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January 2011

『教科書Next』シリーズ



東京出版といえば、雑誌『大学への数学』や『1対1の対応の演習』シリーズですが、こちらの『教科書Next』シリーズがおすすめです。

一般の参考書は、あらゆるパターンの問題の解法をただ解説されていますが、このシリーズは、知識が体系的に原理が説明されています。このシリーズも、ほんとうの意味での「参考」書だと思います。

senmathsenmath  at 22:34コメント(0)トラックバック(0) この記事をクリップ! 

感じるか感じないか

数学を教えている立場では、面白い!!と思うような問題でも、生徒の多くはその面白さを感じ取れないままでいるという、勿体無い場面が多く見られます。

例えば、次の計算がその例ですね。



これを見て、6回掛け算をしてしまうのが、残念でならない気持ちになってしまいますね。

もっと残念なのは、どうしていいか分からず、空欄にしてしまうことですね。

数学に限らず、勉強とは、究極のところ「感じ取れるか」なのだと思います。

senmathsenmath  at 15:21コメント(0)トラックバック(0) この記事をクリップ! 

センター対策問題集

センターの話題ということで、もう1つ。

東大など、センターでとった点が極端に圧縮される大学を狙う場合は別として、大多数の国公立大学では、センターの結果で出願できる大学も限られますし、大体の合否も決まってしまいます。

ですから、センター対策は重要です!

様々な話を聞くと、以下のように集約されると思います。

・模試(センター対策問題集)は、各予備校によって癖や傾向があるので、時間が許す限り、それぞれの予備校の問題を解くとよい。
・裏技(ちょっとした計算で一瞬で出す方法)のようなものは、年々使えなくなっている。また、出題者も使えないような問題作成をしている。
・センター対策をたくさん積んでも、実際のセンター試験では、見たことがない問題が少しでも必ず出る。
・それでも、当たり前の基本を外さない人が、高得点を取る。

大手予備校が、センター対策問題集を出版していますが、面白い参考書を見つけました。

数学1・A一問一答 完全版 (東進ブックス 大学受験 高速マスター)数学1・A一問一答 完全版 (東進ブックス 大学受験 高速マスター)
著者:志田 晶
ナガセ(2010-09)
販売元:Amazon.co.jp
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数学2・B一問一答 完全版 (東進ブックス 大学受験 高速マスター)数学2・B一問一答 完全版 (東進ブックス 大学受験 高速マスター)
著者:志田 晶
ナガセ(2010-09)
販売元:Amazon.co.jp
クチコミを見る


数学で「一問一答」とは斬新なアイディアですね。かなり細かいところまで、自分の知識をチェックすることが出来ます。模試や定期試験前に活用するとよいと思います。特に、数学が苦手な人にはお勧めですし、数学に自信のある人にとっても、知識のモレがないか確認できるので、買う価値はあると思います。

勿論、これだけやっていれば良いというものではありません。日々、様々な問題に触れ、考え続け、自分なりに何かを感じ取っていくことが大切です。

senmathsenmath  at 14:47コメント(0)トラックバック(0) この記事をクリップ! 

大学入試センター試験回顧

大学入試センター試験が終了しました。

私が受け持っている高1の生徒たちも、センターチャレンジを受けに行きました。この日のために準備する材料を与え続けてきました。どれだけやれたのか、聞くのが楽しみです。

因みに、勤務校の入学試験も重なったこともあり、受験後の生徒の話は聞いておりません。

さて、回顧というほどのものではないのですが、思ったことを書いてみます(自分が適切なセンター試験の問題を作る力はないと思っているので、僭越のですが)。

数学IA、IIBともに、適度に差が開き、質的にも良問が揃っているのではないでしょうか。

国公立大学を目指している受験生からすると、次の問題で差がついたのだと思っております。

数学IA
・第1問〔1〕の最後の問題(絶対値記号付きの不等式)
・第3問(2)の直角三角形の相似、同一円周上の点、方べきの定理
・第4問の期待値を求める問題

数学IIB
・第1問〔2〕の②の不等式(機転が利かないと出来ない)
・第3問の3項間漸化式(ノーマークだった文系の受験生にとってはビックリしたはず)
・第4問全般(普通の問題でも、今の受験生にとっては、ベクトル自体苦手で、ましてや空間ベクトルになっている)


他は、頻出問題が多いものの、よく練習してこないと出来ない問題ばかりなので、努力をした受験生にとっては報われたという意味で、よく出来ていると感じております。以前は、練習してきても、(教員はできても)受験生にとってはどうしていいかわからない問題が多かったように思います。

私は、単に難易(平均点)の問題だけでなく、「努力したことが報われる」配慮が、問題作成にあたり大事なことだと思っております。

そういう観点で、今回の試験作成者の方々に、心から感謝を申し上げたいと、勝手ながら思っております。

senmathsenmath  at 12:34コメント(0)トラックバック(0) この記事をクリップ!