2007年08月20日

センちゃんゴンドラに乗る

 窓から熱風が吹き込んでくる。あまりの東京砂漠の暑さに耐えかねて、脱出を決断した。かといって別荘を持っているわけではない。盆休みとぶつかった日程で、ペット連れ、しかも温泉希望というのでは、そう簡単に宿が見つかるわけはない。
 「ペットと泊まれる宿」というタイトルの旅行本を買い込んで、片っ端から電話した。無論、連泊はダメだが、なんとか日替わりで宿が見つかった。
 あまり移動はしたくない。だから蓼科高原の白樺湖周辺でみんな探した。ペット連れでもよい、というのは、旅館はまずダメで、個人営業のペンション。それを前提にすると、かけ流しの温泉はまず不可能で、温泉水を毎日運んできて、入れてもらう方式になる。だから、入浴時間は限定される。けれども温泉には確かに入れる。
 東京は、高温の蒸し風呂状態だったというのに、さすが蓼科高原には、もう秋が忍び寄っていた。夜は虫の声が聞かれた。半そででは夜はもう寒いくらいだった。
 行くあてもなかったので、移動の途中で、高原のゴンドラの切符売り場の人に聞いてみた。「わんと一緒に乗ってもよいですかね」。すると、「結構です」と、色よい返事。そういうことで、家のわんのセンは、初めてゴンドラに乗って、高原の水が湧き出るところを見学、おいしい水も飲みました。

 氷川神社の隣の武蔵野の面影が残っている林で、カナカナ蝉の鳴き声を聞きました。順番に規則正しく「カナカナカナ」と鳴いていました。でも、アブラ蝉に押されてか、今年はカナカナの声が少なかったように思いました。
 二階の、越冬したハイビスカスの花の色が、思いっきり赤くさえてきました。  

Posted by senko214 at 23:39Comments(0)TrackBack(0)

2007年08月14日

セミの終わり

 花の盛りは見事で美しい。特に、春の桜の満開の際は、シンとした静寂さえ漂って、荘厳な感じもする。しかし、何事も、その最盛と思われる時はすでに、終焉がにじりよってきているように思う。
 このごろは、セミ好きの偏屈のこととて、セミをみるために石神井川のあたりまでわんを道連れに夜毎の散歩としゃれ込む。今日はこの夏でもっとも暑かったし、セミの鳴き声も、一番激しかった。
 でもである。自称セミ博士としては、この日新しい発見をした。確かにセミの鳴き声は激しいけれど、またその一方で、セミの死骸も出始めている。アスファルトの道路の上で、腹を見せて、手足をばたつかせたり、人が近づくと道路から慌てて飛び立つセミもいる。
 もっとはっきりしているのは、幼虫から脱皮するセミの数が減ってきていることである。暦上の立秋のころが最も多かったけれど、それを境にセミの脱皮は減り始めている。今日は3,4匹しか見つけられなかった。多い日には20匹程もいた。今年ももう夏の終わりである。
 実はこの、セミのイナバウアーともいうべき、脱皮の姿を見るのが、偏屈はわくわくして楽しいのである。何事でも、生命の誕生というか、輝きは美しい。しかし、そのセミの脱皮もれもことしはそろそろ終りを迎えつつある。そう思うと、一抹の寂しさを感じます。

 夕顔の花が見事に咲いています。気の小さい家のわんは道路上で鳴いているセミを見つけて、鼻を押し付けるとセミがびっくりして再び最後の力で飛び立つので、それに驚いてセミと一緒に飛び上がっています。
  
Posted by senko214 at 01:45Comments(1)TrackBack(0) 徒然なるままに・・・ 

2007年08月05日

熱いかわら屋根の猫

 かってきれいな花を咲かせた大きなサクラの木も、いまやみごとな緑の葉を茂らせています。その立派な幹にアブラセミがふわりととまり、ジージー鳴いています。
 「みー、みー」、昨夜。かわいい猫の鳴き声が聞こえていましたが、うつらうつらしていたので、近所の飼い猫が鳴いている、ぐらいに思っていました。
 ところが、朝になって、「たいへんなことになっている」と、起こされた。わけが分からないまま起きて、階下にいってみると、確かに重大な事態だ。猫のチッチ君が裏の家の屋根の上で「ぎゃーぎゃー」鳴いている。昨夜の猫はチッチ君だったのです。
 その家の屋根はこの近辺でも最も高い。おまけにこの日は、今夏でも最も暑くなっている。青い瓦屋根は、ぎらぎらの夏の太陽で、もう相当な温度になっているはずだ。
 さあ、どうしょう。自転車やさんの山ちゃんに「梯子はないか」と、聞いてはみたものの、とても
この家の屋根までは届くまい。だんだん近所に人が集まり始めて、みんな上を眺めている。
 「救急救命隊」に、電話したらどうか、という声が強くなってきた。最近、頼んだ家があったらしい。でも、それも大げさで恥ずかしい。近くの酒屋に、少し長い梯子があるのが分かったのでそれを借り出した。でも、そのうち、チッチ君の声がぴたっとしなくなった。「落ちて死んだのではないか」という恐怖が走ったが、小さい声が再び聞こえ始めた。だいぶ消耗してきたらしい。
 そして、自力でベランダまで降りた。いまだどうやっって降りたかは分からない。恥ずかしかったのか自分で下まで降りきって、どっかへ逃げていってしまった。
 そっと家に帰ってきたチッチ君の甘えること。

 暑い中、夕顔が咲いています。
 わんとの散歩は少し遅くなりましたが、セミの脱皮を5匹も見つけました。今年の夏は暑いです。  
Posted by senko214 at 17:01Comments(2)TrackBack(0) 徒然なるままに・・・ 

2007年08月01日

セミとわん

 今年の夏は、家のわんのセンが最初にセミを見つけた。どういうことかというと、カッ、と晴れて一気に暑くなった7月29日のことだ。もうそろそろ、セミの幼虫が土の中から這い出してくるころだとふんで、毎年セミが出てくる雑木林の脇の道路を、樹木の方を見ながら歩いた。
 すると、センが道路の一点で、ぴたりととまった。それまではまだセミの幼虫も、孵化したセミも見つけることは出来ていなかった。もちろん遠くの方では、二イ二イゼミと思われる鳴き声はしていた。
 センは足を止めて、道路に鼻をつけてくんくんやっている。「おい、何をしてるんだよ」と鼻をくっつけている場所を覗いてみた。すると、そこでは孵化したばかりのアブラ蝉が、まだ青い羽を広げて、飛び立とうと足を踏ん張っていた。
 このままでは、人に踏まれてしまうので、センからセミを引き離して、道沿いの雑木林の中にそのセミを放り投げた。セミはよたよた飛びながら林の中の一本の木の枝にすがりついた。ということで今年のセミの孵化発見のトップは犬のセンちゃんでした。
 
 黄色いノーゼンカズラがあちこちの家の庭で咲き誇っています。ところがわが家のそれはどうしたことかいまだひとつも咲いていません。何か異変でも起こったのでしょうか。心配です。  
Posted by senko214 at 16:52Comments(0)TrackBack(0) 徒然なるままに・・・