2018年10月27日

柏木集保先生の見解 アルテミスステークス

全く異なる展開で2連勝、内容も勝ち時計も秀逸

 アユサン(13年桜花賞)、レッツゴードンキ(15年桜花賞)、メジャーエンブレム(16年NHKマイルCなど)、ラッキーライラック(17年阪神JF)のGI馬が4頭。

 現4歳のリスグラシュー(桜花賞などGIで2着4回)を筆頭に、のちのGI(JpnI)で2着-3着の好走記録をもつ馬をここまでに7頭も送り出しているのが、まだ「6回」しか行われていないこの牝馬重賞。

 ずっと以前から、2歳の秋に「東京の1600-1800mのオープンクラスで善戦.好走した馬は将来性十分」とされてきたが、とくに牝馬の場合はその通りである。

 1-2番人気に支持された注目馬は、6年間合わせて【4-3-0-5】。多頭数の牝馬戦とすれば上々であり、まだまだ評価と結果が結びつく時期ではないが、前出のGI馬4頭は、ここで「4,1,1,2」番人気だった。

 グレイシア(父ダイワメジャー)に期待したい。例年だと、この時期の全国2歳種牡馬ランキングで1-3位にいるはずの父ダイワメジャー(17歳)は、今年は現在のところ7位止まり。生産頭数は変わらないのに、出走数、勝ち馬数ともに、昨年あたりから下降カーブを描いているのは気になる。ピークは過ぎたのだろうか。

 ロードカナロア、オルフェーヴル、ジャスタウェイ…などに勢いで見劣るのは、繁殖牝馬全体のレベルダウン(新勢力に押されて)なのだろうか。その心配は否定できないが、競走時のダイワメジャー自身はすばらしい成長力を示した馬であり、素質を秘めた馬をまだ多く送り出してくれるはずである。

 グレイシアの新馬戦は新潟1400mを果敢に飛ばして「45秒9-35秒7」=1分21秒6の逃げ切り圧勝。1400mの夏の新潟2歳戦8鞍の中では、ダリア賞(ジャスタウェイ産駒のアウィルアウェイが快勝)と並んで最速タイだった。

 光るのは2戦目のアスター賞(中山1600m)。新馬戦とはちがってスタートで出負けして最後方追走となったが、4コーナー手前からふくれるように大外に回って1分34秒9(自身の上がり33秒5)。スローでレース上がり「12秒1-11秒3-11秒1」=34秒5を楽々と差し切って、最後11秒1のゴール前は余力さえあった。4回中山1600mの2歳戦10鞍の最高タイムだった。

 カリカリするテンションの高さが、ここまではレースでの闘志に直結していたので、そのバランスが崩れると(まだ3戦目なので)まったくの不発に終わる心配もあるが、イトコにしぶとく成長したラブリーデイ(宝塚記念など9勝)のいる一族。早熟系ではないと思える。

 ダート巧者のような血統背景だが、スケールあふれる大跳びのフットワークで阪神1800mを1分46秒8で圧勝してきたエールヴォア(父ヴィクトワールピサ)が相手筆頭。注目馬が多いが、強気に逃げが打てれば怖いライデンシャフト(父ノヴェリスト)は、ぜひ穴馬にマークしたい。前走の札幌1500m1分31秒0は、人気のウインゼノビア(父スクリーンヒーロー)を1秒2も上回っている。

selvas2 at 00:30コメント(0) 

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