前回のあらすじ
聖白蓮の元ネタになったと言われる「国宝 信貴山縁起絵巻(尼公の巻)」を見に行くが…?





霊宝館に到着して、拝観料400円を払い、いざ館内へ…と思ったら
「館内 撮影はご遠慮ください」の張り紙。

…というわけで、館内でメモを取ってきたので、
「国宝 信貴山縁起絵巻(尼公の巻)」の話をご覧下さい。



尼公の巻
1100年前、この寺の命蓮上人の物語
命蓮には信濃の国に姉の尼公がおり、弟が幼い頃
奈良で修行すると言って出たまま長いこと音沙汰が無いので
従者一人を連れて、大和の国へ探しに旅立った

奈良に入り、人々に訪ね歩くが、誰も知らぬという
仕方なく東大寺大仏殿に行き、教えを乞う
夢のお告げで、命蓮は信貴山に居ると知らされ
従者を連れず、一人で歩き出す

ようやく信貴山に辿り着き、弟と対面する
紙衣で寒かろうと、持ってきた厚手の下着を渡す
尼公は喜んで身に付ける

尼公は弟から経典を学び、共に読経し、
毘沙門天に奉仕して
生涯ここで一緒に暮らすことになった



…という、お話です。
連絡を寄越さない
白蓮は信濃の国(現在の長野県)から、大和の国(現在の奈良県)まで弟を探しに行くという
苦労人だったワケですね…。


結論:お姉ちゃんに心配かけたらダメ!



さて、次は本堂のほうへお参りに行きます。
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かなり急勾配な階段を上ると本堂があります。

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まずは信貴山朝護孫子寺本堂でお参り。
「仙仏蒐合」 と 「こころ仮面舞踏会」 が成功しますように…。

毘沙門天というと、毘沙門天の弟子である寅丸星。
非常に優秀な寅丸星は、白蓮が封印された時も取り乱す事は無く
毘沙門天としての業務をこなす程。
二次創作作品ではドジっ娘として描かれる事が多い彼女も、
本来はとても優秀な真面目娘だったワケです。

(どういう訳か宝塔を紛失して、ナズーリンに探して貰うのですが…)



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霊宝館の閉館時間までゆっくりしていたので、少し薄暗くなりかけですが
本堂の反対側にはいい眺めの景色が広がっていました。



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心願成就を祈る修行場「かいだんめぐり」
如意宝珠という宝が祀られているそうです。

次回はここへ修行に参ります。