2019年07月20日

柏木集保先生の見解 安達太良ステークス

福島ダ1700mの1分43秒1は決して速い記録ではない

 先週の福島では、初めて3勝クラス(旧1600万下に相当)のダート1150m戦が組まれ、土曜のメインだった。ダート1700mのオープン、準オープン級のレースも、通常は春の福島、秋の福島にはなく、7月開催のこの安達太良Sだけ。

 第一週の2勝クラスで「1分43秒1(不良)」のコースレコードが記録された距離だが、他にダート1700mが多く行われている競馬場のレコードは、札幌「1分40秒9」、函館「1分41秒7」、小倉「1分41秒8」。クラスとコース形態が関係するためだが、福島の1分43秒1は決して速い記録ではないところがポイント。

 もちろん、1分43秒1のコースレコードで圧勝したビルジキールはここでも有力馬であり、上昇一途の3歳馬でもある。さらにタイム短縮は可能だが、1分43秒1のレコードは分かりやすいダート1600mに換算すると、小回りでスピードがそがれる面があるにせよ、1分37秒0前後の記録にとどまる。有力馬ではあっても、過信は禁物かもしれない。

 ダート通算【3-5-1-3】の4歳馬ショーム(父エスポワールシチー)に期待したい。春からこのクラスに上がって4戦「0秒5、0秒1、0秒6、0秒3」差だった。差し一手で勝ちみに遅いのがこのコースでは大きな死角だが、3走前の鳴門Sダート1400mは、1分23秒8の時計は速くなくても組み合わせのレベルはかなり強力だった。

 その時の自身の上がりは最速タイの36秒2。2着に突っ込んだ前回の薫風Sの上がり35秒8もメンバー中の最速。スピード系のダート巧者らしく、切れ味がある。昨年のこの開催でダート1700mの500万下をまくって快勝したコース経験もある。

 10年のフェブラリーSを1分34秒9で制するなど1600m-1800mをベストにした父エスポワールシチー(その父ゴールドアリュール)は、芝でも勝っているようにスピード系のダート巧者だった。初年度産駒は現4歳馬。公営の地域重賞の勝ち馬は7頭も送っている。まだJRAの重賞には手がとどいていないが、そろそろ…という期待もある。昨18年の種付け頭数は自身最多の161頭。評価は上がっている。

 ショームの祖母パイアン(父Cozzene)の半妹には、アイビスサマーDを連勝した快速カノヤザクラがいた。母方もスピード色の濃い一族なので、速いタイム決着になりそうな点が有利だ。ワイルドカード、ロジペルレスト、そしてビルジキールが相手本線。

selvas2 at 00:30コメント(0) 

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