2022年07月24日

無常

こんにちは。


 又、コロナが。

そのことは別にして。

先日は、世界に速報で駆け巡った衝撃的な事件がありましたね。


共通しての世界のコメントは、法治国家の最たる国として有名な日本の国で、日本の前安倍総理が銃弾でなくなるという衝撃的な報道でした。


又、日本中の国民の何らかのかたちで、目頭をおさえられたおぞましい事件であったのではと、思います。


今をもって、亡くなられた奈良の西大寺の駅前には献花が絶えないとの事です。


私は仕事の関係で、10数年前、東京の帝国ホテルで、あるテレビの二ユース解説者が、テレビ局を辞し、政治評論家として、独立される発会式があり、その会にご招待を受けました。


そこに、故安倍前総理大臣が、総理を辞され一介の国会議員として、ご出席されておられ、ご挨拶させていただいた機会がありました。


各界の名だたる著名人、政治家が50名程が、お祝いに駆けつけておられました。


その折、私はご挨拶をさせていただいての印象は、私の今もって敬愛する故安倍前総理大臣に、大変失礼な表現を使いますが、おぼっちやんという、線の細いイメージで、まさか、又、日本の、世界の顔として活躍されるとは。


全く及びもつかない思いを持った記憶が、何か、胸を締め付けられるような原風景と重なって、蘇ってきます。


その後、今から4〜5年前になりますか、故安倍前総理大臣との奥様とのご縁も、大阪で奇しくも頂き、本当に気さくな、人を包み込む素晴らしい笑顔に接した経緯もあります。

SPの方は全くおられず、名刺交換をさせていただき、携帯電話番号もあり.記念写真も気軽にツーショットさせていただきました。



そして、これから山口に帰られるとの事で、一人で会場をあとにされました。


我々は、お忍び旅行ともいえども、一国の総理大臣の奥様です。


有名人として、一人で大丈夫だのかなあと、心配した記憶が重なります。


すこし 今回のテーマの前置きの思い出話になりましたが、故前安倍総理が、発砲され倒れた直ぐの心肺停止で、仰向けに横たわれたお姿が映だされていました。


私はその映像に、まだまだ、志半ばで倒れた、故安倍前総理の胸に去来したものは、一体何だったろうか。


胸が締め付けられ、無常という言葉が浮かんで来ました。


「無常」万物は生成流転し、永遠に変わらないものは一つもない。

私のそらんじる愛句の私の人生観に繋がる、鴨長明の
方丈記の序文の一説が再度、浮かんで来ます。


      ゆく川の流れは絶えずして、しかも、もとの水にあらず、
      よどみに浮かぶうたかたは、かつ消え、結び、久しくとどまりたるためしなし。
      世の中に ある人と、すみかと、又かくのごとし。


又「白骨の章」にある、朝(あした)に紅顔ありて、夕べに白骨となる。


まさしく、故安倍前総理は朝 奥様に、行ってきますと、笑顔で、家をあとにされ、夕方、白骨となられました。


お茶の世界の一期一会(いちごいちえ)。

親鸞上人の「明日ありと思う心の仇桜(あだざくら) 夜半(やはん)に嵐が吹かぬものかな。

又、私の好きな愛句で、この句も無常に通じる、豊臣秀吉の辞世の句である、


      露と散り、つゆと消えにし、吾が身かな、浪速の事も、夢の又、夢。


今回は、先般の世界を揺るがしたセンセーショナルな誰もが、驚愕した訃報について、無常の世界を感じると共に、さらに一歩進んで、その奥底の真意である

      今日は最良の一日,今は、無二の好機。
      昨日まではリハーサル。本日只今出発
禅の教えである、
      人生は一呼吸一呼吸の連続により、彼岸に向かって旅をする。

無常の深い意味あいを噛みしめて、人生「無常」。

今日を精一杯素晴らしい人生として、生きる事を再認識させていただいた出来事でした。


今年の夏は、空梅雨で水不足も心配されましたが、連日の雨で、何とか、解消されるようで、ほっとします。



連日猛暑が続きます。

どうぞ水分補給をしっかりとってご自愛専一に。


今回も、最後までお付き合い頂きまして、誠に有難うございました。




senba206 at 13:34│Comments(0)

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