2007年11月06日

アクアリウムのメンテナンス。

a1f3c1fc.jpgアクアリウムは「管理」ひとつで良くも悪くもなっていく。ショップでも質問されることの多くは、どんな作業をしたら良いか、管理、メンテナンス、適切な処置についてのことである。今回は問い合わせの多い水槽の管理・メンテナンスについて考えていこう。

■器具のメンテナンス
/總
水槽には専用のバケツ、ホース、雑巾、各種掃除グッズを用意しよう。洗剤を使うことは一切ない。(例外的にはガラス製CO2添加器具の漂白がある。)人間用の「抗菌加工」が施されているものも避けよう。ろ過バクテリアも菌であるため、抗菌加工されたバケツやブラシを使ってしまって生体全部がダメになってしまったという報告もある。水槽の外側や縁は管理が終わったら毎回必ず雑巾で拭くようにする。水滴を残したままだと跡として残りせっかくの水景を台無しにしてしまう。水槽のフチにも炭酸カルシウムの白い痕跡が付着しやすいのでこまめに清掃しよう。上部式フィルターをどかしたら下が真っ白だった経験をお持ちの方も多いと思う。水槽の内側は専用のコケ磨きグッズでないと思わぬキズをつけてしまう。アクリル水槽はガラス水槽よりキズがつきやすい。ガラス水槽は継目のシリコン部を傷めないように磨こう。(コケ取り貝はきわめて有効。)よく水槽は何年くらい使えますか?という質問を受けるが、手入れが良ければ5年、10年以上ずっと使える。水槽交換は水もれ、割れ、キズが主な理由である。個人的な感想になるが、一度水を抜いて、保管しておいた水槽に(例えば何年か後に)再び水を張る際は水漏れのチェックを徹底したほうが良い。特にガラス水槽のシリコン部の劣化に注意してほしい。水を張って使い続けている水槽のほうが水漏れ事故は少ない気はする。
⊂般
一日8〜10時間、規則正しく照明しよう。タイマーでの自動ON/OFF管理がおすすめである。朝と夜を作り出し、魚たちの生活リズムを整えてあげることが照明の目的の一つである。水草を育成する場合の蛍光灯は4〜6ヶ月を目安に交換しよう。ランプは切れていなくても、光量自体は低下していき、半年経過するころには光量は半分ほどになる。水草の健全な育成のためには、複数本あるランプを一週間ごとに1本ずつ交換していく方法が良い。照明器具に限らず、関連器具の取り扱い説明書は保管してほしい。メタルハライドランプや殺菌灯のランプ寿命(例えば8000時間など)を知ったり、カートリッジの交換などの際、まちがいがない。各メーカーで専用パーツも増えてきており、自分で使っている器具は把握しておきたい。海水水槽での照明まわりはこまめに清掃し、塩だれによる事故を防ごう。
フィルター、ろ過材
フィルターやろ過材の清掃は、水かえの日と重ならないようにしたい。同時に実施してしまうと目には見えないがバクテリアが急に減少し、ろ過のサイクルをダメにしてしまうことがある。キレイにしようと一生懸命作業したのに終わったら水が白く濁っているという経験をお持ちのかたも多いと思う。ろ過材の洗浄は飼育水をバケツにとり、そこで行なう。同じ水温、同じ水質で洗うことによりバクテリアの死滅、流出を防ぐのが主な目的で、水道水で洗ってはいけない。
各フィルターのメンテナンスの注意点
■底面式フィルター・・・底床クリーナーによる定期的な底床の清掃が不可欠。
■上部式フィルター・・・ポンプに水がかからないように。ポンプ交換は1年ごと。
■外部式フィルター・・・パーツの破損。ホースなど接続部の水もれは要チェック。
■内部式フィルター・・・スポンジの目詰まり。水流の向きにも注意。
■外掛け式フィルター・・純正ろ過材は交換時にバクテリアを捨てることになるためスポンジストレーナーや補助ろ材を併用
■スポンジフィルター・・目詰まりによりエアーの量が減る。エアーチューブ連結部も清掃。
な櫺拘鏘顱ξ箋儡鏘
ヒーターは砂利に埋めないで底のほうで寝かせた状態で使用する。立てた状態のヒーターは万が一水槽が水漏れしたとき危険であるうえ、保温の効率も悪くなる。サーモスタット本体は水に濡れないように注意してほしい。温度センサーがあるものはヒーターと距離をおいて設置する。センサーを水槽の外に忘れたままにしてしまい、悲しいお別れをした例もよく耳にする。ヒーターに限らず関連器具は電化製品であるため、スペアを用意したい。ショップなどのセールを有効に利用して、定期的に(ヒーターの場合は1〜2年)交換してほしい。ヒーターの故障は、温度が上がらなくなるか、上がりすぎるかのどちらかで、生体の命にかかわる。ヒーターは必ず水中にある状態で通電し、もし取り出して清掃などをするときは取り出す15分ほど前に電源を抜き、熱いヒーターを持ち上げないようにしよう。
クーラーのメンテナンスは各メーカーの取り扱い説明書に則って実施してほしい。定期的なエアーフィルターの清掃や、オフシーズンに取り外すときは機器の中の水を抜いたりすることが記されていると思う。来シーズンに備えて各メーカーにオーバーホールを依頼するアクアリストも少なくない。
ゥ┘
エサはなるべく新鮮なものを与えたいということで、多少割高でも小さい容器のものを使い切っていくアクアリストが増えた。容器を開けて時間が経つと多少エサは劣化するようだ。実際ボトルの半分まではよく食べ、残りは食べないグルメな金魚やアロワナもいる。新たに開封した同じものは喜んで食べるのだ。おせんべいなどに入っているパックの乾燥剤をいれたり、冷蔵庫で保管するひともいる。活きえさについてはショップにストック方法を確認しよう。冷凍エサは与える分だけ取り出し、一度とけてしまったものを再冷凍することはしない。(ディスカスハンバーグに個人的に混ぜ物をする場合はやわらかくすることもある。)
■日常の水槽管理・水かえ
日々のエサやりによって、水槽の水は富栄養化していく。魚や水草は自分たちが成長するために必要な栄養を摂取し、消化吸収し最終的な不要物を水槽内に排泄する。ろ過が上手に機能している水槽では、バクテリアがこれらの老廃物を生体にとって比較的無害な形まで分解してくれる。しかし、すべての老廃物が再利用できる形に還元されるわけではなく、水槽内には徐々に蓄積されていく。主に硝酸塩の濃度を薄める作業が水かえである。
コケの発生と硝酸塩値には密接な関係がある。硝酸塩値を測定し、1リットル当たり12mg以下であれば水の状態は良好、藻類の影響は少ないと言える。1リットル当たり25mgから藻類の発生が促進されるため、部分的な水換えが必要になってくる。50mg/lを超えると魚や水草が弱り、コケがはびこる。ここでは全水量の50%以上の水かえが必要になる。作業のスケジュールをはかる目安や水かえ実施日の決定方法は硝酸塩値だけでなくPhにおくアクアリストも多い。硝酸塩自体は酸性であるため、時間か経過しバクテリアによる分解作用がすすむと、Phが下がってくるのだ。極度の酸化は魚の遊泳が緩慢になるため、新しい水と入れ替える必要がでてくるのである。毎日Phなど水質データを測定し、数値をメモしておけば、水槽内で起こっている目には見えないできごとが把握でき、対処しやすいであろう。よくいわれるところの、週に1回三分の一から半分の水かえ、というのは水質データの許容範囲でやりくりできるラインの目安で、ビギナー向けにつかわれる言葉である。水かえの実施は、魚や水草がイキイキとした姿になり、水槽環境がよくなることを確信して行なってほしい。やるとよくなるのが水かえである。魚たちにはいつも良好な環境を提供してあげたいものだ。水かえ前と水かえ後のPh値に差がありすぎる(Ph値にして1も2も変化してしまうような)処置も避けたい。水かえ前のPh値、水かえ後のPh値のほかに、水かえ用に用意した水のPh値も把握しよう。作業の前後でPh値にひらきがありすぎると白濁りの原因となることもある。
★基本的な水換えの手順
1、照明を消し、ガラス蓋を洗う。(ヒーター、フィルターなどの電源を切る場合もあり)
2、水槽専用スポンジで水槽の内側や水温計、パイプ、ホースなどの器具を磨く。
3、底砂クリーナーを使い、底床全体を掃除しながら3分の1〜2分の1の水を捨てる。底砂は端の方から順にクリーナーを差していき、きれいになったら隣りへ移動する作業。はじめはコツが要るが、慣れると簡単である。
4、砂利をならし、目の細かいネットで粗ゴミを除去する。
5、水槽と同じ水温の新水を用意し、中和剤などウォーターコンディショナーで水を作る。
6、静かに注水。復帰作業。
7、水槽面、照明器具などを拭き掃除して完了。
鉄則1、楽しく管理しよう。
水槽管理の時間は楽しい。人も魚も生活リズムが大切である。
鉄則2、正しい処置ができる観察眼を養おう。
後手にまわると復帰が困難である。いつでも作業できる態勢をつくろう。
鉄則3、器具はスペアを用意しておこう。
万が一に備えてスペアは欠かせない。ショップのSALEは見逃さないようにチェックしよう。



selvas2 at 07:20コメント(0) 

コメントする

名前
 
  絵文字
 
 
Archives
記事検索