2007年11月08日

水槽をセットしよう。

cb94be4f.jpg水槽セットはとても楽しい。水を張るまでのワクワク感、どんな設備にしようか、どんなレイアウトにしようか、観賞魚が趣味でよかったと思う瞬間である。長く楽しむためにはスタートが肝心である。今日は水槽セッティングから魚の導入までを考えていこう。
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水槽は一度設置したら1mmも動かさないのが原則である。多くのアクアリストの話を聞くと、水槽を洗うために移動してしまう人が少なくないようだ。水や砂利が入ったまま移動することは水槽破損の原因となるうえ大変危険である。水はホースで抜くのが基本で、設置場所はスタートしてから水槽がうまくいくかどうかの鍵となる。例えば強い西陽の差す窓際に置いてしまうと、水槽管理において避けては通れないコケの問題が大きく立ち塞がるだけでなく、夏の水温上昇の原因にもなる。また魚たちはドアや戸の開閉が得意ではないので部屋の出入り口付近も避けよう。留守がちな部屋でデリケートな種を飼育すると、人影や物音に対して魚が敏感になり、奥のほうでおびえてしまう例がある。なるべく水槽に向かい魚たちを観察したり世話をしたりするコミュニケーションの時間をとってあげたい。いつも人が生活している空間に水槽を置くと、魚たちは人に慣れエサをねだったりいきいきとした姿を見せてくれたりする。電源が近く、水の出し入れが便利な場所も良い。専用水槽台、キャビネットの使用が鉄則である。一般的な60cm水槽で60kg〜70kg、90cm水槽では160〜200kgの重量になる。できれば水平器できちんと水平を確認したい。
底砂
底砂は多くのメーカーが様々な製品をリリースしているが、洗ってから使用する砂利の類と、水を張る前にセットするソイルの類が主流となっている。水槽にバックスクリーンを張ったら底床作りをしよう。水草用底床肥料、ラインヒーター、レイアウト用の雛壇型プレート、底面式フィルターなどは底砂を敷く前にセットしよう。岩や流木は底砂を敷く前にセットすると座りが良くなる。
水を張る
水は底砂を掘り起こさないようにボールなどで受けながら静かに注水していこう。極端に低い水温の水や熱いお湯をいれてはならない。特にガラス水槽の場合は温度によりわずかであるが水槽自体が膨張収縮をするのでヒビ割れなどの原因となる。飼育を始めてからは入れる水の温度は飼育水と同じにするわけであるから、水を張る時点ではスタートの水温に合わせていこう。
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立てない、埋めない、持ち上げないが鉄則である。埋め込むことや空気中での通電は故障の原因となる。また立てた状態だと水かえや万が一の水漏れ時、水位が下がった時に危険である。ヒーターカバーがドロリととけてしまう失敗談もよく耳にする。ヒーターを取り出すときには、取り出す15分ほど前に電源を抜き、冷めた状態のものをひきあげないといけない。
ゥ侫ルターのセット
吸いこみ口にスポンジストレーナーを取り付け、ろ過器本体の目詰まりを少なくする方法は一般に定着してきたようだ。スポンジとろ過材を別々の日に掃除することでろ過バクテリアも保持しやすいのだ。当欄炎の熱帯魚ブログでは理想的なろ過槽について考えてみよう。フィルターによって取り込まれた飼育水はまず大きなゴミを取り除くためにろ過マットを通す。次にろ過槽内を均一な水流とするためにリング状のろ過材を通す。次にバクテリアの定着にふさわしい細かい穴のたくさん開いた(多孔質)ろ過材で生物的ろ過をし、元に戻っていく、というのが基本になる。したがって、一般的な外部式フィルターでは下からマット・フォーム、リング状ろ過材、生物ろ過材の順でつめていく。上部式ではマットが上になる。外掛け式フィルターの専用ろ過材は、せっかく付着した微生物を捨てる形となるため、複数のろ過材を使用し、交互に交換するなどの手法も知られてきた。水槽セット時に活性炭を使うのは、バクテリアの活動が順調になるまでは、活性炭に毒素を吸着させようとするものである。活性炭は1〜2週で役目を終え、そのスペースには別のろ過材を追加してほしい。しばしば感じることだが、取扱説明書は保存しよう。
Ε灰鵐妊ショナー、バクテリア
水温が決まり、フィルターの運転が正常であることを確認したら、いよいよ水づくりにとりかかろう。水づくりを始めるにあたって、原水の水質データを知ることは極めて重要である。水道水も毎日同じ水質とは限らないし、貯水タンクのある集合住宅の場合は1階と最上階で異なる場合もある。Ph、硬度などはこまめにチェックしよう。
■中和剤
液体の塩素中和剤は各メーカーが競うように製品をリリースしている。水道水に対して正しい量を入れるわけであるが、自分の水槽が何リットルなのか、半分水かえしたら中和剤はどのくらい入れたら良いのか、といった質問はたいへん多い。水槽の水量はおよそ幅○cm×奥行き○cm×高さ○cm÷1100=○リットルという計算をしてほしい。60cm水槽で半分水かえをすると、抜いた水は30リットル弱であることが分かると思う。
■体表粘膜保護剤
水道水に含まれる銅、亜鉛、鉛、カドミウムなどを無害化する目的で、通常塩素中和剤とともに使用する。これに含まれるビタミンBが、魚の体表粘膜を保護する。また、保護コロイドが魚の表皮やエラをガードしてくれる。アクアリウム経験を積むにつれて、いつの間にか中和剤だけの使用になってはいないだろうか、やはり粘膜保護剤との併用は魚を長生きさせてくれる。また、生体入手直後や輸送時のトリートメントにも役立つ。運搬用のビニールに適量を入れたり、入手後は規定量の3倍の量をいれた水槽に30〜45分間魚を泳がせたりすることにより重金属イオンに対する中毒や、アンモニアによる障害から守ることができる。
■各種水質調整剤
Ph上昇剤、Ph降下剤、ビタミン添加、KHに作用するもの、ピートのエキスを含むブラックウォーターの類、アンモニウム除去剤など、メーカーのラインナップをキャビネットに並べると思わずテンションが上がるのは筆者だけであろうか。これら調整剤や、プレフィルター、R/Oなどを駆使して、思い通りの水を作っていこう。日本は全体的に水質が良好であり、飼育する魚に合わせた水づくりがしやすい。Phも硬度も高いヨーロッパは水づくりの意気込みが日本よりもはるかに高く、設備に対する意識や、管理方法のノウハウが進んでいる。
■バクテリア
(1)ろ過バクテリア
魚にとって有害なアンモニア、亜硝酸を分解して硝酸塩にするものが主流である。バクテリアの保存方法は各メーカーによって異なるため、ボトル入りの液体、ビン入り粉状のもの、冷凍庫保存のものなどがある。いずれのバクテリアも水道に含まれる塩素や有害物質には敏感なので、中和、無害化が済んだ飼育水に入れるのが基本になる。バクテリアを入れてからは、水温、Phは変えないことも基本である。従って、水かえ後に入れると良い。生活の場となるろ過材の目詰まりを避け、エアレーションにより活性化させよう。
(2)PSB
アンモニアを取り込み、アミノ酸にかえてくれるのがPSBである。原液はものすごいにおいがするが、魚をたくさん飼育するケースや稚魚育成時に有効に使うアクアリストも多い。入れたら水がピカピカになった、といううれしい報告も多い。ろ過細菌を活性化し水質を安定させたり、酸素、二酸化炭素の溶存率を高めたり、白濁りを解消させたり、魚の体内で有効に作用することが知られている。
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水槽セット直後(愛好家は立ち上げ当初などといいます)はバクテリアによる分解作用が不完全なものである。硝酸塩を吸収し、ぐんぐん成長する水草を多く植え込むと茶ゴケの発生を抑制しやすい。ハイグロフィラ、アンブリア、マツモ、ロタラなど育成環境にうるさくなく丈夫な水草は、スターティングプラントなどとも呼ばれる。いきなりレイアウト完成を目指すのではなく、まずは微生物のサイクルを安定化させるのが目的である。微生物生態系の熟成とともに徐々に目的のレイアウトにしていこう。
┻の導入
魚もいきなり完成を目指さず、まずは試験的に5〜10匹を投入してみよう。例えばいきなり100匹を入れると100匹がエサを食べ排泄をする生活が分解者不完全なままスタートするので、飼育水白濁や死亡の原因となる。毎週、熱帯魚ショップに通うのも楽しみのひとつにしてほしい。
魚の入ったビニール袋は、水槽照明を消し、まずは水温を飼育水と同じにするため浮かべよう。もとの水槽の水温がわかればなお良いが、1時間ほどで同じになる。ポイントは同じということで、「同じくらい」はダメである。魚は体温を持たないため、1度違えば体温が1度変わってしまう。これは人間でも厳しいことである。
水温が合ったら、水質を合わせていこう。飼育水を袋に混ぜていくのであるが、エアーチューブやコックを使って点滴のようにしてあげると、水質の急変などのショックから魚を守れる。早く導入したい気持ちをぐっと抑えて、慎重にあわせてあげてほしい。袋の水がいっぱいになったら半分を捨て、再び飼育水を点滴する念の入れようも愛好家では一般的である。魚だけをそっとすくいだし、放流しよう。できれば放流後、すこし落ち着くまでは照明をつけていてあげたい。まだ慣れない環境でいきなり暗くなると、魚が暴れて体表にキズをつけてしまうこともある。
魚たちが生活を始めてからは、毎日水質チェックをしよう。Ph,亜硝酸値など各項目の数値をメモし、前日の数値と比較してほしい。水かえのタイミング、水質悪化時の取るべき処置が見えてくると思う。
エサは導入した次の日から少しずつ与えていこう。魚のコンディションが上がってくるに連れてエサ食いも旺盛になっていく。


(鉄則1)水量計算
水槽に入る水量はおよそ幅○cm×奥行き○cm×高さ○cm÷1100=○リットル。
設置場所選びや、水かえ時のコンディショナーの使用量、魚病薬の使用量などに役立てよう。
(鉄則2)水温を正しく計ろう。
水かえ時、異なる水温、異なるPhの水を多く使用すると、バクテリアやその働きを殺してしまう。まずは同じ水温の水を用意しよう。「同じくらい」はダメである。
(鉄則3)徐々に完成を目指そう。
正しい管理、正しい処置をするためには、正しい水の調べ方、正しい水の作り方をマスターしよう。セットしてから3ヶ月後、6ヶ月後を見据えて、しっかり管理しよう。



selvas2 at 07:13コメント(0) 

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