天皇賞・秋(28日、東京、GI、芝2000メートル)の優先出走権を獲得した。
タイムは2分25秒4(良)。

2着は4番人気レッドジェノヴァ、
3着は3番人気アルバートだった。

勝ったサトノダイヤモンドは、
父ディープインパクト、母マルペンサ、母の父Orpenという血統。
北海道安平町・ノーザンファームの生産馬で、
馬主は(株)サトミホースカンパニー。
通算成績は16戦8勝(うち海外2戦0勝)。
重賞は2016年GIIIきさらぎ賞、GII神戸新聞杯、GI菊花賞、GI有馬記念、17年GII阪神大賞典に次いで6勝目。

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2018年10月08日

この一戦にかける意気込みは大きい

 日曜日に行われた「毎日王冠」と同じように1着馬に天皇賞(秋)の優先出走権が与えられるが、人気上位馬はこのあと「ジャパンC」に直行する可能性が高い。昨年3着のシュヴァルグランも、16年に1着のキタサンブラックも、ジャパンCに直行して勝っている。

 そのシュヴァルグラン(父ハーツクライ)は、3着だった昨年より負担重量1キロ増だけなので、凡走はありえないが、ベテランになってさらにズブくなった感もある。2分23秒1の自己最高タイムで乗り切りながら、3着だった昨年と同じような結果になる危険はあるだろう。

 といって、ライバルのほとんども休み明け。みんな1着になってぜひ天皇賞(秋)の優先出走権が欲しいという立場でもないから、ふつうに考えれば上位数頭のレースだが、主軸を決めにくい。

 大スランプが続いているが、追い切りの動きに「気力」が戻ったサトノダイヤモンド(父ディープインパクト)の復活に期待したい。早くから活躍し、菊花賞を制し有馬記念も勝ったピークの3歳時に、活力のほとんどを使ってしまったのではないか? という厳しい見方もあるが、2000-2400mの少し短めの中距離路線なら、まだまだ活躍できそうに思える。

 不振に陥った出発は、4歳秋の凱旋門賞の15着惨敗からではなく、その前の天皇賞(春)で苦しくなって失速し、キタサンブラック、シュヴァルグランの3着に沈んだレースだった気がする。あれは完全なスタミナ切れに近かった。菊花賞は3歳馬同士、必ずしもステイヤーではなくとも3000mを乗り切れることが多い。

 だが、古馬になっての3200mの天皇賞(春)は、単なる1ハロンの延長ではない。力尽きて最後に鈍ったサトノダイヤモンドの失意は大きかった。

 秋にフランスに遠征して、完敗の4着と、15着。心身の落ち込みは大きく、これで完全なスランプに陥った。

 帰ってオーバーホールし、この春に再出発したものの、心身の落ち込みを脱するには、結果として、十分な休養ではなかったかもしれない。

 この夏の休養、立て直しでスランプ脱出に成功するとは限らないが、今回は調教の動きうんぬんではなく、がんばろうとする気力が戻ったように思える。周囲に与える雰囲気が良くなっている。スローの2400mなら、スタミナは問われない。得意の京都【3-0-1-0】でもある。

 ライバルより、この一戦にかける意気込みも、このレースが持つ意味も大きい。サトノダイヤモンドのベストの距離は、思われているより短く、2000-2400mではないかという印象が強いので、実質2000mくらいのレースになりそうなここは、復活の絶好のチャンスだろう。

 伏兵陣では、すっかり順調さを取り戻した4歳ブレスジャーニー(父バトルプラン)の巻き返しに注目したい。

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2018年10月07日

7日にフランスのパリロンシャン競馬場で行われた凱旋門賞(G1・芝2400m・19頭)は、
好位から進めたL.デットーリ騎手騎乗のエネイブル(牝4、英・J.ゴスデン厩舎)が、直線で抜け出し、
後続の追撃も押さえ、史上7頭目の連覇を達成。

 2着は最後方から追い込んできたJ.ドイル騎手騎乗のシーオブクラス(牝3、英・W.ハガス厩舎)。
エネイブルをギリギリまで追い詰めたがわずか及ばなかった。
3着は中団から進めたV.シュミノー騎手騎乗のクロスオブスターズ(牡5、仏・A.ファーブル厩舎)。
日本から参戦した武豊騎手騎乗のクリンチャー(牡4、栗東・宮本博厩舎)は、エネイブルと同じ位置で進めたが、直線伸びず17着。
フランスのディープインパクト産駒スタディオブマン(牡3、仏・P.バリー厩舎)は着外。

 エネイブルは
父Nathaniel、母Concentric、その父Sadler's Wellsという血統。
昨年は英オークス、愛オークス、キングジョージ6世&クイーンエリザベスS、ヨークシャーオークス、そして凱旋門賞とG1を5連勝し、カルティエ賞年度代表馬に輝いた。
今年は膝の不安により始動が遅れていたが、復帰戦のセプテンバーS(G3・AW2400m)を完勝し、
再び大本命として凱旋門賞に出走。見事に連覇を果たした。
これで通算成績は10戦9勝。

selvas2 at 23:34コメント(0) 
10月7日の東京11Rで行われた第69回毎日王冠(3歳以上オープン、GII、芝・1800メートル、別定、13頭立て、1着賞金=6700万円)は、
J.モレイラ騎手騎乗で1番人気に支持された紅一点のアエロリット(牝4歳、美浦・菊沢隆徳厩舎)が好スタートから先手を奪うと、上がり3ハロン33秒8の脚で後続を突き放して勝利を果たした。
勝ちタイムは1分44秒5(良)。

 1馬身1/4差の2着には中団から追い込んだステルヴィオ(3番人気)、
さらにクビ差の3着には2番手追走から粘り込んだキセキ(6番人気)が入線した。

 毎日王冠を勝ったアエロリットは、
父クロフネ、母アステリックス、母の父ネオユニヴァースという血統。
北海道安平町・ノーザンファームの生産馬で、
馬主は(有)サンデーレーシング。
通算成績は12戦4勝。
重賞は17年NHKマイルC(GI)、クイーンS(GIII)に次いで3勝目。
毎日王冠は、管理する菊沢隆徳調教師、鞍上のJ.モレイラ騎手ともに初勝利。

selvas2 at 16:34コメント(0) 
◆「毎日王冠」と「牝馬」の相性を検証

 長い歴史を誇り、秋のビッグレースの主役級が始動するレースとして、GIIの中ではもっとも高い評価を受ける伝統の1戦。今年は、ただ1頭の牝馬アエロリット(父クロフネ)がモレイラ騎乗もあって人気の中心だが、大丈夫なのだろうか。

 過去68回、牝馬は76頭の出走で【9-12-8-47】の記録がある。一見、牡馬のエース級が出走するレースとすれば上々の数字に映るが、しかしこれは、4頭から7頭立てが少しも珍しくなかった1970年以前を含んでの数字である。近年の毎日王冠はイメージとして牝馬が好走しているレースではない。

 現在と同じような性格のレースになった過去30年に区切ると、牝馬は【2-4-1-13】にとどまる。牝馬の出走はきわめて少ない。そのため、めったに勝つことなどないのである。

 では、アエロリットの勝機は乏しいのか。この30年間に連対した牝馬は「92年2着イクノディクタス(3番人気)、93年1着シンコウラブリイ(1番人気)、06年2着ダンスインザムード(2番人気)、08年2着ウオッカ(1番人気)、09年2着ウオッカ(1番人気)、16年1着ルージュバック(1番人気)」の延べ6頭。延べ20頭の出走で6連対は、相手を考慮すれば決して悪くない。

 要は、牝馬の出走は番組ローテーションからして少ないレースであり、強力な牡馬相手を承知でここに出走し、なおかつ上位人気に支持されるようなGI快走記録のある牝馬なら、勝って少しも不思議のないレースだろう。古い記録を出したついでに、毎日王冠は3冠馬ミスターシービーの母シービークインや、スクリーンヒーローの祖母ダイナアクトレス、古典の世界なら日本ダービー馬ラッキールーラの母トーストなどが勝ったレースである。

 東京1600mのNHKマイルCを快勝し、今春は安田記念をレースレコードタイの1分31秒3でクビ差2着しているアエロリットが、ウオッカは別格として、近年快走した牝馬と互角のランクなら、「牝馬苦戦」は当てはまらない。

 5番人気だった安田記念のアエロリットは流れに乗って先行し、抜け出してからも伸びていた。最後はモズアスコットにクビ差の1分31秒3だが、自身のレースバランスは前後半推定「46秒0-45秒3」。直線は推定「11秒1-11秒2-11秒7」=34秒0。行って粘っただけではない。

 一段とパワフルになった4歳の秋、別定で負担重量は前走比「56→55」キロ。前半から速いペースはありえない組み合わせであり、後半しだいにペースアップのレースなら、スピード能力全開だろう。クロフネ産駒のエース級には牝馬が多いことが知られるが、スピード勝負に合うからである。相手妙味は、同じように先行しそうな同厩舎のダイワキャグニー(父キングカメハメハ)。

selvas2 at 00:30コメント(0) 

2018年10月06日

10月6日の東京11Rで行われた第4回サウジアラビアロイヤルカップ(2歳オープン、GIII、芝1600メートル、馬齢、8頭立て、1着賞金=3300万円)は、
クリストフ・ルメール騎手騎乗の1番人気グランアレグリア(牝、美浦・藤沢和雄厩舎)が圧巻の強さで重賞初制覇。
タイムは1分34秒0(良)。

 6月の東京の新馬戦(芝1600メートル)Vから4カ月ぶりの実戦となったグランアレグリア。
この日の馬体重はプラス18キロ。ゲートは出遅れ。
向こう正面で行きたがり、スーッと外から動く。3コーナー手前で2番手でようやく落ち着き、
直線は坂上先頭。ルメール騎手の右ステッキ2発で後続を突き放し、ゴール前では左ステッキ2発。
2着に3馬身半差をつける完勝劇で、単勝1.3倍の断然人気に応えた。

 最後方追走から追い込んだドゴール(7番人気)が2着、
そこからさらに1馬身差遅れた3着に好位から伸びたアマーティー(4番人気)が入った。

 サウジアラビアロイヤルカップを勝ったグランアレグリアは、
父ディープインパクト、母タピッツフライ、母の父タピットという血統。
北海道安平町・ノーザンファームの生産馬で、
馬主は(有)サンデーレーシング。
通算成績は2戦2勝。
重賞初勝利。
サウジアラビアロイヤルCは藤沢和雄調教師、クリストフ・ルメール騎手ともに初勝利。

 ◆クリストフ・ルメール騎手(1着 グランアレグリア)「ゲートを出たときにジャンプして少し出遅れたのは残念でした。でも、すぐにペースが遅くなったのでポジションを上げることができました。2番手でリラックスして息が入って、あとはいい気持ちでした。この馬の能力は高いです。絶対GIいけると思うので応援してください」

selvas2 at 18:39コメント(0) 
前走を楽々と差し切った内容には光るものがあった

 2歳戦がスタートした6月3日(第1週2日目)の東京1600mで、新馬戦のコースレコードとなる1分33秒6。レース上がり33秒6「11秒3-11秒1-11秒2」の高速決着を、先行して上がり33秒5で抜け出したグランアレグリア(父ディープインパクト)が、再鍛錬のオーバーホールを終えて出走する。

 来季のビッグレースを展望しながらの2歳戦にはさまざまな考え方(流儀)や、育成牧場と連携の試行(挑戦)がある。近年は6月の最初から新馬戦が組まれ、「日本ダービー」はちょうど1年後。世代交代の回転が早くなる傾向もあるだけに、さまざまなローテーションが成立する。

 2歳戦が行われるようになった1946年以降、牝馬では札幌(公営)で5月9にデビューしたアローキャリーがJRAに移り、2002年の桜花賞を勝った記録がある。

 牡馬では、2013年に6月2日(開催2日目)の新馬を勝ったイスラボニータ(父フジキセキ)が近年では目立って早いデビューの皐月賞馬となったが、「日本ダービー」は1946年以降、1978年の6月25日に札幌でデビューしたサクラショウリ(父パーソロン)が、もっとも早いデビューの勝ち馬になる。

 グランアレグリアの大展望も当然、来季のビッグレースであり、このまま突き進んで最も早いデビューのダービー馬となれるだろうか。同じ藤沢和雄厩舎のレイデオロは10月9日デビューで、2歳時は3戦【3-0-0-0】だった。

 そのグランアレグリア(母タピッツフライ、その父タピット)は、衆目一致の良血馬。全弟1歳馬の募集価格は、たしか1億5千万円だった(?)。この注目馬が新馬戦と同じレースを展開するなら、ライバルはまず歯が立ちそうにないが、早期デビューで4カ月ぶりのレース。間隔を取りつつの出走なので、デビュー戦と同じで「そんなに強い調教をし、ムリの生じるような仕上げにする理由がない」

 秘める能力に疑問はないものの、付け入るスキがないわけでもない。かなりムリな狙いは承知で、ここが3戦目になるセグレドスペリオル(父トーセンホマレボシ)を買いたい。新馬はダッシュ一歩で、上がり最速の34秒9で突っ込みながらエルモンストロの小差2着。9月の2戦目は明らかな出遅れだったが、川又騎手は慌てることなくゆっくり最後方追走。直線だけ外に出て、楽々と差し切った内容には光るものがあった。大物とか、スケールというタイプではないが、ツボにはまったら思われている以上に切れるタイプだろう。

 母の父がネオユニヴァースなので、トーセンホマレボシ(その父ディープインパクト)産駒のこの馬はサンデーサイレンスの「3×3」。時おり大駆けするタイプに育つだろう。グランアレグリアと、モレイラ騎手を配してきたドラウプニルとの三つ巴本戦。

selvas2 at 00:30コメント(0) 

2018年10月05日

 今週から東京、京都に舞台が移り、秋競馬も本番を迎える。
 東京のメインはG2毎日王冠。過去10年、1番人気馬は4勝、2着2回。6連対ならまずまずだろう。指数上は前走指数や平均指数の上位馬たちの連対率が高い。
 休み明けの馬が多いだけに、調子の見極めもポイントになりそう。

 今年はアエロリット、ステファノス、サウンズオブアース、キセキ、サンマルティン、ダイワキャグニーなどが指数の上位馬たちだ。

 注目は、4歳牝馬のアエロリット。昨年、牡馬相手のNHKマイルCを、直線、2番から堂々の差し切り勝ちで、G1タイトルホルダーとなった。その後クイーンSも逃げ切って快勝。今年に入って、中山記念2着、ヴィクトリアマイル4着、安田記念2着と好走。牝馬、牡馬の一線級の馬たちと戦って、安定した成績をあげている。

 とりわけ、前走の安田記念は3番手からゴール手前200メートル地点で先頭に立ち、押し切る勢いを見せていたが、ゴール直前、後方一気の脚を使ったモズアスコットにクビ差差し切られ、惜しい2着だった。

 陣営によると、ヴィクトリアマイルも安田記も落鉄して走ったとのこと。それでいて、勝ち負けを争えたわけで、成長と能力の高さを感じさせるレースだった。安定した先行力があり、ペースに左右されない差し脚も魅力だ。

 他ではサトノアーサー、キセキ、ステファノス、ダイワキャグニー、サンマルティンなどにもチャンスはありそう。皐月賞、ダービーは苦杯をなめたが、1800メートルで2戦2勝の3歳馬ステルヴィオからの手もある。

 京都大賞典は、過去10年、1番人気は3勝、2着1回、3着2回。
 指数上は平均指数の上位馬が10年連続で連対している。
 今年は、サトノダイヤモンド、シュヴァルグラン、スマートレイアー、パフォーマプロミス、アルバート、ウインテンダネスなどが指数の上位馬だ。

 順当なら、実績上位で昨年のジャパンカップ馬、シュヴァルグランが中心になるところだ。2400は(4120)とベストの距離で、前走、天皇賞の3200よりはるかに合う。差し脚に素軽いスビートもあり、京都の開幕週は絶好の舞台だろう。ただ、スローペースの差し脚比べになると、少し分が悪いかもしれない。

 差し脚上位はサトノダイヤモンド、ケントオー、プレスジャーニー、レッドジェノヴァ、スマートレイアーなどだが、先行して長く良い脚を使えるレッドジェノヴァにもチャンスはありそうだ。

 レッドジェノヴァは1000万、1600万条件戦を連勝中。ここは重賞初挑戦で、敷居が高いが、牝馬の軽量を生かして流れに乗れば、直線の粘り込みもあるのではないか。

 ハイペース気味の流れなら、アルバートのスタミナが生きるだろう。


 2歳重賞サウジアラビアロイヤルCの前走指数上位馬は、グランアレグリア、ドラウプニル、ドゴール、シャドウエンペラーなど。

 ここは、1戦1勝、前走指数最上位の牝馬グランアレグリアが断然の中心になりそう。6月上旬の新馬戦は東京のマイル戦だったが、先行して直線早めに先頭に立ち、そのまま押し切る強い内容で快勝。直線では鋭い瞬発力もみせた。

 新馬戦のスピード指数は、同世代の牡馬も含めて、6月デビュー組の最高となる64の好指数。ここは新馬戦から4か月ぶりのゆったりとしたローテーションで、成長余力も大きいはず。将来性も高い牝馬だろう。



selvas2 at 18:30コメント(0) 
10月7日にフランスのパリロンシャン競馬場で行われる凱旋門賞(G1・芝2400m)のゲート番・騎手が発表された。

 日本から参戦のクリンチャーは最内1番ゲート、昨年覇者エネイブルは6番ゲートとなった。また、この段階でクラックスマンは回避となった。

 ゲート番順は以下の通り。

※ゼッケン番号、馬名(性齢、所属)、騎手
09 クリンチャー(牡4、栗東・宮本博厩舎) 武豊
12 パタスコイ(牡3、仏・X.トマドゥモールト厩舎) O.ペリエ
17 ネルソン(牡3、愛・A.オブライエン厩舎) M.ハシー
03 カプリ(牡4、愛・A.オブライエン厩舎) D.オブライエン
08 ティベリアン(牡6、仏・A.クエティル厩舎) W.ビュイック
10 エネイブル(牝4、英・J.ゴスデン厩舎) L.デットーリ
02 サルウィン(牡4、英・S.カーク厩舎) O.マーフィー
07 タリスマニック(牡5、仏・A.ファーブル厩舎) M.バルザローナ
06 クロスオブスターズ(牡5、仏・A.ファーブル厩舎) V.シュミノー
04 ウェイトゥパリス(牡5、仏・A.マルチアリス厩舎) G.モッセ
11 ヌフボスク(牡3、仏・P.ブラント厩舎) C.デムーロ
16 ハンティングホーン(牡3、愛・A.オブライエン厩舎) S.ヘファナン
05 ヴァルトガイスト(牡4、仏・A.ファーブル厩舎) P.ブドー
13 キューガーデンズ(牡3、愛・A.オブライエン厩舎) R.ムーア
19 シーオブクラス(牝3、英・W.ハガス厩舎) J.ドイル
18 マジカル(牝3、愛・A.オブライエン厩舎) W.ローダン
15 ルイドール(牡3、仏・T.カスタネーラ厩舎) A.アムラン
01 デフォー(牡4、英・R.ヴェリアン厩舎) A.アッゼニ
14 スタディオブマン(牡3、仏・P.バリー厩舎) S.パスキエ

selvas2 at 08:31コメント(0) 
私はこの世界に入った85年から調教師免許を取った03年まで、中尾謙太郎元調教師の下でお世話になりました。
その18年間の担当馬の中でキョウトシチーをよく覚えています。
ダートの交流重賞を中心に13勝を挙げたサッカーボーイ産駒。
普段はとぼけているけど、乗りやすくて、レースはしっかり走る。まるでクリンチャーみたいな馬でした。

 キョウトシチーは私を初の海外遠征に連れていってくれました。
98年のドバイ・ワールドCです。
当時は創設3年目。日本馬の海外遠征が珍しかった時代に帯同馬もなく、たった1頭での参戦でした。
しかも、中尾謙調教師から「全部決めればいい」と一任されての遠征。
調教メニューはもちろん、現地での通訳やドライバーなど生活に携わることもすべて必死に手配しました。
レースは賞金のある6着に頑張ってくれて、本当にホッとしました。

 今回は厩舎の海外初遠征ですが、飛行機での輸送も非常にスムーズでした。
ちょうど20年前に一から組み立てた異国での約1か月の日々が貴重な経験となって、
いまに生きています。(JRA調教師)

selvas2 at 08:28コメント(0) 
シュヴァルグラン
牡6歳
調教師:友道康夫(栗東)
父:ハーツクライ
母:ハルーワスウィート
母の父:Machiavellian
ここに注目!
コースを問わずに走る馬だが、その中でも〔2・3・3・1〕と堅実な成績を残す京都コースは得意にしている舞台。着外は3歳春の京都新聞杯(8着)だけで、本格化してからは3着以内を外したことがない。休み明けを苦にしない点も、心強い限りだ。

サトノダイヤモンド
牡5歳
調教師:池江泰寿(栗東)
父:ディープインパクト
母:マルペンサ
母の父:Orpen
ここに注目!
調教で目立たなくなっていた前走までと違い、今回は追い切りの動きがスムーズかつ豪快。秋初戦に選んだのは、過去に3勝をマークしている得意の京都・芝コース。前哨戦から内容と結果が欲しいレースになりそうだ。

パフォーマプロミス
牡6歳
調教師:藤原英昭(栗東)
父:ステイゴールド
母:アイルビーバウンド
母の父:タニノギムレット
ここに注目!
デビューが3歳の秋までずれ込んだ馬。体質が弱く、数を使い込めなかった背景があるせいか、常に必勝の態勢でレースに挑んできた。〔2・1・1・1〕という休み明けでの好成績には、そんな理由がある。今回も休養明け初戦から好走が期待できそうだ。

アルバート
牡7歳
調教師:堀宣行(美浦)
父:アドマイヤドン
母:フォルクローレ
母の父:ダンスインザダーク
ここに注目!
京都・芝2400メートルで挙げた勝ち星は、条件クラスでのもの。しかも、当時の天候は雨で、稍重の発表以上に力を要する芝コンディションだった。京都大賞典は、開幕週で速い上がりタイムが必要になりやすいレース。その対応が鍵だろう。

ウインテンダネス
牡5歳
調教師:杉山晴紀(栗東)
父:カンパニー
母:モエレメルシー
母の父:マジックマイルズ
ここに注目!
充実一途の成績と比例するように、夏休みから戻ってきて以降の馬体も非常に目立つ。さらに成長したと言えるだろう。一方で、今回は前走より3キログラム重い57キログラムの別定重量に対応できるかどうかの課題もある。この条件でG亀蕕鯀蠎蠅卜呂通じるのか、注目だ。

スマートレイアー
牝8歳
調教師:大久保龍志(栗東)
父:ディープインパクト
母:スノースタイル
母の父:ホワイトマズル
ここに注目!
休み明けでも好成績を残している馬。今回も帰厩後の動きがシャープで、初戦から走れそうな雰囲気を感じさせる。得意の条件で巻き返すことができれば、今回以降のレースにも期待が持てるはずだ。

レッドジェノヴァ
牝4歳
調教師:小島茂之(美浦)
父:シンボリクリスエス
母:コロンバスサークル
母の父:ホワイトマズル
ここに注目!
500キログラム前後の馬格を誇る牝馬だが、シンボリクリスエス産駒らしい脚長でスラッと見せる馬体の持ち主だ。滞在競馬で好結果を出しており、今回も早めに栗東トレーニング・センターへ移動して調整されている。ここは休み明けの有力馬が多い分、夏を使われた強みもあるだろう。

ブレスジャーニー
牡4歳
調教師:佐々木晶三(栗東)
父:バトルプラン
母:エルフィンパーク
母の父:タニノギムレット
ここに注目!
デビュー戦でマークした上がり3ハロンタイムは32秒9(推定)。この末脚の切れこそが最大の武器だ。京都競馬場では1戦して未勝利だが、不良馬場で行われた昨年の菊花賞(12着)でのもの。本来は軽い芝の京都・芝コースは合うはずだ。


selvas2 at 01:00コメント(0) 
アエロリット
牝4歳
調教師:菊沢隆徳(美浦)
父:クロフネ
母:アステリックス
母の父:ネオユニヴァース
ここに注目!
昨年は、桜花賞5着から挑戦したNHKマイルカップで、牡馬相手に見事なパフォーマンスを見せて優勝。4歳の今年は、前走の安田記念で1度先頭に立つシーンを作って2着に好走した。5戦して2勝、2着2回を記録している東京・芝コースは相性抜群で、ここも期待が大きい。

サトノアーサー
牡4歳
調教師:池江泰寿(栗東)
父:ディープインパクト
母:キングスローズ
母の父:Redoute's Choice
ここに注目!
デビュー当時から評判の高かった素質馬。3歳時は思うような活躍ができなかったが、前走のエプソムCで待望の重賞初制覇を達成し、いよいよ軌道に乗ってきた印象だ。直線の長い東京・芝コースなら、休養を挟んでの重賞連勝も可能だろう。

ケイアイノーテック
牡3歳
調教師:平田修(栗東)
父:ディープインパクト
母:ケイアイガーベラ
母の父:Smarty Jones
ここに注目!
前走のNHKマイルカップでは、最後の直線で馬群の大外から豪快な末脚を披露し、重賞初制覇をG気梁臧饌罎脳った。今回は距離延長に加えて、他世代の強敵との初対戦になるので、条件は簡単ではないが、まだ成長の余地を残している3歳馬。いきなりの好走も十分可能だ。

ダイワキャグニー
牡4歳
調教師:菊沢隆徳(美浦)
父:キングカメハメハ
母:トリプレックス
母の父:サンデーサイレンス
ここに注目!
東京・芝コースでは9戦5勝と、コース適性は申し分ないものがある。前走のエプソムCは重馬場に持ち味を封じられた印象で不本意な結果(14着)に終わったが、良馬場での出走がかなえば、巻き返しは難しくないだろう。

カツジ
牡3歳
調教師:池添兼雄(栗東)
父:ディープインパクト
母:メリッサ
母の父:ホワイトマズル
ここに注目!
デビュー当初は先行力を生かしたレースをしていたが、今春のニュージーランドTでは後方待機から最後の直線でパワフルな末脚を発揮して、重賞初制覇を達成。前走のNHKマイルCは8着と案外だったが、軽視はできない3歳の素質馬だ。

ステルヴィオ
牡3歳
調教師:木村哲也(美浦)
父:ロードカナロア
母:ラルケット
母の父:ファルブラヴ
ここに注目!
昨年の朝日杯フューチュリティSで2着に入り、今年のスプリングSでは、のちの皐月賞馬エポカドーロ(2着)を抑えて優勝。世代屈指の能力を備えた3歳の素質馬だ。前走の日本ダービー(8着)では上位に進出できなかったが、適距離に戻るここであらためて期待したい。

キセキ
牡4歳
調教師:中竹和也(栗東)
父:ルーラーシップ
母:ブリッツフィナーレ
母の父:ディープインパクト
ここに注目!
昨年の秋に、不良馬場で行われた菊花賞を優勝。卓越した精神力と豊富なスタミナの持ち主であることを証明した。一方で、中距離の良馬場で上がり3ハロン32秒台(推定)をマークしたこともあり、馬場コンディションを問わない点は心強い。

サンマルティン
せん6歳
調教師:国枝栄(美浦)
父:ハービンジャー
母:ディアデラノビア
母の父:サンデーサイレンス
ここに注目!
3番人気に支持された前走の小倉記念は7着に敗れたが、少しスムーズさを欠いた印象。今春のオープン特別・都大路S(京都・芝1800メートル)ではエアアンセム(2着、その後函館記念を優勝)を退けて快勝しており、重賞でも通用する脚力を備えた馬だ。


selvas2 at 00:30コメント(0) 

2018年10月04日

シャンティイでは、今日(3日)も使ったエーグル調教場を中心に調整しています。
他にもリヨン調教場という場所があり、この2つを、調教をつけてくれるスタッフたちと2時間かけて実際に歩いたんです。

 その時、すごくフワッとした柔らかいダートを始め、エーグルの馬場のよさが非常に印象的でした。
私は「馬を無事に走らせること」を最も大切に考えています。
リヨンは調教場へ着くまでに道路を横切ったり、トンネルに入ったりしなければいけません。
馬場のよさと安全性がエーグルを選んだ理由です。

 しっかり整備されている日本のトレセンと違い、シャンティイは自然そのままの中に調教施設があるといった感じ。クリンチャーの父ディープスカイを管理し、11年にヒルノダムールで参戦した昆調教師から、出発前に脚元の石に気をつけるようにとアドバイスをもらいましたが、確かに馬道に大きな石が非常に多い。
調教へ向かう時、帰る時はできるだけ拾って、馬道をきれいにするのが私の仕事です。
とにかく無事に―。
その思いは誰よりも強く持っています。(JRA調教師)

selvas2 at 08:36コメント(0) 
グランアレグリア
牝2歳
調教師:藤沢和雄(美浦)
父:ディープインパクト
母:タピッツフライ
母の父:Tapit
ここに注目!
母タピッツフライはアメリカの芝G1・2勝馬で、父がリーディングサイアーのディープインパクトという良血馬。本馬はデビュー戦で衝撃的なパフォーマンスを発揮し、来春のクラシック候補に名乗りを挙げている。この先のビッグレースへ向けて、ここは負けられない。

ドラウプニル
牡2歳
調教師:斉藤崇史(栗東)
父:ルーラーシップ
母:ヴェルザンディ
母の父:アグネスタキオン
ここに注目!
母はディープインパクトの半妹で、祖母ウインドインハーヘアにさかのぼる母系からは、昨年のダービー馬レイデオロなど数多くの活躍馬が誕生している。本馬は今回が重賞初挑戦で、好素質馬がそろったが、ポテンシャルは互角以上と言えそうだ。

アマーティ
牝2歳
調教師:武井亮(美浦)
父:ルーラーシップ
母:アマファソン
母の父:フレンチデピュティ
ここに注目!
母は現役時代に3勝を挙げ、フローラSでは4着に入った活躍馬。本馬はデビュー戦が480キログラムと牝馬としては馬格に恵まれ、胸前からトモにかけて厚みがあり、見映えのする好馬体の持ち主だ。高い潜在能力を秘めていそうで、先々まで目が離せない。

セグレドスペリオル
牡2歳
調教師:宮本博(栗東)
父:トーセンホマレボシ
母:アイズオンリー
母の父:ネオユニヴァース
ここに注目!
祖母アイランドファッションはアメリカのG1・3勝馬で、産駒からはパシフィックギャル(アルテミスS2着、フラワーC2着)、サトノソルタス(共同通信杯2着)が活躍。本馬も筋の通った母系の出身だ。今回、重賞で相手は強くなるが、素質では引けを取らない。

シャドウエンペラー
牡2歳
調教師:岡田稲男(栗東)
父:Just a Way
母:Regency
母の父:Tanino Gimlet
ここに注目!
ジャスタウェイ産駒の外国産馬。父は初年度産駒からアウィルアウェイ(オープン特別・ダリア賞優勝)、ラブミーファイン(函館2歳S2着)のオープン馬を送り出しており、順調な滑り出しを見せている。本馬も父に似た均整の取れた馬体を持ち、将来性は十分だ。

サムシングジャスト
牝2歳
調教師:松田国英(栗東)
父:ヴィクトワールピサ
母:ツルマルオトメ
母の父:タイキシャトル
ここに注目!
母は芝1200メートルで全4勝を挙げた快速馬だが、ドバイワールドCなど中長距離でG3勝を挙げたヴィクトワールピサが配合された本馬は、マイル前後がベストだろう。レースセンスの良さもセールスポイントで、重賞でも遜色のない競馬ができそうだ。

ドゴール
牡2歳
調教師:黒岩陽一(美浦)
父:サクラプレジデント
母:ガイヤール
母の父:ブラックタイアフェアー
ここに注目!
芝1400メートルで勝ち上がったが、道中で脚をためて直線でスパッと抜け出す大人びたレースぶりで、200メートルの距離延長にもすんなり対応できそうだ。今回は重賞挑戦で試金石の一戦になるが、瞬発力の生きる展開になれば、上位進出が可能だろう。

ディープダイバー
牡2歳
調教師:大久保龍志(栗東)
父:ブラックタイド
母:シアージュ
母の父:Raven's Pass
ここに注目!
父はディープインパクトの1歳上の全兄で、種牡馬としては通算獲得賞金JRA歴代1位のキタサンブラック(G機7勝)を輩出。本馬は未勝利クラスを勝ち上がったばかりだが、これまで4戦全てで3着以内を外しておらず、今回も相手なりに走れそうだ。


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2018年10月03日

私は父が厩務員をしていたため、常に周りに馬がいる厩舎地区で育ち、自然と馬に携わる仕事をしたいと考えるようになりました。父は騎手になってほしかったようですが、私は身長が高すぎた。中学卒業時に騎手は諦めざるを得なかったのです。

 高校、大学は馬術に励みました。京都産業大学時には関西学生で優勝し、日本代表として英国や韓国へ行きました。英国では、現地へ留学中だった皇太子殿下と食事をともにさせていただく機会にも恵まれたことも懐かしい思い出です。

 馬術での成績から一流企業への就職も可能でしたが、私は馬に携わる仕事がしたかった。ただ、JRAの試験には通らなかったんです。そこで、以前から胸の中にあった調教師になりたいという夢を目指そうと気持ちを切り替え、競馬学校に入りました。しかし、伯父の悳(いさお)こそ騎手時代にタニノハローモアで68年の日本ダービーを勝っていましたが、私自身は騎手や調教師の息子ではない。そのぶん、人よりハングリー精神が強かったと思います。それが調教師としての“源”になっています。(JRA調教師)



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今回、クリンチャーに騎乗する武豊騎手とは“縁”がありました。私の父(晃さん)が武豊騎手の父、邦彦さんの叔父にあたる武平三厩舎で厩務員をしていたのです。

 邦彦さんは日本経済新春杯(67年)を勝ったタイクラナなど父の担当馬によく乗り、仲良くさせてもらっていくうち、家族ぐるみの付き合いとなりました。私は武豊騎手の兄とよく遊んでいましたし、年齢も6歳下でしたから、当時は弟のような存在でした。時は経ち、実は大学卒業後に入った競馬学校時代も同じ時期。もちろん、学校で顔を見かけた時には、すぐに誰だか分かりました。

 子供の頃からよく知る人間が今や競馬界の第一人者、スターになっているなんて正直、驚きしかありません。その素晴らしさは戦績が示す通り、私から語ることもないでしょう。経験豊富な名手に全幅の信頼を寄せ、手綱を託したいと思ってます。(JRA調教師)

selvas2 at 08:25コメント(0) 
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