2019年04月

2019年04月30日

4月29日の新潟11Rで行われた第41回新潟大賞典(GIII、4歳以上オープン、芝・外2000メートル、16頭立て、ハンデ、1着賞金=4100万円)は、
オーストラリアから短期免許で騎乗中のダミアン・レーン騎手(25)とコンビを組んだ7番人気メールドグラース(牡4歳、栗東・清水久詞厩舎)が中団から直線一気の伸び脚をみせ、1000万下から3連勝で重賞初制覇を飾った。
タイムは1分58秒6(良)。

3/4馬身差の2着にはミッキースワロー(3番人気)、
さらにハナ差遅れた3着に1番人気のロシュフォールが続いた。

新潟大賞典を勝ったメールドグラースは、
父ルーラーシップ、母グレイシアブルー、母の父サンデーサイレンスという血統。
北海道安平町・ノーザンファームの生産馬で、
馬主は(有)キャロットファーム。
通算成績は15戦5勝。
新潟大賞典は清水久詞調教師、D・レーン騎手ともに初優勝。

 D・レーン騎手(1着 メールドグラース)「いいスタートを切って好位置でスムーズに折り合えたし、追ってからもいい反応だった。何かが飛び抜けて優れているというわけではなく、総合的なバランスがいい馬。成長しているようだし、今後が楽しみ。どこで勝ってもうれしいですし、気持ちいい。これからも応援してください」

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2019年04月29日

一瞬の切れだけでなく、速い脚が長続きするタイプを上位に

 外回りの長い直線は限りなく平坦に近く、約660m。当然、高いコース適性が求められる。

 近年は、ディープインパクト、ステイゴールドが代表するサンデーサイレンス系の「切れ味」を最大特徴にするタイプの快走がとくに目立つ。一瞬の切れだけでなく、速い脚が長続きするタイプ(トニービン系の特徴を前面に出す馬)に合うコースでもある。

 人気の1頭だが、新潟コースに【2-0-1-0】の良績を誇る6歳ルックトゥワイスから入りたい。ステイゴールド産駒であると同時に、母の父アルザオ(その父リファール)はディープインパクトの母の父でもあり、コース適性は抜群。4代母はきわめて平坦適性の高いUSAの名種牡馬ダマスカスの半姉でもある。

 種牡馬ステイゴールド(2015年に21歳で死亡)は、現3歳の産駒は1頭だけ。エタリオウなどの現4歳が事実上の最終世代になり、サイアーランキング上位馬の中で出走数は少ないが、オジュウチョウサン、ウインブライト、ステイフーリッシュ…などの活躍で、4月26日現在、全国総合ランキング2位。2-3歳馬がいないのでこれ以上ランキング上位をキープすることは不可能だが、残った産駒はきわめてタフに、まだまだ勝負強く活躍をつづける。

 ルックトゥワイスは4歳時までは連続して出走できず、9戦4勝の条件馬にとどまっていたが、5歳の昨年【1-3-1-1】。1600万下を突破し、遅咲きも珍しくないステイゴールド産駒らしく、6歳の今春からオープン入り。格上がり初戦だったGII日経新春杯をグローリーヴェイズ(日曜の春の天皇賞に出走)の半馬身差2着に快走してみせた。

 前走の日経賞2500mでは、スローペース、渋り気味の馬場(稍重)、強敵相手に別定56キロ…などのマイナス材料が重なって6着(0秒8差)だが、春の天皇賞出走のメイショウテッコン、エタリオウとそう差はなく、クリンチャー、チェスナットコートには先着しているから凡走でもない。

 今回はハンデ55キロ。得意の新潟コースに移り、ベストの2000m【3-2-0-0】で戦える大きなプラスがある。ステイゴールド産駒にしては渋った馬場は良くないが、馬場の悪化はめったにない新潟、月曜日は良馬場に回復するはずだ。

 ハンデ戦だけに相手は手広くいくしかないが、ハンデ頭とはいえ、平坦適性でも上回るミッキースワロー(母の父ジャングルポケットはトニービン直子)は軽視禁物。不器用そうにみえて5歳クリノヤマトノオー(父ジャングルポケット)は、新潟は合いそうに思える。

 短期免許で2カ月乗る予定のD.レーン(豪)は若いが意欲的に追う。上がり馬メールドグラースはぜひ穴馬に加えたい。

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2019年04月28日

4月28日の京都11Rで行われた第159回天皇賞・春(4歳以上オープン、定量、GI、芝3200メートル、13頭立て、1着賞金=1億5000万円)は、
C.ルメール騎手騎乗の1番人気フィエールマン(牡4歳、美浦・手塚貴久厩舎)が中団待機でレースを進め、3コーナー過ぎから徐々に進出し、直線グローリーヴェイズとの叩き合いを制して勝利。
タイムは3分15秒0(良)。

2着はグローリーヴェイズ(6番人気)、
3着にはパフォーマプロミス(8番人気)が入った。

フィエールマンはキャリア4戦目で菊花賞を制し、同レースにおける最少キャリア優勝記録を更新。今年初戦のアメリカJCCでは猛追届かず2着となり、キャリア6戦目で臨んだ天皇賞・春を制し、1947年の優勝馬オーライトの9戦目を大幅に更新。天皇賞・春の最少キャリア優勝となった。

桜花賞→皐月賞と連勝中のC.ルメール騎手は保田隆芳元騎手、武豊騎手に次ぐ史上3人目の8大競走完全制覇を果たした。

また、フィエールマンの父ディープインパクトは、天皇賞・春初勝利となり、ヒンドスタン、パーソロン、サンデーサイレンスに次ぐ史上4頭目の8大競走完全制覇の快挙を達成した。

天皇賞・春を勝ったフィエールマンは
父ディープインパクト、母リュヌドール、母の父Green Tuneという血統。
北海道安平町・ノーザンファームの生産馬で、
馬主は(株)サンデーレーシング。
通算成績は6戦4勝。

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父の精神をもっとも良く受け継いだ産駒かもしれない

 4歳エタリオウ(父ステイゴールド)は、2歳秋の未勝利戦を勝っただけの1勝馬【1-7-0-2】。詰めの甘さに泣く印象を与えるが、日本ダービーの4着(0秒2差)は後方から猛然と伸びて上がり33秒5。上位入賞組では断然No.1だった。

 秋の神戸新聞杯2着も外から鋭く伸びて最速の33秒9。菊花賞はあまりのスロー(最後だけ10秒7-11秒3)に、フィエールマンにハナ差だけ切れ負けしたが、早めにスパートして上がりは最速タイの33秒9。鋭さを爆発させた地点が違っただけでフィエールマンと同じ上がり。ゴール前は差し返す勢いだった。勝ち運がないのは事実だが、詰めが甘いわけではない。

 種牡馬ステイゴールドの最大の功績は、オルフェーヴル、ゴールドシップ、フェノーメノ…など、自身を超える産駒を複数送ったこと。ステイゴールド系を成立させ、発展することになった。なおかつ、相手の牝馬に注文がつかず、必ずしも名門の良血とは形容されない牝馬との間にも優れた産駒を送り、明らかに短距離タイプの牝馬との配合でも、自身のスタミナ能力はフルに伝えた。名門の良血牝馬との組み合わせの産駒は、不思議なことに案外だった。

 ファンだけでなく、種牡馬になって中小の生産者にも根強い支持を受けたのは、まるで人びとの心情を理解していたような結果を残したからだろう。いつも弱者の側に立ったところがある。国内GI【0-4-2-13】は知られる。でも、人気で負けたのではない。国内GIで1、2番人気は一回もない。

 馬券に絡んだ計6回は「10、9、4、11、7、12」番人気。評価が下がったときにみせる反骨の激走だった。史上最多タイ記録となる産駒の天皇賞(春)4勝も、みんな1番人気ではない。

 事実上の最終世代になる4歳エタリオウは、初めて1番人気の前回、初めて人気を下回る着順(2着)だったが、ステイゴールドの精神をもっとも良く受け継いだ産駒だからかもしれない。エタリオウが天皇賞(春)で最終的に1番人気になっては、正統派のステイゴールド産駒ではなくなってしまいかねないが…。

 コンビのM.デムーロ騎手は、先週までランキング4位。ムラな一面をのぞかせて今季はちょっと評価が落ちているが、彼もまた気概の男。反骨コンビの人馬の大仕事に期待したい。

 懸命にがんばって、また2着にとどまる危険は大いにあるが、それはエタリオウが、7歳秋までずっとG1を勝てないでいた父ステイゴールドに良く似ているのを再確認させてくれること。また次に期待するしかない。付き合いは長くなるだろう。

 フィエールマン、同厩のユーキャンスマイルが強敵。穴馬は立ち直っているクリンチャーと、ベテラン7歳のパフォーマプロミス(父ステイゴールド)。

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2019年04月27日

4月27日の東京11Rで行われた第26回青葉賞(GII、3歳オープン、芝2400メートル、16頭立て、1着賞金=5400万円)は、
横山典弘騎手騎乗の5番人気リオンリオン(牡3歳、栗東・松永幹夫厩舎)が逃げ切り勝ち。
タイムは2分25秒0(稍重)。
ハナ差の2着には4番手追走から直線外から迫ったC.ルメール騎乗のランフォザローゼス(1番人気)。
上位2頭が日本ダービー(5月26日、東京競馬場、GI、芝2400メートル)の優先出走権を獲得した。

2着からさらに2馬身差遅れた3着には好位追走から内めを差してきたピースワンパラディ(3番人気)。

青葉賞を勝ったリオンリオンは、
父ルーラーシップ、母アゲヒバリ、母の父クロフネという血統。
北海道安平町・ノーザンファームの生産馬で、
馬主は寺田千代乃氏。
通算成績は8戦3勝。
重賞初制覇。
青葉賞は、松永幹夫調教師は初優勝、横山典弘騎手は2003年ゼンノロブロイ、2010年ペルーサに次いで3勝目。

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これまでの2戦は楽勝、歴史を覆す走りを

 クラシックに向かう2〜3歳重賞は、ここまですべて距離2000m以下で行われてきたが、頂点の日本ダービー直前に行われるのが、「青葉賞2400m」と、次週の「京都新聞杯2200m」。

 青葉賞は重賞になってここまでの25年間に、日本ダービーの「2着馬を6頭、3着馬を5頭」も送りながら、まだ本番を勝った馬はいない。一方、春に移動して過去19年の京都新聞杯からは、2000年アグネスフライト(この年は2000m)と、13年のキズナ。もうダービー馬が2頭も出現している。

 青葉賞からもそろそろ…と期待されて何年も経つが、日本ダービーと直結するだろうか。16年のダービー馬マカヒキの全弟ウーリリと、青葉賞を4勝(その馬のダービーは、2,2、6,7着)の記録を持つ藤沢和雄厩舎のランフォザローゼスが挑戦する。ここはトライアル。必死の激走では本番につながらない。青葉賞組の日本ダービーとの関連は、楽に勝つような新星が出現してからのことになる。

 青葉賞を2戦のキャリアで勝った馬はいる。ただし、前走1600mへの出走で勝った馬はいない。そんな記録を承知で、伏兵ピースワンパラディに期待したい。

 1600mからの直行で、日本ダービー2400mの中身を上回るような内容のオークス快走馬は何頭も存在する。1600mのレースバランスは、2400mと似ていると考えられている。まして今年の青葉賞はスローの可能性が高い。

 ピースワンパラディの父ジャングルポケットは、01年の日本ダービー馬。母の父は芝.ダートを問わず、香港Cを含めGIを6勝もしたミラクルホース=アグネスデジタル。

 4代母はマイル以下を2勝の戦歴で挑戦したオークスを、名牝マックスビューティの少差3着し、秋には2400mのエリザベス女王杯(3歳牝馬限定)を快勝したタレンティドガール。この牝馬は、今回対戦するアルママの4代母でもある。

 ここ2戦ともにギリギリ届いたのではなく、差してさらに加速したと映るほど楽だった。距離はこなせるだろう。前出の2頭のほか、カウディーリョ、サトノラディウス、先手を主張しそうなリオンリオンなど、手広くいきたい。

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2019年04月26日

平成最後のG1、京都芝3200メートルの天皇賞(春)がメインレース。
2000年以降、過去19年間の連対馬は、平均指数上位の馬が17年間で連対して、連軸の中心を担っている。比較的、指数上位馬が活躍するレースだ。
1番人気馬は、過去19年間で4勝、2着1回、3着3回。
10番人気以下の馬たちの好走も多く、それほど堅いレースではない。
過去19年間の勝ち馬は、4歳馬が9勝、5歳馬は7勝、6歳馬が3勝と、馬齢が若い方に分がある。

 今年の指数上位馬は、グローリーヴェイズ、カフジプリンス、ロードヴァンドール、リッジマン、クリンチャー、チェスナットコート、パフォーマプロミスなど。

 ただ、5歳以上の馬たちは、昨年の天皇賞(春)で3着のクリンチャー、前走、阪神大賞典2着のカフジプリンス、3着のロードヴァンドールなどの指数が上位にあるものの、指数上は若干、低調に思える。
 とすれば、昨秋、菊花賞で上位だった4歳馬フィエールマン、エタリオウ、ユーキャンスマイル、グローリーヴェイズなどが中心になるのではないか。

 菊花賞は、直線、馬場の真ん中からエタリオウが先頭に立つところ、内をついて一気に迫ったのがフィエールマン。2頭のきわどいゴールになったが、写真判定の結果ルメール騎手のフィエールマンがハナ差で先着していた。少し離れた3着に後方から伸びたユーキャンスマイルが入った。

 スローペースのため、上位3頭の上りタイムはともに33秒9という、3000メートルの距離としては破格の上りタイムだった。後方にいた馬たちには厳しかったが、それだけに、早めに仕掛けたエタリオウのM・デムーロ騎手、フィエールマンのルメール騎手の判断が光ったレースだった。後方から長く良い脚を使ったのは3着のユーキャンスマイルで、上位2頭とも差はない。

 菊花賞を勝ったフィエールマンは、前走、1月のAJCC(2200メートル)で2着。力があるとしても、3か月もの間隔があくのは気になるところだ。

 エタリオウは3月の日経賞(2500メートル)で2着になったが、ここまで(1702)と2着が多く、まだ1勝のまま。何かが足りないのだろうか。

 ユーキャンスマイルは1月の万葉S2着の後、前走、3400メートルのダイヤモンドSを快勝した。近走は3000メートル以上の距離を使って、(1110)と、距離経験はユーキャンスマイルが最上位だ。

 今年、逃げるのはロードヴァンドールになりそう。前走、阪神大賞典ではハイペースでて逃げて3着に粘っており、ここも極端なスローペースはないだろう。後続馬も脚を使わされる流れになりそうで、近走、長距離の経験とスタミナを積んできたユーキャンスマイルに向くのではないか。

 3歳の青葉賞はダービートライアル。2着まで優先出走権が与えられる。
 スローペースのレースが多く、上がりの脚の戦いになりがちで、指数上位馬も苦戦の傾向が目につく。

 今年の指数上位馬は、アドマイヤスコール、ウーリリ、カウディーリョ、マコトジュズマル、ディバインフォース、サトノラディウス、ランフォザローゼス、リオンリオン、キタサンバルカンなど。

 スローペース必至で、長く使える差し脚は必須条件だ。
 差し脚上位馬で、2400メートルの距離もこなせそうなのは、デビューから(2001)のカウディーリョだろう。前走は2200メートルの山吹賞を後方から。3コーナーから仕掛けていって、4コーナーでは大外に膨れるものの、各馬をとらえて鮮やかな差し切り勝ちを決めた。長くいい脚が持ち味のようで、東京の2400メートルも問題なくこなせるだろう。

 他に、ピースワンパラディ、トーセンカンビーナ、アドマイヤスコール、セントウルなどが差し脚の上位馬で、逆転候補。

 前走、2400の未勝利戦を勝ったばかりだが、前々でレースができるディバインフォースにもチャンスがある。


 新潟大賞典はハンデ戦だが、前走指数の上位馬が健闘している。1番人気は過去10年で勝ち星がなく2着1回、3着2回のみ。

 今年の指数上位馬は、ミッキースワロー、アウトライアーズ、エアアンセム、ブラックスピネル、ルックトゥワイス、ショウナンバッハなど。

 トップハンデは57.5キロのミッキースワロー。G2セントライト記念勝を勝ち、G1大阪杯、ジャパンカップでそれぞれ5着に好走しており、当然の重量だと思うが、後方一気の差し脚に懸ける脚質だけに、休み明けとトップハンデは気になる。

 ここは新潟の開幕週で、素軽いスピードが持ち味のロシュフォールに注目したい。目下連勝中で、ここまで(4101)と好成績を残している。左回りは4戦4勝。何よりも鋭い瞬発力が魅力の4歳馬だ。指数上はランク外だが、ハンデは55キロと恵まれた。4歳馬で前走81の指数レベルなら十分に戦えるだろう。

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ミッキースワロー
牡5歳
調教師:菊沢隆徳(美浦)
父:トーセンホマレボシ
母:マドレボニータ
母の父:ジャングルポケット
ここに注目!
昨年秋にはジャパンカップに挑戦し、メンバー中最速の上がり3ハロンタイム(推定)をマーク。強敵相手に5着に健闘した。今回は約4か月の休養明けになるが、乗り込みは順調。距離短縮はプラス材料だけに、2017年セントライト記念以来の重賞制覇が期待される。

ロシュフォール
牡4歳
調教師:木村哲也(美浦)
父:キングカメハメハ
母:アンブロワーズ
母の父:フレンチデピュティ
ここに注目!
ここまでレースキャリアは6戦だが、早くも4勝をマーク。前走の1600万下・アメジストS(東京・芝2000メートル)を鋭い末脚で優勝し、オープンクラス入りを決めた素質馬だ。今回は初の重賞挑戦で相手は強化されるが、実績上位の馬たちを撃破しても不思議はない。

スズカデヴィアス
牡8歳
調教師:橋田満(栗東)
父:キングカメハメハ
母:スズカローラン
母の父:サンデーサイレンス
ここに注目!
昨年春は小倉大賞典3着のあと、新潟大賞典を見事に優勝。待望の重賞初制覇を飾った。ここ3戦はG兇悗猟戦が続き、上位進出はならなかったが、今回は条件が好転。相性のいい新潟・芝の外回りコースで、同レース連覇に挑む。

ルックトゥワイス
牡6歳
調教師:藤原英昭(栗東)
父:ステイゴールド
母:エスユーエフシー
母の父:Alzao
ここに注目!
前走の日経賞は、水分を含んだ馬場状態(稍重)でリズム良く走れず6着に敗れたが、前々走の日経新春杯では2着に好走。重賞のタイトル奪取へ手が届くところまできている一頭だ。今回は、過去4勝を記録している得意の左回りコース。抜群の安定感に注目が必要だろう。

ブラックスピネル
牡6歳
調教師:音無秀孝(栗東)
父:タニノギムレット
母:モルガナイト
母の父:アグネスデジタル
ここに注目!
一昨年の東京新聞杯以降は重賞制覇から遠ざかっているが、今年の白富士S(リステッド。東京・芝2000メートル)を鮮やかに逃げ切っており、能力の衰えは感じられない。以前はマイル戦を中心に走っていたが、今は中距離が合う印象。自在の脚質を生かして勝利を狙う。

メートルダール
牡6歳
調教師:戸田博文(美浦)
父:ゼンノロブロイ
母:イグジビットワン
母の父:Silver Hawk
ここに注目!
一昨年の中日新聞杯を優勝。現在も中距離重賞の安定勢力として活躍を続けている。新潟・芝コースでは一昨年の新潟大賞典3着、昨年の新潟記念2着の実績があり、相性は上々。得意の左回りで距離も最適だけに、末脚が生きる流れになれば勝機も十分にあるだろう。

アストラエンブレム
せん6歳
調教師:小島茂之(美浦)
父:ダイワメジャー
母:ブラックエンブレム
母の父:ウォーエンブレム
ここに注目!
前走の東風S(リステッド。中山・芝1600メートル、2着)はハナ差で勝利を逃したが、課題だった発馬をスムーズに切れた点は大きな収穫。これまでの5勝中4勝を左回りコースで挙げている馬だけに、新潟への舞台替わりも歓迎材料となりそうだ。

エアアンセム
牡8歳
調教師:吉村圭司(栗東)
父:シンボリクリスエス
母:エアマグダラ
母の父:サンデーサイレンス
ここに注目!
昨年の夏に函館記念を勝ち、7歳にして待望の重賞初制覇を成し遂げた。脚部不安による長期休養があった馬で、まだ年齢的な衰えは感じられないうえに、安定したレースぶりもセールスポイント。ベストの芝2000メートルなら、2度目の重賞制覇も可能だろう。


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2019年04月25日

4月28日(日曜)

第159回天皇賞(春)(G機傍都競馬場・芝3,200メートル

矜持を誇れ、最強を決して来た伝統の輝きがある。

28日に京都競馬場で行われる、第159回天皇賞・春(4歳上・GI・芝3200m・1着賞金1億5000万円)の枠順が25日確定しました。

昨年の菊花賞馬フィエールマン(牡4、美浦・手塚貴久厩舎)は7枠10番からのスタートとなりました。
また、悲願の重賞・GI初制覇を狙うエタリオウ(牡4、栗東・友道康夫厩舎)は2枠2番、
ダイヤモンドSを制したユーキャンスマイル(牡4、栗東・友道康夫厩舎)は6枠9番に入りました。

昨年の3着馬クリンチャー(牡5、栗東・宮本博厩舎)は8枠12番、
日経賞で逃げ切り勝ちを決めたメイショウテッコン(牡4、栗東・高橋義忠厩舎)は4枠5番、
日経新春杯を勝ったグローリーヴェイズ(牡4、美浦・尾関知人厩舎)は5枠7番となっております。
発走は15時40分。枠順は以下の通りです。

 ( )内は性齢、騎手・調教師

1-1 チェスナットコート(牡5、坂井瑠星・矢作芳人)
2-2 エタリオウ(牡4、M.デムーロ・友道康夫)
3-3 リッジマン(牡6、蛯名正義・庄野靖志)
4-4 ヴォージュ(牡6、和田竜二・西村真幸)
4-5 メイショウテッコン(牡4、福永祐一・高橋義忠)
5-6 カフジプリンス(牡6、中谷雄太・矢作芳人)
5-7 グローリーヴェイズ(牡4、戸崎圭太・尾関知人)
6-8 パフォーマプロミス(牡7、北村友一・藤原英昭)
6-9 ユーキャンスマイル(牡4、岩田康誠・友道康夫)
7-10 フィエールマン(牡4、C.ルメール・手塚貴久)
7-11 ケントオー(牡7、幸英明・西橋豊治)
8-12 クリンチャー(牡5、三浦皇成・宮本博)
8-13 ロードヴァンドール(牡6、横山典弘・昆貢)

※出馬表は主催者発表のものと照合してください。

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ウーリリ
牡3歳
調教師:友道康夫(美浦)
父:ディープインパクト
母:ウィキウィキ
母の父:フレンチデピュティ
ここに注目!
デビュー時は、ダービー馬の全兄マカヒキよりもややコンパクトな馬体だったが、約4か月の休養を挟んだ前走の毎日杯(勝ち馬とクビ差の2着)ではひと回り成長。休み明けを1度使われた上積みは大きく、ここは前走以上のパフォーマンスが期待できそうだ。

ランフォザローゼス
牡3歳
調教師:藤沢和雄(美浦)
父:キングカメハメハ
母:ラストグルーヴ
母の父:ディープインパクト
ここに注目!
祖母エアグルーヴ、曽祖母ダイナカールとさかのぼる母系は、数多くの一流馬を輩出する日本屈指の名牝系。本馬は京成杯(2着)以来約3か月半の休み明けになるが、この青葉賞に照準を合わせて入念に乗り込まれており、仕上げに抜かりはない。

ピースワンパラディ
牡3歳
調教師:大竹正博(美浦)
父:ジャングルポケット
母:クリアソウル
母の父:アグネスデジタル
ここに注目!
メイクデビュー中京、500万下・フローラルウォーク賞(共に中京・芝1600メートル)と無傷の2連勝を飾った素質馬。ここは一気の距離延長になるが、父ジャングルポケットは日本ダービーとジャパンカップの優勝馬で、血統背景から不安はなさそうだ。

アドマイヤスコール
牡3歳
調教師:加藤征弘(美浦)
父:ディープブリランテ
母:ピンクプルメリア
母の父:Caerleon
ここに注目!
直線で進路が狭くなるシーンがあった昨年の東京スポーツ杯2歳S(8着)を除けば全て3着以内の安定感を誇り、前走の500万下・水仙賞(中山・芝2200メートル)を2分12秒5の好タイムで快勝。脚質的に東京コースは歓迎で、日本ダービーの優先出走権(2着以内)を狙う。

サトノラディウス
牡3歳
調教師:国枝栄(美浦)
父:ディープインパクト
母:アーヴェイ
母の父:Danehill Dancer
ここに注目!
前走の弥生賞は6着だったが、騎乗した武豊騎手がレース後に「重馬場が合わなかったですね。跳びが大きい馬で、3から4コーナーで進んでいかなかったです」と振り返ったように、敗因は明らかだ。今回は本領発揮が期待される。

リオンリオン
牡3歳
調教師:松永幹夫(栗東)
父:ルーラーシップ
母:アゲヒバリ
母の父:クロフネ
ここに注目!
キャリアを重ねるごとに地力をつけて、素質馬がそろった前走の500万下・大寒桜賞(中京・芝2200メートル)を鮮やかに逃げ切って2勝目をマーク。ここまで掲示板(5着以内)を外さない堅実な走りを見せており、重賞でも遜色のない競馬が可能だろう。

カウディーリョ
牡3歳
調教師:堀宣行(美浦)
父:キングカメハメハ
母:ディアデラノビア
母の父:サンデーサイレンス
ここに注目!
現役時代に重賞3勝を挙げた母ディアデラノビアは繁殖牝馬としても優秀で、ここまで本馬の他に4頭のオープン馬を送り出している。重賞3勝のディアデラマドレと同じキングカメハメハが配合された本馬も、将来性は十分だ。

タイセイモナーク
牡3歳
調教師:西村真幸(栗東)
父:ルーラーシップ
母:アソルータ
母の父:ゼンノロブロイ
ここに注目!
気性の若さもあって初勝利に8戦を要したが、前走の500万下・ゆきやなぎ賞(阪神・芝2400メートル)で2勝目を挙げたように、心身共に成長してきたことは確か。今回は相手強化の一戦になるが、豊富なキャリアを生かして上位進出を目指す。


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2019年04月24日

フィエールマン
牡4歳
調教師:手塚貴久(美浦)
父:ディープインパクト
母:リュヌドール
母の父:Green Tune
ここに注目!
昨秋の菊花賞では、同レース史上初となるキャリア4戦目での戴冠を果たした。体質の弱さがあって、レース間隔を空けながらレースを使われており、今回がデビュー6戦目。その分まだ伸びしろを感じさせるだけに、2つ目のG汽織ぅ肇襪鮹ゼ茲任るのか、注目だ。

エタリオウ
牡4歳
調教師:友道康夫(栗東)
父:ステイゴールド
母:ホットチャチャ
母の父:Cactus Ridge
ここに注目!
ここまで勝ち鞍は2歳10月の未勝利(京都・芝2000メートル)の1つだけながら、G兇3度、G気1度の2着があり、実績は今回のメンバーでも上位。過去10年の本レースで4勝を挙げるステイゴールド産駒でもあり、ここで大きな2勝目を挙げる可能性は十分にあるだろう。

メイショウテッコン
牡4歳
調教師:高橋義忠(栗東)
父:マンハッタンカフェ
母:エーシンベロシティ
母の父:Lemon Drop Kid
ここに注目!
3000メートル以上のレースでの勝ち鞍はないが、レースぶりからスタミナは豊富そう。持ち前の先行力と直線での粘り強さは、今回も大きな武器となるだろう。この馬が刻むペース次第で、レースの流れも決まってくるはず。展開面での鍵を握る一頭と言えそうだ。

グローリーヴェイズ
牡4歳
調教師:尾関知人(美浦)
父:ディープインパクト
母:メジロツボネ
母の父:スウェプトオーヴァーボード
ここに注目!
曽祖母メジロラモーヌは、史上初の牝馬三冠を成し遂げた名牝。母は現役時代に芝の短距離で4勝を挙げた。由緒正しき日本の名門に、リーディングサイヤーの父が掛け合わされた配合は、大舞台がふさわしい。母系に流れる底力の後押しを受け、上位争いが期待される。

クリンチャー
牡5歳
調教師:宮本博(栗東)
父:ディープスカイ
母:ザフェイツ
母の父:ブライアンズタイム
ここに注目!
昨年の本レースで勝ち馬から0秒1差の3着に好走し、高い長距離適性を示した。昨秋は結果こそ出せなかったものの、凱旋門賞(G1・フランス。芝2400メートル、17着)にも挑戦。これまでの経験を糧に、昨年逃した天皇賞のタイトル獲得に挑む。

ユーキャンスマイル
牡4歳
調教師:友道康夫(栗東)
父:キングカメハメハ
母:ムードインディゴ
母の父:ダンスインザダーク
ここに注目!
近4走連続で、メンバー中最速の推定上がり3ハロンタイムをマーク。長くいい脚を使えるタイプで、京都競馬場の下り坂は合う印象だ。直線でよれる面も、成長を遂げた最近は出しておらず、長距離実績の高さを生かせば、好走が見られそうだ。

パフォーマプロミス
牡7歳
調教師:藤原英昭(栗東)
父:ステイゴールド
母:アイルビーバウンド
母の父:タニノギムレット
ここに注目!
昨年の日経新春杯で重賞初制覇を成し遂げたように、京都・芝の外回りコースは得意としている舞台。これまでG気2度挑戦し、宝塚記念が9着、有馬記念が14着と厚い壁にはね返されているが、好相性のコースなら見直しが必要だろう。

カフジプリンス
牡6歳
調教師:矢作芳人(栗東)
父:ハーツクライ
母:ギンザフローラル
母の父:シンボリクリスエス
ここに注目!
3歳秋の菊花賞では、8着と期待には応えられなかったものの、3番人気に支持されるなど、高い長距離適性を持つ一頭。本レースにおいて5年連続で連対を果たしているハーツクライ産駒でもあり、成長力を加味すれば、実績は格下でも侮れない存在だ。


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2019年04月23日

東京2000mを好内容で乗り切った自信は大きい

 春の東京、京都に舞台が移って、フローラS、マイラーズCを中心に高速レースが展開され、21日の京都2200m(1000万下)では、4歳ネプチュナイト(父ルーラーシップ、5歳ダンビュライトの全弟)が、日本レコードの2分09秒7で勝った。

 オークストライアルのフローラSも、レースレコードとタイ記録の1分59秒5(前半60秒6-後半58秒9)の決着。インから馬群をすり抜けて外に回ったウィクトーリア(父ヴィクトワールピサ)と、そのままインを衝いたシャドウディーヴァ(父ハーツクライ)が内と外に分かれてきわどいハナ差の1着、2着。オークスへの優先出走権を獲得した。

 勝ったウィクトーリアは、同じ美浦の小島茂之厩舎の所属だったブラックエンブレム産駒。母は2008年のオークスをトールポピーの4着(0秒3差)に惜敗したが、秋華賞2000mを制している。その産駒は総じて1800m〜2000m級の活躍馬が多いものの、父は有馬記念などのヴィクトワールピサ。逃げ切った前回とは一転、追い込んで勝った自在のレース内容から、オークスの距離にまず不安はないだろう。

 細身に映る馬体だが、決してギリギリの体つきではなかった。陣営は慎重だが、反動さえなければオークスでも高い評価を受けるだろう。オークスへ挑戦のスケジュールは微妙に変化し、最近10年のオークスで3着以内に快走した30頭のうち、9頭をフローラS組が占めている。「1着…1頭、2着…4頭、3着…4頭」。桜花賞から直行グループの18頭には及ばないが、そのほかのステップ馬は3頭しかいない。

 同じ1分59秒5でクビ差1、2着の激戦だった昨年のサトノワルキューレ、パイオニアバイオは本番で「6着、7着」に沈んでいる。今年も激戦だっただけに気になるが、2016年に1分59秒7(あの時点のレースレコード)で勝ったチェッキーノは、本番をシンハライトのクビ差2着してみせた。今年の2頭はタフなはずである。

 ハナ差2着のシャドウディーヴァは、前があかずに待つシーンもあったが、勝ち馬も進路変更があったのでロスは五分か。落ち着き十分の好気配が目立った。母方にも距離不安はなく、母の父ダンシリはBMSとして愛オークスのチキータを送っている。ハーツクライ産駒らしく東京2000m【1-3-1-0】。岩田康誠騎手は「2400mの方が乗りやすいと思う」と、惜敗はしても強気になった。

 トライアル快走の2頭には「激走の反動がなければ…」の条件はつくが、東京2000mを好内容で乗り切った自信は大きい。フラワーCのコントラチェック(父ディープインパクト)、忘れな草賞のラヴズオンリーユー(父ディープインパクト)などとともに、桜花賞組に対抗したい。グレード制が敷かれて35年。桜花賞出走馬が連対(1、2着)しないオークスは「1985、2001、2011年」のたった3回しかないが…。

 オークス出走がかなう可能性があるのは賞金1200万のウインゼノビア(父スクリーンヒーロー)だが、好位でうまく流れに乗り見せ場を作ったものの、残り100mで失速した。

 上がり33秒8でゴール寸前の鋭さが光った4着パッシングスルー(父ルーラーシップ)と、馬群をさばけず上がり2位タイの33秒5で伸びながら6着のペレ(父ハーツクライ)はちょっと残念だったが、18頭立ての接戦だけに仕方がない。ともに浅いキャリアの1勝馬。秋に向け、次の500万下では確勝を期したい。

 新星として大きな注目を集めたセラピア(父オルフェーヴル)は、入れ込みもなくすばらしい馬体。好スタートを切ったが、向こう正面で外から伏兵に来られると、かかってしまった。スケールもムードも備え、初の遠征も初コースも平気だったが、かかる場面があってはキャリア(レース経験)不足が致命的だったというしかない。立て直して、秋には同じ芦毛のファビラスラフインのように成長したい。

 直前の「マイラーズC」は、レースバランス「48秒5-44秒1」=1分32秒6。前後半の差「4秒4」というマイルGII重賞にしては信じがたい超スローだった。硬い馬場ではなく、古馬なので大丈夫だが、上位馬の大半が上がり「32秒0-32秒5」。楽なレースのようにみえて、かえって脚部(腱)に負担がかかることがある。ちょっとだけ心配が残った。

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2019年04月22日

4月21日の東京11Rで行われたオークストライアル・第54回サンケイスポーツ賞フローラS(3歳オープン、牝馬、馬齢、GII、芝2000メートル、18頭立て、1着賞金=5200万円)は、戸崎圭太騎手騎乗で3番人気のウィクトーリア(美浦・小島茂之厩舎)が道中は中団の内を追走。
最後の直線で大外に持ち出して末脚を伸ばすと、ゴール寸前で内ラチ沿いから追い込んだシャドウディーヴァ(2番人気)との接戦をハナ差制して重賞初制覇を果たした。
タイムは1分59秒5(良)。

ウィクトーリア、シャドウディーヴァの2頭は、オークス(5月19日、東京競馬場、GI、芝2400メートル)の優先出走権を獲得。
さらに1/2馬身差の3着は、果敢に逃げて粘り込んだジョディー(9番人気)となった。

なお、1番人気の支持を集めたセラピアは2番手を追走するも伸び切れず14着、
藤田菜七子騎手が騎乗したヴィエナブロー(15番人気)は16着にそれぞれ敗れている。

サンケイスポーツ賞フローラSを勝ったウィクトーリアは、
父ヴィクトワールピサ、母ブラックエンブレム、母の父ウォーエンブレムという血統。
北海道安平町・ノーザンファームの生産馬で、
馬主は(有)シルクレーシング。
通算成績は5戦3勝。
重賞初制覇。
サンケイスポーツ賞フローラSは、小島茂之調教師、戸崎圭太騎手ともに初優勝。

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2019年04月21日

4月21日の京都11Rで行われた第50回マイラーズC(4歳以上オープン、別定、GII、芝1600メートル、10頭立て、1着賞金=5900万円)は、
川田将雅騎手騎乗の1番人気ダノンプレミアム(牡4歳、栗東・中内田充正厩舎)が道中2番手につけ、直線逃げたグァンチャーレをきっちり捕らえて勝利。
タイムは1分32秒6(良)。

2着はグァンチャーレ(5番人気)、
3着にはパクスアメリカーナ(4番人気)が入った。

前走の金鯱賞(GII)で1年ぶりの勝利を挙げたダノンプレミアムは、
2017年の朝日杯FS(GI)以来の芝1600m戦出走となったが、危なげない勝利で、
安田記念(6月2日、東京、GI、芝1600メートル)の優先出走権を獲得した。
また、中内田調教師は今年5度目の重賞制覇となった。

マイラーズCを勝ったダノンプレミアムは、
父ディープインパクト、母インディアナギャル、母の父Intikhabという血統。
北海道新ひだか町・ケイアイファームの生産馬で、
は(株)ダノックス。
成績は7戦6勝。
重賞は
17年サウジアラビアRC(GIII)、朝日杯FS(GI)、
18年弥生賞(GII)、
19年金鯱賞(GII)に次いで5勝目。

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本番での好走もしだいに増えている、フローラS出走馬

 オークスまでにトライアルを含め大半が10戦くらいしていた時代は別に、近年のトライアルとオークスの結びつきは薄かった。ところが、最近30年間のフローラS2000m(旧4歳牝馬特別)出走組のオークスの成績は、

 1989年から10年「1着1頭…2着1頭…3着2頭」=4頭
 1999年から10年「1着1頭…2着2頭…3着2頭」=5頭
 2009年から10年「1着1頭…2着4頭…3着4頭」=9頭

 ここへきて、フローラS出走馬の好走がしだいに増えている。距離適性を重視する傾向が強まったこと、大手生産牧場の使い分けも関係する。とくに桜花賞を圧勝したグランアレグリアが回避を発表している今年は、フローラS組の本番での評価は一段と高くなる可能性がある。

 伏兵セラピア(父オルフェーヴル)はまだ1戦1勝馬。阪神1800mを経験馬相手に抜け出したとはいえ、全体時計は平凡な1分49秒9。自身の上がり33秒3(推定11秒1-10秒8-11秒4)は、馬なりに近い内容で鮮烈だったものの、このオークストライアルを2戦目に制した馬はいない。

 かかえる死角は大きい。とりわけオークストライアルの文字が躍るので至難に映るが、逆に大半が1勝馬の2000m重賞と考えれば不可能ではない。

 重要な3歳重賞では、15年の共同通信杯を勝ったリアルスティールが1戦1勝。18年のきさらぎ賞のサトノフェイバー、今年の京成杯のラストドラフトも同じ。

 毎日杯、フラワーC、アーリントンC、シンザン記念にも1戦1勝の勝ち馬が存在し、クイーンCには3頭もいる。88年の青葉賞(指定OP)のジュネーブシンボリ(1番人気4着)など、歴史を覆そうと初出走だった。グランアレグリア、サートゥルナーリアが2歳戦以来の桜花賞、皐月賞を勝つ時代である。1戦だけのキャリアは、これがオークスならともかく、フローラS2000mなら決定的な死角でもない。

 キャリアの浅い活躍馬というと、その代表格は1996年の日本ダービーを2戦2勝だけの戦歴で、かつ3月以来の休み明けで勝ったフサイチコンコルド。これには、その祖母サンプリンセスが、2戦未勝利のまま1983年の英オークスを12馬身の大差で勝ったという血統背景があった。仮にセラピアがフローラSを2着までに快走したりすると引き合いに出される記録だろうが、ここはオークスではなく、みんなキャリアの浅い3歳牝馬の2000m重賞。戦歴はそれほど重要ではないと思える。

 セラピアに芦毛を伝える母の父タピットは、2歳戦ではあったが2戦目に重賞を制している。その父プルピットも、さらにその父A.Pインディも決して短距離向きのスピード型でもないのに、早くから連勝を始めている。父オルフェーヴルはちょっと危ない天才型だが、新馬から4連勝(重賞3勝)した牝馬ラッキーライラックを送っている。皐月賞馬エポカドーロも完成は非常に早かった。

 先手を取りそうな人気のウィクトーリア(父ヴィクトワールピサ)は、戸崎騎手だけにあまり飛ばさないだろう。うまくマークして楽に追走できれば、1戦だけのセラピアにもチャンスは十二分にある。

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2019年04月20日

4月20日の福島11Rで行われた第16回福島牝馬S(4歳以上オープン、牝馬、GIII、芝1800メートル、別定、10頭立て、1着賞金=3800万円)は、
柴田善臣騎手騎乗の4番人気デンコウアンジュ(6歳、栗東・荒川義之厩舎)が道中後方待機から直線外を鋭く伸びて差し切り勝ち。
2015年アルテミスS以来3年半ぶりの勝利となり、重賞2勝目を飾った。
タイムは1分48秒1(良)。

2着にはフローレスマジック(1番人気)、
3着にはダノングレース(2番人気)が入った。

また、鞍上の柴田善臣騎手は2016年サウジアラビアRC(ブレスジャーニー)以来、2年半ぶりの重賞制覇となった。

福島牝馬Sを勝ったデンコウアンジュは、
父メイショウサムソン、母デンコウラッキー、母の父マリエンバードという血統。
北海道浦河町・磯野牧場の生産馬で、
馬主は田中康弘氏。
通算成績は27戦3勝。
重賞は2015年アルテミスSに次ぐ2勝目。

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およそ半世紀も前のアメリカ血統が花開く可能性も

 1週前の第一回登録馬が36頭のLレース。4-5歳馬が「8頭」。6-8歳馬が「8頭」という組み合わせになった。若い4歳馬で出走できたのは条件賞金2400万円に達していた「アルクトス、マリームーン」の2頭だけ。1600万条件を突破して勢いに乗るこの2頭の上昇度には注目しなければならない。

 もうひとつのポイントは、賞金別定なので、7歳ドリームキラリが59キロ、ブラゾンドゥリスは58キロ。8歳サングラスは57キロ…など、現在は必ずしも重賞級ではないベテランの負担重量が総じて4-6歳馬よりきびしいこと。

 狙いの中心は、ここで着実に賞金を加算し、これからビッグレースに挑戦の態勢(獲得賞金ランキングアップ)を整えたい4-5馬か。

 5歳スマートダンディー、タガノディグオの父は、日本での5年間(2011-15年)の供用でもうひとつ成功しなかった種牡馬エンパイアメーカー(父アンブライドルド)。協会の種牡馬だったため、公営に登録される産駒が多く、その多くが2歳初期にダート1000-1200mなど短距離ばかりに出走したため、スプリンター系ではないエンパイアメーカー(2012年の北米チャンピオンサイアー)の評価は下がることになった残念な事情もある。

 残してきたパイオニアオブザナイルが3冠馬アメリカンファラオの父となったほか、ロイラルデルタなどが多くのGIを勝ち、2016年(16歳時)からアメリカに買い戻された。種牡馬としてもっとも優れた産駒を送ることが多い15歳前後の最盛期に活躍できなかったのは痛いが、再びエース級に返り咲く可能性はある。

 輸入される前の産駒フェデラリスト、イジゲンなどに比べると、タガノディグオ(4勝)もスマートダンディー(6勝)もまだ物足りないが、早熟系ではない。これから本格化がある。とくにスマートダンディーはOPに昇級して2、1着。スピード能力があるのが強みだろう(ミスタープロスペクターの4×4)。

 近親に著名馬はいないが、6代母モナーキー(1957年)は、アメリカが送った歴史的名馬ラウンドテーブル(66戦43勝)の3歳下の全妹。この牝馬も北米で16戦7勝した。
 
 ラウンドテーブル(1954年。父プリンスキロ)の系統は、もともと母方に入って強い影響力を伝えるのがその真価であり、代を経ても評価を失わないケースが多い。といってさすがに半世紀も前のプリンスキロ系の影響力がまだ残るなどとは考えられないが、アメリカ血統らしく適性の高い左回りで、現代のエンパイアメーカーの血と、すでに古典の世界になったプリンスキロ系の血が連結して花開く可能性はある。現代に蘇ったボールドルーラー(1954年)系のように…。

 スマートダンディーは、休み明け初戦はもたつくケースが多いが、それ以外は【6-3-1-0】。今回は好調をキープしている。

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2019年04月19日

 今週から東京、京都に開催が替わる。
 東京の開幕週はオークスの出走権を争うフローラSがメイン。

過去10年、1番人気は(4105)。連対率50パーセントとやや不振。波乱含みのレースだ。
 3歳重賞戦だけに前走指数上位の馬が連軸の中心になるが、牝馬限定戦はスローペースが多く、指数が低くても上がりの脚がある馬たちには注意が必要だ。

 今年の指数上位馬は、レオンドーロ、フェアリーポルカ、シャドウディーヴァ、ジョディー、ウィクトーリア、イノセントミューズ、エアジーン、エトワールなど。

 2勝馬は5頭いるが、重賞勝ち馬は不在で、低調なメンバー構成になった。
 3歳牝馬の2000メートル戦だけに、スローペースは必至。スローペースで長く使える差し脚なら、シャドウディーヴァ、ローズテソーロ、セラピア、フォークテイル、クラサーヴィツァ、エトワールなどが上位だろう。

 ここはスローペースの差し脚が鋭いシャドウディーヴァに注目したい。シャドウディーヴァは10月にデビューして3戦目に初勝利をあげた。まだ1勝馬の身だが、年明け2月のフリージア賞は3着、前走は重賞フラワーCに挑戦して4着に好走している。フラワーCはスタートが遅く後方からになったが、直線は内に入れて鋭い差し脚を見せ、上りは出走メンバー中2番目の速さだった。

 安定した差し脚はここでは最上位にあり、距離もフラワーCの1800メートルより、フローラSの2000メートルのほうが合うはず。東京の2000メートル戦は4戦して(1210)。経験値は大きい。

 他では、1戦1勝のセラビアの差し脚が鋭く、この馬から入る手もあるたろう。

 京都のメインは読売マイラーズC。
 京都開催になった2012年以降の7年間で、1番人気は2着2回、3着2回と、まだ勝利がない。
 今年の指数上位はインディチャンプ、ダノンプレミアム、グァンチャーレ、パクスアメリカーナ、モズアスコット、ケイアイノーテック、ストーミーシーなど。

 中心は指数上位の実績馬ダノンプレミアムだろう。ここまで6戦して(5001)。朝日杯、弥生賞も勝って、唯一負けだのが1番人気に支持されたダービーでの6着だけ。皐月賞を挫跖で回避した影響が残っていたのかもしれないが、距離が少し長かったのも要因だったのではないか。

 休み明けの前走、2000メートルの金鯱賞は、先行して直線、難なく差し切る横綱相撲で快勝。改めて能力の高さを感じさせる完璧なレースだった。マイルは2戦2勝しており、距離に問題はないはず。

 逆転候補は4歳馬インディチャンプ。目下3連勝中で、前走はマイルの東京新聞杯を制して初重賞制覇。スピード指数も上位で、マイルは(4101)と、距離適性が高い。1番人気馬が勝てていないジンクスに乗るなら、インディチャンプからだろう。

 他にモズアスコット、ケイアイノーテック、パクスアメリカーナなどが有力な連下候補だ。

 福島牝馬Sは平均指数の上位馬の連対率が高い。
 今年の指数上位は、デンコウアンジュ、フローレスマジック、ダノングレース、ウインファビラス、ランドネ、カワキタエンカなど。

 小回りの福島だけに先行馬の前残りが有力だろう。ならば、前走、中山牝馬Sをハイペースで逃げて12着のカワキタエンカ、それを2番手で追走したランドネ(13着)の巻き返しに注目したいところ。とりわけ、直線で前がふさがる大きな不利があって、追うに追えなかったランドネに期待したい。

 ペースによっては、後方一気の差し脚が魅力のデンコウアンジュ、中団から脚を伸ばすダノングレース、ダート馬ながら差し脚鋭いビスカリア、ミッシングリンクなどにもチャンスはありそうで、少頭数ながら波乱含みだ。



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ダノンプレミアム
牡4歳
調教師:中内田充正(栗東)
父:ディープインパクト
母:インディアナギャル
母の父:Intikhab
ここに注目!
芝1600メートルでの2戦2勝は、東京と阪神の外回りコースが舞台。“独特”と表現される京都の坂の下りをこなせるかどうかが、今回のポイントだろう。ここで結果を出せるようなら、次走に予定されている安田記念がさらに楽しみになる。

モズアスコット
牡5歳
調教師:矢作芳人(栗東)
父:Frankel
母:India
母の父:Hennessy
ここに注目!
昨年の本レースでは、1分31秒3のコースレコードで勝ったサングレーザーから0秒2差の2着。この条件に対する適性の高さを示している。課題は58キログラムの斤量だろうか。この馬自身は斤量負けしないが、他馬との比較では有利と言えないはずだ。

インディチャンプ
牡4歳
調教師:音無秀孝(栗東)
父:ステイゴールド
母:ウィルパワー
母の父:キングカメハメハ
ここに注目!
ステイゴールド産駒に少なくないピッチ走法。コーナーに坂の上り下りがある京都・芝の外回りコースを上手に走れるかが、ポイントの一つと言えそうだ。調教で見せる動きは相変わらず絶好で、さらに走りがパワフルになっているようにも見える。成長期に入ったのかもしれない。

ケイアイノーテック
牡4歳
調教師:平田修(栗東)
父:ディープインパクト
母:ケイアイガーベラ
母の父:Smarty Jones
ここに注目!
休み明けは〔0・0・1・1〕の成績で、結果が出ていないように感じるが、2歳時のデイリー杯2歳S(3着)は馬体重22キログラム増の太め残り。昨秋の毎日王冠は5着でも勝ち馬から0秒4差で、大きくは負けていない。むしろ今回の鍵は、58キログラムの斤量を克服できるかだろう。

パクスアメリカーナ
牡4歳
調教師:中内田充正(栗東)
父:クロフネ
母:グローバルピース
母の父:サンデーサイレンス
ここに注目!
クロフネ産駒による京都・芝1600メートルでの重賞勝利は、本馬の京都金杯が2度目。その京都金杯は少し時計のかかる馬場コンディションが向いた印象で、今回も当日の芝の状態が鍵を握りそうだ。例年のような速い時計の出やすい馬場コンディションは、歓迎材料と言えないだろう。

グァンチャーレ
牡7歳
調教師:北出成人(栗東)
父:スクリーンヒーロー
母:チュウオーサーヤ
母の父:ディアブロ
ここに注目!
京都・芝コースは〔3・4・3・4〕の成績。3勝は全て外回りの芝1600メートルで、2015年のシンザン記念では重賞制覇も果たしている。外回りコースへの適性が未知数な馬が少なくない今回のメンバー構成なら、コース相性の良さは大きな強みとなりそうだ。

ストーミーシー
牡6歳
調教師:斎藤誠(美浦)
父:アドマイヤムーン
母:リーベストラウム
母の父:ゼンノエルシド
ここに注目!
前走の六甲S(リステッド。阪神・芝1600メートル)は6着。当初は翌週のダービー卿チャレンジTに出走予定だったが、収得賞金面が考慮され、予定を前倒しされた経緯があった。馬体はすっきり見せていたが、もう1本追い切りが欲しい状態だったのは確かだろう。ここは上積みが見込めるはずだ。

メイショウオワラ
牝5歳
調教師:岡田稲男(栗東)
父:ディープブリランテ
母:メイショウヤワラ
母の父:タイキシャトル
ここに注目!
前走の阪神牝馬Sは13着だったが、勝ったミッキーチャームとは0秒5差で、着順ほど大きくは離されていない。ここは中1週に加えて牡馬の強敵との対戦になるので、楽な競馬はできないかもしれないが、全5勝を挙げるマイル戦で虎視眈々と上位を狙う。


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2019年04月18日

ウィクトーリア
牝3歳
調教師:小島茂之(美浦)
父:ヴィクトワールピサ
母:ブラックエンブレム
母の父:ウォーエンブレム
ここに注目!
昨年7月のメイクデビュー函館(芝1800メートル)で、従来の2歳コースレコードを1秒4更新する1分48秒3の勝ち時計をマーク。その後は少し足踏みしたが、前走の500万下(中山・芝1800メートル)を勝って再び上昇ムード。重賞で好メンバーはそろったが、主役候補に挙げられる。

エアジーン
牝3歳
調教師:堀宣行(美浦)
父:ハービンジャー
母:ラスティングソング
母の父:フジキセキ
ここに注目!
叔父に2頭(マーティンボロ、フレールジャック)の重賞ウイナー。近親にはヴィブロス、シュヴァルグランなどがいる活力にあふれる母系の出身で、本馬も非凡な素質を秘めている。広い東京・芝コースなら、これまで以上のパフォーマンスが期待できそうだ。

セラピア
牝3歳
調教師:藤岡健一(栗東)
父:オルフェーヴル
母:ララア
母の父:Tapit
ここに注目!
デビュー前に栗東坂路で4ハロン51秒0の好タイムをマークし、経験馬相手の未勝利(阪神・芝1800メートル)を2馬身1/2差で快勝。今回はキャリア2戦目での重賞挑戦で試金石の一戦だが、非凡なポテンシャルを秘めており、あっさり勝っても不思議はない。

フェアリーポルカ
牝3歳
調教師:西村真幸(栗東)
父:ルーラーシップ
母:フェアリーダンス
母の父:アグネスタキオン
ここに注目!
母はトゥザヴィクトリー、サイレントディールの半妹にあたり、祖母フェアリードールにさかのぼる母系は優秀。5歳時にG1を制した父ルーラーシップも、成長力豊かな血統だ。本馬も一戦ごとにパフォーマンスを上げており、重賞でも引けを取らないだろう。

ウインゼノビア
牝3歳
調教師:青木孝文(美浦)
父:スクリーンヒーロー
母:ゴシップクイーン
母の父:フレンチデピュティ
ここに注目!
昨年の阪神ジュベナイルフィリーズ(13着)以来約4か月半の休み明けになるが、時間をかけて立て直しを図り、本レースに照準を合わせて熱心な乗り込みを消化。調教では好調時と遜色のない動きを見せており、復帰初戦から能力全開の走りが期待できそうだ。

ジョディー
牝3歳
調教師:戸田博文(美浦)
父:ダイワメジャー
母:ミスティーク
母の父:Monsun
ここに注目!
ハナを奪った時は、1着、1着、3着と好成績を残しており、なかでも前々走のクイーンCでは、勝ち馬クロノジェネシス(阪神ジュベナイルフィリーズ2着、桜花賞3着)と0秒1差の3着に入っている。今回も、展開の鍵を握る本馬の動向から目が離せない。

シャドウディーヴァ
牝3歳
調教師:斎藤誠(美浦)
父:ハーツクライ
母:ダイヤモンドディーバ
母の父:Dansili
ここに注目!
母はアメリカで重賞2勝を挙げ、半姉ハウメア(父キングカメハメハ)は現役で活躍中だ。本馬の均整の取れた馬体と弾むようなフットワークは、高いポテンシャルを示すもの。1勝馬だけに、オークスへの優先出走権(2着以内)が是が非でも欲しいところだ。

パッシングスルー
牝3歳
調教師:黒岩陽一(美浦)
父:ルーラーシップ
母:マイティースルー
母の父:クロフネ
ここに注目!
昨年10月のメイクデビュー東京(芝1600メートル、1着)でワイドファラオ(2着、その後ニュージーランドTを優勝)を退け、2戦目のシンザン記念では4着に健闘した。菊花賞馬キセキを送り出した父ルーラーシップの血を考慮すれば、距離延長はプラス材料だろう。


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2019年04月17日

フローレスマジック
牝5歳
調教師:木村哲也(美浦)
父:ディープインパクト
母:マジックストーム
母の父:Storm Cat
ここに注目!
2歳時にはアルテミスSで勝ち馬リスグラシューの2着に好走した素質馬。また、3歳春にも重賞で上位に入った実績を持つ。その後は出世に少し時間を要したが、前走の中山牝馬Sでは5着に入っており、ここで念願の重賞初制覇を目指す。

ダノングレース
牝4歳
調教師:国枝栄(美浦)
父:ディープインパクト
母:チェリーコレクト
母の父:Oratorio
ここに注目!
前走の1600万下・初音S(東京・芝1800メートル)を、着差(クビ)以上に強い内容で勝利。ここ4戦で3勝をマークしている上がり馬だ。以前は馬体重の維持に苦労した時期もあったが、近2走は430キログラム台で安定。精神面での成長も大きく、ここは勢いに注目だ。

デンコウアンジュ
牝6歳
調教師:荒川義之(栗東)
父:メイショウサムソン
母:デンコウラッキー
母の父:マリエンバード
ここに注目!
2歳時の秋にアルテミスSを優勝して以降は勝ち星を挙げていないが、随所で鋭い末脚を披露し、牝馬限定重賞の常連として活躍を続けている。福島牝馬Sには3年連続の出走(2017年4着、2018年3着)となり、今年も好走が期待される。

カワキタエンカ
牝5歳
調教師:浜田多実雄(栗東)
父:ディープインパクト
母:カワキタラブポップ
母の父:クロフネ
ここに注目!
昨年の春には中山牝馬S優勝、福島牝馬S2着と連続で好走。この季節になると体調が上向いてくる傾向がある。前走の中山牝馬S(12着)は後続の馬たちに早めにかわされる形となり直線で失速したが、マイペースで行ければ巻き返しがありそうだ。

ランドネ
牝4歳
調教師:角居勝彦(栗東)
父:Blame
母:Loure
母の父:A.P. Indy
ここに注目!
昨年の紫苑Sと今年の愛知杯で3着に入り、重賞制覇への手応えをつかんでいる一頭だ。前走の中山牝馬S(13着)は最後の直線で前が壁になるシーンがあって不完全燃焼の結果になったが、中間の調教の動きは上々。気分良く先行できれば、一変も可能だろう。

ウインファビラス
牝6歳
調教師:畠山吉宏(美浦)
父:ステイゴールド
母:サマーエタニティ
母の父:アドマイヤコジーン
ここに注目!
2015年の阪神ジュベナイルフィリーズで2着の実績がある馬。前走の中山牝馬Sは9着だったが、勝ち馬とは0秒3差でゴールインしており、まだそれほど衰えは感じられない。全弟ウインブライトも活躍中で、血統面も魅力だ。

カレンシリエージョ
牝4歳
調教師:鈴木孝志(栗東)
父:ハービンジャー
母:ベルアリュール
母の父:Numerous
ここに注目!
半姉にアドマイヤリード(父ステイゴールド)がいる厩舎期待の良血馬。前走の1000万下・太宰府特別(小倉・芝1800メートル)を豪快な直線一気の末脚で優勝しており、ここは勢いに乗っての参戦となる。格上挑戦でも、実績上位の馬たちを撃破するかもしれない。

ミッシングリンク
牝5歳
調教師:斎藤誠(美浦)
父:ヴィクトワールピサ
母:エーソングフォー
母の父:More Than Ready
ここに注目!
最近はダートでの活躍が目立つが、芝でも2勝を挙げた実績がある。今回の福島・芝1800メートルで一昨年の500万下・雄国沼特別を勝っており、小回りコース向きの機動力を備えている点もセールスポイントだ。


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2019年04月16日

高速決着でありながら後半加速、人気馬が上位独占

「アタマ、ハナ」差の激戦を制し、サートゥルナーリア(父ロードカナロア)が無敗の4戦4勝のままクラシックホースとなった。

 レース全体の流れは「59秒1-59秒0」=1分58秒1。紛れの生じにくい平均バランスが刻まれた結果、上位4着までを「1、4、3、2」番人気馬が独占することになった。特筆すべきは、決して緩い流れの上がりだけの勝負ではなく、皐月賞レコードとわずか0秒3差の高速決着でありながら、注目馬がスパートした後半3ハロン(34秒7)のラップは「→11秒7-11秒6-11秒4」。

 尻上がりにラップが上がっていること。レース上がり34秒台は必ずしも珍しい記録ではない。ただ、皐月賞が1分59秒9以内のタイムで決着したケースは今年で13回目。高速決着でありながら、ハロン11秒台のラップがゴールが近づくにつれ一段と加速したのは、ディープインパクトが圧勝した2005年の「→11秒8-11秒4-11秒3」に続き、史上2度目のことだった。

 ルメール騎手は勝たねばならない立場なので「調教がすごくいい感じだった。自信あります」と、再三自身を鼓舞していたが、角居調教師を筆頭の陣営は「12月以来の休み明けの皐月賞は不安だらけだった」のが偽らざる本音。

 実際、落ち着き払ったすばらしい精神状態とは別に、サートゥルナーリアにはまだ3戦(それもスローのあまり苦しくないレースばかり)しかしていない弱みがあった。身体つき全体に残る若さもあり、物見をしながらムチに過剰反応して斜行するなど、苦しいレースだった。

 しかし、ホープフルSとはまったく異なる流れの中山2000mを、ホープフルSの走破時計を「3秒5」も短縮し、初めてムチを入れられる厳しい叩き合いを制したのは、着差や時計をはるかに超える資質の証明だった。


 日本ダービーの内容をみてのことになるが、凱旋門賞ヘの一次登録を行い、秋の展望を決めることになるとされる。グレード制成立後の無敗の皐月賞馬は、過去「84年シンボリルドルフ5戦5勝、85年ミホシンザン4戦4勝、91年トウカイテイオー5戦5勝、92年ミホノブルボン5戦5勝、01年アグネスタキオン4戦4勝、05年ディープインパクト4戦4勝」。6頭存在するが、皐月賞直後に引退したアグネスタキオン以外の5頭はすべてクラシック2勝以上馬となっている。

「ダービー制覇」のためにこういうスケジュールを組んだサートゥルナーリアには、休み明けで激走の疲れなど吹き飛ばし、一段と良化した状態での日本ダービー出走を期待したい。エピファネイア、リオンディーズにつづき、3頭目のGI馬の母となったシーザリオ(2002年、父スペシャルウィーク)は、今年17歳。この名牝はあと2頭くらいGI馬の母となってくれるかもしれない。

 種牡馬ロードカナロア(2008年、父キングカメハメハ)にとって、2世代目産駒の3歳GI制覇は思われるよりはるかに意味のある勝利だった。アーモンドアイは天才牝馬であり、距離を問わない無限の可能性を示した。ただ、圧倒的なスピードを誇った自身の産駒が2歳戦ではなく、またまた2000m級の3歳牡馬クラシックを制したのである。

 ただ優秀性を伝えるのではなく、優れた産駒はアーモンドアイと同じように、こなせる距離の幅は予測されたより格段に広いことを改めて示した。確かに多くの産駒はマイル以下をベストとしているものの、自身を(こなす距離の幅で)超える産駒が、これからもまだまだ出現する可能性をすべての人びとに実証してみせたのである。配合牝馬のタイプが変動する。

 絶賛されるサートゥルナーリアとわずか「アタマ」差の2着したヴェロックス(父ジャスタウェイ)も、勝ち馬と同じようにすばらしい内容だった。好馬体を誇る有力馬が多かったが、478キロの馬体は500キロを超えるかのように大きく映った。好スタートから正攻法の積極的なレースを展開し、4コーナー手前からスパート。前出の後半のラップが示すように少しも鈍ることなく、この馬自身は上がり34秒4。最後の「→11秒6-11秒4」はこの馬の刻んだラップだった。

 ゴール前ももう一回脚を使ったが、外から馬体を合わせられた勝ち馬に「アタマ」差。ここまでのレースを再確認すると、ヴェロックスは直線の攻防でライバルに外から並ばれたのは今回が初めてだった。大きな不利にはならなかったとはいえ、外からぶつけられた場面もあった。差されて負けたのは事実だが、競り合いに慣れていない3歳馬にとり外から並ばれるのはもっともきつい形だったろう。

 ジャスタウェイ(その父ハーツクライ)の初年度産駒。大成した父は4歳秋まで2勝馬だった。遅咲きかもしれないと思われたヴェロックスの成長カーブはこれから上昇一途の期待がある。ドイツ牝系で、輸入種牡馬スタイヴァザント(独ダービー馬)などで知られるファミリー出身。日本ダービーではサートゥルナーリアと再度好勝負必至だろう。

 ヴェロックスときわどいハナ差3着のダノンキングリー(父ディープインパクト)の評価も下がらない。大型馬が多い中、450キロの馬体はパドックでは目立たなかったが、返し馬ではヴェロックスと同じように大きく映った。積極策に出て終始インの4番手キープ。直線もインを衝いたのは巧みなコース取りだったが、コースロスがなかった代わりに、外から勢い良くスパートした1、2着馬と違い、4コーナーで少し待つシーンがあった。

 2頭と内外に離れて単走になったのも、着差がアタマ、ハナだけに誤算だったろう。距離が2400mに延びるのは、3歳のこの時点では不利ではない。良馬場で切れ味勝負に持ち込める展開なら、日本ダービーでも好勝負と思える。

 アドマイヤマーズ(父ダイワメジャー)は、最内だったのでほぼ予想された通りの位置取り。4コーナーで一番早くスパートしたかったが、もうヴェロックス、サートゥルナーリアが外から進出してそこから「11秒6-11秒4」。先頭に立つシーンが作れなかった。

 3着ダノンキングリーから2馬身差(共同通信杯は1馬身4分1差)。最後は上位3頭に追いすがれなかった。決定的な差とはいえないが、距離のカベを感じさせたところがあり、NHKマイルCに向かう可能性が高くなった。

 上位人気馬が4着までを独占した中、5番人気のファンタジスト(父ロードカナロア)は失速しての13着。こちらもNHKマイルCではないかと思われる。

 上位3頭の内容はすばらしいが、今回は負けたがまだ変わる候補はいる。また、京都新聞杯、青葉賞、プリンシパルSなど日本ダービーに向けたレースはあるが、例年以上の驚くような急上昇を示す「新星」が出現しない限り、日本ダービーの有力候補は絞られた印象を強く残した皐月賞だった。

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2019年04月15日

4月14日の阪神11Rで行われた第24回アンタレスステークス(GIII、4歳以上オープン、ダート1800メートル、別定、16頭立て、1着賞金=3600万円)は、
大野拓弥騎手騎乗の6番人気アナザートゥルース(セン5歳、美浦・高木登厩舎)が好位追走から直線半ばで先頭に立ち、後続の追撃を振り切って重賞初制覇。
タイムは1分50秒8(稍重)。

半馬身差の2着には好位追走から直線は内めを伸びたグリム(2番人気)、
さらにクビ差遅れた3着に内めを差してきたロンドンタウン(3番人気)。
1番人気のウェスタールンドは最後方追走から3コーナー過ぎに進出。
直線は外から伸びたが4着に敗れた。

アンタレスSを勝ったアナザートゥルースは、
父アイルハヴアナザー、母キョウエイトゥルース、母の父フジキセキという血統。
北海道新ひだか町・岡田スタツドの生産馬で、
馬主は(株)ノルマンディーサラブレッドレーシング。
通算成績は15戦6勝。
重賞初制覇。
アンタレスSは、高木登調教師、大野拓弥騎手ともに初優勝。

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2019年04月14日

4月14日の中山11Rで行われた第79回皐月賞(3歳オープン、定量、芝2000メートル、18頭立て、1着賞金=1億1000万円)は、
クリストフ・ルメール騎手騎乗の1番人気サートゥルナーリア(牡、栗東・角居勝彦厩舎)が3頭横並びとなった激戦をものにし、平成最後のクラシックレースとなる牡馬3冠初戦を制した。
タイムは1分58秒1(良)。

アタマ差の2着に4番人気のヴェロックス、
さらにハナ差の3着には3番人気ダノンキングリーが入った。
なお、レースはヴェロックスの進路妨害をめぐって審議となったが、結果は到達順位のとおり。

C・ルメール騎手「直線は覚えていますが、少し内にもたれてヒヤッとしました。すごかったです。調教でよかったので自信を持って乗った。休み明けのレースだったので、ダービーではトップコンディションで臨みたいです」

皐月賞を勝ったサートゥルナーリアは、
父ロードカナロア、母が2005年のオークス馬シーザリオ、母の父スペシャルウィーク、
兄が2013年の菊花賞馬エピファネイアという血統で、母子&兄弟クラシック制覇を果たした。
北海道安平町・ノーザンファームの生産馬で、
馬主は(有)キャロットファーム。
通算成績は4戦4勝。
重賞は2018年ホープフルSに続いて2勝目。

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焦点は「日本ダービーでも勝ち負けするのはどの馬か」

 距離が400mしか違わない「皐月賞」と「日本ダービー」は密接に関係してきたが、近年の皐月賞は以前よりずっと日本ダービーとの結びつきが強い。2歳戦が早まり、賞金獲得は難儀ではない。そのうえ、消耗を避けるため注目馬が出走レースを絞って分散するから、エース級はほとんど皐月賞に出走できる。

 近年の日本ダービーの勝ち馬10頭中9頭が、また連対馬20頭中の16頭が皐月賞に出走した組。距離は異なるものの、皐月賞の検討は以前よりはるかに日本ダービー展望に直結する。別観点のレースではない。

 今年は、エメラルファイトが軽度の脚部難で回避したのと、ダノンチェイサー(NHKマイル予定)、アガラスがマイル路線に回ったくらいで、路線の好走馬がほとんど皐月賞に出走してきた。

 良馬場だと勝ち時計は「1分58秒前後」も珍しくないスピード決着。勝ち馬10頭中9頭の前走は1800mだった。その中に2000m未経験馬が5頭もいる。理由は、2000mは総じて少頭数のスローが多い。いきなり18頭立ての皐月賞の厳しい展開に対応しにくいから、と考えられている。

 2月の1800mの共同通信杯から直行馬が最近7年間に4勝もし、同じ1800mのスプリングSと毎日杯組が合わせて5勝している。わずか最近10回のこと(一応は10年間ともいうが…)。10回などデータにも傾向にもなりえないが、意味するところだけは軽視できない。

 現体系になって過去72回、ここまで2戦のキャリアで勝った馬は0頭。3戦の馬は10頭いるが、その多くは傑出馬であり、2戦、3戦の「浅い戦歴同士」の1-2着はない。マイルの桜花賞は才能勝負。だが、2000mの牡馬の皐月賞は素質だけでなく、強い相手と対戦のキャリアが必要でもある。人気のサートゥルナーリアと、ダノンキングリーはともにキャリア3戦だけ。ちょっと心配はある。

 ダノンキングリーには死角はあるが、2戦目の中山1600mを大外15番枠から出て、終始外を回って1分33秒7(ここではNo.1)。基本のマイルの持ち時計No.2はアドマイヤマーズの1分33秒9。あくまで参考だが、最近10年の勝ち馬のうち6頭にスピード能力を示す「1500-1600m」での連対記録がある。

 ダノンキングリーは、直線勝負になった共同通信杯で自身の後半3ハロンは推定「11秒0-10秒8-11秒1」=32秒9。アドマイヤマーズを差した10秒8の地点では、大跳びのストライドが鋭い高速回転に変わった。中山の1600m圧勝時の4コーナーでも同様だった。不器用ではない。スケールでは譲っても、馬群をさばく中山2000m向きのレースセンスは互角以上だろう。

 桜花賞は予測されたようなスロー「前後半47秒7-45秒0」になったが、皐月賞も一連の路線レースから、厳しいペースにはならない可能性が高い。行くはずの毎日杯のランスオブプラーナ、この枠順なら下げることは考えられないアドマイヤマーズが展開注目馬。

 最終的な結論は、「日本ダービーでも勝ち負けするのはどの馬か」となるのが皐月賞検討の焦点。残念ながら、結果は出なくてもいい。「ワグネリアン、レイデオロ、マカヒキ、ワンアンドオンリー、ディープブリランテ、エイシンフラッシュ、ロジユニヴァース」。皐月賞の結果は不満なのに、頂点の日本ダービーを制した馬が最近10年だけで7頭も存在する。

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2019年04月13日

4月13日の中山11Rで行われた第21回中山グランドジャンプ(障害4歳以上オープン、J・GI、芝4250メートル、定量、11頭立て、1着賞金=6600万円)は、
石神深一騎手騎乗で単勝1.1倍の圧倒的人気を集めたオジュウチョウサン(牡8歳、美浦・和田正一郎厩舎)が、好位追走から最後の直線で力強く抜け出し勝利。
JRA史上初となる“同一重賞4連覇”を達成した。

2馬身半差の2着には先行して粘り込んだシンキングダンサー(6番人気)、
さらに7馬身差の3着にはマイネルプロンプト(4番人気)が入線。
2番人気のニホンピロバロンは6着、
3番人気のタイセイドリームは5着に敗れている。

 ◆石神深一騎手(オジュウチョウサン1着)「非常に嬉しいです。プレッシャーは感じていました。みんなが勝ちに来ているのを感じましたが、馬の力を信じて乗りました。本当にコンビを組めて良かったですし、これからもいいパフォーマンスを見せてくれると思います。平地GI並にお客さんが来てくれて嬉しいです」

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4月13日の中山11Rで行われた第28回アーリントンカップ(GIII、3歳オープン、芝・外1600メートル、18頭立て、1着賞金=3800万円)は、
浜中俊騎手騎乗の12番人気イベリス(牝3歳、栗東・角田晃一厩舎)が逃げ切り勝ち。
タイムは1分34秒2(良)。
前走のフィリーズレビュー(芝1400メートル)は3番手追走から4着に敗れたイベリス。
今日は気合をつけてハナに立ち、デビューから最長となったマイル戦を逃げ切った。

クビ差の2着には最後方から追い込んだA.シュタルケ騎乗のカテドラル(7番人気)、
さらにアタマ差遅れた3着に後方3番手から追い込んだ福永祐一騎乗のトオヤリトセイト(11番人気)。
上位3頭がNHKマイルC(5月5日、東京競馬場、GI、芝1600メートル)の優先出走権を獲得した。

アーリントンCを勝ったイベリスは、
父ロードカナロア、母セレブラール、母の父ボストンハーバーという血統。
北海道新ひだか町・土居牧場の生産馬で、
馬主は前田幸治氏。
通算成績は6戦3勝。
重賞初制覇。
アーリントンCは、角田晃一調教師は初優勝、
浜中俊騎手は2014年ミッキーアイルに次いで2勝目。

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善戦が続く有力馬の巻き返しに期待

 昨年から皐月賞と同じ週になり、今年は史上初の「18頭」立てとなった。

 これまではやや地味な印象も与えかねないマイル重賞だったが、先週のニュージーランドTと同じ「3着馬までに優先出走権」が与えられるNHKマイルCのトライアルとして、これから注目度はどんどん高まるだろう。

 主に2月に施行されていた当時は、1月のシンザン記念に連続する冬のマイル重賞だった。しかし、阪神の1600mなら先週の「桜花賞」や、牡馬の「朝日杯FS」とコースも距離も同じ。レースは白熱して難しくなると同時に、高い能力を秘める馬が好走しやすくなる。

 阪神1600mの新馬を人気に応えて快勝のあと、いきなり「東京スポーツ杯2歳S」を勝ったニシノデイジーから「ハナ、アタマ」差3着。同タイムの1分46秒6で乗り切ったヴァンドギャルド(父ディープインパクト)の巻き返しに期待したい。上がりはニシノデイジーと同じ33秒9だった。

 続く「ホープフルS→きさらぎ賞→毎日杯」を「0秒6,0秒4,0秒2」差の善戦にとどまり、まだ条件賞金400万の1勝馬。勝ち味の遅さが災いして皐月賞挑戦はかなわなかったが、距離が延びてこそ…と期待されたこの馬、現時点では1800m-2000mは合わなかったのかもしれない。

 輸入牝馬の母スキア(父は英ダービー馬モティヴェイター)はフランスで3勝(1800m-2000m)し、祖母ライトクウェストの父も英ダービー馬クウェストフォーフェイム。当然、クラシック向きタイプと考えられたが、血統背景への期待(予測)は、それが前面に出るとは限らない。短距離向きではないかと思われた産駒が意外や中〜長距離に合うことだってある。

 新馬の阪神1600m(重馬場)を、上がり33秒9(レース上がりは34秒5)で馬群を割って抜けた内容から、阪神のマイルは合っている。上がり33秒9で突っ込んだ1800mの毎日杯も瞬時に反応できない不器用な死角が出ただけで、まだまだ脚はあった。先週より少しタイムのかかる馬場になるならさらに有利だろう。

 18頭だけに波乱の危険はある。フォッサマグナ、ヴァルディゼールなどの人気馬だけでなく、強気に遠征した素質を秘めるニシノカツナリ、シュタルケ騎手の乗るカテドラルなどの伏兵にも注目したい。

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2019年04月12日

牡馬クラシックの第1弾、皐月賞。過去10年、1番人気は(2215)とやや物足りない成績だ。2番人気も1勝どまりで、3番人気が2勝するものの、全体として上位人気馬の信頼度は高くない。
 指数上は、前走指数の上位馬や、過去に高指数がある馬などが連軸の中心を担う。

 前走、勝った馬が10年のうち8年で皐月賞馬の栄冠を手にしたが、前走、負けていながらも皐月賞を勝った2頭の前走は2着で、過去に高い指数があったランク馬だった。


 今年の指数上位馬は、ファンタジスト、タガノディアマンテ、ヴェロックス、クリノガウディー、ダノンキングリー、ダディーズマインド、サトノルークス、アドマイヤジャスタ、クラージュゲリエなど。指数上は差のないメンバーたちで、混戦は必至だろう。
 人気と注目は3戦3勝、負けなしの2騎、サートゥルナーリア、ダノンキングリーに集まりそうだ。

 サートゥルナーリアは2歳G1ホープフルSの勝ち馬。好スタートから2番手で流れに乗り、直線、前が詰まる場面もあったが、わずかなスペースをこじ開けると、一気に先頭に立ち、そのまま押し切って、圧倒的人気に応えた。ここは、昨年末以来のレースになるのが課題かと思うが、難なくクリアしてしまうかもしれない。

 ダノンキングリーの前走は共同新聞杯。朝日杯の勝ち馬で最優秀2歳牡馬にも選出された4勝馬アドマイヤマーズを相手に、直線4番手からの差し切り勝ちを決めた。差し脚の鋭さでは最上位にあり、スローペースの決め手勝負なら最有力馬に浮上するだろう。過去10年、共同新聞杯組が4勝をあげて中心勢力になっており、その点からも中心になる馬だ。課題は初めてとなる2000メートルの距離だろう。

 ただ、指数上は人気2頭ともに抜け出たレベルにはない。今年の皐月賞はスローペースの流れになるだろうから、指数の高さはそれほど求められないとしても、不覚を取る可能性はある。

 期待は2000メートル戦を連勝中のヴェロックスだ。連勝中といってもオープン特別戦でのこと。重賞勝ちはないから格下にみられるが、安定した指数の高さは上位だ。先行力があり、スローペースに対応して、長くいい脚を使えるのが強みだ。2000メートルの距離で指数を伸ばしており、距離に不安はない。2強に割って入る力はあるはず。

 他では、朝日杯を勝って4戦4勝で最優秀2歳牡馬に選ばれたアドマイヤマーズ。前走の共同通信杯は逃げて2着だったが、巻き返しは可能だろう。

 ダート重賞のアンタレスSは、前走指数上位馬が連軸向きだ。
 今年は、ウェスタールンド、ロンドンタウン、ヒラボクラターシュ、リーゼントロック、ナムラアラシ、テーオーエナジー、ピオネロ、アナザートゥルースなどが指数の上位馬だ。

 平均ペースの流れになりそうで、先行馬はスタミナが必須条件。ナムラアラシ、ピオネロ、ヒラボクラターシュ、ロンドンタウン、グリムなどが有力候補になりそうだが、前走、公営の名古屋大賞典を勝ったグリム、同2着のヒラボクラターシュの4歳馬2頭が中心になりそう。

 ここはレパードS勝ちの後、公営重賞で(2110)。ダートの長めの距離で実績上位のグリムを中心に取りたい。

 差し脚鋭いウェスタールンドの後方一気に要注意だ。


 3歳重賞アーリントンCは、昨年から4月の開催に替わり、NHKマイルCのトライアルレースに指定された。
 今年の指数上位馬はイベリス、ニシノカツナリ、ヴァルディゼール、ヴァンドギャルド、サンノゼテソーロ、アズマヘリテージ、ユニコーンライオン、ミッキースピリット、フォッサマグナなど。

 中心は2戦2勝馬で、ただ1頭の重賞勝ち馬、ヴァルディゼールだろう。
 11月の新馬勝ちの後、1月のシンザン記念を中団の最内から差し切りを決め、2戦2勝とした。2戦ともマイルでの勝利で、差し脚も鋭い。少し間隔があいたが、順当なら最有力候補だろう。

 重賞戦線を上位で戦ってきたヴァンドギャルドが逆転候補。他にユニコーンライオン、ミッキーブリランテにもチャンスがありそうだ。

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2019年04月11日

4月14日(日曜)

第79回皐月賞(G機肪羯涯デ肋譟芝2,000メートル

三冠の始まりに新たな勇者が歴史を動かす。

14日に中山競馬場で行われる、第79回皐月賞(3歳・牡牝・GI・芝2000m・1着賞金1億1000万円)の枠順が11日確定しました。

無傷の3連勝でホープフルSを制したサートゥルナーリア(牡3、栗東・角居勝彦厩舎)は6枠12番からのスタートとなりました。
また、昨年の最優秀2歳牡馬アドマイヤマーズ(牡3、栗東・友道康夫厩舎)は1枠1番、
無傷の3連勝で共同通信杯を制したダノンキングリー(牡3、美浦・萩原清厩舎)は2枠4番に入りました。

若葉Sを制したヴェロックス(牡3、栗東・中内田充正厩舎)は4枠7番、
弥生賞4着からの巻き返しを期すニシノデイジー(牡3、美浦・高木登厩舎)は4枠8番、
スプリングS2着から臨むファンタジスト(牡3、栗東・梅田智之厩舎)は2枠3番となっております。
発走は15時40分。枠順は以下の通りです。

 ( )内は性齢、騎手・調教師

1-1 アドマイヤマーズ(牡3、M.デムーロ・友道康夫)
1-2 サトノルークス(牡3、池添謙一・池江泰寿)
2-3 ファンタジスト(牡3、武豊・梅田智之)
2-4 ダノンキングリー(牡3、戸崎圭太・萩原清)
3-5 ランスオブプラーナ(牡3、松山弘平・本田優)
3-6 クラージュゲリエ(牡3、横山典弘・池江泰寿)
4-7 ヴェロックス(牡3、川田将雅・中内田充正)
4-8 ニシノデイジー(牡3、勝浦正樹・高木登)
5-9 メイショウテンゲン(牡3、三浦皇成・池添兼雄)
5-10 シュヴァルツリーゼ(牡3、石橋脩・堀宣行)
6-11 ラストドラフト(牡3、A.シュタルケ・戸田博文)
6-12 サートゥルナーリア(牡3、C.ルメール・角居勝彦)
7-13 ブレイキングドーン(牡3、福永祐一・中竹和也)
7-14 ダディーズマインド(牡3、宮崎北斗・青木孝文)
7-15 クリノガウディー(牡3、藤岡佑介・藤沢則雄)
8-16 タガノディアマンテ(牡3、田辺裕信・鮫島一歩)
8-17 アドマイヤジャスタ(牡3、岩田康誠・須貝尚介)
8-18 ナイママ(牡3、柴田大知・武藤善則)

※出馬表は主催者発表のものと照合してください。

selvas2 at 10:28コメント(0) 
ヒラボクラターシュ
牡4歳
調教師:大久保龍志(栗東)
父:キンシャサノキセキ
母:ヒラボクウィン
母の父:ワイルドラッシュ
ここに注目!
2月11日の佐賀記念(Jpn掘佐賀・ダート2000メートル)を制してから中3週、中9日、中2週での臨戦となる。オープン馬としては珍しく、間隔が詰まったローテーションとなるだけに、パドックでのテンションや歩様はしっかりとチェックしたい。

グリム
牡4歳
調教師:野中賢二(栗東)
父:ゼンノロブロイ
母:ブランシュネージュ
母の父:サクラバクシンオー
ここに注目!
目下4戦連続で地方競馬の交流重賞に出走。ゆったりとした流れの競馬が続いており、ペースが速くなった時に少し不安がある。15頭立て以上の競馬は昨年8月のレパードSを勝って以来となるので、フルゲートの16頭が予想される今回は、多頭数の競馬への対応も鍵になる。

テーオーエナジー
牡4歳
調教師:宮徹(栗東)
父:カネヒキリ
母:シルキークラフト
母の父:Crafty Prospector
ここに注目!
前々走の佐賀記念(Jpn掘佐賀・ダート2000メートル)で3着に敗れたように、パワーを要するダートは合わないタイプ。速い時計が出やすいJRAのダートならそこまで心配はいらないかもしれないが、雨が降って時計が速くなった方が信頼度もアップする印象だ。

ウェスタールンド
せん7歳
調教師:佐々木晶三(栗東)
父:ネオユニヴァース
母:ユーアンミー
母の父:Marquetry
ここに注目!
ダートに転じた昨年6月以降は、10頭立てだった7月の1600万下・薩摩S(小倉・ダート1700メートル、1着)こそ向正面でのまくりが決まったが、それ以外の4戦はいずれも14頭立て以上の多頭数で、直線勝負の競馬となっている。今回も、直線で馬群をさばけるかどうかが鍵だろう。

ロンドンタウン
牡6歳
調教師:牧田和弥(栗東)
父:カネヒキリ
母:フェアリーバニヤン
母の父:Honour and Glory
ここに注目!
一昨年のエルムSでは、1分40秒9のJRAレコードをマークして優勝。どんな馬場状態でも結果を出している馬だが、時計の速い決着になった方が、他馬との比較で強調材料になるだろう。

アナザートゥルース
せん5歳
調教師:高木登(美浦)
父:アイルハヴアナザー
母:キョウエイトルース
母の父:フジキセキ
ここに注目!
レースセンスがよく、2番手か好位のインで立ち回る形がベスト。目下8戦連続で1桁馬番を引いていることもあり、外枠となった場合には不安がある。ここも極端な外枠は避けたいところだ。

リーゼントロック
牡8歳
調教師:矢作芳人(栗東)
父:ダイワメジャー
母:レディインディ
母の父:A.P. Indy
ここに注目!
パドックでは腹回りをかなりボテッと見せるが、これはダイワメジャー産駒の特徴が色濃く出たもので、決して太めではない。馬体重が極端に増えていなければ、力を出し切れると考えたい。

ピオネロ
牡8歳
調教師:松永幹夫(栗東)
父:ネオユニヴァース
母:クルソラ
母の父:Candy Stripes
ここに注目!
500キログラムを超える大型馬で、追われてスッと反応できないところがある。それだけに、ある程度の位置を取りつつ、早めに動かしていく形が理想。内で身動きがとれない展開だと苦しくなるかもしれない。


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2019年04月10日

フォッサマグナ
牡3歳
調教師:藤沢和雄(美浦)
父:War Front
母:River Belle
母の父:Lahib
ここに注目!
レースのたびに増えていく馬体重は、成長の証明と受け取りたい。今回は阪神競馬場への長距離輸送をすることになるが、デビュー戦は中京競馬場。現地で1泊する形を経験しており、大きなマイナス材料にはならないだろう。

ヴァルディゼール
牡3歳
調教師:渡辺薫彦(栗東)
父:ロードカナロア
母:ファーゴ
母の父:ハーツクライ
ここに注目!
気のいいタイプの馬なのか、休み明けの今回も調教の動きはシャープ。力を出せそうな雰囲気を感じさせている。前走時の馬体重が444キログラム。次走を考えたとき、牡馬にしてはコンパクトな馬体をどう仕上げてくるかが気になるところだ。

ヴァンドギャルド
牡3歳
調教師:藤原英昭(栗東)
父:ディープインパクト
母:スキア
母の父:Motivator
ここに注目!
重馬場で速い上がり(3ハロン33秒9、推定)をマークしたデビュー戦は、今回と同じ阪神・芝1600メートルが舞台。歩んできた路線から中距離馬のイメージを持たれがちだが、この条件への適性もすでに示している。キャリアを積んだことで、レースぶりも安定してくるはずだ。

ミッキーブリランテ
牡3歳
調教師:矢作芳人(栗東)
父:ディープブリランテ
母:エピックラヴ
母の父:Dansili
ここに注目!
京都競馬場でも走っているが、阪神競馬場は2戦2勝の好相性。460キログラム前後で、牡馬としては馬格のあるタイプではないが、ゴール前の坂を苦にしないパワーを秘めている。この舞台への適性の高さに注目が必要だ。

トオヤリトセイト
牡3歳
調教師:松下武士(栗東)
父:ドリームジャーニー
母:ジャジャマーチャン
母の父:アドマイヤコジーン
ここに注目!
キャリア3戦で唯一の敗戦が、今回と同じ阪神競馬場で行われた500万下・万両賞(芝1400メートル、4着)。当時は直線の短い内回りコースだったが、今回は直線の長い外回りコースなので、脚質的には合うはずだ。初めて挑む芝1600メートルの克服が、1番のポイントになるだろう。

イベリス
牝3歳
調教師:角田晃一(栗東)
父:ロードカナロア
母:セレブラール
母の父:ボストンハーバー
ここに注目!
直線の長い阪神・芝の外回りコースでどこまで粘り込めるかだが、先週の桜花賞で1分32秒7のレースレコードが出たように、芝のコンディションは良好。持ち味のスピードを生かして、後続に追走で脚を使わせるような展開に持ち込みたい。

ミッキースピリット
牡3歳
調教師:音無秀孝(栗東)
父:ディープインパクト
母:フリーティングスピリット
母の父:Invincible Spirit
ここに注目!
ムチに過敏に反応するところがあり、デビュー戦ではそれが顕著に出ていたが、キャリアを重ねるごとに解消しつつある。急なペースアップに対応できるかに関しては未知数だが、スムーズな競馬なら力を出せるはずだ。

ロードグラディオ
牡3歳
調教師:西浦勝一(栗東)
父:キングカメハメハ
母:シンメイフジ
母の父:フジキセキ
ここに注目!
短期放牧を挟んでの出走だった前走の500万下・こぶし賞(京都・芝1600メートル、1着)時の馬体重が、470キログラム。デビュー戦から12キログラムもシェイプアップした素晴らしい仕上がりだった。今回も似たような調整パターンでの出走。前走に近い状態で出走できそうだ。


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2019年04月09日

オークスでは勢力図が大きく変化する可能性も

 好位の外につけたグランアレグリア(父ディープインパクト)が、前半「35秒4→47秒7→」の緩い流れを察知すると、早くも3コーナー過ぎから進出開始。猛ラップの刻まれた後半「11秒7-10秒8-11秒0-11秒5」=45秒0-33秒3をそのまま押し切り、桜花賞レコードの1分32秒7で完勝した。

 速いタイムの出る芝コンディションだったため、2着から4着馬までがアーモンドアイのレコード1分33秒1とタイ記録だったが、それにしてもただ1頭だけ1分32秒台で圧勝したスピード能力はすばらしい。後半の1000mはなんと「57秒3」だった。

 年明け初戦での桜花賞制覇は、史上初めて。空きすぎたレース間隔に心配はあったが、改めて近年の日本の優れた調教技術の進歩を実証する結果でもあった。レース検討で少し触れたが、ディープインパクトの3代母にあたるハイクレアは1974年の英1000ギニー(5月初旬)を、2歳7月以来の日程で勝っている。最近20年間で8頭もが2歳戦以来の休み明けで1000ギニーを制している。

 なにもクラシック体系の範を取ったイギリスと比較しても仕方ないが、ドバイでアーモンドアイなど今年初戦の日本馬が3頭も快走したように、ひと昔前はまだ遅れているとされた日本の調教技術は、いまはもう世界トップレベルに並んだのは確かである。

 ただし、グランアレグリアには阪神への遠征の経験があり、踏むべき過程はちゃんとこなしての出走だった。今回はパドックに向かう地下通路の映像で少し気負いが見られたくらいで、休み明けの3歳牝馬とすれば十分な落ち着きがあった。

 圧倒的なスピード能力を認めたとき、まだ若い3歳牝馬に活力消耗につながる負担はかけられない。同じ藤沢和雄厩舎には、同じノーザンFの生産馬で、3月のフラワーC1800mを圧勝したコントラチェック(父ディープインパクト)が控えている。また、アーモンドアイとはタイプも異なる。ルメール騎手も含めて陣営はオークス2400mへの出走は否定的であり、おそらく5月5日のNHKマイルCとみられる。

 2着に突っ込んだシゲルピンクダイヤ(父ダイワメジャー)もすばらしい。脚部難でやっと間に合ったチューリップ賞(2着)時とは一変、入念に乗って馬体が6キロも回復していた。スタートでつまずきかける不利があって後方追走になったが、4コーナーでは馬群の外目にいたのに、和田竜二騎手の絶妙の判断で斜めに突っ込むようにインに入って伸びた。「クビ、ハナ、クビ」差の2着争いをしのいだのはコース取りの利だったろう。

 父ダイワメジャーは2500mの有馬記念でも3着したほど距離の幅は広かったのに、1800m以上の重賞を勝っている産駒はカレンブラックヒルだけ。なぜか距離をこなす重賞級の代表産駒に恵まれないが、体型はマイラーにみえても、勝負強いシゲルピンクダイヤはかなり距離をこなせるように思える。まだ輝きはじめたばかりでもある。

 3着クロノジェネシス(父バゴ)は、不運だった。18頭立てのクラシックでみんながスムーズに力を出し切れることなどありえないが、いざ外に行こうとした直線、外から他馬がきていた。立て直し猛然と伸びて写真の3着。争覇圏に突っ込んだ中で、上がり32秒台は内に行ったシゲルピンクダイヤとこの馬だけ。勝つまではともかく、スムーズなら2着はあったかもしれない。小柄でも今回の434キロで細くはなかった。父の産駒にはさまざまな距離適性を備えた馬がいるが、クロノジェネシスはオークスの2400mOKと思える。

 先に抜け出したグランアレグリアを追撃に入ったダノンファンタジー(父ディープインパクト)は、とうとう差が詰まらず内と外から並ばれ少差4着。前半行きたがったロスがあったのと、上がりが速すぎたかもしれない。馬場差があるとはいえ、阪神JF、チューリップ賞の走破タイムも上がりもともに上回っている。ひときわ目立つ好気配だっただけに、最後の競り合いに負けて4着は案外の内容だった。グランアレグリアはしだいにピッチが上がるようなレースを歓迎するが、切れをなし崩しにされるレースは不向きなのか。

 新馬1600mでグランアレグリアに完敗に近い「0秒3」差。今回も射程に入れながら「0秒4」差。ショックだろう。グランアレグリアがオークスに向かわないのなら…というタイプではないだけに、次走はこちらもオークスではないと思える。

 2着とはわずか0秒1差5着のビーチサンバ(父クロフネ)は、ペースが遅いとみた3コーナー過ぎにグランアレグリアを追うように脚を使い、直線でもまた伸びた。父母両系ともにマイラー色が濃いが、身体つきはマイラーでもない。1戦ごとに成長カーブを描いているので、オークス挑戦を打ち出すようなら、侮れない。

 5番人気で13着に終わったアクアミラビリス(父ヴィクトワールピサ)は出走のたびに減っていた馬体が、さらに10キロ減の408キロ。今回まではギリギリ我慢できるかと思えたが…。立て直すことになる。クラシックを狙ったのだから仕方がない。

 1600mがいつもの年以上のスピード勝負だっただけに、忘れな草賞を3馬身差で圧勝したラヴズオンリーユー、そしてフラワーCを2馬身半差快勝のコントラチェックなどが加わるオークスの2400mは(グランアレグリア回避だと)、勢力図が大きく変化するだろう。

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サートゥルナーリア
牡3歳
調教師:角居勝彦(栗東)
父:ロードカナロア
母:シーザリオ
母の父:スペシャルウィーク
ここに注目!
2005年度のJRA賞最優秀3歳牝馬を受賞した母シーザリオは繁殖牝馬としても優秀で、エピファネイア、リオンディーズのG汽曄璽垢鯒攴弌K槐呂睫欺の3連勝でホープフルSを優勝した。今回は約3か月半の休み明けになるが、主役の座は譲れない。

アドマイヤマーズ
牡3歳
調教師:友道康夫(栗東)
父:ダイワメジャー
母:ヴィアメディチ
母の父:Medicean
ここに注目!
無傷の4連勝で朝日杯フューチュリティSを制し、2018年度のJRA賞最優秀2歳牡馬を受賞した。ダイワメジャー産駒は3月31日終了時点でJRA重賞33勝を挙げているが、最長の距離は芝1800メートル。ここは芝2000メートルの距離への対応が鍵になりそうだ。

ダノンキングリー
牡3歳
調教師:萩原清(美浦)
父:ディープインパクト
母:マイグッドネス
母の父:Storm Cat
ここに注目!
前走の共同通信杯で、アドマイヤマーズ(2着)を撃破して優勝。一躍クラシック候補に名乗りを上げた素質馬だ。過去10年の皐月賞馬のうち4頭が、共同通信杯から直行するローテーションだった。本馬も本レースに照準を合わせて、仕上がりに抜かりはない。

ヴェロックス
牡3歳
調教師:中内田充正(栗東)
父:ジャスタウェイ
母:セルキス
母の父:Monsun
ここに注目!
昨年8月のメイクデビュー小倉(芝1800メートル)で8馬身差の圧勝劇を演じて、クラシック候補の呼び声も高かった一頭。今年に入ってリステッド競走2連勝を飾り、充実を示している。ここでもポテンシャルの高さは引けを取らないだろう。

サトノルークス
牡3歳
調教師:池江泰寿(栗東)
父:ディープインパクト
母:リッスン
母の父:Sadler's Wells
ここに注目!
リーディングサイヤーの父に、母はイギリスのG1馬。全姉には2015年のローズSを勝ったタッチングスピーチがいる良血馬だ。本馬は重賞初挑戦がG気梁臧饌罎箸覆襪、キャリアを重ねるごとにパフォーマンスを上げており、ここも目が離せない。

メイショウテンゲン
牡3歳
調教師:池添兼雄(栗東)
父:ディープインパクト
母:メイショウベルーガ
母の父:フレンチデピュティ
ここに注目!
母メイショウベルーガは、現役時代に牡馬顔負けの末脚で重賞2勝をマーク。本馬は母同様に晩成型の印象も受けるが、前走の弥生賞を制しており、地力強化は明らかだ。両親から受け継いだ瞬発力を発揮できれば、ここでも侮れない。

エメラルファイト
牡3歳
調教師:相沢郁(美浦)
父:クロフネ
母:セトウチソーラー
母の父:スペシャルウィーク
ここに注目!
10番人気の低評価だった前走のスプリングSを、2013年のロゴタイプ(次走の皐月賞も優勝)の勝ち時計と並ぶ1分47秒8の好タイムで優勝。今回、200メートルの距離延長は未知数だが、3歳を迎えて地力をつけていることは明白だ。

シュヴァルツリーゼ
牡3歳
調教師:堀宣行(美浦)
父:ハーツクライ
母:ソベラニア
母の父:Monsun
ここに注目!
ジャスタウェイなど数多くの一流馬を輩出する父ハーツクライに、母が独オークス(G1)2着馬と、血統背景は優秀。デビュー2戦目で約4か月の休み明けだった前走・弥生賞で勝ち馬から0秒2差の2着は素質の成せるわざで、G気任眤戎Г里覆ざデ呂可能だろう。


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2019年04月08日

4月7日の阪神11Rで行われた2019年クラシック開幕戦・第79回桜花賞(3歳オープン、牝馬、定量、GI、芝1600メートル、18頭立て、1着賞金=1億500万円)は、
C.ルメール騎手騎乗の2番人気グランアレグリア(美浦・藤沢和雄厩舎)が好位追走から直線入口で先頭に立つと、一気に後続を突き放して2着以下に2馬身半差をつけ圧勝。
1分32秒7(良)の桜花賞レコードで、牝馬クラシック一冠目を制した。

 後方から馬群を割って伸びたシゲルピンクダイヤ(7番人気)が2着、
さらにクビ差の3着には大外から追い込んだクロノジェネシス(3番人気)が入線。
1番人気に支持されたダノンファンタジーは、好位から粘るも直線半ばで脚色が鈍り4着に敗れた。

 ◆C.ルメール騎手(グランアレグリア1着)「すごく嬉しいです。圧勝でした。凄くいい馬で、朝日杯FSからよく勉強しました。4コーナーから動いて、ゴールまでいいペースを維持することができました。素晴らしかった。いいポジションを取りたいと考えていましたが、4番手で馬がリラックスしました。ペースが遅くなったので、大外に競り掛けていき、速い脚で加速しました。久々は心配していましたが、藤沢センセイは凄く上手ですから、自信を持って乗りました。スピードがありそうなので、2400mまでいけるかはわからない。難しそうです」



 2着シゲルピンクダイヤ、3着クロノジェネシス、4着ダノンファンタジー、5着ビーチサンバ、上位5頭はオークス(5月19日、東京、GI、芝2400メートル)の優先出走権を獲得した。

 グランアレグリアは、昨年6月3日の新馬戦ではダノンファンタジーを破って勝利。続くサウジアラビアロイヤルCも制し、牝馬限定戦の阪神JFではなく朝日杯FSへ駒を進めたものの、3着に敗れ初黒星。今回は朝日杯FS以来、中111日での桜花賞参戦となったが、大舞台でも強さを見せつけ桜の女王の座に輝いた。

 前走との間隔がもっとも長かった桜花賞馬は、昨年優勝アーモンドアイの中89日で、年明け初戦の馬が桜花賞を勝つのは史上初の快挙。また、ディープインパクト産駒は5年ぶりの桜花賞制覇で、歴代単独2位となるクラシック競走17勝目となった。

 なお、管理する藤沢和雄調教師はJRA・GI出走回数で橋口弘次郎元調教師(251回)を超え、単独トップの252回となった。

 桜花賞を勝ったグランアレグリアは、
父ディープインパクト、母タピッツフライ、母の父Tapitという血統。
北海道安平町・ノーザンファームの生産馬で、
馬主は(有)サンデーレーシング。
通算成績4戦3勝。
重賞は18年サウジアラビアRC(GIII)に次いで2勝目。
桜花賞は、管理する藤沢和雄調教師は2004年ダンスインザムード、
騎乗したC.ルメール騎手は18年アーモンドアイに続く2勝目。

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2019年04月07日

仕上げの手法が大きく変化した点に注目する必要がある

 「チューリップ賞」と「桜花賞」の結びつきは強い。とくに最近10年は、桜花賞で3着以内に快走した30頭のうち、20頭までがチューリップ賞出走馬。平均して…が許されるなら、桜花賞で3着以内に好走した馬のうち、「2頭」はチューリップ賞組の計算になる。

 チューリップ賞を勝ったダノンファンタジーは、GI阪神JF1600mの勝ち馬でもあるが、この2つの重要レースを勝ち桜花賞に出走したのは、2001年のテイエムオーシャンから昨18年のラッキーライラックまで5頭。桜花賞は【2-2-1-0】だった。勝率こそ目立たないが、ダノンファンタジー軽視は賢明ではない。

 ただ、まったく逆の視点だと、2月の共同通信杯からぶっつけ(中7-8週)になった馬が、最近7年の皐月賞で4勝もしているように、日本のクラシックに挑戦するスケジュール、仕上げの手法が大きく変化した点に注目する必要がある。昨18年の桜花賞馬アーモンドアイは、1月のシンザン記念から3カ月ぶり(中12週)だった。14年の2着馬レッドリヴェールは、12月8日の阪神JFから4カ月の休養明けだった。

 先週のドバイでは、他国の有力馬は高額賞金のレースに備え2月、3月に出走していたが、快走した日本馬にはアーモンドアイなど昨年以来の馬が3頭もいた。日本の調教技術の進歩はすばらしいのである。

 日本の桜花賞の範となる英1000ギニーでは、2009年、前年10月の未勝利戦を勝っただけのガナーティ(3代母ハイクレア)が、半年ぶりの5月の英1000ギニーを8F1分34秒22のレコードで快勝している。ディープインパクトの3代母でもある女王陛下のハイクレアは、2歳7月以来になった翌年5月の英1000ギニーを勝っている。

 新しい記録だと、最近20年の英1000ギニーでは、なんと「8頭」が2歳戦以来の休養明けで勝っている。日本の調教手法はこのイギリスに限りなく追いついたはずである。

 グランアレグリア(父ディープインパクト)には、もちろん死角がある。なにせ12月以来だから。しかし、牝馬の桜花賞(1000ギニー)は、アーモンドアイや、例にしたハイクレアや、ガナーティが示したように、豊かな資質に恵まれていれば間隔など空いても勝って不思議ない才能の勝負。基本のマイル戦だからだろう。

 超高速馬場だったが、2歳6月の新馬1600m(東京)を楽々と1分33秒6(上がり33秒5)でダノンファンタジーを完封している。しかし、速すぎた反動はあった(ダノンファンタジーもあのあと3カ月半休んでいる)。2勝目は才能で勝ったが、出遅れて初戦ほど強くなかった。朝日杯FSも道中の行きっぷりが悪く、並ばれて反応できなかった。しかし、入念な立て直しに成功したとみえるグランアレグリアの能力全開に期待したい。

 レースの流れはみんなの予測と逆になることが多いが、強引に行きそうな有力馬はなく、伏兵が行っても事実上のペースはきびしくならないだろう。先行抜け出し型のグランアレグリアにペースも味方する公算大。阪神への遠征経験はある。

 切れ味ならNO.1のクロノジェネシス、人気のダノンファンタジーが強敵だが、穴馬には先行型のルガールカルムを入れておきたい。

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2019年04月06日

6日、阪神競馬場で行われた阪神牝馬S(4歳上・牝・GII・芝1600m)は、
好位でレースを進めた川田将雅騎手騎乗の4番人気ミッキーチャーム(牝4、栗東・中内田充正厩舎)が、直線に入って先頭に立ち、2番手追走から食い下がった12番人気アマルフィコースト(牝4、栗東・牧田和弥厩舎)に1/2馬身差をつけ優勝した。
勝ちタイムは1分33秒6(良)。

クビ差の3着に9番人気ミエノサクシード(牝6、栗東・高橋亮厩舎)が入った。
なお、2番人気カンタービレ(牝4、栗東・角居勝彦厩舎)は6着、
3番人気レッドオルガ(牝5、栗東・藤原英昭厩舎)は7着、
1番人気ラッキーライラック(牝4、栗東・松永幹夫厩舎)は8着に終わった。

勝ったミッキーチャームは、
父ディープインパクト、母リップルスメイド、その父Dansiliという血統。
今年初戦の中山牝馬Sでは14着と大敗を喫したが、初のマイル戦で巻き返し重賞初制覇を果たした。
また、本馬はこの勝利で5月12日に東京競馬場で行われるヴィクトリアマイルの優先出走権を獲得した。

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4月6日の中山11Rで行われた第37回ニュージーランドトロフィー(3歳オープン、馬齢、芝・外1600メートル、14頭立て=アンクルテイオウが競走除外、1着賞金=5400万円)は、
内田博幸騎手騎乗の4番人気ワイドファラオ(牡、栗東・角居勝彦厩舎)が好スタートから先手を奪って直線でも、差し脚を伸ばしたメイショウショウブに最後まで抜かせず勝利。
未勝利戦からの連勝で重賞初制覇を飾った。
タイムは1分34秒2(良)。

クビ差の2着に3番人気のメイショウショウブ、
さらに1馬身1/4差離れた3着には出遅れて後方から直線追い込んだ2番人気のヴィッテルスバッハが入り、この上位3頭がNHKマイルC(5月5日、東京、GI、芝1600メートル)への優先出走権を獲得した。

ニュージーランドTを勝ったワイドファラオは、
父ヘニーヒューズ、母ワイドサファイア、母の父アグネスタキオンという血統。
北海道新ひだか町・フジワラフアームの生産馬で、
馬主は幅田昌伸氏。
通算成績は4戦2勝。
重賞は初勝利。

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昨年の桜花賞での無念を晴らせるか

 桜花賞前日の、同じ阪神外回り1600mのこのレース(牝馬限定戦)には、アーモンドアイの勝った昨年の桜花賞で先行して2着(0秒3差)に粘ったラッキーライラックと、好位からそのまま粘って6着(0秒7差)のリバティハイツが出走してきた。

 ラッキーライラック(父オルフェーヴル)が圧倒的な人気を集めるから、この馬が好走すると配当の妙味はなくなるが、芝コンディション(先週からBコースに移動)がしっかり確認できる。また、ほとんどの騎手が桜花賞の人気馬に騎乗する。川田(ダノンファンタジー)、北村友(クロノジェネシス)、M.デムーロ(アクアミラビリス)、福永(ビーチサンバ)…など。

 最後の直線の進路の取り方など、かなりヒントになるところがあると思える。さらには、先行すること必至のダイアナヘイロー、ミッキーチャーム、そして人気のラッキーライラックがいるので、阪神1600mの流れ(レース展開)もイメージできるだろう。

 昨年の桜花賞のラッキーライラック(当時1番人気)は、阪神JFを1分34秒3(上がり33秒7)で抜け出して完勝し、チューリップ賞は1分33秒4(上がり33秒3)で抜ける同じような快勝のあとだった。馬場差は難しいが、今年のダノンファンタジーとほぼ互角か、それ以上の評価だったろう(あくまで参考だが、桜花賞出走時の持っていた最高レーティングは同じ111)。

 そのラッキーライラック、桜花賞でアーモンドアイに完敗し(0秒3差)、つづくオークスでも完敗(0秒6差)。秋の秋華賞ではさらに差を広げられて9着(0秒8差)。「こんなはずではない」「なんとか逆転を…」と必死にがんばったラッキーライラックと陣営はつらかったが、相手がアーモンドアイなのだから、いま思えば、納得の消化ができる。

 見事に立て直して、牡馬相手のGII中山記念1800m1分45秒5(クビ差同タイム2着)は、コースレコードと0秒6差。1600m通過は1分33秒6。最後までバテなかった。

 今度は牝馬同士で別定54キロ。先行抜け出し型だけにまず崩れないはずだ。反動を感じさせない動きは、中山記念時を上回っている。

 相手は差しタイプが魅力。左回りに良績は集中するが、2走前(初の中山)の内容から、よりのびのび走れる外回りの阪神なら切れが生きると思えるレッドオルガ(父ディープインパクト)、マイル向きのカンタービレ(父ディープインパクト)。10月のポートアイランドS(阪神1600m)で快走しているリバティハイツ、ミエノサクシードも軽視できない。

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2019年04月05日

牝馬クラシック第一弾、桜花賞が今週のメイン。3歳G1戦だけに、前走指数の上位馬や、過去の指数の上位馬が連軸の中心になっている。前走指数上位馬は過去10年で6勝をあげ、過去指数上位馬が2勝。これらが連軸向きだ。
1番人気は3勝、2番人気も3勝をあげている。

今年は、エールヴォア、ルガールカルム、プールヴィル、ノーブルスコア、フィリアプーラ、グランアレグリア、レッドアステルなどが指数の上位馬だ。

勝ち馬の前走は、過去10年で7勝をあげているチューリップ賞組が最多。
チューリップ賞は桜花賞と同じ、阪神のマイル戦だけに、その経験が生きるのだろう。

今年の指数上位馬でチューリップ賞を使っていたのは、ダノンファンタジー、シゲルピンクダイヤ、ノーブルスコア、シェーングランツ。勝ったのは単勝1.3倍という圧倒的な人気を集めたダノンファンタジーだった。

ダノンファンタジーは阪神JFを勝って最優秀2歳牝馬に選出された2歳女王だ。
当然の勝利といえそうだが、直線は包まれて出しどころがなく、外にコースを取り直すロスがあった。それでも前が開くと一気に加速して完勝しており、最優秀2歳牝馬の栄誉に応える勝利だっただろう。新馬戦は2着と不覚を取ったが、その後は無傷の4連勝で、ここまで突き進んできた。順当に連軸の中心になるべき馬だ。

ダノンファンタジーと差がないのは別路線組のクロノジェネシスだろう。
ここまで4戦3勝、2着1回。先着を許したのはダノンファンタジーだけだ。
阪神JFでは出遅れて後方からになったが、直線、大外からダノンファンタジーに馬体を合わせて、ゴールまで長い叩き合いが続いた。最後は半馬身置かれて2着だったが、上りは最速だった。

前走の東京芝1600のクイーンCも、中団から長くいい脚をつかって快勝しており、阪神JFでも出遅れがなかったらと思わせる内容だった。桜花賞はスローペース必至の流れだけに、中団からレースを進めたいクロノジェネシスには流れが向くのではないか。差し脚はダノンファンタジーを上回っており、ここはクロノジェネシスの巻き返しに期待したい。

他では、長めの距離で好走しているエールヴォア、牡馬相手の朝日杯で1番人気に支持されて3着のグランアレグリア、阪神JF3着の後、クイーンCでクロノジェネシスに迫ったビーチサンバ、チューリップ賞で後方一気の鋭い差し脚で2着に上がってきたシゲルピンクダイヤになどに要注意だ。

ニュージーランドTは3着までにNHKマイルCの優先出走権が与えられる。
3歳重賞だけに、前走指数上位馬が連軸の中心になっている。ただ、中距離の能力上位馬たちは次週の皐月賞からダービーへと向かうため、短距離、マイル路線のレースは手薄なメンバー構成になりがち。その分、波乱にもつながりやすい。

今年の指数上位馬は、ショーヒデキラ、カルリーノ、アンクルテイオウ、コスモカレンドゥラ、アラガス、ヴィッテルスバッハなど。
スピードがある先行馬はコスモカレンドゥラとアガラスだろう。

コスモカレンドゥラの前走はスプリングSで14着、アガラスはきさらぎ賞で7着と、どちらも前走はいまいちの成績だが、一応レベルの高い重賞でのもの。重賞勝ち馬不在の低調なレースなら、さほど気にする必要はない。ここはG1ホープフルS4着のコスモカレンドゥラの巻き返しに注目する手か。

スローペースのマイル戦での差し脚はヴィッテルスバッハが上位で、ペースによっては後方一気の逆転劇があるかもしれない。


阪神牝馬Sは2016年から、内回り1400メートルから、外回りの1600メートルに距離とコースが変更になった
今年の指数上位は、レッドオルガ、ラッキーライラック、クロコスミア、アマルフィコースト、ミッキーチャーム、ワントゥワン、サラキア、リバティハイツなど。

重賞の実績では桜花賞2着、オークス3着の4歳馬ラッキーライラックが最上位だ。秋華賞は9着に負けたが、前走、牡馬相手の中山記念はハイペースで逃げるマルターズアポジーの2番手から。直線、早々と先頭にたってそのまま押し切れそうだったが、ゴール寸前でとらえられて惜しい2着だった。指数も上々のレベルにあり、牝馬相手なら負けられない。

逆転候補は底力を感じさせる4歳馬ミッキーチャーム。前走は中山牝馬S14着と大敗したが、秋華賞2着時の高指数は伊達ではないだろう。ここは楽に先手が取れそうなメンバーだけに、マイペースの逃げが打てるはず。直線でのラッキーライラックとの叩き合いが見ものだ。

後方一気の差し脚が鋭いワントゥワン、レッドオルガの一発に要注意。

selvas2 at 18:30コメント(0) 
ラッキーライラック
牝4歳
調教師:松永幹夫(栗東)
父:オルフェーヴル
母:ライラックスアンドレース
母の父:Flower Alley
ここに注目!
約4か月半ぶりだった前走の中山記念(2着)を1度使われ、休養明け2戦目として迎えられる点はプラス材料。2、3歳時の成績とはいえ、5戦4勝、2着1回とほぼパーフェクトな芝1600メートルへの距離短縮も歓迎で、約1年1か月ぶりの白星を挙げたいところだ。

レッドオルガ
牝5歳
調教師:藤原英昭(栗東)
父:ディープインパクト
母:エリモピクシー
母の父:ダンシングブレーヴ
ここに注目!
全姉レッドアヴァンセが、昨年の本レースで11番人気の低評価を覆して2着に好走。本馬は、阪神・芝1600メートルへの出走は今回が初めてとなるが、この距離で全5勝を挙げているように適性は抜群。しっかりと能力を発揮できるだろう。

ミッキーチャーム
牝4歳
調教師:中内田充正(栗東)
父:ディープインパクト
母:リップルスメイド
母の父:Dansili
ここに注目!
今回が初めての芝1600メートル戦となるが、前向きな気性からむしろ強調材料になりそうだ。前々走の秋華賞2着の実績からも、距離短縮がはまれば巻き返す可能性は十分にある。展開の鍵を握る逃げ馬だけに、枠順もレースのポイントになるだろう。

クロコスミア
牝6歳
調教師:西浦勝一(栗東)
父:ステイゴールド
母:デヴェロッペ
母の父:ボストンハーバー
ここに注目!
一昨年のこのレースでは、重馬場を苦にせず4着。勝ち馬はG鞠呂如2、3着馬ものちにG気鮴したように、大健闘と言える内容だった。今の時計のかかる馬場コンディションも歓迎材料で、重賞2勝目の期待がかかる。

カンタービレ
牝4歳
調教師:角居勝彦(栗東)
父:ディープインパクト
母:シャンロッサ
母の父:Galileo
ここに注目!
今回が約5か月ぶりの年明け初戦になるが、休み明けだった昨秋のローズSで重賞2勝目を挙げたように、間隔が空いても力を発揮できる点は心強い。持ち前のしぶとい末脚を生かしやすい舞台で、今年の好スタートを切りたい。

サラキア
牝4歳
調教師:池添学(栗東)
父:ディープインパクト
母:サロミナ
母の父:Lomitas
ここに注目!
母は2012年の独オークスの勝ち馬で、本馬の全姉サロニカがエルフィンS(オープン特別)を勝ったように、繁殖牝馬としても優秀な成績を残している。本馬はまだ重賞勝ちこそないが、今後さらに大きなステージで戦えるだけのポテンシャルを秘めているはずだ。

サトノワルキューレ
牝4歳
調教師:角居勝彦(栗東)
父:ディープインパクト
母:ヒアトゥウィン
母の父:Roi Normand
ここに注目!
レース前半でスピードに乗りづらいタイプのため、初めての芝1600メートルの克服は鍵になりそう。ただ、重賞で通用するだけの決め手を持つことは間違いなく、末脚を存分に生かせる外回りの阪神マイルならこなせるはず。近走の成績はひと息だが、重賞2勝目があっても驚けない。

リバティハイツ
牝4歳
調教師:高野友和(栗東)
父:キングカメハメハ
母:ドバウィハイツ
母の父:Dubawi
ここに注目!
前々走のターコイズSで2着に好走し、唯一の重賞勝ちも阪神コースのフィリーズレビュー。直線に急坂が待ち構えるコースはお手の物で、この舞台なら強力メンバーが相手でも上位争いに加わることができるはず。距離もマイルまでは問題なく、しっかりと力を出せるだろう。


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2019年04月04日

4月7日(日曜)

第79回桜花賞(G機忘綽清デ肋譟芝1,600メートル

咲き誇る春を駆けろ、世代を象徴する桜冠が輝く

7日に阪神競馬場で行われる、第79回桜花賞(3歳・牝・GI・芝1600m・1着賞金1億500万円)の枠順が4日確定しました。

4連勝中の2歳女王ダノンファンタジー(牝3、栗東・中内田充正厩舎)は7枠15番からのスタートとなりました。
また、朝日杯FS3着以来となるグランアレグリア(牝3、美浦・藤沢和雄厩舎)は4枠8番、
阪神JFで2着のクロノジェネシス(牝3、栗東・斉藤崇史厩舎)は2枠4番に入りました。

阪神JFで3着のビーチサンバ(牝3、栗東・友道康夫厩舎)は7枠14番、
エルフィンSを勝ったアクアミラビリス(牝3、栗東・吉村圭司厩舎)は5枠9番、
チューリップ賞2着のシゲルピンクダイヤ(牝3、栗東・渡辺薫彦厩舎)は8枠16番となっております。
発走は15時40分。枠順は以下の通りです。

 ( )内は性齢、騎手・調教師

1-1 シェーングランツ(牝3、武豊・藤沢和雄)
1-2 エールヴォア(牝3、松山弘平・橋口慎介)
2-3 ノーブルスコア(牝3、岩田康誠・藤原英昭)
2-4 クロノジェネシス(牝3、北村友一・斉藤崇史)
3-5 ルガールカルム(牝3、三浦皇成・田村康仁)
3-6 ホウオウカトリーヌ(牝3、大野拓弥・栗田徹)
4-7 アウィルアウェイ(牝3、石橋脩・高野友和)
4-8 グランアレグリア(牝3、C.ルメール・藤沢和雄)
5-9 アクアミラビリス(牝3、M.デムーロ・吉村圭司)
5-10 フィリアプーラ(牝3、丸山元気・菊沢隆徳)
6-11 メイショウケイメイ(牝3、古川吉洋・南井克巳)
6-12 ノーワン(牝3、坂井瑠星・笹田和秀)
7-13 ジュランビル(牝3、松若風馬・寺島良)
7-14 ビーチサンバ(牝3、福永祐一・友道康夫)
7-15 ダノンファンタジー(牝3、川田将雅・中内田充正)
8-16 シゲルピンクダイヤ(牝3、和田竜二・渡辺薫彦)
8-17 レッドアステル(牝3、戸崎圭太・国枝栄)
8-18 プールヴィル(牝3、秋山真一郎・庄野靖志)

※出馬表は主催者発表のものと照合してください。

selvas2 at 10:03コメント(0) 
アガラス
牡3歳
調教師:古賀慎明(美浦)
父:ブラックタイド
母:ロッシェノワール
母の父:ブラックホーク
ここに注目!
前走のきさらぎ賞は7着に敗れたが、水分を含んだ馬場コンディション(雨、良)が少なからず影響した印象だ。能力の高さは、メンバー中最速の上がり3ハロン33秒7(推定)をマークし2着に好走した昨年秋の東京スポーツ杯2歳Sで証明済み。ここは再度注目が必要だろう。

グラナタス
牡3歳
調教師:鹿戸雄一(美浦)
父:ロードカナロア
母:ガーネットチャーム
母の父:ファルブラヴ
ここに注目!
前走の500万下(阪神・芝1400メートル)を、好位追走から直線で抜け出して優勝。自身の2勝目を挙げて、重賞の舞台へ駒を進めてきた。これまでの6戦全てで掲示板(5着以内)を確保している安定感に加え、センスの良さもセールスポイント。勢いに乗った素質馬に注目だ。

ワイドファラオ
牡3歳
調教師:角居勝彦(栗東)
父:ヘニーヒューズ
母:ワイドサファイア
母の父:アグネスタキオン
ここに注目!
デビューから一貫してマイル路線を歩み2着、2着、1着。抜群のスタートセンスと軽快な先行力を誇る素質馬だ。初戦と2戦目は逃げて連対をマークしたが、前走では好位から差し切る戦法で勝利。脚質の自在性が増しており、重賞でも期待は膨らむ。

ヴィッテルスバッハ
牡3歳
調教師:池上昌和(美浦)
父:ルーラーシップ
母:ケイティーズジェム
母の父:ディープインパクト
ここに注目!
2勝目となった前走の500万下(東京・芝1600メートル)では、スタートで後手を踏んだものの、最後の直線で大外から豪快な末脚を発揮。着差(クビ)以上の強さを示した。その後は本レースを目標に調整されており、重賞でも侮れない。

メイショウショウブ
牝3歳
調教師:池添兼雄(栗東)
父:ダイワメジャー
母:メイショウスズラン
母の父:キングカメハメハ
ここに注目!
昨年秋のデイリー杯2歳Sでは、勝ったアドマイヤマーズに次ぐ2着と好走。高い能力をアピールして、牡馬相手の重賞でも好勝負が可能なことを証明している。前走のチューリップ賞(9着)はスタートで後手を踏んだことが大きかった印象で、ここはあらためて注目したい。

アフランシール
牝3歳
調教師:尾関知人(美浦)
父:ハーツクライ
母:ルシュクル
母の父:サクラバクシンオー
ここに注目!
半姉に重賞2勝のブランボヌール(父ディープインパクト)がいる良血馬。昨年夏の札幌2歳Sで5着に入ったことがあり、重賞でも活躍が見込める存在だ。前々走の500万下・つわぶき賞(中京・芝1400メートル、1着)の末脚を再現できれば、ここでも面白い。

コスモカレンドゥラ
牡3歳
調教師:田中博康(美浦)
父:ノヴェリスト
母:ミルルーテウス
母の父:アグネスタキオン
ここに注目!
前走のスプリングSは14着に敗れたが、昨年暮れのホープフルSでは強豪を相手に4着でゴールイン。今回のメンバーでは実績上位にランクされる一頭だ。ここは距離短縮になるが、機動力に優れたタイプ。一変も可能なはずだ。

アンクルテイオウ
牡3歳
調教師:高橋亮(栗東)
父:ハービンジャー
母:シュペトレーゼ
母の父:ディープインパクト
ここに注目!
前走の若葉S(リステッド。阪神・芝2000メートル、6着)は、早めに動く形でラストの伸びを欠いたが、初のオープンクラス挑戦だったことを考えれば、収穫もあったはず。前々走で見せた末脚は一級品だけに、マイルの速い流れで持ち味が生きれば、大きく浮上してきそうだ。


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2019年04月03日

ダノンファンタジー
牝3歳
調教師:中内田充正(栗東)
父:ディープインパクト
母:ライフフォーセール
母の父:Not For Sale
ここに注目!
実績では最右翼だが、あえて不安を挙げるとすれば折り合い。追い切りで行きたがることもしばしばで、前走のチューリップ賞(1着)では序盤で力むシーンがあった。当日にテンションが上がっているようだと、全幅の信頼までは置きづらいかもしれない。

クロノジェネシス
牝3歳
調教師:斉藤崇史(栗東)
父:バゴ
母:クロノロジスト
母の父:クロフネ
ここに注目!
前々走の阪神ジュベナイルフィリーズのパドックでは、周回を重ねるにつれてうるさくなり、その影響かどうかは定かでないが、スタートで後手を踏んだ(結果は2着)。今回、落ち着いて歩けていることに越したことはないだろう。

グランアレグリア
牝3歳
調教師:藤沢和雄(美浦)
父:ディープインパクト
母:タピッツフライ
母の父:Tapit
ここに注目!
前走の朝日杯フューチュリティS(3着)では、直線で外からアドマイヤマーズ(1着)が来ると内へもたれる面を見せた。現状では外をスムーズに回る形がベターと思えるだけに、真ん中より外めの枠が欲しいところだろう。

ビーチサンバ
牝3歳
調教師:友道康夫(栗東)
父:クロフネ
母:フサイチエアデール
母の父:サンデーサイレンス
ここに注目!
パドックで気合をあまり見せず、見映えもそれほどしないタイプ。近3走の重賞では、最後に伸び負けて2着、3着、2着。デビュー戦を稍重馬場で快勝しているので、切れ味不足を補う意味でも、多少の雨は歓迎材料となるはずだ。

アクアミラビリス
牝3歳
調教師:吉村圭司(栗東)
父:ヴィクトワールピサ
母:アクアリング
母の父:Anabaa
ここに注目!
デビュー戦から馬体重を減らし続け、前走のエルフィンS(リステッド。京都・芝1600メートル、1着)では418キログラムだった。飼い葉食いが細く、馬体重が増えづらいタイプ。さらに減っているようだと、割り引きが必要になるのかもしれない。

シゲルピンクダイヤ
牝3歳
調教師:渡辺薫彦(栗東)
父:ダイワメジャー
母:ムーンライトベイ
母の父:High Chaparral
ここに注目!
脚部不安で4か月ぶりの実戦だった前走のチューリップ賞では、少し馬体の張りが物足りなく映った。それでいて勝ち馬ダノンファンタジーから0秒2差の2着だから、能力は一級品。1度使われた上積みが見込める今回は、再度好勝負が期待できる。

エールヴォア
牝3歳
調教師:橋口慎介(栗東)
父:ヴィクトワールピサ
母:フィーリングトーン
母の父:ワイルドラッシュ
ここに注目!
2016年桜花賞を制したジュエラーや、2016年秋華賞2着のパールコードと同じく、大柄なヴィクトワールピサ産駒。本馬も跳びが大きく、いかにも広いコース向きだ。未勝利(芝1800メートル)を圧勝した阪神・芝の外回りコースに替わるのはプラス材料と言える。

シェーングランツ
牝3歳
調教師:藤沢和雄(美浦)
父:ディープインパクト
母:スタセリタ
母の父:Monsun
ここに注目!
トモが流れる歩様が示すように、まだ腰に甘さを残している。それだけに、後方からの競馬になりやすい印象がある。3走前のアルテミスS(1着)のように、ペースが速くなって差しが決まりやすい展開が理想だろう。


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2019年04月02日

他のライバルとは対照的なレース運びで進めた好判断

 5歳馬アルアイン(父ディープインパクト)が3歳春の皐月賞以来、約2年ぶりのGI制覇を果たした。騎乗した北村友一騎手(32)は、デビューして14年目、JRAのGIは通算46戦目でのうれしい初勝利【1-1-2-42】だった。統一ダートGIは2018年の全日本2歳優駿をノーヴァレンダ(父ダイワメジャー)で勝っている。

 アルアインは9番人気で単勝2220円。2年前の皐月賞も9番人気で単勝2240円だった。母はドバイマジェスティ。その父エッセンスオブドバイ(父プルピット)は、ゴドルフィンの所有馬で2002年のUAEダービー(D2000m)を制している。距離2000mがベストなら、この季節もぴったりだったのだろう。

 発表は良でも渋り気味の馬場は有利ではないとされたが、コースロスを避けて終始インの好位3-4番手。結果的にかなり物足りないレースに終わったライバルが多かったなか、インから抜け出す最高のレースを展開した北村友一騎手の会心の騎乗だった。これで桜花賞のクロノジェネシス(父バゴ)に思い切って乗れる。

 直前の10Rで、インに突っ込んだヴァントシルムがクビ差2着。9Rでもずっとインを通って逃げた伏兵エーティーラッセンが逃げ切り勝ちしていたから、スローで大半の馬に余力があったにせよ、大阪杯ではみんな外を回りすぎたかもしれない。

 2着キセキ(父ルーラーシップ)は、一段と迫力を増した素晴らしい馬体だった。出脚がもう一歩だったため、無理にハナを切る手に出ることなく2番手で折り合うことになったが、昨秋3戦連続して主導権をにぎるレースを続けた川田騎手は、今季のレース展望を考えたとき、ハナを主張しないレースも想定していたのではないかと思われる。もともと差す形でも結果を残してきた自在型なので、2番手でもまったく平気だった。スムーズに折り合って直線一旦は先頭に立ちかけたが、インから差されたのは痛恨だった。

 これで4歳秋以降のGI「3、2、5、2」着となってしまった。ゴール前も伸びているから無理にハナを切らなくとも能力発揮可能を再確認できたが、鋭く伸びる脚はなかった。ちょっと詰めが甘いのは父ルーラーシップ(GIで惜しい2-5着が7回)の死角を受け継いだところがある。距離と相手にもよるが、次走は再び「ハナを主張する」作戦に戻りそうな予感がした。

 ふだんの落ち着きを増したとされたワグネリアン(父ディープインパクト)は、パドックでずっとチャカチャカしていたが、これは秋の神戸新聞杯以来6カ月ぶりのレースなので仕方がない。入れ込みではなかった。勝ったアルアインの直後で、ワグネリアンもインを通って追走。「クビ、クビ」差の少差3着は、4歳馬のなかでは最先着。日本ダービー馬のプライドを保つと同時に、確実な成長も示した。468キロ(前走比プラス8キロ)の馬体にもう非力な印象はない。

 1番人気の4歳ブラストワンピース(父ハービンジャー)は、全体に筋肉モリモリになり距離不安を感じさせた菊花賞や、有馬記念時よりシャープな身体に映った。4歳になって完成形に近づいたのだろう。素晴らしい気配だった。また、稍重の有馬記念をパワーでねじ伏せるように制した内容から、タフな芝コンディションもGI馬となったブラストワンピースに不利なしと思えた。

 「61秒3-59秒7」=2分01秒0のスローで各馬が一団に近い展開になり、包まれる危険を避け途中から大事に外を回ったレース運びも悪くないが、挑戦者として果敢に中位の外につけ、3コーナー過ぎから気迫のスパートで進出した有馬記念と比べると、ちょっと待ちすぎた印象も残った。上がり33秒5を記録したのは新潟でのこと。有馬記念快勝時の自身の上がり35秒7が示すようにパワーあふれる総合力を生かしてこそのタイプ。切れ味勝負型ではないと思える。不完全燃焼だったろう。

 3歳で有馬記念を制したチャンピオンの次走は、グレード制が敷かれた1984年以降これまで【6-3-1-3】。2戦続けて馬券圏内から消えた馬は1頭もいないという歴史がある。次は強気に、なんとしても巻き返したい。

 5番人気で5着のエアウィンザー(父キングカメハメハ)は、GI馬ではないので順当な結果とはいえるが、本当はもう少し積極的に乗りたかった。追い込む形は苦しいが、控えたところで馬群に包まれた。

 ハナを切ったエポカドーロ(父オルフェーヴル)は、残念ながら鼻出血の不運。香港に遠征できなくなってしまった。昨年2着のペルシアンナイト(父ハービンジャー)は、馬場コンディションが合わなかったのか、伸びきれず11着。サングレーザー(父ディープインパクト)はレース前の落ち着き一歩。馬場も合わなかった。

 4着に突っ込んだマカヒキ(父ディープインパクト)は、馬群を割るようにただ1頭だけ上がり最速の34秒9。そろそろ復活、次はきっと復活…、のくり返しでもう2年半も勝っていないが、今回の馬体は掛け値なしに良かった。今度こそ復活…の前兆は、勝ちに出ていないからの善戦ではないと思える。

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2019年04月01日

3月31日の阪神11Rで行われた第63回大阪杯(4歳以上オープン、定量、GI、芝2000メートル、14頭立て、1着賞金=1億2000万円)は、
一昨年の皐月賞馬で北村友一騎手騎乗の9番人気アルアイン(牡5歳、栗東・池江泰寿厩舎)が道中4番手追走から直線で内を突いて抜け出し勝利。
17年皐月賞以来となる復活の勝利で、2つ目のGIタイトルを獲得した。
タイムは2分1秒0(良)。

クビ差の2着には2番手から抜け出して粘り込んだキセキ(2番人気)、
さらにクビ差の3着には中団から内を突いて伸びたワグネリアン(4番人気)が入線。
1番人気に支持されたブラストワンピースは伸び切れず6着、
3番人気のペルシアンナイトは見せ場なく11着に敗れた。

 大阪杯を勝ったアルアインは、
父ディープインパクト、母ドバイマジェスティ、母の父Essence of Dubai。
北海道安平町・ノーザンファームの生産馬で、
馬主は(株)サンデーレーシング。
戦績は16戦5勝。
重賞は17年毎日杯(GIII)、皐月賞(GI)に次いで3勝目。
騎乗した北村友一騎手は、これが嬉しいJRA・GI初制覇。
管理する池江泰寿調教師は、09年ドリームジャーニー、13年オルフェーヴルに次いで大阪杯3勝目で、GIに昇格後は初勝利。

 ◆北村友一騎手(アルアイン1着)「(初GI制覇に)本当に良かったとしか思い浮かびません。良い枠に入り、行く馬もいたので、展開も読みやすいと思っていました。理想的な形で、馬の気分を害さないようにだけ考えて乗りました。行きっぷりも良かったですし、4コーナーまでジッとできて、追ってからも反応してくれたし、ブリンカーも2度目で慣れてくれましたし、いい時に勝たせていただきました。反応が抜群に良くて、坂上でソラを使い脚色は鈍ってしまいましたが、そこでも気分を害さないよう、ステッキを入れずに、何とか凌いでくれと考えて追いました。(自身の初GI制覇については)ここで勝つのか、という感じの…良かったです。色々なことがありましたが、次のステップに向けて努力します。アルアインも、良いところで、また良いレースができるよう、共に頑張りたいです。

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