2019年05月

2019年05月31日

 春のG1の最後を飾る安田記念が今週のメイン。
 過去10年、1番人気は4勝、2着1回、3着1回。連対率は50%。人気薄の馬たちの台頭もあって、堅い決着は少ない。
 指数上、3歳馬以外は、指数のランク馬であることが勝ち馬の条件になっている。2着馬はランク外の馬も目立つが、連軸は前走指数や、平均指数の上位馬たちが中心だろう。

 今年の指数上位はアーモンドアイ、フィアーノロマーノ、アエロリット、ロジクライ、サングレーザー、モズアスコット、ペルシアンナイト、ロードクエストなど。

 いまさら言うまでもないが、重賞実績、指数のレベルで4歳牝馬アーモンドアイが最上位だ。近走、ジャパンカップ、ドバイターフなど、牡馬相手のG1を完勝して、G1は5連勝中。これまでマイル戦は3戦3勝。東京コースも3戦3勝。距離に問題もないし、素軽いスピードが問われる東京の馬場にも適応してきた。

 鋭い差し脚は最上位で、ジャパンカップのように先行策も取れ、展開やペースにも左右されにくい。牝馬で2キロ減の斤量も有利だろう。海外遠征後の最初のレースになるが、それ以外、特に課題となるようなポイントも見当たらない。ここは素直にアーモンドアイを中心に推したい。

 アーモンドアイの相手は、7戦6勝の4歳馬ダノンプレミアムが最上位だ。唯一勝てなかったのが挫セキで順調さを欠いたダービー(6着)だけだ。ダービー後は間隔をあけ、今年の3月に復帰。金鯱賞を勝ち、前走、4月の読売マイラーズCはスローペースの2番手から、直線、楽に抜け出して完勝して、G1戦線に戻ってきた。安定した先行力とともに、長く使える差し脚が持ち味だ。

 他では、前走、ダービー卿CTを高指数で快勝して、大きな成長を感じさせるフィアーノロマーノ、単騎マイペースの逃げが打てそうなアエロリット、秋の天皇賞2着馬サングレーザーなどに注目したい。

 鳴尾記念は2012年から2000メートルに変更になり、この時期の開催になった。
 過去7年、1番人気は1勝、2着3回。指数上は、前走指数や過去の指数が高い馬が連軸の中心になっている。

 今年の指数上位は、ギベオン、ブラックスピネル、メールドグラース、タニノフランケル、ノーブルマーズ、サンデーウィザード、ステイフーリッシュ、ブラックバゴなど。
阪神は開幕週で馬場も絶好のはず。先行馬に有利に働くだろう。先行力があり、指数も高いのはギベオン、ノーブルマーズ、ブラックスピネルなどだ。

 4歳馬ギベオンは、NHKマイルCを先行、2着に好走して素質の高さを示した。セントライト記念は大敗したが、続く中日新聞杯を好指数で快勝。前走のダービー卿CTは5着だったが、スピード指数のレベルは重賞クラスの高さで、成長を感じさせるレースだった。2000メートルは(2001)と距離適性も高く、中心になる1頭だろう。

 鋭い差し脚では4歳馬メールドグラースが最上位だ。目下3連勝中で、前走は新潟大賞典を制覇した。先行もでき、持ち味の差し脚が発揮できれば、一気に浮上するだろう。
 他に、差し脚に見どころがあるステイフーリッシュ、ブラックスピネルなども要注意。



selvas2 at 18:30コメント(0) 
6月2日に東京競馬場で行われる、第69回安田記念(3歳上・GI・芝1600m・1着賞金1億1000万円)の枠順が30日確定しました。

GI・6連勝を狙うアーモンドアイ(牝4、美浦・国枝栄厩舎)は7枠14番からのスタートとなりました。
一昨年の2歳王者ダノンプレミアム(牡4、栗東・中内田充正厩舎)は8枠15番、
ヴィクトリアマイル5着からの巻き返しを期すアエロリット(牝5、美浦・菊沢隆徳厩舎)は1枠2番に入りました。

昨年のマイルCS覇者ステルヴィオ(牡4、美浦・木村哲也厩舎)は4枠8番、
同舞台の東京新聞杯を勝っているインディチャンプ(牡4、栗東・音無秀孝厩舎)は3枠5番、
昨年の優勝馬モズアスコット(牡5、栗東・矢作芳人厩舎)は4枠7番となっております。
発走は15時40分。


selvas2 at 16:38コメント(0) 

2019年05月30日

第69回安田記念(G機東京競馬場・芝1,600メートル

最強と最速、偉才の勲章。



selvas2 at 16:40コメント(0) 
ステイフーリッシュ
牡4歳
調教師:矢作芳人(栗東)
父:ステイゴールド
母:カウアイレーン
母の父:キングカメハメハ
ここに注目!
阪神・内回りの芝2000メートルでの成績は、チャレンジCの3着と大阪杯の13着。苦手ではないのだろうが、3コーナーの坂の下りで加速できる京都・芝外回りコースで重賞勝ちがあり、タイプ的には京都のほうが合う印象がある。ここは仕掛けどころがポイントとなりそうだ。

メールドグラース
牡4歳
調教師:清水久詞(栗東)
父:ルーラーシップ
母:グレイシアブルー
母の父:サンデーサイレンス
ここに注目!
本格化を果たして以降は、コース不問の走りっぷり。距離こそ違うが、同じ阪神・芝の内回りコースで勝った前々走(1600万下・尼崎S、芝2200メートル)の内容を見れば、今回の条件への不安はほぼないと言えるだろう。1戦ごとに馬体が充実。4歳馬らしい成長力を見せている。

ギベオン
牡4歳
調教師:藤原英昭(栗東)
父:ディープインパクト
母:コンテスティッド
母の父:Ghostzapper
ここに注目!
コーナー通過が2回の競馬を走ることが多かった3歳春までと違い、最近はコーナーを4度回る競馬を走ることが増えた。阪神・芝の内回りコースを走るのは今回が初めてだが、現在の本馬なら、上手に走ることができるだろう。

タニノフランケル
牡4歳
調教師:角居勝彦(栗東)
父:Frankel
母:Vodka
母の父:Tanino Gimlet
ここに注目!
母ウオッカとは違い、瞬発力よりもスピードの持続力で勝負するタイプ。ハナを切る形がベストかもしれないが、2番手からでも問題なく走れるようになっている。まだ力がつき切っていないので、力の要る馬場コンディションは歓迎できないだろう。

ブラックスピネル
牡6歳
調教師:音無秀孝(栗東)
父:タニノギムレット
母:モルガナイト
母の父:アグネスデジタル
ここに注目!
もともとは調教で動くタイプだったが、不調時は調教での動きも少し淡白に見えた。最近はいい頃の雰囲気を取り戻してきたのか、調教での動きがずいぶんと目立っている。状態の良さを生かすことができれば、ここでも面白い。

ノーブルマーズ
牡6歳
調教師:宮本博(栗東)
父:ジャングルポケット
母:アイアンドユー
母の父:Silver Hawk
ここに注目!
成績上では2月の京都記念(9着)以来の休み明けになるが、本来は5月4日のメトロポリタンS(ひょうの影響で取りやめ)を走るはずだった。すでに体は仕上がっているとあれば、初戦から走れる状態と見ていいはずだ。

サンデーウィザード
牡7歳
調教師:大久保龍志(栗東)
父:ネオユニヴァース
母:シーズインクルーデッド
母の父:Include
ここに注目!
長期の休み明けだった前々走時が馬体重18キログラム増で、見た目に緩さを感じたが、前走は10キログラム減で、動きも素軽くなっていた。休養明け3戦目となる今回、さらに上昇してくる可能性は高いだろう。一変まであっても不思議はない。

ブラックバゴ
牡7歳
調教師:斎藤誠(美浦)
父:バゴ
母:ステイウィズユー
母の父:ステイゴールド
ここに注目!
前走の都大路S(リステッド)は、速い時計の出やすい京都・芝1800メートルという条件変更に対応しきれなかったのか、前半から追走に苦労する形。時計のかかる馬場コンディションのほうが走れそうな印象を受けた。今回は、開幕週の馬場に対応できるかが鍵になる。

selvas2 at 00:30コメント(0) 

2019年05月29日

アーモンドアイ
牝4歳
調教師:国枝栄(美浦)
父:ロードカナロア
母:フサイチパンドラ
母の父:サンデーサイレンス
ここに注目!
昨年は3歳牝馬三冠を制覇。さらにはジャパンカップを2分20秒6という破格の好タイムで勝利し、JRA賞年度代表馬に選出された名牝だ。4歳を迎えた今年は、ドバイターフ(G1・UAE。芝1800メートル)を快勝。帰国初戦の今回は、仕上がり面が注目になりそうだ。

ダノンプレミアム
牡4歳
調教師:中内田充正(栗東)
父:ディープインパクト
母:インディアナギャル
母の父:Intikhab
ここに注目!
休養明けで臨んだ前々走の金鯱賞を余裕十分の内容で勝つと、続く読売マイラーズCも先行策から楽に抜け出す安定した競馬で連勝。ここは勢いを取り戻してのG技伽錣砲覆襦これまで芝1600メートルでは3戦3勝を記録しており、距離適性は抜群だ。

ステルヴィオ
牡4歳
調教師:木村哲也(美浦)
父:ロードカナロア
母:ラルケット
母の父:ファルブラヴ
ここに注目!
3歳春のクラシックロードでは結果を出せなかったが、マイル路線へ矛先を向けた昨年秋に、他世代の強敵たちを撃破してマイルチャンピオンシップを優勝。あらためて豊かな才能をアピールした。それ以来のマイル戦となる今回は、楽しみが膨らむ。

タワーオブロンドン
牡4歳
調教師:藤沢和雄(美浦)
父:Raven's Pass
母:スノーパイン
母の父:Dalakhani
ここに注目!
前走の京王杯スプリングCでは、最後の直線で見事な末脚を披露し、自身3度目の重賞制覇を達成。今回は200メートルの距離延長がポイントだが、東京・芝コースで重賞を2勝しており、舞台適性の高さには注目が必要だろう。

サングレーザー
牡5歳
調教師:浅見秀一(栗東)
父:ディープインパクト
母:マンティスハント
母の父:Deputy Minister
ここに注目!
3歳秋のマイルチャンピオンシップで3着に健闘すると、4歳秋には天皇賞(秋)で勝ち馬レイデオロに次ぐ2着と好走。マイルから2000メートルの距離で高いパフォーマンスを見せている一頭だ。磨きをかけた末脚を武器に、念願のG欺蘋覇に挑む。

ペルシアンナイト
牡5歳
調教師:池江泰寿(栗東)
父:ハービンジャー
母:オリエントチャーム
母の父:サンデーサイレンス
ここに注目!
3歳時に皐月賞2着、マイルチャンピオンシップ優勝の実績を残し、4歳時には大阪杯で2着に好走。随所で高い能力を示している。水分を含んだ芝コンディションが苦手なタイプだが、良馬場での出走がかなえば、2度目のG祇覇も難しくないだろう。

モズアスコット
牡5歳
調教師:矢作芳人(栗東)
父:Frankel
母:India
母の父:Hennessy
ここに注目!
昨年の安田記念では、最後の直線で素晴らしい瞬発力を発揮し、アエロリット(2着)、スワーヴリチャード(3着)などのG汽曄璽垢鯒砲辰1着でゴールイン。待望のビッグタイトルを手中に収めた。近走の内容は案外でも、軽視できない実績の持ち主だ。

アエロリット
牝5歳
調教師:菊沢隆徳(美浦)
父:クロフネ
母:アステリックス
母の父:ネオユニヴァース
ここに注目!
3歳春にはNHKマイルCを優勝。昨年の本レースではモズアスコットの2着に好走するなど、東京・芝1600メートルに高い適性を示している強豪牝馬だ。前年と同じローテーションで臨む今回も、目が離せない存在と言える。

selvas2 at 00:30コメント(0) 

2019年05月28日

伏兵が制覇、歴史は繰り返された

 点滅する着順掲示板を見ながら、「歴史は繰り返す…」というのは本当なのだと思った。わたしは実際には見ていないが、1968年、3強とされた「皐月賞馬マーチス、同2着タケシバオー、同3着アサカオー」の断然人気の3頭が「4着、2着、3着」に沈んでいる。勝ったのは伏兵タニノハローモア(9番人気)だった。

 タニノハローモア(馬番1番)は逃げ切りだが、今年のロジャーバローズ(父ディープインパクト)も実際の中身は逃げ切りに近く、同じ1番からスイスイ行けた馬だった。断トツの1番人気馬は圏外の4着まで同じである。

 勝ったロジャーバローズは、展開を利したタニノハローモア(18戦目、重賞未勝利馬)と違い決して恵まれた日本ダービー制覇ではない。バローズの冠名で知られるオーナーの猪熊広次氏にとって初のGI制覇。名牝ジェンティルドンナ(GI7勝)の母ドナブリーニ(父BertoliniはDanzig直仔)と、きわめて似た血を持つ妹のリトルブック(父LibrettistもDanzig直仔)を英の繁殖牝馬セール名簿に発見し、依頼して高額で落札し、すばらしい馬を生産しようとした新ひだか町の飛野(とびの)牧場の意欲が実った快挙だった。日本ダービー初挑戦でのJRAGI初勝利。すでに凱旋門賞への一次登録は済ませているという。夢は限りなく広がった。

 こうやって、時にはいつもと違うオーナー、生産牧場の代表、異なるジョッキーが脚光を浴びないことには、みんな競馬が楽しくなくなってしまうかもしれない。

 種牡馬ディープインパクト産駒の日本ダービー勝利は5勝目。サンデーサイレンス直父系(直仔、孫世代)の日本ダービー優勝は、この28年間で「15頭」目だった。

 最内の1番枠から強気の先行策に出た浜中俊騎手(30)は、前半1000m通過57秒8、レースの前後半バランス「1分09秒8-1分12秒8」=2分22秒6で猛然と飛ばすリオンリオン(父ルーラーシップ)の作る流れを読みつつ、高速レースを鮮やかに乗り切る痛快な日本ダービー初制覇。最後、2着ダノンキングリー(父ディープインパクト)との差はクビ(同タイム)。スパートがもう少し遅くても、逆に早くても危なかったろう。ロジャーバローズ自身のレースの中身は、推定「1分11秒2-1分11秒4」。高速のスピードレースでは、完璧すぎるバランスだった。

 直線とゴール前の進路の取り方に物議をかもした2016年ミッキーアイルのマイルチャンピオンSのあと、それまでの年間100勝ペースから、近年は60勝台。すっかり自信を失う葛藤がつづいていたと思われる。浜中騎手の関東の競馬場での笑顔は久しぶりだった。東京でのGI制覇は2015年のラブリーデイの天皇賞・秋以来になる。念願のダービージョッキーとなった。もう低迷のスランプ脱出だろう。

 1番人気のサートゥルナーリアの直接の敗因はスタートで出負けして流れに乗れなかったことだが、あれはたまたまの出遅れではない気がする。パドックではどの馬より自信に満ちた動きだった。本馬場に入場しても、自制できずに走り出すシーンはなかった。ところが、注目の断然の1番人気馬ゆえ、待っていたのは大歓声。歓声はわたしたち日本の競馬ファンの誇る最大の熱意の現れであり、まして日本ダービー。熱狂は当然のことである。だが、それが最後の直線の攻防ならいいが、近年は、本馬場入場時と返し馬に入るときの絶叫に変わっている。大音響はレース直前の極限のサートゥルナーリアに届いてしまった。もう歓声は味方ではなくなり、待避所に着いて待つあたりからサートゥルナーリアは尋常ではなかった。

 気力の充実や、ほとばしる闘志ではない。何度もなんども激しくクビを上下に振り続けるサートゥルナーリアは、切れる寸前だった。ゲート近くに集合しても激しい感情は治まっていない。成り行きを見ていた人びとは「おそらくまともなスタートは切れないだろう」と心配するだけだった。

 でも、出負けは致命的ではなかったかもしれない。すぐカバーできた。直線坂上、伸びて勝ち負けに加わろうかというシーンもあった。あの形になってはライバルより少し早めに動いたのは当然、上がりの数字は最速の34秒1だった。だが、ゴール寸前は失速した印象も残った。秋を待たなければ分からないが、レース直前のロスがあったとはいえ、アーモンドアイと異なり「一番スタミナ不安があったのはサートゥルナーリアではないのか」の厳しい見方も生じた。たちまち、凱旋門賞挑戦などなしになった。心の傷を癒やした秋のサートゥルナーリアの復活に期待したい。

 2着ダノンキングリーは、直線の中ほどでは届くように映った。しかし、ロジャーバローズは先頭に並んでからの残る2ハロンを「11秒9-12秒0」。2000m通過「1分58秒7」で先頭に立ってからだからすごかった。もうちょっと早く動いていれば…の悔いはあるだろうが、勝った馬を称えるしかない。離して飛ばす馬が出現するとだれだってペースは読めない。戸崎圭太騎手は昨年が「半馬身差」、今年は「クビ差」の連続2着。来年もきっとチャンス大の有力馬に巡り会うはずである。ダノンキングリーは長距離型ではないが、2400m級までならスタミナ不安なしを示した。

 3着ヴェロックス(父ジャスタウェイ)は、直線に向いての反応もう一歩だった。ここまで7戦、さまざまなペースのレースを経験したが、自身の最高上がり3ハロンは「34秒1」が最速。サートゥルナーリアを差し返した今回が34秒3。コースも距離も異なる皐月賞2着が34秒4。まだ発展途上だが、鋭く切れるというタイプではないのだろう。秋は相手をねじ伏せるような力の競馬に持ち込みたい。

 好調教が買われて4番人気のアドマイヤジャスタ(父ジャスタウェイ)は、事前計測516キロの皐月賞の馬体重が、当日「508キロ」。今回も事前計測516キロなのに、当日は「492キロ」。直前は少し控えめにしていただけに、思わぬ体調の変動があったのだろう。M.デムーロ騎手は残り400m過ぎから追うのをやめている。
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2019年05月27日

5月26日の東京12Rで行われた第133回目黒記念(4歳以上オープン、GII、芝2500メートル、ハンデ、13頭立て、1着賞金=5700万円)は、
D.レーン騎手騎乗の3番人気ルックトゥワイス(牡6歳、栗東・藤原英昭厩舎)が後方追走から直線、外に出して一気の差し切り勝ち。
タイムは2分28秒2(良)のレコード。

2着はアイスバブル(5番人気)、
3着にはソールインパクト(9番人気)が入った。

目黒記念を勝ったルックトゥワイスは、
父ステイゴールド、母エスユーエフシー、母の父Alzaoという血統。
北海道安平町・追分ファームの生産馬で、
飯塚知一氏の所有馬。
通算成績は19戦6勝。

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2019年05月26日

5月26日の東京11Rで行われた第86回日本ダービー(3歳オープン、牡・牝、GI、芝2400メートル、定量、18頭立て、1着賞金=2億円)は、
浜中俊騎手騎乗のロジャーバローズ(牡、栗東・角居勝彦厩舎)が勝利。
2016年に生まれた7071頭の頂点に立った。
浜中俊騎手は悲願のダービー初制覇。
タイムは2分22秒6(良)。

2着にダノンキングリー(3番人気)、
3着にはヴェロックス(2番人気)が続いた。
断然人気のサートゥルナーリアは4着に敗れた。

日本ダービーを勝ったロジャーバローズは、
父ディープインパクト、母リトルブック、母の父Librettistという血統。
北海道新ひだか町・飛野牧場の生産馬で、
馬主は猪熊広次氏。
通算成績は6戦3勝。

selvas2 at 16:42コメント(0) 
コースを味方に逆転を狙うディープインパクト産駒

 今年の日本ダービーは、サートゥルナーリア(父ロードカナロア)を中心とする3強対決に近い図式になった。休み明け、キャリア3戦、それで皐月賞史上4位の1分58秒1(皐月賞レコードは17年アルアインの1分57秒8)で勝ったのだから、サートゥルナーリアの断然人気は当然。まだ底などみせない可能性にあふれる。無敗の2冠馬となるとき、秋には凱旋門賞挑戦が実現する。

 ただ、皐月賞(1939年創設)の上位3頭が日本ダービーでも上位3着までを独占のケースは、過去78回のうちわずか4回。そっくり同じ着順は、まだ競走馬資源がきわめて乏しく、力関係が歴然だったトキノミノルの1951年のみ。3強の図式なら、着順の変動はあって不思議ない。

 グレード制が敷かれて35年、皐月賞上位馬の成績は、

皐月賞1着馬【10-4-4-13】不出走4
 〃 2着馬【4-3-3-22】不出走3
 〃 3着馬【6-3-4-17】不出走5

 2,3着馬の逆転勝利が計10回もあるが、1番人気に支持された皐月賞馬は【9-2-2-1】であり、皐月賞を1番人気で勝ち、ダービーも1番人気の馬に限れば【6-0-1-0】。サートゥルナーリア軽視は賢明ではない。

 最大の死角は、テン乗りの騎手で勝った馬は、1954年以来65年間もいないこと。これは騎手の技量の問題ではなく、日本ダービーはふだんのレース以上に執念のプラスアルファを生んだ人馬に栄冠が訪れるということだろう。初コースは近年では死角ではない。

 ダノンキングリーの逆転は十分にある。最近7年で4勝もしているディープインパクト産駒だが、うち3頭は皐月賞を負けながらダービーで巻き返している。理由は10年ディープブリランテ、16年マカヒキ、18年ワグネリアンも、改めて挑戦者の立場に戻ったところに、東京コースの方が合っていたためである。

 ダノンキングリーも明らかに東京(2戦2勝)の方が合う。共同通信杯では好位追走からインを衝いてスパートし、自身推定「11秒0-10秒8-11秒1」=32秒9で抜け出している。450キロ台の馬体は小柄にも映るが、アドマイヤマーズを差して抜け出した最後の100mは、父と同じように道中よりずっと大跳びに変わっていた。

 半兄ダノンレジェンドが完全な短距離馬(ダート1400m以下で14勝)だったため、距離不安をささやかれるが、兄はマッチョウノ産駒。こちらはディープインパクト産駒であり、牝系ファミリー全体は短距離系ではない。母の半弟ウエストコーストは17年のトラヴァーズS(米GI、ダート10F)など、9F以上のGI【2-3-1-1】。3代母の父は米の良血馬を結集した2冠馬マジェスティックプリンス【9-1-0-0】であり、高速の芝のふつうのペースなら3歳馬同士の2400mはこなせるはずだ。

 ディープインパクトと、Storm Cat牝馬の組み合わせは大成功。GI馬は先週のラヴズオンリーユー、キズナ、仏ダービーのスタディオブマンなど8頭にも達している。

 皐月賞は厳しい流れを早め早めに追走し、少し馬場の痛んだインに突っ込み「頭、鼻」差。直線で3頭が並んで競り負けたように映ったが、実際は外の2頭は併せ馬。ダノンキングリーは内に入り単走になっていた。この枠順なら、東京のCコースで再度インを狙う作戦も取れる。

 当然、サートゥルナーリア、強運の金子オーナー(15年間に日本ダービー4勝)のヴェロックスが強敵。相手を絞る手だろうが、日本ダービーだけにアドマイヤジャスタ、サトノルークス、レッドジェニアルあたりにも手を広げたい。

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2019年05月25日

5月25日の京都11Rで行われた第2回葵ステークス(3歳オープン、重賞、芝1200メートル、別定、16頭立て、1着賞金=3800万円)は、
藤岡佑介騎手騎乗の1番人気ディアンドル(牝、栗東・奥村豊厩舎)が4番手追走から直線抜け出し、アスターペガサスの追撃を振り切って勝利。
タイムは1分8秒0(良)。

2着はアスターペガサス(13番人気)、
3着にはアウィルアウェイ(2番人気)が入った。

ディアンドルはデビュー戦こそ、その後重賞を2勝するファンタジストのクビ差2着に敗れたが、
2戦目の未勝利、オープン・カンナS、同クリスマスローズS、リステッド・マーガレットSと4連勝。3カ月ほどレース間隔をあけて臨んだこの一戦で5連勝を飾り、見事に重賞初制覇を果たした。

また、管理する奥村豊調教師は開業5年目にしてうれしいJRA重賞初勝利となった。

葵ステークスを勝ったディアンドルは、
父ルーラーシップ、母グリューネワルト、母の父スペシャルウィークという血統。
北海道安平町・ノーザンファームの生産馬で、
(有)シルクレーシングの所有馬。
通算成績は6戦5勝。

selvas2 at 16:32コメント(0) 
京都1200mはハイペースにならず先行馬有利

 重賞に格上げされる前には、11年ロードカナロア、16年ナックビーナスなどが勝った京都内回り1200m。他場と少々異なるのは、中間の3コーナーに坂の上り下りがあるので、めったに前傾のハイペースにはならないこと。

 重賞以前を含めた過去8回の良馬場の平均勝ち時計は「1分08秒13」。前後半3ハロンの平均バランスは「33秒9-34秒19」であり、京都のレースに多く見られる傾向通り前後半がほとんど同じ。

 平坦の直線で瞬発力に秀でた差しタイプが届くケースもあるが、レース全体のペースとして考えると、「先行タイプ」が明らかに有利。良馬場の過去8回のうち、「差し=追い込み」型同士のワンツーはわずか1回しかない。Dコースに移ってまだ3週目、内枠から「先行=好位」につけた馬が有利に展開する。

 人気の1頭ディアンドル(父ルーラーシップ)が、内枠の偶数枠6番を引き当てた。小倉1200m、中山1200mで前半「33秒台」の出足を決めた逃げ切り、2番手抜け出しを含め、芝1200mは【4-1-0-0】。オープン特別、前走のリステッドレースなど目下4連勝を記録している。獲得賞金により負担重量は1キロ加算の55キロだが、連勝している前2戦で経験(克服)済み。この別定重量は不利ではない。

 父は2000m-2400m級をベストにしたルーラーシップ。母の父スペシャルウィークはさらに長距離型(春の天皇賞など)であり、祖母の父はエリシオ(凱旋門賞馬)。表面上の血統構成からはスプリンター色はまったくないが、母グリューネワルトは芝1000mに勝ち星があり、祖母シェーンクライトの全2勝は芝1200m。これは3代母カロギャル(父Caro)を通した芦毛のスピード血統Grey Sovereign系の影響力が強いファミリーだからだろう。スタミナを秘める可能性があるので、むしろ簡単にはバテないスピード型と考えることもできる。

 前走、1400mの橘Sで馬群を割って上がり33秒5で勝ったディープダイバーと、内枠を引き当てた上がり馬ケイアイサクソニー本線。きわめて波乱の多いレースなので少し手広くいきたい。

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2019年05月24日

 今週は日本ダービー。
 2001年以降、指数ランク外の馬がダービーを勝ったのは2017年のレイデオロと昨年のワグネリアンだけ。ダービーはスピード指数の上位馬、とりわけ前走指数の上位馬たちが強いレースだ。
 また、2001年以降の過去18年間、1番人気馬は11勝、2、3番人気馬があわせて5勝をあげている。1、2、3番人気以外では7番人気、5番人気馬が各1勝しているだけで、指数上位の人気上位馬が中心のレースだろう。

 今年は、サートゥルナーリア、ヴェロックス、ダノンキングリー、クラージュゲリエ、タガノディアマンテ、ナイママ、マイネルサーパス、シュヴァルツリーゼなどが指数の上位馬たちだ。

 中心勢力は皐月賞組。今年の皐月賞はサートゥルナーリアが勝って、2005年ディープインパクト以来の無敗の皐月賞馬が誕生した。平均ペースの流れを、中団の前の内ラチにダノンキングリー、すぐ後ろの外側にヴェロックスがつけ、サートゥルナーリアはヴェロックスを見る位置から。直線、外からヴェロックスが先頭に立ち、同馬を追ってサートゥルナーリアが馬体を合わせにいく。内を突いたのがダノンキングリー。直線半ば、後続馬たちが引き離されて、3頭の叩きあいのすえ、勝利をつかんだのはサートゥルナーリアだった。アタマ差の2着はヴェロックス、ハナ差の3着にダノンキングリー。

 ペースが上がったことで、真価が問われるレースになり、上位3頭のスピード指数は歴代の皐月賞馬たちと比べても上位に評価される高レベルだった。3強と、それ以下の馬たちとは2馬身の差がついており、ダービーでは皐月賞の上位サートゥルナーリア、ヴェロックス、ダノンキングリーが中心になるだろう。3頭に指数上の差はなく、勝敗を分けるのは2400メートルの距離適性と、騎手の能力と運だろうか。

 サートゥルナーリアはホープフルS、皐月賞を勝って同世代のG1を2勝。先行力があり、長く使える差し脚も魅力で、距離は伸びるほど良さそうに思える。皐月賞は距離が短かったことが、僅差になって現れたのかもしれない。3頭の比較でも差し脚は最上位にあり、距離に不安はないはずだ。

 ダービーでもサートゥルナーリアを一番手にあげたいと思うが、気になるのがルメール騎手からレーン騎手への乗り替わり。ダービーはどの騎手にとっても、勝ちたい思いの強いレースだ。もちろんレーン騎手の天賦の才能や実力に不足はない。短期免許で来日して、これまで4週間の騎乗で15勝をあげ、G1ヴィクトリアマイル、G2京王杯スプリングC、G3の新潟大賞典も勝っている。ただ、テン乗りで日本ダービーの1番人気を背負うプレッシャーはいかばかりか。決してプラスではないだろう。才能あふれるレーン騎手にケチをつけるつもりはないが、3強に差がないのであればここは是非にでも、日本人騎手に勝ってもらいたい。

 ヴェロックスはここまで(3201)。皐月賞は直線、一旦先頭に立ったが、勝ち馬によられて接触する不利を受けるものの、最後までしっかりと脚を使って差のない2着。ここまで2000メートルのオープン戦で2勝をあげ、2400メートルの距離も合うように思える。手綱を取る川田騎手は、2016年マカヒキでダービーを制覇。目下、リーディングのトップの成績をあげる日本人ナンバーワン騎手だ。

 ダノンキングリーは(3010)。皐月賞は2着馬からハナ差の3着だった。3勝は1600から1800メートルまでの距離であげており、距離が合うかどうか。名手戸崎騎手が手綱を取るが、ダービーはまだ勝っていない。必死に追ってダービージョッキーの栄誉をつかんでほしいと願うばかりだ。

 3頭の実績からはサートゥルナーリアが一歩リード。ここは素直にサートゥルナーリアから入る手なのだろう。ただ個人的にはヴェロックスから狙いたいと思うが−−。後は騎手の運かもしれない。

 ハンデ戦の目黒記念の1番人気は過去10年で1勝、2着4回、3着1回。トップハンデ馬は1勝のみ。トップハンデ馬は苦戦が多い。指数上は、過去10年のうち7年で連対する平均指数上位馬が有力だが、ハンデ戦らしく、ランク外の馬も活躍が目立つ。

 今年はソールインパクト、チェスナットコート、ルックトゥワイス、アドマイヤエイカン、ウインテンダネス、ブラストワンピース、ムイトオブリガード、パリンジェネシスなどが指数の上位馬たちだ。

 トップハンデは3歳で有馬記念を制したブラストワンピースの59キロ。前走の大阪杯は人気にこたえられず6着に敗退した。巻き返しがあるとしても、過去の傾向からは少し苦しいかもしれない。

 差し脚比べなら、軽ハンデの4歳馬アイスバブル、レーン騎手のルックトゥワイス、9歳馬ハンデ50キロのアクションスター、川田騎手のパリンジェネシスなどが浮上する。

 なかでもレーン騎手のルックトゥワイスに期待したい。ここまで重賞勝ちはないものの、2400から2500メートルの距離は(2302)と適性は高い。差し脚もしっかりとしており、中団より後ろからでも届くだろう。

 先行馬の中では長距離戦で力をつけてきているチェスナットコートに注目。前走の天皇賞(春)は中団で粘り込んで6着。鋭い差し脚がない分、重賞ではなかなか勝てないが、強い相手を考えればよく頑張った。ペースが上がって粘り込むのが持ち味で、この相手なら、それも可能だろう。坂井瑠星騎手とも(2213)と相性が良い。

 葵Sは、昨年から重賞に格上げされた3歳芝1200メートル戦。 
 指数上位は、アウィルアウェイ、ディープダイバー、ディアンドル、タマモメイトウ、マリアズハート、メイショウケイメイ、ケイアイサクソニーなど。

 中心は4連勝中のディアンドル、2連勝中のディープダイバー、同マリアズハートなど。
3頭ともに素軽いスピードがあり、瞬発力も鋭く、勝ち負けになる馬たちだ。

 長くいい脚を使えそうなアウィルアウェイ、エイティーンガール、メイショウケイメイなどにもチャンスはありそう。



selvas2 at 18:30コメント(0) 
ブラストワンピース
牡4歳
調教師:大竹正博(美浦)
父:ハービンジャー
母:ツルマルワンピース
母の父:キングカメハメハ
ここに注目!
昨年のクラシックは日本ダービー5着、菊花賞4着と善戦止まりだったが、年末の有馬記念を制し、同年度のJRA賞最優秀3歳牡馬を受賞した。通算8戦5勝で、敗れた3戦はいずれもG機G興仭となる今回、主役の座は譲れない。

ルックトゥワイス
牡6歳
調教師:藤原英昭(栗東)
父:ステイゴールド
母:エスユーエフシー
母の父:Alzao
ここに注目!
堅実だが惜敗も多いタイプで出世は遅れたが、4走前の1600万下・グレイトフルS(中山・芝2500メートル)を制してオープンクラス入りを果たすと、続く日経新春杯では2着に好走。重賞タイトルに手が届くところまで力をつけてきた。

ゴーフォザサミット
牡4歳
調教師:藤沢和雄(美浦)
父:ハーツクライ
母:ラグジャリー
母の父:Storm Cat
ここに注目!
2歳時に3戦して2勝を挙げ、3歳時の昨年はダービートライアルの青葉賞を快勝するなど、早い段階から非凡な才能を示してきた。4歳の始動戦となった前走の日経賞は5着だったが、さらなる飛躍が期待される素質馬だ。

アイスバブル
牡4歳
調教師:池江泰寿(栗東)
父:ディープインパクト
母:ウィンターコスモス
母の父:キングカメハメハ
ここに注目!
近4戦で3勝と急速に力をつけ、前走の1600万下・早春S(東京・芝2400メートル)を勝ってオープンクラス入りを果たした。現役時に5勝を挙げた全兄グリュイエールなど、きょうだいがコンスタントに走っている良血馬。重賞初挑戦でも楽しみは大きい。

ポポカテペトル
牡5歳
調教師:友道康夫(栗東)
父:ディープインパクト
母:ミスパスカリ
母の父:Mr. Greeley
ここに注目!
キャリアの中でキラリと光る戦績が、2着クリンチャーとはハナ差の3着だった一昨年の菊花賞。4歳時の昨年に出走した目黒記念でも接戦の4着と好勝負を演じており、9か月余りの休養明けとなる今回も、軽視は禁物だ。

ムイトオブリガード
牡5歳
調教師:角田晃一(栗東)
父:ルーラーシップ
母:ピサノグラフ
母の父:サンデーサイレンス
ここに注目!
4歳時の昨年に本格化を果たし、条件クラスを3連勝して臨んだアルゼンチン共和国杯で2着に好走した。その後は日経新春杯6着、金鯱賞7着、大阪杯8着とひと息の着順が続いているが、得意の東京コースに戻る今回は、力を見直す必要がある。

パリンジェネシス
牡5歳
調教師:清水久詞(栗東)
父:タートルボウル
母:メジロジョーンズ
母の父:メジロライアン
ここに注目!
4歳時の昨年後半に急速に力をつけ、12月の1000万下・江坂特別(阪神・芝2400メートル)と今年3月の1600万下・サンシャインS(中山・芝2500メートル)を連勝してオープン馬となった。持ち味である先行力を生かして、ここで重賞初挑戦・初勝利に挑む。

ウインテンダネス
牡6歳
調教師:杉山晴紀(栗東)
父:カンパニー
母:モエレメルシー
母の父:マジックマイルズ
ここに注目!
昨年の本レースで、9番人気の低評価を覆して重賞初制覇を飾った。6歳を迎えた今年は始動戦の日経新春杯で11着と大敗を喫したが、約4か月半の休養で立て直されている。重賞Vを飾った舞台に戻る今回は、一変する可能性も十分にあるだろう。


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2019年05月23日

26日に東京競馬場で行われる、第86回日本ダービー(3歳・牡牝・GI・芝2400m・1着賞金2億円)の枠順が23日確定ました。

ディープインパクト以来の無敗2冠がかかるサートゥルナーリア(牡3、栗東・角居勝彦厩舎)は3枠6番からのスタートとなりました。
また、皐月賞2着のヴェロックス(牡3、栗東・中内田充正厩舎)は7枠13番、
皐月賞3着のダノンキングリー(牡3、美浦・萩原清厩舎)は4枠7番に入りました。

青葉賞を制したリオンリオン(牡3、栗東・松永幹夫厩舎)は7枠15番、
同2着のランフォザローゼス(牡3、美浦・藤沢和雄厩舎)は7枠14番、
皐月賞5着のクラージュゲリエ(牡3、栗東・池江泰寿厩舎)は5枠10番となっております。
発走は15時40分。枠順は以下の通りです。

 ( )内は性齢、騎手・調教師

1-1 ロジャーバローズ(牡3、浜中俊・角居勝彦)
1-2 ヴィント(牡3、竹之下智昭・千田輝彦)
2-3 エメラルファイト(牡3、石川裕紀人・相沢郁)
2-4 サトノルークス(牡3、池添謙一・池江泰寿)
3-5 マイネルサーパス(牡3、丹内祐次・高木登)
3-6 サートゥルナーリア(牡3、D.レーン・角居勝彦)
4-7 ダノンキングリー(牡3、戸崎圭太・萩原清)
4-8 メイショウテンゲン(牡3、武豊・池添兼雄)
5-9 ニシノデイジー(牡3、勝浦正樹・高木登)
5-10 クラージュゲリエ(牡3、三浦皇成・池江泰寿)
6-11 レッドジェニアル(牡3、酒井学・高橋義忠)
6-12 アドマイヤジャスタ(牡3、M.デムーロ・須貝尚介)
7-13 ヴェロックス(牡3、川田将雅・中内田充正)
7-14 ランフォザローゼス(牡3、福永祐一・藤沢和雄)
7-15 リオンリオン(牡3、横山武史・松永幹夫)
8-16 タガノディアマンテ(牡3、田辺裕信・鮫島一歩)
8-17 ナイママ(牡3、柴田大知・武藤善則)
8-18 シュヴァルツリーゼ(牡3、石橋脩・堀宣行)

※出馬表は主催者発表のものと照合してください。

selvas2 at 20:29コメント(0) 
  • 5月26日(日曜)

    東京優駿(G機法迷86回日本ダービー〕東京競馬場・芝2,400メートル

    令和の第一章、最強の英雄録。



selvas2 at 12:29コメント(0) 
ディアンドル
牝3歳
調教師:奥村豊(栗東)
父:ルーラーシップ
母:グリューネワルト
母の父:スペシャルウィーク
ここに注目!
キャリア5戦全てで芝1200メートルに出走しているように、この距離への経験値は高い。4勝、2着1回と戦績もほぼパーフェクト。唯一の敗戦となったデビュー戦も、勝ち馬とタイム差なしの僅差だった。今回が重賞初挑戦とはいえ、十分通用していい実力の持ち主と言えるだろう。

ディープダイバー
牡3歳
調教師:大久保龍志(栗東)
父:ブラックタイド
母:シアージュ
母の父:Raven's Pass
ここに注目!
昨年暮れの朝日杯フューチュリティS5着を含め、デビュー以来11戦を消化して掲示板(5着以内)を外したことがないという堅実ぶりは、大きな武器だろう。前々走が唯一の1200メートル戦の経験だが、2馬身差の完勝を演じており、適性の高さも示している。

アウィルアウェイ
牝3歳
調教師:高野友和(栗東)
父:ジャスタウェイ
母:ウィルパワー
母の父:キングカメハメハ
ここに注目!
近走こそ結果を出せていないが、デビュー2連勝でオープン特別を勝ち、続く京王杯2歳Sでも2着を確保と、実績ならこのメンバーでも上位の存在だろう。新馬戦を勝って以来となる芝1200メートルの距離もプラスに働きそうで、ここでうっぷんを晴らす走りを見せたい。

ドゴール
牡3歳
調教師:黒岩陽一(美浦)
父:サクラプレジデント
母:ガイヤール
母の父:ブラックタイアフェアー
ここに注目!
母は、ダート戦とはいえ全3勝のうち2勝を1200メートル、1勝を1000メートルで挙げたように、高い短距離適性を見せていた。半姉フェアラフィネ(父デュランダル)も芝1200メートルで勝ち星を挙げており、本馬も初めての距離で新境地を見せられそうだ。

ローゼンクリーガー
牝3歳
調教師:高橋亮(栗東)
父:ノヴェリスト
母:クエルクス
母の父:フジキセキ
ここに注目!
同じ牝系からは、2012年のエリザベス女王杯で3着に入ったピクシープリンセスやダートで6勝を挙げたジョヴァンニなど、多彩な産駒が誕生している。本馬は、芝1400メートルで新馬勝ちを収めた母のスピードを受け継いでおり、重賞を勝てるだけのポテンシャルを秘めている。

アスターペガサス
牡3歳
調教師:中竹和也(栗東)
父:Giant's Causeway
母:R Heat Lightning
母の父:Trippi
ここに注目!
近走こそ着順がひと息も、メンバー中唯一の重賞勝ち馬という実績を持っており、巻き返すだけの能力はあるはず。今回は、その函館2歳S(1着)以来となる芝1200メートル戦。この距離では2戦2勝の好成績を残しているので、変わり身は十分に見込めるだろう。

ニホンピロヘンソン
せん3歳
調教師:安達昭夫(栗東)
父:ルーラーシップ
母:ニホンピロアブミ
母の父:コマンダーインチーフ
ここに注目!
今回が初めての芝1200メートル戦となるが、祖母ニホンピロクリアは小倉3歳S(現小倉2歳S)で3着に好走するなど、豊富な短距離実績を残している。本馬も、血統的には条件替わりが起爆剤となる可能性がある。

メイショウケイメイ
牝3歳
調教師:南井克巳(栗東)
父:ワークフォース
母:メイショウアキシノ
母の父:デュランダル
ここに注目!
近親にマイル重賞勝ちを含む6勝を挙げたエクセラントカーヴがいるなど、豊富なスピードを誇る牝系の出身。1200メートルで2勝、1400メートルで1勝という本馬の成績も納得の血筋だ。結果こそ出なかったが、2度のG議戦も糧となるだろう。


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2019年05月22日

時計の価値はこれからだが、破格のオークスレコード

 またまた素晴らしい才能を爆発させた牝馬が出現した。グレード制成立後、GIを4勝以上した牝馬は、生年順に「メジロドーベル、ウオッカ、ダイワスカーレット、ブエナビスタ、アパパネ、ジェンティルドンナ、アーモンドアイ…」とくに21世紀になってからは、世界の流れと呼応しつつ名牝が誕生している。無敗のままオークスを勝ったのは(秋施行の1952年以前のクリフジなどを含め)、ラヴズオンリーユー(父ディープインパクト)が史上5頭目だった。4戦4勝のオークス馬は、1946年ミツマサ、2006年カワカミプリンセスと並んで最少キャリアタイ記録になる。

 経験したことのない高速レースのため、直線に向いた地点では反応が鈍いように映るシーンもあったが、「初めて本気を出してくれた」とM.デムーロが絶賛する、力強く、かつ大きなストライドを伸ばして差し切り勝ち。失速したライバルも多いなか、勝ち馬の上がり34秒5はNo.1だった。

「海外に行ってみたい。世界を舞台に戦いたい(矢作調教師)」描いていた大きな夢が広がることになった。募集価格約3億2000万(生涯経費を含め)、募集口数1万口という新企画の会員クラブの所属馬。これまでの会員数をはるかに上回る人びとが「クラシック勝ち馬の会員」となった快挙であり、ここは想像するしかないが、もっとも多くの会員(ファン)が最高の喜びを分かち合ったオークスであることだけは間違いない。お金の計算などヤボというものだろう。

 ジョディー(父ダイワメジャー)が4コーナーまで先導したレース全体の流れは、前後半の1200m「1分11秒3-1分11秒5」=2分22秒8。2012年にジェンティルドンナが独走した2分23秒6を、0秒8も更新する破格のオークスレコードだった。先週、ヴィクトリアマイルで1分30秒5のJRAレコードを生んだ高速馬場だけに、記録の価値はこれからの歴史を待たなければならないが、スタート直後の12秒5を別にすると、3コーナー付近で刻まれた「12秒3」が道中でもっとも遅いラップ。これは史上初めて。予測以上の高速馬場は確かだが、どこにも緩みのないきついペースだったのも事実。そこで最後の1ハロンは、最近7年連続して11秒台のフィニッシュだったのに、今年は「12秒3」。3歳牝馬には非常に厳しい2400mでもあった。

 それを考えると、残り100mで差されたが、ゴール寸前また伸びてクビ差同タイム2着のカレンブーケドール(父ディープインパクト)には、ラヴズオンリーユーに劣らない高い能力を認めたい。中団で(厳しいペースを察知し)動かず待っていた勝ち馬に対し、最初から5番手前後。もっとも早く強気にスパートし、勝ったと思わせた2200m通過地点は「2分10秒5」だった。

 早めに抜け出して危なかったスイートピーS(1800m)よりはるかに厳しい流れを果敢にスパートし、2分22秒8。母ソラリア(チリ産)はチリの年度代表馬であり、芝2400mのエルダービーなど11戦7勝。その父Scat Daddy(15年に11歳で早世)は、今春の高松宮記念を勝ったミスターメロディの父というより、2018年の米の無敗の3冠馬Justifyなどの父であるのは知りつつも、輸入されたヨハネスブルグ(その父ヘネシーも輸入種牡馬)の産駒と考えると、どうも信用しきれない面があった。

 だが、このカレンブーケドールの快走を目にすると、ディープインパクト産駒というだけでなく、母ソラリアを通したScat Daddyの影響力を思わずにはいられない。ストームキャットの父系は、同じノーザンダンサーを出発とするダンチヒ系などと同じように、代を経て確実に幅を広げて進展している。父にScat Daddyを持つ輸入牝馬はほかにも存在する。最終世代(現3歳)に対する注目度も高い。19年からMendelssohn、Justifyが種牡馬入りしている。

 3着クロノジェネシス(父バゴ)は少しチャカつく程度で、状態絶好だった。スタートも互角。素早く好位のインにつけ、最終コーナーでも動かずに我慢したが、道中あまりにうまくいきすぎたかもしれない。速い流れに乗ったため脚がたまらず、切れがなし崩しになったが、それは結果論。文句なしの好騎乗だったろう。1-2着馬にはスタミナ(総合)能力と、スケールで一歩譲る3着だった。

 3番人気のコントラチェック(父ディープインパクト)は、2400mは長かったか。3勝はすべて逃げ切り。3敗はすべて自分のペースにならなかったとき。まだ成長の途上なのだろう。また、さまざまな方面から絶賛されたD.レーン騎手も、注目され過ぎたかもしれない。予測以上の人気馬が多く、そうなると正攻法で乗るしかない。正直に先行したが、神がかりだった前週と違って、背中に神はいなかった。

 素晴らしいデキを誇った4着ウィクトーリア(父ヴィクトワールピサ)、巻き返しに出た5着ダノンファンタジー(父ディープインパクト)、確かな成長を示したシャドウディーヴァ(父ハーツクライ)は、負けたとはいえ、現時点での能力は発揮した。これからの未来に向けて納得の2分23秒台だったろう。桜花賞2着のシゲルピンクダイヤ(父ダイワメジャー)は、懸念されたようにこの距離は合わなかった。

 日本ダービーの今週は、移動柵がさらに外に動いてCコース。天候とペースにもよるが、良馬場だとオークス以上の高速決着か、あるいは猛烈なレース上がりが予測される。馬場が硬いという声はないが、毎週、毎週のレコードは続くのだろうか。日本ダービーレコードは15年ドゥラメンテの2分23秒2。コースレコード(JRAレコード)は、18年秋のアーモンドアイの2分20秒6。少なくともレースレコードは更新されそうな気がしてきた。

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2019年05月21日

サートゥルナーリア
牡3歳
調教師:角居勝彦(栗東)
父:ロードカナロア
母:シーザリオ
母の父:スペシャルウィーク
ここに注目!
JRA賞最優秀短距離馬に輝いた父ロードカナロアだが、初年度産駒からアーモンドアイを送り出して、距離の融通性を証明済み。本馬は、約3か月半の休み明けだった前走の皐月賞(1着)を使われて、状態面の上積みは十分。無敗での二冠制覇に向けて、盤石の態勢だ。

ヴェロックス
牡3歳
調教師:中内田充正(栗東)
父:ジャスタウェイ
母:セルキス
母の父:Monsun
ここに注目!
前走の皐月賞は、直線でサートゥルナーリア(1着)と接触するシーンがありながらも、最後は再び盛り返すようにアタマ差まで迫って惜敗の2着。血統背景から距離延長に不安はなく、引き続き好調をキープ。日本ダービーの大舞台で、逆転を狙う。

ダノンキングリー
牡3歳
調教師:萩原清(美浦)
父:ディープインパクト
母:マイグッドネス
母の父:Storm Cat
ここに注目!
母の産駒は、ダノンレジェンド(2016年のJBCスプリントを優勝)を筆頭に、1400メートル前後で良績を残しており、本馬も前走の皐月賞(3着)から400メートルの距離延長に少し不安はある。ただ、操縦性が高く、非凡なレースセンスを秘めているので、克服可能だろう。

ランフォザローゼス
牡3歳
調教師:藤沢和雄(美浦)
父:キングカメハメハ
母:ラストグルーヴ
母の父:ディープインパクト
ここに注目!
母はディープインパクト×名牝エアグルーヴの配合で、母のきょうだいにはアドマイヤグルーヴ、ルーラーシップと2頭のG汽Εぅ福爾いる。父にキングカメハメハを配された本馬は、日本競馬の粋を集めた良血馬。ポテンシャルの高さは、ここでも引けを取らないはずだ。

リオンリオン
牡3歳
調教師:松永幹夫(栗東)
父:ルーラーシップ
母:アゲヒバリ
母の父:クロフネ
ここに注目!
前走の青葉賞を鮮やかに逃げ切り勝ち。稍重でスピードをそがれる馬場状態だったことを踏まえれば、2分25秒0の走破時計も優秀と言える。今回は相手が一気に強くなるが、目下2連勝の充実ぶりは目を見張るものがあり、展開の鍵を握る本馬の動向から目が離せない。

ダノンチェイサー
牡3歳
調教師:池江泰寿(栗東)
父:ディープインパクト
母:サミター
母の父:Rock of Gibraltar
ここに注目!
母はアイルランドとアメリカでG1制覇を達成。父に大種牡馬ディープインパクトが配された本馬は、2017年のセレクトセール1歳馬セッションにおいて2億7000万(消費税込み)で取引された良血馬だ。今回、一気の距離延長に対応できれば、上位争いに食い込むシーンもあるだろう。

クラージュゲリエ
牡3歳
調教師:池江泰寿(栗東)
父:キングカメハメハ
母:ジュモー
母の父:タニノギムレット
ここに注目!
“ダービー馬はダービー馬から”という格言も競馬にはあるが、父キングカメハメハ、母の父タニノギムレットは共に日本ダービーを優勝。半兄プロフェット(父ハービンジャー)などの活躍馬が誕生している母系も筋が通っており、本馬も侮れない存在だ。

サトノルークス
牡3歳
調教師:池江泰寿(栗東)
父:ディープインパクト
母:リッスン
母の父:Sadler's Wells
ここに注目!
母はイギリスのG1勝ち馬。本馬は2017年のセレクトセール1歳馬セッションにおいて2億9160万円(消費税込み)で取引された良血馬だ。全姉タッチングスピーチと同様に、やや晩成寄りの成長曲線だが、皐月賞(14着)で強敵にもまれた経験を糧に、上位進出を目指す。


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2019年05月20日

5月19日の東京11Rで行われた第80回オークス(3歳オープン、牝馬、GI、芝2400メートル、定量、18頭立て、1着賞金=1億1000万円)は、
M.デムーロ騎手騎乗のラヴズオンリーユー(栗東・矢作芳人厩舎)が勝利。
デビューから無傷4連勝で一気に3歳牝馬の頂点まで駆け抜け、令和最初のクラシックウイナーに輝いた。
タイムは2分22秒8のレースレコード(良)。

2着にカレンブーケドール(12番人気)、
3着にはクロノジェネシス(2番人気)が入った。

ラヴズオンリーユーは、ドバイターフを制したリアルスティールの全妹で、
デビュー戦から3連勝で前走の忘れな草賞を勝利。
連勝の勢いそのままに挑んだ初の大舞台でM.デムーロ騎手の手綱に導かれ、
史上5頭目の無敗でのオークス制覇を果たした。

無敗でのオークス制覇は、2006年の力ワカミプリンセス以来、13年ぶり5頭目の偉業。
また、同レースを春季に実施するようになった1953年以降、キャリア3戦でのオークス制覇は、力ワカミプリンセスに並ぶ最少キャリア優勝となった。

なお、鞍上のM.デムーロ騎手は5度目の挑戦でオークス初勝利。
これで史上10人目のクラシック完全制覇を果たすと同時に、
歴代4位タイのクラシック通算9勝目となった。

さらに生産牧場のノーザンファームはこれで大阪杯のアルアインから桜花賞グランアレグリア、皐月賞サートゥルナーリア、天皇賞・春フィエールマン、NHKマイルCアドマイヤマーズ、ヴィクトリアマイル・ノームコアに続くGI7連勝の偉業を果たした。

オークスを勝ったラヴズオンリーユーは、
父ディープインパクト、母ラヴズオンリーミー、母の父Storm Catという血統。
北海道安平町・ノーザンファームの生産馬で、
馬主はDMMドリームクラブ(株)。
通算成績は4戦4勝。

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2019年05月19日

母の父となって躍進を始めたクロフネ

 遠い時代は別に、過去20年のオークス快走馬の「前走」別成績は、

▽GI桜花賞……「1着16頭、2着13頭、3着11頭」
▽GIIフローラS……「1着2頭、2着6頭、3着6頭」
▽忘れな草賞……「1着2頭、2着0頭、3着1頭」
▽スイートピーS「1着1頭、2着0頭、3着1頭」

 (1着同着1回、3着にその他1頭)となる。前走、桜花賞組断然。

 今年は3月のフラワーCから直行の人気馬コントラチェックがいる。皐月賞11着→オークス3着のバウンスシャッセの半妹。過去、フラワーC(1987年創設)から直行での快走馬はいないが、フラワーCを経由した馬とするなら、桜花賞出走馬などとダブるが、過去20年「1着2頭、2着3頭、3着3頭」が隠れて存在する。

 まして近年は、間隔が空く出走は大きな死角ではない。さらに、前走が忘れな草賞組にも、そのあとスイートピーSを使い、オークス3着ラブカーナ(07年)を加えることができる。

 しかし、強敵相手とポイントになる重要レースで好走した経験を重視したい。距離不安はあっても桜花賞組の好成績には、そういう理由がある。クロノジェネシス(父バゴ)は、陣営が早くから最大目標をオークスに設定し、関西馬ながら東京の芝【2−0−0−0】の星がある。

 直線、外に振られた阪神JF2着は半馬身差。同じように直線狭くなり、外に回るロスがあった桜花賞3着も、2着とはクビ差だった(勝ったグランアレグリアは不在)。崩れていないところを評価したい。

 先週のヴィクトリアマイル。果敢に飛ばして大レコードに貢献したアエロリットの父はクロフネ。奇しくも、勝ったノームコアは母の父がクロフネだった。

 クロフネは08年から10年連続して総合種牡馬ランキング10位以内を続けたまだ元気な名種牡馬だが、ここまでクラシック馬の父となっていない。おそらくスピード能力を前面に出し過ぎるのが一因だろう。

 だが、その父フレンチデピュティ(マカヒキの母の父となった)と同様に、母の父の時代になって改めて評価急上昇。BMSランキングは、今年を含めた最近5年「12→8→6→5→2」位であり、父フレンチデピュティと一緒に常勝サンデーサイレンスを追撃している。すごい躍進である。

 オークスでの直仔は、14世代でホエールキャプチャの3着(11年)だけなのに、BMS(ブルードメアサイアー)としては半分の世代数で、2着リリーノーブル(18年)、3着アドマイヤミヤビ(17年)、3着アイスフォーリス(12年)を送る。

 次週の日本ダービー出走予定のリオンリオン(青葉賞1着)の母の父もクロフネである。スタミナや底力はあってもスピードもう一歩の種牡馬の産駒に、スピードと切れを加えるサポート種牡馬として躍進を始めたのである。

 クロフネは、母の父となって、なぜかクラシック馬を輩出できなかった不思議に終止符を打ちたい。バゴ産駒のクロノジェネシスに距離不安は少ないはずだ。

 大器の可能性を秘めるラヴズオンリーユー、さらにコントラチェック以下、ライバルは多いが、怖いのは距離適性で上回るエールヴォア(父ヴィクトワールピサ)。祖母の父にトニービンを持つ、ステイゴールド一族である。

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2019年05月18日

5月18日の京都11Rで行われた第26回平安ステークス(GIII、4歳以上オープン、ダート1400メートル、16頭立て、1着賞金=3600万円)は、
川田将雅騎手騎乗の1番人気チュウワウィザード(牡4歳、栗東・大久保龍志厩舎)が中団からゴール前モズアトラクション(12番人気)との叩き合いをハナ差制して1着となり、
JRA重賞初制覇を飾った。
タイムは1分58秒1(良)。
ハナ+1馬身1/4差の3着にはオメガパフューム(3番人気)が続いた。

平安Sを勝ったチュウワウィザードは、
父キングカメハメハ、母チュウワブロッサム、母の父デュランダルという血統。
北海道安平町・ノーザンファームの生産馬で、
馬主は中西忍氏。
通算成績は11戦7勝。
重賞は2018年名古屋GP・GIII、19ダイオライト記念・GIIに次いで3勝目。
平安Sは、大久保龍志調教師は2012年ヒラボクキングに次いで2勝目。
川田将雅騎手は2011年ダイシンオレンジ、17年グレイトパールに次いで3勝目。

 ◆川田将雅騎手(1着 チュウワウィザード)「前が速くて後方からになりましたが、道中はリズムが良かったし、なんとか届いてくれという気持ちでした。しっかりとしたいい勝ち方でしたし、ここまでいい形できてくれていると思います」

selvas2 at 16:24コメント(0) 
斤量が重い馬の好走が目立つが、知っておくべき落とし穴も

 2013年から5月に移り、6月末のJpnI帝王賞(大井ダート2000m)を狙う馬の前哨戦になったが、ここは「牡馬56、牝馬54」キロがベースの別定戦。負担重量の「増減」が大きく明暗を分ける。

 過去6年、3着までに好走した18頭中、「12頭」までがベースの負担重量より重い実力馬によって占められる。だから、59キロのオメガパフューム、58キロのチュウワウィザード、さらには57キロ組の実力を評価していいのだが、落とし穴もある。

 それは、57キロ(牝馬は55キロ)以上で好走した12頭のうち、「9頭は前回と同じ斤量、2頭はマイナス斤量、プラス斤量は1頭だけ」という記録である。

 13年に59キロで勝ったニホンピロアワーズも、16年に58キロで勝ったアスカノロマンも、57キロで勝った15年インカンテーション、18年サンライズソアも、みんな前回すでに経験(克服)していた負担重量だった。斤量増で好走したのは17年の2着馬クリソライト(56→58)ただ1頭。

 今年の有力馬(人気馬)オメガパフューム、チュウワウィザードは、ともに前走比2キロ増であり、なおかつ初めての重い負担重量になる。パワーと底力勝負のダートの別定戦で実力馬を軽視するのは賢明ではないが、平安Sの好走馬のパターンからは外れている。今年の58−59キロ組は過信禁物だろう。

 56キロの6歳ロンドンタウン(父カネヒキリ)から入りたい。オープンでの4勝は、JpnIII佐賀記念、GIIIエルムS,韓国のコリアC2勝では、実績不足はたしかだが、前々回のマーチS(57,5キロ)の0秒2差着も、前回のアンタレスSの0秒1差3着もスパッと切れなかっただけで、ゴール前はまだ脚があった。じわじわ確実に伸びての惜敗だった。

 珍しく順調にきて叩き3戦目の今回、追い切りの動きはいつも以上に素軽い。きついペースにはなりそうもない組み合わせの1900m。理想の好位追走が可能だろう。一昨年の平安Sはもまれて力及ばず12着(1分57秒8)だが、すんなり行ければ簡単にバテる馬ではない。不屈のダート王カネヒキリ(6年の供用だけで14歳で早世)の代表産駒の1頭。GI馬は川崎記念を制したミツバだけだが、再三の脚部難を克服したカネヒキリ(父フジキセキ)は、8歳夏までダート界のエースだった。まだ成長もある。

 単複と、昨年と同じ57キロのサンライズソア、昨年2着で今年は1キロ減54キロの牝馬クイーンマンボ本線に流したい。

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2019年05月17日

今週はオークス。
1番人気馬は過去10年で、5勝、2着2回、3着1回。連対率は70パーセントで安定している。
なかでも前走、桜花賞組が8勝をあげて中心を担っている。
他に、忘れな草賞の勝ち馬が2勝、フローラSの勝ち馬が1勝をあげている。
 
指数上は前走指数上位馬が中心。
なかでも前走指数の高い馬が最有力だが、平均指数の上位馬や過去の指数上位馬も差なく好走している。

今年の指数上位馬は、シゲルピンクダイヤ、クロノジェネシス、ダノンファンタジー、ビーチサンバ、コントラチェック、エールヴォア、フィリアプーラなど。

中心は桜花賞組から取りたい。
桜花賞馬グランアレグリアは先々週のNHKマイルCに出走して5着(4着入線も降着)。
オークスは回避した。
桜花賞の2着はシゲルピンクダイヤ、3着にクロノジェネシス、4着はダノンファンタジー、5着がビーチサンバの順だった。
その上位馬たちのゴールは横一線。指数上もほとんど差がなく、オークスでも有力馬になる馬たちだろう。

シゲルピンクダイヤは勝ち馬からは2馬身半の差の2着。
最後方から、直線、馬群に入れて32秒7の最速の上りの脚を使って浮上した。
内にスペースがあったのも幸いだったはずで、4コーナーで外に回していたらこの成績はなかっただろう。
和田騎手の好判断だった。

悔しい思いをしたのが3着のクロノジェネシスだったのではないか。
好スタートを決めて中団の前からレースを進めたものの、3コーナー手前でぶつけられ、位置を下げざるを得なかった。
直線も馬群に包まれ、行き場を失う場面もあったが、外に持ち出すと一気呵成の差し脚を見せ、
シゲルピンクダイヤにクビ差まで迫った。
上りは32秒9だったが、直線後半の鋭い差し脚は1頭だけ抜きんでているように見えた。
競馬に、「たら、れば」は禁物だが、スムースなレースだったらと思わされた。
すくなくとも上りタイムは間違いなく最速だっただろう。

桜花賞で1番人気に推されたダノンファンタジーは4着だった。
先行して4コーナー4番手から先に抜け出した勝ち馬を懸命に追ったが、最後は苦しくなったようで、
後続馬たちに交わされてしまった。2400の距離には少し課題があるかもしれない。

スローペース必至のオークスだけに、長く使える差し脚は必須条件。
スローペースでの差し脚なら、クロノジェネシス、ビーチサンバ、カレンブーケドール、アクアミラビリス、コントラチェック、シゲルピンクダイヤなどが上位だ。

なかでもクロノジェネシスの安定した鋭い差し脚に期待したい。
ここまで5戦3勝。負けたのは阪神JFの2着と、桜花賞の3着だけ。
クロノジェネシスは東京コースのクイーンCやアイビーSで見せたように、スローペースでの差し脚はここでも最上位だ。

桜花賞とクイーンCは上がり2番目も、それ以外のレースはすべて最速の上りタイムを記録している。
差し脚比べなら一層の輝きを放つだろう。
スローペースの2400なら距離の問題もないと思うし、オークスでの中心馬に推したい。

相手も上りの上位馬や、桜花賞組を上位に取りたいと思うが、桜花賞組以外では、3連勝で忘れな草賞を勝ったラヴズオンリーユー、前走フローラSの勝ち馬ウィクトーリアなどにも注意したい。

平安Sは5月の開催になって今年で7年目。
ダートの重賞で、前走指数上位馬が連軸中心だ。
今年は、チュウワウィザード、クイーンマンボ、ロンドンタウン、アナザートゥルース、サンライズソア、グレンツェント、サトノティターン、オメガパフュームなどが指数の上位馬たち。

2走前の東海Sで、6連勝を飾った現ダート最強馬インティに2馬身差の2着だった4歳馬チュウワウィザードに注目したい。
さすがにインティは強かったが、上りタイムは最速で、指数も自己ベストの高レベルなら、
2着といえども価値が高い。
前走は公営船橋の重賞戦を2番手からの差し切り勝ち。
2つ目の重賞タイトルを手にした。
ここまで、公営の成績を含め(6220)と、好成績を残しており、その安定感を評価したい。


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2019年05月16日

5月19日(日曜)

第80回オークス 優駿牝馬(G機謀豕競馬場・芝2,400メートル

可憐に咲き誇れ、強靭な美しき女神が降臨する。


うーん、優先出走権をもつカレンブーケドールは何着かしら。

19日に東京競馬場で行われる、第80回オークス(3歳・牝・GI・芝2400m・1着賞金1億1000万円)の枠順が16日確定しました。

フラワーCを快勝し、今回はD.レーン騎手とのコンビで臨むコントラチェック(牝3、美浦・藤沢和雄厩舎)は2枠3番からのスタートとなりました。
また、桜花賞で3着のクロノジェネシス(牝3、栗東・斉藤崇史厩舎)は1枠2番、
無傷の3連勝中のラヴズオンリーユー(牝3、栗東・矢作芳人厩舎)は7枠13番に入りました。

2歳女王ダノンファンタジー(牝3、栗東・中内田充正厩舎)は4枠8番、
桜花賞2着のシゲルピンクダイヤ(牝3、栗東・渡辺薫彦厩舎)は6枠11番、
フローラSを制したウィクトーリア(牝3、美浦・小島茂之厩舎)は6枠12番となっております。
発走は15時40分。枠順は以下の通りです。

 ( )内は性齢、騎手・調教師

1-1 ジョディー(牝3、武藤雅・戸田博文)
1-2 クロノジェネシス(牝3、北村友一・斉藤崇史)
2-3 コントラチェック(牝3、D.レーン・藤沢和雄)
2-4 シェーングランツ(牝3、武豊・藤沢和雄)
3-5 エールヴォア(牝3、松山弘平・橋口慎介)
3-6 アクアミラビリス(牝3、藤岡佑介・吉村圭司)
4-7 シャドウディーヴァ(牝3、岩田康誠・斎藤誠)
4-8 ダノンファンタジー(牝3、川田将雅・中内田充正)
5-9 ウインゼノビア(牝3、松岡正海・青木孝文)
5-10 カレンブーケドール(牝3、津村明秀・国枝栄)
6-11 シゲルピンクダイヤ(牝3、和田竜二・渡辺薫彦)
6-12 ウィクトーリア(牝3、戸崎圭太・小島茂之)
7-13 ラヴズオンリーユー(牝3、M.デムーロ・矢作芳人)
7-14 フェアリーポルカ(牝3、幸英明・西村真幸)
7-15 ノーワン(牝3、坂井瑠星・笹田和秀)
8-16 ビーチサンバ(牝3、福永祐一・友道康夫)
8-17 メイショウショウブ(牝3、池添謙一・池添兼雄)
8-18 フィリアプーラ(牝3、丸山元気・菊沢隆徳)

※出馬表は主催者発表のものと照合してください。

selvas2 at 12:23コメント(0) 
オメガパフューム
牡4歳
調教師:安田翔伍(栗東)
父:スウェプトオーヴァーボード
母:オメガフレグランス
母の父:ゴールドアリュール
ここに注目!
牡馬のダート馬には珍しい薄手のタイプで、馬体重は450キログラム前後。地方の交流重賞でも勝ってはいるが、本質的には軽い砂質のJRAの馬場が合うはずだ。鍵は斤量の59キログラム。小柄な馬体の本馬には、厳しい条件となるかもしれない。

チュウワウィザード
牡4歳
調教師:大久保龍志(栗東)
父:キングカメハメハ
母:チュウワブロッサム
母の父:デュランダル
ここに注目!
初勝利を挙げたデビュー戦から一貫してダート戦を走り、その成績は〔6・2・2・0〕。3着以内を1度も外したことのない安定した成績は、今回の出走馬でも上位にランクされるものだろう。京都では1戦1勝で、コース替わりにも不安はない。

サンライズソア
牡5歳
調教師:河内洋(栗東)
父:シンボリクリスエス
母:アメーリア
母の父:スペシャルウィーク
ここに注目!
休み明けを得意にしている印象はないが、今回は栗東トレーニング・センターに帰厩した直後から速い時計をマーク。馬体の充実ぶりが目を引き、速い追い切りの本数も十分だ。これまで以上の気配で出走してくることができるだろう。

アナザートゥルース
せん5歳
調教師:高木登(美浦)
父:アイルハヴアナザー
母:キョウエイトルース
母の父:フジキセキ
ここに注目!
ゴール前に急坂のある中山で5勝をマークし、前走の阪神(アンタレスS1着)も中山と似たコース形態。関西遠征は経験済みだが、今回はスピードが優先される京都コースへの対応が一つの鍵となるだろう。タフな流れになった方が、自身の特長を生かせるはずだ。

サトノティターン
牡6歳
調教師:堀宣行(美浦)
父:シンボリクリスエス
母:マチカネチコウヨレ
母の父:Deputy Minister
ここに注目!
京都への遠征は3走前に1度経験し、11着と大敗。新潟で勝っていることから、遠征そのものに問題はなさそうだが、京都コースへの適性に関しては未知数だ。道中でゴチャつく展開は避けたいところだろう。

ロンドンタウン
牡6歳
調教師:牧田和弥(栗東)
父:カネヒキリ
母:フェアリーバニヤン
母の父:Honour and Glory
ここに注目!
前々走時の532キログラムは、過去最高の馬体重。放牧の好影響で走る気持ちが感じられたパドックの周回だったが、太めが残っていたのも間違いないだろう。4キログラム減だった前走でもまだ余裕あり。気温の上昇を受け、どこまで絞れてくるかに注目したい。

ハイランドピーク
牡5歳
調教師:土田稔(美浦)
父:トーセンブライト
母:ハイランドダンス
母の父:ゼンノロブロイ
ここに注目!
条件クラスの阪神戦だったとはいえ、関西遠征をクリアした実績はある。当時もマーチS大敗からの巻き返しであり、レース間隔も約3か月空いていた。似通った状況での遠征だけに、巻き返しの可能性を感じさせる。直線平坦のコース形態も合いそうだ。

ジョーダンキング
牡6歳
調教師:藤原英昭(栗東)
父:キングカメハメハ
母:フューチャサンデー
母の父:サンデーサイレンス
ここに注目!
良績は関西圏の競馬場に集中している馬で、前走のマーチS8着は遠征競馬の影響もあったのかもしれない。前々走の1600万下・甲南S(阪神・ダート2000メートル)を5馬身差で圧勝しており、能力は重賞でも足りるはずだ。


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2019年05月15日

D.レーンの技量に感服

 高速決着は想像できたが、さすがに1分30秒5「前半4F 44秒8-後半4F 45秒7」のJRAレコードが飛び出すまでは予測できなかった。芝状態、猛烈なハイペース、さらには有力馬に騎乗したジョッキーの手腕も重なって、上位馬の秘めた能力が全開した結果の快レコード「1分30秒5」だった。前日、芝1400mでコースレコードの1分19秒4が更新されたが、このレースの1400m通過は「1分18秒8」である。

 前走、慣れない外国人騎手が押さえ込み、物足りない内容だったアエロリット(父クロフネ)と、弱気だったラッキーライラック(父オルフェーヴル)の積極策は予想できたが、それにしても先手を主張したアエロリット=横山典弘騎手のペースはすごい。前半「33秒7-44秒8-56秒1→」の猛スピードだった。

 芝状態に恵まれるヴィクトリアマイルでは、2011年に伏兵オウケンサクラ(父は、今週のオークスの人気馬クロノジェネシスと同じバゴ)が、かかって飛ばしに飛ばした「33秒5-44秒6-55秒9→」の猛ラップがあり、これが1600mで逃げた馬の最速ペースとされる。当然、失速し1分33秒6の15着。ところが、今回のアエロリットはほぼ同様のペースで行きながら1分30秒9(前半5F 56秒1-上がり3F 34秒8)。0秒4差の5着にがんばっている。

 行く気になったのを無理に抑えない作戦であり、前走のこともあるので、行く気を取り戻す意図もあったが、今回の芝ではそれほど無謀なペースでもなかった。というのは、これまでの1600mのJRA記録1分30秒7を持っていたのは横山典弘=レオアクティブ(2012年)だから。確かに5着にはとどまったものの、5歳牝馬アエロリットは昨年の安田記念を1分31秒3でクビ差2着の能力にいささかの陰りもないことを見せつけた。

 勝ったノームコア(父ハービンジャー)は、1600mの経験こそ乏しかったが(1戦1勝)、高速レースを察知して早めに中位のインを確保し、坂まで仕掛けを待ったD.レーンの神がかりの快騎乗があり、秘めていたスピード能力爆発につながった。アエロリットの父でもある種牡馬クロフネ(21歳)は、ここ2年は総合ランキングベスト10から後退する形になったが、BMサイアーランキングは最近5年「12→8→6→5→2」位。その父フレンチデピュティとともに、首位独走のサンデーサイレンスを追走している。とくにクロフネの場合は、牝馬のマイル戦以下では特注のBMサイアーになりつつある。

 それにしても、D.レーン(25)はすばらしすぎる。来日して間もない若手騎手なのに、最初からエース騎手の人気馬をマークして追走する策を取らない。スタート直後に、たちまち自分でレースを組み立ててしまうように思える。ここまで6日間の騎乗で【13-4-7-20】。驚くのはその勝率.295の高さ。短期免許の若手なのでノーチャンスの馬にも乗っての圧倒的な成績であり、1-3番人気馬に限定すると【10-1-3-7】。勝率.476。勝ちに出るので失速もあるが、勝機のある馬なら猛然と追い勝ってしまう。2着は1回だけ。

 D.レーンの快走に、クビ差2着のプリモシーン(父ディープインパクト)の福永祐一騎手も、検量室で苦笑いするしかないシーンがあった。出負け癖のあるプリモシーンを好スタートから中団の前方につけ、スパートのタイミングもベスト。JRAレコードタイ記録の1分30秒5(上がり33秒0は最速)でクビ差2着。くやしい2着だが、引き出したい能力はすべて出し切った印象があった。こちらもまだ4歳春【3-3-0-4】。すばらしい馬体に成長しているので、GI制覇のチャンスは遠くない。

 6歳クロコスミア(父ステイゴールド)は猛ペースを読んで好位にひかえ、1分30秒6(1600mの最高タイムを2秒6も更新)で乗り切り、ゴール前でラッキーライラックに競り勝ったのは見事というしかない。やや勝ちみに遅いのは確かだが、エリザベス女王杯2年連続の2着を含め国内GI【0-2-1-2】。坂上で失速しそうになりながら、再び闘志を燃やして伸びている。マイル以上が最適なだけに、今年も秋のエリザベス女王杯が楽しみになった。

 4着にとどまったラッキーライラックは、好スタートから猛ペースに巻き込まれるのを避けるように好位5-6番手。前回とは一転、文句なしの騎乗だった。ただ、負けられない立場の1番人気。飛ばしたアエロリットがまだ粘っているから仕掛けを待てない。有力馬の中でもっとも苦しいスパートだった。D.レーンも、福永祐一も前方のラッキーライラックが動くのを見ていた。0秒1差は力負けではないだろう。

 ただ、マイルは合ってはいるが、切れるタイプではないので、並んでの接戦は苦しい。1800m-2000mくらいの一定ペースの方がさらに合う印象を残した。

 3番人気のレッドオルガ(父ディープインパクト)は、11着にとどまったが、道中はノームコアとほぼ同じ位置。直線、狙った内側も坂上まで空いていたが、残り1ハロンでこの馬だけ狭くなり挟まれてしまった。割って伸びる脚はなかったように思えるが、不利がなければ入着はあったかもしれない。

 5歳馬ソウルスターリングと、クロコスミア以外の6歳以上馬はちょっと残念な結果だが、ここまで快時計を求められてはやむをえない結果だろう。

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2019年05月14日

ラヴズオンリーユー
牝3歳
調教師:矢作芳人(栗東)
父:ディープインパクト
母:ラヴズオンリーミー
母の父:Storm Cat
ここに注目!
常歩は硬めだが、いざ走らせるとフットワークが柔らかく、何よりディープインパクト産駒らしいバネが目を引く。過去最長距離だった前走の芝2000メートルから400メートルの距離延長となるが、問題はないだろう。

クロノジェネシス
牝3歳
調教師:斉藤崇史(栗東)
父:バゴ
母:クロノロジスト
母の父:クロフネ
ここに注目!
過去5戦、スローペースから速めのペースまで様々な流れに対応し、全てのレースで3着以内を確保している。凱旋門賞(G1・フランス)を制したバゴの産駒。折り合いにも不安がないので、初の芝2400メートルでも崩れるシーンは考えづらい。

コントラチェック
牝3歳
調教師:藤沢和雄(美浦)
父:ディープインパクト
母:リッチダンサー
母の父:Halling
ここに注目!
過去3勝は全て逃げ切り。一方控えた場合は、メイクデビュー函館(芝1800メートル)が3着、500万下・サフラン賞(中山・芝1600メートル)が2着で、いずれも前に行った馬を捕らえられなかった。初の芝2400メートルとなる今回も、リズム良く逃げたいところだ。

シゲルピンクダイヤ
牝3歳
調教師:渡辺薫彦(栗東)
父:ダイワメジャー
母:ムーンライトベイ
母の父:High Chaparral
ここに注目!
ダイワメジャー産駒は、芝2000メートル以上の重賞を延べ103戦しているが、6回ある2着が最高(5月5日終了時点)。ただ、本馬は父の産駒にしてはそこまで筋肉量が強調されたタイプではなく、幅広い距離に対応できそうだ。

エールヴォア
牝3歳
調教師:橋口慎介(栗東)
父:ヴィクトワールピサ
母:フィーリングトーン
母の父:ワイルドラッシュ
ここに注目!
大型馬らしい大跳びで、加速に時間がかかるタイプ。前走の桜花賞は芝1600メートルの流れに戸惑った印象もあっただけに、距離延長がプラスに働きそうな一頭だ。本来の先行策を取れれば、押し切っても驚けない。

ウィクトーリア
牝3歳
調教師:小島茂之(美浦)
父:ヴィクトワールピサ
母:ブラックエンブレム
母の父:ウォーエンブレム
ここに注目!
小回りの芝1800メートルで逃げる形がベストのイメージだったが、意外にも東京・芝2000メートル、しかも差す競馬で重賞初制覇(フローラS)を飾った。適性の幅は広そうで、今の勢いなら400メートルの距離延長もクリアできていい。

シャドウディーヴァ
牝3歳
調教師:斎藤誠(美浦)
父:ハーツクライ
母:ダイヤモンドディーバ
母の父:Dansili
ここに注目!
父ハーツクライ、母の父ダンシリという血統背景、そして伸びのある体型から見て、初の芝2400メートルはむしろプラスに働きそう。近3戦で手綱をとっている岩田康誠騎手も、「距離が延びれば競馬もしやすくなりそうです」と話している。

ダノンファンタジー
牝3歳
調教師:中内田充正(栗東)
父:ディープインパクト
母:ライフフォーセール
母の父:Not For Sale
ここに注目!
フットワークが硬く、距離の限界がありそうなタイプ。馬体が完成に近づいたことで、ますます短距離馬のイメージが強くなっている。芝2400メートルを克服するためにも、まずはロスなく運べる内枠が欲しいところだろう。


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2019年05月13日

5月12日の東京11Rで行われた第14回ヴィクトリアマイル(4歳以上オープン、GI、芝1600メートル、牝馬、定量、18頭立て、1着賞金=1億500万円)は、
D.レーン騎手騎乗のノームコア(4歳、美浦・萩原清厩舎)が中団待機から直線力強く脚を伸ばし、1分30秒5(良)の圧巻レコードでGI初制覇。春のマイル女王に輝いた。
2着にはプリモシーン(4番人気)、
3着にはクロコスミア(11番人気)が入った。

レーン騎手は4月29日の新潟大賞典でJRA重賞初制覇をあげると、
昨日11日の京王杯SCでもタワーオブロンドンで勝利をあげ、
これで早くもJRA重賞3勝目。
JRA・GIは初制覇となった。

ヴィクトリアマイルを勝ったノームコアは、
父ハービンジャー、母クロノロジスト、母の父クロフネという血統。
北海道安平町ノーザンファームの生産馬で、
馬主は池谷誠一氏。
通算成績は9戦4勝。
重賞は2018年の紫苑Sに次いで2勝目。

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2019年05月12日

早期完成型ではなく、まだピークに達していない

 今週は内ラチを移動してBコース。人気の先行型アエロリットも、ラッキーライラックも、前回はともに弱気に出て大きな悔いを残した。今回は強気に先行すること必至。例年、1週前のNHKマイルC以上の高速レースになる。過去10年のうち、良馬場で行われた8回の勝ち時計平均は「1分32秒15」。1分31秒台も3回あり、2016年はコースレコードとわずか0秒2差の1分31秒5だった。

 8頭もいる4歳馬を中心に、多くの馬が持ち時計を短縮することになるが、これはベテランより若い4歳馬のほうに対応力がある。ここまで13回、4歳【7-10-4-92】、5歳【4-2-7-57】、6歳上【2-1-2-44】。

 15〜16年に、6歳、7歳で連勝したストレイトガールを別格のタフネスガールとすると、可能性はあるものの、6歳以上馬の連対は少々きびしいかもしれない。

 大事に使われてきた4歳プリモシーン【3-2-0-4】はまだ活力十分。スタートに課題を残しつつ1分31秒台が2回もある。2歳時は470キロだった馬体が、現在は500キロ前後に成長し、細身の印象を脱しパワーアップした。

 昨年夏の関屋記念1着の1分31秒6(コースレコードと0秒1差)は新潟だけに評価は難しいが、前走、ダービー卿CTの1分31秒7は価値がある。レースレコードの勝ち馬とクビ差だった。勝ったのは豪州産のフィアーノロマーノ(父ファストネットロック)。

 プリモシーンの母の父はそのファストネットロック(AUS)。NHKマイルCは、同じデインヒル直仔のロックオブジブラルタル(IRE)を母の父にもつダノンチェイサーに注目して、最後は「バテないが鋭くない」弱みに泣かされたが、欧州型のロックオブジブラルタルには競走成績と知名度では譲っても、種牡馬成績では逆にリードするのは豪州のスピード競馬で快走していたファストネットロック。

 自身はスプリンターだったが、産駒はむしろマイルから中距離に向くスピード型が多い。欧州でも英オークス馬、英チャンピオンS10Fなどの勝ち馬を送り、プリモシーンの母モシーン(AUS)は1600mから2500mのGI4勝を含み18戦8勝だった。フィアーノロマーノが示したように軽快なスピードを前面に出す産駒が多い。

 簡単にはバテない総合力とスピードを母方から受け継いだはずのプリモシーンは、ディープインパクト産駒、東京の直線の追い比べ大歓迎だろう。早期完成型ではなく、まだピークに達していない。

 今度は積極策を取るはずのラッキーライラック、アエロリット本線。伏兵の筆頭は同じ4歳のノームコアと、穴馬にサトノワルキューレ。

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2019年05月11日

5月11日の東京11Rで行われた第64回京王杯スプリングカップ(4歳以上オープン、別定、GII、芝1400メートル、16頭立て、1着賞金=5900万円)は、
ダミアン・レーン騎手騎乗の1番人気タワーオブロンドン(牡4歳、美浦・藤沢和雄厩舎)が中団をリズムよく追走し、直線では鮮やかに他馬を差し切って勝利。
勝ったタワーオブロンドンは安田記念(6月2日、東京、GI、芝1600メートル)への優先出走権を獲得した。
タイムは1分19秒4(良)のコースレコード。

また、鞍上のレーン騎手は先月29日の新潟大賞典に続くJRA重賞2勝目となった。

3/4馬身差の2着にはリナーテ(6番人気)、
さらにハナ差3着にはロジクライ(2番人気)が入った。

京王杯SCを勝ったタワーオブロンドンは
父Raven’s Pass、母スノーパイン、母の父Dalakhaniという血統。
北海道日高町・ダーレー・ジャパン・ファーム有限会社の生産馬で、
馬主はゴドルフィン。
通算成績は10戦5勝。
重賞は17年京王杯2歳S(GII)、18年アーリントンC(GIII)に次いで3勝目。

selvas2 at 16:18コメント(0) 
有利なのは先行馬、しかし鋭い脚を使える追込馬なら…

 最近の東京芝1400mは、スプリント戦のわりにめったにハイペースにならない。今週から移動柵が設置されたBコース。仮に速くない流れだと、高速上がり必至。ペース(展開)の利にかなうのは先行型だが、なかには追走が楽な方がいい追い込みタイプもいる。

 2016年、サトノアラジン(翌年、安田記念も制覇)が勝った年など、全体時計の1分19秒6は猛烈に速いが(現在のレコードも1分19秒5)、レース全体は「前半34秒6−(11秒5)—後半33秒5」。スローとは形容できないが、全体バランスは後半だけの切れ味勝負。勝ったサトノアラジンの上がりは驚異の「32秒4」。直線だけ猛然と伸びた。

 3歳後半から2年もの長期休養、転厩、路線変更などが重なったスランプからようやく復活。前回、3歳春以来の勝利を飾った6歳スマートオーディン(父ダノンシャンティ)の特質は、2歳秋にスローの東スポ杯2歳S1800mを追い込み勝ちした際の上がりが32秒9。ほぼ一団で直線だけの勝負になると、自身の最後400mの爆発は推定「10秒7-10秒9」だった。まだ3戦目、内にささりながら差し切ると、当時の鞍上=武豊騎手は最後、手綱を押さえる楽勝だった。

 3歳春に毎日杯1800mを快勝した際の上がりも32秒7。当然ハロン10秒台が含まれる。楽に追走できたときに切れが爆発するタイプで、さらには折り合い難があるので、短距離の方がはまりやすい。

 久しぶりに勝った前走の阪急杯も、レース上がり34秒6に対し、この馬は33秒4。残り600mから200mまでの2ハロンは推定「10秒9-10秒8」。コース形態から直線一気ではないが、猛烈に切れた。

 おそらくこの鋭いスピード能力は、2010年のNHKマイルCを1分31秒4(当時のコースレコード)で猛然と追い込み勝ちした父ダノンシャンティゆずり。追い込み一手なので、はまらないと…の難しいタイプだが、先行馬の崩れに乗じて追い込むのではないから、レースの流れには左右されない。自身の折り合いだけ。

 信頼度の高い馬不在の組み合わせだけに、穴馬ロードクエスト、リナーテなども含め手広くいきたい。

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2019年05月10日

ヴィクトリアマイルは牝馬限定のG1。
過去10年、1番人気は3勝、2着3回だが、1番人気で勝ったのは名牝として名高いウオッカ、ブエナビスタ、ヴィルシーナの3頭だけで、圧倒的な能力上位でない限り、1番人気は疑ってかかった方がいいだろう。また1番人気が勝てなかった年の勝ち馬は、2、4、11、5、7、6、8番人気の馬たちで、波乱も多く、2、3番人気馬もあてにできない。

 世代的には過去10年で5勝をあげている4歳馬が中心。4歳馬が連対できなかったのは3連単で2000万超馬券になった2015年の1度だけ。連軸は4歳馬から取るのがセオリーだろう。

 指数上は、前哨戦などにスローペースが多いこともあり、ランク外の馬たちが上位に浮上しており、指数上位馬が圧倒する状況ではない。


 今年は、プリモシーン、ノームコア、レッツゴードンキ、フロンテアクイーン、アエロリット、ミッキーチャーム、ソウルスターリング、ワントゥワン、ラッキーライラック、レッドオルガなどが指数の上位馬たちだ。

 中心勢力になる4歳馬のなかで、マイルの重賞を勝っているのは、プリモシーン(フェアリーS、関屋記念)、ミッキーチャーム(阪神牝馬S)の2頭だ。

 プリモシーンのマイル戦は(3203)、マイルの重賞に限っても(2103)と安定しており、マイルの専門家だ。3歳夏の関屋記念の勝利は、51キロの重量に恵まれた部分もあったかもしれないが、中団後方からの長く使える差し脚は同馬の特徴だ。前走のハンデ戦ダービー卿CTも中団から長くいい脚を使って、勝ち馬とはクビ差の2着。4歳牝馬で55キロのハンデを背負っていたことを思えば、内容のある2着だった。前走指数は出走メンバー中で最も高く、真っ先に中心にとりたいと思う1頭だ。

 ミッキーチャームは秋華賞の2着馬。前走の阪神牝馬Sは初のマイル戦だったが3番手で先行、スローペースで先行馬たちの直線の激しい叩き合いになったが、半馬身差で重賞初制覇を果たした。今回、阪神牝馬Sを使った馬たちが10頭出走しており、その勝利の価値は高いだろう。また、ここもペースは落ち着くはずで、先行できるミッキーチャームに流れが向くのではないか。

 その阪神牝馬Sで最速の上りの脚を使ったのが9着のサトノワルキューレ(4歳)。スローペースの前残りの流れを後方からではチャンスはなかったが、東京コースでの巻き返しに注目したい。

 4歳馬以外ではアエロリット、クロコスミア、フロンテアクイーンの先行力。レッドオルガ、デンコウアンジュなどの差し脚に要注意だ。

 京王杯スプリングCは、1番人気が過去10年で1勝のみ。大苦戦している。指数上は過去10年で9度連対している平均指数上位馬が連軸向きだが、1、2着がランク馬同士で決着したことはない。

 今年は、ロードクエスト、ドーヴァー、サトノアレス、タワーオブロンドン、トゥザクラウンなどが指数の上位馬たちだ。

 トゥザクラウンの逃げで平均的なペースになりそう。差し脚の鋭い中団より後ろの馬たちにチャンスが広がるだろう。

 差し脚上位はサトノアレス、キャナルストリート、リナーテ、ストーミーシー、タワーオブロンドン、エントシャイデンなど。
 なかでも東京向きの差し脚が光るサトノアレスに期待したい。

 5歳馬サトノアレスはここまで(4426)の成績だが、良馬場に限れば(3423)。さらに東京の良馬場なら(1221)で、唯一4着以下になったのは安田記念での4着だけだ。2走前、稍重の阪神Cは15着に大敗したが、前走、良馬場の東京新聞杯は、直線、内で窮屈になりながらも鋭い差し脚を見せて3着に好走した。高速馬場の適性が高く、良馬場でこそ素軽いスピードが生きる馬だろう。重賞勝ちは2歳時の朝日杯FSだけだが、古馬重賞戦線で安定した成績を残しており、ここでも連軸の中心になるだろう。

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2019年05月09日

5月12日(日曜)

第14回ヴィクトリアマイル(G機謀豕競馬場・芝1,600メートル

想いを貫け、憧れた春に心強き女王が誕生する。

12日に東京競馬場で行われる、第14回ヴィクトリアマイル(4歳上・牝・GI・芝1600m・1着賞金1億500万円)の枠順が10日確定しました。

GI・2勝目を狙うラッキーライラック(牝4、栗東・松永幹夫厩舎)は3枠6番からのスタートとなりました。

また、昨年4着のアエロリット(牝5、美浦・菊沢隆徳厩舎)は6枠11番、
阪神牝馬Sを制したミッキーチャーム(牝4、栗東・中内田充正厩舎)は4枠7番に入りました。

ダービー卿CTで2着のプリモシーン(牝4、美浦・木村哲也厩舎)は5枠9番、
オークス馬ソウルスターリング(牝5、美浦・藤沢和雄厩舎)は8枠16番、
福島牝馬Sで久々の勝利を挙げたデンコウアンジュ(牝6、栗東・荒川義之厩舎)は4枠8番となっております。
発走は15時40分。枠順は以下の通りです。

 ( )内は性齢、騎手・調教師

1-1 アマルフィコースト(牝4、坂井瑠星・牧田和弥)
1-2 レッドオルガ(牝5、北村友一・藤原英昭)
2-3 クロコスミア(牝6、戸崎圭太・西浦勝一)
2-4 ノームコア(牝4、D.レーン・萩原清)
3-5 メイショウオワラ(牝5、秋山真一郎・岡田稲男)
3-6 ラッキーライラック(牝4、石橋脩・松永幹夫)
4-7 ミッキーチャーム(牝4、川田将雅・中内田充正)
4-8 デンコウアンジュ(牝6、柴田善臣・荒川義之)
5-9 プリモシーン(牝4、福永祐一・木村哲也)
5-10 ミエノサクシード(牝6、川島信二・高橋亮)
6-11 アエロリット(牝5、横山典弘・菊沢隆徳)
6-12 ワントゥワン(牝6、中谷雄太・藤岡健一)
7-13 サトノワルキューレ(牝4、内田博幸・角居勝彦)
7-14 レッツゴードンキ(牝7、岩田康誠・梅田智之)
7-15 カンタービレ(牝4、M.デムーロ・角居勝彦)
8-16 ソウルスターリング(牝5、武豊・藤沢和雄)
8-17 サウンドキアラ(牝4、田辺裕信・安達昭夫)
8-18 フロンテアクイーン(牝6、三浦皇成・国枝栄)

※出馬表は主催者発表のものと照合してください。

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外枠を生かし、馬の強さを引き出したデムーロ

 日米のビッグレースで1番人気馬が降着のペナルティを受けて着外に沈む激しい1日だった。ケンタッキーダービーの降着は映像だけなのでなんともいえないが、日本産馬として初挑戦だったマスターフェンサー(父ジャスタウェイ)の快走は、とても追い込みなど効く馬場状態ではないだけに、すごい価値がある。泥だらけになりながら、猛然と突っ込んで約2馬身差。届かないとは分かっていても声が出てしまった。

 浦河の三嶋牧場は、ダノンキングリー(日本ダービー出走予定)、今週のヴィクトリアマイルのカンタービレ、ミッキーチャーム、メイショウオワラの生産牧場であり、JRAのGIは未勝利だが(惜敗は多い)、145回の歴史を持つケンタッキーダービー6着は大変な誇りとなるだろう。ベルモントSに挑戦の可能性もあると伝えられる。3代母の半兄には長距離型サンジョヴィート(Kジョージ6世&クイーンES、愛ダービー)、ジャパンCにきたセーラムドライブ(USA)などのいるファミリー。スタミナを秘める可能性がある。

 NHKマイルCは、共同通信杯1800m→皐月賞2000mときびしいレースを経験したアドマイヤマーズ(父ダイワメジャー)の逆転勝利だった。きつい日程になったが、すぐ回復して絶好調キープ。馬体も減っていなかった。朝日杯FSで下している牝馬グランアレグリアが圧倒的な支持を受ける形になったため、陣営の、とくにGIレース勝ちから遠ざかっていたM.デムーロの闘争心むき出しの、それでいながら冷静な騎乗が光った。

 M.デムーロは外枠を気にしていたが、東京の1600mは、とくに揉まれるのを歓迎しない3歳馬にはマイナスはまったくない。スタート一歩だったが、外で他の有力馬の位置を(向こう正面でインに入ったグランアレグリアを前方に)確認できたから、今回はむしろプラス大だった。

「33秒9−45秒8−57秒8→」のきつい流れを察知したM.デムーロはあせって道中の順位を上げなかった。外々を回ったのも、加速しながらも4コーナーで一気にスパートしなかった仕掛けのタイミングもベスト。最後の1ハロンで道中のタメが全開した。

 これでGIの2勝を含み1600m【5-0-0-0】。「春はこれでお休み」(友道調教師)。秋はマイル中心に古馬に挑戦することになる。

 レース終了後、降着で騎乗停止(日本ダービーまで開催6日間)となったC.ルメールに代わって、M.デムーロがサートゥルナーリアに戻るのではないか…との観測もあったが、一度降りた(ほぼ降ろされた)形の最有力馬とのコンビは簡単に戻るものではない。互いの複雑な事情もある。サートゥルナーリアには、豪州の若手の成長株D.レーンの騎乗が伝えられた。M.デムーロの闘志にまた新たな火がつくことだろう。

 断然の1番人気だったグランアレグリア(父ディープインパクト)は5着(4位入線からの降着)に終わった。評価は少しも落ちないが、斜行は別に、小さな敗因がいくつも重なった結果だろう。若い3歳馬のマイル戦での激走の負担は大きいことで知られる(とくにNHKマイルCは)。

 グランアレグリアは桜花賞レコードの1分32秒7で独走し、今回は初めて中3週。さらに良くなっているという見方もあったが、当日の彼女は牡馬の中でパドックの最後方を歩いたこともあるが、落ち着いてライバルとは一線を画すようなムードさえ漂わせた桜花賞と違って、目立たなかった。気配が落ちたというほどではないが、前回すでに、きびしいNHKマイルCを激走したかのように見えた。

 スローな流れを好位からすんなり抜け出したレースが大半だった牝馬に、もまれるハイペースもかわいそうだった。出足一歩は許容範囲。だが、多頭数のうちの7番は少しも好枠ではない。外に回る余裕はなく、Hペースを読んで少し下げると、次つぎに外から他馬が来てしまった。

 直線、内に入るか、外か、瞬時のC.ルメールは、脚があるので外目に進路を取ろうとしたが、そこは隣にダノンチェイサー(父ディープインパクト)、その外にアドマイヤマーズ。進路が空くはずもないもっともきびしい場所だった。さすがのC.ルメールも慌てた。さらにそのあともまた斜行しかかっているから、残念だが降着はやむを得ない。

「あの不利がなければ被害馬は、加害馬に…うんぬん」の説明マニュアルは、もうさすがに実際の事象に即し、丁寧で、道理の通った説明に書き換えた方がいい(あれがクビ差ではなく半馬身だったら、グランアレグリアは騎手への制裁だけで降着はないという乱暴な判断になったことになる。たまたまケンタッキーダービーのあとだった。JRAはなにかあると世界基準に則してなどというが、あれはマキシマムセキュリティの斜行(?)がなければ17着馬が勝ち馬に先着したと認める、などという天外な降着理由ではないはずである)。

 2着に突っ込んだケイデンスコール(父ロードカナロア)は見事。外枠から落ち着いて持ち味をフルに爆発させた石橋脩騎手の騎乗もあざやかだったが、これが種牡馬ロードカナロア産駒の真価だろう。マイル向きの底力兼備のスピード型がさらに続いて出現する。

 カテドラル(父ハーツクライ)は、いかにも惜しいハナ差3着。476キロの馬体が500キロ級にも見えるほど充実していた。巧みにスペースを見つけてインから突っ込んだB.アヴドゥラ騎手の騎乗も光った。このマイル路線への転換は大正解だったが、できればもう一回、マイルのそれもきびしいペースを経験しておきたかった。残念。

 ダノンチェイサーは、直線に向くまでほぼ完ぺきなレースだった。ただ、スピードもあれば、速い脚も長続きするが、懸念された通り瞬間の爆発力がなかった。これは母の父ロックオブジブラルタル(デインヒル系)の泣きどころとされるが、並んだ瞬間に相手を交わす鋭さがない。大きな不利を被ったのは事実だが、外のアドマイヤマーズや、寄ってきたグランアレグリアを逆に弾き飛ばすくらいの迫力の鋭さがなかった。今後はアドマイヤマーズと同じように外から早めに加速しながらスパートする作戦がベストだろう。

 D.レーンの10着グルーヴィット(父ロードカナロア)は、道中揉まれる苦しい位置になったうえ、グランアレグリアの斜行接触の真後ろにいたのが不運。スペースを探して追うことがまったくできなかった。着順よりずっと中身はいい。大きく成長するだろう。

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2019年05月08日

サトノアレス
牡5歳
調教師:藤沢和雄(美浦)
父:ディープインパクト
母:サトノアマゾネス
母の父:Danehill
ここに注目!
2016年の朝日杯フューチュリティSでは豪快な末脚を発揮して、重賞初制覇をG気良饌罎脳った。その後は重賞勝ちこそないものの、随所で高い能力を披露。特に東京コースでは再三好勝負を演じており、ここは2度目の重賞勝利の好機だ。

スマートオーディン
牡6歳
調教師:池江泰寿(栗東)
父:ダノンシャンティ
母:レディアップステージ
母の父:Alzao
ここに注目!
しばらく不振が続いていたが、前走の阪急杯では最後の直線で鮮やかな大外強襲劇を演じて優勝。2015年東京スポーツ杯2歳S、2016年毎日杯、京都新聞杯に続く自身4度目の重賞制覇を飾った。完全復活なった実力馬の末脚に、ここも注目が集まりそうだ。

タワーオブロンドン
牡4歳
調教師:藤沢和雄(美浦)
父:Raven's Pass
母:スノーパイン
母の父:Dalakhani
ここに注目!
一昨年には京王杯2歳Sを制覇して、朝日杯フューチュリティSでは勝ったダノンプレミアムの3着。マイル以下の距離で高いパフォーマンスを見せている一頭だ。今回は3か月余りの休養明けになるが、乗り込み量は十分で、力を出せる仕上がりにありそうだ。

トゥザクラウン
牡5歳
調教師:池江泰寿(栗東)
父:キングカメハメハ
母:トゥザヴィクトリー
母の父:サンデーサイレンス
ここに注目!
全兄に重賞5勝のトゥザグローリー、有馬記念2着のトゥザワールド、全姉に中山牝馬S優勝のトーセンビクトリーがいる良血馬。本馬は出世に少し時間を要したが、ここにきて2連勝をマークし、本格化を告げている。得意の芝1400メートルなら、重賞初制覇も可能だろう。

ロードクエスト
牡6歳
調教師:小島茂之(美浦)
父:マツリダゴッホ
母:マツリダワルツ
母の父:チーフベアハート
ここに注目!
ここまでに新潟2歳S(2015年)、京成杯オータムH(2016年)、スワンS(2018年)と重賞を3勝。2016年のNHKマイルC2着の記録もあり、実績は十分だ。前走のダービー卿チャレンジTはひと息の結果(6着)だったが、ここはあらためて注目したい。

ロジクライ
牡6歳
調教師:須貝尚介(栗東)
父:ハーツクライ
母:ドリームモーメント
母の父:Machiavellian
ここに注目!
前走の高松宮記念は8着だったが、勝ち馬とは0秒5差でゴールインしており、着順ほど内容は悪くなかった。東京コースでは、昨年の富士S優勝を含めて3戦2勝をマーク。最も得意とするコースだけに、3度目の重賞制覇が見られるかもしれない。

リナーテ
牝5歳
調教師:須貝尚介(栗東)
父:ステイゴールド
母:マルペンサ
母の父:Orpen
ここに注目!
前走の京都牝馬Sでは、最後の直線で鋭い末脚を駆使して2着に好走。重賞でも通用する見通しを立てている。今回は牡馬相手だけに、楽な戦いにはならないかもしれないが、3走前には東京・芝1400メートルで1600万下・白秋Sを快勝。舞台適性も備えている。

スターオブペルシャ
せん6歳
調教師:藤沢和雄(美浦)
父:ダイワメジャー
母:ターフローズ
母の父:Big Shuffle
ここに注目!
昨年の春にオープンクラスでの初勝利を記録。同年秋にはオープン特別・信越S(新潟・芝1400メートル)1着に続き、オープン特別・オーロC(東京・芝1400メートル)3着、阪神C3着と、地力強化を印象づけた。今回も、得意の芝1400メートルなら侮れない。


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2019年05月07日

アエロリット
牝5歳
調教師:菊沢隆徳(美浦)
父:クロフネ
母:アステリックス
母の父:ネオユニヴァース
ここに注目!
一昨年のNHKマイルCを優勝。今回はアメリカ遠征からの帰国初戦で、3か月半ぶりの実戦になる。仕上がり具合がポイントになるが、帰厩後は順調に乗り込みを消化。ひと追いごとに調教の動きが良くなっており、力の出せる態勢は整った。

ミッキーチャーム
牝4歳
調教師:中内田充正(栗東)
父:ディープインパクト
母:リップルスメイド
母の父:Dansili
ここに注目!
前走の阪神牝馬Sを勝って重賞ウイナーの仲間入りを果たしたが、前々走の中山牝馬Sでは14着と大敗。騎乗した川田将雅騎手がレース後に「性格が難しく、今日は輸送が影響したと思います」と敗因を挙げており、今回も関東圏への長距離輸送が鍵になりそうだ。

ラッキーライラック
牝4歳
調教師:松永幹夫(栗東)
父:オルフェーヴル
母:ライラックスアンドレース
母の父:Flower Alley
ここに注目!
無傷の3連勝で一昨年の阪神ジュベナイルフィリーズを制し、同年度のJRA賞最優秀2歳牝馬を受賞した実力馬。1番人気に支持された前走の阪神牝馬Sは、直線でスムーズさを欠いて不完全燃焼の8着に敗れたが、G気梁臧饌罎之土重来を期す。

プリモシーン
牝4歳
調教師:木村哲也(美浦)
父:ディープインパクト
母:モシーン
母の父:Fastnet Rock
ここに注目!
昨年はフェアリーS、関屋記念と重賞2勝を挙げ、NHKマイルCでは5着に入った。3歳の夏を境に馬体がひと回り大きくなって、優れた成長力をアピール。脚質を考えれば直線の長い東京コースは歓迎で、念願のG祇覇へ機は熟した。

レッドオルガ
牝5歳
調教師:藤原英昭(栗東)
父:ディープインパクト
母:エリモピクシー
母の父:ダンシングブレーヴ
ここに注目!
左回りの芝1600メートルで全5勝を挙げ、前々走の東京新聞杯では、牡馬相手に勝ち馬から0秒1差の2着に好走した。4頭の重賞勝ち馬を産んだ母に、リーディングサイヤーのディープインパクトが配合された良血馬。今回はG欺蘢戦となるが、ポテンシャルは互角以上だ。

フロンテアクイーン
牝6歳
調教師:国枝栄(美浦)
父:メイショウサムソン
母:ブルーボックスボウ
母の父:サンデーサイレンス
ここに注目!
2歳時から息の長い活躍を続けているが、キャリアを重ねるごとにコツコツと地力をつけて、前走の中山牝馬Sで念願の重賞タイトルを獲得。これまでG気任6着、14着、8着、7着と結果が出ていないが、今の充実ぶりなら遜色のない競馬ができそうだ。

デンコウアンジュ
牝6歳
調教師:荒川義之(栗東)
父:メイショウサムソン
母:デンコウラッキー
母の父:マリエンバード
ここに注目!
東京・芝1600メートルでは、2歳時にアルテミスSを優勝し、一昨年のヴィクトリアマイルでは、メンバー中最速タイ(推定)の末脚を発揮し、11番人気の低評価を覆して2着に好走。前走の福島牝馬Sで約3年半ぶりとなる勝利の美酒を味わい、勝った勢いに乗ってG祇覇を狙う。

レッツゴードンキ
牝7歳
調教師:梅田智之(栗東)
父:キングカメハメハ
母:マルトク
母の父:マーベラスサンデー
ここに注目!
2015年の桜花賞でビッグタイトルを獲得。その後もスプリントG気2着に3度入るなど、今回のメンバーなら実績は一枚上だ。今年で7歳だが、前々走の阪急杯で2着に好走し、古豪健在をアピールしている。

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2019年05月06日

5月6日(祝・月)の船橋競馬11Rで行われた第31回かしわ記念(交流GI、4歳以上オープン、選定馬、定量、ダート・左1600メートル、11頭立て、1着賞金=6000万円)は、
C・ルメール騎手騎乗の2番人気ゴールドドリーム(牡6歳、栗東・平田修厩舎)が中団追走から徐々にポジションを上げると、先に抜け出したインティをゴール前で差し切り、史上3頭目となる同レース連覇を果たした。
タイムは1分40秒2(稍重)。
2着には1番人気に支持された武豊騎手騎乗のインティ、
3着に7番人気のアポロケンタッキーが入った。

これまでGI4勝を誇る同馬も最近は前走のフェブラリーSなど3戦連続で2着惜敗と歯がゆい結果が続いていたが、本来の力強い走りで前走で敗れたインティらを見事撃破。
エスポワールシチー(09、10年)、
コパノリッキー(16、17年)に次いで史上3頭目の連覇を果たすと同時に昨年の帝王賞以来のGI5勝目を飾った。

鞍上のC・ルメール騎手は5日のNHKマイルCでは桜花賞馬グランアレグリアに騎乗するも、進路妨害で5着降着と悔しい結果に終わったが翌日に悔しさを晴らす結果となった。

かしわ記念を勝ったゴールドドリームは、
父ゴールドアリュール、母モンヴェール、母の父フレンチデピュティという血統。
北海道安平町・ノーザンファームの生産馬で、
吉田勝己氏の所有馬。
通算成績は20戦9勝。
重賞は2016年ユニコーンS・GIII、2017年フェブラリーS・GI、チャンピオンズC・GI、かしわ記念・交流GI、帝王賞・交流GIに次いで6勝目。
かしわ記念は、平田修調教師、C・ルメール騎手ともに連覇。

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2019年05月05日

5月5日の東京11Rで行われた第24回NHKマイルカップ(3歳オープン、牡・牝、GI、芝1600メートル、定量、18頭立て、1着賞金=1億500万円)は、
M.デムーロ騎手騎乗のアドマイヤマーズ(牡、栗東・友道康夫厩舎)が令和初の中央GIを勝利。
朝日杯FSに次ぐ2度目のGI制覇で3歳マイル王に輝いた。
タイムは1分32秒4(良)。
なお、1番人気に支持された桜花賞馬グランアレグリアは4着に入線したが、5着入線のダノンチェイサーの進路を妨害したとして5着に降着となった。

2着はケイデンスコール(14番人気)、
3着にはカテドラル(7番人気)が入った。

アドマイヤマーズは2歳時に朝日杯FSを1番人気グランアレグリア(3着)などを破り、無傷4連勝でGI初制覇を遂げ、最優秀2歳牡馬に輝いた。
今年は共同通信杯2着、皐月賞4着とこれまで未勝利だったが、4戦4勝のマイル戦で再びグランアレグリアを封じ2度目のGI制覇を果たした。

また、最優秀2歳牡馬のNHKマイルC制覇は、2011年グランプリボス以来8年ぶり2頭目。
年明け未勝利馬のNHKマイルC制覇は2017年アエロリット以来2年ぶり5頭目となった。

NHKマイルCを勝ったアドマイヤマーズは
父ダイワメジャー、母ヴィアメディチ、母の父Mediceanという血統。
北海道安平町・ノーザンファームの生産馬で、
馬主は近藤利一氏。
通算成績は7戦5勝。
M.デムーロ騎手はNHKマイルC初制覇。

selvas2 at 16:07コメント(0) 
活力を奪うような消耗戦にならないことを望む

 安田記念、ヴィクトリアマイルと同じ東京コースだけに、勝ち馬に求められるものはきびしい。みんなやっと満3歳前後。才能に体力が追いついていないケースが多い。調教、育成技術の格段の進歩により各馬のレベルは上がり、成長(完成)は早まったが、NHKマイルCには決して忘れてはならない怖い側面がある。

 快走したあとのことなど関係ない、といってしまえばそれまでだが、みんな才能にあふれる未来展望の3歳馬。レース検討にも少なからず関連はある。

 調教、育成技術は格段に進歩したが、競走馬の成長曲線は変わらない。最近10年の勝ち馬のうち、のちにGIを勝ったのは14年ミッキーアイル(2年後のマイルCS)たった1頭だけ。

 史上、1分31秒台〜32秒台の高速決着の勝ち馬は9頭。そのうちのちにGIを制したのは04年キングカメハメハ(日本ダービー)ただ1頭。しかも、同馬はNHKマイルCのあと2戦だけで引退に追い込まれた。

 史上、牝馬は【5-3-4-34】。牡馬より断然、快走率は高い。だが、3着以内に快走した計12頭のうち、のちのGI勝ち馬は97年シーキングザパール(仏のモーリスドゲスト賞1300m)わずか1頭のみ。

 総合スピード能力勝負の東京マイルは、無理などしていないように見えてもきびしい。このGIを能力全開の激走で失うものは確実にある。10年ダノンシャンティ、16年メジャーエンブレムは、このレースが最後だった。

 桜花賞レコードの1分32秒7で快勝したグランアレグリアのスピード能力はすばらしい。前回は自身の1000m通過59秒4のスローなのに、1分32秒7だった。今回もまた快走必然の力関係と思えるが、遠征でレコード勝ち後、初めて中3週。見えない疲れうんぬんではなく、前回は意外に軽い調教で勝ってしまったが、前回がすでにNHKマイルCだった危険は否定できない。

 再度、桜花賞と同じような緩い流れになる可能性はある。グランアレグリアがここで失うものなど何もないことを願いたいが、ウィンクスのような馬ではないのもたしかである。活力を奪うような消耗戦にならないことを望みたい。

 まだ未完成で、驚くようなスピードや鋭さは物足りなくてもいい。この後もっと成長してくれそうな総合力を秘める牡馬に期待したい。

 時計が速すぎると勝ちみに遅い死角はあるが、距離1800mでも快走しているダノンチェイサーは、身体つきからみて、まだこれから良化しそうな成長株。

 きさらぎ賞を勝ち、5戦3勝となりながら皐月賞挑戦は回避。当初、NHKマイルC→日本ダービーの路線を歩むのでは?…とされたが、リフレッシュと再鍛錬で身体つきが変わってきた。1800mでも好走しているように、総合スピードが求められるレベルの高いマイル戦はベストに近いだろう。同じ配合型のミッキーアイル(母の父ロックオブジブラルタルは愛英仏米でタフに13戦10勝)が示したように、そう鋭くはないが、東京の長い直線でもしぶとく伸びるはずだ。

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2019年05月04日

5月4日の京都11Rで行われた第67回京都新聞杯(GII、3歳オープン、芝・外2200メートル、14頭立て、1着賞金=5400万円)は、
酒井学騎手騎乗の11番人気レッドジェニアル(牡3歳、栗東・高橋義忠厩舎)が中団追走から直線、外から追い込んで重賞初制覇。
タイムは2分11秒9(良)。

クビ差の2着には逃げ粘ったロジャーバローズ(2番人気)、
さらに2馬身半差遅れた3着に馬場の真ん中を伸びたサトノソロモン(7番人気)。

京都新聞杯を勝ったレッドジェニアルは、
父キングカメハメハ、母レッドアゲート、母の父マンハッタンカフェという血統。
北海道千歳市・社台ファームの生産馬で、
馬主は(株)東京ホースレーシング。
通算成績は5戦2勝。
重賞初制覇。
京都新聞杯は、高橋義忠調教師、酒井学騎手ともに初優勝。

selvas2 at 16:21コメント(0) 
4日の東京競馬で10Rの発走前に大量のひょうが降り、10R以降の開催が中止となった。

午前中から晴天の中、レースが行われていたが、午後3時ごろに降り出したひょうが次第に勢いを増し、場内は騒然。芝コースにはひょうが積もり、所々白くなった。

安全な競走実施が危ぶまれる状況になったため、主催のJRAは天候調査のため午後3時10分発走予定だった10Rの発走を遅らせることを場内に発表。
その後も天候の回復が見られなかったため、午後3時45分に「天候不良により、完全な競馬の実施が困難であると判断したため、10R以降の競走を中止する」と10R以降の打ち切りを決定した。

selvas2 at 16:19コメント(0) 
5月6日(休月)に船橋競馬場で行われるかしわ記念(JpnI・4歳上・ダ1600m・1着賞金6000万円)の枠順が4日確定しました。

7連勝でフェブラリーSを制したインティ(栗東、牡5・野中賢二厩舎)は6枠6番、
昨年の覇者ゴールドドリーム(栗東、牡6・平田修厩舎)は8枠10番に入りました。
発走は16時05分。枠順は以下の通りです。

 ( )内は性齢、騎手・調教師

1-1 コスモマイギフト(牡10、大原浩司、笠松・湯前良人)
2-2 キタサンミカヅキ(牡9、森泰斗、船橋・佐藤賢二)
3-3 モーニン(牡7、和田竜二、栗東・石坂正)
4-4 コウエイエンブレム(牡6、石崎駿、船橋・矢野義幸)
5-5 アサヤケ(牡8、岡村裕基、船橋・石井勝男)
6-6 インティ(牡5、武豊、栗東・野中賢二)
6-7 アポロケンタッキー(牡7、戸崎圭太、栗東・山内研二)
7-8 ドリームキラリ(牡7、坂井瑠星、栗東・矢作芳人)
7-9 オールブラッシュ(牡7、田辺裕信、栗東・村山明)
8-10 ゴールドドリーム(牡6、C.ルメール、栗東・平田修)
8-11 レヴァンタール(セ10、東川公則、笠松・湯前良人)

※出馬表は主催者発表のものと照合してください。

selvas2 at 16:17コメント(0) 
急上昇馬が現れる軽視できない一戦だが…

 3週間後(26日)に迫った「日本ダービー」へ出走のかかる京都新聞杯は、現日程になって19年間で、2頭のダービー馬(00年アグネスフライト、13年キズナ)と、3頭の2着馬(04年ハーツクライ、05年インティライミ、15年サトノラーゼン)を送ってきた。

 最近10年の日本ダービーで3着以内に快走の30頭の前走は、

「皐月賞…20頭、青葉賞…5頭、京都新聞杯…3頭、プリンシパルS…2頭」

 1999年からの10年間では、

「皐月賞…15頭、NHKマイルC…5頭、青葉賞…4頭、京都新聞杯…3頭、プリンシパルS…1頭、桜花賞など…2頭」

 もっと多岐にわたっていた。出走レースを絞る近年のほうがスケジュールは限られるが、急上昇の関西馬が含まれる「京都新聞杯組」はやっぱり軽視できない。

 ただ、今年はここで出走可能な賞金に達しようとするグループに、いきなり日本ダービーで…という逸材は乏しいように思える。キャリア2戦のサトノソロモン、フランクリンあたりが激変してくれると別だが。

 伏兵狙いで、1勝馬オールイズウェル(父ルーラーシップ)の台頭に期待したい。前回はインで包まれて4コーナーでは最後方まで下がり、直線は内回り阪神2000mの大外に進路を変え猛然と追い込み0秒1差3着。完全に脚を余してしまった。

 前出のキズナ、インティライミの佐々木晶三厩舎。父方祖父はキングカメハメハ、祖母の父ハエルコンドルパサーなので、キングマンボの「3×4」。祖母の半妹リトルアマポーラは京都2200mのエリザベス女王杯(08年)を勝っている。伝統の成長力あふれるファミリーに、これからさらに発展すること必至のキングマンボ系の血がうまくかみ合うことにも期待したい。

 京都芝は【1−1−0−0】。今度はコンビの藤岡佑介騎手に戻った。

 「プリンシパルS」経由馬は、過去23年間で2着馬1頭(96年ダンスインザダーク)、3着馬…4頭なので、相当の勝ち方をしないと本番は苦しいが、昨年のコズミックフォースは16番人気の本番で3着している。伏兵狙いでアトミックフォース。英ダービー、凱旋門賞の父ワークフォースは期待を裏切る大不振のため、5年間の供用でアイルランドに渡ったが、この世代の成績はそんなに悪くない。前走の内容に少し上積みがあればこの相手なら足りて不思議ない。

selvas2 at 00:30コメント(0) 

2019年05月03日

NHKマイルCの1番人気は過去10年で5勝しているが、2、3着はない。人気薄の馬たちも上位をにぎわしており、3連単は高配当も多い。
 指数上は前走指数上位馬や、過去の指数上位馬が連軸の中心になっている。

 今年は、アドマイヤマーズ、グランアレグリア、ファンタジスト、ハッピーアワー、プールヴィル、ダノンチェイサー、グルーヴィット、クリノガウディーなどが指数の上位馬たちだ。

 重賞の実績と前走指数の高さで、アドマイヤマーズ、グランアレグリアが少し抜けた存在だろう。

 アドマイヤマーズは朝日杯を制して、最優秀2歳牡馬に選出された。続く共同通信杯は2着、皐月賞は4着と、現3歳世代のトップクラスにある逸材だ。皐月賞は4番手で先行したものの、直線は伸びあぐね、上位の3頭とは2馬身と離されてしまったが、指数は世代のトップレベルのものだった。マイル戦は4戦4勝の距離で、改めて巻き返しに注目したい。

 牝馬のグランアレグリアは、ここまで(3010)。唯一3着だったのがアドマイヤマーズが勝った朝日杯だけだ。前走、桜花賞は2着馬に2馬身半の差をつけて完勝。先行して押し切る強い内容だった。鋭い瞬発力を見せており、天性のスピードが見て取れる。

 ペースは落ち着くはずで、先行する馬たちが中心だろう。その点からも先行できるアドマイヤマーズ、グランアレグリアに流れも向くはずだ。
 前走指数はアドマイヤマーズが上位だが、牝馬のグランアレグリアは2キロ減の重量差があり、実際はそれほど差はないだろう。直線の追い比べになったら、軽量で東京向きの素軽いスピードのあるグランアレグリアの方に分があるのではないか。

 他ではファルコンSの上位馬ハッピーアワー、グルーヴィットに、桜花賞6着のプールヴィル、きさらぎ賞の勝ち馬ダノンチェイサーなどに要注意。

 京都新聞杯は、過去10年、1番人気は(3223)。2、3番人気も合わせて5勝しており、比較的堅いレースだろう。指数上は平均指数の上位馬の連対率が高い。

 今年の指数上位馬は、タガノディアマンテ、ナイママ、ブレイキングドーン、ヒーリングマインド、オールイズウェル、ハバナウインド、ヴァンケドミンゴなど。前走、皐月賞組の指数が高いが、他は押しなべて低調。

 2200メートル戦だけに、スローペース必至で、差し脚は必須条件だ。長くいい脚を使えるのはタガノディアマンテだろう。
 前走、皐月賞は、外枠で位置取りが悪くなったが、後方から大外一気に差し脚を伸ばし6着に押し上げた。上がりは勝ち馬に次ぐ2番目だの速さで、京都コースなら切れる差し脚がより生かせるのではないか。

 他に、差し脚鋭いヴァンケドミンゴ、オールイズウェルにもチャンスがあるだろう。

selvas2 at 18:30コメント(0) 
5月5日(日曜)

第24回NHKマイルカップ(G機謀豕競馬場・芝1,600メートル
完成への過程は未来を切り拓く情熱の宝庫だ。

5日に東京競馬場で行われる、第24回NHKマイルC(3歳・牡牝・GI・芝1600m)の枠順が3日確定しました。

桜花賞馬グランアレグリア(牝3、美浦・藤沢和雄厩舎)は4枠7番からのスタートとなりました。
また、2歳王者アドマイヤマーズ(牡3、栗東・友道康夫厩舎)は8枠17番、
きさらぎ賞を完勝したダノンチェイサー(牡3、栗東・池江泰寿厩舎)は2枠3番に入りました。

皐月賞13着からの巻き返しを期すファンタジスト(牡3、栗東・梅田智之厩舎)は7枠13番、
ファルコンSで2着のグルーヴィット(牡3、栗東・松永幹夫厩舎)は3枠6番、
末脚魅力のヴィッテルスバッハ(牡3、美浦・池上昌和厩舎)は7枠15番となっております。
発走は15時40分。枠順は以下の通りです。

 ( )内は性齢、騎手・調教師

1-1 クリノガウディー(牡3、藤岡佑介・藤沢則雄)
1-2 プールヴィル(牝3、秋山真一郎・庄野靖志)
2-3 ダノンチェイサー(牡3、川田将雅・池江泰寿)
2-4 イベリス(牝3、浜中俊・角田晃一)
3-5 マイネルフラップ(牡3、松岡正海・梅田智之)
3-6 グルーヴィット(牡3、D.レーン・松永幹夫)
4-7 グランアレグリア(牝3、C.ルメール・藤沢和雄)
4-8 ヴァルディゼール(牡3、北村友一・渡辺薫彦)
5-9 ミッキーブラック(牡3、岩田康誠・音無秀孝)
5-10 カテドラル(牡3、B.アヴドゥラ・池添学)
6-11 ロードグラディオ(牡3、大野拓弥・西浦勝一)
6-12 ワイドファラオ(牡3、内田博幸・角居勝彦)
7-13 ファンタジスト(牡3、武豊・梅田智之)
7-14 ハッピーアワー(牡3、吉田隼人・武幸四郎)
7-15 ヴィッテルスバッハ(牡3、戸崎圭太・池上昌和)
8-16 トオヤリトセイト(牡3、福永祐一・松下武士)
8-17 アドマイヤマーズ(牡3、M.デムーロ・友道康夫)
8-18 ケイデンスコール(牡3、石橋脩・安田隆行)

※出馬表は主催者発表のものと照合してください。

selvas2 at 06:36コメント(0) 
サトノソロモン
牡3歳
調教師:池江泰寿(栗東)
父:ディープインパクト
母:イルーシヴウェーヴ
母の父:Elusive City
ここに注目!
前走時の馬体重546キログラムが示すように、ディープインパクト産駒では屈指の大型馬。スケール感がある一方、大跳びで器用さに欠けるイメージがあるだけに、外めでスムーズに運べた方がいいだろう。

タガノディアマンテ
牡3歳
調教師:鮫島一歩(栗東)
父:オルフェーヴル
母:タガノレヴェントン
母の父:キングカメハメハ
ここに注目!
デビュー2戦目から5戦連続で、メンバー中2位以内の推定上がり3ハロンタイムをマーク。ただ、クラスが上がるにつれて後方からの競馬となっているように、レース運びに幅はない。勝ち切るには、ハイペースの展開が欲しいところだ。

オールイズウェル
牡3歳
調教師:佐々木晶三(栗東)
父:ルーラーシップ
母:ラブフール
母の父:ゼンノロブロイ
ここに注目!
一見すると太め残りと思えるぐらいに腹回りをボテッと見せるが、管理する佐々木晶三調教師は「これは体型的なもので心配ないですよ」と一笑に付す。今回も極端な馬体増さえなければ、力は出し切れると見たい。

ヒーリングマインド
牡3歳
調教師:松田国英(栗東)
父:Tanino Gimlet
母:Ancient Art
母の父:Monsun
ここに注目!
過去3連対のレースの推定上がり3ハロンタイムは、順に37秒0、36秒7、35秒8だから、上がりの時計がかかってこそのイメージ。ペースが落ち着き、レースの上がりが速くなるようだと、切れ負けの不安がある。

ロジャーバローズ
牡3歳
調教師:角居勝彦(栗東)
父:ディープインパクト
母:リトルブック
母の父:Librettist
ここに注目!
ディープインパクト産駒にしてはパワーに寄ったタイプで、前々から押し切る形がベスト。極端に上がりが速くなるよりは、持久力が問われる展開になった方が、持ち味を生かせそうだ。

ブレイキングドーン
牡3歳
調教師:中竹和也(栗東)
父:ヴィクトワールピサ
母:アグネスサクラ
母の父:ホワイトマズル
ここに注目!
パドックではチャカつくシーンが目立つが、それでもレースに行けば結果を出せている。今回も、極端にイレ込んでいない限り割り引く必要はなさそうだ。ヴィクトワールピサ産駒らしいスタミナタイプで、上がりの速い展開は歓迎材料と言えないだろう。

トーセンスカイ
牡3歳
調教師:藤原英昭(栗東)
父:トーセンラー
母:シアトルサンセット
母の父:Belong to Me
ここに注目!
デビューから2戦のパドックでは、あまり気合を表に見せていない。一気の重賞挑戦となるが、今までと同じように淡々と歩けている方がいいだろう。こういう気性なので、距離延長もそれほど気にする必要はないはずだ。

ハバナウインド
牡3歳
調教師:浅見秀一(栗東)
父:ハービンジャー
母:グァンタナメラ
母の父:フジキセキ
ここに注目!
過去4戦の中で最も道中のペースが落ち着いた前走では、行きたがるシーンを見せていた。今回も、スローペースで流れた時に折り合えるかどうかは鍵になる。馬群に包まれる展開でも行きたがる可能性があるだけに、スムーズに折り合って運びたい。

selvas2 at 00:30コメント(0) 

2019年05月02日

流れを読み切ったルメールの見事な位置取り

 3歳秋の菊花賞を史上最少キャリア4戦目【3-1-0-0】で制したフィエールマン(父ディープインパクト)が、今度は天皇賞(春)を史上最少6戦目で快勝し、通算【4-2-0-0】となった。近年、従来にはないスケジュールでのGI制覇が連続するが、6戦目で3200mのビッグレース勝利は、遠く1947年の4歳馬オーライト(父は初代3冠馬セントライト)の天皇賞制覇(この年の名称は平和賞)の9戦目を大きく塗り替える大変な記録になる。間隔を詰めて出走できないタイプなのでスケジュールは難しいが、凱旋門賞挑戦に踏み切る可能性はある。

 勝ち時計は、高速レースの多い最近ではごく標準タイム。前後半の1600m「1分38秒3-1分36秒7」=3分15秒0も、長距離戦らしいスローに近いペースの結果だった。ただ、最近では珍しく(各馬が相手の出方をうかがう最初の1ハロンは別に)、道中でハロン13秒台のラップが2回も連続する「中間超スロー」の流れだった。

 3200mを4等分した800mごとのバランスは「47秒6」-「50秒7」-「50秒5」-「46秒2」=3分15秒0となるが、まだキャリアの浅いフィエールマンを絶妙にアシストしたのはビッグレースを勝ち続けるC.ルメール。

 超スローになった2017年のレイデオロの日本ダービーで、ガクンとペースが落ちた向こう正面でスルスルと先団に接近したときとまったく同じ。向こう正面に入るまでの平均ペースがいきなり「13秒8-13秒3」と緩んだ地点で、ごく自然にスルスル進出。先行集団から差のない位置に押し上げている。

 このとき、位置取り(戦法)に注文をつけていたM.デムーロのエタリオウ(父ステイゴールド)は、まだ動かなかった。少し離れた最後方追走で、フィエールマンとの差はどうみても10馬身以上あった。エタリオウがスパート態勢に入って中団の外にとりついた地点から、残る800mは「11秒7-11秒6-11秒0-11秒9」=46秒2-34秒5となり、レースは一気にペースアップしている。

 ハロンラップは異なるが、最後にフィエールマンとエタリオウがしのぎ合った菊花賞3000mの後半800mが「46秒4-34秒2」なので、高速の上がり勝負になった点はほぼ同じ。菊花賞はエタリオウとフィエールマンは最初から中団のほとんど似たような位置にいて、エタリオウの方が早めに動いて一旦先頭だった。

 これと同じ形にしたくなかったか。M.デムーロのエタリオウは、位置取りとスパートのタイミングに注文をつけた作戦だったと思えるが、メイショウテッコン(父マンハッタンカフェ)も、ロードヴァンドール(父ダイワメジャー)も、先手を主張したヴォージュ(父ナカヤマフェスタ)もいたのに、デムーロの読みとはまったく違って、だれかが動きを見せるはずのレース中盤が「13秒台」のハロンが2回も出現する超スローになってしまった。

 エタリオウが、11秒台が連続することになる後半800mより2ハロン前の2000m過ぎから中位に押し上げた区間のレースラップは「12秒5-2秒3」。フィエールマンやグローリーヴェイズ(父ディープインパクト)が坂の下りからの高速上がりに備えているのに対し、早くも11秒台の脚を連続させて追いつかなければならなかった。

 これでフィエールマンなどと同じ上がりの切れを発揮するのはムリ。3コーナーで10馬身近くあったフィエールマンとの差は、一旦はなくなったが、あれだけロングスパートになっては最後に失速して約6馬身差も当然。注文をつけた追い込み作戦がまったく逆の流れになったのだから、長距離3200mではありえる結末といえるが、13秒台が連続した地点で少し差を詰めておきたかった。ミルコはこれで天皇賞(春)は【0-0-0-5】。どうも巡り合わせが良くない。

 パフォーマプロミスは、7歳にして初の天皇賞(春)挑戦。離された3着とはいえさすがステイゴールド産駒。バテることなく懸命に能力を出し切った。

 状態絶好と映った4歳ユーキャンスマイル(父キングカメハメハ)は、勝ち馬を射程に入れる位置にはいたが、菊花賞で0秒2差だったフィエールマンとの差が今回は1秒5。ダイヤモンドS3400mを水準以上のタイムで快勝の内容と、ステイヤーらしい体型からすると案外の内容だった。もう少し正攻法で動ける自在型に成長したい。長丁場での追い込み策は至難。

 メイショウテッコンはスパートのタイミングを逸し、11着。極端な成績【5-0-1-6】が示すように、自分の形にならないと極端にもろい。ロードヴァンドールもすんなり単騎で行けないとGIでは苦しい力関係だった。

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2019年05月01日

グランアレグリア
牝3歳
調教師:藤沢和雄(美浦)
父:ディープインパクト
母:タピッツフライ
母の父:Tapit
ここに注目!
前走の桜花賞では、早めに先頭を奪うと最後の直線でも脚色は全く衰えず、後続を突き放す形で優勝。好タイムで見事に牝馬クラシック第1戦を制した。今回の東京・芝コースでも2戦2勝と高いパフォーマンスを披露しており、牡馬相手でも主役候補だ。

アドマイヤマーズ
牡3歳
調教師:友道康夫(栗東)
父:ダイワメジャー
母:ヴィアメディチ
母の父:Medicean
ここに注目!
前走の皐月賞は4着に敗れたが、正攻法の競馬で0秒4差なら悲観する内容ではないだろう。今回は、過去4戦4勝を誇る芝1600メートルに戻っての一戦。朝日杯フューチュリティSではグランアレグリア(3着)を退けており、ここは2度目のG祇覇のチャンスだ。

ファンタジスト
牡3歳
調教師:梅田智之(栗東)
父:ロードカナロア
母:ディープインアスク
母の父:ディープインパクト
ここに注目!
昨年に小倉2歳Sと京王杯2歳Sを優勝。マイル以下のレースでは安定した成績を残している素質馬だ。前走の皐月賞は13着と初めて大敗を喫したが、芝2000メートルの距離が影響した公算が大きい。条件が大きく好転する今回は、あらためて注目したい。

ワイドファラオ
牡3歳
調教師:角居勝彦(栗東)
父:ヘニーヒューズ
母:ワイドサファイア
母の父:アグネスタキオン
ここに注目!
前哨戦のニュージーランドTを逃げ切って優勝。ここは2連勝の勢いに乗っての登場となる。今回はさらに相手が強化されるが、自在性に富んだ脚質は魅力が大きい。一貫してマイル戦を使われてきたローテーションも魅力で、3連勝でのG汽織ぅ肇訝ゼ茲鯡椹悗后

ヴィッテルスバッハ
牡3歳
調教師:池上昌和(美浦)
父:ルーラーシップ
母:ケイティーズジェム
母の父:ディープインパクト
ここに注目!
前走のニュージーランドTは3着だったが、最後の直線で見せた豪快な末脚は目を引くものがあった。フットワークの大きなタイプだけに、広くて直線の長い東京に替われば、大きな上積みが見込めるだろう。先行争いが激しくなれば、ゴール前で浮上してきそうだ。

ヴァルディゼール
牡3歳
調教師:渡辺薫彦(栗東)
父:ロードカナロア
母:ファーゴ
母の父:ハーツクライ
ここに注目!
デビュー戦を勝ったあと、2戦目のシンザン記念も優勝。切れ味鋭い末脚と卓越した勝負根性を備えた一頭だ。2番人気に支持された前走のアーリントンCは8着だったが、最後の直線で進路が狭くなるシーンがあった。ここは再度注目が必要だろう。

ダノンチェイサー
牡3歳
調教師:池江泰寿(栗東)
父:ディープインパクト
母:サミター
母の父:Rock of Gibraltar
ここに注目!
昨年12月に500万下・こうやまき賞(中京・芝1600メートル)を勝利すると、今年2月のきさらぎ賞も2馬身差で快勝。高い能力をアピールしている。きさらぎ賞の3着馬と5着馬がのちに重賞を勝っており、その比較からも楽しみな存在だ。

ハッピーアワー
牡3歳
調教師:武幸四郎(栗東)
父:ハービンジャー
母:サクセスシルエット
母の父:ディープインパクト
ここに注目!
昨年夏の札幌開催で早々と2勝目をマークし、秋にはデイリー杯2歳Sで3着に好走。前走のファルコンSでは鮮やかな追い込みを決めて、初の重賞タイトルを獲得した。まだスタートに課題を残すが、瞬発力は一級品。直線の長い東京コースなら、自身の力は出し切れるだろう。

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